JP3460341B2 - 摩擦車式無段変速機の変速制御装置 - Google Patents

摩擦車式無段変速機の変速制御装置

Info

Publication number
JP3460341B2
JP3460341B2 JP29267094A JP29267094A JP3460341B2 JP 3460341 B2 JP3460341 B2 JP 3460341B2 JP 29267094 A JP29267094 A JP 29267094A JP 29267094 A JP29267094 A JP 29267094A JP 3460341 B2 JP3460341 B2 JP 3460341B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
gear ratio
operation amount
friction wheel
actuator operation
speed
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP29267094A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH08145139A (ja
Inventor
裕 鈴木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nissan Motor Co Ltd
Original Assignee
Nissan Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nissan Motor Co Ltd filed Critical Nissan Motor Co Ltd
Priority to JP29267094A priority Critical patent/JP3460341B2/ja
Priority to US08/563,655 priority patent/US5707313A/en
Publication of JPH08145139A publication Critical patent/JPH08145139A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3460341B2 publication Critical patent/JP3460341B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16HGEARING
    • F16H61/00Control functions within control units of change-speed- or reversing-gearings for conveying rotary motion ; Control of exclusively fluid gearing, friction gearing, gearings with endless flexible members or other particular types of gearing
    • F16H61/66Control functions within control units of change-speed- or reversing-gearings for conveying rotary motion ; Control of exclusively fluid gearing, friction gearing, gearings with endless flexible members or other particular types of gearing specially adapted for continuously variable gearings
    • F16H61/664Friction gearings
    • F16H61/6648Friction gearings controlling of shifting being influenced by a signal derived from the engine and the main coupling

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Control Of Transmission Device (AREA)
  • Friction Gearing (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、トロイダル型無段変速
機等の摩擦車式無段変速機に関し、特にその変速制御装
置に係わる。
【0002】
【従来の技術】トロイダル型無段変速機に代表される摩
擦車式無段変速機は通常、例えば特開昭62−1679
66号公報に記載の如く、そして図17(a)に示すよ
うに、同軸に対向配置した入力ディスク1および出力デ
ィスク2と、これら入出力ディスク間で摩擦係合により
動力の受渡しを行う摩擦車3とで伝動系を構成される。
変速に当たっては、入出力ディスク1,2の回転軸線O
1直交する、入出力ディスク1,2間の直角2等分面
Mに対して、摩擦車回転軸線O2 がなす角度φ、つまり
摩擦車回転軸線O2直交する首振り軸線O3 周りにお
ける摩擦車3の傾転角φを変化させることにより、入出
力ディスク1,2に対する摩擦車3の摩擦係合円弧径を
無段階に変化させて当該変速を行う。
【0003】ところで、摩擦車3を傾転させるに際して
は摩擦車3を、摩擦車回転軸線O2が入出力ディスク
1,2の回転軸線O1 と交差した中立位置から、液圧サ
ーボ系により首振り軸線方向O3 方向へオフセットさ
せ、これにより摩擦車3の該首振り軸線周りにおける自
己傾転を生起させるようにするのが常套である。そして
液圧サーボ系は、摩擦車3の傾転角φ、つまり変速比を
フィードバックされ、これが目標変速比になったところ
で摩擦車3をオフセットが0の中立位置に戻すようにも
構成する。
【0004】しかし、摩擦車3のオフセット量yおよび
傾転角φのうち、傾転角φを液圧サーボ系にフィードバ
ックするだけでは、図18に示すように瞬時t1 にスロ
ットル開度TVOを0%から80%に増大するキックダ
ウンを行った場合について説明すると、制御系が安定し
ないため、このキックダウン操作に対応して、変速を司
るステップモータに対し図示の如くに操作量が与えら
れ、オフセット量yの経時変化、変速比の経時変化、目
標入力回転数Ni * に対する実入力回転数Ni の経時変
化から明らかなように制御のハンチング生じ、結果とし
て車速VSPもふらつく。
【0005】従って、一般的には特開平2−29256
2号公報に記載のごとく、そして図17(b)に示すよ
うに、摩擦車3のオフセット量yをも液圧サーボ系にフ
ィードバックするよう構成する。図17(b)におい
て、摩擦車3のオフセットを行うピストン4は変速制御
弁5によりストローク制御する。ここで、変速制御弁5
はスリーブ5a内にスプール5bを摺動自在に嵌合して
構成し、弁スリーブ5aにステップモータ6を介して、
目標変速比に対応したストローク指令STEPを入力す
る。
【0006】ここで、弁スリーブ5aが矢の方向にスト
ロークされた場合について説明するに、変速制御弁5は
ピストン4を液圧で図の下方にストロークさせ、摩擦車
3を対応した方向にオフセット(y)させる。これによ
り摩擦車3は前記したように、首振り軸線O3 周りに自
己傾転(φ)して所定の変速を行う。一方、摩擦車3の
傾転はプリセスカム7の回転によりリンク8を介して弁
スプール5bにフィードバックされ、この弁スプール5
bが弁スリーブ5aに追従変位することから、変速比が
ストローク指令STEPに対応した目標変速比になった
ところで、弁スプール5bおよび弁スリーブ5aが元の
相対位置、つまり釣り合い位置に戻り、摩擦車3も中立
位置に復帰して変速を終了する。
【0007】他方、摩擦車3のオフセットはプリセスカ
ム7の破線位置からの実線位置へのストロークにより、
レバー8を介して弁スプール5bにフィードバックさ
れ、この弁スプール5bを破線位置から実線位置へ、例
えばΔL1 だけストロークさせる。この弁スプール5b
のストローク方向が弁スリーブ5aのそれと同じである
ことから、当該オフセット量のフィードバックは上記の
変速を抑制することとなり、この抑制によるダンピング
作用で前記した制御のハンチングに関する問題を改善す
ることができる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで、かかる従来
のオフセット量フィードバック系では、以下の問題があ
った。つまり、摩擦車3と入出力ディスク1,2との間
における動力伝達を可能にするために、摩擦車3は伝達
トルクに応じたスラストで入出力ディスク1,2間に挟
圧するが、この伝達トルクに応じた挟圧力は、摩擦車3
の支持剛性にもかかわらず、摩擦車3とピストン4との
間の距離を変化させる。一方、液圧サーボ系はピストン
4のストローク位置制御を行うものであり、上記の距離
変化は制御偏差を生じさせ、変速比を目標変速比に一致
させ得なくする。
【0009】この問題は、摩擦車傾転角フィードバック
系をそのまま用い、プリセスカム7およびリンク8を経
由して摩擦車3のオフセット量を変速制御弁5のスプー
ル5bにフィードバックする構成を踏襲する限り避けら
れないものである。
【0010】そこで従来は、上記の特開平2−2925
62号公報にも記載されているが、図17(b)に示す
ようにスロットル開度TVOおよび車速VSPから求め
た目標入力回転数Ni * に対応する目標変速比i* を達
成するためのステップモータ6への指令値STEPを決
定するに際し、変速機入力回転数Ni およびスロットル
開度TVOから変速機入力トルクTi を推定し、目標変
速比i* を達成するためのストローク指令値STEP
を、当該変速機入力トルクTi に応じて異ならせてい
た。つまり、変速機入力トルクTi が大きくなるほど摩
擦車3とピストン4との間の距離が大きく変化して
標変速比に対する実変速比の変速制御誤差が大きくなる
傾向にあることから、変速機入力トルクTi が大きくな
るほど指令値STEPを大きく補正することが提案され
た。
【0011】しかし、かかる従来の対策では車両ごと
に、変速機入力トルクTi をパラメータとする、目標変
速比i* と、ストローク指令値STEPとの関係を表し
たマップを用意する必要があって、コスト的に不利であ
る。また、ストローク指令値STEPが変速機入力トル
クTi 以外の要因でも複雑に変化するし、変速機の前段
におけるエンジンの出力トルクが非線形特性を持ったも
のであることから、変速機の経時変化をも考え合わせる
と、ストローク指令値STEPが目標変速比i*に常時
正確に対応したものではあり得ないのが実情であった。
【0012】本発明は、摩擦車傾転角フィードバック系
をそのまま経由して摩擦車オフセット量を機械的に変速
制御弁にフィードバックする従来の構成を踏襲する限
り、上記の問題が避けられないとの観点から、これに代
わる変速制御安定対策を提案するものである。
【0013】ここで、従来変速制御安定のために上記の
通りフィードバックしていた摩擦車のオフセット量yを
考察するに、このオフセットの結果として摩擦車の傾転
角φ、つまり変速が発生することから、またSAEペー
パ第901761号「 Dynamic Characteristics of Sp
eed Ratio Control of the Half Toroidal CVT for Pas
senger Cars 」の図6に記載されている通り、摩擦車の
傾転角φはオフセット量yの1次遅れとして考えること
ができ、従って摩擦車のオフセット量yは傾転角φ(変
速比)の1階微分である変速比変化速度の関数として表
される。本発明は、この点に着目し、オフセット量yに
代え変速比変化速度に応じた量だけ、目標変速比対応の
変速アクチュエータ操作量指令値を補正することによ
り、変速制御の安定を図るようにし、もって上述の問題
が発生することのないようにすることを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】この目的のため第1発明
による摩擦車式無段変速機の変速制御装置は、図1に概
念を示すごとく、運転状態に応じ決定された目標変速比
に対応する変速アクチュエータの操作により、入出力デ
ィスク間で摩擦係合によって動力の受渡しを行う摩擦車
を、摩擦車回転軸線が入出力ディスクの回転軸線と交差
した中立位置からオフセットさせることで、摩擦車回転
軸線と直交する首振り軸線周りにおける摩擦車の傾転を
生起させて変速を行うようにした摩擦車式無段変速機に
おいて、前記目標変速比に対応したアクチュエータ操作
量を演算するアクチュエータ操作量演算手段と、変速比
の変化速度を検出する変速比変化速度検出手段と、これ
ら手段からの信号に応答し、前記目標変速比に対応した
アクチュエータ操作量を、変速比変化速度の上昇につれ
変速比の変化が抑制されるよう補正して得られるアクチ
ュエータ操作量を、前記変速アクチュエータに指令する
アクチュエータ操作量補正手段とを設けたことを特徴と
するものである。
【0015】また第2発明による摩擦車式無段変速機の
変速制御装置において、上記変速アクチュエータは、前
記アクチュエータ操作量補正手段からの指令に応動する
部材と、前記摩擦車のオフセットおよび傾転のうち、傾
転のみをフィードバックされる部材とを具え、これら部
材の相対変位に応じて摩擦車のオフセットおよび中立位
置への復帰を行うようにしたことを特徴とするものであ
る。
【0016】更に第3発明による摩擦車式無段変速機の
変速制御装置において、前記変速比変化速度検出手段は
変速機入力回転数の変化速度を検出して、変速比の変化
速度に代用するよう構成したことを特徴とするものであ
る。
【0017】また第4発明による摩擦車式無段変速機の
変速制御装置において、前記アクチュエータ操作量補正
手段は、変速機の回転数が高いほど、アクチュエータ操
作量の補正値を小さくするよう構成したことを特徴とす
るものである。
【0018】なお第5発明による摩擦車式無段変速機の
変速制御装置において、前記アクチュエータ操作量補正
手段は、目標変速比および実変速比間の偏差が大きいほ
ど、変速比変化が助長されるようアクチュエータ操作量
を補正する構成にしたことを特徴とするものである。
【0019】なお第6発明による摩擦車式無段変速機の
変速制御装置において、前記アクチュエータ操作量補正
手段は、目標変速比の変化が設定よりも大きい時、所定
時間中、アクチュエータ操作量の補正値を0にするよう
構成したことを特徴とするものである。
【0020】なお第7発明による摩擦車式無段変速機の
変速制御装置において、前記アクチュエータ操作量補正
手段は、目標変速比の変化が設定よりも大きい時、所定
時間中、経過時間に応じて変速比変化助長が低減され
るようアクチュエータ操作量を補正する構成にしたこと
を特徴とするものである。
【0021】
【作用】第1発明において、摩擦車は入出力ディスク間
で摩擦係合により動力の受渡しを行う。ここで変速制御
装置は、運転状態に応じ決定された目標変速比に対応す
る変速アクチュエータの操作により摩擦車を、摩擦車回
転軸線が入出力ディスクの回転軸線と交差した中立位置
からオフセットさせることで、摩擦車回転軸線と直交
る首振り軸線周りにおける摩擦車の傾転を生起させて変
速を行わせる。
【0022】一方、アクチュエータ操作量演算手段は上
記の目標変速比に対応したアクチュエータ操作量を演算
し、変速比変化速度検出手段は変速比の変化速度を検出
し、アクチュエータ操作量補正手段はこれら手段からの
信号に応答し、上記目標変速比に対応したアクチュエー
タ操作量を、変速比変化速度の上昇につれ変速比の変化
が抑制されるよう補正して得られるアクチュエータ操作
量を、上記の変速アクチュエータに指令する。かかる変
速比の変化が抑制されるようなアクチュエータ操作量の
補正は、変速制御のハンチングを防止し、制御の安定化
を図ることができる。しかも、当該変速比変化の抑制を
変速比変化速度の上昇につれ大きくしたことから、そし
て変速比変化速度が摩擦車のオフセット量を表すこと、
上述の通りであることから、如何なる変速時も常時適切
に変速制御の安定という目的を達成することができる。
【0023】そして、かように変速比変化速度に応じ、
目標変速比に対応した変速アクチュエータ操作量を補正
することにより、制御のハンチングを防止する第1発明
の構成によれば、摩擦車傾転角フィードバック系をその
まま経由して摩擦車オフセット量を変速アクチュエータ
に機械的にフィードバックする必要が必ずしもなくな
り、このフィードバックが不可欠であったために生じて
いた問題、つまり変速機入力トルクごとに目標変速比に
対する変速アクチュエータ操作量のマップを用意する必
要があって、コスト的に不利であるという問題、また、
それでもなお変速アクチュエータ操作量が目標変速比に
常時正確に対応したものになり得ないといった問題を解
消することができる。
【0024】第2発明においては、上記変速アクチュエ
ータが、上記アクチュエータ操作量補正手段からの指令
に応動する部材と、摩擦車のオフセットおよび傾転のう
ち、傾転のみをフィードバックされる部材との相対変位
に応じて、摩擦車のオフセットおよび中立位置への復帰
を行う。この場合、変速アクチュエータが摩擦車のオフ
セット量を全くフィードバックされないことから、上記
第1発明の作用効果を完璧に達成することができる。
【0025】第3発明においては、前記変速比変化速度
検出手段が変速機入力回転数の変化速度を検出して、変
速比の変化速度に代用する。このことは、変速時間中は
変速機出力回転数(車速)がほとんど変化しないことか
ら、変速機入出力回転数比で表される変速比の変化を変
速機入力回転数の変化速度によって判断し得るとの事実
認識に基づくものであり、この場合、変速比の変化速度
を簡単に検出することができて、コスト上一層有利にな
る。
【0026】第4発明においては、前記アクチュエータ
操作量補正手段が、変速機の回転数に応じ高い変速機回
転数ほど、アクチュエータ操作量の補正値を小さくす
る。この場合、高い変速機回転数の時ほど摩擦車が僅か
なオフセットで傾転するという、摩擦車式無段変速機の
特性にマッチしたアクチュエータ操作量の補正がなされ
て好都合である。
【0027】第5発明においては、前記アクチュエータ
操作量補正手段が、目標変速比および実変速比間の偏差
に応じ大きい偏差である時ほど、変速比変化が助長され
るようアクチュエータ操作量を補正する。この場合、偏
差が大きくて制御のハンチングを生ずることのない時
は、変速比が速やかに目標変速比に持ち来されることと
なり、変速の応答性を向上させることができる。
【0028】第6発明においては、前記アクチュエータ
操作量補正手段が、設定以上の目標変速比の変化に応答
して、この時、所定時間中、アクチュエータ操作量の補
正値を0にする。かくて、目標変速比の変化が大きくて
制御のハンチングを生ずることのない時は、アクチュエ
ータ操作量の補正による変速の抑制がなされないことと
なって、変速の応答性を向上させることができる。
【0029】第7発明においては、前記アクチュエータ
操作量補正手段が、設定よりも大きな目標変速比の変化
に応答して、この時所定時間中、経過時間に応じ変速比
変化の助長が低減されるようアクチュエータ操作量を補
正する。この場合、変速比変化の助長により変速応答性
の向上が実現されると共に、上記の所定時間が経過した
時におけるアクチュエータ操作量の段差が小さくて、変
速比の急変を回避することができる。
【0030】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づき詳細に
説明する。図2および図3は本発明変速制御装置の一実
施例を示し、本例では該装置により変速制御する摩擦車
式無段変速機を周知のトロイダル型無段変速機とする。
先ず、図示のトロイダル型無段変速機を概略説明する
に、図2に示すように、同軸に対向配置した入力コーン
ディスク(入力ディスク)1および図示しなかったがこ
れに対し図の手前側に位置する出力コーンディスク(出
力ディスク)2と、これら入出力ディスク1,2間で摩
擦係合により動力の受渡しを行う複数のパワーローラ
(摩擦車)3とでトロイダル型無段変速機の伝動系を構
成する。
【0031】変速に当たっては、パワーローラ3を前記
摩擦車(図17に同符号で示す)と同様にオフセット
(図17にyで示す)させる。これによりパワーローラ
3はディスク1,2からの分力を受けて傾転(図17に
φで示す)し、入出力コーンディスク1,2に対するパ
ワーローラ3の摩擦係合円弧径が無段階に変化すること
により、所定の変速が遂行される。
【0032】変速に当たってパワーローラ3をオフセッ
トさせるための変速アクチュエータは、通常通りに以下
の構成とする。即ち、パワーローラ3を回転自在に支持
するトラニオン9にピストン4を固設し、このピストン
4を変速制御弁5によりストローク制御するものとす
る。変速制御弁5は、ステップモータ6によりストロー
ク位置を決定される弁スリーブ5a内に弁スプール5b
を摺動自在に嵌合して構成し、ステップモータ6により
弁スリーブ5aがストロークされる時、該弁スリーブ5
aおよび弁スプール5bの相対位置変化に応じた弁作用
によりピストン4をストロークさせて、パワーローラ3
のオフセットおよびこれに伴う傾転を惹起し、変速比を
目標変速比に向けて変化させる変速制御を行うものとす
る。
【0033】一方、変速制御弁5の弁スプール5bはレ
バー8を介して、トラニオン9上のプリセスカム7に相
関させ、このプリセスカム7は図3(a),(b)に示
すようにトラニオン9の非円形端部9aに軸線方向摺動
自在に嵌合する。そして、プリセスカム7はカムケース
7aにより軸線位置を固定し、これによりプリセスカム
7はパワーローラ3の傾転に連動して回転されるが、パ
ワーローラ3のオフセットを伝達されないようになす。
かくて変速制御弁5の弁スプール5bは、パワーローラ
3の傾転に連動して回転するプリセスカム7のカム作用
によりレバー8を介して、パワーローラ3の傾転のみを
フィードバックされるものとなる。
【0034】なお、このフィードバックにより弁スプー
ル5bは変速の進行につれて、ステップモータ6により
ストロークされた弁スリーブ5aに追従する方向へ変位
されるものとし、これにより変速比が目標変速比に達し
たところで、変速制御弁5のスリーブ5aおよびスプー
ル5bが元の相対位置に戻って、パワーローラ3を中立
位置に戻し、変速を終了するものとする。
【0035】しかし上記ハ−ドウエア構成のように、パ
ワーローラ3のオフセット量yおよび傾転角φのうち、
傾転角φのみを変速制御弁5の弁スプール5bにフィー
ドバックするだけでは、図18につき前述したように制
御のハンチング生ずる。これがため本例では、ステップ
モータ6の操作量指令STEPを決定する変速制御回路
10を以下の構成とする。
【0036】この変速制御回路10は、目標入力回転数
決定部11と、目標変速比決定部12と、アクチュエー
タ操作量決定部13と、変速比変化速度検出部14と、
アクチュエータ操作量補正部15とで構成する。そして
変速制御回路10には、エンジンスロットル開度TVO
を検出するスロットル開度センサ16からの信号、車速
VSPを検出する車速センサ17からの信号、および変
速機入力回転数Ni を検出する入力回転センサ18から
の信号を夫々入力する。
【0037】目標入力回転数決定部11、目標変速比決
定部12、およびアクチュエータ操作量決定部13はア
クチュエータ操作量演算手段に相当するもので、目標入
力回転数決定部11では、予め実験等により運転状態ご
との好適な目標入力回転数として設定しておいた図8に
例示する変速パターンをもとに、スロットル開度TVO
および車速VSPの組み合わせから、目標入力回転数N
i * を検索し、目標変速比決定部12では、この目標入
力回転数Ni * を車速VSP(変速機出力回転数)によ
り除算して目標変速比i* を算出し、アクチュエータ操
作量決定部13では、図9に例示するハードウエア特性
をもとに、目標変速比i* を達成するためのステップモ
ータ6の回転角(アクチュエータ操作量)指令値STE
FFを求める。
【0038】変速比変化速度検出部14は変速比変化速
度検出手段に相当し、入力回転数N i および車速VSP
から、実変速比iをi=k×Ni /VSP(但し、kは
車速VSPを変速機出力回転数に換算する定数)の演算
により算出する。そして、この実変速比iと、一定時間
前における実変速比i(OLD)との差Δiを求め、こ
の一定時間中における変速比変化量Δiをもって変速比
変化速度を検出する。
【0039】アクチュエータ操作量補正部15はアクチ
ュエータ操作量補正手段に相当し、ここでは、変速比変
化速度Δiと、車速VSPと、入力回転数Ni と、ステ
ップモータ回転角(アクチュエータ操作量)指令値ST
EPFFとを基に、以下の処理により補正したステップモ
ータ回転角指令値STEPを求める。即ち、先ず図10
に例示する3次元マップをもとに、車速VSPおよび入
力回転数Ni に対応した補正ゲインGSpを検索する。な
お、図10のマップは例えば、パワーローラ3のオフセ
ットに対する変速比変化速度を、車速VSPおよび入力
回転数Ni をパラメータとして求めた結果を逆関数とし
て展開することにより得ることができる。次いで上記の
補正ゲインGSpに変速比変化速度Δiを掛けることによ
り、ステップモータ回転角(アクチュエータ操作量)補
正量ΔSTEP=GSp×Δiを求め、この補正量ΔST
EPをステップモータ回転角(アクチュエータ操作量)
指令値STEPFFに加算して、ステップモータ6への補
正済み回転角(アクチュエータ操作量)指令値STEP
=STEPFF+ΔSTEPを求める。
【0040】以上の変速制御回路10によれば、ステッ
プモータ回転角(アクチュエータ操作量)指令値STE
FF分で、変速比が目標変速比i* に持ち来されるよう
な変速制御が実行され、補正量ΔSTEP分で、以下の
理由によって変速制御の安定が図られる。つまり、補正
量ΔSTEPを決定するに際して用いた補正ゲインG Sp
は、図10に示すように正数であり、他方で変速比変化
速度Δiは、変速比変化速度検出部14での演算式から
明らかなように、ダウンシフト変速時プラスになり、ア
ップシフト変速時マイナスになることから、補正量ΔS
TEPはダウンシフト変速時に正数となり、アップシフ
ト変速時に負数となる。このことは、図9のハードウエ
ア特性に照らして明らかなように、ダウンシフト変速時
は高速側への変速比変化を生じさせるようなステップモ
ータ回転角指令値の補正を行い、アップシフト変速時は
低速側への変速比変化を生じさせるようなステップモー
タ回転角指令値の補正を行うこととなり、結果として補
正量ΔSTEPは例えば図2にΔL2 で示すように弁ス
リーブ5aを変速比変化が抑制されるような方向に変位
させるべく、ステップモータ回転角指令値の補正を行
う。これにより、図18におけると同じ条件でのシミュ
レーション結果を示す図11から明らかなように、ハン
チングを防止して変速制御の安定を実現することができ
る。
【0041】そして、伝達トルクに応じて変化するパワ
ーローラ3およびピストン4間の距離が、図17に示す
従来装置のように変速制御弁5のスプール5bへフィー
ドバックされることが一切ないことから、アクチュエー
タ操作量決定部13において目標変速比を達成するため
のステップモータ傾転角指令値STEPFFを決定するに
際し用いるマップが、図9に示すように入力トルクをパ
ラメータとするものである必要が全くなくなり、前記し
た従来装置におけるコスト上の問題や、制御精度に関す
る問題を解消することができる。
【0042】なお、図10に示すように補正ゲインGSp
を、車速VSP(変速機出力回転数)が高いほど、また
変速機入力回転数Ni が高いほど、つまり変速機の回転
数が高いほど低下させて、補正量ΔSTEPを少なくし
たが、その理由は、高い変速機回転数の時ほどパワーロ
ーラ3が僅かなオフセットで傾転することから、高回転
でも低回転の時と補正量ΔSTEPを与えたのでは、補
正が過大になって不都合を生ずるためである。つまり、
図10に示すように変速機の回転数が高いほど補正ゲイ
ンGSpを低下させる場合、ステップモータ回転角の補正
量ΔSTEPがトロイダル型無段変速機の上記特性にマ
ッチし、全ての変速機回転数域で補正量ΔSTEPを過
不足のない適切なものにすることができる。
【0043】また上述の例では、プリセスカム7を図3
に示すようにトラニオン9と一体回転するも、軸線方向
には自由に摺動するようになし、これによりパワーロー
ラ3の傾転のみが弁スプール5bにフィードバックさ
れ、パワーローラ3のオフセットは弁スプール5bにフ
ィードバックされないようにしたが、かかるオフセット
の機械的なフィードバックが行われる構成を残しておい
ても、レバー8のレバー比を、当該フィードバック
度が低下するように変更すれば、この感度低下により前
記パワーローラ3およびピストン4間における距離変化
の機械的フィードバック量が低下することとなり、従っ
て、当該距離変化の機械的フィードバックに起因した前
記問題の程度が低下されることとなって、上記したと同
様の作用効果を図示例ほど完全ではないにしても或る程
度は達成し得る。従って図示例のように、パワーローラ
3のオフセットが弁スプール5bにフィードバックされ
ないようにすることは、本発明の必須要件ではない。
【0044】図2の変速制御回路10をマイクロコンピ
ュータで構成する場合、その制御プログラムを図4に示
すごときものとすることにより同様の作用効果を奏し得
る。即ち、変速制御回路10は先ずステップ21におい
て、スロットル開度TVO、車速VSPおよび変速機入
力回転数Ni の入力情報を読み込む。次いでステップ2
2において、図8に例示する変速パターンをもとに、ス
ロットル開度TVOおよび車速VSPの組み合わせか
ら、目標入力回転数Ni * を検索する。そして次のステ
ップ23では、図5のプログラムを実行してステップモ
ータ操作量のフィードフォワード演算を行う。図5にお
いては先ず、ステップ231で上記の目標入力回転数N
i * および車速VSPを入力し、次のステップ232
で、目標変速比i* をi* =k×Ni * /VSP(但
し、kは車速VSPを変速機出力回転数に換算する係
数)により算出し、更にステップ233で、図9に示す
ハードウエア特性をもとに、上記目標変速比i* を達成
するためのステップモータ6の回転角(アクチュエータ
操作量)指令値STEPFFを求める。従って、ステップ
22,23は、アクチュエータ操作量演算手段に相当す
る。
【0045】図4において、次のステップ24は変速比
変化速度検出手段に相当するもので、具体的には図6
(a)に示すごときものとする。図6(a)では、先ず
ステップ241において入力回転数Ni および車速VS
Pを入力し、次のステップ242では、前回ステップ2
43のようにして算出した実変速比iをi(OLD)に
セットし、ステップ243で今回の実変速比iを、入力
回転数Ni および車速VSPから、i=k×Ni /VS
P(但し、kは車速VSPを変速機出力回転数に換算す
る定数)の演算により算出する。そしてステップ244
で、この実変速比iと、前回の1演算サイクル(一定時
間)前における実変速比i(OLD)との差Δi=i−
i(OLD)を求め、この一定時間中における変速比変
化量Δiをもって変速比変化速度を検出する。ここで、
変速比変化速度Δiの符号は前記したと同様に、ダウン
シフト変速時プラス側となり、アップシフト変速時マイ
ナス側であること、言うまでもない。
【0046】なお、変速比変化速度の検出に当たって
は、変速中は車速VSPが殆ど変化せず、これを一定値
と見做すことができることから、図6(b)のように変
速機入力回転数Ni の1演算サイクル中における変化量
をもって変速比変化速度を検出することもできる。つま
り、先ずステップ245で前回の入力回転数Ni をNi
(OLD)にセットし、次いでステップ246におい
て、今回の入力回転数Niを入力し、最後にステップ2
47で入力回転数の今回値Ni と前回値Ni (OLD)
との差Δi=Ni −Ni (OLD)を算出し、このΔi
をもって変速比変化速度を検出するものである。この場
合、変速比変化速度を安価に検出することができて、コ
スト上有利である。
【0047】図4において、次のステップ25では図7
の制御プログラムを実行してアクチュエータ操作量(ス
テップモータ6の回転角)に関する補正値ΔSTEPを
計算する。先ずステップ251で入力回転数Ni 、車速
VSP、および変速比変化速度Δiを入力し、次のステ
ップ252において、図10に示す3次元マップをもと
に、車速VSPおよび入力回転数Ni に対応した正の補
正ゲインGSpを検索する。次いでステップ253におい
て、上記の補正ゲインGSpに変速比変化速度Δiを掛け
ることにより、ステップモータ回転角(アクチュエータ
操作量)の補正量ΔSTEP=GSp×Δiを求める。
【0048】図4において、次のステップ26では、上
記の補正量ΔSTEPを、ステップ23で求めたステッ
プモータ回転角(アクチュエータ操作量)のフィードフ
ォワード指令値STEPFFに加算して、ステップモータ
6への補正済み回転角(アクチュエータ操作量)指令値
STEP=STEPFF+ΔSTEPを求めて、これをス
テップモータ6に向け出力することにより、ステップモ
ータ6を制御する。従って、ステップ25,26はアク
チュエータ操作量補正手段に相当する。
【0049】上記のような本例の構成によっても、結果
として前述したと同様の変速制御がなされ、ステップモ
ータ回転角(アクチュエータ操作量)指令値STEPFF
分で、変速比が目標変速比i* に持ち来されるような変
速制御が実行され、また補正量ΔSTEP分で、当該変
速比変化を抑制するようなステップモータ回転角指令値
の補正がなされることとなり、ハンチングを防止して変
速制御の安定を実現することができる。
【0050】そして、伝達トルクに応じて変化するパワ
ーローラ3およびピストン4間の距離が、図17に示す
従来装置のように変速制御弁5のスプール5bへフィー
ドバックされることが一切ないことから、ステップ23
において目標変速比を達成するためのステップモータ傾
転角指令値STEPFFを決定するに際し用いるマップが
図9に示すように、入力トルクをパラメータとするもの
である必要が全くなく、前記した従来装置におけるコス
ト上の問題や、制御精度に関する問題を解消することが
できる。
【0051】図12は、図4のステップ25で行うべき
アクチュエータ操作量(ステップモータ回転角)の補正
値ΔSTEPを求める計算処理の他の例を示し、図7に
代わるものである。本例においては、先ずステップ27
1で、変速機入力回転数Ni、車速VSP、変速比変化
速度Δi、実変速比i、および目標変速比i* を入力
し、次のステップ272において、実変速比iと目標変
速比i* との偏差eをe=i−i* により求め、ステッ
プ273で、該変速比偏差eの絶対値|e|が設定値e
0 以上か、未満かを判定する。変速比偏差絶対値|e|
が設定値e0 未満である場合、ステップ274,275
において、図7のステップ252,253と同様の処理
により、図10の補正ゲインGSpに基づいてアクチュエ
ータ操作量(ステップモータ回転角)の補正値ΔSTE
Pを求めることにより、前記したと同様に変速制御の安
定を図る。
【0052】しかし、変速比偏差絶対値|e|が設定値
0 以上の大きなものある場合、ステップ276で、こ
のステップ内に図示した上昇関数にもとづき、変速比偏
差絶対値|e|に対応した補正ゲインGSp1 を検索す
る。そして次のステップ277で、アクチュエータ操作
量(ステップモータ回転角)の補正値ΔSTEPを、Δ
STEP=−GSp1 ×Δiの演算により算出する。ここ
で補正ゲインGSp1 は正数で、変速比偏差絶対値|e|
の上昇につれて大きくなる上昇特性を持ったものである
が、補正値ΔSTEPの演算式が上記の通りであること
から、また当該演算式における変速比変化速度Δiがダ
ウンシフト変速時プラスになり、アップシフト変速時マ
イナスになること、前述の通りであることから、補正量
ΔSTEPはダウンシフト変速時に負数となり、アップ
シフト変速時に正数となる。このことは、図9のハード
ウエア特性に照らして明らかなように、ダウンシフト変
速時は低速側への変速比変化を生じさせるようなステッ
プモータ回転角指令値の補正を行い、アップシフト変速
時は高速側への変速比変化を生じさせるようなステップ
モータ回転角指令値の補正を行うこととなり、結果とし
て補正量ΔSTEPは変速比変化が助長されるような方
向にステップモータ回転角指令値の補正を行う。
【0053】変速比偏差絶対値|e|が設定値e0 以上
の大きなもので、ハンチングを生ずるおそれがなく、従
って上記した制御の安定対策が不要である場合、変速比
変化が助長されるようステップモータ回転角指令値を補
正して、変速比を速やかに目標変速比に持ち来し、もっ
て変速の応答性を向上させることができる。しかも、補
正ゲインGSp1 が変速比偏差絶対値|e|の上昇につれ
て大きくなる上昇特性を持ったものであることから、変
速比偏差絶対値|e|が大きいほど変速の応答性が一層
向上されて、理にかなった変速応答を実現させることが
できる。
【0054】図13乃至図15は、本発明による変速制
御装置の更に他の例を示し、本例は目標入力回転数Ni
* の変化量が設定よりも大きい時、設定時間中ステップ
モータ回転角指令値の補正を行わないようにして、上記
と同様に応答性の向上を実現するようにしたものであ
る。図13は、図4のステップ22における処理を示
し、ステップ221で前回の目標入力回転数Ni * をN
i * (OLD)にセットした後、ステップ222で今回
の目標入力回転数Ni * を、図8のマップに基づき車速
VSPおよびスロットル開度TVOから検索する。
【0055】図14は、図4のステップ25における処
理を示し、先ずステップ281で目標入力回転数の変化
量ΔNi * をΔNi * =Ni * −Ni * (OLD)の演
算により算出する。次いでステップ282において、上
記の目標入力回転数変化量ΔNi * が設定値ΔNi *
(0)以上であか否かを判定し、以上であったらステ
ップ283で、タイマTMに一定時間TM0 をセット
し、未満であっらステップ284で、タイマTMを0
にリセットする。
【0056】このタイマTMは、図15の定時処理によ
り、ステップ291がTM=0を検出するまで、ステッ
プ292においてデクリメントされるものとする。
【0057】図14のステップ285では、タイマTM
が0になったか否かを、つまり、ステップ282におい
てΔNi * ≧ΔNi * (0)であると判定してから設定
時間TM0 中であるか否かを判定する。この設定時間T
0 中以外である場合、ステップ286,287におい
て、図7のステップ252,253と同様の処理によ
り、図10の補正ゲインGSpに基づいてアクチュエータ
操作量(ステップモータ回転角)の補正値ΔSTEPを
求めることにより、前記したと同様に変速制御の安定を
図る。
【0058】しかし、上記の設定時間TM0 中である場
合、ステップ288で、アクチュエータ操作量(ステッ
プモータ回転角)の補正値ΔSTEPを0に定める。こ
のことは、ステップ282で目標変速比の変化ΔNi *
が設定値ΔNi * (0)以上であると判定してから設定
時間TM0 が経過するまでの間、つまり目標変速比の変
化が大きくて制御のハンチングを生ずることのない間、
アクチュエータ操作量の補正による変速の抑制を行わな
いこととなって、変速の応答性を向上させることができ
る。そして上記の設定時間TM0 が経過した後に、ステ
ップ286,287においてアクチュエータ操作量(ス
テップモータ回転角)の補正値ΔSTEPを求めること
により、要求通りに変速制御の安定を図ることができ
る。
【0059】なお上記の実施例では、変速の応答性を向
上させるに当たってステップ288で、アクチュエータ
操作量(ステップモータ回転角)の補正値ΔSTEPを
0に定めることとしたが、この代わりに図16に示すよ
うに、ステップ289,290で、以下の処理により変
速比変化を助長するよう補正値ΔSTEPを決定し、且
つこの助長が経過時間に応じて低減されるよう補正値Δ
STEPを経時変化させることもできる。つまり、ステ
ップ285でΔNi * ≧ΔNi * (0)の判定から設定
時間TM0 が未経過であると判別した時に選択されるス
テップ289では、このステップ内に図示した低下関数
(時間経過とともにタイマ値TMが減少するにつれて低
下する関数)にもとづき、タイマ値TMに対応した補正
ゲインG Sp2 を検索する。そして次のステップ290
で、アクチュエータ操作量(ステップモータ回転角)の
補正値ΔSTEPを、ΔSTEP=−GSp2 ×Δiの演
算により算出する。
【0060】ここで補正ゲインGSp2 が正数であること
から、補正量ΔSTEPは、ダウンシフト変速時は低速
側への変速比変化を生じさせるようなステップモータ回
転角指令値の補正を行い、アップシフト変速時は高速側
への変速比変化を生じさせるようなステップモータ回転
角指令値の補正を行うこととなり、結果として補正量Δ
STEPは変速比変化が助長されるような方向にステッ
プモータ回転角指令値の補正を行い、変速の応答性を向
上させるという目的を達成することができる。加えて、
補正ゲインGSp2 がタイマ値TMの減少(時間経過)に
つれて小さくなる低下特性を持ったものであることか
ら、補正量ΔSTEPは上記変速比変化の助長を、経過
時間(タイマTMの低下)に応じて低減させることとな
り、設定時間TM0 が経過して変速応答向上作用が終了
した瞬時におけるステップモータ回転角の段差が小さ
く、変速比の急変を回避することができる。
【0061】
【発明の効果】かくして第1発明による摩擦車式無段変
速機の変速制御装置は、請求項1に記載のごとく、運転
状態に応じ決定される目標変速比に対応したアクチュエ
ータ操作量を、変速比変化速度の上昇につれ変速比の変
化が抑制されるよう補正して得られるアクチュエータ操
作量を、変速アクチュエータに指令する構成としたか
ら、変速制御のハンチングを防止して、制御の安定化を
図ることができ、しかも、当該変速比変化の抑制を変速
比変化速度の上昇につれ大きくしたことによって、如何
なる変速時も常時適切に変速制御の安定という目的を達
成することができる。
【0062】そして、かように変速比変化速度に応じ、
目標変速比に対応した変速アクチュエータ操作量を補正
することにより、制御のハンチングを防止する第1発明
の構成によれば、摩擦車傾転角フィードバック系をその
まま経由して摩擦車オフセット量を変速アクチュエータ
に機械的にフィードバックする必要が必ずしもなくな
り、このフィードバックが不可欠であったために生じて
いた問題、つまり変速機入力トルクごとに目標変速比に
対する変速アクチュエータ操作量のマップを用意する必
要があって、コスト的に不利であるという問題、また、
それでもなお変速アクチュエータ操作量が目標変速比に
常時正確に対応したものになり得ないといった問題を解
消することができる。
【0063】第2発明による摩擦車式無段変速機の変速
制御装置は、請求項2に記載のごとく、変速アクチュエ
ータが、補正されたアクチュエータ操作量指令に応動す
る部材と、摩擦車のオフセットおよび傾転のうち、傾転
のみをフィードバックされる部材との相対変位に応じ
て、摩擦車のオフセットおよび中立位置への復帰を行う
構成にしたから、変速アクチュエータに摩擦車のオフセ
ット量を全くフィードバックされないこととなって、上
記第1発明の作用効果を完璧に達成することができる。
【0064】第3発明による摩擦車式無段変速機の変速
制御装置は、請求項3に記載のごとく、変速時間中は変
速機出力回転数(車速)がほとんど変化しない事実に鑑
み、変速機入力回転数の変化速度を検出して変速比の変
化速度に代用する構成としたから、変速比の変化速度を
簡単に検出することができて、コスト上一層有利にな
る。
【0065】第4発明による摩擦車式無段変速機の変速
制御装置は、請求項4に記載のごとく、変速機の回転数
に応じ高い変速機回転数ほど、アクチュエータ操作量の
補正値を小さくする構成としたから、高い変速機回転数
の時ほど摩擦車が僅かなオフセットで傾転するという、
摩擦車式無段変速機の特性にマッチしたアクチュエータ
操作量の補正がなされて好都合である。
【0066】第5発明による摩擦車式無段変速機の変速
制御装置は、請求項5に記載のごとく、目標変速比およ
び実変速比間の偏差に応じ大きい偏差である時ほど、変
速比変化が助長されるようアクチュエータ操作量を補正
する構成としたから、偏差が大きくて制御のハンチング
を生ずることのない時は、変速比が速やかに目標変速比
に持ち来されることとなり、変速の応答性を向上させる
ことができる。
【0067】第6発明による摩擦車式無段変速機の変速
制御装置は、請求項6に記載のごとく、設定以上の目標
変速比の変化がある時、所定時間中、アクチュエータ操
作量の補正値を0にする構成にしたから、目標変速比の
変化が大きくて制御のハンチングを生ずることのない時
は、アクチュエータ操作量の補正による変速の抑制がな
されないこととなって、変速の応答性を向上させること
ができる。
【0068】第7発明による摩擦車式無段変速機の変速
制御装置は、請求項7に記載のごとく、設定よりも大き
な目標変速比の変化に応答して、この時所定時間中、経
過時間に応じ変速比変化の助長が低減されるようアクチ
ュエータ操作量を補正する構成としたから、変速比変化
の助長により変速応答性の向上が実現されると共に、上
記の所定時間が経過した時におけるアクチュエータ操作
量の段差が小さくて、変速比の急変を回避することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による摩擦車式無段変速機の変速制御装
置を示す概念図である。
【図2】本発明装置により変速制御すべき摩擦車式無段
変速機の一例を示すトロイダル型無段変速機の変速制御
システム図である。
【図3】(a)は同トロイダル型無段変速機のトラニオ
ンに対するプリセスカムの取り付け構造を示す詳細断面
図、(b)は同じくその底面図である。
【図4】同例の変速制御装置におけるコントローラをマ
イクロコンピュータで構成した場合に、このコントロー
ラが実行すべき変速制御プログラムのメインルーチンを
示すフローチャートである。
【図5】同例におけるアクチュエータ操作量のフィード
フォワード演算処理に係わるサブルーチンを示すフロー
チャートである。
【図6】(a)は同例における変速比変化速度の演算処
理に係わるサブルーチンを示すフローチャート、(b)
は変速比変化速度の演算処理の他の例を示すサブルーチ
ンのフローチャートである。
【図7】アクチュエータ操作量補正値の演算処理に係わ
るサブルーチンを示すフローチャートである。
【図8】トロイダル型無段変速機の変速パターンを例示
する線図である。
【図9】目標変速比を達成するためのステップモータ回
転角を示すハードウエア特性図である。
【図10】ステップモータ回転角の補正ゲインに関する
変化特性を示す3次元マップ図である。
【図11】図2の変速制御装置による動作タイムチャー
トを示すシュミレーション図である。
【図12】アクチュエータ操作量補正値の演算処理に係
わる他の例を示すサブルーチンのフローチャートであ
る。
【図13】本発明の更に他の例になる目標入力回転数の
演算処理に係わるサブルーチンを示すフローチャートで
ある。
【図14】同例におけるアクチュエータ操作量補正値の
演算処理に係わるサブルーチンを示すフローチャートで
ある。
【図15】同例におけるタイマの定時デクリメント処理
に係わるサブルーチンを示すフローチャートである。
【図16】アクチュエータ操作量補正値の変形例になる
演算処理を示すサブルーチンのフローチャートである。
【図17】従来の摩擦車式無段変速機の変速制御装置を
例示するシステム図である。
【図18】同変速制御装置による動作タイムチャートで
ある。
【符号の説明】
1 入力コーンディスク(入力ディスク) 2 出力コーンディスク(出力ディスク) 3 パワーローラ(摩擦車) 4 ピストン(変速アクチュエータ) 5 変速制御弁(変速アクチュエータ) 5a 弁スリーブ 5b 弁スプール 6 ステップモータ(変速アクチュエータ) 7 プリセスカム 8 リンク 9 トラニオン 10 変速制御回路 11 目標入力回転数決定部(アクチュエータ操作量演算
手段) 12 目標変速比決定部(アクチュエータ操作量演算手
段) 13 アクチュエータ操作量決定部(アクチュエータ操作
量演算手段) 14 変速比変化速度検出部(変速比変化速度検出手段) 15 アクチュエータ操作量補正部(アクチュエータ操作
量補正手段) 16 スロットル開度センサ 17 車速センサ 18 入力回転センサ
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平2−283957(JP,A) 特開 平6−58397(JP,A) 特開 平7−151218(JP,A) 特開 平6−316232(JP,A) 特開 昭62−167966(JP,A) 特開 平2−292562(JP,A) 特開 平7−317867(JP,A) 特開 平1−275944(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F16H 15/38 F16H 61/00

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 運転状態に応じ決定された目標変速比に
    対応する変速アクチュエータの操作により、入出力ディ
    スク間で摩擦係合によって動力の受渡しを行う摩擦車
    を、摩擦車回転軸線が入出力ディスクの回転軸線と交差
    した中立位置からオフセットさせることで、摩擦車回転
    軸線と直交する首振り軸線周りにおける摩擦車の傾転を
    生起させて変速を行うようにした摩擦車式無段変速機に
    おいて、 前記目標変速比に対応したアクチュエータ操作量を演算
    するアクチュエータ操作量演算手段と、 変速比の変化速度を検出する変速比変化速度検出手段
    と、 これら手段からの信号に応答し、前記目標変速比に対応
    したアクチュエータ操作量を、変速比変化速度の上昇に
    つれ変速比の変化が抑制されるよう補正して得られるア
    クチュエータ操作量を、前記変速アクチュエータに指令
    するアクチュエータ操作量補正手段とを具備することを
    特徴とする摩擦車式無段変速機の変速制御装置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記変速アクチュエ
    ータは、前記アクチュエータ操作量補正手段からの指令
    に応動する部材と、前記摩擦車のオフセットおよび傾転
    のうち、傾転のみをフィードバックされる部材とを具
    え、これら部材の相対変位に応じて摩擦車のオフセット
    および中立位置への復帰を行うようにしたことを特徴と
    する摩擦車式無段変速機の変速制御装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または2において、前記変速比
    変化速度検出手段は変速機入力回転数の変化速度を検出
    して、変速比の変化速度に代用するよう構成したことを
    特徴とする摩擦車式無段変速機の変速制御装置。
  4. 【請求項4】 請求項1乃至3のいずれか1項におい
    て、前記アクチュエータ操作量補正手段は、変速機の回
    転数が高いほど、アクチュエータ操作量の補正値を小さ
    くするよう構成したことを特徴とする摩擦車式無段変速
    機の変速制御装置。
  5. 【請求項5】 請求項1乃至4のいずれか1項におい
    て、前記アクチュエータ操作量補正手段は、目標変速比
    および実変速比間の偏差が大きいほど、変速比変化が助
    長されるようアクチュエータ操作量を補正する構成にし
    たことを特徴とする摩擦車式無段変速機の変速制御装
    置。
  6. 【請求項6】 請求項1乃至4のいずれか1項におい
    て、前記アクチュエータ操作量補正手段は、目標変速比
    の変化が設定よりも大きい時、所定時間中、アクチュエ
    ータ操作量の補正値を0にするよう構成したことを特徴
    とする摩擦車式無段変速機の変速制御装置。
  7. 【請求項7】 請求項1乃至4のいずれか1項におい
    て、前記アクチュエータ操作量補正手段は、目標変速比
    の変化が設定よりも大きい時、所定時間中、経過時間に
    応じて変速比変化の助長が低減されるようアクチュエー
    タ操作量を補正する構成にしたことを特徴とする摩擦車
    式無段変速機の変速制御装置。
JP29267094A 1994-11-28 1994-11-28 摩擦車式無段変速機の変速制御装置 Expired - Fee Related JP3460341B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP29267094A JP3460341B2 (ja) 1994-11-28 1994-11-28 摩擦車式無段変速機の変速制御装置
US08/563,655 US5707313A (en) 1994-11-28 1995-11-28 Transmission control apparatus for friction-wheel CVT

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP29267094A JP3460341B2 (ja) 1994-11-28 1994-11-28 摩擦車式無段変速機の変速制御装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH08145139A JPH08145139A (ja) 1996-06-04
JP3460341B2 true JP3460341B2 (ja) 2003-10-27

Family

ID=17784784

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP29267094A Expired - Fee Related JP3460341B2 (ja) 1994-11-28 1994-11-28 摩擦車式無段変速機の変速制御装置

Country Status (2)

Country Link
US (1) US5707313A (ja)
JP (1) JP3460341B2 (ja)

Families Citing this family (21)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE19602033C2 (de) * 1996-01-20 2000-06-21 Telefunken Microelectron Verfahren zur Regelung stufenlos verstellbarer Getriebe von Kraftfahrzeugen
DE19602032C2 (de) * 1996-01-20 2000-06-15 Telefunken Microelectron Verfahren zur Regelung stufenloser Getriebe von Kraftfahrzeugen
JP3535302B2 (ja) * 1996-02-22 2004-06-07 ジヤトコ株式会社 トロイダル式無段変速機の制御装置
JP3760545B2 (ja) * 1996-03-29 2006-03-29 マツダ株式会社 自動変速機の制御装置
JP3374677B2 (ja) * 1996-10-31 2003-02-10 日産自動車株式会社 無段変速機の変速制御装置
JP3409669B2 (ja) * 1997-03-07 2003-05-26 日産自動車株式会社 無段変速機の変速制御装置
JP3724175B2 (ja) * 1997-03-22 2005-12-07 マツダ株式会社 トロイダル式無段変速機の制御装置
JP3374753B2 (ja) * 1997-07-25 2003-02-10 日産自動車株式会社 車両用無段変速機の変速制御方法
DE69833827T2 (de) 1997-12-19 2006-08-17 Nissan Motor Co., Ltd., Yokohama Antriebsstrangsteuerungssystem für Motor und stufenloses Getriebe
DE19928566B4 (de) * 1998-06-23 2012-05-31 Nissan Motor Co., Ltd. Übersetzungsverhältnis-Regelgerät und Regelverfahren eines stufenlosen Getriebes
JP3725697B2 (ja) * 1998-06-23 2005-12-14 日産自動車株式会社 自動変速機の変速制御装置
DE19930374B4 (de) * 1998-07-01 2018-12-20 Nissan Motor Co., Ltd. Geschwindigkeits-Verhältnis-Controller und Steuerverfahren eines kontinuierlich variablen Toroid-Getriebes
JP3856955B2 (ja) * 1998-07-02 2006-12-13 日産自動車株式会社 トロイダル型無段変速機
JP3414268B2 (ja) * 1998-08-10 2003-06-09 日産自動車株式会社 トロイダル型無段変速機の変速制御装置
DE10005463C1 (de) * 2000-02-08 2001-07-05 Siemens Ag Verfahren zur Regelung des Übersetzungsverhältnisses eines stufenlosen Toroidgetriebes
JP4875732B2 (ja) * 2009-07-17 2012-02-15 日産自動車株式会社 無段変速機
JP4790834B2 (ja) * 2009-07-17 2011-10-12 日産自動車株式会社 車両用無段変速機の制御装置
JP4799647B2 (ja) * 2009-07-17 2011-10-26 日産自動車株式会社 車両用無段変速機の制御装置
JP5803126B2 (ja) * 2010-02-12 2015-11-04 日本精工株式会社 トロイダル型無段変速機
JP5514789B2 (ja) * 2011-10-03 2014-06-04 本田技研工業株式会社 変速制御装置
CN105229339B (zh) * 2013-02-13 2019-11-19 艾里逊变速箱公司 用于诸如增压器的发动机辅助装置的驱动装置

Family Cites Families (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH073261B2 (ja) * 1983-05-27 1995-01-18 日産自動車株式会社 無段変速機の制御装置
JPS6131755A (ja) * 1984-07-20 1986-02-14 Nippon Seiko Kk トロイダル形無段変速機の変速比制御装置
JPH0712810B2 (ja) * 1985-05-28 1995-02-15 トヨタ自動車株式会社 車両用無段変速機の速度比制御装置
JPS62167966A (ja) * 1986-01-18 1987-07-24 Yamaha Motor Co Ltd 無段自動変速機の制御装置
JPS63242739A (ja) * 1987-03-31 1988-10-07 Toyota Motor Corp 車両の駆動制御装置
US5025685A (en) * 1988-07-29 1991-06-25 Honda Giken Kogyo Kabushiki Kaisha Controlling device for non-stage transmission for vehicles
JP2687576B2 (ja) * 1989-05-02 1997-12-08 日産自動車株式会社 無段変速機の変速制御装置
JP2847780B2 (ja) * 1989-07-27 1999-01-20 日産自動車株式会社 変速機の制御装置
US5575732A (en) * 1995-03-08 1996-11-19 Isuzu Motors Limited Toroidal continous variable transmission

Also Published As

Publication number Publication date
US5707313A (en) 1998-01-13
JPH08145139A (ja) 1996-06-04

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3460341B2 (ja) 摩擦車式無段変速機の変速制御装置
US6909953B2 (en) Shift control of continuously-variable transmission
JP3374677B2 (ja) 無段変速機の変速制御装置
US6024670A (en) Control apparatus for automatic transmissions
JP3725697B2 (ja) 自動変速機の変速制御装置
JP3358546B2 (ja) 無段変速機の変速制御装置
JP2000039061A (ja) 無段変速機の変速制御装置
US6398691B1 (en) Speed ratio control device
US6347270B1 (en) Speed ratio control device
JP2956419B2 (ja) 無段変速機の変速制御装置
JP3427736B2 (ja) 無段変速機の変速制御装置
JP3303797B2 (ja) 自動変速機の変速制御装置
JP2001099309A (ja) 無段変速機の変速制御装置
JP3509296B2 (ja) 無段変速機付き車両の制御装置
JP3235531B2 (ja) 無段変速機の制御装置
JP2005069455A (ja) 無段変速機の変速比制御装置
JP3790370B2 (ja) 自動変速機の変速制御装置
JP3528498B2 (ja) 無段変速機の変速制御装置
JP2004150456A (ja) 無段変速機の変速制御装置
JP3446412B2 (ja) トロイダル型無段変速機の変速制御装置
JP2000046167A (ja) 無段変速機の変速制御装置
JP3303796B2 (ja) 自動変速機の変速制御装置
JP2000097302A (ja) 自動変速機の変速制御装置
JP2956418B2 (ja) 無段変速機の変速制御装置
JP2002349691A (ja) トロイダル型無段変速機の変速制御装置

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080815

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080815

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090815

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090815

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100815

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110815

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120815

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120815

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130815

Year of fee payment: 10

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees