JP3479624B2 - スイッチング電源装置 - Google Patents

スイッチング電源装置

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JP3479624B2 JP2000024696A JP2000024696A JP3479624B2 JP 3479624 B2 JP3479624 B2 JP 3479624B2 JP 2000024696 A JP2000024696 A JP 2000024696A JP 2000024696 A JP2000024696 A JP 2000024696A JP 3479624 B2 JP3479624 B2 JP 3479624B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、スイッチング電源
装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より使用されているスイッチング電
源装置を図11に示す。図11に示すスイッチング電源
装置101は、直流電源102によって印加された直流
電圧が、この直流電源102にコレクタが接続されたN
PN型トランジスタ103のスイッチング動作によっ
て、所定のデューティを持つパルスに変換される。この
トランジスタ103は、そのベースに駆動信号を与える
駆動回路111によって、ON/OFF制御がなされ
る。
【0003】そして、トランジスタ103がONのと
き、このトランジスタ103を介して与えられる直流電
源102からの直流電圧によって、トランジスタ103
のエミッタに接続されたコイル104に電流が流れて、
エネルギーが蓄えられるとともに、負荷112にエネル
ギーが供給される。又、トランジスタ103がOFFの
とき、トランジスタ103のエミッタにカソードが接続
されるとともにアノードが接地されたダイオード106
を通じて、コイル104に蓄えられたエネルギーが負荷
112に与えられる。
【0004】このようなスイッチング電源装置101
は、負荷112に与える出力電圧が差動増幅器107の
非反転入力端子に与えられ、その反転入力端子に接続さ
れた基準電圧108の電圧と比較される。そして、この
差動増幅器107で、両者の差を増幅して出力し、この
出力がPWMコンパレータ109の非反転入力端子に入
力される。PWMコンパレータ109では、反転入力端
子に発振器110からの三角波が入力され、差動増幅器
107の出力に応じたデューティを有するパルスを駆動
回路111に出力する。そして、このパルスによって、
駆動回路111がトランジスタ103のベース電流を制
御して、トランジスタ103のON/OFF制御を行
う。
【0005】このようにして、負荷112に与えられる
電圧がフィードバックされることによって、トランジス
タ103のONする期間がパルス幅変調(PWM)制御
されて、スイッチング電源装置101の出力電圧が所定
の値に安定化される。又、コイル104と負荷112と
の接続ノードに、一端が接地された平滑コンデンサ10
5の他端が接続される。この平滑コンデンサ105によ
って、コイル104を流れる電流が平滑化され、負荷1
12に供給される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】このような動作を行う
スイッチング電源装置101は、図12(a)のよう
に、トランジスタ103がONの期間では、コイル10
4に流れる電流の傾きが正となり、トランジスタ103
がOFFの期間では、コイル104に流れる電流の傾き
が負となる。このコイル104に流れる電流が、平滑コ
ンデンサ105で平滑化されて負荷112に供給される
が、平滑コンデンサ105のESR(等価直列抵抗)に
よって、図12(b)のように、スイッチング電源装置
101の出力電圧にリップル電圧が重畳する。このリッ
プル電圧Vpは、下の(1)式で表される。 Vp=rc×Vo×(Vi−Vo)/(Vi×L×f) …(1) 尚、rc:平滑コンデンサ105のESR値、L:コイ
ル104のインダクタンス値、f:発振器110からの
三角波の発振周波数f、Vi:直流電源102の電圧
値、Vo:スイッチング電源装置101の出力電圧値、
である。
【0007】このスイッチング電源101が電力を供給
する負荷112として、一定の出力電圧精度が決められ
たICチップなどがあげられる。このようなICチップ
は、例えば、5V±50mVのように、その入力リップ
ル電圧許容値が決められている。よって、スイッチング
電源回路101の出力リップル電圧をある一定値以下に
する必要がある。この出力リップル電圧を小さくするに
は、(1)式より、平滑コンデンサ105のESR値r
cを小さくするか、コイル104のインダクタンス値L
を大きくするか、発振器110からの三角波の発振周波
数fを高くすることによって実現できる。
【0008】しかしながら、平滑コンデンサのESR値
を小さくする場合は、この平滑コンデンサのサイズを大
きくする必要がある。又、コイルのインダクタンス値を
大きくする場合についても、コイルのサイズを大きくす
る必要がある。このように、平滑コンデンサ又はコイル
のサイズを大きくすることによって、スイッチング電源
装置を構成する回路サイズが大きくなり、コストアップ
につながる。又、発振器の発振周波数を大きくした場
合、トランジスタのON/OFFの繰り返しによって、
その出力のロスが大きくなるために、電源効率が悪くな
る。
【0009】更に、平滑コンデンサとして、一般的に、
電解アルミコンデンサが使用されるが、この電解アルミ
コンデンサは、低温時において、そのESR値が大幅に
上昇する。よって、スイッチング電源装置の出力リップ
ル電圧が、低温時に、大幅に上昇してしまうことがあ
る。
【0010】このような問題を鑑みて、本発明は、出力
リップル電圧を検出して、この出力リップル電圧が上昇
したとき、発振器からの発振信号の発振周波数を切り換
えることによって、出力リップル電圧を低減させるスイ
ッチング電源装置を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記のような目的を達成
するために、本発明のスイッチング電源装置は、入力直
流電圧をスイッチング動作によってパルス電圧信号に変
換するスイッチング素子と、該スイッチング素子より与
えられるパルス電圧信号を出力直流電圧に変換する変換
手段と、該変換手段からの出力直流電圧に基づいてパル
ス幅変調したPWM信号を出力するパルス幅変調手段
と、該パルス幅変調手段から与えられるPWM信号によ
って前記スイッチング素子のON/OFF制御を行う駆
動手段と、前記変換手段からの出力直流電圧を平滑化す
るための平滑コンデンサと、を有し、入力直流電圧の電
圧値を変換して出力直流電圧として出力するスイッチン
グ電源装置において、前記変換手段からの出力直流電圧
が入力されるとともに前記パルス幅変調手段に与える発
振信号に使用する発振周波数を含む周波数帯域の信号を
通過させるバンドパスフィルタで構成されるとともに、
当該バンドパスフィルタを通過した信号より前記出力直
流電圧に現れるリップル電圧の大きさを検出するリップ
ル電圧検出手段を有し、該リップル電圧検出手段で検出
した前記リップル電圧の大きさに応じて、前記PWM信
号を生成する際に用いる発振信号の発振周波数を切り換
て、前記出力直流電圧に現れるリップル電圧の大きさ
を所定の範囲に収めることを特徴とする。
【0012】このようなスイッチング電源装置におい
て、前記リップル電圧検出手段で検出されたリップル電
圧が大きくなると、前記パルス幅変調手段でPWM信号
を生成する際に用いる三角波となる発振信号の発振周波
数を高くするように切り換える。このようにすることに
よって、リップル電圧を低減させることができる。
【0013】又、本発明のスイッチング電源装置は、入
力直流電圧をスイッチング動作によってパルス電圧信号
に変換するスイッチング素子と、該スイッチング素子よ
り与えられるパルス電圧信号を出力直流電圧に変換する
変換手段と、該変換手段からの出力直流電圧に基づいて
パルス幅変調したPWM信号を出力するパルス幅変調手
段と、該パルス幅変調手段から与えられるPWM信号に
よって前記スイッチング素子のON/OFF制御を行う
駆動手段と、前記変換手段からの出力直流電圧を平滑化
するための平滑コンデンサと、を有し、入力直流電圧の
電圧値を変換して出力直流電圧として出力するスイッチ
ング電源装置において、前記パルス幅変調手段に発振信
号を発振する発振信号生成手段と、前記発振信号に使用
する発振周波数を含む周波数帯域の信号を通過させるバ
ンドパスフィルタで構成されるとともに、前記変換手段
からの出力直流電圧に表れるリップル電圧を検出する
ップル電圧検出手段と、該リップル電圧検出手段で検出
したリップル電圧と、基準値と比較する比較手段と、該
比較手段の比較結果に応じて前記発振信号生成手段より
発振される発振信号の発振周波数を切り換える発振周波
数切換手段と、を有することを特徴とする。
【0014】このようなスイッチング電源装置におい
て、前記リップル電圧検出手段を、その周波数が前記発
振信号の発振周波数と同等の周波数となる信号を通過さ
せるバンドパスフィルタで構成することによって、前記
PWM信号と同期するようにして発生するリップル電圧
を検出することができる。
【0015】又、前記比較手段が、前記リップル電圧が
最大になるときに同期して比較するための同期信号を生
成する同期手段と、前記同期信号に応じて動作するとと
もに、前記リップル電圧が第1基準値より高いか否かを
判定する第1判定手段と、前記同期信号に応じて動作す
るとともに、前記リップル電圧が第2基準値より低い
否かを判定する第2判定手段とで構成され、前記リップ
ル電圧が前記第1基準値より高くなったとき、前記発振
周波数切換手段によって、前記発振信号生成手段から発
振される前記発振信号の発振周波数を第1発振周波数か
ら第2発振周波数に切り換えるとともに、前記リップル
電圧が前記第2基準値より低くなったとき、前記発振周
波数切換手段によって、前記発振信号生成手段から発振
される前記発振信号の発振周波数を前記第2発振周波数
から前記第1発振周波数に切り換えるようにする。
【0016】このとき、前記同期手段が、前記パルス幅
変調手段からのPWM信号に基づいて、前記同期信号を
生成するようにする。この同期手段をコンデンサと抵抗
で構成される微分回路で構成することによって、PWM
信号がハイレベルになる瞬間に同期するような同期信号
を生成することができる。このような同期信号を、前記
第1、第2判定手段に与えることによって、リップル電
圧が最大となったときの値を第1、第2基準値のそれぞ
れと比較することができる。
【0017】又、このようなスイッチング電源装置で、
まず、第1判定手段で、リップル電圧の最大値が前記第
1基準値が大きくなったと判定されると、前記発振信号
の発振周波数が前記第1発振周波数から前記第2発振周
波数に切り換える。その後、第2判定手段で、リップル
電圧の最大値が前記第1基準値より小さい前記第2基準
値より小さくなったとき、前記発振信号の発振周波数を
前記第2発振周波数から前記第1発振周波数に切り換え
て、基の状態に戻す。このように、前記発振信号の発振
周波数を、前記第1発振周波数から前記第2発振周波数
に一旦切り換えた後、前記第1発振周波数に戻す場合に
おいて、検出するリップル電圧の最大値と前記発振信号
の発振周波数の関係にヒステリシスを形成する。
【0018】又、このようなスイッチング電源装置にお
いて、前記変換手段からの出力直流電圧の電圧値に応じ
て、前記基準値を調整する調整手段を設けても構わな
い。このような調整手段を、前記変換手段からの出力直
流電圧よりリップル電圧を除いた電圧信号を得るための
ローパスフィルタと、前記出力直流電圧を分圧して第1
基準値とする第1分圧手段と、前記第1基準値を更に分
圧して第2基準値とする第2分圧手段とで構成し、前記
変換手段からの出力直流電圧の電圧値に応じて、前記第
1、第2基準値を調整するようにしても構わない。
【0019】更に、このようなスイッチング電源装置に
おいて、前記発振信号生成手段が、充放電を繰り返すこ
とによって発振信号を生成する発振信号生成用コンデン
サを有し、前記発振周波数切換回路によって、前記発振
信号生成用コンデンサが充放電を行う際に流れる電流の
大きさを切り換えることで、前記発振信号の発振周波数
を切り換えるようにしても構わない。
【0020】
【発明の実施の形態】<第1の実施形態>本発明の第1
の実施形態のスイッチング電源装置について、図面を参
照して説明する。図1は、本実施形態のスイッチング電
源装置の内部構成を示すブロック回路図である。図2及
び図3は、本実施形態のスイッチング電源装置の各部の
動作を示すタイムチャートである。
【0021】図1のスイッチング電源装置1は、直流電
源8から供給される直流電圧を変換して負荷9に出力す
る出力部2と、出力部2から出力される直流電圧を制御
する制御部3と、出力部2から出力される直流電圧より
リップル電圧を検出するリップル電圧検出手段4と、リ
ップル電圧検出手段4で検出したリップル電圧を基準値
生成手段6から与えられる基準値と比較する比較器5
と、基準値生成手段6と、制御部3内の発振器3dの発
振周波数を切り換える周波数切換手段7とから構成され
る。
【0022】このようなスイッチング電源装置1におい
て、出力部2は、直流電源8にコレクタが接続されたN
PN型トランジスタ2aと、トランジスタ2aのエミッ
タにカソードが接続されるとともにアノードが接地され
たダイオード2bと、一端がトランジスタ2aのエミッ
タとダイオード2bのカソードとの接続ノードに接続さ
れたコイル2cと、このコイル2cの他端に一端が接続
されるとともにその他端が接地された平滑コンデンサ2
dとを有する。そして、コイル2cと平滑コンデンサ2
dとの接続ノードに一端が接地された負荷9の他端が接
続される。
【0023】又、制御部3は、コイル2cと平滑コンデ
ンサ2dとの接続ノードに表れる出力Aが非反転入力端
子に入力されるとともに反転入力端子に基準電圧3bの
電圧Vtが入力される差動増幅器3aと、この差動増幅
器3aの出力が非反転入力端子に入力されるとともに発
振器3dからの三角波Fが反転入力端子に入力されるP
WMコンパレータ3cと、三角波Fを発振する発振器3
dと、PWMコンパレータ3cの出力に応じてトランジ
スタ2aのON/OFF制御を行う駆動回路3eとを有
する。又、駆動回路3eは、トランジスタ2aのベース
に信号を与えることによって、トランジスタ2aのON
/OFF制御を行う。尚、図1において、Bがリップル
電圧検出手段4の出力を、CがPWMコンパレータ3c
の出力を、Dが比較器5の出力を、それぞれ表す。
【0024】このようなスイッチング電源装置1は、直
流電源8によって印加された直流電圧が、トランジスタ
2aが図2(a)のようなスイッチング動作を行うこと
によって、所定のデューティを持つパルスに変換され
る。そして、トランジスタ2aがONのとき、このトラ
ンジスタ2aを介して与えられる直流電源8からの直流
電圧によって、コイル2cに電流が流れて、エネルギー
が蓄えられるとともに、負荷9にエネルギーが供給され
る。又、トランジスタ2aがOFFのとき、ダイオード
2bを通じて、コイル2cに蓄えられたエネルギーが負
荷9に与えられる。
【0025】このとき、コイル2cを流れる電流が図2
(b)のようになるが、このコイル2cを流れる電流の
交流成分が平滑コンデンサ2dに流れることによって、
コイル2cを流れる電流が平滑化され、負荷9に直流電
流を流す。又、このとき、負荷9にかかる電圧は、図2
(c)のように、出力部2の出力Aとなる直流電圧に、
平滑コンデンサ2dに流れる電流と平滑コンデンサ2d
の抵抗成分(ESR)とによって表れるリップル電圧が
重畳される。
【0026】又、負荷9に与える出力Aが差動増幅器3
aの非反転入力端子に与えられ、その反転入力端子に与
えられる基準電圧3bの電圧Vtと比較される。そし
て、この差動増幅器3aで、両者の差を増幅して出力
し、この出力がPWMコンパレータ3cの非反転入力端
子に入力される。PWMコンパレータ3cでは、反転入
力端子に発振器3dからの図3(a)のような三角波F
が入力され、差動増幅器3aの出力に応じたデューティ
を有するパルスとなる出力Cを駆動回路3eに出力す
る。即ち、図3(b)のように、PWMコンパレータ3
cの出力Cが、図3(a)の差動増幅器3aの出力が発
振器3dからの三角波Fより大きいときはハイレベル
(Hi)となり、又、図3(a)の差動増幅器3aの出
力が発振器3dからの三角波Fより小さいときはローレ
ベル(Low)となる。
【0027】そして、この出力Cによって、駆動回路3
eがトランジスタ2aのベース電流を制御して、図3
(c)のように、トランジスタ2aのON/OFF制御
を行う。即ち、PWMコンパレータ3cの出力がHiの
ときはトランジスタ2aをOFFとし、又、PWMコン
パレータ3cの出力がLowのときはONとする。この
ようにして、負荷9に与えられる出力Aの電圧がフィー
ドバックされることによって、トランジスタ2aのON
する期間がパルス幅変調(PWM)制御される。よっ
て、トランジスタ2aが発振器3dの三角波Fの周波数
にて適切なデューティーでスイッチング動作され、スイ
ッチング電源回路1の出力Aの電圧が所定の値に安定化
される。
【0028】又、リップル電圧検出手段4では、図2
(c)のような出力部2の出力Aに表れるリップル電圧
を検出する。この検出されたリップル電圧が、比較器5
で基準値生成手段6による基準値と比較される。この比
較器5での比較結果となる信号が周波数切換手段7に与
えられ、そして、周波数切換手段7は比較器5の信号に
応じて、発振器3dより発振される三角波の発振周波数
を適切な周波数に切り換える。
【0029】例えば、直流電源8の電圧が12V、出力
部2からの出力Aの出力電圧設定値が5Vとし、又、負
荷9のリップル電圧許容値がそのピークトゥピークで5
0mVと要求されているものとする。このリップル電圧
許容値をもとに、基準値生成手段6で基準値が生成され
る。このとき、コイル2cのインダクタンスの値を21
0μH、室温状態での平滑コンデンサ2dのESRを
0.1Ω、発振器3dの三角波Fの発振周波数を50k
Hzに設定すると、上述した(1)式より、出力Aに表
れるリップル電圧のピークトゥピークが28mVとな
り、負荷9のリップル許容電圧値内に収まる。即ち、リ
ップル電圧検出装置4で検出されたリップル電圧が、基
準値生成手段6より与えられる基準値より小さくなる。
このとき、周波数切換装置7による三角波Fの発振周波
数の切り換えが行われず、三角波Fは、発振器3dより
50kHzの発振周波数で発振される。
【0030】又、一般的に、平滑コンデンサ2dには電
解アルミコンデンサが用いられるが、このような電解ア
ルミコンデンサは、−20℃の状態では、室温状態に比
べて、そのESRが約2倍になる。よって、上記のよう
な例において、室温状態でそのESRが0.1Ωとなる
平滑コンデンサ2dのESRが、−20℃の状態では、
約0.2Ωとなる。そのため、上述した(1)式より、
出力Aに表れるリップル電圧のピークトゥピークが56
mVとなり、負荷9のリップル許容電圧値よりも大きく
なる。即ち、リップル電圧検出装置4で検出されたリッ
プル電圧が、基準値生成手段6より与えられる基準値よ
り大きくなる。このとき、周波数切換装置7による三角
波Fの発振周波数の切り換えが行われ、三角波Fは、発
振器3dより100kHzの発振周波数で発振される。
このように三角波Fの発振周波数を100kHzに切り
換えることによって、上述した(1)式より、出力Aに
表れるリップル電圧のピークトゥピークが28mVとな
り、再び、負荷9のリップル許容電圧値内に収まる。
【0031】<第2の実施形態>本発明の第2の実施形
態のスイッチング電源装置について、図面を参照して説
明する。図4は、本実施形態のスイッチング電源装置の
内部構成を示すブロック回路図である。又、図5は、リ
ップル電圧検出手段、比較器及び同期手段の内部構成を
示すブロック回路図である。又、図6は、発振器及び周
波数切換手段の内部構成を示すブロック回路図である。
尚、図4のスイッチング電源装置において、図1のスイ
ッチング電源装置と同一の目的で使用する部分について
は同一の記号を付して、その詳細な説明は省略する。
【0032】図4に示すスイッチング電源装置1aは、
第1の実施形態(図1)のスイッチング電源装置1に、
同期手段10が新たに設けられた構成となるスイッチン
グ電源装置である。即ち、スイッチング電源装置1aに
は、PWMコンパレータ3cの出力Cに同期して比較器
5aが動作を行うように、PWMコンパレータ3cの出
力Cが入力されるとともに比較器5aを出力Cに応じて
動作させる同期手段10が設けられる。尚、E1,E2
は、基準値生成手段6で生成された基準値を、Gは、同
期手段10の出力を表す。
【0033】尚、このようなスイッチング電源装置1a
において、トランジスタ2aのスイッチング動作と、コ
イル2cを流れる電流及び負荷9にかかる電圧との関係
が、第1の実施形態と同様に図2のようになるととも
に、PWMコンパレータ3cへの入力とその出力及びト
ランジスタ2aのスイッチング動作の関係が、第1の実
施形態と同様に図3のようになる。
【0034】このようなスイッチング電源装置1aのリ
ップル電圧検出手段4、比較器5a及び同期手段10に
ついて、図5を参照して説明する。まず、リップル電圧
検出手段4について説明する。図2に示すように、出力
Aに重畳するリップル電圧は、トランジスタ2aのスイ
ッチング動作に同期した変化を行うことがわかる。又、
図3より、このトランジスタ2aのスイッチング動作
は、PWMコンパレータ3cに入力される三角波Fの発
振周波数に同期したものであることがわかる。よって、
リップル電圧が、発振器3dからの三角波Fの発振周波
数に同期した変化を行う。故に、第1の実施形態で示し
た例のように、三角波Fの発振周波数が50kHzと1
00kHzで切り換えられるものとしたとき、リップル
電圧の周波数が50kHz〜100kHzとなる。
【0035】このように、発振器3dからの三角波Fの
発振周波数に同期した信号となるリップル電圧を検出す
るには、このリップル電圧による信号を通過させるフィ
ルタによって、リップル電圧検出手段4を構成すること
によって実現できる。即ち、図5のように、リップル電
圧検出手段4は、出力Aが一端にかかるコンデンサ21
と、このコンデンサ21の他端に一端が接続されるとと
もに他端が接地された抵抗22と、コンデンサ21と抵
抗22との接続ノードに一端が接続された抵抗23と、
この抵抗23の他端に一端が接続されるとともに他端が
接地されたコンデンサ24とから構成されたフィルタで
ある。又、リップル電圧検出装置4の出力Bは、抵抗2
3とコンデンサ24との接続ノードから出力される。
【0036】即ち、コンデンサ21の容量値と抵抗22
の抵抗値をそれぞれ適切に設定することにより、出力部
2の出力Aより直流電圧及び低周波成分を除くことがで
きる。そして、抵抗23の抵抗値とコンデンサ24の容
量値をそれぞれ適切に設定することにより、発振器3d
からの三角波Fの発振周波数に同期したリップル電圧を
通過させるバンドパスフィルタが構成され、出力Bとし
て出力される。
【0037】このような構成のリップル電圧検出装置4
において、上述した例のように、三角波Fの発振周波数
が50kHzと100kHzで切り換えられるものとし
たとき、50kHz〜100kHzの信号を通過させる
ことができるフィルタを構成する必要がある。よって、
このとき、コンデンサ21,24の容量値を、それぞ
れ、0.033μF、15pFとするとともに、抵抗2
2,23の抵抗値をともに10kΩとすることで、50
kHz〜100kHzの信号となるリップル電圧を通過
させることができるフィルタとしてリップル電圧検出装
置が構成される。
【0038】次に、同期手段10について説明する。同
期手段10は、一端にPWMコンパレータ3cからの出
力Cが与えられるコンデンサ25と、このコンデンサ2
5の他端に一端が接続されるとともに他端が接地された
抵抗26によって構成される微分回路である。そして、
このコンデンサ25と抵抗26の接続ノードに表れる出
力Gが同期信号として比較器5aに与えられる。
【0039】このような構成の同期手段10の動作につ
いて、以下に説明する。まず、PWMコンパレータ3c
の出力CがLowのときは、コンデンサ25を通じて同
期手段10の出力GがLowとなる。そして、出力Cが
LowからHiになったとき、コンデンサ25から抵抗
26に電流が流れて同期手段10の出力GがHiにな
る。その後、コンデンサ25の容量値と抵抗26の抵抗
値によって決定される時間でコンデンサ25が充電され
るため、コンデンサ25の両端にかかる電圧が上昇し
て、同期手段10の出力Gの電圧が低下してLowとな
る。このように、PWMコンパレータ3cの出力CがL
owからHiになる瞬間にHiになるような出力Gが、
同期手段10より出力される。
【0040】又、図3より、PWMコンパレータ3cの
出力がLowからHiとなるとき、トランジスタ2aが
ONからOFFにスイッチングしていることがわかる。
又、図2より、トランジスタ2aがONからOFFにス
イッチングしているとき、リップル電圧が最大となって
いることがわかる。よって、同期手段10より出力され
る出力Gが、PWMコンパレータ3cの出力がLowか
らHiとなるときに、Hiとなるため、リップル電圧が
最大となるときにHiとなることがわかる。
【0041】次に、比較器5aについて説明する。比較
器5aは、リップル電圧検出手段4の出力Bが非反転入
力端子に入力される差動増幅器31と、リップル電圧検
出手段4の出力Bが反転入力端子に入力される差動増幅
器32と、差動増幅器31,32の出力がそれぞれ入力
されるAND回路33,34と、AND回路33の出力
がセット端子Sに入力されるとともにAND回路34の
出力がリセット端子Rに入力されるRSフリップフロッ
プ35とから構成される。
【0042】このような比較器5aにおいて、基準値生
成手段6より生成された基準値E1が差動増幅器31の
反転入力端子に、基準値生成手段6より生成された基準
値E2が差動増幅器32の非反転入力端子に、それぞれ
入力される。又、同期手段10の出力Gが、AND回路
33,34の両方に入力される。即ち、抵抗23とコン
デンサ24との接続ノードが差動増幅回路31の非反転
入力端子及び差動増幅回路32の反転入力端子に接続さ
れるとともに、コンデンサ25と抵抗26との接続ノー
ドがAND回路33,34それぞれの一方の入力端子に
接続される。又、基準値生成手段6より与えられる基準
値E1,E2は、基準値生成手段6において、その電圧
値がE1>E2の関係になるように生成される。更に、
RSフリップフロップ35の出力端子Qの出力が、比較
器5aの出力Dとして周波数切換手段7に入力される。
【0043】このような構成の比較器5aの動作につい
て、以下に説明する。抵抗23とコンデンサ24との接
続ノードに表れるリップル電圧検出手段4の出力Bの電
圧が、基準値生成手段6より与えられる基準値E1の電
圧より大きくなったとき、差動増幅器31よりHiとな
る信号が出力される。このとき、コンデンサ25と抵抗
26との接続ノードに表れる同期手段10の出力GがA
ND回路33の一方の入力端子に入力されるため、この
出力GがHiとなったときにのみ、差動増幅器31より
出力される信号がRSフリップフロップ35のセット端
子Sに与えられる。
【0044】よって、出力部2の出力Aに表れるリップ
ル電圧が最大となるときに差動増幅器31より出力され
る信号がRSフリップフロップ35のセット端子Sに与
えられるため、リップル電圧の最大値が基準値E1と比
較されたときの結果がRSフリップフロップ35のセッ
ト端子Sに与えられることとなる。即ち、リップル電圧
検出手段4で検出されたリップル電圧の最大値が、基準
値E1の電圧より大きくなったとき、RSフリップフロ
ップ35のセット端子SにHiの信号が与えられる。こ
のように、RSフリップフロップ35のセット端子Sに
Hiの信号が与えられると、RSフリップフロップ35
がセットされて出力端子QよりHiとなる出力Dを周波
数切換手段7に出力する。
【0045】又、リップル電圧検出手段4の出力Bの電
圧が基準値生成手段6より与えられる基準値E2の電圧
より小さくなったとき、差動増幅器32よりHiとなる
信号が出力される。AND回路34も、AND回路33
と同様に、同期手段10の出力Gが一方の入力端子に入
力されるため、この出力GがHiとなったときにのみ、
差動増幅器32より出力される信号がRSフリップフロ
ップ35のリセット端子Rに与えられる。
【0046】よって、出力部2の出力Aに表れるリップ
ル電圧が最大となるときに差動増幅器32より出力され
る信号がRSフリップフロップ35のリセット端子Rに
与えられるため、リップル電圧の最大値が基準値E2と
比較されたときの結果がRSフリップフロップ35のリ
セット端子Rに与えられることとなる。即ち、リップル
電圧検出手段4で検出されたリップル電圧の最大値が、
基準値E2の電圧より小さくなったとき、RSフリップ
フロップ35のリセット端子RにHiの信号が与えられ
る。このように、RSフリップフロップ35のリセット
端子RにHiの信号が与えられると、RSフリップフロ
ップ35がリセットされて出力端子QよりLowとなる
出力Dを周波数切換手段7に出力する。
【0047】以上より、リップル電圧検出手段4で検出
されたリップル電圧の最大値が基準値生成手段6より与
えられる基準値E1の電圧より大きくなったとき、RS
フリップフロップ35がセットされることによって、比
較器5aの出力DがHiとなる。その後、リップル電圧
検出手段4で検出されたリップル電圧の最大値が基準値
生成手段6より与えられる基準値E2の電圧より小さく
なったとき、RSフリップフロップ35がリセットされ
ることによって、比較器5aの出力DがLowになって
もとの状態に戻る。尚、電源投入後、リップル電圧検出
手段4で検出されたリップル電圧の最大値が基準値生成
手段6より与えられる基準値E1の電圧より小さい通常
時においては、比較器5aの出力DはLowである。
【0048】上述した例のように、直流電圧8の電圧が
12V、出力Aの設定値が5V、コイル2cのインダク
タンスの値が210μH、室温状態での平滑コンデンサ
2dのESRが0.1Ωであるとともに、発振器3dの
三角波Fの発振周波数を50kHzと100kHzとで
切り換えることとしたときに、例えば、基準値E1,E
2の電圧を、それぞれ、20mV、5mVと設定する。
【0049】このとき、室温においては、上述した
(1)式より、出力Aに表れるリップル電圧のピークト
ゥピークが28mVとなり、リップル電圧検出手段4で
検出されたリップル電圧の最大値、即ち、出力Bの最大
値が14mVとなる。よって、この出力Bの最大値が基
準値E1よりも小さく基準値E2よりも大きいため、差
動増幅器31,32の出力がともにLowとなる。その
ため、RSフリップフロップ35は、セットもリセット
もされていない状態であるため、比較器5aの出力Dが
Lowとなる。出力DがLowであるため、周波数切換
手段7によって発振周波数が50kHzの三角波Fが発
振器3dより発振されるように制御される。
【0050】そして、低温の環境にスイッチング電源装
置1aにおいたとき、平滑コンデンサ2dのESRが大
きくなるとともに、出力Aに表れるリップル電圧のピー
クトゥピークの値が大きくなる。このリップル電圧のピ
ークトゥピークが40mVよりも大きい42mVになっ
たとき、即ち、リップル電圧検出手段4の出力Bの最大
値が20mVよりも大きい21mVになったとき、出力
Bの最大値が基準値E1の電圧値より大きくなっている
ので、差動増幅器31よりHiの信号がRSフリップフ
ロップ35のセット端子Sに与えられるとともに、差動
増幅器32よりLowの信号がRSフリップフロップ3
5のリセット端子Rに与えられる。よって、RSフリッ
プフロップ35がセットされる。そのため、比較器5a
の出力DがHiとなる。出力DがHiであるため、周波
数切換手段7によって発振周波数が100kHzの三角
波Fが発振器3dより発振されるように制御される。
【0051】このように100kHzの発振周波数の三
角波Fが発振器3dより発振されると、リップル電圧の
ピークトゥピークが(1)式より21mVになる。よっ
て、リップル電圧検出手段4の出力Bの最大値が10.
5mVとなり、基準値E1より小さく且つ基準値E2よ
り大きくなる。よって、差動増幅器31,32より出力
される信号が、ともにLowとなる。故に、RSフリッ
プフロップ35のセット端子S及びリセット端子Rに入
力される信号がともにLowであるため、RSフリップ
フロップ35がセットされた状態のままとなり、出力端
子Qより出力される比較器5aの出力DはHiのままで
ある。よって、周波数切換手段7によって発振周波数が
100kHzの三角波Fが発振器3dより発振されるよ
うに制御される。
【0052】そして、三角波Fの発振周波数が100k
Hzの状態のままで、元の室温の環境にスイッチング電
源装置1aにおいたとき、平滑コンデンサ2dのESR
が小さくなるとともに、出力Aに表れるリップル電圧の
ピークトゥピークの値が小さくなる。このリップル電圧
のピークトゥピークが10mVよりも小さい9mVにな
ったとき、即ち、リップル電圧検出手段4の出力Bの最
大値が5mVよりも小さい4.5mVになったとき、出
力Bの最大値が基準値E2の電圧値より小さくなってい
るので、差動増幅器32よりHiの信号がRSフリップ
フロップ35のリセット端子Rに与えられるとともに、
差動増幅器31よりLowの信号がRSフリップフロッ
プ35のセット端子Sに与えられる。よって、RSフリ
ップフロップ35がリセットされる。そのため、比較器
5aの出力DがLowとなる。出力DがLowであるた
め、周波数切換手段7によって発振周波数が50kHz
の三角波Fが発振器3dより発振されるように制御され
て、通常動作に戻る。
【0053】又、スイッチング電源装置1aの発振器3
d及び周波数切換手段7について、図6を参照して説明
する。まず、発振器3dについて説明する。発振器3d
は、エミッタに電圧VDDが印加されたPNP型トランジ
スタ61a,61b,61cと、トランジスタ61aの
ベース及びコレクタに一端が接続された抵抗61dと、
エミッタが接地されたNPN型トランジスタ64a,6
4b,64cと、電圧VDDとグランド電圧間に直列に接
続された抵抗63a,63b,63cと、一端に電圧V
DDが印加された抵抗63dと、抵抗63dの他端がベー
スに接続されるとともにエミッタが接地されたNPN型
トランジスタ63eと、抵抗63dの他端がコレクタに
接続されるとともにエミッタが接地されたNPN型トラ
ンジスタ63fと、抵抗63a,63bの接続ノードに
非反転入力端子が接続された差動増幅器62と、一端が
差動増幅器62の反転入力端子に接続されるとともに他
端が接地されたコンデンサ65とで構成される。
【0054】又、抵抗63aの一端に電圧VDDが印加さ
れるとともに抵抗63cの一端が接地され、抵抗63
b,63cの接続ノードにトランジスタ63eのコレク
タが接続される。差動増幅器62の出力端子にはトラン
ジスタ63f,64cのベースが接続される。又、トラ
ンジスタ61aのベース及びコレクタにトランジスタ6
1b,61cのベースが接続され、トランジスタ64b
のベース及びコレクタにトランジスタ64aのベースと
トランジスタ64cのコレクタが接続される。更に、ト
ランジスタ61b,61cのコレクタがそれぞれトラン
ジスタ64a,64bのコレクタに接続されるととも
に、トランジスタ61b,64aのコレクタが接続され
た接続ノードが差動増幅器62の反転入力端子に接続さ
れる。
【0055】このように、トランジスタ61a,61
b,61c及びトランジスタ64a,64bが、それぞ
れ、カレントミラー回路を形成するが、トランジスタ6
1a,61b,61cは、そのベース抵抗が1:1:1
となるようなカレントミラー回路を形成し、又、トラン
ジスタ64a,64bは、そのベース抵抗が1:2とな
るようなカレントミラー回路を形成する。又、このよう
な構成の発振器3dは、VDD×(抵抗63bの抵抗値+
抵抗63cの抵抗値)/(抵抗63aの抵抗値+抵抗63
bの抵抗値+抵抗63cの抵抗値)を最大値Vmax、VDD
×(抵抗63bの抵抗値)/(抵抗63aの抵抗値+抵抗
63bの抵抗値)を最小値Vminとする三角波Fを出力す
る。このような発振器3dの動作について、以下に説明
する。
【0056】まず、三角波Fの電圧の傾きが正の場合、
差動増幅器62の非反転入力端子に入力される電圧がV
maxとなり、差動増幅器62の出力がHiとなる。この
とき、トランジスタ63f,64cがON、トランジス
タ63eがOFFとなる。よって、このように三角波F
の電圧の傾きが正で、その値がVmaxより小さいとき
は、差動増幅器62の非反転入力端子に入力される電圧
が常にVmaxである。
【0057】このとき、トランジスタ61aに流れる電
流と同量の電流がトランジスタ61b,61cに流れて
いる。そして、トランジスタ64cがONであるため、
トランジスタ64a,64bがOFFになる。よって、
トランジスタ61bを流れる電流がコンデンサ65に流
れてコンデンサ65が充電されることによって、差動増
幅器62の反転入力端子にかかる電圧が高くなる。その
ため、三角波Fの電圧が上昇する。又、トランジスタ6
1cを流れる電流は、トランジスタ64cを流れる。
【0058】そして、三角波Fの電圧がVmaxより高く
なる、即ち、差動増幅器62の反転入力端子にかかる電
圧がVmaxより高くなると、差動増幅器62の出力がL
owとなるので、トランジスタ63f,64cがOFF
になるとともに、トランジスタ63eがONになる。よ
って、抵抗63b,63cの接続ノードがトランジスタ
63eを介して接地された状態にほぼ等しくなるため、
差動増幅器62の非反転入力端子にかかる電圧がVmin
となる。
【0059】このとき、トランジスタ61aに流れる電
流と同量の電流がトランジスタ61b,61cに流れて
いる。そして、トランジスタ64cがOFFであるた
め、トランジスタ64a,64bがONになる。よっ
て、トランジスタ61bを流れる電流がトランジスタ6
4aに流れるとともに、トランジスタ61cを流れる電
流がトランジスタ64bに流れる。今、トランジスタ6
1a,61b,61cを流れる電流をIeとすると、ト
ランジスタ64a,64bがそのベース抵抗が1:2の
カレントミラー回路を構成するため、トランジスタ64
aに2×Ieの電流が、トランジスタ64bにIeの電
流が流れようとする。よって、コンデンサ65より充電
された電荷がトランジスタ64aを介して残りのIe分
の電流として放電される。そのため、三角波Fの電圧が
降下する。
【0060】そして、三角波Fの電圧がVminより低く
なる、即ち、差動増幅器62の反転入力端子にかかる電
圧がVminより低くなると、差動増幅器62の出力がH
iとなるので、トランジスタ63f,64cが再びON
になるとともに、トランジスタ63eがOFFになる。
よって、差動増幅器62の非反転入力端子にかかる電圧
が再びVmaxとなり、上述した動作を行うことによっ
て、三角波Fの電圧が上昇する。このような動作を繰り
返すことによって、三角波Fが発振器3dより発振され
る。
【0061】このような動作を行う発振器3dより発振
される三角波Fの発振周波数foは、三角波Fの周期
が、コンデンサ65が充放電する周期に等しいため、下
の(2)式より求まる。尚、(2)式において、Cはコ
ンデンサ65の容量値である。 fo=Ie/{2×C×(Vmax−Vmin)} …(2)
【0062】次に、周波数切換手段7について説明す
る。周波数切換手段7は、発振器3d内の抵抗61dの
他端にコレクタが接続されるとともにベースに比較器5
aの出力Dが入力されるNPN型トランジスタ51と、
トランジスタのコレクタとエミッタとの間に接続された
抵抗52とから構成される。又、トランジスタ51は、
そのエミッタが接地されるとともに、そのベースが比較
器5aのRSフリップフロップ35の出力端子Qに接続
される。
【0063】このような構成の周波数切換手段7の動作
について、以下に説明する。まず、室温の環境下にある
スイッチング電源装置1aが動作した後、リップル電圧
検出手段4で検出したリップル電圧の最大値が基準値E
1より小さいとき、上述したように、比較器5aのRS
フリップフロップ35の出力端子よりLowの出力Dが
出力される。よって、トランジスタ51がOFFとな
り、発振器3dのトランジスタ61aに流れるコレクタ
電流Ieが、抵抗61d,52に流れる。よって、トラ
ンジスタ61aを流れるコレクタ電流Ieが下の(3)
式で表される。 Ie=(VDD−VBE)/(R1+R2) …(3) 尚、VBE:トランジスタ61aのベース・エミッタ間電
圧、R1:抵抗61dの抵抗値、R2:抵抗52の抵抗
値である。
【0064】そして、温度の低い環境にスイッチング電
源装置1aをおいて、リップル電圧検出手段4で検出し
たリップル電圧の最大値が基準値E1を超えたとき、上
述したように、比較器5a内のRSフリップフロップ3
5がセットされるため、出力DがHiになる。よって、
トランジスタ51がONとなり、発振器3dのトランジ
スタ61aに流れるコレクタ電流Ieが、抵抗61d及
びトランジスタ51に流れる。よって、トランジスタ6
1aを流れるコレクタ電流Ieが下の(4)式で表され
る。 Ie=(VDD−VBE−VSAT)/(R1) …(4) 尚、VSATは、トランジスタ51の飽和電圧である。
【0065】その後、室温の環境にスイッチング電源装
置1aをおいて、リップル電圧検出手段4で検出したリ
ップル電圧の最大値が基準値E2を下回ったとき、上述
したように、比較器5a内のRSフリップフロップ35
がリセットされるため、出力DがLowになる。よっ
て、再び、トランジスタ51がOFFとなり、発振器3
dのトランジスタ61aに流れるコレクタ電流Ieが、
抵抗61d,52に流れる。よって、トランジスタ61
aを流れるコレクタ電流Ieが上述した(3)式で表さ
れる。
【0066】このように、トランジスタ51のベースに
RSフリップフロップ35の出力端子Qより出力される
出力Dが与えられることによって、発振器3d内のトラ
ンジスタ61aを流れるコレクタ電流Ieが切り換えら
れる。即ち、コンデンサ65を充放電される電流が調節
されることになるため、(2)式より明らかなように、
発振器3dより発振される三角波Fの発振周波数が切り
換えられる。又、(3)式と(4)式とを比べたとき、
(3)式で表される電流Ieの方が小さくなる。即ち、
トランジスタ51がOFFのときに流れる電流Ieが小
さくなるため、出力DがLowのときの三角波Fの発振
周波数の方が低くなる。
【0067】<第3の実施形態>本発明の第3の実施形
態のスイッチング電源装置について、図面を参照して説
明する。図7は、本実施形態のスイッチング電源装置の
内部構成を示すブロック回路図である。又、図8は、基
準値生成手段と調整手段の内部構成を示すブロック回路
図である。尚、図7のスイッチング電源装置において、
図4のスイッチング電源装置と同一の目的で使用する部
分については同一の記号を付して、その詳細な説明は省
略する。
【0068】図7に示すスイッチング電源装置1bは、
第2の実施形態(図4)のスイッチング電源装置1a
に、調整手段11が新たに設けられた構成となるスイッ
チング電源装置である。即ち、スイッチング電源装置1
bには、基準値生成手段6より比較器5aに与えられる
基準値E1,E2を調整する調整手段11が設けられ
る。尚、図7内のリップル電圧検出手段4、同期手段1
0、比較器5a、周波数切換手段7、及び発振器3d
は、第2の実施形態と同様、図5又は図6のブロック回
路図で示される内部構成であるので、その詳細な説明は
省略する。よって、以下に、変更点となる基準値生成手
段6及び調整手段11の構成及びその動作について、図
8を参照して説明する。
【0069】図8に示すように、調整手段11は、可変
の直流電源41で構成されるとともに、基準値生成手段
6は、一端が直流電源41に接続された抵抗42と、一
端が抵抗42の他端に接続されるとともに他端が接地さ
れた抵抗43とで構成される。このように、基準値生成
手段6及び調整手段11が構成されるとき、基準値E1
の値が可変の直流電源41より与えられる電圧値とな
る。また、基準値E2の値が直流電源41より与えられ
る電圧値を抵抗42,43で分圧した電圧値となる。こ
のようにして、基準値生成手段6より基準値E1,E2
が生成されるとともに、調整手段11となる可変の直流
電源41によって基準値E1,E2が調整される。
【0070】<第4の実施形態>本発明の第4の実施形
態のスイッチング電源装置について、図面を参照して説
明する。図9は、本実施形態のスイッチング電源装置の
内部構成を示すブロック回路図である。又、図10は、
基準値生成手段と調整手段の内部構成を示すブロック回
路図である。尚、図9のスイッチング電源装置におい
て、図7のスイッチング電源装置と同一の目的で使用す
る部分については同一の記号を付して、その詳細な説明
は省略する。
【0071】図9に示すスイッチング電源装置1cは、
第3の実施形態(図7)のスイッチング電源装置1bと
異なり、出力部2の出力Aを用いて基準値生成手段6よ
り生成される基準値E1,E2を調整する調整手段11
aが設けられる。尚、図7内のリップル電圧検出手段
4、同期手段10、比較器5a、周波数切換手段7、及
び発振器3dは、第2の実施形態(図4)及び第3の実
施形態と同様、図5又は図6のブロック回路図で示され
る内部構成であるので、その詳細な説明は省略する。よ
って、以下に、変更点となる基準値生成手段6及び調整
手段11aの構成及びその動作について、図10を参照
して説明する。
【0072】図10に示すように、調整手段11aは、
一端に出力部2からの出力Aが入力される抵抗44と、
抵抗44の他端に一端が接続されるとともに他端が接地
された抵抗45と、抵抗44,45の接続ノードに一端
が接続されるとともに他端が接地されたコンデンサ46
とから構成される。又、基準値生成手段6は、第3の実
施形態(図8)と同様に、抵抗42,43で構成され、
抵抗42の一端に抵抗44,45及びコンデンサ46の
接続ノードが接続される。
【0073】このように、基準値生成手段6及び調整手
段11aが構成されるとき、抵抗44,45,42及び
コンデンサ46の接続ノードに表れる電圧が基準値E1
として、抵抗42,43の接続ノードに表れる電圧が基
準値E2として表れる。又、調整手段11aにおいて、
出力部2の出力Aが抵抗44,45で分圧されるととも
に、ローパスフィルタを構成する抵抗44とコンデンサ
46によって出力Aに表れるリップル電圧が除去され
る。このようにして、基準値生成手段6に、出力Aの直
流成分を分圧した電圧が与えられる。
【0074】上記のように、基準値生成手段6及び調整
手段11aを構成することで、基準値E1,E2を出力
Aの直流成分を用いて設定することができる。よって、
リップル電圧検出手段4で検出されるリップル電圧の許
容値を出力Aの出力電圧の1%以下にするなど、出力A
の出力電圧と相対的にリップル電圧許容値を設定するこ
とができる。このとき、例えば、負荷9への出力電圧を
5V、発振器3dの発振周波数を50kHzのときにリ
ップル電圧検出手段4で検出されるリップル電圧の最大
値における許容値を出力電圧の0.4%以下とする場
合、抵抗42,43,44,45の抵抗値を、それぞ
れ、30kΩ、10kΩ、99.6kΩ、400Ωと
し、コンデンサ46の容量値を3μFとする。このと
き、基準値E1の電圧値が20mV、基準値E2の電圧
値が5mVとなる。
【0075】
【発明の効果】本発明のスイッチング電源装置による
と、出力直流電圧に表れるリップル電圧の大きさをリッ
プル電圧検出手段で検出し、この検出したリップル電圧
の大きさに応じてPWM信号を生成する際に用いる発振
信号の発振周波数を切り換える。よって、スイッチング
電源装置が低温環境などにおかれて、出力直流電圧を平
滑化するために設けられた平滑コンデンサの等価直列抵
抗値の増加によって増大するリップル電圧を、発振周波
数を高くすることによって、減少させることができる。
又、スイッチング電源装置が通常の室温環境下に置かれ
たときには、発振周波数を低くすることによって、発振
信号のスイッチングによるスイッチングロスを抑制する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施形態のスイッチング電源装置の内部
構成を示すブロック図。
【図2】スイッチング電源装置の各部の動作を示すタイ
ムチャート。
【図3】スイッチング電源装置の各部の動作を示すタイ
ムチャート。
【図4】第2の実施形態のスイッチング電源装置の内部
構成を示すブロック図。
【図5】リップル電圧検出手段、比較器及び同期手段の
内部構成を示すブロック回路図。
【図6】発振器及び周波数切換手段の内部構成を示すブ
ロック回路図。
【図7】第3の実施形態のスイッチング電源装置の内部
構成を示すブロック図。
【図8】基準値生成手段及び調整手段の内部構成を示す
ブロック回路図。
【図9】第4の実施形態のスイッチング電源装置の内部
構成を示すブロック図。
【図10】基準値生成手段及び調整手段の内部構成を示
すブロック回路図。
【図11】従来のスイッチング電源装置の内部構成を示
すブロック図。
【図12】図11のスイッチング電源装置の各部の動作
を示すタイムチャート。
【符号の説明】
1 スイッチング電源装置 2 出力部 3 制御部 4 リップル電圧検出手段 5 比較器 6 基準値生成手段 7 周波数切換手段 8 直流電源 9 負荷 10 同期手段 11 調整手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 増井 謙次 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シャープ株式会社内 (72)発明者 久川 浩司 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シャープ株式会社内 (72)発明者 佐藤 努 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シャープ株式会社内 (56)参考文献 特開 平4−133658(JP,A) 特開 平10−215568(JP,A) 特開2000−32747(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H02M 3/155

Claims (9)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力直流電圧をスイッチング動作によっ
    てパルス電圧信号に変換するスイッチング素子と、該ス
    イッチング素子より与えられるパルス電圧信号を出力直
    流電圧に変換する変換手段と、該変換手段からの出力直
    流電圧に基づいてパルス幅変調したPWM信号を出力す
    るパルス幅変調手段と、該パルス幅変調手段から与えら
    れるPWM信号によって前記スイッチング素子のON/
    OFF制御を行う駆動手段と、前記変換手段からの出力
    直流電圧を平滑化するための平滑コンデンサと、を有
    し、入力直流電圧の電圧値を変換して出力直流電圧とし
    て出力するスイッチング電源装置において、前記変換手段からの出力直流電圧が入力されるとともに
    前記パルス幅変調手段に与える発振信号に使用する発振
    周波数を含む周波数帯域の信号を通過させるバンドパス
    フィルタで構成されるとともに、当該バンドパスフィル
    タを通過した信号より前記出力直流電圧に現れる リップ
    ル電圧の大きさを検出するリップル電圧検出手段を有
    し、 該リップル電圧検出手段で検出した前記リップル電圧の
    大きさに応じて、前記PWM信号を生成する際に用いる
    発振信号の発振周波数を切り換えて、前記出力直流電圧
    に現れるリップル電圧の大きさを所定の範囲に収める
    とを特徴とするスイッチング電源装置。
  2. 【請求項2】 入力直流電圧をスイッチング動作によっ
    てパルス電圧信号に変換するスイッチング素子と、該ス
    イッチング素子より与えられるパルス電圧信号を出力直
    流電圧に変換する変換手段と、該変換手段からの出力直
    流電圧に基づいてパルス幅変調したPWM信号を出力す
    るパルス幅変調手段と、該パルス幅変調手段から与えら
    れるPWM信号によって前記スイッチング素子のON/
    OFF制御を行う駆動手段と、前記変換手段からの出力
    直流電圧を平滑化するための平滑コンデンサと、を有
    し、入力直流電圧の電圧値を変換して出力直流電圧とし
    て出力するスイッチング電源装置において、前記パルス幅変調手段に発振信号を発振する発振信号生
    成手段と、 前記発振信号に使用する発振周波数を含む周波数帯域の
    信号を通過させるバンドパスフィルタで構成されるとと
    もに、前記変換手段からの出力直流電圧に表れ るリップ
    ル電圧を検出する リップル電圧検出手段と、 該リップル電圧検出手段で検出したリップル電圧と、基
    準値と比較する比較手段と、 該比較手段の比較結果に応じて前記発振信号生成手段よ
    り発振される発振信号の発振周波数を切り換える発振周
    波数切換手段と、 を有することを特徴とするスイッチング電源装置。
  3. 【請求項3】 前記比較手段が、 前記リップル電圧が最大になるときに同期して比較する
    ための同期信号を生成する同期手段と、 前記同期信号に応じて動作するとともに、前記リップル
    電圧が第1基準値より高いか否かを判定する第1判定手
    段と、 前記同期信号に応じて動作するとともに、前記リップル
    電圧が第2基準値より低いか否かを判定する第2判定手
    段と、を有し、前記リップル電圧が 前記第1基準値より高くなったと
    き、前記発振周波数切換手段によって、前記発振信号生
    成手段から発振される前記発振信号の発振周波数を第1
    発振周波数から第2発振周波数に切り換えるとともに、
    前記リップル電圧が前記第2基準値より低くなったと
    き、前記発振周波数切換手段によって、前記発振信号生
    成手段から発振される前記発振信号の発振周波数を前記
    第2発振周波数から前記第1発振周波数に切り換えるこ
    とを特徴とする請求項2に記載のスイッチング電源装
    置。
  4. 【請求項4】 前記比較手段が、 前記リップル電圧が最大になるときに同期して比較する
    ための同期信号を生成する同期手段と、 第1基準値より前記リップル電圧が高くなったときにハ
    イとなる第1切換制御信号を出力する第1差動増幅器
    と、 該第1差動増幅器からの出力と前記同期信号とを論理和
    演算する第1AND回路と、 前記第1基準値よりも低い値である第2基準値より前記
    リップル電圧が低くなったときにハイとなる第2切換制
    御信号を出力する第2差動増幅器と、 該第2差動増幅器からの出力と前記同期信号とを論理和
    演算する第2AND回路と、 を備え、 前記第1AND回路からハイとなる前記第1切換制御信
    号が出力されたとき、前記発振周波数切換手段によっ
    て、前記発振信号生成手段から発振される前記発振信号
    の発振周波数を第1発振周波数から該第1発振周波数よ
    り高い第2発振周波数に切り換えるとともに、 前記第2AND回路からハイとなる前記第2切換制御信
    号が出力されたとき、前記発振周波数切換手段によっ
    て、前記発振信号生成手段から発振される前記発振信号
    の発振周波数を前記第2発振周波数から前記第1発振周
    波数に切り換えることを特徴とする請求項2に記載のス
    イッチング電源装置。
  5. 【請求項5】 前記同期手段が、前記パルス幅変調手段
    からのPWM信号に基づいて、前記同期信号を生成する
    ことを特徴とする請求項3又は請求項4に記載のスイッ
    チング電源装置。
  6. 【請求項6】 前記同期手段が、 一端が前記パルス幅変調手段からの出力と接続されたコ
    ンデンサと、 該コンデンサの他端に一端が接続された抵抗と、 より構成され、 前記コンデンサ及び前記抵抗の接続ノードの出力を前記
    同期信号とすることを特徴とする請求項5に記載のスイ
    ッチング電源装置。
  7. 【請求項7】 前記変換手段からの出力直流電圧の電圧
    値に応じて、前記基準値を調整する調整手段を有するこ
    とを特徴とする請求項2〜請求項6のいずれかに記載の
    スイッチング電源装置。
  8. 【請求項8】 前記変換手段からの出力直流電圧よりリ
    ップル電圧を除いた電圧信号を得るためのローパスフィ
    ルタと、前記出力直流電圧を分圧して第1基準値とする
    第1分圧手段と、前記第1基準値を更に分圧して第2基
    準値とする第2分圧手段とから成る調整手段を有し、 前記変換手段からの出力直流電圧の電圧値に応じて、前
    記第1、第2基準値を調整することを特徴とする請求項
    3〜請求項6のいずれかに記載のスイッチング電源装
    置。
  9. 【請求項9】 前記発振信号生成手段が、充放電を繰り
    返すことによって発振信号を生成する発振信号生成用コ
    ンデンサを有するとともに、 前記発振周波数切換回路によって、前記発振信号生成用
    コンデンサが充放電を行う際に流れる電流の大きさが切
    り換えられることで、前記発振信号の発振周波数が切り
    換えられることを特徴とする請求項2〜請求項8のいず
    れかに記載のスイッチング電源装置。
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