JP5501124B2 - 点灯装置および照明装置 - Google Patents

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Description

本発明は、例えば、低温環境で光源を点灯する点灯装置および照明装置に関するものである。
従来、発光ダイオード点灯装置は、サーミスタから取得される温度情報に基づいて温度が高くなると発光ダイオードに印加する電圧を低くし、温度が低くなると発光ダイオードに印加する電圧を高くするように電圧制御していた。これにより、発光ダイオードの色温度と輝度とが安定する(例えば、特許文献1)。
近年、発光ダイオード照明の普及に伴い、冷凍倉庫等における低温下での使用を可能とした発光ダイオードなどの光源を用いた点灯装置が要求されるようになった。これは、低温下での光束の立ち上がり特性が良い発光ダイオードなどの光源が増えてきたためである。
国際公開第2010/044300号パンフレット
発光ダイオード点灯装置の内部には電解コンデンサが使用されることが多く、電解コンデンサは低温下で内部の電解液が凍結して容量低下を起こすことが知られている。
このため、低温下での電解コンデンサの容量低下により、発光ダイオードが点滅したり、ちらついたりしてしまう、という課題があった。
また、バックコンバータ方式の点灯回路においては入力側の電解コンデンサの容量が低下してリップル電圧が増加することにより、点灯回路の出力側と入力側とで電位が逆転し、電流が逆流して回路が故障する、という課題があった。
本発明は、例えば、簡潔な方法により低温下での電解コンデンサの容量低下に対処し、発光ダイオードの点滅やちらつきを防止し、低温下でも安定して発光ダイオードを点灯できるようにすることを目的とする。
本発明の点灯装置は、光源を点灯する点灯装置において、
交流電流を入力し、入力した交流電流を整流して脈流電流を出力する整流回路部と、
温度に応じて静電容量が変化し、前記整流回路部から出力される脈流電流を直流電流に平滑する電解コンデンサと、
前記電解コンデンサにより得られた直流電流を入力し、所定の目標電流量の出力電流を光源に出力する点灯回路部であって、前記整流回路部に交流電流が入力されてから前記電解コンデンサの温度が上昇して前記電解コンデンサの静電容量が所定量に達するための所定の初期時間が経過するまで前記目標電流量より小さい出力電流を光源に出力し、前記初期時間の経過後に前記目標電流量の出力電流を光源に出力する点灯回路部と
を備える。
本発明によれば、例えば、電解コンデンサが温まるまで目標電流量より小さい初期電流量を光源の発光ダイオードに流すことにより、発光ダイオードの点滅やちらつきを防止し、低温下でも安定して発光ダイオードを点灯させることができる。
実施の形態1における低温用LED点灯装置100の回路ブロック図。 実施の形態1における点灯回路部140の出力電流制御を示すグラフ。 電解コンデンサの静電容量およびインピーダンスの温度特性を示すグラフ。 実施の形態1における低温用LED点灯装置100の起動直後の電解コンデンサC1の電圧波形を示すグラフ。 実施の形態1における低温用LED点灯装置100の起動直後の電解コンデンサC2の電圧波形を示すグラフ。 実施の形態1における低温用LED点灯装置100の電解コンデンサC1の電圧波形を示すグラフ。 実施の形態2における点灯回路部140の出力電流制御を示すグラフ。 実施の形態3における点灯回路部140の出力電流制御を示すグラフ。 実施の形態4における低温用LED点灯装置100の回路ブロック図。
実施の形態1.
図1は、実施の形態1における低温用LED点灯装置100の回路ブロック図である。
実施の形態1における低温用LED点灯装置100について、図1に基づいて説明する。
低温用LED点灯装置100は、冷凍倉庫内などの低温度の環境・場所で使用され、発光ダイオード部160や器具本体(図示省略)やスイッチ装置(図示省略)と共に低温用LED照明装置を構成する。
器具本体は、低温用LED点灯装置100や発光ダイオード部160を収納する。
スイッチ装置がオンにされると、商用電源から電力が供給され、低温用LED点灯装置100が起動し、各回路に電流が流れて発光ダイオード部160が点灯する。スイッチ装置がオフにされると、商用電源からの電力供給が停止し、低温用LED点灯装置100が停止し、発光ダイオード部160が消灯する。
低温用LED点灯装置100は、入力フィルタ回路部110、整流回路部120、電源平滑部130、点灯回路部140、出力平滑部150、発光ダイオード部160、点灯制御回路部170およびタイマー回路部180を備える。
入力フィルタ回路部110は、ノイズフィルタを構成し、商用電源のノイズを除去する。
整流回路部120は、商用電源の交流電流・電圧を入力し、入力した交流電流・電圧を全波整流し、全波整流により得られた脈流電流・電圧を出力する。
例えば、整流回路部120は、ダイオードブリッジで構成される。
電源平滑部130は、電解コンデンサC1を備える。
電源平滑部130は、整流回路部120から出力された脈流電流で電解コンデンサC1に電荷を充電し、充電した電荷を電解コンデンサC1から放電することにより、整流回路部120から出力された出力電流・電圧を平滑する。
例えば、電源平滑部130は、電解コンデンサC1のみで構成されるコンデンサインプット方式の回路、または昇圧チョッパ方式のアクティブフィルタ回路で構成される。
以下、電源平滑部130を電解コンデンサC1のみで構成されるコンデンサインプット方式の回路として説明する。
点灯回路部140は、電源平滑部130により平滑された直流電流・電圧を入力し、入力した直流電圧を降圧し、所定の大きさの出力電流・電圧を発光ダイオード部160に出力する回路である。
例えば、点灯回路部140は、バックコンバータ方式またはハーフブリッジ方式の回路で構成される。
出力平滑部150は、電解コンデンサC2を備える。
出力平滑部150は、電源平滑部130と同様に、点灯回路部140から出力された出力電流・電圧を平滑する。
発光ダイオード部160は、プリント基板上に直列に接続された複数の発光ダイオードである。
発光ダイオード部160は、出力平滑部150により平滑された出力電流・電圧を入力し、入力した出力電流・電圧で点灯する。
発光ダイオード部160の複数の発光ダイオードは、所定の順方向降下電圧より大きい電圧が印加されると電流の大きさに応じた明るさで点灯し、印加される電圧が順方向降下電圧より小さいと点灯しない。
タイマー回路部180は、低温用LED点灯装置100が起動してからの経過時間をカウントし、所定の初期時間の経過を検出する。
初期時間とは、低温環境での使用により静電容量が低下した電解コンデンサC1と電解コンデンサC2とが発熱して内部温度を上昇し、それぞれの静電容量が十分に回復するための待ち時間である。
初期時間はタイマー回路部180に備える記憶回路に予め記憶・設定しておく。
点灯制御回路部170は、点灯回路部140を制御して点灯回路部140の出力電流の大きさを調整・変更する回路である。
例えば、点灯回路部140はスイッチ素子(例えば、トランジスタ)を備え、点灯制御回路部170は点灯回路部140のスイッチ素子をスイッチング制御する。点灯回路部140にはスイッチ素子のオン時間の割合に応じた大きさの電流が流れ、点灯回路部140は回路に流れる電流に応じた大きさの出力電流・電圧を出力する。
図2は、実施の形態1における点灯回路部140の出力電流制御を示すグラフである。
点灯制御回路部170による点灯回路部140の出力電流制御について、図2に基づいて説明する。
図2において、点灯回路部140から発光ダイオード部160への出力電流を実線で示し、電解コンデンサC1の静電容量を点線で示す。
点灯制御回路部170は、低温用LED点灯装置100が起動(時刻T0)してからタイマー回路部180が初期時間の経過(時刻T1)を検出するまで、所定の初期電流量の出力電流を点灯回路部140に出力させる。そして、点灯制御回路部170は、タイマー回路部180が初期時間の経過(時刻T0)を検出した後、所定の目標電流量の出力電流を点灯回路部140に出力させる。
目標電流量とは、発光ダイオード部160を目標の明るさ(例えば、最大の明るさ)で点灯するために必要な電流の大きさである。
初期電流量とは、低温環境での使用により電解コンデンサC1・C2の静電容量が低下していても、発光ダイオード部160に印加する出力電圧を発光ダイオード部160の順方向電圧より低くしない電流の大きさである。初期電流量は目標電流量より小さい(例えば、目標電流量の50%)。
目標電流量や初期電流量を点灯回路部140に出力させるための制御情報(例えば、スイッチ素子のオン時間の割合)は、点灯制御回路部170に備える記憶回路に予め記憶・設定しておく。
以下に、「初期時間」「初期電流量」について説明する。
図3は、電解コンデンサの静電容量およびインピーダンスの温度特性を示すグラフである。アルミ電解コンデンサBXC450V15μFを例に電解コンデンサの静電容量およびインピーダンスの温度特性について、図3に基づいて説明する。
図3において、実線はメーカーが開示している値を示し、破線は推測値を示している。
電解コンデンサを低温下で使用すると内部の電解液が凍結するため、静電容量が低下し、一方、内部インピーダンスが増加する。
例えば、電解コンデンサの静電容量は、−40度では常温時(20度)の60%に低下し、−60度では常温時の20%に低下する。
一方、電解コンデンサの内部インピーダンスは、−40度では常温時の600%に増加し、−60度では常温時の1200%に増加する。
このように、低温時には電解コンデンサの静電容量が低下する。
つまり、低温用LED点灯装置100の起動直後は各電解コンデンサC1・C2の温度が低く、静電容量が低下している。このため、起動直後の各電解コンデンサC1・C2は十分な量の電荷を充電できず、発光ダイオード部160に印加する出力電圧を十分に平滑することができない。
図4は、実施の形態1における低温用LED点灯装置100の起動直後の電解コンデンサC1の電圧波形を示すグラフ。
図5は、実施の形態1における低温用LED点灯装置100の起動直後の電解コンデンサC2の電圧波形を示すグラフ。
実施の形態1における低温用LED点灯装置100の起動直後の電解コンデンサC1・C2の電圧波形について、図4および図5に基づいて説明する。
整流回路部120の出力電圧(整流電圧)を一点鎖線で示し、電解コンデンサC1・C2の出力電圧(平滑電圧)を実線で示す。
電解コンデンサC1の平滑電圧は、整流回路部120の出力を平滑したものである。
電解コンデンサC2の平滑電圧は、発光ダイオード部160に印加する電圧と等しい。
電解コンデンサC1は、図4に示すように、整流回路部120の整流電圧を平滑する。
しかし、起動直後の電解コンデンサC1は静電容量が低下しているため整流電圧を十分に平滑できず、平滑電圧のリップル電圧ΔVが大きい。リップル電圧ΔVとは、平滑電圧の脈流成分の大きさである。つまり、平滑電圧の最大電圧(ピーク電圧VACp)と最小電圧との差がリップル電圧ΔVである。リップル電圧ΔVは、発光ダイオード部160に流れる負荷電流が大きいほど大きくなり、小さいほど小さくなる。
このため、点灯回路部140から発光ダイオード部160に出力する電流(負荷電流)が大きい場合、電解コンデンサC1の平滑電圧が発光ダイオード部160の順方向降下電圧Vfを下回る時間帯(t1からt2)が生じる。電解コンデンサC2の容量も低下しているため、図5のように、電解コンデンサC2もt1からt2の時間帯に発光ダイオード部160の順方向降下電圧Vfを下回る。そして、その時間帯に発光ダイオード部160が消灯し、発光ダイオード部160の点滅やちらつきが発生する。リップル電圧ΔVがΔV’以下になれば発光ダイオード部160の点滅やちらつきは発生しない。
リップル電圧ΔVをΔV’以下にして発光ダイオード部160の点滅やちらつきを防ぐ初期電流量ILEDは、以下のように求めることができる。
電解コンデンサC1に充電される電荷量Qが初期電流量ILEDの電流を流した場合に放電される電荷量以上であればよいため、以下の式(1)が成り立てばよい。
但し、C1は電解コンデンサC1の静電容量を示し、VACpは電源電圧、整流電圧および平滑電圧のピーク電圧を示す。また、t1’は整流電圧が順方向降下電圧Vfを下回る時刻を示し、t2は整流電圧が順方向電圧Vfを上回る時刻を示す。
Q=C1×(VACp−Vf)≧ILED×(t2−t1’) 式(1)
したがって、初期電流量ILEDは、上記式(1)に基づいて以下の式(2)で求めることができる。
ILED≦C1×(VACp−Vf)/(t2−t1’) 式(2)
また、時刻「t1’」「t2」は、以下の関係式(3)を満たす「t」として求めることができる。
但し、Vは電源電圧を示し、fは電源電圧、整流電圧および平滑電圧の周波数を示す。
V=VACp×sin(2×π×f×t)=Vf 式(3)
例えば、常温時の静電容量が「20μF」である電解コンデンサC1を「−60度」の環境で使用した場合、静電容量C1は常温時の20%(図3参照)に相当する「4μF」に低下する(式(4))。
C1=20μF×0.2=4μF 式(4)
また、電源電圧Vのピーク電圧VACpが「141V」であり、電源電圧Vの周波数fが「50Hz」であり、発光ダイオード部160の順方向降下電圧Vfが「50V」である場合、上記式(3)に各値を代入して以下の関係式(5)が得られる。
V=141×sin(2×π×50×t)=50 式(5)
上記関係式(5)を満たすtに基づいて、「(t2−t1’)=2.3ms」が求まる。
そして、得られた各値を上記式(2)に代入すると初期電流量ILEDの最大値として「158mA」が求める(式(6))。
したがって、上記条件において、初期電流量ILEDを「158mA」以下にすれば発光ダイオード部160の点滅やちらつきを防ぐことができる。
ILED≦4μF×(141V−50V)/(2.3ms)=158mA 式(6)
図6は、実施の形態1における低温用LED点灯装置100の電解コンデンサC1の電圧波形を示すグラフである。
実施の形態1において点灯回路部140から発光ダイオード部160に初期電流量ILEDを出力する初期時間T1について、図6に基づいて説明する。
図6(a)(b)は、点灯回路部140から発光ダイオード部160に出力する電流量を上記初期電流量ILED「158mA」より小さい「150mA」にした場合の電解コンデンサC1の電圧波形を示している。
図6(a)の横軸は500ms/DIVのレンジで時間を示し、図6(b)の横軸は5s/DIVのレンジで時間を示し、図6(a)(b)の縦軸は50V/DIVのレンジで電圧を示している。
周囲温度−60度の使用環境では電解コンデンサC1の静電容量が常温時の20%程度であるため(図3参照)、平滑電圧のリップル電圧ΔVが大きい。
一方、電解コンデンサC1の内部インピーダンスは常温時の1200%程度であるため(図3参照)、発熱量(自己発熱)が大きく、凍結した電解液が徐々にに解凍される。
そのため、時間が経過するにつれて、電解液が解凍され、電解コンデンサC1の静電容量が回復し、リップル電圧ΔVが小さくなる。
電解コンデンサC1の静電容量は、電解コンデンサC1の平滑電圧の下限値を結んだ曲線(一点鎖線)と同様に変化する。
図6(b)において、電解コンデンサC1の静電容量は、約2.5秒後にはリップル電圧ΔVが安定した約20秒経過時の静電容量(常温時の静電容量)の約80%に回復することが分かる。
そこで、上記の条件において、「2.5秒」程度(例えば、2.0秒から3.0秒の範囲)の初期時間T1に、「150mA」程度(例えば、148mAから158mAの範囲)の初期電流量ILEDを出力するとよい。
静電容量が定格静電容量の80%程度まで回復すれば、発光ダイオード部160を100%点灯させる電流量を点灯回路部140から出力しても、電解コンデンサC1の平滑電圧は発光ダイオード部160の順方向降下電圧Vfを下回らないと考えられるからである。
例えば、電解コンデンサの寿命は定格静電容量(常温時の静電容量)の64%を使用条件にして定義され、電解コンデンサを使用する回路は一般的にこの静電容量値「64%」で正常に動作するように設計される。
したがって、この静電容量値「64%」にマージンを加えた「80%」まで電解コンデンサC1の静電容量が回復すれば、低温用LED点灯装置100は十分に安定して動作する。
初期時間T1は、上記のように実測値または実験値(図6参照)に基づいて設定しても良いし、電解コンデンサC1の発熱量および電解液の温度特性に基づいて求めてもよい。
つまり、静電容量が常温時の「80%」であるときの電解液の目標温度を電解液の温度特性に基づいて求める。
次に、電解液の充填量に基づいて、電解液を低温度(例えば、−60度)から目標温度に上昇させるために必要な熱量Qを求める。
そして、熱量Qを発熱するために必要な時間tを初期時間T1として求める。熱量Qと時間tとは「Q=IRt」の関係を満たす。Iは電解コンデンサC1に流れる電流量を示し、Rは電解コンデンサC1の内部インピーダンスを示す。
本実施の形態では、光源に発光ダイオードを用いる場合について説明したが、低温環境下でも点灯可能な光源であればよく、光源は発光ダイオードに限定されない。例えば、低温環境下における点灯特性が良い光源を用いても良いし、低温環境下での点灯特性改善機能(例えば、光源を点灯特性が良い温度に暖める機能)を照明装置に備えても良い。また、光源の種類に応じて点灯回路部を構成すればよく、点灯回路部は出力電流(直流電流又は交流電流)を出力する。
実施の形態2.
実施の形態1と異なる点灯回路部140の出力電流制御について説明する。
低温用LED点灯装置100の回路構成は、実施の形態1(図1参照)と同じである。
図7は、実施の形態2における点灯回路部140の出力電流制御を示すグラフである。
点灯制御回路部170による点灯回路部140の出力制御について、図7に基づいて説明する。
点灯制御回路部170は、点灯回路部140から発光ダイオード部160に出力させる電流量を段階的に増加させる。
例えば、点灯制御回路部170は、点灯回路部140の出力電流を第1の電流量変更時間Taの経過時、第2の電流量変更時間Tbの経過時、第3の電流量変更時間T1(初期時間)の経過時の3段階で、初期電流量から目標電流量まで増加させる。
各電流量変更時間はタイマー回路部180に予め記憶・設定する。タイマー回路部180は設定値に基づいて各電流量変更時間の経過を検出し、各電流量変更時間の経過を点灯制御回路部170に通知する。各電流量変更時間を経過時の点灯回路部140の出力電流量は点灯制御回路部170に予め記憶・設定する。点灯制御回路部170は、タイマー回路部180から時間経過の通知を受ける度に、点灯回路部140の出力電流を当該時間の設定量に増加させる。但し、各電流量変更時間を経過時の点灯回路部140の出力電流量は、電解コンデンサC1の平滑電圧を発光ダイオード部160の順方向降下電圧Vfより低くしないものとする。
点灯回路部140の出力電流を初期時間の経過時まで段階的に増加させることにより、電解コンデンサC1の電解液をより短時間に解凍し、電解コンデンサC1の静電容量をより短時間に回復することができる。つまり、実施の形態1より短い初期時間を設定し、発光ダイオード部160をより早く目標の明るさで点灯させることができる。
また、発光ダイオード部160の明るさを段階的に変化させ、発光ダイオード部160の明るさの変化に対する違和感を和らげることができる。
但し、初期時間T1が経過して電解コンデンサC1の静電容量が十分に回復してから、点灯回路部140の出力電流を初期電流量から段階的に増加させても構わない。
実施の形態3.
実施の形態1、2と異なる点灯回路部140の出力電流制御について説明する。
低温用LED点灯装置100の回路構成は、実施の形態1(図1参照)と同じである。
図8は、実施の形態3における点灯回路部140の出力電流制御を示すグラフである。
点灯制御回路部170による点灯回路部140の出力制御について、図8に基づいて説明する。
点灯制御回路部170は、起動時(T0)から初期時間の経過時(T1)まで、点灯回路部140から発光ダイオード部160に出力させる電流量を所定の増加割合で又は所定の増加量ずつ連続的に増加させる。増加割合または増加量は点灯制御回路部170に予め記憶・設定する。初期時間の経過はタイマー回路部180が検出する。
これにより、点灯回路部140の出力電流は、起動時(T0)から初期時間T1が経過するまでの間に、初期電流量から目標電流量まで連続的に増加する。
但し、各時刻における点灯回路部140の出力電流量は、電解コンデンサC1の平滑電圧を発光ダイオード部160の順方向降下電圧Vfより低くしないものとする。
点灯回路部140の出力電流量を連続的に増加させることにより、電解コンデンサC1の電解液をより短時間に解凍し、電解コンデンサC1の静電容量をより短時間に回復することができる。つまり、実施の形態1より短い初期時間を設定し、発光ダイオード部160をより早く目標の明るさで点灯させることができる。
また、発光ダイオード部160の明るさの変化に対する違和感をフェードイン効果により和らげることができる。
実施の形態3において、点灯制御回路部170は、初期時間の経過時まで点灯回路部140の出力電流量を増加させるのではなく、点灯回路部140の出力電流量が目標電流量に達するまで点灯回路部140の出力電流量を増加させてもよい。この場合、タイマー回路部180は不要である。
実施の形態4.
実施の形態1〜3と異なる点灯回路部140の出力電流制御について説明する。
図9は、実施の形態4における低温用LED点灯装置100の回路ブロック図である。
図9において、低温用LED点灯装置100は、タイマー回路部180(図1参照)の代わりに、リップル電圧検出回路190を備える。その他の構成は実施の形態1〜3と同じである。
リップル電圧検出回路190は、発光ダイオード部160の電流入力部に接続し、発光ダイオード部160に印加する印加電圧(点灯回路部140の出力電圧)を検出する。
点灯制御回路部170は、リップル電圧検出回路190により検出された印加電圧が発光ダイオード部160の順方向降下電圧Vfより低くならないように、点灯回路部140の出力電流を初期電流量から目標電流量まで増加させる。
例えば、発光ダイオード部160の印加電圧に対応付けて点灯回路部140の制御情報(例えば、スイッチ素子のオン時間の割合)を示す制御表を点灯制御回路部170に予め記憶・設定する。
点灯制御回路部170はこの制御表に基づいて点灯回路部140の出力電流を制御する。
例えば、点灯制御回路部170は、図8のように連続的に、または、図7のように段階的に点灯回路部140の出力電流を増加させる。
点灯回路部140の出力電流を発光ダイオード部160の印加電圧に基づいて調整することにより、発光ダイオード部160を適切な明るさで点灯させることができる。
また、電解コンデンサC1の電解液をより短時間に解凍し、電解コンデンサC1の静電容量をより短時間に回復することができる。
100 低温用LED点灯装置、110 入力フィルタ回路部、120 整流回路部、130 電源平滑部、140 点灯回路部、150 出力平滑部、160 発光ダイオード部、170 点灯制御回路部、180 タイマー回路部、190 リップル電圧検出回路。

Claims (8)

  1. 光源を点灯する点灯装置において、
    交流電流を入力し、入力した交流電流を整流して脈流電流を出力する整流回路部と、
    温度に応じて静電容量が変化し、前記整流回路部から出力される脈流電流を直流電流に平滑する電解コンデンサと、
    前記電解コンデンサにより得られた直流電流を入力し、所定の目標電流量の出力電流を光源に出力する点灯回路部であって、前記整流回路部に交流電流が入力されてから前記電解コンデンサの温度が上昇して前記電解コンデンサの静電容量が所定量に達するための所定の初期時間が経過するまで前記目標電流量より小さい出力電流を光源に出力し、前記初期時間の経過後に前記目標電流量の出力電流を光源に出力する点灯回路部と
    を備えたことを特徴とする点灯装置。
  2. 光源を点灯する点灯装置において、
    交流電流を入力し、入力した交流電流を整流して脈流電流を出力する整流回路部と、
    前記整流回路部から出力される脈流電流を入力し、所定の目標電流量の出力電流を光源に出力する点灯回路部と、
    温度に応じて静電容量が変化し、前記点灯回路部から光源に出力される出力電流を平滑する電解コンデンサと
    を備え、
    前記点灯回路部は、前記整流回路部に交流電流が入力されてから前記電解コンデンサの温度が上昇して前記電解コンデンサの静電容量が所定量に達するための所定の初期時間が経過するまで前記目標電流量より小さい出力電流を光源に出力し、前記初期時間の経過後に前記目標電流量の出力電流を光源に出力する
    ことを特徴とする点灯装置。
  3. 前記点灯装置は、さらに、
    前記初期時間の経過を検出するタイマー回路部を備え、
    前記点灯回路部は、前記タイマー回路部が前記初期時間の経過を検出するまで前記目標電流量より小さい所定の初期電流量の出力電流を光源に出力し、前記タイマー回路部が前記初期時間の経過を検出した後に前記目標電流量の出力電流を光源に出力する
    ことを特徴とする請求項1または請求項2記載の点灯装置。
  4. 前記点灯装置は、さらに、
    前記初期時間を含んだ複数の電流量変更時間の経過を検出するタイマー回路部を備え、
    前記点灯回路部は、前記タイマー回路部が電流量変更時間の経過を検出する度に出力電流の出力量を増やすことにより、光源に出力する出力電流の大きさを前記目標電流量より小さい所定の初期電流量から前記目標電流量まで段階的に増加する
    ことを特徴とする請求項1または請求項2記載の点灯装置。
  5. 前記点灯装置は、さらに、
    前記初期時間の経過を検出するタイマー回路部を備え、
    前記点灯回路部は、前記タイマー回路部が前記初期時間の経過を検出するまで出力電流の出力量を増やし続けることにより、光源に出力する出力電流の大きさを前記目標電流量より小さい所定の初期電流量から前記目標電流量まで連続的に増加する
    ことを特徴とする請求項1または請求項2記載の点灯装置。
  6. 前記点灯装置は、直列に接続した複数の発光ダイオードを光源として点灯する点灯装置であり、
    前記初期電流量は、前記点灯装置の使用環境の温度に対応する前記電解コンデンサの静電容量に基づいて、光源に印加する直流電圧のリップルの下限の電圧を複数の発光ダイオードの順方向降下電圧より低くしない電流量として定められる
    ことを特徴とする請求項3〜請求項5いずれかに記載の点灯装置。
  7. 直列に接続した複数の発光ダイオードを光源として点灯する点灯装置であり、
    交流電流を入力し、入力した交流電流を整流して脈流電流を出力する整流回路部と、
    前記整流回路部から出力される脈流電流を入力し、所定の目標電流量の出力電流を光源に出力する点灯回路部と、
    光源に印加される出力電圧のリップルを検出するリップル電圧検出回路と
    を備え、
    前記点灯回路部は、前記リップル電圧検出回路により検出された出力電圧のリップルが複数の発光ダイオードの順方向降下電圧より低くならないように、光源に出力する出力電流の大きさを前記目標電流量より小さい所定の初期電流量から前記目標電流量まで増加する
    ことを特徴とする点灯装置。
  8. 請求項1〜請求項7いずれかに記載の点灯装置と、
    直列に接続した複数の発光ダイオードからなる光源として有する光源と
    を備えたことを特徴とする照明装置。
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