JPH11114887A - 板状ワークの送り装置及びそれを用いた基板の耳落とし装置 - Google Patents

板状ワークの送り装置及びそれを用いた基板の耳落とし装置

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JPH11114887A
JPH11114887A JP27887897A JP27887897A JPH11114887A JP H11114887 A JPH11114887 A JP H11114887A JP 27887897 A JP27887897 A JP 27887897A JP 27887897 A JP27887897 A JP 27887897A JP H11114887 A JPH11114887 A JP H11114887A
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plate
work
substrate
feeding
feed speed
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Shigetoshi Kitamura
重敏 北村
Toshiharu Minami
利春 皆見
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MINAMI DENSHI KOGYO KK
Original Assignee
MINAMI DENSHI KOGYO KK
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    • H05ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H05KPRINTED CIRCUITS; CASINGS OR CONSTRUCTIONAL DETAILS OF ELECTRIC APPARATUS; MANUFACTURE OF ASSEMBLAGES OF ELECTRICAL COMPONENTS
    • H05K3/00Apparatus or processes for manufacturing printed circuits
    • H05K3/0011Working of insulating substrates or insulating layers
    • H05K3/0044Mechanical working of the substrate, e.g. drilling or punching

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  • Details Of Cutting Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 支持台の送り速度を回転刃による板状ワーク
の送り速度に同期させることで、板状ワークの加工精度
を高め得る板状ワークの送り装置及びそれを用いた基板
の耳落とし装置を提供する。 【解決手段】 剪断力で基板1の耳部4を切断すべく、
基板1をテーブル62に位置決めセットした状態で、上
下1対の回転刃21間へ基板1を送り込む基板1の送り
手段14であって、基板1の送り方向に沿って往復駆動
される支持台60と、テーブル62を支持台60に対し
て送り方向に一定距離移動自在に案内するガイドロッド
61と、テーブル62を支持台60の初期位置へ復帰さ
せる復帰用シリンダー64とを備え、支持台60による
基板1の送り速度と、回転刃21による基板1の送り速
度の速度差を、支持台60に対するテーブル62の移動
により吸収する送り手段14を設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プリント基板など
の板状ワークの切断装置における送り装置として好適な
板状ワークの送り装置及びそれを用いた基板の耳落とし
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】板状ワークの切断装置として、本出願人
は、実開平6−80591号において、プリント配線基
板のうちの成形不良の発生し易い外縁部(以下、耳部と
称する)を切除する基板の耳落とし装置を提案してい
る。この耳落とし装置は、電動モータによりスクリュー
軸を回転させることで、基板をテーブルとともに送り駆
動する送り手段と、スクリュー軸の両側に夫々配置され
た上下1対の回転刃を有する剪断手段とを備えている。
そして、テーブル上に基板をセットした状態で、基板の
一方の対向辺の耳部を上下の回転刃間に夫々送り込ん
で、上下の回転刃間における剪断力で1対の耳部を切断
除去するように構成されている。ところで、この耳落と
し装置では、上下の回転刃に基板の切断部位を噛み込ま
せ、回転刃間における剪断力で基板を切断する関係上、
回転刃によってもその回転速度に応じて基板が送り駆動
されることになる。このため、回転刃による送り速度
と、スクリュー軸による送り速度が同じになるように、
クラッチを介してスクリュー軸を電動モータに接続し、
両者の送り速度の同期を取っている。
【0003】一方、リフトアンドキャリー方式などの搬
送装置においては、ワークをタクト送りするときにおけ
る衝撃を吸収する目的で、送り駆動される支持台に対し
てテーブルを搬送方向に移動自在に設けるとともに、バ
ネ部材により搬送方向の後方へ付勢し、支持台の停止時
における衝撃をバネ部材で吸収するように構成したパレ
ットを有するものも提案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前述の耳落とし装置で
は、板厚が1mm以上の厚肉の基板を加工する場合に
は、寸法精度を十分に確保しつつ効率的に基板を加工で
きたが、1mmよりも薄い基板を加工すると、基板の送
り方向の両端部の幅が中央部の幅よりも幅広になるな
ど、基板の寸法精度が低下するという問題が発生した。
本出願人は、この問題を解決すべく鋭意検討した結果、
その原因がスクリュー軸による送り速度と回転刃による
送り速度の同期のずれによるものであることを見出し
た。即ち、この耳落とし装置では、クラッチを介してス
クリュー軸を電動モータに接続して同期を取っている関
係上、クラッチの摩擦締結力が弱すぎると動力を十分に
伝達することが出来ず、強すぎると同期が取れないとい
う問題を抱えており、クラッチの摩擦締結力の変動によ
り送り速度の同期にずれが発生し、この送り速度のずれ
により基板に対して無理な力が作用して、基板全体が波
打ったり基板の中央部が盛り上がったりするなどの変形
が生じ、この状態で基板が切断されて、基板の寸法精度
が低下することを見出した。また、この耳落とし装置で
は、基板をテーブル上に位置決めセットするため、基板
に形成した位置決め孔をテーブルに設けた位置決めピン
に嵌合させているので、上述のように基板に対して無理
な力が作用すると、位置決め孔がバカ孔になり、基板側
縁の仕上げなどの後工程における加工精度が低下すると
いう問題もある。
【0005】本発明の目的は、支持台の送り速度を回転
刃による板状ワークの送り速度に同期させることで、板
状ワークの加工精度を高め得る板状ワークの送り装置及
びそれを用いた基板の耳落とし装置を提供することであ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段及びその作用】請求項1に
係る板状ワークの送り装置は、剪断力で板状ワークを切
断すべく、板状ワークをテーブルに位置決めセットした
状態で、上下1対の回転刃間へ板状ワークを送り込む板
状ワークの送り装置であって、テーブルを支持した状態
でテーブルとともに板状ワークの送り方向に往復駆動さ
れる支持台と、1テーブルを支持台に対して送り方向に
一定距離移動自在に案内する案内手段と、テーブルを支
持台の初期位置へ復帰させる復帰手段とを備え、支持台
による板状ワークの送り速度と、回転刃による板状ワー
クの送り速度の速度差を、支持台に対するテーブルの移
動により吸収して、支持台の送り速度を回転刃による板
状ワークの送り速度に同期させるものである。
【0007】この板状ワークの送り装置においては、板
状ワークの切断時、テーブルが支持台に対して板状ワー
クの送り方向に移動することで、支持台による板状ワー
クの送り速度と回転刃による板状ワークの送り速度の速
度差が吸収されて、支持台の送り速度が回転刃による板
状ワークの送り速度に同期され、無理な力が板状ワーク
に作用することが防止されることになる。しかも、支持
台に対するテーブルの送り方向への移動抵抗を極力小さ
く設定できるので、速度差を略完全に無くすことが可能
となる。
【0008】請求項2記載のように、支持台に対するテ
ーブルの初期位置から離れる方向への移動時における抵
抗とならないように復帰手段を構成することが好まし
い。このように構成することで、板状ワークの切断時、
支持台の送り速度を回転刃による板状ワークの送り速度
に略完全に同期させることが可能となる。請求項3記載
のように、支持台の送り速度を回転刃による板状ワーク
の送り速度よりも低く設定することが好ましい。つま
り、支持台に対するテーブルの移動抵抗は極力少なくな
るように構成することが好ましいが、完全に無くすこと
は出来ないので、板状ワークが支持台による送り力で上
下の回転刃間に無理に送給されなようにするため、支持
台の送り速度を回転刃による板状ワークの送り速度より
も低く設定することが好ましい。請求項4記載のよう
に、テーブルに板状ワークを吸着保持するための保持手
段を設けることが好ましい。この場合には、保持手段に
より板状ワークをテーブルに密着させることが可能とな
り、切断時における板状ワークの変形を一層効果的に防
止できる。
【0009】請求項5に係る基板の耳落とし装置は、請
求項1〜4のいずれか1項記載の板状ワークの送り装置
における支持台の送り方向の両側に、回転軸を送り方向
に直交させて上下1対の回転刃を夫々設け、基板の側縁
に形成される耳部がテーブルから側方へ張り出すように
テーブル上に基板をセットした状態で、送り方向の両側
の基板の耳部を上下の回転刃間に夫々送り込んで、上下
の回転刃間における剪断力で基板の耳部を切断除去する
ものである。この耳落とし装置では、請求項1〜4と同
様の作用が得られる。加えて、支持台の送り方向の両側
に上下1対の回転刃を夫々設けてあるので、回転刃によ
る基板の送りをバランス良く行うことが可能となる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照しながら説明する。先ず、基板の構成につ
いて簡単に説明する。図1、図2に示すように、この基
板1は、樹脂基板2の上下両面に銅箔3を貼着したもの
で、外縁部におけるプリント不良を防止するため、要求
のサイズよりも多少大きなサイズに形成され、外縁部の
耳部4を切除することで製品としての基板本体1Aを得
るように構成されている。但し、基板1は、これを複数
枚積層することで、多層プリント基板を構成するもので
あるが、このような構成の基板1以外の板状ワークに対
しても本発明を同様に適用できる。基板1の幅方向の中
央部には左右1対の位置決め孔5が形成され、基板1の
左側には位置決め孔5に隣接させて基板1の左右を識別
するための識別孔6が形成され、この位置決め孔5を基
準に基板1に対して加工を施すことになる。
【0011】次に、基板1の耳落とし装置10について
説明する。図3に示すように、耳落とし装置10は、基
板1に対して左右1対の耳部4と基板本体1Aとの境界
線Lに沿って剪断力を夫々作用させる1対の剪断手段1
1と、左右の耳部4を夫々保持して基板本体1Aから切
り離す1対の切離手段12と、基板1をテーブルユニッ
ト13上に位置決めセットした状態で、剪断手段11及
び切離手段12間に基板1を移送する送り手段14とを
備えている。
【0012】剪断手段11は、図3〜図5に示すよう
に、基板1の送り方向と直交状に設けた上下1対の回転
軸20と、両回転軸20に相対回転不能に夫々取付けた
回転刃21及び歯車22とを備えており、上下の回転刃
21は上下の歯車22を介して図1に矢印で示すように
相互に逆方向に回転する。左右の剪断手段11の下側に
は基板1の送り方向と直交状にスプライン軸23が設け
られ、スプライン軸23の途中部には左右の剪断手段1
1の下側の歯車22に夫々噛合する1対の駆動歯車24
が設けられ、このスプライン軸23を図示外の電動モー
タで回転駆動させることで、左右の剪断手段11の回転
刃21が同期して回転する。左右の剪断手段11及びそ
れを駆動するための駆動歯車24は、基板1のサイズに
応じて回転刃21の位置を調整するため、ガイドレール
25に沿って移動可能に支持され、スクリュー軸26の
回転操作により相互に接近、離間する。
【0013】回転刃21は、略円板状のカッターホルダ
30と、カッターホルダ30に固定した略環状のカッタ
ー31とを有しており、上下のカッター31の周面間に
は基板1の厚さよりも小さい所定のクリアランスHが形
成され、上下のカッター31の対向する端面の外周部に
は切断した基板1の切断端面を逃がすための環状の逃げ
部32が形成されている。
【0014】この耳落とし装置10では、左右の剪断手
段11間の距離を適正な基板1のサイズに予め調整した
状態で、テーブルユニット13とともに基板1を左右の
剪断手段11間へ送給することで、同期回転する上下の
回転刃21間において基板1に対して境界線Lに沿って
剪断力を作用させる。但し、この剪断手段11では、境
界線Lに沿って剪断力を作用させるだけで、耳部4は基
板本体1Aから完全に切断されることはなく、銅箔3や
基板1を構成する接着剤や繊維材を介して基板本体1A
に繋がった状態で下流側の切離手段12へ移送される。
このため、上下のカッター31のクリアランスHは、基
板1の適正な厚さの50〜80%、好ましくは55〜6
5%に設定されている。つまり、クリアランスHが、5
0%以下になると、耳部4が完全に切断され、80%以
上になると、基板1に対して十分に剪断力を作用さるこ
とが出来ず、基板本体1Aから耳部4を容易に切離せな
くなるので、50〜80%に設定されている。
【0015】左右の切離手段12は、図6に示すよう
に、左右の切離手段12間へ移送された基板1を上方へ
移動させて、基板1をテーブルユニット13から離脱さ
せる基板昇降手段40と、基板1の耳部4を把持するた
めの上下1対の把持爪41を有する把持手段42と、把
持手段42を左右方向へ移動させるための移動手段43
と、把持手段42を上下方向へ移動させるための昇降手
段44と、把持手段42の下方に配置した耳部排出用の
コンベア45とを夫々備えている。
【0016】切離手段12では、図7(a)に示すよう
に、左右の切離手段12間へ移送された基板1を、図7
(b)に示すように、基板昇降手段40によりテーブル
ユニット13の上方へ基板1を持ち上げて、この状態で
図7(c)に示すように把持爪41により左右の耳部4
を把持して、図7(d)、(e)に示すように、耳部4
を下方へ移動させてから外方へ移動させ、基板本体1A
から耳部4を切り離す。そして、図7(f)に示すよう
に、上下の把持爪41を開いて耳部4をコンベア45上
に落下させ、耳部4を耳落とし装置10外へ排出しなが
ら、耳部4を切除した基板1を吸着パッドなどで保持し
て下流側の図示外の装置へ移送し、図7(a)に示すよ
うに、把持手段42を上昇させるとともに基板昇降手段
40を下降させ、次の基板1が移送されるまで待機する
ことになる。
【0017】前記送り手段14について説明すると、図
3、図4、図8、図9に示すように、基板1の送り方向
に沿ってガイドレール50が設けられ、ガイドレール5
0にはテーブルユニット13が移動自在に支持されてい
る。テーブルユニット13を送り方向に駆動するため、
ガイドレール50と平行にスクリュー軸51が設けら
れ、スクリュー軸51の途中部はテーブルユニット13
の支持台60に設けられた雌ネジ部材52に螺合され、
テーブルユニット13は、電動モータ53によりスクリ
ュー軸51を回転駆動することで、図3に実線で示す基
板受取位置と仮想線で示す基板排出位置とに亙って送り
駆動される。
【0018】テーブルユニット13について説明する
と、支持台60の上部には左右1対のガイドロッド61
が送り方向に移動自在に組付けられ、支持台60の上方
にはテーブル62が設けられ、テーブル62の前端部と
後端部とは連結プレート63を介してガイドロッド61
の前端部と後端部に夫々連結され、テーブル62はガイ
ドロッド61を介して支持台60に送り方向に一定距離
移動自在に支持されている。移動したテーブル62を図
9に図示の初期位置へ復帰させるため、左右のガイドロ
ッド61間において支持台60の上部には復帰手段とし
ての復帰用シリンダー64が設けられ、この復帰用シリ
ンダー64のピストンロッド65の先端部は連結プレー
ト63に当接可能に配置されている。このように、ピス
トンロッド65を連結プレート63に機械的に連結させ
ないことで、復帰用シリンダー64がテーブル62の移
動抵抗となることが防止されている。尚、ガイドロッド
61に代えてガイドレールなどを介して、支持台60に
対してテーブル62を送り方向に一定距離移動可能に支
持させてもよい。また、テーブル62を復帰用シリンダ
ー64により復帰位置へ復帰させるように構成したが、
テーブルユニット13が基板受取位置へ移動する際に、
フレームなどの固定部分に組付けた当接片をテーブル6
2に当接させて、スクリュー軸51によるテーブルユニ
ット13の送りを利用して、テーブル62を初期位置へ
復帰させてもよい。尚、ガイドロッド61及び連結プレ
ート63が案内手段に相当する。
【0019】テーブル62の左右方向の略中央部の前後
両端近傍部には位置決めピン66が夫々突出状に設けら
れ、これら1対の位置決めピン66に基板1の位置決め
孔5を夫々嵌合させることで、テーブル62の所定位置
に基板1が位置決めセットされることになる。テーブル
62の内部は複数の減圧室67に区画され、隣接する減
圧室67は連通路68で連通され、テーブル62の上板
には減圧室67に連通する多数の吸引口69が形成さ
れ、図示外の減圧手段により中央部の減圧室67内の空
気を吸引することで、各吸引口69が減圧されて基板1
がテーブル62上面に吸着保持される。尚、基板1がバ
ランス良くテーブル62上面に吸着されるように、テー
ブル62の外縁側程、吸引口69の口径を大きく設定し
てもよいし、減圧室67の深さを外縁側程、浅く設定し
てもよい。
【0020】次に、基板1の耳落とし装置10の作用、
効果について説明する。先ず、基板1を図示外の搬送装
置により吸着保持するなどして、基板受取位置のテーブ
ルユニット13のテーブル62上に位置決めセットし、
多数の吸引口69を介してテーブル62上に吸着保持さ
せる。そして、送り手段14のスクリュー軸51を回転
駆動してテーブルユニット13を基板排出位置側へ移送
させ、移送途中において左右の剪断手段11の上下の回
転刃21間に基板1の左右の耳部4を送給し、基板1に
対して境界線Lに沿って剪断力を作用させることにな
る。
【0021】このとき、基板1は、上下の回転刃21間
に基板1が噛み込まれることにより、回転刃21の回転
力によっても送り駆動される。本実施例では、送り手段
14による送り速度を回転刃21による送り速度よりも
低く設定してあり、送り手段14による送り速度と回転
刃21による送り速度の差は、テーブル62が支持台6
0に対して送り方向の前方側へ移動することで吸収さ
れ、送り手段14による送り速度が回転刃21による送
り速度に同期する。このように、送り速度を同期させる
ことで、基板1に対して無理な力が作用することを防止
でき、基板1を精度良く加工できることになる。しか
も、基板1は多数の吸引口69を介してテーブル62上
に吸着保持されているので、基板1に対して多少無理な
力が作用しても、基板1の変形は効果的に抑制されるこ
とになる。また、このように基板1に対して無理な力が
ほとんど作用しないとともに、多少作用したとしても吸
引口69における吸着力でその移動が規制されるので、
位置決め孔5に無理な力が作用することを防止して、位
置決め孔5がバカ孔になることを防止できる。但し、送
り手段14による送り速度は、回転刃21による送り速
度よりも高く設定することも可能であるが、この場合に
は、回転刃21間へ基板1を押し込む方向への力が作用
し、基板1が変形し易くなるのであまり好ましくない。
【0022】このように基板1に対して境界線Lに沿っ
て剪断力を作用させ、耳部4を基板本体1Aから切離し
易くした状態で、基板排出位置において切離手段12に
より、左右の耳部4を保持して、基板本体1Aから切り
離すことになる。一方、テーブルユニット13は送り手
段14により基板受取位置に移動し、またテーブル62
は、この移動途中において復帰用シリンダー64によ
り、初期位置に復帰することになる。こうして、テーブ
ルユニット13を基板受取位置と基板排出位置とに亙っ
て往復移動させながら、基板1の左右の耳部4を順次切
断除去することになる。尚、左右の耳部4を切断除去し
た基板は、この耳落とし装置1の下流側に設けた同様の
構成の耳落とし装置に搬入されて、前後の耳部4が切断
除去され、外縁の耳部4を全て除去した基板本体1Aを
得ることになる。
【0023】
【発明の効果】請求項1に係る板状ワークの送り装置に
よれば、テーブルを支持台に対して送り方向に一定距離
移動自在に案内する案内手段を設けるという簡単な構成
で、既存設備を大幅に変更することなく、支持台の送り
速度を回転刃による板状ワークの送り速度に同期させる
ことが可能となり、送り速度の速度差に起因して無理な
力が板状ワークに作用することを効果的に防止し、板状
ワークの加工精度を大幅に向上できる。特に、変形し易
い薄肉の板状ワークの加工精度を十分に確保するこが可
能となる。また、板状ワークの切断時に無理な力が作用
しないことから、板状ワークをテーブルに位置決めする
ための位置決め孔に無理な力が作用することが防止さ
れ、位置決め孔がバカ孔化することが防止されて、後工
程における板状ワークの加工精度を向上できる。
【0024】請求項2記載の装置によれば、板状ワーク
の切断時に、復帰手段がテーブルの移動抵抗とならず、
テーブルが支持台に対してスムーズに移動するので、切
断時における送り速度の速度差を極力少なくして、板状
ワークの加工精度を一層向上できる。請求項3記載の装
置によれば、支持台の送り速度を回転刃による板状ワー
クの送り速度よりも低く設定することで、板状ワークが
上下の回転刃間に無理に送給されることを防止して、板
状ワークの加工精度を向上できる。請求項4記載の装置
によれば、保持手段により板状ワークをテーブルに密着
させて、切断時における板状ワークの変形を防止できる
ので、板状ワークの加工精度を向上できるとともに、テ
ーブル上における板状ワークの移動が規制されるので、
位置決め孔がバカ孔になることを一層効果的に防止でき
る。
【0025】請求項5に係る基板の耳落とし装置によれ
ば、請求項1〜4と同様の効果が得られる。加えて、支
持台の送り方向の両側に上下1対の回転刃を夫々設けて
あるので、回転刃による基板の送りをバランス良く行う
ことが可能となり、基板の加工精度を向上できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 基板の平面図
【図2】 基板の要部断面図
【図3】 耳落とし装置の側面図
【図4】 剪断手段の正面図
【図5】 回転刃付近の縦断面図
【図6】 切離手段の斜視図
【図7】 切離手段の作動説明図
【図8】 送り手段の平面図
【図9】 基板受取位置における送り手段の側面図
【図10】 基板排出位置における送り手段の側面図
【符号の説明】
1 基板 1A 基板本体 2 樹脂基板 3 銅箔 4 耳部 5 位置決め孔 6 識別孔 10 耳落とし装置 11 剪断手段 12 切離手段 13 テーブルユニ
ット 14 送り手段 20 回転軸 21 回転刃 22 歯車 23 スプライン軸 24 駆動歯車 25 ガイドレール 26 スクリュー軸 30 カッターホルダ 31 カッター 32 逃げ部 40 基板昇降手段 41 把持爪 42 把持手段 43 移動手段 44 昇降手段 45 コンベア 50 ガイドレール 51 スクリュー軸 52 雌ネジ部材 53 電動モータ 60 支持台 61 ガイドロッド 62 テーブル 63 連結プレート 64 復帰用シリンダー 65 ピストンロッ
ド 66 位置決めピン 67 減圧室 68 連通路 69 吸引口

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 剪断力で板状ワークを切断すべく、板状
    ワークをテーブルに位置決めセットした状態で、上下1
    対の回転刃間へ板状ワークを送り込む板状ワークの送り
    装置であって、 前記テーブルを支持した状態でテーブルとともに板状ワ
    ークの送り方向に往復駆動される支持台と、 前記テーブルを支持台に対して送り方向に一定距離移動
    自在に案内する案内手段と、 前記テーブルを支持台の初期位置へ復帰させる復帰手段
    と、 を備え、支持台による板状ワークの送り速度と、回転刃
    による板状ワークの送り速度の速度差を、支持台に対す
    るテーブルの移動により吸収して、支持台の送り速度を
    回転刃による板状ワークの送り速度に同期させることを
    特徴とする板状ワークの送り装置。
  2. 【請求項2】 前記支持台に対するテーブルの初期位置
    から離れる方向への移動時における抵抗とならないよう
    に復帰手段を構成した請求項1記載の板状ワークの送り
    装置。
  3. 【請求項3】 前記支持台の送り速度を回転刃による板
    状ワークの送り速度よりも低く設定した請求項1または
    2記載の板状ワークの送り装置。
  4. 【請求項4】 前記テーブルに板状ワークを吸着保持す
    るための保持手段を設けた請求項1〜3のいずれか1項
    記載の板状ワークの送り装置。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4のいずれか1項記載の板状
    ワークの送り装置における支持台の送り方向の両側に、
    回転軸を送り方向に直交させて上下1対の回転刃を夫々
    設け、 基板の側縁に形成される耳部がテーブルから側方へ張り
    出すようにテーブル上に基板をセットした状態で、送り
    方向の両側の基板の耳部を上下の回転刃間に夫々送り込
    んで、上下の回転刃間における剪断力で基板の耳部を切
    断除去する基板の耳落とし装置。
JP27887897A 1997-10-13 1997-10-13 板状ワークの送り装置及びそれを用いた基板の耳落とし装置 Pending JPH11114887A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN104044179A (zh) * 2014-05-27 2014-09-17 北京鼎臣高科技有限公司 一种双向进给系统
JP2017202543A (ja) * 2016-05-11 2017-11-16 住友金属鉱山株式会社 金属化樹脂フィルムの製造方法

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CN104044179A (zh) * 2014-05-27 2014-09-17 北京鼎臣高科技有限公司 一种双向进给系统
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