JP3464343B2 - ドキュメント編集装置 - Google Patents

ドキュメント編集装置

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JP3464343B2
JP3464343B2 JP11963996A JP11963996A JP3464343B2 JP 3464343 B2 JP3464343 B2 JP 3464343B2 JP 11963996 A JP11963996 A JP 11963996A JP 11963996 A JP11963996 A JP 11963996A JP 3464343 B2 JP3464343 B2 JP 3464343B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ドキュメント編集
装置に関し、さらに詳細には、ワードプロセッサ、デス
クトップ・パブリッシング・システム、汎用的な2次元
ドローイングシステムあるいは回路図エディタなどのよ
うな、文書または図形を編集する装置、ならびにハイパ
ーテキスト表示システム、図面データ表示装置あるいは
画像表示装置などの文書または図形を表示する装置に用
いて好適なドキュメント編集装置に関する。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】従
来、ワードプロセッサやデスクトップ・パブリッシング
・システムにおいて、複数のページから構成されるドキ
ュメントを編集する場合や、あるいは当該ドキュメント
を表示する場合において、ドキュメントを表示装置の画
面上に表示する際には、ドキュメントの中の一つのペー
ジのみを表示する方法や、多くても二ページ分程度を表
示する方法がとられてきた。
【0003】一般的に、こうした表示方法が行われてき
た理由は、表示装置の解像度や人間の視力には限界があ
り、こうした限界に適合させるためであった。
【0004】そして、表示装置の画面上に現在表示され
ているページが、ドキュメント全体の中でどのような位
置関係にあるのか表示する手段としては、例えば、全体
のページ数と画面上に表示されているページのページ数
とを示す文字を表示する方法があった。
【0005】しかしながら、こうした文字による表示で
は、全体の位置関係を視覚的、直感的に把握することが
困難であるという問題点があった。
【0006】また、一つのページを一つのアイコンで表
現し、こうしたアイコンをページ順に並べて表示する方
法もあった。
【0007】この方法は、上記した全体のページ数と画
面上に表示されているページのページ数とを示す文字を
表示する方法と比較すると、視覚的にページの位置関係
を把握し易い点で優れているが、多数のページから構成
されるドキュメントを編集あるいは表示する場合には、
ページを表現するアイコンを画面上に一度に全て表示す
ることができないという問題点があった。
【0008】なお、プレゼンテーションスライド作成シ
ステムにおいては、ページを縮小した大きさによって一
覧表示する機能が存在するが、これも上記した方法と同
様に、書籍や論文などの多数のページからなるドキュメ
ントを表示する際には、表示装置の画面上に一度にドキ
ュメントの全ページを表示することができないという問
題点があった。
【0009】なお、上記したと同様な問題点は、ワード
プロセッサやデスクトップ・パブリッシング・システム
に限らず、上記した「発明の属する技術分野」の項にお
いて記載した各種の分野における編集システムや表示シ
ステムについても該当するものである。
【0010】また、ドキュメント内における現在編集し
ている位置を間接的に利用者に把握させる方法として、
ドキュメントを「章」、「節」、「段落」などの階層的
なツリー構造を持ったデータとして表現し、これら
「章」、「節」、「段落」などの階層を指定するような
方法がある。
【0011】しかしながら、このようにドキュメントを
階層的な構造を持ったデータとして表現する方法におい
ては、ユーザーは、ツリー構造に階層化された構造とい
う、極めて自由度の少ない方法でドキュメントを構成す
ることを強制されるばかりでなく、編集システムを作成
する開発者にとっても実装が複雑になるという問題点が
あった。
【0012】即ち、ドキュメントをツリー構造のような
階層的な構造を持ったデータとして表現する方法におい
ては、予め作成された原稿を入力するような場合はとも
かくとして、ユーザー自身が考えながら入力してドキュ
メントを作成していく際には、以下の重要な2点の要
件、即ち、 (1)書きたいところから自由に書き始めることができ
るという要件 (2)予めユーザーがドキュメント全体の構造を固定せ
ずに柔軟にドキュメントを作成したいという要件 を満足することができず、非常に不向きであった。
【0013】本発明は、従来の技術の有するこのような
種々の問題点に鑑みてなされたものであり、その目的と
するところは、ユーザーがドキュメントの量やドキュメ
ント内の位置関係を視覚的、直感的に把握することがで
きるようにするとともに、ドキュメント全体の構造を容
易に把握することを可能にし、自由な構造のドキュメン
トを容易に作成することができるようにしたドキュメン
ト編集装置を提供しようとするものである。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明によるドキュメント編集装置は、複数ページ
から構成されるドキュメントを記憶するドキュメント記
憶手段と、上記ドキュメント記憶手段に記憶されたドキ
ュメントを表示するドキュメント表示手段と、上記ドキ
ュメント記憶手段に記憶されたドキュメントをページ単
位で分割した一つ以上のページの列であるページスタッ
クを、ドキュメント分記憶するページスタック記憶手段
と、上記ページスタック記憶手段に記憶されたページス
タックを表示するページスタック表示手段と、上記ドキ
ュメント表示手段により表示されるドキュメントのペー
ジを選択するページ選択手段と、上記ページスタック記
憶手段に記憶されたページスタックの構成を変更するペ
ージスタック編集手段とを有し、ドキュメントをページ
単位で編集するドキュメント編集装置において、上記ペ
ージスタック記憶手段に記憶されるページスタックは、
各ページスタックを構成するドキュメントのページの実
体を示す実ページと、各ページスタックを構成するドキ
ュメントのページを参照する参照ページとより構成さ
れ、実ページから参照ページをページスタック内に作成
する参照ページ作成手段と、参照ページをページスタッ
クから削除する参照ページ削除手段とを有するようにし
たものである。
【0015】ここで、上記ページスタック編集手段は、
上記ページスタック記憶手段に記憶されたページスタッ
クの中の二つ以上のページスタックを一つのページスタ
ックに併合するページスタック併合手段と、上記ページ
スタック記憶手段に記憶されたページスタックの中の一
つのページスタックを二つのページスタックに分割する
ページスタック分割手段と、上記ページスタック記憶手
段に記憶されたページスタックの中の一つ以上のページ
スタックを他のページスタックの直前または直後に移動
するページスタック移動手段とを有するようにしてよ
い。
【0016】また、上記ページスタック表示手段は、上
記ページスタック記憶手段に記憶された各ページスタッ
クを構成するドキュメントのページの量に応じた大きさ
で、各ページスタックを表示するようにしてよい。
【0017】さらに、上記ページスタック記憶手段は、
各ページスタックを構成するページに対応するドキュメ
ントのページのページ番号を記憶しており、さらに、ペ
ージスタックをページスタックの先頭ページが対応する
ドキュメント内のページのページ番号の昇順で並ぶよう
に記憶し、ページスタック内のページはページスタック
内で対応するドキュメント内のページのページ番号の昇
順で並ぶように記憶しており、上記ページスタック編集
手段は、ページスタックをページスタックの先頭ページ
が対応するドキュメント内のページのページ番号の昇順
で並ぶことを維持し、ページスタック内のページはペー
ジスタック内で対応するドキュメント内のページのペー
ジ番号の昇順で並ぶことを維持するようにしてよい。
【0018】
【0019】また、上記ページスタック表示手段は、各
ページスタックを構成するドキュメントのページを長方
形の図形により表示し、複数のページより構成されるペ
ージスタックを表示する際に、各ページを表示する長方
形を所定量だけ変移させて表示するようにしてよい。
【0020】さらに、この際に、上記ページスタック表
示手段が、長方形内にページ番号を表示するようにして
もよいし、長方形内に当該長方形に対応するページのド
キュメントを縮小して表示するようにしてもよい。
【0021】また、上記ページスタック表示手段は、上
記ページ選択手段により選択されたページに対応する長
方形を、選択されていないページに対応する長方形とは
異なる態様で表示するようにしてもよい。
【0022】従って、本発明によるドキュメント編集装
置によれば、ユーザーがページスタックを参照すること
により、ドキュメントの分量やドキュメント内の位置関
係を視覚的、直感的に把握することができるようにな
り、ドキュメントの全体の構造を容易に把握することが
可能となって、自由な構造のドキュメントを容易に作成
することができるようになる。
【0023】換言すれば、ユーザーがドキュメントの編
集や表示を行う際に、ページスタックによりドキュメン
トの分量や現在表示されているページの位置を図形的に
表示させることにより、ユーザーがドキュメント全体の
量、構造ならびに現在のページの位置を、視覚的、直感
的に容易に把握することができるようになって、ユーザ
ーの記憶の負担を著しく軽減することができる。
【0024】また、既存のドキュメントを編集する場合
や、多くのページからなるドキュメントを新規に作成す
る場合などのように、ドキュメント内の複数の位置で編
集・作成作業を並行して行う際に、ページスタックを参
照することにより、現在のページの位置を変更すること
が容易になり、作業の効率が向上する。
【0025】さらに、ドキュメント全体のページ数が、
ページスタックの大きさという視覚的な表現で表示され
るため、ドキュメント作成作業の進捗状況を直感的に把
握することができるようになり、ユーザーの作業時間や
作業日程に対する考慮の負担が軽減する。
【0026】さらにまた、ページスタックは自由に編集
することができるので、ユーザーがドキュメントを作成
する場合の自由度が向上し、任意の構造のドキュメント
を容易に作成することができるとともに、また、ドキュ
メント全体を量的に把握することもできるので、ユーザ
ーはドキュメント作成作業を効率よく行うことができ
る。
【0027】
【発明の実施の形態】以下、添付の図面に基づいて、本
発明によるドキュメント編集装置の実施の形態を詳細に
説明するものとする。
【0028】図1には、本発明によるドキュメント編集
装置の実施の形態の一例のブロック構成図が示されてい
る。このドキュメント編集装置は、コンピュータにより
全体の動作が制御されているものであり、ドキュメント
の内容を示すドキュメント内容データおよびページスタ
ック(後述する)の内容を示すページスタックリストデ
ータを含むドキュメントを記憶する記憶装置10と、ド
キュメント作成のための文字を入力するためのキーボー
ドなどの文字入力装置12と、選択した図形の座標値や
ドキュメント作成のための図形の座標値を入力するため
のマウスなどの座標入力装置14と、文字入力装置12
および座標入力装置14により入力された情報に基づい
てドキュメントの編集を行うドキュメント編集装置16
と、座標入力装置14により入力された情報に基づいて
ページスタックの編集およびページ選択というページス
タックに関する処理を行うページスタック処理装置18
と、ドキュメント内における処理対象のページを表示す
る処理を行うドキュメント内ページ表示処理装置20
と、ページスタックを表示する処理を行うページスタッ
ク表示処理装置22と、ドキュメント内ページ表示処理
装置20ならびにページスタック表示処理装置22によ
る処理結果を表示するCRTなどの表示画面24aを備
えたグラフィックス表示装置24とを有している。
【0029】ここで、ページスタックとは、ドキュメン
トをページ単位で分割した一つ以上のページの列であ
る。即ち、ユーザーがドキュメントをページ単位で任意
のページ数によって分割したもののそれぞれを指称す
る。ここで、ページの列は、常にドキュメントのページ
の順序に並んでいる性質を持ってもよいし、持たなくて
もよい。
【0030】図2には、グラフィックス表示装置24の
表示画面24aにおける表示の態様の一例が示されてお
り、以下に詳細に説明する。
【0031】起動しているシステム名を表示する領域3
0aには、現在起動されているシステムの名称たるシス
テム名が表示される。図2に示す例においては、システ
ム名として「Document Editor Pr
o」が表示されている。
【0032】ドキュメント名および現在のページ番号を
表示する領域30bには、処理中のドキュメントの名称
たるドキュメント名(Document name)、
当該ドキュメントの現在処理中のページのページ番号お
よび全ページ数が表示される。図2に示す例において
は、ドキュメント名として「conf96Feb11」
が表示され、「conf96Feb11」の処理中のペ
ージのページ番号として「11」が表示され、「con
f96Feb11」の全ページ数として「17」が表示
されている。
【0033】ページスタックを表示する領域30cに
は、処理中のドキュメントの各ページスタックがページ
の枚数(厚さ)を視覚的に表示する態様で表示される。
即ち、長方形の図形の一つがドキュメントの1ページを
意味し、複数ページよりなるページスタックはそのペー
ジ数の量を視覚的に認識させるために、当該複数ページ
分の長方形を重ねるとともに端の部分をずらして視認し
易く表示するようになされている。
【0034】そして、図2上において、領域30cの最
左側のページスタックの先頭のページ(長方形)がドキ
ュメントの第1ページに対応し、ページスタックの先頭
のページから奥のページに向かうに従って、ページスタ
ックのページのページ番号が「1」ずつ増加してドキュ
メントのページのページ番号と対応して行き、領域30
cの左側から2番目のページスタックの先頭のページの
ページ番号は、領域30cの最左側のページスタックの
最奥のページのページ番号の次のページ番号となる。以
下、同様にして、ページスタックのページは、ドキュメ
ントのページと一対一の対応関係をもって、ページスタ
ックの先頭から奥へ、そして最奥のページから右側のペ
ージスタックの先頭へと順次ドキュメントのページ番号
が増加するような関係をもって表示される。
【0035】図2に示す例においては、5ページよりな
るページスタック30c−1と、3ページよりなるペー
ジスタック30c−2と、4ページよりなるページスタ
ック30c−3と、1ページよりなるページスタック3
0c−4、1ページよりなるページスタック30c−5
と、1ページよりなるページスタック30c−6と、2
ページよりなるページスタック30c−7とが示され、
全部で17ページ分のページスタックが示されているも
のであって、領域30bに表示された「conf96F
eb11」の全ページ数「17」と一致する。
【0036】編集メニューを表示する領域30dには、
ドキュメント編集装置16に設定されている編集に関す
るメニューが表示される。図2に示す例においては、メ
ニューとして、「File(ファイル)」と、「Edi
t(エディット)」、「Font(フォント)」と、
「Help(ヘルプ)」とが表示されている。
【0037】ドキュメントの1ページを表示する領域3
0eには、現在処理中のページに対応するドキュメント
内容データが示すドキュメントの内容が表示される。図
2に示す例においては、ページ番号「11」のページの
ドキュメントの内容が表示されている。
【0038】また、図3には、記憶装置10に記憶され
たドキュメントのデータ構造が記載されており、ドキュ
メントは、以下のようなデータ構造を備えている。
【0039】即ち、 ・ドキュメント:={ドキュメント内容、ページスタッ
クリスト、現在表示中のドキュメント内ページポイン
タ} ・ドキュメント内容:={ドキュメント内ページ1、・
・・、ドキュメント内ページm} ・ページスタックリスト:={ページスタック1、・・
・、ページスタックn} ・ページスタック:={ページ1、・・・、ページk} ・ページ:=ドキュメント内ページを指すポインタ である。
【0040】なお、ページスタックに含まれる「ペー
ジ」と「ドキュメント内ページ」とは、一対一の対応関
係となる。
【0041】また、ドキュメント内ページのデータ構造
は、任意の構造を採用することができる。
【0042】次に、フローチャートを参照しながら、上
記したドキュメント編集装置により実行される処理内容
に関して説明するが、以下においては、本発明の対象で
ある領域30cにおけるページスタックの表示処理に関
してのみ詳細な説明を行うものとする。
【0043】なお、上記したドキュメント編集装置によ
り実行される処理内容の中で、ドキュメント編集装置1
6により実行されるドキュメントの編集の処理に関して
は、従来より公知の技術であるのでその説明を省略す
る。
【0044】また、領域30a、領域30b、領域30
dおよび領域30eにおける表示の処理に関しては、従
来より公知の技術であるのでその説明を省略する。
【0045】図4には、領域30bにおけるページスタ
ックの表示を実現するための、ページスタック表示処理
ルーチンのフローチャートが示されている。
【0046】ここで、図4のフローチャートに示すペー
ジスタック表示処理ルーチンにおいて用いる定数、変数
を示すと、 定数 △PX=ページ間のX方向オフセット △PY=ページ間のY方向オフセット △S=ページスタック間のX方向オフセット PW=ページスタック内のページ表示幅 PH=ページスタック内のページ表示高さ PC=現在ドキュメント内ページが表示されているペー
ジ番号(電源投入後の初期状態においては、「1」に初
期化されている。座業入力装置14によりページスタッ
クのページが選択されると、当該選択されたページのペ
ージ番号がセットされる。) PCCOL=ページ番号がPCのページを表示する背景
色 変数 SX=現在処理中のページスタック表示X座標 P=現在処理中のページの、現在処理中のページスタッ
ク内におけるページ番号 PX=ページスタック内のページの左下角表示位置X座
標 PY=ページスタック内のページの左下角表示位置Y座
標 S=現在処理中のページスタック SS=現在処理中のページスタックに含まれるページ数 PFIN=既に処理済みのページスタックの合計ページ
数 PG=現在表示処理中のページのドキュメント内におけ
るページ番号 である。
【0047】図4のフローチャートに示すページスタッ
ク表示処理ルーチンは、このドキュメント編集装置に電
源が投入され、メモリやレジスタなどの初期化が行われ
て指示待ちの状態となり、図示しない操作子などの操作
によりユーザーが所望するドキュメントの編集や表示が
指示されると、当該指示されたドキュメントに関する処
理として起動されるものである。
【0048】この図4のフローチャートに示すページス
タック表示処理ルーチンが起動されると、SXに「0」
をセットし、Sにページスタックリスト内の先頭のペー
ジスタックをセットし、PFINに「0」をセット(既
に処理済みのページスタックの合計ページ数を「0」に
初期化する。)する(ステップS402)。こうして、
処理対象のドキュメントに関してページスタックリスト
内の先頭のページスタックから末尾のページスタックに
向けて、ステップS404以降の処理を順次行う準備を
する。
【0049】さらに、PにSの末尾のページのページス
タック内のページ番号をセットするとともに、SSにS
に含まれるページ数をセットする(ステップS40
4)。ここで、SSとPとは同じ数がセットされること
になるが、Pは順次変更されていくのに対し、SSはそ
のページスタックが処理され終わるまで記憶される。こ
うして、現在処理中のページスタック内の末尾のページ
から先頭のページに向けて、ステップS406以降の処
理を順次行う準備をする。
【0050】次に、PXに「SX+△PX×(P−
1)」の演算結果をセットするとともに、PYに「△P
Y×(P−1)」の演算結果をセットし(ステップS4
06)、ページスタック内の1ページ分のページを表示
する位置を決定する。
【0051】それから、グラフィックス表示装置24の
表示画面24a上の領域30cに、ページスタック内の
1ページ分のページとして、左下角の位置(PX,P
Y)、幅PW、高さPHの長方形を表示する(ステップ
S408)。即ち、この長方形が、ページスタック内の
1ページ分のページを意味することになる。
【0052】次に、PGにPFIN+Pをセットし、現
在表示処理中のページのドキュメント内におけるページ
番号を求める。
【0053】そして、PGとPCとが一致するか否かを
判定し(ステップS410)、ステップS410でPと
PCとが一致すると判定された場合には、当該ステップ
S410の直前のステップS408で表示した長方形の
内部をPCCOLに示す色で塗りつぶす(ステップS4
12)。これにより、ドキュメント内において現在処理
対象とされて領域30eに表示されているページに対応
するページスタック内のページを、ページスタック内に
おいて他のページとは異なる表示態様で表示する(図2
に示す例においては、ページスタック30c−3内のド
キュメントの「11」ページに対応するページが、PC
COLに示す色で塗りつぶされて表示されている。)。
【0054】ステップS412の処理を終了するとステ
ップS414へ進み、また、ステップS410でPとP
Cとが一致しないと判定された場合にもステップS41
4へ進む。
【0055】ステップS414においてはPが「1」で
あるか否かを判定し、ステップS414でPが「1」で
ないと判断された場合には、現在処理中のページスタッ
ク内に処理されていないページが残存しているので、P
を「1」デクリメントし(ステップS416)、その後
にステップS406へ戻り、現在処理中のページスタッ
ク内の全てのページに対する処理を終了するまで処理を
繰り返す。
【0056】一方、ステップS414でPが「1」であ
ると判断された場合には、現在処理中のページスタック
内に処理されていないページが残存しておらず、現在処
理中のページスタック内の全てのページに対する処理を
終了したことになるので、ステップS418へ進み、S
はページスタックリスト内で最後のページスタックか否
かを判定し、ステップS418でSはページスタックリ
スト内で最後のページスタックではないと判定された場
合には、処理対象のドキュメントに関して処理されてい
ないページスタックが残存しているので、Sを現在処理
対象の次のページスタックに更新し、SXに△Sを加算
して更新し、PFINにPFIN+SSをセットし、既
に処理済みのページスタックの合計ページ数を更新する
(ステップS420)、その後にステップS404へ戻
り、処理対象のドキュメントの全てのページスタックに
対する処理を終了するまで処理を繰り返す。
【0057】一方、ステップS418でSはページスタ
ックリスト内で最後のページスタックであると判定され
た場合には、処理対象のドキュメントに関して処理され
ていないページスタックが残存していないので、このフ
ローチャートの処理を終了する。
【0058】上記したように、図示しない操作子などの
操作によりユーザーが所望するドキュメントの編集や表
示が指示されると、当該指示されたドキュメントに関す
る処理として図4に示すページスタック表示処理ルーチ
ンが起動されて、グラフィックス表示装置24の画面上
の領域30cにページスタックを表示する処理が行われ
るが、グラフィックス表示装置24の画面上の領域30
cに表示されたページスタックから、処理対象のページ
として任意のページを選択した際においても、図4に示
すページスタック表示処理ルーチンが起動されて、グラ
フィックス表示装置24の画面上の領域30cにおける
ページスタックの表示を更新する処理が行われる。この
ページ選択の処理を、図5に示す例を参照しながら説明
する。
【0059】まず、座標入力装置14を用いてページ選
択の操作を行うと、ページスタック内の選択するページ
を示す座標値が指示される。例えば、図5(a)に示す
ように、領域30cにおいてドキュメント内におけるペ
ージ番号7に対応する長方形が塗りつぶされていて、領
域30eにおいてドキュメント内におけるページ番号7
に対応する内容が表示されている場合に、座標入力装置
14を操作(座標入力装置14としてマウスを用いる場
合には、当該マウスのボタンをクリックする。)するこ
とによりページスタック内におけるページ番号3を選択
するページ選択の操作を行うと、ページスタック内の選
択するページ(ページスタック内におけるページ番号
3)を示す座標値が指示される。この際に、図5(b)
に示すように、領域30cにおいて、座標入力装置14
の操作により選択したページ(ページスタック内におけ
るページ番号3)に対応する長方形に印(図5(b)に
示す例においては、「×」印である。)を付するように
すると、選択したページを識別し易い。
【0060】次に、上記において指示された座標値か
ら、選択対象のページスタック内のページを検索し、図
4のフローチャートにおいて用いる定数PCに対して、
選択対象のページのドキュメント内のページの検索結果
(図5に示す例においては、「3」である。)をセット
する。
【0061】それから、図4のフローチャートに示すペ
ージスタック表示処理ルーチンを実行し、領域30cに
おいてページスタック全体の表示の処理を行う。これに
より、選択対象のドキュメント内の第3ページが塗りつ
ぶされることになる(図5(c)の領域30c参照)。
【0062】さらに、選択対象のページのドキュメント
内のページの検索結果(図5に示す例においては、
「3」である。)から、対応するドキュメント内のペー
ジ(図5に示す例においては、「第3ページ」であ
る。)を求め、ドキュメント内ページ表示装置20によ
り当該ドキュメント内のページ(図5に示す例において
は、「第3ページ」である。)を表示する(図5(c)
の領域30e参照)。なお、ドキュメント内ページを表
示する処理に関しては公知の技術であるので、詳細な説
明を省略する。
【0063】次に、領域30cに表示されているページ
スタックを分割する処理に関して説明する。
【0064】即ち、座標入力装置14の操作により、任
意のページスタックを指定し、当該指定したページスタ
ックの任意のページを分割位置としてページスタックの
分割を指示する操作を行うと、座標入力装置14により
当該分割位置として指定されたページスタック内のペー
ジを示す分割指示座標値が指示される。
【0065】それから、上記において指示された分割指
示座標値から、分割対象のページスタックおよびページ
スタックを分割すべきページ位置を計算し、これに基づ
いて当該分割前のページスタックリストを当該分割後の
ページスタックリストに更新する。
【0066】具体的には、 ・ページスタックリストSL={S(1)、S(2)、
・・・、S(K)、・・・、S(M−1)、S(M)} ・分割対象ページスタックSK=S(K) ・分割対象ページスタックを分割した際の分割後の2つ
のページスタックの中の前の方(領域30cにおいて左
側に位置する方)のページスタック:SA ・分割対象ページスタックを分割した際の分割後の2つ
のページスタックの中の後ろの方(領域30cにおいて
右側に位置する方)のページスタック:SB ・SBの先頭ページ番号:J とし、 ・分割後の更新されたページスタックリスト:SL’ とすると、まず、SL、SK、Jに基づいて、SA、S
Bを次のように作成する。即ち、 SA={P(1)、・・・、P(J−1)} SB={P(J)、・・・、P(N) を得る。
【0067】次に、SL’を次のように作成する。即
ち、 SL’={S(1)、・・・、S(K−1)、SA、S
B、S(K+1)、・・・、S(M)} を得る。
【0068】それから、上記において得たSL’に示す
ページスタックに関して、図4のフローチャートに示す
ページスタック表示処理ルーチンを実行し、領域30c
においてページスタック全体の表示の処理を行う。
【0069】次に、領域30cに表示されているページ
スタックを併合する処理に関して説明する。
【0070】即ち、座標入力装置14の操作により、任
意のページスタックを併合元のページスタックとして指
定するとともに、任意のページスタックを併合先のペー
ジスタックとして指定し、当該指定した併合元のページ
スタックを当該指定した併合先のページスタックの後ろ
に併合するという、ページスタックの併合を指示する操
作を行うと、座標入力装置14により併合先のページス
タックを示す併合先ページスタック指示座標値が指示さ
れるとともに、座標入力装置14により併合元のページ
スタックを示す併合元ページスタック指示座標値が指示
される。
【0071】それから、上記において指示された併合先
ページスタック指示座標値と併合元ページスタック指示
座標値とから、併合元のページスタックおよび併合先の
ページスタックを検索し、これに基づいて当該併合前の
ページスタックリストを当該併合後のページスタックリ
ストに更新する。
【0072】具体的には、 ・ページスタックリストSL={S(1)、S(2)、
・・・、S(M)} ・併合元ページスタックSK=S(K)={PK
(1)、・・・、PK(NK)} ・併合先ページスタックSJ=S(J)={PJ
(1)、・・・、PJ(NJ)} ・併合元ページスタックと併合先ページスタックとを併
合した後のページスタック:SA ・併合後の更新されたページスタックリスト:SL’ とすると、まず、SL、SK、SJに基づいて、SAを
次のように作成する。即ち、 SA={PJ(1)、・・・、PJ(NJ)、PK
(1)、・・・、PK(NK)} を得る。
【0073】次に、SL’を次のように作成する。即
ち、 SL’={S(1)、・・・、S(K−1)、S(K+
1)、・・・、S(J−1)、SA、S(J+1)、・
・・、S(M)} を得る。
【0074】なお、上記したページスタックの併合の処
理においては、「K<J」の場合に関して説明したが、
「K>J」の場合も上記と同様である。
【0075】また、上記したページスタックの併合の処
理においては、併合先ページスタックの直後の位置に併
合元ページスタックを併合したが、これとは逆に、併合
先ページスタックの直前の位置に併合元ページスタック
を併合するようにしてもよい。
【0076】それから、上記において得たSL’に示す
ページスタックに関して、図4のフローチャートに示す
ページスタック表示処理ルーチンを実行し、領域30c
においてページスタック全体の表示の処理を行う。
【0077】次に、領域30cに表示されているページ
スタックを移動する処理に関して説明する。
【0078】即ち、座標入力装置14の操作により、任
意のページスタックを移動対象のページスタックとして
指定するとともに、任意のページスタックを移動先のペ
ージスタックとして指定し、当該指定した移動対象のペ
ージスタックを当該指定した移動先のページスタックの
直前に移動するという、ページスタックの移動を指示す
る操作を行うと、座標入力装置14により移動対象のペ
ージスタックを示す座標値が指示されるとともに、座標
入力装置14により移動先のページスタックを示す座標
値が指示される。
【0079】それから、上記において指示された座標値
から、移動対象のページスタックおよび移動先のページ
スタックを検索し、これに基づいて当該移動前のページ
スタックリストを当該移動後のページスタックリストに
更新する。
【0080】具体的には、 ・ページスタックリストSL={S(1)、・・・、S
(K)、・・・、S(J)、・・・、S(M)} ・移動対象ページスタックSK=S(K) ・移動先ページスタックSJ=S(J) (SJの直前の位置にSKが移動される。) ・移動後の更新されたページスタックリスト:SL’ とすると、まず、SL、SK、SJに基づいて、SL’
を次のように作成する。即ち、 SL’={S(1)、・・・、S(K−1)、S(K+
1)、・・・、S(J−1)、S(K)、S(J)、・
・・、S(M)} を得る。
【0081】なお、上記においては、移動先ページスタ
ックの直前の位置に移動対象ページスタックを移動する
ようにしたが、これとは逆に、移動先ページスタックの
直後の位置に移動対象ページスタックを移動するように
してもよい。
【0082】それから、上記において得たSL’に示す
ページスタックに関して、図4のフローチャートに示す
ページスタック表示処理ルーチンを実行し、領域30c
においてページスタック全体の表示の処理を行う。
【0083】なお、上記したページスタックの移動の処
理は、ドキュメント編集装置がページ番号順にソートさ
れていないことを許容する場合にのみ実行される。
【0084】また、上記したページスタックの分割、併
合ならびに移動に関する処理の処理結果は記憶装置10
に反映されて、記憶装置10に記憶されたドキュメント
が更新される。
【0085】上記において説明したように、本発明によ
るドキュメント編集装置によれば、処理対象のドキュメ
ントの分量や位置関係をページスタックにより表示する
ようにしたので、ユーザーがドキュメント内の量や位置
関係を視覚的、直感的に把握することができるようにな
るとともに、ユーザーの操作によりページスタックを任
意に分割、併合あるいは移動するようにしたので、全体
の構造を把握しながらかつ自由な構造のドキュメントを
作成することができるようになる。
【0086】なお、上記した本発明によるドキュメント
編集装置は、以下に示すように変形してもよい。 (1) 領域30cに表示されるページスタックに、図
6に示すようにページ番号を付するようにしてもよい。
【0087】この場合には、ドキュメントのデータ構造
としては、図3に示すデータ構造と同じであるが、図7
に示すように、ページスタックはページスタックリスト
内でページスタックの先頭ページが対応するドキュメン
ト内のページのページ番号の昇順で並ぶように設定し、
ページスタック内のページはページスタック内で対応す
るドキュメント内のページのページ番号の昇順で並ぶよ
うに設定する。
【0088】即ち、ページスタックリスト内においてペ
ージスタックの列は、ページスタック内に含まれるドキ
ュメント内のページ番号の昇順に整列されるようにする
とともに、一つのページスタック内のページの列は、ド
キュメント内のページのページ番号の昇順に整列される
ようにする。
【0089】例えば、10枚のページを有し、4個のペ
ージスタック(ページスタックA(ページ番号「1」乃
至ページ番号「3」の3枚のページ)、ページスタック
B(ページ番号「4」の1枚のページ)、ページスタッ
クC(ページ番号「5」乃至ページ番号「8」の4枚の
ページ)およびページスタックD(ページ番号「9」乃
至ページ番号「10」の2枚のページ))からなるペー
ジスタックリストは、 ページスタックリスト={ページスタックA、ページス
タックB、ページスタックC、ページスタックD} ページスタックA={ページ1、ページ2、ページ3} ページスタックB={ページ4} ページスタックC={ページ5、ページ6、ページ7、
ページ8} ページスタックD={ページ9、ページ10} となる。
【0090】そして、ページスタック内におけるページ
にページ番号を表示する処理としては、図4に示すフロ
ーチャートのステップS408の直後に、以下の処理を
行う。即ち、図8に示すように、 ・PW=ページ幅 ・△PY=ページ間のY方向オフセット とし、ページ番号を表示する領域の幅PNWの値を計算
する。即ち、PNWにPWをセットする。
【0091】次に、ページ番号を表示する領域の高さP
NHの値を計算する。即ち、PNHに△PYをセットす
る。
【0092】そして、幅PNW、高さPNHの長方形の
領域に収まる方法で、ページスタック内のページ内の最
も上方位置にページ番号Pを表示する。
【0093】また、図4に示すフローチャートのステッ
プS412で長方形(ページスタック内のページ)をP
CCOLの色で塗りつぶす際には、当該塗りつぶされる
長方形(ページスタック内のページ)に表示されている
ページ番号を反転させるようにすればよい。即ち、当該
ページ番号を、白抜きして表示するようにすればよく、
これにより長方形(ページスタック内のページ)が塗り
つぶされても、ページ番号の良好な視認性を確保するこ
とができる。 (2) 領域30cに表示されるページスタック内の各
ページに、図9に示すように対応するドキュメント内ペ
ージのデータを表示するようにしてもよい。
【0094】この場合には、図4に示すフローチャート
のステップS408の直後に、以下の処理を行う。即
ち、図10に示すように、 ・DW=ドキュメント内ページデータの幅 ・DH=ドキュメント内ページデータの高さ ・PW=ページスタック内のページ表示幅 ・PH=ページスタック内のページ表示高さ とし、幅の縮小倍率SWを計算する。即ち、 SW:=PW/DW の演算を行う。
【0095】次に、高さの縮小倍率SHを計算する。即
ち、 SH:=PH/DH の演算を行う。
【0096】それから、ページの縮小表示倍率SPを計
算する。即ち、 SP:=MIN(SW,SH) の演算を行い、SPにSWとSHとのうちで大きくない
方をセットし、ドキュメント内ページ表示装置20によ
り、当該の演算結果たるページの縮小表示倍率SPを用
いて、ページスタック内のページ中に対応するドキュメ
ント内ページのデータを表示する。 (3) 領域30cに表示されるページスタックに、図
11に示すように参照ページ(図11において、輪郭を
破線に表示された長方形であって、「ref−3」など
のようにページ番号の前に「ref−」の表示を付され
ている。)を表示するようにしてもよい。
【0097】ここで、参照ページとは、実際のページ
(実ページ)ではなく、ドキュメント編集などの際にお
いて実際のページ(実ページ)の参照のために設定され
たページである。
【0098】参照ページを表示する場合には、ドキュメ
ントのデータ構造として、図12に示すデータ構造を採
用する必要があり、詳細には以下のようなデータ構造を
備えている。
【0099】即ち、 ・ドキュメント:={ドキュメント内容、ページスタッ
クリスト、現在表示中のドキュメント内ページポイン
タ} ・ドキュメント内容:={ドキュメント内ページ1、・
・・、ドキュメント内ページm} ・ページスタックリスト:={ページスタック1、・・
・、ページスタn} ・ページスタック:={ページ1、・・・、ページk} ・ページ:=実ページ|参照ページ ・実ページ:=ドキュメント内ページを一対一に指すポ
インタ ・参照ページ:=ドキュメント内ページを指すポインタ である。
【0100】なお、ページスタックリストに含まれる
「実ページ」と「ドキュメント内ページ」とは、一対一
の対応関係となる。
【0101】次に、領域30cに参照ページを表示する
処理について説明すると、図4のフローチャートに示す
ページスタックリスト表示処理ルーチンにおけるステッ
プS408の処理を、「実ページの場合には実線で、参
照ページの場合には破線で、左下角の位置(PX,P
Y)、幅PW、高さPHの長方形を表示する。」と置き
換えればよい。
【0102】なお、上記した説明においては、実ページ
を実線で表示し、参照ページを破線で表示するようにし
たが、これに限られることなしに、背景色を変えたり、
長方形の輪郭線の色を変えたりなどのように、他の表示
属性を変化させて実ページと参照ページとを識別するよ
うにしてもよい。
【0103】次に、実ページから参照ページを作成する
際の処理に関して説明するものとする。
【0104】即ち、座標入力装置14の操作により、
「参照ページ作成」を指示するとともに、参照ページ作
成の元となる実ページを指示する操作を行うと、座標入
力装置14により当該作成の元となるスタック内のペー
ジを示す座標値が指示される。それから、上記において
指示された参照ページ作成の元となる実ページの座標値
に基づいて参照ページの作成を行い、参照ページ作成前
のページスタックリストを当該参照ページ作成後のペー
ジスタックリストに更新する。
【0105】具体的には、 ・ページスタックリストSL={S(1)、・・・、S
(K)、S(K+1)、
・・・、S(M)} ・実ページP(J) なお、P(J)はS(K)に含まれるものとする。
【0106】 ・P(J)が指すドキュメント内ページ=DPJ ・DPJが指す参照ページ=RP ・RPのみよりなるページスタック=RS とし、 ・参照ページ作成後のページスタックリスト=SL’ とすると、まず、実ページP(J)が指すドキュメント
内ページをDPJにセットし、DPJの指す参照ページ
を作成してRPにセットし、参照ページRPのみからな
るページスタックRSを作成する。そして、RSに基づ
いて、SL’を次のように作成する。即ち、 SL’={S(1)、・・・、S(K)、RS、S(K
+1)、・・・、S(M)} を得る。
【0107】それから、上記において得たSL’に示す
ページスタックに関して、図4のフローチャートに示す
ページスタック表示処理ルーチンを実行し、領域30c
においてページスタック全体の表示の処理を行う。
【0108】次に、参照ページを削除する際の処理に関
して説明するものとすると、座標入力装置14の操作に
より、「参照ページ削除」を指示するとともに、削除対
象となる参照ページを指示する操作を行うと、座標入力
装置14により当該削除対象となる参照ページを示す座
標値が指示される。
【0109】それから、上記において指示された削除対
象の参照ページの座標値に基づいて削除対象となるペー
ジPを求め、もしPが実ページであるならば、適宜のエ
ラーメッセージを表示し、データの更新は行わない。一
方、Pが参照ページであるならば、当該参照ページの削
除を行い、参照ページ削除前のページスタックリストを
当該参照ページ削除後のページスタックリストに更新す
る。
【0110】具体的には、 ・ページスタックリストSL={S(1)、・・・、S
(K)、・・・、S(M)} ・ページスタックS(K)={P(1)、・・・、P
(J)、・・・P(N)} ・参照ページP(J) なお、P(J)はS(K)に含まれるものとする。と
し、 ・参照ページ削除後のページスタックリスト=SL’ ・参照ページ削除後のページスタック=SK’ とすると、まず、ページスタックS(K)より、P
(J)を取り除いたページスタックSK’を次のように
作成する。即ち、 SK’={P(1)、・・・、P(J−1)、P(J+
1),・・・P(N)} ここで、もしSK’が一つもページを含まないのであれ
ば、 SL’={S(1)、・・・、S(K−1)、S(K+
1)、・・・、S(M)} とし、もしSK’が一つ以上のページを含むのであれ
ば、 SL’={S(1)、・・・、S(K−1)、SK’、
S(K+1)、・・・、S(M)} とする。
【0111】それから、上記において得たSL’に示す
ページスタックに関して、図4のフローチャートに示す
ページスタック表示処理ルーチンを実行し、領域30c
においてページスタック全体の表示の処理を行う。
【0112】
【発明の効果】本発明は、以上説明したように構成され
ているので、ユーザーがドキュメントの量やドキュメン
ト内の位置関係を視覚的、直感的に把握することができ
るようになり、ドキュメント全体の構造も容易に把握す
ることができるようになって、自由な構造のドキュメン
トを容易に作成することができるという優れた効果を奏
する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるドキュメント編集装置の実施の形
態の一例のブロック構成図である。
【図2】グラフィックス表示装置の表示画面における表
示の態様の一例を示す説明図である。
【図3】記憶装置に記憶されたドキュメントのデータ構
造を示す説明図である。
【図4】ページスタック表示処理ルーチンのフローチャ
ートである。
【図5】ページスタックから処理対象のページを選択す
る処理を示す説明図であり、(a)は処理対象として第
7ページを選択している状態を示し、(b)は処理対象
として第3ページの選択を指示した状態を示し、(c)
は処理対象を第3ページに更新した状態を示す。
【図6】ページスタック内のページに対し、ドキュメン
ト内のページに対応するページ番号を付して表示した状
態を示す説明図である。
【図7】図6に示す表示を行う場合における、記憶装置
に記憶されたドキュメントのデータ構造を示す説明図で
ある。
【図8】図6に示す表示を行う場合の処理を説明するた
めの説明図である。
【図9】ページスタック内の各ページに、対応するドキ
ュメント内のページのデータを表示した状態を示す説明
図である。
【図10】図9に示す表示を行う場合の処理を説明する
ための説明図である。
【図11】ページスタックに参照ページを表示した状態
を示す説明図である。
【図12】図11に示す表示を行う場合における、記憶
装置に記憶されたドキュメントのデータ構造を示す説明
図である。
【符号の説明】
10 記憶装置 12 文字入力装置 14 座標入力装置 16 ドキュメント編集装置 18 ページスタック処理装置 20 ドキュメント内ページ表示処理装置 22 ページスタック表示処理装置 24 グラフィックス表示装置 24a 表示画面
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G06F 17/21 - 17/24

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数ページから構成されるドキュメント
    を記憶するドキュメント記憶手段と、 前記ドキュメント記憶手段に記憶されたドキュメントを
    表示するドキュメント表示手段と、 前記ドキュメント記憶手段に記憶されたドキュメントを
    ページ単位で分割した一つ以上のページの列であるペー
    ジスタックを、ドキュメント分記憶するページスタック
    記憶手段と、 前記ページスタック記憶手段に記憶されたページスタッ
    クを表示するページスタック表示手段と、 前記ドキュメント表示手段により表示されるドキュメン
    トのページを選択するページ選択手段と、 前記ページスタック記憶手段に記憶されたページスタッ
    クの構成を変更するページスタック編集手段とを有し、
    ドキュメントをページ単位で編集するドキュメント編集
    装置において、 前記ページスタック記憶手段に記憶されるページスタッ
    クは、各ページスタックを構成するドキュメントのペー
    ジの実体を示す実ページと、各ページスタックを構成す
    るドキュメントのページを参照する参照ページとより構
    成され、 実ページから参照ページをページスタック内に作成する
    参照ページ作成手段と、 参照ページをページスタックから削除する参照ページ削
    除手段とを有することを特徴とするドキュメント編集装
    置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のドキュメント編集装置に
    おいて、 前記ページスタック編集手段は、 前記ページスタック記憶手段に記憶されたページスタッ
    クの中の二つ以上のページスタックを一つのページスタ
    ックに併合するページスタック併合手段と、 前記ページスタック記憶手段に記憶されたページスタッ
    クの中の一つのページスタックを二つのページスタック
    に分割するページスタック分割手段と、 前記ページスタック記憶手段に記憶されたページスタッ
    クの中の一つ以上のページスタックを他のページスタッ
    クの直前または直後に移動するページスタック移動手段
    とを有することを特徴とするドキュメント編集装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または2のいずれか1項に記載
    のドキュメント編集装置において、 前記ページスタック表示手段は、前記ページスタック記
    憶手段に記憶された各ページスタックを構成するドキュ
    メントのページの量に応じた大きさで、各ページスタッ
    クを表示することを特徴とするドキュメント編集装置。
  4. 【請求項4】 請求項1、2または3のいずれか1項に
    記載のドキュメント編集装置において、 前記ページスタック記憶手段は、各ページスタックを構
    成するページに対応するドキュメントのページのページ
    番号を記憶しており、さらに、ページスタックをページ
    スタックの先頭ページが対応するドキュメント内のペー
    ジのページ番号の昇順で並ぶように記憶し、ページスタ
    ック内のページはページスタック内で対応するドキュメ
    ント内のページのページ番号の昇順で並ぶように記憶し
    ており、 前記ページスタック編集手段は、ページスタックをペー
    ジスタックの先頭ページが対応するドキュメント内のペ
    ージのページ番号の昇順で並ぶことを維持し、ページス
    タック内のページはページスタック内で対応するドキュ
    メント内のページのページ番号の昇順で並ぶことを維持
    することを特徴とするドキュメント編集装置。
  5. 【請求項5】 請求項1、2、3または4のいずれか1
    項に記載のドキュメント編集装置において、 前記ページスタック表示手段は、各ページスタックを構
    成するドキュメントのページを長方形の図形により表示
    し、複数のページより構成されるページスタックを表示
    する際に、各ページを表示する長方形を所定量だけ変移
    させて表示することを特徴とするドキュメント編集装
    置。
  6. 【請求項6】 請求項5記載のドキュメント編集装置に
    おいて、 前記ページスタック表示手段は、長方形内にページ番号
    を表示することを特徴とするドキュメント編集装置。
  7. 【請求項7】 請求項5記載のドキュメント編集装置に
    おいて、 前記ページスタック表示手段は、長方形内に当該長方形
    に対応するページのドキュメントを縮小して表示するこ
    とを特徴とするドキュメント編集装置。
  8. 【請求項8】 請求項5、6または7のいずれか1項に
    記載のドキュメント編集装置において、 前記ページスタック表示手段は、前記ページ選択手段に
    より選択されたページに対応する長方形を、選択されて
    いないページに対応する長方形とは異なる態様で表示す
    ることを特徴とするドキュメント編集装置。
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