JP3480154B2 - 自動車用空調ダクト構造 - Google Patents

自動車用空調ダクト構造

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幸司 伊藤
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車の空調ダク
ト、特にフロアに沿って設置され、その上を乗員が歩行
可能な空調ダクト構造に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車の車室内空調ダクトとして、室内
前方の空調装置からフロアに沿って設置され、リヤシー
トに向けて空調空気を吹き出す構造としたものがある
(実開昭59−182412号)。従来、この種の空調
ダクトとして、図3に示すように、車室内前方のダッシ
ュボードDの中央下方に設けた空調装置から左右対称な
一対の空調ダクト1A,1BをフロアFに沿ってフロン
トシートの下側を通してリヤシートに向けて延在してお
り、各空調ダクト1A,1Bは三つに分割され、先端に
空調空気の取入口2を備え下方に向かって延びる第1の
ダクト1aと、上記フロントシートの下側のフロアFに
沿って後方に延び後端に吹出口3を有する第2のダクト
1bと、第2のダクト1bの側部に連結しフロントシー
トの下側のフロアFに沿ってL字形に後方に延び後端に
上記第2のダクト1bと平行な吹出口3を有する第3の
ダクト1cとを連結した構造としたものが多く用いられ
ている。そして、上記空調ダクト1A,1Bの上にカー
ペットが被せられる。
【0003】ワゴン型車両においては、左右のフロント
シートの間から、左右の前列リヤシート(第1のリヤシ
ート)の間および左右の後列リヤシート(第2のリヤシ
ート)の間へと延びるフロア中央の通路に沿って空調ダ
クトを配置することが行われており、空調ダクトとして
各シートへ向かう吹出口を有し、複数のブロー成形の合
成樹脂製ダクトを連結したものが用いられている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、フロア中央
の通路に設けた上記従来の空調ダクト構造において、空
調ダクトを覆うようにカーペットを敷いても、フロアと
空調ダクトとの段差ができ、また乗員が空調ダクトを踏
みつけたとき空調ダクトが弾性的に変形するので、乗員
の車室内歩行を不安定にする。更に、空調ダクトは分割
構造としてあるため、連結部付近を乗員が踏みつける
と、連結部に隙間が生じて、風もれや、風切り音が発生
するおそれがある。
【0005】そこで本発明は、車室内フロアの段差をな
くすとともに、乗員の踏みつけによる変形をなくして、
乗員の車室内歩行を安定化し、かつ、風もれや、風切り
音の発生のおそれがなく、各吹出口の風量分配および風
の流通を向上する空調ダクト構造を実現することを課題
としてなされたものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、図1および図
2に示すように、フロアFの乗員の通路F1上に、上記
通路F1幅とほぼ等しい幅で空調空気の取入口2から吹
出口3A,3B,3C,3Dまで一体構造の合成樹脂材
をブロー成形した空調ダクト1を載設する。該空調ダク
ト1は、その上面壁11を水平面とし、下面壁12には
ダクト内を上方へ突出し上端が上面壁11と当接するほ
ぼ山形の補強リブ4を複数個所形成し、上記補強リブ4
のうち、分岐する吹出口3C,3Dの幅方向中央の分岐
部に形成した補強リブ4Eは、これを後方へ向けてY字
状に分岐する細長い形状として空調空気を上記吹出口3
C,3Dへ分流させる整流板とした(請求項1)。更
に、その上面壁11と下面壁12とを、上記補強リブ4
の上端を上面壁11に溶着せしめて接合する(請求項
3)。本発明は、フロアの中央部に前後に延びる通路を
有するワゴン型車等に適用して特に有効である(請求項
2)。
【0007】フロアFの通路F1に段差がなくなり、ま
た、補強リブ4を設けたから踏みつけによる変形がな
く、乗員は歩きやすい。かつ、上記空調ダクト1は一体
構造とし、ダクトどうしの連結部を廃止したので、風も
れや、風切り音が生じるおそれはない。補強リブ4Eは
整流板として作用する。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を図1および
図2に基づいて説明する。車室内中央に通路を設けて、
フロントシートと前列の第1のリヤシートおよび後列の
第2のリヤシートの間を乗員が歩行移動可能なワゴン型
車両に適用したものである。図1(A)に示すように、
車室内には左右一対のフロントシートFS1,FS2の
間および左右一対の第1のリヤシートRS1,RS2の
間には通路F1が形成してある。該通路F1は、図1
(A),(B)に示すように、フロアFの一般面より若
干高くして車両前後方向に延びており、水平面としてあ
る。そして、通路F1上には、第1のリヤシートRS
1,RS2および第2のリヤシート(図略)の着座者の
足元に空調空気を送風する空調ダクト1が設けてある。
図のF2は、フロアFおよび通路F1にこれらを補強す
るために車幅方向に延びる複数のビードを形成した凹凸
面である。
【0009】空調ダクト1は、合成樹脂材をブロー成形
した一体成形体で、上記通路F1の幅とほぼ同等な幅
で、車両前後方向に延びる平面視長方形状としてある。
空調ダクト1の前端には、その左側(図1(A)の下
側)に前端側面より車両左側のフロントシートFS2の
下側に向かって突出する突出部13が形成してあり、突
出部13の先端には、空調装置6と接続する空調空気取
入口2が形成してある。突出部13の根元には斜め後方
にフロントシートFS2の下側に向かって突出し、先端
が開口した空調空気吹出口3Aが形成してある。また、
空調ダクト1の右側側面にも、上記左側側面の吹出口3
Aに対応する位置にこれと対称形状でフロントシートF
S1の下側に向かって突出する吹出口3Bが形成してあ
る。更に該吹出口3Bの後方は、通路F1に設置するサ
イドブレーキの操作レバー7のカバー71を避けて凹状
としてある。
【0010】一方、空調ダクト1の後端には、その両側
に左右の第1のリヤシートRS1,RS2の下方に向か
ってそれぞれ突出する左右対称な突出部14が形成して
ある。これらの突出部14は、ほぼL字形で車両後方に
向けて屈曲せしめてあり、また該屈曲部から図1(B)
に示すようにフロアFの形状に合わせて上方に競り上が
る形状としてある。各突出部14の後端には空調空気吹
出口3C,3Dが形成してある。
【0011】上記空調ダクト1は高さが低い四角形筒状
で、上面壁11は水平面としてあり、下面壁12には、
空調ダクト1の内部に向かって突出する複数の山形の補
強リブ4が複数個所形成してある。即ち、空調ダクト1
の上記サイドブレーキの操作レバー7のカバー71を避
けた狭小部の中央を通って前後方向に1列に所定間隔を
おいて複数の補強リブ4Aが設けてある。ダクトの幅広
部では幅方向中央および上記補強リブ4Aと対称位置
に、前後方向へ列状に補強リブ4B,4Cが形成してあ
る。各補強リブ4A,4B,4Cはその上端が空調ダク
ト1の上面壁11に溶着せしめてある。
【0012】空調ダクト1の前部には、上記吹出口3A
側に、断面山形で空調ダクト1の前面壁からダクト中央
方向へ斜めに細長く延びる補強リブ4Dが形成してあ
る。また、空調ダクト1の後部には幅方向中央の分岐部
に断面山形で、後方へ向けてY字状に分岐する細長い補
強リブ4Eが形成してある。上記補強リブ4Dは空調空
気取入口2から入った空調空気の一部を吹出口3Aに導
出せしめるためのものであり、また、補強リブ4Eは、
空調空気を分流せしめて吹出口3C,3Dへ導出せしめ
るためのものであって、いずれも整流板の作用をなす。
各補強リブ4D,4Eはその上端が空調ダクト1の上面
壁11に溶着せしめてある。
【0013】図1(A),(B)に示すように、上記空
調ダクト1をフロアFの通路F1上に、通路F1と合致
せしめて載置し、空調ダクト1の前端から突出せしめた
ステー部5および後端の左右の突出部14からそれぞれ
突出せしめたステー部5Aを通路F1およびフロアFに
設けたスタッドボルトに締着固定するとともに、空調ダ
クト1のほぼ中心に設けた固定座面5Bを通路F1のス
タッドボルトに締着固定して空調ダクト1を固定する。
そして、図2(A),(B)に示すように、空調ダクト
1の上面およびフロアFの全面にクッション部材9を介
してカーペット8を敷き詰めた構造としてある。
【0014】本実施の形態によれば、通路F1にこれと
ほぼ同等な幅の空調ダクト1を設置する構造としたので
通路の段差がなくなる。かつ、空調ダクト1は、幅を広
く形成した分、その内部に複数の補強リブ4を設けて補
強してあるので、乗員が空調ダクト1上を歩いても、そ
の踏みつけによる空調ダクト1の変形がなく、乗員は歩
きやすい。また、空調ダクト1は、ブロー成形体の一体
構造とし、ダクトどうしの連結構造を廃止したので、風
もれや風切り音が生じるおそれがない。
【0015】上記空調ダクト1の一部の補強リブ4D,
4Eは、空調ダクト1の補強とともに、空調空気の整流
板の役割をなしている。補強リブ4Dにより空調空気取
入口2から横方向に流れる空調空気は円滑な縦方向の流
れに方向変換され、空調空気の一部が吹出口3Aから円
滑に導出される。また、補強リブ4Eにより、空調ダク
ト1内を後方へ向けて流れる空調空気は左右の突出部1
4の手前で左右方向に分流して円滑かつ均一に両突出部
14に流入し、吹出口3C,3Dから放出される。
【0016】
【発明の効果】本発明の空調ダクトによれば、車室内フ
ロアの段差をなくすとともに、乗員の踏みつけによる変
形をなくして乗員の室内歩行を安定化し、かつ、風もれ
や、風切り音の発生のおそれがなく、各吹出口の風量分
配および風の流通を向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の空調ダクトを示すもので、図1(A)
はその平面図、図1(B)はその側面図である。
【図2】図2(A)は図1(A)のIIA−IIA線に沿う
位置での断面図、図2(B)は図1(A)のIIB−IIB
線に沿う位置での断面図である。
【図3】従来の空調ダクトの構造を示す斜視図である。
【符号の説明】
F フロア F1 通路 1 空調ダクト 11 上面壁 12 下面壁 2 空調空気の取入口 3,3A,3B,3C,3D 空調空気の吹出口 4,4A,4B,4C,4E 補強リブ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B60H 1/00 - 3/06

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 自動車のフロア上の通路に沿って配設
    し、一端に空調装置に連結する空調空気の取入口を備
    え、他端に分岐する複数の空調空気の吹出口を備えた空
    調ダクトにおいて、上記空調ダクトを、上記通路幅とほ
    ぼ等しい幅を有し、上面壁を水平面とし、下面壁からダ
    クト内に向けて突出する複数のほぼ山形の補強リブの上
    端が上記上面壁に当接する合成樹脂材のブロー成形体で
    構成し、かつ上記補強リブのうち、上記複数の吹出口の
    分岐部でかつ幅方向中央の分岐部に形成した補強リブ
    は、これを後方へ向けてY字状に分岐する細長い形状と
    して空調空気を上記吹出口へ分流させる整流板としたこ
    とを特徴とする自動車用空調ダクト構造。
  2. 【請求項2】 上記空調ダクトをワゴン型車のフロア中
    央を前後方向に延在する通路に設けた請求項1記載の自
    動車用空調ダクト構造。
  3. 【請求項3】 上記補強リブの上端を上記上面壁に溶着
    せしめて接合した請求項1記載の自動車用空調ダクト構
    造。
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