JP3053974B2 - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JP3053974B2
JP3053974B2 JP4224936A JP22493692A JP3053974B2 JP 3053974 B2 JP3053974 B2 JP 3053974B2 JP 4224936 A JP4224936 A JP 4224936A JP 22493692 A JP22493692 A JP 22493692A JP 3053974 B2 JP3053974 B2 JP 3053974B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、像担持体上に可視画像
を形成し、該可視画像を記録材担持体にて担持、搬送さ
れる記録材に転写するようにした電子写真方式、静電記
録方式などの画像形成装置に関し、限定するものではな
いが、例えば、像担持体上に複数の色の異なる可視画像
を形成し、これら可視画像を、記録材担持体にて担持、
搬送される同一の記録材上に順次に重ね転写するように
したカラー複写機やカラープリンタ等のカラー画像形成
装置に好適するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、複数の画像形成部を備え、各画像
形成部にてそれぞれ色の異なったトナー像を形成し、こ
れらのトナー像を同一の記録材に順次重ね転写する画像
形成装置、いわゆるカラー画像形成装置が種々提案され
ているが、その中で多用されているのが電子写真方式の
カラー画像形成装置である。この電子写真方式のカラー
画像形成装置として、例えば複数の画像形成部、一般に
は4つの画像形成部を並置し、これら画像形成部の像担
持体としてそれぞれ専用の感光体ドラムを用い、各感光
体ドラムにシアン、マゼンタ、イエロー、ブラックの可
視画像、即ち、トナー像を別々に作像し、例えば誘電体
ベルトよりなる記録材担持体にて担持、搬送される記録
材に対して順次に各色のトナー像を重ね転写し、この記
録材上の多重トナー像を定着装置により一括して加熱定
着させることにより所要のフルカラー画像やマルチカラ
ー画像を得る構成のものがある。
【0003】このような電子写真方式のカラー画像形成
装置、本例ではカラー複写機、の一例について図6を参
照して簡単に説明する。このカラー複写機は、装置本体
内に4つの画像形成部Pa、Pb、Pc及びPdが直線
的に配列された構成を有し、各画像形成部Pa〜Pdは
像担持体としての専用の感光体ドラム1a、1b、1c
及び1dをそれぞれ含み、各感光体ドラム1a〜1dの
周囲にはそれぞれ専用の潜像形成部、現像部、転写部、
クリーニング部等が配設されている。
【0004】上記潜像形成部は、感光体ドラム1a〜1
dの外周に配設された露光ランプ21a、21b、21
c及び21dと、感光体ドラム1a〜1dを一様に帯電
するドラム帯電器2a、2b、2c及び2dと、図示し
ない光源装置より発せられた光をスキャンするためのポ
リゴンミラー17と、感光体ドラム1a〜1dの表面電
位を検知する電位センサ22a、22b、22c及び2
2dとを含み、光源装置から発せられた、例えばレーザ
ビームをポリゴンミラー17を回転させることによって
走査し、反射ミラーによって光ビームを変向した走査光
を感光体ドラム1a〜1dの母線上に集光するfθレン
ズを介して、画像信号に応じた潜像を形成する。
【0005】また、上記現像部は現像器3a、3b、3
c及び3dを含み、現像器3aにはシアン(以下、Cと
略記する)色の現像剤が、現像器3bにはマゼンタ(以
下、Mと略記する)色の現像剤が、現像器3cにはイエ
ロー(以下、Yと略記する)色の現像剤が、そして現像
器3dにはブラック(以下、Kと略記する)色の現像剤
がそれぞれ図示しない現像剤供給装置によって所定量充
填されている。これら現像器3a〜3dは感光体ドラム
1a〜1d上に形成されたC、M、Y、Kの潜像に現像
剤を付着して感光体ドラム1a〜1d上にC、M、Y、
Kの可視画像をそれぞれ形成する。
【0006】また、上記転写部は、各画像形成部Pa〜
Pdの感光体ドラム1a〜1dの下部に、駆動ローラ1
0と一対の従動ローラ11、11間に架張された状態で
配置された無端状の記録材担持体、本例では無端状の記
録材担持ベルト8と、この記録材担持ベルト8の内部に
配設された転写帯電手段4a、4b、4c及び4dとを
含み、記録材6を収納する記録材カセット60を含む給
紙装置から、一対のレジストローラ13、13によって
タイミングを取られて送給される記録材6を記録材担持
ベルト8上に保持して各画像形成部Pa〜Pdに順次に
搬送し、転写帯電手段4a〜4dの作用により各感光体
ドラム1a〜1d上に形成されたC、M、Y、Kの可視
画像を記録材6上に重ね転写する。
【0007】ここで、記録材担持ベルト8は、ポリエチ
レンテレフタレート樹脂フィルムシート(PETシー
ト)や、ポリフッ化ビニリデン樹脂フィルムシートや、
ポリウレタン樹脂フィルムシートなどの誘電体樹脂のフ
ィルムであり、その両端部を互いに重ね合わせて接合
し、エンドレス形状にしたものか、或は、継目を有しな
い(シームレス)ベルトが用いられている。継目を有し
ないベルトの場合には均一な物性を持つベルトの製造は
難しいばかりでなく、周長の安定したベルト及び製造時
間など大量生産等にはコスト等の面で不向きである。一
方、継目を有したベルトの場合には、継目位置上で画像
形成を行なう場合、継目部分の凹凸及び抵抗値等の物性
の変化が避けられず、継目上で画像形成を行なうと画像
を乱すので、高画質の画像を得るためには図示しない継
目位置を検知する手段を設け、継目上で画像形成を行な
わない構成とするのが一般的である。
【0008】従来、この継目を検知する手段として、不
透明な記録材担持ベルト8の場合には、反射型光学セン
サを用い、記録材担持ベルト8と異なる光反射特性の検
知印をベルト8上の所定位置、例えば継目或はその近傍
に設けて検知する方法、また、記録材担持ベルト8が透
明である場合には、透過型光学センサを用い、透過光量
の相違により継目を検知する方法、或は継目部に例えば
切り欠き部や突起部を設け、形状の違いを変位センサ等
の機械センサで検知する方法等が多く使用されている。
このため、記録材担持ベルトの周長を記録材と記録材間
の間隔(前の記録材と次の記録材間の間隔)との整数倍
にするなどの提案がなされている。
【0009】さて、この記録材担持ベルト8が移動し、
その継目が所定の位置にあることが確認されると、記録
材6はレジストローラ13から記録材担持ベルト8上へ
と送給される。このとき画像書き出し信号がオンとな
り、あるタイミングにより第1の画像形成部Paの感光
体ドラム1a上に、上述したC色の可視画像の形成が行
なわれる。そして、記録材6が感光体ドラム1aの下側
に来たときに、転写帯電手段4aが電界又は電荷を付与
することにより、感光体ドラム1a上の可視画像が記録
材6上に転写される。このとき、記録材6は記録材担持
ベルト8上に静電吸着力で保持され、第2の画像形成部
Pbへと搬送される。
【0010】このように第1の画像形成部PaでC色の
可視画像が記録材6上に転写されている間に、第2の画
像形成部PbではM成分色の静電潜像が形成され、この
静電潜像が現像器3bでM色の可視画像とされ、記録材
6が第2の画像形成部Pbの感光体ドラム1bの下側の
転写領域に搬送されるときにはこのM色の可視画像が転
写領域に移動し、転写帯電手段4bの同様の作用により
記録材6上のC色の可視画像の上に重なった状態で転写
される。
【0011】以下、第3、第4の画像形成部Pc、Pd
にても第1及び第2の画像形成部Pa、Pbと同様にY
色、K色の各可視画像が順次に形成され、記録材担持ベ
ルト8によって搬送される記録材6上に転写帯電手段4
c、4dの作用により順次にこれらの可視画像が多重転
写される。
【0012】かかる画像形成プロセスが終了すると、記
録材6は、分離帯電器14、剥離帯電器15の作用によ
って除電され、静電吸着力の減衰によって記録材担持ベ
ルト8から分離されて定着部7へと搬送され、ここで一
括定着されることによって所望のフルカラー画像が得ら
れる。
【0013】この定着部7は、定着ローラ71及び加圧
ローラ72と、これらローラ71、72をそれぞれクリ
ーニングする耐熱性クリーニング部材73及び74、そ
れぞれのローラ71、72を加熱するヒータ75及び7
6、ジメチルシリコンなどの離型剤オイルを定着ローラ
71に塗布するオイル塗布ローラ77、そのオイルを供
給するためのオイル溜め78、定着温度制御用のサーミ
スタ79とから構成されている。
【0014】一方、転写が終了した各画像形成部Pa〜
Pdの感光体ドラム1a〜1dはクリーニング部5a、
5b、5c及び5dにより残留する現像剤が除去され、
引き続き行なわれる次の潜像形成に備える。また、記録
材担持ベルト8上に残留した現像剤はベルト除電器12
によって除電されて静電吸着力を取り除かれた後、回転
するファーブラシ16を備えた転写クリーニング装置9
によって掻き落とされる。転写クリーニング装置9のク
リーニング部材としてはファーブラシ以外にブレード又
は不織布、或はそれらの併用等を用いてもよい。
【0015】以上のような構成の画像形成装置におい
て、記録材担持ベルト8の素材としては、前述のよう
に、PET(ポリエチレンテレフタレート)、ポリアセ
タール、ポリアミド、ポリビニルアルコール、ポリエー
テルケトン、ポリスチレン、ポリブチレンテレフタレー
ト、ポリメチルペンテン、ポリプロピレン、ポリエチレ
ン、ポリフェニリンスルフィド、ポリウレタン、シリコ
ン樹脂、ポリアミドイミド、ポリカーボネート、ポリフ
ェニレンオキシド、ポリエーテルスルフォン、ポリスル
フォン、芳香族ポリエステル、ポリエーテルイミド、芳
香族ポリイミド、等のエンジニアプラスチック類が用い
られ、その中でも、機械特性、電気特性、吸水等の安定
性、燃焼性等をふまえ、PET、ポリフッ化ビニリデ
ン、ポリカーボネート、ポリウレタン等や、これらをベ
ースに合成し、体積抵抗率を1010〜1018Ω・cm程
度の任意の値に安定化した50μm〜1mm位の厚みを
持つシートが多く用いられる。
【0016】一方、転写帯電手段4a〜4dに用いる部
材としては、導電性ゴムや、スポンジ、樹脂等をブラシ
状、ブレード状、ローラ状にし、均一帯電のために10
3 〜108 Ω・cmの任意の値に抵抗コントロールした
素材が用いられる。また、転写帯電手段は転写時に寄与
する電流を任意の適正電流値で固定すると、記録材の抵
抗値が多少変動しても画像が安定することが知られてい
る。それ故、記録材のバリエーションを持たせるため
に、つまり、記録材の種類(厚さ、材質等)や、吸湿条
件等により体積抵抗値が変化した場合にも一定電流が得
られるように、定電流制御を行なうことが一般的であ
る。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来例で述べた記録材担持ベルトの体積抵抗値が低いと、
一般的に電気的容量が小さくなり、低湿時等において記
録材の体積抵抗値が大きくなると、記録材の繊維密度に
画像転写性が左右され易くなり、不均一な画像濃度ムラ
を生じる欠点がある。一方、PETシート(体積抵抗値
1016Ω・cm以上)のように高抵抗だと転写工程を順
次繰り返すカラー画像形成装置では、特に最後の転写工
程時に印加する電圧は、最初(1色目)の転写工程時の
印加電圧と比較すると、かなりの高圧になってしまう。
それ故、コスト高や、リーク防止のためにスペースを必
要としたり、さらにはトナー飛散等の画像上の不具合も
発生し易くなる。
【0018】これらの問題に対処するため、従来は金属
や、金属酸化物、カーボン等を上述した記録材担持ベル
ト8として用いられるシート材に混合(以下、混合系素
材と略記する)し、チャージアップを抑制することによ
って、印加電圧を余り上げずに低湿環境においても良好
な画像を得ることができるようにしている。
【0019】図3は記録材担持ベルト8として用いられ
る代表的なシートの帯電及び減衰特性を示す。図3に示
す特性は150μm厚の試料フィルムを200mm/s
ecの速度で移動させ、−100μAの定電流を印加し
て帯電させた後、停止し、表面電位計で10秒間、電位
減衰を測定し、それを4回繰り返したときのグラフであ
り、そのときの表面電位を縦軸に取り、横軸にはシート
の移動回数を取り、帯電と10秒間の電位減衰の様子を
順次に示したものである。
【0020】試料として、1017Ω・cmのPETシー
ト、1015Ω・cmのポリフッ化ビニリデン(PVd
F)シート、及びポリカーボネートにケッチェンブラッ
クを5%以上混合し、1015Ω・cm程度に抵抗コント
ロールした混合系素材シートを用いた。図示した通り、
体積抵抗値の高いPETは全体的に表面電位も高い。ま
た、導電材を分散していないPETシート、PVdFシ
ートは帯電回数の増加によって順次表面電位が高くなっ
ている。さらに、体積抵抗値がほぼ同じであるPVdF
シートと混合系素材シートは、1回目の帯電直後の電位
はほぼ同じにもかかわらず、混合系素材シートの方が減
衰が早く、かつ表面電位も帯電回数の増加によってあま
り上がっていない。
【0021】従って、このような特性の混合系素材のシ
ートを図6に示した画像形成装置において記録材担持体
(ベルト8)として用いると、第1色目から第4色目ま
で印加電圧をあまり高くしなくても適正な電流が得られ
る。
【0022】しかしながら、このような混合系素材を用
いるに当たっての大きな問題点は、混合した導電材の混
入、又は混入状態によって、混合前と比較して、絶縁耐
圧が低下することである。通常、PETやPVdFシー
トは150μm程度のシート厚では150mm/sec
で移動させた際に10KV程度の高圧を印加しても絶縁
破壊を生じることはなかったが、混合系素材シートの場
合には、混合時の分散状態によって異なるが、大体3〜
6KV程度の電圧で絶縁破壊を生じてしまう。絶縁破壊
が生じた記録材担持シートを使用すると、部分的なリー
クにより乱れた跡が記録材上の画像上に残ってしまうた
め、その記録材担持シートは再使用に耐えないものにな
ってしまう。
【0023】ここで、通常の画像記録時の最大印加電圧
以上の絶縁破壊電圧を持つものであれば、記録材担持体
として用いることができる筈であるが、両者の値が近い
場合、特に高圧の入/切時、記録材搬送不良時等に、瞬
間的に通常の使用印加電圧以上の電圧(以下、ピーク電
圧と略記する)が印加され、絶縁破壊を誘発してしまう
欠点があった。また、転写時には記録材担持体に用いた
誘電体フィルムの電気容量が大きい方が転写特性には有
利であることは前述したが、このために記録材担持シー
ト厚を薄くすることがある。この際にも絶縁破壊電圧が
低下する欠点があった。
【0024】
【0025】従って、本発明の目的は、帯電手段が記録
材担持体と接触状態にあるときに限りこの帯電手段に電
力を供給することにより、記録材担持体の絶縁破壊を防
止し、均一な濃度の良好な画像を常時得ることができる
ようにした画像形成装置を提供することである。
【0026】
【課題を解決するための手段】上記目的は本発明に係る
画像形成装置によって達成される。要約すれば、本発明
は、像を担持する像担持体と、記録材を担持する記録材
担持体と、前記記録材担持体に接離可能な帯電手段であ
って、帯電時、前記記録材担持体に接触して前記記録材
担持体を帯電する帯電手段と、を有し、前記像担持体上
の像を前記記録材担持体に担持された記録材に転写する
画像形成装置において、前記帯電手段が前記記録材担持
体に接触しているときにのみ、前記帯電手段に電力を供
給することを特徴とする画像形成装置である。
【0027】本発明の一実施態様によると、帯電時、前
記帯電手段を流れる電流を定電流制御する。本発明の他
の実施態様によると、前記帯電手段への電力の供給を停
止してから所定時間経過後、前記帯電手段を前記記録材
担持体より離間させる。本発明の他の実施態様による
と、前記帯電手段への電力の供給を停止してから所定時
間経過後、前記記録材担持体の移動を停止させる。本発
明の他の実施態様によると、前記記録材担持体は、体積
抵抗率が1010〜1018Ω・cmである。本発明の他の
実施態様によると、前記帯電手段は、記録材を前記記録
材担持体に吸着するために、前記記録材担持体を帯電す
る。本発明の他の実施態様によると、前記帯電手段は、
前記像担持体上の像を前記記録材担持体に担持された記
録材に転写するために、前記記録材担持体を帯電する。
本発明の他の実施態様によると、前記像担持体は複数色
の像をそれぞれ担持するために複数設けられ、前記帯電
手段は前記複数の像担持体上の複数色の像を前記記録材
担持体に担持された記録材にそれぞれ転写する。本発明
の他の実施態様によると、前記複数の帯電手段により前
記複数の像担持体から前記記録材担持体に担持された記
録材に複数色の像を転写する第1のモードと、前記複数
の帯電手段のうちの所定の帯電手段により前記複数の像
担持体のうちの所定の像担持体から前記記録材担持体に
担持された記録材に所定の色の像を転写する第2のモー
ドと、を選択可能である。本発明の他の実施態様による
と、前記第2のモードが選択される場合、前記所定の帯
電手段と前記記録材担持体とは接触し、他の帯電手段と
前記記録材担持体とは離間される。本発明の更に他の実
施態様によると、前記第2のモードが選択される場合、
前記所定の像担持体と前記記録材担持体とは接触し、他
の像担持体と前記記録材担持体とは離間される。
【0028】
【実施例】以下、添付図面を参照して本発明の実施例に
ついて詳細に説明する。
【0029】なお、本発明の第1の実施例は、図6に図
示し、上述した電子写真方式のカラー複写機に適用した
場合であるので、カラー複写機の構成、動作等について
の説明は必要のない限り省略するが、本発明は実施例以
外の電子写真方式、静電記録方式等の種々の構成の画像
形成装置に等しく適用できるものである。
【0030】また、本発明の第1の実施例では、機械特
性、電気特性、及び燃焼時の安全性等の点から、ポリカ
ーボネート系樹脂に比較的分散性のよいケッチェンブラ
ックを5%分散させた混合系素材を図6で説明した画像
形成装置の記録材担持ベルト8として用いた場合につい
て説明するが、勿論、混合系素材はこれに限定されるも
のではない。
【0031】図1は本発明の第1の実施例の代表的な制
御動作のシーケンスを示すフローチャートであり、特に
本発明を適用して効果のあった、記録材6の搬送不良に
よる停止時に、記録動作を中止するに当たり、転写用の
高圧と記録材担持ベルト8を駆動する図示しないモータ
との停止タイミングを示している。
【0032】まず、例えば図6に示した光学センサ31
a、31b、31c及び31dが記録材担持ベルト8上
の記録材6の搬送不良を検知すると、ステップS100
において記録シーケンス停止信号が発生される。光学セ
ンサ31a〜31dが記録材6の搬送不良を検知した際
には、いずれかの転写帯電手段4a〜4dから転写用の
高圧が出力されている。従って、ステップS100で発
生された記録シーケンス停止信号を直ちに転写帯電手段
4a〜4dに供給して転写用の高圧出力の発生を停止さ
せ(ステップS101)、同時に遅延回路にて所定時間
遅延させた後(ステップS102)、ユニットモータに
供給してこのモータを停止させ(ステップS103)、
記録材担持ベルト8の移動及び感光体ドラム1a〜1d
の回転を停止させる。
【0033】上記記録シーケンス停止信号の遅延は遅延
回路に限定されるものではなく、例えばCPUを介して
プログラム上で時間遅延を生じさせてもよい。また、遅
延時間は、本実施例の場合、100mm/secの記録
速度(記録材担持ベルト8の移動速度)で、約6KVの
絶縁耐圧である上記混合素材の記録材担持ベルト8を使
用したときに、50msecに選定したところ、記録材
担持ベルト8の絶縁破壊が全く生ぜず、良好な結果が得
られた。
【0034】ところで、本発明を実施するに当たり、時
間遅延量は記録材担持ベルト8の絶縁破壊を防止できる
遅延量と、記録材担持ベルト8の移動動作を遅延させた
場合の装置としての発生不具合による設計要件から決定
される。よって、この時間遅延量(タイムラグ)は絶縁
破壊を生じなければできるだけ少ない方がよい。しかし
て、本発明が適用できるのは、図6に示したように、感
光体ドラム及び転写帯電手段が複数存在する構成の画像
形成装置に限定されるものではない。また、帯電手段も
転写だけに限られるものではなく、さらに、ブラシ形状
に限定されるわけでもない。帯電手段の場合、非接触の
帯電手段としてコロナ帯電器があるが、コロナ帯電器で
は記録材担持ベルトの停止と同時に高圧を停止しても、
記録材担持ベルト方向のインピーダンスが上がると、シ
ールド側に電流が流れるため、絶縁破壊はかなり生じに
くい。
【0035】しかし、逆に、記録材の抵抗値が、温湿度
変化、厚みの違い、素材の違い等によって、変化したと
きでも、安定した転写画像や、吸着力等を得られるよう
にするには、複雑な制御が必要となる。従って、本発明
はこのような欠点のない接触帯電方式で効果が得られ
る。接触帯電の他の方式として、導電性多孔質ローラ、
円筒形導電ブラシ、導電性ブレード等がある。
【0036】次に、本発明の第2の実施例について説明
する。本実施例は、1つの感光体ドラムを像担持体とし
て用いて色の異なる可視画像(トナー像)を順次に形成
し、これらトナー像を、例えばドラム状枠体に誘電体シ
ートを円筒状に張設した記録材担持手段としての転写ド
ラムに保持された記録材上に、順次に重ね転写し、一括
定着してカラー画像を得るようにした電子写真方式のカ
ラー画像形成装置に適用した場合であるので、まず、こ
のような電子写真方式のカラー画像形成装置の全体構成
について図2を参照して説明する。
【0037】この図2に示すカラー画像形成装置は、い
わゆる回転式現像装置と称される現像装置40を使用
し、図示矢印方向に回転する感光体ドラム41上に形成
される静電潜像を現像してトナー像を形成する。また、
感光体ドラム41の外周部には、この回転式現像装置4
0の他に、本例では、感光体ドラム41を均一に帯電す
る一次帯電器42、感光体ドラム41上に静電潜像を形
成する露光光学系43、記録材6を担持、搬送する転写
ドラム44、感光体ドラム41上のトナー像を記録材6
上に転写する転写帯電手段45、感光体ドラム41上に
残留するトナーを除去するクリーナ46等が配設されて
いる。
【0038】露光光学系43は原稿走査部43aと色分
解フィルタ43bを含み、一次帯電器42にて一様に帯
電された感光体ドラム41に各分解色画像毎に光像を照
射して潜像を形成する。
【0039】回転式現像装置40は、例えばイエロー色
現像剤、マゼンタ色現像剤、シアン色現像剤、ブラック
色現像剤の4色の現像剤を各別に収納する4個の現像器
40Y、40M、40C、40Kと、これら4個の現像
器40Y、40M、40C、40Kを保持し、かつ中心
軸42bのまわりに回転自在に軸支された略円筒形状の
筺体42aとから構成されており、モータMによる筺体
42aの回転によって所望の現像器を感光体ドラム41
の外周面と対向する現像位置に搬送し、感光体ドラム上
の静電潜像の現像を行ない、感光体ドラム41の4回転
と現像装置40の1回転によっていわゆる4色分のフル
カラー現像が行なえるように構成されている。
【0040】一方、記録材カセット60a或は60bよ
り記録材搬送系を介して送給された記録材6は所定のタ
イミングに同期して吸着用ローラ80の作用によって静
電的に転写ドラム44に吸着され、巻き付けられる。
【0041】上記転写ドラム44は感光体ドラム41と
同期して図示矢印方向に回転しており、イエロー現像器
40Yで現像されたトナー像は転写部において転写帯電
手段45の作用によって記録材6上に転写される。転写
ドラム44はそのまま回転を続け、次の色(図2におい
てはマゼンタ)のトナー像の転写に備える。
【0042】感光体ドラム41はクリーナ46によって
クリーニングされた後、再び一次帯電器42によって均
一に帯電され、次のマゼンタ画像信号により前記したの
と同様にして露光を受ける。この間に現像装置40は回
転してマゼンタ現像器40Mが所定の現像位置に定置さ
れており、所定のマゼンタ現像が行なわれる。
【0043】続いて、以上と同様の工程を、シアン及び
ブラックに対して行ない、4色分の転写が終了すると、
記録材6上の4色の多重トナー像が除電帯電器47、4
8により除電された後、記録材6は、分離爪49を作動
させることによって、転写ドラム44より分離され、搬
送ベルトで定着器(熱ローラ定着器)50に送られて多
重の合成画像が一括定着され、外部トレイ51へと排出
される。かくして、一連のフルカラープリント動作が終
了し、所要のフルカラープリント画像が出力される。
【0044】なお、記録材6の分離後、転写ドラム44
は転写ドラムクリーナ52によって記録材担持体である
誘電体シート、即ち記録材担持シート44aがクリーニ
ングされる。この転写ドラムクリーナ52は、記録材担
持シート44aの外側に配設されたローラ状のファーブ
ラシクリーナ52aと内側に配設されたバックアップブ
ラシ52bとから構成されている。かくして、一連のフ
ルカラープリント動作が終了し、所要のフルカラープリ
ント画像が出力される。
【0045】転写ドラム44の記録材担持シート44a
は図6に示した記録材担持ベルト8と同じ材料の誘電体
シートであり、本例ではポリカーボネート系樹脂に比較
的分散性のよいケッチェンブラックを5%分散させた混
合系素材を用いている。また、転写ドラム44に記録材
6を吸着させる手段は転写ドラム44と接離可能な吸着
用ローラ80からの高圧印加である。ただし、このロー
ラ80は転写記録中は転写ドラム44から離間してい
る。
【0046】本実施例においても上記第1の実施例と同
様に、例えば図示しない光学センサが記録材担持シート
44aにおける記録材6の搬送不良を検知すると、記録
シーケンス停止信号が発生され、直ちに転写帯電手段4
5及び吸着用ローラ80に供給され、転写用の高圧出力
及び記録材吸着用の高圧出力の発生を停止させ、同時に
この記録シーケンス停止信号を遅延回路にて所定時間遅
延させた後、ユニットモータに供給してこのモータを停
止させ、転写ドラム44及び感光体ドラム41の回転を
停止させる。勿論、上記記録シーケンス停止信号の遅延
は遅延回路に限定されるものではなく、例えばCPUを
介してプログラム上で時間遅延を生じさせてもよい。
【0047】このように、高圧出力の発生停止と転写ド
ラム44及び感光体ドラム41の回転停止との間にタイ
ムラグを設けると、記録材担持シート44aに混合系素
材を用いることによって絶縁耐圧が低下しても、通常の
画像記録時の最大印加電圧以上の絶縁破壊電圧を持つも
のであれば、瞬間的に通常の使用印加電圧以上の電圧
(ピーク電圧)が印加されることがなくなるので、混合
系素材を用いた記録材担持シート44aに絶縁破壊が生
じることを確実に防止することができる。
【0048】上述のように、時間遅延量を少しでも減少
させる手段として、高圧の出力に応じて、この高圧が所
定電圧以下であれば同時にモータを停止するとか、或は
シーケンス、環境に応じて時間遅延量を制御するなどの
方法がある。例えば、図2に示した装置においては、転
写と吸着とでは通常必要とされる最大出力電圧は異な
り、吸着の方が少なくてよい。例えば、1015Ω・cm
の誘電体シートで10μAの定電流制御を行なう吸着で
は、低湿環境時でも3KVの電圧を印加すれば十分であ
るのに対し、転写は、4色順次転写を考慮すると、6K
Vの絶縁破壊電圧に対し、5.5KVは印加する必要が
ある。(通常、1色目2.0KV、2色目3.2KV、
3色目4.3KV、4色目4.7KVである。)それ
故、吸着時の記録材搬送不良で転写帯電手段からまだ高
圧が出力されていないときには、吸着高圧出力と同時に
モータの回転を停止する。これは、転写用の高圧が出力
されていないときには吸着高圧出力とモータの回転を同
時に止めても記録材担持シートの絶縁破壊が生じないか
らである。これによって時間遅延量をなくすことができ
る。勿論、転写用の高圧が出力されているときには上記
実施例のようにタイムラグを持たせてモータを停止させ
ることになる。
【0049】このように、吸着と転写で時間遅延量を制
御することも効果があり、他に、図2に示した構成の装
置の場合には転写ドラムの回転数、図6に示した構成の
装置の場合には転写帯電手段の場所等、転写している場
所に応じて時間遅延量を徐々に増やしたり、低湿環境時
には比較的高い電圧が必要なので時間遅延量を多くし、
高湿環境時には時間遅延量を殆どなくす等、環境制御を
行なうことも時間遅延量の短縮に効果がある。
【0050】次に、本発明の第3の実施例について図4
を参照して説明する。
【0051】上記従来技術の項で説明した通り、一般
に、記録材担持体に用いられる誘電体シート素材として
は、PET、ポリアセタール、ポリアミド、ポリビニル
アルコール、ポリエーテルケトン、ポリスチレン、ポリ
ブチレンテレフタレート、ポリメチルペンテン、ポリプ
ロピレン、ポリエチレン、ポリフェニリンスルフィド、
ポリウレタン、シリコン樹脂、ポリアミドイミド、ポリ
カーボネート、ポリフェニレンオキシド、ポリエーテル
スルフォン、ポリスルフォン、芳香族ポリエステル、ポ
リエーテルイミド、芳香族ポリイミド、等のエンジニア
プラスチックのフィルム形状シートが用いられる。
【0052】本実施例では、機械特性、電気特性、及び
燃焼時の安全性等の点から、ポリカーボネート系樹脂に
比較的分散性のよいケッチェンブラックを5%分散させ
た混合系素材を図4に示す電子写真方式のカラー画像形
成装置の記録材担持ベルト8として用いた場合について
説明するが、勿論、混合系素材はこれに限定されるもの
ではない。なお、図4に示すカラー画像形成装置は前記
図6に示したカラー画像形成装置とほぼ同じ構成である
ので、対応する部品、部材、素子等には同一符号を付し
て必要のない限りそれらの説明を省略する。
【0053】このような混合系素材のチャージアップ特
性については図3を参照して既に説明した通りである。
前述したように、混合系素材を用いるに当たっての大き
な問題点は、混合した導電材の混入、又は混入状態によ
って、混合前と比較して、絶縁耐圧が低下することであ
る。通常、PETやPVdFシートは150μm程度の
シート厚では150mm/secで移動させた際に10
KV程度の定電圧で転写帯電しても絶縁破壊を生じるこ
とはないが、混合系素材シートの場合には、6KVの電
圧で絶縁破壊を生じ、部分的なリークにより乱れた跡が
記録材上の画像上に残ってしまうため、その記録材担持
シートは再使用に耐えないものになってしまう。
【0054】ここで、上記6KVの電圧についてである
が、通常、最適転写電流時には、記録材にもよるが、
5.5KV程度が最大印加電圧となるので、画像不良を
生じることはない。しかしながら、記録材担持シート8
上で搬送不良が生じた場合、搬送不良の記録材6を取り
除く際に転写帯電手段4a〜4dを変形させたり、破損
させたりしないようにするためや、感光体ドラム1a〜
1dと記録材担持シート8との間に挟まった記録材6を
取り除き易くするために、転写帯電手段4a〜4dを、
図4に示すように、記録材担持シート8から離間させる
ことがある。この際、記録材6の搬送不良が光学センサ
31a〜31dによって検知されたとき、記録材担持シ
ート8の停止と同時に転写帯電手段4a〜4dを記録材
担持シート8から離間してしまうと、定電流で制御して
いる転写帯電手段4a〜4dは瞬間的に高圧が印加さ
れ、ライン状の絶縁破壊跡や、感光体ドラムに残電荷に
よる画像不良を生じてしまう。
【0055】それ故、本実施例では、高圧出力を停止し
た後、さらに残電圧を考慮して、例えば1ミリ秒後に感
光体ドラム1a〜1dや記録材担持シート8の移動を停
止し、転写帯電手段4a〜4dを離間させるようにした
ものである。
【0056】このように高圧出力の停止と感光体ドラム
及び記録材担持シートの移動停止、従って、転写帯電手
段の離間との間にタイムラグを設けると、定電流で制御
している転写帯電手段に瞬間的に高圧が印加されること
がなくなり、上記のような画像不良が生じない。なお、
このタイムラグは1ミリ秒に限定されるものでないこと
は言うまでもない。
【0057】さらに、転写帯電手段4a〜4dが記録材
担持シート8と接触していると、記録材担持シート8の
内面の汚れを集積してしまうので、転写帯電時以外は記
録材担持シート8から離間しておくと、汚れが抑制され
るのでメンテナンス(清掃)間隔、さらには転写帯電手
段4a〜4dとして用いた105 Ω・cmの導電性ブラ
シの交換寿命が長くなるという利点がある。この際に
も、転写用導電ブラシの接離動作の開始時に転写電流を
入/切するのではなく、導電ブラシが記録材担持シート
8の所定位置に接触した状態で高圧の入/切を行なうこ
とによって、上記実施例と同様の効果が得られた。
【0058】次に、本発明の第4の実施例について図5
を参照して説明する。
【0059】本実施例も上記第3の実施例と同様に、本
発明を図6に示したような構成の電子写真方式のカラー
画像形成装置に適用した場合であり、記録材担持ベルト
8としてポリカーボネート系樹脂に比較的分散性のよい
ケッチェンブラックを5%分散させた混合系素材を用い
ている。なお、図5に示すカラー画像形成装置は前記図
6に示したカラー画像形成装置とほぼ同じ構成であるの
で、対応する部品、部材、素子等には同一符号を付して
必要のない限りそれらの説明を省略する。
【0060】図5はカラー画像形成装置の第4の画像形
成部Pdのみを使用して単色(ブラック)の画像を形成
するときの状態を示しており、このときには第1〜第3
の画像形成部Pa〜Pcは使用しないので、それらの感
光体ドラム1a〜1cは停止している。従って、記録材
担持シート8はこれら停止している感光体ドラム1a〜
1cと接触しないように給紙側が下げられ、かつ転写帯
電手段4a〜4cも記録材担持シート8から離間され、
非接触状態にある。
【0061】一方、記録材6を記録材担持シート8上に
吸着保持するため、吸着用高圧印加ブラシ90によって
記録材担持シート8を帯電させ、記録材カセット60か
ら給紙される記録材6を記録材担持シート8上に静電吸
着し、第4の画像形成部Pdまで搬送して転写帯電手段
4dの作用によって感光体ドラム1d上に形成されたト
ナー像を記録材6上に転写させる。トナー像の転写後、
前述したように、記録材6を分離し、定着部7で定着し
て所望の単色画像を得る。
【0062】本実施例の画像形成動作によれば、例えば
第4色目がブラック(K)のときにフルカラー画像形成
装置においてもよく用いられるブラック単色画像出力時
に、他の画像形成部の感光体ドラムを用いずに画像を形
成することができるので、これら感光体ドラムの寿命を
長くすることができるという利点もある。
【0063】なお、本実施例の動作のように、記録材担
持シート8並びに関連する転写帯電手段、ベルトクリー
ナ等を一緒に移動させて記録材担持シート8を使用しな
い感光体ドラムから積極的に離間させる場合には、記録
材担持シート8の上下位置を検知する位置検知センサと
同期させ、記録材担持シート8が感光体ドラムから離間
している際には(下がっている状態では)高圧を印加し
ないように制御することができる。
【0064】ここで、上記位置検知センサは光学セン
サ、機械センサ等、特に限定する必要はない。また、転
写帯電手段4a〜4dが感光体ドラム1a〜1dから離
間しているか否かの制御は、単に記録材担持シート8の
上下位置検知センサと同期させるだけでなく、高圧の配
線又は高圧出力コントロール線を、記録材担持シート支
持ユニットと感光体ドラム支持ユニットとが離間したら
切断するような構成にすることによっても、実現でき
る。
【0065】上記各実施例では転写電圧(電流)印加時
の場合について説明したが、本発明で問題としている絶
縁破壊は転写電圧(電流)印加時に限定したものではな
い。例えば、上記第4の実施例で説明した第4の画像形
成部のみによるブラック単色モード時に使用した吸着用
高圧印加ブラシ90が、図4、図5に示した通り、記録
材担持シート8の支持ユニットの上下に際し、接離動作
を必要とする場合も例外ではない。
【0066】また、本発明は上記実施例で説明した通
り、導電材の混合によってベースとなる誘電体フィルム
材の絶縁抵抗が混合前と比較して下がり、絶縁耐圧が1
0KV以下に低下してしまう場合に、特に効果がある。
しかし、導電材混合前のベースフィルム材にも絶縁耐圧
の低いものがあり、特に、厚さが薄くなる程、耐圧も下
がることは知られている。ここで、記録材担持シート8
は厚さが薄くなる程、誘電体フィルムとしての容量も上
がるので、転写には有利となる。それ故、取り扱い性、
機械強度等も考慮して、厚さが50μmから1mm程度
で、絶縁耐圧が10KV以下になる1010〜1018Ω・
cmの誘電体フィルムを用いる場合に本発明を実施する
と効果がある。
【0067】さらに、本発明は、図4、図5に示したよ
うに、感光体ドラム及び転写帯電手段が複数存在する構
成の画像形成装置に限定されるものではない。例えば、
前記図2に示したような、1つの感光体ドラムを像担持
体として用いて色の異なるトナー像を順次に形成し、こ
れらトナー像を、例えばドラム状枠体に誘電体シートを
円筒状に張設した記録材担持手段としての転写ドラムに
保持された記録材上に、順次に重ね転写し、一括定着し
てカラー画像を得るようにした電子写真方式のカラー画
像形成装置に適用しても同様の効果が得られることは言
うまでもない。また、転写帯電手段は記録材担持体に接
触して直接電圧(電流)を印加するものであればよく、
ブラシ形状に限定されるものではない。例えば、ローラ
形状やブレード形状等でもよい。
【0068】なお、上記実施例では本発明を電子写真方
式のカラー画像形成装置に適用した場合について説明し
たが、本発明はこれに限定されるものではなく、他の種
々の構成の電子写真方式のカラー或は単色(白黒)の画
像形成装置や、静電記録方式等の画像形成装置にも等し
く適用できるものである。また、制御系や制御態様等も
実施例のものに限定されないことは言うまでもない。
【0069】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
像を担持する像担持体と、記録材を担持する記録材担持
体と、記録材担持体に接離可能な帯電手段であって、帯
電時、記録材担持体に接触して記録材担持体を帯電する
帯電手段と、を有し、像担持体上の像を記録材担持体に
担持された記録材に転写する画像形成装置において、帯
電手段が記録材担持体に接触しているときにのみ、帯電
手段に電力を供給する構成とされるので、記録材担持体
が絶縁破壊してしまい、画像不良が発生するのを防止す
ることができる。
【0070】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による画像形成装置の第1の実施例の動
作シーケンスを示すフローチャートである。
【図2】本発明の第2の実施例を説明するための電子写
真方式のカラー画像形成装置の全体構成を示す概略断面
図である。
【図3】記録材担持ベルトとして用いられる誘電体シー
トの帯電減衰特性を示す図である。
【図4】本発明の第3の実施例を説明するための電子写
真方式のカラー画像形成装置の全体構成を示す概略断面
図である。
【図5】本発明の第4の実施例を説明するための電子写
真方式のカラー画像形成装置の全体構成を示す概略断面
図である。
【図6】従来の電子写真方式のカラー画像形成装置の一
例の全体構成を示す概略断面図である。
【符号の説明】
Pa〜Pd 画像形成部 1a〜1d 感光体ドラム 3a〜3d 現像器 4a〜4d 転写帯電手段 6 記録材 7 定着部 8 記録材担持ベルト 22a〜22d 電位センサ 31a〜31d 光学センサ 40 回転式現像装置 41 感光体ドラム 44 転写ドラム 44a 記録材担持シート 45 転写帯電手段 50 定着器 80 吸着用ローラ 90 吸着用高圧印加ブラシ M モータ

Claims (11)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 像を担持する像担持体と、記録材を担持
    する記録材担持体と、前記記録材担持体に接離可能な帯
    電手段であって、帯電時、前記記録材担持体に接触して
    前記記録材担持体を帯電する帯電手段と、を有し、前記
    像担持体上の像を前記記録材担持体に担持された記録材
    に転写する画像形成装置において、 前記帯電手段が前記記録材担持体に接触しているときに
    のみ、前記帯電手段に電力を供給することを特徴とする
    画像形成装置。
  2. 【請求項2】 帯電時、前記帯電手段を流れる電流を定
    電流制御することを特徴とする請求項1の画像形成装
    置。
  3. 【請求項3】 前記帯電手段への電力の供給を停止して
    から所定時間経過後、前記帯電手段を前記記録材担持体
    より離間させることを特徴とする請求項1又は2の画像
    形成装置。
  4. 【請求項4】 前記帯電手段への電力の供給を停止して
    から所定時間経過後、前記記録材担持体の移動を停止さ
    せることを特徴とする請求項1、2又は3の画像形成装
    置。
  5. 【請求項5】 前記記録材担持体は、体積抵抗率が10
    10〜1018Ω・cmであることを特徴とする請求項1〜
    4のいずかの項に記載の画像形成装置。
  6. 【請求項6】 前記帯電手段は、記録材を前記記録材担
    持体に吸着するために、前記記録材担持体を帯電するこ
    とを特徴とする請求項1〜5のいずかの項に記載の画像
    形成装置。
  7. 【請求項7】 前記帯電手段は、前記像担持体上の像を
    前記記録材担持体に担持された記録材に転写するため
    に、前記記録材担持体を帯電することを特徴とする請求
    項1〜5のいずかの項に記載の画像形成装置。
  8. 【請求項8】 前記像担持体は複数色の像をそれぞれ担
    持するために複数設けられ、前記帯電手段は前記複数の
    像担持体上の複数色の像を前記記録材担持体に担持され
    た記録材にそれぞれ転写するために複数設けられること
    を特徴とする請求項7の画像形成装置。
  9. 【請求項9】 前記複数の帯電手段により前記複数の像
    担持体から前記記録材担持体に担持された記録材に複数
    色の像を転写する第1のモードと、前記複数の帯電手段
    のうちの所定の帯電手段により前記複数の像担持体のう
    ちの所定の像担持体から前記記録材担持体に担持された
    記録材に所定の色の像を転写する第2のモードと、を選
    択可能であることを特徴とする請求項8の画像形成装
    置。
  10. 【請求項10】 前記第2のモードが選択される場合、
    前記所定の帯電手段と前記記録材担持体とは接触し、他
    の帯電手段と前記記録材担持体とは離間されることを特
    徴とする請求項9の画像形成装置。
  11. 【請求項11】 前記第2のモードが選択される場合、
    前記所定の像担持体と前記記録材担持体とは接触し、他
    の像担持体と前記記録材担持体とは離間されることを特
    徴とする請求項10の画像形成装置。
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