JP3475769B2 - イモビライザーシステム - Google Patents

イモビライザーシステム

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JP3475769B2
JP3475769B2 JP04038898A JP4038898A JP3475769B2 JP 3475769 B2 JP3475769 B2 JP 3475769B2 JP 04038898 A JP04038898 A JP 04038898A JP 4038898 A JP4038898 A JP 4038898A JP 3475769 B2 JP3475769 B2 JP 3475769B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、遠隔操作によりエ
ンジン始動を行うことができる車両に適用されるイモビ
ライザーシステムに関する。
【0002】
【従来の技術および解決しようとする課題】車両の盗難
防止を目的とするイモビライザーシステムが知られてい
る。イモビライザーシステムはイグニッションキー内蔵
のトランスポンダに記憶されたID番号を照合した後、
キーのID番号と登録番号とが一致した場合にのみエン
ジン始動を許可するものであり、不正な手段によるエン
ジン始動を禁止することにより車両の盗難を防止するこ
とができる。
【0003】一方、リモコンエンジンスタータと呼ばれ
るリモートコントローラを用いて遠隔操作によりエンジ
ン始動を行うことができる装置も知られているが、この
ような装置を用いて遠隔操作によりエンジン始動を行う
場合についても、車両の盗難防止を目的とするイモビラ
イザーシステムの機能を阻害しないことが望ましい。
【0004】本発明の目的は、遠隔操作によりエンジン
始動した場合に、盗難防止効果を維持することができる
イモビライザーシステムを提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】実施の形態を示す図1お
よび図2に対応づけて説明すると、請求項1に記載の発
明は、リモコンエンジンスタータである携帯型送信機3
1から送信されるエンジン始動許可信号を受信する第1
受信手段3と、トランスポンダ11から送信されるエン
ジン始動許可信号を受信する第2受信手段2と、前記第
1または第2受信手段によりエンジン始動許可信号が受
信された場合に、エンジンを始動させるエンジン制御手
段5と、前記携帯型送信機31から送信されたエンジン
始動信号によってエンジンが始動されたか、トランスポ
ンダ11から送信されるエンジン始動信号によってエン
ジンが始動されたかを識別する識別手段4と、この識別
手段4によって携帯型送信機から送信されたエンジン始
動手段によってエンジンが始動されたと識別された場合
には所定の動作を行い、前記識別手段4によってトラン
スポンダ11から送信されたエンジン始動信号によって
エンジンが始動されたと識別された場合には、所定の動
作を行わないように制御する制御手段5とを備えること
により上述の目的が達成される。請求項2に記載の発明
は、請求項1に記載のイモビライザーシステムにおい
て、イグニッションシリンダー1Aに差込まれたイグニ
ッションキー1を特定するキーIDを前記イグニッショ
ンキー1から送信するキーID送信手段11と、前記キ
ーID送信手段11から送信された前記キーIDを受信
するとともに受信された前記キーIDを予め登録された
登録キーIDと照合するキーID照合手段4とをさらに
備え、前記制御手段は、携帯型送信機から送信されたエ
ンジン始動許可信号によってエンジンが始動されたと識
別された後に前記キーID照合手段4において前記キー
IDが受信されない場合、および前記キーID照合手段
4での照合によりIDが一致しない場合には、車両の盗
難を防止するための所定の動作を行うように制御すると
ともに、携帯型送信機から送信されたエンジン始動許可
信号によってエンジンが始動されたと識別された後に前
記キーID照合手段4においてIDが一致した場合に
は、前記所定の動作を行わないように制御することによ
り上述の目的が達成される。請求項3に記載の発明は、
請求項1または2に記載のイモビライザーシステムにお
いて、前記所定の動作は、車両の走行の禁止であるとい
うものである。請求項4に記載の発明は、請求項1また
は2に記載のイモビライザーシステムにおいて、前記所
定の動作は、エンジンの強制停止であるというものであ
る。
【0006】
【発明の効果】請求項1に記載の発明によれば、エンジ
ン始動が、携帯型送信機から送信されたエンジン始動許
可信号によるものか、トランスポンダから送信されたエ
ンジン始動許可信号によるものかを識別手段で識別し、
携帯型送信機による場合には所定の動作を行い、トラン
スポンダからの信号による場合には所定の動作を行わな
いようにしたので、盗難防止効果を損ねることなく、車
両の遠隔始動をすることができる。請求項2に記載の発
明によれば、携帯型送信機から送信されたエンジン始動
許可手段によりエンジン始動が許可された後に、キーI
D照合手段においてキーIDが受信されない場合、およ
びキーID照合手段での照合によりIDが一致しない場
合には、車両の盗難を防止するための所定の動作を行わ
せるので、盗難防止効果を損ねることなく遠隔操作によ
るエンジン始動を可能とすることができる。請求項3に
記載の発明によれば、制御手段は車両の走行を禁止する
ので、盗難を確実に防止することができる。請求項4に
記載の発明によれば、制御手段はエンジンを強制停止す
るので、盗難を確実に防止することができる。
【0007】
【発明の実施の形態】−第1の実施の形態− 以下、図1〜図4を用いて、本発明によるイモビライザ
ーシステムの第1の実施の形態について説明する。
【0008】図1において、1はキーシリンダ1Aに差
込まれるイグニッションキーであり、後述する車両に設
置された送受信機2との間で交信するためのトランスポ
ンダ11、およびトランスポンダ11に接続されたキー
アンテナ12を内蔵する。図2に示すように、トランス
ポンダ11はキーアンテナ12で受信した車両アンテナ
21からの電波を受けて不図示のコンデンサに蓄電する
電荷変換部11aと、イグニッションキー1固有のキー
ID番号を記憶するEEPROM11cと、EEPRO
M11cからキーID番号を読み出すとともに車両アン
テナ21との間での電波の送受信を制御する制御部11
bとを備える。
【0009】電荷変換部11aに蓄積された電荷は、車
両アンテナ21への送信時の送信電力として、あるいは
制御部11bの電源として利用される。電波の送信時に
は制御部11bがEEPROM11cからキーID番号
を読み出し、読み出されたキーID番号の搬送電波がキ
ーアンテナ12から車両アンテナ21に向けて送信され
る。
【0010】図1において、2はイグニッションキー1
との間で送受信を行う送受信機である。図2に示すよう
に、送受信機2は電波の送受信を切換える送受信スイッ
チ22と、送信電波の搬送波信号を出力する発振器23
と、車両アンテナ21により受信した受信電波を復調す
る復調器24と、電波送受信のタイミング等を制御する
制御部25とを備える。
【0011】図1において、SW1はイグニッションシ
リンダー1Aに差込んだイグニッションキー1をイグニ
ッションオン位置まで回転させることによりオンするイ
グニッションスイッチ、SW2はそのイグニッションキ
ー1をさらにスタータオン位置まで回転させるとオンす
るスタータスイッチである。スタータスイッチSW2の
オンにより、スタータモータ70に電流が供給される。
【0012】図1において、3はリモートコントローラ
31からの固有のID番号を含む電波をアンテナ32を
介して受信したときにエンジンを始動させるエンジンス
タータである。エンジンスタータ3はリモートコントロ
ーラ31から送出された電波を受信すると、予め記憶さ
れたID番号と受信されたID番号とを照合し、両者が
一致した場合には、イグニッションをオンするとともに
スタータモータ70に向けて電流を供給する。なお、イ
グニッションをオンする動作は、イグニッションスイッ
チSW1をオンするのと同等の動作を意味する。またこ
のとき、エンジンスタータ3は後述するイモビライザー
ユニット4に向けて所定のスタータ信号を送出する。こ
れにより運転者はイグニッションキー1をキーシリンダ
1Aに差込まず、例えば車両の外側からエンジン始動を
行えるように構成されている。
【0013】図1において、4はCPU41と、登録キ
ーID番号を記憶したメモリ42とを備えるイモビライ
ザーユニットである。イモビライザーユニット4はエン
ジン始動を許可するエンジン始動許可信号、およびエン
ジン始動を禁止するエンジン始動禁止信号を後述するエ
ンジンコントロールモジュール5に向けて出力する。
【0014】図1に示すように、送受信機2の復調器2
4から出力される復調信号はイモビライザーユニット4
のCPU41に入力される。復調信号が入力されると、
CPU41は復調信号に含まれるキーID番号と、メモ
リ42に記憶されている登録キーID番号とを照合し、
両者が一致していればエンジン始動許可信号をエンジン
コントロールモジュール5に向けて出力する。またこの
とき、CPU41はエンジン始動許可信号がイグニッシ
ョンキー1の操作に基づくものであることを示す識別信
号である「A信号」をエンジン始動許可信号と併せて出
力する。
【0015】CPU41における照合の結果、復調信号
に含まれるキーID番号と、登録キーID番号とが互い
に一致しなければ、CPU41はエンジン始動禁止信号
をエンジンコントロールモジュール5に向けて出力す
る。
【0016】一方、エンジンスタータ3から出力される
スタータ信号もイモビライザーユニット4のCPU41
に入力される。スタータ信号を受けると、CPU41は
エンジン始動許可信号とともに、エンジン始動許可信号
がリモートコントローラ31の操作に基づくものである
ことを示す識別信号である「B信号」をエンジンコント
ロールモジュール5に向けて出力する。
【0017】図1に示すエンジンコントロールモジュー
ル(ECM)5は、エンジンに関する種々の制御を行う
ためのものであり、入力された識別信号を判別するため
のA信号およびB信号のコードが記憶されたメモリ51
を備える。エンジンコントロールモジュール5はエンジ
ン燃料噴射装置61、エンジン点火装置62、シフトロ
ックコントローラ63、アンチロックブレーキシステム
(ABS)コントロールユニット64、車速センサー6
5、スロットルセンサー66、警告装置67およびホー
ン68とそれぞれ接続されている。
【0018】エンジンコントロールモジュール5はイモ
ビライザーユニット4からのエンジン始動許可信号を受
けると、エンジンを始動させるための信号を燃料噴射装
置61および点火装置62に向けて出力する。またこの
とき、エンジン始動許可信号とともに入力された識別信
号をメモリ51に記憶されたコードと照合することによ
り、識別信号がA信号であるかB信号であるか、すなわ
ち、入力されたエンジン始動信号がイグニッションキー
1の操作に由来するものであるか、あるいはリモートコ
ントローラ31の操作に由来するものであるかを判別す
る。
【0019】次に、第1の実施の形態のイモビライザー
システムの動作について説明する。図3はイモビライザ
ーユニット4のCPU41で行われる処理を示すフロー
チャートである。図4の動作はイグニッションオンによ
りスタートする。ステップS1ではイグニッションスイ
ッチSW1の状態を読み込み、イグニッションスイッチ
SW1がオンしていると判定されればステップS5へ進
み、イグニッションスイッチSW1がオフしていると判
定されればステップS2へ進む。ステップS2ではエン
ジンスタータ3からのスタータ信号を受信したか否か判
断し、スタータ信号を受信したと判定されればステップ
S3へ進み、受信していないと判定されればステップS
1へ戻る。ステップS3ではエンジン始動許可信号とと
もに、そのエンジン始動許可信号がリモートコントロー
ラ31の操作に基づくものであることを示すB信号をエ
ンジンコントロールモジュール5に向けて出力し、ステ
ップS1へ戻る。
【0020】一方、ステップS5では送受信機2からイ
グニッションキー1に向けて電波を送信し、ステップS
6へ進む。ステップS6では送受信機2がイグニッショ
ンキー1から送信された電波を受信し、読取られたキー
ID番号とメモリ42に記憶されている登録キーID番
号とを照合する。ステップS6において両者のID番号
が一致すると判定されればステップS8へ進み、両者が
一致しないと判定されればステップS7へ進む。
【0021】ステップS7ではエンジン始動禁止信号を
エンジンコントロールモジュール5に向けて出力し、シ
ーケンスを終了する。一方、ステップS8ではエンジン
始動許可信号とともに、そのエンジン始動許可信号がイ
グニッションキー1の操作に基づくものであることを示
すA信号をエンジンコントロールモジュール5に向けて
出力し、シーケンスを終了する。
【0022】次に、図4を用いてエンジンコントロール
モジュール5での処理について説明する。図4の処理は
イグニッションオンによりスタートする。まず、ステッ
プS11ではシフトロックコントローラ63に向けてシ
フトレバー(不図示)の駆動禁止指令を出力し、パーキ
ング位置からのシフトレバーの移動を禁止する。次に、
ステップS12ではイモビライザーユニット4からエン
ジン始動禁止信号が入力されているか否か判断し、エン
ジン始動禁止信号がすでに入力されていると判定されれ
ばステップS13へ進み、エンジン始動禁止信号がまだ
入力されていないと判定されればステップS14へ進
む。なお、エンジン始動禁止信号の入力は図3のステッ
プS7の動作に対応するものである。
【0023】ステップS13ではエンジンの燃料噴射装
置61および点火装置62の動作を禁止してエンジンを
停止させ、シーケンスを終了する。一方、ステップS1
4ではイモビライザーユニット4からのエンジン始動許
可信号が入力されているか否か判断し、エンジン始動許
可信号がすでに入力されていると判定されればステップ
S15へ進み、エンジン始動許可信号がまだ入力されて
いないと判定されればステップS12へ戻る。なお、エ
ンジン始動許可信号の入力は図3のステップS3および
ステップS8のいずれかの動作に対応するものである。
【0024】ステップS15では燃料噴射装置61や点
火装置62等にエンジン始動のための適切な動作を指示
する指令を送出してエンジンを始動し、ステップS16
へ進む。ステップS16ではイモビライザー4から送出
された識別信号とメモリ51に記録されたA信号および
B信号のコードとを比較することにより、すでにA信号
を受信しているか否か判断し、すでにA信号が受信され
ていると判定されればステップS17へ進み、まだA信
号が受信されていないと判定されればステップS16を
繰返す。A信号の受信は図3のステップS8の動作に対
応するものである。ステップS17ではシフトロックコ
ントローラ64に向けてシフトロック解除を指令する信
号を出力する。これにより、シフトレバーをパーキング
位置から移動することが可能となる。
【0025】以下、車両の操作に即して、エンジン始動
から車両を走行させるまでの動作について説明する。
【0026】<リモートコントローラの操作に基づくエ
ンジン始動の場合>まず、リモートコントローラ31の
操作によってエンジン始動を行う場合の動作について述
べる。イグニッションキー1をキーシリンダ1Aに差込
むことなくリモートコントローラ31を操作した場合、
リモートコントローラの操作によってイグニッションオ
ンの状態となり、また、エンジンスタータ3の出力によ
りスタータモータ70が駆動される。エンジンスタータ
3によってエンジン始動が行われた場合、図3のステッ
プS1の判断は否定され、ステップS2の判断が肯定さ
れるから、ステップS3においてエンジン許可信号がB
信号とともにイモビライザーユニット4からエンジンコ
ントロールモジュール5に向けて送出されることにな
る。
【0027】一方、図4のエンジンコントロールモジュ
ール5での処理はイグニッションオンによりスタート
し、まず、ステップS11においてシフトレバーの駆動
が禁止される。次にステップS12の判断は否定され、
ステップS14の判断は肯定されるので、ステップS1
5においてエンジン始動が行われる。しかし、このと
き、未だエンジンコントロールモジュール5はイモビラ
イザー4から送出されるA信号を受信していないので、
ステップS17へは進むことなくステップS16を繰返
すこととなり、シフトレバーの駆動が禁止された状態に
維持される。したがって、運転者は車両を発進させるこ
とができない。
【0028】リモートコントローラ31の操作によりエ
ンジン始動を行った後、運転者が正規のイグニッション
キー1をキーシリンダ1Aに差込み、イグニッションキ
ー1をイグニッションオン位置まで操作した場合には、
イグニッションスイッチSW1がオンし、図3のステッ
プS1の判断が肯定される。そしてステップS5におい
て送受信機2からイグニッションキー1に向けて電波が
送信されるので、トランスポンダ11の電荷変換部11
aにおいて電荷が蓄積される。これにより、トランスポ
ンダの送信動作が開始され、イグニッションキー1から
送受信機2に向けてキーID番号が送信される。正規の
イグニッションキー1であれば、送受信機2での受信、
復調により得たキーID番号と、イモビライザーユニッ
ト4のメモリ42に記憶された登録ID番号とは一致す
るので、ステップS6における判断が肯定される。した
がって、ステップS8においてイモビライザー4からエ
ンジンコントロールモジュール5に向けてA信号が送出
される。A信号が送出された後は、図4のステップS1
6の判断が肯定されるので、ステップS17に進みシフ
トレバーの駆動が許可される。このため車両を発進させ
ることが可能となる。
【0029】リモートコントローラ31の操作によりエ
ンジン始動を行った後、正規のものでないイグニッショ
ンキー1をキーシリンダ1Aに差込み、イグニッション
オン位置まで操作した場合には、図3のステップS6の
判断が否定されるので、ステップS7においてエンジン
始動禁止信号が送信される。このため図4のステップS
12の判断が肯定され、ステップS13においてエンジ
ンが強制停止されることとなる。
【0030】リモートコントローラ31の操作によりエ
ンジン始動を行った後、不正な手段により、例えばイグ
ニッションスイッチSW1を短絡した場合には、キーI
D番号が送信されないのでステップS6の判断が否定さ
れ、ステップS7においてエンジン始動禁止信号が送信
される。したがって、同様にエンジンが強制停止され
る。
【0031】<イグニッションキーの操作に基づくエン
ジン始動の場合>次に、イグニッションキー1の操作に
よってエンジン始動を行う場合の動作について説明す
る。正規のイグニッションキー1をキーシリンダ1Aに
差込み、イグニッションオン位置まで操作すると、イグ
ニッションスイッチSW1がオンし、図3のステップS
1の判断が肯定されるのでステップS5へ進む。ステッ
プS5において送受信機2からイグニッションキー1に
向けて電波が送信されるので、上述のようにトランスポ
ンダ11の送信動作が開始され、イグニッションキー1
から送受信機2に向けてキーID番号が送信される。正
規のイグニッションキー1であれば送受信機2での受
信、復調により得たキーID番号と、メモリ42に記憶
された登録ID番号とは一致するので、ステップS6に
おける判断が肯定される。したがって、ステップS8に
おいてイモビライザー4からエンジンコントロールモジ
ュール5に向けてエンジン始動許可信号およびA信号が
送出される。
【0032】イグニッションキー1をスタータオン位置
まで操作すると、スタータスイッチSW2がオンするの
で、スタータモータ70が駆動される。一方、図4にお
けるステップS12の判断は否定され、ステップS14
の判断は肯定されるのでステップS15においてエンジ
ンが始動される。また、すでにA信号が送信されている
ので、ステップS16の判断が肯定されてステップS1
7へ進む。ステップS17ではシフトレバーの駆動を許
可するので、車両の発進が可能となる。
【0033】正規のものでないイグニッションキー1を
用いてエンジン始動しようとした場合、あるいは不正の
手段によりイグニッションスイッチSW1を短絡した場
合には、図3のステップS6の判断が否定されるので、
ステップS7においてエンジン始動禁止信号が送信され
る。このため図4のステップS12の判断が肯定され、
ステップS13においてエンジンが強制停止されること
となる。
【0034】以上のように、第1の実施の形態ではリモ
ートコントローラ31の操作に基づいてエンジン始動を
行った場合には、さらにイグニッションキー1のキーI
D番号を所定の登録キーID番号と照合し、両者が一致
しない限りシフトレバーの駆動を禁止している。このた
め正規のイグニッションキー1による操作を経ない限り
車両を発進させることができないので、盗難防止効果を
損ねることなく遠隔操作によるエンジン始動を可能とす
ることができる。
【0035】第1の実施の形態ではイグニッションキー
1から送信されたキーID番号と登録キーID番号とを
照合し、両者が一致しない限りエンジンを停止し、また
はシフトレバーの駆動を禁止することにより車両の盗難
を防止しているが、車両の盗難を防止するための他の種
々の動作を採用することができる。例えば、シフトレバ
ーの駆動を禁止する代りに、車速センサー65等により
車両の走行を検出したときにホーン68を鳴動させた
り、エンジンを停止させたり、ABSコントロールユニ
ット64に指令を出力することにより車輪をロックさせ
たりすることにより盗難を防止するようにしてもよい。
また、車速センサー65、スロットルセンサー66、あ
るいはエンジン回転数センサー(不図示)の検出値が一
定値に到達したときにエンジンを停止させたり、エンジ
ンの回転数の上昇を禁止したりすることにより盗難を防
止するようにしてもよい。また、エンジンを強制停止す
る代りに、上述の種々の動作を採用してもよい。
【0036】車両の盗難防止のための動作とともに、警
告装置67によって運転者に異常を知らせるための警告
を行うようにしてもよい。例えば、車両のパネルの警告
ランプを点灯し、あるいは車内のブザーを鳴動すること
により警告することができる。このような警告を行うこ
とにより、正規のドライバーが運転している場合に、そ
のドライバーがその状況、すなわち盗難防止のための所
定の動作に移行していることを迅速に把握することがで
きる。
【0037】−第2の実施の形態− 以下、図5〜図7を用いて、本発明にイモビライザーシ
ステムの第2の実施の形態について説明する。第2の実
施の形態は図1および図2に示す構成について第1の実
施の形態と同一構成を採るので、その説明は省略する。
【0038】図5はイグニッションスイッチSW1がオ
ンした場合の動作を示すフローチャートであり、ステッ
プS101〜ステップS108はエンジンコントロール
モジュール5の動作を、ステップS111〜ステップS
115はイモビライザーユニット4の動作をそれぞれ示
している。
【0039】図5のステップS101ではイグニッショ
ンスイッチSW1(図1)の状態を読み込み、イグニッ
ションスイッチSW1がオンしていると判定されればス
テップS102へ進み、オフしていると判定されればス
テップS101を繰返す。ステップS102ではイモビ
ライザーユニット4に向けて照合命令を送信し、ステッ
プS103へ進む。ステップS103ではイモビライザ
ーユニット4から照合が一致したことを示す信号を受信
したか否か判断し、受信したと判定されればステップS
104へ進み、受信しなかったと判定されればステップ
S108へ進む。ステップS108では燃料の噴射や点
火を止めることによりエンジンの始動を禁止してシーケ
ンスを終了する。
【0040】一方、ステップS104ではイモビライザ
ーユニット4からA信号を受信しているか否か判断し、
受信していると判定されればステップS105へ進み、
受信していないと判定されればステップS106へ進
む。ステップS105ではシフトレバーの駆動を許可
し、S106へ進む。ステップS106ではエンジン始
動を許可し、ステップS107へ進む。S107ではフ
ラグFをリセットし、シーケンスを終了する。
【0041】図5のステップS111ではトランスポン
ダ11への送信を行い、ステップS112へ進む。ステ
ップS112ではトランスポンダ11から送られたID
が受信されるのを待って、ステップS113へ進む。ス
テップS113ではキーIDの照合を行い、照合の結果
IDが一致すると判定されればステップS114へ進
み、照合不能の場合、およびIDが一致しないと判定さ
れればステップS115へ進む。
【0042】ステップS114ではIDの一致を知らせ
る信号、およびA信号をエンジンコントロールモジュー
ル5に向けて送信し、シーケンスを終了する。一方、ス
テップS115ではIDの照合不能またはIDの不一致
を知らせる信号をエンジンコントロールモジュール5に
向けて送信し、シーケンスを終了する。
【0043】次に、図6はリモートコントローラ31に
よってエンジン始動させる場合における動作を示し、ス
テップS201〜ステップS203はエンジンスタータ
3の動作を、ステップS211〜ステップS212はイ
モビライザーユニット4の動作を、ステップS221〜
ステップS226はエンジンコントロールモジュール5
の動作をそれぞれ示している。
【0044】図6のステップS201ではエンスタID
の受信を待って、ステップS202へ進む。ステップS
202ではエンスタIDの照合を行い、ステップS20
3においてその照合結果をイモビライザーユニット4に
向けて送信する。
【0045】図6のステップS211ではエンジンスタ
ータ3からの照合結果の受信を待って、ステップS21
2へ進む。ステップS212ではエンスタIDの照合結
果に応じて、IDが一致していればID一致を知らせる
信号、およびB信号を、IDが一致しなければIDの不
一致を知らせる信号をそれぞれエンジンコントロールモ
ジュール5に向けて送信し、シーケンスを終了する。
【0046】図6のステップS221ではイモビライザ
ーユニット4からの照合結果に応じてエンスタIDが正
規のIDであると判定されればステップS223へ進
み、正規のIDでないと判定されればステップS227
へ進む。ステップS223ではイモビライザーユニット
4からB信号が受信されているか否か判断し、受信され
ていると判定されればステップS224へ進み、受信さ
れていないと判定されればステップS227へ進む。ス
テップS227ではエンジン始動を禁止してシーケンス
を終了する。
【0047】一方、ステップS224ではシフトレバー
の駆動を禁止してステップS225へ進む。ステップS
225ではエンジン始動制御を行い、ステップS226
へ進む。ステップS226ではフラグFをセットしてシ
ーケンスを終了する。
【0048】図7はエンジン始動後におけるエンジンコ
ントロールモジュール5の動作を示す。図7のステップ
S301ではフラグFの状態を読み込み、フラグFがセ
ットされていると判定されればステップS302へ進
み、フラグFがセットされていないと判定されればシー
ケンスを終了する。ステップS302では車両の走行の
有無を判断し、走行していると判定されればステップS
303へ進み、走行していないと判定されればステップ
S302を繰返す。ステップS303ではエンジンを停
止する制御を行い、シーケンスを終了する。
【0049】以上のように、第2の実施の形態では、エ
ンジン始動に際してB信号を受信している場合にはフラ
グFをセットする一方で(ステップS226)、A信号
を受信した場合にはフラグFをリセットしている(ステ
ップS107)。そして、フラグFがセットされている
にもかかわらず車両の走行が検出された場合には、エン
ジンを停止するようにしているので(ステップS30
3)、第1の実施の形態と同様、リモートコントローラ
31によりエンジンが始動され、かつキーIDが正規の
ものと確認されていない場合には、車両の走行が禁止さ
れる。したがって、高度の盗難防止効果を発揮すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態のイモビライザーシステムを
示すブロック図。
【図2】イグニッションキーおよび送受信機の構成を示
すブロック図。
【図3】イモビライザーユニットの動作シーケンスを示
すフローチャート。
【図4】エンジンコントロールモジュールの動作シーケ
ンスを示すフローチャート。
【図5】第2の実施の形態において、イグニッションス
イッチがオンした場合の動作を示すフローチャート。
【図6】リモートコントローラ31によってエンジン始
動させる場合における動作を示すフローチャート。
【図7】エンジン始動後におけるエンジンコントロール
モジュールの動作を示すフローチャート。
【符号の説明】
1 イグニッションキー 1A イグニッションシリンダー 3 エンジンスタータ 4 イモビライザーユニット 5 エンジンコントロールモジュール 11 トランスポンダ 67 警告装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平8−150902(JP,A) 特開 平10−35416(JP,A) 特開 平7−165017(JP,A) 特開 平11−78789(JP,A) 特開 平10−81201(JP,A) 実開 平6−71325(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B60R 25/04 F02N 11/08 F02N 15/00

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 リモコンエンジンスタータである携帯型
    送信機から送信されるエンジン始動許可信号を受信する
    第1受信手段と、 トランスポンダから送信されるエンジン始動許可信号を
    受信する第2受信手段と、 前記第1または第2受信手段によりエンジン始動許可信
    号が受信された場合に、エンジンを始動させるエンジン
    制御手段と、 前記携帯型送信機から送信されたエンジン始動許可信号
    によってエンジンが始動されたか、トランスポンダから
    送信されるエンジン始動許可信号によってエンジンが始
    動されたかを識別する識別手段と、前記 識別手段によって携帯型送信機から送信されたエン
    ジン始動許可信号によってエンジンが始動されたと識別
    された場合には所定の動作を行い、 前記識別手段によってトランスポンダから送信されたエ
    ンジン始動許可信号によってエンジンが始動されたと識
    別された場合には、所定の動作を行わないように制御
    る制御手段とを備えることを特徴とするイモビライザー
    システム。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のイモビライザーシステ
    ムにおいて、 イグニッションシリンダーに差込まれたイグニッション
    キーを特定するキーIDを前記イグニッションキーから
    送信するキーID送信手段と、 前記キーID送信手段から送信された前記キーIDを受
    信するとともに受信された前記キーIDを予め登録され
    た登録キーIDと照合するキーID照合手段とをさらに
    備え前記制御手段は、前記識別手段によって携帯型送信機か
    ら送信されたエンジン始動許可信号によってエンジンが
    始動されたと識別された 後に前記キーID照合手段にお
    いて前記キーIDが受信されない場合、および前記キー
    ID照合手段での照合によりIDが一致しない場合に
    は、車両の盗難を防止するための所定の動作を行うとと
    もに、前記識別手段によって携帯型送信機から送信され
    たエンジン始動許可信号によってエンジンが始動された
    と識別された後に前記キーID照合手段においてIDが
    一致した場合には、前記所定の動作を行わないように制
    御することを特徴とするイモビライザーシステム。
  3. 【請求項3】 請求項1または2に記載のイモビライザ
    ーシステムにおいて、 前記所定の動作は、車両の走行の禁止である ことを特徴
    とするイモビライザーシステム。
  4. 【請求項4】 請求項1または2に記載のイモビライザ
    ーシステムにおいて、 前記所定の動作は、エンジンの強制停止である ことを特
    徴とするイモビライザーシステム。
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