JP4307173B2 - 車両の天井用クーラーユニット - Google Patents

車両の天井用クーラーユニット Download PDF

Info

Publication number
JP4307173B2
JP4307173B2 JP2003276386A JP2003276386A JP4307173B2 JP 4307173 B2 JP4307173 B2 JP 4307173B2 JP 2003276386 A JP2003276386 A JP 2003276386A JP 2003276386 A JP2003276386 A JP 2003276386A JP 4307173 B2 JP4307173 B2 JP 4307173B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
air outlet
cooler
air
cooler unit
duct
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP2003276386A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2005035465A (ja
Inventor
七郎 西田
真吾 山本
朗雄 小木曽
宏 福浦
幸一 佐藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Denso Corp
Toyota Auto Body Co Ltd
Original Assignee
Denso Corp
Toyota Auto Body Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Denso Corp, Toyota Auto Body Co Ltd filed Critical Denso Corp
Priority to JP2003276386A priority Critical patent/JP4307173B2/ja
Publication of JP2005035465A publication Critical patent/JP2005035465A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4307173B2 publication Critical patent/JP4307173B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Air-Conditioning For Vehicles (AREA)

Description

本発明は、バン型車やワゴン車等の車室の天井に設置するクーラーユニットに関する。
従来、ワンボックス車では同一車種でも、図6に示すようにフロントシートF後方の後部車室に前後に1〜2列のリヤシートR1,R2が設置され、これらの後方に荷室を形成したバン型車や、図7に示すように後部車室に前後3〜4列のリヤシートR1,R2,R3,R4が設置されたコミューター型車等の仕様の異なる車両がある。これらバン型車やコミューター型車はいずれも、車室前端のフロントシートF用のクーラーユニットY以外に、後部車室の天井の前端位置にクーラーユニット8,9を設置して、クーラーユニット8,9により後部車室を冷房するようにしている。
上記バン型車では、斜め下方の後部車室へ向けて冷風を吹き出す吹出口2を設けたクーラーユニット8を用い(例えば特許文献1参照)、吹出口2から直接、車室へ吹き出される冷風により、前後2列のリヤシートR1,R2の周辺の狭い範囲を冷房するようにしている。
上記コミューター型車では、吹出口3に後部車室の天井に沿って前後方向に延びるクーラーダクト6を接続したクーラーユニット9を用い(例えば特許文献2参照)、吹出口3からクーラーダクト6へ送った冷風をクーラーダクト6に設けた複数のダクト吹出口62,63,64,65から各リヤシートR1,R2,R3,R4へ向けて吹き出し、前後4列のリヤシートR1,R2,R3,R4の周辺の広い範囲を冷房するようにしている。
特開平5−319080号公報 特開平6−1139号公報
このように仕様の異なるバン型車とコミューター型車とでは、冷房する範囲が異なり、各車に対応してそれぞれ開口方向の異なる吹出口2,3を備えた2種類のクーラーユニット8,9を用意しなければならない。各クーラーユニット8,9はそれぞれ、外周部が合成樹脂の射出成形品からなるケース体で構成され、各吹出口2,3が上記ケース体と一体に成形されているので、各クーラーユニット8,9を生産するには各々のケース体を成形する金型が2種類必要となりコスト高となって生産性がよくない。
クーラーユニット8,9のいずれか一方でバン型車およびコミューター型車のいずれの車両にも対応させることも考えられるが、例えばクーラーユニット8では、吹出口2がユニット本体の底壁後端に設けられかつ斜め下方へ向けて開口しているので、クーラーユニット8をコミューター型車に設置してクーラーダクト6を接続しようとすると、クーラーダクト6のダクト先端を吹出口2の冷風吹き出し方向に合わせて屈曲させなければならず、クーラーユニット8とクーラーダクト6との接続部で冷風がスムーズに流れず、冷房効果が低下する原因となる。
また一方、クーラーユニット9をバン型車に設置するには、クーラーユニット9の吹出口3が冷風を後方へほぼ水平に吹き出すようにしてあるので、吹出口3に冷風が下方へ吹き出すようにガイド装置を設けて冷風の吹出方向を大きく変化させなければならない。冷風の吹出方向を変化させることにより冷風の吹出効率が低下して冷房効果が低下する。
そこで本発明は、狭い範囲を効率よく冷房する状態と広い範囲を効率よく冷房する状態とに変更することができ、クーラーダクトを設けないバン型車のようなクーラーダクト非設置車両と、クーラーダクトを設けたコミュータ型車のようなクーラーダクト設置車両のように、仕様の異なる車両のいずれにも設置することが可能なクーラーユニットを提供することを課題としてなされたものである。
本発明は、車室天井に沿って車室幅方向に設置されるクーラーユニットであって、上記クーラーユニットは、後端部の下部に設けて冷風を後方かつ斜め下方へ向けて吹き出す第1の吹出口と、後端部の上部に設けて冷風を後方へ向けて吹き出す第2の吹出口とを備え、上記第2の吹出口はこれを、上記クーラーユニットの幅方向ほぼ全幅にわたり一連に形成する一方、車室の天井に沿うクーラーダクトはその断面形状および寸法を上記第2の吹出口とほぼ同じに形成し、かつ、上記第2の吹出口は、上記クーラーダクトの先端と接続可能吹出口を閉鎖するカバー部材を取付け可能に形成し、上記第2の吹出口を、上記クーラーダクトと接続して、上記第1の吹出口とともに上記クーラーダクトを介して上記第2の吹出口から冷風を吹き出して車室の広い範囲を冷房せしめるクーラーダクト設置車両用の仕様と、上記カバー部材により上記第2の吹出口を閉鎖して上記第1の吹出口からのみ冷風を吹き出して車室の狭い範囲を冷房せしめるクーラーダクト非設置車両用の仕様とに変更可能とする(請求項1)。
本発明のクーラーユニットは、車室の広い範囲を冷房する必要があるクーラーダクト設置車両と、車室の狭い範囲を冷房すればよいクーラーダクト非設置車両のいずれにも共用することができる。
上記クーラーユニットには、内部で冷やされる冷風の風流方向の上流側に上記第1の吹出口を配置し、これに隣接するように上記風流の下流側に上記第2の吹出口を配置し、第1および第2の両吹出口の間に、両吹出口から冷風を吹出すようにしたとき、クーラーユニット内の冷風の風量を第1および第2の両吹出口へ分配する分配板を設ける(請求項)。分配板により第1および第2の吹出口の風量配分を調整し、広い範囲を冷房するときの風量のむらを解消できる。
本発明によれば、基本構造が同じクーラーユニットを、車室の狭い範囲を効率よく冷房する状態と車室の広い範囲を効率よく冷房する状態とに変更することができ、クーラーダクト非設置車両とクーラーダクト設置車両の仕様の異なる車両のいずれにも設置することが可能で、生産性を良好にできる。
本発明を適用したクーラーユニットは、図1(A)に示すように、フロントシートF後方の後部車室に前後3〜4列(図例は4列)のリヤシートR1,R2,R3,R4が設置されたコミューター型車の車室天井に取付け、直接的および車室天井に沿って車室後方へ延びるクーラーダクト6を介して車室へ吹き出される冷風により、各リヤシートR1,R2,R3,R4周辺の後部車室の広い範囲を冷房するようになすクーラーダクト設置車両用の仕様と、図1(B)に示すように、後部車室の前半部に前後1〜2列(図例は2列)のリヤシートR1,R2が設置されてこれらの後方を荷室としたバン型車の車室天井に取付けて、直接的に車室へ吹き出される冷風によりリヤシートR1,R2周辺の狭い範囲を冷房するクーラーダクト非設置車両用の仕様とに変更可能としたものである。
先ず、基本となるクーラーユニット1の構造を説明する。図2、図3(A)に示すように、クーラーユニット1は、車室天井の車幅方向に沿う横長の装置で、外周部が合成樹脂の射出成形品からなるケース体10で構成してある。ケース体10は、逆容器状をなす上ケース部材10aと、その下部を覆うように設けた容器状の下ケース部材10bとからなる分割構造で、上ケース部材10aの周壁下縁と下ケース部材10bの周壁上縁とを結合して上下のケース部材10a,10bを組付けた中空構造で、内部に図略のファンや熱交換器11等の各種の構成部品が組み込んである。
クーラーユニット1は、左右の両側部に、図略の車内側へ向けた吸気口とファンを備えた吸気部12が設けてあり、両吸気部12から車室の空気をケース体10内へ取込み、熱交換器11へ送るようにしてある。
クーラーユニット1には、後部に第1の吹出口2および第2の吹出口3が形成してあり、熱交換器11で冷やされた冷風を、クーラーユニット1後端部の下部および上部に設けた第1および第2の吹出口2,3から吹き出すようにしてある。
第1の吹出口2は、熱交換器11で冷やされて送られる冷風の上流側に位置し、下ケース部材10bの後方かつ上方へ斜めに延びる傾斜面状の後端面101の左右両側位置と中央位置とにそれぞれ3つ設けてある。第1の吹出口2は下ケース部材10bを射出成形する時に一体に成形される。第1の吹出口2の周囲には、開口下縁に沿って下ケース部材10bの底壁100からケース内へ断面ほぼ山形に膨出する凸部21が形成してあり、開口上縁に沿って後端面101からほぼ直角に屈折してケース内へ突出する開口フランジ22が形成してある。第1の吹出口2は上記凸部21および開口フランジ22の案内により上記冷風を後方かつ斜め下方へ吹き出すようにしてある。
また、第1の吹出口2には、上記開口フランジ23の突出端から開口側へほぼ直角に屈折して前下がりの傾斜状をなし、第1の吹出口2の上下幅の約1/3〜1/2を覆うにように張り出して、第1の吹出口2および後述の第2の吹出口3へ向かう冷風の風量を分配する分配板20が設けてある。分配板20は、下ケース部材10bの射出成形時に開口フランジ22の先端に一体成形されている。
第2の吹出口3は、後方へ向けて開放した上ケース部材10aの後端末で構成され、上下のケース部材10a,10bとを組付けたときに、上ケース部材10aの上壁102後端縁と左右の側壁後端縁、および下ケース部材10bの後端面101の上縁とで囲まれ、ケース体10後端の幅方向ほぼ全幅にわたる横長の長方形状に形成してある。第2の吹出口3の開口縁には、上ケース部材10a上壁および左右の側壁との後端縁に、開口外側へ張り出す段差31を介して後方へ張り出す断面ほぼZ字形をなし、第2の吹出口3の外周をひとまわり大きく取り囲む開口フランジ32が設けてある。第2の吹出口3は、上ケース部材10aの上壁後端および左右の側壁後端の案内により冷風を後方へ向けてほぼ水平に吹き出すようにしてある。
図1(A)および図3(A)に示すように、クーラーユニット1を上記コミュータ型車に設置するには、クーラーユニット1を、フロントシートFと第1列のリヤシートR1との間の位置で、ルーフパネル4の下面に沿うように配し、ルーフパネル4の下面に沿って車幅方向に延在するルーフリインフォースメント41に、直接または図略のブラケットを介してクーラーユニット1の複数箇所を締結せしめて取付ける。そして、後部車室の天井を構成する成形天井パネル7により、ルーフパネル4と一体にクーラーユニット1を、覆い隠すように車室側から被覆する。
成形天井パネル7には、クーラーユニット1に対応する位置に、これを回避するように車室側へ張り出す膨出部70が形成してあり、該膨出部70でクーラーユニット1を覆う。このとき、成形天井パネル7の膨出部70に形成した開口71を、クーラーユニット1の第1の吹出口2と連通するように位置合わせする。そして、開口71および第1の吹出口2には、車室側から開口71を貫通して第1の吹出口2へ挿通する吹出グリル25を取付ける。吹出グリル25は、筒形のグリルケース250の内部に冷風の吹出方向を調整する可変導風板251を設けたもので、グリルケース250を開口71および第1の吹出口2に挿入し、グリルケース250の外周を発泡ゴム等からなるシール材252を介して第1の吹出口2の周りの凸部21および開口フランジ22に当接せしめて取付ける。
クーラーユニット1の第2の吹出口3は、成形天井パネル7の膨出部70後方の一般部72の上面と一体に形成したクーラーダクト6の先端と接続する。クーラーダクト6は、成形天井パネル7の一般部72の幅方向中間部の上面位置に、第2の吹出口3の開口幅とほぼ同じ幅の断面ハット形のダクト構成部材60を設置し、ダクト構成部材60の左右の側縁フランジを成形天井パネル7の一般部72上面に重合溶着し、一般部72とダクト構成部材60とで閉じ断面構造をなす。クーラーダクト6は、先端に第2の吹出口3とほぼ同一形状、同一寸法の先端開口61を備え、成形天井パネル7の膨出部70と一般部72との境界位置から、一般部72の上面に沿って第4列のリヤシートR4の頭上位置付近まで延び、後端末はダクト構成部材60の後壁により閉じてある。
クーラーユニット1の第2の吹出口3とクーラーダクト6の先端開口61は、先端開口61よりもひとまわり大きい第2の吹出口3の開口フランジ32内にダクト構成部材60の先端部を挿入し、第2の吹出口3の周縁の段差31にダクト構成部材60の先端縁を衝き合わせるとともに、ダクト構成部材60の先端外周を開口フランジ32の内周に発泡ゴム等からなるシール材63を介して当接せしめて接続する。
このようにクーラーユニット1をコミュータ型車に設置した場合には、図1(A)に示すように、クーラーユニット1の第1の吹出口2から斜め下後方へ向けて車室へ直接吹き出す冷風が第1列のリヤシートR1の周辺に供給され、該リヤシートR1の周辺を冷房する。また、第2の吹出口2から後方へ水平に吹き出す冷風がクーラーダクト6に沿って後方へ流れ、クーラーダクト6に設けられた第2列ないし第4列のリヤシートR2,R3,R4に対応する複数の吹出口63,64,65から車室内へ供給されて、リヤシートR2,R3,R4の周辺を冷房する。従って後部車室の広い範囲を冷房できる。また、クーラーユニット1には、第1の吹出口2に分配板20を設けたので、第1の吹出口2への風量を減らし、その分、第2の吹出口3への風量が増えるので各リヤシートR1,R2,R3,R4の周辺をそれぞれほぼ均等に冷房する。
次に、上記クーラーユニット1を上記バン型車に設置するように仕様変更した第1の仕様変更構造を説明する。図1(B)および図3(B)に示すように、クーラーユニット1Aは、上ケース部材10aと後述の一部仕様変更を施した下ケース部材10cとを組付けたケース体10で外周が構成してある。クーラーユニット1Aは、ケース体10とは別部材からなるカバー部材5により第2の吹出口3を閉鎖し、第1の吹出口2からのみ冷風を吹き出すようにしてある。
カバー部材5は合成樹脂の板材で形成してあり、第2の吹出口3よりもひとまわり大きくしてある。カバー部材5には、第2の吹出口3と対向する板面の上端に、第2の吹出口3内へ向けてほぼ水平に突出する上係合部51と、下端に第2の吹出口3内へ向けて下方へ傾斜状に突出する下係合部52とが一体に成形してある。
カバー部材5は、上下の係合部51,52を第2の吹出口3へ挿入するとともに、カバー部材5外周部を第2の吹出口3の周縁の段差31および開口下縁に当接せしめて第2の吹出口3を塞ぎ、上係合部51を第2の吹出口3内周上縁に当接せしめるとともに、下係合部52を吹出口3内周下縁に当接せしめ、上下の係合部51,52を吹出口3の上下内周縁に係合せしめて取付けてある。なお、カバー部材5は、風圧や振動等で外れないように、外周部を吹出口3の段差31および開口下縁に接着する。
クーラーユニット1Aでは、第1の吹出口2から効率よく冷風を吹き出すようにするために、下ケース部材10cの一部が仕様変更してあり、基本構造のクーラーユニット1で第1の吹出口2を覆うにように設けていた分配板20(図3(A))が廃止してある。これにより第1の吹出口2へ流れる冷風の風量を確保している。
上記分配板の廃止は、下ケース部材10cの射出成形時に行なう。分配板のない下ケース部材10cを射出成形するには、基本構造のクーラーユニットの下ケース部材10b(図3(A))を射出成形する金型を用い、該金型内に分配板が成形されないように入子型を組付けて射出成形することによりなされ、基本の金型を大幅に変更する必要がないので生産性がよい。
クーラーユニット1Aは、上記バン型車のフロントシートFと第1列のリヤシートR1との間のルーフパネル4の下面に取付けられ、後部車室の天井を構成する成形天井パネル7の膨出部70により被覆される。そして、連通するクーラーユニット1Aの第1の吹出口2と膨出部70の開口71に吹出グリル25を取付ける。バン型車の成形天井パネル7はコミュータ型車のようにクーラーダクトがないので一般部72の天井高が高く、クーラーユニット1Aのカバー部材5により塞がれた第2の吹出口3は成形天井パネル7の膨出部70と一般部72との間の傾斜部で覆われる。
このように仕様変更したクーラーユニット1Aは、図1(B)に示すように、第1の吹出口2から斜め下後方へ向けて車室へ直接吹き出す冷風が第1列および第2列のリヤシートR1,R2の周辺に供給され、両リヤシートR1,R2の周辺の狭い範囲を冷房する。尚、第1の吹出口2は、車室へ吹き出す冷風の風向きを、吹出グリル25を調整することにより、第1列のシートR1側、第2列のシートR2側のいずれの方向へも向けることができる。
本実施形態によれば、斜め下方へ向けて車室へ直接に冷風を吹き出す第1の吹出口2と、水平に冷風を吹き出してクーラーダクト6と接続可能な第2の吹出口3とを設けたクーラーユニット1を基本構造としたので、クーラーユニット1はこのままの状態でコミュータ型車に設置することができる一方、クーラーユニット1の第2の吹出口3をカバー部材5で塞いで第1の吹出口2からのみ冷風を吹き出すようにし、第1の吹出口2の分配板20を廃止するといった部分的な仕様変更により容易にバン型車に対応するクーラーユニット1Aに変更することができる。従って、従来構造ように、仕様の異なるバン型車やコミューター型車に応じて、吹出口の異なる2種類のクーラーユニットを個別に製造する必要がなく生産性がよい。特に、従来構造では2種類の各クーラーユニットのケース体を成形する金型が2種類必要であるのに対して、本実施形態ではひとつですみ、その分、コストの削減がはかれる。射出成形時の仕様変更は部分的なものであるので、金型に入子型を設けることで容易にできる。
図4は、本発明のクーラーユニットの設計変更例を示すもので、図3(B)に対応する縦断面図である。変更構造は、基本的に先の構造とほぼ同様で、図において同一部材は同一符号で表し、それらの説明を省略する。クーラーユニット1Bは、ケース体10の上ケース部材10dと一体の壁板の閉鎖壁15により第2の吹出口3を閉鎖し、第1の吹出口2からのみ冷風を吹き出すようにしてある。閉鎖壁15は、上ケース部材10dの上壁102後縁から直角に下方へ屈折する薄板で、上ケース部材10dの左右の両側壁の後端間の幅方向全幅に設けてある。閉鎖壁15は、上ケース部材10dを射出成形するときに、基本構造の金型に閉鎖壁15を成形する入子型を組み込んで射出成形することにより成形することができ、生産性がよい。クーラーユニット本体以外に別部材が不要で、その分、コストの削減および別部材を取付けるといった作業手間がかからず、クーラーダクト非設置車両用として有効である
また、図5に示す他の設計変更例では、基本構造のクーラーユニット1の第2の吹出口3に、中間部に小型の開口52を備えたカバー部材5Aを取付け、更にカバー部材5Aの開口53に、成形天井パネル7の開口73を貫通して車室側へ開口する小型のクーラーダクト6Aを嵌入せしめるように仕様変更してもよい。これによれば、第2の吹出口3と連通するクーラーダクト6Aから車室へ吹き出す冷風が、第1の吹出口2が冷房する範囲よりも車室後方側の範囲を冷房するので、例えば前後に3列リヤシートを設置したコミュータ型車等において、大型のクーラーダクトを設置することなく、上記前後3列のリヤシートの周辺を効率よく冷房することができる。
図1(A)、(B)はそれぞれ、本発明のクーラーユニットをコミュータ型車およびバン型車に設置した説明図である。 本発明のクーラーユニットの斜視図である。 図3(A)は本発明のクーラーユニットをクーラーダクトに接続した仕様の 図2のT−T線に沿う位置での縦断面図、図3(B)はクーラーダクトに接続しない仕様に変更した図2のT−T線に沿う位置での縦断面図である。 本発明のクーラーユニットの設計変更例を、図3(B)に対応して示す縦断面図である。 本発明のクーラーユニットの他の設計変更例を、図3(A)に対応して示す縦断面図である。 従来のクーラーユニットをバン型車に設置した説明図である。 従来の他のクーラーユニットをコミュータ型車に設置した説明図である。
符号の説明
1 クーラーユニット(コミュータ型車に設置する基本構造)
1a クーラーユニット(バン型車に設置する第1の仕様変更構造)
1b クーラーユニット(バン型車に設置する第2の仕様変更構造)
10 ケース体
15 閉鎖壁(吹出口閉鎖手段)
2 第1の吹出口
20 分配板
3 第2の吹出口
4 ルーフパネル
5 蓋部材(カバー部材
6 クーラーダクト
7 天井パネル

Claims (2)

  1. 車室天井に沿って車室幅方向に設置されるクーラーユニットであって、
    上記クーラーユニットは、後端部の下部に設けて冷風を後方かつ斜め下方へ向けて吹き出す第1の吹出口と、後端部の上部に設けて冷風を後方へ向けて吹き出す第2の吹出口とを備え、
    上記第2の吹出口はこれを、上記クーラーユニットの幅方向ほぼ全幅にわたり一連に形成する一方、車室の天井に沿うクーラーダクトはその断面形状および寸法を上記第2の吹出口とほぼ同じに形成し、
    かつ、上記第2の吹出口は、上記クーラーダクトの先端と接続可能吹出口を閉鎖するカバー部材を取付け可能に形成し、
    上記第2の吹出口を、上記クーラーダクトと接続して、上記第1の吹出口とともに上記クーラーダクトを介して上記第2の吹出口から冷風を吹き出して車室の広い範囲を冷房せしめるクーラーダクト設置車両用の仕様と、上記カバー部材により上記第2の吹出口を閉鎖して上記第1の吹出口からのみ冷風を吹き出して車室の狭い範囲を冷房せしめるクーラーダクト非設置車両用の仕様とに変更可能としたことを特徴とする車両の天井用クーラーユニット。
  2. 上記クーラーユニットには、内部で冷やされる冷風の風流方向の上流側に上記第1の吹出口を配置し、これに隣接するように上記風流の下流側に上記第2の吹出口を配置し、第1および第2の両吹出口の間に、両吹出口から冷風を吹き出すようにしたとき、クーラーユニット内の冷風の風量を第1および第2の両吹出口へ分配する分配板を設けた請求項1に記載の車両の天井用クーラーユニット。
JP2003276386A 2003-07-18 2003-07-18 車両の天井用クーラーユニット Expired - Lifetime JP4307173B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003276386A JP4307173B2 (ja) 2003-07-18 2003-07-18 車両の天井用クーラーユニット

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003276386A JP4307173B2 (ja) 2003-07-18 2003-07-18 車両の天井用クーラーユニット

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2005035465A JP2005035465A (ja) 2005-02-10
JP4307173B2 true JP4307173B2 (ja) 2009-08-05

Family

ID=34212721

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003276386A Expired - Lifetime JP4307173B2 (ja) 2003-07-18 2003-07-18 車両の天井用クーラーユニット

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4307173B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US11878569B2 (en) 2020-05-08 2024-01-23 Hyundai Motor Company Air circulator for vehicle

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4758782B2 (ja) * 2006-01-31 2011-08-31 日本プラスト株式会社 車両用空調装置
KR101264614B1 (ko) 2006-09-27 2013-05-23 한라비스테온공조 주식회사 자동차용 후석 공조시스템
JP5371888B2 (ja) * 2010-06-08 2013-12-18 小島プレス工業株式会社 空気吹出口装置
JP5935769B2 (ja) 2013-07-12 2016-06-15 トヨタ自動車株式会社 車両用空調装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US11878569B2 (en) 2020-05-08 2024-01-23 Hyundai Motor Company Air circulator for vehicle

Also Published As

Publication number Publication date
JP2005035465A (ja) 2005-02-10

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3622483B2 (ja) 車両の空調装置
US20140256244A1 (en) Air conditioning device for vehicle
US7950730B2 (en) Front end assemblies for vehicles
US20060102109A1 (en) Air duct in the front part of a motor vehicle
US11052875B2 (en) Defroster system for a motor vehicle
US20100178861A1 (en) Vehicular air conditioner
WO2001068392A1 (fr) Systeme de climatisation d'automobile
CN108454709B (zh) 后轮箱通风组件和车辆
JP4307173B2 (ja) 車両の天井用クーラーユニット
JP5104999B2 (ja) 車両用内装部品及びその製造方法並びにその成形金型
JP4281699B2 (ja) 車両用ヒーターダクト構造
US10076945B2 (en) Air conditioner having tunnel
JPS58170618A (ja) 自動車用暖房または空調装置の「きよう」体
JP2003326943A (ja) 車両の空調用エアダクト構造
JP3747816B2 (ja) 車両用空調ダクト
JP2007246034A (ja) 連結ダクト部材
JP2009056893A (ja) 車両のバックドア
JPH11141965A (ja) 空気ダクト屈曲部の空気案内構造
JP3651237B2 (ja) 車両の空調装置
JP3629938B2 (ja) 車両の空調装置
JP3689676B2 (ja) 樹脂成形品
JPH0437008Y2 (ja)
JP4001036B2 (ja) 車両のクーラーダクト構造
JP3646505B2 (ja) 車両の空調装置
JP4487162B2 (ja) 車両の空調装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20050912

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20071225

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080108

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080303

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080812

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20081010

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20090428

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20090428

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Ref document number: 4307173

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120515

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120515

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130515

Year of fee payment: 4

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130515

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140515

Year of fee payment: 5

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313117

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313114

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term