JPH05177582A - 基板の切断方法および装置 - Google Patents

基板の切断方法および装置

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JPH05177582A
JPH05177582A JP35563191A JP35563191A JPH05177582A JP H05177582 A JPH05177582 A JP H05177582A JP 35563191 A JP35563191 A JP 35563191A JP 35563191 A JP35563191 A JP 35563191A JP H05177582 A JPH05177582 A JP H05177582A
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substrate
cutting
stopper
cut
board
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JP35563191A
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Takashi Furusawa
孝 古沢
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Nikko Kogyo KK
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Nikko Kogyo KK
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 回路基板をライン上で切断する場合であって
も、損傷が発生することなく回路基板を切断することが
できる方法および装置を提供すること。 【構成】 基板15の表側切断溝に上刃27Aを当接さ
せた後、回転式ストッパ50を基板から離脱させ、次い
で、上下一対の切断刃27A,27Bを基板の切断溝に
圧接して基板を切断する。この時、ストッパが基板から
離脱しているために、基板に切断時の応力が負荷されな
い。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、搬送される回路基板
を複数の単位基板に切断するための方法および装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来の回路基板には、回路パターンの印
刷や素子類の実装がなされた複数の単位基板がグリット
状に形成されている。図12は、この単位基板120が
複数形成された回路基板の平面が示されており、回路パ
ターンが形成されたり、素子類が実装された単位基板が
グリッド状に複数形成されている。各単位基板の間の間
隔には、二点鎖線で示される、V字状の切断線122が
予め形成され、この切断線に沿って基板を切断すること
により、1つの回路基板を個々の単位基板にまで切断さ
れる。
【0003】近年、回路基板の生産性を向上するため
に、回路基板の分割もライン上で行われるようになって
きている。すなわち、回路基板を順次ベルトコンベヤ等
で搬送し、搬送路の途中に設けられている切断機で回路
基板を連続的に切断している。この場合、ストッパを用
いて回路基板の位置決めを行った後、回路基板を最終的
に単位基板にまで切断している。
【0004】従来、このような回路基板の切断は、ロー
タリーカッタによる切断や、剪断式のカッタによる切断
が行われて来た。しかしながら、前者の方法では切粉が
発生し、後者の方法では、剪断応力によりプリント回路
の印刷パターンや実装部品の断線等の問題があった。
【0005】そこで、特開昭61−30339号では、
基板の表裏面に切断刃を対向して配置し、各切断刃を加
圧して各刃先を回路基板の厚みの内に一定間隔まで食い
込ませて回路基板を切断している。この従来例には、切
粉が発生せずしかも刃の先端部分が接触する線上の極限
られた部分にのみ応力が集中するため、回路基板に対す
る影響を無くすことができる、ことが記載されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、本願発
明者らが検討したところによると、ライン上で回路基板
を切断する場合は、たとえわずかな応力が基板に負荷さ
れるだけでも、実装部品の断線等の損傷や、回路パター
ンの断線等の損傷があることが分かった。特に、近年の
回路基板の実装部品や回路パターンは益々微細化し、た
とえ僅かな応力が基板に負荷されるだけでも、実装部品
や回路パターンは損傷し易く、そして、僅かな損傷でも
基板全体が不良となってしまうおそれがある。そこで、
この発明は、回路基板をライン上で切断する場合であっ
ても、損傷が発生することなく回路基板を切断すること
ができる方法および装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明に係わる基板の切断方法は、搬送される基板
を切断位置でストッパにより位置決めする工程と、基板
に切断刃を圧接することにより基板を切断する工程と、
を備える基板の切断方法において、基板が切断される前
に、基板が切断位置からずれないようにして前記ストッ
パを基板から離脱させる工程を備える、ことを特徴とす
るものである。
【0008】また、本発明に係わる基板の切断装置は、
搬送される基板を切断位置に位置決めするストッパと、
切断刃を基板の切断溝に圧接して基板を切断する切断機
と、を備える基板の切断装置において、前記基板が前記
ストッパで位置決めされた後、前記切断刃を基板の切断
溝に当接させる切断刃駆動手段と、切断刃が基板の分割
溝に当接した後ストッパを基板から離脱させるストッパ
解除手段と、を備え、ストッパ離脱後前記切断刃を前記
切断溝に圧接する、ことを特徴とするものである。
【0009】さらに、本発明に係わる別の基板の切断装
置は、搬送される基板を切断位置に位置決めするストッ
パと、切断刃を基板に圧接して基板を切断する切断刃
と、を備える基板の切断装置において、前記基板を把持
する把持手段と、基板が把持された後前記ストッパを基
板から離脱させるストッパ解除手段と、を備え、ストッ
パ離脱後前記切断刃を前記切断溝に圧接させるととも
に、前記把持手段は基板が切断される過程で基板に負荷
される応力を緩和する方向に移動自在である、ことを特
徴とするものである。
【0010】
【作用】前記本発明に係わる基板の切断方法によれば、
基板が切断される際、基板が切断位置からずれないよう
にしてストッパを基板から離脱させているために、基板
がライン上で連続的に切断される場合でも、基板の位置
決め精度を維持したまま、切断時に基板に負荷される応
力を逃がして基板にストレスが加わることなく基板を切
断することができる。そして、本発明に係わる基板の切
断装置によれば、ストッパを基板から外した後でも、切
断刀を基板の切断溝に当接させて基板の位置決めを維持
でき、かつ、基板を切断する時に基板に加わる応力に抗
するストッパが基板から外れているため、基板の切断の
際基板に余計なストレスが加わることを防止することが
できる。また、本発明に係わる別の基板の切断装置によ
れば、ストッパを基板から外した後でも、把持手段が基
板を把持することにより基板の位置決めが維持でき、し
かも、把持手段は、基板が切断された際に基板に負荷さ
れる応力を緩和する方向に移動自在であるため、基板の
切断の際基板に余計なストレスが加わることを防止する
ことができる。
【0011】
【実施例】次に本発明の実施例を図面に基づいて説明す
る。図1、2は本発明装置の一実施例を示すものであ
り、図1はその平面図、図2はその側面図を示す。基板
の切断装置1は、主として基板の搬送系2と、基板を切
断する切断機3とを備えた構成となっている。
【0012】前記搬送系2は、図面の左から右方向にか
けて基板を搬送するための搬送ラインを有し、複数の基
板が順次矢印方向に搬送される。ラインの両側には、対
向する一対の側板10A,10Bが設けられ、この側板
のそれぞれにはベルト11A,11B及びこのベルトを
駆動するための複数のプーリ12および図示しないモー
タからなるベルトコンベヤ14を備える。前記ベルト1
1は、前記側板10の内壁面から搬送ラインの幅方向に
突出し、かかるラインの幅方向に一対設けられる。この
ベルト11A,11B上には基板15のそれぞれの側縁
部が載置される。基板15はベルト11の回転に伴って
搬送される。前記側板10A,10B間距離は、基板の
幅に合わせて調整することができる。また、搬送ライン
を幾つかにブロック化し、各ブロック毎にベルトコンベ
ヤを設けて複数の基板をそれぞれのブロックで異なる速
度で搬送することができる。
【0013】前記基板15の搬送系2は、その搬送方向
の途中で直角に曲がったラインになっている。符号3A
は上流側の切断機を示し、符号3Bは下流側の切断機を
示す。また、符号5は切断機13Aで切断された基板1
5Aをフレーム5Aに載置した状態で基板の搬送方向を
90度曲げることができる方向転換装置を示す。なお、
この方向転換装置も基板を搬送するためのベルトコンベ
ヤを備えている。
【0014】前記切断機3は、図1、図2および切断機
の詳細図である図3に示すように、切断機本体18と、
この切断機本体18を支持する支持台20と、切断機油
圧を供給する油圧供給装置(図示せず)から構成され
る。切断機本体18は、前記搬送系を跨ぐように四本の
シャフト21を備え、このシャフト21はそれぞれ上側
固定プレート22と前記支持台20の支持プレート20
A上に固定された下側プレート23との間にボルト締め
されている。前記上側固定プレート22と下側固定プレ
ート23のそれぞれの略中央には油圧シリンダ24が突
設され、このそれぞれ油圧シリンダの先端は上側可動プ
レート25、下側可動プレート26に固定されている。
【0015】図3より、さらに明らかなように、前記上
側可動プレート25の下面と前記下側可動プレート26
の上面のそれぞれには基板15を切断する、互いに対向
する一対の切断刃27A(上刃),27B(下刃)を固
定するダイセット28が固設されている。それぞれのダ
イセットからは凹溝を有するフランジ28Aが突設され
ている。符号29は、切断刃27が固定された支持板で
あり、この支持板は凸部を有し、この凸部が前記凹溝と
係合することにより、前記支持板29をダイセット28
に取り付けることができる。
【0016】前記側板10からは、前記搬送ラインの幅
方向中央に向かい、さらに上方に伸びるアーム30が延
設され、このアームの終端には搬送された基板の到着を
検知するためのa接点型光電スイッチPHS1〜3が搬
送される基板と平行に固定されている。この光電スイッ
チは、切断刃の直前と直後、および後述するストッパの
直前の三箇所に設置されている。
【0017】符号34は、搬送される基板の先端と接触
して、切断される基板を位置決め・固定するための昇降
式ストッパである。このストッパは、ストッパ支持台3
4Aに固定され、図示しない駆動手段(例えば、エアシ
リンダ)によりラインの搬送方向に水平移動可能であ
り、且つラインと垂直方向にも昇降可能なように構成さ
れている。
【0018】図3において、符号50は、前記ストッパ
34と同様に、基板の位置決め・固定機能を有するくさ
び式基板固定装置(回転式ストッパ)であり、図4の詳
細図にも示すように、くさび式基板固定装置50は、中
心に設けられた軸52を回転させるロータリーシリンダ
54を有し、軸52にはギヤ56が固定され、このギヤ
56にギヤ58が噛合している。ギヤ58は回転軸60
に固定され、この軸60は軸受け62を貫通して基板1
5の搬送方向と直角に延長されている。図4のV−V断
面である図5に示すように、軸受け62を通過した軸6
0の両端には、側板プレート64A,64Bが固定さ
れ、両方の側板プレート64A,64B間にはフレーム
66が掛け渡されて当該側板プレートに固定されてい
る。そして、フレーム66の両端部には上方に延びる第
2フレーム68A,68Bが固定され、当該第2フレー
ムのそれぞれの上端にはくさび69A,69Bが固定さ
れている。
【0019】前記ロータリーシリンダ54が駆動する
と、その回転動がギヤ56および58を介して軸60に
伝達され、軸60が回転するとこの軸に固定されている
フレーム66および第2フレーム68A,68Bが回転
する。この結果、図5に示すように、くさび69が基板
側に向かって回転し、基板に予め形成された開口67に
くさびが係合して基板の位置決めをすることができる。
尚、くさびの位置は搬送される基板の幅に合わせて変更
することができる。
【0020】前記切断機3における基板の位置決めは、
光電スイッチPHS1〜3(図3参照)が基板の到達に
よりそれぞれ「オン」した後、図示しないベルトコンベ
ヤ駆動用モータから出力されるパルス数を計数し、基板
の目的とする切断線122(図4参照)が切断刃27
A,27Bに一致するように位置にストッパ34を移動
させることにより行う。光電スイッチが「オン」になっ
た後、基板における目的の切断線までの距離は予め後述
のマイクロコンピュータに記憶しておくことができる。
光電スイッチの設置位置は、切断しようとする基板の種
類に応じて適宜変更でき、さらに、光電スイッチを必要
に応じて増設することもできる。
【0021】図6は本実施例に係わる基板切断装置の制
御ブロック図であり、前記光電スイッチPHS1〜3の
それぞれの検出信号がマイクロコンピュータに入力さ
れ、前記切断機3、基板搬送系のベルト駆動装置(図示
せず)、ストッパ34、くさび式基板固定装置50はマ
イクロコンピュターに接続されている。
【0022】図7は前記制御回路の動作を示すフローチ
ャートであり、このフロチャートを用いて本実施例の動
作について説明する。先ず、プログラムがスタートする
と、基板は、図1に示すように、その側縁が対向する一
対のベルト11A,11B間に載置された状態で搬送ラ
イン2に順次送られる(S1)。そして、切断機3内に
基板が進入すると、光電スイッチPHS1〜3が基板の
進入に従って順に「オン」する。光電スイッチが「オ
ン」すると基板の到達を意味する「H」信号がマイクロ
コンピュータに出力される。PHS1が「オン」した場
合は、切断される基板の次に来る基板を切断機の直前で
停止するように搬送系の上流側のベルトコンベヤを制御
する。マイクロコンピュータは、光電スイッチPHS1
〜3の全てが「オン」か否かを判定する(S2)。
【0023】S2において、光電スイッチPHS1〜3
が全て「オン」であると判定されると、S3に移行し、
前記ストッパ34が突出し基板15の先端と当接して基
板の搬送を停止させることにより、基板の位置決めを概
略的に行う。これと同時に基板の搬送を停止する。次い
で、S4に移行し、くさび式基板固定装置50の軸60
が回転して基板の前記開口67にくさび69が係合し
て、基板の位置決めを確実に行うとともに、ストッパ3
4を下降させて基板とストッパ34の当接を解除させ
る。
【0024】次いで、S5に移行し、図8(1)に示す
ように基板15の表側のV字状切断溝17に上刃27A
を当接させる。上刃27Aは基板の切断溝17に圧接さ
れることなく極めて弱い力で接しているだけである。こ
の状態から、前記くさび式基板固定装置の軸60を逆回
転させて、くさび69を基板の開口67から離脱され
る。この時、上刃27Aは切断溝17内に当接している
ため、くさび69が基板から取り外されても基板の位置
がずれることがない。次いで、S6では、下刃27Bを
基板の裏側の切断溝19にも当接させた後、上下一対の
切断刃27A,27Bを基板の切断溝17,19に圧接
するか、または下刃27Bを基板の裏側の切断溝19に
当接することなく、上下一対の切断刃27A,27Bを
一挙に圧接して、基板15を切断する。
【0025】基板の切断工程では、上下の切断刃間が一
定幅(例えば、0.2mm)になった時点で上下の切断
刃がそれぞれ固定された可動プレート25,26を停止
する。次いで、S7に移行し、可動プレート25,26
を切断前の初期状態に復帰させるとともに、コンベヤベ
ルトの駆動を再開させて切断された基板をさらに搬送さ
せる(S8)。
【0026】以上説明したように、本実施例によれば、
基板を切断する前に上刃は切断溝内に当接し、基板15
がベルト11に僅かに押圧されているため、くさびが基
板から取り外されても基板の位置決めが継続され基板の
位置決め精度を維持することができる。しかも、切断刃
を切断溝に圧接する際にくさびは基板から取り外されて
いるために、基板の切断時に基板に負荷される応力に抗
するストッパがなく、この結果かかる応力を確実に逃が
すことができる。したがって、基板に余計なストレスが
加わるのを避けることができ、回路基板をライン上で連
続的に切断する場合であっても、基板に損傷が生じるこ
となく回路基板を切断することができる。
【0027】また、本実施例によれば切断刃の角度を大
きく(例35〜45°)、および/または切断刀を肉厚
(例3〜5mm)にして切断刃の寿命を延ばすことがで
きる。基板が切断される際に基板に加わるストレスを完
全に除去することができるため、切断刃の角度および/
または切断刃の肉厚を大きくすることができ、この結
果、切断刃の寿命を延ばすことができるからである。従
来は、基板に加わるストレスを極力少なくするために、
切断刃の角度を小さい範囲に制限したり、切断刃を肉薄
にするようにしており、切断刃が短寿命なものに止まっ
ていた。
【0028】次に本発明の他の実施例について説明す
る。この実施例は、基板の位置決め装置の他の例を備え
たものであり、図1に示す基板の搬送系における下流側
の切断機3Bに存在するものである。図9は、この実施
例に係わる基板把持装置の正面図であり、図10はその
右側面図である。この把持装置は、固定プレート70
と、この固定プレートに対して上下動する上下プレート
72と、この上下動プレート72に対して基板の搬送方
向(図9の紙面の裏から表方向)に可動する可動プレー
ト74、および可動プレート74の側板75に連結さ
れ、基板15をその幅方向から把持する把持具76とか
ら主に構成されている。
【0029】前記固定プレート70はその一方の側壁の
下端がリニアアクチュエータ80に連結されており、基
板の搬送方向に沿って固定プレート70を移動すること
ができる。この固定プレート70には、この固定プレー
ト70を上部ケーシング81に対して固定するための止
め具82が、当該固定プレート70および上部ケーシン
グ81の双方に食い込んだ状態で固定されている。上部
ケーシング81には、固定プレート70の移動に伴って
止め具82の移動を可能にするための溝83が設けられ
ている。
【0030】図示しないシリンダからのシリンダロッド
84が止め具82および固定プレート70を貫通してお
り、このシリンダロッド84の下端は、上下プレートの
ボス86内に嵌装されている。したがって、シリンダロ
ッド84の上下によりプレート72を上下動することが
できる。
【0031】図9およびこのXI−XI断面である図1
1にも示すように、前記固定プレート70の基板搬送方
向の端部裏面には垂直に下降する座90が固定されてい
る。そして、前記可動プレート74の下面には前記座の
側面に一端が固定されるとともに、他方が基板の搬送方
向に沿って延びる中心軸96が貫通される切欠き94を
有するプレート92が固定されており、このプレート9
2と前記座との間にはコイルバネ98が配設されてい
る。したがって、可動プレート74は前記コイルバネ9
8の付勢によって図11の矢印で示される基板の搬送方
向に沿って移動することができる。
【0032】図9に示すように、前記可動プレート74
の下面にはエアシリンダ100が固定されており、この
エアシリンダ100の軸102が前記把持具の一つ76
Aに固定されている。したがって、エアシリンダにより
軸102が進退されると、これに応じて把持具76Aが
基板の幅方向に進退し、把持具76A,76B間に基板
15を把持することができる。
【0033】図9および図10に示すように、前記上下
プレート72の後端側の上面には鍵状の止め具104が
固定され、この止め具104の下面には鍵状のスライド
式ストッパ106を進退させるためエアシリンダ108
が固設されている。ストッパ106はシリンダ108か
ら伸びる軸110に固定されており、この軸110がシ
リンダによって進退されることによりストッパ106が
基板の搬送方向に沿って進退する。
【0034】そして、前記ストッパ106は、図10の
紙面奥側半分112が低い位置で直角に曲げられ、低い
位置で曲げられた部分112は、リニアガイド114に
固定されている。このリニアガイドにより、ストッパ1
06の移動がガイドされるようになっている。尚、図9
の符号116は固定プレート70の移動をガイドするた
めのリニアガイド、符号118は可動プレートの移動を
ガイドするためのリニアガイドを示す。尚、本実施例に
おける基板の搬送位置確認は、前記実施例と同様に光電
スイッチにより行う。そして、光電スイッチの配置は前
記実施例と同様である。さらに、制御装置の構成につい
ては、図7に示すように、マイクロコンピュータの制御
信号が前記くさび式基板固定装置に出力されるのに変え
て、本実施例の基板把持装置に出力され、固定プレート
70、上下プレート72、エアシリンダ100およびス
トッパ106の動きが制御される。
【0035】次に本実施例の動作について説明する。先
ず、基板15が下流側の切断機3B(図1参照)に到達
すると、基板の切断溝に切断刃27A,27B(図3参
照)が当たるように、基板の搬送を停止させるストッパ
106の進退量が演算され、この演算結果に基づきスト
ッパが所定位置に移動する。そして、基板の先端面がス
トッパ106に当接すると、基板の搬送が停止されると
ともに、把持具76A,76B間に基板15を把持する
ことができるように、固定プレート70、上下プレート
72およびエアシリンダ100の移動量が演算される。
【0036】そして、把持具76A,76B間に基板1
5を把持した後、前記ストッパ106は基板から離間す
る方向に移動する。次いで、前記上刃27Aおよび下刃
27Bを基板の切断溝に圧接させて基板を切断する。こ
の時、基板15は把持具76A、76B間で把持させて
いるために、基板の位置決めは維持され、しかも、基板
に切断の応力が負荷されても、前記可動プレート74は
基板に負荷される応力を緩和する方向、すなわち、基板
の切断溝と直角である基板の搬送方向に沿って移動する
ことができるため、基板にストレスが発生することなく
基板を切断することができる。
【0037】前記第1の実施例では、基板の切断溝に上
刃を当接した後、基板の切断を行っているが、上刃の代
りに下刃を当接するか、又は、両方の刃を当接して基板
の位置決めをしても良い。尚、下刃を基板に当接させる
場合、基板の浮き上りを防止するために、基板の上面を
押える手段を設けると良い。また、本発明方法の他の実
施例として、上刃と下刃が基板に当接した後基板が切断
される直前にストッパを基板から取り外すようにしても
良い。そして、このことを可能にするために切断刃の移
動を比較的低速で行うと良い。
【0038】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、ストッパを基板から離脱させても基板の位置決めが
維持され、しかも、基板の切断時にストッパは基板から
離脱されているために、切断時に基板に負荷される応力
を逃がして基板にストレスが加わることなく基板を切断
することができる。この結果、基板がライン上で連続的
に切断される場合でも、基板に損傷が生じることなく、
基板を切断することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係わる基板の切断装置の平
面図である。
【図2】図1における切断機の側面図である。
【図3】切断機の詳細図である。
【図4】くさび式基板固定装置の平面図である。
【図5】図4のV−V断面図である。
【図6】本発明の一実施例に係わる基板の切断装置の制
御ブロック図である。
【図7】図6の制御回路の動作を説明するフローチャー
トである。
【図8】基板の切断工程を示す断面図である。
【図9】本発明の第2の実施例に係わる把持装置の正面
図である。
【図10】図9の正面図である。
【図11】図9のXI−XI断面図である。
【図12】回路基板の平面図である。
【符号の説明】
1 基板の切断装置 3 切断機 15 基板 27 切断刃 34 昇降式ストッパ 50 くさび式基板固定装置(回転式ストッパ) 106 スライド式ストッパ 200 把持装置

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 搬送される基板を切断位置でストッパに
    より位置決めする工程と、基板に切断刃を圧接すること
    により基板を切断する工程と、を備える基板の切断方法
    において、基板が切断される前に、基板が切断位置から
    ずれないようにして前記ストッパを基板から離脱させる
    工程を備える基板の切断方法。
  2. 【請求項2】 搬送される基板を切断位置に位置決めす
    るストッパと、切断刃を基板の切断溝に圧接して基板を
    切断する切断機と、を備える基板の切断装置において、
    前記基板が前記ストッパで位置決めされた後、前記切断
    を基板の切断溝に当接させる切断刃駆動手段と、切断刃
    が基板の分割溝に当接した後ストッパを基板から離脱さ
    せるストッパ解除手段と、を備え、ストッパ離脱後前記
    切断刃を前記切断溝に圧接する、基板の切断装置。
  3. 【請求項3】 搬送される基板を切断位置に位置決めす
    るストッパと、切断刃を基板に圧接して基板を切断する
    切断刃と、を備える基板の切断装置において、前記基板
    を把持する把持手段と、基板が把持された後前記ストッ
    パを基板から離脱させるストッパ解除手段と、を備え、
    ストッパ離脱後前記切断刃を前記切断溝に圧接させると
    ともに、前記把持手段は基板が切断される過程で基板に
    負荷される応力を緩和する方向に移動自在である、基板
    の切断装置。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH10118993A (ja) * 1996-10-18 1998-05-12 U H T Kk 切断加工装置
KR100672805B1 (ko) * 2002-06-28 2007-01-22 유에이치티 가부시키가이샤 플렉서블 프린트배선판의 절단방법
JP2012029800A (ja) * 2010-07-29 2012-02-16 Tosho Inc 錠剤分割装置
KR101634038B1 (ko) * 2015-04-06 2016-06-27 지두식 연질 원단시트 절단장치
CN106584592A (zh) * 2016-11-08 2017-04-26 惠州市锦恒工业模具设计合伙企业(普通合伙) 一种电路板模具

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