JP3466703B2 - 乗用車用空気入りタイヤ - Google Patents
乗用車用空気入りタイヤInfo
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- B60—VEHICLES IN GENERAL
- B60C—VEHICLE TYRES; TYRE INFLATION; TYRE CHANGING; CONNECTING VALVES TO INFLATABLE ELASTIC BODIES IN GENERAL; DEVICES OR ARRANGEMENTS RELATED TO TYRES
- B60C9/00—Reinforcements or ply arrangement of pneumatic tyres
- B60C9/18—Structure or arrangement of belts or breakers, crown-reinforcing or cushioning layers
- B60C9/20—Structure or arrangement of belts or breakers, crown-reinforcing or cushioning layers built-up from rubberised plies each having all cords arranged substantially parallel
- B60C2009/2012—Structure or arrangement of belts or breakers, crown-reinforcing or cushioning layers built-up from rubberised plies each having all cords arranged substantially parallel with particular configuration of the belt cords in the respective belt layers
- B60C2009/2025—Structure or arrangement of belts or breakers, crown-reinforcing or cushioning layers built-up from rubberised plies each having all cords arranged substantially parallel with particular configuration of the belt cords in the respective belt layers with angle different or variable in the same layer
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Description
イヤ、中でも汎用の乗用車用空気入りタイヤにおける、
ベルト構造の改良に関する。
ス上に少なくとも2層のベルト層をそのコードが上下層
間で交差する配置の下に積層してなる、いわゆる交差ベ
ルトが通例である。この交差ベルト構造は、特に高速域
での耐久性に劣るところから、以下に示すように、種々
の改良が提案されている。
動車の重量を軽減して燃費を向上することが急務にな
り、ここにタイヤの軽量化に対する要求も強く、特に汎
用の乗用車用空気入りタイヤにおいては重要な課題とな
っている。
ードをタイヤの赤道面(トレッドの中央周線を通りタイ
ヤの回転軸と直交する面)に対して0〜10°の角度で配
列したブレーカ層および同様に10〜35°の角度で配列し
たブレーカ層の組み合わせによって、高速耐久性を向上
するとともに、異常磨耗を抑制することが提案されてい
る。
重用タイヤにおいて、コードをタイヤの赤道面に対して
0°に近いコード角でらせん状に配列した少なくとも1
層の主ベルト層と、タイヤの赤道面に対して20°以上40
°未満のコード角で配列した単一層の副ベルト層との組
み合わせになるベルト構造が提案され、耐久性の向上が
コーナリングパワー特性および軽量化と併せて実現され
ている。
一のスチールベルト層を、トレッドセンター域で単一層
かつ両ショルダー域で二層としたベルトカバー層で覆う
構造にて、高速耐久性のほかに、ユニフォーミティの向
上と軽量化を達成することが開示されている。
も、タイヤ赤道面に対して傾いた向きに延びるコードに
よる傾斜ベルト層とタイヤ赤道面に沿って延びるコード
による周方向ベルト層とからなるが、このベルト構造に
共通する問題として、傾斜ベルト層におけるコード折れ
の発生があり、これが核となってベルトでのセパレーシ
ョン、ひいてはタイヤの破壊に到る。
共通の問題である、傾斜ベルト層におけるコード折れを
回避する手段について提案することを目的とする。
を達成するため、上記の傾斜ベルト層におけるコード折
れの発生原因について調査したところ、コード折れはコ
ーナリング、特に過激なコーナリングを繰り返したとき
に、その発生頻度が高くなること、さらにコード折れは
ベルト端域とベルト中央域との間の特定域に発生するこ
と、を知見し、この発明を完成するに到った。
間にわたってトロイド状をなして跨がるカーカスのタイ
ヤ径方向外側に、ベルトおよびトレッドを順次に配置し
た空気入りタイヤであって、ベルトは、タイヤ赤道面に
対して25〜45°の傾斜角度で延びる多数本のコードを配
列した傾斜ベルト層の単一層と、この傾斜ベルト層のタ
イヤ径方向外側に配置した、タイヤ赤道面に沿って延び
る多数本のコードを配列した周方向ベルト層の少なくと
も1層とを有し、傾斜ベルト層は、そのベルト端からタ
イヤ赤道面側へ、該ベルト層のタイヤ赤道面からベルト
端までの幅の0.1 〜0.55倍の範囲の幅を占める領域内の
コードの傾斜角度を、この領域を除いた領域でのコード
の傾斜角度と異ならせてなることを特徴とする乗用車用
空気入りタイヤである。
ードをらせん状に巻き回してなること、傾斜ベルト層を
構成するコードは、スチール製であること、が有利に適
合する。
ヤの具体例を図解し、1はビードコア2aおよび2b間に跨
がって延びる、図示例で1枚のカーカスプライからなる
カーカスを示し、このカーカス1のタイヤ径方向外側に
は、ベルト3およびトレッド4を順次に配置してなる。
〜45°の傾斜角度で延びる多数本のコードを配列した単
一の傾斜ベルト層5および赤道面Oに沿って延びる多数
本のコードを配列した少なくとも1層の周方向ベルト層
6をタイヤ径方向外側に順に配置した、図示例で2層構
造になる。
示すように、互いに平行に配置した多数本のコード5aを
ゴム被覆したプライからなり、コードの赤道面Oに対す
る傾斜角度を、ベルト層5の中央域および端域とこれら
の中間域とで異ならせたことを特徴とする。すなわち、
図3(a) または(b) に示すように、傾斜ベルト層のタイ
ヤ赤道面Oからベルト端までの幅をwとし、ベルト端か
らタイヤ赤道面O側へ0.1 wの幅を占めるベルト端域w
1 、このベルト端域w1 からタイヤ赤道面O側へ0.45w
の幅を占めるベルト中間域w2 、そしてこのベルト中間
域w2 からタイヤ赤道面Oまでを占めるベルト中央域w
3 としたとき、少なくともベルト中間域w2 でのコード
の傾斜角度を、ベルト端域w1 およびベルト中央域w3
での角度と異ならせて配置することが肝要である。な
お、ベルト端域w1 およびベルト中央域w3 でのコード
の傾斜角度は同じであり、ベルト中間域w2 でのみコー
ドの傾斜角度を変化させればよい。
1 およびベルト中央域w3 とのコードの傾斜角度の差α
は、1°以上あることが好ましい。また、傾斜ベルト層
5の幅は、規定内圧および規定荷重下におけるタイヤの
接地幅以上であることが好ましい。
は1本)のコードをゴムに埋設した帯状体を、ベルトの
幅方向にらせん状に巻き回して配置することによって、
コードをタイヤの赤道面Oとほぼ平行に配置したもので
ある。なお、図示例では、周方向ベルト層6を1層とし
たが、より高い高速耐久性を確保するために、トレッド
の半径方向外側へのせり出しを抑制するなどの要請に応
じて2層以上を設けてもよい。
せになるベルトにおいて、特に傾斜ベルト層のコードに
折れが発生するのは、図4(a) に示すように、コーナリ
ングに伴って発生する横力が傾斜ベルト層のコードに圧
縮力として加わり、その結果、図4(b) に示すように、
コードに局所座屈が発生するためと考えられる。そし
て、局所座屈部が、スチールコードにあっては塑性変形
し、繊維コードにあってはキンクバンドとなり、これら
の部分に繰り返し荷重が集中してコード破断に到るので
ある。
の組み合わせになるベルト構造のタイヤを乗用車に装着
して、0.7 Gの8の字旋回試験を20〜25km/hで行ったと
ころ、ベルトの傾斜ベルト層においてコード折れが発生
した位置は、ベルト端からタイヤ赤道面O側へ0.1 〜0.
55wの範囲の領域に集中していた。そして、コード折れ
を防止するには、まずコードの局所座屈を回避すること
が必要であり、圧縮力が働く領域である、コード折れの
発生域、すなわち上記したベルト端からタイヤ赤道面O
側へ0.1 〜0.55wの範囲において、圧縮力の緩衝帯を設
けることによって、コードの局所座屈は回避されるので
ある。この緩衝帯としては、緩衝帯を設ける領域のコー
ド傾斜角度が、その他の領域のコード傾斜角度と異なれ
ば、圧縮力をコードの曲げ変形で逃がすことができるた
め有効である。ちなみに、両者間でのコード傾斜角度差
は、1°以上とすることが、緩衝帯として機能させるう
えで望ましく、一方角度差が15°をこえると、緩衝帯で
のコード角度変化が容易に起こることから、ベルトが幅
方向に曲り易くなってしまう。その結果、トレッド接地
端における接地長が赤道面Oの接地長より長く、すなわ
ち接地端での接地圧が高くなるため、ころがり抵抗の悪
化をまねく。
必要はなく、上記範囲内で少なくとも0.15〜0.45wにわ
たる緩衝帯を設けることによって、十分な緩衝作用を期
待できる。すなわち、ベルト中間域のコード傾斜角度を
異ならせて緩衝帯とすることによって、コードの軸方向
に加わる圧縮力をコードの弾性変形にて吸収することが
でき、コード破断に到ることはない。なお、緩衝帯を0.
1 〜0.55wの範囲よりも広い範囲とすると、緩衝帯とし
て機能しなくなるため、0.1 〜0.55wの範囲内に緩衝帯
を設ける必要がある。
の空気入りラジアルタイヤを、傾斜ベルト層のコード傾
斜角度が異なる領域を種々に変化させて試作した。ここ
で、傾斜ベルト層は、コード構造:1×5×0.23mmのス
チールコードを打ち込み数:37本/50mmで、図2(a) ま
たは(b) に従って配列して形成した。また、周方向ベル
ト層は、コード構造:3000d/2 、撚り数:7×7のポリ
エチレンテレフタレート製コードの5本をゴム引きした
帯状体を、傾斜ベルト層上に、打ち込み数が50本/50mm
となるように、らせん状に巻き回して形成した。
ドによる傾斜ベルト層の2層を上下層でコードが交差す
る配置で設けたベルトをそなえるタイヤも試作した。
のリムに組み込み後に、内圧:2.0kgf/cm2を充填した
後、FR車(フロントエンジン・リアドライブ)の前輪
に装着し、積荷を変化させることによりタイヤ負荷荷重
を500 kgに調節して、旋回加速度0.7 Gでの8の字旋回
を300 周走行させた。その後、前輪に装着したタイヤを
解剖して傾斜ベルト層をX線で検査し、周方向にコード
折れ箇所を調査した。この調査結果を、表1に示す。
び傾斜ベルト層の組み合わせになるベルトにおいて不可
避に生じていた傾斜ベルト層のコード折れが抑制される
ため、耐久性を犠牲にすることなしに、この種ベルトの
特性を活かすことができる。
である。
置を示す図である。
る。
Claims (3)
- 【請求項1】 1対のビードコア間にわたってトロイド
状をなして跨がるカーカスのタイヤ径方向外側に、ベル
トおよびトレッドを順次に配置した空気入りタイヤであ
って、ベルトは、タイヤ赤道面に対して25〜45°の傾斜
角度で延びる多数本のコードを配列した傾斜ベルト層の
単一層と、この傾斜ベルト層のタイヤ径方向外側に配置
した、タイヤ赤道面に沿って延びる多数本のコードを配
列した周方向ベルト層の少なくとも1層とを有し、傾斜
ベルト層は、そのベルト端からタイヤ赤道面側へ、該ベ
ルト層のタイヤ赤道面からベルト端までの幅の0.1 〜0.
55倍の範囲の幅を占める領域内のコードの傾斜角度を、
この領域を除いた領域でのコードの傾斜角度と異ならせ
てなることを特徴とする乗用車用空気入りタイヤ。 - 【請求項2】 周方向ベルト層は、コードをらせん状に
巻き回してなる請求項1に記載のタイヤ。 - 【請求項3】 傾斜ベルト層を構成するコードは、スチ
ール製である請求項1に記載のタイヤ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10381994A JP3466703B2 (ja) | 1994-05-18 | 1994-05-18 | 乗用車用空気入りタイヤ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10381994A JP3466703B2 (ja) | 1994-05-18 | 1994-05-18 | 乗用車用空気入りタイヤ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JPH07309104A JPH07309104A (ja) | 1995-11-28 |
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Family
ID=14364026
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10381994A Expired - Lifetime JP3466703B2 (ja) | 1994-05-18 | 1994-05-18 | 乗用車用空気入りタイヤ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
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Families Citing this family (7)
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---|---|---|---|---|
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KR20020078730A (ko) * | 2001-04-10 | 2002-10-19 | 금호산업 주식회사 | 2개의 각을 가지는 타이어 벨트 |
KR20030047292A (ko) * | 2001-12-10 | 2003-06-18 | 금호산업주식회사 | 이중 각도의 벨트를 갖는 승용차용 래디얼 타이어 |
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-
1994
- 1994-05-18 JP JP10381994A patent/JP3466703B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
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JPH07309104A (ja) | 1995-11-28 |
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