JP2003341341A - 車両用空調ダクト - Google Patents

車両用空調ダクト

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JP2003341341A
JP2003341341A JP2002156961A JP2002156961A JP2003341341A JP 2003341341 A JP2003341341 A JP 2003341341A JP 2002156961 A JP2002156961 A JP 2002156961A JP 2002156961 A JP2002156961 A JP 2002156961A JP 2003341341 A JP2003341341 A JP 2003341341A
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duct
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air
distribution duct
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JP2002156961A
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Takayuki Tokunaga
隆行 徳永
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Nissan Shatai Co Ltd
Original Assignee
Nissan Shatai Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 重量増加、コストアップ、および通風抵抗を
抑えて剛性を確保できる車両用空調ダクトを提供する。 【解決手段】 車両用空調ダクトを構成する配風ダクト
2は、フロアカーペット20の下側に沿って配設された
配風ダクト本体5と、配風ダクト本体5の内部51を左
右に仕切る仕切板6とから構成されている。この仕切板
6は、配風ダクト本体5の取込口54から内部51に挿
入して配風ダクト本体5の左右吹出口間に位置する吹出
口間部の内側側面に当接して設けられ、この内側側面か
ら取込口54の間で内部51を左右に仕切っているとと
もに、その上下に左右に延在して配風ダクト本体5の内
側上面59cと内側下面59dとにそれぞれ面接する上
側フランジ部63および下側フランジ部64とを備えて
いる。

Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、車両用空調ダクト
に関する。 【0002】 【従来の技術】従来、ワンボックスカー等の車両のフロ
ア下には、樹脂によって形成された空調ダクトが設けら
れており、例えば図11に示すような車両用空調ダクト
101が提案されている(特開平9−99727号公報
参照)。このダクト101は、車両のフロアFの中央を
前後方向Pに延在する通路に敷かれたフロアカーペット
の下側に沿ってダクト本体102が配設されている。 【0003】このダクト本体102は、一端部103が
車両の空調装置に接続しているとともに一端部103の
端面には空調装置から吹き出された空調空気Qをダクト
本体102の内部104に取り込む取込口105が形成
されている。 【0004】一方、ダクト本体102の他端部106は
車両のシートに向かって左右方向に分岐した複数の分岐
部107から構成されており、各分岐部107の端面に
はダクト本体102の内部104に取り入れた空調空気
Qを吹き出す吹出口108が形成されている。 【0005】また、ダクト本体102の内部104に
は、ダクト本体102の内側下面109から内側上面1
10に当接した複数のリブ111が内部104全体に渡
って一体形成されている。このリブ111によりダクト
101は内側から上下方向に支持されて剛性が確保され
ているので、フロアカーペットを介して乗員に踏まれて
も変形するのを防止している。 【0006】また、ダクト本体102の内部104にお
いて前後側には、整流板と兼用したリブ112、112
が一体形成されている。これにより、ダクト101は取
込口105から内部に取り込まれた空調空気Qがリブ1
12にガイドされて各吹出口108へ流れていき、シー
トへの配風がスムーズに行われようになっている。 【0007】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うなダクト101おいては、ダクト本体102の内部1
04全体に渡ってリブ111を設けたことから、このリ
ブに111により空調空気Qの流れが妨げられて通風抵
抗が上がっていた。 【0008】そこで、ダクト本体102にリブ111、
112を設けるかわりにダクト本体102の板厚を厚く
した場合には、剛性を確保しながら通風抵抗が抑えられ
るものの、ダクト全体の重量が増加してしまい、またダ
クト本体の成形時間が増加してしまうためコストアップ
となっていた。 【0009】本発明は、かかる従来の課題に鑑みてなさ
れたものであり、重量増加、コストアップ、および通風
抵抗を抑えて剛性を確保できる車両用空調ダクトを提供
することを目的とする。 【0010】 【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に本発明の請求項1記載の車両用空調ダクトにおいて
は、樹脂で管状に形成され、車両のフロアカーペットの
下側に沿って配設されたダクト本体と、このダクト本体
の内部を左右に仕切る仕切板とを備え、前記ダクト本体
は、一端部が前記車両の空調装置に接続して、その端面
に前記空調装置から吹き出された空調空気を前記内部に
取り込む取込口が形成され、他端部が前記車両のシート
の下側に向かって左右に分岐した複数の分岐部から構成
されて、各分岐部の端面に前記内部に取り込まれた前記
空調空気を吹き出す吹出口がそれぞれ形成されている一
方、前記仕切板は、前記ダクト本体の前記取込口から前
記内部に挿入して隣接する両吹出口間に位置する吹出口
間部の内側側面に当接して設けられ、この内側側面から
前記取込口の間で前記内部を左右に仕切るとともに、そ
の上下側に左右に延在して前記ダクト本体の内側上面と
内側下面とにそれぞれ面接する上側フランジ部と下側フ
ランジ部とを備えたものとしている。 【0011】かかる構成において、ダクト本体は仕切板
の上下フランジ部により内側から上下方向で支持される
ため、フロアカーペットを介して乗員に踏まれても剛性
を確保できる。 【0012】また、仕切板によりダクト本体の内部には
取込口と各吹出口とをそれぞれ繋ぐ複数の通風路が形成
されることから、取込口から内部に取り込まれた空調空
気は各通風路にガイドされながら各吹出口に通される。 【0013】 【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施の形態を図
にしたがって説明する。 【0014】図1は本発明の第1の実施の形態を示す車
両用空調ダクト1の配置関係を示す斜視図であり、図2
は車両用空調ダクト1の配置関係を示す平面図である。
この空調ダクト1は7人乗りの車両10(コーチ)のフ
ロア下のリヤ側に設けられている。 【0015】また、この空調ダクト1は車両10左側か
ら見た逆F字型であって、後輪11より後方側で車幅方
向Xに延在し、フロア下で左側に設けられた空調装置で
あるヒータユニット12に左端が接続された配風ダクト
2と、配風ダクト2の前端にシール(図示せず)を介し
て接続されるとともに左右に分岐して前後に並列したシ
ート7、7の下側に設けられた右側分岐ダクト3および
左側分岐ダクト4とから構成されている。 【0016】図3は、配風ダクト2の設置状態の要部を
示す縦断面図である。この配風ダクト2は、フロアカー
ペット20の下側に沿って配設された配風ダクト本体5
と、配風ダクト本体5の内部51を左右に仕切る仕切板
6とから構成されている。 【0017】配風ダクト本体5は、フロアパネル13の
後端部14において車両のフロア面の一部を構成してい
る上面15から下方に凹んで形成された凹部16内に、
後面5aを凹部16の後面17に面接して載置されてい
る。 【0018】そして、凹部16内において配風ダクト本
体5の前側には配風ダクト本体5と同じ高さの樹脂製の
詰物18が詰められており、詰物18の上面19および
配風ダクト本体5との上面5bと凹部16との間にフロ
アカーペット20が敷かれている。 【0019】また、フロアカーペット20の後端部20
aには、キッキングプレート20bの一端側が押しつけ
られており、キッキングプレート20bの他端側はフロ
アパネル13の後端縁と溶接された図外のバックドア開
口部下部パネルにビス止めされ車体に取り付けられてい
る。 【0020】また、配風ダクト本体5は、図1や図2に
示すように、樹脂により車両左側から見た逆F字型の管
状にブロー成形されており、配風ダクト本体5の一端部
を構成する左端部52がヒータユニット12に接続して
いる。 【0021】また、図4に示すように配風ダクト本体5
の左端部52の端面53には、ヒータユニット12から
吹き出される温風Hを配風ダクト本体5の内部51に取
り込む取込口54が形成されている。 【0022】また、配風ダクト本体5の前方側には、シ
ート7、7の下側に向かって左右(車幅方向X)に分岐
して配風ダクト本体5の他端部を構成している右側分岐
部55、左側分岐部56が形成されており、図4に示す
ように各分岐部55、56の端面55a、56aには、
配風ダクト本体5の内部51に取り込まれた温風Hを吹
き出す吹出口57、58がそれぞれ形成されている。 【0023】そして、図1、図2にも示すようにこの右
側分岐部55および左側分岐部56には、前記右側分岐
ダクト3および前記左側分岐ダクト4がそれぞれ前記シ
ールを介して接続されている。 【0024】右側分岐ダクト3および左側分岐ダクト4
は管状にブロー成形されており、両分岐ダクト3、4の
各後面には、対応する配風ダクト本体5の分岐部55、
56の吹出口57、58から吹き出された温風Hを内部
に取り込む取込口31、41がそれぞれ形成され、両分
岐ダクト3、4の各上面32、42の各シート7、7に
対応する位置には内部に取り込んだ温風Hを吹き出す吹
出口33、43が形成されている。 【0025】そして、両シート7、7の左右方向Xの長
さ、着座定員(3人)が同じであることから、左右分岐
ダクト3、4の吹出口33、44から各シート7、7の
座席に配される温風Hの配風量を均一にするために、左
右分岐ダクト3、4の前後方向Zの長さは同じ長さに設
定されているとともに、吹出口33、43は同数に設定
されている。 【0026】一方、前記仕切板6は、図4に示すように
配風ダクト本体5の取込口54から内部51に挿入し
て、先端61が隣接する両吹出口、すなわち左右吹出口
57、58間に位置する配風ダクト本体5の吹出口間部
59の内側側面59aの右端部59bに当接して設けら
れ、この内側側面59aから取込口54の間で内部51
を左右に仕切っている。 【0027】また、この仕切板6はアルミで前後方向に
長いI型に押し出し成形されており、図3に示すよう
に、配風ダクト本体5の取込口54から吹出口間部59
の内側側面59aの間で上下方向Yに延在して内部51
を左右に仕切る仕切壁部62と、仕切壁部62の上下側
で左右(車両10の前後方向Z)に延在して設けられ、
配風ダクト本体5の内側上面59cと内側下面59dと
にそれぞれ面接する上側フランジ部63と下側フランジ
部64とから構成されている。 【0028】また、仕切板6の長さ寸法65は、図4に
示すように先端61が吹出口間部59の内側側面59a
に当接した状態で基端66が取込口54の縁と一致する
ように設定されており、仕切板6の高さ寸法67(図3
参照)は、仕切板6の挿入前の配風ダクト本体5の内部
51の高さ(図示せず)と同じか極僅か大きく設定され
ている。 【0029】また、各シート7、7へ配される温風Hの
配風量を均一にするために、左右分岐ダクト3、4が同
じ長さに設定されているとともに吹出口33、43が同
数に設定されていることから(図2参照)、配風ダクト
2から左右分岐ダクト3、4への配風比を1:1、すな
わち配風ダクト本体5の取込口54から左右吹出口5
7、58への配風比が1:1となる。 【0030】このため、仕切板6は、図4に示すよう
に、配風ダクト本体5の取込口54を左右に1:1に仕
切る仕切位置Aで治具により位置決めされており、位置
決め後、内部51に挿入して組み付けられている。 【0031】かかる構成においては、配風ダクト本体5
は仕切板6の上下フランジ部63、64で内側から上下
方向Yで支持されるため、フロアカーペット20を介し
て乗員に踏まれても剛性を確保できる。 【0032】よって、配風ダクト2の剛性確保のために
配風ダクト本体5の板厚を厚くする必要がないので重量
増加を抑えて剛性を確保できる。また、配風ダクト本体
5の成形時間も増加しないのでコストアップを抑えて剛
性を確保できる。 【0033】また、仕切板6の上下フランジ部63、6
4は仕切板6の上下で左右に延在しているため、本実施
の形態のような幅広い配風ダクト本体5に使用しても十
分に内側から支持することが可能となるので配風ダクト
2の剛性を容易に上げることができる。 【0034】また、図3で示したように配風ダクト本体
5は、フロアカーペット20を介してキッキングプレー
ト20bに押しつけられているため、配風ダクト2の位
置のずれを防止できる。 【0035】また、仕切板6の仕切壁部62が、配風ダ
クト本体5の取込口54から吹出口間部59の内側側面
59aに向かって内部51を左右に仕切ることから、図
3に示すように内部51には、取込口54と各吹出口5
7、58とをそれぞれ繋ぐ通風路51A、51Bが形成
される。 【0036】このため、取込口54から内部51に取り
込まれた温風Hは各通風路51A、51Bにガイドされ
て各吹出口57、58へ通されるので、スムーズに温風
Hを通すことができる。よって、この配風ダクト2は通
風抵抗を抑えるとともに風漏れを防ぎながら剛性を確保
できる。 【0037】また、仕切板6は配風ダクト2から左右分
岐ダクト3、4への配風比を決めるとともに配風ダクト
本体5とは別体で設けられることから、配風ダクト2の
開発時に仕切板6を動かして配風ダクト2の配風比を微
調整できる。よって、現物に合った最適な配風比を安価
に得ることができる。また、シート7、7への配風量の
均一化を容易に図ることもできる。 【0038】また仕切板6は、高さ寸法67が挿入前の
配風ダクト本体5の内部51の高さと同じか極僅か大き
く設定されているとともに配風ダクト本体5は樹脂製で
あることから内部51に圧入して組み付けられるので、
仕切板6が配風ダクト2から外れてしまうのを防ぐこと
ができる。 【0039】また、配風ダクト2と左右分岐ダクト3、
4とは別体に構成したことから、この配風ダクト2を、
図5に示す9人乗りの車両(マイクロバス)200にも
使用することができる。 【0040】この車両200では、温風Hが配される前
後方向Zに3つに並列したシート201、202、20
3の内、前側の2つのシート201、202が着座定員
2人で、かつ、乗降スペースを確保して右側寄りに設け
られ、最後尾のシート203のみが着座定員3人で左右
側に渡って設けられていることから、シート201、2
02、203全体で、右側の前後方向Zの長さが左側の
前後方向Zの長さよりも3倍長くなっている。 【0041】したがって、この車両200に使用される
空調ダクト210は、最後尾のシート203の後方に設
けられた配風ダクト2の前側に接続する右側分岐ダクト
211の前後方向Zの長さが左側分岐ダクト212の前
後方向Zの長さよりも3倍長く設定されているととも
に、右側分岐ダクト211の上面211aに形成された
吹出口213の数は左側分岐ダクト212の上面212
aに形成された吹出口214の数の3倍に設定されてい
る。 【0042】これにより、左右分岐ダクト211、21
2の各吹出口213、214からのシート201、20
2、203への配風量を均一にするために配風ダクト2
から右側分岐ダクト211と左側分岐ダクト212への
配風比を3:1、すなわち配風ダクト本体5の取込口5
4から右側吹出口57と左側吹出口58への配風比が
3:1となる。 【0043】このことから、図6に示すように、仕切板
6を配風ダクト本体5の取込口54の左側(左側吹出口
58に近い側)から1:3で仕切る仕切位置Bに治具で
位置決めしている。 【0044】このように、配風ダクト2を別体にすれ
ば、車両の仕様差に応じて仕切板6を移動させることに
より分岐ダクトへの配風比を容易に変更できるため、配
風ダクト本体5を車両の仕様に関係なく一つの型で間に
合わせることができる。よって、車両の仕様差に伴う空
調ダクトの製造コストパフォーマンスを高くすることが
できる。 【0045】なお、本実施の形態では、図4や図6に示
すように仕切板6の先端61の位置を配風比に関係なく
配風ダクト本体5の吹出口間部59の内側側面59aに
おいて右端部59bに当接するように設定したが、図7
の実線で示した仕切板6と二点鎖線で示した仕切板60
0に示すように、先端61、601を吹出口間部59の
内側側面59aに当接する範囲59Aで設定すれば良
い。 【0046】また、仕切板6をアルミで押し出し成形し
たが、他の金属や樹脂で成形しても良い。また、仕切板
6の形状は、仕切板6の上下に左右に延在して配風ダク
ト本体5の内側上面59cと内側下面59dとにそれぞ
れ面接する上下フランジ部63、64を有していれば本
実施の形態のI型の他にZ型やコ型等でも良い。 【0047】また、仕切板6の位置決めを治具で行って
いたが、仕切板6の位置を決めるために、例えば第2の
実施の形態として図8に示す配風ダクト301を使用し
ても良い。以下、第1の実施の形態と同一の部分には同
一の符号を付し、異なる部分を中心に説明する。 【0048】この配風ダクト301は、配風ダクト本体
302において取込口54(二点鎖線で図示)の周縁部
303の内側上下面59c、59dに、配風ダクト本体
302の内方へ突出して仕切板6の上下フランジ部6
3、64の左右端63a,63b、64a,64bに当
接するビードを設けている。 【0049】このビードは、配風ダクト本体302の前
記内側上面59c、59bにおいて右側に設けられ、取
込口54を1:1で仕切る実線で示した仕切板6の上下
フランジ部63、64の右端63a、64aに当接する
右側上下ビード311、312と、右側上下ビード31
1、312よりも左側に設けられ、取込口54の左側か
ら1:3で仕切る二点差線で示した仕切板6の上下フラ
ンジ部63、64の左端63b、64bに当接する左側
上下ビード313、314と、右側上下ビード311、
312と左側上下ビード313、314との間に設けら
れ、取込口54を1:1で仕切る仕切板6の上下フラン
ジ部63、64の左端63b、64bおよび取込口54
を1:3で仕切る仕切板6のフランジ部63、64の右
端63a、64aの両方に当接する中間上下ビード31
5、316とから構成されている。 【0050】かかる構成において、配風ダクト本体30
2の取込口54から図外の左右吹出口57、58(図4
参照)への配風比を1:1に設定する場合には、右側上
下ビード311、312と中間上下ビード315、31
6との間に仕切板6を挿入することにより、仕切板6は
右側上下ビード311、312と中間上下ビード31
5、316とに左右側から挟まれて位置が決まる。 【0051】また、配風ダクト本体302の取込口54
から前記左右吹出口57、58(図6参照)への配風比
を左側から1:3に設定する場合には左側上下ビード3
13、314と中間上下ビード315、316との間に
仕切板6を挿入することにより、仕切板6は左側上下ビ
ード313、314と中間上下ビード315、316と
に左右側から挟まれて位置が決まる。 【0052】このように本実施の形態においては、配風
ダクト本体302にビード311〜316を設けること
により仕切板6の位置決めを容易に行うことができる。
よって、第1の実施の形態のように仕切板6の位置決め
に治具を必要としないので、仕切板6の位置決めに伴う
コストアップを抑えることができる。 【0053】また、中間上下ビード315、316は、
配風ダクト301の配風比が1:1と1:3の両方の場
合の仕切板6の位置決めに使用されるため、配風比の変
更に必要なビードの数を抑えることができる。よって、
配風比の変更に伴うコストアップも抑えることができ
る。 【0054】また、治具を使用しないで仕切板の位置決
めを行うために、本実施の形態の配風ダクト301の他
に、例えば第3の実施の形態として図9に示すような配
風ダクト401を使用しても良い。以下、第1の実施の
形態や第2の実施の形態と同一の部分には同一の符号を
付し、異なる部分を中心に説明する。 【0055】この配風ダクト401は、前述した配風ダ
クト2、301と同様に配風ダクト本体402と仕切板
411とから構成されており、配風ダクト本体402の
取込口54の周縁部303の内側下面59dには、取込
口54を1:1で仕切る仕切位置Aと取込口を1:3で
仕切る仕切位置Bとの中間位置Cに上方(配風ダクト本
体402の内方)へ突出するビード403が設けられて
いる。 【0056】これに対し配風ダクト本体402の取込口
54を1:1で仕切る仕切板411の上下フランジ部4
12、413の左側部414、415は、取込口を1:
3で仕切る仕切位置Bまで延在して形成されているとと
もに、下側フランジ413の左側部415の中間部には
上方へ屈曲してビード403に下側で当接する凹部41
6が形成されている。 【0057】かかる構成において、配風ダクト本体40
2の取込口54から図外の左右吹出口57、58(図4
参照)への配風比を1:1に設定する場合には、仕切板
411の下側フランジ部413の凹部416に、ビード
403を通すことにより仕切板411の位置が決まる。 【0058】また、配風ダクト本体402の取込口54
から前記左右吹出口への配風比を左側から1:3に設定
する場合には、図9中の二点差線で示すように仕切板4
11を左右反対にしてから下側フランジ部413の凹部
416にビード403を通すことにより仕切板411の
位置が決まる。 【0059】このように本実施の形態においては、配風
ダクト本体402にビード403を設けるとともに仕切
板411にビード403に当接する凹部416を設けた
ことにより仕切板411の位置決めを行うことができ
る。よって、第1の実施の形態のように仕切板411の
位置決めに治具を必要としないので、仕切板411の位
置決めに伴うコストアップを抑えることができる。 【0060】さらに、このビード403一個で、配風比
が1:1と1:3の両方の場合の仕切板411の位置決
めを行えるため、配風比の変更に必要なビードの数を第
2の実施の形態の場合よりも、さらに少なく抑えること
ができる。よって、配風比の変更に伴うコストアップを
さらに抑えることができる。 【0061】なお、第2の実施の形態および第3の実施
の形態では、配風ダクト本体の内方へ突出して仕切板の
位置決めを行う突起部としてビードを配風ダクト本体に
設けていたが、ビードの他に例えばエンボスを配風ダク
ト本体に設けても良い。 【0062】図10は、本発明の第4の実施の形態を示
す配風ダクト501の要部を示す横断面図である。以
下、第1の実施の形態と同一の部分には同一の符号を付
し、異なる部分を中心に説明する。この配風ダクト50
1は、前述した配風ダクト2、301、401と同様に
配風ダクト本体502と仕切板511とから構成されて
いる。 【0063】配風ダクト本体502の吹出口間部59の
内側側面59aには、配風ダクト本体502の対向する
内側側面503に向かって突出する突起部504が設け
られている一方、挿入した際に吹出口間部59の内側側
面59aと対向する仕切板511の仕切璧部62の対向
面512には、突起部504に当接する当接部として樹
脂製の仕切ブロック513が設けられている。 【0064】また、前記突起部504は、吹出口間部5
9において左側吹出口58に近い側に吹出口間部59を
対向する内側側面503に向かって屈曲させることによ
り形成されており、その突出量は、吹出口間部59の内
側側面59aから対向する内側側面503に向かって取
込口54を左側から1:3に仕切る仕切位置B以下にな
るように設定されている。 【0065】かかる構成において、仕切板511を、配
風ダクト本体502の取込口54から真っ直ぐに挿入す
ることにより、仕切板511の仕切ブロック513が突
起部504に当接するので、取込口54を1:1または
1:3に仕切った状態で配風ダクト本体502の内部5
1で真っ直ぐに延在させることができる。 【0066】このため、第1の実施の形態で図7に示し
たように、仕切板6、600の先端61、601を吹出
口間部59の内側側面59aに当接させるため、内部5
1に仕切板を斜めに配設することになるものよりも、本
実施の形態の方が仕切板511を配風ダクト本体502
の内部51に内側側面59aと平行に配設することにな
るので、配風ダクト本体502の補強が、配風ダクト本
体502の左右方向Xに亙って平均に行え、配風ダクト
501の剛性をより向上させることができる。 【0067】 【発明の効果】以上説明したように本発明の請求項1記
載の車両用空調ダクトにおいては、ダクト本体は仕切板
の上下フランジ部により内側から上下方向で支持される
ため、フロアカーペットを介して乗員に踏まれても剛性
を確保できる。よって、ダクトの剛性を確保するために
ダクト本体の板厚を厚くする必要がないので重量増加を
抑えて剛性を確保できる。また、ダクト本体の成形時間
も増加しないのでコストアップを抑えて剛性を確保でき
る。 【0068】また、仕切板によりダクト本体の内部には
取込口と各吹出口とをそれぞれ繋ぐ複数の通風路が形成
されることから、取込口から内部に取り込まれた空調空
気は各通風路にガイドされながら各吹出口に通される。
よって、通風抵抗を抑えることができる。
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明の第1の実施の形態を示す車両用空調ダ
クトの配置関係を示す斜視図である。 【図2】車両用空調ダクトの配置関係を示す平面図であ
る。 【図3】配風ダクトの要部縦断面図である。 【図4】配風ダクトの横断面図である。 【図5】他の種類の車両での車両用空調ダクトの配置関
係を示す平面図である。 【図6】図5の配風ダクトの横断面図である。 【図7】仕切板の当接位置の範囲が示された配風ダクト
の横断面図である。 【図8】本発明の第2の実施の形態を示す配風ダクトの
要部の縦断面図である。 【図9】本発明の第3の実施の形態を示す配風ダクトの
要部の縦断面図である。 【図10】本発明の第4の実施の形態を示す配風ダクト
の横断面図である。 【図11】従来の車両用空調ダクトの配置関係を示す横
断面図である。 【符号の説明】 1 車両用空調ダクト 5 配風ダクト本体 6 仕切板 7 シート 10 車両 12 ヒータユニット 20 フロアカーペット 51 内部 52 左端部 53 端面 54 取込口 55 右側分岐部 55a 端面 56 左側分岐部 56a 端面 57 右側吹出口 58 左側吹出口 59 吹出口間部 59a 内側側面 59c 内側上面 59d 内側下面 63 上側フランジ部 64 下側フランジ部 200 車両 201 シート 202 シート 203 シート 302 配風ダクト本体 402 配風ダクト本体 411 仕切板 412 上側フランジ部 413 下側フランジ部 502 配風ダクト本体 511 仕切板 600 仕切板 H 温風

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】 樹脂で管状に形成され、車両のフロアカ
    ーペットの下側に沿って配設されたダクト本体と、 このダクト本体の内部を左右に仕切る仕切板とを備え、 前記ダクト本体は、一端部が前記車両の空調装置に接続
    して、その端面に前記空調装置から吹き出された空調空
    気を前記内部に取り込む取込口が形成され、他端部が前
    記車両のシートの下側に向かって左右に分岐した複数の
    分岐部から構成されて、各分岐部の端面に前記内部に取
    り込まれた前記空調空気を吹き出す吹出口がそれぞれ形
    成されている一方、 前記仕切板は、前記ダクト本体の前記取込口から前記内
    部に挿入して隣接する両吹出口間に位置する吹出口間部
    の内側側面に当接して設けられ、この内側側面から前記
    取込口の間で前記内部を左右に仕切るとともに、その上
    下側に左右に延在して前記ダクト本体の内側上面と内側
    下面とにそれぞれ面接する上側フランジ部と下側フラン
    ジ部とを備えたことを特徴とする車両用空調ダクト。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007186066A (ja) * 2006-01-12 2007-07-26 Denso Corp 車両用空調装置
JP2011068202A (ja) * 2009-09-24 2011-04-07 Toyoda Gosei Co Ltd ダクト構造体

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