JP3828862B2 - 車載バッテリ異常通報システム、これに用いられる車載機、及びこれに用いられる車載電源アダプタ装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、監視車両に搭載された電装機器に電源供給する車載バッテリに関する異常を監視依頼者側に自動的に通報する車載バッテリ異常通報システム、これに用いられる車載機、及びこれに用いられる車載電源アダプタ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、車両に搭載されたオーディオ機器やナビゲーション装置等の電装機器が盗難される事故が多発する傾向にあり、これに備えて盗難防止装置も同時に車載されることが多くなった。常時監視するために、従来、この種の盗難防止装置は、比較的大容量である車載バッテリから電源供給を受けるようにしている。更に、近年、盗難防止装置には、監視車両から遠隔地にいる車両所有者や利用者に対してその監視結果を通報する機能も求められている。そのためにも、盗難防止装置は車載バッテリから電源供給を受けることが必然的となる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、この種の盗難防止装置は、上述のように比較的大容量である車載バッテリから電源供給を受けることが前提となっているため、車載バッテリが取り外されたり、電源線が切断されてしまうと正確に動作しなくなるという大きな欠点がある。この欠点に目をつけられ、電装機器等の盗難時には、まず車載バッテリが取り外されたり、バッテリ電源線が切断されたりして、盗難防止装置の監視動作が無効にされた後、車載電装機器が取り外されるという手口が横行している。また、場合によっては、車載バッテリ自体の盗難も考えられる。
【0004】
更に、トラック車両等では、乗用車のようにボンネット部がないためにスペース制約上、車載バッテリは、車両の下部側方等において露出されて取り付けられていることが多い。したがって、バッテリ電源線の切断は容易であり、車載バッテリ自体の盗難も容易である。
【0005】
よって本発明は、上述した現状に鑑み、車載バッテリが取り外されたり、バッテリ電源線を切断されても、遠隔地にいる車両所有者や利用者に対してその監視結果を確実に通報し、この車両所有者や利用者に異常事態を認知させることができる車載バッテリ異常通報システム、これに用いられる車載機及び車載電源アダプタ装置を提供することを課題としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するためになされた請求項1記載の車載バッテリ異常通報システムが、図1(A)の基本構成図に示すように、監視車両1に搭載された電装機器17に電源供給する車載バッテリ11に関する異常を監視依頼者4側に自動的に通報するシステムであって、前記車両1に搭載されたバックアップ電池123と、前記車両1に搭載されて、前記車載バッテリ11に関する異常を検出するバッテリ異常検出手段126Aと、前記車両1に搭載されて、前記監視対象車両1を特定する車両特定情報134aを格納する車両特定情報格納手段134と、前記車両1に搭載されて、前記バッテリ異常検出手段126Aにて前記異常が検出された際には前記バックアップ電池123から電源供給され、所定の通信網を介して、前記異常を前記車両特定情報134aと共に前記依頼者4側に送信する異常送信手段132と、所定の通信網を介して、前記異常を前記車両特定情報134aと共に受信する異常受信手段51aと、前記車両特定情報134aとこれに対応させて前記依頼者4の要望等に基づいて予め定められた送信先との関係を示す送信先テーブル52aを格納する送信先テーブル格納手段52と、前記送信先テーブル52aを参照して、前記異常と共に受信された前記車両特定情報134aに対応する送信先を取得する送信先取得手段51bと、前記送信先取得手段51bにて取得された送信先に、所定の通信網を介して、前記異常を通報する異常通報手段51cとを有していることを特徴とする。そして、図2のシステム構成図に示すように、バッテリ異常通報システムにおいて、 前記車両が、荷室ドアを介してのみ貨物を出し入れ可能なコンテナ型の荷室を有していると共に、前記バッテリ異常検出手段にて検出された異常に応答して前記荷室ドアをロックする、前記荷室内に取り付けられた、ドアロック手段、を更に有していることを特徴とする。
【0007】
請求項1記載の発明によれば、監視車両1’のバッテリ異常検出手段126Aにて車載バッテリ11に関する異常が検出されると、バックアップ電池123から電源供給され、所定の通信網を介して、異常送信手段132にてバッテリ異常が車両特定情報134aと共に送信される。これらバッテリ異常及び車両特定情報134aは異常受信手段51aにて受信され、送信先取得手段51bにて車両特定情報134aに対応する送信先が取得され、この送信先に向けて異常通報手段51cにて異常が通報される。そして、図2のシステム構成図に示すように、前記車両が、荷室ドアを介してのみ貨物を出し入れ可能なコンテナ型の荷室を有していると共に、前記バッテリ異常検出手段にて検出された異常に応答して前記荷室ドアがロックされる。
【0008】
上記課題を解決するためになされた請求項2記載の車載バッテリ異常通報システムが、図1(A)の基本構成図に示すように、少なくとも、監視車両に搭載された電装機器に電源供給する車載バッテリに関する異常を監視依頼者側に自動的に通報するシステムであって、前記車両に搭載されたバックアップ電池123と、前記車両に搭載されて、前記車載バッテリに関する異常を検出するバッテリ異常検出手段126Aと、前記車両に搭載されて、前記車載バッテリに関する異常が検出されている際に、前記バックアップ電池123から電源供給されて、車両ドアに関する異常を検出するドア異常検出手段126Bと、前記車両に搭載されて、前記監視対象車両を特定する車両特定情報を格納する車両特定情報格納手段134と、前記車両に搭載されて、前記ドア異常検出手段126Bにて前記車両ドアに関する異常が検出された際には、前記バックアップ電池123から電源供給され、前記車両ドアに関する異常を前記車載バッテリに関する異常に付加して、この異常を所定の通信網を介して、前記車両特定情報と共に前記依頼者側に送信する異常送信手段132と、所定の通信網を介して、前記異常を前記車両特定情報と共に受信する異常受信手段51aと、前記車両特定情報とこれに対応させて前記依頼者の要望等に基づいて予め定められた送信先との関係を示す送信先テーブルを格納する送信先テーブル格納手段52と、前記送信先テーブルを参照して、前記異常と共に受信された前記車両特定情報に対応する送信先を取得する送信先取得手段51bと、前記送信先取得手段51bにて取得された送信先に、所定の通信網を介して、前記異常を通報する異常通報手段51cと、を有していることを特徴とする。そして、図2のシステム構成図に示すように、バッテリ異常通報システムにおいて、 前記車両が、荷室ドアを介してのみ貨物を出し入れ可能なコンテナ型の荷室を有していると共に、前記バッテリ異常検出手段にて検出された異常に応答して前記荷室ドアをロックする、前記荷室内に取り付けられた、ドアロック手段、を更に有していることを特徴とする。
【0009】
請求項2記載の発明によれば、車載バッテリに関する異常が検出されている際に、車両ドアに関する異常が検出されると、バックアップ電池123から電源供給されて、この異常が所定の通信網を介して予め定められた送信先に通報される。特に、車両ドアに関する異常を車載バッテリに関する異常に付加して、この異常が通報されるようにしている。そして、前記車両が、荷室ドアを介してのみ貨物を出し入れ可能なコンテナ型の荷室を有し、バッテリー異常及びドア異常に応答して、前記荷室ドアがロックされる。
【0010】
上記課題を解決するためになされた請求項3記載の車載バッテリ異常通報システムは、図1(A)の基本構成図に示すように、請求項1又は請求項2記載の車載バッテリ異常通報システムにおいて、前記車載バッテリ11は、スペース制約上、車両の外部に露出されて取り付けられている、ことを特徴とする。
【0011】
請求項3記載の発明によれば、車載バッテリ11が車両の外部に露出されて取り付けられている多い搬送車に対して、特に有効な異常通報システムが提供される。
【0012】
上記課題を解決するためになされた請求項4記載の車載バッテリ異常通報システムが、図1(A)の基本構成図に示すように、請求項2〜請求項3のいずれか一項に記載の車載バッテリ異常通報システムにおいて、前記車両1の一部に取り付けられて、前記バッテリ異常検出手段126Aにて検出された異常に応答して、内蔵する小型バッテリを駆動電源として、可視信号及び/又は可聴信号によって前記車載バッテリに関する異常を警報する警報手段14、を更に有していることを特徴とする。
【0013】
請求項4記載の発明によれば、バッテリ電源線が切断されたり、車載バッテリが取り外されたりしても、内蔵する小型バッテリを駆動電源とする警報手段14にて車載バッテリに関する異常が警報される。
【0014】
上記課題を解決するためになされた請求項5記載の車載バッテリ異常通報システムは、図1(A)の基本構成図に示すように、請求項2〜請求項4のいずれか一項に記載の車載バッテリ異常通報システムにおいて、前記車両1は、荷室ドアを介してのみ貨物を出し入れ可能なコンテナ型の荷室を有し、前記荷室内に取り付けられて、前記バッテリ異常検出手段126Aにて検出された異常に応答して、前記荷室ドアをロックするドアロック手段15、を更に含むことを特徴とする。
【0015】
請求項5記載の発明によれば、バッテリ電源線が切断されたり、車載バッテリが取り外されたりした際には、荷室のドアがロックされる。
【0016】
上記課題を解決するためになされた請求項6記載の車載バッテリ異常通報システムは、図1(A)の基本構成図に示すように、請求項2〜請求項5のいずれか一項に記載の車載バッテリ異常通報システムにおいて、前記送信先は複数であり、前記異常通報手段51cは、これら複数の送信先に前記異常を通報することを特徴とする。
【0017】
請求項6記載の発明によれば、バッテリ異常の送信先は複数であり、異常通報手段51cは、これら複数の送信先に異常を通報するようにしているので、監視依頼者4はより確実に監視車両1における異常事態を認知することができる。
【0018】
上記課題を解決するためになされた請求項7記載の車載バッテリ異常通報システムは、図1(A)の基本構成図に示すように、請求項6記載の車載バッテリ異常通報システムにおいて、前記車両1に搭載されて、前記車両1の位置情報を取得する位置情報取得手段131を更に含み、前記異常送信手段132は、前記異常及び前記車両特定情報134aと共に前記位置情報も送信し、前記異常受信手段51aは、前記異常及び前記車両特定情報134aと共に前記位置情報も受信し、前記異常通報手段51cは、前記異常と共に前記位置情報も通報することを特徴とする。
【0019】
請求項7記載の発明によれば、バッテリ異常と共に、監視車両1の位置情報も通報されるようにしているので、監視依頼者4はより適切な対応を迅速にとることができる。
【0020】
上記課題を解決するためになされた請求項8記載の車載バッテリ異常通報システムは、図1(A)の基本構成図に示すように、請求項7記載の車載バッテリ異常通報システムにおいて、前記電装機器17は、盗難防止装置であり、前記異常は、前記車載バッテリ11が取り外し等により、この車載バッテリ11から前記盗難防止装置への電源供給が断とされた状態であることを特徴とする。
【0021】
請求項8記載の発明によれば、車載バッテリ取り外しにより盗難防止装置を無効にしておき車載電装機器を盗難するという典型的な犯罪が防止される。
【0022】
上記課題を解決するためになされた請求項9記載の車載バッテリ異常通報システムは、図1(A)の基本構成図に示すように、請求項2〜請求項8のいずれか一項に記載の車載バッテリ異常通報システムにおいて、前記異常受信手段51a、前記送信先取得手段51b、前記異常通報手段51c及び前記送信先テーブル格納手段52は、インターネット3に接続されたアプリケーションサービスプロバイダー5にて管理され、更に、このアプリケーションサービスプロバイダー5は、前記通信網としてデータ従量制課金方式の携帯電話パケット通信網2を利用して、前記異常受信手段51aにて前記異常送信手段132からの前記異常及び前記車両特定情報134aを受信し、かつ、前記通信網としてインターネット3を利用して、前記異常通報手段51cにて前記依頼者4が所有するインターネット端末装置に前記異常を通報することを特徴とする。
【0023】
請求項9記載の発明によれば、異常受信手段51a、送信先取得手段51b、異常通報手段51c及び送信先テーブル格納手段52はアプリケーションサービスプロバイダー5にて管理され、かつ携帯電話パケット通信網2、インターネット3を利用して、バッテリ異常が通報されるようにしているので、監視依頼者4は、最小限のハードウエア及びソフトウエア投資により異常事態の通報サービスが受けられる。
【0024】
上記課題を解決するためになされた請求項10記載の車載バッテリ異常通報システムは、図1(A)の基本構成図に示すように、請求項9記載の車載バッテリ異常通報システムにおいて、前記異常は、前記インターネット端末装置としてのパーソナルコンピュータ41にて、前記依頼者4に通報されることを特徴とする。
【0025】
請求項10記載の発明によれば、バッテリ異常は、インターネット3に接続されたパーソナルコンピュータ41にて依頼者4に通報されるので、監視依頼者4はブラウザを利用して容易に監視車両1における異常事態を認知することができる。
【0026】
上記課題を解決するためになされた請求項11記載の車載バッテリ異常通報システムは、図1(A)の基本構成図に示すように、請求項9記載の車載バッテリ異常通報システムにおいて、前記異常は、インターネット対応携帯電話網に接続された、前記インターネット端末装置としてのインターネット対応携帯電話42にて、前記依頼者4に通報されることを特徴とする。
【0027】
請求項11記載の発明によれば、バッテリ異常は、インターネット対応携帯電話網に接続されたインターネット対応携帯電話42にて監視依頼者4に通報されるので、監視依頼者4は場所を問わず確実に監視車両1における異常事態を認知することができる。
【0030】
上記課題を解決するためになされた請求項12記載の車載機が、図1(A)の基本構成図に示すように、少なくとも、監視車両に搭載された電装機器に電源供給する車載バッテリに関する異常を監視依頼者側に自動的に通報する車載バッテリ異常通報システムに用いられる車載機であって、バックアップ電池123と、前記車載バッテリに関する異常を検出するバッテリ異常検出手段126Aと、前記車載バッテリに関する異常が検出されている際に、前記バックアップ電池123から電源供給されて、車両ドアに関する異常を検出するドア異常検出手段126Bと、前記ドア異常検出手段126Bにて前記車両ドアに関する異常が検出された際には、前記バックアップ電池123から電源供給されて、前記車両ドアに関する異常を前記車載バッテリに関する異常に付加して、これを所定の通信網を介して予め定められた宛先に送信する異常送信手段132と、を有していることを特徴とする。そして、前記車両が、荷室ドアを介してのみ貨物を出し入れ可能なコンテナ型の荷室を有していると共に、前記バッテリ異常検出手段にて検出された異常に応答して前記荷室ドアをロックする、前記荷室内に取り付けられた、ドアロック手段、を更に有していることを特徴とする。
【0031】
請求項12記載の発明によれば、車載バッテリに関する異常が検出されている際に、車両ドアに関する異常が検出されると、バックアップ電池123から電源供給されて、これが所定の通信網を介して予め定められた宛先に送信される。特に、車両ドアに関する異常を車載バッテリに関する異常に付加して、この異常が送信されるようにしている。
【0032】
上記課題を解決するためになされた請求項13記載の車載機は、図1(A)の基本構成図に示すように、請求項12記載の車載機において、前記バッテリ異常検出手段にて検出された異常を示す信号を、所定の防犯装置に出力する異常信号出力端子、を更に含むことを特徴とする。
【0033】
請求項13記載の発明によれば、バッテリ電源線が切断されたり、車載バッテリが取り外された際には、その旨を示す信号が出力される異常信号出力端子を備えるので、この端子133を用いて容易に所望の外付け防犯装置が接続可能となる。
【0034】
上記課題を解決するためになされた請求項14記載の車載機は、図1(A)の基本構成図に示すように、請求項12又は請求項13記載の車載機において、前記通信網は、携帯電話網を含む広域通信網であることを特徴とする。
【0035】
請求項14記載の発明によれば、携帯電話網を含む広域通信網を利用してバッテリ異常が送信されるので、監視依頼者4は場所を問わず確実に監視車両1における異常事態を認知することができる。
【0048】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。図2は、本発明の一実施形態に係るシステム構成を示す図である。図2に示すように、この車載バッテリ異常通報システムは、基本的に、監視車両1に搭載された電装機器に電源供給する車載バッテリ11に関する異常を、携帯電話パケット通信網2、インターネット3等を介して監視依頼者4側に自動的に通報するものである。このシステムに係わるサービスは、例えば、携帯電話パケット通信網2及びインターネット3に接続されたアプリケーションサービスプロバイダー(ASP)5にて提供される。
【0049】
監視車両1としての、例えば乗用車には、車載バッテリ11、電源アダプタ装置12、車載通信装置13等が搭載されている。車載バッテリ11は、この実施形態では、監視車両1に搭載された電装機器に電源供給する公知の12ボルト型とするが、他の出力電圧型であってもよい。電源アダプタ装置12は、車載通信装置13への電源供給や電源バックアップ等の機能を有するが、これについては図3及び図4を用いて詳述する。車載通信装置13は、携帯電話パケット通信網2を利用した無線通信機能や、GPS衛星6を利用した位置情報取得等の機能を有するが、これについても図3を用いて詳述する。
【0050】
また、監視車両1′としての、例えばトラック車両には、上記乗用車と同様、上記車載バッテリ11′、電源アダプタ装置12、車載通信装置13等が搭載されている。但し、この車載バッテリ11′は、スペース制約上、車両の下部側方において露出されて取り付けられている。また、このトラック車両は、所定貨物を積載するコンテナ型の荷室1′aを有する。この荷室1′aは、荷室ドア1′a1を介してのみ貨物を出し入れ可能となっている。
【0051】
荷室1′aの内部には、ドアロック装置15が取り付けられ、バッテリ異常時には車載通信装置13からの信号に応答して荷室ドア1′a1をロックする。更に、このトラック車両の一部(トラクタ以外の荷室1′a等も含む、外部から異常警報を認識できる場所)には、バッテリ内蔵式パトライト(パトライト;パトライト社の登録商標)やバッテリ内蔵式サイレンが取り付けられている。これらも、バッテリ異常時には車載通信装置13′からの信号に応答して、可視信号や可聴信号にてこの異常を警報する。
【0052】
携帯電話パケット通信網2は、例えば、株式会社NTTドコモからサービス提供されているDoPaが利用される。このサービスは、携帯電話網においてパケット交換方式を利用したデータ通信サービスであり、通信したデータ量に応じて通信料が計算されるデータ従量制課金方式である。この方式は低料金でバッテリ異常通報サービスを提供する際の一助となる。この携帯電話パケット通信網2には、図示しない無線基地局を介して、車載通信装置13から通信接続可能である。この携帯電話パケット通信網2は、例えば、NTTドコモのiモードセンタと呼ばれる接続センタ21を介してインターネット3に通信接続されている。
【0053】
このインターネット3には、インターネット端末装置としてのパーソナルコンピュータ41やインターネット対応携帯電話42が通信接続される。なお、このインターネット3には、公知のインターネット対応携帯電話網も含まれ、このインターネット対応携帯電話網の無線基地局を介して、上記インターネット対応携帯電話42が通信接続される。このインターネット対応携帯電話網は、例えば、NTTドコモからサービス提供されているiモードサービスが利用可能であるが、KDDIからサービス提供されているEzwebやJ−フォンからサービス提供されているJ−スカイであってもよい。これらパーソナルコンピュータ41及びインターネット対応携帯電話42は、監視依頼者4にて監視車両1のバッテリ異常通報を受信するために利用される。なお、この監視依頼者4は、個人であっても、或いは会社であってもよい。
【0054】
上記接続センタ21に専用線を介して接続されるASP5は、近年普及しつつある、インターネット等の広域通信網を使って各種サービスを提供する事業者であり、この事業者は、例えば、本出願人である。ASP5は、接続センタ21を介して、携帯電話パケット通信網2及びインターネット3にも通信接続されている。このASP5は、携帯電話パケット通信網2及びインターネット3に接続される各通信装置に対して所定のデータを授受する通信装置51と、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスクからなる記憶装置52とから基本的に構成されている。この記憶装置52には、少なくとも、監視車両1の車両IDとバッテリ異常の送信先(又は、宛先ともよぶ)との関係を示す送信先テーブル52aが予め格納されている。この送信先は、例えば、監視依頼者4の要望等に基づいて予め定められたインターネット3上のメールアドレスである。このメールアドレスは、通常、監視依頼者4が自宅や会社で利用する上記パーソナルコンピュータ41やインターネット対応携帯電話42に割り当てられる。場合によっては、送信先として電話番号を割り当ててもよい。また、送信先は複数であってもよい。複数の送信先に異常を通報することにより、監視依頼者4はより早く確実に監視車両1における異常事態を認知することができるようになる。
【0055】
なお、記憶装置52は、上記送信先テーブル52aの他に、監視車両1の現在位置を通知する際に利用される地図データベース(地図データベースは他のウエブサイトから取得するようにしてもよい)、監視依頼者4に関する個人情報データベース、監視車両1に関する車両データベース等も格納され、データメモリエリアも有している。なお、この記憶装置52は送信先テーブル格納手段に対応する。
【0056】
上記パーソナルコンピュータ41及びインターネット対応携帯電話42の利用者である監視依頼者4は上記ASP5のユーザであり、この監視依頼者4はパーソナルコンピュータ41やインターネット対応携帯電話42のウェブブラウザから、ASP5のURL(Uniform Resource Locators)を指定することにより、インターネット3を介して、ASP5にアクセス可能である。
【0057】
上記構成における動作を簡単に説明すると、監視車両1において車載バッテリ11に関する異常が検出されると、ASP5の管理のもとに、携帯電話パケット通信網2及びインターネット3を介して、監視依頼者4のパーソナルコンピュータ41やインターネット対応携帯電話42にバッテリ異常が通報される。なお、この際、車載バッテリ11に替えて、バックアップ電池から電源供給される。
【0058】
このように、バッテリ異常が検出されると、バックアップ電池からの電源供給によりこの異常が所定の送信先に通報されるようにしているので、従来、バッテリ異常時には通報困難であった監視車両1における異常事態も通報可能になる。この結果、監視依頼者4は監視車両1から遠隔地にいても確実に盗難事故等の異常事態を認知することができ、適切な対応を迅速にとることができるようになる。
【0059】
特に、上記のようにASP5がデータ管理し、かつ携帯電話パケット通信網2、インターネット3を利用して、バッテリ異常が通報されるようにしているので、監視依頼者4は、最小限のハードウエア及びソフトウエア投資により、低料金でかつ確実に監視車両1における異常事態の通報サービスが受けられるようになる。この場合、監視依頼者4は、パーソナルコンピュータ41上のブラウザを利用して容易に監視車両1における異常事態を認知することができ、インターネット対応携帯電話42を有していれば、監視依頼者4は場所を問わず確実に監視車両1における異常事態を認知することができる。
【0060】
なお、本明細書中で、バッテリ異常とは、バッテリの取り外しは勿論、電源線やアース線の切断や、アース端子の解放等により、突発的にバッテリ電圧が異常低下した状態のことを示す。
【0061】
次に、本発明の実施形態に係る監視車両1側における構成を説明する。図3は、本発明の一実施形態に係る電源アダプタ装置及び車載通信装置の構成、並びに関連する機器類との接続例を示すブロック図である。図4は電源アダプタ装置の他の実施形態の構成を示すブロック図である。図5(A)は図3及び図4に示す電源アダプタ装置のバッテリ異常信号出力動作を示すフローチャートであり、図5(B)は図3及び図4に示す電源アダプタ装置のモード制御信号出力動作を示すフローチャートである。
【0062】
監視車両1(1′)には、図3に示すように、車載バッテリ11(11′)、電源アダプタ装置12及び車載通信装置13が搭載されている。車載バッテリ11と電源アダプタ装置12との間には、オフポジションOFF、アクセサリポジションACC、オンポジションON、及びエンジンスタートポジションSTを有するエンジンキースイッチ19が介設され、このスタートポジションSTにはエンジンを始動させるスタータモータ16が接続されている。また、車載バッテリ11からのバッテリ出力は、盗難防止装置、オーディオ機器、ナビゲーション装置等の車載電装機器17にも供給されている。また、車両のドアのロック/アンロックを検出してその検出結果を出力するドアセンサ18が、電源アダプタ装置12に接続されている。
【0063】
上記電源アダプタ装置12は、直流変圧回路(DC/DC)121、過充電保護回路122、バックアップ電池123、インターフェース回路(I/F)124、125、及び制御回路126を含んで構成される。電源入力端子RX12aに印加される車載バッテリ11からの12ボルトのバッテリ電圧は、DC/DC121にて、車載通信装置13に適した電圧値、例えば、5ボルトに変換されて、バックアップ電池123に供給される。バックアップ電池123は、例えば、出力電圧が5ボルト程度の2次電池(繰り返し充電が可能電池)が用いられる。このバックアップ電池123への過充電は、過充電保護回路122によって保護されている。この過充電保護回路122は、例えば、バックアップ電池123の端子電圧の上昇に伴うサイリスタのオンオフ動作を利用して充電電流を制御する公知技術が適用可能である。バックアップ電池123からの出力電力は、電源出力端子TX12a1及びTX12a2を介して、車載通信装置13及びドアセンサ18にそれぞれ供給される。このように、バックアップ電池123として繰り返し充電可能な2次電池が用いられているので、電池交換が基本的に不要になりメンテナンスが容易になる。なお、車載通信装置13及びドアセンサ18は、バッテリ異常時には電源アダプタ装置12内のバックアップ電池123から給電されるが、通常時にはこのバックアップ電池123を介して車載バッテリ11から給電されることになる。
【0064】
一方、電源入力端子RX12aに印加されるバッテリ電圧は、I/F124を介して制御回路126に印加される。I/F124は、バッテリ電圧が正常に入力している場合には制御回路126に適したハイレベル信号を出力し、さもなければローレベル信号を出力する。また、I/F125は、キーポジション入力端子RX12bにエンジンキースイッチ19から電源供給がある場合、すなわち、キーポジションがACC又はOFFである場合、制御回路126に適した、例えば、ハイレベル信号を出力し、さもなければ、例えば、ローレベル信号を出力する。このキーポジションとハイ/ローとの関係は、上記と逆にしてもよい。
【0065】
制御回路126は、I/F124からローレベル信号が供給された場合、すなわち、バッテリ異常時には、信号出力端子TX12bを介してバッテリ異常信号を出力する。また、制御回路126は、I/F124からローレベル信号が供給され、かつ、信号入力端子CX12にドアのロックからアンロックへの変化を示す信号が供給された場合、すなわち、バッテリ異常及びドア異常が共に検出された際には、信号出力端子TX12bを介してドア異常信号を出力する。上記ドア異常信号は、上記説明から明らかなように、バッテリ異常を示す信号の一種と考えることができる。バッテリ異常時に発生するロックからアンロックへの変化を示す信号により、当該バッテリ異常が、偶然に発生したものでなく、人為的な要因によるものであることが確定できる。このロックからアンロックへの変化を示す信号は、請求項の車両ドアに関する異常に対応する。この車両ドアに関する異常は、ロックからアンロックへの変化に限定されず、例えば、ドア閉からドア開への変化、ウインドウ降下等であってもよい。
【0066】
制御回路126は、また、I/F125からハイレベル信号が供給された場合、すなわち、エンジンキースイッチ19におけるキーポジションがACC又はOFF時には、信号出力端子TX12cを介して省電力モード制御信号を出力する。
【0067】
電源アダプタ装置は、図4に示すような他の実施形態でもよい。この図4の電源アダプタ装置12´において、上記図3の電源アダプタ装置12と同様の構成要素には、同一符号を付してその重複説明を省略する。すなわち、図4に示す電源アダプタ装置12´は、上記電源アダプタ装置12と異なり、DC/DC121及びバックアップ電池123´が接続された電源切替回路127(請求項の切替出力手段に対応)を有している。この電源切替回路127は、制御回路126´に指令されて、通常時にはDC/DC121により5ボルトに変換された出力電圧を電源出力端子TX12a1及びTX12a2を介して、車載通信装置13及びドアセンサ18にそれぞれ出力し、バッテリ異常検出時にはバックアップ電池123´からのバックアップ電圧を電源出力端子TX12a1及びTX12a2を介して、車載通信装置13及びドアセンサ18にそれぞれ切替出力する。制御回路126´は、上記信号出力端子TX12bに出力すると同様のバッテリ異常信号を電源切替回路127にも出力しており、これを受けて電源切替回路127は上記切替出力を行なう。この図4の電源アダプタ装置12´を用いると、2次電池のみならず、既成の乾電池等もバックアップ電池123´として利用可能になり汎用性が広がる。なお、図中、信号出力端子TX12b及びTX12cから出力される信号は、上記電源アダプタ装置12と同様である。なお、上記I/F124を含む制御回路126、126´のバッテリ異常検出機能は請求項のバッテリ異常検出手段に対応する。
【0068】
上記構成の電源アダプタ装置12及び12´は、図5に示すような動作をする。すなわち、図5(A)に示すように、電源アダプタ装置12及び12´のそれぞれの制御回路126及び126´は共に、I/F124からの信号がローレベルになると、すなわち、車載バッテリ11の取り外し検出等による車載バッテリ11の異常を検出すると(ステップS1のY)、次に、ステップS3において、ドア異常の検出を行う。このドア異常の検出には、例えば、上記ロックからアンロックへの変化検出が利用される。ステップS3において、ドア異常の検出無しの場合には信号出力端子TX12bを介してバッテリ異常信号が出力され(ステップS3のN)、ドア異常の検出有りの場合には信号出力端子TX12bを介してドア異常信号が出力される(ステップS3のY)。上記ステップS1においてバッテリ異常検出のない場合には(ステップS1のN)、バッテリ異常信号は出力されることなく一連の処理は終了する。このようなバッテリ異常信号出力動作は継続的に繰り返される。
【0069】
なお、図4の制御回路126´では、バックアップ電池123´からのバックアップ電圧が出力されるように電源切替回路127が制御される動作が加わる(ステップS2)。すなわち、バッテリ異常時において、図3の電源アダプタ装置12ではバッテリ異常によりバックアップ電池123への充電が停止しても車載通信装置13への電力供給は自動的に継続されるが、図4の電源アダプタ装置12´では電源切替回路127が切替制御されてバックアップ電池123´から電力供給が行われることになる。なお、ステップS1、ステップS3、ステップS4a及びこれに係るハードウエアは請求項のバッテリ異常検出手段、取外検出出力手段に対応し、ステップS1、ステップS3、ステップS4b及びこれに係るハードウエアは請求項のドア異常検出手段に対応し、そして、電源切替回路127は請求項の切替出力手段に対応する。
【0070】
このように、上記電源アダプタ装置12及び12´によれば、バッテリ出力電圧の変換機能のみならず、車載バッテリ11が取り外し検出された際に、バックアップ電池123、123´からのバックアップ電圧と共に車載バッテリ11の取り外し検出等によるバッテリ異常も車載通信装置13に出力するようにしているので、本アダプタ装置を車載通信装置13に付加することにより、従来、バッテリ異常時には通報困難であった監視車両1における異常事態の通報が可能になる。
【0071】
また、図5(B)に示すように、電源アダプタ装置12及び12´のそれぞれの制御回路126及び126´は共に、エンジンキースイッチ19におけるキーポジションがONの場合には、車載通信装置13を通常電力モードに制御するための通常電力モード制御信号を信号出力端子TX12cを介して車載通信装置13に出力し(ステップS12a)、エンジンキースイッチ19におけるキーポジションがACC又はOFFの場合には、車載通信装置13を省電力モードに制御するための省電力モード制御信号を信号出力端子TX12cを介して車載通信装置13に出力する(ステップS12b)。このようなモード制御信号出力処理は継続的に繰り返される。なお、車載通信装置13は、通信動作中には通常電力モードで送信動作を行い、通信動作中以外で受けた上記省電力モード制御信号に応答して省電力モードで動作する機能を有している。上記ステップS12a、ステップS12b及びこれに係るハードウエアは請求項のモード制御信号出力手段に対応する。
【0072】
上記電源アダプタ装置12及び12´によれば、エンジンキーがACC又はOFFポジションに移行したことに応答して、車載通信装置13を省電力モードで動作させることが可能になるので、車載通信装置13における無駄なバッテリ電力の消費を防止しつつ、監視車両1における異常事態を通報することが可能になる。
【0073】
なお、上記制御回路126及び126´は、図5(A)及び図5(B)に示した動作を行うものであれば、電子回路により実現してもよいし、マイコンを利用したソフトウエア制御により実現してもよい。
【0074】
図3に戻って、車載通信装置13は、GPS受信部131、携帯電話通信部132、制御部133、記憶部134及び電源スイッチ(不図示)を含んで構成される。請求項の位置情報取得手段に対応するGPS受信部131は、GPSアンテナ131aを介して(Global Positioning Systems)GPSを構成する複数のGPS衛星6からの電波を受信して現在位置情報を測定して、この情報を制御部133に供給する。携帯電話通信部132は、パケット通信アンテナ132aを介して、携帯電話パケット通信網2の無線基地局に無線接続される。これらGPS受信部131及び携帯電話通信部132は、公知の装置を利用可能である。なお、上記携帯電話通信部132は請求項の異常送信手段に対応する。
【0075】
制御部133は、基本的にCPU、ROM、及びRAMから構成され、CPUはROMに記憶されている制御プログラムにしたがって本実施形態に係る制御を含む各種の処理を実行する。RAMには、CPUが各種の処理を実行するうえにおいて必要なデータ、プログラム等が適宜記憶される。この制御部133に接続される記憶部134には、少なくともこの監視車両を特定する上記車両ID134aが格納されている。車両ID134aは請求項の車両特定情報に対応し、記憶部134は、請求項の車両特定情報格納手段に対応する。この車両特定情報は、必ずしも車両IDでなくてもよく、監視車両に固設されている電源アダプタ装置12や車載通信装置13のIDであってもよい。要は、監視車両を特定できる情報であればよい。この他に、記憶部134には、監視車両1の車種、色、車体番号等も格納するようにしてもよい。また、制御部133に接続された電源スイッチによりこの車載通信装置13の電源がオン/オフ指令される。この電源スイッチは、車載通信装置13の導入時や、メンテナンス時に操作される。
【0076】
この車載通信装置13は、電源入力端子RX13aを介して、電源アダプタ装置12から約5ボルト程度の電圧が印加され、この装置13に含まれる各電子回路部に分配供給される。また、制御部133に接続される信号入力端子RX13b及びRX13cにはそれぞれ、上記バッテリ異常信号及び通常電力/省電力モード制御信号が入力される。また、この車載通信装置13は、制御部133から供給されるバッテリ異常を示す信号を、パトライト等の外部警報機器に出力するための異常信号出力端子TX13a、TX13b及びTX13cを備えていてもよい。端子TX13a、TX13b及びTX13cとしては、例えば、周知のRS232C端子が利用可能である。これら端子TX13a、TX13b及びTX13cを用いて容易に所望の外付け警報装置が接続可能となる。したがって、遠隔地に異常通報すると同時に、車両周囲にも即時に異常を知らしめることが可能になる。なお、上記電源アダプタ装置12及び車載通信装置13は、別筐体(別体)で構成してもよいし、同一筐体(一体)に構成するようにしてもよい。
【0077】
異常信号出力端子TX13a、TX13b及びTX13cにはそれぞれ、例えば、バッテリ内蔵式パトライト14a、バッテリ内蔵式サイレン14b、ドアロック装置15が接続される。
【0078】
バッテリ内蔵式パトライト14a及びバッテリ内蔵式サイレン14bは共に、上記バッテリ異常を示す信号を受信するためのRS232C端子を備え、バッテリが内蔵されている。パトライト14a及びサイレン14bはそれぞれ、車載通信装置13からのバッテリ異常を示す信号に応答して、可視信号及び可聴信号を発する、周知のデバイスが利用可能である。このようなパトライト14a、サイレン14bにより、バッテリ電源線が切断されたり、車載バッテリ11が取り外されたりしても、内蔵する小型バッテリを駆動電源として、車載バッテリに関する異常が確実に警報される。パトライト14a及びサイレン14bは、請求項の警報手段に対応する。
【0079】
また、ドアロック装置15は、上記バッテリ異常を示す信号を受信するためのRS232C端子を備え、この信号に応答して荷室ドア1′a1をロックする。ドアロック装置15は、電動式であり、電源供給が停止されると自動的にロックがかかる、周知のデバイスが利用可能である。このドアロック装置15により、バッテリ電源線が切断されたり、車載バッテリが取り外されたりした際には荷室のドアがロックされ、荷室内の貨物の盗難が確実に防止される。ドアロック装置15は、請求項のドアロック手段に対応する。
【0080】
なお、請求項12〜請求項15では、電源アダプタ装置12及び車載通信装置13をまとめて車載機と呼んでいる。このような車載機を用いることにより、従来、通報困難であった監視車両1におけるバッテリ異常も通報可能になる。また、電源アダプタ装置12(12´)は、車載通信装置13と共に通常目に触れることのない場所に隠蔽されているので、犯罪者に気づかれずに監視車両1における異常事態を通報することも可能になる。
【0081】
このような構成の車載バッテリ異常通報システムによるバッテリ異常通報シーケンスを図2及び図6を用いて説明する。図2は上記の通りであり、図6は本発明の一実施形態に係るバッテリ異常通報シーケンスを示すフローチャートである。
【0082】
監視モードの設定がなされると、監視車両1側では、ステップS101において、上記バッテリ異常信号有無の監視が開始され(ステップS101のN)、ここでバッテリ異常信号が有ればステップS102に進む(ステップS101のY)。このバッテリ異常信号は、上記図5で説明した通りである。
【0083】
ステップS102においては、上記バッテリ異常信号に続いてドア異常信号の有無が判定され、ここでドア異常信号が無ければ(ステップS102のN)ステップS103aに進み、監視依頼者4への送信すべき異常情報としてバッテリ異常を設定し、ここでドア異常信号が有れば(ステップS102のY)ステップS103bに進み、同異常情報としてドア異常を設定する。ここで、念のため説明しておくと、上記ドア異常信号はバッテリ異常を伴うものである。このドア異常により、当該バッテリ異常が、人為的な要因によるものであることが確定できる。なお、上記ドア異常信号が有れば、サイレン吹鳴するようにしてよい。
【0084】
次に、ステップS104においては、記憶部134に格納されている車両ID134aが読み出される。また、ステップS105においては、GPS受信部131を利用して現在位置情報が取得される。更に、ステップS106において、上記異常情報と共に車両ID134a及び現在位置情報が携帯電話通信部132から送信される。この携帯電話通信部132の送信時には、上記のように電源アダプタ装置12からバックアップ電源が供給されている。なお、異常通報には、上記現在位置情報は必ずしも必要ではない。
【0085】
そして、ステップS107において、バッテリ異常信号が、異常信号出力端子TX13a、TX13b及びTX13cに供給される。この信号に応答して、パトライト14a及びサイレン14bは可視信号及び可聴信号にて警報を発し、ドアロック装置15は荷室ドア1′a1をロックする。
【0086】
上記異常情報、車両ID134a及び現在位置情報は、携帯電話パケット通信網2を経由してインターネット3に通信接続されるASP5で受信される。ASP5側のステップS201a及びステップS201bにおいては、監視車両1からの異常情報、車両ID134a及び現在位置情報が受信待機されており(ステップS201a、ステップS201bのN)、これらの受信があるとステップS202に進む(ステップS201a、ステップS201bのY)。ステップS202においては、記憶装置52に格納される送信先テーブル52aを参照して、受信した車両ID134aに対応する送信先が読み出される。この送信先は、上記のように複数であってもよい。そして、ステップS203においては、読み出された送信先に向けて、異常情報及び現在位置情報が通知される。ここでも、異常情報が通知されればよいが、現在位置情報も付加して通知することにより、監視依頼者4は、異常事態にある監視車両1の場所特定も即座にでき、より適切な対応を迅速にとることができるようになる。なお、上記ステップS201a及びこれに係るハードウエアは請求項の異常受信手段に対応し、上記ステップS202及びこれに係るハードウエアは請求項の送信先取得手段に対応し、ステップS203及びこれに係るハードウエアは請求項の異常通報手段に対応する。
【0087】
上記バッテリ異常及び現在位置情報は、インターネット3やこのインターネット3に接続されるインターネット対応携帯電話網を経由して、監視依頼者4の利用するパーソナルコンピュータ41やインターネット対応携帯電話42にて受信される。監視依頼者4のステップS301a及びステップS301bにおいては、上記バッテリ異常又はドア異常を示す異常情報及び現在位置情報が受信待機されており(ステップS301a、ステップS301bのN)、これらの受信があるとステップS302及びステップS303に進む(ステップS301a、ステップS301bのY)。ステップS302及びステップS303においては、パーソナルコンピュータ41やインターネット対応携帯電話42の表示部にバッテリ異常又はドア異常を示す異常警報や監視車両1の現在位置情報が表示される。もちろん、表示に替えて又は併用して音声を用いてもよい。上記異常警報や現在位置情報の通知には、例えば、マイクロソフト社のInternet Explorerや携帯電話対応の等のウェブブラウザが利用可能である。なお、現実的には、ステップS303の後に、図示しない確認信号が監視車両側に返送されて一連の処理が終了する。
【0088】
なお、上記処理手順ではバッテリ異常を前提としたドア異常の通報に係るシーケンスを示したが、もちろん、バッテリ正常時におけるドア異常の通報も同様のシーケンスで実現可能である。
【0089】
このように本実施形態によれば、バックアップ電池からの電源供給により、バッテリ異常、或いは、バッテリ異常発生時のドア異常が所定の送信先に通報されるようにしているので、従来、バッテリ異常時には通報困難であった監視車両1における異常事態も通報可能になる。特に、車両ドアに関する異常を車載バッテリに関する異常に付加して、この異常が通報されるようにしているので、監視依頼者は当該異常が人為的な要因によるものであることを確信できる。例えば、車載バッテリ外しにより盗難防止装置を無効にしておき車載電装機器を盗難するという典型的な犯罪を効果的に防止できるようになる。以上の結果、監視依頼者4は遠隔地にいても確実に盗難事故等の異常事態を認知することができ、適切な対応を迅速にとることができるようになる。
【0090】
なお、インターネット3を経由することなく、携帯電話パケット通信網を介して直接的に、インターネット対応携帯電話42でバッテリ異常を受信するようにしてもよい。また、監視依頼者への異常通報を、インターネット3やインターネット対応携帯電話網のみならず、通常の電話を介して自動的に行うようにするようにしてもよい。例えば、自動ダイヤリングとスピーチプロセッサを用いて、ASP5側から「異常発生」、「車載バッテリの異常です」、「PCを直ちに見て下さい」等の音声ウォーニングを通常の電話により監視依頼者4に連絡することにより、異常通報したり、PCによる異常チェックを促すようにしてもよい。更に、トラック車両等の荷室ドアの開閉を監視し、その異常時にはパトライトやサイレンを鳴らしたり、エンジンを稼働不可にしたり、上述のように遠隔地にその旨通報するようにしてもよい。
【0091】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1記載の発明によれば、バッテリ異常が検出されると、バックアップ電池123からの電源供給によりこの異常が所定の送信先に通報されるようにしているので、従来、バッテリ異常時には通報困難であった監視車両1における異常事態も通報可能になる。この結果、監視依頼者4は遠隔地にいても確実に盗難事故等の異常事態を認知することができ、適切な対応を迅速にとることができるようになる。また、請求項1記載の発明によれば、バッテリ電源線が切断されたり、車載バッテリが取り外されたりした際には、荷室のドアがロックされるので、荷室内の貨物の盗難防止にも効果的である。
【0092】
請求項2記載の発明によれば、車載バッテリに関する異常が検出されている際に、車両ドアに関する異常が検出されると、バックアップ電池123から電源供給されて、この異常が所定の通信網を介して予め定められた送信先に通報されるので、従来、通報困難であった監視車両における異常も通報可能になる。特に、車両ドアに関する異常を車載バッテリに関する異常に付加して、この異常が通報されるようにしているので、監視依頼者がバッテリ異常が盗難等の人為的な要因によるものであることを確信できる。この結果、監視依頼者が遠隔地にいてもより確実に盗難事故等の異常事態を認知することができ、適切な対応を迅速にとることができるようになる。さらに、請求項2記載の発明によれば、バッテリ電源線が切断されたり、車載バッテリが取り外されたりした際には、荷室のドアがロックされるので、荷室内の貨物の盗難防止にも効果的である。
【0093】
請求項3記載の発明によれば、車載バッテリが車両の外部に露出されて取り付けられていることが多い搬送車に対して、特に有効な異常通報システムが提供される。
【0094】
請求項4記載の発明によれば、バッテリ電源線が切断されたり、車載バッテリが取り外されたりしても、内蔵する小型バッテリを駆動電源とする警報手段14にて車載バッテリに関する異常が警報されるので、上述のように遠隔地の監視依頼者4に異常通報すると同時に、車両周囲にも即時にこの異常を知らしめることができる。
【0095】
請求項5記載の発明によれば、バッテリ電源線が切断されたり、車載バッテリが取り外されたりした際には、荷室のドアがロックされるので、荷室内の貨物の盗難防止にも効果的である。
【0096】
請求項6記載の発明によれば、バッテリ異常の送信先は複数であり、異常通報手段51cは、これら複数の送信先に異常を通報するようにしているので、監視依頼者4はより早く確実に監視車両1における異常事態を認知することができるようになる。
【0097】
請求項7記載の発明によれば、バッテリ異常と共に、監視車両1の位置情報も通報されるようにしているので、監視依頼者4はより適切な対応を迅速にとることができるようになる。
【0098】
請求項8記載の発明によれば、車載バッテリ取り外しにより盗難防止装置を無効にしておき車載電装機器を盗難するという典型的な犯罪を効果的に防止できるようになる。
【0099】
請求項9記載の発明によれば、異常受信手段51a、送信先取得手段51b、異常通報手段51c及び送信先テーブル格納手段52はアプリケーションサービスプロバイダー5にて管理され、かつ携帯電話パケット通信網2、インターネット3を利用して、バッテリ異常が通報されるようにしているので、監視依頼者4は、最小限のハードウエア及びソフトウエア投資により、低料金でかつ確実に監視車両1における異常事態の通報サービスが受けられるようになる。
【0100】
請求項10記載の発明によれば、バッテリ異常は、インターネット3に接続されたパーソナルコンピュータ41にて依頼者4に通報されるので、監視依頼者4はブラウザを利用して容易に監視車両1における異常事態を認知することができるようになる。
【0101】
請求項11記載の発明によれば、バッテリ異常は、インターネット対応携帯電話網に接続されたインターネット対応携帯電話42にて監視依頼者4に通報されるので、監視依頼者4は場所を問わず確実に監視車両1における異常事態を認知することができるようになる。
【0103】
請求項12記載の発明によれば、車載バッテリに関する異常が検出されている際に、車両ドアに関する異常が検出されると、バックアップ電池123から電源供給されて、これが所定の通信網を介して予め定められた宛先に送信されるので、従来、困難であった異常情報も送信可能になる。特に、車両ドアに関する異常を車載バッテリに関する異常に付加して、この異常が送信されるようにしているので、監視依頼者は遠隔地にいてもより確実に盗難事故等の異常事態を認知することができ、適切な対応を迅速にとることができるようになる。さらに、請求項12記載の発明によれば、バッテリ電源線が切断されたり、車載バッテリが取り外されたりした際には、荷室のドアがロックされるので、荷室内の貨物の盗難防止にも効果的である。
【0104】
請求項13記載の発明によれば、バッテリ電源線が切断されたり、車載バッテリが取り外された際には、その旨を示す信号が出力される異常信号出力端子を備えるので、この端子133を用いて容易に所望の外付け防犯装置が接続可能となる。したがって、遠隔地に異常通報すると同時に、警報発令やドアロック等の車両自体に対して即時の防犯も可能になる。
【0105】
請求項14記載の発明によれば、携帯電話網を含む広域通信網を利用してバッテリ異常が送信されるので、監視依頼者4は場所を問わず確実に監視車両1における異常事態を認知することができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の基本構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の一実施形態に係るシステム構成を示す図である。
【図3】本発明の一実施形態に係る電源アダプタ装置及び車載通信装置の構成、並びに関連する機器類との接続例を示すブロック図である。
【図4】電源アダプタ装置の他の実施形態の構成を示すブロック図である。
【図5】図5(A)は図3及び図4に示す電源アダプタ装置のバッテリ異常信号出力動作を示すフローチャートであり、図5(B)は図3及び図4に示す電源アダプタ装置のモード制御信号出力動作を示すフローチャートである。
【図6】本発明の一実施形態に係るバッテリ異常通報シーケンスを示すフローチャートである。
【符号の説明】
1、1′ 監視車両
2 携帯電話パケット通信網
3 インターネット
4 監視依頼者
5 アプリケーションサービスプロバイダー
6 GPS衛星
11、11′ 車載バッテリ
12 電源アダプタ装置
13 車載通信装置
14 警報装置(警報手段)
15 ドアロック装置(ドアロック手段)
41 パーソナルコンピュータ
42 インターネット対応携帯電話
51 通信装置
52 記憶装置(送信先テーブル格納手段)
121 DC/DC(電圧変換手段)
131 GPS受信部(位置情報取得手段)
132 携帯電話通信部(異常送信手段)
134 記憶部(車両特定情報格納手段)
Claims (14)
- 監視車両に搭載された電装機器に電源供給する車載バッテリに関する異常を監視依頼者側に自動的に通報するシステムであって、
前記車両に搭載されたバックアップ電池と、
前記車両に搭載されて、前記車載バッテリに関する異常を検出するバッテリ異常検出手段と、
前記車両に搭載されて、前記監視対象車両を特定する車両特定情報を格納する車両特定情報格納手段と、
前記車両に搭載されて、前記バッテリ異常検出手段にて前記異常が検出された際には前記バックアップ電池から電源供給され、所定の通信網を介して、前記異常を前記車両特定情報と共に前記依頼者側に送信する異常送信手段と、
所定の通信網を介して、前記異常を前記車両特定情報と共に受信する異常受信手段と、
前記車両特定情報とこれに対応させて前記依頼者の要望等に基づいて予め定められた送信先との関係を示す送信先テーブルを格納する送信先テーブル格納手段と、
前記送信先テーブルを参照して、前記異常と共に受信された前記車両特定情報に対応する送信先を取得する送信先取得手段と、
前記送信先取得手段にて取得された送信先に、所定の通信網を介して、前記異常を通報する異常通報手段と、
を有しているバッテリ異常通報システムにおいて、
前記車両が、荷室ドアを介してのみ貨物を出し入れ可能なコンテナ型の荷室を有していると共に、前記バッテリ異常検出手段にて検出された異常に応答して前記荷室ドアをロックする、前記荷室内に取り付けられた、ドアロック手段、を更に有していることを特徴とする車載バッテリ異常通報システム。 - 少なくとも、監視車両に搭載された電装機器に電源供給する車載バッテリに関する異常を監視依頼者側に自動的に通報するシステムであって、
前記車両に搭載されたバックアップ電池と、
前記車両に搭載されて、前記車載バッテリに関する異常を検出するバッテリ異常検出手段と、
前記車両に搭載されて、前記車載バッテリに関する異常が検出されている際に、前記バックアップ電池から電源供給されて、車両ドアに関する異常を検出するドア異常検出手段と、
前記車両に搭載されて、前記監視対象車両を特定する車両特定情報を格納する車両特定情報格納手段と、
前記車両に搭載されて、前記ドア異常検出手段にて前記車両ドアに関する異常が検出された際には、前記バックアップ電池から電源供給され、前記車両ドアに関する異常を前記車載バッテリに関する異常に付加して、この異常を所定の通信網を介して、前記車両特定情報と共に前記依頼者側に送信する異常送信手段と、
所定の通信網を介して、前記異常を前記車両特定情報と共に受信する異常受信手段と、
前記車両特定情報とこれに対応させて前記依頼者の要望等に基づいて予め定められた送信先との関係を示す送信先テーブルを格納する送信先テーブル格納手段と、
前記送信先テーブルを参照して、前記異常と共に受信された前記車両特定情報に対応する送信先を取得する送信先取得手段と、
前記送信先取得手段にて取得された送信先に、所定の通信網を介して、前記異常を通報する異常通報手段と
を有しているバッテリ異常通報システムにおいて、
前記車両が、荷室ドアを介してのみ貨物を出し入れ可能なコンテナ型の荷室を有していると共に、前記バッテリ異常検出手段にて検出された異常に応答して前記荷室ドアをロックする、前記荷室内に取り付けられた、ドアロック手段、を更に有していることを特徴とする車載バッテリ異常通報システム。 - 前記車載バッテリが、車両の外部に露出されて取り付けられているこ とを特徴とする請求項2記載の車載バッテリ異常通報システム。
- 前記車両の一部に取り付けられて、前記バッテリ異常検出手段にて検出された異常に応答して、内蔵する小型バッテリを駆動電源として、可視信号、及び/又は、可聴信号によって前記車載バッテリに関する異常を警報する警報手段、を更に有していることを特徴とする請求項2又は3に記載の車載バッテリ異常通報システム。
- 前記車両が、荷室ドアを介してのみ貨物を出し入れ可能なコンテナ型の荷室を有し、そして、その荷室内に取り付けられて、前記バッテリ異常検出手段にて検出された異常に応答して、前記荷室ドアをロックするドアロック手段、を有していることを特徴とする請求項2〜4のいずれか一項に記載の車載バッテリ異常通報システム。
- 前記送信先が複数設けられ、これら複数の送信先に、前記異常通報手段が、前記異常を通報するようにされていることを特徴とする請求項2〜5のいずれか一項に記載の車載バッテリ異常通報システム。
- 前記車両に搭載されて、前記車両の位置情報を取得する位置情報取得手段を更に有し、そして、
前記異常送信手段が、前記異常及び前記車両特定情報と共に前記位置情報も送信し、
前記異常受信手段が、前記異常及び前記車両特定情報と共に前記位置情報も受信し、
前記異常通報手段が、前記異常と共に前記位置情報も通報する
ことを特徴とする請求項6記載の車載バッテリ異常通報システム。 - 前記電装機器が、盗難防止装置であり、そして、
前記異常が、前記車載バッテリの取り外し等により、この車載バッテリから前記盗難防止装置への電源供給が断とされた状態であることを特徴とする請求項7記載の車載バッテリ異常通報システム。 - 前記異常受信手段、前記送信先取得手段、前記異常通報手段及び前記送信先テーブル格納手段が、インターネットに接続されたアプリケーションサービスプロバイダーにて管理され、更に、
このアプリケーションサービスプロバイダーが、前記通信網としてデータ従量制課金方式の携帯電話パケット通信網を利用して、前記異常受信手段にて前記異常送信手段からの前記異常及び前記車両特定情報を受信し、かつ、前記通信網としてインターネットを利用して、前記異常通報手段にて前記依頼者が所有するインターネット端末装置に前記異常を通報するようにされていることを特徴とする請求項2〜8のいずれか一項に記載の車載バッテリ異常通報システム。 - 前記異常が、前記インターネット端末装置としてのパーソナルコンピュータにて、前記依頼者に通報するようにされていることを特徴とする請求項9記載の車載バッテリ異常通報システム。
- 前記異常が、インターネット対応携帯電話網に接続された、前記インターネット端末装置としてのインターネット対応携帯電話にて、前記依頼者に通報するようにされていることを特徴とする請求項9記載の車載バッテリ異常通報システム。
- 少なくとも、監視車両に搭載された電装機器に電源供給する車載バッテリに関する異常を監視依頼者側に自動的に通報する車載バッテリ異常通報システムに用いられる車載機であって、
バックアップ電池と、
前記車載バッテリに関する異常を検出するバッテリ異常検出手段と、
前記車載バッテリに関する異常が検出されている際に、前記バックアップ電池から電源供給されて、車両ドアに関する異常を検出するドア異常検出手段と、
前記ドア異常検出手段にて前記車両ドアに関する異常が検出された際には、前記バックアップ電池から電源供給されて、前記車両ドアに関する異常を前記車載バッテリに関する異常に付加して、これを所定の通信網を介して予め定められた宛先に送信する異常送信手段と
を有する車載機において、
前記車両が、荷室ドアを介してのみ貨物を出し入れ可能なコンテナ型の荷室を有してい ると共に、前記バッテリ異常検出手段にて検出された異常に応答して前記荷室ドアをロックする、前記荷室内に取り付けられた、ドアロック手段、を更に有していることを特徴とする車載機。 - 前記バッテリ異常検出手段にて検出された異常信号を所定の防犯装置に出力する、異常信号出力端子を更に有していることを特徴とする請求項12記載の車載機。
- 前記通信網が、携帯電話網を有している広域通信網であることを特徴とする請求項12又は請求項13のいずれか一項に記載の車載機。
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