JP3473336B2 - 空気調和装置 - Google Patents

空気調和装置

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JP3473336B2
JP3473336B2 JP19221497A JP19221497A JP3473336B2 JP 3473336 B2 JP3473336 B2 JP 3473336B2 JP 19221497 A JP19221497 A JP 19221497A JP 19221497 A JP19221497 A JP 19221497A JP 3473336 B2 JP3473336 B2 JP 3473336B2
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智昭 小畑
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数の室外機及び
複数の室内機が同一冷媒回路上に配設されるとともに、
各室外機の制御コントローラと各室内機の制御コントロ
ーラとがバス伝送方式の伝送線で相互に接続されている
空気調和装置に係り、特に、1台の室外機制御コントロ
ーラが故障した場合の応急運転に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の空気調和装置の概略構成
は例えば図6のようなものである。すなわち、同図にお
いて1a、1b、1cは室外機、2a、2b、2c、2
dは室内機であり、これらの室外機1a〜1c及び室内
機2a〜2dは同一の冷媒回路(不図示)上に配設され
ている。各室内機2a〜2dにはそれぞれ冷媒流量制御
器(不図示)が設けられている。4a、4b、4cは室
外機1a〜1cの運転状態を制御する室外機制御コント
ローラ、5a、5b、5c、5dは室内機2a〜2dの
運転状態を制御する室内機制御コントローラ、3a、3
b、3c、3dは空気調和装置を運転操作するためのリ
モートコントローラである。室外機制御コントローラ4
a〜4c及び室内機制御コントローラ5a〜5dはバス
伝送方式の伝送線6によって相互に接続されている。リ
モートコントローラ3a〜3dはリモートコントローラ
用伝送線7a〜7dによって室内機制御コントローラ5
a〜5dとそれぞれ接続されている。
【0003】図7は、図6の空気調和装置の制御コント
ローラの構成を示すブロック図である。同図に示すよう
に、室外機制御コントローラ4a〜4cは、室外機用中
央演算装置8a、8b、8cと、伝送線6を介して他の
制御コントローラと伝送を行なう室外機用伝送部9a、
9b、9cと、室外機内の各部の状態を確認するセンサ
(例えばサーミスタや圧力センサ等)からの検出信号を
入力するセンサ入力部11a、11b、11cと、室外
機の機能を設定する室外機用機能設定部12a、12
b、12cとを備えて構成され、特に代表の室外機制御
コントローラ4aには、接続されている各室内機の容量
など空気調和装置の運転上必要なデータを記憶するメモ
リ10も設けられている。
【0004】他方、室内機制御コントローラ5a〜5d
はそれぞれ、室内機用中央演算装置13と、伝送線6を
介して他の制御コントローラと伝送を行なう室内機用伝
送部14と、冷媒流量制御器に制御信号を出力してその
室内機に流れる冷媒の流量を調節する流量制御器出力部
15と、室内機の機能を設定する室内機用機能設定部1
6と、リモートコントローラ3a〜3dからの信号を入
力するリモートコントローラ入力部17とで構成されて
いる。
【0005】次いで、前記従来の空気調和装置の動作に
ついて説明する。例えばリモートコントローラ3aに冷
房運転操作がなされると、この操作に応じた信号がリモ
ートコントローラ用伝送線7aを介して室内機制御コン
トローラ5aに伝達され、室内機制御コントローラ5a
から室外機制御コントローラ4aに運転要求が出され
る。このようにして各室内機制御コントローラ5a〜5
dから出される運転要求に基づき、室外機制御コントロ
ーラ4aは空気調和装置の運転に必要なデータをメモリ
10に記憶し、各室外機1a〜1cの運転容量等を決定
する。その後、室外機制御コントローラ4aは、室外機
1a〜1cのうちで運転対象となった室外機の室外機制
御コントローラ4a〜4cに室外機運転指令を出す。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従来の空気調和装置は
以上のように構成されていたため、室外機制御コントロ
ーラ4b、4cのいずれか1台が故障しても応急運転は
可能であるが、代表の室外機制御コントローラ4aが故
障した場合は室内機制御コントローラ5a、5b、5
c、5dと通信不能となり、応急運転が不可能となっ
た。
【0007】本発明は以上のような問題を解決するため
になされたものであって、いずれの室外機制御コントロ
ーラが故障した場合にも応急運転が可能な空気調和装置
の提供を目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、本発明は、同一冷媒回路上に配設された複数の室外
機及び複数の室内機と、各室外機にそれぞれ設けられた
室外機制御コントローラと、各室内機にそれぞれ設けら
れた室内機制御コントローラ及び冷媒流量制御器と、各
室内機制御コントローラにそれぞれ接続して設けられた
操作用のリモートコントローラとを備え、各室外機制御
コントローラ及び各室内機制御コントローラがバス伝送
方式の伝送線で相互に接続されている空気調和装置にお
いて、各室外機制御コントローラのそれぞれに、各室内
機の容量など空気調和装置の運転に必要なデータを記憶
する記憶手段と、各室外機制御コントローラの記憶手段
に同一の共有データを記憶させるデータ共有手段と、室
外機制御コントローラのいずれか1台の故障による空気
調和装置の停止中にリモートコントローラに再運転操作
があった場合に応急運転を判定する第1の応急運転判定
手段と、第1の応急運転判定手段が応急運転を判定した
とき、記憶手段に記憶された共有データに基づき、室内
機の容量の総和が正常な室外機の容量の総和を超えない
よう各室内機制御コントローラに冷媒流量抑制指令を送
信して応急運転を行なう応急運転手段とを設けたもので
ある。
【0009】また、各室外機制御コントローラのそれぞ
れに、各室内機の容量など空気調和装置の運転に必要な
データを記憶する記憶手段と、各室外機制御コントロー
ラの記憶手段に同一の共有データを記憶させるデータ共
有手段と、空気調和装置の運転中に他の室外機制御コン
トローラに異常があった場合に応急運転を判定する第2
の応急運転判定手段と、第2の応急運転判定手段が応急
運転を判定したとき、記憶手段に記憶された共有データ
に基づき、室内機の容量の総和が正常な室外機の容量の
総和を超えないよう各室内機制御コントローラに冷媒流
量抑制指令を送信して応急運転を行なう応急運転手段と
を設けたものである。
【0010】また、前記構成に加えて、応急運転の回数
が所定回数に達した場合又は応急運転の時間が所定時間
に達した場合に応急運転を中止するようにしたものであ
る。
【0011】また、前記構成に加えて、応急運転中に各
リモートコントローラの表示部に異常表示を行なうよう
にしたものである。
【0012】また、前記構成に加えて、故障した室外機
制御コントローラの故障内容を他の正常な室外機制御コ
ントローラの記憶手段に記憶するようにしたものであ
る。
【0013】また、前記構成に加えて、室外機のサーミ
スタや圧力センサ等の部品の故障時にも同様の応急運転
を行なうようにしたものである。
【0014】
【発明の実施の形態】
発明の実施の形態1.以下、本発明の実施の形態につい
て説明する。図1は本発明の実施の形態1に係る空気調
和装置の制御コントローラの構成を示すブロック図であ
る。なお、この空気調和装置の概略構成は従来例に係る
図6と同様にあるので、図示及び説明を省略する。
【0015】図1に示したように、室外機制御コントロ
ーラ4a〜4cは、後述する制御フローチャートを実行
するための制御プログラムをそれぞれ有する室外機用中
央演算装置(以下、室外機用CPUという)8a、8
b、8cと、伝送線6を介して他の室外機及び室内機の
制御コントローラと伝送を行なう室外機用伝送部9a、
9b、9cと、接続されている全室内機の能力(容量)
など空気調和装置の運転に必要な共有データを記憶する
メモリ(記憶手段)10a、10b、10cと、室外機
内の各部の状態を確認する例えばサーミスタや圧力セン
サ等のセンサ類からの検出信号を入力するセンサ入力部
11a、11b、11cと、室外機の機能を設定する室
外機用機能設定部12a、12b、12cとでそれぞれ
構成されている。
【0016】他方、室内機制御コントローラ5a〜5d
はそれぞれ、室内機用中央演算装置(以下、室内機用C
PUという)13と、伝送線6を介して他の室内機及び
室外機の制御コントローラと伝送を行なう室内機用伝送
部14と、その室内機の冷媒流量制御器に制御信号を出
力してその室内機に流れる冷媒の流量を調節する流量制
御器出力部15と、室内機の機能を設定する室内機用機
能設定部16と、リモートコントローラ3a〜3dから
の信号を入力するリモートコントローラ入力部17とで
構成されている。
【0017】この空気調和装置では、例えばリモートコ
ントローラ3aに冷房運転操作がなされると、この操作
に応じた信号がリモートコントローラ用伝送線7aを介
して室内機制御コントローラ5aに伝達され、室内機制
御コントローラ5aから代表の室外機制御コントローラ
4aに運転要求が出される。このようにして各室内機制
御コントローラ5a〜5dから出される運転要求に基づ
き、代表の室外機制御コントローラ4aは、各室外機1
a〜1cの運転容量を決定する。その後、代表の室外機
制御コントローラ4aは室外機1a〜1cのうちで運転
対象となった室外機の室外機制御コントローラ4a〜4
cに運転指令を出す。
【0018】次いで、この空気調和装置の応急運転に係
る制御動作について説明する。先ず、各室外機制御コン
トローラ4a〜4cが図2のフローチャートに示した制
御プログラムをそれぞれの室外機用CPU8a、8b、
8cで実行することによって、データ共有動作が開始さ
れる。
【0019】すなわち、ステップS1でその室外機制御
コントローラが代表の室外機制御コントローラであるか
否かが判定され、代表であればステップS2へ、代表で
なければステップS8へ、それぞれ進む。ステップS2
では冷媒回路に接続されている室内機2a〜2dの容量
(能力)の総和を演算し、次いでステップS3で冷媒回
路に接続されている室外機1a〜1cの容量(能力)の
総和を演算し、ステップS4では前記で演算した室内機
及び室外機の容量の総和や各室内機及び各室外機のそれ
ぞれの容量など空気調和装置の応急運転に必要な共有デ
ータを作成し、ステップS5では前記で作成した共有デ
ータをメモリ10a(又は10b、10cのいずれか)
に記憶する。
【0020】そして、ステップS6で他の(代表でな
い)室外機制御コントローラに前記共有データを送信
し、ステップS7では他の全ての室外機制御コントロー
ラに前記共有データの送信が完了したか否かを判定し、
完了していなければステップS6に戻り、完了していれ
ばこのプログラムを終了する。他方、前記ステップS1
からステップS8へ進んだ場合には、代表の室外機制御
コントローラから共有データを受信したか否かを判定
し、受信していればステップS9へ進んで共有データを
メモリに記憶して、プログラムを終了する。以上によ
り、各室外機制御コントローラ4a、4b、4cのメモ
リ10a、10b、10cに、同一の共有データが記憶
される。
【0021】次いで、代表でない室外機制御コントロー
ラが図3のフローチャートに示した制御プログラムをそ
の室外機用CPUで実行することによって、第1の応急
運転判定動作が開始される。
【0022】すなわち、ステップS11で、代表の室外
機制御コントローラ4a(又は4b、4cのいずれか)
が異常(故障状態)となって空気調和装置の全体が異常
停止しているか否かが判定され、異常停止していればス
テップS12へ進む。ステップS12では、異常停止後
にリモートコントローラ3a〜3dのいずれかに運転操
作があったか否かが判定され、運転操作があればステッ
プS13へ進んで応急運転処理に移行し、このプログラ
ムを終了する。
【0023】次いで、故障していない、いずれかの室外
機制御コントローラが図4のフローチャートに示した制
御プログラムを、その室外機用CPUで実行することに
よって、応急運転動作が開始される。
【0024】すなわち、ステップS21で、メモリに記
憶されている共有データに基づいて正常な(室外機制御
コントローラが故障していない)室外機の容量(能力)
の総和が演算され、ステップS22では、応急運転の対
象となる(リモートコントローラから運転操作があっ
た)室内機の容量(能力)の総和が同じく共有データに
基づいて演算される。そして、ステップS23では、前
記で演算された室内機の容量の総和が室外機の容量の総
和を超えているか否かが判定され、超えている場合はス
テップS24に進み、超えていない場合はステップS2
5へ進む。
【0025】ステップS24では、応急運転の対象とな
った室内機の容量の総和が正常な室外機の容量の総和を
超えないように各室内機の冷媒流量制御器の開度を調節
する冷媒流量制御指令を各室内機に送信して応急運転を
開始する。他方、ステップS25では、正常運転の場合
と同様に、室外機の容量の総和と室内機の容量の総和と
がほぼ等しくなるように室外機の運転容量を適宜にセー
ブしつつ応急運転を行なう。
【0026】以上説明したように、この実施形態では、
各室外機制御コントローラのメモリに記憶された同一の
共有データに基づいて空気調和装置の応急運転が行なわ
れるので、室外機制御コントローラのいずれが故障した
場合にも同じ条件で応急運転が行なえ、故障による顧客
への影響を少なくすることができる。また、その際には
室内機の容量の総和が正常な室外機の容量の総和を超え
ないよう各室内機制御コントローラに冷媒流量制御指令
が送信されるので、運転可能な室外機の台数が減っても
室外機に過剰な負荷がかかることがない。
【0027】発明の実施の形態2.前記実施の形態1で
は、いったん異常停止した後に応急運転を開始するよう
にしたが、図3の制御プログラムに代えて、図5の制御
プログラムを図2及び図4の制御プログラムと併用する
ことにより、空気調和装置の運転を継続しながら応急運
転に移行することも可能である。
【0028】すなわち、各室外機制御コントローラが前
記図2の制御プログラムを実行して同一の共有データを
各メモリ10a、10b、10cに記憶させるととも
に、代表でない室外機制御コントローラが図5の制御プ
ログラムをその室外機用CPUで実行することによっ
て、第2の応急運転判定動作が開始される。
【0029】先ず、ステップS31で、その室外機制御
コントローラと代表の室外機制御コントローラとの伝送
線6を介したデータ伝送が正常に行なわれているか否か
が判定され、正常であればステップS32へ、異常であ
ればステップS34へ、それぞれ進む。ステップS32
では、代表の室外機制御コントローラが故障状態となっ
て異常信号を発していないか否かが判定され、異常がな
ければステップS33へ、異常があればステップS34
へ、それぞれ進む。ステップS33では、室外機に冷凍
サイクル上の異常がないか否かが判定され、異常がなけ
ればステップS31に戻り、異常があればステップS3
4に進む。
【0030】そして、前記ステップS31〜S33のい
ずれかからステップS34に進んだ場合には、他の室外
機制御コントローラが正常であることを確認した後、ス
テップS35へ進んで応急運転処理に移行し、このプロ
グラムを終了する。そして、故障していない、いずれか
の室外機制御コントローラで前記図4の制御プログラム
を実行する。
【0031】発明の実施の形態3.なお、前記実施形態
と同様の空気調和装置において、各室外機制御コントロ
ーラ4a、4b、4cの室外機用CPU8a、8b、8
cで実行する制御プログラムにより、応急運転を行なっ
た回数を計数してメモリ10a、10b、10cのいず
れかに記憶するとともに、前記メモリに記憶された応急
運転回数が予め設定された所定回数に達した場合に応急
運転を中止するように構成することも考えられる。
【0032】また、応急運転を開始した時点以降の積算
運転時間を計時してメモリ10a、10b、10cのい
ずれかに記憶するとともに、前記メモリに記憶された積
算運転時間が予め設定された所定時間に達した場合に応
急運転を中止するように構成することも考えられる。
【0033】以上のように構成すれば、顧客が故障の発
生に気付かずに空気調和装置を応急運転状態で使い続け
た結果空気調和装置に二次的な故障が生じる、というよ
うな事態を回避できる。
【0034】発明の実施の形態4.また、応急運転の開
始時に、正常な室外機制御コントローラ4a、4b、4
cのいずれかから各室内機制御コントローラ5a、5
b、5c、5dを経由してリモートコントローラ3a、
3b、3c、3dに「応急運転中」である旨の信号を送
信し、これを受けた各リモートコントローラ3a、3
b、3c、3dがその表示部にLEDや液晶などで異常
表示を行なうように構成することも考えられる。これに
より顧客は空気調和装置の故障を知り、速やかに修理を
依頼することができる。
【0035】発明の実施の形態5.また、室外機制御コ
ントローラのいずれかが故障して応急運転が開始された
場合、その故障内容を他の正常な室外機制御コントロー
ラのメモリ10a、10b、10cのいずれかに記憶す
るとともに、修理の際に、この記憶された故障内容を読
み出せるようにすることも考えられる。こうすれば、修
理を容易かつ迅速にできるようになる。
【0036】発明の実施の形態6.さらに、各室外機制
御コントローラ4a、4b、4cが、その室外機に設け
られているサーミスタや圧力センサ等の部品の故障を検
出するとともに、この故障検出時にも、他の室外機制御
コントローラの故障時と同様の応急運転を行なうように
構成することが考えられる。これによれば、部品故障に
よる顧客への影響を少なくすることができる。
【0037】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る空気
調和装置にあっては、室外機制御コントローラのいずれ
か1台が故障して空気調和装置が停止した場合にも、リ
モートコントローラに再運転操作があれば、他の正常な
室外機制御コントローラがその記憶手段に記憶されてい
る共有データに基づいて空気調和装置の応急運転を行な
うので、故障による顧客への影響を少なくすることがで
きる。
【0038】また、空気調和装置の運転中にいずれか1
台の室外機制御コントローラに異常が生じた場合、他の
正常な室外機制御コントローラがその記憶手段に記憶さ
れている共有データに基づいて空気調和装置の応急運転
を行なうので、空気調和装置を停止させることなく通常
運転から応急運転に移行できて、故障による顧客への影
響を一層少なくすることができる。
【0039】また、応急運転の回数が所定回数に達した
場合又は応急運転の時間が所定時間に達した場合に応急
運転が中止されるので、顧客が故障の発生に気付かずに
空気調和装置を使い続け、その結果空気調和装置に二次
的な故障が生じるような事態を回避できる。
【0040】また、応急運転中には各リモートコントロ
ーラの表示部に異常表示が行なわれるので、これにより
顧客は空気調和装置の故障を知り、速やかに修理を依頼
することができる。
【0041】また、故障した室外機制御コントローラの
故障内容が他の正常な室外機制御コントローラの記憶手
段に記憶されるので、修理の際には、この記憶された故
障内容を読み出し、これに基づいて容易かつ迅速に作業
を行なうことができる。
【0042】また、室外機のサーミスタや圧力センサ等
の部品の故障時にも、室外機制御コントローラの故障時
と同様の応急運転が行なわれるので、故障による顧客へ
の影響を少なくすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態1に係る空気調和装置の
制御コントローラの構成を示すブロック図である。
【図2】 本発明の実施の形態1におけるデータ共有動
作に係る制御プログラムを示すフローチャートである。
【図3】 本発明の実施の形態1における第1の応急運
転判定動作に係る制御プログラムを示すフローチャート
である。
【図4】 本発明の実施の形態1における応急運転動作
に係る制御プログラムを示すフローチャートである。
【図5】 本発明の実施の形態2における第2の応急運
転判定動作に係る制御プログラムを示すフローチャート
である。
【図6】 従来の空気調和装置の概略構成を示すブロッ
ク図である。
【図7】 従来の空気調和装置の制御コントローラの構
成を示すブロック図である。
【符号の説明】
1a、1b、1c 室外機、2a、2b、2c、2d
室内機、3a、3b、3c、3d リモートコントロー
ラ、4a、4b、4c 室外機制御コントローラ、5
a、5b、5c、5d 室内機制御コントローラ、6
伝送線、8a、8b、8c 室外機用CPU、10a、
10b、10c メモリ(記憶手段)。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭61−223447(JP,A) 特開 平5−141746(JP,A) 特開 平8−334271(JP,A) 特開 平6−58654(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F24F 11/02 102

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 同一冷媒回路上に配設された複数の室外
    機及び複数の室内機と、前記各室外機にそれぞれ設けら
    れた室外機制御コントローラと、前記各室内機にそれぞ
    れ設けられた室内機制御コントローラ及び冷媒流量制御
    器と、前記各室内機制御コントローラにそれぞれ接続し
    て設けられた操作用のリモートコントローラとを備え、
    前記各室外機制御コントローラ及び前記各室内機制御コ
    ントローラがバス伝送方式の伝送線で相互に接続されて
    いる空気調和装置において、 前記各室外機制御コントローラのそれぞれに、各室内機
    の容量など空気調和装置の運転に必要なデータを記憶す
    る記憶手段と、各室外機制御コントローラの記憶手段に
    同一の共有データを記憶させるデータ共有手段と、前記
    室外機制御コントローラのいずれか1台の故障による空
    気調和装置の停止中に前記リモートコントローラに再運
    転操作があった場合に応急運転を判定する第1の応急運
    転判定手段と、前記第1の応急運転判定手段が応急運転
    を判定したとき、前記記憶手段に記憶された共有データ
    に基づき、室内機の容量の総和が正常な室外機の容量の
    総和を超えないよう前記各室内機制御コントローラに冷
    媒流量抑制指令を送信して応急運転を行なう応急運転手
    段とを設けたことを特徴とする空気調和装置。
  2. 【請求項2】 同一冷媒回路上に配設された複数の室外
    機及び複数の室内機と、前記各室外機にそれぞれ設けら
    れた室外機制御コントローラと、前記各室内機にそれぞ
    れ設けられた室内機制御コントローラ及び冷媒流量制御
    器と、前記各室内機制御コントローラにそれぞれ接続し
    て設けられた操作用のリモートコントローラとを備え、
    前記各室外機制御コントローラ及び前記各室内機制御コ
    ントローラがバス伝送方式の伝送線で相互に接続されて
    いる空気調和装置において、 前記各室外機制御コントローラのそれぞれに、各室内機
    の容量など空気調和装置の運転に必要なデータを記憶す
    る記憶手段と、各室外機制御コントローラの記憶手段に
    同一の共有データを記憶させるデータ共有手段と、空気
    調和装置の運転中に他の室外機制御コントローラに異常
    があった場合に応急運転を判定する第2の応急運転判定
    手段と、前記第2の応急運転判定手段が応急運転を判定
    したとき、前記記憶手段に記憶された共有データに基づ
    き、室内機の容量の総和が正常な室外機の容量の総和を
    超えないよう前記各室内機制御コントローラに冷媒流量
    抑制指令を送信して応急運転を行なう応急運転手段とを
    設けたことを特徴とする空気調和装置。
  3. 【請求項3】 応急運転の回数が所定回数に達した場合
    又は応急運転の時間が所定時間に達した場合に応急運転
    を中止するようにした請求項第1項又は第2項に記載の
    空気調和装置。
  4. 【請求項4】 応急運転中に各リモートコントローラの
    表示部に異常表示を行なうようにした請求項第1項乃至
    第3項のいずれかに記載の空気調和装置。
  5. 【請求項5】 故障した室外機制御コントローラの故障
    内容を他の正常な室外機制御コントローラの記憶手段に
    記憶するようにした請求項第1項乃至第4項のいずれか
    に記載の空気調和装置。
  6. 【請求項6】 室外機のサーミスタや圧力センサ等の部
    品の故障時にも同様の応急運転を行なうようにした請求
    項第1項乃至第5項のいずれかに記載の空気調和装置。
JP19221497A 1997-07-17 1997-07-17 空気調和装置 Expired - Lifetime JP3473336B2 (ja)

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