JP6472662B2 - 車両用空調装置 - Google Patents

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Description

本発明は、例えば自動車等に搭載される車両用空調装置に関するものである。
従来より、車両用空調装置は、冷却用熱交換器及び加熱用熱交換器を収容するケーシングを備えており、ケーシングには、冷却用熱交換器を通過する空気量と加熱用熱交換器を通過する空気量とを変更して調和空気を生成する温度調節用ダンパや、生成した調和空気の吹き出し方向を切り替える吹出方向切替ダンパ等が設けられている。特許文献1の車両用空調装置のケーシング上壁部には、デフロスタ開口部とベント開口部とが形成されるとともに、デフロスタ開口部を開閉するデフロスタダンパと、ベント開口部を開閉するベントダンパとを保持する保持構造体が配設されている。保持構造体は枠状をなしており、その周縁部には、ケーシング側へ突出する凸部が形成されている。一方、ケーシング上部の取付口周縁部には凹部が形成されている。保持構造体の凸部をケーシングの凹部に嵌合させることによって保持構造体がケーシングに取り付けられるようになっている。
また、保持構造体のデフロスタ開口部とベント開口部は上方へ向けて開口しているので、ケーシング内で生成された調和空気は、ケーシング内からデフロスタ開口部及びベント開口部を通って上方へ流出することになる。
特許第4092632号公報
ところで、特許文献1では、保持構造体のデフロスタ開口部とベント開口部が上方へ向けて開口しているので、デフロスタ開口部から流出する調和空気の流れと、ベント開口部から流出する調和空気の流れが共に上方へ向かう流れとなる。ところが、一般に、インストルメントパネルに形成されているデフロスタ吹出口は上方に向く一方、ベント吹出口は乗員側である車両後側に向いているので、デフロスタ吹出口とベント吹出口とは互いに異なる方向に開口している。したがって、特許文献1ではベント吹出口から吹き出す調和空気の流れの向きをダクトの形状設定によって大きく変えなければならず、その結果、ダクトの通気抵抗が高くなり、ひいては風量の低下を招くことなる。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、複数の異なる方向に調和空気が吹き出すようにする場合に通気抵抗を低減して風量の低下を抑制することにある。
上記目的を達成するために、本発明では、ケーシングに設けるダンパユニットによって調和空気の吹き出し方向を予め複数の方向に設定しておくようにした。
第1の発明は、
空調用空気を温度調節するための熱交換器と、
上記熱交換器を収容するケーシングと、
上記ケーシング内で生成された調和空気が流通する第1空気流通口を有するとともに、該第1空気流通口の開度を変更するダンパを保持する枠部材を有するダンパユニットとを備えた車両用空調装置において、
上記ケーシングには、上記枠部材が挿入された状態で取り付けられる取付口が形成され、
上記枠部材には、上記ケーシング内で生成された調和空気が流通する第2空気流通口が上記第1空気流通口とは異なる方向に向いて開口するように形成され
上記ケーシングにおける上記取付口の周縁部から上記枠部材における上記第1空気流通口の周縁部に亘ってシール部材が設けられ、
上記シール部材は、上記枠部材における上記第1空気流通口の周縁部と、該第1空気流通口に接続されて車室内に調和空気を導くための空調ダクトとの間に設けられ、該枠部材と該空調ダクトとの間をシールすることを特徴とする。
この構成によれば、ケーシング内で生成された調和空気が第1空気流通口を流通するとともに、第2空気流通口にも流通する。第1空気流通口と第2空気流通口とが互いに異なる方向に向いて開口しているので、調和空気がケーシングから複数の異なる方向に吹き出すことになる。これにより、調和空気の流れの向きをダクトによって大きく変えなくてもダンパユニットによって変えることが可能になるので、通気抵抗が低減する。
また、ケーシングにおける取付口の周縁部と、枠部材における第1空気流通口の周縁部とがシール部材によってシールされる。また、このシール部材がケーシングにおける取付口の周縁部から枠部材における第1空気流通口の周縁部に亘っているので、ケーシングと枠部材との間からの空気漏れを同じシール部材によって抑制することが可能になるので、部品点数の増加が抑制される。
また、シール部材によって枠部材と空調ダクトとの間もシールすることが可能になる。
第2の発明は、第1の発明において、
上記第1空気流通口は、車室の前席乗員に供給する調和空気が流通する前席用ベント開口部であり、
上記第2空気流通口は、車室の後席乗員に供給する調和空気が流通する後席用ベント開口部であることを特徴とする。
すなわち、一般に、前席乗員に供給する調和空気は車両後方へ向けて吹き出すのに対し、後席乗員に供給する調和空気は、車室の床面近傍に配設される後席用ダクトを流通するので、前席乗員に供給する調和空気と後席乗員に供給する調和空気とは吹き出し方向が異なっている。この場合に本発明を適用して調和空気の流れの向きをダンパユニットによって変えることで、前席用及び後席用の両方で通気抵抗を低減することが可能になる。
第3の発明は、第2の発明において、
上記第1空気流通口の一部は、上記ダンパの外方に位置付けられて常時開状態とされていることを特徴とする。
この構成によれば、調和空気を第1空気流通口の一部から常時流すことが可能になる。
第4の発明は、第3の発明において、
上記第1空気流通口は、上記第2空気流通口の幅方向両側にそれぞれ配置されていることを特徴とする。
この構成によれば、調和空気を第2空気流通口の幅方向両側からそれぞれ常時流すことが可能になる。
第5の発明は、第1から4のいずれか1つの発明において、
上記枠部材は、上記ケーシングの外側から該ケーシングに形成された取付口に挿入されることを特徴とする。
この構成によれば、枠部材をケーシングに取り付ける際に、ケーシングの外側から取付口に挿入すればよいので、簡単に取り付けることが可能になる
第1の発明によれば、ケーシングに取り付けるダンパユニットの枠部材に、調和空気が流通する第1空気流通口と第2空気流通口とを形成し、第2空気流通口が第1空気流通口とは異なる方向に向いて開口しているので、調和空気がケーシングから複数の異なる方向に吹き出すようにする場合に、通気抵抗を低減して風量の低下を抑制できる。
また、ケーシングにおける取付口の周縁部から枠部材における第1空気流通口の周縁部に亘ってシール部材を設けたので、部品点数の増加を抑制しつつ、枠部材とケーシングとの間のシール性を高めることができる。
また、シール部材によって枠部材と空調ダクトとの間もシールすることができる。
第2の発明によれば、前席乗員及び後席乗員のそれぞれ調和空気を供給する場合に通気抵抗を低減することができるので、両方の乗員に対して十分な風量を確保することができる。
第3の発明によれば、調和空気を第1空気流通口から常時流すことができる。
第4の発明によれば、調和空気を第2空気流通口の幅方向両側から常時流すことができる。
第5の発明によれば、枠部材をケーシングの外側から取付口に挿入することができるので、枠部材をケーシングに簡単に取り付けることができる
実施形態に係る車両用空調装置を車両後側から見た斜視図である。 車両用空調装置の左側面図である。 車両用空調装置の平面図である。 車両用空調装置の分解斜視図である。 ベントダンパユニットが開状態にある場合の図3におけるA−A線断面図である。 ベントダンパユニットが開状態にある場合の図3におけるB−B線断面図である。 開状態にあるベントダンパユニットを車両後側から見た背面図である。 閉状態にあるベントダンパユニットを車両後側から見た背面図である。 ベントダンパユニットの平面図である。 ベントダンパユニットの底面図である。 開状態にあるベントダンパユニットを車両前側から見た正面図である。 ベントダンパユニットの左側面図である。 ベントダンパユニットが閉状態にある場合の図3におけるA−A線断面図である。 ベントダンパユニットが閉状態にある場合の図3におけるB−B線断面図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。尚、以下の好ましい実施形態の説明は、本質的に例示に過ぎず、本発明、その適用物或いはその用途を制限することを意図するものではない。
図1は、本発明の実施形態に係る車両用空調装置1を左斜め後方から見た斜視図である。この車両用空調装置1は、例えば自動車等の車室内において車両前端部に設けられているインストルメントパネル(図示せず)内に収容されている。尚、この実施形態の説明では、車両前側を単に「前」といい、車両後側を単に「後」といい、車両左側を単に「左」といい、車両右側を単に「右」というものとする。また、車室には、図示しないが前席と後席とが設けられている。
車両用空調装置1は、図5及び図6に示すように空調用空気の温度調節をするための冷却用熱交換器2及び加熱用熱交換器3と、これら冷却用熱交換器2及び加熱用熱交換器3を収容するケーシング4とを備えている。ケーシング4は、樹脂材を成型してなるものであり、図1〜図3に示すように前側部材4aと下側部材4bと左側部材4cと右側部材4dとが組み合わされて構成されている。前側部材4aは、ケーシング4の前後方向中央部よりも前側の部分を構成するものである。下側部材4bは、ケーシング4の底壁部を構成するものである。左側部材4cと右側部材4dは、ケーシング4の前側部材4aよりも後側全体を構成するものである。
図示しないが、車両用空調装置1は送風ユニットも備えている。送風ユニットは、車室内の空気と車室外の空気との一方を選択して取り入れてケーシング4内に送風することができるように構成されている。送風ユニットは、車室の助手席側に配置されている。この実施形態では、インストルメントパネル内において右側に配置されている。
ケーシング4は、インストルメントパネル内において車室の左右方向略中央部に配設されている。ケーシング4の右側壁部の前部には、図5及び図6に示すように空気取入口10が形成されており、この空気取入口10が送風ユニットに接続されている。また、ケーシング4の上壁部にはデフロスタ開口部12が形成されている。デフロスタ開口部12は、ケーシング4の左右方向両端部に亘って開口している。デフロスタ開口部12には、図示しないがデフロスタダクトが接続されている。デフロスタダクトは、インストルメントパネルに設けられているデフロスタ吹出口に接続されている。デフロスタ吹出口は、車両のフロントウインドガラスの内面に向けて調和空気を供給するためのものであり、一般に、インストルメントパネルの上面の前端部に位置している。
また、図1等に示すように、ケーシング4の後壁部の上側部分には、ベント吹出ダクト13が斜め上方へ向けて突出するように形成されている。図4に示すように、ベント吹出ダクト13の突出方向先端部には、ベントダンパユニット40が取り付けられるダンパユニット取付口14が形成されている。このダンパユニット取付口14は、ケーシング4の左右方向両端部に亘って開口している。ベントダンパユニット40の構造については後述する。
図4に示すように、ダンパユニット取付口14は左右方向に長い略矩形状に形成されている。ケーシング4におけるダンパユニット取付口14の周縁部には、ダンパユニット取付口14の径方向外方に延びるフランジ15が全周に亘って形成されている。フランジ15における斜め後側へ向く面は、第1シール面部15aとされている。この第1シール面部15aは、ダンパユニット取付口14の周縁部全周に亘って形成されている。図5に一部を拡大して示すように、第1シール面部15aにおけるダンパユニット取付口14内側部分は一段低くなっており、これにより第1シール面部15aに段部15bが形成される。
ベント吹出ダクト13の内面には、ベント吹出ダクト13の内方へ突出する複数の係合突起13aが形成されている。係合突起13aは、互いに左右に離れており、後述するベントダンパユニット40に係合する爪状に形成されている。
ベント吹出ダクト13は、ベントダンパユニット40を介して前席用ベントダクト(空調ダクト)A(図2にのみ示す)に接続されている。前席用ベントダクトAの基端部の内部には、図示しないが4つの通路が左右方向に並ぶように形成されている。前席用ベントダクトAの先端部は、基端部の4つの通路がそれぞれ延びて4本の分岐ダクト(図示せず)で構成されている。4本の分岐ダクトは、インストルメントパネルの左右方向中央部に形成された2つのセンタベント吹出口(図示せず)と、インストルメントパネルの左側及び右側にそれぞれ形成された左側及び右側サイドベント吹出口(図示せず)にそれぞれ接続されている。センタベント吹出口及びサイドベント吹出口は、主に前席乗員の上半身に調和空気を供給するためのものである。
前席用ベントダクトAの基端部には、径方向へ延出するフランジA1が形成されている。このフランジA1の外形状は、ケーシング4のフランジ15の第1シール面部15aの外形状と略同じに設定されている。
図1や図5、図6に示すように、ケーシング4の後壁部には、ヒートダクト16が一体成形されている。ヒートダクト16は、乗員の足下近傍に調和空気を供給するためのものである。ヒートダクト16の上端部(上流端部)は、ケーシング4の後壁部においてベント吹出ダクト13の下部に隣接している。ヒートダクト16はその上流端部から下方へ延び、下側はケーシング4の後壁部から後方に離れている。ヒートダクト16の断面形状は、左右方向に長い矩形状である。また、ヒートダクト16の下側には、図示しないが車両側のダクトが接続されるようになっている。
さらに、ヒートダクト16の後壁部には、後席用ベントダクト17が一体成形されている。後席用ベントダクト17は、後席乗員の上半身に調和空気を供給するためのものである。図6に示すように、後席用ベントダクト17の上端部(上流端開口部17a)は、ベント吹出ダクト13の下壁部内面に開口しており、左右方向に長い形状となっている。
図1に示すように、後席用ベントダクト17は、ヒートダクト16の後壁部に沿って下方へ延びている。後席用ベントダクト17の下端部は、ヒートダクト16下端部よりも上に位置しており、この後席用ベントダクト17の下端部には、図示しないが車室の床面に沿って後席側まで延びるダクトが接続されるようになっている。
後席用ベントダクト17の断面形状は左右方向に長い矩形状である。後席用ベントダクト17の左右方向の寸法は、ヒートダクト16の左右方向の寸法よりも短く設定されており、後席用ベントダクト17の左側壁部はヒートダクト16の左側壁部よりも右側に位置し、後席用ベントダクト17の右側壁部はヒートダクト16の右側壁部よりも左側に位置している。また、後席用ベントダクト17の前後方向の寸法は、ヒートダクト16の前後方向の寸法よりも短く設定されている。つまり、後席用ベントダクト17の断面積は、ヒートダクト16の断面積よりも小さくなっている。この後席用ベントダクト17の前壁部は、ヒートダクト16の後壁部によって構成されており、これにより、後席用ベントダクト17とヒートダクト16とをコンパクトにまとめることができる。
図5及び図6に示すように、ケーシング4の内部には、空気取入口10から後側へ延びる空気通路Rが形成されている。空気通路Rは、冷却用熱交換器2が配置される冷風通路R1と、加熱用熱交換器3が配置される温風通路R2と、エアミックス空間R3とで構成されている。冷風通路R1は、空気取入口10から延びている。冷風通路R1に配置される冷却用熱交換器2は、例えばヒートポンプ装置の冷媒蒸発器等で構成されており、ヒートポンプ装置が作動状態であれば冷風通路R1を流れる空調用空気を冷却することができるように構成されている。
冷風通路R1と、温風通路R2及びエアミックス空間R3との間には、上下方向に延びる区画壁19が設けられている。この区画壁19よりも前側が冷風通路R1となっている。区画壁19の上下方向中間部には、開口部19aが形成されている。この開口部19aを介して冷風通路R1の下流端部とエアミックス空間R3とが連通するようになっている。
温風通路R2は、ケーシング4内において区画壁19よりも後側であって、その下側領域に形成されている。温風通路R2の上流端部は冷風通路R1の下流端部に連通している。温風通路R2に配置される加熱用熱交換器3としては、例えば車両に搭載されているエンジンの冷却水が循環するヒータコアや、電力の供給によって発熱する電気ヒータ等を使用することができる。温風通路R2の下流端部は、エアミックス空間R3に連通している。
エアミックス空間R3は、ケーシング4内において温風通路R2の上方に形成されている。エアミックス空間R3には、冷風通路R1内の冷風が区画壁19の開口部19aから直接流入可能になっているとともに、温風通路R2の温風も流入可能になっている。エアミックス空間R3では、冷風と温風とを混合することによって所望温度の調和空気が生成される。
調和空気の温度調節を行うための温度調節ダンパ20がケーシング4の内部に配設されている。温度調節ダンパ20は、左右方向に延びてケーシング4に回動可能に支持される支軸20aと、支軸20aの径方向に延びる閉塞板部20bとを備えている。閉塞板部20bは、区画壁19の開口部19aと、温風通路R2の上流端部とを開閉するためのものである。温度調節ダンパ20は、支軸20aの回動により、区画壁19の開口部19aを全開にし、かつ、温風通路R2の上流端部を全閉にするフルコールド状態(図5及び図6に示す)と、区画壁19の開口部19aを全閉にし、かつ、温風通路R2の上流端部を全開にするフルホット状態(図13及び図14に示す)との間で動くようになっている。温度調節ダンパ20の回動角度を調整することで区画壁19の開口部19aの開度と温風通路R2の上流端部の開度とが変更される。これにより、エアミックス空間R3に流入する冷風量と温風量とが変更されるので、エアミックス空間R3で生成される調和空気の温度を調整することができる。
エアミックス空間R3は、デフロスタ開口部12、ベント吹出ダクト13、ヒートダクト16及び後席用ベントダクト17に連通している。ケーシング4の内部においてデフロスタ開口部12近傍には、デフロスタダンパ21が配設されている。デフロスタダンパ21は、左右方向に延びてケーシング4に回動可能に支持される支軸21aと、支軸21aの径方向両側に延びる2つの閉塞板部21b、21bとを備えている。デフロスタダンパ21が支軸21a周りに回動することでデフロスタ開口部12が閉塞板部21b、21bによって開閉されるようになっている。
また、ヒートダクト16の内部には、ヒートダンパ22が配設されている。ヒートダンパ22は、左右方向に延びてケーシング4に回動可能に支持される支軸22aと、支軸22aの径方向両側に延びる2つの閉塞板部22b、22bとを備えている。ヒートダンパ22が支軸22a周りに回動することでヒートダクト16が閉塞板部22b、22bによって開閉されるようになっている。
次に、ベントダンパユニット40の構造について説明する。ベントダンパユニット40は、車両用空調装置1の一部を構成するものであって、図4に示すようにケーシング4とは別体とされて該ケーシング4に着脱可能に取り付けることができる。
図7等に示すように、ベントダンパユニット40は、複数のルーバ41、41、…で構成されたルーバダンパ42と、ルーバダンパ42を保持する枠部材43とを有している。ルーバダンパ42とすることで、片持ちタイプのダンパやバタフライタイプのダンパを使用する場合に比べてベントダンパユニット40を薄型でコンパクトにすることができる。
枠部材43は、樹脂製の1つの部品で構成されているので、周囲に継ぎ目がなく、空気が漏れにくい構造となっている。枠部材43の内方には、ケーシング4内で生成された調和空気が流通する左側空気流通口B1、右側空気流通口B2、中央左側空気流通口B3及び中央右側空気流通口B4が左右方向に並ぶように形成されている。左側空気流通口B1と中央左側空気流通口B3との間、中央左側空気流通口B3と中央右側空気流通口B4との間、中央右側空気流通口B4と右側空気流通口B2との間には、それぞれ、上下方向に延びる区画板47が設けられている。区画板47を設けることで枠部材43の変形を抑制することができ、ケーシング4のダンパユニット取付口14と枠部材43との隙間を小さくすることができる。
左側空気流通口B1と右側空気流通口B2の幅は同じに設定されている。中央左側空気流通口B3と中央右側空気流通口B4の幅も同じに設定されている。左側空気流通口B1と右側空気流通口B2の幅は、中央左側空気流通口B3と中央右側空気流通口B4の幅よりも広く設定されている。
枠部材43の左側空気流通口B1、右側空気流通口B2、中央左側空気流通口B3及び中央右側空気流通口B4は、第1空気流通口であり、車室の前席乗員に供給する調和空気が流通する前席用ベント開口部である。
枠部材43は、左右方向に長い形状とされており、枠部材43の外形状はケーシング4のダンパユニット取付口14の内形状と略一致するように形成されている。枠部材43は、ケーシング4のダンパユニット取付口14に挿入された状態でケーシング4に取り付けられるようになっている。
枠部材43は、図12にも示すように全体として下側へ行くほど前後方向の寸法が長くなるように設定されており、図5や図6に示すようにケーシング4への取付状態において枠部材43の全体がベント吹出ダクト13内に収容される。枠部材43は、左右方向に略平行に延びる下板部43a及び上板部43bと、上下方向に略平行に延びる左板部43c及び右板部43dとで構成されている。下板部43aの空気流れ方向寸法は、上板部43bの空気流れ方向の寸法よりも長く設定されている。また、ケーシング4への取付状態において、下板部43aが上板部43bよりも後側に位置するように、枠部材43は全体が傾斜配置される。
枠部材43の下板部43aはベント吹出ダクト13の下壁部に沿っており、また、上板部43bはベント吹出ダクト13の上壁部に沿っており、また、左板部43cは、ベント吹出ダクト13の左側壁部に沿っており、また、右板部43dは、ベント吹出ダクト13の右側壁部に沿っている。
図10に示すように、枠部材43の下板部43aの左右両側には、下側係合孔(係合部)43gがそれぞれ形成されている。下側係合孔43gには、ケーシング4におけるベント吹出ダクト13の下壁部に設けられた突起13a(図5に示す)が挿入されるようになっている。また、図9に示すように、枠部材43の上板部43bの左右両側には、上側係合孔(係合部)43hがそれぞれ形成されている。上側係合孔43hには、ケーシング4におけるベント吹出ダクト13の上壁部に設けられた突起13aが挿入されるようになっている。突起13aが下側及び上側係合孔43g、43hに挿入された状態で、下側及び上側係合孔43g、43hの周縁部がそれぞれ突起13aに係合して枠部材43のケーシング4からの離脱が抑制される。尚、枠部材43を取り付ける際には、突起13aの周縁部や枠部材43が弾性変形することによって突起13aが下側及び上側係合孔43g、43hに挿入される。
図7等に示すように、枠部材43における空気流通口B1〜B4の周縁部には、空気流通口B1〜B4の径方向外方へ延びるフランジ48が形成されている。フランジ48と区画板47とは同一面上に位置している。フランジ48は、ケーシング4のフランジ15と同方向に延びており、図5に示すようにフランジ15の段部15b内に配置されて位置決めされるようになっている。このフランジ48における斜め後側へ向く面は、第2シール面部48aとされている。ベントダンパユニット40をケーシング4に取り付けた状態で、第2シール面部48aが第1シール面15aの内周に沿って連続している。第2シール面部48aと、ケーシング4のフランジ15の第1シール面部15aとは、略同一面上に位置するように形成されている。
そして、ケーシング4におけるダンパユニット取付口14の周縁部から枠部材43における空気流通口B1〜B4の周縁部に亘ってシール部材Sが設けられている。図2に示すように、シール部材Sは、ケーシング4と前席用ベントダクトAの上流端部との間に介在しており、例えば発泡ウレタンやゴム等からなる弾性材で構成されている。
すなわち、シール部材Sは、第1シール面部15a及び第2シール面48aの形状に沿う略矩形の枠状をなしており、第1シール面部15aから第2シール面48aに亘ってこれらシール面15a、48aの全周に両面テープ等の接着材を使用して貼り付けられている。これにより、ケーシング4におけるダンパユニット取付口14の周縁部と、枠部材43における空気流通口B1〜B4の周縁部との間がシール部材Sによって閉塞されるので、ベント吹出ダクト13の内面と枠部材43の外面との間からの空気漏れが抑制される。また、シール部材Sが第1シール面部15a及び第2シール面48aの両方の面に貼り付けられていることで、ダンパユニット取付口14の周縁部と前席用ベントダクトAとの間がシールされるとともに、空気流通口B1〜B4の周縁部と前席用ベントダクトAとの間もシールされる。
前席用ベントダクトAのフランジA1は、シール部材Sをその全周に亘って第1シール面部15a及び第2シール面48a、即ち、空気流通口B1〜B4の周縁部に圧接している。これにより、シール部材Sは圧縮変形した状態になって第1シール面部15a及び第2シール面48aの全周に密着するようになるとともに、前席用ベントダクトAのフランジA1の全周にも密着するようになるので、枠部材43と前席用ベントダクトAとの間が確実にシールされる。シール部材Sは、枠部材43の区画板47にも貼り付けられるようになっている。
図6及び図10に示すように、枠部材43の下板部43aには、後席用ベントダクト17の上流端開口部17aに連通する連通口43eが該下板部43aを貫通するように形成されている。連通口43eは、下板部43aの左右方向中央部に位置している。連通口43eの形状は、後席用ベントダクト17の上流端開口部17aの形状と略一致している。後席用ベントダクト17の上流端開口部17aは、連通口43eを介して枠部材43内と連通している。連通口43eは、第2空気流通口であり、車室の後席乗員に供給する調和空気が流通する後席用ベント開口部である。
枠部材43の内部においてその下側には、導風板部44が設けられている。導風板部44は、ベント吹出ダクト13内の調和空気を後席用ベントダクト17に流入させるための後席用上流側ベント通路49を枠部材43の内部に区画形成するためのものである。導風板部44は、枠部材43の上下方向中央部よりも下寄りの部位から下方へ向かって延びている。導風板部44は、その上側へ行くほど後側(空気流れ方向上流側)に位置するように全体として湾曲形成されている。また、導風板部44は、枠部材43の左板部43cから右板部43dまで延びており、左板部43c及び右板部43dの内面と連続している。これにより、左板部43c及び右板部43dが導風板部44によって連結されて枠部材43の変形が抑制される。
図7等に示すように、導風板部44の下縁部における左右方向の中間部分は枠部材43の下板部43aまで延びていて、下板部43aに連続している。一方、導風板部44の下縁部における左側部分及び右側部分は、それぞれ枠部材43の下板部43aから上方へ離れていて、図5に示すように前側へ延びている。図7に示すように、導風板部44の下縁部における左側部分と、枠部材43の下板部43aとの間には、左右方向に長い断面形状を有する左側空気通路T1が形成されている。左側空気通路T1の下流側は、左側空気流通口B1に連通しているので、左側空気流通口B1の下側の一部が左側空気通路T1の下流側の開口で構成されることになる。また、導風板部44の下縁部における右側部分と、枠部材43の下板部43aとの間には、上記左側空気通路T1と同様な右側空気通路T2が形成されている。右側空気通路T2の下流側は、右側空気流通口B2に連通しているので、右側空気流通口B2の下側の一部が右側空気通路T2の下流側の開口で構成されることになる。左側空気通路T1及び右側空気通路T2は、連通口43eの左右方向(幅方向)両側に位置する。
左側空気通路T1及び右側空気通路T2は、ルーバダンパ42の下端部に位置するルーバ41よりも下、即ち、ルーバダンパ42の外方に位置付けられている。このため、左側空気通路T1及び右側空気通路T2は、ルーバダンパ42の開閉に関わらず、常時開となっている。これにより、左側空気通路T1及び右側空気通路T2には、枠部材43の下側から調和空気が常時流入するようになる。
そして、図5及び図6に示すように、枠部材43の内部において導風板部44よりも空気流れ方向上流側の空間が、後席用上流側ベント通路49となり、後席用上流側ベント通路49の下流端は、枠部材43の下板部43aの連通口43eと連通している。後席用上流側ベント通路49は、導風板部44が枠部材43の左板部43cから右板部43dまで延びていることにより、枠部材43の左側から右側に亘って形成される。後席用上流側ベント通路49内の空気の流れは、連通口43eへ向かう流れとなる。連通口43eが枠部材43の左右方向中央部に配置されているので、後席用上流側ベント通路49の左右方向中央部よりも左側の領域では空気が右へ流れて連通口43eに流入して下方へ流れる一方、左右方向中央部よりも右側の領域では空気が左へ流れて連通口43eに流入して下方へ流れる。また、後席用上流側ベント通路49の左右方向中央部の領域では、空気が前側から後側へ流れながら、導風板部44によって下方へ案内されて連通口43eに流入する。このとき、導風板部44が湾曲形成されているので、後席用上流側ベント通路49の左右方向中央部の領域を流れる空気は徐々に向きを変えながらスムーズに流れることになる。
ルーバダンパ42は、空気流通口B1〜B4の開度を変更するためのものである。図7や図8に示すように、ルーバダンパ42を構成する各ルーバ41は、空気流れ方向と交差する方向(左右方向)に延びるように形成された樹脂製の板材からなるものであり、長手方向に延びる軸周りに回動するように枠部材43に支持されている。ルーバ41、41、…は、同じ部材からなるものであり、枠部材43の内部において上下に並ぶように配置されている。複数のルーバ41、41、…は、図示しないが連結部材によって連結されて連動可能に構成されており、1つのルーバ41を回動させることで他のルーバ41、41、…も同様に回動する。図8に示す閉状態となるまでルーバ41を回動させると、ルーバ41が上下方向に延びる姿勢となり、上下に隣り合うルーバ41の縁部同士が空気流れ方向に重なり合って空気の流れを遮断する一方、図7に示す開状態となるまでルーバ41を回動させると、ルーバ41が前後方向に延びる姿勢となり、上下に隣り合うルーバ41の間に隙間が形成される。この隙間を空気が流通する。開状態にあるルーバ41は空気の流れ方向と略同じ方向に延びているので、ルーバ41によって空気を案内することができる。また、開状態にあるルーバ41はベント吹出ダクト13よりもエアミックス空間R3側へ突出している。
ルーバダンパ42が複数のルーバ41を備えていることで、各ルーバ41を空気流通口B1〜B4よりも細長い形状としながら、それらルーバ41を組み合わせることで空気流通口B1〜B4を全閉にすることが可能になる。また、ルーバ41の回動角度を変更することで、空気流通口B1〜B4の開度及び連通口43eの開度が変更される。つまり、各ルーバ41を小型化しながら該ルーバ41の形状よりも大きな空気流通口B1〜B4の開度及び連通口43eの開度を変更することが可能であり、各ルーバ41が小型となっていることで、各ルーバ41が干渉しないようするために必要な周囲のスペース、特に空気流通方向のスペースが狭くて済む。よって、ベントダンパユニット40が複数のルーバ41を有していても、ベントダンパユニット40を全体としてコンパクトにまとめることが可能になる。
ルーバダンパ42は、デフロスタダンパ21及びヒートダンパ22と連動するようになっている。すなわち、例えば図示しないリンク部材等によってルーバダンパ42、デフロスタダンパ21及びヒートダンパ22が連結されて1つのアクチュエータ(図示せず)によってリンク部材を駆動することで、ルーバダンパ42、デフロスタダンパ21及びヒートダンパ22が開閉する。ルーバダンパ42、デフロスタダンパ21及びヒートダンパ22の開閉によって車両用空調装置1の吹き出しモードを切り替えることができる。吹き出しモードとしては、図5及び図6に示すベントモードや、図13及び図14に示すヒートモード以外にも、例えば図示しないがデフロスタモードやバイレベルモード、デフ/ヒートモード等に切り替えることもできる。
次に、上記のように構成された車両用空調装置1の動作について説明する。送風ユニットから送られてきた空調用空気は、ケーシング4の空気取入口10から空気通路Rの冷風通路R1に流入して冷却用熱交換器2によって冷却される。その後、図5及び図6に示すように温度調節ダンパ20がフルコールド位置となるまで回動している場合には、冷風通路R1内の空気の略全量がエアミックス空間R3に流入する。図5及び図6では、車両用空調装置1がベントモードとなっており、デフロスタダンパ21及びヒートダンパ22が閉状態で、ベントダンパユニット40のルーバダンパ41が開状態となっている。従って、エアミックス空間R3の空気は、略全量がベント吹出ダクト13内へ流入する。そして、ベントダンパユニット40の枠部材43内の左側空気流通口B1、右側空気流通口B2、中央左側空気流通口B3及び中央右側空気流通口B4を流通して後方へ流れていく。空気流通口B1〜B4を流通した空気は、前席用ベントダクトAに流入してインストルメントパネルのセンタベント吹出口及び左右のサイドベント吹出口を流通し、車室に供給される。
また、ベント吹出ダクト13内において特に下側へ流入した空気は、導風板部44に向けて流れて後席用上流側ベント通路49に流入する。後席用上流側ベント通路49は左右方向に延びているので、後席用上流側ベント通路49の左右方向中央部よりも左側の領域に流入した空気は、右へ流れて連通口43eに流入し、また、後席用上流側ベント通路49の左右方向中央部よりも右側の領域に流入した空気は、左へ流れて連通口43eに流入する。さらに、後席用上流側ベント通路49の左右方向中央部の領域では、空気が前側から後側へ流れながら連通口43eに流入する。
図6に示すように、連通口43eに流入した空気は、後席用ベントダクト17の上流端開口部17aから該後席用ベントダクト17に流入して車室の後席に供給される。
一方、図13及び図14に示すように、温度調節ダンパ20がフルホット位置となるまで回動している場合には、冷風通路R1内の空気の略全量が温風通路R2に流入して加熱された後、エアミックス空間R3に流入する。図13及び図14では、車両用空調装置1がヒートモードとなっており、デフロスタダンパ21及びベントダンパユニット40のルーバダンパ41が閉状態で、ヒートダンパ22が開状態となっている。従って、エアミックス空間R3の空気は、大部分がヒートダクト16内へ流入して乗員の足下近傍に供給される。ベントダンパユニット40のルーバダンパ41が閉状態になると、後席用上流側ベント通路49も同時に閉状態になるので、後席用ベントダクト17に空気が流入することはない。
尚、どの吹き出しモードであっても、ベントダンパユニット40の左側空気通路T1及び右側空気通路T2が常時開状態であるため、左右のサイドベント吹出口には調和空気を常時流すことができる。これにより、車両のサイドウインドの曇りを抑制することができる。
この実施形態では、ケーシング4におけるダンパユニット取付口14の周縁部と、枠部材43における空気流通口B1〜B4の周縁部とがシール部材Sによってシールされる。また、このシール部材Sがケーシング4におけるダンパユニット取付口14の周縁部から枠部材43における空気流通口B1〜B4の周縁部に亘っているので、ケーシング4と枠部材43との間からの空気漏れを同じシール部材Sによって抑制することが可能になる。したがって、部品点数の増加を抑制しつつ、枠部材43とケーシング4との間のシール性を高めることができる。
また、シール部材Sが枠部材43における空気流通口B1〜B4の周縁部と、前席用ベントダクトAとの間に設けられているので、シール部材Sによって枠部材43と前席用ベントダクトAとの間もシールすることができる。
また、ケーシング4の第1シール面部15aと、枠部材43の第2シール面部48aとに亘ってシール部材Sを貼り付けるようにしたので、シール部材Sの貼り付け位置が図示する位置から多少ずれたとしても、第1シール面部15aの一部及び第2シール面部48aの少なくとも一部にはシール部材Sを貼り付けることが可能になり、シール性を確保できる。
また、ケーシング4に取り付けるベントダンパユニット40の枠部材43に、調和空気が流通する空気流通口B1〜B4と連通口43eとを形成し、空気流通口B1〜B4を後側へ向けて開口させる一方、連通口43eを、空気流通口B1〜B4とは異なる方向、即ち下方へ向けて開口させている。そして、空気流通口B1〜B4には略後側へ延びる前席用ベントダクトAを接続し、連通口43eには、下方へ延びる後席用ベントダクト17を接続している。これにより、ケーシング4から流出する前の段階で調和空気の流れの向きを枠部材43によって設定することができる。従って、前席用ベントダクトA及び後席用ベントダクト17の形状設定によって調和空気の流れの向きを大きく変えずに済むので、前席用ベントダクトA及び後席用ベントダクト17の通気抵抗を低減して風量の低下を抑制できる。
尚、この実施形態の説明では、ベント開口部をルーバダンパ41で開閉するようにしているが、これに限らず、例えば図示しないがデフロスタ開口部12やヒートダクト16をルーバダンパで開閉するようにしてもよい。
上述の実施形態はあらゆる点で単なる例示に過ぎず、限定的に解釈してはならない。さらに、特許請求の範囲の均等範囲に属する変形や変更は、全て本発明の範囲内のものである。
以上説明したように、本発明に係る車両用空調装置は、例えば自動車等に搭載することができる。
1 車両用空調装置
2 冷却用熱交換器
3 加熱用熱交換器
4 ケーシング
14 ダンパユニット取付口
15a 第1シール面部
48a 第2シール面部
42 ルーバダンパ
43 枠部材
43e 連通口(第2空気流通口)
43g 下側係合孔(係合部)
43h 上側係合孔(係合部)
A 前席用ベントダクト(空調ダクト)
B1〜B4 空気流通口(第1空気流通口)
S シール部材

Claims (5)

  1. 空調用空気を温度調節するための熱交換器と、
    上記熱交換器を収容するケーシングと、
    上記ケーシング内で生成された調和空気が流通する第1空気流通口を有するとともに、該第1空気流通口の開度を変更するダンパを保持する枠部材を有するダンパユニットとを備えた車両用空調装置において、
    上記ケーシングには、上記枠部材が挿入された状態で取り付けられる取付口が形成され、
    上記枠部材には、上記ケーシング内で生成された調和空気が流通する第2空気流通口が上記第1空気流通口とは異なる方向に向いて開口するように形成され
    上記ケーシングにおける上記取付口の周縁部から上記枠部材における上記第1空気流通口の周縁部に亘ってシール部材が設けられ、
    上記シール部材は、上記枠部材における上記第1空気流通口の周縁部と、該第1空気流通口に接続されて車室内に調和空気を導くための空調ダクトとの間に設けられ、該枠部材と該空調ダクトとの間をシールすることを特徴とする車両用空調装置。
  2. 請求項1に記載の車両用空調装置において、
    上記第1空気流通口は、車室の前席乗員に供給する調和空気が流通する前席用ベント開口部であり、
    上記第2空気流通口は、車室の後席乗員に供給する調和空気が流通する後席用ベント開口部であることを特徴とする車両用空調装置。
  3. 請求項2に記載の車両用空調装置において、
    上記第1空気流通口の一部は、上記ダンパの外方に位置付けられて常時開状態とされていることを特徴とする車両用空調装置。
  4. 請求項3に記載の車両用空調装置において、
    上記第1空気流通口は、上記第2空気流通口の幅方向両側にそれぞれ配置されていることを特徴とする車両用空調装置。
  5. 請求項1から4のいずれか1つに記載の車両用空調装置において、
    上記枠部材は、上記ケーシングの外側から該ケーシングに形成された取付口に挿入されることを特徴とする車両用空調装置。
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