JP3469016B2 - 乾式変圧器 - Google Patents

乾式変圧器

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JP3469016B2
JP3469016B2 JP32827296A JP32827296A JP3469016B2 JP 3469016 B2 JP3469016 B2 JP 3469016B2 JP 32827296 A JP32827296 A JP 32827296A JP 32827296 A JP32827296 A JP 32827296A JP 3469016 B2 JP3469016 B2 JP 3469016B2
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    • H01F27/00Details of transformers or inductances, in general
    • H01F27/24Magnetic cores
    • H01F27/26Fastening parts of the core together; Fastening or mounting the core on casing or support
    • H01F27/263Fastening parts of the core together
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01FMAGNETS; INDUCTANCES; TRANSFORMERS; SELECTION OF MATERIALS FOR THEIR MAGNETIC PROPERTIES
    • H01F27/00Details of transformers or inductances, in general
    • H01F27/28Coils; Windings; Conductive connections
    • H01F27/32Insulating of coils, windings, or parts thereof
    • H01F27/327Encapsulating or impregnating

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Power Engineering (AREA)
  • Coils Of Transformers For General Uses (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、乾式変圧器に係
り、電源設備のひとつとして使用される乾式変圧器の内
部構造の改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図13を参照して従来技術の変圧器の構
造を説明する。図13は従来技術における三相変圧器の
略示内部構造図である。図13に示す三相変圧器は、一
次と二次からなる交番磁界を発生する複数のコイル1
と、当該コイル1内に脚部を配設した巻鉄心3と、前記
コイル1と当該巻鉄心3間の所定の隙間に挿入された当
板2と、前記コイル1と巻鉄心3とを上方と下方とから
締め付ける上締金具4と下締金具5とからなっている。
【0003】また、前記巻鉄心3は、方向性の珪素鋼板
を複数枚積層してリング状に形成すると共に、上下に延
設するように形成して三個の脚部が設けられ、当該各脚
部の周囲にそれぞれコイル1を巻設して構成されてい
る。そして、前記上締金具4および下締金具5の双方が
協働して上下方向から巻鉄心3を締着、且つ挟持するよ
うになっている。前記当板2は、一般の普通鋼板で直平
な水平面に形成され、巻鉄心3の両外側の脚部と、前記
脚部に巻設されたコイル1との間にそれぞれ配設されて
いた。
【0004】さらに、前記当板2は、その各々が下端部
にステー6を介し下締金具5とボルト・ナット(図示せ
ず)によって連結すると共に、その上端部に上締金具4
をボルト・ナット(図示せず)によって連結されてい
る。また、前記ステー6および変圧器本体Tを固定する
固定座具7の側面は、下締金具5に対して溶接加工によ
り堅固に固定されている。このような構成により、当板
2と上締金具4と協働して、変圧器の運搬時や据付状態
での過大な荷重に耐え得る堅牢な構造を構成している。
なお、上記のような従来技術の変圧器の例示としては、
(株)日立製作所カタログSTー126Pや東芝(株)
カタログCSSD−2901等に掲載が変圧器が挙げら
れる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来のモールド型の乾
式変圧器の製造方法は、コイルと金具は別々の工程を経
て製造され、最終工程の組立作業時に両者が組み合わさ
れていた。図13に示すように、金具は、当板2が二枚
で、変圧器本体Tの重量を支持するため、下締金具5と
前記当板2の接合部をステー6を介して溶接し、補強を
図らなければならず、加工が面倒で、金具製造コストが
高くなっていたという問題があった。
【0006】また、コイルの製造方法は、コイルの形を
保持するために、コイル巻型が必要であり、特に、液状
の樹脂を流し込んで硬化させるコイル製造方法の場合に
は、巻型が樹脂注型用金型を兼ねている場合が多く、注
型作業中に、金型の隙間から樹脂が漏洩しないように、
シール材でシーリングを施したり、注型時に余分な樹脂
が金型に付着することから、脱型後、型を清掃する作業
と、清掃後もう一度巻型として金型を組み立て直し、脱
型のための離型剤を塗布する作業があるという問題点が
あった。
【0007】さらに、巻型を何度も使用するため、使用
回数が増加するうちに、金型の変形が大となり、コイル
寸法の不良や樹脂のクラック発生の原因にもなるという
問題点があった。また同一寸法の巻型を使用する機種が
一度に多くの注文があった場合、備え付けの金型の個数
に限りがあるため、一度に巻線できず、巻線作業が停滞
する場合もあり、リードタイムの長大を招いていたとい
う問題点がある。
【0008】本発明は、かかる従来技術の問題点を解決
するためになされたものであって、 (1)樹脂モールドコイル製造時における作業性の向上 (2)巻型の当板兼用によるコイルの冷却効率の向上 (3)巻型の当板兼用による変圧器組立作業時における
作業性の向上 (4)巻型の当板兼用による巻型の保守が不要になる 上記の効果を有する乾式変圧器を提供することをその目
的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記課題の解決するた
め、本発明に係る乾式変圧器の構成は、巻型に納めたコ
イルと、当該コイル内に挿入される鉄心と、前記コイル
と当該鉄心との間に設けられた当板と、前記コイルと前
記鉄心を挾持する上・下締金具を備え、前記当板と当該
上・下締金具とが協動して前記コイルと前記鉄心とを堅
牢に保持するように構成した変圧器において、前記当板
は、円弧状の断面を有し、且つ軸方向に所定の長さを有
する薄板で形成し、前記薄板部材の長手方向の両端にそ
れぞれ前記コイル両端から突出する長さの前記上・下締
金具との接合部を設け、当該当板を一対、円弧状の直径
方向に対向させて筒状体を形成させ、当該筒状体に前記
鉄心が挿入され、当該鉄心が挿入される際、ガイドとな
るように構成したことを特徴とするものである。前項記
載の乾式変圧器において、前記筒状体と前記巻型を兼用
し、当該筒状体の周囲にコイルを巻設することを特徴と
するものである。前項記載の乾式変圧器において、前記
筒状体の接合部と前記上・下締金具とを締付部材により
締着し、協動させるようにしたことを特徴とするもので
ある。前項記載の乾式変圧器において、前記当板の接合
部を、前記上・下締金具に接続する部位のどちらか一方
を、コイルの長手方向に対し直角に折り曲げて構成した
ことを特徴とするものである。前項記載の乾式変圧器に
おいて、前記筒状体を、熱伝導性の高い金属材料で構成
したことを特徴とするものである。前項5記載の乾式変
圧器において、前記筒状体に、前記コイルの発生する磁
場による磁束をカツトするように、少なくとも一個のス
リットを設けたことを特徴とするものである。前項記載
の乾式変圧器において、前記上・下締金具を、前記鉄心
のヨーク部に対して当該鉄心のヨーク部の磁場の方向に
平行に少なくとも二分割したことを特徴とするものであ
る。
【0011】上記課題を解決するための手段を具体的に
説明する。コイルの巻型を当板と兼用することにより、
樹脂硬化後の脱型作業を省き、また、型清掃作業、型の
管理工数の削減を図ると共に、各コイルに当接される当
板より、上締金具および下締金具に対する接合部を突設
させ、上下締金具の接合箇所を多くし、変圧器の運搬時
や据え付け状態での荷重を分担させることにより、下締
金具のステーによる補強を省き、溶接レス構造の金具を
用いたことを特徴とするものである。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明の一実施の形態を図1ない
し図12参照して説明する。 〔実施の形態 1〕図1は、本発明の一実施の形態に係
る乾式変圧器の略示構造図、図2は、図1の乾式変圧器
のA−A′断面図、図3は、図1の乾式変圧器のB−
B′断面図、図4は、図1の乾式変圧器における巻型を
兼ねる当板の略示説明図、図5は、図1の乾式変圧器に
おける他の巻型を兼ねる当板の略示説明図、図6は、図
5の当板を用いる巻線組立ての略示説明図である。図7
は、図6の巻線組立てにおける巻鉄心ラップの略示説明
図である。
【0013】本実施の形態は、コイルの周りを樹脂モー
ルドし、上部と下部との締め付け金具で締着し堅牢な構
造とした乾式変圧器を示している。図1、2に示される
ように、本実施の形態の変圧器本体Tでは、鉄心3を支
持するための上締金具8と下締金具9が用いられ、前記
両金具が、連結されるために、当該両金具をコイル1の
内側に配設されている。図3に示されるように、従来の
技術と異なり、当板兼巻型10が、鉄心3を囲繞し、且
つ支持するように構成されている。前記当板2は、支持
するための機能と同時にコイルを保持するためのコイル
巻型の機能を兼用させているため、コイル巻線時から変
圧器本体部品の一つとして製作されている。
【0014】本実施の形態によれば、充填する樹脂をシ
リコン等の粘性が高い樹脂を用いてコイルの上下端部を
ポッティングする注型方法ならば金型を簡素化でき、そ
のまま巻型と変圧器本体締着用金具として用いることが
できる。したがって、コイル専用の巻型が不要となり、
金型清掃等の工数や金型の管理工数が省ける利点があ
る。また、巻型を兼ねる当板10の材質を熱伝導性が高
い金属などの材質を使用すれば発熱部である巻線1の導
体と、巻型を兼ねる当板10との間に空気層がなくな
り、巻線1の導体で発生した熱が巻型へと伝わり易く、
さらに当板10を経由して上締金具8へと熱が伝わり、
前記上締金具8の表面が冷却フィンの役割も果たすた
め、冷却効率の高い変圧器を製作することができる。
【0015】次ぎに、各部品の詳細について述べる。図
4および図5は、本実施の形態の樹脂モールドコイルに
おける巻型兼当板10を示したものである。巻線の両端
からは変圧器上締金具および下締金具との接合部材11
がそれぞれ二本ずつ突設させている。
【0016】本実施の形態によれば、コイルの巻型とし
て金属製あるいはそれに準じる強度を有する絶縁材質に
より筒状成形品を用いて、導体を前記筒型成形品の周囲
に巻き回して製造するものである。図4および図5に
は、特に、金属材質の巻型兼当板10を用いる場合であ
り、当板10の外側面にコイル1を巻回したのち、内部
に巻鉄心3が挿入されるため、前記コイル1の磁束方向
に対し、当該当板10が一ターンを形成させ電磁誘導に
より起電力が発生し電流が流れ、余計な発熱や、損失が
発生する。これを回避する目的で一個ないし二個のスリ
ット13を入れることにより、完全に磁束回路を遮断す
ることができる。なお、前掲した図3は、スリット13
が一個の場合を示している。
【0017】スリット13には、樹脂製スぺーサ12等
を挿入し、スリット13の端面どうしが接触しないよう
にする。図4のように、一個だけスリット13を入れる
と部品点数が少なくなるという利点があるが、巻型の加
工性にやや難がある。そこで、図5のようにスリット1
3を二個とすれば、巻型が二分割となり、部品点数は増
すが、加工性がはるかに改善される。上記二つの巻型の
実施の形態は、材質を金属とした場合の例であるが、材
質が金属に準ずる強度を持つ絶縁材であれば、当該巻型
に磁束回路を遮断するためのスリット13を施す必要が
なく、切れ目のない円筒形を構成する。この場合の材料
として炭素繊維から製造されたものやエポキシ樹脂等が
考えられ、これによって成形される巻型は、構造的に強
化されるだけでなく、変圧器の軽量化も図ることができ
る。
【0018】図6を参照して、巻線作業時の巻型構成を
説明するものである。図6に示す如く、巻線作業時にお
いて、巻型10を巻線機回転軸(図示せず)に取り付け
るための巻線治具14を巻型接合部材11の取付け穴2
0′にボルト20(図示せず、図2を参照)で取付け
る。この巻線治具14は巻線中の型のずれや座屈を防止
するためである。次に、巻型の外周に、巻型と電線の接
着と絶縁を兼ねてエポキシ樹脂等の半硬化樹脂が含浸さ
れたシート15を巻回してから電線をコイルとして巻回
して構成する。巻線治具14は、コイル1の完成時、す
なわち完全に樹脂が硬化し、電線が固着してから外すの
が好ましい。ここで、コイル1は一次コイル、二次コイ
ルが一体化されていると、巻型10がコイルを支持する
ことができる。このような構成にすると、コイル1の上
下方向から固定座具7を介して上・下締金具8、9で締
付ける必要がなくなる。
【0019】図7は、コイル完成後に巻鉄心をラップす
る作業を図示したものである。コイル1の内側の中空部
17に、鉄心3を挿入し、ラップを施す工程であり、従
来のコイル構造であればコイル内周の絶縁層が露出し、
かつ絶縁層厚さが1〜2mm程度であることから、鉄心
3の挿入時に、当該鉄心3のケイ素鋼板の角部がコイル
1の内壁に摺接して、コイル1の内周絶縁層を損傷し
て、絶縁強度や耐湿性が低下することがあった。しか
し、本実施の形態によれば、コイル1の内周に強固な金
属部品あるいは金属に準じた強度を有する材質の巻型兼
当板10が配置されているため、これがガイドとなり、
鉄心3を挿入することができ、品質的に安定したコイル
1を供給することができる。
【0020】本実施の形態によれば、巻鉄心タイプの変
圧器だけでなく、積鉄心や接合箇所が二カ所で、上下二
分割した鉄心、いわゆるカットコア等を使用した乾式変
圧器にも適用できる。鉄心のラップ終了後、図1のよう
に上締金具8,下締金具9を巻線治具14が取付けた穴
20′を利用してボルト20(図示せず)で取り付け
る。この時、ボルト穴20′が接合部材11にそれぞれ
二個あるのは、前記上・下締金具8、9を取付けたの
ち、振動、荷上げ、荷下しの際にガタつかないようにす
るためである。前記上・下締金具8、9を用いることに
より、溶接レス構造とすることができる。また、他の実
施の形態として、巻型兼当板10、上締金具8、下締金
具9が金属製の場合は、ボルト20による締着をせず、
簡単なスポット加工で接着してもよく、工数が短縮でき
ることができる。
【0021】次に、上締金具8、下締金具9の形状につ
いて述べる。巻型が図4に示す如く、材質が金属で、ス
リットが一個の場合、鉄心3(図1参照)のヨーク部
で、前記上締金具8、下締金具9が、電磁気的に一ター
ンを形成して電磁誘導起電力を発生しないように、磁束
方向と平行に前記上締金具8、下締金具9を二分割する
必要がある。図1には上記二分割した上締金具8、下締
金具9を用いて組立てた変圧器の外観図を示されてい
る。この金具は、多少鉄心寸法が異なっても共用化でき
るため、標準化が図り易い。
【0022】図8、9、10を参照して、本発明の他の
一実施の形態に係る乾式変圧器を説明する。図8は、本
発明の他の一実施の形態に係る乾式変圧器の略示構造
図、図9は、図8の乾式変圧器のA−A′断面図、図1
0は、図8の乾式変圧器のB−B′断面図である。再
び、図5を参照して説明する。巻型材質が金属材料でス
リット13が二個の場合は上締金具8、下締金具9が一
枚の板となっていても、一ターンを形成しないので上締
金具8、下締金具9を二分割する必要がない。図10に
は、スリット13が二個示されている。図8に示す分割
されてない上締金具8、下締金具9を用いた乾式変圧器
は、構造的にも強度が増すため、前記上締金具8、下締
金具9の板厚を薄くすることができる。
【0023】図11を参照して本実施形態の他の変形例
を説明する。図11は、本発明に係る乾式変圧器の他の
巻型を兼ねる当板の略示説明図である。巻型兼当板10
において接合部材11の少なくてもどちらか一方の部分
をコイル軸方向に対して90°に折り曲げ、上締金具8
もしくは下締金具9に接合させる。前記90°に折り曲
げた面を利用して、巻型兼当板10およびコイル1を縦
方向に直交姿勢で置くことができる。これは、製造工程
においてシリコンや半硬化樹脂を使用している材料の硬
化過程で熱のかかり方が各部均一になるにはコイル軸方
向と垂直方向が一致するような姿勢が好ましいため、樹
脂の硬化速度のばらつきや硬化時のコイル変形を防止で
きる。また、巻線終了後から組立まで改めてコイル姿勢
を変える必要がなくパレット18上にコイル1を載置し
たまま移動することができる。図11は、パレット18
上にコイル1を載置した状態の略示説明図である。
【0024】図12を参照して、本発明に係る他の乾式
変圧器の組立て工程を説明する。図12は、本発明に係
る他の当板を用いる乾式変圧器の組立て工程の略示説明
図である。図12に示す如く、組立工程において、二分
割のカットコア19を用いる場合に、コイル1の軸方向
が吸い垂直方向となるようにして下締金具9と、カット
コア19と、コイル1と順次落とし込み、積み重ねる組
立方法は、組立完了まで変圧器の姿勢を変えずに済み、
自動化に適する。このときのコイル姿勢もコイル軸方向
が鉛直方向であれば、組み立てやすいことは、いうまで
もない。以上のようにして製造される変圧器は、工数、
特に巻型の脱型、型清掃等の作業が省け、従来脱型のた
めに必要としてきた離型剤がいらなく、型の管理工数も
必要なくなるため、安価な製品を提供することができ
る。
【0025】また、内側コイルの巻線導体(発熱部)と
巻型との間に空気層がなく、密着しているため巻型に熱
が伝わりやすく、さらに巻型の材質を熱伝導性の高い金
属等を使用すればそれが上締金具と直結しているためそ
のまま熱が上締金具へ伝わり上締金具の表面積が冷却フ
ィンの役目を果たすため、冷却効率が高い変圧器構造を
提供できる。
【0026】
【発明の効果】以上詳細に述べた如く、本発明の構成に
よれば、巻型を兼ねる当板を用いることにより、次のよ
うな効果を得ることができる。 (1)樹脂モールドコイル製造時における作業性の向上 (2)巻型の当板兼用によるコイル冷却効率の向上 (3)変圧器組立作業時における作業性の向上 (4)巻型の保守が不要になる
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係る乾式変圧器の略示
構造図である。
【図2】図1の乾式変圧器のA−A′断面図である。
【図3】図1の乾式変圧器のB−B′断面図である。
【図4】図1の乾式変圧器における巻型を兼ねる当板の
略示説明図である。
【図5】図1の乾式変圧器における他の巻型を兼ねる当
板の略示説明図である。
【図6】図5の当板を用いる巻線組立ての略示説明図で
ある。
【図7】図6の巻線組立てにおける巻鉄心ラップの略示
説明図である。
【図8】本発明の他の一実施の形態に係る乾式変圧器の
略示構造図である。
【図9】図8の乾式変圧器のA−A′断面図である。
【図10】図8の乾式変圧器のB−B′断面図である。
【図11】本発明に係る乾式変圧器において他の巻型を
兼ねる当板を略示説明図である。
【図12】本発明に係る他の当板を用いる乾式変圧器の
組立て工程の略示説明図である。
【図13】従来技術における三相変圧器の略示内部構造
図である。
【符号の説明】
1…コイル 2…当板 3…鉄心 4…上締金具 5…下締金具 6…ステー 7…固定座 8…上締金具 9…下締金具 10…巻型兼当板 11…接合部 12…スペーサ 13…スリット 14…巻線治具 15…半硬化樹脂含浸シート 16…コイル支え 17…中空部 18…パレット 19…カットコア 20…ボルト
フロントページの続き (56)参考文献 実開 昭63−146634(JP,U) 実開 昭59−57569(JP,U) 実開 昭55−8628(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01F 27/26 H01F 27/30

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 巻型に納めたコイルと、当該コイル内に
    挿入される鉄心と、前記コイルと当該鉄心との間に設け
    られた当板と、前記コイルと前記鉄心を挾持する上・下
    締金具を備え、前記当板と当該上・下締金具とが協動し
    て前記コイルと前記鉄心とを堅牢に保持するように構成
    した変圧器において、 前記当板は、円弧状の断面を有し、且つ軸方向に所定の
    長さを有する薄板で形成し、前記薄板部材の長手方向の
    両端にそれぞれ前記コイル両端から突出する長さの前記
    上・下締金具との接合部を設け、当該当板を一対、円弧
    状の直径方向に対向させて筒状体を形成させ、当該筒状
    体に前記鉄心が挿入され、当該鉄心が挿入される際、ガ
    イドとなるように構成したことを特徴とする乾式変圧
    器。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の乾式変圧器において、 前記筒状体と前記巻型を兼用し、当該筒状体の周囲にコ
    イルを巻設することを特徴とする乾式変圧器。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の乾式変圧器において、 前記筒状体の接合部と前記上・下締金具とを締付部材に
    より締着して協動させるようにしたことを特徴とする乾
    式変圧器。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の乾式変圧器において、 前記当板の接合部を、前記上・下締金具に接続する部位
    のどちらか一方を、コイルの長手方向に対し直角に折り
    曲げて構成したことを特徴とする乾式変圧器。
  5. 【請求項5】 請求項2、3記載のいずれかの乾式変圧
    器において、 前記筒状体を、熱伝導性の高い金属材料で構成したこと
    を特徴とする乾式変圧器。
  6. 【請求項6】 請求項5記載の乾式変圧器において、 前記筒状体に、前記コイルの発生する磁場による磁束を
    カツトするように、少なくとも一個のスリットを設けた
    ことを特徴とする乾式変圧器。
  7. 【請求項7】 請求項5記載の乾式変圧器において、 前記上・下締金具を、前記鉄心のヨーク部に対して当該
    鉄心のヨーク部の磁場の方向に平行に少なくとも二分割
    したことを特徴とする乾式変圧器。
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