JP3467397B2 - 丸形金型送入方法および丸形金型送入装置 - Google Patents

丸形金型送入方法および丸形金型送入装置

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、丸形金型である
ロール間に素材を通して、その圧下力でロールに形成し
た型面形状を素材に転写するロールエンボス加工に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】従来、素材の表面に凹凸模様を形成する
方法として、ロールを用いた成形方法が提案されてい
る。このロール成形では、凹凸模様を形成した金型と素
材とをロール間に通して圧下する方法や、一対のロール
の内の少なくとも一方のロール表面に凹凸加工を施し、
該ロール間に素材を通して圧下する方法が採用されてお
り上記圧下力によって金型やロールに形成された凹凸槙
様が素材に転写されてエンボス加工がなされる。ところ
で、上記エンボス加工方法のうちでは、ロールに凹凸模
様を形成してこれを素材に転写する方法の方が、より低
い荷重でエンボス加工を施すことができる。したがっ
て、該方法の方が、同一能力の圧延機ではより深いエン
ボス加工を施すことができるという利点を有している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、ロール間に薄
板素材を通して該素材に深いエンボス加工を施すと、加
工面において素材とロールとが強く密着して、ロールの
回転に伴って素材がロールに巻き込まれることが判明し
た。これに対しては、型面形状を形成したロールの出側
に、ロールの出口面に沿ってガイドエプロンを配置し
て、ロール間から排出される素材をこのガイドエプロン
で受けて巻き込みを防ぐことが考えられる。しかし、上
記のように素材は、ロールに密着した状態でロールに巻
き込まれつつ送り出されるので、素材の先端がガイドエ
プロン端にほぼ正面から打ち当たり、素材が大きく変形
してしまうという問題がある。このため、現状では、先
鋭な工具を用いて、送り出される素材をロールから徐々
に剥がしながらエンボス加工する方法が採られており、
手間が多大にかかって製造コストが大幅に増大するとい
う問題がある。
【0004】本発明は、上記事情を背景としてなされた
ものであり、エンボス加工に際し、素材がロール間から
送り出されるに従って、ロールから素材が容易に剥離さ
れて形状良好なエンボス加工品を得ることができる丸形
金型送入方法および丸形金型送入装置を提供することを
目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
本発明のうち、第1の発明の丸形金型送入方法は、少な
くとも一方のロール表面に型面形状が形成された対のロ
ール間に素材を通し、その圧下力で前記型面形状を素材
表面に転写するロールエンボス加工に際し、該ロールの
内、型面形状によって素材の巻き込みが生じる一方のロ
ールの出側にガイドエプロンを配置しておくとともに、
前記素材の挿入方向先端縁片面に、厚さ方向に減肉した
減肉部を形成しておき、該減肉部が上記一方のロール側
に向くようにして該素材をロール間に通すことを特徴と
する。第2の発明の丸形金型送入方法は、第1の発明に
おいて、減肉部は、先端側を薄肉とした段部形状からな
ることを特徴とする。第3の発明の丸形金型送入方法
は、第1の発明において、減肉部は、素材の先端側程、
薄肉になるテーパ形状からなることを特徴とする。
【0006】さらに、第4の発明の丸形金型送入装置
は、少なくとも一方のロール表面に型面形状が形成され
ている対のロールと、型面形状によって素材の巻き込み
が生じる一方のロールの出側に配置されたガイドエプロ
ンとを有しており、該ガイドエプロンは、そのガイド面
の高さ位置が、前記一方のロールのロール出口面よりも
該ロールの中心側方向に偏位していることを特徴とす
る。第5の発明の丸形金型送入装置は、少なくとも一方
のロール表面に型面形状が形成されている対のロールを
有しているとともに、該ロールの内、型面形状によって
素材の巻き込みが生じる一方のロールは、圧延面が素材
よりも幅の小さい小幅ロールで構成されており、該小幅
ロールの出側には、小幅ロールのロール出口面よりもロ
ール中心側に偏位した高さ位置にガイド面を有するガイ
ドエプロンが配置されており、該ガイドエプロンは、そ
の幅方向端部がロール入側方向に伸張して、前記小幅ロ
ールの側方に位置していることを特徴とする。
【0007】本発明は、比較的薄い板厚(例えば2〜1
0mm厚)の素材に、深いエンボス加工(例えば板厚の
8〜30%)を施す場合に特に有益であるが、本発明の
適用においては、素材の板厚やエンボス加工の深さが上
記に限定されるものではなく、種々の板厚の素材に所望
の深さでエンボス加工を施す場合に適用することが可能
である。なお、エンボス形状や素材の材質等においても
特に限定されるものではなく、また、圧下率や丸形金型
であるロールの大きさ、圧延速度等の加工条件も特に限
定されるものではなく、適宜選定される。
【0008】本発明のうち、第1のグループに属する方
法は、素材の巻き込みを生じるロールすなわち丸形金型
(以下、単にロールという)の出側にガイドエプロンを
配置するとともに、加工する素材の先端に減肉部を形成
する方法に関するものである。上記ガイドエプロンは、
従来と同様にロールの出口面にほぼ沿った高さ位置に配
置することができ、また、後述する加工装置のようにそ
の高さ位置をロールの中心側に偏位させたものであって
もよい。また、減肉部としては段部形状やテーパ形状が
挙げられる。減肉部の減肉量やその形成範囲は適宜選定
することができるが、減肉部においてもガイドエプロン
との接触において不要な変形を生じないように十分な強
度が得られるような厚さを有していることが必要であ
る。なお減肉部の形成範囲は、幅方向においてはガイド
エプロンのガイド面幅が素材よりも大きな場合には、素
材の全幅に亘るものとし、上記ガイド面幅が素材幅より
も小さい場合には、少なくともガイド面幅よりも大きな
幅で素材に形成する。また、減肉部の長さ方向での形成
範囲は、素材の先端が円滑にガイドエプロンのガイド面
に載るものであればよく、必要以上に長い範囲で形成す
ると強度を損なうので望ましくない。
【0009】上記のように素材の先端に減肉部を形成
し、この減肉部が素材が巻き込まれる側のロールに向く
ようにして素材をロール間に通すと、減肉部と反対側の
面が他方のロールによって押圧されて素材の先端部が減
肉部側に押し曲げられる。この変形部は、内側が減肉さ
れているので上記ロールに巻き込まれることなく前進し
て、その先端がガイドエプロンのガイド面に載る。引き
続き、圧延を続行すると、上記変形部先端が移動しつつ
ガイドエプロンのガイド面で支持され、これを支点とし
て素材をロールから引き離す作用力が発生し、圧延に従
って素材が徐々にロールから剥離される。この際に素材
の先端部は一方に曲がっているので、上記作用力が効率
的に素材の後方に伝わり、良好に素材の剥離がなされ
る。しかも、剥離に伴う素材、すなわち加工品の変形は
僅かであり、良好な形状を有する加工品が剥離した状態
で効率的に得られる。
【0010】次に、本発明のうち第2のグループに属す
る送入装置は、ガイドエプロンをロールの出口面よりも
ロールの中心側に偏位させたものである。一般の圧延機
では、圧延材のがたつきの防止等の観点からガイドエプ
ロンをロールの出口面にほぼ沿うように配置している
が、本発明では、この高さ位置を上記のようにロールの
中心側に明確に偏位させている。このガイドエプロンに
は、ロールに巻き込まれつつ出側に至る素材が、斜め方
向から当たるので、素材の先端が極度に変形することな
く円滑にガイドエプロンのガイド面上に移動し、上記と
同様に、加工品の形状を損なうことなくロールから徐々
に剥離させることができる。上記の偏位量は、本発明と
しては特に限定されないが、上記作用を確実かつ十分に
得るためには、0.5mm以上偏位させるのが望まし
い。また、あまりに偏位量を大きくすると、加工品の先
端部が円滑にガイドエプロンのガイド面上を移動でき
ず、加工品を大きく変形させるので、偏位量を1.0m
m以下とするのが望ましい。
【0011】なお、上記装置では、当初には、ガイドエ
プロンに加工品が当たるので、ガイドエプロンの少なく
とも先端部分には、剛性の高い材料を使用するのが望ま
しく、さらに、ガイドエプロンの先端部分を消耗品とし
て取り換え可能とすることも可能である。また、上記装
置では、素材に事前に加工を施すことなくエンボス加工
後にロールから素材を容易に剥離させることができる
が、この装置に、前記した方法を組み合わせて素材の先
端部に上記減肉部を形成した後、上記のように高さ位置
を偏位させたガイドエプロンで案内して剥離させること
も可能である。
【0012】さらに、本発明のうち、第3のグループに
属する送入装置は、ロールの一方を小幅ロールで構成
し、かつ小幅ロールの出側に配置したガイドエプロンの
高さ位置をロール出口面よりもロール中心側に偏位させ
るとともに該エプロンの幅方向端部をロール入側に伸張
させたものである。なお、上記小幅ロールは、ロール全
体が素材よりも幅が小さいものでもよいが、圧延面を含
む必要な領域のみを部分的に小幅にしたものであっても
よい。この小幅ロールに素材が接触すれば、小幅ロール
の少なくとも一側端部、望ましくは両側端部で素材がは
み出すことになる。なお、ガイドロールにおいても素材
に合わせて一方だけでなく、両方の端部を伸張させるの
が望ましい。
【0013】上記送入装置を用いて素材の圧下をおこな
うと、素材の央部が小幅ロールに密着していても、その
幅方向端部はロールに密着することなく確実にガイドエ
プロンの幅方向端部に載っており、加工の進行に従って
素材の端部がガイドエプロンのガイド面上を移動する。
この移動に伴って、小幅ロールに密着した素材の先端部
が剥離されてガイドエプロンのガイド面上に案内され、
先端部全体が支点になって素材の後方部に一様に剥離力
が加わる。この結果、圧延の進行に伴って、加工品は、
形状の変形を殆ど伴うことなく小幅ロールから良好に剥
離される。なお、この圧延機では、事前に素材に加工を
施すことがなくても、エンボス加工後に容易にロールか
ら剥離させることができるが、素材の先端部に小幅ロー
ルの幅に合わせた凹部を形成しておき、この凹部を小幅
ロールに填めるようにして上記操作を行うことも可能で
ある。これによれば、素材を確実に小幅ロールに対し位
置決めすることができる。
【0014】
【発明の実施の形態】(実施形態1)以下に、本発明の
一実施形態を図1〜図3に基づき説明する。4mm厚、
40mm幅、140mm長の素材1を用意し、該素材1
の先端縁下面を全幅に亘って削り、減肉部として段部1
aを形成する。一方、上記素材1を加工するエンボス加
工機2は、上下のロール3、4が所定の間隙を有して配
置されており、下ロール4の表面には、1/3の外周長
範囲に型面形状として凹凸面4aが形成されている。ま
た、この下ロール4の入側と出側にはそれぞれガイドエ
プロン5,6が配置されており、入側のガイドエプロン
5は、載置した素材1が上ロール3と下ロール4との間
隙中央に位置するように、ガイド面の高さ位置が設定さ
れており、出側のガイドエプロン6は、下ロール4のロ
ール出口面に沿ってガイド面が位置するように高さ位置
が設定されている。
【0015】上記装置を用いたエンボス加工を説明する
と、図3に示すように、段部1aが下向きになるように
ガイドエプロン5上に素材1を載置し、上下ロール3,
4をそれぞれ図示方向に回転させてロール間に素材1を
通す。素材1は、先端部に形成されている段部1a部分
では上方のロール3からのみ、または主にロール3から
応力を受け、下方に押圧されて先端が斜め下向きとなる
ように変形する。また、上記段部1aに続く素材1の後
方部は、ロール3,4によって上下から圧下を受け、下
面側ではロール4の表面に形成された凹凸面4aが素材
1に転写される。そのまま加工を続けると、素材1は徐
々に送り出され、その先端はロール4に巻き込まれるこ
となく、ガイドエプロン6上に載り、ガイド面上を移動
する。一方、型面形状が転写された素材1の下面では、
形状の転写によって凹凸面4aと素材1との加工面とが
噛み合った状態になり、ロール3,4の回転に伴って素
材1がロール4に巻き込まれる。しかし、素材1の先端
はガイドエプロン6で支持されているので、この支持部
が支点になって、加工済みの素材1をロール6から剥が
す作用が働き、ロール4の回転に伴って素材1がロール
4から徐々に剥離される。この際に、素材1に急激な力
や過大な力が加わることはないので、素材1を無理に変
形させることはなく、良好に剥離させることができる。
なお、上記実施形態では、素材に形成する減肉部として
は段部を形成したが、図4に示すように素材7の先端に
角面形状の面取りを行ってテーパ面7aを形成したり、
素材8の先端に曲面8aを形成したりして減肉部を設け
ることも可能である。
【0016】(実施形態2)次に、他の実施形態を図
5,6に基づいて説明する。この実施形態では、出側の
ガイドエプロン16をロール4の出口面4bよりもロー
ル中心側(この実施形態では下方側)に偏位させたもの
であり、ガイドエプロン16の先端部16aは、他の部
分よりも剛性が高い材料で構成され、かつ着脱可能に取
り付けられており、所望により該部分のみの取り換えが
可能とされている。なお、その他の構成は実施形態1で
説明した加工機2と同様であるので、同一の符号を付し
てその説明は省略する。なお、加工対象となる素材11
は実施形態1と同寸法を有しており、その先端部には段
部との減肉部は形成していない。
【0017】上記装置を用いたエンボス加工を説明する
と、図5に示すように、ガイドエプロン5上に素材1を
載置し、上下ロール3,4をそれぞれ図示方向に回転さ
せてロール3,4間に素材1を通し、ロール4の表面に
形成された凹凸面4aを素材11に転写する。素材11
はロール4に密着した状態で送り出され、加工の進行に
従ってロール4に巻き込まれた状態で移動する。したが
って、素材1は、ロール4の形状によって先端から徐々
に下向になり、遂にはガイドエプロン16の先端部16
aに先端が当たる。この突き当たりは、素材1先端が斜
め下向きの状態で起こるので、素材11が無理に変形す
ることがなく、素材11先端が容易にガイドエプロン1
6上に移動する。その後は、素材1の先端がガイドエプ
ロン16上を移動して、素材11の後方部をロール5か
ら徐々に剥離させる。そして、加工の完了に伴って、ロ
ール5から剥離した形状良好の素材、すなわち加工品が
得られる。
【0018】(実施形態3)次に、他の実施形態を図7
〜図11に基づいて説明する。この実施形態では、素材
21の加工予定面よりも素材幅が大きくなっており、従
って、下ロール24の加工面は、素材21よりも小幅に
形成されており、該加工面に合わせて小幅ロール24a
が設けられている。また、下ロール24の入側には、上
記各実施形態と同様にガイドエプロン5が配置されてお
り、一方、下ロール24の出側には本発明に沿ったガイ
ドエプロン26が配置されておいる。該ガイドエプロン
26は、そのガイド面が小幅ロール24aの出口面より
もロール中心側(下方)に偏位しており、その幅は、小
幅ロール24aの幅を超えている。また、小幅ロール2
4aを幅方向に超えているガイドエプロン26の幅方向
両端部26a、26aは、ロールの入側に伸張して、そ
のガイド面が小幅ロール24aの側方に位置している。
なお、このガイド面は、素材21と干渉しないように、
入側に設置される素材21の下面よりも下方に位置す
る。
【0019】次に、上記装置を用いた送入方法を説明す
ると、図7に示すように、ガイドエプロン5上に素材2
1を載置し、上下ロール3,24をそれぞれ図示方向に
回転させてロール間に素材21を通す。素材21は、こ
の状態では、その幅方向両側部が小幅ロール24aの側
方にはみ出している。この状態でロール3,24による
圧下を行うと、小幅ロール24aの表面に形成された凹
凸面が素材21に所定の幅で転写される。このため、素
材21は加工面において小幅ロール24aに密着した状
態で送り出され、加工の進行に従って小幅ロール24a
に巻き込まれた状態で移動する。しかし、この移動によ
って素材21の先端部の位置が下がると、小幅ロール2
4aの側方にはみ出している素材両側部がガイドエプロ
ン26の両端部26a、26aのガイド面に当たり、そ
れ以上の下降を阻止する。このため、小幅ロール24a
の回転が進むに従って素材21の端部がガイド面上を進
行するとともに、上記ガイド面を支点として小幅ロール
24aから素材21を剥がす力が働き、素材21を小幅
ロール24aから円滑に剥離する。これによりロールか
ら剥離された形状良好のエンボス加工品が効率的に得ら
れる。
【0020】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の丸形金型
送入方法によれば、少なくとも一方のロール表面に型面
形状が形成された対のロール間に素材を通し、その圧下
力で前記型面形状を素材表面に転写するロールエンボス
加工方法において、該ロールの内、型面形状によって素
材の巻き込みが生じる一方のロールの出側にガイドエプ
ロンを配置しておくとともに、前記素材の挿入方向先端
縁片面に、厚さ方向に減肉した減肉部を形成しておき、
該減肉部が上記一方のロール側に向くようにして該素材
をロール間に通すので、加工の進行に従って不要な変形
を伴うことなく素材がロールから剥離され、良好な形状
のエンボス加工品が効率よく得られる効果がある。
【0021】また、本発明の丸形金型送入装置によれ
ば、少なくとも一方のロール表面に型面形状が形成され
ている対のロールと、型面形状によって素材の巻き込み
が生じる一方のロールの出側に配置されたガイドエプロ
ンとを有しており、該ガイドエプロンのガイド面の高さ
位置を、前記一方のロールのロール出口面よりも該ロー
ルの中心側に偏位させたので、素材に特別な加工を必要
とすることなくロールから加工済みの素材を剥離させる
ことができる。
【0022】さらに、本発明の他の丸形金型送入装置に
よれば、少なくとも一方のロール表面に型面形状が形成
されている対のロールを有しているとともに、該ロール
の内、型面形状によって素材の巻き込みが生じる一方の
ロールを、圧延面が素材よりも幅の小さい小幅ロールで
構成し、該小幅ロールの出側には、小幅ロールのロール
出口面よりも該ロール中心側に偏位した高さ位置にガイ
ド面を有するガイドエプロンを配置し、該ガイドエプロ
ンの幅方向端部をロール入側方向に伸張させて小幅ロー
ルの側方に位置させたので、素材に特別な加工を必要と
することなくロールから加工済みの素材を確実に剥離さ
せることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態の方法に用いられる素
材の下方からの斜視図である。
【図2】 同じく加工装置に素材を配置した状態の斜
視図である。
【図3】 同じく加工前後の素材の変形挙動を示す正
面図である。
【図4】 同じく素材の減肉部の変更例を示す一部正
面図である。
【図5】 本発明の他の実施形態の装置に素材を配置
した状態を示す斜視図である。
【図6】 同じく加工時の素材の変形挙動を示す正面
図である。
【図7】 本発明のさらに他の実施形態の装置に素材
を配置した状態を示す斜視図である。
【図8】 同じく素材を配置した状態を示す側面図で
ある。
【図9】 同じく下ロールを示す斜視図である。
【図10】 同じく出側のガイドエプロンを示す斜視図
である。
【図11】 同じく加工時の素材の変形挙動を示す正面
図である。
【符号の説明】
1 素材 1a 段部 2 エンボス加工機 3 上ロール 4 下ロール 4a 凹凸面 4b ロール出口面 5 ガイドエプロン 6 ガイドエプロン 7 素材 7a テーパ面 8 素材 8a 曲面 11 素材 16 ガイドエプロン 21 素材 24 下ロール 24a 小幅ロール 26 ガイドエプロン 26a ガイドエプロン幅方向両端部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI B44B 5/00 B44B 5/00 B 5/02 5/02 (72)発明者 政田 悟 北海道室蘭市茶津町4番地 株式会社日 本製鋼所内 (56)参考文献 特開 昭49−33859(JP,A) 特開 平5−23725(JP,A) 特開 平8−57521(JP,A) 特開 昭57−199501(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B21B 1/00 - 1/46 B21B 39/14,39/16 B21D 31/00 B21H 8/00 B44B 5/00 - 5/02

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも一方のロール表面に型面形状
    が形成された対のロール間に素材を通し、その圧下力で
    前記型面形状を素材表面に転写するロールエンボス加工
    に際し、該ロールの内、型面形状によって素材の巻き込
    みが生じる一方のロールの出側にガイドエプロンを配置
    しておくとともに、前記素材の挿入方向先端縁片面に、
    型面形状の転写を受けないように厚さ方向に減肉した減
    肉部を形成しておき、該減肉部が上記一方のロール側に
    向くようにして該素材をロール間に通すことを特徴とす
    る丸形金型送入方法
  2. 【請求項2】 減肉部は、先端側を薄肉とした段部形状
    からなることを特徴とする請求項1記載の丸形金型送入
    方法
  3. 【請求項3】 減肉部は、素材の先端側程、薄肉になる
    テーパ形状からなることを特徴とする請求項1記載の丸
    形金型送入方法
  4. 【請求項4】 少なくとも一方のロール表面に型面形状
    が形成されている対のロールと、型面形状によって素材
    の巻き込みが生じる一方のロールの出側に配置されたガ
    イドエプロンとを有しており、該ガイドエプロンは、そ
    のガイド面の高さ位置が、前記一方のロールのロール出
    口面よりも該ロールの中心側に偏位していることを特徴
    とする丸形金型送入装置
  5. 【請求項5】 少なくとも一方のロール表面に型面形状
    が形成されている対のロールを有しているとともに、該
    ロールの内、型面形状によって素材の巻き込みが生じる
    一方のロールは、圧延面が素材よりも幅の小さい小幅ロ
    ールで構成されており、該小幅ロールの出側には、小幅
    ロールのロール出口面よりも該ロール中心側に偏位した
    高さ位置にガイド面を有するガイドエプロンが配置され
    ており、該ガイドエプロンは、その幅方向端部がロール
    入側方向に伸張して、前記小幅ロールの側方に位置して
    いることを特徴とする丸形金型送入装置
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