JP3470244B2 - 電子写真用重合トナーおよびその製造方法 - Google Patents

電子写真用重合トナーおよびその製造方法

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JP3470244B2 JP04716895A JP4716895A JP3470244B2 JP 3470244 B2 JP3470244 B2 JP 3470244B2 JP 04716895 A JP04716895 A JP 04716895A JP 4716895 A JP4716895 A JP 4716895A JP 3470244 B2 JP3470244 B2 JP 3470244B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電子写真用トナー及び
その製造方法に関し、更に詳しくは着色剤を含有した電
子写真用重合トナー及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、電子写真の現像に用いられるトナ
ーは、一般に熱可塑性樹脂中に着色剤(カーボンブラッ
ク、磁性粉、顔料等)、電荷制御剤、及びその他添加剤
を溶融混練し、次いで粉砕、分級することにより製造さ
れている。
【0003】しかしながら、上記の粉砕によりトナーを
製造する方法には種々の欠点が存在する。第一には樹脂
製造の為の重合装置、混練の為の装置、粉砕機、分級
機、等の多くの工程に伴う装置が必要であり、工程数も
多くエネルギー消費も大きいことがコストが高くなる原
因となっている。特に近年、高画質化の為、更に小粒
径、シャープな粒度分布の傾向が強まり、より高コスト
となっている。第二には、混練工程で着色剤やその他添
加剤が樹脂に均一に分散するのが極めて困難であり、故
にこの方法で製造されたトナーは、着色剤、電荷制御剤
等が分散不良の為に各粒子の帯電特性が異なり、これが
解像度低下につながっている。
【0004】これらの粉砕法によるトナーにみられるさ
まざまな欠点を改良する為に、乳化重合法や懸濁重合法
等による重合トナーの製造方法が提案されている(特公
昭36−10231号、特公昭47−518305号、
特公昭51−14895号等)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、重合ト
ナーにもさまざまな問題がある。重合時に用いられた分
散剤、界面活性剤等の親水性物質が洗浄工程でも完全に
は除去できずトナー表面に残存する。このためトナーの
摩擦帯電特性が悪く、安定した帯電性が得られず、特に
高温高湿の条件下においては充分な行われなくなったり
した。この結果、逆電荷性トナーや飛散トナーが生じ、
これにより形成される画像に汚れやかぶりが発生すると
いう問題があった。
【0006】これらの現象を改良するためにさまざまな
提案がなされている。懸濁重合で得られた粒子をシラン
カップリング剤またはチタンカップリング剤で処理する
(特開昭59−152446号)、トナー表面に残存す
る分散安定剤及びイオン性物質をイオン交換能を有する
固体表面と接触させる(特開昭63−247759
号)、アルデヒド類で表面処理する事により、分散安定
剤のポリビニルアルコールをアセタール化する(特開平
1−137268号)、懸濁重合粒子をフッ化カーボン
基を有する有機酸で処理(特開平3−188466号)
する方法などがある。しかしながらこれの方法では未反
応の分散剤が必ず存在し、上記欠点を多少軽減させては
いるものの、未だ十分な効果を発揮していないのが現状
である。また、トナー粒子表面には分散剤以外にも同じ
様な悪影響をおよぼす物質(主にイオン性物質)も多く
存在しており、分散剤のみに着目しただけでは不十分で
ある。
【0007】本発明の目的は、上記欠点を改良し、耐湿
性がよく、かぶりが発生しないような電子写真用重合ト
ナーおよびその製造方法を提供することにある。
【0008】本発明の他の目的は、帯電性に優れ、画像
濃度が充分でかつ繰り返し性のよい電子写真用トナーお
よび製造方法を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の上記目的は、下
記構成により達成される。
【0010】1) 重合性単量体を重合して得られた電
子写真用重合トナーにおいて、該重合トナーを、導電率
が30μS/cm以下であって1なる水中にトナー1gに対
して水20mlの割合で分散し、充分撹拌して平衡状態にし
てから、該重合トナーを濾過した濾液の導電率をD2
すると、 5μS/cm≦D2−D1≦50μS/cm なる関係を有することを特徴とする電子写真用重合トナ
ー。
【0011】2) 重合性単量体を重合することによる
電子写真用重合トナーの製造方法において、重合後の洗
浄工程で該重合トナーを、導電率が30μS/cm以下であっ
1なる水中に分散し、充分撹拌して平衡状態にして
から、該重合トナーを濾過し、得られる濾液の導電率d
2が、下記の数式を満足するまで、導電率d1なる水によ
る分散、撹拌、濾過を繰り返すことを特徴とする電子写
真用重合トナーの製造方法。
【0012】5μS/cm≦d2−d1≦50μS/cm
【0013】) 前記重合性単量体が着色剤を含有す
ることを特徴とする前記2記載の電子写真用重合トナー
の製造方法。
【0014】) 着色剤を重合性単量体を重合した
後、洗浄工程の前に添加することを特徴とする前記2記
載の電子写真用重合トナーの製造方法。
【0015】以下に本発明の詳細を説明する。重合トナ
ーを得る方法としては、重合性単量体を乳化重合法、懸
濁重合法、分散重合法、沈澱重合法、界面重合法等が知
られており、水相もしくは非水相中に分散剤と共に分散
(場合によっては溶解)して重合を行う。重合後、ろ
過、洗浄、乾燥工程を経てトナー粒子として得られる。
トナー特性として悪影響をおよぼす粒子表面に存在する
分散剤やイオン性物質は主に洗浄工程にて除去される
為、十分に洗浄する必要がある。
【0016】このトナー粒子の表面に存在する分散剤や
イオン性物質が特定の量の範囲にあるときに本発明のト
ナーとして得ることができる。この特定の量とは、トナ
ー粒子を水に分散させ、トナーを濾過したその前後で
の、水の導電率の差でみることが可能である。
【0017】本発明で測定する導電率は、比較的小さい
値なので、分散に用いる水の導電率(D1)も小さい必
要があり、30μS/cm以下、好ましくは10μS/cm以下
がよい。このような水は、純水製造装置にて得ることが
でき、純水を得る方法としては、蒸留法、イオン交換
法、逆浸透法、ろ過法、およびこれらの併用、などが用
いられる。トナー合成での水洗浄工程で用いる水も同様
である。
【0018】このような水を用いて、トナー1gに対し
て水20mlの割合で分散を行う。通常のトナーは表面
が疎水性であるため、水に対する濡れ性が小さいため十
分な撹拌をする必要がある。例えば、マグネチックスタ
ーラー、機械式プロペラ撹拌機などが用いられる。ただ
し、分散によりトナー粒子を破壊させてしまうぐらいの
強い撹拌は好ましくない。
【0019】分散後充分撹拌して平衡状態にしてから、
トナーをろ別するが、ろ過用フィルター(ろ紙等)は導
電率を変化させないものを用いなければならない。ろ液
の導電率(D2)の測定値は、導電率が一定値に達し変
化しない値とする。一定値に達するまでの分散時間は、
トナーの水に対する濡れ性、撹拌力、処理量等の違いか
ら一概には決められない。
【0020】導電率の差(D2−D1)が5μS/cmより小
さいと、トナー粒子表面の抵抗が大きくなりすぎて、帯
電量が過大になったり、かぶりが発生したり、環境(温
湿度)の小さな変化でも帯電性が大きく変わったりして
しまう。(D2−D1)が50μS/cmを越えると、トナー
表面に残存する分散剤やイオン性物質が空気中の水分を
吸着するために、耐湿度に対しる帯電性への悪影響とな
る。
【0021】本発明の重合トナーは前記の如く、どのよ
うな方法で製造しても構わないが、従来知られている乳
化重合、懸濁重合、分散重合の製造方法が好ましい。重
合性単量体と着色剤を分散剤の入った水相中に撹拌によ
り乳化もしくは懸濁させ(分散重合では非水相中もしく
は水と親水性溶媒の混合相で溶解させる)、重合開始剤
を添加して重合反応を行う。乳化重合ではトナー粒子よ
りかなり微粒子(1μm以下)なため粒子同士を凝集さ
せるもしくは膨潤させる工程が必要である。
【0022】懸濁重合では水相への懸濁工程でほぼ粒径
が決まる。本発明の重合トナー粒子の平均粒径(体積平
均)は、1〜10μmが好ましく、3〜8μmがさらに
好ましい。
【0023】重合終了後のトナー分散液をろ過し、分散
剤を除去する。さらにトナー粒子表面にある過剰の分散
剤を水等で洗浄する。
【0024】この水による洗浄工程では、導電率の小さ
な水(30μS/cm以下)を用いる。本発明における導電
率はこの洗浄工程で前記のような導電率の小さな水で制
御するのが好ましくかつ効率的である。具体的には、ト
ナー重量の20倍量のd1なる導電率の水で洗浄工程を繰
り返し、トナーを分散させろ過後の、ろ液の導電率(d
2)を測定し、(d2-d1)が本発明の導電率の範囲の5
〜50μS/cmになるまで、洗浄工程を繰り返す。この
後、乾燥工程、外添処理工程等を経て現像剤として調製
されるが、本発明の導電率(D2−D1)は、ほぼ保持さ
れほとんど変化しない場合がほとんどである。
【0025】本発明の重合トナーを得るための、重合性
単量体としては、疎水性単量体、親水性単量体、架橋性
単量体等の公知のものが用いられる。
【0026】(1)疎水性単量体 単量体成分を構成する疎水性単量体としては、特に限定
されるものではなく従来公知の単量体を用いることがで
きる。また、要求される特性を満たすように、1種また
は2種以上のものを組み合わせて用いることができる。
【0027】具体的には、モノビニル芳香族系単量体、
(メタ)アクリル酸エステル系単量体、ビニルエステル
系単量体、ビニルエーテル系単量体、モノオレフィン系
単量体、ジオレフィン系単量体、ハロゲン化オレフィン
系単量体等を用いることができる。
【0028】ビニル芳香族系単量体としては、例えば、
スチレン、o−メチルスチレン、m−メチルスチレン、
p−メチルスチレン、p−メトキシスチレン、p−フェ
ニルスチレン、p−クロロスチレン、p−エチルスチレ
ン、p−n−ブチルスチレン、p−tert−ブチルス
チレン、p−n−ヘキシルスチレン、p−n−オクチル
スチレン、p−n−ノニルスチレン、p−n−デシルス
チレン、p−n−ドデシルスチレン、2,4-ジメチルスチ
レン、3,4-ジクロロスチレン等のスチレン系単量体およ
びその誘導体が挙げられる。
【0029】アクリル系単量体としては、アクリル酸、
メタクリル酸、アクリル酸メチル、アクリル酸エチル、
アクリル酸ブチル、アクリル酸−2−エチルヘキシル、
アクリル酸シクロヘキシル、アクリル酸フェニル、メタ
クリル酸メチル、メタクリル酸エチル、メタクリル酸ブ
チル、メタクリル酸ヘキシル、メタクリル酸−2−エチ
ルヘキシル、β−ヒドロキシアクリル酸エチル、γ−ア
ミノアクリル酸プロピル、メタクリル酸ステアリル、メ
タクリル酸ジメチルアミノエチル、メタクリル酸ジエチ
ルアミノエチル等が挙げられる。
【0030】ビニルエステル系単量体としては、酢酸ビ
ニル、プロピオン酸ビニル、ベンゾエ酸ビニル等が挙げ
られる。
【0031】ビニルエーテル系単量体としては、ビニル
メチルエーテル、ビニルエチルエーテル、ビニルイソブ
チルエーテル、ビニルフェニルエーテル等が挙げられ
る。
【0032】モノオレフィン系単量体としては、エチレ
ン、プロピレン、イソブチレン、1−ブテン、1−ペン
テン、4−メチル−1−ペンテン等が挙げられる。
【0033】ジオレフィン系単量体としては、ブタジエ
ン、イソプレン、クロロプレン等が挙げられる。
【0034】(2)親水性単量体 単量体成分を構成する親水性単量体としては、特に限定
されるものではなく従来公知の単量体を用いることがで
きる。また、要求される特性を満たすように、1種また
は2種以上のものを組み合わせて用いることができる。
【0035】例えば、カルボキシル基含有単量体、スル
ホン酸基含有単量体、第1級アミン、第2級アミン、第
3級アミン、第4級アンモニウム塩等のアミン系の化合
物を用いることができる。
【0036】カルボン酸基含有単量体としては、フマー
ル酸、マレイン酸、イタコン酸、ケイ皮酸、マレイン酸
モノブチルエステル、マレイン酸モノオクチルエステル
等が挙げられる。
【0037】スルホン酸基含有単量体としては、スルホ
ン酸スチレン、アリルスルホコハク酸、アリルスルホコ
ハク酸オクチル等が挙げられる。
【0038】アミン系の化合物としては、ジメチルアミ
ノエチルアクリレート、ジメチルアミノエチルメタアク
リレート、ジエチルアミノエチルアクリレート、ジエチ
ルアミノエチルメタアクリレート、3−ジメチルアミノ
フェニルアクリレート、2−ヒドロキシ−3−メタクリ
ルオキシプロピルトリメチルアンモニウム塩等が挙げら
れる。
【0039】(3)架橋性単量体 重合粒子の特性を改良するために架橋性単量体を添加し
ても良い。架橋性単量体としては、ジビニルベンゼン、
ジビニルナフタレン、ジビニルエーテル、ジエチレング
リコールメタクリレート、エチレングリコールジメタク
リレート、ポリエチレングリコールジメタクリレート、
フタル酸ジアリル等の不飽和結合を2個以上有するもの
が挙げられる。
【0040】〔重合開始剤〕本発明に用いられる重合開
始剤は公知のものを使用できるが、懸濁重合法、分散重
合法の場合は油溶性ラジカル重合開始剤、乳化重合法の
場合は水溶性ラジカル重合開始剤が用いられる。油溶性
ラジカル重合開始剤の例として、ベンゾイルパーオキサ
イド、ラウロイルパーオキサイド、アゾビスイソブチロ
ニトリル、アゾビスバレロイルニトリル等が挙げられ
る。水溶性のラジカル重合開始剤の例として、過硫酸塩
(過硫酸カリウム、過硫酸アンモニウム等)、アゾ系化
合物(4,4′−アゾビス4−シアノ吉草酸及びその
塩、2,2′−アゾビス(2−アミジノプロパン)二塩
酸塩等)、パーオキサイド化合物等が挙げられる。
【0041】更に上記ラジカル性重合開始剤は、必要に
応じて還元剤と組み合わせレドックス系開始剤とする事
が可能である。レドックス系開始剤を用いる事で、重合
活性が上昇し重合温度の低下が図れ、更に重合時間の短
縮が期待できる。
【0042】重合温度は、重合開始剤の最低ラジカル生
成温度以上であればどの温度を選択しても良いが例えば
50℃から80℃の範囲が用いられる。但し、常温開始
の重合開始剤例えば過酸化水素−還元剤(アスコルビン
酸等)の組み合わせを用いる事で室温またはそれ以上の
温度で重合する事も可能である。
【0043】〔連鎖移動剤〕分子量を調整する目的とし
て、一般的に用いられる連鎖移動剤が用いることが可能
である。
【0044】連鎖移動剤としては、特に限定されるもの
ではなく例えばオクチルメルカプタン、ドデシルメルカ
プタン、tert−ドデシルメルカプタン等のメルカプ
タンが使用される。
【0045】〔分散剤〕分散剤としては公知の無機・有
機分散剤、界面活性剤を用いることができる。有機分散
剤としては、ゼラチン、メチルセルロース、ポリビニル
アルコール、ポリビニルピロリドンなど、無機分散剤と
しては、硫酸バリウム、硫酸カルシウム、炭酸バリウ
ム、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、燐酸カルシウ
ム、燐酸マグネシウムなどが挙げられる。界面活性剤と
しては、スルホン酸塩(ドデシルベンゼンスルホン酸ナ
トリウム、アリールアルキルポリエーテルスルホン酸ナ
トリウム、など)、硫酸エステル塩(テトラデシル硫酸
ナトリウム、ペンタデシル硫酸ナトリウム、オクチル硫
酸ナトリウムなど)、脂肪酸塩(オレイン酸ナトリウ
ム、ラウリン酸ナトリウム、カプリン酸ナトリウム、カ
プリル酸ナトリウム、カプロン酸ナトリウム、ステアリ
ン酸カリウム、オレイン酸カルシウムなど)などが挙げ
られる。
【0046】〔着色剤〕着色剤としては無機顔料、有機
顔料、染料等を挙げることができる。
【0047】(無機顔料)無機顔料としては、従来公知
のものを用いることができる。どのような顔料でも使用
することができるが、具体的な無機顔料を以下に例示す
る。
【0048】黒色の顔料としては、例えば、ファーネス
ブラック、チャンネルブラック、アセチレンブラック、
サーマルブラック、ランプブラック等のカーボンブラッ
ク、更にマグネタイト、フェライト等の磁性粉も用いら
れる。
【0049】これらの無機顔料は所望に応じて単独また
は複数を選択併用する事が可能である。また顔料の添加
量は重合体に対して約2から約20重量%であり、好まし
くは約3から15重量%が選択される。
【0050】(有機顔料)有機顔料としては、従来公知
のものを用いることができる。どのような顔料でも使用
することができるが、具体的な有機顔料を以下に例示す
る。
【0051】マゼンタまたはレッド用の顔料としては、
C.I.ピグメントレッド2、C.I.ピグメントレッ
ド3、C.I.ピグメントレッド5、C.I.ピグメン
トレッド6、C.I.ピグメントレッド7、C.I.ピ
グメントレッド15、C.I.ピグメントレッド16、
C.I.ピグメントレッド48:1、C.I.ピグメン
トレッド53:1、C.I.ピグメントレッド57:
1、C.I.ピグメントレッド122、C.I.ピグメ
ントレッド123、C.I.ピグメントレッド139、
C.I.ピグメントレッド144、C.I.ピグメント
レッド149、C.I.ピグメントレッド166、C.
I.ピグメントレッド177、C.I.ピグメントレッ
ド178、C.I.ピグメントレッド222等が挙げら
れる。
【0052】オレンジまたはイエロー用の顔料として
は、C.I.ピグメントオレンジ31、C.I.ピグメ
ントオレンジ43、C.I.ピグメントイエロー12、
C.I.ピグメントイエロー13、C.I.ピグメント
イエロー14、C.I.ピグメントイエロー15、C.
I.ピグメントイエロー17、C.I.ピグメントイエ
ロー93、C.I.ピグメントイエロー94、C.I.
ピグメントイエロー138、等が挙げられる。
【0053】グリーンまたはシアン用の顔料としては、
C.I.ピグメントブルー15、C.I.ピグメントブ
ルー15:2、C.I.ピグメントブルー15:3、
C.I.ピグメントブルー16、C.I.ピグメントブ
ルー60、C.I.ピグメントグリーン7等が挙げられ
る。
【0054】これらの有機顔料は所望に応じて単独また
は複数を選択併用する事が可能である。また顔料の添加
量は重合体に対して約2から約20重量%であり、好まし
くは約3から15重量%が選択される。
【0055】本発明の電子写真用重合トナーは、着色剤
の他に、荷電制御剤、定着向上剤、流動化剤等を用いて
もよい。これらの成分は、重合性単量体中に所望の含量
を添加しても、必要に応じてトナーに外添して使用する
事も可能である。
【0056】(定着向上剤)定着向上剤としては、公知
のものが用いられる。一般的には、ポリオレフィン系が
用いられる。例えば低分子量ポリエチレン、低分子量ポ
リプロピレン、酸化処理されたポリエチレン及びポリプ
ロピレン、酸変成処理されたポリエチレン及びポリプロ
ピレン等が用いられる。
【0057】(荷電制御剤)荷電制御剤としては、プラ
ス帯電性としてニグロシン系の電子供与性染料、ナフテ
ン酸または高級脂肪酸の金属塩、アルコキシル化アミ
ン、第4級アンモニウム塩、アルキルアミド、金属錯
体、顔料、フッ素処理活性剤等、マイナス帯電性として
電子受容性の有機錯体、塩素化パラフィン、塩素化ポリ
エステル、銅フタロシアニンのスルホニルアミン等が挙
げられる。
【0058】(外添剤)外添剤には、例えば流動化剤、
帯電制御剤及び滑剤等の微粒子がある。流動化剤として
は、無機微粉末、例えば疎水性シリカ、酸化チタン、ア
ルミナ及びこれらの硫化物、窒化物及び炭化ケイ素等が
挙げられる。帯電制御剤としては、ポリフッ化ビニリデ
ン、ポリスチレン粉末、ポリメチルメタクリレート粉末
及びポリエチレン微粒子等が挙げられる。
【0059】(滑剤)滑剤には、例えばステアリン酸の
バリウム、ニッケル、コバルト、ストロンチウム、銅、
マグネシウム、カルシウム塩等、オレイン酸亜鉛、マン
ガン、鉄、コバルト、銅、鉛、マグネシウム塩、パルミ
チン酸の亜鉛、コバルト、銅、マグネシウム、ケイ素、
カルシウム塩、リノール酸の亜鉛、コバルト、カルシウ
ム塩、リシノール酸の亜鉛、カプリル酸の鉛塩、カプロ
ン酸の鉛塩等の高級脂肪酸の金属塩が挙げられる。これ
らは必要に応じて添加される。
【0060】
【実施例】以下、本発明の実施例を説明するが、本発明
はこれらに限定されるものではない。
【0061】実施例1 〔重合トナー1〕スチレン60g、アクリル酸ノルマル
ブチル40g、アクリル酸8g、以上のモノマー混合物
を水100ml、ノニオン乳化剤(エマルゲン950)
1g、アニオン乳化剤(ネオゲンR)1.5g、過硫酸
カリウム0.5gの水溶液混合物に添加し、撹拌70℃
で8時間重合させて固形分50%のエマルジョンを得
た。
【0062】このエマルジョン92gと、クロム染料
(ボントロンE−81)0.5g、カーボンブラック
(リーガル330R)3.5g、水153ml、以上の
混合物をスラッシャーで分散撹拌しながら約30℃に2
時間保持した。その後、さらに撹拌しながら70℃に加
温して2.5時間保持した。樹脂微粒子とマグネタイト
のコンプレックスをレーザー回折粒度分布測定装置SA
LD−1100(島津製作所(株)製)を用い粒径を測
定した(以後の粒径は、すべてこの測定機を使用)結
果、平均粒径は6.2μmであった。得られた分散液を
ろ過した。ろ別されたトナー粒子のウェットケーキを導
電率10μS/cmの水1000mlに0.5時間、分散撹
拌してろ過した。この洗浄工程を計5回繰り返しおこな
った。最後のろ液の導電率は、25μS/cmであった。こ
の後、45℃真空乾燥10時間おこないトナー粒子を得
た。
【0063】〔比較トナー1−a〕洗浄工程での洗浄回
数を3回にした以外は〔重合トナー1〕と同様にしてト
ナー粒子を得た。なお洗浄工程3回目のろ液の導電率は
70μS/cmであった。
【0064】〔比較トナー1−b〕洗浄工程での洗浄回
数を10回にした以外は〔重合トナー1〕と同様にして
トナー粒子を得た。なお洗浄工程10回目のろ液の導電
率は13μS/cmであった。 〔重合トナー2〕スチレン70g、アクリル酸ノルマル
ブチル30g、カーボンブラック(MA−100)8
g、帯電制御剤(スピロンブラックTRH)1g、ジビ
ニルベンゼン0.3g、2,2′−アゾビスイソブチロ
ニトリル2g、の混合物をTK式ホモミキサー(特殊機
化工社製)により6000rpmの回転数で撹拌、混合
して均一分散した重合性単量体組成物を調製した。
【0065】次に、水170mlに10%燐酸三カルシ
ウム液、150mlと0.18%ドデシルベンゼンスル
ホン酸ナトリウム水溶液40mlを含む分散媒を調製
し、前記重合性単量体組成物を加えTKホモミキサーで
8000rpmで撹拌して懸濁液を調製した。この懸濁
液を65℃、8時間撹拌して重合反応をおこなった。重
合後、トナー粒径を測定したところ、5.8μmであっ
た。
【0066】冷却後、塩酸により燐酸三カルシウムを溶
解し、その状態で0.5時間撹拌を続け、ろ過により水
を分離した。さらにこのトナー粒子ウエットケーキに導
電率10μS/cmの水2000mlを加え0.5時間、分
散撹拌しろ過した。この洗浄工程を4回繰り返した。最
後のろ液の導電率を測定したところ、51μS/cmであっ
た。この後、45℃真空乾燥10時間おこないトナー粒
子を得た。
【0067】〔比較トナー2−a〕塩酸を加えたあと
0.5時間撹拌しなかった以外は〔重合トナー2〕と同
様にしてトナー粒子を得た。なお洗浄工程後のろ液の導
電率は82μS/cmであった。
【0068】〔比較トナー2−b〕洗浄工程での洗浄回
数を10回にした以外は〔重合トナー1〕と同様にして
トナー粒子を得た。なお洗浄工程10回目のろ液の導電
率は12μS/cmであった。
【0069】〔重合トナー3〕スチレン75g、アクリ
ル酸ノルマルブチル25g、カーボンブラック(MA1
00)8g、以上の単量体混合物をボールミルを用いて
24時間分散、混合したのち、この分散液に2,2′−
アゾビスイソブチロニトリル1.5gを溶解した。一
方、ヨウ化カリウム0.3g、ポリビニルアルコール
8.0gを水400mlに溶解し水媒体を作成した。こ
の中に前記単量体組成物を加えてTKホモミキサーを使
用し、回転数7000rpmで撹拌した。この懸濁分散
液を温度70℃にて7時間重合させた。トナー粒子の粒
径を測定したところ、7.3μmであった。
【0070】重合終了後、生成したトナー粒子をろ過し
た。トナー粒子のウエットケーキに導電率10μS/cmの
水を2000ml加え、0.5時間分散撹拌しろ過し
た。この洗浄工程を6回繰り返しおこなった。最後の洗
浄ろ液の導電率を測定したところ、22μS/cmであっ
た。この後、45℃真空乾燥10時間おこないトナー粒
子を得た。
【0071】〔比較トナー3−a〕洗浄工程での洗浄回
数を4回にした以外は〔重合トナー1〕と同様にしてト
ナー粒子を得た。なお洗浄工程4回目のろ液の導電率は
68μS/cmであった。
【0072】〔比較トナー3−b〕洗浄工程での洗浄回
数を12回にした以外は〔重合トナー1〕と同様にして
トナー粒子を得た。なお洗浄工程12回目のろ液の導電
率は14μS/cmであった。
【0073】〔重合トナー4〕スチレン85g、アクリ
ル酸ノルマルブチル15g、カーボンブラック7g(三
菱化成、#44)、帯電制御剤1g(スピロンブラック
TRH)、低分子量ポリエチレン2g(三井ハイワック
ス210P)をボールミルで8時間分散した重合性単量
体組成物に2,2′−アゾビスイソブチロニトリル2g
を加えたものを、燐酸三カルシウム10g、ドデシルベ
ンゼンスルホン酸ナトリウム0.1g、水400mlを
混合したものに加えた。この混合物をTKホモミキサー
で回転数10000rpmにておこなった。この懸濁液
を75℃で8時間重合反応を行わせた。このトナー粒子
の粒径を測定したところ、6.8μmであった。塩酸に
より燐酸三カルシウムを溶解し、その状態で0.5時間
撹拌を続け、ろ過により水を分離した。このウエットケ
ーキに導電率10μS/cmの水を2000ml加え、0.
5時間分散撹拌しろ過した。この洗浄工程を5回繰り返
しおこなった。最後の洗浄ろ液の導電率を測定したとこ
ろ、38μS/cmであった。この後、45℃真空乾燥10
時間おこないトナー粒子を得た。
【0074】〔比較トナー4−a〕洗浄工程での洗浄回
数を3回にした以外は〔重合トナー4〕と同様にしてト
ナー粒子を得た。なお洗浄工程3回目のろ液の導電率は
71μS/cmであった。
【0075】〔比較トナー4−b〕洗浄工程での洗浄回
数を10回にした以外は〔重合トナー4〕と同様にして
トナー粒子を得た。なお洗浄工程10回目のろ液の導電
率は14μS/cmであった。
【0076】〔重合トナー5〕エタノール1200m
l、ポリメタクリル酸20g、スチレン80g、アクリ
ル酸ノルマルブチル20gの混合物に、別に用意したエ
タノール200ml、カーボンブラック5g(リーガル
660)、ニグロシン染料2g(ボントロンN−01)
をTKホモミキサーで回転数8000rpmで撹拌しス
リラーとしたものを加えた。撹拌をして70℃のところ
で2,2′−アゾビスイソブチロニトリル3gを添加し
24時間重合反応させた。トナー粒子の粒径を測定した
ところ5.2μmであった。生成したトナー粒子をろ過
し、エタノール2000mlで2回洗浄ろ過をおこなっ
た。さらに得られたウエットケーキを導電率10のμS/
cmの水2000mlを加え、0.5時間分散撹拌しろ過
した。この洗浄工程を3回繰り返した。最後のろ液の導
電率を測定したところ、19μS/cmであった。この後、
45℃真空乾燥10時間おこないトナー粒子を得た。
【0077】〔比較トナー5−a〕洗浄工程での洗浄回
数を2回にした以外は〔重合トナー5〕と同様にしてト
ナー粒子を得た。なお洗浄工程2回目のろ液の導電率は
63μS/cmであった。
【0078】〔比較トナー5−b〕洗浄工程での洗浄回
数を5回にした以外は〔重合トナー5〕と同様にしてト
ナー粒子を得た。なお洗浄工程5回目のろ液の導電率は
12μS/cmであった。
【0079】〔重合トナー6〕メタノール250mlに
ポリビニルピロリドン4g、を溶解させ、スチレン55
g、アクリル酸メチル45g、エチレングリコールメタ
クリレート0.3g、t−ドデシルメルカプタン0.8
gを加え、65℃に昇温したところで、2,2′−アゾ
ビスイソブチロニトリル1.5g、メタノール30ml
を添加して重合開始した。重合開始から20時間重合さ
せた後、室温に冷却して樹脂粒径を測定したところ、
5.7μmであった。この分散液に水90mlを混合、
撹拌している中に次の染料分体、オイルブラック86
0;8.1gと、オイルオレンジ201;2gを約30
分掛けて添加した。染料投入後そのまま室温で10時間
撹拌した。この染着液を75μmのフィルターに通して
未溶解染料の凝集物を取り除いた。その後染着液を遠心
沈降し、上澄みを取り除き、メタノール400ml、水
140mlの混合溶媒に分散ろ過の工程を4回おこなっ
た。この後導電率10μS/cmの水2000mlで0.時
間分散後ろ過した。この洗浄工程を3回繰り返した。最
後のろ液の導電率を測定したところ、55μS/cmであっ
た。この後、45℃真空乾燥10時間おこないトナー粒
子を得た。
【0080】〔比較トナー6−a〕洗浄工程での洗浄回
数を1回にした以外は〔重合トナー6〕と同様にしてト
ナー粒子を得た。なお洗浄工程1回目のろ液の導電率は
95μS/cmであった。
【0081】〔比較トナー6−b〕洗浄工程での洗浄回
数を6回にした以外は〔重合トナー5〕と同様にしてト
ナー粒子を得た。なお洗浄工程6回目のろ液の導電率は
14μS/cmであった。
【0082】〔重合トナー7〕カーボンブラック(リー
ガルR330)8.7gに対してドデシル硫酸ナトリウ
ム2.3g、水100mlを混和した後、加圧型分散器
(RANNIE社製Model MINI−LAB、t
ype8.30H)を用い、カーボンブラック分散液を
調製した。着色剤の分散粒径は0.23μmであった。
【0083】水700mlに上記着色剤分散液を添加
し、更にスチレン79g、アクリル酸ノルマルブチル1
5g、メタクリル酸6g、t−ドデシルメルカプタン
0.6gを加え、内温を70℃に昇温させた。内温が7
0℃になった時点で、過硫酸カリウム1.7gを200
mlに溶解した重合開始剤水溶液を添加し、7時間重合
させた後室温まで冷却した。こうして得た着色剤複合重
合体粒子分散液を希薄塩化ナトリウム水溶液を添加し、
pHを9.0に調整した。
【0084】上記着色剤複合重合体粒子分散液を室温下
250rpmで撹拌する。ここに塩化カリウム51.8
gを水300mlに溶解した塩化カリウム水溶液を添加
し、次いでイソプロパノール158mlを添加した。こ
の混合液を85℃まで昇温し、6時間反応を行い室温ま
で冷却した。このトナー粒子の粒径を測定したところ
4.7μmであった。生成したトナー粒子をろ過し、得
られたウエットケーキを導電率10のμS/cmの水200
0mlを加え、0.5時間分散撹拌しろ過した。この洗
浄工程を7回繰り返した。最後のろ液の導電率を測定し
たところ、32μS/cmであった。この後、45℃真空乾
燥10時間おこないトナー粒子を得た。
【0085】〔比較トナー7−a〕洗浄工程での洗浄回
数を5回にした以外は〔重合トナー5〕と同様にしてト
ナー粒子を得た。なお洗浄工程5回目のろ液の導電率は
73μS/cmであった。
【0086】〔比較トナー7−b〕洗浄工程での洗浄回
数を12回にした以外は〔重合トナー5〕と同様にして
トナー粒子を得た。なお洗浄工程12回目のろ液の導電
率は13μS/cmであった。
【0087】以上のようにして得られたトナー100重
量部に対して疎水性シリカ(R972、日本アエロジル
社)0.5重量部を添加し混合してトナーを調製した。
調製後のトナー1gを導電率(D1)1μS/cmの水20
mlの割合で十分に分散撹拌した。トナーをろ過した後
のろ液の導電率が飽和した時点の導電率(D2)を測定
した。
【0088】トナー5重量部に対し、平均粒径60μm
のフェライト粒子にスチレン/メチルメタクリレート共
重合体でコートしたキャリア95重量部を混合させ現像
剤を得た。これらの現像剤を異なる環境下(低温低湿、
高温高湿)で帯電量を測定した。結果は、以下の表1に
示した。
【0089】
【表1】
【0090】本発明のトナーは帯電性に優れ、かつ低温
低湿及び高温高湿条件下でも変化が少なかった。一方比
較トナーでは、D2−D1が大きい場合は、高温高湿での
帯電が小さくなってしう、D2−D1が小さい場合は、低
温低湿下でチャージアップしてしまい帯電量が大きく増
加してしまった。
【0091】上記現像剤を用い、熱ローラー定着器とク
リーニングブレードを備えた電子写真複写機『U−Bi
x3035』(コニカ(株)製)により、コピー像を形
成する実写テストを行い下記項目に関して、初期と1万
コピー連続した時を評価した。結果を表2に示す。
【0092】(1)帯電量 常温常湿環境下(温度20℃、相対湿度50%)で連続して
コピー画像を形成し、トナーを分取し、常法に従い帯電
量を測定した。
【0093】(2)かぶり 常温常湿環境下(温度20℃、相対湿度50%)で連続して
コピー画像を形成し「サクラデンシトメーターPDA−
60」(コニカ(株)製)により白地部分の反射濃度を
測定し、かぶりを判定した。
【0094】(3)画像濃度 常温常湿環境下(温度20℃、相対湿度50%)で連続して
コピー画像を形成し「サクラデンシトメーターPDA−
60」(コニカ(株)製)により黒地部分の反射濃度を
測定し、画像濃度を判定した。
【0095】
【表2】
【0096】以上より、本発明のD2−D1値より大きい
場合は、かぶりが発生し耐久性に乏しい。また小さい場
合は、画像濃度の低下がおこり、やはり耐久性に乏し
い。
【0097】
【発明の効果】本発明により、トナー粒子表面に存在す
る活性剤やイオン性物質が少なく、耐湿性、帯電性にす
ぐれ、画像濃度が充分でかつ繰り返しの良好な電子写真
用トナーが得られた。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 菊地 智江 東京都日野市さくら町1番地コニカ株式 会社内 (72)発明者 神山 幹夫 東京都日野市さくら町1番地コニカ株式 会社内 (56)参考文献 特開 平1−195457(JP,A) 特開 平1−195456(JP,A) 特開 平5−88409(JP,A) 特開 平4−204664(JP,A) 特開 平2−64652(JP,A) 特開 昭56−99365(JP,A) 特開 昭60−194462(JP,A) 特開 昭62−108262(JP,A) 特開 昭63−53563(JP,A) 特開 昭63−247759(JP,A) 特開 昭63−247761(JP,A) 特開 昭60−88959(JP,A) 特公 昭49−15226(JP,B1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G03G 9/08 - 9/09

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 重合性単量体を重合して得られた電子写
    真用重合トナーにおいて、該重合トナーを、導電率が30
    μS/cm以下であって1なる水中にトナー1gに対して
    水20mlの割合で分散し、充分撹拌して平衡状態にしてか
    ら、該重合トナーを濾過した濾液の導電率をD2とする
    と、 5μS/cm≦D2−D1≦50μS/cm なる関係を有することを特徴とする電子写真用重合トナ
    ー。
  2. 【請求項2】 重合性単量体を重合することによる電子
    写真用重合トナーの製造方法において、重合後の洗浄工
    程で該重合トナーを、導電率が30μS/cm以下であって
    1なる水中に分散し、充分撹拌して平衡状態にしてか
    ら、該重合トナーを濾過し、得られる濾液の導電率d2
    が、下記の数式を満足するまで、導電率d1なる水によ
    る分散、撹拌、濾過を繰り返すことを特徴とする電子写
    真用重合トナーの製造方法。 5μS/cm≦d2−d1≦50μS/cm
  3. 【請求項3】 前記重合性単量体が着色剤を含有するこ
    とを特徴とする請求項2記載の電子写真用重合トナーの
    製造方法。
  4. 【請求項4】 着色剤を重合性単量体を重合した後、洗
    浄工程の前に添加することを特徴とする請求項2記載の
    電子写真用重合トナーの製造方法。
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