JP3449327B2 - 車両用シート - Google Patents

車両用シート

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、左右一対のシート
レッグ間に空調ダクトが配設された車両用シートに関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、ワゴン型車等には、図3および図
4に示すように、車室前方の空調ユニット(図略)から
車室フロアに沿って後方へ空調ダクト1を延設し、その
後端の左右に分岐した各分岐ダクト10をそれぞれ左右
のフロントシートSの下方に延設し、各分岐ダクト10
の端末の吹出し口2から各フロントシートS後方のリヤ
シートS1に着座した乗員の足元に空調エアを送出する
ようにしたものがある。
【0003】この種の車両のフロントシートSは、車室
フロア上に互いに間隔をおいて立設した左右一対のシー
トレッグ3a,3b上に、それぞれスライドレール4
a,4bを設け、両スライドレール4a,4bに前後方
向に移動自在にシートクッションSCおよびシートバッ
クSBを載設した構造としている。そして、左右のシー
トレッグ3a,3b間のシート下方の間隙を利用して、
該間隙内に上記分岐ダクト10の吹出し口2を配設して
いる。各スライドレール4a,4b後端末には、これら
を覆い隠す合成樹脂のレールエンドカバー6a,6bが
嵌着している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、従来のフロ
ントシートSでは、シートを前方へスライド移動させた
場合、分岐ダクト10およびその吹出し口2が露見して
見栄えが悪い。また、シートを前方へスライド移動させ
た場合に、後方のリヤシートS1に着座した乗員が上記
レールエンドカバー6a,6bを蹴りやすく、レールエ
ンドカバー6a,6bがはずれ、しかも紛失するおそれ
がある。そこで本発明は、シート下方に延設した空調ダ
クトを被覆してシート後部の見栄えを向上し、かつ、ス
ライドレールのレールエンドカバーのはずれを防止する
車両用シートを提供することを課題としてなされたもの
である。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、車室フロアに
互いに間隔をおいて立設した左右一対のシートレッグに
シートクッションおよびシートバックを載置してなる車
両用シートで、かつ、上記両シートレッグの間のシート
下方の間隙に空調ダクトを延設し、該空調ダクトの吹出
し口をシート後方へ向けて配置した車両用シートにおい
て、両シートレッグ間に上記間隙を閉塞する縦壁状のカ
バー部材を設け、該カバー部材に、上記吹出し口から空
調エアをシート後方へ吹き出す開口部を形成する(請求
項1)。カバー部材により空調ダクトを覆い隠し、カバ
ー部材に形成した開口部から空調エアを吹き出すように
したので、シート後部の見栄えが良好となる。
【0006】上記両シートレッグはそれぞれその上にシ
ートクッションおよびシートバックを前後移動自在に載
置するスライドレールを備え、上記カバー部材はその両
端に、上記スライドレールの後端末を被覆するレールエ
ンドカバーを一体に備えた構造とする(請求項2)。レ
ールエンドカバーのはずれ、紛失を防止することができ
る。
【0007】上記カバー部材の上記開口部に空調エアの
吹出し方向を規制する複数のフィンを設ける(請求項
3)。フィンにより空調エアの吹出し範囲を広くするこ
とができる。
【0008】
【発明の実施の形態】図1ないし図3に基づいて本発明
の実施の形態を説明する。図2および図3に示すよう
に、車室には前部の左右両側にフロントシートSが設置
してあり、両フロントシートSの後方にはリヤシートS
1が設置してある。また、車室前方の空調ユニット(図
略)から車室フロアに沿って後方へ空調ダクト1が延設
してあり、ダクト後部の左右二股に分岐した分岐ダクト
10をそれぞれフロントシートSの下方に延設し、各分
岐ダクト10端末の吹出し口2から後方のリヤシートS
1の乗員の足元に空調エアを吹き出すようにしてある。
【0009】上記車室の車室フロアはフロアパネル7の
表面に肉厚のウレタンマット8を敷き詰め、その表面を
不織布等のフロアカーペット9で被覆してある。空調ダ
クト1は、合成樹脂製で、全般に平坦に形成してあり、
フロアパネル7上に重ね合わせ、ウレタンマット8に埋
設し、フロアカーペット9で被覆してある。
【0010】空調ダクト1の左右の両分岐ダクト10は
それぞれ斜め後ろ外側方向へ延び、シート本体SOを支
持する左右のシートレッグ3a,3bの車室中央寄りの
シートレッグ3aを横切るようにその下側を通ってシー
ト下方へ延設してある。各分岐ダクト10後端は端末が
高位となる略Z状に屈曲し、フロアカーペット9を貫通
してフロアカーペット9上に突出せしめてある。各分岐
ダクト10端末の吹出口2は後方に向かって開口し、開
口は分岐ダクト10より拡径している。
【0011】図1、図2に示すように、上記シート本体
SOは、シートクッションSCとシートバックSBとで
構成され、車室フロアに立設した左右一対のシートレッ
グ3a,3bにスライドレール4a,4bを介して前後
移動自在に載設してある。シートレッグ3a,3bは断
面略コ字形で前後端が閉じられた金属板材で、互いに開
口側を対向させかつ間隔をおいて平行に前後方向に配
し、両者の前端間に第1の架設部材31を架けわたすと
ともに、中間部上端間に第2の架設部材32を架けわた
して左右一体に組付けてある。
【0012】各シートレッグ3a,3bは、下面の前後
両端に形成した下方へ突出する固定部33をフロアカー
ペット9の抜穴を通してフロアパネル7の凸状の座面7
1にボルト締めして固定してある。
【0013】上記スライドレール4a,4bはそれぞ
れ、上方に向かって溝状に開口する断面略C字形のレー
ル材で、各シートレッグ3a,3bの上面にこれらに沿
って前後方向に設置してある。スライドレール4a,4
bは、前端の下方へ屈曲した固定部41を各シートレッ
グ3a,3bの前端面上端にボルト締め固定するととも
に、レール後端から後方へ延びる固定部42を各シート
レッグ3a,3bの上面後端にボルト締め固定してあ
る。
【0014】シート本体SOは、シートクッションSC
底面の左右の側縁に沿って設けた図略の摺動レールを、
各スライドレール4a,4b内にスライド移動可能に嵌
入して前後方向に移動可能としてある。
【0015】両シートレッグ3a,3bの後端間には、
シート下方の間隙を閉塞する縦壁状のカバー部材5が取
付けてある。カバー部材5は合成樹脂製の一体成形品
で、両シートレッグ3a,3b間の上記シート下方の間
隙を塞ぐ縦壁状の主壁部51と、主壁部51の左右両側
部から後方へ湾曲して両シートレッグ3a,3bの後部
内側に沿う縦壁状の左右の側壁部52a,52bとを備
えた略U字形に形成してある。主壁部51の上縁は上記
第2の架設部材32の上面を覆う上縁フランジ53を形
成している。両側壁部52a,52bの後縁は外側方向
へ屈曲してシートレッグ3a,3bの後端面を覆う後縁
フランジ54a,54bを形成している。
【0016】カバー部材5の各側壁部52a,52bか
ら後縁フランジ54a,54bにかけてのコーナー部に
はそれぞれ、上記各スライドレール4a,4bの後端末
およびそれらの固定部42を覆うレールエンドカバー5
7a,57bが一体に形成してある。レールエンドカバ
ー57a,57bには、各スライドレール4a,4b後
端末の溝に対応するスリットおよびその後端に開口58
が形成してある。これにより、シート本体SOを後方へ
移動させた場合に、シート下面の上記摺動レールが上記
開口58から後方に突出してシートの後方への移動量を
大きくしている。また、レールエンドカバー57a,5
7b内には各スライドレール4a,4bの後端末に嵌合
係止する図略の係止爪が設けてある。
【0017】カバー部材5の主壁部51には、車室中央
寄りのシートレッグ3a側の位置に、上記分岐ダクト1
0の端末の吹出し口2に対応し、吹出し口2からの空調
エアを送出する開口部55が形成してある。開口部55
は吹出し口2の形状に対応して幅方向に長径の角形で、
開口部55の開口縁には筒状で吹出し口2側へ突出する
開口縁フランジ56が一体に形成してあり、開口縁フラ
ンジ56の外周径は吹出し口2の内周径よりも若干小さ
くしてある。
【0018】上記開口部55内には、相対向する開口上
縁と開口下縁との間にこれらを垂直方向に架けわたす複
数の縦フィン551が形成してある。これらの縦フィン
551は、吹出し口2からの空調エアを幅方向広角に送
出できるように各々の向きが設定してある。例えば、開
口部55の一方の側端(側壁部52a寄りの側端)寄り
のものをシート真後ろへ送風するように送出角度を設定
し、以下、上記一端側のものから他方の側端側のものへ
と順にそれらの送出角度を漸次外側方向へ向くように設
定してある。また、開口縁の相対向する左右の側縁間に
は上記各縦フィン551と交差して水平方向に架けわた
す横フィン552が形成してある。
【0019】カバー部材5は、左右の側壁部52a,5
2bおよび後縁フランジ54a,54bで、各シートレ
ッグ3a,3bの内側および後端面を覆うとともに、各
レールエンドカバー57a,57bを各スライドレール
4a,4bの後端末に嵌着してこれらを被覆し、主壁部
51で両シートレッグ3a,3b間のシート下方の間隙
を塞ぐとともに、開口部55の開口縁フランジ56を分
岐ダクト10の吹出し口2内に若干挿入して開口縁フラ
ンジ56を吹出し口2内周に設けたスポンジのシール材
20に密接せしめ、主壁部51の上縁フランジ53を両
シートレッグ3a,3b間の第2の架設部材32上面に
重ね合わせて配し、上縁フランジ53を複数のクリップ
59により架設部材32に固着して組付けてある。
【0020】このように、フロントシートSは、左右の
シートレッグ3a,3b間のシート下方の間隙をカバー
部材5により閉塞したので、分岐ダクト10を覆い隠す
ことができ、シート本体SOを前方へ移動させても分岐
ダクト10が露見しないので、シート後部の見栄えを向
上することができる。
【0021】分岐ダクト10の吹出し口2からの空調エ
アはカバー部材5の開口部55から後方へ向けて送出さ
れ、かつ、開口部55の複数の縦フィン551に案内さ
れて幅方向に広角に送出されるので、リヤシートの乗員
の足元を満遍なく空調できる。分岐ダクト10の吹出し
口2とカバー部材5の開口部55とは、位置合わせして
浅く嵌め込むのみで連結作業性が良好で、かつ、シール
部材20で密閉したのでエア漏れがなく開口部55から
の風量は低下しない。
【0022】また、各スライドレール4a,4bの後端
末を被覆したレールエンドカバー57a,57bはカバ
ー部材5と一体に成形したので、リヤシートの乗員がレ
ールエンドカバー57a,57bを蹴ってもはずれず、
紛失しない。
【0023】
【発明の効果】本発明によれば、左右のシートレッグ間
のシート下方の間隙をカバー部材で閉塞してシート下方
の間隙に延設した空調ダクトを覆い隠したので、シート
後部の見栄えは良好である。空調ダクトからの空調エア
は、その風量を低減させることなくカバー部材の開口部
から送出できる。更に、カバー部材と左右のスライドレ
ール端末を覆うレールエンドカバーとを一体に成形する
ことでレールエンドカバーのはずれを防止することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の車両用シートの斜視図である。
【図2】図1のII−II線に沿う位置での断面図である。
【図3】車室のシートおよび空調ダクトの配置を示す概
略平面図である。
【図4】従来の車両用シートの斜視図である。
【符号の説明】 S 車両用シート(フロントシート) SC シートクッション SB シートバック 1 空調ダクト 10 分岐ダクト 2 吹出し口 3a,3b シートレッグ 4a,4b スライドレール 5 カバー部材 55 開口部 551,552 フィン 57a,57b レールエンドカバー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平11−165526(JP,A) 実開 昭61−25843(JP,U) 実開 昭56−35406(JP,U) 実開 平7−5893(JP,U) 実開 平3−107235(JP,U) 実開 平2−125429(JP,U) 実開 平1−81960(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B60N 2/00 - 2/54 A47C 7/00 A47C 7/74 B60H 1/00

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車室フロアに互いに間隔をおいて立設し
    た左右一対のシートレッグにシートクッションおよびシ
    ートバックを載置してなる車両用シートで、かつ、上記
    両シートレッグの間のシート下方の間隙に空調ダクトを
    延設し、該空調ダクトの吹出し口をシート後方へ向けて
    配置した車両用シートにおいて、上記両シートレッグ間
    に上記間隙を閉塞する縦壁状のカバー部材を設け、該カ
    バー部材に、上記吹出し口から空調エアをシート後方へ
    吹き出す開口部を形成したことを特徴とする車両用シー
    ト。
  2. 【請求項2】 上記両シートレッグはそれぞれシートク
    ッションおよびシートバックを前後移動自在に載置する
    スライドレールを備え、上記カバー部材はその両端に、
    上記スライドレールの後端末を被覆するレールエンドカ
    バーを一体に備えている請求項1記載の車両用シート。
  3. 【請求項3】 上記カバー部材の上記開口部に空調エア
    の吹出し方向を規制する複数のフィンを設けた請求項1
    記載の車両用シート。
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