JP3471169B2 - 電気部品とその組立方法 - Google Patents

電気部品とその組立方法

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JP3471169B2 JP13958596A JP13958596A JP3471169B2 JP 3471169 B2 JP3471169 B2 JP 3471169B2 JP 13958596 A JP13958596 A JP 13958596A JP 13958596 A JP13958596 A JP 13958596A JP 3471169 B2 JP3471169 B2 JP 3471169B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、各種オーディオ機
器や通信機等に使用される電気部品に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の電気部品について、例えば実開昭
63ー40301号公報に開示されている回転型可変抵
抗器を例に説明する。この電気部品、即ち回転型可変抵
抗器を図8・9を参照して説明する。図8において、成
形樹脂製の円形状のツマミ1と、その中心部には円形穴
1aを有し、下面の外周近くには細い円環部1bを有し
ている。また、該円環部1bの外周側には円弧状の溝1
dがストッパ部1eを備えて形成されている。また、該
円環部1bの内側には、図10に示すような絶縁材料か
らなる円形の抵抗基板2が、その中心部の円形穴2aを
対応させて配置されている。また、このとき抵抗基板2
の切り欠き部2bを、前記ツマミ1の突起1cにはめ込
むことにより、抵抗基板2はツマミ1にガタなく位置決
めして装着されている。そして、該抵抗基板2の他方側
の面には抵抗印刷層2cと円形導電体印刷層2d・2e
が、抵抗基板2の円形穴2aに対して同心円状に配され
ている。
【0003】また、絶縁性樹脂からなる基体部3の中心
には前記ツマミ1の円形穴1aを支持する段付支柱3a
を有し、前記ツマミ1を回転可能に嵌合支持し、その上
方に突き出た前記段突き支柱3aの先端にスペーサ4を
挿入嵌合し、熱カシメ等の工法により前記段付支柱3a
の先端を押し広げてツマミ1を抜け止め保持している。
また、前記基体部3の突起3bは、ツマミ1の円弧状の
溝1dに嵌合し、且つ、ストッパ部1eと当接してツマ
ミ1の回転角度を規制するストッパの役目をする。ま
た、前記基体部3の平板部には、弾性金属からなり、前
記抵抗基板2の他方側の面の抵抗印刷層2cおよび円形
導電体印刷層2d・2eに弾接する、接点部5a・5b
・5cを有する3個の独立した弾性接点体5が、その根
元部を内部にインサート成形し、基体部3の外部に延長
されて外部接続用端子部5d・5e・5fを形成してい
る。
【0004】このような構成の従来の回転型可変抵抗器
では、基体部3の段付支柱3aにツマミ1の円形穴1a
を挿入して、該円形穴1aから突き出た段付支柱3aの
先端を熱カシメ等によって押し広げてツマミ1を保持し
ている。しかし、前記円形穴1aに段付支柱3aを挿入
したときに、基体部3の突起3bがツマミ1の溝1dに
嵌合しない状態で、前記突起3bがツマミ1のストッパ
部1eに乗り上げた状態で熱カシメされて、回転型可変
抵抗器が不良になってしまうという問題があった。ま
た、前記基体部3の突起3bが前記ツマミ1の溝1dに
嵌合して組み立てられたとしても、ツマミ1の回転方向
の位置を決めるものがないために、前記ツマミ1の溝1
dに嵌合する前記基体部3の突起3bの位置を常に一定
の位置になるような組立ができなかった。そのために、
例えば組み立てられた製品を回転させて電気的検査を行
う等の作業性が悪かった。また、前記突起3bの位置が
一定でない回転型可変抵抗器を直ちにオーディオ機器等
のセットに音量調整用等の可変抵抗器として組み込むと
きにはツマミ1を音量が最小の位置、すなわちストップ
エンドまで回転させてから組み込まなければならなかっ
た。あるいは、前記従来の回転型可変抵抗器の組立が終
了した後にツマミ1を一方側のストップエンドまで手で
回転させて、前記突起3bが前記ツマミ1のストッパ部
1eに当接させる工程を追加していた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来の電気部品である
回転型可変抵抗器によれば、基体部3の段付支柱3aに
ツマミ1の円形穴1aを挿入して、ツマミ1を保持して
いる。しかし、前記円形穴1aに段付支柱3aを挿入し
たときに、基体部3の突起3bがツマミ1の溝1dに嵌
合しないで、ツマミ1のストッパ部1eに乗り上げた状
態で熱カシメされるものがあり、回転型可変抵抗器が不
良になってしまうという問題があった。また、従来の回
転型可変抵抗器では、ツマミ1の回転方向の位置を決め
るものがないために、前記ツマミ1の溝1dに嵌合する
前記基体部3の突起3bの位置が常に一定になるような
組立ができなかった。そのために、回転型可変抵抗器の
組立が終了した後の検査工程が行いずらい。あるいはツ
マミ1を一方側のストップエンドに回転させて前記突起
3bが前記ツマミ1のストッパ部1eに当接させる工程
を追加していたので組立に時間が掛かりコストアップに
なるという問題があった。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
の第一の手段として、貫通穴を有する絶縁体と、貫通穴
を有する回転体と、該回転体を前記絶縁体に組み合わせ
る支軸とを備え、前記絶縁体の貫通穴と前記回転体の貫
通穴とが前記支軸から等しい距離に設けられている構成
とした。。また、前記課題を解決する第2の手段とし
て、基板を組み合わせた前記回転体と、貫通穴を有する
前記基板とを備え、該基板の貫通穴と前記絶縁体の貫通
穴と前記回転体の貫通穴とが前記支軸から等しい距離に
設けられている構成とした。また、前記課題を解決する
第3の手段として、取付板を組み合わせた前記絶縁体
と、支軸と貫通穴とを有する前記基板とを備え、該取付
板の貫通穴と前記絶縁体の貫通穴と前記基板の貫通穴と
前記回転体の貫通穴とが前記支軸から等しい距離に設け
られている構成とした。また、前記課題を解決する第4
の手段として、前記取付板、前記絶縁体、前記基板、前
記回転体のそれぞれの外側寄りに貫通穴を設けた構成と
した。また、前記課題を解決する第5の手段として、平
坦部を有する前記取付板と、金属板からなる摺動子片を
有する前記絶縁体と、回路パターンを有する前記基板
と、基板取付部を有する前記回転体とを備え、前記取付
板の貫通穴は前記平坦部の外側寄りに、前記絶縁体の貫
通穴は前記金属板より外側寄りに、また前記基板の貫通
穴は前記回路パターンより外側寄りに、また前記回転体
の貫通穴は前記基板取付部の外側寄りに設けた構成とし
た。また、前記課題を解決するための第6の手段とし
て、支軸から等しい距離に形成した絶縁体の貫通穴と基
板の貫通穴と回転体の貫通穴とを組立治具の位置決めピ
ンに順次挿入して、前記絶縁体の上に基板と回転体を順
次積み重ねて組み立てる構成とした。また、前記課題を
解決するための第7の手段として、取付板に設けた支軸
に、前記絶縁体と前記基板と前記回転体に形成されてい
る取付穴を挿入し、また、組立治具の位置決めピンに支
軸から等しい距離に形成した取付板の貫通穴と絶縁体の
貫通穴と基板の貫通穴と回転体の貫通穴とを順次挿入し
て、前記取付板の上に絶縁体と基板と回転体とを順次積
み重ねて組み立てる構成とした。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明の電気部品の1実施
の形態について回転型可変抵抗器を例に図1ないし図7
を参照して説明する。本発明の電気部品、即ち、回転型
可変抵抗器は、図1において金属製の取付板11と、こ
の取付板11の上面に載置された絶縁体12と、この絶
縁体12の上面に、基板13を取り付けた回転体14を
順番に積み重ねて構成されている。
【0008】まず、取付板11は略長方形でその長手方
向の一方側の片隅には面取りが形成されている。また、
他方側の片隅には突起11aが上方に折り曲げて形成さ
れている。そして、前記取付板11の略中央部には、支
軸11bが絞り加工等によって取付板11と一体的に上
方に突出形成されている。そして、この支軸11bの突
出長さは前記絶縁体12と基板13と回転体14の積み
重ね寸法よりやや長めに形成されている。また、取付板
11の端面11cと前記支軸11bとの間には、取付板
11の長手方向の中央部を含んで内側から外側に向け
て、観音開き状に切り起こして下方に折り曲げた一対の
取付脚11d・11dが開口11eを介在して形成され
ている。そして、該取付脚11dは、取付板11の一端
側11mおよび他端側11nの近くに形成されている。
また、前記一対の取付脚11d・11dを観音開き状に
切り起こしてできた開口11e・11e間には桟11f
を形成して取付板11の強度を補強している。また、前
記端面11cの略中央部には突出片11gが前方に出っ
張って形成されている。そして、前記開口の外側の幅狭
の平坦部の外側寄りには貫通穴11hが形成されてい
る。そして、この貫通穴11hと後述する絶縁体12の
貫通穴12hとが支軸11bから等しい距離に設けられ
ている。
【0009】また、絶縁体12は、一方側が半円形状で
他方側に直線状の面12mを備えて略D字状に形成され
ている。そして、この絶縁体12にはリン青銅等からな
る弾力性のある複数の摺動子片12aが成型樹脂材料に
よるインサート成型加工等で一体化されて形成されてい
る。また、図2に示すように、絶縁体12の略中央部に
は前記取付板11の支軸11bが貫通する取付穴12b
が形成されている。また、前記摺動子片12aが形成さ
れている部分には、摺動子片12aを曲げ加工するため
の角状の開口12c・12d・12eが形成されてい
る。そして、該開口12c・12d・12eの内部には
摺動子片12aが上方に露出して配設されている。
【0010】また、図3に示すように前記摺動子片12
aの先端部分の接点部は、前記取付穴12bの周囲に設
けられた突出面12fから出っ張るように、前記開口1
2c・12d・12eを利用して曲げ加工を行い、所定
の角度をもって上方に折れ曲がって形成されている。ま
た、絶縁体12の一方側の半円形状の外周面には切り欠
き状の凹部12gが形成されて、前記取付板11のスト
ッパ部11aが嵌合している。また、絶縁体12の表面
には後述する絶縁基板13の外径よりやや大きい凹面1
2kが、絶縁体12の表面からくぼみをもって形成され
ている。また、前記絶縁体12の凹面12kの外側寄り
には、貫通穴12hが前記取付板11の貫通穴11hと
同様に支軸11bから等しい距離に設けられ、貫通穴1
2hが貫通穴11hと合致するようになっている。ま
た、前記貫通穴12hは、前記摺動子片12aを形成し
た後の金属板12nより外側寄りに形成されている。ま
た、前記他方側の直線形状の面12mには摺動子片12
aから延長されてつながっている端子12jが下方に折
り曲げて形成されている。そして、前記取付板11の支
軸11bと突起11aに、絶縁体12の取付穴12bと
凹部12gが嵌合して、回り止めされた前記絶縁体12
が位置決めされて取付板11に取り付けられている。こ
のとき、このとき、前記突起11aが嵌合する位置決め
のための凹部12gは、切り欠き状に限定されるもので
なく、突起11aが隙間なく嵌合する貫通穴でもよい。
【0011】また、絶縁体12の開口12c・12d・
12eの一方は、前記取付板11の平面部分11jによ
って蓋閉され本発明の回転型可変抵抗器の内部にフラッ
クスやゴミ等が侵入するのを防ぎ、また、取付板11の
一対の開口11e・11eは絶縁体12の裏面の平坦部
12nによって蓋閉されるので、前記取付板11の一対
の開口11e・11eからはゴミ等が侵入しないように
なっている。また、基板13は円盤状で、他方側を直線
形状でカットした回り止め部13aが形成されて、フェ
ノール樹脂積層板等の材料からなっている。そして、基
板13には、前記摺動子片12aが対向する面に、印刷
等によって回路パターンからなる抵抗体13dが形成さ
れている。また、基板13の中央部には取付穴13b
が、そして、前記抵抗体13dより外側寄りで、且つ、
抵抗体13dが形成されていない部分には、貫通穴13
cが前記絶縁体12の貫通穴12hと支軸11bから等
しい距離に設けられている。
【0012】また、回転体14は略円盤状で合成樹脂等
からなっている。そして、その外周14aは操作者の指
等の滑り止めのために山型の凹凸形状を形成している。
また、その中心部には前記取付板11に形成された支軸
11bが嵌合する取付穴14bと、後述する基板取付部
14bの外側寄りには、貫通穴14cが前記基板13の
貫通穴13cと同様に支軸11bから等しい距離に設け
られている。また、回転体14の裏面は、図4に示すよ
うに基板13の外形形状と同形状で、基板13の外形が
ガタなく嵌合されるように、基板取付部14dが基板1
3の厚さ寸法より若干深く形成され、且つ、回り止め部
14jを形成している。また、前記取付穴14bの周囲
には前記基板13の取付穴13bが嵌合する突出部14
eが形成されている。また、前記回転体14の基板取付
部14dと外周14aとの間には、回転体14の回転角
度を決めるための回転角度規制溝14fが、所定の幅、
深さ、角度で円弧状に形成されていいる。そして、この
回転角度規制溝14fには前記取付板11の突起11a
の先端が挿入されて回転体14の回転角度を規制するス
トッパの働きをするようになっている。このような構成
の回転体14は、前記基板13が基板取付部14dに回
り止めされて組み合わされた状態で取り扱われるように
なると共に、貫通穴14cと貫通穴13cが合致するよ
うになっている。そして、前記絶縁体12には、前記基
板13を取り付けた回転体14が組み合わされている。
そして、該回転体14の取付穴14bには前記取付板1
1の支軸11bが挿入されてカシメ付けられて、回転体
14が回転自在に軸支されている。また、このとき、摺
動子片12aは、基板13に形成されている抵抗体13
dに圧接されて、前記絶縁体12の開口12c・12d
・12eに押し下げられた状態になっている。また、前
記取付板の貫通穴11hと、絶縁体12の貫通穴12h
とは支軸11bから等しい距離で重なり合い、また、基
板13の貫通穴13cと、回転体14の貫通穴14cと
は、絶縁体12の貫通穴12hと前記支軸11bから等
しい距離で重なり合うことができるようになっている。
そして、これらそれぞれの貫通穴11h・12h・13
c・14cを重ね合わすと、取付板11の突起11aの
先端が回転体14の回転角度規制溝14fの所定の位置
に挿入される。なお、突起11aの先端を前記回転角度
規制溝14fの一端側14gに位置させて、回転体14
は回転範囲の終端に位置するようにしても良い。また、
図5に示すように、回転体14の外周14a近傍まで、
前記取付板11の突出片11gが延在し、そして、その
延在の長さは突出片11gの先端がキャビネット17の
開口17aの内部に位置するようになっている。
【0013】上述した構成の、本発明の電気部品、即ち
回転型可変抵抗器の組立と動作について説明すると、図
1に示すように、図示しない組立治具に取り付けられて
いる位置決めピン15aに、前記取付板11の貫通穴1
1hを挿入し、同じく位置決めピン15bに取付板11
の支軸11bの穴を挿入して、取付板11を図示しない
組立治具に載置する。次に、前記取付板11の貫通穴1
1hから突出している前記位置決めピン15aに、前記
絶縁体12の貫通穴12hと、支軸11bに取付穴12
bを挿入すると、突起11aには絶縁体12の凹部12
gが位置決めされて嵌合される。
【0014】次に、前記絶縁体12の貫通穴12hを貫
通して突出している位置決めピン15aに、回転体14
の基板取付部14dに嵌合させて取り付けられている基
板13の貫通穴13cと回転体14の貫通穴14cとを
同時に挿入し、且つ前記絶縁体12の取付穴12bから
突出している取付板11の支軸11bに取付穴14bを
挿入すると、基板13に形成されている抵抗体13dに
は、前記摺動子12aが対向して接する。また、このと
き、回転体14の裏面に形成されている回転角度規制溝
14fに前記取付板11の突起11aの先端が挿入され
る。そして、該嵌合状態の突起11aの先端は前記回転
角度規制溝14fの一端側14gに接するようになって
いる。
【0015】このような取付板11の上に絶縁体12、
基板13、回転体14を積み重ねると、取付板11の支
軸11bの先端が回転体14の回転穴14bから出っ張
った状態になっている。このとき、基板13を嵌合して
取り付けた回転体14は、前記摺動子片12aの弾力性
により上方に持ち上げられて、前記絶縁体12との間に
隙間が形成された状態になっている。このような状態か
ら、前記支軸11bの先端を図示しない治具によりカシ
メ付けると、回転体14の突出部14eが、絶縁体12
の突出面12fに圧接される。そして、前記回転体14
と絶縁体12との間の隙間がなくなると共に、基板13
の板厚がバラついても一定の回転作動力を得られるよう
になっている。
【0016】次に、前記図示しない組立治具から、前記
組立の終了した回転型可変抵抗器を取り出すと、前記そ
れぞれの部品の貫通穴11h、12h、13c、14c
に嵌合していた位置決めピン15aと、支軸11bの貫
通穴からは別な位置決めピン15bが抜けて、回転体1
4は、前記回転角度規制溝14fの一端側14gから他
端側14hの範囲内で、回転可能になる。このような、
本発明の回転型可変抵抗器の一使用状態を説明すると、
図5に示すように本発明の回転型可変抵抗器は、回路基
板16に端子12jと取付脚11dが半田付け等によっ
て取り付けられている。そして、オーディオ機器等の装
置側のキャビネット17の外側に臨む回転体14の外周
14aの一部を、人の指等により回転操作すると、基板
13が回転して絶縁体12の摺動子片12a上を摺動し
て抵抗値が変化するようになっている。
【0017】このような構成の本発明の回転型可変抵抗
器では、前記取付板11と絶縁体12と基板13と回転
体14のそれぞれの貫通穴11h、12h、13c、1
4cを支軸11bから等しい距離に設けたので、前記組
立治具の位置決めピン15aに前記貫通穴11h、12
h、13c、14cを挿入し、前記支軸11bには絶縁
体12の取付穴12bと回転体14の回転穴14bを挿
入して積み重ねると、前記それぞれの部品が所定の位置
に位置決めがされて組立られる。そのために、回転体1
4の回転角度規制溝14fの所定の位置に取り付けられ
るので、次の検査工程の作業を行いやすく一端側14g
に取付板11の突起11aの先端が位置した状態で組立
られるようにして直ちにセットの組立工程に投入すれ
ば、組立終了後に回転体14をストップエンドまで回転
させる工程が不要になるので、組立性が良くて位置決め
精度が高くなる。
【0018】なお、本発明の実施の形態では基板13の
回転方向の位置決めを、回り止め部13aと14jで行
っているが、これに代えて回転体14に凸部を設け、基
板13に、前記凸部が嵌合する貫通穴を設けてもよい。
また、本発明では基板13に抵抗体13dを印刷して、
回転体14に取り付けているが、他の実施の形態とし
て、前記抵抗体13dをインサート成形等により基板1
3に取り付けてもよい。また、基板13を使わないで、
回転体14に直接抵抗体13dを印刷、あるいは転写等
の方法で形成してもよい。
【0019】また、他の実施の形態として、図7に示す
ように、上述した取付板11を使わないタイプの構造を
説明する。このタイプの構造は、基板13、および、回
転体14は上述した実施の形態と同じものなので説明は
省略する。また、絶縁体18の外観形状および、この絶
縁体18取り付けられている部材、即ち摺動子片18
a、端子18j等は上述した実施の形態と同様なので説
明は省略して、上述した実施の形態と異なる部分だけに
ついて説明する。まず、絶縁体18は、一方側の半円形
状の外周面には突起18gが上方に向けて形成されて、
該突起18gの先端が回転体14の回転角度規制溝に嵌
合して、回転体14の回転角度を規制するストッパの働
きをするようになっている。また、取付脚18nが絶縁
体18にインサート成形されて端子18jと同様に下方
に折り曲げて形成されている。この取付脚18nは摺動
子片18aを形成していた金属板18pが分離されて、
絶縁体18にインサート成形により取り付けられてい
る。
【0020】また、支軸19はヘッダー加工または切削
加工等により製造されて、絶縁体18と基板13と回転
体14を狭持してカシメられる程度の長さに形成されて
いる。そして、このタイプの回転型可変抵抗器の組立
は、図示しない組立治具に取り付けられている位置決め
ピン15bに前記支軸19の貫通穴を挿入する。次に該
支軸19に絶縁体18の取付穴18bを、位置決めピン
15aに絶縁体18の貫通穴18hを挿入する。次に、
前記絶縁体18に基板13を取り付けた回転体14を積
み重ねて支軸19の先端をカシメて、このタイプの回転
型可変抵抗器の組立が終了する。また、このタイプの変
形例として、支軸19を絶縁体18の取付穴18bの周
辺の突出面12fに一体化して形成してもよい。また、
回転体14に前記絶縁体18と同様に、取付穴14bの
周辺の突出部14eに一体化して形成してもよい。ま
た、本発明の1実施の形態では、回転型可変抵抗器を例
に説明したが、抵抗体13dあるいは導体パターン等か
らなる回路パターンを形成した回転型エンコーダ等に応
用することも可能である。
【0021】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の電気部品
によれば、絶縁体と回転体とに支軸から等しい距離に貫
通穴を設けているので、この貫通穴を利用して前記絶縁
体と回転体を位置決めして組立できるので、特別に位置
決め用の部材を設けなくても、前記絶縁体と回転体を所
定の位置に位置決めして組立ることができるので、組立
終了後に回転体をストップエンドまで回転させる工程が
不要になるので、組立性が良くて位置決め精度の良い電
気部品を提供することができる。
【0022】また、回転体に組み合わされた基板に、回
転体と絶縁体の貫通穴と同様に、支軸から等しい距離に
貫通穴を設けられているので、この貫通穴を利用して前
記基板に形成されている回路パターンと絶縁体の摺動子
片が、特別の位置決め用の部材品を設けなくても、前記
基板の抵抗体と摺動子片を所定の位置に位置決めして組
立ることができるので、前記基板の抵抗体と摺動子片の
位置決め精度のよい電気部品を提供することができる。
【0023】また、取付板の貫通穴と絶縁体の貫通穴と
基板の貫通穴と回転体の貫通穴とが支軸から等しい距離
に設けられているので、前記取付板と絶縁体と基板と回
転体とを所定の位置に位置決めして組立ることができる
ので、取付板と前記それぞれの部品の位置決め精度の良
い電気部品を提供することができる。
【0024】また、前記取付板、前記絶縁体、前記基
板、前記回転体のそれぞれの外側寄りに貫通穴を設けた
ので、支軸と貫通穴までの距離を広くできるので、前記
それぞれの部品の位置決め精度を更に向上させることが
できる。また、絶縁体の貫通穴は金属板より外側寄り
に、基板の貫通穴は回路パターンより外側寄りにに、回
転体の貫通穴は基板取付部の外側寄りに設けたので、前
記各部品の貫通穴はブレス加工あるいは成形加工がやり
やすいので、加工性が良くて、精度の良い前記それぞれ
の部品を提供できると共に、各部品の遊びスペースを貫
通穴として活用できるので、特別な位置決め用の部材を
設ける必要がないので小型化が可能になる。
【0025】また、支軸から等しい距離に形成した絶縁
体の貫通穴と基板の貫通穴と回転体の貫通穴を組み立て
治具の位置決めピンに順次挿入して積み重ねて組立るの
で、前記絶縁体と回転体を所定の位置に位置決めして組
立ることができるので、組立終了後に回転体をストップ
エンドまで回転させる工程が不要になるので、組立性が
良くて位置決め精度の良い電気部品の組立方法を提供す
ることができる。
【0026】また、取付板に設けた支軸に、絶縁体と基
板と回転体の取付穴を挿入し、また、組立治具の位置決
めピンに、支軸から等しい距離に形成した取付板と絶縁
体と基板と回転体の貫通穴を挿入して、前記取付板の上
に順次積み重ねて組み立てるので、組立性が良くて位置
決め精度の良い電気部品の組立方法を提供することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の回転型可変抵抗器の分解斜視図。
【図2】本発明の回転型可変抵抗器の摺動子保持体の平
面図。
【図3】本発明の回転型可変抵抗器の摺動子保持体の要
部断面図。
【図4】本発明の回転型可変抵抗器の回転体の下面図。
【図5】本発明の回転型可変抵抗器の使用状態を説明す
る概略図。
【図6】本発明の回転型可変抵抗器の要部断面図。
【図7】本発明の他の実施の形態の分解斜視図。
【図8】従来の回転型可変抵抗器の要部断面図。
【図9】従来の回転型可変抵抗器のツマミの下面図。
【図10】従来の回転型可変抵抗器の抵抗基板の平面図
【符号の説明】
1 ツマミ 1a 円形貫通穴 1c 突起 1d 溝 1e ストッパ部 2 抵抗基板 3 基体部 3a 段付支柱 3b 突起 4 スペーサ 5 弾性接点体 5a・5b・5c 接点部 11 本発明の取付板。 11a 突起 11b 支軸 11d 取付脚 11e 開口 11g 突出片 11h 貫通穴 12 本発明の絶縁体 12a 摺動子片 12b 取付穴 12c・12d・12e 開口 12f 突出面 12g 凹部 12h 貫通穴 12j 端子 13 本発明の基板 13a 回り止め部 13b 取付穴 13c 貫通穴 14 回転体 14a 外周 14b 取付穴 14c 貫通穴 14f 回転角度規制溝 15 位置決めピン 16 回路基板 17 キャビネット 17a 開口 18 他の実施の形態の絶縁体 18b 取付穴 19 他の実施の形態の支軸
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01C 10/34 H01C 17/00

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 貫通穴を有する絶縁体と、貫通穴を有す
    る回転体と、該回転体を前記絶縁体に組み合わせる支軸
    とを備え、前記絶縁体の貫通穴と回転体の貫通穴とが前
    記支軸から等しい距離に設けられていることを特徴とす
    る電気部品。
  2. 【請求項2】 基板を組み合わせた前記回転体と、貫通
    穴を有する前記基板とを備え、該基板の貫通穴と前記絶
    縁体の貫通穴と前記回転体の貫通穴とが前記支軸から等
    しい距離に設けられていることを特徴とする請求項1記
    載の電気部品。
  3. 【請求項3】 取付板を組み合わせた前記絶縁体と、支
    軸と貫通穴とを有する取付板とを備え、該取付板の貫通
    穴と前記絶縁体の貫通穴と前記基板の貫通穴と前記回転
    体の貫通穴とが前記支軸から等しい距離に設けられてい
    ることを特徴とする請求項1および請求項2記載の電気
    部品。
  4. 【請求項4】 前記取付板、前記絶縁体、前記基板、前
    記回転体のそれぞれの外側寄りに前記貫通穴を設けたこ
    とを特徴とする請求項1および請求項2および請求項3
    記載の電気部品。
  5. 【請求項5】 平坦部を有する前記取付板と、金属板か
    らなる摺動子片を有する前記絶縁体と、回路パターンを
    有する前記基板と、基板取付部を有する前記回転体とを
    備え、前記取付板の貫通穴は前記平坦部の外側寄りに、
    前記絶縁体の貫通穴は前記金属板より外側寄りに、また
    前記基板の貫通穴は前記回路パターンより外側寄りに、
    また前記回転体の貫通穴は前記基板取付部の外側寄りに
    設けたことを特徴とする請求項4記載の電気部品。
  6. 【請求項6】 支軸から等しい距離に形成した絶縁体の
    貫通穴と基板の貫通穴と回転体の貫通穴とを組立治具の
    位置決めピンに順次挿入して、前記絶縁体の上に基板と
    回転体を順次積み重ねて組み立てることをことを特徴と
    する電気部品の組立方法。
  7. 【請求項7】 取付板に設けた支軸に、絶縁体と基板と
    回転体に形成されている取付穴を挿入し、また、組立治
    具の位置決めピンに、支軸から等しい距離に形成した取
    付板の貫通穴と絶縁体の貫通穴と基板の貫通穴と回転体
    の貫通穴とを順次挿入して、前記取付板の上に絶縁体と
    基板と回転体とを順次積み重ねて組み立てることを特徴
    とする電気部品の組立方法。
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