JP2001331014A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JP2001331014A
JP2001331014A JP2000148350A JP2000148350A JP2001331014A JP 2001331014 A JP2001331014 A JP 2001331014A JP 2000148350 A JP2000148350 A JP 2000148350A JP 2000148350 A JP2000148350 A JP 2000148350A JP 2001331014 A JP2001331014 A JP 2001331014A
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Satoshi Tamura
聡 田村
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 装置の複雑化および大型化を招くことなく、
かつ装置構成部材を劣化させることなく、簡単な構成で
記録材および転写ベルトの帯電むらを防止する。 【解決手段】 転写帯電器24a〜24dの間にそれぞ
れ導電性の除電部材70a、70b、70cを転写ベル
ト30の進行方向に直交するように、かつ転写ベルト3
0に対して非接触に設ける。除電部材70a〜70c
は、突起71aを有する鋸歯状部71と、この支持部7
2とからなるステンレス鋼で構成される。転写ベルト3
0の裏面電荷は除電部材70a〜70cからアースへと
流れ込み、転写ベルト30の裏面と除電部材70a〜7
0cとの電位は一定に維持される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば複写機、プ
リンタ、あるいはファクシミリ装置などとされる電子写
真方式あるいは静電記録方式の画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、複数の画像形成部を備え、各
画像形成部でそれぞれ色の異なるトナー像を形成し、そ
のトナー像を同一記録材上に順次重ね合わせて転写する
ことによってカラー画像を形成する画像形成装置が種々
提案されている。このような状況の中で、無端状の記録
材担持体すなわち転写ベルトを用いた多色の電子写真方
式のカラー画像形成装置が高速記録に用いられている。
【0003】ここで、このカラー画像形成装置の一例に
ついて図7に基づいて概説する。
【0004】本例のカラー複写機は、その本体内に第
1、第2、第3、第4の画像形成部Pa、Pb、Pc、
Pdが並設され、各画像形成部Pa〜Pdにはそれぞれ
専用の像担持体である電子写真感光ドラム(以下、「感
光ドラム」という)3a、3b、3c、3dを具備して
いる。そして、各感光ドラム3a〜3d上には、おのお
の異なった色のトナー像が潜像および現像の各プロセス
を経て形成される。
【0005】また、各感光ドラム3a〜3dに隣接して
記録材担持体である転写ベルト30が設置されており、
転写ベルト30上に担持されて搬送される記録材P上に
感光ドラム3a〜3d上に形成された各色のトナー像
が、重ねて転写される。この転写プロセスは、各感光ド
ラム3a〜3dに対応して配設された転写手段である転
写帯電器24a、24b、24c、24dの作用によっ
て行なわれる。各色のトナー像が転写された記録材P
は、定着装置9に搬送され、ここで加熱加圧されてトナ
ー像の定着を受けた後、記録画像として装置外に排出さ
れる。
【0006】以上のような構成を有する画像形成装置に
おいて用いられる転写ベルト30は、PETシートやポ
リフッ化ビニリデンシート、ポリウレタンシートなどの
誘電体シートで構成され、その体積抵抗としては、10
13〜1018Ωcmが一般的である。
【0007】なお、転写帯電器24a〜24dとして
は、コロナ帯電器のような非接触帯電器またはブレー
ド、ローラ、ブラシなどの転写帯電部材を用いた接触帯
電器が用いられる。非接触帯電器は、オゾンを発生し、
空気を介して帯電するために大気の温湿度環境変動に弱
く、画像を安定的に形成することができないなどの問題
を有している。これに対して、接触帯電器は、オゾンレ
スであって、温湿度環境変動に強く、高画質を得ること
ができるなどのメリットを有している。
【0008】以上のような転写帯電器24a〜24dに
おいては、転写時に寄与する電流を適正電流で一定にす
ると画像が安定することが知られている。
【0009】そこで、記録材の種類(厚さ、材質など)
や吸湿条件などによって転写ベルト30の体積抵抗率が
変化した場合に、一定電流が得られるように定電流制御
を行うことが一般的であり、この場合、転写電圧として
数kV〜十数kVが印加される。
【0010】本例のような多重転写を行う画像形成装置
では、各転写段階で前の転写時よりも大きな電圧が必要
になり、特に最後の転写時は最初の転写時と比べかなり
高い転写電圧になる。転写部でこのような高圧でトナー
像の転写を受けた記録材は、感光ドラムから分離され、
転写による帯電状態を保ったまま下流に搬送される。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
画像形成装置においては、転写帯電器24a〜24dに
よって記録材Pおよび転写ベルト30の裏面に帯電むら
の発生し、帯電むらの発生した記録材Pおよび転写ベル
ト30は、その下流側の転写工程において帯電むらに起
因するスジ状の転写欠陥や濃度むらが発生することがあ
った。
【0012】また、感光ドラムに形成されたトナー像を
1次転写として中間転写体に重ね合わせ像を形成し、2
次転写において記録材に重ね合わせ画像を一括転写する
中間転写方式の画像形成装置においても、転写帯電器に
よって中間転写体裏面に帯電むらが発生し、帯電むらの
発生した中間転写体は、つぎの転写工程において帯電む
らに起因するスジ状の転写欠陥や濃度むらを発生させて
しまうという同様の問題がある。
【0013】このような不具合を解決するため、転写帯
電器間にコロナ帯電器を配置し、これによって転写ベル
トを除電する構成や、帯電部材を転写ベルト裏面あるい
は表裏面に設置するといった構成が特許第283168
2号にて提案されている。
【0014】しかしながら、いずれの構成も、装置が複
雑化および大型化することが避け難く、また上記のよう
にコロナ帯電器を用いた場合には、大量のオゾンが発生
し、転写帯電器や転写ベルト・中間転写体、あるいは転
写ベルト・中間転写体を張架・支持するローラ表層など
の装置構成部材を劣化させるといった問題があった。
【0015】従って、本発明の主な目的は、装置の複雑
化および大型化を招くことなく、かつ装置構成部材を劣
化させることなく、簡単な構成で記録材および記録材担
持体の帯電むらを防止できる画像形成装置を提供するこ
とである。
【0016】本発明の他の目的は、装置の複雑化および
大型化を招くことなく、かつ装置構成部材を劣化させる
ことなく、簡単な構成で中間転写体の帯電むらを防止で
きる画像形成装置を提供することである。
【0017】
【課題を解決するための手段】上記目的は本発明に係る
画像形成装置にて達成される。要約すれば、本発明は、
可視像が形成される複数の像担持体と、前記複数の像担
持体に記録材を搬送する記録材担持体と、前記像担持体
上に形成された可視像を前記記録材担持体に担持された
記録材に転写するため前記各像担持体に対応して配設さ
れた複数の転写手段と、を有する画像形成装置におい
て、隣り合った前記転写手段の間に、前記記録材担持体
に対して非接触に設けられた導電性の除電部材を有する
ことを特徴とする画像形成装置である。
【0018】本発明による他の態様によれば、可視像が
形成される複数の像担持体と、前記複数の像担持体上の
可視像が転写される中間転写体と、前記複数の像担持体
上の可視像を順次中間転写体上に転写するため前記各像
担持体に対応して配設された複数の転写手段と、を有す
る画像形成装置において、隣り合った前記転写手段の間
に、前記中間転写体に対して非接触に設けられた導電性
の除電部材を有することを特徴とする画像形成装置が提
供される。
【0019】上記各発明における一実施態様によれば、
前記除電部材は、前記記録材担持体または前記中間転写
体の進行方向に直交する方向に連続した突起を有する。
【0020】上記各発明における他の実施態様によれ
ば、前記除電部材にバイアスを印加するための印加手段
を有する。また、温湿度を測定する測定手段を有し、該
除電部材に印加するバイアスは、前記測定手段によって
測定された値に基づき制御される。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る画像形成装置
を図面に則して更に詳しく説明する。なお、前出の部材
と同一部材については同一符号を付す。
【0022】実施例1 本発明の第1実施例について図1〜図4により説明す
る。
【0023】まず、本実施例の画像形成装置について図
1により説明する。
【0024】本実施例の画像形成装置は、その本体内に
第1、第2、第3、第4の画像形成部Pa、Pb、P
c、Pdが並設され、各画像形成部Pa〜Pdではおの
おの異なった色のトナー像が潜像、現像および転写の各
プロセスを経て形成される。
【0025】各画像形成部Pa〜Pdはそれぞれ専用の
像担持体である電子写真感光ドラム(以下、「感光ドラ
ム」という)3a、3b、3c、3dを具備し、各感光
ドラム3a〜3d上に各色のトナー像が形成される。
【0026】また、各感光ドラム3a〜3dに隣接して
記録材担持体である転写ベルト30が設置されており、
転写ベルト30上に担持されて搬送される記録材P上に
感光ドラム3a〜3d上に形成された各色のトナー像が
転写される。各色のトナー像が転写された記録材Pは、
定着装置9で加熱加圧されてトナー像の定着を受けた
後、記録画像として装置外に排出される。
【0027】更に説明すると、各感光ドラム3a〜3d
の外周には、露光ランプ11a、11b、11c、11
d、ドラム帯電器2a、2b、2c、2d、電位センサ
13a、13b、13c、13d、現像器1a、1b、
1c、1d、転写手段である転写帯電器24a、24
b、24c、24d、およびクリーナ4a、4b、4
c、4dがそれぞれ配置されており、装置の上方部に
は、不図示の光源装置およびポリゴンミラー17が設置
されている。
【0028】ポリゴンミラー17を回転させて光源装置
から発せられたレーザー光を走査し、その走査光の光束
を反射ミラーによって偏向し、fθレンズによって各感
光ドラム3a〜3dの母線上に集光して露光することに
より、各感光ドラム3a〜3d上に画像信号に応じた潜
像が形成される。
【0029】各現像器1a〜1dには、現像剤としてそ
れぞれシアン、マゼンタ、イエロー、およびブラックの
トナーが不図示の供給装置により所定量充填されてい
る。各現像器1a〜1dは、それぞれ感光ドラム3a〜
3d上の潜像を現像してシアントナー像、マゼンタトナ
ー像、イエロートナー像、およびブラックトナー像とし
てそれぞれ可視像化する。
【0030】一方、記録材Pは記録材カセット10に収
容され、そこから複数の搬送ローラおよびレジストロー
ラ12を経て転写ベルト30上に供給され、転写ベルト
30による搬送によって各感光ドラム3a〜3dと対向
した転写部に順次送られる。
【0031】転写ベルト30は、ポリエチレンテレフタ
レート樹脂(PET樹脂)シートやポリフッ化ビニリデ
ン樹脂シート、ポリウレタン樹脂シートなどの誘電体樹
脂シートで構成されており、その両端部を互いに重ね合
わせて接合してエンドレス状とするか、あるいは継ぎ目
なし(シームレス)のベルト状に成形される。
【0032】しかして、転写ベルト30は駆動ローラ1
13によって回転駆動され、記録材Pが所定の位置にあ
ることが確認されると、レジストローラ12から転写ベ
ルト30に送り出され、更に第1画像形成部Paの転写
部へ向けて搬送される。これと同時に画像書き出し信号
がオンとなり、それを基準としてある所定のタイミング
で第1画像形成部Paの感光ドラム3aに対して画像形
成が行なわれ、第1色目(シアン)のトナー像が形成さ
れる。
【0033】感光ドラム3aの下側の転写部で転写帯電
器24aが電界または電荷を付与することにより、感光
ドラム3a上に形成された第1色目のトナー像が記録材
P上に転写される。この転写により記録材Pは転写ベル
ト30上に静電吸着力によって確実に担持され、転写ベ
ルト30移動方向下流側の第2画像形成部Pb以降に搬
送される。
【0034】第2〜第4画像形成部Pb〜Pdでの画像
形成および転写も第1画像形成部Paと同様に行なわれ
る。
【0035】4色のトナー像が転写された記録材Pは、
転写ベルト30の搬送方向下流部で分離帯電器32によ
って除電されて静電吸着力が減衰された後、転写ベルト
30の末端から離脱する。なお、通常、駆動ローラ11
3は安定的な分離を行うために接地されている。また、
分離帯電器32はトナー像未定着の状態で記録材Pに帯
電するため、、これには非接触帯電器が用いられる。
【0036】転写ベルト30から離脱した記録材Pは、
搬送部62によって定着装置9へ搬送される。
【0037】定着装置9は、定着ローラ51および加圧
ローラ52、その各々をクリーニングする耐熱性クリー
ニング部材54、55、両ローラ51、52内に設置さ
れた加熱ヒータ56、57、定着ローラ51にジメチル
シリコーンオイルなどの離型剤オイルを塗布する塗布ロ
ーラ50、オイル溜め53、および加圧ローラ52の表
面温度を検知して定着温度を制御するサーミスタ58か
ら構成されている。
【0038】4色のトナー像を転写された記録材Pは、
定着装置9において、トナー像の混色および固定、すな
わち定着が行なわれ、フルカラーのコピーとして排紙ト
レイ63に排出される。
【0039】なお、転写が終了した感光ドラム3a〜3
dは、それぞれのクリーナ4a〜4dにより転写残トナ
ーを除去されてクリーニングされ、引き続き潜像の形成
に備えられる。また、転写ベルト30上に残留したトナ
ーおよびその他の異物は、転写ベルト30の表面にクリ
ーニングウェブ(不織布)19を当接することによって
拭い取る。
【0040】転写ベルト30用の誘電体シート素材とし
ては、PET、ポリアセタール、ポリアミド、ポリビニ
ルアルコール、ポリエーテルケトン、ポリスチレン、ポ
リブチレンテレフタレート、ポリメチルペンテン、ポリ
プロピレン、ポリエチレン、ポリフェニリンスルフィ
ド、ポリウレタン、シリコン樹脂、ポリアミドイミド、
ポリカーボネート、ポリフェニレンオキシド、ポリエー
テルスルホン、ポリサルフォン、芳香族ポリエステル、
ポリエーテルイミド、芳香族ポリイミドなど、エンジニ
アプラスチックのフィルム形状シートが一般的に用いら
れる。
【0041】本実施例では、機械特性、電気特性、およ
び難燃性などの点からポリイミド樹脂製で、体積抵抗1
16Ωcm、厚み100μmのシームレスタイプのもの
を用いた。
【0042】また、本実施例の画像形成装置のプロセス
速度は100mm/secである。
【0043】転写帯電器24a〜24dは、記録材搬送
方向に対して直交する方向(スラスト方向)に延びる長
方形の板状導電性ゴムで構成されている。板状導電性ゴ
ムは転写ベルト30を介して感光ドラム3a〜3dと接
触するように押圧されている。この転写帯電器24a〜
24dにより、転写部に搬送された記録材Pの裏面側か
らトナーと逆極性(本実施例ではプラス)の帯電がなさ
れることによって感光ドラム3a〜3d上のトナー像が
記録材Pの表面に静電転写される。なお、本実施例で
は、定電流制御を行い、転写電流は10μAとした。
【0044】分離帯電器32は、転写ベルト30の最下
流上方、すなわち、転写ベルト30の駆動ローラ113
の上方に配置され、放電ワイヤ32aを備えている。放
電ワイヤ32aはスラスト方向に張設されており、放電
ワイヤ32aの片側端部にスプリングを設けることによ
って放電ワイヤ32aに所定の張力が付与されている。
そして、放電ワイヤ32aへの給電は本体側コネクタか
ら不図示の給電端子、給電ピン、およびスプリングを介
して行なわれる。
【0045】また、駆動ローラ13は本体アースに接続
され、放電ワイヤ32aの対応電極の機能を兼ねてい
る。
【0046】なお、本実施例では、最下流側の転写帯電
器24dと分離帯電器32との距離は50mmであり、
分離帯電器32に10kVppのAC電圧を印加した。
【0047】つぎに、本発明の特徴部分について説明す
る。なお、下記の説明においては、各画像形成部Pa〜
Pdを示す添え字a〜dを省略する。
【0048】前述のとおり、本実施例においては、転写
帯電器24により、転写部に搬送された記録材Pの裏面
側からトナーと逆極性(本実施例ではプラス)の帯電が
なされることによって感光ドラム3上のトナー画像が記
録材Pの表面に静電転写されるわけであるが、転写帯電
器24を構成する板状導電性ゴムのスラスト方向におけ
る抵抗の不均一や、転写ベルト30のスラスト方向にお
ける抵抗の不均一、および、記録材Pのスラスト方向に
おける抵抗の不均一などの要因によって、転写ベルト3
0、および記録材Pの転写後の帯電状態は不均一な場合
が多い。
【0049】図2(a)に、転写帯電器24によって帯
電を受けた転写ベルト30および記録材Pの転写後の帯
電状態を模式的に示す。
【0050】転写ベルト30の裏面は、転写バイアスを
受けることによって分極した正電荷が分布しているが、
前述の理由から、その分布状態は不均一である。この状
態で、つぎの転写工程によって帯電が行なわれた場合、
転写ベルト30裏面の電荷の不均一によって適正な電荷
を均一に与えることができずに、転写時の電界が不均一
となり、感光ドラム3上のトナーを均一に転写すること
ができずに、濃度むらや、スジ状の転写不良が発生して
しまうといった問題点があった。
【0051】そこで、本実施例においては、転写時に発
生した転写ベルト30裏面の帯電むらを均一化すること
でつぎの転写工程において均一に帯電させることを達成
した。
【0052】図3に、本実施例における画像形成装置の
転写部を示す。
【0053】本実施例では、転写ベルト30の裏面にお
ける転写帯電器24間に、転写ベルト30の裏面の帯電
むらを除去するための除電部材70(70a、70b、
70c)を、転写ベルト30の進行方向に直交する方向
に延在するように設けた。
【0054】また、本実施例における除電部材70は、
図4に示すように、鋸歯状に連続した突起71aを有す
る鋸歯状部71と、この鋸歯状部71を支持する支持部
72とからなるステンレス鋼で構成され、本体に接地さ
れている。
【0055】このような条件下では、転写ベルト30と
除電部材70との距離に依存して放電開始電圧がパッシ
ェン則に従って決まる。すなわち、転写ベルト30と除
電部材70との距離が近いと、除電部材70に流れる電
流は増え、遠ざかればその逆に減る。
【0056】従って、転写ベルト30の裏面電荷は転写
ベルト30の裏面から一定距離に設置された除電部材7
0よりアースへと流れ込み、転写ベルト30の裏面と除
電部材70との電位差は常に一定に保たれ、図2(b)
に示すように、転写ベルト30の裏面電荷は均一になら
される。
【0057】上述したような簡単な構成をとることによ
って、転写帯電器による帯電むらが発生し、つぎの転写
工程において帯電むらに起因するスジ状の転写欠陥や濃
度むらが発生してしまうという問題点を解決し、良好な
画像出力を得ることができた。
【0058】また、転写ベルト30の体積抵抗率は、約
1.0×108[Ω・cm]以上である場合に本発明を適
用することが好ましい。これは、体積抵抗率の低い転写
ベルト30は転写時に与えた電荷の減衰が激しく、ま
た、帯電時の電荷のムラが発生しにくいためである。
【0059】実施例2 つぎに、本発明の第2実施例について図5により説明す
る。なお、本実施例の画像形成装置は、第1実施例と概
略同一なので、その説明を省略し、相違する部分につい
て説明する。すなわち、本実施例では、除電部材70
(70a〜70c)に電圧を印加する機構80を備え、
画像形成装置の使用環境、および記録材の種類によっ
て、除電部材70に印加するバイアスを制御する構成を
備えている。
【0060】図5に示すように、除電部材70は、バイ
アス印加手段である高圧電源80を介して、筐体に接地
されている。高圧電源80は正負の両極性のバイアスが
出力可能であり、定電圧制御されている。
【0061】第1実施例でも説明したように、転写ベル
ト30と除電部材70との距離に依存して放電開始電圧
がパッシェン則に従って決まる。すなわち、転写ベルト
30と除電部材70との距離が近いと、除電部材70と
転写ベルト30の間の放電開始電圧は低下し、遠ざかれ
ばその逆になる。例えば、高温高湿環境(温度30℃、
湿度80%RH、絶対水分量21.6g/kg)におい
て、秤量が64g/m 2の記録材Pに画像形成を行う
際、転写ベルト30と除電部材70(70a〜70c)
先端との距離dが5mmのとき、各除電部材70a〜7
0cと転写ベルト30の間での放電開始電圧は約500
Vであるのに対して、距離dが15mmを超えると2k
V以上となる。
【0062】また、放電開始電圧は温湿度、特に大気中
の水分量に大きく依存していることが知られている。
【0063】例えば、高温高湿環境(温度30℃、湿度
80%RH、絶対水分量21.6g/kg)において、
秤量が64g/cm2の記録材に画像形成を行う際、転
写ベルト30と除電部材70の先端との距離が5mmの
とき、除電部材70と転写ベルト30の間での放電開始
電圧は約500Vであるのに対して、常温低湿環境(温
度23℃、湿度5%RH、絶対水分量0.86g/k
g)においては約1500Vとなる。
【0064】そこで、本実施例では、温湿度センサ90
を設け、除電部材70への印加バイアスを、温湿度セン
サ90の測定された値に基づき、使用環境条件に応じて
変化させることによって、転写ベルト30の裏面と除電
部材70a〜70cの電位差を一定に保つことで、さま
ざまな使用環境下で転写ベルト30の裏面電荷を均一に
ならすことができた。
【0065】以上述べたような構成をとることによっ
て、本実施例においても、転写帯電器による帯電むらが
発生し、つぎの転写工程において帯電むらに起因するス
ジ状の転写欠陥や濃度むらが発生してしまうという問題
点を解決し、良好な画像出力を得ることができた。
【0066】また、本実施例においても、転写ベルト3
0の体積抵抗率は、約1.0×10 8[Ω・cm]以上で
ある場合に本発明を適用することが好ましい。これは、
体積抵抗率の低い転写ベルト30は転写時に与えた電荷
の減衰が激しく、また、帯電時の電荷のムラが発生しに
くいためである。
【0067】実施例3 つぎに、本発明の第3実施例について図6により説明す
る。なお、前出の部材と同一部材には同一符号を付す。
【0068】本実施例の画像形成装置は、その本体内に
第1、第2、第3、第4の画像形成部Pa、Pb、P
c、Pdが並設され、各画像形成部Pa〜Pdではおの
おの異なった色のトナー像が潜像、現像および転写の各
プロセスを経て形成される。
【0069】各画像形成部Pa〜Pdはそれぞれ専用の
感光ドラム3a、3b、3c、3dを具備し、各感光ド
ラム3a〜3d上に各色のトナー像が形成される。
【0070】また、感光ドラム3a〜3dに隣接して第
2の像担持体である中間転写体50が配置され、図示し
ない高圧電源により転写帯電器24aに印加された転写
バイアスにより感光ドラム3a上の1色目のイエロート
ナー像が中間転写体50に転写される(1次転写)。
【0071】以下、上記と同様に、2色目、3色目、お
よび4色目、すなわち、マゼンタトナー像、シアントナ
ー像、およびブラックトナー像を中間転写体50上に重
ね合わせて転写され、4色のトナー像を重畳したカラー
画像が得られる。
【0072】なお、本実施例における転写帯電器24a
〜24dに印加される1次転写バイアスは定電流制御さ
れており、転写時のバイアスは、それぞれ+10.0
[μA]が印加される。
【0073】中間転写体50上に形成された4色のトナ
ー像は、記録材カセット10から給紙され、レジストロ
ーラ12によりタイミングをとって中間転写体50と2
次転写ローラ61とのニップ部(2次転写部)T2に送
られた記録材P上に一括転写される(2次転写)。2次
転写ローラ61はこのニップ部T2に記録材Pが到達す
る直前に中間転写体50に当接される。この当接の時点
で2次転写ローラ61に、図示しない高圧電源により転
写バイアスが印加され、これにより、中間転写体50か
ら4色のトナー像の記録材Pへの一括転写が行なわれ
る。
【0074】この2次転写によって転写されずに中間転
写体50上に残ったトナーは、中間転写体クリーニング
手段であるクリーナ62によってクリーニングされる。
また、中間転写体50に画像が形成されている途中に、
記録材Pの搬送不良などによって画像形成動作が中断さ
れた場合に、すでに中間転写体50に転写されたトナー
像もクリーナ62によって除去される。
【0075】中間転写体50は、ポリエチレンテレフタ
レート(PET)樹脂シートや、ポリフッ化ビニリデン
樹脂シート、ポリウレタン樹脂シート、あるいはポリイ
ミド樹脂シートなどの誘電体樹脂シートからなってお
り、その両端部を互いに重ね合わせて接合し、エンドレ
ス状にしたものか、あるいは継ぎ目を有しない(シーム
レス)ベルトが用いられる。
【0076】転写帯電器24a〜24dは、コロナ放電
などを行なう非接触帯電器、または、ブレード、ロー
ラ、ブラシのような転写帯電部材を用いた接触帯電器を
用いる。
【0077】非接触帯電器はオゾンが発生すること、空
気を介して帯電するため大気の温湿度環境変動に弱く画
像が安定的に形成されないなどの問題点があるのに対し
て、接触帯電器は、オゾンレス、温湿度環境変動に強
い、高画質などのメリットがある。
【0078】次いで、4色のトナー像を転写された記録
材Pは、定着装置9へ搬送される。ここで、4色のトナ
ー像が転写された記録材Pは、定着によりトナー像の混
色および記録材Pへの固定が行なわれ、フルカラーのコ
ピー画像が形成され、機外に排出される。
【0079】本実施例においては、1次転写時に発生し
た中間転写体50裏面の帯電むらを均一化するため、中
間転写体50の裏面における各転写帯電器24a、24
b、24c、24d間にそれぞれ除電部材70a、70
b、70cを配設した。この構成によって、つぎの1次
転写工程において中間転写体50の裏面を均一に帯電す
ることができた。
【0080】本実施例の除電部材70(70a〜70
c)は、図4に示したように、鋸歯状のステンレス鋼で
構成され、本体に接地されている。
【0081】この条件下では、放電開始電圧は、パッシ
ェン則によって、中間転写体50と除電部材70との距
離に依存して決まる。すなわち、中間転写体50と除電
部材70との距離が近いと除電部材70に流れる電流は
増え、遠ざかると減少する。
【0082】従って、中間転写体50の裏面電荷は中間
転写体50の裏面から一定距離に設置された除電部材7
0からアースへと流れ込み、中間転写体50の裏面と除
電部材70との電位差は常に一定に保たれ、図2(b)
に示したように、中間転写体50の裏面電荷は均一にな
らされる。
【0083】上述したような簡単な構成をとることによ
って、転写帯電器による帯電むらが発生し、つぎの転写
工程において帯電むらに起因するスジ状の転写欠陥や濃
度むらが発生してしまうという問題点を解決し、良好な
画像出力を得ることができた。
【0084】また、中間転写体50の体積抵抗率は、約
1.0×108[Ω・cm]以上である場合に本発明を適
用することが好ましい。これは、体積抵抗率の低い転写
ベルト30は転写時に与えた電荷の減衰が激しく、ま
た、帯電時の電荷のムラが発生しにくいためである。
【0085】また、本実施例のように中間転写体50を
備えた画像形成装置においても、第2実施例にて図5を
参照して説明したように、除電部材70(70a〜70
c)に電圧を印加する高圧電源80と、温湿度センサ9
0とを備え、除電部材70に印加するバイアスを、温湿
度センサ90の測定された値に基づき、使用環境条件に
応じて変化させることによって、中間転写体50の裏面
と除電部材70a〜70cの電位差を一定に保つこと
で、さまざまな使用環境下で中間転写体50の裏面電荷
を均一にならすことができる。
【0086】なお、上記実施例において、被帯電体とし
て像担持体は電子写真感光体に限らず、静電記録におけ
る誘電体であってもよい。
【0087】また、像担持体上の静電潜像の現像方法と
しては、一般的に、非磁性トナーについてはブレードな
どでスリーブ上にコーティングし、磁性トナーは磁気力
によってコーティングして搬送し、像担持体に対して非
接触状態で現像する1成分非接触現像方法と、像担持体
に対して接触状態で現像する1成分接触現像方法と、ト
ナー粒子に対して磁性のキャリアを混合したものを現像
剤として磁気力によって現像剤を搬送し、像担持体に対
して接触状態で現像する2成分接触現像剤方法と、上記
2成分現像剤を非接触状態にして現像する2成分非接触
現像方法の4種類に大別される。本発明において現像方
式はそれらのいずれであってもよい。画像の高画質化や
高安定性の面から2成分接触現像方式が多く用いられて
いる。
【0088】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
の画像形成装置によれば、隣り合った転写手段の間に、
記録材担持体あるいは中間転写体に対して非接触に設け
られた導電性の除電部材を有することにより、装置の複
雑化および大型化を招くことなく、かつ装置構成部材を
劣化させることなく、簡単な構成で記録材および記録材
担持体あるいは中間転写体の帯電むらを防止でき、高品
質画像を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る画像形成装置の一実施例を示す全
体構成図である。
【図2】従来の転写帯電器によって帯電を受けた転写ベ
ルトおよび記録材の転写後の帯電状態(a)と、本実施
例における転写後の帯電状態(b)とを示す模式図であ
る。
【図3】単一の画像形成部および除電部材の一実施例を
示し構成図である。
【図4】除電部材の一実施例を示す(a)正面図と
(b)側面図である。
【図5】単一の画像形成部および除電部材の他の実施例
を示し構成図である。
【図6】本発明に係る画像形成装置の他の実施例を示す
概略構成図である。
【図7】従来の画像形成装置の一例を示す概略構成図で
ある。
【符号の説明】
3a、3b、3c、3d 感光ドラム(像担
持体) 24a、24b、24c、24d 転写帯電器(転写
手段) 30 転写ベルト(記録
材担持体) 50 中間転写体 70a、70b、70c 除電部材 80 高圧電源(バイア
ス印加手段) 90 温湿度センサ(温
湿度測定手段)

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 可視像が形成される複数の像担持体と、
    前記複数の像担持体に記録材を搬送する記録材担持体
    と、前記像担持体上に形成された可視像を前記記録材担
    持体に担持された記録材に転写するため前記各像担持体
    に対応して配設された複数の転写手段と、を有する画像
    形成装置において、 隣り合った前記転写手段の間に、前記記録材担持体に対
    して非接触に設けられた導電性の除電部材を有すること
    を特徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】 前記除電部材は、前記記録材担持体の進
    行方向に直交する方向に連続した突起を有することを特
    徴とする請求項1の画像形成装置。
  3. 【請求項3】 前記除電部材にバイアスを印加するため
    の印加手段を有することを特徴とする請求項1または2
    の画像形成装置。
  4. 【請求項4】 温湿度を測定する測定手段を有し、該除
    電部材に印加するバイアスは、前記測定手段によって測
    定された値に基づき制御されることを特徴とする請求項
    1、2、または3の画像形成装置。
  5. 【請求項5】 前記記録材担持体の体積抵抗率が、約
    1.0×108[Ω・cm]以上であることを特徴とする
    請求項1から4のいずれかの画像形成装置。
  6. 【請求項6】 可視像が形成される複数の像担持体と、
    前記複数の像担持体上の可視像が転写される中間転写体
    と、前記複数の像担持体上の可視像を順次中間転写体上
    に転写するため前記各像担持体に対応して配設された複
    数の転写手段と、を有する画像形成装置において、 隣り合った前記転写手段の間に、前記中間転写体に対し
    て非接触に設けられた導電性の除電部材を有することを
    特徴とする画像形成装置。
  7. 【請求項7】 前記除電部材は、前記中間転写体の移動
    方向に直交する方向に連続した突起を有することを特徴
    とする請求項6の画像形成装置。
  8. 【請求項8】 前記除電部材にバイアスを印加するため
    の印加手段を有することを特徴とする請求項6または7
    の画像形成装置。
  9. 【請求項9】 温湿度を測定する測定手段を有し、該除
    電部材に印加するバイアスは、前記測定手段によって測
    定された値に基づき制御されることを特徴とする請求項
    6、7、または8の画像形成装置。
  10. 【請求項10】 前記中間転写体の体積抵抗率が、約
    1.0×108[Ω・cm]以上であることを特徴とする
    請求項6から9のいずれかの画像形成装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010020006A (ja) * 2008-07-09 2010-01-28 Canon Inc 画像形成装置
JP2013156541A (ja) * 2012-01-31 2013-08-15 Brother Ind Ltd 画像形成装置

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JP2010020006A (ja) * 2008-07-09 2010-01-28 Canon Inc 画像形成装置
JP2013156541A (ja) * 2012-01-31 2013-08-15 Brother Ind Ltd 画像形成装置

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