JP3462231B2 - 面取り装置および面取り方法 - Google Patents

面取り装置および面取り方法

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JP3462231B2
JP3462231B2 JP02487293A JP2487293A JP3462231B2 JP 3462231 B2 JP3462231 B2 JP 3462231B2 JP 02487293 A JP02487293 A JP 02487293A JP 2487293 A JP2487293 A JP 2487293A JP 3462231 B2 JP3462231 B2 JP 3462231B2
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Morikawa Sangyo KK
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、矩形板のコーナーをR
面取りするため面取り装置および面取り方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、プリント基板等の矩形板の四コー
ナーをR面取りする面取り装置には、図6に示すような
回転刃を四個具備するものがあるこの面取り装置によ
れば、矩形板100が図面上において矢印の如く左側か
ら供給され、右側へ搬送される。矩形板100の前端側
のコーナー二つを面取りする際には、矩形100が搬送
機構により第1の位置105に配置され、回転する二つ
の回転刃101、102が、円弧状に移動してR面取り
がなされる。そして、矩形板100の後端側のコーナー
二つを面取りする際には、矩形100が搬送機構により
送られて第1の位置106に配置され、回転する二つの
回転刃103、104が、円弧状に移動してR面取りが
なされる。この従来の面取り装置によれば、搬送機構
よって矩形板を直線的に搬送しつつ、矩形板100のコ
ーナーを二つずつ面取りすることができるため、面取り
を能率良く行うことができる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、四個の
回転刃101〜104が必要であり、その回転刃を個々
に円弧状に移動させる駆動装置も各々必要である。この
ため、装置が大型化、複雑化し、コスト高となる。そこ
で、本発明の目的は、矩形板の面取りを能率良く行うこ
とができると共に、装置が小型化、簡略化し得る面取り
装置、およびその面取り装置を用いた面取り方法を提供
することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明は次の構成を備える。すなわち、本発明の面
取り装置は、矩形板を直線的に搬送する搬送機構と、該
搬送機構による矩形板の搬送路を挟んで該搬送路の両側
に配設され、矩形板の搬送方向に直交する方向に並ぶ両
コーナーをR面取りするため該コーナーに当接して
位置を円弧状に移動可能な二つの回転刃と、前記各回転
刃を、前記搬送路に対して接離動させる接離動機構と、
前記搬送機構により搬送される矩形板を、前記搬送路上
の位置で、該矩形板の搬送方向前端側の両コーナーが前
記各回転刃にそれぞれ当接可能な第1の位置と、該矩形
板の搬送方向後端側の両コーナーが該各回転刃にそれぞ
れ当接可能な、該第1の位置よりも搬送方向前方にずれ
た第2の位置とにそれぞれ位置決めして保持可能な位置
決め手段とを具備前記接離動機構は、前記各回転刃
を、前記搬送路に接離動させることで、前記第1または
第2の位置に保持された矩形板のコーナーに当接および
離間させることを特徴とする。これによれば、矩形板を
搬送機構により直線的に搬送して第1の位置および第2
の位置に好適に配置し、搬送路の両側に配設された二つ
の回転刃を搬送路に接離動させて、回転刃を矩形板のコ
ーナーに当接させ、人手を介さずに複数の矩形板を連続
的に面取りして、面取りを能率良く行うことができる上
に、矩形板の搬送方向の長さが異なっても、各矩形板を
好適に面取りでき、なおかつ、二つの回転刃により矩形
板の前端側の両コーナーと後端側の両コーナーとの四コ
ーナーをR面取りすることができるため、装置の小型化
および簡略化を図ることができる。
【0005】さらに、前記各回転刃を、前記第1の位置
における前記前端側の両コーナーをR面取り可能な位置
と、前記第2の位置における前記後端側の両コーナーを
R面取り可能な位置との間を往復動させるための往復動
機構を具備することを特徴と する。
【0006】また、前記搬送機構は、矩形板を搬送方向
の逆方向にも移動可能に設けられ、前記位置決め手段に
は、前記搬送路上に突出入可能に設けられ、該搬送路上
に突出した際には、前記搬送機構で搬送される矩形板の
搬送方向前端面に当接して該矩形板の移動を制止するこ
とで、該矩形板を前記第1の位置に位置決めする第1ス
トッパピンと、前記搬送路上に突出入可能に設けられ、
該搬送路上に突出した際には、前記搬送機構で搬送方向
に移動された後に搬送方向の逆方向に移動される矩形板
の搬送方向後端面に当接して該矩形板の移動を制止する
ことで、該矩形板を前記第2の位置に位置決めする第2
ストッパピンとを有することを特徴とする。
【0007】また、前記位置決め手段には、前記第1の
位置または前記第2の位置に位置決めされた矩形板を挟
持して保持するクランプを有することを特徴とする。
【0008】また、前記接離動機構は、前記回転刃が搭
載された可動プレートを前記搬送路に対して接離動させ
ることで、該回転刃を該搬送路に対して接離動させ、前
記回転刃の前記搬送方向後方側に、前記可動プレート上
に固定されて配設され、該可動プレートの移動に伴っ
て、該回転刃が前記第1の位置に保持された矩形板の前
記前端側のコーナーに当接される際、該矩形板の側端面
に当接して該可動プレートの移動を制止することで、該
回転刃の前記搬送方向に直交する方向の位置を位置決め
する第1位置決めピンと、前記回転刃の前記搬送方向前
方側に、前記可動プレート上に固定されて配設され、該
可動プレートの移動に伴って、該回転刃が前記第2の位
置に保持された矩形板の前記後端側のコーナーに当接さ
れる際、該矩形板の側端面に当接して該可動プレートの
移動を制止することで、該回転刃の前記搬送方向に直交
する方向の位置を位置決めする第2位置決めピンとを具
備することを特徴とする。 これによれば、可動プレート
上の第1および第2の位置決めピンが矩形板に当接して
制止することで、可動プレート上の回転刃の、矩形板の
搬送方向に直交す る方向の位置決めもを行うことがで
き、矩形板の搬送方向に直交する方向の幅によらず、矩
形板のコーナーに回転刃を位置決めすることができる。
【0009】また、本発明の面取り方法は、請求項1〜
5のうちのいずれか一項記載の面取り装置を用い、前記
位置決め手段により、前記搬送機構で搬送される矩形板
を、前記第1の位置に位置決めして保持するステップ
と、前記各回転刃を、前記搬送路に接近させることで、
前記矩形板の前記前端側の両コーナーに当接するように
移動させるステップと、前記各回転刃を円弧状に移動さ
せて、前記前端側の両コーナーをR面取りするステップ
と、前記各回転刃を、前記搬送路から離間させること
で、前記矩形板から離間させるステップと、前記矩形板
を前記搬送機構により搬送方向に移動させるステップ
と、前記位置決め手段により、前記矩形板を前記第2の
位置に位置決めして保持するステップと、前記各回転刃
を、前記搬送路に接近させることで、前記矩形板の前記
後端側の両コーナーに当接するように移動させるステッ
プと、前記各回転刃を円弧状に移動させて、前記後端側
の両コーナーをR面取りするステップとを含むことを特
徴とする。
【0010】また、請求項3記載の面取り装置を用い、
前記第1ストッパピンを、前記搬送路上に突出させるス
テップと、前記搬送機構で搬送される矩形板の搬送方向
前端面を前記第1ストッパピンに当接させて該矩形板の
移動を制止させることで、該矩形板を前記第1の位置に
位置決めするステップと、前記矩形板を保持するステッ
プと、前記各回転刃を、前記搬送路に接近させること
で、前記矩形板の前記前端側の両コーナーに当接するよ
うに移動させるステップと、前記各回転刃を円弧状に移
動させて、前記前端側の両コーナーをR面取りするステ
ップと、前記各回転刃を、前記搬送路から離間させるこ
とで、前記矩形板から離間させるステップと、前記第1
ストッパピンを引き込んで前記搬送路上から除くステッ
プと、前記矩形板を、前記搬送機構で搬送方向に移動さ
せて、前記第2の位置よりも搬送方向前方にずれた位置
に移動させるステップと、前記第2ストッパピンを、前
記搬送路上に突出させるステップと、前記搬送機構によ
り矩形板を搬送方向の逆方向に移動させ、該矩形板の搬
送方向後端面を前記第2ストッパピンに当接させて該
形板の移動を制止させることで、該矩形板を前記第2の
位置に位置決めするステップと、前記矩形板を保持する
ステップと、前記各回転刃を、前記搬送路に接近させる
ことで、前記矩形板の前記後端側の両コーナーに当接す
るように移動させるステップと、前記各回転刃を円弧状
に移動させて、前記後端側の両コーナーをR面取りする
ステップと、前記第2ストッパピンを引き込んで前記搬
送路上から除くステップとを含むことを特徴とする。
【0011】
【作用】本発明の面取り装置および面取り方法によれ
ば、矩形板を搬送機構により直線的に搬送して第1の位
置および第2の位置に好適に配置し、搬送路の両側に配
設された二つの回転刃を搬送路に接離動させて、回転刃
を矩形板のコーナーに当接させ、人手を介さずに複数の
矩形板を連続的に面取りして、面取りを能率良く行うこ
とができる上に、異なる大きさ(長さおよび幅)の矩形
板であっても好適に面取りが行え、なおかつ、二つの回
転刃により矩形板の前端側コーナーと後端側
ーナーとの四コーナーをR面取りすることができるた
め、装置の小型化および簡略化を図ることができる。
【0012】
【実施例】以下、本発明の好適な実施例を添付図面に基
づいて詳細に説明する。図1は本発明にかかる面取り装
置の一実施例を示す平面図であり、図面上に二点鎖線で
示したプリント基板10のコーナーを、R面取りし得る
状態を示している。プリント基板10は搬送機構である
コンベアベルト12によって、矢印に示す如く図面上の
右側から供給されて直線的に搬送され左側へ搬出され
る。そして、このコンベアベルト12よって、回転刃1
4でプリント基板10の前端側のコーナーをR面取りす
る際には、プリント基板10を第1の位置に配置し、回
転刃14でプリント基板10の後端側のコーナーをR面
取りする際には、プリント基板10を第2の位置に配置
できる。
【0013】回転刃14は、被研削部材を研削すべくエ
アモーター15によって回転される。この回転刃14
は、プリント基板10の移動方向に直交する方向に往復
動可能に設けられた第1可動プレート16(特許請求の
範囲でいう可動プレートに該当)上に固定されること
で、プリント基板10の搬送路に接離動可能となってい
(接離動機構)。なお、第1可動プレート16は、第
2可動プレート18上に設けられた第1レール20上を
往復動可能に設けられ、これにより、プリント基板10
の移動方向に直交する方向に移動可能となっている。こ
の第1可動プレート16の往復動は、第2可動プレート
18に端部が固定された第1シリンダ22のロッドの伸
縮によってなされる。上記第2可動プレート18は、本
体基部に固定された第2レール24上をプリント基板1
0の移動方向に移動可能に設けられている。この第2可
動プレート18の往復動は、本体基部に端部が固定され
た第2シリンダ26のロッドの伸縮によってなされる。
【0014】この第1可動プレート16を移動させる機
構と、第2可動プレート18を移動させる機構とによっ
て、回転刃14が前記第1の位置における前記前端側
コーナーおよび前記第2の位置における前記後端側のコ
ーナーの近傍に配設され、回転刃14を、前記第1の位
置における前記前端側のコーナーをR面取り可能な位置
と、前記第2の位置における前記後端側のコーナーをR
面取り可能な位置との間を往復動させるための往復動機
構を構成している。
【0015】28は第1ストッパピンであり、プリント
基板10が供給される際に、支持部30からプリント基
板10の搬送路上に突出しており、プリント基板10の
前端面に当接してそのプリント基板10の移動方向の位
置決めを行う。また、32は第2ストッパピンであり、
支持部30から前記搬送路上に突出し、プリント基板1
0の後面に当接してそのプリント基板10の移動方向
の位置決めを行う(位置決め手段)。34はセンサーで
あり、プリント基板10の有無を検知し、コンベアベル
ト12の動作を制御するように信号を発生する。
【0016】35は下側クランプであり、上側クランプ
(図示せず)と対向して、前記支持部30に設けられて
おり、シリンダ装置によって上下動可能となっている。
なお、上側クランプは、ステッピングモータによって上
下動が制御されており、操作パネル上の設定操作によっ
て、基板の厚さに合わせて上側クランプの位置を好適に
位置させることができる。また、この上下のクランプに
よってプリント基板10が挟持され完全にクランプされ
た状態で、コンベアベルト12が停止するよう設定され
ており、そのためにセンサー、スイッチ機構等が設けら
れている。
【0017】36はステップハイロータであり、圧縮空
気で回転し、タイミングベルトを介して回転刃14をそ
の回転駆動装置であるエアモーター15ごと円弧運動さ
せる。すなわち、プリント基板10の前端側のコーナー
を面取りする際には、回転刃は図1に示すようにプリン
ト基板10の側面から前面に90度の円弧運動をする。
また、プリント基板10の後端側のコーナーを面取りす
る際には、回転刃は図1に示すようにプリント基板10
の側面から後面に90度の円弧運動をする。また、40
は第1位置決めピンであり、38は第2位置決めピンで
ある。これらの位置決めピンは、可動プレート16に固
定され、プリント基板10の側端面に当接して可動プレ
ート16の移動を制止することで、回転刃14の位置を
規制できる。なお、プリント基板10を搬送させるコン
ベアべルト12は、逆転して駆動しプリント基板10を
後戻りさせることができる。
【0018】以上、片側の回転刃14に関する構成を説
明してきたが、本実施例においては、上記構成と同一で
全く同様の動作をする面取り装置が、図5の説明図に示
すように対称に配設されており、これにより、プリント
基板10の、搬送方向に直交する方向に並ぶ、端側
二つのコーナーを同時に、また、その後端側の二つの
コーナーを同時にR面取りできる。
【0019】次に、上記実施例の作動状態について図1
および図2〜6図に基づいて説明する。図2(A)は、
プリント基板10の前端側のコーナーをR面取りする前
の回転刃14、第1ストッパピン28、第2ストッパピ
ン32、第1位置決めピン40、第2位置決めピン
、下側クランプ35の位置関係を示している。この状
態で、先ず、プリント基板10がコンベアベルト12に
よって、図面上の右側から搬入される。このプリント基
板10が、センサー34の上方を通過すると、センサー
が検知して、コンベアベルトを駆動させるモーターの回
転をスローダウンさせる。これにより、プリント基板1
0が、低速で支持部30から搬送路上に突出している第
1ストッパピン28に当接して制止され、回転刃14で
矩形板の前端側のコーナーをR面取りが可能な第1の位
置に配置される(位置決め手段による位置決め)。この
とき、第1可動プレート16は第1シリンダ22のロッ
ドが収縮することによって図1の図面上において上方に
位置しており、図2(B)に示すように、回転刃14と
位置決めピン40とは、プリント基板10から離れ
た状態にある。
【0020】次に、ステッピングモータによって駆動制
御された上側クランプが、プリント基板10の板厚に合
わせて所定の高さ位置で止まる。そして、その上側クラ
ンプに対向する下側クランプ35がエアシリンダによっ
て上方に移動され、プリント基板10を上側クランプと
の間に挟んで保持する。なお、プリント基板10が完全
に保持された状態で、コンベアベルトが停止する。この
ように保持されたプリント基板10の側端面に、図2
(C)に示すように回転刃14と第位置決めピン40
が当接する。すなわち、第1シリンダ22からロッドが
突出することで第1可動プレート16が移動され、その
第1可動プレート16に固定された回転刃14と第
置決めピン40がプリント基板10の側端面に当接する
よう図面上において下方に移動される(接離動機構によ
る当接動作)
【0021】そして、図2(D)に示すように、回転刃
14が円弧状に移動して、プリント基板10の前端側
コーナーがR面取りされる。回転刃14は第1可動プレ
ート16に固定されているステップハイロータ36によ
ってタイミングベルトを介して円弧状に移動される。こ
の駆動装置は、回転シリンダーおよびモータ等を利用で
きることは勿論である。このようにして面取りがなされ
た後、回転刃14は円弧状に逆戻りされ、さらにプリン
ト基板10から離れ、図3(A)に示すように図2
(B)に示した位置まで戻る(接離動機構による離間動
作)
【0022】次に上側クランプと下側クランプ35によ
るプリント基板10の保持が解除される。また、第1ス
トッパピン28が下がって搬送路上から除かれ、コンベ
アベルト12によってプリント基板10が搬出方向に移
動される。そして、プリント基板10がセンサー34を
通り過ぎ、即ち第2の位置を搬送方向に通り過ぎた時点
で、センサー34からの信号によってコンベアベルト1
2が反転し、第2ストッパピン32が支持部30から突
出する。コンベアベルト12の逆転によってプリント基
板10が再度センサー34の上方にさしかかると、セン
サー34からの信号により、コンベアベルト12の速度
が減速される。こうして、プリント基板10の後端面
が、低速で支持部30から突出している第2ストッパピ
ン32に当接してプリント基板10の移動が制止され
プリント基板10は、回転刃14プリント基板10の
端側のコーナーをR面取りが可能な、前記第1の位置
よりも搬送方向前方にずれた第2の位置に位置決めされ
(位置決め手段による位置決め)
【0023】このとき、回転刃14は図3(B)に示す
ように中心線42に対してプリント基板10の供給側に
移動されている。すなわち、第1可動プレート16が載
置された第2可動プレート18が、本体基部に固定され
た第2レール24に沿って、プリント基板10の供給側
方向に移動されることで、回転刃14が移動されるので
ある。つまり、前記往復動機構により、回転刃14が、
前記第1の位置における前記前端側のコーナーをR面取
り可能な位置から、前記第2の位置における前記後端側
のコーナーをR面取り可能な位置へ移動される。また、
第1可動プレート16は第1シリンダ22によって図1
の図面上において上方に位置しており、図3(B)に示
すように、回転刃14と第位置決めピン38とは、プ
リント基板10から離れた状態にある。
【0024】プリント基板10は、再度上側クランプと
下側クランプ35により前記と同様に挟まれ保持され
る。そのプリント基板10の側面に、図3(C)に示す
ように回転刃14と第位置決めピン38が当接する
(接離動機構による当接動作)。そして、図3(D)に
示すように、回転刃14が、プリント基板10の側端面
に接する位置から後端面に接する位置の間を円弧状に移
動して、プリント基板10の後端側のコーナーがR面取
りされる。回転刃14は第1可動プレート16に固定さ
れているステップハイロータ36によってタイミングベ
ルトを介して円弧状に移動される。このようにして面取
りがなされた後、回転刃14は円弧状に逆戻りされ、さ
らにプリント基板10から離れ、図4に示すように図3
(B)に示した位置まで戻る(接離動機構による離間動
作)
【0025】次に上側クランプと下側クランプ35によ
るプリント基板10の保持が解除され、コンベアベルト
12によってプリント基板10が搬出方向に搬送され
る。そして、プリント基板10が第1ストッパピン28
上を通過した後、第1ストッパピン28が支持部30か
ら突出し、且つ、第2ストッパピン32が下がり、ま
た、回転刃14が排出側に移動することによって図2
(A)の状態まで戻る。以上でR面取りの1サイクルが
終了する。以上、片側の回転刃14等の各構成に関する
作用を説明してきたが、回転刃等の各構成は、図5の説
明図に示すように対称に配設されており、これにより、
プリント基板10の前端側の二つのコーナーを同時
に、また、その後端側の二つのコーナーを同時にR面
取りできる。
【0026】このように、本実施の形態の面取り装置
は、二つの回転刃14を好適に利用できるため、プリン
ト基板10等の矩形板のR面取りを能率良く行うことが
できる。また、本発明の面取り装置によれば、二つの回
転刃14を配置すれば良いのであるから、装置が小型
化、簡略化できる。また、上側クランプの上下動は、ス
テッピングモータのパルス数で操作板の操作を介して容
易に制御できるため、従来のようにプリント基板10の
板厚に対応して回転刃14を上下動させる必要はなく、
下側クランプ35と共にプリント基板10を好適に保持
することができる。また、コンベアベルト12によりプ
リント基板10を搬送しつつ面取りをすることができる
ため、人手を介さずに複数のプリント基板10を連続的
に面取りして、面取りを能率良く行うことができる。
らに、位置決め手段によるプリント基板10の搬送方向
の位置決めと、位置決めピン40,38による回転刃の
搬送方向に直交する方向の位置決めとにより、面取り加
工するコーナーの位置決めが確実に行えるため、加工さ
れる各プリント基板10の大きさ(長さおよび幅)が異
なる場合であっても、面取り装置の設定等を変更するこ
となく、プリント基板10のコーナーを正確な位置精度
で面取りすることができる。また、回転刃14は、第1
位置決めピン40および第2位置決めピン38がプリン
ト基板10に当るまで移動するため、設定した巾寸法に
対してプリント基板10の巾が±3mm程度変動しても
自動的に対応して、好適にR面取りをすることができ
る。
【0027】さらに、プログラムの変更のみで、プリン
ト基板の供給・搬出方向を変えることができる。すなわ
ち、シーケンサーのROMを差し替えるだけで、プリン
ト基板を逆方向からの搬送する場合についても好適にR
面取りをすることができる。なお、本発明はプリント基
板以外の矩形状の板体についても、そのコーナーを好適
にR面取りできるのは勿論である。以上、本発明の好適
な実施例について種々述べてきたが、本発明はこの実施
例に限定されるものではなく、発明の精神を逸脱しない
範囲内でさらに多くの改変を施し得るのは勿論のことで
ある。
【0028】
【発明の効果】本発明の面取り装置および面取り方法
よれば、搬送機構により矩形板を直線的に搬送しつつ面
取りをすることができるため、人手を介さずに複数の矩
形板を 連続的に面取りして、面取りを能率良く行うこと
ができる上に、異なる大きさの矩形板であっても好適に
面取りが行え、なおかつ、二つの回転刃により矩形板の
端側コーナーと後端側コーナーとの四コーナ
をR面取りすることができるため、装置小型化およ
び簡略化を図ることができるという著効を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる面取り装置の一実施例を示す平
面図。
【図2】図1の実施例の作動状態を説明する説明図。
【図3】図1の実施例の作動状態を説明する説明図。
【図4】図1の実施例の作動状態を説明する説明図。
【図5】図1の実施例の全体の作動状態を説明する説明
図。
【図6】従来の技術を説明する説明図。
【符号の説明】
10 プリント基板 12 コンベアベルト 14 回転刃 15 エアモーター 16 第1可動プレート 18 第2可動プレート 20 第1レール 22 第1シリンダ 24 第2レール 26 第2シリンダ 28 第1ストッパピン 30 支持部 32 第2ストッパピン 34 センサー 35 下側クランプ 36 ステップハイロータ 38 第位置決めピン 40 第位置決めピン 42 中心線
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 菅 和則 東京都国分寺市西元町2−9−27 株式 会社モトロニクス内 (56)参考文献 実開 昭61−20253(JP,U) 実開 昭58−33202(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B27C 5/08 H05K 3/00

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 矩形板を直線的に搬送する搬送機構と、 該搬送機構による矩形板の搬送路を挟んで該搬送路の両
    側に配設され、 矩形板の搬送方向に直交する方向に並ぶ
    コーナーをR面取りするため該コーナーに当接し
    位置を円弧状に移動可能な二つの回転刃と、前記各回転刃を、前記搬送路に対して接離動させる接離
    動機構と、 前記搬送機構により搬送される矩形板を、前記搬送路上
    の位置で、該矩形板の搬送方向前端側の両コーナーが前
    記各回転刃にそれぞれ当接可能な第1の位置と、該矩形
    板の搬送方向後端側の両コーナーが該各回転刃にそれぞ
    れ当接可能な、該第1の位置よりも搬送方向前方にずれ
    た第2の位置とにそれぞれ位置決めして保持可能な位置
    決め手段 とを具備前記接離動機構は、前記各回転刃を、前記搬送路に接離
    動させることで、前記第1または第2の位置に保持され
    た矩形板のコーナーに当接および離間させる ことを特徴
    とする面取り装置。
  2. 【請求項2】 前記各回転刃を、前記第1の位置におけ
    る前記前端側の両コーナーをR面取り可能な位置と、前
    記第2の位置における前記後端側の両コーナーをR面取
    り可能な位置との間を往復動させるための往復動機構を
    具備することを特徴とする請求項1記載の面取り装置。
  3. 【請求項3】 前記搬送機構は、矩形板を搬送方向の逆
    方向にも移動可能に設けられ、 前記位置決め手段には、 前記搬送路上に突出入可能に設けられ、該搬送路上に突
    出した際には、前記搬送機構で搬送される矩形板の搬送
    方向前端面に当接して該矩形板の移動を制止すること
    で、該矩形板を前記第1の位置に位置決めする第1スト
    ッパピンと、 前記搬送路上に突出入可能に設けられ、該搬送路上に突
    出した際には、前記搬送機構で搬送方向に移動された後
    に搬送方向の逆方向に移動される矩形板の搬送方向後端
    面に当接して該矩形板の移動を制止することで、該矩形
    板を前記第2の 位置に位置決めする第2ストッパピンと
    を有することを特徴とする請求項1または2記載の面取
    り装置。
  4. 【請求項4】 前記位置決め手段には、前記第1の位置
    または前記第2の位置に位置決めされた矩形板を挟持し
    て保持するクランプを有することを特徴とする請求項1
    〜3のうちのいずれか一項記載の面取り装置。
  5. 【請求項5】 前記接離動機構は、前記回転刃が搭載さ
    れた可動プレートを前記搬送路に対して接離動させるこ
    とで、該回転刃を該搬送路に対して接離動させ、 前記回転刃の前記搬送方向後方側に、前記可動プレート
    上に固定されて配設され、該可動プレートの移動に伴っ
    て、該回転刃が前記第1の位置に保持された矩形板の前
    記前端側のコーナーに当接される際、該矩形板の側端面
    に当接して該可動プレートの移動を制止することで、該
    回転刃の前記搬送方向に直交する方向の位置を位置決め
    する第1位置決めピンと、 前記回転刃の前記搬送方向前方側に、前記可動プレート
    上に固定されて配設され、該可動プレートの移動に伴っ
    て、該回転刃が前記第2の位置に保持された矩形板の前
    記後端側のコーナーに当接される際、該矩形板の側端面
    に当接して該可動プレートの移動を制止することで、該
    回転刃の前記搬送方向に直交する方向の位置を位置決め
    する第2位置決めピンとを具備することを特徴とする請
    求項1〜4のうちのいずれか一項記載の面取り装置。
  6. 【請求項6】 請求項1〜5のうちのいずれか一項記載
    の面取り装置を用い、 前記位置決め手段により、前記搬送機構で搬送される矩
    形板を、前記第1の位置に位置決めして保持するステッ
    プと、 前記各回転刃を、前記搬送路に接近させることで、前記
    矩形板の前記前端側の両コーナーに当接するように移動
    させるステップと、 前記各回転刃を円弧状に移動させて、前記前端側の両コ
    ーナーをR面取りするステップと、 前記各回転刃を、前記搬送路から離間させることで、前
    記矩形板から離間させるステップと、 前記矩形板を前記搬送機構により搬送方向に移動させる
    ステップと、 前記位置決め手段により、前記矩形板を前記第2の位置
    に位置決めして保持するステップと、 前記各回転刃を、前記搬送路に接近させることで、前記
    矩形板の前記後端側の両コーナーに当接するように移動
    させるステップと、 前記各回転刃を円弧状に移動させて、前記後端側の両コ
    ーナーをR面取りするステップとを含むことを特徴とす
    る面取り方法。
  7. 【請求項7】 請求項3記載の面取り装置を用い、 前記第1ストッパピンを、前記搬送路上に突出させるス
    テップと、 前記搬送機構で搬送される矩形板の搬送方向前端面を前
    記第1ストッパピンに当接させて該矩形板の移動を制止
    させることで、該矩形板を前記第1の位置に位置決めす
    るステップと、 前記矩形板を保持するステップと、 前記各回転刃を、前記搬送路に接近させることで、前記
    矩形板の前記前端側の両コーナーに当接するように移動
    させるステップと、 前記各回転刃を円弧状に移動させて、前記前端側の両コ
    ーナーをR面取りするステップと、 前記各回転刃を、前記搬送路から離間させることで、前
    記矩形板から離間させるステップと、 前記第1ストッパピンを引き込んで前記搬送路上から除
    くステップと、 前記矩形板を、前記搬送機構で搬送方向に移動させて、
    前記第2の位置よりも搬送方向前方にずれた位置に移動
    させるステップと、 前記第2ストッパピンを、前記搬送路上に突出させるス
    テップと、 前記搬送機構により矩形板を搬送方向の逆方向に移動さ
    せ、該矩形板の搬送方向後端面を前記第2ストッパピン
    に当接させて該矩形板の移動を制止させることで、該矩
    形板を前記第2の位置に位置決めするステップと、 前記矩形板を保持するステップと、 前記各回転刃を、前記搬送路に接近させることで、前記
    矩形板の前記後端側の両コーナーに当接するように移動
    させるステップと、 前記各回転刃を円弧状に移動させて、前記後端側の両コ
    ーナーをR面取りするステップと、 前記第2ストッパピンを引き込んで前記搬送路上から除
    くステップとを含むことを特徴とする面取り方法。
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