JP3472055B2 - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JP3472055B2
JP3472055B2 JP35847096A JP35847096A JP3472055B2 JP 3472055 B2 JP3472055 B2 JP 3472055B2 JP 35847096 A JP35847096 A JP 35847096A JP 35847096 A JP35847096 A JP 35847096A JP 3472055 B2 JP3472055 B2 JP 3472055B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子写真方式を利
用して形成した可視画像を記録材上に転写して、プリン
ト画像を得る複写機やファクシミリ、プリンタ等の画像
形成装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、複数の画像形成部を備え、各画像
形成部でそれぞれ色の異なったトナー像を形成し、その
トナー像を同一記録材上に順次重ね合わせて転写して、
カラーのハードコピー、つまりプリント画像を得る画像
形成装置が種々提案されている。このような画像形成装
置の1つとして、無端状の記録材担持体を用いたカラー
電子写真記録装置が高速記録機として用いられている。
【0003】従来のカラー電子写真記録装置の一例を図
4に基づいて簡単に説明すると、装置内には第1、第
2、第3、第4の画像形成部Pa、Pb、Pc、Pdが
並設され、各画像形成部Pa〜Pdにおいて、帯電、像
露光、現像、転写のプロセスを経て、各々異なった色の
トナー像が形成されるようになっている。
【0004】画像形成部Pa、Pb、Pc、Pdは、そ
れぞれ専用の像担持体、本例では電子写真感光ドラム3
a、3b、3c、3dを具備し、各感光ドラム3a〜3
dの下側に隣接して共通の記録材担持体として1つの転
写ベルト130が設置されている。感光ドラム3a、3
b、3c、3dの外周には、それぞれ露光ランプ111
a、111b、111c、111d、ドラム帯電器(一
次帯電器)2a、2b、2c、2d、電位センサー11
3a、113b、113c、113d、現像器1a、1
b、1c、1d、転写帯電器24a、24b、24c、
24d、およびクリーナ4a、4b、4c、4dが設け
られ、装置の上方部には図示しない光源装置およびポリ
ゴンミラー117がさらに設置されている。
【0005】光源装置から画像信号で変調したレーザ光
が発生され、そのレーザ光をポリゴンミラー117で回
転走査し、その走査光の光束を反射ミラーによって偏向
し、fθレンズにより感光ドラム3a、3b、3c、3
dの母線上に集光して露光することにより、感光ドラム
3a、3b、3c、3d上に画像信号に応じた静電潜像
が形成される。感光ドラム3a、3b、3c、3dは、
露光に先立ってドラム帯電器2a、2b、2c、2dに
より所定の電位に一様に一次帯電される。
【0006】現像器1a、1b、1c、1dには、現像
剤としてそれぞれシアン、マゼンタ、イエロー、ブラッ
クのトナーが、図示しない供給装置により所定量充填さ
れている。現像器1a、1b、1c、1dは感光ドラム
3a、3b、3c、3d上の潜像を現像して、それぞれ
潜像をシアントナー像、マゼンタトナー像、イエロート
ナー像、ブラックトナー像として可視化する。
【0007】このトナー像は、転写ベルト130によっ
て搬送されて来る記録材P上に転写される。転写ベルト
130は、駆動ローラ13および従動ローラ14、15
に掛け廻されて、感光ドラム3a〜3dの下側に設置さ
れている。記録P材は、記録材カセット10に収容され
ており、そこから複数の搬送ローラおよびレジストロー
ラ12を経て転写ベルト130上に供給される。
【0008】転写ベルト130は、ポリエチレンテレフ
タレート樹脂(PET)やポリフッ化ビニリデン樹脂、
ポリウレタン樹脂などの誘電体樹脂のシートからなって
おり、その両端部を互に重ね合わせて接合し、エンドレ
ス形状にしたものか、あるいは継目を有しない(シーム
レス)ベルトが用いられている。
【0009】この転写ベルト130が駆動ローラ13に
より回転し、所定の位置にあることが確認されると、記
録材Pがレジストローラ12から転写ベルト130に送
り出され、記録材Pが第1画像形成部Paの転写部に向
けて搬送される。これと同時に画像書出し信号がオンと
なり、それを基準としてあるタイミングで第1画像形成
部Paの感光ドラム3aに対し上記の画像形成を行な
い、シアントナー像を形成する。そして感光ドラム3a
の下側の転写部で転写帯電器24aが転写電界または転
写電荷を付与することにより、感光ドラム3a上に形成
された1色目のシアントナー像が記録材P上に転写され
る。この転写により記録材Pは転写ベルト130上に静
電吸着力でしっかりと保持され、第2画像形成部Pb以
降に搬送される。
【0010】この場合、転写と同時に記録材Pを転写ベ
ルト130上に静電吸着するのではなく、転写ベルト1
30の上流端近くに吸着帯電手段(図3の吸着帯電器5
を参照)を設けて転写前に静電吸着させるようにするこ
ともある。この吸着帯電手段には、コロナ放電のような
非接触帯電器、導電性のブレード、ローラ、ブラシのよ
うな転写帯電部材を用いた接触帯電器が用いられる。
【0011】一般に、帯電手段が非接触帯電器では、オ
ゾンが発生してしまうこと、空気を介して帯電するため
に大気の温湿度環境の変動に弱く、画像が安定的に形成
されないなどの問題があるが、接触帯電器を用いると、
オゾンレス、温湿度環境の変動に強い、高画質を得やす
いなどのメリットがある。
【0012】上記の転写性を安定させるために、各画像
形成部に除電針(図3の除電針7a〜7dを参照)を設
けることがある。除電針は転写ベルトには非接触である
が、転写電流の一部を放電して逃がす役目がある。これ
により、感光ドラム3a〜3dから記録材が剥離すると
きの剥離放電を防止することができる。
【0013】第2、第3、第4画像形成部Pb、Pc、
Pdにおいても、第1画像形成部Paと同様にして画像
形成が行なわれ、マゼンタトナー像、イエロートナー
像、ブラックトナー像が記録材上に重ね合わせて多重転
写される。
【0014】このようにして4色のトナー像を重畳転写
された記録材Pは、ついで転写ベルト130の搬送方向
下流部で分離帯電器32により除電して、転写ベルト1
30への静電吸着力を減衰させることにより、転写ベル
ト130の末端から離脱される。特に、低湿環境では記
録材Pも乾燥して電気抵抗が高くなるため、転写ベルト
130との静電吸着力が大きくなり、分離帯電器32の
効果は大きくなる。通常、分離帯電器32には、トナー
像が未定着の状態で記録材Pに対し帯電を行なうので非
接触帯電器が用いられ、転写ベルト130と非接触に対
向配置される。離脱された記録材Pは搬送部62により
定着装置9へ搬送される。
【0015】定着装置9は、定着ローラ51、加圧ロー
ラ52と、その各々をクリーニングする耐熱性クリーニ
ング部材54、55と、ローラ51、52内に設置され
た加熱ヒータ56、57と、定着ローラ51にジメチル
シリコーンオイル等の離型剤オイルを塗布する塗布ロー
ラ50と、そのオイル溜め53と、加圧ローラ52の表
面の温度を検知して定着温度を制御するサーミスタ58
とから構成されている。
【0016】定着装置9へ送られた記録材は、定着ロー
ラ51と加圧ローラ52により加熱および加圧して定着
することにより、4色のトナー像の混色および記録材へ
の固定が行なわれて、フルカラーのプリント画像(ハー
ドコピー)に形成された後、排紙トレイ63に排出され
る。
【0017】転写が終了した感光ドラム3a、3b、3
c、3dは、それぞれのクリーナ4a、4b、4c、4
dにより転写残りトナーをクリーニング、除去され、引
き続きつぎの潜像の形成以下に備えられる。転写ベルト
130上に残留したトナーおよびその他の異物は、転写
ベルト130の表面にクリーニングウエブ(不織布)1
9を当接して、拭い取るようにしている。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、転写
ベルト130には、PET樹脂のシートやポリフッ化ビ
ニリデン樹脂シート、ポリウレタン樹脂シートなどの誘
電体樹脂のシートが用いられている。これらの誘電体シ
ートは、体積抵抗が1013〜1018Ωcm程度であるも
のが一般的である。
【0019】また、転写帯電器24a〜24dは、転写
に寄与する電流(転写電流)を適正電流に一定にする
と、転写画像が安定することが知られている。そこで、
記録材Pの厚さや材質等の種類、吸湿条件などにより、
記録材Pの体積抵抗値が変化した場合にも一定した転写
電流が得られるように、転写電流の定電流制御を行なう
ことがよく行なわれる。この場合、転写電圧は数kV〜
10数kVかかる。
【0020】多重転写を行なう画像形成装置では、各転
写段階で前の転写時よりも大きな電圧が必要になり、特
に最後の転写時は、最初の転写時と比べかなり高い転写
電圧になる。
【0021】しかしながら、転写ベルト130上におい
て転写帯電器24a〜24dの近くに他の帯電手段、た
とえば転写帯電器24aに対して吸着帯電器5(図3)
や、転写帯電器24dに対して分離帯電器32などが配
置されているので、従来の画像形成装置では、感光ドラ
ム上に形成したトナー像を記録材へ良好に転写すること
ができず、画像不良が発生してしまうことがあった。
【0022】本発明の目的は、転写帯電器の周囲に別の
帯電手段が配置されていても、像担持体上に形成された
可視画像を記録材上に良好に転写できるようにして、転
写不良のない高品質な画像を得ることを可能とした画像
形成装置を提供することである。
【0023】
【課題を解決するための手段】上記目的は、本発明にか
かる画像形成装置にて達成される。要約すれば、本発明
は、一次帯電、像露光および潜像の現像により可視画像
が形成される像担持体と、記録材を担持して前記像担持
体と対向した転写部に搬送する記録材担持体と、前記転
写部において前記記録材担持体を介して前記像担持体と
相対した、像担持体上に形成された可視画像を記録材上
に転写する転写帯電手段と、該転写帯電手段に近接した
位置で、前記記録材担持体を介して対向配置された、前
記転写帯電手段とは別の帯電手段と、を備えた画像形成
装置において、前記別の帯電手段は、前記記録材担持体
の一方の側に設けられた帯電部と、前記記録材担持体の
もう一方の側に前記帯電部に対向して設けられた接地さ
れた電極と、を有し、前記電極と接地部との間のインピ
ーダンスを、大気の湿度が低い時よりも大気の湿度が高
い時の方が、高くなるように制御することを特徴とする
画像形成装置である。本発明の他の態様によれば、一次
帯電、像露光および潜像の現像により可視画像が形成さ
れる像担持体と、 記録材を担持して前記像担持体と対向
した転写部に搬送する記録材担持体と、前記転写部にお
いて前記記録材担持体を介して前記像担持体と相対し
た、像担持体上に形成された可視画像を記録材上に転写
する転写帯電手段と、 該転写帯電手段に近接した位置
で、前記記録材担持体を介して対向配置された、前記転
写帯電手段とは別の帯電手段と、を備えた画像形成装置
において、 前記別の帯電手段は、前記記録材担持体の一
方の側に設けられた帯電部と、前記記録材担持体のもう
一方の側に前記帯電部に対向して設けられた接地された
電極と、を有し、 前記電極と前記接地部との間のインピ
ーダンスを、記録材の種類に応じて制御 することを特徴
とする画像形成装置が提供される。 本発明の他の態様に
よれば、一次帯電、像露光および潜像の現像により可視
画像が形成される像担持体と、 記録材を担持して前記像
担持体と対向した転写部に搬送する記録材担持体と、
記転写部において前記記録材担持体を介して前記像担持
体と相対した、像担持体上に形成された可視画像を記録
材上に転写する転写帯電手段と、 該転写帯電手段に近接
した位置で、前記記録材担持体を介して対向配置され
た、前記転写帯電手段とは別の帯電手段と、を備えた画
像形成装置において、 前記別の帯電手段は、前記記録材
担持体の一方の側に設けられた帯電部と、前記記録材担
持体のもう一方の側に前記帯電部に対向して設けられた
接地された電極と、を有し、 前記電極と前記接地部との
間のインピーダンスを、大気の温湿度および記録材の種
類に応じて制御することを特徴とする画像形成装置が提
供される。
【0024】本発明の他の態様によれば、一次帯電、像
露光および潜像の現像により可視画像が形成される像担
持体と、 記録材を担持して前記像担持体と対向した転写
部に搬送する記録材担持体と、 前記転写部において前記
記録材担持体を介して前記像担持体と相対した、像担持
体上に形成された可視画像を記録材上に転写する転写帯
電手段と、 前記転写帯電手段に近接した位置で、前記記
録材担持体を介して対向配置された、前記転写帯電手段
とは別の帯電手段と、を備えた画像形成装置において、
前記別の帯電手段は、前記記録材担持体の一方の側に設
けられた帯電部と、前記記録材担持体のもう一方の側に
前記帯電部に対向して設けられ、抵抗器を介して接地さ
れた電極と、を有し、 前記抵抗器のインピーダンスは、
前記記録材担持体が記録材を担持した状態において、前
記転写帯電手段と前記像担持体との間のインピーダンス
よりも、前記抵抗器の接地側と前記転写帯電器との間の
インピーダンスの方が高くなるような値である、ことを
特徴とする画像形成装置が提供される。 本発明の一実施
態様によれば、前記抵抗器は、バリスタである。
【0025】上記各本発明は、一実施態様によれば、前
記像担持体上に形成された可視画像を記録材上に多重転
写する構成とされる。
【0026】上記各本発明は、他の実施態様によれば、
前記像担持体の一次帯電を注入電荷方式により行なう構
成とされる。
【0027】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施例を詳細に説明する。
【0028】実施例1 図1は、本発明の画像形成装置の一実施例を示す概略構
成図である。本実施例は、第4画像形成部Pdの転写帯
電器24dと分離帯電器32の接地部との間のインピー
ダンスを高くして、感光ドラム3d上のトナー像の記録
材への転写不良を防止したことが大きな特徴である。本
実施例のその他の構成は図4に示した従来の画像形成装
置と基本的に同じで、図1において図4と同一の部材に
は同一の符号を付してその説明を省略する。
【0029】転写ベルト130は誘電体シートからなっ
ており、誘電体シート素材としては、PET、ポリアセ
タール、ポリアミド、ポリビニルアルコール、ポリエー
テルケトン、ポリスチレン、ポリブチレンテレフタレー
ト、ポリメチルペンテン、ポリプロピレン、ポリエチレ
ン、ポリフェニレンスルフィド、ポリウレタン、シリコ
ーン(樹脂)、ポリアミドイミド、ポリカーボネート、
ポリフェニレンオキシド、ポリエーテルスルホン、ポリ
サルフォン、芳香族ポリエステル、ポリエーテルイミ
ド、芳香族ポリイミド等、さらにはエンジニアプラスチ
ックである。本実施例では、機械的特性、電気的特性お
よび難燃性などが優れている点で、ポリイミド樹脂シー
トを使用した。その体積抵抗は1016Ωcm、厚さは1
00μmで、シームレスタイプのベルトとした。
【0030】転写帯電器24a〜24dは、記録材搬送
方向に対して直交する方向(スラスト方向)に延びる長
方形の板状導電性ゴムからなっている。この板状導電性
ゴム製の転写帯電器24a〜24dは、転写ベルト13
0を介して感光ドラム3a、3b、3c、3dと接触す
るように押圧されている。この転写帯電器24(24a
〜24d)により、転写部に搬送された記録材の裏面側
からトナーと逆極性(本例はプラス)の帯電がなされ、
これにより感光ドラム3(3a〜3d)の表面上のトナ
ー像が図示しない記録材の表面に静電転写される。本例
では、転写帯電器24への給電は定電流制御され、転写
電流は10μAとした。
【0031】分離帯電器32は、転写ベルト130の最
下流上方、すなわち転写ベルト130の駆動ローラ13
の上方に配置されている。分離帯電器32の放電ワイヤ
ーはスラスト方向に張設されており、放電ワイヤーの片
側端部にスプリングを設けることにより張力を保ってい
る。放電ワイヤーへの給電は、装置本体側のコネクター
より図示しない給電端子、給電ピン、スプリングを介し
て行なわれる。駆動ローラ13は本体アースに接地さ
れ、分離帯電器32は駆動ローラ13を介して本体アー
スに接地されている。本例では、この分離帯電器32は
転写帯電器24dから50mmの距離に配置されてい
る。分離帯電器32には10kVppのAC電圧を印加し
た。
【0032】さて、感光ドラム3d上のトナー像を記録
材上に転写するとき、転写帯電器24dの近くに分離帯
電器32が設置されていると、従来、トナー像の転写不
良を生じることが良くあった。
【0033】本発明者等は、その原因を検討するため
に、高温高湿環境(室温30℃、相対湿度80%)下で
画像形成を行ない、その作像時に転写帯電器24dと感
光ドラム3dとの間の抵抗を測定したところ、100M
Ωであった。このとき、転写帯電器24dと感光ドラム
3dの間には、転写ベルト130と記録材として坪量1
57g/m2 の紙(日本製紙(株)製印刷用紙銀環15
7g/m2 )とが介挿されている。また上記の測定と同
時に、分離帯電器32のアースである駆動ローラ13と
転写帯電器24dとの間の抵抗を測定したところ、10
MΩであった。
【0034】このことから、転写時に転写帯電器24d
にかかる高電圧により、転写帯電器24dから対向電極
となる感光ドラム3dへ流れるべき転写電流(図中、矢
印Aで示す)が、より抵抗の低い記録材を通って周囲の
分離帯電器32の接地電極に流れ込み(図中、矢印Bで
示す)、このため十分な転写電流が得られずに、転写不
良が発生することが分かった。
【0035】この転写不良は、特に大気が高湿環境のと
き、記録材の吸湿量が増大して電気抵抗が低下するの
で、接地電極へ電流が流れやすくなって、顕著になる傾
向が強い。
【0036】そこで、本実施例では、駆動ローラ13を
本体アースGNDに直接接続するのでなく、図2に示す
ように、駆動ローラ13を1000MΩの抵抗器Rを介
して本体アースGNDに接続し、分離帯電器32(駆動
ローラ13)の接地部と転写帯電器24dとの間の抵抗
を、10MΩ→10+1000=1010MΩとして、
転写帯電器24dと感光ドラム3dとの間の抵抗100
MΩよりも十分に高くした。
【0037】このため、本実施例では、転写帯電器24
dによる転写電流が駆動ローラ13を介して本体アース
GNDに逃げることがなく、従って、十分な転写電流を
感光ドラム3dに供給して、感光ドラム3d上のトナー
像を転写材Pに良好に転写でき、転写不良のない高品質
な画像を得ることができるようになった。
【0038】以上では、転写電流が駆動ローラ13を介
して本体アースGNDに逃げるのを防ぐために、駆動ロ
ーラ13と本体アースGNDとの間に抵抗器Rを介挿し
て、それら駆動ローラ13、本体アースGND間の抵抗
(インピーダンス)を高くしたが、抵抗器Rの代わりに
バリスタなどを用いることもできる。
【0039】
【0040】実施例2 本実施例は、図1〜2に示した実施例1において、駆動
ローラ13と本体アースGNDとの間の抵抗器Rを可変
抵抗器とし、大気の環境湿度に応じてこれらの間の抵抗
を変更できるようにした。
【0041】前述したように、低湿環境では、転写ベル
ト130と記録材との静電吸着力は大きく、分離帯電器
32により静電吸着力を弱める効果は大きい。しかし、
問題の転写不良は低湿環境では起こりにくいために、駆
動ローラ13と本体アースGND間の抵抗を高くし、記
録材の分離性能を低くする必要はない。つまり、低湿環
境では可変抵抗器Rの抵抗は低くした方がよい。
【0042】一方、高湿環境では、転写ベルト130と
記録材の静電吸着力は、低湿環境に比べると小さく、分
離帯電器32による静電吸着力低減効果も小さい。ま
た、転写不良は起きやすいため、駆動ローラ13と本体
アースGND間の抵抗を高くすることがよい。そのた
め、高湿環境では可変抵抗器Rの抵抗を大きくした方が
よい。
【0043】つまり、本実施例では、低湿環境で可変抵
抗器Rにおいて低い抵抗を設定し、高湿環境で高い抵抗
を設定した。本実施例における可変抵抗器Rの抵抗設定
の数値例を下に示す。
【0044】 環境A 相対湿度70%以上 :1000MΩ 環境B 相対湿度20〜70%: 100MΩ 環境C 相対湿度20%以下 : 0Ω
【0045】環境がA、B、Cと変わるにつれて、記録
材の体積抵抗値はおおよそ1010Ωcm、1011Ωc
m、1015Ωcmと変化し、駆動ローラ13と転写帯電
器24d間の実測抵抗はそれぞれ10MΩ、1000M
Ω、1000MΩとなった。
【0046】本実施例では、以上のように、大気の環境
湿度に応じて駆動ローラ13と本体アースGND間の抵
抗を変えることにより、低湿環境で転写ベルト130と
記録材の分離性能を維持し、高湿環境でも転写不良のな
い画像を得ることができた。
【0047】この場合、高湿環境で転写ベルト130と
記録材の十分な分離性能が得られるときは、駆動ローラ
13、本体アースGND間の抵抗を高くする代わりに、
駆動ローラ13を本体アースGNDからフロートにして
もよい。
【0048】大気の湿度は、画像形成装置本体に湿度検
知センサーを設けて、自動検知するようにしてもよく、
さらに、この湿度検知に基づいて上記の抵抗変更を自動
化するようにしてもよい。あるいは大気の湿度を湿度計
で読み取り、複写する者またはサービスマンが画像形成
装置の操作部等から手動で湿度を入力して、抵抗の変更
に使用してもよい。
【0049】実施例3 本実施例は、図1〜2に示した実施例1において、駆動
ローラ13と転写帯電器24d間のインピーダンスを記
録材の種類に応じて制御したことが特徴である。
【0050】通常、画像形成装置に使用される記録材の
坪量は、おおよそ50〜200g/m2 の範囲である。
記録材の抵抗は坪量に応じ異なってくる。坪量の大きな
記録材は厚いので表離間の抵抗も大きくなる。このた
め、必要な転写電圧も大きくなり、転写電流が駆動ロー
ラ13を介して一層逃げやすくなる傾向がある。
【0051】従って、厚紙などの厚い記録材に画像形成
を行なう場合は、駆動ローラ13と転写帯電器24d間
の抵抗を高くして、転写電流が逃げるのを防止する。こ
れにより、転写不良のない高品質な画像を得ることがで
きる。
【0052】記録材の種類は、機械式センサーや光学式
センサーを用いて自動的に判別することができるが、操
作者が装置の操作部等から手動で入力することもでき
る。
【0053】実施例4 図3は、本発明の画像形成装置の他の一実施例を示す概
略構成図である。本画像形成装置は、図1の画像形成装
置に対し、画像形成部Paの上流側手前の位置に吸着ロ
ーラ5と対向極6とからなる吸着帯電手段を、また各画
像形成部の吸着帯電器24a、24b、24c、24d
の下流側直近位置に除電針7a、7b、7c、7dを付
加している。本画像形成装置のその他の構成は、図1の
画像形成装置と基本的に同じで、図3において図1に付
した符号と同一の符号は同一の部材を示す。
【0054】上記の吸着ローラ5と対向極(導電ロー
ラ)6とは、転写ベルト130の上下において対向配置
され、対向極は本体アースに接地されている。同様に、
各除電針7a〜7dも本体アースに接地されている。
【0055】本実施例では、駆動ローラ13と本体アー
スとの間に抵抗器を介挿して、転写帯電器24dと分離
帯電器32との間のインピーダンスを高くすることに加
えて、さらに、吸着帯電手段の対向極6と本体アースと
の間に抵抗器を介挿して、転写帯電器24aと対向極6
の接地部との間のインピーダンスを高くし、また除電針
7a〜7dと本体アースとの間に抵抗器を介挿して、転
写帯電器24a、24b、24c、24dと除電針7
a、7b、7c、7dとの間のインピーダンスを高くし
た。
【0056】従って、本実施例によれば、第1〜第4画
像形成部Pd〜Pdでの転写時に、転写電流が吸着帯電
手段(対向極6)、除電針7a〜7d、分離帯電器32
の接地部に流れる込むのを防止でき、良好な転写を行な
って転写不良のない高品質な画像を得ることができる。
【0057】以上、実施例1〜4により本発明を説明し
たが、本発明はこれに限られず、転写ベルト130を支
持する従動ローラ14など、本体アースに繋がれている
ために同様に転写電流の流れ込む可能性のある部材なら
ば等しく適用でき、同様な効果を奏する。
【0058】また、転写帯電器24a〜24dは導電性
ゴムのブレードとしたが、導電性の弾性ローラ、ブラシ
でもよく、コロナ帯電器でもよい。同様な効果が得られ
る。また記録材担持体は転写ベルト130のみならず、
転写ドラムであってもよい。
【0059】被帯電体としての像担持体は電子写真感光
ドラム(感光体)に限らず、静電記録における誘電体で
あってもよい。またクリーニング装置を省略したクリー
ナレスシステムであってもよい。その場合、転写残りト
ナーを接触帯電部材で回収し、またその回収したトナー
を現像部で再度回収するシステムであってもよい。
【0060】感光ドラム上の静電潜像の現像手段は、一
般的に、1成分現像剤の非磁性トナーをブレード等で現
像スリーブ上にコーティングし、あるいは1成分現像剤
の磁性トナーを磁気力によって現像スリーブ上にコーテ
ィングして、感光ドラムと対向した現像部へ搬送し、感
光ドラムに対して非接触状態で現像する1成分非接触現
像法と、感光ドラムに対して接触状態で現像する1成分
接触現像法と、トナーと磁性キャリアを混合した2成分
現像剤を磁気力によって現像スリーブ上にコーティング
して、現像部へ搬送し、感光ドラムに対して接触状態で
現像する2成分接触現像法と、感光ドラムに対して非接
触状態で現像する2成分非接触現像法との、4種類に大
別される。本発明ではいずれの現像手段をもとることが
できるが、画像の高画質性および高安定性の面からは2
成分接触現像法が好ましい。
【0061】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
転写帯電手段とその近くの分離帯電器など別の帯電手段
の接地部との間のインピーダンスを高くして、転写に際
し転写電流が別の帯電手段に逃げないようにしたので、
像担持体に十分な転写電流を供給することができ、転写
不良を生じることなく転写して転写不良のない高品質な
画像を得ることができるようになった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の画像形成装置の一実施例を示す概略構
成図である。
【図2】図1の画像形成装置に設置された分離帯電器の
アースとなる転写ベルト駆動ローラとその本体アースと
の間に抵抗器を介挿したところを示す説明図である。
【図3】本発明の画像形成装置の他の一実施例を示す概
略構成図である。
【図4】従来の画像形成装置を示す概略構成図である。
【符号の説明】
3a〜3d 感光ドラム 5、6 吸着帯電手段 7a〜7d 除電針 13 駆動ローラ 24a〜24d 転写帯電器 32 分離帯電器 130 転写ベルト
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平6−230682(JP,A) 特開 平7−146618(JP,A) 特開 平5−333717(JP,A) 特開 平7−271213(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G03G 15/16

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一次帯電、像露光および潜像の現像によ
    り可視画像が形成される像担持体と、 記録材を担持して前記像担持体と対向した転写部に搬送
    する記録材担持体と、 前記転写部において前記記録材担持体を介して前記像担
    持体と相対した、像担持体上に形成された可視画像を記
    録材上に転写する転写帯電手段と、 該転写帯電手段に近接した位置で、前記記録材担持体を
    介して対向配置された、前記転写帯電手段とは別の帯電
    手段と、 を備えた画像形成装置において、 前記別の帯電手段は、前記記録材担持体の一方の側に設
    けられた帯電部と、前記記録材担持体のもう一方の側に
    前記帯電部に対向して設けられた接地された電極と、を
    有し、 前記電極と接地部との間のインピーダンスを、大気の湿
    度が低い時よりも大気の湿度が高い時の方が、高くなる
    ように制御することを特徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】 一次帯電、像露光および潜像の現像によ
    り可視画像が形成される像担持体と、 記録材を担持して前記像担持体と対向した転写部に搬送
    する記録材担持体と、前記転写部において前記記録材担
    持体を介して前記像担持体と相対した、像担持体上に形
    成された可視画像を記録材上に転写する転写帯電手段
    と、 該転写帯電手段に近接した位置で、前記記録材担持体を
    介して対向配置された、前記転写帯電手段とは別の帯電
    手段と、 を備えた画像形成装置において、 前記別の帯電手段は、前記記録材担持体の一方の側に設
    けられた帯電部と、前記記録材担持体のもう一方の側に
    前記帯電部に対向して設けられた接地された電極と、を
    有し、 前記電極と前記接地部との間のインピーダンスを、記録
    材の種類に応じて制御することを特徴とする画像形成装
    置。
  3. 【請求項3】 一次帯電、像露光および潜像の現像によ
    り可視画像が形成さ れる像担持体と、 記録材を担持して前記像担持体と対向した転写部に搬送
    する記録材担持体と、 前記転写部において前記記録材担持体を介して前記像担
    持体と相対した、像担持体上に形成された可視画像を記
    録材上に転写する転写帯電手段と、 該転写帯電手段に近接した位置で、前記記録材担持体を
    介して対向配置された、前記転写帯電手段とは別の帯電
    手段と、 を備えた画像形成装置において、 前記別の帯電手段は、前記記録材担持体の一方の側に設
    けられた帯電部と、前記記録材担持体のもう一方の側に
    前記帯電部に対向して設けられた接地された電極と、を
    有し、 前記電極と前記接地部との間のインピーダンスを、大気
    の温湿度および記録材の種類に応じて制御することを特
    徴とする画像形成装置。
  4. 【請求項4】 一次帯電、像露光および潜像の現像によ
    り可視画像が形成される像担持体と、 記録材を担持して前記像担持体と対向した転写部に搬送
    する記録材担持体と、 前記転写部において前記記録材担持体を介して前記像担
    持体と相対した、像担持体上に形成された可視画像を記
    録材上に転写する転写帯電手段と、 前記転写帯電手段に近接した位置で、前記記録材担持体
    を介して対向配置された、前記転写帯電手段とは別の帯
    電手段と、 を備えた画像形成装置において、 前記別の帯電手段は、前記記録材担持体の一方の側に設
    けられた帯電部と、前記記録材担持体のもう一方の側に
    前記帯電部に対向して設けられ、抵抗器を介して接地さ
    れた電極と、を有し、 前記抵抗器のインピーダンスは、前記記録材担持体が記
    録材を担持した状態において、前記転写帯電手段と前記
    像担持体との間のインピーダンスよりも、前記抵抗器の
    接地側と前記転写帯電器との間のインピーダンスの方が
    高くなるような値である、 ことを特徴とする画像形成装置。
  5. 【請求項5】 前記抵抗器は、バリスタであることを特
    徴とする請求項の画像形成装置。
  6. 【請求項6】 前記像担持体上に形成された可視画像を
    記録材上に多重転写する請求項1〜のいずれかの項に
    記載の画像形成装置。
  7. 【請求項7】 前記像担持体の一次帯電を注入電荷方式
    により行なう請求項1〜のいずれかの項に記載の画像
    形成装置。
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