JP4024653B2 - 盗難通報装置及び緊急通報システム - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両が盗難された場合又は車両が盗難される虞がある場合に有用な盗難通報装置及び緊急通報システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、車両の室内に設置された盗難防止システムが知られている。一般に、この盗難防止システムでは、車室内に盗難検知センサー、ブザー、インジケータなどの機器が設置され、車両が盗難された状況下で、盗難検知センサーによりこの車両の盗難が検知されると、ブザーによる警報音、インジケータによる警告照明などの警告処理が実行されるようになっている。また、車室内に無線機などが搭載され、車両が盗難されたときに、この無線機により車両の盗難が通報されるようにしたものがある。
その他、車両にイモビライザーを装備され、車両の鍵とシリンダーが無線などによって通信を行い、双方の機器の合意が取れた場合、あるいは各々に対応する複数のコードとそれに対応するアドレス情報が記憶されていて、そのコードとアドレスが対応した場合にのみ鍵を回して、車両を動かすことができ、これ以外は車両を動かすことができないようにしたものもある(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
【特許文献1】
特開平10−194087号公報(第2−3頁、図1)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の盗難防止システムでは、車両上に設置された盗難検知センサー、ブザー、インジケータ、無線機、イモビライザーなどの機器により、車両の盗難監視、車両の盗難が検知された場合の盗難警報又は盗難通報を実行するため、車両上の機器の破壊、取り外しなどの対応に対して万全でなく、車両上の機器の破壊や取り外しなどによりこれらの機器が正常に起動できない状態においては車両の盗難警報や盗難通報を実行することができないという問題がある。
本発明は、このような従来の問題を解決するためになされたもので、車両上の機器の破壊や取り外しなどにより、車両上の機器が正常に起動できない状態になっても、盗難警報、盗難通報を確実に行い、車両の盗難を未然に防止でき、また車両が盗難された場合でも車両を早期に発見できる優れた盗難通報装置及び緊急通報システムを提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を解決するために、本発明の盗難通報装置は、車両に搭載され、盗難検知用のセンサーより前記車両が盗難されたことが検知された場合に、通信手段により前記車両が盗難されたことを示す盗難信号を通知する盗難検知部と、前記車両の外部に設けられ、前記盗難検知部と定期的に通信を行い、前記盗難検知部から盗難信号を通知された場合、前記盗難検知部との通信に応じて、前記車両の盗難を緊急通報センターに盗難通報を発する通信手段を有する盗難監視部とを備え、前記車両に搭載された盗難検知部で前記車両の盗難を検知した場合、または前記盗難検知部との定期的な通信が行われない場合に、前記盗難監視部で前記車両の盗難通報を実行するものである。
この構成により、車両の所有者が車両の近くにいない場合でも、車両外の盗難監視装置の車両の盗難通報により、盗難監視センター、警察などへ車両が盗難されたことを確実に通知することができ、車両の盗難を未然に防止することができ、また、車両が盗難されていた場合は、警察による盗難車両の追跡に迅速に移行することができる。
また、車両上の機器の破壊や取り外しなどにより車両上の盗難検知装置と車両外の盗難監視装置との間の通信が正常に行われない場合に、車両外の盗難監視装置の車両の盗難警報により、車両の所有者に車両が盗難されることを確実に伝達することができ、車両の盗難を未然に防止することができる。
また、本発明の盗難通報装置前記盗難監視部は、前記盗難検知部との通信が途絶えた場合、前記盗難警報を実行するものである。
この構成により、車両上の機器の破壊や取り外しなどにより車両上の盗難検知装置と車両外の盗難監視装置との間の通信が途絶えた場合に、車両外の盗難監視装置の車両の盗難警報により、車両の所有者に車両が盗難されることを確実に伝達することができ、車両の盗難を未然に防止することができる。
さらに、本発明の盗難通報装置前記盗難検知部は、前記盗難監視部との通信を停止することで前記盗難信号を通知するものである。
この構成により、盗難検出部から盗難信号を電気的接続や電波などで出力せずとも、盗難監視部へ盗難であることを通知でき、盗難監視部では車両の盗難が生じたことを判断できる。
さらに、本発明の盗難通報装置前記盗難監視部は、ビープ音または音声を出力する音出力手段と、照明の点灯または点滅あるいは文字を表示する表示出力手段といずれかを備え、前記盗難通報を実行することを音出力手段または表示出力手段のいずれかで行うものである。
この構成により、車両の所有者が車両の近くにいない場合でも、車両外の盗難監視装置で音、光、文字などの情報伝達手段により、車両の所有者に車両が盗難されることを確実に伝達することができ、車両の盗難を未然に防止することができる。
さらに、本発明の盗難通報装置前記盗難検知部は、ビープ音または音声を出力する音出力手段と、照明の点灯または点滅あるいは文字を表示する表示出力手段といずれかを備え、前記盗難検知部で前記盗難信号を通知するときに、前記音出力手段または前記表示出力手段のいずれかを用いて前記車両の内側で盗難通報を行うものである。
この構成により、車両の所有者が車両の近くにいない場合でも、前記車両外の盗難監視装置の車両の盗難警報により、車両の所有者に車両が盗難されることを確実に伝達することができ、さらに車両上の盗難検知装置の盗難警報によって衆人環視を喚起するなど防犯効果を期待することができ、車両の盗難を未然に防止することができる。
さらに、本発明の盗難通報装置は、前記盗難検知部の動作をオンまたはオフに切換える盗難検知部制御手段と、前記盗難監視部の動作をオンまたはオフに切換える盗難監視部制御手段とを備え、前記盗難検知部がオンに切換えられ、かつ前記盗難監視部制御手段がオンに切換えられた場合にのみ前記車両の盗難監視を行うものである。
この構成により、遠隔地への移動などで、車両上の盗難検知装置と車両外の盗難監視装置が離れて通信を行えない状況下において、盗難検知装置又は盗難監視装置の動作をОFFに設定しておくことにより、車両上の盗難検知装置と車両外の盗難監視装置の誤動作を未然に防止することができる。
さらに、本発明の盗難通報装置前記盗難検知部は、前記盗難検知用のセンサーにイモビライザーを備え、前記車両の鍵に割当てられた識別情報と、前記イモビライザーに割当てられた識別情報とを照合して一致しない場合に、前記車両の盗難監視を行うものである。
この構成により、イモビライザーの照合結果と連動させることにより、所有者が意識することなしに、車両の盗難監視をON、OFF制御して、誤動作を防止することができる。すなわち、イモビライザーのIDと鍵のIDが一致してその照合が行われたときは、車両の所有者が車両に乗車していると判断して、盗難監視処理を停止することにより車両の盗難警報の誤動作を防止することができ、両IDが一致せず、その照合が行われていないときは、所有者が車両から離れていると判断して、車両の盗難監視を行い、車両の盗難又は異常を検知したときに、車両の盗難警報を実行して、車両の盗難を未然に防止することができる。
さらに、本発明の盗難通報装置は、前記車両の鍵に割当てられた識別情報と、前記イモビライザーに割当てられた識別情報とを照合して一致しない場合に、前記車両の盗難監視を行うとともに、前記車両に電源が投入されると、前記盗難通報を実行するものである。
この構成により、例えば(正規の)車両の所有者が乗車することなしに、車両に電源が投入された場合に、車両の盗難と判断し、車両の盗難警報を実行して、車両から離れている車両の所有者に車両が盗難されたことを確実に通知することができ、車両の盗難を未然に防止することができる。
さらに、本発明の盗難通報装置は、前記車両に電源が投入されたことは、前記車両にイグニション電流が流れたこと、前記車両にアクセサリ電源が流れたこと、または前記車両のエンジンが動作されたことで判定して、前記盗難通報を実行するものである。
この構成により、例えば(正規の)車両の所有者が乗車することなしに、車両のイグニッション電源がОNされた場合に、または車両のアクセサリ電源がОNされた場合に、または車両のエンジンがスタートした場合に、車両の盗難と判断し、車両の盗難警報を実行して、車両から離れている車両の所有者に、車両が盗難されたことを確実に通知することができ、車両の盗難を未然に防止することができる。
さらに、本発明の盗難通報装置は、前記盗難検知部と、前記盗難監視部との通信に、無線通信手段を用いるものである。
この構成により、盗難検出部から盗難監視部へ盗難信号を通知したり、定期的に通信を行うときに有線のケーブルなどを用いなくてもよく、盗難監視部を車両外の任意の位置に取り付けたり携帯することが容易となる。
さらに、本発明の盗難通報装置前記盗難監視部は、前記盗難通報を実行した日時と、盗難通報を実行した判定要因のすくなくともいずれかの情報を記録する記録手段を備えたものである。
この構成により、車両の盗難警報により車両の盗難を防止できるとともに、盗難警報に関する事項の記録から、車両の所有者が車両の盗難日時、盗難原因など車両の盗難状況を正確に把握することができ、この情報を警察などに提供することにより、警察で犯人の追跡、犯罪の摘発などに利用することもできる。
さらに、本発明の盗難通報装置は、前記記録手段の記録媒体に不揮発性メモリを用いるものである。
この構成により、電源供給が断たれても盗難警報の履歴を確実に残し、万が一停電、電源降下が発生してもその情報を確実に保存することができ、この情報を警察などへ提供することにより、警察で犯人の追跡、犯罪の摘発などに利用することもできる。
さらに、本発明の盗難通報装置は、前記記録手段に記録した情報を外部に出力する出力手段を備えたものである。
この構成により、記録手段に記録された盗難警報の履歴データなどをパソコンなどの外部機器を用いて取り出すことができ、この取り出したデータを警察で犯人の追跡、犯罪の摘発に利用することができる。
さらに、本発明の盗難通報装置は、前記盗難検知部が、前記車両の位置を検出する位置検出手段を備え、前記車両が盗難された場合に前記車両の位置が前記盗難検知部から前記盗難監視装置へ通知されるものである。
この構成により、車両の盗難場所など車両の位置情報を車両の所有者に伝達することができ、この位置情報を車両の所有者から警察へ連絡することにより、警察の現場への急行、車両の確保、犯罪の摘発などに役立てることができる。さらに、車両が盗難されていた場合、盗難車両の追跡、確保、犯罪の摘発などに役立てることもできる。
さらに、本発明の盗難通報装置の前記盗難監視が地図を表示する地図表示手段を備え、前記車両の位置を前記地図表示手段に表示するものである。
この構成により、地図を用いて車両の盗難場所など車両の盗難情報を正確に車両の所有者に伝達することができ、この情報を警察へ提供することにより、警察の現場への急行、車両の確保、犯罪の摘発などに役立てることができる。さらに、車両が盗難されていた場合、盗難車両の追跡、確保、犯罪の摘発などに役立てることもできる。
【0006】
また、本発明の緊急通報システムは、前記盗難通報装置と、前記盗難通報装置から前記車両の盗難の通報を受信する手段を有する緊急通報センターとを備えたものである。
この構成により、車両の所有者が車両の近くにいない場合でも、車両外の盗難監視装置の車両の盗難警報により、車両の所有者に車両が盗難されることを確実に伝達することができ、さらに車両外の盗難監視装置の車両の盗難通報により、盗難監視センター、警察などへ車両が盗難されたことを確実に通知することができ、車両の盗難を未然に防止することができ、また、車両が盗難されていた場合は、警察による盗難車両の追跡に迅速に移行することができる。
また、本発明の緊急通報システムは、前記盗難検知部と前記盗難監視部を有する盗難通報装置と、前記緊急通報センターを含む盗難防止体制とを統括し、前記盗難検知部により前記車両の盗難が検出され、前記盗難監視部から盗難通報が発せられた場合に、前記車両の所有者への連絡、警察への通報、盗難場所への派遣、盗難車両の追跡の少なくともいずれかの実施を要求する盗難防止手段を前記緊急通報センターに備えたものである。
この構成により、車両の盗難情報をセンターに伝達できるインフラにより、盗難警報、盗難通報を確実かつ迅速に行うことができ、車両の盗難を未然に防止することができ、万が一車両が盗難された場合でも、盗難車両の追跡、早期発見、確保が可能となる。
【0007】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態について図を用いて説明する。なお、ここに例示する実施の形態は、車両が盗難された場合に、この車両が盗難されたことを車両の所有者へ知らせるための盗難警報を出力する盗難防止装置と、この車両が盗難されたことを盗難監視センター、警察などへ自動通報する盗難通報装置とを備え、これら盗難警報装置、盗難通報装置と、車両の盗難阻止、盗難車両の追跡、犯罪の摘発など車両の盗難を防止する盗難監視センター、警察を含む既設又は新設の盗難監視体制とを統括して盗難防止システムを構築するものである。ここで盗難防止装置、盗難通報装置は、車両上に搭載される機器と、車両外に設置される機器の2機器構成になっていて、車両上外の両機器で定期的に通信を実施し、車両の盗難防止のための継続的な動作確認、動作検証を行う。車両上の機器で車両の盗難を検知した場合のほか、車両上の機器が破壊されたり、取り外されたりした場合に発生する両機器間の通信異常を検知した場合、さらに両機器間の通信が途絶えた場合に、車両の盗難と判断して、車両上外の機器で車両の盗難警報と盗難通報を自動的に実行する。以下、具体例を用いてさらに詳しく説明する。
【0008】
(実施の形態1)
図1に、本発明の第1の実施の形態を示している。図1において、車両上に搭載される機器は、ガラスが割られた状態を検知する衝撃センサー、車両が必要以上に揺れたことを検知する振動センサー、車両が傾いたことを検知する傾斜センサー、車両のドアが不正に開けられたことを検知するドアセンサー、座席に圧力がかかったことを検知する圧力センサー、体温を感知する温度センサーなどから1つ又は2つ以上又は別のセンサーから選択され、車両の盗難を検知するための盗難検知センサー5と、車両の鍵との通信により正規の鍵を照合した場合にのみ鍵を回すことができる制御もしくは通電によりエンジンを起動できるなどのセキュリティー処理を行うためのイモビライザー6と、盗難検知センサー5からの信号を受信して盗難監視を行うとともに、盗難検知センサー5の各センサーからの盗難監視の状況もしくはセンサーの動作状況、状態情報などの信号を定期的に車両外の盗難監視装置8に出力し、その出力に対する応答信号を受信する処理を行うことにより、前記盗難監視装置8との通信状態を把握する盗難検知装置1と、盗難検知センサー5の盗難監視の状況、各センサーの動作状況、状態情報および盗難監視装置8との通信状況を無線で送受信するための無線アンテナ2と、車両の盗難を検出した場合又は無線通信が正常に動作できないなどの異常が発生した場合に、警告音(ビープ音)を発生させるためのブザー3と、車両の盗難を検出した場合又は無線通信が正常に動作できないなどの異常が発生した場合に、インジケータなどの光によって警告するためのLED4と、盗難検知装置1、もしくは盗難検知センサー5などの各周辺機器、及び車両の電装機器に電源を供給する車両に既設の車両バッテリー7とを備える。
【0009】
なお、この車両上の機器において、ブザーを、警報音又は警報信号を発生するサイレンなど他の鳴音装置や、警告用、盗難抑制用の定形又は不定形の文言などからなる音声を発生する音声再生装置に代えてもよく、さらにLEDを、警告照明を発生するライト、閃光照明を放つフラッシュ照明などの他の照明や、車両の盗難防止を促す警告文字を表示するLCD(液晶画面)などの表示装置に代えてもよく、またこれらを組み合わせてもよい。また、盗難検知装置1に補助バッテリーを搭載してもよい。この場合、電源制御部105に車両バッテリー7の電源電圧を監視する機能を具備することにより、車両バッテリー7からの電源が途絶えた場合、あるいは異常が発生した場合などの電圧降下を検知して、補助バッテリーからの電源供給に切り替え、動作を継続することにより、安定した動作を確保する。また、補助バッテリーへの電源切り替えは、メインバッテリーの車両バッテリー7からの電源を遮断して、かつ補助バッテリーへの電源に切り代える方法と、メインバッテリー7からの電源供給を継続した状態で、補助バッテリーからの電源供給を付加する方法があり、どちらを選択してもよい。この場合、車両バッテリー7からの電源供給経路と補助バッテリーからの電源供給経路のいずれか一方が降下した場合に、他方の電源が降下した側の電源に供給することを防止するため、各々の電源供給経路に逆流防止用のダイオードを付加してもよい。
【0010】
これら車両上の機器において、特に盗難検知装置1は、盗難検知装置1と盗難監視装置8との間で盗難検知センサー5の盗難監視の状況、盗難監視センサー5、イモビライザー6の動作状況などを無線で送受信するRF無線機能を有する無線通信部101と、ブザー3の鳴音制御を行う警告音発生装置103と、LED4の照明制御を行う照明制御部104と、盗難検知センサー5、イモビライザー6からの信号を受信して盗難状況、盗難監視センサー5、イモビライザー6の動作状況などを監視するとともに、無線通信部101を制御して盗難監視装置8との通信処理を実施し、盗難検知センサー5で車両の盗難を検知する他、盗難検知センサー5の異常あるいは盗難検知装置1と盗難監視装置8との通信の異常などが発生した場合に車両が盗難されたと判断して、警告音発生装置103、照明制御部104を制御して、盗難警報処理を実行する制御部102と、車両バッテリー7からの電源を制御(降圧)して盗難検知装置1に電源を供給する電源制御部105とを具備する。
【0011】
ここで盗難検知装置1の制御部102の処理について図2乃至図6を用いて説明する。図2は制御部102の盗難監視処理を示している。図2において、制御部102は、盗難検知センサー5からの信号の監視を行う。ここで監視はポーティング処理で実施しているが、タイマーによる定期監視処理、もしくは盗難検知センサー5から出力される信号の受信割込みにて処理してもよい。また、制御部102は、イモビライザー6からの信号の監視を行う。この処理も同様に、ポーティング処理で実施しているが、これに代えて、タイマ監視、割込み処理のいずれかを選択してもよい。さらに制御部102は、定期通信処理を行い、盗難検知センサー5からの状態信号およびイモビライザー6からの状態信号を取得し、無線通信部101により、盗難監視装置8に状態通知信号を出力する。この処理も、ポーティング処理で実施しているが、タイマーによる定期送信処理が可能である。
【0012】
図3は図2における盗難検知センサー5の監視処理を示している。図3において、制御部102は、盗難検知センサー5からの状態信号を取得する。この状態信号が正常の場合は、現在の監視処理を継続する。また、盗難検知を示す信号を取得した場合又は異常を検出した場合、盗難警報処理に移行する。
【0013】
図4は図2におけるイモビライザー6の監視処理を示している。図4において、制御部102は、盗難検知センサー5の処理と同様に、イモビライザー6からの状態信号を取得する。この状態信号が正常の場合は、現在の監視処理を継続する。また、盗難検知を示す信号を取得した場合又は異常を検出した場合、盗難警報処理に移行する。
【0014】
図5は図2における定期通信処理を示している。図5において、制御部102は、盗難検知センサー5及びイモビライザー6の状態を示す信号を出力する。これらが正常状態の場合、定期通信信号を、無線通信部101を介して盗難監視装置8に出力する。盗難検知センサー5もしくはイモビライザー6から異常を示す信号を取得した場合、この異常状態を示すステータス信号を出力する。続いて制御部102は、応答信号を取得する処理に移行する。定期送信信号に対して盗難監視装置8から正常状態を示す応答信号を受信した場合、次の定期送信取得処理に移行する。また、異常を示す信号を取得した場合もしくは一定時間以上応答信号を受信できない場合、異常と判断して、警告音発生装置103に、ブザー3から警告音を出力する制御信号を出力するとともに照明制御部104にLED4を点灯、点滅制御する制御信号を出力する。
【0015】
図6は図3、図4における盗難警報処理を示している。図6において、盗難検知センサー5もしくはイモビライザー6から盗難検知を示す信号を取得した場合又は異常を検出した場合、盗難警報処理に移行する。盗難警報処理は、警告音発生装置103に、ブザー3からの警告音を出力する制御信号を出力するとともに、照明制御部104にLED4を点灯、点滅制御する制御信号を出力し、警告を行うことにより盗難を防止する。
【0016】
図1において、車両外に設置される機器は、盗難検知装置1の盗難監視状況、動作状況、盗難検知装置1との通信状態を把握するとともに、その受信信号に対し応答信号を出力し、その状況に応じて盗難警報処理、盗難通報処理などを行う盗難監視装置8と、盗難検知装置1の盗難監視の状況、動作状況などを無線で送受信するための無線アンテナ10と、盗難を検知した場合などの状況において携帯電話網などの無線通信手段を用いて盗難監視センター、警察などへ通報を行うための携帯電話アンテナ9と、盗難検知装置1からの盗難信号により車両の盗難を検出した場合又は無線通信が正常に動作できないなどの異常が発生した場合に、警告音(ビープ音)を発生させるためのブザー11と、同様に車両の盗難を検出した場合又は無線通信が正常に動作できないなどの異常が発生した場合に、インジケータなどの光によって警告するためのLED12と、盗難監視装置8に電源を供給する家庭用AC電源13とを備える。
【0017】
なお、この車両外の機器においても、車両上の機器と同様に、ブザーを、警報音又は警報信号を発生するサイレンなど他の鳴音装置や、警告用、盗難抑制用の定形又は不定形の文言などからなる音声を発生する音声再生装置に代えてもよく、さらにLEDを、警告照明を発生するライト、閃光照明を放つフラッシュ照明などの他の照明や、車両の盗難防止を促す警告文字を表示するLCD(液晶画面)などの表示装置に代えてもよく、またこれらを組み合わせてもよい。また、盗難検知装置1と同様に、盗難監視装置8に補助バッテリーを搭載してもよい。すなわち、盗難監視装置8に補助バッテリーを搭載するとともに、電源制御部808に家庭用AC電源13の電源電圧を監視する機能を具備することにより、家庭用AC電源13からの電源が途絶えた場合あるいは異常が発生した場合などの電圧降下を検知して、補助バッテリーからの電源供給に切り替え、動作を継続することにより、安定した動作を確保する。また、補助バッテリーへの電源切り替えは、メインバッテリーの家庭用AC電源13からの電源を遮断して、補助バッテリーへの電源に切り替える方法と、家庭用AC電源13からの電源供給を継続した状態で、補助バッテリーからの電源供給を付加する方法があり、どちらを選択してもよい。この場合、家庭用AC電源13からの電源供給経路と補助バッテリーからの電源供給経路のいずれか一方が降下した場合に、他方の電源が降下した側の電源に供給することを防止するため、各々の電源供給経路に逆流防止用のダイオードを付加してもよい。さらに、この電源に、AC電源に代えて、マンガン電池などの1次電池、ニッカド電池などの2次電池を用いてもよい。この場合、電源制御部808は、直流成分を降圧する処理を行う。電池により電源を供給することにより、盗難監視装置8を携帯することが可能となる。
【0018】
これら車両外の機器において、特に盗難監視装置8は、盗難検知装置1の無線通信部101と盗難監視の状況、動作状況などを無線で送受信するRF無線機能を有する無線通信部802と、携帯電話網により盗難監視センター、警察などへ車両の盗難を自動送信するための携帯電話無線機801と、ブザー11の鳴音制御を行う警告音発生装置803と、LED12の照明制御を行う照明制御部805と、盗難監視状況、および盗難された場合の日時、盗難要因などの状況を記録する処理を行うとともに、読み出し要求により、これら通報履歴などの情報を出力する処理を行うための記憶部806と、無線通信部802を制御して盗難検知装置1との通信処理を実施し、車両の盗難を検知した盗難信号を受信した場合又は通信が正常に動作できない場合に、警告音発生装置803、照明制御部805などを制御して、盗難警報処理を実行するとともに、携帯電話無線機801を制御して、盗難通報処理を実行する制御部804と、外部機器との接続を行い、外部機器からの通信信号を制御部804と接続する処理を行う外部機器接続インターフェース807と、家庭用AC電源13からの電源を降圧すると共に、直流成分に変換して盗難監視装置8に電源を供給する電源制御部808とを具備する。なお、記憶部806の記録媒体に不揮発性メモリを使用可能とする。
【0019】
ここで盗難監視装置8の制御部804の処理について図7、図8を用いて説明する。図7は制御部804の定期通信処理を示している。図7において、制御部804は、無線通信部802を介して、盗難検知装置1から、盗難検知センサー5及びイモビライザー6の状態を示す信号を取得する。この信号取得処理はポーティング処理で実施しているが、タイマーによる定期監視処理もしくは盗難検知装置1から出力される信号の受信割込みにて処理してもよい。この定期通信信号より、盗難検知センサー5及びイモビライザー6から正常な状態を示す信号を取得した場合、現在の監視処理を継続する。また、この定期通信信号もしくはイベント信号などにより盗難を検知する信号を取得した場合、もしくは異常状態、定期通信信号が一定期間受信できない場合は、盗難と判断して、盗難警報処理を含む盗難通報処理に移行する。
【0020】
図8は図7における盗難通報処理を示している。図8において、盗難検知センサー5、もしくはイモビライザー6から盗難検知を示す信号を取得した場合、もしくは異常を検出した場合、盗難通報処理に移行する。盗難通報処理は、携帯電話無線機801を用いて、記憶部806から取得した盗難監視センターの電話番号に発信処理を実施し、着信に移行した場合、盗難を示す信号を送信する。なお、盗難監視センターに着信しない、データ通信中に回線が切断されたなど通信が正常に行われない場合、正常に通信が完了するまでリトライ処理などを実施する。また、警告音発生装置803に、ブザー11からの警告音を出力する制御信号を出力するとともに、照明制御部805にLED12を点灯、点滅制御する制御信号を出力し、警告を行うことにより盗難を防止する。
【0021】
さらに、図9は盗難監視装置8と盗難検知装置1との間の通信処理を示している。図9において、通常の場合、盗難検知装置1は、盗難監視装置8に対して、定期通信信号を出力し、盗難監視装置8は、応答信号を送信する。この状態において、盗難検知装置1が盗難を検知した場合、盗難を検知したイベント処理、もしくは定期通信処理によって盗難を示す信号を出力すると共に、ブザー、照明を用いた盗難警報処理を実行する。盗難監視装置8は、車両の盗難を検知した信号の取得により、応答信号を返信すると共に、ブザー、照明を用いた盗難警報処理と、携帯無線電話機を用いた盗難通報処理を実行する。
【0022】
次に、第1の実施の形態における車両上の盗難検知装置1の動作について説明する。図1において、車両バッテリー7から電源が電源制御部105を介して供給され、盗難検知装置1で使用する電圧に変換して盗難検知装置1の各モジュール、ブザー3、LED4などの各警報装置、盗難検知センサー5、イモビライザー6などの各センサーに供給される。
【0023】
なお、盗難検知センサー5では、次のような盗難監視が行われる。衝撃センサーは、車両に加えられた衝撃が一定以下の場合、正常と判断し、一定以上の衝撃を検知した場合、ガラスを割られ、車両が盗難されたと判断する。振動センサーは、イモビライザー6を併用し、イモビライザー6で鍵の照合が行われていないにも関わらず車両の振動を検知した場合、車両を移動され、車両が盗難されたと判断する。ドアセンサーは、イモビライザー6を併用し、イモビライザー6で鍵の照合が行われていないにも関わらずドアの開動作を検知した場合、ドアを開かれ、車両が盗難されたと判断する。圧力センサーは、イモビライザー6を併用し、イモビライザー6で鍵の照合が行われていないにも関わらず座席に圧力が加わったことを検知した場合、車両に人が乗り込み、車両が盗難されたと判断する。温度センサーは、イモビライザー6を併用し、イモビライザー6で鍵の照合が行われていないにも関わらず一定以上の温度を検知した場合、車両に人が乗り込み、車両が盗難されたと判断する。なお、温度の場合は、車室内の温度もしくはシート付近の温度が急激に変化した場合に、人が乗り込んだと判断することができる。
【0024】
盗難検知センサー5は、各センサーによる監視状況を制御部102に出力する。イモビライザー6は、鍵の照合ごとに、その照合結果を制御部102に出力する。制御部102は、盗難検知センサー5、イモビライザー6などの盗難監視センサーからの信号を絶えず監視するとともに、この監視の状況及び現在の盗難検知装置1の状況などを無線通信部101から無線アンテナ2により盗難監視装置8に定期的に送信するとともに、盗難監視装置8からの応答信号を受信し、双方向通信が正常に動作しているか否かの確認を行う。なお、この通信は、双方向ではなく、盗難検知装置1の状況を送信するだけの片方向通信であってもよい。制御部102は、車両が盗難されていない間、すなわち盗難検知センサー5、イモビライザー6に車両の盗難を検知されることがなく、無線通信部101、盗難検知センサー5、イモビライザー6が正常に動作している間は、同様の監視処理、通信処理を継続する。
【0025】
制御部102は、盗難検知センサー5から盗難検知信号を受信した場合又は異常を示す信号を受信した場合、イモビライザー6から照合できない信号を受信した場合又は異常を示す信号を受信した場合、盗難監視装置8との通信が正常に行われない場合、盗難警報処理に移行する。すなわち、制御部102は、警告音発生装置103に警告音を鳴音する制御信号を出力する。これにより警告音発生装置103は、ブザー3を鳴音する処理を実行する。また同時に、制御部102は、照明制御部104に警告照明を実施する制御信号を出力する。これにより照明制御部104は、LED4の照明点灯又は点滅を実行する。なお、盗難検知装置1の無線通信部101と盗難監視装置8の無線通信部802が正常に通信できないなどの状態が発生した場合も、同様に、この盗難警報処理に移行する。
【0026】
併せて制御部102は、無線通信部101に対して盗難を検知した信号又は異常を示す信号を出力する。無線通信部101は、無線アンテナ2から盗難監視装置8の無線アンテナ10を介して無線通信部802へ車両の盗難を検知した信号を送信する。盗難監視装置8では、この盗難を検知した信号を受信すると、盗難警報処理及び盗難通報処理に移行する。なお、盗難検知装置1の無線通信部101と盗難監視装置8の無線通信部802が正常に通信できないなどの状態が発生した場合も、同様に、盗難監視装置8が盗難警報処理及び盗難通報処理に移行する。
【0027】
次に、第1の実施の形態における車両外の盗難監視装置8の動作について説明する。図1において、家庭用AC電源13からの電源が、電源制御部808を介して供給され、交流電源(AC電源)から直流電源(DC電源)に整流するとともに盗難監視装置8で使用する電圧に変換して、盗難監視装置8の各モジュール、ブザー11、LED12などの各警報装置に供給される。
【0028】
制御部804は、盗難検知装置1からの信号を受信し、盗難検知センサー5等の盗難監視状況、盗難監視センサー5等の動作状況の把握を行うとともに、この受信した信号に対して応答信号を出力する処理を実施する。なお、この通信は、盗難検知装置1から盗難監視装置8への片方向通信であってもよく、この場合、盗難監視装置8からは応答信号を出力しない。
【0029】
制御部804が、盗難検知装置1から盗難を示す信号を受信して盗難と判断した場合、又は盗難検知装置1との通信が正常に行われないなど、異常を認識した場合、盗難警報処理とともに盗難通報処理に移行する。すなわち、制御部804は、警告音発生装置803に警告音を鳴音する制御信号を出力する。これにより警告音発生装置803は、ブザー11を鳴音する処理を実行する。また同時に、制御部804は、照明制御部805に警告照明を実施する制御信号を出力する。これにより照明制御部805は、LED12の点灯又は点滅を実行する。
【0030】
併せて制御部804は、記憶部806に車両が盗難された日時、盗難を検知した条件などの情報を記録する処理を行なうとともに、盗難監視センターの電話番号を取得する処理を行う。続いて携帯電話無線機801を制御して、携帯電話アンテナ9により通信事業者の基地局との無線通信処理を実行し、盗難監視センターの電話番号に電話発信処理を実行する。盗難監視センターに着信し、通信状態に移行すると、制御部804は、着信を認識して、データ通信処理を実行し、記憶部806に記録された車両が盗難された日時、車両の盗難を検知した条件などの情報を送信する。この携帯電話無線機801による通報の際、電界強度が弱い、相手が通話中など、情報を正常に転送できない場合、リトライによる通報処理を実施する。また、相手先に着信した場合でも、データ転送の途中で通信回線が切断された場合には、同様に、リトライによる通報処理を実施する。なお、このリトライ回数の設定は目的に応じて実施すればよく、2回もしくは3回、又は必要に応じて通信が完了するまで無制限に実施するなど種々の設定が可能である。
【0031】
このようにして通報が完了すると、制御部804は、記憶部806に通報状況を記録する。この記憶部806に記録する情報は、車両の盗難を検知した日時、盗難を検知した条件だけでなく、盗難検知装置1の無線通信部101と盗難監視装置8の無線通信部802との通信に異常が発生したり、通信が途絶えたりした場合に、盗難監視センターに盗難通報を開始した時刻、発信した発信内容、盗難監視センターへの通報状況(通報が正常に実行されたか、途中で失敗したか、もしくはリトライ発信を行ったか、リトライ発信を何回実施したかなど)、通報に失敗した場合の失敗した理由(通話中、輻輳、未着信、電界強度弱など)などを記録する。
【0032】
また、外部機器接続インターフェース807にパーソナルコンピュータなどの外部機器を接続して、その外部機器から盗難履歴信号を要求する信号を取得した場合、制御部804は、記憶部806から盗難履歴情報などを取り出し、外部機器接続インターフェース807を介して外部機器に出力する。外部機器では、これらの履歴情報を画面表示することにより、車両の盗難が発生した日時、盗難を検出した要因などを把握することができる。なお、盗難監視装置8と外部機器との間の通信は、パーソナルコンピュータが標準装備している232C通信、USBなどを用いることにより実現できる。また、外部機器へ出力する情報は、盗難通報履歴だけではなく、記憶部806に記録されている盗難監視装置8のID番号、所有者の情報、車両番号、盗難監視装置8の電話番号などの情報、さらに車両の盗難を検知した日時、盗難を検知した条件、無線通信部101と無線通信部802との通信に異常が発生した場合又は通信が途絶えた場合に発信した発信内容、盗難監視センターに盗難通報を開始した時刻、盗難監視センターへの通報状況、通報に失敗した場合の失敗した理由、またさらに盗難検知装置1、盗難監視装置8が自己診断機能を具備している場合の自己診断情報などで、これらの情報を出力することも可能である。さらに情報の出力だけでなく、盗難監視センターの電話番号変更に伴う登録電話番号の修正や所有者が変更された場合、搭載する車両が変更された場合などに発生するIDの修正を実行する機能を付加することも可能である。これらの変更の場合、セキュリティーの強化の目的で、暗証番号照合機能を具備し、暗証番号の照合確認で、照合した場合にのみ、修正できる機能を併せて具備してもよい。
【0033】
このように第1の実施の形態によれば、車両上に搭載され、盗難検知用のセンサーにより車両が盗難されたことが検知された場合に、無線通信手段により車両が盗難されたことを示す盗難信号を出力する盗難検知装置1と、車両外に設置され、盗難検知装置1からの盗難信号を受信して、車両の盗難警報を発するとともに無線通信手段により緊急通報センターへ車両の盗難情報を送信する盗難監視装置8とを備え、車両が盗難された場合に、車両上の盗難検知装置1で車両の盗難を検知して、車両外の盗難監視装置8で車両の盗難警報及び盗難通報を実行するので、車両の所有者が車両の近くにいない場合でも、車両外の盗難監視装置8の車両の盗難警報により、車両の所有者に車両が盗難されることを確実に伝達することができる。さらに車両外の盗難監視装置8の車両の盗難通報により、盗難監視センター、警察などへ車両が盗難されたことを確実に通知することができ、車両の盗難を未然に防止することができ、また、車両が盗難されていた場合は、警察による盗難車両の追跡に迅速に移行することができる。
【0034】
また、車両上の盗難検知装置1と車両外の盗難監視装置8との間で定期的に通信処理を実施し、通信が正常に行われない場合又は通信が途絶えた場合に車両の盗難と判断して、車両外の盗難監視装置8で盗難警報及び盗難通報を実行するので、車両上の機器の破壊や取り外しなどにより車両上の盗難検知装置1と車両外の盗難監視装置8との間の通信が正常に行われない場合又は通信が途絶えた場合に、車両外の盗難監視装置8の車両の盗難警報により、車両の所有者に車両が盗難されたことを確実に伝達することができ、さらに車両外の盗難監視装置8の車両の盗難通報により、盗難監視センター、警察などへ車両が盗難されたことを確実に通知することができ、車両の盗難を未然に防止することができる。また、車両が盗難されていた場合は、警察による盗難車両の追跡に迅速に移行することができる。なお盗難検知装置1で盗難を検知した場合に、盗難監視装置8への通信を停止させることで通信を途絶えさせることで盗難監視装置8で車両の盗難と判断させるようにしてもよく、このように盗難信号の通知を、無線通信部101の動作を制御部102で停止させることで実施させることもできる。
【0035】
さらに、盗難警報は、鳴音手段によるビープ音、音声再生手段による定型又は不定型の文言からなる音声、照明手段による照明の点灯又は点滅、文字表示手段による文字の表示のいずれかから1つ以上選択されるので、車両の所有者が車両の近くにいない場合でも、車両外の盗難監視装置8で音、光、文字などの情報伝達手段により、車両の所有者に車両が盗難されたことを確実に伝達することができ、車両の盗難を未然に防止することができる。
【0036】
さらに、車両上の盗難検知装置1にもまた、車両外の盗難監視装置8と同様に、車両の盗難警報を発する手段を備え、車両の盗難警報が、鳴音手段によるビープ音、音声再生手段による定型又は不定型の文言からなる音声、照明手段による照明の点灯又は点滅、文字表示手段による文字の表示のいずれかから1つ以上選択されて、車両外の盗難監視装置8による車両の盗難警報とともに、車両上の盗難検知装置1で車両の盗難警報を実行するので、車両の所有者が車両の近くにいない場合でも、車両外の盗難監視装置8の車両の盗難警報により、車両の所有者に車両が盗難されたことを確実に伝達することができ、併せて車両上の盗難検知装置1の盗難警報によって衆人環視を喚起するなど防犯効果を期待することができ、車両の盗難を未然に防止することができる。
【0037】
さらに、車両が盗難された場合に、車両外の盗難監視装置8で盗難警報及び盗難通報を実行すると同時に、盗難警報及び盗難通報を実行した日時、盗難警報及び盗難通報を発信する要因を含む盗難警報及び盗難通報に関する事項を記録する記憶部806を具備するので、車両の盗難警報及び盗難通報により車両の盗難を防止できるとともに、盗難警報及び盗難通報に関する事項の記録から、車両の所有者が車両の盗難日時、盗難原因など車両の盗難状況を正確に把握することができ、この情報を警察などに提供することにより、警察で犯人の追跡、犯罪の摘発などに利用することもできる。
【0038】
さらに、記憶部806の記録媒体に不揮発性メモリを用いることができるので、電源供給が断たれても盗難警報及び盗難通報の履歴を確実に残し、万が一停電、電源降下が発生してもその情報を確実に保存することができ、この情報を警察などへ提供することにより、警察で犯人の追跡、犯罪の摘発などに利用することもできる。
【0039】
さらに、記憶部806に記録されたデータを外部へ出力する手段を具備するので、記憶部806に記録された盗難警報及び盗難通報の履歴データなどをパソコンなどの外部機器を用いて取り出すことができ、この取り出したデータを警察で犯人の追跡、犯罪の摘発に利用することができる。
【0040】
なお、本実施の形態においては、車両上の盗難検知装置1と、車両外の盗難監視装置8と、盗難監視センターを含む盗難防止体制とを統括し、車両上の盗難検知装置1又は車両外の盗難監視装置8から発信された信号の受信により、車両の所有者への連絡、警察への通報、盗難場所への急行、盗難車両の追跡を含む盗難防止の動作へ移行するように構成することもでき、車両からの盗難情報をセンターに伝達できるインフラにより、盗難検知、盗難通報を確実かつ迅速に行え、車両の盗難を未然に防止することができ、万が一車両が盗難された場合でも、盗難車両の追跡、早期発見、確保が可能となる。
なお盗難検知装置1と盗難監視装置8とは、無線通信部101および無線通信部802を用いて通信せずに、信号線などの有線ケーブルで接続して通信してもよく、この場合に有線ケーブルの切断によって通信が途絶え、盗難監視装置8で盗難と判断することもできる。また盗難検知装置1と盗難監視装置8とを、無線通信部101および無線通信部802を用いて通信した場合には、盗難監視装置8は車両の外側の自由な位置に取り付け可能であり、また盗難監視装置8を持ち歩くこともできる。
【0041】
(実施の形態2)
第2の実施の形態は、図示を省略するが、第1の実施の形態においてさらに、車両上又は車両外又は車両上外に、盗難検知装置1及び盗難監視装置8の動作をОN又はОFFのいずれかに切り替えるスイッチ機能を備える。このようにして、盗難検知装置1及び盗難監視装置8の動作が共にОNに設定された場合にのみ、車両の盗難監視を行い、車両の盗難が検出されたときに、盗難警報及び盗難通報を実行する。
このようなスイッチ機能を備えることにより、遠隔地への移動で、車両上の盗難検知装置1と車両外の盗難監視装置8が離れて通信を行えない状況下において、盗難検知装置1又は盗難監視装置8の動作をОFFに設定しておくことにより、盗難検知装置1と盗難監視装置8の誤動作を未然に防止することができる。
【0042】
また、第1の実施の形態においてさらに、車両の盗難監視処理のОN、ОFF制御にイモビライザーの照合結果を併用し、イモビライザー6に割り当てたIDと車両の鍵に割り当てたIDが一致して、鍵の照合が行われた場合に、車両の盗難監視をОFFし、イモビライザー6のIDと鍵のIDが一致せず、鍵の照合が行われていない場合に、車両の盗難監視をОNにする。このようにして、イモビライザー6のIDと鍵のIDが一致してその照合が行われたときは、車両の所有者が車両に乗車したと判断して、盗難監視処理を停止する。盗難監視処理を停止する場合、盗難検知装置1が、盗難監視装置8に対しても盗難監視処理を停止する制御信号を出力する。盗難監視装置8は、この制御信号を取得することにより盗難監視処理を停止する。なお、この状態において、例えば一定以上の衝撃が印可された場合でも、車両が正常に走行していると判断し、盗難警報、盗難通報は実行されない。また盗難検知装置1と盗難監視装置8との通信が正常に行われない場合でも、走行により一定の距離以上に達したと判断し、盗難警報、盗難通報は実行されない。また、車両が所定の位置に戻り、所有者が鍵を外した場合、所有者が車両から離れたと判断して、イモビライザー6が鍵の照合ができない状態の信号を出力する。盗難検知装置1は、このイモビライザー6からの信号により、再度盗難監視処理に復帰すると共に、盗難監視装置8に対して盗難監視処理に復帰する制御信号を出力する。盗難監視装置8は、この制御信号の受信により、盗難監視処理を実施する。
このようにイモビライザー6の照合結果と連動させることにより、所有者が意識することなしに、車両の盗難監視処理をОN、ОFF制御して、誤動作を防止することができる。
【0043】
(実施の形態3)
第3の実施の形態は、図示を省略するが、第1及び第2の実施の形態においてさらに、盗難検知センサー5とイモビライザー6とを併用し、次のような車両の状態を車両の盗難と判断し、盗難警報及び盗難通報を実行する。
第1に、イモビライザー6のIDと鍵のIDが一致せず、鍵の照合が行われていないにも関わらず、車両に電源が投入された場合に、車両の盗難と判断して、盗難警報及び盗難通報を実行する。このようにして、(正規の)車両の所有者が乗車することなしに、車両に電源が投入された場合に、車両の盗難と判断し、盗難警報及び盗難通報を実行して、車両の所有者及び盗難監視センター、警察などへ車両が盗難されたことを通知する。
第2に、イモビライザー6のIDと鍵のIDが一致せず、鍵の照合が行われていないにも関わらず、車両にイグニッション電源が投入された場合に、車両の盗難と判断して、盗難警報及び盗難通報を実行する。このようにして、(正規の)車両の所有者が乗車することなしに、車両のイグニッション電源がОNされた場合に、車両の盗難と判断し、盗難警報及び盗難通報を実行して、車両の所有者及び盗難監視センター、警察などへ車両が盗難されたことを通知する。
第3に、イモビライザー6のIDと鍵のIDが一致せず、鍵の照合が行われていないにも関わらず、車両にアクセサリー電源が投入された場合に、車両の盗難と判断して、盗難警報及び盗難通報を実行する。このようにして、(正規の)車両の所有者が乗車することなしに、車両のオーディオなどの電装機器に電源を供給するアクセサリー電源がОNされた場合に、車両の盗難と判断し、盗難警報及び盗難通報を実行して、車両の所有者及び盗難監視センター、警察などへ車両が盗難されたことを通知する。
第4に、イモビライザー6のIDと鍵のIDが一致せず、鍵の照合が行われていないにも関わらず、車両のエンジンがスタートした場合に、車両の盗難と判断して、盗難警報及び盗難通報を実行する。このようにして、(正規の)車両の所有者が乗車することなしに、車両のエンジンがスタートした場合に、車両の盗難と判断し、盗難警報及び盗難通報を実行して、車両の所有者及び盗難監視センター、警察などへ車両が盗難されたことを通知する。
第5に、ドアが開けられることなく、イモビライザー6の照合が完了した場合、車両の盗難と判断して、盗難警報及び盗難通報を実行する。このようにして、(正規の)車両の所有者が乗車することなしに、イモビライザー6の照合が完了した場合に、車両の盗難と判断し、盗難警報及び盗難通報を実行して、車両の所有者及び盗難監視センター、警察などへ車両が盗難されたことを通知する。
このように盗難検知センサー5とイモビライザー6とを併用して、さらに車両の電源、アクセサリー電源、イグニッション電源、エンジン動作などを併せて監視することにより、イモビライザー6で鍵の照合が行われていないにも関わらす、車両に電源が投入された場合、アクセサリー電源が印可された場合、イグニッション電源が印可された場合、エンジンが起動した場合、さらにドアが開けられることなくイモビライザー6の照合が完了した場合などから、車両の盗難を判断することもでき、このようにしても、より確実な盗難監視を実施することができる。
【0044】
(実施の形態4)
第4の実施の形態は、図示を省略するが、第1乃至第3の実施の形態において、盗難通報の通信手段に、パーソナルハンディーフォンシステム(PHS)を用いる。このようにして、既存の無線電話網のインフラを用いて、車両の盗難通報を実現し、車両の盗難情報を盗難監視センター、警察などへ確実に送信することができる。
また盗難通報の通信手段に、携帯電話網を用いる。このようにしても同様に、既存の無線電話網のインフラを用いて、車両の盗難通報を実現し、車両の盗難情報を盗難監視センター、警察などへ確実に送信することができる。
【0045】
(実施の形態5)
第5の実施の形態は、図示を省略するが、第1乃至第4の実施の形態において、車両上の盗難検知装置1と車両外の盗難監視装置8との間の通信手段に、パーソナルハンディーフォンシステム(PHS)を用いる。このようにして、既存の無線電話網のインフラを用いて、盗難検知装置1と盗難監視装置8との間に確実な通信を実現し、通信に異常が発生した場合、通信が途絶えた場合を把握することにより、車両上の機器の破壊や取り外しを確実に検知して、盗難警報及び盗難通報を確実に実行することができる。
また、車両上の盗難検知装置1と車両外の盗難監視装置8との間の通信手段に、省電力無線装置を用いる。このようにしても同様に、既存の無線電話網のインフラを用い、さらに盗難検知装置1に親子電話などを流用して、盗難検知装置1と盗難監視装置8との間に確実な通信を実現し、通信に異常が発生した場合、通信が途絶えた場合を把握することにより、車両上の機器の破壊や取り外しを確実に検知して、盗難警報及び盗難通報を確実に実行することができる。
【0046】
(実施の形態6)
図10に、本発明の第6の実施の形態を示している。この実施の形態では、盗難検知装置1は、車両の位置情報を生成する手段を備えたことが第1の実施の形態の盗難検知装置1と異なる。この手段は、位置情報生成部、GPS受信機、ジャイロセンサー、スピードセンサー受信機、GPSアンテナ、スピード信号受信ケーブルなどにより構成され、GPSアンテナからの情報、車輪の回転情報などから車両の位置情報を生成する。
【0047】
図10において、盗難検知装置1は、第1の実施の形態における盗難検知装置1の構成のほか、GPS生成からの情報を取得するGPSアンテナ14と、GPSアンテナ14から出力された情報に基いて、車両の絶対位置を生成するGPS受信機107と、振動センサーなどを用いて、車の方向が変化した場合に、この変化した情報(角度情報)を生成するジャイロセンサー108と、図示されない車両の車輪に設置された車速パルス生成機からの信号に基いて、車輪の回転状況を生成する、もしくはこの回転情報から車両の速度を生成するスピードセンサー受信機109と、GPS受信機107からGPS情報により車両の絶対位置を算出し、またGPS情報を取得できない場合に、ジャイロセンサー108、スピードセンサー受信機109からの情報により相対位置を算出し、正確な車両の位置情報を生成する位置情報生成部106とを具備する。なお、この実施の形態で、盗難監視装置は、第1の実施の形態と同じ基本構成を備えるとともに、盗難検知装置1の車両の位置情報を生成する機能に対応して、地図を表示する表示手段を具備し、盗難検知装置で車両の盗難を検知して、盗難監視装置に車両の位置情報を転送したときに、盗難監視装置の表示手段で車両の位置を表示する。
【0048】
次に、第6の実施の形態における車両上の盗難検知装置1の動作について、図10を用いて説明する。なお、盗難監視装置8については図1を参照する。図10において、盗難検知装置1は、第1の実施の形態で説明した盗難監視処理と並行して、車両の位置情報の生成を行う。GPS受信機107は、GPSアンテナ14から取得した情報を元に、経度、緯度などの車両の絶対位置を算出する。ジャイロセンサー108は、角度の変異を測定し、車両の角度が変化した場合、この角度の変異を電圧の変異などに変換し、電圧信号を出力する。スピードセンサー受信機109は、車輪に設置された車速パルス生成機から出力されたパルス信号の電圧を調整する。もしくは、矩形波などの信号に補正する、さらには前記パルス信号から車速を算出し、前記電圧を調整した信号、補正した矩形波信号、もしくは車速信号を出力する。位置情報生成部106は、GPS受信機107が生成した車両の絶対位置を元に絶対位置情報を把握すると共に、ジャイロセンサー108から角度情報、スピードセンサー受信機109からパルス信号、車速信号などの情報を取得し、絶対位置からの相対変移位置などを算出し、制御部102に出力する。制御部102は、この位置情報を蓄積するとともに無線通信部101を介して盗難監視装置8に出力する定期通信信号に入れて送信する。
【0049】
(図1参照)盗難監視装置8において、制御部804は、無線通信部802から取得する定期信号の盗難監視処理と並行して、盗難検知装置1から転送されてきた車両の位置情報を記憶部806に記録する。この位置情報の記録は、現在位置だけの記録、もしくは移動情報を取得するため、過去の複数のポイントを記録してもよい。
【0050】
制御部804は、盗難検知装置1から盗難を検知した信号を取得した場合、又は盗難検知装置1との定期通信処理が正常に実施できない場合、車両が盗難されたと判断して、携帯電話無線機801を用いて盗難監視センターに盗難通報を実行する。ここで送信する情報は、記憶部806に記録した盗難された日時、盗難を検知した条件などの情報と共に、位置情報生成部106から記憶部806に記録した車両の現在位置情報、位置履歴情報などを出力する。記憶部806に記録する情報、もしくは盗難監視センターに送信する情報は、位置情報生成部106が生成した位置情報だけでなく、GPS受信機107が生成した絶対位置情報、ジャイロセンサー108が生成した角度情報、スピードセンサー受信機109が生成したパルス信号、車速信号などの生情報を加えてもよい。
【0051】
このように第6の実施の形態によれば、車両上の盗難検知装置1に、車両の位置を把握する手段を具備し、車両が盗難された場合に、車両の位置情報を車両外の盗難監視装置8に転送し、盗難監視装置8で車両の位置情報を取得するので、車両の盗難場所を車両の所有者に伝達することができ、さらにこの位置情報を車両の所有者から警察へ連絡することにより、警察の現場への急行、車両の確保、犯罪の摘発などに役立てることができる。さらに、車両が盗難されていた場合、盗難車両の追跡、確保、犯罪の摘発などに役立てることもできる。
【0052】
また、車両外の盗難監視装置8に地図を表示する表示手段を具備し、車両が盗難された場合に、車両上の盗難検知装置1で盗難監視装置8に車両の位置情報を転送するとともに、盗難監視装置8の表示手段で車両の位置を表示するので、地図を用いて車両の盗難場所など車両の盗難情報を正確に車両の所有者に伝達することができ、この情報を警察へ提供することにより、警察の現場への急行、車両の確保、犯罪の摘発などに役立てることができる。さらに、車両が盗難されていた場合、盗難車両の追跡、確保、犯罪の摘発などに役立てることもできる。
【0053】
さらに、車両が盗難された場合に、車両上の盗難検知装置1で車両外の盗難監視装置8に車両の位置情報を転送するとともに、車両外の盗難監視装置8でこの位置情報を盗難監視センターへ転送するので、車両の所有者が車両の盗難に気づかない場合でも、盗難監視センター、警察などで車両の盗難状況、車両の位置情報を正確に把握することができ、警察の車両の盗難現場への急行、車両の確保、犯罪の摘発などに役立てることができる。さらに、車両が盗難されていた場合、盗難車両の追跡、確保、犯罪の摘発などに役立てることもできる。
【0054】
さらに、盗難検知装置1の車両の位置を把握する手段に、グローバルポジショニングシステム(GPS)、ジャイロセンサー、スピードパルスセンサーのいずれかから1つ以上のセンサーを用いることにより、車両の正確な位置情報を把握するので、車両の盗難場所など車両の盗難情報を正確に車両の所有者に伝達することができ、この情報を警察へ提供することにより、警察の現場への急行、車両の確保、犯罪の摘発などに役立てることができる。さらに、車両が盗難されていた場合、盗難車両の追跡、確保、犯罪の摘発などに役立てることもできる。
【0055】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明は、車両上に搭載する機器と車両外に設置する機器の2機器構成により、車両上外の機器間で定期的に通信処理を実施するなどの動作確認処理を行い、車両上の機器から車両の盗難を検知する信号を受信した場合又は車両上の機器が破壊されたり、取り外されたりしたときに発生する2機器間の通信異常を検知した場合に、車両の盗難と判断して、ブザーなどの警告音、インジケータ照明による警告照明などにより車両の所有者に車両の盗難警報を行い、また通信手段により緊急通報センターへ車両の盗難通報を行うようにしているので、車両の盗難を未然に防止することができ、また車両が盗難された場合でも車両を早期に発見できるという優れた効果を有する盗難防止システムを提供することができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態における盗難防止装置及び盗難監視装置並びに盗難防止システムを構成する車両上の機器及び車両外の機器を示すブロック図
【図2】同車両上の機器に備えた制御部の盗難監視処理を示すフロー図
【図3】同車両上の機器に備えた制御部の盗難検知センサー監視処理を示すフロー図
【図4】同車両上の機器に備えた制御部のイモビライザー監視処理を示すフロー図
【図5】同車両上の機器に備えた制御部の定期通信処理を示すフロー図
【図6】同車両上の機器に備えた制御部の盗難警報処理を示すフロー図
【図7】同車両外の機器に備えた制御部の定期通信処理を示すフロー図
【図8】同車両外の機器に備えた制御部の盗難通報処理を示すフロー図
【図9】同車両上の機器と同車両外の機器との通信処理を示す通信遷移図
【図10】本発明の第6の実施の形態における盗難防止装置及び盗難監視装置並びに盗難防止システムを構成する車両上の機器を示すブロック図
【符号の説明】
1 盗難検知装置
2 無線アンテナ
3 ブザー
4 LED
5 盗難検知センサー
6 イモビライザー
7 車両バッテリー
8 盗難監視装置
9 携帯電話アンテナ
10 無線アンテナ
11 ブザー
12 LED
13 家庭用AC電源
14 GPSアンテナ
101 無線通信部
102 制御部
103 警告音発生装置
104 照明制御部
105 電源制御部
106 位置情報生成部
107 GPS受信機
108 ジャイロセンサー
109 スピードセンサー受信機
801 携帯電話無線機
802 無線通信部
803 警告音発生装置
804 制御部
805 照明制御部
806 記憶部
807 外部機器接続インターフェース
808 電源制御部

Claims (17)

  1. 車両に搭載され、盗難検知用のセンサーより前記車両が盗難されたことが検知された場合に、通信手段により前記車両が盗難されたことを示す盗難信号を通知する盗難検知部と、前記車両の外部に設けられ、前記盗難検知部と定期的に通信を行い、前記盗難検知部から盗難信号を通知された場合、前記盗難検知部との通信に応じて、前記車両の盗難を緊急通報センターに盗難通報を発する通信手段を有する盗難監視部とを備え、前記車両に搭載された盗難検知部で前記車両の盗難を検知した場合、または前記盗難検知部との定期的な通信が行われない場合に、前記盗難監視部で前記車両の盗難通報を実行することを特徴とする盗難通報装置。
  2. 前記盗難監視部は、前記盗難検知部との通信が途絶えた場合、前記盗難警報を実行することを特徴とする請求項1に記載の盗難通報装置。
  3. 前記盗難検知部は、前記盗難監視部との通信を停止することで前記盗難信号を通知することを特徴とする請求項2に記載の盗難通報装置。
  4. 前記盗難監視部は、ビープ音または音声を出力する音出力手段と、照明の点灯または点滅あるいは文字を表示する表示出力手段といずれかを備え、前記盗難通報を実行することを音出力手段または表示出力手段のいずれかで行うことを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の盗難通報装置。
  5. 前記盗難検知部は、ビープ音または音声を出力する音出力手段と、照明の点灯または点滅あるいは文字を表示する表示出力手段といずれかを備え、前記盗難検知部で前記盗難信号を通知するときに、前記音出力手段または前記表示出力手段のいずれかを用いて前記車両の内側で盗難通報を行うことを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の盗難通報装置。
  6. 前記盗難検知部の動作をオンまたはオフに切換える盗難検知部制御手段と、前記盗難監視部の動作をオンまたはオフに切換える盗難監視部制御手段とを備え、前記盗難検知部がオンに切換えられ、かつ前記盗難監視部制御手段がオンに切換えられた場合にのみ前記車両の盗難監視を行うことを特徴とする請求項1ないし請求項5のいずれかに記載の盗難通報装置。
  7. 前記盗難検知部は、前記盗難検知用のセンサーにイモビライザーを備え、前記車両の鍵に割当てられた識別情報と、前記イモビライザーに割当てられた識別情報とを照合して一致しない場合に、前記車両の盗難監視を行うことを特徴とする請求項1ないし請求項6のいずれかに記載の盗難通報装置。
  8. 前記車両の鍵に割当てられた識別情報と、前記イモビライザーに割当てられた識別情報とを照合して一致しない場合に、前記車両の盗難監視を行うとともに、前記車両に電源が投入されると、前記盗難通報を実行することを特徴とする請求項1ないし請求項7のいずれかに記載の盗難通報装置。
  9. 前記車両に電源が投入されたことは、前記車両にイグニション電流が流れたこと、前記車両にアクセサリ電源が流れたこと、または前記車両のエンジンが動作されたことで判定して、前記盗難通報を実行することを特徴とする請求項8に記載の盗難通報装置。
  10. 前記盗難検知部と、前記盗難監視部との通信に、無線通信手段を用いることを特徴とする請求項1ないし請求項9のいずれかに記載の盗難通報装置。
  11. 前記盗難監視部は、前記盗難通報を実行した日時と、盗難通報を実行した判定要因のすくなくともいずれかの情報を記録する記録手段を備えたことを特徴とする請求項1ないし請求項10のいずれかに記載の盗難通報装置。
  12. 前記記録手段の記録媒体に不揮発性メモリを用いることを特徴とする請求項11に記載の盗難通報装置。
  13. 前記記録手段に記録した情報を外部に出力する出力手段を備えたことを特徴とする請求項13に記載の盗難通報装置。
  14. 前記盗難検知部が、前記車両の位置を検出する位置検出手段を備え、前記車両が盗難された場合に前記車両の位置が前記盗難検知部から前記盗難監視装置へ通知されることを特徴とする請求項1ないし請求項13のいずれかに記載の盗難通報装置。
  15. 前記盗難監視部が地図を表示する地図表示手段を備え、前記車両の位置を前記地図表示手段に表示することを特徴とする請求項14に記載の盗難通報装置。
  16. 請求項1に記載の盗難通報装置と、前記盗難通報装置から前記車両の盗難の通報を受信する手段を有する緊急通報センターとを備えたことを特徴とする緊急通報システム。
  17. 前記盗難検知部と前記盗難監視部を有する盗難通報装置と、前記緊急通報センターを含む盗難防止体制とを統括し、前記盗難検知部により前記車両の盗難が検出され、前記盗難監視部から盗難通報が発せられた場合に、前記車両の所有者への連絡、警察への通報、盗難場所への派遣、盗難車両の追跡の少なくともいずれかの実施を要求する盗難防止手段を前記緊急通報センターに備えたことを特徴とする請求項16に記載の緊急通報システム。
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