JP4369723B2 - サーマルヘッド、及びそれを用いたサーマルプリンタ - Google Patents

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Description

本発明は発熱素子の発する熱を利用して記録動作を行うサーマルヘッド及びそれを用いたサーマルプリンタに関するものである。
従来ワードプロセッサ等のプリンタ機構としてサーマルヘッドが用いられている。かかる従来のサーマルヘッドは、例えば、上面に複数個の発熱素子及び回路導体が形成された四角形状のヘッド基板と、該ヘッド基板の回路導体に電気的に接続されている複数個の配線導体を有したフレキシブル配線基板(以下、FPCと略記する)とで構成されている。
FPCは外部からの電源電力等をヘッド基板上の発熱素子等に供給するためのものであり、このようなFPCを介してヘッド基板上の発熱素子に電源電力が供給されると、発熱素子がジュール発熱を起こし、記録媒体に所定の印画を形成するようになっている。
尚、ヘッド基板とFPCとの電気的接続は、FPCの一端をヘッド基板の上面の1つの辺の端部に沿って重畳させた上、この重畳部でFPCの配線導体とヘッド基板上の回路導体とを半田を介して接合させることによって行なわれる。
ところで、この従来のサーマルヘッドは、図6に示す如く、ヘッド基板21とFPC24との重畳部において両者間の間隙が極めて狭くなっているため、ヘッド基板21上の回路導体22とFPC24の配線導体25とを接合する半田23の余剰分が両導体間2225の領域より外にはみ出すと、該はみ出した半田23は多くが横方向(図5の紙面に対し垂直な方向)に広がり、その結果、隣合う半田同士のショートが発生するおそれがあった。
このような問題点を解消すべく、特許文献1には、半田接合部よりも外側に位置するセラミック基体に切り欠きを設け、該切り欠きとFPCとの間に半田溜まりを形成することが提案されている。
特開2001−10096号公報
この特許文献1に示すサーマルヘッドにおいては、半田を収容するスペースを形成するための切り欠きがセラミック基体自体に設けられていることから、切り欠き部でセラミック基体の表面が露出している。セラミック基体の表面は比較的表面粗さが大きいため、特許文献1に示すサーマルヘッドにおいて、回路導体と配線導体との間からはみ出した半田がセラミック基体の表面に接触すると、該接触した半田がセラミック基体の表面に形成される細かな凹凸に引き寄せられてしまい、半田がセラミック基体上で流動してしまう。その結果、回路導体と配線導体との間からはみ出した半田の量が特に多い場合、結局、隣接する半田同士がショートを起こすおそれがあった。
本発明は上記問題点に鑑み案出されたもので、その目的はヘッド基板と外部配線基板とを接続する導電材同士のショートを良好に抑制することが可能な高性能のサーマルヘッド及びそれを用いたサーマルプリンタを提供することにある。
本発明のサーマルヘッドは、基体上にグレーズ層を介して複数個の発熱素子及び回路導体形成されているヘッド基板と、前記回路導体に電気的に接続されている配線導体を有している外部配線基板とを備え、前記ヘッド基板上の端部に沿って前記外部配線基板の一部を重畳し、該重畳部で前記回路導体と前記配線導体とを、半田からなる導電材を介して接合して成るサーマルヘッドにおいて、前記グレーズ層は、前記回路導体及び前記配線導体の接合部とヘッド基板端部との間の領域に、他の領域よりも厚みの薄い薄層部を有しており該薄層部は、当該グレーズ層の他の領域よりも前記外部配線基板との間隙を広く確保できるように構成されていることを特徴とする。
また本発明のサーマルヘッドにおいて、前記導電材の余剰分が前記外部配線基板と前記グレーズ層の薄層部との前記間隙に収容されることが好ましい
更に、本発明のサーマルヘッドにおいて、前記回路導体は、前記重畳部に併設されている複数の回路端子を有しており、前記グレーズ層は、前記複数の回路端子の配列の両端よりも外側の領域にも設けられていることが好ましい。
そして本発明のサーマルプリンタは、上述のサーマルヘッドと、該サーマルヘッド上に記録媒体を搬送する搬送手段と、前記サーマルヘッドを駆動する駆動手段とを備えたことを特徴とする。
本発明のサーマルヘッドによれば、基体上に形成されるグレーズ層は、ヘッド基板上の回路導体及び外部配線基板の配線導体の接合部とヘッド基板端部との間の領域に、他の領域よりも厚みの薄い薄層部を有していることから、接合部とヘッド基板端部との間の領域でヘッド基板と外部配線基板との間隙を広くできる。従って、回路導体と配線導体との間に介在される導電材の余剰分がはみ出したとしても、該はみ出した導電材が上記間隙に良好に収容されるため、導電材が導体の並設方向に広がることが抑制され、隣合う導電材同士のショートを有効に防止することができる。
しかも、接合部とヘッド基板端部との間の領域において、基体の表面がグレーズ層で覆われていることから、導体間よりはみ出した導電材が基体に直接接触することが防止される。それ故、ヘッド基板の表面に接触した導電材が大きく流動し、隣接する導電材同士がショートすることを良好に抑制でき、サーマルヘッドサーマルプリンタの歩留まり向上に供することが可能となる。
以下、本発明を添付図面に基づいて詳細に説明する。図1は本発明のサーマルヘッドの一形態に係るサーマルヘッドの平面図であり、図2は図1のサーマルヘッドのX−X’線断面図であり、1はヘッド基板であり、2は基体であり、4は発熱素子であり、5は回路導体であり、7は外部配線基板としてのFPC(フレキシブル配線基板)であり、8は配線導体であり、10は導電材である。
ヘッド基板1は、四角形状をなす基体2の上面に、該基体2の一辺に沿って複数個の発熱素子4と、該発熱素子4に電気的に接続される複数個の回路導体5とをそれぞれ被着させるとともに、これら回路導体5の一端を基体2の上面の他辺に導出し、該導出部に複数個の回路端子6を並設した構造を有している。
基体2はヘッド基板1のベースとなるものであり、例えばアルミナセラミックス等のセラミック材料他の絶縁材料から成り、上面で複数個の発熱素子4複数個の回路導体5、複数個の回路端子6等を支持するようになっている。
尚、基体2は、アルミナセラミックスから成る場合、アルミナ、シリカ、マグネシア等のセラミック原料粉末に適当な有機溶剤溶媒を添加混合して泥漿状になすとともに、これを従来周知のドクターブレード法カレンダーロール法等を採用することによってセラミックグリーンシートを得、これを所定の四角形状に打ち抜いた上、高温で焼成することによって製される。
また基体2上にはグレーズ層3を介して複数の発熱素子4回路導体5等が設けられている。
グレーズ層3は、基体2の上面全体にわたり略均一な厚みに形成されている基層部3aと断面山状に形成されている帯状の凸状部3bとを備えた構造を有している。基層部3aの厚みは、例えば80μm〜250μmに、凸状部3bの厚みは、例えば10μm〜85μmにそれぞれ設定され、また凸状部3bの幅は200μm〜2000μmに設定されている。グレーズ層3の材料としては、主にガラスが採用され、例えば、酸化珪素(SiO)が40質量%〜60質量%、酸化アルミニウム(Al)が5質量%〜10質量%、酸化カルシウム(CaO)が10質量%〜15質量%、酸化バリウム(BaO)が20質量%〜30質量%含有されたガラスが好適に使用される。
このグレーズ層3は、その上に発熱素子4回路導体5等を被着させてサーマルヘッドを製作した際、発熱素子4の発する熱を内部で蓄熱してサーマルヘッドの熱応答性を良好に維持する蓄熱層としての作用と、発熱素子4を凸状部3b上に被着させることでこれを上方に突出せしめ、感熱紙インクリボン等の記録媒体に対するサーマルヘッドの紙当たり(印圧)を有効に高める作用とを併せ持っている。なお、高い印圧が不要な場合、グレーズ層3の凸状部3bは必ずしも必要なものではなく、無くてもよい。
このようなグレーズ層3は、グレーズ層3が基層部3aと凸状部3bとで構成される場合、ガラス粉末に適当な有機溶剤、有機バインダー等を添加混合して得たガラスペーストを従来周知のスクリーン印刷法などによって体2の上面の所定領域に印刷塗布するとともに、これを従来周知のフォトリソグラフィー技術、エッチング技術を採用することにより、凸状部3bに相当する領域以外を厚み方向に一部除去して一部を突出させ、しかる後、これを850℃〜950℃の高温で所定時間加熱して突出部の表面を曲面状に成すことにより形成される。
またグレーズ層3に凸状部3bが存在しない場合、ガラス粉末に適当な有機溶剤、有機バインダー等を添加混合して得たガラスペーストを従来周知のスクリーン印刷法などによって体2の上面の所定領域に印刷塗布するとともに、これを850℃〜950℃の高温で所定時間加熱することにより形成される。
一方、グレーズ層3上に設けられる複数個の発熱素子4は、例えば300dpiのドット密度で基体2の一辺に沿って直線状に配列されており、各々がTa−Si−O系Ti−Si−O系Ti−C−Si−O系等の電気抵抗材料から成っているため、回路導体5FPC7を介して外部からの電源電力が供給されるとジュール発熱を起こし、記録媒体に印画を形成するのに必要な所定の温度となる。
また回路導体5は、外部からの電源電力等を発熱素子4に供給するための給電配線、或いは、図示しないドライバーICに印画信号等を供給するための信号配線として機能するものであり、例えばAl(アルミニウム)Cu(銅)等の加工性の良好な金属によって基体2の上面に所定パターンをなすように形成される。
更に回路導体5は、上述した如く、一端を基体上面の他辺に導出させるとともに該導出部の上面に回路端子6を被着させてあり、これによって複数個の回路端子6が基体上面の他辺に沿って並設された形となっている。
回路端子6は、ヘッド基板1の回路導体5を後述するFPC7の配線端子9に導電材10を介して接合させるためのヘッド基板側の接続端子として機能するものである。回路端子6の材料としては、例えば回路端子6と配線端子9とを接合する導電材10が半田からなる場合、半田濡れ性が良好な材料、例えば、Au(金)Ni(ニッケル)により形成されるか、いはこれらを組み合わせた構成が採用される。
尚、上記のような発熱素子4及び回路導体5は、従来周知の薄膜手法、具体的にはスパッタリング、フォトリソグラフィー及びエッチング等を採用することによって基体2の上面にそれぞれ所定パターンをなすように被着される。
また回路端子6はAuNiから成る場合、従来周知の無電界めっき法等を採用し、回路導体5の一部上面に半田濡れ性の良好な金属を例えば2μm〜3μmの厚みに被着させることによって形成される。
そして、グレーズ層3は、複数個の回路端子6が並設されている他辺に沿って他の領域よりも厚みの薄い薄層部3cを有している。
この薄層部3cは、基体2の上面の回路端子6のエッジ付近から他辺に沿った端面にかけて、すなわち、回路端子6及び配線端子9の接合部(回路導体5及び配線導体8の接合部)とヘッド基板1の端部との間の領域に設けられている。薄層部3cはグレーズ層3の他の領域よりも厚みが薄く設定されているため、この領域でヘッド基板1の上面とFPC7の下面との間に形成される間隙を広く確保できる。従って、回路導体5と配線導体8との間に介在される導電材10の余剰分がはみ出したとしても、該はみ出した導電材10が上記間隙に良好に収容されるため、導電材10が端子の並設方向に広がることが抑制され、隣合う導電材同士のショートを有効に防止することができる。
しかも、回路導体5及び配線導体8の接合部とヘッド基板1の端部との間の領域において、基体2の表面はグレーズ層3で覆われていることから、端子間よりはみ出した導電材10がヘッド基板1の表面に接触したとしても、導電材10が基体2に直接接触することはなく、本実施形態においては表面が平滑なグレーズ層3の表面に導電材10が接触することとなる。それ故、ヘッド基板1の表面に接触した導電材10はグレーズ層3の表面で良好に弾かれ、はみ出した導電材10が端子に向かって復元しようとする力が働くこととなり、導電材10がヘッド基板上で流れ出して隣接する導電材10同士がショートするのを良好に抑制できる。従って、サーマルヘッドサーマルプリンタの歩留まり向上に供することができる。
なお、本実施形態の場合、導電材10直接接触する可能性のある薄層部3cの表面の表面粗さを算術平均粗さRaで0.1μm〜0.5μmに設定しておくことが好ましい。その理由は、表面粗さがRaで0.5μmよりも大きいと、導電材10を薄層部3cの表面で弾いてはみ出した導電材10を端子に向かって復元させる力が不足気味になり、一方、表面粗さをRaで0.1μmよりも小さくしようとすると、グレーズ層3の表面加工に手間がかかり、サーマルヘッドの生産性が低下するおそれがあるからである。
薄層部3cの形状は、薄層部3c内で略均一な厚みとなるようにしても良いし(図3(a)参照)、厚みがヘッド基板1の端部に向かうにつれて漸次小さくなるように傾斜状に成してもよいし(図3(b)参照)、階段状になしても良い(図3(c)参照)。いずれの形状においても、薄層部3c以外の領域よりも厚みが薄いことが重要である。
なお、薄層部3cの厚みは、薄層部3cを図3(a)のように略一定厚みとする場合、グレーズ層3の基層部3aの厚みの10%〜40%に設定することが好ましい。また薄層部3cを図3(b)のように傾斜状にする場合、薄層部3cの最小厚みがグレーズ層3の基層部3aの厚みの5%〜30%で、且つ、薄層部3cの表面と基体2の上面との間の成す角度を25°〜55°に設定することが好ましい。薄層部3cの厚みを上述の値に設定することが好適な理由は、一般的に薄層部3cの厚みが小さければ小さいほど導電材の余剰分を収容するスペースが広くなるが、薄層部3cの厚みが小さすぎると、回路端子6の配列方向に沿って薄層部3cの厚みを略均一に制御することが困難となるため、薄層部3cとFPC7とのスペースの大きさが領域毎にばらつき、端子間に介在される導電材10の形状が個々に大きく異なることとなり、その結果、ヘッド基板1とFPC7との接着強度が領域毎にばらつくおそれがあるからである。
なお、薄層部3cは、図3(a)図3(c)のような形状の場合、グレーズ層3を形成する際に、従来周知のフォトリソグラフィー技術、エッチング技術を採用することで形成される。また薄層部3cが図3(b)のような形状の場合、グレーズ層3を形成した後、粗さ#100〜#1000のAl SiCからなる研磨材で基板2の他辺に沿ってグレーズ層3を研磨することにより形成される。
一方、ヘッド基板1の隣には、FPC7が、一端部を基体2の他辺に沿って重畳させた状態で並設されている。
FPC7は、銅等の金属から成る配線導体8をポリイミド樹脂製のフィルム7a上に支持させた構造、あるいは、上述の配線導体8をフィルム7aで挟持した構造を有しており、前述した重畳部には複数個の配線端子9が並設されている。
このFPC7は、ヘッド基板1をプリンタ本体に接続して外部からの電源電力等をヘッド基板1上の発熱素子4等に供給するためのものであり、その一端部に並設されている複数個の配線端子9をヘッド基板1の対応する回路端子6に導電材10を介して接合させることによってヘッド基板1と電気的、機械的に接続され、またその端側に取着されるコネクタ(図示せず)を介して外部のプリンタ本体に電気的に接続される。
またFPC7の配線端子9は、配線導体8をヘッド基板1の回路端子6に導電材10を介して接合させるためのFPC7側の接続端子として機能するものである。配線端子9の材料としては、例えば回路端子6と配線端子9とを接合する導電材10が半田からなる場合、半田濡れ性が良好な材料、例えば、Au(金)Ni(ニッケル)により形成されるか、あるいはこれらを組み合わせた構成が採用される。
尚、FPC7のヘッド基板1に対する接合は、導電材10が半田からなる場合、回路端子6−配線端子9間に半田を介在させた状態でFPC7の一端をヘッド基板1の端部に重畳させ、しかる後、この重畳部をFPC7の上からヒーターバー等で加熱し、前記半田を溶融させることによって行なわれる。
このとき、回路端子6及び配線端子9の接合部とヘッド基板1の端部との間の領域に位置するグレーズ層3には、前述した如く、薄層部3cが設けられており、ヘッド基板1の上面とFPC7の下面との間隙は薄層部3cを設けた分だけ広くなっているため、導電材10の余剰分が両端子6,9の間の領域より外にはみ出しても、該はみ出した導電材10は縦方向にのみ大きく広がり、隣合う導電材同士のショートを有効に防止することができる。
しかも、前記接合部とヘッド基板1の端部との間の領域において、基体2の表面はグレーズ層3で覆われていることから、端子間よりはみ出した導電材10がヘッド基板1の表面に接触したとしても、導電材10が基体2に直接接触することはなく、本実施形態においては表面が平滑なグレーズ層3の表面に導電材10が接触することとなる。それ故、ヘッド基板1の表面に接触した導電材10はグレーズ層3の表面で良好にはじかれ、はみ出した導電材10が端子に向かって復元しようとする力が働くこととなり、これによっても、隣接する導電材10同士がショートするのを更に良好に抑制できる。
そして、ヘッド基板1とFPC7とを接合する導電材10は、ヘッド基板1上の回路導体5とFPC7の配線導体8とを電気的に接続するためのものであり、半田等のように硬化前に流動性を有する導電材料により形成されている。例えば導電材10が半田からなる場合、SnPb、Agを所定の比率で混合したものが好適に使用される。
かくして上述したサーマルヘッドは、外部からの電源電力をFPC7ヘッド基板1の回路導体5を介して発熱素子4に供給し、発熱素子4を外部からの画像データに基づいて個々に選択的にジュール発熱させるとともに、該発熱した熱を感熱紙等の記録媒体に伝導させ、記録媒体に所定の印画を形成することによってサーマルヘッドとして機能する。
そして、上述のようなサーマルヘッドが組み込まれるサーマルプリンタには、図4に示す如く、サーマルヘッドTを駆動する駆動手段と、記録媒体をサーマルヘッドの発熱素子4上に搬送する搬送手段としてのプラテンローラ11搬送ローラ12等が配設される。
駆動手段Cは、シフトレジスタラッチ、スイッチングトランジスタ等を高密度に集積したドライバーIC該ドライバーICにストローブ信号ラッチ信号等の制御信号を供給する制御回路等を備えており、制御回路からの制御信号に基づいてドライバーIC内のスイッチングトランジスタのオン、オフを切り換えることにより、発熱素子4の発熱を制御するようにしている。
一方、搬送手段としてのプラテンローラ11は、SUS等の金属から成る軸芯の外周にブタジエンゴム等を3mm〜15mm程度の厚みに巻きつけた円柱状の部材であり、サーマルヘッドTの発熱素子4上に回転可能に支持され、記録媒体を発熱素子4に対して押圧しつつ記録媒体を発熱素子4の配列と直交する方向(図中の矢印方向)に搬送する。
また搬送ローラ12は、外周部が金属ゴム等によって形成されており、サーマルヘッドTに対し記録媒体の搬送方向上流側と下流側に分かれて配設され、これらの搬送ローラ12と前述のプラテンローラ11とで記録媒体の走行を支持している。
そして、これと同時に複数個の発熱素子4を駆動手段Cの駆動に伴い選択的にジュール発熱させ、これらの熱を記録媒体に伝導させることによって所定の印画が形成される。
尚、本発明は上述の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の変更、改良等が可能である。
例えば上述の形態においては薄層部3cを基体2の他辺に沿って設けるようにしたが、これに代えて回路端子6が配設されている領域にのみ設けるようにしても構わない。
また上述の形態において、図5に示すごとく、薄層部3cの表面をSiON系膜13で被覆するようにしてもよい。
更に上述の形態においてヘッド基板1FPC7をアルミニウムSUSの良熱伝導性の金属から成る放熱板上に載置させても良いことは勿論である。
また、図2に示すように回路端子6の配列の両端に位置する回路端子6の面積が他の回路端子6よりも大きい場合、配列の両端に位置する回路端子6上に塗布された導電材10の量が多くなることから、回路端子6の配列の両端よりも外側の領域にも上述の薄層部3cを設けるようにしても良く(図6参照)、この場合、配列の両端の回路端子6上の導電材10の余剰分を収容するスペースが広くなり、隣接する導電材10とのショートをより一層防止できる。
本発明の一形態に係るサーマルヘッドの平面図である。 図1のサーマルヘッドのX−X’線断面図である。 (a)〜(c)は薄層部の形状を示す図である。 図1のサーマルヘッドを組み込んで構成したサーマルプリンタの概略構成図である。 本発明の他の形態に係るサーマルヘッドのX−X’線断面図である。 本発明の他の形態に係るサーマルヘッドの断面図(FPCと導電材不図示)である。 従来のサーマルヘッドにおけるヘッド基板とFPCとの接続部を示す断面図である。
1・・・ヘッド基板
2・・・基体
3・・・グレーズ層
3a・・・基層部
3b・・・凸状部
3c・・・薄層部
4・・・発熱素子
5・・・回路導体
6・・・回路端子
7・・・外部配線基板としてのフレキシブル配線基板(FPC)
7a・・・フィルム
8・・・配線導体
9・・・配線端子
10・・・導電材
11・・・プラテンローラ
12・・・搬送ローラ
13・・・SiON系膜
T・・・サーマルヘッド
C・・・駆動手段

Claims (4)

  1. 基体上にグレーズ層を介して複数個の発熱素子及び回路導体形成されているヘッド基板と、前記回路導体に電気的に接続されている配線導体を有している外部配線基板とを備え、前記ヘッド基板上の端部に沿って前記外部配線基板の一部を重畳し、該重畳部で前記回路導体と前記配線導体とを、半田からなる導電材を介して接合して成るサーマルヘッドにおいて、
    前記グレーズ層は、前記回路導体及び前記配線導体の接合部と前記ヘッド基板端部との間の領域に、他の領域よりも厚みの薄い薄層部を有しており
    該薄層部は、当該グレーズ層の他の領域よりも前記外部配線基板との間隙を広く確保できるように構成されていることを特徴とするサーマルヘッド。
  2. 前記導電材の余剰分が前記外部配線基板と前記グレーズ層の薄層部との前記間隙に収容されていることを特徴とする請求項に記載のサーマルヘッド。
  3. 前記回路導体は、前記重畳部に併設されている複数の回路端子を有しており、
    前記グレーズ層は、前記複数の回路端子の配列の両端よりも外側の領域にも設けられていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のサーマルヘッド。
  4. 請求項1乃至請求項3のいずれかに記載のサーマルヘッドと、該サーマルヘッド上に記録媒体を搬送する搬送手段と、前記サーマルヘッドを駆動する駆動手段とを備えたことを特徴とするサーマルプリンタ。
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