JP3473234B2 - ステープラ - Google Patents

ステープラ

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JP3473234B2
JP3473234B2 JP32234695A JP32234695A JP3473234B2 JP 3473234 B2 JP3473234 B2 JP 3473234B2 JP 32234695 A JP32234695 A JP 32234695A JP 32234695 A JP32234695 A JP 32234695A JP 3473234 B2 JP3473234 B2 JP 3473234B2
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Japan
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staple
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聡 山主
直人 望月
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ニスカ株式会社
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B42BOOKBINDING; ALBUMS; FILES; SPECIAL PRINTED MATTER
    • B42BPERMANENTLY ATTACHING TOGETHER SHEETS, QUIRES OR SIGNATURES OR PERMANENTLY ATTACHING OBJECTS THERETO
    • B42B4/00Permanently attaching together sheets, quires or signatures by discontinuous stitching with filamentary material, e.g. wire
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B27WORKING OR PRESERVING WOOD OR SIMILAR MATERIAL; NAILING OR STAPLING MACHINES IN GENERAL
    • B27FDOVETAILED WORK; TENONS; SLOTTING MACHINES FOR WOOD OR SIMILAR MATERIAL; NAILING OR STAPLING MACHINES
    • B27F7/00Nailing or stapling; Nailed or stapled work
    • B27F7/17Stapling machines
    • B27F7/19Stapling machines with provision for bending the ends of the staples on to the work

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Textile Engineering (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Forests & Forestry (AREA)
  • Dovetailed Work, And Nailing Machines And Stapling Machines For Wood (AREA)
  • Folding Of Thin Sheet-Like Materials, Special Discharging Devices, And Others (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、所定枚数積載された
シートの束を、ステープル用針を用いて一括した状態で
綴じ込むことの出来るステープラに関する。
【0002】
【従来の説明】従来より、例えば、特開平2ー2196
01号公報に示されるように、ステープラを互いに分離
したヘッドユニットとクリンチユニットとから構成し、
これらヘッドユニットとクリンチユニットとの間に所定
枚数積載されたシートの束をクランプし、これにヘッド
ユニットからステープル用針を打ち込み、このステープ
ル用針のシート束から突き出た両端をクリンチユニット
により内方に折り曲げて、ステープルさせるステープラ
が知られている。
【0003】このような従来構成のステープラにおいて
は、シート束に対する綴じ込み位置を任意に設定するた
めに、ヘッドユニットとクリンチユニットとは、共に、
移動方向に沿って延出すると共に固定状態で配設された
ガイドシャフトによりそれぞれ移動自在に支持されてい
る。このように、上記公報記載の従来構成のステープラ
においては、ヘッドユニットとクリンチユニットとの間
の間隔が一定に保持されているため、多数枚のシート束
をステープル動作する際や、先端がカールしたシート束
をステープル動作する際には、ヘッドユニットとクリン
チユニットとの間にこのシート束が進入し難い問題点が
ある。
【0004】一方、ヘッドユニットとクリンチユニット
との間隔を可変に設定し、シート束の受け入れ時には、
これを大きく設定すると共に、ステープル動作時には、
これを狭めて、シート束を両者の間にクランプする構成
が、例えば、特表昭64ー500097号公報に開示さ
れている。このような従来構成によれば、上述したよう
なシート束の両者の間への進入の困難性は解決され得る
こととなる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特表昭
64ー500097号公報に記載の従来構成のステープ
ラでは、ヘッドユニットとクリンチユニットとは、両者
の間隙を介して互いに機械的に連結されている。このた
め、綴じ込み動作の終了したシート束を排出する際に
は、ヘッドユニットとクリンチユニットの位置を固定し
ておく場合には、このシート束の綴じ込み位置への挿入
方向とは反対方向に引き戻さなければならない制約があ
る。一方、上述した挿入方向と同一方向にシート束を排
出しようとする場合には、ヘッドユニットとクリンチユ
ニットとをシート束の搬送路から外れるように側方に移
動させる必要がある。このようにシート束の排出に際し
てヘッドユニットとクリンチユニットとを側方に移動さ
せると、その分だけ動作時間が長くかかり、好ましくな
く、改善が要望されている。
【0006】
【発明の目的】この発明は、上述し事情に鑑みてなされ
たもので、この発明の目的は、ヘッドユニットとクリン
チユニットと分離した状態で、且つ、互いをシート束の
搬送路に対して進退自在に構成することにより、シート
束の綴じ込み位置への進入を確実に許容することが出来
ると共に、綴じ込み後のシート束を短時間の打ちに排出
することの出来るステープラを提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決し、
目的を達成するため、この発明に係わるステープラは、
ステープル用針を打ち込むためのヘッド手段と、このヘ
ッド手段に対向配置され、間にシートの束をクランプす
ると共に、このクランプされたシート束に打ち込まれた
ステープル用針の両端を折り曲げるためのクリンチ手段
とを分離した状態で備えたステープラにおいて、前記ヘ
ッド手段に備えられ、前記クリンチ手段から離間する待
機位置と、この待機位置より該クリンチ手段に近接する
動作位置との間で移動可能に支持されたヘッドと、前記
クリンチ手段に備えられ、前記ヘッド手段から離間する
待機位置と、この待機位置より該ヘッド手段に近接する
動作位置との間で移動可能に支持されたアンビルと、前
記ヘッド及びアンビルを、前記シート束が前記ヘッド手
段とクリンチ手段との間に進入してくる際に、前記待機
位置に夫々移動させて該シート束を前記ステープル位置
までガイドさせ、該シート束が前記ステープル位置にも
たらされた状態で、前記動作位置に夫々移動させて該シ
ート束を前記ヘッド手段とクリンチ手段との間で挟持さ
せる駆動手段とを具備することを特徴としている。
【0008】また、この発明に係わるステープラは、ス
テープル用針を打ち込むためのヘッド手段と、このヘッ
ド手段に対向配置され、間にシートの束をクランプする
と共に、このクランプされたシート束に打ち込まれたス
テープル用針の両端を折り曲げるためのクリンチ手段と
を分離した状態で備えたステープラにおいて、前記ヘッ
ド手段に備えられ、前記クリンチ手段から離間する待機
位置と、この待機位置より該クリンチ手段に近接する動
作位置との間で移動可能に支持されたヘッドと、前記ク
リンチ手段に備えられ、前記ヘッド手段から離間する待
機位置と、この待機位置より該ヘッド手段に近接する動
作位置との間で移動可能に支持されたアンビルと、前記
ヘッド及びアンビルを、前記シート束が前記ヘッド手段
とクリンチ手段との間に進入してくる際に、前記待機位
置に夫々移動させて該シート束を前記ステープル位置ま
でガイドさせ、該シート束が前記ステープル位置にもた
らされた状態で、前記アンビルを動作位置に移動させ後
前記ヘッドを動作位置に移動させて該シート束を前記
ヘッド手段とクリンチ手段との間で挟持させる駆動手段
とを具備することを特徴としている。
【0009】
【0010】
【0011】
【0012】
【0013】
【0014】
【実施例】以下に、この発明に係わるステープラの一実
施例の構成を添付図面を参照して詳細に説明する。
【0015】[フィニッシャとしての全体構成の説明]
図1に概略的に示すように、この一実施例のステープラ
10は、画像形成装置としての例えばプリンタ200と
排紙トレイ202との間に介設され、プリンタ200の
排出口204から排出ローラ対206A、206Bを介
して排出されてきたプリント済みシート(以下、単にシ
ートSと呼ぶ。)をステープル用針打ちして綴じ合わせ
る事が出来るように構成されている。
【0016】即ち、このステープラ10は、プリンタ2
00の排出口204に連接された状態でオプション機器
として選択的に取り付けられるものであり、所謂フィニ
ッシャとして位置付けられる機器である。この一実施例
においては、このフィニッシャは、排出口204から排
出されてきたシートSが順次集積されると共に、先端部
が基端部よりも下方に位置するように傾斜された集積台
208と、この集積台208の先端部に配設され、集積
台208上を自重により落下してきたシートSの先端が
当接して、シートSを集積台208上で夫々の先端が整
合した状態で停止せしめるストッパ部材210と、集積
台208上で整合された状態で集積されたシートSの束
P(以下、単に、シート束Pと呼ぶ。)を上下からグリ
ップして一体的にステープラ10に送り出すための把持
搬送機構212とを概略備えて構成されている。即ち、
集積台208の上面によりシートSの搬送方向Xが規定
されており、この一実施例においては、この搬送方向X
は、傾斜した状態に設定されている。
【0017】ここで、このストッパ部材210は、図示
しない駆動機構を介して、その上端が集積台208の集
積面よりも下方に引き込まれた待機位置と、該集積面よ
りも上方に突出するストップ位置との間で進退駆動(こ
の一実施例においては、揺動駆動)されるように構成さ
れている。また、把持搬送機構212は、上下一対のグ
リップローラ214A、214Bを備え、上方のグリッ
プローラ214Aは下方のグリップローラ214Bに対
して集積面に直交する方向に沿って進退自在に取り付け
られており、集積台208上に集積されたシート束Pの
厚さ(即ち、集積枚数)に応じて、図示しない制御機構
における制御に基づき、下方のグリップローラ214B
から離間するように構成されている。両グリップローラ
214A、214Bは、図示しない回転駆動機構によ
り、両者の間に把持(グリップ)されたシート束Pを一
体的にステープラ10に向けて搬送することが出来るよ
うに、互いに逆方向に同速で回動されるように構成され
ている。
【0018】また、ステープラ10でステープル針によ
り綴じ合わされたシート束Pは、把持搬送機構212に
おけるグリップローラ214A、214Bによる把持が
解除されることにより、自重により落下して、排紙トレ
イ202上に排出されるように構成されている。
【0019】[ステープラ10の概略構成の説明]次
に、図2乃至図16を参照して、この発明の特徴をなす
ステープラ10の構成を詳細に説明する。
【0020】このステープラ10は、図2乃至図4に示
すように、搬送方向Xに平行に取り付けられた平板状の
底板12と、この基板12上に立設された左右一対の側
板14L、14Rと、これら側板14L、14Rの上端
を互いに連結するように取り付けられ、底板12に平行
に配設された平板状の天井板16(図2及び図3のみに
示す)とを備え、これら基板12と側板14L、14R
と天井板16とにより、フレーム構造を構成している。
即ち、これらの側板14L、14Rは、ステープラの外
面を規定するフレームの一部を構成している。
【0021】また、このステープラ10は、下上に2分
割された状態で、ヘッドユニット18とクリンチユニッ
ト20とを備えている。ここで、ヘッドユニット18
は、多数のステープル用針が帯状に連結されたステープ
ル用針帯から1個のステープル用針を分離すると共に、
この分離されたステープル用針を門型(即ち、下方に開
いたコ字状)に成形し、これをヘッドユニット18とク
リンチユニット20との間に入り込んできて両者に挟持
されたシート束Pに向けて厚さ方向に貫通するように打
ち込むように構成されている。一方、クリンチユニット
20は、シート束Pに打ち込まれたステープル用針の両
脚部を受け、両者を互いに内側に折り曲げるように成形
して、シート束Pを最終的に綴じ込むように構成されて
いる。
【0022】以下に、ステープラ10を構成する種々の
構成要素について、夫々を順次詳細に説明する。
【0023】[ガイド機構の説明]このように概略構成
されたヘッドユニット18とクリンチユニット20と
は、ヘッドユニットガイド機構22とクリンチユニット
ガイド機構24とを夫々介して、互いに同期した状態
で、シート束Pの搬送方向Xに直交する移動方向Yに沿
って移動自在に支持されている。また、ヘッドユニット
18及びクリンチユニット20は、後述する移動用駆動
機構26により、互いの相対位置関係を一定に保持され
たままの状態で、移動方向Yに沿って互いに一体的に移
動駆動されるように構成されている。
【0024】ここで、ヘッドユニット18をガイドする
ヘッドユニットガイド機構22は、同様に図2、図4、
及び図5に示すように、これの下部の左右に一体的に連
接され、夫々に図示しないガイド穴が前後に一対形成さ
れた左右一対のガイドブロック28L、28Rと、夫々
の両端が左右の側板14L、14Rの下部に固定され、
左右一対のガイドブロック28L、28Rの前後のガイ
ド穴に夫々摺動自在に貫通させられ、移動方向Yに沿っ
て夫々延出する前後一対のガイドシャフト30F、30
Rとを備えて構成されている。このようにヘッドユニッ
トガイド機構22は構成されているので、ヘッドユニッ
ト18は、移動方向Yに沿ってのみ移動するようにガイ
ドされることになる。
【0025】一方、クリンチユニット20をガイドする
クリンチユニットガイド機構24は、図2、図4、及び
図5に示すように、これの上部の左右に一体的に連接さ
れ、夫々に図示しないガイド穴が前後に一対形成された
左右一対のガイドブロック32L、32Rと、夫々の両
端が左右の側板14L、14Rの上部に固定され、左右
一対のガイドブロック32L、32Rの前後のガイド穴
に夫々摺動自在に貫通させられ、移動方向Yに沿って夫
々延出する前後一対のガイドシャフト34F、34Rと
を備えて構成されている。このようにクリンチユニット
ガイド機構24は構成されているので、クリンチユニッ
ト20は、ヘッドユニット18と平行な状態で、移動方
向Yに沿ってのみ移動するようにガイドされることにな
る。
【0026】[移動用駆動機構26の説明]また、上述
したように、ヘッドユニット18及びクリンチユニット
20を互いに同期した状態で一体的に移動方向Yに沿っ
て移動駆動するための移動用駆動機構26は、図3乃至
図5に示すように、駆動源としての移動用駆動モータ3
6を左方の側板14Lの内側に取り付けた状態で備えて
いる。
【0027】ここで、この移動用駆動モータ36の駆動
力によりヘッドユニット18を移動方向Yに沿って移動
駆動するためのヘッドユニット用スクリュウロッド38
が、後方のガイドシャフト30Rの直後方に配設されて
いる。このヘッドユニット用スクリュウロッド38は、
その両端を左右の側板14L、14Rに回動自在に軸支
され、左方の端部は左方の側板14Lを貫通して外方に
突出している。
【0028】更に、このヘッドユニット用スクリュウロ
ッド38の外周面には、ボールねじ溝40が螺刻されて
いる。また、ヘッドユニット18の後側の中央部には、
取付ステイ42を介して、ヘッドユニット用スクリュウ
ロッド38のボールねじ溝40に螺合する係合ピン44
が突設されている。このようにして、ヘッドユニット用
スクリュウロッド38が自身の中心軸線回りに回転する
ことにより、ヘッドユニット18は移動方向Yに沿って
移動駆動されることになる。
【0029】一方、上述した移動用駆動モータ36の駆
動力によりクリンチユニット20を移動方向Yに沿って
移動駆動するためのクリンチユニット用スクリュウロッ
ド46が、後方のガイドシャフト34Rの直後方に配設
されている。このクリンチユニット用スクリュウロッド
46は、ヘッドユニット用スクリュウロッド38と同一
径を有するように形成され、その両端を左右の側板14
L、14Rに回動自在に軸支され、左方の端部は左方の
側板14Lを貫通して外方に突出している。
【0030】更に、このクリンチニット用スクリュウロ
ッド46の外周面には、上述したボールねじ溝40と同
一ピッチ(リード)で同一螺旋方向を有して形成された
ボールねじ溝48が螺刻されている。また、クリンチユ
ニット20の後側の中央部には、取付ステイ50を介し
て、クリンチユニット用スクリュウロッド46のボール
ねじ溝48に螺合する係合ピン52が突設されている。
このようにして、クリンチユニット用スクリュウロッド
46が自身の中心軸線回りに回転することにより、クリ
ンチユニット20は移動方向Yに沿って移動駆動される
ことになる。
【0031】[移動用駆動力伝達機構54の説明]ここ
で、上述した移動用駆動モータ36の駆動力は、移動用
駆動力伝達機構54を介して、ヘッドユニット用スクリ
ュウロッド38及びクリンチユニット用スクリュウロッ
ド46に同時に同速度で伝達され、両者を同方向に同一
回転速度で回転するように構成されている。この移動用
駆動力伝達機構54は、図3及び図5に示すように、移
動用駆動モータ36のモータ軸に同軸に固着された駆動
ギヤ56と、下方のヘッドユニット用スクリュウロッド
38の突出端部に同軸に固着された従動ギヤ58と、駆
動ギヤ56と従動ギヤ58との間に介設され、駆動ギヤ
56に噛合する大径ギヤ部60A及び従動ギヤ58に噛
合する小径ギヤ部60Bを同軸に一体的に備えた減速ギ
ヤ60とを備えている。このようにして、移動用駆動モ
ータ36の駆動に伴い、ヘッドユニット用スクリュウロ
ッド38は所定方向に回転駆動されることになる。
【0032】一方、ヘッドユニット用スクリュウロッド
38の突出端部には、更に、駆動プーリプーリ62が同
軸に固着されており、上方のクリンチユニット用スクリ
ュウロッド46の突出端部には、従動プーリ64が同軸
に固着されており、駆動プーリ62と従動プーリ64と
には、エンドレスのタイミングベルト66が掛け渡され
ている。尚、このタイミングベルト66には、テンショ
ンローラ68が弾性的に当接しており、これの張力が一
定となるようになされている。ここで、従動プーリ64
は駆動プーリ62と同一速度で回転するように、同一径
に形成されている。このようにして、ヘッドユニット用
スクリュウロッド38とクリンチユニット用スクリュウ
ロッド46とは、移動用駆動モータ36の駆動に伴い、
互いに同一速度で回転することとなり、この結果、ヘッ
ドユニット18とクリンチユニット20とは互いに同一
速度で同一方向に回転することになる。
【0033】即ち、この一実施例においては、上述した
把持搬送機構212と移動用駆動機構26とにより、シ
ート束Pの任意の位置をステープル位置と設定するため
のステープル位置設定機構が構成されることになる。
【0034】[ヘッドユニット18の説明]次に、上述
したヘッドユニット18の構成を図6乃至図8を参照し
て詳細に説明する。
【0035】このヘッドユニット18は、下部に上述し
た左右一対のガイドブロック28L、28R及び取付ス
テイ42が一体的に取り付けられたヘッドユニットハウ
ジング70を備え、このヘッドユニットハウジング70
には、シート束Pの搬送方向Xに関して下流側に位置す
る支軸72回りに揺動自在に軸支されたヘッド74が配
設されている。このヘッド74には、ステープル用針帯
カートリッジ76が着脱自在に装着されており、このヘ
ッド74は、ステープル用針帯カートリッジ76に内蔵
されたステープル用針帯(図示せず)から1本のステー
プル用針を分離すると共に、これの両端を折り曲げ、こ
の折り曲げたステープル用針をヘッドユニット18とク
リンチユニット20との間に挟持されたシート束Pに向
けて打ち込み、その両端をクリンチユニット20に突出
させるように構成されている。尚、このようなヘッドユ
ニット18の構成は周知であるので、その詳細な説明を
省略する。
【0036】ここで、ヘッド74の上面は、ヘッドユニ
ット18とクリンチユニット20との間に搬入されてく
るシート束Pの下面をガイドする下側ガイド面として機
能している。
【0037】ここで、上述したようにヘッド74は、図
8に示すように、下側ガイド面の、シート束Pの搬送方
向に関して上流側の端部が下流側の端部よりも下方に偏
倚した傾斜状態となるように設定されたヘッド待機位置
と、下側ガイド面が略水平状態となるように設定された
ステープル用針打ち込み位置との間で、後述するヘッド
駆動機構78により揺動駆動されるように構成されてい
る。
【0038】[ヘッド駆動機構78の説明]このヘッド
駆動機構78は、図8に示すように、ヘッドユニットハ
ウジング70内を移動方向Yに沿って貫通するように配
設されたヘッド駆動シャフト80を備えている。このヘ
ッド駆動シャフト80は断面矩形状に形成され、図6及
び図7に示すように、このヘッド駆動シャフト80の両
端は左右の側板14L、14Rに回転自在に軸支される
と共に、その右側端部は、右側の側板14Rを貫通して
外方に突出している。
【0039】このヘッド駆動シャフト80には、ヘッド
ユニットハウジング70の左右の外側に夫々隣接する状
態で、左右一対のヘッド駆動ギヤ82L、82Rが一体
回転するように取り付けられている。即ち、これら左右
一対のヘッド駆動ギヤ82L、82Rは、ヘッド駆動シ
ャフト80の外周に回動不能に相補的に嵌合するように
嵌入され、ヘッドユニットハウジング70を貫通するよ
うに配設された連結スリーブ84の左右の両端に夫々一
体的に固定されている。これらヘッド駆動ギヤ82L、
82Rには、左右一対の中間ギヤ86L、86Rを夫々
介して、ヘッドユニットハウジング70の左右の外側面
に夫々回転自在に軸支された左右一対のヘッド従動ギヤ
88L、88Rが夫々噛合している。
【0040】これら従動ギヤ88L、88Rの外周面に
は、ヘッド駆動ピン90L、90Rが夫々植設されてい
る。一方、これら従動ギヤ88L、88Rの直外側に
は、一部オーバーラップした状態で、左右一対のヘッド
駆動アーム92L、94Rが、夫々の略中央部に設けた
支軸94L、94R回りに揺動自在な状態で軸支されて
いる。これらヘッド駆動アーム92L、92Rは、
「く」の字状に形成され、従動ギヤ88L、88Rとオ
ーバラップする一端部には、上述したヘッド駆動ピン9
0L、90Rが夫々嵌合するヘッド駆動カム溝96L、
96Rが夫々形成され、これら一端部とは支軸94L、
94Rを間において反対側に位置する他端部には、ヘッ
ド74の左右の外側面に夫々植設されたヘッド従動ピン
98L、98Rが夫々嵌合する長溝100L、100R
が夫々形成されている。
【0041】このようにヘッド駆動機構78は構成され
ているので、後述するステープル用駆動力伝達機構10
2を介してステープル動作用駆動モータ104の駆動力
に基づき、ヘッド駆動シャフト80が図中時計回りに回
転駆動されることにより、起動してから所定時間経過後
(即ち、所定角度だけ回転後)、ヘッド74は支軸72
回りにヘッド待機位置からステープル用針打ち込み位置
に向けて図中時計方向に揺動され、ステープル用針打ち
込み位置に所定時間保持された後、ステープル用針打ち
込み位置からヘッド待機位置に向けて図中反時計方向に
揺動されることになる。また、ステープル用針打ち込み
位置にヘッド74がもたらされている状態で、詳細は図
示していないが、上述したヘッド駆動シャフト80の回
転に伴い、カートリッジ76内に収納された図示しない
ステープル用針帯から1本のステープル用針を分離し、
これの両端を折り曲げて、ヘッドユニット18とクリン
チユニット20との間に挟持されたシート束Pに、この
両端を折り曲げられたステープル用針を打ち込むステー
プル用針打ち込み動作が実行される。
【0042】[クリンチユニット20の説明]次に、上
述したクリンチユニット20の構成を図6乃至図10を
参照して詳細に説明する。
【0043】このクリンチユニット20は、上部に上述
した左右一対のガイドブロック32L、32R及び取付
ステイ50が一体的に取り付けられたクリンチユニット
ハウジング106を備え、このクリンチユニットハウジ
ング106には、シート束Pの搬送方向Xに関して下流
側に位置する支軸108回りに揺動自在に軸支されたア
ンビル110が配設されている。このアンビル110の
底部には、把持したシート束Pの上面を押さえつけるた
めのアンビルプレート112が取り付けられており、ま
た、これの内部には、上述した支軸108回りに同様に
揺動自在に、クリンチフレーム114が軸支されてい
る。
【0044】このクリンチフレーム114の先端部の下
面には、クリンチレバー116が固着されている。尚、
このクリンチフレーム114には、図8に示すように、
これを移動方向Yに沿って貫通した状態で取り付けられ
た支持シャフト118が取り付けられており、この支持
シャフト118とクリンチユニットハウジング106と
の間には、クリンチフレーム114を上方に、即ち、支
軸108回りに時計方向に回動付勢するためのコイルス
プリング120が張設されている。
【0045】ここで、この支持シャフト118は、アン
ビル110の両側の上縁に夫々形成された凹所122
L、122R内に嵌入すると共に、これら凹所122
L、122Rのシート束Pの搬送方向に関して上流側の
端縁に係合するように設定されている。この結果、この
アンビル110及びクリンチフレーム114に何ら外力
が作用しない状態において、アンビル110は、これに
支持シャフト118が当接することにより、クリンチフ
レーム114と同様に、コイルスプリング120の付勢
力によって、支軸108回りに時計方向に回動付勢され
ることになる。
【0046】一方、図9及び図10に示すように、上述
したアンビル110の先端部には、ヘッド74から打ち
込まれたステープル用針の両端の先端部が夫々当接する
左右一対のウイング124L、124Rが互いに入れ子
状態で、支軸126L、126R回りに揺動自在に軸支
されている。ここで、左右のウイング124L、124
Rには、夫々の上端から延出し、クリンチレバー116
の左右の端部を夫々抱き込むように湾曲するホールドレ
バー128L、128Rが一体的に取り付けられてい
る。この結果、左右のウイング124L、124Rは、
クリンチレバー116の上下動に応じて、夫々の下面
(クリンチ面)が、水平面に対して所定角度(例えば、
略35度)だけ傾斜するクリンチ待機位置と、夫々の下
面(クリンチ面)が水平状態となるクリンチ動作位置と
の間で、揺動駆動される事になる。
【0047】即ち、両ウイング124L、124Rは、
クリンチ待機位置において、夫々のホールドアーム12
8L、128Rがクリンチレバー116の上面に係止さ
れる状態で、夫々の角度位置を保持されることになる。
この状態で、ウイング124L、124Rの上部とクリ
ンチレバー116の下面との間には、所定のギャップが
形成されることになる。
【0048】ここで、アンビルプレート112の下面
は、ヘッドユニット18とクリンチユニット20との間
に搬入されてくるシート束Pの上面をガイドする上側ガ
イド面として機能している。
【0049】一方、上述したようにアンビル110は、
図8に示すように、上側ガイド面の、シート束Pの搬送
方向に関して上流側の端部が下流側の端部よりも上方に
偏倚した傾斜状態となるように設定されたアンビル待機
位置と、上側ガイド面が略水平状態となるように設定さ
れたアンビル停止位置との間で、後述するクリンチ駆動
機構130より揺動駆動されるように構成されている。
尚、このクリンチ駆動機構130により、上述したクリ
ンチレバー116も上下駆動され、これに伴い、左右の
ウイング124L、124Rが、クリンチ待機位置とク
リンチ動作位置との間で、揺動駆動されるるように構成
されている。
【0050】[クリンチ駆動機構130の説明]このク
リンチ駆動機構130は、図8に示すように、クリンチ
ユニットハウジング106内を移動方向Yに沿って貫通
するように配設されたクリンチ駆動シャフト132を備
えている。このクリンチ駆動シャフト132は断面矩形
状に形成され、図6及び図7に示すように、このクリン
チ駆動シャフト132の両端は左右の側板14L、14
Rに回転自在に軸支されると共に、その右側端部は、右
側の側板14Rを貫通して外方に突出している。
【0051】このクリンチ駆動シャフト132には、ク
リンチユニットハウジング106の左右の外側に夫々隣
接する状態で、左右一対のクリンチ駆動ギヤ134L、
134Rが一体回転するように取り付けられている。即
ち、これら左右一対のクリンチ駆動ギヤ134L、13
4Rは、クリンチ駆動シャフト132の外周に回動不能
に相補的に嵌合するように嵌入され、クリンチユニット
ハウジング106を貫通するように配設された連結スリ
ーブ136の左右の両端に夫々一体的に固定されてい
る。これらクリンチ駆動ギヤ134L、134Rには、
左右一対の中間ギヤ138L、138Rを夫々介して、
クリンチユニットハウジング106の左右の外側に配設
された左右一対のクリンチ従動ギヤ138L、138R
が夫々噛合している。これら左右のクリンチ従動ギヤ1
40L、140Rは、クリンチユニットハウジング10
6を移動方向Yに沿って貫通した状態で回動自在に支持
された支持シャフト142の両端に、同軸に固定されて
いる。
【0052】この支持シャフト142には、図8及び図
9に示すように、その両端に、左右一対のアンビルカム
144L、144Rが固定されている。両アンビルカム
144L、144Rに夫々対応した、夫々の外周面(カ
ム面)に係合可能な状態で、左右一対のアンビルフォロ
ア146L、146Rがアンビル110の内側面に夫々
回転自在に軸支されている。各アンビルカム144L、
144Rのカム面のカム形状は、夫々に係合するアンビ
ルフォロア146L、146Rが取り付けられたアンビ
ル110を、これらの回転開始から所定角度だけは、ア
ンビル待機位置に保持し、この後、コイルスプリング1
20の付勢力に抗して支軸108回りに反時計方向に回
動させてステープル用針打ち位置にもたらし、ここに保
持し、ステープル用針打ち動作及びクリンチ動作の終了
後、アンビル待機位置に復帰するように規定されてい
る。尚、アンビル110のアンビル待機位置からステー
プル用針打ち位置までの回動に伴い、支持シャフト11
8を介して連結されるクリンチフレーム114は、クリ
ンチ待機位置から中間待機位置まで一旦回動されること
になる。
【0053】また、上述した支持シャフト142には、
その中央部に、クリンチカム148が固定されている。
このクリンチカム148に対向して、これの外周面(カ
ム面)に係合可能な状態で、クリンチフォロア150が
クリンチフレーム114に回転自在に軸支されている。
このクリンチカム148のカム面のカム形状は、これに
係合するクリンチフォロア150が取り付けられたクリ
ンチフレーム114を、これの回転開始から、ステープ
ル用針打ち動作が開始される直後まで、クリンチ待機位
置または中間待機位置に保持し、この後、コイルスプリ
ング120Jの付勢力に抗して支軸108回りに反時計
方向に回動させてクリンチ動作位置にもたらし、ここに
保持し、ステープル用針打ち動作の終了に伴い、クリン
チ待機位置に復帰するように規定されている。
【0054】尚、上述したクリンチ動作、アンビル動
作、ステープル用針打ち動作の相関関係については、図
15に示してあるが、これについては、ステープル動作
として後に詳細に説明する。
【0055】[ステープル用駆動力伝達機構102]次
に、ヘッド駆動機構78及びクリンチ機構機構130
に、同時に、ステープル動作用駆動モータ104の駆動
力を伝達するための、ステープル用駆動力伝達機構10
2の構成を、図6乃至図8を参照して説明する。
【0056】ここで、ステープル動作用駆動モータ10
4は、右側の側板14Rの内側面に取り付けられてお
り、これのモータ軸は、右側板14Rを貫通して、これ
の右側外方に取り出されている。
【0057】一方、このステープル用駆動力伝達機構1
02は、ステープル動作用駆動モータ104のモータ軸
に同軸に固定された駆動ギヤ152と、右側板14Rの
外続面に回動自在に軸支され、駆動ギヤ152に噛合す
る大径の中間ギヤ154と、上述したヘッド駆動シャフ
ト80の、右側板14Rより外方に突出する突出端部に
着脱自在に同軸に取り付けられ、中間ギヤ154の下部
に噛合するヘッド伝達ギヤ156と、上述したクリンチ
駆動シャフト132の、右側板14Rよりも外方に突出
する突出端部に同軸に固定され、中間ギヤ154の上部
に噛合するクリンチ伝達ギヤ158とを備えて構成され
ている。
【0058】ここで、ヘッド伝達ギヤ156は、後述す
るが、ヘッドユニット18とクリンチユニット20との
動作の同期を正確に取るために、ヘッド駆動シャフト8
0に対して着脱自在に取り付けられており、動作状態に
おいては、図示しないスナップリング等の固定具を介し
て、ヘッド駆動シャフト80に固定されている。また、
ヘッド駆動シャフト80及びクリンチ駆動シャフト13
2の夫々の正確な1回転で、ヘッドユニット18におけ
るステープル用針打ち動作と、クリンチユニット20に
おける完了するようにするために、ヘッド伝達ギヤ15
6とクリンチ伝達ギヤ158とは、同一ピッチ円を有す
ると共に、同一歯数を有するように、即ち、同一モジュ
ールを有するように構成されている。
【0059】このようにステープル用駆動力伝達機構1
02は構成されているので、単一のステープル動作用駆
動モータ104を用いて、ヘッドユニット18及びクリ
ンチユニット20を同時に駆動することが出来、この結
果、1つの駆動モータ104で、ステープル用針打ち動
作をクリンチ動作とを互いに正確に同期した状態で実行
することが出来ることになる。このようにして、コスト
の低廉化と省スペース化とを共に達成することが出来る
ことになる。
【0060】また、この一実施例においては、ヘッドユ
ニット18及びクリンチユニット20への駆動力の伝達
を、右側板14Rの外側で行うように構成されている。
この結果、両側眼14L、14Rの内部において規定さ
れるシート束Pの搬送路において、このシート束Pの搬
送を阻害する何者も存在しないこととなり、これによ
り、上述した移動用駆動機構26を介してヘッドユニッ
ト18及びクリンチユニット20を移動方向Yに沿って
任意の位置まで移動させることにより、シート束Pの任
意の位置でステープル用針を打ち込むことが、換言すれ
ば、任意の綴じ込み位置でシート束Pを綴じ込むことが
出来ることになり、使い勝手がきわめて向上することに
なる。
【0061】また、従来、ヘッドユニット及びクリンチ
ユニットに夫々駆動モータが取り付けられていたことと
比較して、この一実施例においては、ヘッドユニット1
8及びクリンチユニット20には、何ら駆動源が取り付
けられていないように構成されている。この結果、ヘッ
ドユニット18及びクリンチユニット20の移動に際し
て、その移動負荷が軽減され、従来と同じ移動用モータ
を用いる場合において、その移動速度を早く設定するこ
とが出来、これにより、動作時間の短縮化を図ることが
出来、もって、作業性の向上を図ることが可能となる。
【0062】[ステープル動作の説明]以上のように構
成されるステープラ10におけるシート束Pへのステー
プル用針を打ち込む事による綴じ込み動作、即ち、ステ
ープル動作について、図11A乃至図14Eを参照して
説明する。
【0063】ーー制御ユニット160の説明ーー このステープラ10におけるステープル動作は、上述し
た底板12上に配設した制御ユニット160の制御動作
に基づき実行されるように構成されており、この制御ユ
ニット160は、詳細は図示していないが、全体制御を
司るCPUと、制御プログラムが予め設定記憶されたR
OMと、閾値や可変制御値等が予め記憶されたRAM
や、種々のセンサ類を備えて構成されている。この制御
ユニット160における制御対象としてのアクチュエー
タは、この一実施例においては、移動用駆動モータ36
とステープル動作用駆動モータ104の2台の駆動モー
タとグリップローラ対214A、214Bを回転駆動す
るための駆動源とである。
【0064】この駆動モータ36のモータ軸には、図示
していないが、ロータリエンコーダが取り付けられてお
り、このロータリエンコーダからの検出出力に基づい
て、制御ユニット160は、ヘッドユニット18及びク
リンチユニット20の移動方向Yに沿う現在位置を認識
することが出来ることになる。また、この制御ユニット
160は、詳細は図示していないが、上述した把持搬送
機構212におけるグリップローラ対214A、214
Bの図示しない基準位置からの回転量を示す情報に基づ
き、ヘッドユニット18及びクリンチユニット20の搬
送方向Xに沿う現在位置を認識することが出来ることに
なる。この結果、この制御ユニット160は、グリップ
ローラ対214A,214Bの移動駆動量及び移動用駆
動モータ36の移動駆動量を適宜規定することにより、
シート束Pにおける所望の綴じ込み位置に対応した部位
を、ヘッドユニット18及びクリンチユニット20の間
で規定されるステープル用針打ち込み位置に正確に対応
した状態で移動させて、ここに停止させることが出来る
ことになる。
【0065】ここで、上述した基準位置は、上述したス
トッパ部材210により規定されたシート束Pの停止位
置でもよいし、この停止位置とステープル用針打ち込み
位置との間の搬送方向Xに沿う任意の位置に通過検出セ
ンサ(図示せず)を配設し、シート束Pの先端が、この
通過検出センサを動作させた時点における位置でもよ
い。
【0066】ーー待機状態の説明ーー また、ステープル動作における待機状態は、図11A、
図12A、図13A、図14Aに夫々示すように、ヘッ
ドユニット18におけるヘッド74が待機位置に保持さ
れ、クリンチユニット20におけるアンビル110がア
ンビル待機位置に保持されると共に、クリンチフレーム
114がクリンチ待機位置に保持される状態で、規定さ
れるように設定されている。
【0067】ーーシート束Pの位置決め動作の説明ーー このような待機状態にステープラ10がある状態におい
て、制御ユニット160は、集積台208上に所定枚数
のシートSが集積された事を判断すると、グリップロー
ラ対214A,214Bの回動量及び移動用駆動モータ
36の回転駆動量を夫々制御して、シート束Pの所望の
綴じ込み位置がステープル用針打ち位置に正確に対向す
る位置にもたらされるように、シート束Pを移動制御す
る。そして、制御ユニット160は、シート束Pの所望
の綴じ込み位置がステープル用針打ち位置に正確に対向
した位置にもたらされたと判断すると、グリップローラ
対214A、214B及び移動用駆動モータ36の駆動
を停止し、シート束Pをその停止位置に保持する。
【0068】ーーステープル動作の具体的な説明ーー この後、制御ユニット160は、ステープル動作用駆動
モータ104を起動して、左右のヘッド従動ギヤ88
L、88炉予備支持シャフト142を共に正確に1回転
だけ(即ち、360度だけ)回転駆動する。このような
ヘッド駆動シャフト80及びクリンチ駆動シャフト13
2の1回転に伴い、図15に示すようにして、ステープ
ル動作が実行されることになる。
【0069】即ち、先ず、ヘッドユニット18におい
て、ヘッド駆動シャフト80の回転に伴い、ヘッド74
がヘッド待機位置からステープル用針打ち位置に向けて
徐々に支軸72回りに時計方向に沿って回動することに
なる。ここで、このヘッド74は、左右のヘッド従動ギ
ヤ88L、88Rが待機位置を規定する角度位置から約
190度だけ回転した時点で、ステープル用針打ち位置
にもたらされるように設定されている。
【0070】一方、クリンチユニット20においては、
クリンチ駆動シャフト132の回転に伴い、支持シャフ
ト142が待機位置を規定する角度位置から最初の約4
0度だけは、アンビル110及びクリンチフレーム11
4は、夫々、アンビル待機位置及びクリンチ待機位置に
保持され、支持シャフト142が約40度の角度位置か
ら約55度の角度位置まで回動することに伴い、アンビ
ルカム144L、144Rがアンビルフォロア146
L、146Rにそれぞれ当接して、アンビル110は、
アンビル待機位置からステープル用針打ち位置まで、支
軸108回りに反時計方向に回動されることになる。ま
た、このアンビル110の回動に応じて、クリンチフレ
ーム114は、クリンチ待機位置から中間待機位置まで
回動されることになる。
【0071】これにより、図11B、図12B、図13
Bに夫々示すように、アンビルプレート112は略水平
状態のアンビル停止状態にもたらされ、この状態は、ス
テープル用針打ち動作が終了するまで維持される。
【0072】ここで、上述した説明から明白なように、
例えば、図11Aに示すように、ヘッド74の上ガイド
面及びアンビル110の下ガイド面は、搬送方向Xに関
して上流側の部分が下流側の部分よりも、シート束Pの
搬送路に対して上下に大きく開いた、所謂楔状にその待
機姿勢を設定されている。この結果、シート束Pの先端
が例えカール方向が異なることにより「ばらける」状態
にあったとしても、確実に、ヘッド74及びアンビル1
10の間に挿入され得ることとなる。このようにて、こ
の一実施例においては、シート束Pの先端に「ばらけ」
があったとしても、この先端がヘッド74及びアンビル
110の間でジャムる事が効果的に抑制され、ステープ
ル動作の信頼性が向上することになる。
【0073】また、シート束Pが所定のステープル用針
打ち位置まで移動された時点で、このシート束Pの上面
は、アンビルプレート112によりステープル用針打ち
位置に規正されることになる。換言すれば、シート束P
が所定のステープル用針打ち位置にもたらされた時点
で、このシート束Pの下面は、未だ、ヘッド74の上面
により支持されておらず、従って、ステープル用針打ち
位置に規正されていない状態となる。
【0074】この後、図11B、図12B、図13Bに
夫々示すアンビル停止状態から、左右のヘッド従動ギヤ
88L、88B及び支持シャフト142が、約55度の
角度位置から約190度の角度位置まで更に回転駆動さ
れることに応じて、アンビル110はステープル用針打
ち位置に保持され、クリンチフレーム114は中間待機
位置に保持されると共に、ヘッド74はステープル用針
打ち位置に向けて徐々に回動されることになる。
【0075】そして、図11C、図12C、図13Cに
夫々示すように、ヘッド74が水平状態に回動されてス
テープル用針打ち位置にもたらされることにより、ステ
ープル用針打ち状態が達成されることになる。即ち、こ
のステープル用針打ち状態に於いて、シート束Pは、ヘ
ッドユニット18とクリンチユニット20との間に強固
に挟持され、変位不能のクランプ状態にもたらされるこ
とになる。
【0076】このステープル用針打ち状態から更に左右
のヘッド従動ギヤ88L、88B及び支持シャフト14
2が、約190度の角度位置から約215度の角度位置
まで回転駆動されることにより、ヘッドユニット18に
おいては、ステープル用針打ち位置に保持されたヘッド
74によるステープル用針打ち動作が開始されると共
に、図15に示すように、クリンチユニット20におい
ては、クリンチカム148がクリンチフォロア150に
当接して、クリンチフレーム114が中間待機位置から
クリンチ動作位置まで回動されることになる。これによ
り、図11D、図12D、図13Dに示すように、クリ
ンチ状態が達成されることになる。
【0077】ーーステープル用針打ち動作及びクリンチ
動作の詳細説明ーー ここで、図14A乃至図14Eを参照して、ステープル
用針打ち動作及びクリンチ動作を取り出して説明する。
【0078】先ず、クリンチフレーム114がクリンチ
待機位置又は中間待機位置にある状態で、即ち、このク
リンチフレーム114に取り付けられたクリンチレバー
116が待機位置にある状態で、図14Aに示すよう
に、左右一対のウイング124L、124Rは、夫々に
連接されたホールドレバー128L、128Rが、待機
位置にあるクリンチレバー116の上面により上方に持
ち上げられ、図示するように各ウイング124L、12
4Rのクリンチ面として規定される下面が水平面に対し
て所定の角度、この一実施例においては、約35度だけ
傾斜した状態に待機させられている。尚、この待機状態
に於いて、両ウイング124L、124Rは、夫々の上
端部がクリンチレバー116の下面から所定間隔だけ離
間している。
【0079】このように図14Aに示す待機状態から、
上述したように、ステープル用針打ち動作が開始される
と、下方に位置するヘッドユニット18から略コ字状に
成形されたステープル用針が、このヘッドユニット18
とクリンチユニット20との間にクランプされたシート
束Pに向けて、下方から打ち込まれることになる。この
ように打ち込まれたステープル用針の両先端(両上端)
は、シート束Pから上方に抜け出て、左右一対のウイン
グ124L、124Rの夫々のクリンチ面に下方から当
接することになる。
【0080】この結果、図14Bに示すように、両ウイ
ング124L、124Rは、ステープル用針に押されて
上方に向けて回動し(開き)、夫々の上端部がクリンチ
レバー116の下面に当接することになり、これによ
り、両ウイング124L、124Rの回動動作は禁止さ
れ、換言すれば、両ウイング124L、124Rの開き
動作が停止することになる。これにより、更に上方に打
ち込まれたステープル用針は、図14Cに示すように、
ステープル用針打ち込み状態が終了した時点で、両先端
が、対応するウイング124L、124Rの傾斜したク
リンチ面に沿って折れ曲げられることになる。
【0081】このようにして、ステープル用針の打ち込
み動作(即ち、ステープル用針打ち動作)が終了する
と、クリンチ動作が開始される。このクリンチ動作にお
いては、上述したように、クリンチ駆動シャフト132
の回動に伴い、クリンチレバー116が待機位置からの
下降を開始する。このクリンチレバー116の下降に伴
い、図14Dに示すように、両ウイング124L、12
4Rは押し下げられるように回動し、換言すれば、閉じ
られることになる。この両ウイング124L、124R
の押し下げに応じて、シート束Pから突出したステープ
ル用針の両先端は、対応するウイング124L、124
Rのクリンチ面により更に内方に折り曲げられることに
なる。
【0082】この結果、クリンチレバー116が待機位
置からクリンチ動作位置まで下降した状態で、図14E
に示すように、両ウイング124L、124Rの夫々の
クリンチ面は、略水平状態にもたらされ、これにより、
シート束Pから突出したステープル用針の先端は、夫
々、シート束Pの上面上に緊密に接触した状態に折り曲
げられ、これで、クリンチ動作が終了する。
【0083】このようにして、ヘッドユニット18とク
リンチユニット20との間に強固にクランプされたシー
ト束Pは、ステープル用針により一体的に綴じ込まれ、
クリンチ状態となる。尚、このようなクリンチ状態が、
クリンチ動作の終了後においても安定的に保持されるよ
うにするために、このクリンチ状態は、支持シャフト1
42が約215度の角度位置から約255度の角度位置
まで回転駆動されるまでの間、維持されることになる。
【0084】ーー排出動作の説明ーー このようにステープル用針により一体的に綴じ込まれた
シート束Pは、左右のヘッド従動ギヤ88L、88B及
び支持シャフト142が約255度の角度位置から約2
80度の角度位置まで回転駆動されることにより、クラ
ンプ状態が解除されることになる。詳細には、支持シャ
フト142が約255度の角度位置から更に回転駆動を
開始すると、先ず、ヘッドユニット18において、ヘッ
ド74がステープル用針打ち位置から待機位置に向けて
復帰させられると共に、クリンチユニット20において
は、クリンチレバー116がクリンチ動作位置からクリ
ンチ待機位置に向けて上昇され始めることになる。
【0085】これにより、ステープル用針により一体的
に綴じ込まれたシート束Pは、ヘッドユニット18とク
リンチユニット20とによるクランプ状態を解除され始
め、左右のヘッド従動ギヤ88L、88B及び支持シャ
フト142が約300度の角度位置まで回転駆動された
時点で、完全にクランプ状態を解除され、排出可能状態
にもたらされることになる。尚、アンビル110は、ク
リンチレバー116がクリンチ動作位置からクリンチ待
機位置に向けて復帰動作を開始することから若干遅れ
て、支持シャフト142が約280度の角度位置から約
300度の角度位置までか移動することに応じて、ステ
ープル用針打ち位置からアンビル待機位置まで復帰動作
されるように移動駆動される。
【0086】このように、クリンチレバー116及びア
ンビル110は、支持シャフト142が約300度の角
度位置まで回動された時点で、夫々の待機位置まで復帰
されることになるが、一方で、ヘッド74は、左右のヘ
ッド従動ギヤ88L、88Rが約360度の角度位置ま
で回動された時点で、その待機位置まで復帰されるよう
に設定されている。
【0087】尚、制御ユニット160は、左右のヘッド
従動ギヤ88L、88B及び支持シャフト142が約3
00度の角度位置を越えた時点で、ステープル用針によ
り一体的に綴じ込まれたシート束Pのクランプ状態が実
質的に解除されたものと判断して、グリップローラ21
4A、214Bを駆動して、該シート束Pを搬送方向X
に沿って更に搬送させて、排紙トレイ202上に排出さ
せる。
【0088】このようにして、制御ユニット160は、
ステープル動作用駆動モータ104を駆動制御して、ヘ
ッド駆動シャフト80及びクリンチ駆動シャフト132
を互いに同期した状態で、左右のヘッド従動ギヤ88
L、88B及び支持シャフト142を0度の角度位置か
ら360度の角度位置まで正確に1回転させることによ
り、一連のステープル動作を確実に実行させることが出
来ることになる。
【0089】[調整動作の説明]以上詳述したように、
この一実施例においては、ステープル動作を実行させる
ために、ヘッドユニット18及びクリンチユニット20
を共通に駆動するためのステープル動作用駆動モータ1
04を備えるように構成されている。このため、ヘッド
ユニット18とクリンチユニット20との動作の同期を
正確に取る必要が生じる。換言すれば、図15に示す互
いの動作タイミングの位相が、正確に規定されなければ
ならない。
【0090】このため、この一実施例においては、既に
上述したように、ヘッド伝達ギヤ156は、ヘッド駆動
シャフト80に対して着脱自在に取り付けられており、
動作状態においては、スナップリング等の固定具を介し
て、ヘッド駆動シャフト80に対して回転不能に取り付
けられるように設定されている。これにより、図16に
示すように、ヘッド伝達ギヤ156がヘッド駆動シャフ
ト80から取り外された状態で、ヘッドユニット18と
クリンチユニット20との機械的連結は解除され、ヘッ
ド駆動シャフト80及びクリンチ駆動シャフト132は
互いに独立して回動自在な状態となる。
【0091】一方、ヘッドユニット18のヘッドユニッ
トハウジング70の両側部分には、初期位置規定用のヘ
ッド位置決め孔162L、162Rが形成されており、
ヘッド従動ギヤ88L、88Rには、ヘッド74が待機
位置に正確に位置した状態で、これらヘッド位置決め孔
162L、162Rに夫々対向して連通する部位に、ヘ
ッド貫通孔164、164Rが形成されている。これら
ヘッド位置決め孔162L、162R及びヘッド連通孔
164L、164Rが互いに連通した状態で、これらを
一括して貫通する事が出来るように、ヘッド位置決めロ
ッド166設けられている。
【0092】一方、クリンチユニット20のクリンチユ
ニットハウジング106の両側部分には、初期位置規定
用のクリンチ位置決め孔168L、168Rが形成され
ており、クリンチ従動ギヤ140L、140Rには、ア
ンビル110及びクリンチレバー116が共に待機位置
に正確に位置した状態で、これらクリンチ位置決め孔1
68L、168Rに夫々対向して連通する部位に、クリ
ンチ貫通孔170L、170Rが形成されている。これ
らクリンチ位置決め孔168L、168R及びクリンチ
連通孔170L、170Rが互いに連通した状態で、こ
れらを一括して貫通する事が出来るように、クリンチ位
置決めロッド172が設けられている。
【0093】以上のように調整機構は構成されているの
で、図16に示すように、ヘッド伝達ギヤ156がヘッ
ド駆動シャフト80から抜き取られた状態で、ヘッド位
置決めロッド166が、ヘッド位置決め孔162L、1
62R及びヘッド連通孔164L、164Rを一括して
貫通されるように、ヘッド駆動シャフト80の回動位置
を調整することにより、このヘッド駆動シャフト80の
0度の角度位置が、クリンチ駆動シャフト132の角度
位置とは無関係な状態で、正確に規定されることにな
る。また、クリンチ位置決めロッド172が、クリンチ
位置決め孔168L、168R及びクリンチ貫通孔17
0L、170Rを一括して貫通されるように、クリンチ
駆動シャフト132の回動位置を調整することにより、
このクリンチ駆動シャフト132の0度の角度位置が、
ヘッド駆動シャフト80の角度位置とは無関係な状態
で、正確に規定されることになる。
【0094】また、このようにヘッドユニット18にお
ける初期位置、即ち、ヘッド駆動シャフト80が0度の
角度位置にある状態におけるヘッド74の待機位置が、
上述したヘッド位置決めロッド166により固定的に維
持され、また、クリンチユニット20における初期位
置、即ち、クリンチ駆動シャフト132が0度の角度位
置にある状態におけるアンビル110及びクリンチレバ
ー116の待機位置が、上述したクリンチ位置決めロッ
ド172により夫々固定的に辞されることになる。この
結果、以下のヘッド伝達ギヤ156の組み付けに際して
も、ヘッド駆動シャフト80及びクリンチ駆動シャフト
132は夫々0度の角度位置から何ら回動することな
く、その角度位置に安定して保持されることになる。
【0095】一方、上述したようにヘッドユニット18
及びクリンチユニット20における初期位置の規定動作
が完了すると、ヘッド位置決めロッド166及びクリン
チ位置決めロッド172をそのまま貫通状態で残したま
ま、ヘッド伝達ギヤ156をヘッド駆動シャフト80に
取り付け、固定具で固定する。これにより、ステープル
駆動モータ104の駆動力は、同時に、ヘッド伝達ギヤ
156及びクリンチ伝達ギヤ158に伝達され、これら
を同期した状態で回転させることが出来ることになる。
【0096】ここで、ヘッド位置決めロッド166及び
クリンチ位置決めロッド172は、ヘッド伝達ギヤ15
6がヘッド駆動シャフト80に固定された後にヘッドユ
ニット18及びクリンチユニット20から夫々抜き取ら
れることは言うまでもない。
【0097】尚、上述した説明において、ヘッド駆動シ
ャフト80及びクリンチ駆動シャフト132の機械的な
連結を解除するために、ヘッド伝達ギヤ156をヘッド
駆動シャフト80から取り外すように説明したが、この
発明は、このような構成に限定されることなく、例え
ば、クリンチ伝達ギヤ158をクリンチ駆動シャフト1
32から取り外すように構成しても良いし、中間ギヤ1
54をステープル用駆動力伝達機構102から取り外す
ようにしても良いし、また、駆動ギヤ152をステープ
ル動作用駆動モータ104のモータ軸から取り外すよう
に構成しても良い。更に、このステープル用駆動両区伝
達機構102を構成する何れかのギヤに、クラッチを設
け、このクラッチの駆動力伝達状態を断続することによ
り、ヘッド駆動シャフト80とクランチ駆動シャフト1
32との機械的な連結を断続させるようにしても良いも
のである。
【0098】[変形例の説明]この発明は、上述した一
実施例の構成に限定されることなく、この発明の要旨を
逸脱しない範囲で種々変形可能であることは言うまでも
ない。
【0099】例えば、上述した一実施例の構成において
は、ヘッドユニット18から打ち込まれたステープル針
は、その両端を、クリンチユニット20に設けられた可
動のウイング124L、124Rを介して折り曲げるよ
うに説明したが、この発明は、このような構成に限定さ
れることなく、図示していないが、アンビルプレート1
12の下面に形成した折り曲げ溝を介して、ステープル
針の両端を折り曲げるように構成しても良いものであ
る。
【0100】また、上述した一実施例の構成において
は、ヘッドユニット18を下方に、クリンチユニット2
0を上方に夫々配設するように説明したが、この発明
は、このような構成に限定されることなく、ヘッドユニ
ット18を上方に、クリンチユニット20を下方に配設
する構成に適用することが出来ることは言うまでもな
い。
【0101】また、以下に図面を参照して、この発明の
変形施例を種々説明する。
【0102】例えば、上述した一実施例においては、ス
テープル動作用駆動モータ104は、ステープラ10の
ハウジングを構成する左方の側板14Lに取り付けられ
るように説明したが、このステープル動作用駆動モータ
104の取付位置はステープラ10内であれば何処でも
よく、図17及び図18に第1の変形例として示すよう
に、ステープル動作用駆動モータ104をヘッドユニッ
ト18のヘッドユニットハウジング70内に収納するよ
うに構成しても良い。
【0103】この場合、ステープラ用駆動モータ104
のモータ軸に固定された駆動ギヤ152は、ヘッド駆動
ギヤ82Rに直接噛合し、これに駆動力を直接的に伝達
すると共に、このモータ104の駆動力は、ヘッド駆動
シャフト80(この第1の変形例においては、駆動力伝
達シャフトとして機能することになる)、ヘッド伝達ギ
ヤ156、中間ギヤ154、クリンチ伝達ギヤ158、
クリンチ駆動シャフト132を順次介して、クリンチユ
ニット20に伝達されることになる。
【0104】このように第1の変形例を構成することに
より、ステープラ10の外形サイズを上述した一実施例
の場合と比較して小さく設定することが出来ることにな
る。
【0105】また、図19及び図20に第2の変形例と
して示すように、ステープル動作用駆動モータ104を
クリンチユニット20のクリンチユニットハウジング1
06内に収納するように構成しても良い。この場合、ス
テープラ用駆動モータ104のモータ軸に固定された駆
動ギヤ152は、クリンチ駆動ギヤ134Rに直接噛合
し、これに駆動力を直接的に伝達すると共に、このモー
タ104の駆動力は、クリンチ駆動シャフト132(こ
の第2の変形例においては、駆動力伝達シャフトとして
機能することになる)、クリンチ伝達ギヤ158、中間
ギヤ154、ヘッド伝達ギヤ156、ヘッド駆動シャフ
ト80を順次介して、ヘッドユニット18に伝達される
ことになる。
【0106】このように第2の変形例を構成することに
より、第1の変形例と同様に、ステープラ10の外形サ
イズを上述した一実施例の場合と比較して小さく設定す
ることが出来ることになる。
【0107】また、上述した一実施例においては、ヘッ
ドユニット18及びクリンチユニット20を移動方向Y
に沿って一体的に移動駆動するための移動用駆動機構2
6は、ヘッドユニット用スクリュウロッド38及びクリ
ンチユニット用スクリュウロッド46と、夫々のボール
ねじ溝40、48に嵌合する係合ピン44、52とを備
えるように説明したが、この発明は、このような構成に
限定されることなく、図21に第3の変形例として示す
ように、ワイヤ式に構成しても良い。
【0108】詳細には、この第3の変形例においては、
図21に示すように、移動用駆動モータ36のモータ軸
の先端には、巻き取りプーリ174が同軸に固定されて
おり、この巻き取りプーリ174の外周面には、エンド
レスワイヤ178が固定されると共に、数巻き分だけ、
巻き付けられている。このエンドレスワイヤ178は、
合計で7つのアイドルプーリ176A乃至176Gに巻
き掛けられている。即ち、第1のアイドルプーリ176
Aは、巻き取りプーリ174の直上方に配設され、第2
のアイドルプーリ176Bは、第1のアイドルプーリ1
76Aの直右方であって、右方の側板14Rの上端の右
上方に配設されている。また、第3のアイドルプーリ1
76Cは、第1のアイドルプーリ176Aよりも下方で
あって左方の側板14Lの上端の直左方に配設されてい
る。
【0109】また、第4のアイドルプーリ176Dは、
第3のアイドルプーリ176Cの下方であって、左方の
側板14Lの下端の左下方に配設され、第5のアイドル
プーリ176Eは、第2のアイドルプーリ176Bの下
方であって、第4のアイドルプーリ176Eの右方に配
設されている。また、第6のアイドルプーリ186F
は、第5のアイドルプーリ176Eの直上方であって、
右型の側板14Rの下端の右下方に配設され、第7のア
イドルプーリ176Gは、第6のアイドルプーリ176
Fの左方であって、巻き取りプーリ174の直下方に配
設されている。
【0110】ここで、ヘッドユニット18は、ヘッドユ
ニット用連結具180を介して、エンドレスワイヤ17
8に固定的に連結されている。また、クリンチユニット
20は、クリンチユニット用連結具182を介して、同
様に、エンドレスワイヤ178に固定的に連結されてい
る。
【0111】このように第3の変形例は構成されている
ので、移動用駆動モータ36の一方向の駆動に応じて、
ヘッドユニット18及びクリンチユニット20は、共に
図中左方に移動し、反対方向の駆動に応じて、共に図中
右方に移動することになる。この結果、この第3の変形
例によれば、上述した一実施例の場合のように、ヘッド
ユニット用スクリュウロッド38及びクリンチユニット
用スクリュウロッド46と、夫々のボールねじ溝40、
48に嵌合する係合ピン44、52とを備えなくても、
巻き取りプーリ174とアイドルプーリ176A乃至1
76Gとエンドレスワイヤ178とによる比較的簡単な
構成で、同様な効果を奏することが出来ることになる。
【0112】また、上述した一実施例においては、ヘッ
ドユニット18及びクリンチユニット20を移動方向Y
に沿って一体的に移動駆動するための移動用駆動機構2
6は、共通の駆動源として移動用駆動モータ36を備え
るように説明したが、この発明は、このような構成に限
定されることなく、図22に第4の変形例として示すよ
うに、各々独立に駆動するように構成しても良い。
【0113】詳細には、この第4の変形例においては、
図22に示すように、ヘッドユニット18を移動方向Y
に沿って移動駆動するための駆動源としてヘッドユニッ
ト移動用駆動モータ36aを備え、この駆動モータ36
aの駆動力は、この駆動モータ36aのモータ軸に取り
付けられた駆動ギヤ56aと、これに噛合する大径ギヤ
部60aA及びヘッドユニット用スクリュウロッド38
の左端部に固定された駆動プーリ62aに噛合する小径
ギヤ部60aBを有する減速ギヤ60aとを介して、ヘ
ッドユニット用スクリュウロッド38に伝達されるよう
に構成されている。
【0114】一方、この第4の変形例においては、クリ
ンチユニット20を移動方向Yに沿って移動駆動するた
めの駆動源としてクリンチユニット移動用駆動モータ3
6bを備え、この駆動モータ36bの駆動力は、この駆
動モータ36bのモータ軸に取り付けられた駆動ギヤ5
6bと、これに噛合する大径ギヤ部60bA及びクリン
チユニット用スクリュウロッド46の左端部に固定され
た駆動プーリ62bに噛合する小径ギヤ部60bBを有
する減速ギヤ60bとを介して、クリンチユニット用ス
クリュウロッド46に伝達されるように構成されてい
る。尚、ヘッドユニット移動用駆動モータ36aとクリ
ンチユニット移動用駆動モータ36bとは、図示してい
ないが、共に制御ユニット160に接続され、これによ
り互いに同期した状態で同一方向に移動するように駆動
制御されるように設定されている。
【0115】このように第4の変形例を構成しても、上
述した一実施例の構成と同様に、シート束Pを任意の位
置で閉じこめることが出来ると共に、ヘッドユニット1
8及びクリンチユニット20の駆動源を共通化すること
の出来る効果を奏することが出来ることになる。
【0116】また、上述した一実施例においては、ヘッ
ドユニット18及びクリンチユニット20を移動方向Y
に沿って一体的に移動駆動するための移動用駆動機構2
6における駆動源と、シート束Pを綴じ込み動作(ステ
ープル動作)するための駆動源とは、互いに別々に設け
るように説明したが、この発明は、このような構成に限
定されることなく、図23及び図24に第5の変形例と
して示すように、両者共通の駆動モータを備えるように
構成しても良い。
【0117】詳細には、この第5の変形例においては、
図23に示すように、ヘッドユニット18及びクリンチ
ユニット20の移動用の駆動源と、ヘッドユニット18
及びクリンチユニット20におけるステープル用の駆動
源としての共通の駆動源として、駆動モータ184が備
えられている。この駆動モータ184は、両端からモー
タ軸190がそれぞれ突出するように構成されており、
このモータ軸190の駆動モータ184よりも図中左方
部分には、この駆動モータ184の駆動力を、ヘッドユ
ニット用スクリュウロッド38及びクリンチユニット用
スクリュウロッド46に断続自在に伝達可能な第1のク
ラッチ186が介設されている。
【0118】一方、このモータ軸190の駆動モータ1
84よりも図中右方部分には、この駆動モータ184の
駆動力を、ヘッド駆動シャフト80及びクリンチ駆動シ
ャフト132に断続自在に伝達可能な第2のクラッチ1
88が介設されている。尚、上述した駆動ギヤ56はモ
ータ軸190の図中左端に同軸に固定されており、駆動
ギヤ152はモータ軸190の図中右端に同軸に固定さ
れている。
【0119】このように構成される第5の変形例におい
ては、図24に示すように、ヘッドユニット18及びク
リンチユニット20を移動方向Yに沿って移動駆動する
場合には、第1のクラッチ186を連結状態とし、第2
のクラッチ188を非連結状態とするように設定されて
いる。これにより、駆動モータ184の駆動力は、ヘッ
ドユニット用スクリュウロッド38及びクリンチユニッ
ト用スクリュウロッド46にのみ伝達され、ヘッド駆動
シャフト80及びクリンチ駆動シャフト132には伝達
されない状態となる。この結果、ヘッドユニット18及
びクリンチユニット20は、この駆動モータ184の駆
動力により、移動方向Yに沿う任意の位置に移動され得
ることになる。
【0120】また、ヘッドユニット18及びクリンチユ
ニット20によりステープル動作を実行する場合には、
第1のクラッチ186を非連結状態とし、第2のクラッ
チ188を連結状態とするように設定されている。これ
により、駆動モータ184の駆動力は、ヘッド駆動シャ
フト80及びクリンチ駆動シャフト132にのみ伝達さ
れ、ヘッドユニット用スクリュウロッド38及びクリン
チユニット用スクリュウロッド46には伝達されない状
態となる。この結果、ヘッドユニット18及びクリンチ
ユニット20は、この駆動モータ184の駆動力によ
り、所定のステープル動作を実行し得ることになる。
【0121】以上詳述したように、この第5の変形例は
構成されているので、このステープラ10全体として、
1つの駆動源としての駆動モータ184を備えるのみで
済み、構成を更に簡略化させることが出来ると共に、モ
ータの配設点数を最小の1つに済ませることにより、コ
ストの低廉化を達成することが可能となる。
【0122】尚、この第5の変形例においては、ヘッド
ユニット18及びクリンチユニット20の移動動作中に
おいて、ステープル動作を実行することが不可能になる
が、このような移動動作中においてステープル動作を実
行することはないので、駆動源の共通化に際しての実質
的な問題は何ら発生しないものである。
【0123】また、上述した一実施例においては、ヘッ
ドユニット18に備えられたヘッド74を移動自在(即
ち、回動自在)に支持し、クリンチユニット20に備え
られたアンビル110を移動自在(即ち、回動自在)に
支持し、ヘッドユニット18とクリンチユニット20と
の間隔を、ヘッド74及びアンビル110を移動(回
動)させることにより異ならせる(変更させる)ように
説明したが、この発明は、このような構成に限定される
ことなく、図示していないが、ヘッドユニット18及び
クリンチユニット20を全体的に且つ相対的に移動する
ことにより、両者の間隔を変更するように構成しても良
い。この場合、ヘッドユニット18をクリンチユニット
20に対してシート束の積層方向に沿って移動させても
良いし、クリンチユニット20をヘッドユニット18に
対してシート束の積層方向に沿って移動させても良い
し、両者を互いに移動させるようにしても良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、この発明に係わるステープラの構成
を、プリンタの排出系に組み込まれた状態で概略的に示
す正面図である。
【図2】図2は、図1に示すステープラの一実施例の構
成を、ヘッドユニット及びクリンチユニットの移動ガイ
ド系と共に概略的に示す側面図である。
【図3】図3は、図1に示すステープラの一実施例の構
成を、ヘッドユニット及びクリンチユニットの移動駆動
系と共に概略的に示す側面図である。
【図4】図2及び図3に示すステープラの構成の平面形
状を概略的に示す平面図である。
【図5】図2及び図3に示すステープラの構成の正面形
状を具体的に示す正面図である。
【図6】図1に示すステープラの一実施例の構成を、そ
の移動駆動系と共に具体的に示す側面図である。
【図7】図1に示すステープラの一実施例の構成を、そ
の移動ガイド系と共に具体的に示す側面図である。
【図8】図1に示すステープラのヘッドユニット及びク
リンチユニットの構成を、詳細に示す正面図である。
【図9】図8に示すクリンチユニットの構成を取り出し
て示す平面図である。
【図10】図8に示すヘッドユニット及びクリンチユニ
ットの構成を示す側面図である。
【図11A】ヘッドユニット及びクリンチユニットの要
部の構成を、待機状態で示す正面図である。
【図11B】ヘッドユニット及びクリンチユニットの要
部の構成を、アンビル停止状態で示す正面図である。
【図11C】ヘッドユニット及びクリンチユニットの要
部の構成を、ステープル用針打ち状態で示す正面図であ
る。
【図11D】ヘッドユニット及びクリンチユニットの要
部の構成を、クリンチ状態で示す正面図である。
【図12A】ヘッドユニット及びクリンチユニットの要
部の構成を、待機状態で示す側面図である。
【図12B】ヘッドユニット及びクリンチユニットの要
部の構成を、アンビル停止状態で示す側面図である。
【図12C】ヘッドユニット及びクリンチユニットの要
部の構成を、ステープル用針打ち状態で示す側面図であ
る。
【図12D】ヘッドユニット及びクリンチユニットの要
部の構成を、クリンチ状態で示す側面図である。
【図13A】ヘッドユニット及びクリンチユニットの構
成を駆動系と共に、待機状態で示す正面図である。
【図13B】ヘッドユニット及びクリンチユニットの構
成を駆動系と共に、アンビル停止状態で示す正面図であ
る。
【図13C】ヘッドユニット及びクリンチユニットの構
成を駆動系と共に、ステープル用針打ち状態で示す正面
図である。
【図13D】ヘッドユニット及びクリンチユニットの構
成を駆動系と共に、クリンチ状態で示す正面図である。
【図14A】ステープル動作における待機状態を示す側
面図である。
【図14B】ステープル動作におけるステープル用針打
ち開始状態を示す側面図である。
【図14C】ステープル動作におけるステープル用針打
ち終了状態を示す側面図である。
【図14D】ステープル動作におけるクリンチ開始状態
を示す側面図である。
【図14E】ステープル動作におけるクリンチ終了状態
を示す側面図である。
【図15】クリンチ動作、アンビル動作、及び、ステー
プル用針打ち動作における各状態を左右のヘッド従動ギ
ヤ88L、88B及び支持シャフト142の回転角度と
の関係で説明するための線図である。
【図16】ヘッドユニット及びクリンチユニットにおけ
るステープル動作の動作タイミングを取るための構成を
説明する側面図である。
【図17】この発明に係わるステープラの第1の変形例
の構成を、移動ガイド系と共に示す側面図である。
【図18】この発明に係わるステープラの第1の変形例
の構成を、移動駆動系と共に示す側面図である。
【図19】この発明に係わるステープラの第2の変形例
の構成を、移動ガイド系と共に示す側面図である。
【図20】この発明に係わるステープラの第2の変形例
の構成を、移動駆動系と共に示す側面図である。
【図21】この発明に係わるステープラの第3の変形例
の構成を概略的に示す側面図である。
【図22】この発明に係わるステープラの第4の変形例
の構成を、移動駆動系と共に示す側面図である。
【図23】この発明に係わるステープラの第5の変形例
の構成を、移動駆動系と共に示す側面図である。
【図24】図23に示す第5の変形例のステープラにお
ける、第1及び第2のクラッチの断続状態を説明するた
めの線図である。
【符号の説明】
10 ステープラ 12 底板 14L;14R 左右の側板 16 天井板 18 ヘッドユニット 20 クリンチユニット 22 ヘッドユニットガイド機構 24 クリンチユニットガイド機構 26 移動用駆動機構 28L;28R 左右のガイドブロック 30F;30R 前後のガイドシャフト 32L;32R 左右のガイドブロック 34F;34R 前後のガイドシャフト 36 移動用駆動モータ 38 ヘッドユニット用スクリュウロッド 40 ボールねじ溝 42 取付ステイ 44 係合ピン 46 クリンチユニット用スクリュウロッド 48 ボールねじ溝 50 取付ステイ 52 係合ピン 54 移動駆動力伝達機構 56 駆動ギヤ 58 従動ギヤ 60 減速ギヤ 60A 大径ギヤ部 60B 小径ギヤ部 62 駆動プーリ 64 従動プーリ 66 タイミングベルト 68 テンションローラ 70 ヘッドユニットハウジング 72 支軸 74 ヘッド 76 カートリッジ 78 ヘッド駆動機構 80 ヘッド駆動シャフト 82L;82R 左右のヘッド駆動ギヤ 84 連結スリーブ 86L;86R 左右の中間ギヤ 88L;88R 左右のヘッド従動ギヤ 90L;90R 左右のヘッド駆動ピン 92L;92R 左右のヘッド駆動アーム 94L;94R 左右の支軸 96L;96R 左右のヘッド駆動カム溝 98L;98R ヘッド従動ピン 100L;100R 左右の長溝 102 ステープル用駆動力伝達機構 104 ステープル動作用駆動モータ 106 クリンチユニットハウジング 108 支軸 110 アンビル 112 アンビルプレート 114 クリンチフレーム 116 クリンチレバー 118 支持シャフト 120 コイルスプリング 122L;122R 凹所 124L;124R 左右のウイング 126L;126R 左右の支軸 128L;128R 左右のホールドレバー 130 クリンチ駆動機構 132 クリンチ駆動シャフト 134L;134R 左右のクリンチ駆動ギヤ 136 連結スリーブ 138L;138R 左右の中間ギヤ 140L;140R 左右のクリンチ従動ギヤ 142 支持シャフト 144L;144R アンビルカム 146L;146R アンビルフォロア 148 クリンチカム 150 クリンチフォロア 152 駆動ギヤ 154 中間ギヤ 156 ヘッド伝達ギヤ 158 クリンチ伝達ギヤ 160 制御ユニット 162L;162R ヘッド位置決め孔 164L;164R ヘッド貫通孔 166 ヘッド位置決めロッド 168L;168R クリンチ位置決め孔 170L;170R クリンチ貫通孔 172 クリンチ位置決めロッド 174 巻き取りプーリ 176A乃至176G アイドルプーリ 178 エンドレスワイヤ 180 ヘッドユニット用連結具 182 クリンチユニット用連結具 184 駆動モータ 186 第1のクラッチ 186 第2のクラッチ 190 モータ軸
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平2−219601(JP,A) 特開 平6−315904(JP,A) 特表 昭64−500097(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B27F 7/00

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ステープル用針を打ち込むためのヘッド手
    段と、このヘッド手段に対向配置され、間にシートの束
    をクランプすると共に、このクランプされたシート束に
    打ち込まれたステープル用針の両端を折り曲げるための
    クリンチ手段とを分離した状態で備えたステープラにお
    いて、 前記ヘッド手段に備えられ、前記クリンチ手段から離間
    する待機位置と、この待機位置より該クリンチ手段に近
    接する動作位置との間で移動可能に支持されたヘッド
    と、 前記クリンチ手段に備えられ、前記ヘッド手段から離間
    する待機位置と、この待機位置より該ヘッド手段に近接
    する動作位置との間で移動可能に支持されたアンビル
    と、 前記ヘッド及びアンビルを、前記シート束が前記ヘッド
    手段とクリンチ手段との間に進入してくる際に、前記待
    機位置に夫々移動させて該シート束を前記ステープル位
    置までガイドさせ、該シート束が前記ステープル位置に
    もたらされた状態で、前記動作位置に夫々移動させて該
    シート束を前記ヘッド手段とクリンチ手段との間で挟持
    させる駆動手段とを具備することを特徴とするステープ
    ラ。
  2. 【請求項2】ステープル用針を打ち込むためのヘッド手
    段と、このヘッド手段に対向配置され、間にシートの束
    をクランプすると共に、このクランプされたシート束に
    打ち込まれたステープル用針の両端を折り曲げるための
    クリンチ手段とを分離した状態で備えたステープラにお
    いて、 前記ヘッド手段に備えられ、前記クリンチ手段から離間
    する待機位置と、この待機位置より該クリンチ手段に近
    接する動作位置との間で移動可能に支持されたヘッド
    と、 前記クリンチ手段に備えられ、前記ヘッド手段から離間
    する待機位置と、この待機位置より該ヘッド手段に近接
    する動作位置との間で移動可能に支持されたアンビル
    と、 前記ヘッド及びアンビルを、前記シート束が前記ヘッド
    手段とクリンチ手段との間に進入してくる際に、前記待
    機位置に夫々移動させて該シート束を前記ステープル位
    置までガイドさせ、該シート束が前記ステープル位置に
    もたらされた状態で、前記アンビルを動作位置に移動さ
    せ後に前記ヘッドを動作位置に移動させて該シート束を
    前記ヘッド手段とクリンチ手段との間で挟持させる駆動
    手段とを具備することを特徴とするステープラ。
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