JPH0730301Y2 - 基板の耳落とし兼バリ取装置 - Google Patents
基板の耳落とし兼バリ取装置Info
- Publication number
- JPH0730301Y2 JPH0730301Y2 JP2587893U JP2587893U JPH0730301Y2 JP H0730301 Y2 JPH0730301 Y2 JP H0730301Y2 JP 2587893 U JP2587893 U JP 2587893U JP 2587893 U JP2587893 U JP 2587893U JP H0730301 Y2 JPH0730301 Y2 JP H0730301Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- substrate
- cutting
- deburring
- cut
- end surface
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Details Of Cutting Devices (AREA)
- Milling, Broaching, Filing, Reaming, And Others (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、基板の耳落とし兼バリ
取装置に関する。
取装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、熱硬化性積層板などの基板は、
その製作過程において外縁部に不良箇所が発生し易いの
で、予め要求サイズよりも多少大きなサイズの基板を製
作し、後で基板の不要な外縁部(以下、耳部という)を
切断するとともに、切断端面をバリ取りして要求サイズ
の基板を得るようにしている。前記基板から耳部を切り
落とすための耳落とし装置として、基板の要求サイズに
対応する位置に枠状の案内溝が形成されたテーブルと、
このテーブルの上面に基板を保持する保持手段と、テー
ブルの上方において案内溝に沿って移動可能に支持され
たドリル手段とを備え、ドリル手段のドリルを回転させ
つつその先端部を案内溝に沿って移動させ、耳部を除去
するようにしたものが知られている。また、前記基板の
切断端面に発生したバリは、サンドロールやサンドディ
スクなどを用いて手作業で研削して除去している。
その製作過程において外縁部に不良箇所が発生し易いの
で、予め要求サイズよりも多少大きなサイズの基板を製
作し、後で基板の不要な外縁部(以下、耳部という)を
切断するとともに、切断端面をバリ取りして要求サイズ
の基板を得るようにしている。前記基板から耳部を切り
落とすための耳落とし装置として、基板の要求サイズに
対応する位置に枠状の案内溝が形成されたテーブルと、
このテーブルの上面に基板を保持する保持手段と、テー
ブルの上方において案内溝に沿って移動可能に支持され
たドリル手段とを備え、ドリル手段のドリルを回転させ
つつその先端部を案内溝に沿って移動させ、耳部を除去
するようにしたものが知られている。また、前記基板の
切断端面に発生したバリは、サンドロールやサンドディ
スクなどを用いて手作業で研削して除去している。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】前記耳落とし装置で
は、ドリル手段などを複数設けることで、複数の基板を
同時に除去することも可能ではあるが、ドリルを高速で
移動させることが困難で処理能力があまり高くないこ
と、切断端面の平行度及び直線性を十分に確保すること
ができないこと、切りくずなどが発生し易く基板表面を
清掃するための手段が必要なこと、などの問題がある。
また、前記のようにサンドロールなどで研削してバリを
除去する場合、切断端面のバリを完全に且つ能率的に除
去することが困難なこと、研削時に発生した微細な切り
くずが基板表面に付着するので、その除去作業が大変煩
雑なこと、などの問題がある。本考案の目的は、耳落と
し及びバリ取りの作業能率を大幅に向上し且つ基板外端
部の平行度及び直線性を向上し得る基板の耳落とし兼バ
リ取装置を提供することである。
は、ドリル手段などを複数設けることで、複数の基板を
同時に除去することも可能ではあるが、ドリルを高速で
移動させることが困難で処理能力があまり高くないこ
と、切断端面の平行度及び直線性を十分に確保すること
ができないこと、切りくずなどが発生し易く基板表面を
清掃するための手段が必要なこと、などの問題がある。
また、前記のようにサンドロールなどで研削してバリを
除去する場合、切断端面のバリを完全に且つ能率的に除
去することが困難なこと、研削時に発生した微細な切り
くずが基板表面に付着するので、その除去作業が大変煩
雑なこと、などの問題がある。本考案の目的は、耳落と
し及びバリ取りの作業能率を大幅に向上し且つ基板外端
部の平行度及び直線性を向上し得る基板の耳落とし兼バ
リ取装置を提供することである。
【0004】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る基板の耳
落とし兼バリ取装置は、基板供給位置と基板排出位置と
に亙って移動可能に支持され、上面に基板を載置した状
態で基板の少なくとも耳部が上面から進行方向両側に突
出する所定幅のテーブルと、前記テーブルの上面に対し
て基板を位置決め保持する保持手段と、前記テーブルを
基板供給位置と基板排出位置とに亙って移送する移送手
段と、前記基板供給位置から基板排出位置へ移送される
基板の進行方向両側の耳部を切断する幅方向に位置調節
可能な1対の回転刃手段を有する切断手段と、前記耳部
が切断された基板の切断端面の上側の角部を斜めに切削
する第1切削手段と、切断端面の下側の角部を斜めに切
削する第2切削手段と、上下の角部がバリ取りされた基
板の切断端面を垂直に切削してバリ取りする第3切削手
段とを有する幅方向に位置調節可能な1対のバリ取手段
と、前記基板排出位置にテーブルとともに移送された基
板をテーブルから受け取る受取手段と、を備えたもので
ある。
落とし兼バリ取装置は、基板供給位置と基板排出位置と
に亙って移動可能に支持され、上面に基板を載置した状
態で基板の少なくとも耳部が上面から進行方向両側に突
出する所定幅のテーブルと、前記テーブルの上面に対し
て基板を位置決め保持する保持手段と、前記テーブルを
基板供給位置と基板排出位置とに亙って移送する移送手
段と、前記基板供給位置から基板排出位置へ移送される
基板の進行方向両側の耳部を切断する幅方向に位置調節
可能な1対の回転刃手段を有する切断手段と、前記耳部
が切断された基板の切断端面の上側の角部を斜めに切削
する第1切削手段と、切断端面の下側の角部を斜めに切
削する第2切削手段と、上下の角部がバリ取りされた基
板の切断端面を垂直に切削してバリ取りする第3切削手
段とを有する幅方向に位置調節可能な1対のバリ取手段
と、前記基板排出位置にテーブルとともに移送された基
板をテーブルから受け取る受取手段と、を備えたもので
ある。
【0005】請求項2に係る基板の耳落とし兼バリ取装
置は、基板供給位置と基板排出位置とに亙って移動可能
に支持され、上面に基板を載置した状態で基板の少なく
とも耳部が上面から進行方向両側に突出する所定幅のテ
ーブルと、前記テーブルの少なくとも進行方向の前後2
か所においてテーブルの上面よりも上方へ突出した規制
位置とテーブルの上面よりも下方に収納された収納位置
とに出没可能に設けられ、規制位置において基板に形成
された位置決め穴に嵌合可能なピン部材及びそれを出没
させる出没手段を有する保持手段と、前記テーブルを基
板供給位置と基板排出位置とに亙って移送する移送手段
と、前記基板供給位置から基板排出位置へ移送される基
板の進行方向両側の耳部を切断する上下1対の回転刃か
らなる幅方向に位置調節可能な1対の回転刃手段を有す
る切断手段と、前記耳部が切断された基板の切断端面の
上側の角部を斜めに切削する第1切削手段と、切断端面
の下側の角部を斜めに切削する第2切削手段と、上下の
角部がバリ取りされた基板の切断端面を垂直に切削して
バリ取りする第3切削手段とを有する幅方向に位置調節
可能な1対のバリ取手段と、前記移送手段の動力伝達経
路に介設され、締結力が基板の加工時の負荷に応じて制
御されるクラッチ手段と、前記基板排出位置においてテ
ーブルの両側にテーブル上面と同高の受取面を有し、基
板排出位置にテーブルとともに移送された基板をテーブ
ルから受け取る受取手段と、を備えたものである。
置は、基板供給位置と基板排出位置とに亙って移動可能
に支持され、上面に基板を載置した状態で基板の少なく
とも耳部が上面から進行方向両側に突出する所定幅のテ
ーブルと、前記テーブルの少なくとも進行方向の前後2
か所においてテーブルの上面よりも上方へ突出した規制
位置とテーブルの上面よりも下方に収納された収納位置
とに出没可能に設けられ、規制位置において基板に形成
された位置決め穴に嵌合可能なピン部材及びそれを出没
させる出没手段を有する保持手段と、前記テーブルを基
板供給位置と基板排出位置とに亙って移送する移送手段
と、前記基板供給位置から基板排出位置へ移送される基
板の進行方向両側の耳部を切断する上下1対の回転刃か
らなる幅方向に位置調節可能な1対の回転刃手段を有す
る切断手段と、前記耳部が切断された基板の切断端面の
上側の角部を斜めに切削する第1切削手段と、切断端面
の下側の角部を斜めに切削する第2切削手段と、上下の
角部がバリ取りされた基板の切断端面を垂直に切削して
バリ取りする第3切削手段とを有する幅方向に位置調節
可能な1対のバリ取手段と、前記移送手段の動力伝達経
路に介設され、締結力が基板の加工時の負荷に応じて制
御されるクラッチ手段と、前記基板排出位置においてテ
ーブルの両側にテーブル上面と同高の受取面を有し、基
板排出位置にテーブルとともに移送された基板をテーブ
ルから受け取る受取手段と、を備えたものである。
【0006】
【作用】請求項1に係る基板の耳落とし兼バリ取装置に
おいては、基板供給位置においてテーブルの上面に対し
て、基板をその少なくとも耳部がテーブルの上面から進
行方向両側に突出するように載置して、保持手段により
基板をテーブルの上面に対して位置決め保持する。次
に、移送手段によりテーブルとともに基板を基板供給位
置から基板排出位置へ移送しつつ、先ず基板の進行方向
両側の耳部を、切断手段の1対の回転刃手段で切断し、
次に耳部が切断された基板の進行方向両側の切断端面の
上側の角部を第1切削手段により斜めに切削してバリ取
りするとともに、切断端面の下側の角部を第2切削手段
により斜めに切削してバリ取りし、更に上下の角部がバ
リ取りされた基板の切断端面を第3切削手段により垂直
に切削してバリ取りし、こうして所定サイズに切断され
るとともにバリ取りされた基板を、基板排出位置におい
て受取手段によりテーブルから受け取る。
おいては、基板供給位置においてテーブルの上面に対し
て、基板をその少なくとも耳部がテーブルの上面から進
行方向両側に突出するように載置して、保持手段により
基板をテーブルの上面に対して位置決め保持する。次
に、移送手段によりテーブルとともに基板を基板供給位
置から基板排出位置へ移送しつつ、先ず基板の進行方向
両側の耳部を、切断手段の1対の回転刃手段で切断し、
次に耳部が切断された基板の進行方向両側の切断端面の
上側の角部を第1切削手段により斜めに切削してバリ取
りするとともに、切断端面の下側の角部を第2切削手段
により斜めに切削してバリ取りし、更に上下の角部がバ
リ取りされた基板の切断端面を第3切削手段により垂直
に切削してバリ取りし、こうして所定サイズに切断され
るとともにバリ取りされた基板を、基板排出位置におい
て受取手段によりテーブルから受け取る。
【0007】請求項2に係る基板の耳落とし兼バリ取装
置は、基板供給位置において前後のピン部材を規制位置
に夫々突出させ、この突出した前後のピン部材に対して
基板の位置決め穴を夫々嵌合させて、テーブルの上面に
対して基板をその少なくとも耳部がテーブルの上面から
進行方向両側に突出するように位置決め保持する。次
に、移送手段によりテーブルを基板供給位置から基板排
出位置へ移送しつつ、基板の進行方向両側の耳部を上下
1対の回転刃で夫々切断し、次に耳部が切断された基板
の進行方向両側の切断端面の上側の角部を第1切削手段
により斜めに切削してバリ取りするとともに、切断端面
の下側の角部を第2切削手段により斜めに切削してバリ
取りし、更に上下の角部がバリ取りされた基板の切断端
面を第3切削手段により垂直に切削してバリ取りし、こ
うして基板の進行方向両側を所定サイズに切断するとと
もにバリ取りした後、基板排出位置においてピン部材を
収納位置へ移動させて基板をテーブルから分離し、基板
排出位置に移送された基板を受取手段の受取面上に受け
取る。一方、基板の切断時及び切削時における回転刃の
切断抵抗及び切削手段の切削抵抗に応じて、移送手段の
動力伝達経路に介設されたクラッチ手段の締結力が制御
され、切断速度及び切削速度と基板の送り速度との同期
が取られる。
置は、基板供給位置において前後のピン部材を規制位置
に夫々突出させ、この突出した前後のピン部材に対して
基板の位置決め穴を夫々嵌合させて、テーブルの上面に
対して基板をその少なくとも耳部がテーブルの上面から
進行方向両側に突出するように位置決め保持する。次
に、移送手段によりテーブルを基板供給位置から基板排
出位置へ移送しつつ、基板の進行方向両側の耳部を上下
1対の回転刃で夫々切断し、次に耳部が切断された基板
の進行方向両側の切断端面の上側の角部を第1切削手段
により斜めに切削してバリ取りするとともに、切断端面
の下側の角部を第2切削手段により斜めに切削してバリ
取りし、更に上下の角部がバリ取りされた基板の切断端
面を第3切削手段により垂直に切削してバリ取りし、こ
うして基板の進行方向両側を所定サイズに切断するとと
もにバリ取りした後、基板排出位置においてピン部材を
収納位置へ移動させて基板をテーブルから分離し、基板
排出位置に移送された基板を受取手段の受取面上に受け
取る。一方、基板の切断時及び切削時における回転刃の
切断抵抗及び切削手段の切削抵抗に応じて、移送手段の
動力伝達経路に介設されたクラッチ手段の締結力が制御
され、切断速度及び切削速度と基板の送り速度との同期
が取られる。
【0008】
【実施例】以下、本考案の実施例について図面を参照し
ながら説明する。本実施例は、熱硬化性積層板などの基
板の耳部を切断してバリ取りするための基板の耳落とし
兼バリ取装置に本考案を適用した場合のものである。図
1・図2に示すように、耳落とし兼バリ取装置1は、固
定ベース2と、固定ベース2に支持された移送台車3
と、移送台車3を実線で図示の基板供給位置と仮想線で
図示の基板排出位置とに亙って移送する移送手段4と、
移送台車3のテーブル5上にセットされた基板6の左右
の耳部6aを切断する幅方向に位置調節可能な左右1対
の回転刃手段7を有する切断手段8と、耳部6aが切断
された基板6の切断端面6c(図7参照)をバリ取りす
る左右1対のバリ取手段60と、耳部6aの切断時及び
切断端面6cのバリ取り時に基板6をテーブル5上に押
圧して基板6の位置ずれを防止する幅方向に位置調節可
能な左右1対の押圧手段9と、耳落とし及びバリ取りさ
れた基板6の左右両側部を下方から支持する幅方向に位
置調節可能な左右1対の受取手段10とを備えている。
ながら説明する。本実施例は、熱硬化性積層板などの基
板の耳部を切断してバリ取りするための基板の耳落とし
兼バリ取装置に本考案を適用した場合のものである。図
1・図2に示すように、耳落とし兼バリ取装置1は、固
定ベース2と、固定ベース2に支持された移送台車3
と、移送台車3を実線で図示の基板供給位置と仮想線で
図示の基板排出位置とに亙って移送する移送手段4と、
移送台車3のテーブル5上にセットされた基板6の左右
の耳部6aを切断する幅方向に位置調節可能な左右1対
の回転刃手段7を有する切断手段8と、耳部6aが切断
された基板6の切断端面6c(図7参照)をバリ取りす
る左右1対のバリ取手段60と、耳部6aの切断時及び
切断端面6cのバリ取り時に基板6をテーブル5上に押
圧して基板6の位置ずれを防止する幅方向に位置調節可
能な左右1対の押圧手段9と、耳落とし及びバリ取りさ
れた基板6の左右両側部を下方から支持する幅方向に位
置調節可能な左右1対の受取手段10とを備えている。
【0009】前記移送手段4について説明すると、図1
・図2に示すように、固定ベース2の前後に設けられた
支持台2a間には左右1対のガイドレール11が基板供
給位置と基板排出位置とに亙って架設され、ガイドレー
ル11上には移送台車3が移動自在に支持され、両ガイ
ドレール11間にはスクリュー軸12がガイドレール1
1に沿って設けられ、スクリュー軸12は前後1対のブ
ラケット13を介して回転自在に支持され、移送台車3
にはスクリュー軸12の途中部に螺合する雌ネジ部材1
4が設けられ、スクリュー軸12は1対のプーリ15・
16とそれに張設されたベルト部材17と電磁クラッチ
18を介して電動モータ19により正方向或いは逆方向
に回転駆動され、移送台車3はスクリュー軸12が正方
向に回転駆動されることで基板排出位置側へ移送され、
スクリュー軸12が逆方向に回転駆動されることで基板
供給位置側へ移送される。但し、前記スクリュー軸12
に代えて、チェーンやベルト部材などの動力伝達手段を
介して電動モータ19により移送台車3を移送するよう
にしてもよいし、電動モータ19に代えてシリンダなど
の駆動手段により直接的又は間接的に移送台車3を移送
するようにしてもよい。
・図2に示すように、固定ベース2の前後に設けられた
支持台2a間には左右1対のガイドレール11が基板供
給位置と基板排出位置とに亙って架設され、ガイドレー
ル11上には移送台車3が移動自在に支持され、両ガイ
ドレール11間にはスクリュー軸12がガイドレール1
1に沿って設けられ、スクリュー軸12は前後1対のブ
ラケット13を介して回転自在に支持され、移送台車3
にはスクリュー軸12の途中部に螺合する雌ネジ部材1
4が設けられ、スクリュー軸12は1対のプーリ15・
16とそれに張設されたベルト部材17と電磁クラッチ
18を介して電動モータ19により正方向或いは逆方向
に回転駆動され、移送台車3はスクリュー軸12が正方
向に回転駆動されることで基板排出位置側へ移送され、
スクリュー軸12が逆方向に回転駆動されることで基板
供給位置側へ移送される。但し、前記スクリュー軸12
に代えて、チェーンやベルト部材などの動力伝達手段を
介して電動モータ19により移送台車3を移送するよう
にしてもよいし、電動モータ19に代えてシリンダなど
の駆動手段により直接的又は間接的に移送台車3を移送
するようにしてもよい。
【0010】前記電磁クラッチ18は、励磁電流の大き
さで動力トルク値が可変するヒステリシスクラッチで構
成され、この電磁クラッチ18は、図示外の制御装置か
らの励磁電流により制御される。即ち、制御装置では、
移送台車3とともに基板6を基板供給位置から基板排出
位置へ移送するときには、基板6の送り速度が後述する
回転刃31・34及び切削ホイール64a・66a・7
0aの周速に同調されて円滑な切断及び切削が可能とな
るように、小さな励磁電流を電磁クラッチ18に出力
し、基板排出位置から基板供給位置へ移送するときに
は、移送台車3が速やかに基板供給位置に復帰するよう
に、大きな励磁電流を電磁クラッチ18に出力する。
尚、前記ヒステリシスクラッチ以外のクラッチ手段を用
いてもよい。
さで動力トルク値が可変するヒステリシスクラッチで構
成され、この電磁クラッチ18は、図示外の制御装置か
らの励磁電流により制御される。即ち、制御装置では、
移送台車3とともに基板6を基板供給位置から基板排出
位置へ移送するときには、基板6の送り速度が後述する
回転刃31・34及び切削ホイール64a・66a・7
0aの周速に同調されて円滑な切断及び切削が可能とな
るように、小さな励磁電流を電磁クラッチ18に出力
し、基板排出位置から基板供給位置へ移送するときに
は、移送台車3が速やかに基板供給位置に復帰するよう
に、大きな励磁電流を電磁クラッチ18に出力する。
尚、前記ヒステリシスクラッチ以外のクラッチ手段を用
いてもよい。
【0011】前記移送台車3の上部には、図1〜図3に
示すように、基板6の横幅よりも狭い幅のテーブル5が
設けられ、テーブル5の上面には摩擦係数の小さい4ふ
っ化エチレン樹脂等からなるコーティング層(図示略)
が形成され、テーブル5の前後両端近傍部には基板6に
予め形成された位置決め穴6bに挿通可能なピン部材2
1とこのピン部材21をテーブル5の上面よりも上方へ
突出した規制位置とテーブル5の上面よりも下方へ退避
した解除位置とに出没する電磁ソレノイド(出没手段に
相当する)22とを有する保持手段20が設けられ、基
板6はその位置決め穴6bをピン部材21に装着させた
状態で、基板6の左部及び右部がテーブル5外へ突出す
るようにテーブル5の上面に位置決め保持される。但
し、前記位置決め穴6bは予め基板6に対して精度良く
形成するものとする。尚、前記出没手段としては、エア
シリンダなどを用いてもよい。また、前記テーブル5の
前後両端部に基板6を保持するためのクランプ手段を別
途設けてもよい。
示すように、基板6の横幅よりも狭い幅のテーブル5が
設けられ、テーブル5の上面には摩擦係数の小さい4ふ
っ化エチレン樹脂等からなるコーティング層(図示略)
が形成され、テーブル5の前後両端近傍部には基板6に
予め形成された位置決め穴6bに挿通可能なピン部材2
1とこのピン部材21をテーブル5の上面よりも上方へ
突出した規制位置とテーブル5の上面よりも下方へ退避
した解除位置とに出没する電磁ソレノイド(出没手段に
相当する)22とを有する保持手段20が設けられ、基
板6はその位置決め穴6bをピン部材21に装着させた
状態で、基板6の左部及び右部がテーブル5外へ突出す
るようにテーブル5の上面に位置決め保持される。但
し、前記位置決め穴6bは予め基板6に対して精度良く
形成するものとする。尚、前記出没手段としては、エア
シリンダなどを用いてもよい。また、前記テーブル5の
前後両端部に基板6を保持するためのクランプ手段を別
途設けてもよい。
【0012】前記切断手段8について説明すると、図1
・図2に示すように、固定ベース2上には左右1対の可
動ベース23がガイドレール24を介して左右方向に移
動自在に支持され、ガイドレール24間には左右方向向
きのスクリュー軸25・26が回転自在に設けられ、右
側の可動ベース23の下端部は前側のスクリュー軸25
の途中部に螺合され、左側の可動ベース23の下端部は
後側のスクリュー軸26の途中部に螺合され、両スクリ
ュー軸25・26は1対の歯車27・28を介して連動
連結され、電動モータ29により後側のスクリュー軸2
6が正回転駆動されると歯車27・28を介して前側の
スクリュー軸25が逆回転駆動され、左右の可動フレー
ム23は、電動モータ29が正回転駆動されることで相
互に接近する方向に駆動され、電動モータ29が逆回転
駆動されることで相互に離間する方向に駆動され、電動
モータ29の回転軸の回転角度に応じて幅方向に位置調
節される。但し、両スクリュー軸25・26を夫々独立
に回転駆動するようにしてもよい。
・図2に示すように、固定ベース2上には左右1対の可
動ベース23がガイドレール24を介して左右方向に移
動自在に支持され、ガイドレール24間には左右方向向
きのスクリュー軸25・26が回転自在に設けられ、右
側の可動ベース23の下端部は前側のスクリュー軸25
の途中部に螺合され、左側の可動ベース23の下端部は
後側のスクリュー軸26の途中部に螺合され、両スクリ
ュー軸25・26は1対の歯車27・28を介して連動
連結され、電動モータ29により後側のスクリュー軸2
6が正回転駆動されると歯車27・28を介して前側の
スクリュー軸25が逆回転駆動され、左右の可動フレー
ム23は、電動モータ29が正回転駆動されることで相
互に接近する方向に駆動され、電動モータ29が逆回転
駆動されることで相互に離間する方向に駆動され、電動
モータ29の回転軸の回転角度に応じて幅方向に位置調
節される。但し、両スクリュー軸25・26を夫々独立
に回転駆動するようにしてもよい。
【0013】前記回転刃手段7について説明すると、図
1・図2・図4に示すように、可動ベース23の後部に
は支持フレーム61が設けられ、支持フレーム61の上
段部に回転自在に支持された左右方向向きの軸部材30
には上部回転刃31及び上部歯車32が設けられ、支持
フレーム61の下段部には図示外の電動モータにより回
転駆動されるスプライン軸33が回転自在に枢支され、
上部回転刃31及び上部歯車32の下方においてスプラ
イン軸33には上部歯車32と噛合する下部歯車35と
下部回転刃34とが夫々相対回転不能で且つ軸方向に移
動自在に支持され、電動モータによりスプライン軸33
が回転駆動されると、両歯車32・35を介して左右の
上部回転刃31が左右の下部回転刃34とは逆方向に同
期回転駆動される。
1・図2・図4に示すように、可動ベース23の後部に
は支持フレーム61が設けられ、支持フレーム61の上
段部に回転自在に支持された左右方向向きの軸部材30
には上部回転刃31及び上部歯車32が設けられ、支持
フレーム61の下段部には図示外の電動モータにより回
転駆動されるスプライン軸33が回転自在に枢支され、
上部回転刃31及び上部歯車32の下方においてスプラ
イン軸33には上部歯車32と噛合する下部歯車35と
下部回転刃34とが夫々相対回転不能で且つ軸方向に移
動自在に支持され、電動モータによりスプライン軸33
が回転駆動されると、両歯車32・35を介して左右の
上部回転刃31が左右の下部回転刃34とは逆方向に同
期回転駆動される。
【0014】前記上下の回転刃31・34は、基本的に
は、図4〜図6に示すように、略円盤状のカッタホルダ
36と、カッタホダル36に固定された略環状のカッタ
37とから構成され、上下のカッタ37の周面間には基
板6の厚さよりも小さい所定の隙間Hが形成され、上下
のカッタ37の対向する端面の外周部には切断した基板
6の切断端面を逃がすための環状の逃げ部38が形成さ
れ、基板6の耳部6aは上下の回転刃31・34間にお
いて作用する剪断力で切断される。尚、前記回転刃31
・34に代えてメタルソーなどを用いてもよい。また、
前記切断手段8としてレーザカッターやその他の切断手
段を用いることも可能である。
は、図4〜図6に示すように、略円盤状のカッタホルダ
36と、カッタホダル36に固定された略環状のカッタ
37とから構成され、上下のカッタ37の周面間には基
板6の厚さよりも小さい所定の隙間Hが形成され、上下
のカッタ37の対向する端面の外周部には切断した基板
6の切断端面を逃がすための環状の逃げ部38が形成さ
れ、基板6の耳部6aは上下の回転刃31・34間にお
いて作用する剪断力で切断される。尚、前記回転刃31
・34に代えてメタルソーなどを用いてもよい。また、
前記切断手段8としてレーザカッターやその他の切断手
段を用いることも可能である。
【0015】前記左右のバリ取手段60は基本的に同じ
構成なので、右側のバリ取手段60について説明する
と、図1・図2・図7に示すように、可動ベース23の
前部には上方へ向けて延びる支持ブラケット62が立設
され、支持ブラケット62の後端面には左右1対のガイ
ドレール63が上下方向向きに設けられ、ガイドレール
63の上段部には第1切削手段64が第1可動台65を
介して上下方向に位置調節可能に支持され、ガイドレー
ル63の下段部には第2切削手段66が第2可動台67
を介して上下方向に位置調節可能に支持され、支持ブラ
ケット62の前端面の上部には上下1対のガイドレール
68が左右方向向きに設けられ、ガイドレール68には
第3切削手段70が第3可動台69を介して前後方向に
位置調節可能に支持されている。
構成なので、右側のバリ取手段60について説明する
と、図1・図2・図7に示すように、可動ベース23の
前部には上方へ向けて延びる支持ブラケット62が立設
され、支持ブラケット62の後端面には左右1対のガイ
ドレール63が上下方向向きに設けられ、ガイドレール
63の上段部には第1切削手段64が第1可動台65を
介して上下方向に位置調節可能に支持され、ガイドレー
ル63の下段部には第2切削手段66が第2可動台67
を介して上下方向に位置調節可能に支持され、支持ブラ
ケット62の前端面の上部には上下1対のガイドレール
68が左右方向向きに設けられ、ガイドレール68には
第3切削手段70が第3可動台69を介して前後方向に
位置調節可能に支持されている。
【0016】前記3つの切削手段64・66・70は、
図2・図7〜図10に示すように、略円板状の切削ホイ
ール64a・66a・70aと切削ホイール64a・6
6a・70aを夫々回転駆動するための電動モータ64
b・66b・70bとを備え、第1切削ホイール64a
の左側へ向けて縮小するコーン状の外周面には基板6の
切断端面6cの上側の角部6dを斜めに切削してバリ取
りする切削刃64cが円周所定間隔おきに設けられ、第
2切削ホイール66aの左側へ向けて縮小するコーン状
の外周面には基板6の切断端面6cの下側の角部6eを
斜めに切削してバリ取りする切削刃66cが円周所定間
隔おきに設けられ、第3切削ホイール70aの左端面に
は上下の角部6d・6eがバリ取りされた基板6の切断
端面6cを垂直に切削してバリ取りする切削刃70cが
円周所定間隔おきに放射状に設けられている。尚、前記
可動台65・67・69の位置をサーボモータなどによ
り夫々調節することで、基板6の厚さに応じて切削刃6
4c・66c・70cと切断端面6cとの位置関係が適
性に設定される。また、前記切削刃64c・66c・7
0cは切削ホイール64a・66a・70aに一体的に
形成してもよいし、別部材で構成してもよい。
図2・図7〜図10に示すように、略円板状の切削ホイ
ール64a・66a・70aと切削ホイール64a・6
6a・70aを夫々回転駆動するための電動モータ64
b・66b・70bとを備え、第1切削ホイール64a
の左側へ向けて縮小するコーン状の外周面には基板6の
切断端面6cの上側の角部6dを斜めに切削してバリ取
りする切削刃64cが円周所定間隔おきに設けられ、第
2切削ホイール66aの左側へ向けて縮小するコーン状
の外周面には基板6の切断端面6cの下側の角部6eを
斜めに切削してバリ取りする切削刃66cが円周所定間
隔おきに設けられ、第3切削ホイール70aの左端面に
は上下の角部6d・6eがバリ取りされた基板6の切断
端面6cを垂直に切削してバリ取りする切削刃70cが
円周所定間隔おきに放射状に設けられている。尚、前記
可動台65・67・69の位置をサーボモータなどによ
り夫々調節することで、基板6の厚さに応じて切削刃6
4c・66c・70cと切断端面6cとの位置関係が適
性に設定される。また、前記切削刃64c・66c・7
0cは切削ホイール64a・66a・70aに一体的に
形成してもよいし、別部材で構成してもよい。
【0017】前記押圧手段9は、耳部6aの切断時にお
ける基板6の位置ずれを防止するためのもので、図1・
図2・図7に示すように、固定ベース2の左右両側部に
は上方へ延びる固定プレート40が設けられ、可動ベー
ス23の前後両側の上方位置において左右の固定プレー
ト40間には軸部材41が架設され、軸部材41には左
右1対の可動板42が左右方向に移動自在に支持され、
左右の可動板42の外側には前後1対のプーリ43が軸
部材を介して回転自在に支持され、プーリ43の斜め上
側には補助プーリ45が軸部材を介して回転自在に支持
され、4つのプーリ43・45には無端環状の弾性ベル
ト47が張設され、弾性ベルト47の下端面は移送台車
3にセットされた基板6の上面よりもやや下方に位置
し、耳部6aの切断時には、弾性ベルト47の下端面で
基板6を押圧しつつ弾性ベルト47が基板6とともに併
動し、基板6の位置ずれが防止される。尚、前記プーリ
43・45及び弾性ベルト74は左右の可動板42の内
側に設けてもよい。
ける基板6の位置ずれを防止するためのもので、図1・
図2・図7に示すように、固定ベース2の左右両側部に
は上方へ延びる固定プレート40が設けられ、可動ベー
ス23の前後両側の上方位置において左右の固定プレー
ト40間には軸部材41が架設され、軸部材41には左
右1対の可動板42が左右方向に移動自在に支持され、
左右の可動板42の外側には前後1対のプーリ43が軸
部材を介して回転自在に支持され、プーリ43の斜め上
側には補助プーリ45が軸部材を介して回転自在に支持
され、4つのプーリ43・45には無端環状の弾性ベル
ト47が張設され、弾性ベルト47の下端面は移送台車
3にセットされた基板6の上面よりもやや下方に位置
し、耳部6aの切断時には、弾性ベルト47の下端面で
基板6を押圧しつつ弾性ベルト47が基板6とともに併
動し、基板6の位置ずれが防止される。尚、前記プーリ
43・45及び弾性ベルト74は左右の可動板42の内
側に設けてもよい。
【0018】前記受取手段10について説明すると、図
1・図2に示すように、基板排出位置において左右の固
定プレート40間には前後1対の支軸50が架設され、
両支軸50間には左右1対の可動プレート51が左右方
向に位置調節可能に支持され、前側の支軸50の上方に
は両可動プレート51を貫通して延びるスプライン軸5
2が両固定プレート40間に回転自在に架設され、左右
の可動プレート51の内側においてスプライン軸52に
は左右1対のプーリ53がスプライン嵌合され、左右の
可動プレート51の後端近傍部には内側へ延びる軸部材
54が設けられ、軸部材54にはプーリ55が回転自在
に支持され、両プーリ53・55間には無端環状のベル
ト部材56が張設され、ベルト部材56の上端面は移送
台車3に支持された基板6の下端面と同高或いは下面よ
りもやや高い位置に設定されている。尚、前記ベルト部
材56に対応する位置に前後方向に細長い支持板を設
け、この支持板の上面に基板6を移載するようにしても
よい。尚、テーブル5の上面には前述のようにコーティ
ング層が形成されているので、テーブル5から受取手段
10への基板6の受け渡しが容易になり、基板6の受け
渡しが円滑になる。
1・図2に示すように、基板排出位置において左右の固
定プレート40間には前後1対の支軸50が架設され、
両支軸50間には左右1対の可動プレート51が左右方
向に位置調節可能に支持され、前側の支軸50の上方に
は両可動プレート51を貫通して延びるスプライン軸5
2が両固定プレート40間に回転自在に架設され、左右
の可動プレート51の内側においてスプライン軸52に
は左右1対のプーリ53がスプライン嵌合され、左右の
可動プレート51の後端近傍部には内側へ延びる軸部材
54が設けられ、軸部材54にはプーリ55が回転自在
に支持され、両プーリ53・55間には無端環状のベル
ト部材56が張設され、ベルト部材56の上端面は移送
台車3に支持された基板6の下端面と同高或いは下面よ
りもやや高い位置に設定されている。尚、前記ベルト部
材56に対応する位置に前後方向に細長い支持板を設
け、この支持板の上面に基板6を移載するようにしても
よい。尚、テーブル5の上面には前述のようにコーティ
ング層が形成されているので、テーブル5から受取手段
10への基板6の受け渡しが容易になり、基板6の受け
渡しが円滑になる。
【0019】次に、前記基板6の耳落とし兼バリ取装置
1の作用について説明する。先ず、電動モータ29を駆
動して左右の回転刃手段7とバリ取手段60との幅方向
位置を調節するとともに、サーボモータなどにより可動
台65・67・69の位置を基板6の厚さに応じて調節
し、基板6の左右両端部と切削ホイール64a・66a
・70aとを適性な位置関係に調節する。次に、移送台
車3を基板供給位置に配置させ、電磁ソレノイド22に
よりピン部材21を規制位置に突出させて、基板6に形
成された位置決め穴6bをピン部材21に装着し、基板
6をテーブル5の上面に位置決め保持する。次に、回転
刃31・34及び切削ホイール64a・66a・70a
を回転駆動させながら、電動モータ19を正回転駆動し
て移送台車3とともに基板6を基板供給位置から基板排
出位置側へ移送する。
1の作用について説明する。先ず、電動モータ29を駆
動して左右の回転刃手段7とバリ取手段60との幅方向
位置を調節するとともに、サーボモータなどにより可動
台65・67・69の位置を基板6の厚さに応じて調節
し、基板6の左右両端部と切削ホイール64a・66a
・70aとを適性な位置関係に調節する。次に、移送台
車3を基板供給位置に配置させ、電磁ソレノイド22に
よりピン部材21を規制位置に突出させて、基板6に形
成された位置決め穴6bをピン部材21に装着し、基板
6をテーブル5の上面に位置決め保持する。次に、回転
刃31・34及び切削ホイール64a・66a・70a
を回転駆動させながら、電動モータ19を正回転駆動し
て移送台車3とともに基板6を基板供給位置から基板排
出位置側へ移送する。
【0020】このとき、移送される基板6は、回転刃3
1・34間に作用する剪断力でその左右の耳部6aが切
断され、耳部6aが切断された基板6の切断端面6c
は、図8に示すように、第1切削ホイール64aにより
上側の角部6dが斜めに切削された後、図9に示すよう
に、第2切削ホイール66aにより下側の角部6eが斜
めに切削され、更に、図10に示すように、第3切削ホ
イール70aにより両角部6d・6eが切削された部分
が鉛直に切削されて、略台形状に切削されてバリ取りさ
れる。しかも、基板6の切断時及び切削時においては、
押圧手段9により基板6がテーブル5の上面に押圧され
て、位置ずれしないように固定されるとともに、電磁ク
ラッチ18を介して基板6の送り速度が回転刃31・3
4及び切削ホイール64a・66a・70aの周速と同
じ速度に同期され、無理なく左右の耳部6aが切断され
るとともに切断端面6cが切削されてバリ取りされる。
1・34間に作用する剪断力でその左右の耳部6aが切
断され、耳部6aが切断された基板6の切断端面6c
は、図8に示すように、第1切削ホイール64aにより
上側の角部6dが斜めに切削された後、図9に示すよう
に、第2切削ホイール66aにより下側の角部6eが斜
めに切削され、更に、図10に示すように、第3切削ホ
イール70aにより両角部6d・6eが切削された部分
が鉛直に切削されて、略台形状に切削されてバリ取りさ
れる。しかも、基板6の切断時及び切削時においては、
押圧手段9により基板6がテーブル5の上面に押圧され
て、位置ずれしないように固定されるとともに、電磁ク
ラッチ18を介して基板6の送り速度が回転刃31・3
4及び切削ホイール64a・66a・70aの周速と同
じ速度に同期され、無理なく左右の耳部6aが切断され
るとともに切断端面6cが切削されてバリ取りされる。
【0021】次に、基板排出位置において、ピン部材2
1が収納位置に収納されて、基板6が受取手段10の左
右のベルト部材56の上面に移載され、図示外の駆動手
段によりスプライン軸52が回転駆動されてベルト部材
56に載置された基板6が耳落とし兼バリ取装置1の前
側に配置された図示外のストッカに収納される。ここ
で、前記基板6の切断時及び切削時においては、図7に
示すように、基板6の左右両端近傍部は可動板42の下
側を通って左右の可動板42の外側へ突出され、この突
出した部分を弾性ベルト47で下方へ押圧した状態で、
切断端面6cのバリを除去することになるので、可動板
42により基板6の中央部側への切りくずの侵入が抑制
されるとともに、弾性ベルト47により基板6の左右両
端近傍部への切りくずの付着が防止され、基板6の表面
に対する切りくずが付着が効果的に防止される。
1が収納位置に収納されて、基板6が受取手段10の左
右のベルト部材56の上面に移載され、図示外の駆動手
段によりスプライン軸52が回転駆動されてベルト部材
56に載置された基板6が耳落とし兼バリ取装置1の前
側に配置された図示外のストッカに収納される。ここ
で、前記基板6の切断時及び切削時においては、図7に
示すように、基板6の左右両端近傍部は可動板42の下
側を通って左右の可動板42の外側へ突出され、この突
出した部分を弾性ベルト47で下方へ押圧した状態で、
切断端面6cのバリを除去することになるので、可動板
42により基板6の中央部側への切りくずの侵入が抑制
されるとともに、弾性ベルト47により基板6の左右両
端近傍部への切りくずの付着が防止され、基板6の表面
に対する切りくずが付着が効果的に防止される。
【0022】尚、前記電磁クラッチ18として、スクリ
ュー軸12への動力伝達経路を接続・分断するタイプの
電磁クラッチを用いる場合には、耳部6aの切断を円滑
に行うため、回転刃31・3又は切削ホイール64a・
66a・70aで基板6が加工されている間において電
磁クラッチを切って、回転刃31・34又は切削ホイー
ル64a・66a・70aの回転力でもって耳部6aを
切断又は切削しつつ基板6をテーブル5とともに移送す
ることになる。尚、前記基板6を水平面内において90
°回転してテーブル5に位置決め保持させ、前記と同様
に耳落としするとともにバリ取りすることで、基板6の
4辺を耳落とししてバリ取りすることが出来る。
ュー軸12への動力伝達経路を接続・分断するタイプの
電磁クラッチを用いる場合には、耳部6aの切断を円滑
に行うため、回転刃31・3又は切削ホイール64a・
66a・70aで基板6が加工されている間において電
磁クラッチを切って、回転刃31・34又は切削ホイー
ル64a・66a・70aの回転力でもって耳部6aを
切断又は切削しつつ基板6をテーブル5とともに移送す
ることになる。尚、前記基板6を水平面内において90
°回転してテーブル5に位置決め保持させ、前記と同様
に耳落としするとともにバリ取りすることで、基板6の
4辺を耳落とししてバリ取りすることが出来る。
【0023】
【考案の効果】前記作用の項で詳細に説明したように次
のような効果が得られる。請求項1に係る基板の耳落と
し兼バリ取装置によれば、基板供給位置から基板排出位
置へ基板を移送する間に、基板の進行方向両側の耳部を
切断するとともに切断端面のバリを除去するので、基板
の耳落とし及びバリ取り作業を能率的に行うことが可能
なこと、回転刃手段及び3つの切削手段の基板に対する
位置関係を予め適性に設定することで、基板の進行方向
両側の端面の平行度及び直線性を十分に確保出来るこ
と、切削によりバリ取りするので、比較的大きな切りく
ずしか発生せず、バリ取りされた基板表面の清掃作業を
大幅に簡略化することが可能なこと、などの効果が得ら
れる。請求項2に係る基板の耳落とし兼バリ取装置によ
れば、請求項1と同様の効果が得られるとともに、簡単
な構成の保持手段により基板をテーブルに対して精度良
く位置決め保持可能なこと、クラッチ手段により切断速
度及び切削速度と基板の送り速度との同期が取られ、円
滑な切断及び切削が可能なこと、などの効果が得られ
る。
のような効果が得られる。請求項1に係る基板の耳落と
し兼バリ取装置によれば、基板供給位置から基板排出位
置へ基板を移送する間に、基板の進行方向両側の耳部を
切断するとともに切断端面のバリを除去するので、基板
の耳落とし及びバリ取り作業を能率的に行うことが可能
なこと、回転刃手段及び3つの切削手段の基板に対する
位置関係を予め適性に設定することで、基板の進行方向
両側の端面の平行度及び直線性を十分に確保出来るこ
と、切削によりバリ取りするので、比較的大きな切りく
ずしか発生せず、バリ取りされた基板表面の清掃作業を
大幅に簡略化することが可能なこと、などの効果が得ら
れる。請求項2に係る基板の耳落とし兼バリ取装置によ
れば、請求項1と同様の効果が得られるとともに、簡単
な構成の保持手段により基板をテーブルに対して精度良
く位置決め保持可能なこと、クラッチ手段により切断速
度及び切削速度と基板の送り速度との同期が取られ、円
滑な切断及び切削が可能なこと、などの効果が得られ
る。
【図1】 耳落とし兼バリ取装置の平面図
【図2】 耳落とし兼バリ取装置の縦断面図
【図3】 保持手段付近の縦断面図
【図4】 回転刃手段の要部正面図
【図5】 耳部切断時における上下の回転刃の要部縦断
面図
面図
【図6】 回転刃の側面図
【図7】 切削時における基板の右端近傍部の縦断面図
【図8】 第1切削ホイールと基板との関係を示す説明
図
図
【図9】 第2切削ホイールと基板との関係を示す説明
図
図
【図10】 第3切削ホイールと基板との関係を示す説
明図
明図
1 耳落とし兼バリ取装置 10 受取手段 4 移送手段 18 電磁クラ
ッチ 5 テーブル 20 保持手段 6 基板 21 ピン部材 6a 耳部 22 電磁ソレ
ノイド 6b 位置決め穴 31・34 回転刃 6c 切断端面 41 軸部材 6d 角部 56 ベルト部
材 6e 角部 57 弾性ベル
ト 7 回転刃手段 64 第1切削
手段 8 切断手段 66 第2切削
手段 9 押圧手段 70 第3切削
手段
ッチ 5 テーブル 20 保持手段 6 基板 21 ピン部材 6a 耳部 22 電磁ソレ
ノイド 6b 位置決め穴 31・34 回転刃 6c 切断端面 41 軸部材 6d 角部 56 ベルト部
材 6e 角部 57 弾性ベル
ト 7 回転刃手段 64 第1切削
手段 8 切断手段 66 第2切削
手段 9 押圧手段 70 第3切削
手段
Claims (2)
- 【請求項1】 基板供給位置と基板排出位置とに亙って
移動可能に支持され、上面に基板を載置した状態で基板
の少なくとも耳部が上面から進行方向両側に突出する所
定幅のテーブルと、 前記テーブルの上面に対して基板を位置決め保持する保
持手段と、 前記テーブルを基板供給位置と基板排出位置とに亙って
移送する移送手段と、 前記基板供給位置から基板排出位置へ移送される基板の
進行方向両側の耳部を切断する幅方向に位置調節可能な
1対の回転刃手段を有する切断手段と、 前記耳部が切断された基板の切断端面の上側の角部を斜
めに切削する第1切削手段と、切断端面の下側の角部を
斜めに切削する第2切削手段と、上下の角部がバリ取り
された基板の切断端面を垂直に切削してバリ取りする第
3切削手段とを有する幅方向に位置調節可能な1対のバ
リ取手段と、 前記基板排出位置にテーブルとともに移送された基板を
テーブルから受け取る受取手段と、 を備えたことを特徴とする基板の耳落とし兼バリ取装
置。 - 【請求項2】 基板供給位置と基板排出位置とに亙って
移動可能に支持され、上面に基板を載置した状態で基板
の少なくとも耳部が上面から進行方向両側に突出する所
定幅のテーブルと、 前記テーブルの少なくとも進行方向の前後2か所におい
てテーブルの上面よりも上方へ突出した規制位置とテー
ブルの上面よりも下方に収納された収納位置とに出没可
能に設けられ、規制位置において基板に形成された位置
決め穴に嵌合可能なピン部材及びそれを出没させる出没
手段を有する保持手段と、 前記テーブルを基板供給位置と基板排出位置とに亙って
移送する移送手段と、 前記基板供給位置から基板排出位置へ移送される基板の
進行方向両側の耳部を切断する上下1対の回転刃からな
る幅方向に位置調節可能な1対の回転刃手段を有する切
断手段と、 前記耳部が切断された基板の切断端面の上側の角部を斜
めに切削する第1切削手段と、切断端面の下側の角部を
斜めに切削する第2切削手段と、上下の角部がバリ取り
された基板の切断端面を垂直に切削してバリ取りする第
3切削手段とを有する幅方向に位置調節可能な1対のバ
リ取手段と、 前記移送手段の動力伝達経路に介設され、締結力が基板
の加工時の負荷に応じて制御されるクラッチ手段と、 前記基板排出位置においてテーブルの両側にテーブル上
面と同高の受取面を有し、基板排出位置にテーブルとと
もに移送された基板をテーブルから受け取る受取手段
と、 を備えたことを特徴とする基板の耳落とし兼バリ取装
置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2587893U JPH0730301Y2 (ja) | 1993-04-19 | 1993-04-19 | 基板の耳落とし兼バリ取装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2587893U JPH0730301Y2 (ja) | 1993-04-19 | 1993-04-19 | 基板の耳落とし兼バリ取装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0680592U JPH0680592U (ja) | 1994-11-15 |
JPH0730301Y2 true JPH0730301Y2 (ja) | 1995-07-12 |
Family
ID=12178048
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2587893U Expired - Lifetime JPH0730301Y2 (ja) | 1993-04-19 | 1993-04-19 | 基板の耳落とし兼バリ取装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0730301Y2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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1993
- 1993-04-19 JP JP2587893U patent/JPH0730301Y2/ja not_active Expired - Lifetime
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Publication number | Publication date |
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JPH0680592U (ja) | 1994-11-15 |
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