JPH08130264A - 不揮発性半導体記憶装置及びその製造方法 - Google Patents

不揮発性半導体記憶装置及びその製造方法

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JPH08130264A
JPH08130264A JP7251932A JP25193295A JPH08130264A JP H08130264 A JPH08130264 A JP H08130264A JP 7251932 A JP7251932 A JP 7251932A JP 25193295 A JP25193295 A JP 25193295A JP H08130264 A JPH08130264 A JP H08130264A
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film
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 書き込み時の電圧を低くするとともに高集積
化が可能な不揮発性半導体記憶装置及びその製造方法を
提供する。 【解決手段】 素子分離を行うためのシールドゲート電
極103と浮遊ゲート電極109との間に隙間領域10
5′′が設けられ、層間絶縁膜110を介して隙間領域
105′′を埋め込むようにして制御ゲート電極111
が浮遊ゲート電極109上に積層されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電気的にデータの
書き込み及び消去が可能な不揮発性半導体記憶装置及び
その製造方法に関し、スタックゲート型メモリセルを有
する不揮発性半導体記憶装置に用いて好適なものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来より、電気的にデータの書き込み及
び消去が可能な不揮発性半導体記憶装置として、EEP
ROM(Electrically Erasable Programable Read Only
Memory) やフラッシュメモリなどが知られている。
【0003】特に、スタックゲート型メモリセル構造の
フラッシュメモリは、メモリセルが1個の浮遊ゲート型
トランジスタから構成できるので、製造工程を簡略化で
きビット当たりの単価を低くできるとともに高集積、大
容量化が可能となり、ハードディスクやフロッピーディ
スクなどの磁気記録媒体などの置き換えを中心として広
く用いられている。
【0004】これらの不揮発性半導体記憶装置などの半
導体装置に従来から用いられてきた素子分離法としてL
OCOS法などの選択酸化法がある。LOCOS法は製
造方法が簡便で、且つ、素子分離領域と素子領域との境
界部での傾斜が緩やかであるため欠陥の発生を比較的制
御しやすいという利点を有する。
【0005】しかし、高集積化の要請により素子が微細
化されるにつれて、以下のような問題が生じてきた。す
なわち、加工上の観点からは、バーズビークの発生に関
連した素子分離のピッチ及び素子分離酸化膜厚の問題が
ある。また、電気特性上の観点からは、不純物の横方向
拡散に関連したフィールド反転、狭チャネル効果及びパ
ンチスルーの問題がある。
【0006】以下に、図9を参照しながら従来のLOC
OS法を用いて素子分離を行った不揮発性半導体記憶装
置について説明する。図9は、LOCOS法を用いて素
子分離を行った従来のスタックゲート型EEPROMメ
モリセルのワード線(制御ゲート)に沿った方向の断面
図を示す。
【0007】図9において、シリコン基板301上にL
OCOS法により素子分離酸化膜302が形成され、素
子分離酸化膜302の間の素子領域には、トンネル酸化
膜303を介して多結晶シリコン膜からなる浮遊ゲート
304が形成され、さらに、浮遊ゲート304上には、
絶縁膜305を介して多結晶シリコン膜からなるワード
線(制御ゲート)306が形成されている。
【0008】このような構成では、LOCOS法を用い
て素子分離を行っているために、上記のような問題が微
細化及び高集積化の妨げとなっていた。特に、EEPR
OMやフラッシュメモリの場合には、書き込みや消去の
際に、ワード線306に5V以上の高電圧が印加される
ために、素子分離酸化膜302の下に寄生チャネルが形
成されやすく、特別の配慮が必要である。
【0009】そこで、図10に示すようなトレンチ素子
分離法が提案されている。図10は、トレンチ素子分離
法を適用したスタックゲート型EEPROMメモリセル
のワード線に沿った方向の断面図を示す。
【0010】図10において、シリコン基板401上に
トンネル酸化膜層404を介して多結晶シリコン層から
なる浮遊ゲート405が形成され、さらに、浮遊ゲート
405上には絶縁層406を介して多結晶シリコン層か
らなる制御ゲート407が形成されている。そして、シ
リコン基板401、浮遊ゲート405及び制御ゲート4
07はトレンチ(溝)409によってメモリセル毎に素
子分離され、トレンチ409はトレンチ絶縁膜403を
介してBPSG膜402によって埋め込まれ、制御ゲー
ト407はタングステンシリサイドのワード線408に
接続されている。
【0011】この構造では、トレンチ409によって、
素子領域を分離すると同時に、浮遊ゲート405及び制
御ゲート407もメモリセル毎に分離しており、微小な
セル面積を実現するものと期待されている。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図10
に示したようなトレンチ素子分離法では、基板にトレン
チ(溝)を形成しなければならないために、製造工程が
複雑になるという問題があった。また、トレンチの加工
時に発生する欠陥の制御も困難であった。
【0013】また、携帯用機器などを主体とするフラッ
シュメモリの適用分野を考えた場合、電源電圧を低電圧
化し、書き換え動作を高速化することも重要である。こ
のため、単体のメモリセルの動作を考えた場合、トンネ
ル酸化膜に実際に印加される電圧が、ホットエレクトロ
ン注入やFNトンネリングの効率に影響を及ぼし、電源
電圧の低電圧化などを行う場合に重要となってくる。
【0014】すなわち、トンネル酸化膜には制御ゲート
電極に印加される電圧がそのまま印加されるのではな
く、例えば書き込み動作時において実際にトンネル酸化
膜に印加される電圧VPROGは以下の式に示されるように
制御ゲート電極に印加される電圧よりも低い値となる。
【0015】 VPROG=KPROG×VCG …(1) KPROG=CFC/(CFC+CFCH +CFD+CFS) …(2) ここで、KPROG:書き込み動作時の容量結合比 VCG :制御ゲート電極に印加される電圧 CFC :制御ゲート電極と浮遊ゲート電極間の容量 CFCH :浮遊ゲート電極とチャネル領域間の容量 CFD :浮遊ゲート電極とドレイン拡散層間の容量 CFS :浮遊ゲート電極とソース拡散層間の容量 である。
【0016】従って、例えば書き込み動作において、ホ
ットエレクトロン注入やFNトンネリングの効率を向上
させるためには、容量結合比(カップリングレシオ)を
大きくするようにメモリセルの構造を最適化することが
必要である。
【0017】このため、(2)式から明らかなように、
容量結合比を大きくして制御ゲート電極に供給する電圧
を低電圧化し、書き換え速度を速くするためには、制御
ゲート電極と浮遊ゲート電極とがオーバーラップする領
域の面積を大きくすることが効果的である。
【0018】そこで、本発明の目的は、LOCOS法や
トレンチ素子分離法で素子分離された場合のような欠点
を持たず、書き込み時の電圧を低くするとともに高集積
化が可能な不揮発性半導体記憶装置及びその製造方法を
提供することである。
【0019】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ために、本発明の不揮発性半導体記憶装置では、半導体
基板の素子分離領域にシールドゲート絶縁膜を介して形
成されたシールドゲート電極と、前記素子分離領域によ
って素子分離された素子領域に一部の領域がトンネル絶
縁膜を介して接する浮遊ゲート電極と、前記浮遊ゲート
電極上に層間絶縁膜を介して形成されるとともに少なく
とも一部の領域が前記浮遊ゲート電極の下面に絶縁膜を
介して接する制御ゲート電極とを備えている。より具体
的な態様では、本発明の不揮発性半導体記憶装置は、浮
遊ゲートと制御ゲートとを有するスタックゲート型のメ
モリセルがフィールドシールド素子分離構造により互い
に電気的に分離された不揮発性半導体記憶装置であっ
て、前記フィールドシールド素子分離構造は、素子分離
領域において半導体基板上にシールドゲート絶縁膜を介
して形成されたシールドゲート電極、前記シールドゲー
ト電極上に形成されたキャップ絶縁膜、および、前記シ
ールドゲート電極の側面に形成されて前記シールドゲー
ト電極と前記浮遊ゲートとを絶縁分離するサイドウォー
ル絶縁膜を有しており、前記浮遊ゲートは、前記フィー
ルドシールド素子分離構造に囲まれた活性領域において
前記半導体基板上にトンネル絶縁膜を介して形成されて
おり、前記制御ゲートは、前記浮遊ゲート電極の表面を
被覆する容量結合絶縁膜を介して前記浮遊ゲートと対向
するように形成されている不揮発性半導体記憶装置にお
いて、前記浮遊ゲートはその少なくとも一部の領域が所
定の間隙を置いて前記キャップ絶縁膜の上部に形成され
ており、前記制御ゲートは前記間隙を埋め込むように形
成されており、且つ、前記サイドウォール絶縁膜は前記
間隙の側面にも形成されて前記制御ゲートの前記間隙内
部分と前記浮遊ゲートとを絶縁分離している。
【0020】また、本発明に一態様では、前記制御ゲー
ト電極が前記浮遊ゲート電極の下面に絶縁膜を介して接
する領域は、前記シールドゲート電極上に前記層間絶縁
膜を介して形成されている。
【0021】また、本発明の不揮発性半導体記憶装置で
は、第1導電型半導体基板上に所定の間隔で配置される
とともにシールドゲート絶縁膜を介して形成されたシー
ルドゲート電極と前記シールドゲート電極の側面に形成
されたサイドウォール絶縁膜と前記シールドゲート電極
の上面に形成されたキャップ絶縁膜とを有する素子分離
領域と、前記素子分離領域に層間絶縁膜を介して重なっ
て配置されるとともに前記素子分離領域の間の素子領域
にトンネル絶縁膜を介して一部の領域が接する浮遊ゲー
ト電極と、前記浮遊ゲート電極上に前記素子分離領域と
直交する方向に前記層間絶縁膜を介して形成されるとと
もに少なくとも一部の領域が前記浮遊ゲート電極の下面
に前記層間絶縁膜を介して接する制御ゲート電極とを備
えている。
【0022】また、本発明の一態様では、前記制御ゲー
ト電極が多結晶シリコンによって形成されている。
【0023】また、本発明の一態様では、第2導電型の
ソース/ドレイン拡散層が前記素子分離領域の両側に平
行して形成されている。
【0024】また、本発明の不揮発性半導体記憶装置の
製造方法では、第1導電型半導体基板上に第1の絶縁
膜、第1の導電膜、第2の絶縁膜、第3の絶縁膜を順次
形成する工程と、前記第1の絶縁膜、前記第1の導電
膜、前記第2の絶縁膜、前記第3の絶縁膜を所定の方向
に所定の間隔で分離させることにより素子分離領域を形
成する工程と、前記第1の絶縁膜、前記第1の導電膜、
前記第2の絶縁膜、前記第3の絶縁膜の側面にサイドウ
ォール絶縁膜を形成する工程と、前記素子分離領域の間
の素子領域にトンネル絶縁膜を形成する工程と、第2の
導電膜を全面に形成した後、前記素子分離領域上におけ
る前記第2の導電膜の一部を除去する工程と、前記第3
の絶縁膜の少なくとも一部を除去する工程と、前記第2
の導電膜の露出した面全体を覆う層間絶縁膜を形成する
工程と、第3の導電膜を化学的気相成長法により全面に
形成する工程と、前記第3の導電膜、前記層間絶縁膜、
前記第2の導電膜を前記素子分離領域と直交する方向に
所定の間隔で分離させる工程と、前記第3の導電膜をマ
スクとして第2導電型の不純物をイオン注入することに
よりソース/ドレイン拡散層を形成する工程とを備えて
いる。
【0025】また、本発明の不揮発性半導体記憶装置の
製造方法では、第1導電型半導体基板上に第1の絶縁
膜、第1の導電膜、第2の絶縁膜、第3の絶縁膜を順次
形成する工程と、前記第1の絶縁膜、前記第1の導電
膜、前記第2の絶縁膜、前記第3の絶縁膜を所定の方向
に所定の間隔で分離させることにより素子分離領域を形
成する工程と、前記素子分離領域と直交する方向からの
斜めイオン注入により前記素子分離領域の両側にソース
/ドレイン拡散層を形成するとともに前記ソース/ドレ
イン拡散層の間にチャネル領域を形成する工程と、前記
第1の絶縁膜、前記第1の導電膜、前記第2の絶縁膜、
前記第3の絶縁膜の側面にサイドウォール絶縁膜を形成
する工程と、前記素子分離領域の間の素子領域にトンネ
ル絶縁膜を形成する工程と、第2の導電膜を全面に形成
した後、前記素子分離領域上における前記第2の導電膜
の一部を除去する工程と、前記第3の絶縁膜の少なくと
も一部を除去する工程と、前記第2の導電膜の露出した
面全体を覆う層間絶縁膜を形成する工程と、第3の導電
膜を化学的気相成長法により全面に形成する工程と、前
記第3の導電膜、前記層間絶縁膜、前記第2の導電膜を
前記素子分離領域と直交する方向に所定の間隔で分離さ
せる工程とを備えている。
【0026】また、本発明の一態様では、前記第2の絶
縁膜及びサイドウォール絶縁膜がシリコン酸化膜からな
り、前記第3の絶縁膜がシリコン窒化膜からなる。
【0027】本発明の不揮発性半導体記憶装置によれ
ば、シールドゲート絶縁膜を介して形成されたシールド
ゲート電極に所定の電圧を印加することによって素子分
離を行うとともに、制御ゲート電極の一部の領域が浮遊
ゲート電極の下面に絶縁膜を介して接するようにしたの
で、書き込み時の電圧を低くできるとともに高集積化が
可能となる。
【0028】また、本発明の不揮発性半導体記憶装置の
製造方法によれば、第1の導電膜上に第2の絶縁膜を介
して第3の絶縁膜を形成し、第2の導電膜によって覆わ
れた第3の絶縁膜を第2の導電膜に形成された開口部を
通して部分的に除去した後、層間絶縁膜を介して第3の
導電膜を化学的気相成長法により全面に形成するによ
り、第2の導電膜の下面に第3の導電膜の一部が形成さ
れ、工程数をほとんど増大させることなく、第3の導電
膜と第2の導電膜とがオーバーラップする面積を大きく
することができる。
【0029】
【実施例】以下、本発明の第1実施例による不揮発性半
導体記憶装置を図1及び図2を参照しながら説明する。
図1は本発明の第1実施例によるメモリセルのパターン
を示す平面図であり、図2は図1のA−A線で切断した
断面図である。
【0030】図2において、P型シリコン基板101上
には、素子分離を行うシールドゲート電極103がシー
ルドゲート絶縁膜102を介して形成されており、シー
ルドゲート電極103に所定の電圧を印加することによ
りシールドゲート電極103の間に形成される素子領域
を互いに電気的に分離する。また、サイドウォール酸化
膜107がシールドゲート電極103の側面に形成され
るとともにシールドキャップ酸化膜104がシールドゲ
ート電極103の上面に形成されている。
【0031】シールドゲート電極103によって素子分
離されたチャネル領域には、トンネル酸化膜108とし
て50〜130Å程度の膜厚のシリコン酸化膜が熱酸化
によって形成され、トンネル酸化膜108の上部には、
浮遊ゲート電極109として導電性の多結晶シリコン膜
がシールドゲート電極103上に跨がるとともに隙間領
域105′′を有するように形成されている。
【0032】浮遊ゲート電極109の上面、側面及びシ
ールドゲート電極103上に跨がった部分の浮遊ゲート
電極109の下面には、層間絶縁膜110として例えば
シリコン酸化膜/シリコン窒化膜/シリコン酸化膜から
なる酸化膜厚換算で150〜200Å程度の膜厚のON
O絶縁膜が形成され、層間絶縁膜110の外周部には、
制御ゲート電極111として導電性の多結晶シリコン膜
が隙間領域105′′を埋め込むように形成されてい
る。
【0033】また、図1のA−A線と直交する方向で
は、浮遊ゲート電極109の両側にN型のドレイン拡散
層113及びソース拡散層114が形成されており、ド
レイン拡散層113及びソース拡散層114は2つの浮
遊ゲート電極109で共有されている。ドレイン拡散層
113及びソース拡散層114には、不純物として砒素
が1×1018〜1×1021cm-3程度の表面濃度で導入さ
れている。また、ドレイン拡散層113は、ドレインコ
ンタクト115を介して不図示の金属配線層に接続され
ており、ソース拡散層114もソースコンタクト116
を介して不図示の金属配線層に接続されている。
【0034】次に、本発明の第1実施例による不揮発性
半導体記憶装置の動作を図3を参照しながら説明する。
図3は、本発明の第1実施例による不揮発性半導体記憶
装置のメモリセルアレイの一部を等価的に示す回路図で
ある。
【0035】書き込み時において、例えばメモリセルト
ランジスタT3を選択する場合、図示しないデコーダに
より例えばビット線D0に6V、ビット線D1に0V、
ソース線S0に0V、ワード線W1に10V、ワード線
W0、W2に0Vを印加することにより、メモリセルト
ランジスタT3のドレイン拡散層113に6V、ソース
拡散層114に0V、制御ゲート電極111に10Vの
電圧を与える。
【0036】このため、メモリセルトランジスタT3の
チャネル領域に電流が流れ、ドレイン拡散層113の近
傍のチャネル領域に生成されたピンチオフ領域において
電界により加速された電子がホットエレクトロンとな
り、トンネル酸化膜108のエネルギー障壁を越えて浮
遊ゲート電極109に注入される。注入された電子は、
電気的に浮遊状態にある浮遊ゲート電極109中に保持
されるので、メモリセルトランジスタT3のしきい値電
圧は、例えば初期状態の2V程度から7V程度に上昇し
書き込みが行われる。
【0037】また、消去時において、図示しないデコー
ダにより例えばビット線D0、D1を開放にし、ソース
線S0に12V、ワード線W0〜W2に0Vを印加する
ことにより、ドレイン拡散層113を浮遊状態とし、ソ
ース拡散層114に12V、制御ゲート電極111に0
Vの電圧を与える。
【0038】このため、浮遊ゲート電極109中の電子
が、FNトンネリングによりトンネル酸化膜108を介
してソース拡散層114に引き抜かれ、メモリセルトラ
ンジスタT3〜T6のしきい値電圧は例えば7V程度か
ら2V程度に下降しセクター消去が行われる。
【0039】また、読み出し時においては、例えばメモ
リセルトランジスタT3を選択する場合、図示しないデ
コーダにより例えばビット線D0に1V、ビット線D1
に0V、ソース線S0に0V、ワード線W1に5V、ワ
ード線W0、W2に0Vを印加することにより、メモリ
セルトランジスタT3のドレイン拡散層113に1V、
ソース拡散層114に0V、制御ゲート電極111に5
Vの電圧を与え、メモリセルトランジスタT3に電流が
流れるかどうかを不図示のセンスアンプにより検出す
る。
【0040】この第1実施例において、書き込み時に制
御ゲート電極111に印加する電圧を従来の12V程度
から10V程度に減少でき、動作時における低電圧化が
可能となる。
【0041】以上説明したように、本発明の第1実施例
による不揮発性半導体記憶装置によれば、素子分離領域
にシールドゲート絶縁膜102を介してシールドゲート
電極103を形成し、シールドゲート電極103に例え
ば電源電圧Vccなどの所定の電圧を印加することにより
シールドゲート電極103の間に形成される素子領域を
互いに電気的に分離しているので、LOCOS法に比べ
て素子領域における寸法シフトを抑制でき、メモリセル
の面積を縮小できる。また、素子分離領域にチャネルス
トップ不純物層を形成する必要がないため素子間の狭チ
ャネル効果を抑制できる。さらに、シールドゲート電極
103は基準電位に固定されるため、ワード線に高電圧
が印加された場合でも、寄生チャネルが発生することを
防止できる。また、浮遊ゲート電極109の上下面から
制御電圧を印加することにより、セルサイズを大きくす
ることなく浮遊ゲート電極109と制御ゲート電極11
1との容量結合比を向上でき、低電圧の書き込みが可能
となる。
【0042】次に、本発明の第1実施例による不揮発性
半導体記憶装置の製造方法を図4を参照しながら説明す
る。図4は、本発明の第1実施例による不揮発性半導体
記憶装置の製造方法を工程順に示す断面図である。
【0043】まず、図4(a)に示すように、P型シリ
コン基板101に熱酸化法又はCVD法によって、厚み
が50〜100nm程度のシリコン酸化膜102′を形
成する。そして、CVD法によって、厚みが100〜3
00nm程度のP又はN型にドープされた多結晶シリコ
ン膜103′、厚みが100〜300nm程度のシリコ
ン酸化膜104′、厚みが100〜200nm程度のシ
リコン窒化膜105′を順次形成する。
【0044】次に、図4(b)に示すように、シリコン
酸化膜102′、多結晶シリコン膜103′、シリコン
酸化膜104′、シリコン窒化膜105′をフォトリソ
グラフィー及び異方性ドライエッチングによってパター
ニングし、素子分離領域にシールドゲート酸化膜10
2、シールドゲート電極103、シールドキャップ酸化
膜104、シールドキャップ窒化膜105を形成する。
その後、厚みが100〜300nm程度のシリコン酸化
膜を全面に堆積し、異方性ドライエッチングを施すこと
により、サイドウォール酸化膜107をシールドゲート
電極103の側壁に形成する。
【0045】次に、図4(c)に示すように、ウエット
エッチングにより素子領域のP型シリコン基板11の表
面を露出させた後、熱酸化法によってトンネル酸化膜1
08として10nm程度の膜厚のシリコン酸化膜を形成
する。なお、トンネル酸化膜108として酸化膜を急速
熱処理法を用いて窒化した酸窒化膜を使用してもよい。
その後、100〜300nm程度の膜厚の導電性多結晶
シリコン膜をCVD法などにより形成し、フォトリソグ
ラフィー及びドライエッチングにより、シールドゲート
電極103上において前記多結晶シリコン膜を図1のA
−A方向に分離させて浮遊ゲート電極109を形成す
る。
【0046】次に、図4(d)に示すように、熱リン酸
を用いたウエットエッチングによりシールドキャップ窒
化膜105の少なくとも一部を除去し、浮遊ゲート電極
109とシールドキャップ酸化膜104との間に隙間領
域15′′を形成する。その後、浮遊ゲート電極109
の上部、側部及び隙間領域15′′における浮遊ゲート
電極109の下面上に、層間絶縁膜110として例えば
シリコン酸化膜/シリコン窒化膜/シリコン酸化膜から
なる酸化膜厚換算で15〜20nm程度の膜厚のONO
絶縁膜を形成する。なお、ONO絶縁膜の下層のシリコ
ン酸化膜はCVD法又は900〜1000℃の熱酸化法
により10nm程度の膜厚に形成し、シリコン窒化膜は
CVD法により10nm程度の膜厚に形成し、ONO絶
縁膜の上層のシリコン酸化膜はCVD法又は900〜1
000℃の熱酸化法により5nm程度の膜厚に形成す
る。
【0047】次に、図4(e)に示すように、CVD法
などにより層間絶縁膜110の表面を覆うように導電性
の多結晶シリコン膜を形成した後、フォトリソグラフィ
ー及びドライエッチングにより前記多結晶シリコン膜を
図1のA−A方向と直交する方向に分離させ、制御ゲー
ト電極111を形成する。この時、浮遊ゲート電極10
9及び層間絶縁膜110も同時にエッチングを行い、浮
遊ゲート電極109及び層間絶縁膜110も図1のA−
A方向と直交する方向に分離させる。なお、制御ゲート
電極111は、シート抵抗の低減のためポリサイドやシ
リサイド構造としてもよい。
【0048】次に、制御ゲート電極111をマスクとし
て砒素などの不純物を注入エネルギー50〜90ke
V、ドーズ量5×1015cm-2の条件でイオン注入する
ことにより、図1のN型のドレイン拡散層113及びソ
ース拡散層114を形成する。そして、CVD法により
層間絶縁膜として燐及びボロンを含んだシリコン酸化膜
(BPSG膜)を形成し、ドレインコンタクト115及
びソースコンタクト116を開口した後、スパッタ法に
よってAl−Si−Cuなどの金属配線層を形成する。
【0049】以上により、簡便な方法で浮遊ゲート電極
109の上面及び下面の一部に制御ゲート電極111を
形成できるとともに寸法シフトの発生しない素子分離領
域を形成できる。
【0050】次に、本発明の第2実施例による不揮発性
半導体記憶装置を図5及び図6を参照しながら説明す
る。図5は本発明の第2実施例によるメモリセルのパタ
ーンを示す平面図であり、図6は図5のA−A線で切断
した断面図である。
【0051】図6において、P型シリコン基板201上
には、素子分離を行うシールドゲート電極203がシー
ルドゲート絶縁膜202を介して形成されており、シー
ルドゲート電極203に所定の電圧を印加することによ
りシールドゲート電極203の間に形成される素子領域
を互いに電気的に分離する。また、サイドウォール窒化
膜207がシールドゲート電極203の側面に形成され
るとともにシールドキャップ酸化膜204がシールドゲ
ート電極203の上面に形成されている。さらに、シー
ルドゲート電極203の下方のP型シリコン基板201
にはソース/ドレインとなる埋め込み拡散層206が形
成されている。この埋め込み拡散層206は、浮遊ゲー
ト電極209の一部の領域にオーバーラップするように
形成されており、不純物として砒素が1×1018〜1×
1021cm-3程度の表面濃度で導入されている。
【0052】シールドゲート電極203によって素子分
離されたチャネル領域には、トンネル酸化膜208とし
て50〜130Å程度の膜厚のシリコン酸化膜が熱酸化
により形成され、トンネル酸化膜208の上部に浮遊ゲ
ート電極209として導電性の多結晶シリコン膜が隙間
領域205′′を有するようにシールドゲート電極20
3に跨がって形成されている。
【0053】浮遊ゲート電極209の上面、側面及びシ
ールドゲート電極203上に跨がった部分の浮遊ゲート
電極209の下面には、層間絶縁膜210として例えば
シリコン酸化膜/シリコン窒化膜/シリコン酸化膜から
なる酸化膜厚換算で150〜200Å程度の膜厚のON
O絶縁膜が形成され、層間絶縁膜210の外周部には、
制御ゲート電極211として導電性の多結晶シリコン膜
が隙間領域205′′を埋め込むように形成されてい
る。
【0054】図5に示すように、埋め込み拡散層206
は、ワード線に直交する方向のメモリセルに共通に形成
されている。そして、埋め込み拡散層206の一方(ド
レイン)は、所定ブロック毎に設けられたビットコンタ
クトを介してビット線に接続しており、他方(ソース)
は、やはり所定ブロック毎に設けられたソースコンタク
トを介してソース線に接続されている。すなわち、各ブ
ロック内では、シリコン基板201内の埋め込み拡散層
206の一方(ドレイン)がビット線を構成し、他方
(ソース)がソース線を構成している。このような構成
により、各メモリセルにおけるビットコンタクト及びソ
ースコンタクトが不要となり、その結果、各メモリセル
の面積縮小が可能となる。
【0055】次に、本発明の第2実施例による不揮発性
半導体記憶装置の動作を図7を参照しながら説明する。
図7は本発明の第2実施例による不揮発性半導体記憶装
置を等価的に示す回路図である。
【0056】書き込み時において、例えばメモリセルト
ランジスタT5を選択する場合、図示しないデコーダに
より例えばビット線D1に3V、ビット線D0、D2に
0V、ソース線S0に0V、ワード線W1に−9V、ワ
ード線W0、W2、W3に0V、基板201に0V、選
択ワード線SW1に3V、選択ワード線SW2に0Vを
印加することにより、選択トランジスタST2をオン、
選択トランジスタST5をオフさせ、メモリセルトラン
ジスタT5のソース拡散層を浮遊状態とし、ドレイン拡
散層に3V、、制御ゲート電極211に−9Vの電圧を
与える。
【0057】このため、FNトンネリングにより浮遊ゲ
ート電極209中の電子がドレイン拡散層に引き抜かれ
メモリセルトランジスタT5の書き込みが行われる。
【0058】また、消去時において、図示しないデコー
ダにより例えばビット線D0〜D2に0V、ソース線S
0に0V、ワード線W1に13V、ワード線W0、W
2、W3に0V、基板201に0V、選択ワード線SW
1、SW2に3Vを印加することにより、選択トランジ
スタST2、ST5をオンさせ、ドレイン拡散層及びソ
ース拡散層に0V、制御ゲート電極211に0Vの電圧
を与える。
【0059】このため、FNトンネリングにより基板2
01からワード線W1に接続されているメモリセルトラ
ンジスタT4〜T6に電子が注入され、セクター消去が
おこなわれる。
【0060】また、読み出し時においては、例えばメモ
リセルトランジスタT5を選択する場合、図示しないデ
コーダにより例えばビット線D1に1V、ビット線D
0、D2に0V、ソース線S0に0V、ワード線W1に
3V、ワード線W0、W2、W3に0V、基板201に
0V、選択ワード線SW1、SW2に3Vを印加するこ
とにより、選択トランジスタST2、ST5をオンさ
せ、メモリセルトランジスタT5のドレイン拡散層に1
V、ソース拡散層に0V、制御ゲート電極211に3V
の電圧を与え、メモリセルトランジスタT5に電流が流
れるかどうかを不図示のセンスアンプで検出する。
【0061】この第2実施例において、制御ゲート電極
211と浮遊ゲート電極209の容量結合比が向上して
いるので、書き込み時における制御ゲート電極211に
印加する電圧を減少でき、動作時における低電圧化が可
能となる。
【0062】以上説明したように、本発明の第2実施例
による不揮発性半導体記憶装置によれば、素子分離領域
にシールドゲート絶縁膜202を介してシールドゲート
電極203を形成し、シールドゲート電極203に所定
の電圧を印加することによりシールドゲート電極203
の間に形成される素子領域を互いに電気的に分離すると
ともにソース/ドレインを埋め込み拡散層206として
ドレインコンタクトやソースコンタクトをなくすように
したので、従来に比べてメモリセルの面積のより一層の
縮小が可能になる。また、浮遊ゲート電極209の上下
面から制御電圧を印加することにより、セルサイズを大
きくすることなく浮遊ゲート電極209と制御ゲート電
極211との容量結合比を向上でき、低電圧の書き込み
が可能となる。
【0063】次に、本発明の第2実施例による製造方法
を図8を参照しながら説明する。図8は、本発明の第2
実施例による製造方法を工程順に示す概略断面図であ
る。
【0064】まず、図8(a)に示すように、P型シリ
コン基板201に熱酸化法又はCVD法によって、厚み
が50〜100nm程度のシリコン酸化膜202′を形
成する。そして、CVD法によって、厚みが100〜3
00nm程度のP又はN型にドープされた多結晶シリコ
ン膜203′、厚みが100〜300nm程度のシリコ
ン酸化膜204′、厚みが100〜200nm程度のシ
リコン窒化膜205′を順次形成する。
【0065】次に、図8(b)に示すように、シリコン
酸化膜202′、多結晶シリコン膜203′、シリコン
酸化膜204′、シリコン窒化膜205′をフォトリソ
グラフィー及び異方性ドライエッチングによってパター
ニングし、素子分離領域にシールドゲート酸化膜20
2、シールドゲート電極203、シールドキャップ酸化
膜204、シールドキャップ窒化膜205を形成する。
【0066】次に、図8(c)に示すように、斜めイオ
ン注入212によりシールドゲート酸化膜202、シー
ルド電極203、シールドキャップ絶縁膜204、シー
ルドキャップ窒化膜205をマスクとしてシリコン基板
201内に砒素を打ち込み、埋め込み拡散層206を形
成する。この時の条件としては、砒素を打ち込む場合、
エネルギーを50〜90keV、ドーズ量を5×1015
cm-2に設定する。
【0067】さらに、打ち込みの角度θは、シールドゲ
ート酸化膜202、シールド電極203、シールドキャ
ップ絶縁膜204、シールドキャップ窒化膜205の膜
厚の合計(高さ)をa、間隔をbとすると、 θ=tan-1(a/b) で与えられる。例えば、シールドゲート酸化膜202、
シールド電極203、シールドキャップ絶縁膜204、
シールドキャップ窒化膜205の厚みがそれぞれ50n
m、100nm、100nm、100nm(a=0.3
5μm)で、間隔bが1μmの時、打ち込みの角度θは
およそ20〜21°となり、シールドゲート酸化膜20
2、シールド電極203、シールドキャップ絶縁膜20
4、シールドキャップ窒化膜205の厚みがそれぞれ1
00nm、300nm、200nm、300nm(a=
0.9μm)で、間隔bが1μmの時、打ち込みの角度
θはおよそ42〜45°となる。
【0068】このように基板201に対して斜め方向か
らイオン注入212を行うことにより、シールドゲート
酸化膜202、シールド電極203、シールドキャップ
絶縁膜204、シールドキャップ窒化膜205がマスク
となって、それらの端部近傍部分に、互いに離隔した埋
め込み拡散層206が自己整合的に形成される。そし
て、この時打ち込まれた不純物が後の熱処理によって若
干横方向に拡散し、シールドゲート酸化膜202の下方
に一部が重なった形の埋め込み拡散層206が形成され
る。
【0069】次に、図8(d)に示すように、厚みが1
00〜300nm程度のシリコン窒化膜を全面に堆積
し、異方性ドライエッチングを施すことにより、サイド
ウォール窒化膜207をシールドゲート電極203の側
壁に形成する。その後、ウエットエッチングにより素子
領域のP型シリコン基板201の表面を露出させた後、
熱酸化法によってトンネル酸化膜208として10nm
程度の膜厚のシリコン酸化膜を形成する。この時、シー
ルド電極203を構成する多結晶シリコンも同時に酸化
されないようにするため、シールドキャップ絶縁膜20
4及びサイドウォール窒化膜207は、いずれも、耐酸
化性を有するシリコン窒化膜で構成するのが望ましい
が、一方又は両方ともシリコン酸化膜であってもよい。
なお、トンネル酸化膜208として酸化膜を急速熱処理
法を用いて窒化した酸窒化膜を使用してもよい。その
後、100〜300nm程度の膜厚の導電性多結晶シリ
コン膜をCVD法などにより形成し、フォトリソグラフ
ィー及びドライエッチングにより、シールドゲート電極
203上において前記多結晶シリコン膜を図5のB−B
方向に分離させて浮遊ゲート電極209を形成する。
【0070】次に、図8(e)に示すように、熱リン酸
を用いたウエットエッチングによりシールドキャップ窒
化膜205の少なくとも一部を除去し、浮遊ゲート電極
209とシールドキャップ酸化膜204との間に隙間領
域205′′を形成する。その後、浮遊ゲート電極10
9の上部、側部及び隙間領域205′′における浮遊ゲ
ート電極209の下面上に、層間絶縁膜210として例
えばシリコン酸化膜/シリコン窒化膜/シリコン酸化膜
からなる酸化膜厚換算で15〜20nm程度の膜厚のO
NO絶縁膜を形成する。なお、ONO絶縁膜の下層のシ
リコン酸化膜はCVD法又は900〜1000℃の熱酸
化法により10nm程度の膜厚に形成し、シリコン窒化
膜はCVD法により10nm程度の膜厚に形成し、ON
O絶縁膜の上層のシリコン酸化膜はCVD法又は900
〜1000℃の熱酸化法により5nm程度の膜厚に形成
する。
【0071】次に、CVD法などにより層間絶縁膜21
0の表面を覆うように導電性の多結晶シリコン膜を形成
した後、フォトリソグラフィー及びドライエッチングに
より前記多結晶シリコン膜を図5のB−B方向と直交す
る方向にに分離させ、制御ゲート電極211を形成す
る。この時、浮遊ゲート電極209及び層間絶縁膜21
0も同時にエッチングを行い、浮遊ゲート電極209及
び層間絶縁膜210も図5のB−B方向と直交する方向
に分離させる。なお、制御ゲート電極211は、シート
抵抗の低減のためポリサイドやシリサイド構造としても
よい。
【0072】以上により、簡便な方法で浮遊ゲート電極
209の上面及び下面の一部に制御ゲート電極211を
形成できるとともにソース/ドレインを埋め込み拡散層
206としてドレインコンタクトやソースコンタクトを
なくすことができる。
【0073】また、本発明は、記憶装置に限らずゲー
ト、ソース及びドレインを有する各種半導体装置の製造
方法に適用が可能である。それらの場合、上述した製造
方法において、ゲート構造の形成方法のみを異ならせれ
ばよい。例えば、MOSトランジスタを形成する場合、
図8(d)〜(e)の工程において、シリコン基板20
1の表面にゲート酸化膜を形成した後、その上に、多結
晶シリコン膜等からなるゲート配線をパターン形成すれ
ばよい。
【0074】さらに、以上に説明した実施例では、浮遊
ゲート108、208を有するスタックゲート型EEP
ROMの場合を説明したが、本発明は、同様に高電圧を
印加するMNOS型の不揮発性半導体記憶装置について
も、殆ど同様にして適用が可能である。
【0075】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
シールドゲート絶縁膜を介して形成されたシールドゲー
ト電極に所定の電圧を印加することによって素子分離を
行うとともに、制御ゲート電極の一部の領域が浮遊ゲー
ト電極の下面に絶縁膜を介して接するようにしたので、
メモリセルの面積を大きくすることなしに容量結合比を
大きくすることができ、メモリセルの動作時における低
電圧化及び、高速化が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例による不揮発性半導体記憶
装置のメモリセルのパターンを示す平面図である。
【図2】本発明の第1実施例による不揮発性半導体記憶
装置のメモリセルの構造を示す断面図である。
【図3】本発明の第1実施例による不揮発性半導体記憶
装置を等価的に示す回路図である。
【図4】本発明の第1実施例による不揮発性半導体記憶
装置の製造方法を工程順に示す断面図である。
【図5】本発明の第2実施例による不揮発性半導体記憶
装置のメモリセルのパターンを示す平面図である。
【図6】本発明の第2実施例による不揮発性半導体記憶
装置のメモリセルの構造を示す断面図である。
【図7】本発明の第2実施例による不揮発性半導体記憶
装置を等価的に示す回路図である。
【図8】本発明の第2実施例による不揮発性半導体記憶
装置の製造方法を工程順に示す断面図である。
【図9】従来の不揮発性半導体記憶装置のメモリセルの
構造を示す断面図である。
【図10】従来の不揮発性半導体記憶装置のメモリセル
の構造を示す断面図である。
【符号の説明】
101、201 P型シリコン半導体基板 102、202 シールドゲート絶縁膜 102′、202′ シリコン酸化膜 103、203 シールドゲート電極 103′、203′ 多結晶シリコン膜 104、204 シールドキャップ酸化膜 104′、204′ シリコン酸化膜 105、205 シールドキャップ窒化膜 105′、205′ シリコン窒化膜 105′′、205′′ 隙間領域 206 埋め込み拡散層 107 サイドウォール酸化膜 207 サイドウォール窒化膜 108、208 トンネル酸化膜 109、209 浮遊ゲート電極 110、210 層間絶縁膜 111、211 制御ゲート電極 113 ドレイン拡散層 114 ソース拡散層 115 ドレインコンタクト 116 ソースコンタクト T1〜T12 メモリセルトランジスタ ST1〜ST6 選択トランジスタ D0〜D2 ビット線 W0〜W3 ワード線 S0 ソース線 SW1、SW2 選択ワード線
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H01L 27/115

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体基板の素子分離領域にシールドゲ
    ート絶縁膜を介して形成されたシールドゲート電極と、 前記素子分離領域によって素子分離された素子領域に一
    部の領域がトンネル絶縁膜を介して接する浮遊ゲート電
    極と、 前記浮遊ゲート電極上に層間絶縁膜を介して形成される
    とともに少なくとも一部の領域が前記浮遊ゲート電極の
    下面に絶縁膜を介して接する制御ゲート電極とを備える
    ことを特徴とする不揮発性半導体記憶装置。
  2. 【請求項2】 前記制御ゲート電極が前記浮遊ゲート電
    極の下面に絶縁膜を介して接する領域は、前記シールド
    ゲート電極上に前記層間絶縁膜を介して形成されている
    ことを特徴とする請求項1に記載の不揮発性半導体記憶
    装置。
  3. 【請求項3】 第1導電型半導体基板上に所定の間隔で
    配置されるとともにシールドゲート絶縁膜を介して形成
    されたシールドゲート電極と前記シールドゲート電極の
    側面に形成されたサイドウォール絶縁膜と前記シールド
    ゲート電極の上面に形成されたキャップ絶縁膜とを有す
    る素子分離領域と、 前記素子分離領域に層間絶縁膜を介して重なって配置さ
    れるとともに前記素子分離領域の間の素子領域にトンネ
    ル絶縁膜を介して一部の領域が接する浮遊ゲート電極
    と、 前記浮遊ゲート電極上に前記素子分離領域と直交する方
    向に前記層間絶縁膜を介して形成されるとともに少なく
    とも一部の領域が前記浮遊ゲート電極の下面に前記層間
    絶縁膜を介して接する制御ゲート電極とを備えることを
    特徴とする不揮発性半導体記憶装置。
  4. 【請求項4】 前記制御ゲート電極が多結晶シリコンに
    よって形成されていることを特徴とする請求項1〜3の
    いずれか一項に記載の不揮発性半導体記憶装置。
  5. 【請求項5】 第2導電型のソース/ドレイン拡散層が
    前記素子分離領域の両側に平行して形成されていること
    を特徴とする請求項3又は4に記載の不揮発性半導体記
    憶装置。
  6. 【請求項6】 第1導電型半導体基板上に第1の絶縁
    膜、第1の導電膜、第2の絶縁膜、第3の絶縁膜を順次
    形成する工程と、 前記第1の絶縁膜、前記第1の導電膜、前記第2の絶縁
    膜、前記第3の絶縁膜を所定の方向に所定の間隔で分離
    させることにより素子分離領域を形成する工程と、 前記第1の絶縁膜、前記第1の導電膜、前記第2の絶縁
    膜、前記第3の絶縁膜の側面にサイドウォール絶縁膜を
    形成する工程と、 前記素子分離領域の間の素子領域にトンネル絶縁膜を形
    成する工程と、 第2の導電膜を全面に形成した後、前記素子分離領域上
    における前記第2の導電膜の一部を除去する工程と、 前記第3の絶縁膜の少なくとも一部を除去する工程と、 前記第2の導電膜の露出した面全体を覆う層間絶縁膜を
    形成する工程と、 第3の導電膜を化学的気相成長法により全面に形成する
    工程と、 前記第3の導電膜、前記層間絶縁膜、前記第2の導電膜
    を前記素子分離領域と直交する方向に所定の間隔で分離
    させる工程と、 前記第3の導電膜をマスクとして第2導電型の不純物を
    イオン注入することによりソース/ドレイン拡散層を形
    成する工程とを備えることを特徴とする不揮発性半導体
    記憶装置の製造方法。
  7. 【請求項7】 第1導電型半導体基板上に第1の絶縁
    膜、第1の導電膜、第2の絶縁膜、第3の絶縁膜を順次
    形成する工程と、 前記第1の絶縁膜、前記第1の導電膜、前記第2の絶縁
    膜、前記第3の絶縁膜を所定の方向に所定の間隔で分離
    させることにより素子分離領域を形成する工程と、 前記素子分離領域と直交する方向からの斜めイオン注入
    により前記素子分離領域の両側にソース/ドレイン拡散
    層を形成するとともに前記ソース/ドレイン拡散層の間
    にチャネル領域を形成する工程と、 前記第1の絶縁膜、前記第1の導電膜、前記第2の絶縁
    膜、前記第3の絶縁膜の側面にサイドウォール絶縁膜を
    形成する工程と、 前記素子分離領域の間の素子領域にトンネル絶縁膜を形
    成する工程と、 第2の導電膜を全面に形成した後、前記素子分離領域上
    における前記第2の導電膜の一部を除去する工程と、 前記第3の絶縁膜の少なくとも一部を除去する工程と、 前記第2の導電膜の露出した面全体を覆う層間絶縁膜を
    形成する工程と、 第3の導電膜を化学的気相成長法により全面に形成する
    工程と、 前記第3の導電膜、前記層間絶縁膜、前記第2の導電膜
    を前記素子分離領域と直交する方向に所定の間隔で分離
    させる工程とを備えることを特徴とする不揮発性半導体
    記憶装置の製造方法。
  8. 【請求項8】 前記第2の絶縁膜及びサイドウォール絶
    縁膜がシリコン酸化膜からなり、前記第3の絶縁膜がシ
    リコン窒化膜からなることを特徴とする請求項6又は7
    に記載の不揮発性半導体記憶装置の製造方法。
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