JP3477017B2 - サーマルヘッド - Google Patents

サーマルヘッド

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JP3477017B2 JP4557597A JP4557597A JP3477017B2 JP 3477017 B2 JP3477017 B2 JP 3477017B2 JP 4557597 A JP4557597 A JP 4557597A JP 4557597 A JP4557597 A JP 4557597A JP 3477017 B2 JP3477017 B2 JP 3477017B2
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Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、ワードプロセッサ
やファクシミリ等のプリンタ機構として組み込まれるサ
ーマルヘッドの改良に関する。 【0002】 【従来の技術】近年、サーマルヘッドを用いてプラスチ
ックカードのような曲げることが困難な硬質の記録媒体
に感熱記録を行うため、記録媒体と接するサーマルヘッ
ドの表面を出来るだけ平坦になす試みがなされている。 【0003】このような従来のサーマルヘッドとして
は、例えば図4に示すように、アルミナセラミックス等
から成る絶縁基板11の上面に複数の発熱抵抗体13と
穴部11aとを設け、この穴部11aに発熱抵抗体13
の発熱を制御するためのドライバーIC15を埋設させ
た構造のものが知られており、かかるサーマルヘッドに
よればドライバーIC15が絶縁基板11の穴部11a
に埋設されており、サーマルヘッドの表面には上方に大
きく突出するものがないことから、プラスチックカード
のような曲げることが困難な硬質の記録媒体Pに印画を
行う場合であっても記録媒体Pを略フラットな形状のま
ま発熱抵抗体13上に搬送して感熱記録を行うことがで
きる。 【0004】尚、前述のようなサーマルヘッドにおいて
は、ドライバーIC15の端子電極15aやスイッチン
グトランジスタ等の回路パターンがドライバーIC15
の上面側に設けられており、絶縁基板11上に取着され
る薄膜導体14の一端をドライバーIC15の端子電極
15a上まで延在させておくことによりドライバーIC
15の電気回路を薄膜導体14を介して発熱抵抗体13
や外部電気回路に電気的に接続させている。 【0005】また前記薄膜導体14は、絶縁基板11上
に取着される発熱抵抗体13やドライバーIC15に外
部からの電力や印画信号等を供給するためのものであ
り、従来周知の薄膜手法、例えばスパッタリング法及び
フォトリソグラフィー技術等を採用することにより絶縁
基板11の上面に所定のパターンをもって被着・形成さ
れる。 【0006】かかるサーマルヘッドは、例えばインクリ
ボンを用いて印画を行う場合、インクリボンと記録媒体
Pとを前記発熱抵抗体13上に順次、搬送しながらドラ
イバーIC15の駆動に伴って発熱抵抗体13を個々に
選択的にジュール発熱させ、該発熱した熱によってイン
クリボンのインクを加熱・溶融させるとともに、これを
記録媒体P側に押圧・転写して記録媒体Pに所定の印画
を形成することによってサーマルヘッドとして機能す
る。 【0007】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来のサーマルヘッドによれば、ドライバーIC1
5の端子電極15aやスイッチングトランジスタ等の回
路パターンが、薄膜導体14と端子電極15aとの接続
の簡便性等から、ドライバーIC15の上面に設けられ
ている。このため、印画に際してプラスチックカード等
の硬質の記録媒体Pをサーマルヘッドの表面に沿って搬
送させると、該搬送中に静電気等によって記録媒体Pに
付着した大きな塵がドライバーIC15の上面と記録媒
体Pとの間に噛み込まれることがあり、この場合、ドラ
イバーIC15の端子電極15aや回路パターンが塵の
押圧によって破損する等してサーマルヘッドの信頼性を
極端に低下させる欠点を有していた。 【0008】 【課題を解決するための手段】本発明は、上記欠点に鑑
み案出されたものであり、絶縁基板上に、断面山状を成
す部分グレーズ層と、該部分グレーズ層の頂部に配列さ
れる複数の発熱抵抗体と、上面に複数の端子電極を有す
るドライバーICと、該ドライバーICが埋設される穴
部と、前記ドライバーICの上面よりも高く、ドライバ
ーICを囲うように形成された断面山状の枠体と、前記
ドライバーICと枠体との間に充填される樹脂材と、一
端がドライバーICの端子電極に接続されるように絶縁
基板上面から前記枠体及び前記樹脂材の上面を介してド
ライバーICの端子電極上まで延在している薄膜導体と
を有するサーマルヘッドであって、前記絶縁基板の穴部
近傍を前記樹脂材により被覆するとともに、前記ドライ
バーICの上面を部分グレーズ層の頂部よりも5μm〜
20μm低く設定したことを特徴とするものである。 【0009】 【発明の実施の形態】以下、本発明を添付図面に基づい
て詳細に説明する。図1は本発明のサーマルヘッドの一
形態を示す平面図、図2は図1のX−X線断面図であ
り、1は絶縁基板、3は発熱抵抗体、4a〜4cは薄膜
導体、5はドライバーIC、6は枠体、7は樹脂材であ
る。 【0010】前記絶縁基板1は厚み0.5〜1.5mm
程度のアルミナセラミックスやガラス等から成り、例え
ばアルミナセラミックスにより形成する場合、アルミ
ナ、シリカ、マグネシア等のセラミックス原料粉末に適
当な有機溶剤、溶媒を添加混合して泥漿状に成すととも
にこれを従来周知のドクターブレード法やカレンダーロ
ール法等を採用することによってセラミックグリーンシ
ートを形成し、しかる後、前記セラミックグリーンシー
トを所定形状に打ち抜き加工するとともに高温で焼成す
ることによって製作される。 【0011】また前記絶縁基板1の上面には、断面山状
(幅:0.5mm〜2.0mm、厚み:40μm〜70
μm)の部分グレーズ層2が帯状に被着形成されてい
る。 【0012】前記部分グレーズ層2はガラス等の低熱伝
導性材料から成り、その頂部付近に被着される複数の発
熱抵抗体3を上方に突出させて記録媒体P等に対する押
圧力(印圧)を有効に高めるとともに、これら発熱抵抗
体3の発する熱を適当な温度となるように蓄積してサー
マルヘッドの熱応答特性を良好に維持する作用を為す。 【0013】尚、前記部分グレーズ層2は、所定のガラ
ス粉末に適当な有機溶剤、有機溶媒を添加・混合して得
たガラスペーストを従来周知のスクリーン印刷等によっ
て帯状に印刷・塗布し、これを約1000℃〜1200
℃の温度で焼き付けることによって絶縁基板1の上面に
帯状に被着・形成される。 【0014】また前記部分グレーズ層2の頂部付近には
複数の発熱抵抗体3が所定のピッチ、例えば62.5μ
mのピッチで高密度に被着・配列されている。 【0015】前記発熱抵抗体3は窒化タンタル等から成
っており、それ自体が所定の電気抵抗率を有しているた
め、後述する薄膜導体4a,4bを介して外部からの電
力が印加されるとジュール発熱を起こし、インクリボン
のインクを溶融させるのに必要な所定の温度、例えば1
50〜250℃の温度に発熱する作用を為す。 【0016】また前記絶縁基板1の上面には複数の穴部
1aが、前記部分グレーズ層2と略平行に形成されてい
る。 【0017】前記穴部1aは、後述するドライバーIC
5を所定箇所に位置決めするとともに、その内部にドラ
イバーIC5の一部を埋設させることでドライバーIC
5の上面が発熱抵抗体3よりも上に突出しないようにな
すためのものであり、本形態においては、穴部1aに埋
設されるドライバーIC5の上面が部分グレーズ層2の
頂部よりも5μm〜20μmだけ低く位置するように穴
部1aの深さを設定している。例えば、部分グレーズ層
2の厚みが50μmで、ドライバーIC5の厚みが55
0μmの場合、穴部1aの深さは505〜520μmに
設定される。尚、このような穴部1aは、アルミナセラ
ミックス等からなる絶縁基板1の上面に所定強度のレー
ザーを照射し、その一部を溶融・飛散させることによっ
て形成されることから、その周囲には飛散したアルミナ
セラミックス等の粒が付着する等して比較的大きな凹凸
が形成され易い。 【0018】また前記穴部1aに埋設されるドライバー
IC5は、後述する薄膜導体4a,4bを介して発熱抵
抗体3に印加される電力のオン・オフを制御するための
ものであり、その上面には薄膜導体4b,4cに電気的
に接続される複数の端子電極5aとスイッチングトラン
ジスタ等の回路パターンとが夫々形成されている。ここ
で前記ドライバーIC5は、その上面が部分グレーズ層
2の頂部よりも低くなるように位置設定されているた
め、印画に際して記録媒体P等の搬送の妨げとなること
はない。 【0019】そして、このようなドライバーIC5等が
取着される絶縁基板1の上面には、ドライバーIC5の
上面よりも高く、該各ドライバーIC5を個々に囲うよ
うに形成された断面山状の枠体6が取着されており、更
にこれらの各枠体6とドライバーIC5との間には樹脂
材7が充填されている。 【0020】前記枠体6は、例えば、部分グレーズ層2
と同質(同一組成)のガラスによってドライバーIC5
の上面よりも5μmだけ高くなるように、また部分グレ
ーズ層2の高さに対してはこれと同等もしくはそれ以下
の高さでもって形成される。このように、ドライバーI
C5の周囲に、ドライバーICの上面よりも高い断面山
状の枠体6を取着させたことから、印画に際してプラス
チックカード等の硬質の記録媒体Pをサーマルヘッドの
表面に沿って搬送するとき、記録媒体Pに付着する大き
な塵はドライバーIC5の上面と接する前に枠体6と記
録媒体Pとで挟み込まれて押し潰され、小さな破片に砕
かれる。そして、このような破片の一部がドライバーI
C5と記録媒体Pとの間に入り込んだとしても、前記枠
体PはドライバーIC5の上面よりも高く形成されお
り、ドライバーIC5と記録媒体Pとの間には塵の破片
を収容するのに十分な隙間があるため、これらの破片が
記録媒体P等によってドライバーIC5の上面に押圧さ
れることはなく、ドライバーIC5の端子電極5aや回
路パターンを良好な状態に維持してサーマルヘッドの信
頼性を向上させることができる。 【0021】しかもこの場合、前記枠体6の高さは、発
熱抵抗体3と同等もしくはそれ以下の高さに設定されて
いるため、枠体6が記録媒体Pの搬送の妨げとなること
はなく、プラスチックカード等の曲げることが困難な硬
質の記録媒体Pに印画を行う場合であっても、記録媒体
Pをフラットな形状のままサーマルヘッドの表面に沿っ
て安定的に搬送することができる。 【0022】尚、前記枠体6は、部分グレーズ層2と同
質のガラスによって形成する場合、従来周知のスクリー
ン印刷等によって部分グレーズ層2を形成する際に同時
に形成することができる。この場合、枠体6の形成のた
めに別途、製造工程が増えるなることはなく、サーマル
ヘッドの製造工程が煩雑化することもない。 【0023】また一方、前記枠体6とドライバーIC5
との間に充填される樹脂材7は、アルミナ,シリカ等の
無機質フィラを所定の割合で含有させたポリイミド樹脂
等によって形成されており、その上面をドライバーIC
5の上面と略等しい高さに位置させておくことによりそ
の上に被着される薄膜導体4b,4cを良好な連続膜と
して形成し易くなすことができる。このような樹脂材7
は、液状に成したポリイミド樹脂の前駆体にアルミナ等
の無機質フィラを所定の割合で添加・混合し、これをデ
ィスペンサ等を用いて枠体6の斜面とドライバーIC5
の側面との間に充填した後、これを高温で熱硬化させる
ことによって形成される。 【0024】そして、このようなドライバーIC5や枠
体6,樹脂材7等が取着された絶縁基板1の上面には、
発熱抵抗体3やドライバーIC5の端子電極5a等に電
気的に接続される所定パターンの薄膜導体4a〜4cが
被着・形成されている。 【0025】前記薄膜導体は、発熱抵抗体3の一端に共
通接続される共通電極としての薄膜導体4aと、発熱抵
抗体3の他端とドライバーIC5の端子電極5aとを接
続する個別電極としての薄膜導体4bと、ドライバーI
C5に印画信号等を供給する制御信号線としての薄膜導
体4cとから成り、前記薄膜導体4a,4bは前述の発
熱抵抗体3に外部からの電力を印加する作用を、また薄
膜導体4cは外部からの印画信号や電力をドライバーI
C5に供給する作用を為す。ここで薄膜導体4b,4c
は、その一端を枠体6及び樹脂材7の上面を介してドラ
イバーIC5の端子電極5a上まで延在させておくこと
によりドライバーIC5の端子電極5aに電気的に接続
される。 【0026】これらの薄膜導体4a〜4cはアルミニウ
ム等の金属材料から成り、従来周知の薄膜手法、例えば
スパッタリング法及びフォトリソグラフィー技術を採用
することによって前述の発熱抵抗体3と同時に形成され
る。具体的には、まず部分グレーズ層2、ドライバーI
C5、枠体6及び樹脂材7を取着させた絶縁基板1の上
面全体にわたって発熱抵抗体3となる窒化タンタルと薄
膜導体4となるアルミニウムとを従来周知のスパッタリ
ング法によって順次、被着させ、次にこれらスパッタ膜
上に露光・現像の工程を経て所定パターンのフォトレジ
スト膜を被着・形成し、しかる後、前記スパッタ膜をエ
ッチングにてフォトレジスト膜のパターンに応じて微細
加工するとともに部分グレーズ層2上のアルミニウム膜
を一部窓開けすることにより発熱抵抗体3及び薄膜導体
4a〜4cが同時に形成される。このとき、枠体6の断
面は山状をなしており、薄膜導体4b,4cの被着面が
なだらかであることから、これらのパターンを簡単かつ
良好に形成することができる。またこの場合、ドライバ
ーIC5の上面の高さは部分グレーズ層2の頂部よりも
5μm〜20μmだけ低く設定されており、高度のパタ
ーン加工精度が要求される2つの箇所、即ち、発熱抵抗
体3が形成される部分グレーズ層2の頂部と端子電極5
aが設けられるドライバーIC5の上面とで露光条件が
近くなっているため、薄膜導体4a〜4cをフォトリソ
グラフィー技術によって正確に微細加工し易い。更にこ
の場合、ドライバーIC5の周囲には枠体6が取着され
ており、この枠体6とドライバーIC7の間には樹脂材
7が充填されているため、穴部1aをレーザー等の照射
によって形成する際に穴部1aの近傍に比較的大きな凹
凸が形成されても、これらの凹凸を前述した枠体6と樹
脂材7とで被覆し、薄膜導体4b,4cの微細パターン
を穴部1aの近傍でも良好に形成することができる。 【0027】そして、このような絶縁基板1は、アルミ
ニウム等の良熱伝導性材料から成る放熱板8上に両面テ
ープ等の接着部材を介して載置され、該放熱板8の上面
で前記絶縁基板1を支持するとともに該基板1中の熱を
順次、吸収して大気中に放散させるようにしている。 【0028】かくして上述したサーマルヘッドは、例え
ばインクリボンを用いてプラスチックカード等の硬質の
記録媒体Pに印画を行う場合、インクリボンと記録媒体
Pとをサーマルヘッドの表面に沿って搬送しながら前記
発熱抵抗体3をドライバーIC5の駆動に伴って個々に
選択的にジュール発熱させ、該発熱した熱によってイン
クリボンのインクを加熱・溶融させるとともに、これを
記録媒体P側に押圧・転写して記録媒体Pに所定の印画
を形成することによってサーマルヘッドとして機能す
る。 【0029】尚、本発明は上述した実施形態に限定され
るものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲におい
て種々の変更、改良等が可能であり、例えば、上述の形
態においては、複数のドライバーICを複数の枠体によ
って個別に囲うようにしたが、これに代えて、複数のド
ライバーICを1つの枠体によって共通に囲うようにし
ても良い。 【0030】また上述の形態において、絶縁基板1の下
面で、IC埋設用の穴部1aが存在していない領域に、
図3に示すような伝熱調整用の穴部1bを形成しておけ
ば、絶縁基板1内の熱の拡散がより均一になるため、絶
縁基板1の温度が部分グレーズ層2の被着領域にわたっ
て略等しくなり、印画の濃度むらが有効に防止されるよ
うになる。従って絶縁基板1の下面で、IC埋設用の穴
部1aが存在していない領域に伝熱調整用の穴部1bを
形成しておくことが好ましい。更に上述の形態におい
て、発熱抵抗体3や薄膜導体4a〜4cの一部を窒化珪
素等で形成される耐磨耗層によって被覆したり、ドライ
バーIC5の上面をエポキシ樹脂等で形成される保護膜
にによって被覆したりしても良く、このような保護膜を
形成しておくことにより記録媒体P等の摺接により発熱
抵抗体3等が磨耗したり、発熱抵抗体3やドライバーI
C5の電気回路が腐食されたりするのを有効に防止する
ことができる。 【0031】 【発明の効果】本発明のサーマルヘッドによれば、絶縁
基板上に取着されるドライバーICの周囲に、ドライバ
ーICの上面よりも高い断面山状の枠体を取着させたこ
とから、プラスチックカード等の硬質の記録媒体をサー
マルヘッドの表面に沿って搬送しながら印画を行う際、
記録媒体に付着する大きな塵はドライバーICの上面と
接する前に枠体と記録媒体とで押し潰され、小さな破片
に砕かれる。このような破片の一部がドライバーICと
記録媒体との間に入り込んだとしても、前記枠体はドラ
イバーICの上面よりも高く形成されており、ドライバ
ーICと記録媒体との間には塵の破片を収容するのに十
分な隙間があるため、これらの破片が記録媒体によって
ドライバーICの上面に押圧されることはなく、ドライ
バーICの端子電極や回路パターンを良好な状態に維持
してサーマルヘッドの信頼性を向上させることができ
る。また本発明のサーマルヘッドによれば、絶縁基板上
に形成される穴部近傍を枠体−ドライバーIC間に充填
される樹脂材で被覆するようにしたことから、穴部の形
成時において穴部近傍に比較的大きな凹凸や鋭利な角部
が形成されたとしても、それらが露出することなく樹脂
材でもって良好に被覆されることとなり、穴部近傍でも
薄膜導体の断線等を有効に防止し、薄膜導体の微細パタ
ーンを良好に形成することができる。更に本発明のサー
マルヘッドによれば、ドライバーICの上面を前記部分
グレーズ層の頂部よりも5μm〜20μm低く位置した
ことから、ドライバーICと記録媒体との間に、枠体と
記録媒体とで砕かれた塵の破片を十分に収容するスペー
スを設け、このスペースによってドライバーICの上面
に設けられる端子電極や回路パターンを塵の破片から良
好に保護することができることに加え、薄膜導体形成時
に高度のパターン加工精度が求められる部分グレーズ層
の頂部とドライバーICの上面とで露光条件を近くなし
て、部分グレーズ層の頂部及びドライバーICの上面の
双方で薄膜導体をフォトリソグラフィー技術によって正
確に微細加工することができる。
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明のサーマルヘッドの一形態を示す平面図
である。 【図2】図1のX−X断面図である。 【図3】図1のサーマルヘッドの絶縁基板を下面側より
見た平面図である。 【図4】従来のサーマルヘッドの断面図である。 【符号の説明】 1・・・・・・・・・絶縁基板 1a・・・・・・・・穴部 3・・・・・・・・・発熱抵抗体 4b,4c・・・・・薄膜導体 5・・・・・・・・・ドライバーIC 6・・・・・・・・・枠体 7・・・・・・・・・樹脂材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B41J 2/345

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】絶縁基板上に、断面山状を成す部分グレー
    ズ層と、該部分グレーズ層の頂部に配列される複数の発
    熱抵抗体と、上面に複数の端子電極を有するドライバー
    ICと、該ドライバーICが埋設される穴部と、前記ド
    ライバーICの上面よりも高く、ドライバーICを囲う
    ように形成された断面山状の枠体と、前記ドライバーI
    Cと枠体との間に充填される樹脂材と、一端がドライバ
    ーICの端子電極に接続されるように絶縁基板上面から
    前記枠体及び前記樹脂材の上面を介してドライバーIC
    の端子電極上まで延在している薄膜導体とを有するサー
    マルヘッドであって、 前記絶縁基板の穴部近傍を前記樹脂材により被覆すると
    ともに、前記ドライバーICの上面を部分グレーズ層の
    頂部よりも5μm〜20μm低く設定したことを特徴と
    する サーマルヘッド。
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