JP3464414B2 - 不揮発性半導体記憶装置及びその製造方法 - Google Patents

不揮発性半導体記憶装置及びその製造方法

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JP3464414B2 JP16775099A JP16775099A JP3464414B2 JP 3464414 B2 JP3464414 B2 JP 3464414B2 JP 16775099 A JP16775099 A JP 16775099A JP 16775099 A JP16775099 A JP 16775099A JP 3464414 B2 JP3464414 B2 JP 3464414B2
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    • H10SEMICONDUCTOR DEVICES; ELECTRIC SOLID-STATE DEVICES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
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    • HELECTRICITY
    • H10SEMICONDUCTOR DEVICES; ELECTRIC SOLID-STATE DEVICES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H10BELECTRONIC MEMORY DEVICES
    • H10B41/00Electrically erasable-and-programmable ROM [EEPROM] devices comprising floating gates
    • H10B41/30Electrically erasable-and-programmable ROM [EEPROM] devices comprising floating gates characterised by the memory core region

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  • Semiconductor Memories (AREA)
  • Non-Volatile Memory (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、SOI(ili
con nsulator)やSIMOX(
eparation by Implanted Ox
gen)等を用い、記憶情報の消去及び書き込みが可能
な不揮発性半導体記憶装置及びその製造方法に関するも
のである。
【0002】フラッシュメモリやEEPROM等の不揮
発性半導体記憶装置は、微細化による飛躍的な記憶容量
の増大の結果、従来から記憶装置として汎用されてきた
ハードディスクの代替部品として用いられ始めている。
フラッシュメモリやEEPROM等が十分に高集積、大
容量化ができハードディスクの代替として用いることが
できると、機械動作する要素を無くせるため振動に強く
なる他、消費電力を低減でき電池動作に向いている等、
携帯型の各種デジタル製品に用いる際に特に好適であ
り、一層の高集積化、大容量化を可能とする改良技術が
待望されている。
【0003】
【従来の技術】従来、フラッシュメモリやEEPROM
等では、半導体基板上に400から800nm程度の厚
さの素子間分離絶縁膜となる酸化膜が選択熱酸化法(L
OCOS)により形成される。
【0004】LOCOSによる素子間分離領域が形成さ
れた基板上には、第一のゲート絶縁膜、フローティング
ゲート(多結晶シリコン)、第二のゲート絶縁膜、コン
トロールゲート(多結晶シリコン)が順次積層され、不
揮発性メモリ素子のメモリセル構造が形成される。コン
トロールゲートは、素子間分離領域と交差する方向(列
方向)に延びており、不揮発性半導体メモリのワード線
を形成している。
【0005】ワード線と平行して走る共通ソース配線
は、2本の隣接するコントロールゲート間のLOCOS
酸化膜を選択的に除去し、p型半導体基板中にヒ素等
を、例えばドーズ量3×1015cm-2、加速エネルギー
60keVの条件でイオン注入した不純物層により形成
する。フローティングゲートの片側の半導体基板中に形
成されているソース領域(通常、2本のコントロールゲ
ート間に形成される)が不純物層により列方向に電気的
に接続され、共通ソース領域が形成されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
不揮発性半導体記憶素子では、素子間分離にLOCOS
法を用いているため、素子分離幅には限界があり、微細
化には向かない。
【0007】加えて、ロジック回路を不揮発性半導体記
憶装置と同一基板上に形成したロジック混載の不揮発性
半導体記憶装置を形成した場合にも問題がある。
【0008】ロジック回路を高速化する場合にはトラン
ジスタの微細化が必須となる。トランジスタの微細化
(例えばゲート長の短縮)に伴い、ソース/ドレイン領
域の深さを薄くする必要が生じるが、その際でも、ある
程度の電流容量を確保するためには、ソース/ドレイン
領域のドーピング濃度を高くする必要がある。従って、
不揮発性半導体記憶素子に関しては、寄生容量が増大し
高速化を阻害する。
【0009】また、共通ソース領域を形成するための素
子分離領域のエッチングを、コントロールゲート(実際
にはコントロールゲートの側部に形成された側壁)をマ
スクとして用いたセルフアライン法により形成せずに、
窒化膜をフォトレジストによりパターニングし、これを
エッチングマスクとして用いる場合もある。この場合に
は、レジストパターンのエッジ部が丸まり、それにつれ
て窒化膜のエッジ部も丸まる。そのため、素子分離領域
のエッチング量にバラツキが生じ、不揮発性半導体記憶
装置内で素子特性が不均一となる。
【0010】加えて、隣接するソース領域が、p型半導
体基板中にヒ素等を導入して形成した層(拡散層)のみ
により接続される構造であるため、共通ソース領域のシ
ート抵抗が高くなる。シート抵抗が高くなると、電圧降
下の影響により不揮発性半導体記憶装置内で記憶情報を
消去した際などに、複数の記憶素子間において、それぞ
れのフローティングゲート内の蓄積電荷量のバラツキが
大きくなるという問題点も存在する。
【0011】本発明の目的は、高速化、高集積化された
高性能な不揮発性記憶装置を提供することである。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明の一観点によれ
ば、半導体基板部と、該半導体基板部上に形成される絶
縁層と、該絶縁層上に行方向に所定の間隔をあけて形成
されたストライプ状の第一導電型半導体層と、隣接する
前記第一導電型半導体層間に形成され、行方向に延在す
るトレンチ溝と、各トレンチ溝内に行方向に断続的にか
つ列方向に全体として整合して形成され絶縁層が充填さ
れた複数の絶縁層充填部と、列方向に隣接する前記絶縁
層充填部間で前記絶縁層中に形成された開口部と、少な
くとも、前記第一導電型半導体層上に形成された第一ゲ
ート絶縁膜と、該第一のゲート絶縁膜上に複数列形成さ
れ、前記絶縁層充填部上で列方向に分離された複数のフ
ローティングゲートと、前記フローティングゲート上に
形成された第二のゲート絶縁膜と、該第二のゲート絶縁
膜上に形成され、複数の前記フローティングゲートと同
列方向に延在する複数のコントロールゲートと、前記フ
ローティングゲートの一方の側、かつ列方向に隣接する
前記開口部間で前記第一導電型半導体層に形成され第二
導電型を有するソース領域と、前記フローティングゲー
トの他方の側、かつ列方向に隣接する絶縁層充填部間で
前記第一導電型半導体層に形成され第二導電型を有する
ドレイン領域と、少なくとも列方向に隣接する複数の前
記ソース領域間の開口部に形成されているトレンチ溝内
において前記半導体基板部上に形成され、前記ソース領
域に連続し、第二導電型を有するソース領域接続用半導
体層と、該ソース領域接続用半導体層および前記ソース
領域上とで列方向に延在して形成される導電性膜とを含
む不揮発性半導体記憶装置が提供される。
【0013】本発明の他の一観点によれば、埋め込み絶
縁層を有する半導体基板の表面側に形成された第一導電
型半導体層に行方向に長い複数のトレンチ溝を形成して
前記第一導電型半導体層を列方向に分離する工程と、前
記トレンチ溝中に絶縁層を充填する工程と、少なくとも
前記第一導電型半導体層上に第一ゲート絶縁膜を形成す
る工程と、該第一のゲート絶縁膜が形成された基板上に
導電性の第一の多結晶シリコン層を形成する工程と、該
第一の多結晶シリコン層を前記トレンチ溝上において所
定の間隔をあけて行方向に除去する除去工程と、少なく
とも前記第一の多結晶シリコン層の外周面上に第二のゲ
ート絶縁膜を形成する工程と、前記第二のゲート絶縁膜
上に第二の多結晶シリコン層を形成する工程と、少なく
とも該第二の多結晶シリコン層、前記第二のゲート絶縁
膜、前記第一の多結晶層を列方向にストライプ状にエッ
チングして積層構造を形成する工程と、前記積層構造の
両側の前記第一導電型半導体層中に、第一導電型と逆導
電型の第二導電型の不純物を導入し、ソース領域とドレ
イン領域とを交互に形成する工程と、前記積層構造の列
方向に沿う両側壁上に側壁絶縁膜を形成する工程と、列
方向に隣接する前記ソース領域間のトレンチ溝内に充填
された絶縁層とその下の前記埋め込み絶縁層とを除去し
て半導体表面を露出する工程と、少なくとも前記埋め込
み絶縁層が除去されて露出した半導体表面上にソース領
域接続用半導体層を成長させる工程と、少なくとも前記
ソース領域接続用半導体層中に第二導電型の不純物を導
入する工程と、少なくとも前記ソース領域及び前記ソー
ス領域接続用半導体層を含む同列上に延在する導電性膜
を形成する工程とを含む不揮発性半導体記憶装置の製造
方法が提供される。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を説明する。
【0015】図1から図22までを参照して、本発明の
第一の実施の形態による不揮発性半導体記憶装置の構造
とその製造方法について説明する。
【0016】図1は、不揮発性半導体記憶装置の一例と
して、NOR型フラッシュメモリの概略を示す平面図で
ある。
【0017】図1は、NOR型フラッシュメモリMの一
部を示している。図1に示すNOR型フラッシュメモリ
は、メモリセルMC1及びMC2を含む。メモリセルM
C1とMC2とは、両者に共通のソース線CSLが列方
向に沿って配置される。メモリセルM1、M2は、さら
に、共通ソース線CSLと平行に配置されているワード
線WLと行方向に沿って配置されるビット線BLとを含
む。
【0018】図2から図22に、図1に示すNOR型フ
ラッシュメモリMの製造工程を、順次、断面図で示す。
【0019】図2から図22までは、図1のA−A’
線、B−B’線、C−C’線、D−D’線に沿う断面図
である。各製造工程に応じて、各断面図を適宜示す。
尚、以下に示すNOR型フラッシュメモリMの製造方法
を示す断面図においては、図の左上隅にAからDまでの
符号を、右上隅にA’からD’までの符号を付して、図
1に示す平面図との対応関係を明示する。
【0020】図2は、SIMOX基板の構造を示す断面
図である。p型のシリコン基板1中に、SIMOX技術
を用いて埋め込み絶縁層7を形成する。p型シリコン基
板1全面に 16+イオンをイオン注入する。イオン注入
の加速エネルギーは、180keV、ドーズ量は、7×
1017cm-2である。その後、例えば、1300℃で6
0分から120分間の熱処理を行う。熱処理後には、p
型シリコン基板1中に、厚さ100nmのSiO2から
なる埋め込み絶縁層7が形成される。
【0021】基板1中に埋め込み絶縁層7が形成され、
p型シリコン基板1の表面側には、裏面側のp型シリコ
ン基板部1aとは電気的に分離された状態で、厚さ30
0nmのp型シリコン層(第一導電型半導体層)5が残
る。 p型シリコン層5に集積回路を形成した場合に、
絶縁層7の存在により配線の寄生容量が低減する。
【0022】埋め込み絶縁層7の厚さは、好ましくは5
0から400nmの間である。p型シリコン層(第一導
電型半導体層)5の厚さは、好ましくは30から300
nmである。これらの層の厚さは、イオン注入時の注入
エネルギーやドーズ量、イオン注入後のアニール条件等
をにより調整可能である。以下、SIMOX基板1は、
裏面側のp型シリコン層1a、埋め込み絶縁層7、表面
側のp型シリコン層(第一導電型半導体層)5とを含む
基板として定義する。
【0023】図3から図6を用いて、SIMOX基板1
のうち上部のp型シリコン層5内の素子領域をさらに絶
縁分離する方法について説明する。
【0024】図3(a)、(b)に示すように、SIM
OX基板1上に厚さ12nmの熱酸化膜8aと厚さ20
0nmの窒化膜8bとから形成される絶縁ストッパ膜8
を形成する。
【0025】図3(a)、(b)に示すように、周知の
フォトリソグラフィー工程を用いて絶縁分離領域用のフ
ォトレジストパターンR1を形成する。
【0026】フォトレジストパターンR1をマスクとし
て、熱酸化膜8aと厚さ200nmの窒化膜8bとから
形成される絶縁ストッパ膜8をエッチングする。その
後、フォトレジストは除去する。残った絶縁ストッパ膜
8のパターンにより、p型半導体層5、埋め込み絶縁膜
7をエッチングするためのマスクが形成される。
【0027】図4に示すように、絶縁ストッパ膜8で形
成されたマスク12を用いてp型半導体層5をエッチン
グする。埋め込み絶縁膜7の表面が露出する。
【0028】p型半導体層5をエッチングするには、混
合ガスをエッチングガスとしたドライエッチング(反応
性イオンエッチングRIE)法が用いられる。
【0029】上記のエッチング条件でp型半導体層5
を、埋め込み絶縁膜(酸化膜)7の表面までエッチング
する。上記のエッチング条件においては、エッチング
は、埋め込み絶縁膜(酸化膜)7の表面上で自動的に停
止する。
【0030】半導体基板1の表面付近には、行方向に延
在するトレンチ溝11が複数本形成される。埋め込み絶
縁膜(酸化膜)7の表面上において自動的に停止するエ
ッチング法を用いるため、p型半導体層5の厚さとほぼ
同じ深さを有するトレンチ溝が形成される。p型半導体
層5の厚さは基板面内でほぼ均一である。前記工程で形
成されたトレンチ溝11の基板表面から測定した深さも
ほぼ均一である。
【0031】図5に示すように、高密度(HD)のプラ
ズマを用いたCVD法(HD-PECVD法)などを用
いて酸化膜からなる絶縁膜15を基板全面に堆積する。
HDP法は、良質の酸化膜を堆積できる上に、トレンチ
溝15が狭い場合にも溝内への酸化物の充填性に優れて
いる。
【0032】絶縁膜15を堆積後、化学的機械的研磨法
(CMP法)を用いて、基板表面の平坦化を行う。絶縁
ストッパ膜8上の絶縁膜15をCMPで除去した後、さ
らに、ンハードマスクとして用いた熱酸化膜8aと窒化
膜8bとをウエットエッチング法を用いて除去する。
【0033】図6及び図7に示すように、トレンチ溝1
1内に絶縁層15が充填されたほぼ平坦な表面を有する
基板1が形成される。
【0034】絶縁層15が充填されたトレンチ溝11が
基板1の行方向に延在するように複数本形成され、トレ
ンチ溝間の行方向に長いp型半導体層5、5、5を列方
向に互いに電気的に分離する。基板の深さ方向において
は、p型半導体層5は、埋め込み絶縁層7により下部に
存在するp型基板部1aと電気的に分離される。このよ
うにして、列方向に所定の間隔をあけて形成され誘電体
分離された行方向に長いストライプ状の第一導電型半導
体層5が複数本形成される。以上説明した素子分離方法
をSTI(hallow rench sola
tion)法と称する。
【0035】このSTI法を用いれば、LOCOS法
Local xidationof ilico
n)を用いた素子分離法と比べて微細なパターンを形成
することが可能である。
【0036】図8に示すように、熱酸化法により半導体
層5表面に厚さ10nm程度の第一のゲート絶縁膜25
を形成する。絶縁層15が充填されているトレンチ溝1
1の表面上には、熱酸化膜は形成されず、ストライプ状
に形成されている第一導電型半導体層5上にのみ選択的
に熱酸化膜が形成される。
【0037】図9(b)及び(c)に示すように、p型
基板部1上に第一の多結晶シリコン層31を、例えば厚
さ90nm程度CVDにより形成する。この第一の多結
晶シリコン層31中にはn型の不純物であるPを、例え
ば3×1020cm-3程度の濃度でCVDと同時に導入す
る。不純物添加により第一の多結晶シリコン層31は低
抵抗率になる。
【0038】図9(a)及び(c)に示すように、周知
のフォトリソグラフィー法を用いて、第一の多結晶シリ
コン層31上に絶縁層15上方で列方向に延在するよう
に分離されたフォトレジストマスクR2、R2、R2を形
成する。フォトレジストマスクR2、R2、R2をマスク
として、第一の多結晶シリコン層31をエッチングし、
絶縁層15の表面を露出させる。 絶縁層15上で列方
向に分離された第一の多結晶シリコン層31、31、3
1が形成される。
【0039】図10(a)、(b)に示すように、第一
の多結晶シリコン層31、31、31の表面に熱酸化に
より酸化膜からなる第二のゲート絶縁膜35を20nm
程度成長する。この時、第二のゲート絶縁膜は、酸化膜
単層ないしは酸化膜/窒化膜/酸化膜等の積層構造の場
合もあり、その時の積層膜のトータル膜厚は20nm程
度である。第一の多結晶シリコン層31、31、31が
露出された面には、選択的に第二のゲート絶縁膜35が
成長する。
【0040】図11(a)、(b)、(c)に示すよう
に、基板上に第二の多結晶シリコン膜41を、厚さ12
0nm程度CVDにより成長する。CVDと同時にn型
不純物であるPを、例えば1×1020cm-3程度の濃度
第二の多結晶シリコン膜41中に導入する。第二の多結
晶シリコン膜41は低抵抗率となる。第二の多結晶シリ
コン膜41上に、ソースを自己整合的に形成する工程
(SAS)におけるエッチングストッパー膜を兼ねたS
iONよりなる反射防止膜45を100nm程度の厚さ
形成する。列方向に絶縁分離されたSIMOX基板1上
に、第一のゲート絶縁膜25、第一の多結晶シリコン膜
31、第二のゲート絶縁膜35、第二の多結晶シリコン
膜41、反射防止膜45が順次積層される。
【0041】図11(a)に示すように、通常のフォト
リソグラフィー法により、コントロールゲート加工用の
レジストマスクR3、R3を形成する。レジストマスクR
3、R3を用いて、反射防止膜45、第二の多結晶シリコ
ン膜41、第二のゲート絶縁膜35、第一の多結晶シリ
コン膜31、第一のゲート絶縁膜25の各層を順次エッ
チングする。
【0042】図12(a)、(b)、(c)は、エッチ
ング工程後の断面図である。図12(a)及び図12
(b)に示すように、反射防止膜45、第二の多結晶シ
リコン膜41、第二のゲート絶縁膜35、第一の多結晶
シリコン膜31の積層構造SSが形成される。第二の多
結晶シリコン膜41からなるコントロールゲートCGと
第一の多結晶シリコン膜31からなるフローティングゲ
ートFGとが列方向に延在するように複数本ストライプ
状に形成される。フローティングゲートFGは列方向に
断続的に形成される。コントロールゲートCGは、列方
向に連続して形成され、ワード線WLを形成する。
【0043】尚、図11(c)に示すように、D-D’
(図1)断面は、レジストマスクR3、R3には覆われて
いない。図12(c)に示すように、反射防止膜45、
第二の多結晶シリコン膜41、第二のゲート絶縁膜3
5、第一の多結晶シリコン膜31、第一のゲート絶縁膜
25からなる積層構造SSが全て除去される。露出され
た表面には、第一の半導体層5と絶縁層15が充填され
た絶縁層充填層21とが行方向に交互に並ぶ。
【0044】図13(a)、(b)に示すように、通常
のフォトリソグラフィー技術により、フォトレジストR
4、R4を形成する。フォトレジストR4、R4は、少なく
とも、反射防止膜45、第二の多結晶シリコン膜41、
第二のゲート絶縁膜35、第一の多結晶シリコン膜3
1、第一のゲート絶縁膜25の積層構造SSの外側(ド
レイン領域側)の基板1表面上を覆うように形成され
る。イオン注入等の不純物導入技術を利用して、比較的
低濃度の第二導電型の不純物を2つの積層構造SS、S
S間の第1導電型半導体領域5中に選択的に導入する。
その後、フォトレジストマスクR4、R4を除去する。イ
オン注入法により不純物を導入する。イオン注入の条件
としては、例えばP+イオンを用い、注入エネルギー5
0から60keV、ドーズ量2〜4×1014 cm-2
ある。
【0045】図14(a)、(b)に示すように、反射
防止膜45、第二の多結晶シリコン膜41、第二のゲー
ト絶縁膜35、第一の多結晶シリコン膜31の積層構造
SSをマスクとし、イオン注入等の不純物導入技術によ
り第1導電型半導体領域5中に高濃度の第二導電型の不
純物を導入する。
【0046】図14(a)に示すように、積層構造SS
間の領域には、n型の低濃度不純物導入層51aとn型
の高濃度不純物導入層51bとが形成される。n型の低
濃度不純物導入層51aは、n型の高濃度不純物導入層
51bを外側から囲むように形成されてソース領域とな
る。積層構造SSの外側には、n型の高濃度不純物導入
層が形成されてドレイン領域55となる。
【0047】n型の高濃度不純物導入層51bとn型の
高濃度不純物導入層61aとは、反射防止膜45、第二
の多結晶シリコン膜41、第二のゲート絶縁膜35、第
一の多結晶シリコン膜31の積層構造SSに対して自己
整合的に形成される。ソースーゲート間の寄生抵抗が低
減する。
【0048】図14(b)に示すように、D-D’断面
(図1)を見ると、埋め込み絶縁膜7上には、第一の半
導体層5、n型の低濃度不純物導入層51a、及びn型
の高濃度不純物導入層51bの三層構造を形成するトレ
ンチ溝15のうち絶縁層15が充填されていない部分2
3と、絶縁層15が充填された絶縁層充填層21とが列
方向に交互に並ぶ。
【0049】不純物は、イオン注入法により行う。n型
の高濃度不純物導入層51bは、As+イオンを用い、
例えば注入エネルギー50から60KeV、ドーズ量5
から7×1015cm-2でイオン注入して形成する。
【0050】イオン注入工程後の熱処理は、RTA(
apid hermal nneal)法を用い
る。熱処理条件としては、例えば、窒素ガス雰囲気中、
1000℃、10秒から20秒間である。
【0051】図15(a)、(b)に点線で示したよう
に、化学気相成長法によって、基板全面に酸化膜を10
0nm程度成長する。異方性エッチング法により、当該
酸化膜を全面エッチングする。
【0052】図15に示すように、積層構造SSの両側
面には、酸化膜よりなる側壁絶縁膜57が残される。
【0053】図16(a)、(b)、(c)に示すよう
に、通常のフォトリソグラフィー技術により、フォトレ
ジストR5、R5を形成する。フォトレジストパターンR
5、R5は、少なくとも、積層構造SSの外側(ドレイ
ン)領域の基板1表面上を覆うように形成される。
【0054】フォトレジストR5と積層構造SSと側壁
絶縁膜57とをマスクとして用い、絶縁層15及び埋め
込み絶縁膜7をドライエッチングする。
【0055】図16(a)、(b)、(c)に示すよう
に、上記のドライエッチング方法によれば、半導体層、
例えばn型の高濃度不純物導入層51bや基板1a等の
半導体層はエッチングされず、酸化膜よりなる絶縁層が
選択的にエッチングされる。2本のワード線WL間に充填
されているトレンチ溝11内においては、半導体層1a
の表面が露出された時点でエッチングが停止する。
【0056】図16(b)に示すように、上記エッチン
グ工程により、積層構造SS間の絶縁層15及び埋め込
み酸化膜7は除去されて開口部23が形成される。開口
部23の底面には、半導体基板1aの表面が露出する。
D−D’断面(図1)においては、図16(c)に示す
ように凸状のソース領域51、51、51と凹状の開口
部23、23とが列方向に交互に並ぶ。
【0057】フォトレジストを除去した後に、SiH2
Cl2またはSi26等のガスを用い、950℃以下の
低温でシリコンの成長を行う。
【0058】図17(b)及び(c)に示すように、シ
リコン層61は、上記の絶縁層のエッチング工程により
開口部23内の底部に露出した半導体層1aの表面を含
む領域上に成長する。加えて、半導体層の露出されてい
る他の領域上にも結晶成長される。すなわち、シリコン
層61は、半導体層が表面に露出されている部分に選択
的に成長される。
【0059】図17(b)及び図17(c)に示すよう
に、積層構造の間であって、ソース領域51、51、5
1と隣接する凹状の開口部23、23内に、100nm
程度の厚さのシリコン層61が成長する。シリコン層6
1はソース領域の第二の導電型半導体層51a、51b
と少なくとも側面の一部で接触する。
【0060】図17(a)に示すように、ソース及びド
レイン領域上にもシリコン層61が成長する。
【0061】図18に示すように、第二導電型不純物で
あるAsを、上記工程により成長されたシリコン層61
中にイオン注入等によって導入する。
【0062】図18(b)及び図18(c)に示すよう
に、Asをシリコン半導体層61上から基板部1方向へ
向けて導入する。シリコン半導体層61は、第二導電型
の層を形成する。Asの導入工程により凹上の開口部2
3内に形成された第二導電型の半導体層を、ソース領域
接続用半導体63と称す。
【0063】ソース領域接続用半導体層63は、開口部
23、23内において、隣接する凸状のソース領域51
の両側壁と接触する。列方向に交互に並ぶ凸状のソース
領域51と開口部23内ソース領域接続用半導体層63
にとが電気的に接続する。ソース領域接続用半導体層6
3は、凸状のソース領域51と凹状の開口部23との間
に形成される段差を小さくする。
【0064】図19に示すように、コントロールゲート
41上のSiON層45をエッチングにより除去する。
コントロールゲート41の上面が露出する。基板全面に
Tiよりなる導電層71を30nm程度堆積する。Ti
により形成された導電層71のうち、ソース領域51
上、ドレイン領域55上、ソース領域接続用半導体層6
3上、及びコントロールゲート41上のTiは、シリコ
ン層(多結晶シリコンを含む)と直接接触している。
【0065】ラピッドサーマルアニール(RTA)法を
用い、N2雰囲気中において700℃、90秒間の熱処
理を行う。熱処理により直接接触しているSi半導体層
とTi層とは反応して金属TiSiよりなるケイ化物層
71aを形成する。
【0066】Ti層のうち、シリコン層と直接接触して
いない側壁絶縁膜57上及びトレンチ溝11内の絶縁層
15上のTiは、上記のRTAによる熱処理を行っても絶
縁膜とは反応せず、未反応の金属Tiのまま存在する。
【0067】図19(c)に示すように、Ti層とSi
とが反応して、列方向に並ぶソース領域51の上面及び
側面、ソース領域接続用半導体層63の上面に沿うよう
にTiSiよりなる金属ケイ化物層を形成する図20
(a)から(d)に示すように、基板全面をエッチング
処理することにより、未反応Tiは除去される。熱処理
によりシリコンと反応して形成されたTiSiよりなる
金属ケイ化物71aは半導体層上に残る。
【0068】RTA法を用い、Ar雰囲気中において8
00℃、30秒間、再度の熱処理を行う。TiSi層の
シリサイド化が進行し、TiSi層の抵抗率がさらに低
減する。
【0069】図20(b)及び図20(c)に示すよう
に、列方向に隣接するソース領域51は、半導体層51
a、51bとソース領域接続用半導体層63との直接の
接触及び導電層71aを介しての接触により電気的に接
続される。
【0070】前述のように、ソース領域接続用半導体層
63が凹状の開口部23(図18)中に埋め込まれて凸
状のソース領域51と凹状の開口部23との段差が小さ
くなっている。TiSi層からなる金属ケイ化物層71
aの凹凸境界における断線も防止される。ソース領域が
列方向に電気的に接続され、共通ソース線CSLが形成
される。ワード線WLと共通ソース線CSLの両者は、
基板上において列方向に延在するように形成される。
【0071】図20(a)及び図20(d)に示すよう
に、コントロールゲートCG用の第二の多結晶シリコン
層41上に、TiSiよりなる金属ケイ化物層71aが
形成され、コントロールゲートCGのシート抵抗が低減
する。ドレイン領域61上にもTiSiよりなる金属ケ
イ化物層71aが形成され、ドレイン領域61のシート
抵抗が低減する。
【0072】積層構造SSの両側に側壁絶縁物57、5
7を形成することにより、ソース領域51、ソース領域
接続用半導体層63及びドレイン領域61上の金属ケイ
化物層層71aは、積層構造SSに対して自己整合的に
形成される。ソース、ゲート、ドレインの抵抗が低減す
る。
【0073】上記のようにTiSi等の金属ケイ化物層
71aを積層構造SSすなわちゲートに対して自己整合
的に形成するプロセスをサリサイド(elf-li
gned Silicide)プロセスと称する。
【0074】図21、図22に示すように、基板上に厚
さ100nmのシリコン酸化膜75aを形成する。シリ
コン酸化膜75a上に、BPSG(oro-hos
pho ilicate lass)膜75bを堆
積し、リフローさせて表面の凹凸を平坦化する。基板上
に表面が平坦な層間絶縁膜が形成される。
【0075】ドレイン領域55上の層間絶縁膜をエッチ
ングしてコンタクトホール111を形成する。Alによ
りコンタクトホール111を介して複数のドレイン領域
を行方向に接続する上部配線81を形成する。上部配線
81は、不揮発性半導体記憶装置のビット線(BL)と
して機能する。
【0076】BPSG膜75b及び上部配線81上に
は、SiNまたはSiONよりなるパッシベーション膜
83を形成する。
【0077】以上の工程により、図21、図22に示す
不揮発性半導体記憶装置Mが完成する。
【0078】尚、上記の実施の形態においては、半導体
層51a、51bとソース領域接続用半導体層63とが
直接接触した構造となっている。半導体層51a、51
bとソース領域接続用半導体層63とは直接接触してい
ない構造を採用することも可能である。この場合には、
半導体層51a、51bとソース領域接続用半導体層6
3とは、導電層71aを介しての接触により電気的に接
続されて共通ソース領域を形成する。
【0079】図23に、第一の実施の形態による不揮発
性半導体記憶装置Mのセル部の等価回路図を示す。
【0080】図23に基づき、不揮発性半導体記憶装置
Mに関する記憶情報の書き込み、消去、読み出し方法に
ついて説明する。
【0081】不揮発性半導体記憶装置Mには多数のメモ
リセルMCが2次元アレー状に配置されている。不揮発
性半導体記憶装置Mには、複数のワード線WL1、WL
2、WL3、WL4、・・・が列方向に延在する。
【0082】2本のワード線、例えば、WL1とWL2
との間には、共通ソース線CSL1が、WL3とWL4
との間には共通ソース線CSL2がワード線WLと平行
な方向(列方向)に延在する。複数のビット線BL1、
BL2、BL3、・・・が行方向に延在する。各メモリ
セルには、図23に点線で示したように、基板電位Vs
ubが印加される。
【0083】図23には、便宜上MC1からMC12ま
での12個のメモリセルが示されている。実際の不揮発
性半導体記憶装置においては、たとえば64Mビット以
上のメモリセルが二次元アレイ状に配置される。
【0084】各ワード線、例えばWL3は、同列方向に
並ぶメモリセルMC3、MC7、MC11の各コントロ
ールゲートCGと共通に接続されている。
【0085】各ビット線BL、例えばBL2は、同一行
方向に並ぶメモリセルMC5、MC6、MC7、MC8
のドレイン電極Dと接続されている。
【0086】共通ソース線CSLは列方向に延在し、例
えばCSL2は、ワード線WL3とWL4と平行な方向
に配置される。CSL2は、同一列方向に並ぶメモリセ
ルMC3、MC7、MC11のソース電極Sと、これら
のメモリセルと隣接し、かつ、同列方向に並ぶメモリセ
ルMC4、MC8、MC12のソース電極Sとに接続さ
れている。
【0087】各メモリセルMC中のトランジスタには、
基板側から共通の基板電位Vsubが印加可能とされて
いる。
【0088】上記構成により、不揮発性半導体記憶装置
Mに関して、各メモリセルごとにランダムにアクセスが
可能となる。
【0089】図23に基づき、メモリセル内の接続関係
をより詳細かつ具体的に説明する。1つのメモリセル、
例えばMC7は、ソースSとドレインDとフローティン
グゲートFGとコントロールゲートCGとを有する1個
のトランジスタを含む。MC7内のトランジスタのソー
スSは、共通ソース線CSL2に接続されている。トラ
ンジスタのドレインDは、ビット線BL2に接続されて
いる。
【0090】以下に、メモリセルMC7に関する記憶情
報の書き込み、読み出し、消去の動作について具体的に
説明する。
【0091】メモリセルMC7に、記憶情報“0”を書
き込む際には、基板電位Vsubを0Vに設定し、WL
3に+10V、BL2に+5V、共通ソース線CSL2
に0V電圧を印加する。ドレイン領域内の電子が、アバ
ランシェ現象によりホットキャリアとなり、第一ゲート
絶縁膜のバリア高さを越えるエネルギーを得た電子がフ
ローティングゲートFG内に注入され、フローティング
ゲートFG内に電荷が蓄積される。
【0092】メモリセルMC7に記憶されている情報を
読み出す際には、基板電位Vsubを0Vに設定したま
ま、WL3に+5V、ビット線(BL)に+1V、ソー
ス線(SL)に0Vの電圧を印加する。
【0093】フローティングゲートFG内に蓄積されて
いる負電荷の量が多ければ、トランジスタのチャネル層
はp型を保つか空乏化する。チャネル層がn型に反転し
ないため、トランジスタのソースSードレインD間に流
れる電流量は少ない。フローティングゲートFG内に蓄
積されている電荷の量が少なければ、トランジスタのチ
ャネル層に電子が誘起され、n型に反転する。トランジ
スタのソースSードレインD間に電圧を印加すると電流
がより多く流れる。
【0094】ソースS-ドレインD間に流れる電流量
を、周知のセンスアンプを用いて増幅することにより、
メモリセルMC7内に記憶された情報が“0”であるか
“1”であるかを判定する。
【0095】メモリセルMC7内の記憶情報を消去する
際には、基板電位Vsubを0Vに設定したまま、ワー
ド線WL3に-10V、共通ソース線CSL2に+5Vを
印加し、ビット線BL2をオープンにする。
【0096】この状態において、フローティングゲート
FG内に電荷が多く蓄積されていれば(記憶情報が
“0”であれば)、フローティングゲートFG内に蓄積
されていた電子は、第一のゲート絶縁膜(図21の符号
25)をファウラー・ノルドハイム(FN)トンネリン
グにより通過してソースS内に入る。フローティングゲ
ートFG内の電荷の蓄積量が減り、記憶情報が消去され
る(記憶情報が“1”となる。)。
【0097】列方向に並ぶ行方向に長いビット線BL
1、BL2、BL3、・・・をオープンにすれば、WL
3及びCSL2と同一列に並ぶ全てのメモリセルMC
3、MC7、MC11、・・・内の記憶情報を一括して
消去することが可能である。
【0098】FG内に一旦蓄積された電荷は、上記の記
憶情報の消去動作を行わない限り、半永久的にフローテ
ィングゲートFG内に閉じ込められる。一旦メモリセル
内に記憶情報を書き込めば、基本的に記憶情報のリフレ
ッシュ作業は不要である。
【0099】他のメモリセルについても上記の説明と同
様に動作させることが可能である。
【0100】以上のように、本実施の形態による不揮発
性半導体記憶装置Mを用いれば、基板にアレー状に配置
された各メモリセルに対して、記憶情報の書き込み、読
み出し及び消去が任意にできる。
【0101】図24(a)から(d)に、第一の実施の
形態による不揮発性半導体記憶装置の変形例を示す。
【0102】図24(a)から(d)に示す半導体記憶
装置を製造するための工程としては、上記第一の実施の
形態による半導体記憶装置の製造工程のうち、図10に
示す第二ゲート絶縁膜35の成長工程の後、第二ゲート
絶縁膜35上に第二多結晶シリコン層41とWSiから
なる金属ケイ化物層401とを堆積し、さらに反射防止
膜45を堆積する工程を含む。
【0103】反射防止膜45は、フォトリソグラフィー
工程のうちの露光工程において生じる基板側からの反射
の影響を低減するとともに、自己整合ソース形成プロセ
ス(SASプロセス)におけるエッチングの際のエッチ
ングストッパーとしても機能する。
【0104】加えて、図24に示した半導体記憶装置の
製造工程においては、上記第一の実施の形態による半導
体記憶装置の製造工程のうち、図18に示すソース領域
接続用半導体層63を成長する工程を終えた後、露出し
ている半導体層上にW層405を選択成長する工程を含
む。
【0105】200℃から300℃程度の低温におい
て、シラン還元による選択成長法を用いてWを成長する
と、W層は半導体層が露出されている領域の上に選択的
に成長される。W層は、絶縁物が表面に露出している領
域上には形成されない。W層は低温で成長するため、下
地の半導体層との反応は進行せずWSi層の形成は進行
しない。
【0106】第一の実施の形態による不揮発性半導体記
憶装置では、コントロールゲートCGを形成する第二の
多結晶シリコン層41上にWSiからなる金属ケイ化物
層401が設けられている。コントロールゲートCG
が、第二の多結晶シリコン層41とケイ化物層401と
の二層構造になっている。金属ケイ化物層401上に、
反射防止膜45が設けられている。
【0107】列方向に連なるソース領域51(51a、
51b)とソース領域接続用半導体層63とはW層40
5により電気的に接続される。ソース領域接続用半導体
層63が凹状の開口部23内に埋め込まれて凸状のソー
ス領域51と凹状の開口部23との段差を小さくする。
凹凸の境界でのW層405の断線を防止する。列方向に
ソース領域が電気的に接続され、共通ソース線(CS
L)が形成される。ワード線(WL)と共通ソース線
(SL)とは、いずれも列方向に延在するように形成さ
れる。
【0108】ドレイン領域61上にもW層405が形成
され、ドレイン領域61のシート抵抗が低減する。W層
の成長時には、WSi層上にはSiONより形成された
反射防止膜が存在するため、W層は成長しない。
【0109】コントロールゲートCGが第二の多結晶シ
リコン層41とWSi層401との2層構造となってい
る点、列方向に連なるソース領域51とソース領域接続
用半導体層63とを接続する材料として選択成長された
W層405を用いている点を除けば、その他の製造工
程、素子構造、動作は、第一の実施の形態による不揮発
性半導体記憶装置の場合とほぼ同じである。
【0110】尚、本実施の形態の変形例においては、列
方向に連なるソース領域51(51a、51b)とソー
ス領域接続用半導体層63とは、半導体層同士は直接繋
がっておらず、W層405により電気的に接続されてい
る。
【0111】本実施の形態の変形例において、列方向に
隣接するソース領域51(51a、51b)同士が、W
層405だけでなくソース領域接続用半導体層63によ
っても繋がっている構造とすることも可能である。
【0112】以上に説明したように、上記実施の形態と
して示した不揮発性半導体記憶装置によれば、基板とし
てSIMOX基板を用いているため、基板として通常の
Si基板を用いた場合と比べて配線容量を大幅に低減す
ることが可能である。
【0113】素子間分離法としてSTI法を用いるた
め、LOCOS法を用いた場合と比較して、素子分離領
域の幅を狭くすることができ、記憶装置の高集積化が可
能となる。
【0114】列方向に並ぶメモリセルについて共通で、
かつ、隣接する同行の2つのメモリセルについても共通
に接続されている共通ソース線CSLを用いるため、集
積度が向上する。共通ソース線CSLが、2本のワード
線WL間の領域に自己整合的に形成されるため、素子特
性、特に各メモリセルに含まれるトランジスタのソース
抵抗が低減する。
【0115】埋め込み絶縁層7が設けられている深さ
は、半導体基板面内においてほぼ均一である。ソース領
域接続用半導体層63を成長するためのシード層として
働く半導体層表面を露出する工程において、埋め込み絶
縁層7をエッチングストッパーとして用いる。凹状の開
口部23内において、ソース領域接続用半導体層63の
表面の高さはほぼ均一になり、凹凸の段差も基板面内に
おいてほぼ均一になる。
【0116】共通ソース線CSL上に金属ケイ化物層又
は金属層が形成されるため、ソース線のシート抵抗が低
減する。共通ソース線CSL上での電圧降下の影響が低
減するため、メモリ動作時、特に記憶情報を一括消去す
る際に、各メモリセル内のフローティングゲートFG中
に蓄積されている電荷量のバラツキが小さくなる。
【0117】本実施の形態による不揮発性半導体記憶装
置の製造方法によれば、共通ソース線を形成する際に、
ソース領域と同列の、STI内の絶縁層とSIMOX基
板の埋め込み絶縁層とを除去することができる。SIM
OX基板の埋め込み絶縁層を除去した時点において、下
部の半導体基板表面が露出してエッチングが自動的に停
止するため凹部の深さが均一になる。凹部の底面に露出
している半導体基板表面をシード層として半導体を成長
し、半導体層が形成された後のソース領域接続用半導体
層とソース領域との間の段差は均一になる。基板面内に
おける各メモリセルの素子特性のバラツキが少なくな
る。
【0118】共通ソース線CSLを形成する際、さら
に、ソース領域とそれに連なる凹部との間に形成される
段差が、凹部内に導電性の半導体層を埋め込むことによ
り低減される。共通ソース線を形成するために金属ケイ
化物層(TiSi)又は金属層(W)を形成する場合
に、断線が生じる可能性が低減する。
【0119】ソース領域接続用半導体層とソース領域と
が繋がるように厚めにソース領域接続用半導体層を成長
すれば、共通ソース線CSLのシート抵抗は一層低減す
る。
【0120】ソース領域上、ドレイン領域上、ワート線
上に低抵抗の金属ケイ化物層又はW層等の導電層が形成
されるため、各領域のシート抵抗が低くなる。個々のト
ランジスタ自身の高性能化が可能になる。
【0121】以上、本実施の形態による不揮発性半導体
記憶素子及びその製造方法について説明したが、その
他、種々の変更、改良、組み合わせ等が可能なことは当
業者には自明であろう。
【0122】以上の実施態様からは、現在請求項とした
発明と、その他、以下のような発明を抽出することがで
きる。
【0123】(1)半導体基板部と、該半導体基板部上
に形成される絶縁層と、該絶縁層上に行方向に所定の間
隔をあけて形成されたストライプ状の第一導電型半導体
層と、隣接する前記第一導電型半導体層間に形成され、
行方向に延在するトレンチ溝と、各トレンチ溝内に行方
向に断続的にかつ列方向に全体として整合して形成され
絶縁層が充填された複数の絶縁層充填部と、列方向に隣
接する前記絶縁層充填部間で前記絶縁層中に形成された
開口部と、少なくとも、前記第一導電型半導体層上に形
成された第一ゲート絶縁膜と、該第一のゲート絶縁膜上
に複数列形成され、前記絶縁層充填部上で列方向に分離
された複数のフローティングゲートと、前記フローティ
ングゲート上に形成された第二のゲート絶縁膜と、該第
二のゲート絶縁膜上に形成され、複数の前記フローティ
ングゲートと同列方向に延在する複数のコントロールゲ
ートと、前記フローティングゲートの一方の側、かつ列
方向に隣接する前記開口部間で前記第一導電型半導体層
に形成され第二導電型を有するソース領域と、前記フロ
ーティングゲートの他方の側、かつ列方向に隣接する絶
縁層充填部間で前記第一導電型半導体層に形成され第二
導電型を有するドレイン領域と、少なくとも列方向に隣
接する複数の前記ソース領域間の開口部に形成されてい
るトレンチ溝内において前記半導体基板部上に形成さ
れ、前記ソース領域に連続し、第二導電型を有するソー
ス領域接続用半導体層と、該ソース領域接続用半導体層
および前記ソース領域上とで列方向に延在して形成され
る導電性膜とを含む不揮発性半導体記憶装置。
【0124】(2)前記導電性膜が少なくとも前記ソー
ス領域接続用半導体層および前記ソース領域の半導体層
と反応して形成された金属ケイ化物膜である上記(1)
記載の不揮発性半導体記憶装置。
【0125】(3)前記導電性膜が少なくとも下地の半
導体層上に選択成長された金属膜である上記(1)記載
の不揮発性半導体記憶装置。
【0126】(4)さらに、行方向に配列された複数の
前記ドレイン領域同士を電気的に接続するドレイン配線
を含む上記(1)から(3)までのいずれかに記載の不
揮発性半導体記憶装置。
【0127】(5)前記ソース領域接続半導体層と前記
ソース領域とが直接接触している上記(1)から(4)
までのいずれかに記載の不揮発性半導体記憶装置。
【0128】(6)前記導電性膜は、前記各ソース領域
及び前記ソース領域接続半導体層の全面を覆っている上
記(1)から(5)までのいずれかに記載の不揮発性半
導体記憶装置。
【0129】(7)さらに、前記ドレイン領域上及び前
記コントロールゲート上に電気的に分離して導電性膜が
形成され、前記導電性膜と同一の組成、厚さを有する他
の導電性膜を含む上記(1)から(6)までのいずれか
に記載の不揮発性半導体記憶装置。
【0130】(8)さらに、前記フローティングゲート
と前記第二のゲート絶縁膜と前記コントロールゲートと
の積層構造の側面に形成されている側壁絶縁膜を含む上
記(1)から(7)までのいずれかに記載の不揮発性半
導体記憶装置。
【0131】(9)さらに、前記第一の導電型半導体層
内で前記ソース領域の底面及び側面を外側から囲み、前
記ソース領域よりも低濃度の第二の導電型不純物を有す
る領域を含む上記(1)から(8)までのいずれかに記
載の不揮発性半導体記憶装置。
【0132】(10)埋め込み絶縁層を有する半導体基
板の表面側に形成された第一導電型半導体層に行方向に
長い複数のトレンチ溝を形成して前記第一導電型半導体
層を列方向に分離する工程と、前記トレンチ溝中に絶縁
層を充填する工程と、少なくとも前記第一導電型半導体
層上に第一ゲート絶縁膜を形成する工程と、該第一のゲ
ート絶縁膜が形成された基板上に導電性の第一の多結晶
シリコン層を形成する工程と、該第一の多結晶シリコン
層を前記トレンチ溝上において所定の間隔をあけて行方
向に除去する除去工程と、少なくとも前記第一の多結晶
シリコン層の外周面上に第二のゲート絶縁膜を形成する
工程と、前記第二のゲート絶縁膜上に第二の多結晶シリ
コン層を形成する工程と、少なくとも該第二の多結晶シ
リコン層、前記第二のゲート絶縁膜、前記第一の多結晶
層を列方向にストライプ状にエッチングして積層構造を
形成する工程と、前記積層構造の両側の前記第一導電型
半導体層中に、第一導電型と逆導電型の第二導電型の不
純物を導入し、ソース領域とドレイン領域とを交互に形
成する工程と、前記積層構造の列方向に沿う両側壁上に
側壁絶縁膜を形成する工程と、列方向に隣接する前記ソ
ース領域間のトレンチ溝内に充填された絶縁層とその下
の前記埋め込み絶縁層とを除去して半導体表面を露出す
る工程と、少なくとも前記埋め込み絶縁層が除去されて
露出した半導体表面上にソース領域接続用半導体層を成
長させる工程と、少なくとも前記ソース領域接続用半導
体層中に第二導電型の不純物を導入する工程と、 少な
くとも前記ソース領域及び前記ソース領域接続用半導体
層を含む同列上に延在する導電性膜を形成する工程とを
含む不揮発性半導体記憶装置の製造方法。
【0133】(11)さらに前記積層構造および前記導
電性膜を覆って前記半導体基板上に層間絶縁膜を形成す
る工程と、前記ドレイン領域上の前記層間絶縁膜に開口
を形成してコンタクトホールを形成する工程と、該コン
タクトホールを介して同行上に並ぶ複数の前記ドレイン
領域を電気的に接続する複数のドレイン配線を形成する
工程とを含む上記(10)に記載の不揮発性半導体記憶
装置の製造方法。
【0134】(12)さらに前記第二の多結晶シリコン
層上に絶縁性の反射防止膜を形成する工程を含む上記
(10)に記載の不揮発性半導体記憶装置の製造方法。
【0135】(13)前記導電性膜を形成する工程が、
前記ソース領域接続用半導体層および前記ソース領域の
半導体層と反応する反応性金属層を前記半導体基板上に
堆積するサブ工程を含む上記(10)に記載の不揮発性
半導体記憶装置の製造方法。
【0136】(14)前記導電性膜を形成する工程が、
前記反応性金属層と前記ソース領域接続用半導体層およ
び前記ソース領域の半導体層前記反応性金属層とを反応
させるサブ工程を含む上記(13)に記載の不揮発性半
導体記憶装置の製造方法。
【0137】(15)前記導電性膜を形成する工程が、
前記反応性金属層と前記ソース領域の半導体層及び前記
ソース領域接続用半導体層とを反応させるサブ工程の後
に、前記側壁絶縁膜の両側面上に残留する未反応金属層
を除去する工程を含む上記(14)に記載の不揮発性半
導体記憶装置の製造方法。
【0138】(16)前記導電性膜を形成する工程は、
前記ソース領域接続用半導体層上および前記ソース領域
上に前記導電性膜を選択成長さる工程を含む上記(1
0)に記載の不揮発性半導体記憶装置の製造方法。
【0139】(17)さらに、前記第一導電型半導体層
中に前記ソース領域の外周面を囲むように、前記ソース
領域よりも不純物濃度が低い第二導電型の低濃度不純物
領域を形成する工程を含む上記(10)に記載の不揮発
性半導体記憶装置。
【0140】
【発明の効果】不揮発性半導体記憶装置に含まれる半導
体素子の寄生抵抗が低減し、半導体素子間の特性のバラ
ツキが低減する。素子分離領域の幅を狭くできる。
【0141】従って、不揮発性半導体記憶装置における
高速化、高均一化、高集積化が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態による不揮発性半導
体記憶装置の平面図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態による不揮発性半導
体装置の製造工程を示す断面図であり、SIMOX基板
の構造を示す。
【図3】本発明の第1の実施の形態による不揮発性半導
体装置の製造工程を示す断面図であり、STI形成のた
めのパターン形成を行った後の構造を示す。(a)は図
1のA‐A’断面に対応する図であり、(b)は図1の
D‐D’断面に対応する図である。
【図4】本発明の第1の実施の形態による不揮発性半導
体装置の製造工程を示す断面図であり、STI形成のた
めのトレンチ溝形成を行った後の構造を示す。図1のA
‐A’断面に対応する図である。
【図5】本発明の第1の実施の形態による不揮発性半導
体装置の製造工程を示す断面図であり、基板面に絶縁層
を堆積した構造を示す。図1のD‐D’断面に対応する
図である。
【図6】本発明の第1の実施の形態による不揮発性半導
体装置の製造工程を示す平面図であり、STI構造を示
す。
【図7】本発明の第1の実施の形態による不揮発性半導
体装置の製造工程を示す断面図であり、STI構造を示
す。図1のD‐D’断面に対応する図である。
【図8】本発明の第1の実施の形態による不揮発性半導
体装置の製造工程を示す断面図であり、第一導電型半導
体層上に第一のゲート絶縁膜を形成した後の構造を示
す。図1のD‐D’断面に対応する図である。
【図9】本発明の第1の実施の形態による不揮発性半導
体装置の製造工程を示す図であり、フローティングゲー
ト加工のためのパターン形成を行った後の構造を示す。
(a)は平面図である。(b)は、B‐B’断面(図
1)を示し、(c)は、D‐D’断面(図1)を示す。
【図10】本発明の第1の実施の形態による不揮発性半
導体装置の製造工程を示す断面図であり、第一の多結晶
シリコン層と第二のゲート絶縁膜とを形成した後の構造
を示す。(a)は、図1のA‐A’断面、B‐B’断面
に対応する。(b)は、図1のC‐C’断面、D‐D’
断面に対応する。
【図11】本発明の第1の実施の形態による不揮発性半
導体装置の製造工程を示す断面図であり、第二の多結晶
シリコン層と反射防止膜とを堆積し、次いでコントロー
ルゲート加工用のレジストパターンを形成した後の構造
を示す。(a)は、図1のA‐A’断面、B‐B’断面
に対応する。(b)は、図1のC‐C’断面、(c)
に、図1のD‐D’断面にそれぞれ対応する。
【図12】本発明の第1の実施の形態による不揮発性半
導体装置の製造工程を示す断面図であり、コントロール
ゲートを加工して積層構造を形成した後の構造を示す。
(a)は図1のA‐A’断面、B‐B’断面に対応す
る。(b)は図1のC‐C’断面、(c)は図1のD‐
D’断面にそれぞれ対応する。
【図13】本発明の第1の実施の形態による不揮発性半
導体装置の製造工程を示す断面図であり、ソース領域に
第二導電型の低濃度不純物層を形成した後の構造を示
す。(a)は、図1のA‐A’断面に対応する。(b)
は、図1のD‐D’断面に対応する。
【図14】本発明の第1の実施の形態による不揮発性半
導体装置の製造工程を示す断面図であり、ソース領域及
びドレイン領域に第二導電型の高濃度不純物層を形成し
た後の構造を示す。(a)は、図1のA‐A’断面に対
応する。(b)は、図1のD‐D’断面に対応する。
【図15】本発明の第1の実施の形態による不揮発性半
導体装置の製造工程を示す断面図であり、積層構造の両
側に側壁を形成した後の構造を示す。(a)は、図1の
A‐A’断面、(b)は、図1のB‐B’断面に対応す
る。
【図16】本発明の第1の実施の形態による不揮発性半
導体装置の製造工程を示す断面図であり、ソース領域と
列方向に連なるSTI領域中の絶縁層と埋め込み絶縁膜
とを除去した後の構造を示す。(a)は、図1のA‐
A’断面、(b)は図1のB‐B’断面に対応する。
(c)は、図1のD‐D’断面にそれぞれ対応する。
【図17】本発明の第1の実施の形態による不揮発性半
導体装置の製造工程を示す断面図であり、半導体が露出
している表面上に半導体層を選択的に成長した構造を示
す。(a)は、図1のA‐A’断面、(b)は図1のB
‐B’断面に対応する。(c)は、図1のD‐D’断面
にそれぞれ対応する。
【図18】本発明の第1の実施の形態による不揮発性半
導体装置の製造工程を示す断面図であり、半導体層を選
択的に成長した領域に第二導電型の不純物を導入した後
の構造を示す。(a)は、図1のA‐A’断面、(b)
は図1のB‐B’断面に対応する。(c)は、図1のD
‐D’断面にそれぞれ対応する。
【図19】本発明の第1の実施の形態による不揮発性半
導体装置の製造工程を示す断面図であり、基板全面にT
i層を蒸着した後の構造を示す。(a)は、図1のA‐
A’断面、(b)は図1のB‐B’断面に対応する。
(c)は、図1のC‐C’断面に、(d)はD‐D’断
面にそれぞれ対応する。
【図20】本発明の第1の実施の形態による不揮発性半
導体装置の製造工程を示す断面図であり、熱処理後に未
反応のTi層を除去した後の構造を示す。(a)は、図
1のA‐A’断面、(b)は図1のB‐B’断面に対応
する。(c)は、図1のC‐C’断面に、(d)はD‐
D’断面にそれぞれ対応する。
【図21】本発明の第1の実施の形態による不揮発性半
導体装置の製造工程を示す断面図であり、層間絶縁膜、
上部配線及びパッシベーション膜を形成した後の構造を
示す。(a)は、図1のA‐A’断面、(b)は図1の
B‐B’断面に対応する。
【図22】本発明の第1の実施の形態による不揮発性半
導体装置の製造工程を示す断面図であり、層間絶縁膜、
上部配線及びパッシベーション膜を形成した後の構造を
示す。(c)は、図1のC‐C’断面に、(d)はD‐
D’断面にそれぞれ対応する。
【図23】本発明の第1の実施の形態による不揮発性半
導体装置の等価回路図を示す。
【図24】発明の第1の実施の形態の変形例による不揮
発性半導体装置の製造工程を示す断面図であり、基板上
に半導体層が露出した表面にW層を選択成長蒸着した後
の構造を示す。(a)は、図1のA‐A’断面、(b)
は図1のB‐B’断面に対応する。(c)は、図1のC
‐C’断面に、(d)はD‐D’断面にそれぞれ対応す
る。
【符号の説明】
M 不揮発性半導体記憶装置 MC メモリセル S ソース D ドレイン FG フローティングゲート CG コントロールゲート CSL 共通ソース線 BL ビット線 WL ワード線 1 半導体基板 1a 半導体基板部 3 絶縁層 5 第一導電型半導体層 11 トレンチ溝 15 絶縁層 21 絶縁層充填部 23 開口部 25 第一ゲート絶縁膜 31 第一の多結晶シリコン層 35 第二のゲート絶縁膜 41 第二の多結晶シリコン層 45 反射防止膜 51 ソース領域 51a 低濃度第二導電層 51b 高濃度第二導電層 55 ドレイン領域 55a 高濃度第二導電層 57 側壁絶縁膜 61 選択成長半導体層 63 ソース領域接続用半導体層 71 導電性膜 71a 金属ケイ化物 71d 未反応金属膜 75a、75b 層間絶縁膜 77 ドレイン配線 83 パッシベーション膜 101 積層構造 103 側壁 105 側壁絶縁膜 107 トレンチ溝の底面 111 コンタクトホール 401 WSi層 405 W層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01L 21/8247 H01L 27/115 H01L 29/788 H01L 29/792

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体基板部と、 該半導体基板部上に形成される絶縁層と、 該絶縁層上に所定の間隔をあけて形成された行方向に延
    在するストライプ状の第一導電型半導体層と、 隣接する前記第一導電型半導体層間に形成され、行方向
    に延在するトレンチ溝と、 各トレンチ溝内に行方向に断続的にかつ列方向に全体と
    して整合して形成され絶縁層が充填された複数の絶縁層
    充填部と、 列方向に隣接する前記絶縁層充填部間で前記絶縁層中に
    形成された開口部と、 少なくとも、前記第一導電型半導体層上に形成された第
    一ゲート絶縁膜と、 該第一のゲート絶縁膜上に複数列形成され、前記絶縁層
    充填部上で列方向に分離された複数のフローティングゲ
    ートと、 前記フローティングゲート上に形成された第二のゲート
    絶縁膜と、 該第二のゲート絶縁膜上に形成され、複数の前記フロー
    ティングゲートと同列方向に延在する複数のコントロー
    ルゲートと、 前記フローティングゲートの一方の側、かつ列方向に隣
    接する前記開口部間で前記第一導電型半導体層に形成さ
    れ第二導電型を有するソース領域と、 前記フローティングゲートの他方の側、かつ列方向に隣
    接する絶縁層充填部間で前記第一導電型半導体層に形成
    され第二導電型を有するドレイン領域と、 少なくとも列方向に隣接する複数の前記ソース領域間の
    開口部に形成されているトレンチ溝内において前記半導
    体基板部上に形成され、前記ソース領域に連続し、第二
    導電型を有するソース領域接続用半導体層と、 該ソース領域接続用半導体層および前記ソース領域上と
    で列方向に延在して形成される導電性膜とを含む不揮発
    性半導体記憶装置。
  2. 【請求項2】 前記導電性膜が少なくとも前記ソース領
    域接続用半導体層および前記ソース領域の半導体層と反
    応して形成された金属ケイ化物膜である請求項1記載の
    不揮発性半導体記憶装置。
  3. 【請求項3】 埋め込み絶縁層を有する半導体基板の表
    面側に形成された第一導電型半導体層に行方向に長い複
    数のトレンチ溝を形成して前記第一導電型半導体層を列
    方向に分離する工程と、 前記トレンチ溝中に絶縁層を充填する工程と、 少なくとも前記第一導電型半導体層上に第一ゲート絶縁
    膜を形成する工程と、 該第一のゲート絶縁膜が形成された基板上に導電性の第
    一の多結晶シリコン層を形成する工程と、 該第一の多結晶シリコン層を前記トレンチ溝上において
    所定の間隔をあけて行方向に除去する除去工程と、 少なくとも前記第一の多結晶シリコン層の外周面上に第
    二のゲート絶縁膜を形成する工程と、 前記第二のゲート絶縁膜上に第二の多結晶シリコン層を
    形成する工程と、 少なくとも該第二の多結晶シリコン層、前記第二のゲー
    ト絶縁膜、前記第一の多結晶層を列方向にストライプ状
    にエッチングして積層構造を形成する工程と、 前記積層構造の両側の前記第一導電型半導体層中に、第
    一導電型と逆導電型の第二導電型の不純物を導入し、ソ
    ース領域とドレイン領域とを交互に形成する工程と、 前記積層構造の列方向に沿う両側壁上に側壁絶縁膜を形
    成する工程と、 列方向に隣接する前記ソース領域間のトレンチ溝内に充
    填された絶縁層とその下の前記埋め込み絶縁層とを除去
    して半導体表面を露出する工程と、 少なくとも前記埋め込み絶縁層が除去されて露出した半
    導体表面上にソース領域接続用半導体層を成長させる工
    程と、 少なくとも前記ソース領域接続用半導体層中に第二導電
    型の不純物を導入する工程と、 少なくとも前記ソース領域及び前記ソース領域接続用半
    導体層を含む同列上に延在する導電性膜を形成する工程
    とを含む不揮発性半導体記憶装置の製造方法。
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