JP3471297B2 - スイッチング電源装置 - Google Patents

スイッチング電源装置

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JP3471297B2 JP2000220406A JP2000220406A JP3471297B2 JP 3471297 B2 JP3471297 B2 JP 3471297B2 JP 2000220406 A JP2000220406 A JP 2000220406A JP 2000220406 A JP2000220406 A JP 2000220406A JP 3471297 B2 JP3471297 B2 JP 3471297B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、スイッチング電源
装置に関するものである。特に低温環境下で使用される
スイッチング電源装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のスイッチング電源装置としては、
例えば、図9に示すようなものがある。スイッチング電
源装置はコンバータ部100と制御部200とから成
り、直流電源2から供給される直流電圧を任意の直流電
圧に変換して負荷12に供給する。
【0003】まず、コンバータ部100の構成について
説明する。コンバータ部100は、NPN型のトランジ
スタ3と、コイル4と、コンデンサ5と、ダイオード6
とからなり、降圧形DC−DCコンバータを形成してい
る。トランジスタ3のコレクタは直流電源2の正極に接
続されている。トランジスタ3のエミッタは、ダイオー
ド6のカソードとコイル4の一端に接続されている。
【0004】コイル4のトランジスタ3と接続されてい
ない側は、コンデンサ5と、負荷12と、後述する制御
部200に設けられている差動増幅器7の反転入力端子
とに接続されている。また、ダイオード6のアノード
と、コンデンサ5のコイル4と接続されていない側と
は、それぞれ接地されている。さらに、直流電源2の負
極と、負荷12のコイル4と接続されていない側も、そ
れぞれ接地されている。
【0005】次に、制御部200の構成について説明す
る。制御部200は、差動増幅器7と、直流電源8と、
演算増幅器9と、発振器10と、駆動回路11とから成
る。差動増幅器7の反転入力端子は、コイル4とコンデ
ンサ5と負荷12との接続点Aに接続されている。差動
増幅器7の非反転入力端子は直流電源8の正極に接続さ
れている。また、直流電源8の負極は接地されている。
【0006】演算増幅器9の非反転端子は、差動増幅器
7の出力端子に接続されている。演算増幅器9の反転端
子は、発振器10に接続されている。また、演算増幅器
9の出力端子は駆動回路11を介してトランジスタ3の
ベースに接続されている。
【0007】次に上記構成のスイッチング電源装置の動
作について説明する。直流電源2から出力された直流電
圧は、トランジスタ3のスイッチング動作によりパルス
電圧に変換される。
【0008】トランジスタ3がON状態のときには、直
流電源2からコイル4に電流が流れる。これにより、コ
イル4にエネルギが蓄えられ、かつ負荷12にエネルギ
が供給される。一方、トランジスタ3がOFF状態のと
きには、コイル4に蓄えられたエネルギがダイオード6
を通じて負荷12に供給される。
【0009】スイッチング電源装置の出力電圧は接続点
Aから制御部200に入力され、制御部200によって
フィードバック制御され、スイッチング電源装置の出力
電圧の値に応じてトランジスタ3から出力されるパルス
電圧のデューティが決定される。スイッチング電源装置
の出力電圧はまず、差動増幅器7において直流電源8の
電圧と比較される。
【0010】差動増幅器7は、スイッチング電源装置の
出力電圧と直流電源8の電圧との差を増幅して演算増幅
器9に出力する。演算増幅器9は、発振器10からの三
角波に同期させて、差動増幅器7の出力電圧に応じたデ
ューティのパルス電圧信号を出力する。なお、発振器1
0から発振される三角波の周波数は可聴騒音を避けるた
めに20kHz以上に設定されている。
【0011】このパルス電圧信号は駆動回路11に入力
され、駆動回路11はパルス電圧信号に応じてトランジ
スタ3のベースに電流を供給して、トランジスタ3のス
イッチング動作を行う。これによりトランジスタ3のO
N期間とOFF期間との比率が制御され、負荷12に供
給されるスイッチング電源装置の出力電圧は所定の値に
安定化される。
【0012】図10にトランジスタ3のコレクタ−エミ
ッタ間電圧E、コイル4を流れる電流IL、負荷12に
供給されるスイッチング電源装置の出力電圧VOUTの波
形を示す。トランジスタ3がON状態の期間TONではコ
イル4を流れる電流ILの傾きは正となり、トランジス
タ3がOFF状態の期間TOFFではコイル4を流れる電
流ILの傾きは負となる。
【0013】コイル4を流れる電流ILはコンデンサ5
で平滑されたのち、負荷12に供給されるが、コンデン
サ5の等価直列抵抗(以下、ESRという)により、ス
イッチング電源装置の出力電圧VOUTには交流成分であ
るリップル電圧Vrmsが含まれる。
【0014】スイッチング電源装置の出力電圧VOUT
含まれるリップル電圧Vrmsは一般に(1)式で表され
る。ここで、rcはコンデンサ5のESR値を、Vin
直流電源2からスイッチング電源装置に供給される電圧
値を、VOUTはスイッチング電源装置の出力電圧値を、
Lはコイル4のインダクタンス値を、f0はトランジス
タ3のスイッチング周波数を、それぞれ示している。 Vrms=rc×VOUT×(Vin−VOUT)÷(Vin×L×f0)…(1)
【0015】
【発明が解決しようとする課題】スイッチング電源装置
において演算増幅器9に入力される差動増幅器7の出力
電圧V7と、発振器10の出力電圧V10、トランジスタ
3のベースに供給される電流IBとのタイムチャートを
図11に示す。なお、図11においては、コンデンサ5
のESRを零と仮定し、スイッチング電源装置の出力電
圧VOUTにはリップル電圧Vrmsが含まれていないとす
る。
【0016】演算増幅器9では、2つの入力される電圧
値V7、V10を演算し、差動増幅器7の出力電圧値V7
発振器10の出力電圧V10よりも大きい場合はHigh
レベルの電圧信号を、差動増幅器7の出力電圧値V7
発振器10の出力電圧V10以下の場合はLowレベルの
電圧信号を出力する。駆動回路11は演算増幅器9から
Highレベルの電圧信号を受け取るとトランジスタ3
のベースに電流IBを流してトランジスタ3をON状態
にする。一方、Lowレベルの電圧信号を受け取るとト
ランジスタ3のベースに供給する電流IBを零にしてト
ランジスタ3をOFF状態にする。
【0017】これにより、フィードバック制御が行われ
る。すなわち、スイッチング電源装置の出力電圧VOUT
が大きくなると差動増幅器7の出力電圧V7が小さくな
り、それに伴い演算増幅器9がLowレベルの電圧信号
を出力する時間が長くなり、トランジスタ3がOFF状
態になる時間が長くなる。その結果、スイッチング電源
装置の出力電圧VOUTが下がる。
【0018】一方、スイッチング電源装置の出力電圧V
OUTが小さくなると差動増幅器7の出力電圧V7が大きく
なり、それに伴い演算増幅器9がHighレベルの電圧
信号を出力する時間が長くなり、トランジスタ3がON
状態になる時間が長くなる。その結果、スイッチング電
源装置の出力電圧VOUTが上がる。
【0019】なお、図11に示した差動増幅器7の出力
電圧V7の波形は、上述したようにコンデンサ5のES
Rを零と仮定した場合のものであり、実際には、コンデ
ンサ5のESRの影響により差動増幅器7の反転入力端
子に入力されるスイッチング電源装置の出力電圧VOUT
にはリップル電圧Vrmsが含まれているので、差動増幅
器7の出力電圧V7の波形は図12(a)に示すタイム
チャートのようになる。通常状態ではコンデンサ5のE
SRを小さくなるように設定しているので、差動増幅器
7の出力電圧V7の交流成分は小さくなっている。
【0020】しかし、低温時では、コンデンサ5のES
Rが大きくなる。コンデンサ5のESRが大きくなる
と、(1)式よりスイッチング電源装置の出力電圧V
OUTに含まれるリップル電圧Vrmsが大きくなるのでスイ
ッチング電源装置から負荷12に安定した直流電圧が供
給されないことになる。これにより、直流電源2と、ス
イッチング電源装置と、負荷12と、を備えた電子機器
が誤動作するおそれがある。
【0021】また、コンデンサ5のESRが大きくな
り、図12(b)に示すように差動増幅器7の出力電圧
7の交流成分が大きくなり、発振器10の出力電圧V
10の振幅を越えてしまうことがある。この場合、トラン
ジスタ3のスイッチング周波数f0が発振器10の発振
周波数の1/2や1/4となり、スイッチング電源装置
は異常な発振状態となる。
【0022】トランジスタ3のスイッチング周波数f0
が低くなると(1)式よりスイッチング電源装置の出力
電圧VOUTに含まれるリップル電圧Vrmsがさらに増大
し、それに伴いさらにトランジスタ3のスイッチング周
波数f0が低くなる。このようにトランジスタ3のスイ
ッチング周波数f0が低下して可聴領域である20kH
z以下となると、スイッチング電源装置から音が聞こえ
てくるなどの弊害が生じる。
【0023】例えば、スイッチング電源装置においてよ
く用いられている安価で大容量な静電容量をもつアルミ
電解コンデンサでは、−40[℃]の低温時には室温時に
比べESRが数十倍に増大するため、スイッチング電源
装置の出力電圧VOUTに含まれるリップル電圧Vrms上昇
の問題が深刻となる。例えば、カーナビ、カーオーディ
オなどに代表される車載電子機器においては、−40
[℃]〜+80[℃]の範囲での動作が求められており、−
40[℃]においてコンデンサのESRが増大することに
よって、スイッチング電源装置の出力電圧VOUTに含ま
れるリップル電圧Vrmsが増大し、スイッチング電源装
置の出力電圧VOUTが不安定になり、誤動作を起こすお
それがあることは大きな問題となる。
【0024】この問題の解決手段としてコンデンサ5に
ESRが非常に小さいコンデンサを用いることが考えら
れる。しかしながら、コンデンサのESRはパッケージ
サイズが大きくなるほど小さくなる傾向があるので、こ
のような対策ではスイッチング電源装置のサイズが大き
くなり、且つ、コストがアップするという不具合が生じ
る。
【0025】また、他の解決手段として差動増幅器7の
利得を小さくする方法があるが、スイッチング電源装置
に供給される電圧が変動した場合に、スイッチング電源
装置の出力電圧VOUTの変動が大きくなるという不具合
が生じる。
【0026】また、更に他の解決手段として、スイッチ
ング電源装置の出力電圧VOUTに含まれるリップル電圧
rmsは交流成分なので、LPF(ローパスフィルタ)
を用いて交流成分を遮断する方法がある。しかしなが
ら、この方法では、フィードバック系(差動増幅器7,
直流電源8、演算増幅器9、発振器10、駆動回路1
1、トランジスタ3、コイル4、コンデンサ5からな
る)の位相が問題となる。
【0027】一般にスイッチング電源装置は、コイル、
コンデンサを使用しているため、フィードバック系の位
相が遅れやすくなる。スイッチング電源装置は負帰還回
路を構成しているため、フィードバック系の利得が正で
ある周波数領域でフィードバック系の位相遅れが180
°になると負帰還が正帰還となりスイッチング電源装置
の動作が不安定となり好ましくない。
【0028】このため、通常フィードバック系に位相補
償を行い、フィードバック系の利得が零となる周波数に
おいてフィードバック系の位相遅れが180°になるま
でフィードバック系の位相を進めてスイッチング電源装
置の動作を安定させている。
【0029】しかしながら、このようなスイッチング電
源装置であって、コンデンサのESRが小さいものに、
コンデンサと抵抗から成るLPFを付加した場合、フィ
ードバック系の位相が遅れやすくスイッチング電源装置
の動作が不安定になり、低周波発振してしまうことが多
い。
【0030】本発明は、上記の問題点に鑑み、低温時等
にコンデンサのESRが上昇した場合でも安定して電圧
を出力できるスイッチング電源装置を提供することを目
的とする。
【0031】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明に係るスイッチング電源装置においては、
出力のスイッチング電源装置であって、スイッチング手
段のオン・オフ期間の比率を可変して供給された電圧を
調整したのち出力するDC−DCコンバータと、前記ス
イッチング手段のオン・オフ期間の比率を制御する制御
手段と、を備え、前記制御手段は、前記DC−DCコン
バータから出力される出力電圧と所定の第1の基準電圧
との差を増幅して出力する差動増幅器と、該差動増幅器
からの出力信号に基づきパルス信号を作成し前記スイッ
チング手段に出力する演算手段と、を備えている。さら
にリップル電圧を検出する検出手段と、該検出手段によ
って検出されたリップル電圧を所定の第2の基準電圧と
比較する比較手段と、前記差動増幅器から出力されるリ
ップル電圧を減少させるリップル電圧出力抑制手段と、
前記比較手段における比較結果に基づき前記検出手段に
よって検出されたリップル電圧が所定の第2の基準電圧
以上の場合のみ前記差動増幅器と前記リップル電圧出力
抑制手段とを接続する切り換え手段と、を備える構成と
している。
【0032】また、前記検出手段は、前記出力電圧のピ
ーク値を検出することによって前記出力電圧に含まれる
リップル電圧の検出を行うような構成としてもよい。
【0033】また、前記検出手段は、バンドパスフィル
タであり、前記出力電圧に含まれる所定の周波数のリッ
プル電圧の振幅を検出することによって、前記出力電圧
に含まれるリップル電圧の検出を行うような構成として
もよい。
【0034】また、前記検出手段は、前記差動増幅器か
ら出力される電圧に含まれるリップル電圧の検出を行う
ような構成としてもよい。
【0035】また、前記リップル電圧出力抑制手段をロ
ーパスフィルタとする構成としてもよい。
【0036】また、前記リップル電圧出力抑制手段は、
前記差動増幅器の利得を小さくするような構成としても
よい。さらに、前記差動増幅器の入出力端子間に抵抗を
接続して負帰還回路を構成することによって、前記差動
増幅器の利得を小さくしてもよい。
【0037】また、前記切り換え手段は、半導体素子か
らなるスイッチング素子とする構成としてもよい。
【0038】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態につい
て図面を参照して説明する。図1にスイッチング電源装
置の構成を示す。なお、図9に示した従来のスイッチン
グ電源と同一の部分には同一の符号を付し、説明を省略
する。
【0039】スイッチング電源装置は、コンバータ部1
00、制御部200、リップル電圧検出回路14、比較
器15、直流電源16、リップル電圧出力抑制回路1
7、切り換え回路18から構成される。トランジスタ3
のコレクタ−エミッタ間の電圧E、コイル4に流れる電
流IB、負荷12に供給されるスイッチング電源装置の
出力電圧VOUTは、従来のスイッチング電源装置と同様
に図10のようになる。
【0040】リップル電圧検出回路14は接続点Aに接
続され、コンバータ部100から出力されるスイッチン
グ電源装置の出力電圧VOUTに含まれるリップル電圧V
rmsを検出し、その検出結果を比較器15に出力する。
比較器15は直流電源16と接続されており、スイッチ
ング電源装置の出力電圧VOUTに含まれるリップル電圧
rmsと直流電源16の出力電圧との比較結果に基づき
切り換え回路18に電圧信号を出力する。
【0041】リップル電圧出力抑制回路17は、切り換
え回路18を介し制御部200の差動増幅器7の反転入
力端子に接続される。切り換え回路18は比較器15か
ら出力される信号に応じてリップル電圧出力抑制回路1
7と差動増幅器7との接続状態を制御する。
【0042】例えば、直流電源2が12[V]、スイッチ
ング電源装置の出力電圧VOUTの設定値が5[V]の場合、
コイル4のインダクタンス値を210[μH]、発振器1
0の発振周波数を50[kHz]に設定し、室温でのコンデ
ンサ5のESRが0.1[Ω]であれば、(1)式より室
温でのスイッチング電源装置の出力電圧VOUTに含まれ
るリップル電圧Vrmsは28[mV]となる。
【0043】−40[℃]では一般的に電解アルミコンデ
ンサのESRは室温のときに比べて約10倍になるた
め、コンデンサ5のESRは約1[Ω]になり、スイッチ
ング電源装置の出力電圧VOUTに含まれるリップル電圧
rmsは280[mV]となる。これに伴い、差動増幅器7
の出力電圧に含まれるリップル電圧も増大し、発振異常
の問題を引き起こす。
【0044】そこで、リップル電圧検出回路14におい
てスイッチング電源装置の出力電圧VOUTに含まれるリ
ップル電圧Vrmsを検出し、その値を比較器15に入力
する。本実施形態では、スイッチング電源装置の出力電
圧VOUTに含まれるリップル電圧Vrmsが100[mV]以上
となったときに比較器15が切り換え回路18に信号を
伝達するように直流電源16の出力電圧を設定してい
る。切り換え回路18は比較器15から信号を受けると
リップル電圧出力抑制回路17を制御部200に接続す
る。
【0045】このような構成にすることで、スイッチン
グ電源装置の出力電圧VOUTに含まれるリップル電圧V
rmsが大きくなっても、フィードバック系を安定させる
ことができる。
【0046】図2にリップル電圧検出回路14と比較器
15の一実施形態の構成を示す。リップル電圧検出回路
14は抵抗41、42と同期回路40から構成されてい
る。抵抗41の一端である端子aは接続点Aに接続され
る。抵抗41の他端は、抵抗42と比較器15に設けら
れている差動増幅器51の非反転端子とに接続される。
【0047】同期回路40はコンデンサ43、抵抗4
4、NOT回路45から構成される。端子cは演算増幅
器9の出力端子に接続されている。コンデンサ43の一
方はNOT回路45を介して端子cに、もう一方は抵抗
44の接地されていない側と比較器15に設けられたA
ND回路52、53とに接続されている。
【0048】次に、同期回路40の動作について説明す
る。演算増幅器9の出力端子に接続されている端子cに
入力される電圧信号がHighレベルのとき、NOT回
路45、コンデンサ43を通じて、同期回路40がAN
D回路52、53に出力する電圧信号はLowレベルに
なる。
【0049】一方、演算増幅器9の出力端子に接続され
ている端子cに入力される電圧信号がHighレベルか
らLowレベルになったとき、NOT回路45の出力電
圧はLowレベルからHighレベルとなり、コンデン
サ43から抵抗44に電流が流れるので、同期回路40
がAND回路52、53に出力する電圧信号はHigh
レベルになる。その後、コンデンサ43と抵抗44から
決まる時間が経過すると、コンデンサ43の充電が完了
し、コンデンサ43両端電圧の上昇が止まり、コンデン
サ43から抵抗44に電流が流れなくなるので、同期回
路40がAND回路52、53に出力する電圧信号はL
owレベルとなる。
【0050】これにより、同期回路40は演算増幅器9
の出力端子から出力される電圧V9がHighレベルか
らLowレベルに切り替わるときのみ短いパルス電圧信
号を発することになる。
【0051】演算増幅器9の出力端子から出力される電
圧V9がHighレベルからLowレベルに移り変わる
タイミングは、図11よりトランジスタ3がON状態か
らOFF状態に移り変わるタイミングである。また、ト
ランジスタ3がON状態からOFF状態に移り変わるタ
イミングは、図10よりスイッチング電源装置の出力電
圧VOUTに含まれるリップル電圧Vrmsが最大値となるタ
イミングである。
【0052】従って、同期回路40はスイッチング電源
装置の出力電圧VOUTに含まれるリップル電圧Vrmsが最
大値となるタイミングでパルス信号を発生し、比較器1
5に出力する。
【0053】比較器15は差動増幅器51、AND回路
52、53、フリップフロップ回路54より構成され
る。差動増幅器51の非反転入力端子は抵抗41と42
との接続点Bに接続されており、反転入力端子は直流電
源16に接続されている。AND回路52、53の一方
の入力端子はそれぞれ差動増幅器51の出力端子に接続
され、AND回路のもう一方の入力端子は上述したよう
に同期回路40に接続される。なお、AND回路53の
差動増幅器51に接続されている入力端子は反転入力端
子である。
【0054】AND回路52の出力端子はフリップフロ
ップ回路54のセット端子Sに接続され、AND回路5
3の出力端子はフリップフロップ回路54のリセット端
子Rに接続され、フリップフロップ回路54の出力端子
Qは端子dを介して切り換え回路18に接続される。
【0055】次に、比較器15の動作について説明す
る。差動増幅器51の出力電圧は接続点Bの電圧が閾値
th以上の場合Highレベルになるように設定されて
いる。上述したとおり、同期回路40は通常ではLow
レベルの電圧信号を出力し、スイッチング電源装置の出
力電圧VOUTに含まれるリップル電圧Vrmsが最大となる
タイミングのときだけHighレベルの電圧信号を出力
する。
【0056】従って、AND回路52はスイッチング電
源装置の出力電圧VOUTに含まれるリップル電圧Vrms
最大となるタイミングにおいて接続点Bの電圧が閾値E
th以上の場合に限り、Highレベルの電圧信号を出力
してフリップフロップ回路54をセットする。フリップ
フロップ回路54はセットされると、出力端子Qから出
力される信号をHighレベルとする。
【0057】一方、差動振幅器51は接続点Bの電圧が
閾値Eth以上でない場合Lowレベルの電圧信号を出力
する。従って、AND回路53はスイッチング電源装置
の出力電圧VOUTに含まれるリップル電圧Vrmsが最大と
なるタイミングにおいて接続点Bの電圧が閾値Eth以上
でない場合に限りHighレベルの信号を出力してフリ
ップフロップ回路54をリセットする。フリップフロッ
プ回路54はリセットされると、出力端子Qから出力さ
れる信号をLowレベルとする。尚、フリップフロップ
回路54がセットもリセットもされていない初期状態の
出力端子Qから出力される信号はLowレベルとする。
【0058】例えば閾値Ethを502[mV]、抵抗41の
抵抗値を9[kΩ]、抵抗42の抵抗値を1[kΩ]、スイッ
チング電源装置の出力電圧VOUTの直流成分を5[V]と
し、図10に示すスイッチング電源装置の出力電圧V
OUTに含まれるリップル電圧Vr msのPeak to Peak値は室
温で20[mV]であるとする。
【0059】室温ではスイッチング電源装置の出力電圧
OUTの最大値は5.01[V](=直流成分+Peak to Pe
ak値÷2)となり、比較器15の非反転入力端子に入力
される電圧の最大値は501[mV]となる。このとき、比
較器15の入力電圧は閾値E th以上でないので、差動増
幅器51の出力電圧はLowレベルとなる。従って、A
ND回路52の出力電圧はLowレベル、AND回路5
3の出力電圧はHighレベルとなり、フリップフロッ
プ回路54はリセットされ、フリップフロップ回路54
の出力電圧はLowレベルとなる。
【0060】低温時にてコンデンサ5のESRの増加に
よりスイッチング電源装置の出力電圧VOUTに含まれる
リップル電圧VrmsのPeak to Peak値が大きくなり60
[mV]となった場合、接続点Aの電圧の最大値は5.03
[V]となり、比較器15の非反転入力端子に入力される
電圧の最大値は5.03[mV]となる。比較器15の非反
転入力端子に入力される電圧が閾値Eth以上なので、差
動増幅器51の出力電圧はHighレベルとなる。従っ
て、AND回路52の出力電圧はHighレベル、AN
D回路53の出力電圧はLowレベルとなり、フリップ
フロップ回路54はセットされ、フリップフロップ回路
54の出力電圧はHighレベルとなる。
【0061】ここで、室温に戻り、コンデンサ5のES
Rが減少することにより、スイッチング電源装置の出力
電圧VOUTに含まれるリップル電圧VrmsのPeak to Peak
値が小さくなり、20[mV]となった場合、前述の手順で
フリップフロップ回路54はリセットされ、フリップフ
ロップ回路54の出力電圧はLowレベルとなる。
【0062】このような動作により、低温になることに
よって、コンデンサ5のESRが大きくなり、スイッチ
ング電源装置の出力電圧VOUTの最大値が所定値以上に
なったときのみ、比較器15が切り換え回路18にHi
ghレベルの電圧信号を送り、切り換え回路18が動作
することによって、リップル電圧出力抑制回路17と制
御回路200とを接続させることができる。
【0063】また、リップル電圧検出回路14は図3に
示すようなバンドパスフィルタ回路としてもよい。コン
デンサ46の一方の端子aは、コンバータ部100と負
荷12との接続点Aに接続され、コンデンサ46の他方
の端子は抵抗47、抵抗48に接続されている。抵抗4
7の他方の端子はアースに接続され、抵抗48の他方の
端子はコンデンサ49に接続されている。また、コンデ
ンサ49の他方の端子はアースに接続され、抵抗48と
コンデンサ49との接続点である端子bは比較器15に
接続される。
【0064】端子aからはスイッチング電源装置の出力
電源VOUTが入力される。出力電源VOUTには、直流成分
とリップル電圧Vrmsに代表される交流成分がある。コ
ンデンサ46、抵抗47を適切に設定することにより出
力電源VOUTの直流成分及び低周波成分を遮断できる。
また、抵抗48、コンデンサ49を適切に設定すること
により、所定の周波数以上の高周波成分を遮断できる。
これにより、任意の周波数領域の信号のみを通過させる
ことができる。
【0065】スイッチング電源装置の出力電圧VOUT
含まれるリップル電圧Vrmsの周波数は、図12(a)
に示すように異常発振が起こらなければ発振器10の発
振周波数と同じである。従って、バンドパスフィルタを
通過する周波数領域が発振器10の発振周波数近傍にな
るように設定することで、スイッチング電源装置の出力
電圧VOUTに含まれるリップル電圧Vrmsを検出すること
ができる。
【0066】例えば、発振器10の発振周波数を100
[kHz]とするとき、コンデンサ46の静電容量を0.0
33[μF]、抵抗47の抵抗値を10[kΩ]、抵抗48の
抵抗値を10[kΩ]、コンデンサ49の静電容量を15
[pF]とすることにより、50[kHz]〜100[kHz]を通
すバンドパスフィルタを構成できる。
【0067】これにより、スイッチング電源装置の出力
電圧VOUTから直流成分、低周波成分、発振器10の発
振周波数より高い高周波成分を取り除き、リップル電圧
rm sのみを検出することができる。
【0068】尚、リップル電圧検出回路14をバンドパ
スフィルタ回路とした場合、比較器15は例えば演算増
幅器とし、反転入力端子にはバンドパスフィルタ回路
を、非反転入力端子には直流電源を、出力端子には切り
換え回路18を、それぞれ接続し、バンドパスフィルタ
回路の出力電圧が直流電源の出力電源以上の場合にHi
ghレベルの電圧信号を出力する。
【0069】リップル電圧検出回路14は、図1のよう
に接続点Aに接続するのではなく、図4に示すように制
御部3に設けられている差動増幅器7の出力端子に接続
して、差動増幅器7の出力電圧がリップル電圧検出回路
14に入力されるようにしてもよい。
【0070】発振器10から発振される三角波の最大値
は通常動作状態では差動増幅器7の出力の最大値よりも
大きく、かつ、最小値は差動増幅器7の出力の最小値よ
りも小さくなるように設定されている。例えば、発振器
10の出力電圧が最小値0.8[V]、最大値1.8[V]
(振幅1[V])で駆動しているとき、差動振幅器7の出
力電圧は定常状態で0.8[V]〜1.8[V]の間の電圧と
なる。
【0071】このとき、上述した図2に示すリップル電
圧検出回路14を適用して、閾値E thを170[mV]、抵
抗41の抵抗値を9[kΩ]、抵抗42の抵抗値を1[kΩ]
に設定すると、差動振幅器7の出力電圧にリップル電圧
が含まれ1.7[V]以上になった場合が検出できる。ま
た、図3に示したリップル電圧検出回路14を適用して
も差動増幅器7の出力電圧に含まれるリップル電圧を検
出することができる。
【0072】この場合、差動増幅器7の出力電圧に含ま
れるリップル電圧を検出することで、間接的にスイッチ
ング電源装置の出力電圧VOUTに含まれているリップル
電圧Vrmsを検出していることになる。
【0073】次にリップル電圧出力抑制回路17の構成
について図5を参照して説明する。リップル電圧出力抑
制回路17は抵抗71、73とコンデンサ72から成る
ローパスフィルタである。コンデンサ72の一端は接地
されており、コンデンサ72の他端は抵抗71に接続さ
れている。抵抗71の他端は切り換え回路18に接続さ
れている。切り換え回路18は差動増幅器7の反転入力
端子に接続されているとともに、抵抗73を介して接続
点Aとも接続されている。
【0074】通常動作状態ではローパスフィルタである
リップル電圧出力抑制回路17は切り換え回路18によ
って差動増幅器7に接続されない。
【0075】スイッチング電源装置の出力電圧に含まれ
るリップル電圧が所定値以上になると、切り換え回路1
8によってローパスフィルタであるリップル電圧出力抑
制回路17が差動増幅器7に接続され、スイッチング電
源装置の出力電圧VOUTに含まれるリップル電圧Vrms
周波数成分以上の信号を遮断し、スイッチング電源装置
の出力電圧VOUTに含まれるリップル電圧Vrmsの周波数
成分より比較的低周波である周波数成分だけを差動増幅
器7に入力し、フィードバック系の安定を図る。
【0076】例えば、リップル電圧Vrmsの周波数が1
00[kHz]のとき、抵抗71を1[kΩ]、抵抗73を9[k
Ω]、コンデンサ72の静電容量を4000[pF]とする
と、コンデンサ72の100[kHz]におけるインピーダ
ンスは約398[Ω]となり、リップル電圧Vrmsはロー
パスフィルタであるリップル電圧出力抑制回路17によ
って約0.13倍(=(398+1×103)÷(39
8+1×103+9×103))に低減されたのち、差動
増幅器7に入力される。これにより、差動増幅器7から
出力される電圧に含まれるリップル電圧も約0.13倍
に低減されることになる。
【0077】次に、切り換え回路18の一実施形態につ
いて図6を参照して説明する。切り換え回路18はNP
N型のトランジスタ81から成り、コンデンサ72とア
ースとの間に設けられている。トランジスタ81は、比
較器15から出力される電圧信号を受け取り、その電圧
信号がHighレベルのときはON状態となりリップル
電圧出力抑制回路17と差動増幅器7とを接続し、その
電圧信号がLowレベルのときはOFF状態となりリッ
プル電圧出力抑制回路17と差動増幅器7とを接続しな
い。
【0078】次に、更に他の実施形態のスイッチング電
源装置ついて説明する。スイッチング電源装置ではスイ
ッチング電源装置の出力電圧VOUTと直流電源8の電圧
との差を差動増幅器7にて増幅している。直流電源2か
らスイッチング電源装置に供給される入力電圧変化に対
するスイッチング電源装置の出力電圧VOUTの変化を小
さく抑えるには差動増幅器7の利得を大きくする必要が
ある。一方、高周波領域での利得が大きくなると、スイ
ッチング電源装置の出力電圧VOUTに含まれるリップル
電圧Vrmsをも増幅してしまい、異常発振が起こる。
【0079】そこで、図7に示すように差動増幅器7の
利得を変更するリップル電圧出力抑制回路17を切り換
え回路18を介して差動増幅器7に接続することによ
り、リップル電圧が大きいときだけ差動増幅器7の利得
を減少させる。
【0080】図7における切り換え回路18及びリップ
ル電圧出力抑制回路18の一実施形態の構成を図8に示
す。端子aは接続点Aに、端子eは演算増幅器9の非反
転入力端子に、端子fは比較器15にそれぞれ接続され
ている。リップル電圧出力抑制回路17は抵抗74より
構成され、一端は差動増幅器7の出力端子、他端は切り
換え回路18として機能するMOSFET82を介して
差動増幅器7の反転端子に接続されている。
【0081】端子fに入力される比較器15からの信号
がLowレベルのとき、MOSFET82はOFF状態
となり、差動増幅器7の反転入力端子と出力端子とは抵
抗74を介して接続されていない。
【0082】スイッチング電源装置の出力電圧VOUT
含まれるリップル電圧Vrmsが大きくなり、比較器15
からの信号がHighレベルになったとき、MOSFE
T82はON状態となり、差動増幅器7の反転入力端子
と出力端子とが抵抗74を介して接続された状態とな
り、差動増幅器7と抵抗74は負帰還回路を構成する。
【0083】差動振幅器7の出力が大きくなると、抵抗
74を通じて反転入力端子に入力される電圧が大きくな
るので、差動増幅器7の出力電圧は小さくなる方向に動
作する。これにより、反転入力端子と出力端子とが抵抗
74で接続された差動増幅器7の利得は、抵抗74が無
い場合に比べて小さくなる。
【0084】従って、抵抗74の抵抗値を適切に設定す
ることにより、スイッチング電源装置の出力電圧VOUT
に含まれるリップル電圧Vrmsが検出されたときのみ差
動増幅器7の利得を小さくすることができる。
【0085】なお、上述した全ての実施形態において、
コンバータ部100を降圧形DC−DCコンバータとし
たが、本発明はこれに限定されることはなく、他の種類
のDC−DCコンバータ例えば昇圧形DC−DCコンバ
ータなどにも適用することができる。
【0086】
【発明の効果】本発明によると、リップル電圧が所定値
以上のときのみ、差動増幅器とリップル電圧出力抑制手
段とが接続されるので、低温時などにコンデンサのES
Rが大きくなることでリップル電圧が大きくなっても、
フィードバック系を安定させることができ、スイッチン
グ電源装置を備えた電子機器の誤動作やスイッチング手
段のスイッチング周波数低下による騒音が起こらない。
さらに室温時などの通常動作状態において、入力電圧が
変動したときの出力電圧の変動量や低周波発振の起こり
易さを従来のスイッチング電源装置と同じ性能にするこ
とができる。
【0087】また、本発明によると、検出手段は、リッ
プル電圧が最大値になっているスイッチング電源装置の
出力電圧のピーク値を検出することによって前記出力電
圧に含まれるリップル電圧の検出を行うので、前記出力
電圧に高周波ノイズが含まれていても、誤検出せずにリ
ップル電圧を検出することができる。
【0088】また、本発明によると、検出手段は、バン
ドパスフィルタであり、スイッチング電源装置の出力電
圧に含まれるリップル電圧の振幅を検出することによっ
て、前記出力電圧に含まれるリップル電圧の検出を行う
ので、前記出力電圧から直流成分、低周波成分、リップ
ル電圧の周波数より高い高周波成分を除去し、リップル
電圧のみを検出することができる。これにより、高周波
ノイズなどによる誤検出をなくすことができる。
【0089】また、本発明によると、検出手段は前記差
動増幅器から出力される電圧に含まれるリップル電圧の
検出を行うので、スイッチング電源装置の出力電圧に含
まれるリップル電圧を直接検出しなくても、前記出力電
圧に含まれるリップル電圧を検知することができる。こ
れにより、検出手段の設計自由度が上がり、多様なスイ
ッチング電源装置が実現できる。
【0090】また、本発明によると、リップル電圧出力
抑制手段はローパスフィルタであるので、高周波成分で
あるリップル電圧を遮断し、差動増幅器から出力される
電圧のうちリップル電圧のみを小さくすることができ
る。これにより、低温時などにコンデンサのESRが大
きくなることでリップル電圧が大きくなっても、フィー
ドバック系を安定させることができる。
【0091】また、本発明によると、リップル電圧出力
抑制手段は、差動増幅器の利得を小さくするので、リッ
プル電圧を含む前記差動増幅器から出力される全周波数
成分の電圧が小さくなる。これにより、低温時などにコ
ンデンサのESRが大きくなることでリップル電圧が大
きくなっても、フィードバック系を安定させることがで
きる。
【0092】また、本発明によると、差動増幅器に抵抗
を接続して負帰還回路を構成することによって、前記差
動増幅器の利得を小さくするので、簡易な構成でリップ
ル電圧出力抑制手段を実現することができ、低コスト化
を図ることができる。
【0093】また、本発明によると、切り換え手段は、
半導体素子からなるスイッチング素子であるので、スイ
ッチングの応答性がよく、高精度な制御を行うことがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態におけるスイッチン
グ電源装置の構成を示す図である。
【図2】 本発明の一実施形態におけるスイッチン
グ電源装置のリップル電圧検出回路と比較器との構成を
示す図である。
【図3】 本発明の一実施形態におけるスイッチン
グ電源装置のリップル電圧検出回路の他の構成を示す図
である。
【図4】 本発明の他の実施形態におけるスイッチ
ング電源装置の構成を示す図である。
【図5】 本発明の一実施形態におけるスイッチン
グ電源装置の切り換え回路とリップル成分出力抑制回路
との構成を示す図である。
【図6】 本発明の一実施形態におけるスイッチン
グ電源装置の切り換え回路とリップル成分出力抑制回路
との他の構成を示す図である。
【図7】 本発明の更に他の実施形態におけるスイ
ッチング電源装置の構成を示す図である。
【図8】 本発明の更に他の実施形態におけるスイ
ッチング電源装置の切り換え回路とリップル成分出力抑
制回路との構成を示す図である。
【図9】 従来のスイッチング電源装置の構成を示
す図である。
【図10】 スイッチング電源装置のトランジスタ
と出力電圧のリップル成分とのタイムチャートを示す図
である。
【図11】 スイッチング電源装置の制御部の電圧
タイムチャートを示す図である。
【図12】 従来のスイッチング電源装置の制御部
の電圧タイムチャートを示す図である。
【符号の説明】 2 直流電源 3 トランジスタ 4 コイル 5 コンデンサ 6 ダイオード 7 差動増幅器 8 直流電源 9 演算増幅器 10 発振器 11 駆動回路 12 負荷 14 リップル電圧検出回路 15 比較器 16 直流電源 17 リップル電圧出力抑制回路 18 切り換え回路 40 同期回路 41 抵抗 42 抵抗 43 コンデンサ 44 抵抗 45 NOT回路 46 コンデンサ 47 抵抗 48 抵抗 49 コンデンサ 51 差動増幅器 52 AND回路 53 AND回路 54 フリップフロップ回路 71 抵抗 72 コンデンサ 73 抵抗 74 抵抗 81 トランジスタ 82 MOSFET 100 コンバータ部 200 制御部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 佐藤 努 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シャープ株式会社内 (56)参考文献 特開 平7−31145(JP,A) 特開2000−32747(JP,A) 実開 平1−30678(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H02M 3/155

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】スイッチング手段のオン・オフ期間の比率
    を可変して供給された電圧を調整したのち出力するDC
    −DCコンバータと、前記スイッチング手段のオン・オ
    フ期間の比率を制御する制御手段と、を備えるととも
    に、前記制御手段は、前記DC−DCコンバータから出
    力される出力電圧と所定の第1の基準電圧との差を増幅
    して出力する差動増幅器と、該差動増幅器からの出力信
    号に基づきパルス信号を作成し前記スイッチング手段に
    出力する演算手段と、を備えているスイッチング電源装
    置において、 リップル電圧を検出する検出手段と、 該検出手段によって検出されたリップル電圧を所定の第
    2の基準電圧と比較する比較手段と、 前記差動増幅器から出力されるリップル電圧を減少させ
    るリップル電圧出力抑制手段と、 前記比較手段における比較結果に基づき前記検出手段に
    よって検出されたリップル電圧が所定の第2の基準電圧
    以上の場合のみ前記差動増幅器と前記リップル電圧出力
    抑制手段とを接続する切り換え手段と、 を備えることを特徴とする1出力のスイッチング電源装
    置。
  2. 【請求項2】前記検出手段は、前記出力電圧のピーク値
    を検出することによって前記出力電圧に含まれるリップ
    ル電圧の検出を行うことを特徴とする請求項1に記載の
    スイッチング電源装置。
  3. 【請求項3】前記検出手段は、バンドパスフィルタであ
    り、前記出力電圧に含まれる所定の周波数のリップル電
    圧の振幅を検出することによって、前記出力電圧に含ま
    れるリップル電圧の検出を行うことを特徴とする請求項
    1に記載のスイッチング電源装置。
  4. 【請求項4】前記検出手段は、前記差動増幅器から出力
    される電圧に含まれるリップル電圧の検出を行うことを
    特徴とする請求項1に記載のスイッチング電源装置。
  5. 【請求項5】前記リップル電圧出力抑制手段は、ローパ
    スフィルタであることを特徴とする請求項1〜4のいず
    れかに記載のスイッチング電源装置。
  6. 【請求項6】前記リップル電圧出力抑制手段は、前記差
    動増幅器の利得を小さくすることを特徴とする請求項1
    〜4のいずれかに記載のスイッチング電源装置
  7. 【請求項7】前記差動増幅器の入出力端子間に抵抗を接
    続して負帰還回路を構成することによって、前記差動増
    幅器の利得を小さくすることを特徴とする請求項6に記
    載のスイッチング電源装置
  8. 【請求項8】前記切り換え手段は、半導体素子からなる
    スイッチング素子であることを特徴とする請求項1〜7
    のいずれかに記載のスイッチング電源装置
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