JP3414268B2 - トロイダル型無段変速機の変速制御装置 - Google Patents

トロイダル型無段変速機の変速制御装置

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JP3414268B2
JP3414268B2 JP22589298A JP22589298A JP3414268B2 JP 3414268 B2 JP3414268 B2 JP 3414268B2 JP 22589298 A JP22589298 A JP 22589298A JP 22589298 A JP22589298 A JP 22589298A JP 3414268 B2 JP3414268 B2 JP 3414268B2
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continuously variable
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16HGEARING
    • F16H61/00Control functions within control units of change-speed- or reversing-gearings for conveying rotary motion ; Control of exclusively fluid gearing, friction gearing, gearings with endless flexible members or other particular types of gearing
    • F16H61/66Control functions within control units of change-speed- or reversing-gearings for conveying rotary motion ; Control of exclusively fluid gearing, friction gearing, gearings with endless flexible members or other particular types of gearing specially adapted for continuously variable gearings
    • F16H61/664Friction gearings
    • F16H61/6648Friction gearings controlling of shifting being influenced by a signal derived from the engine and the main coupling
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16HGEARING
    • F16H61/00Control functions within control units of change-speed- or reversing-gearings for conveying rotary motion ; Control of exclusively fluid gearing, friction gearing, gearings with endless flexible members or other particular types of gearing
    • F16H61/12Detecting malfunction or potential malfunction, e.g. fail safe; Circumventing or fixing failures

Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、車両走行中に電源
OFF状態が生じた後の電源ON以後に不適切な指令値
で変速指令用のモータが作動することを防止するように
した、トロイダル型無段変速機の変速制御装置に関する
ものである。 【0002】 【従来の技術】Vベルト式無段変速機やトロイダル型無
段変速機等の無段変速機の変速制御装置は、通常、運転
状態に適応した好適な目標変速比を演算し、これに対応
した変速比指令によりステップモータやサーボモータ等
の変速指令用モータ(以下、モータという)を作動させ
て、変速制御弁を目標変速比に対応したストローク位置
に操作するよう構成されており、その操作により変速制
御弁は、目標変速比に対応した変速制御圧を生成して出
力し、無段変速機は、その変速制御圧に応動して目標変
速比に向けて無段階に変速される。 【0003】ところで、上記モータへの指令値は、実際
のモータ作動位置に対してずれる場合があり、その場合
には正確な変速制御が期待できない。そのため、無段変
速機の変速制御装置にあっては、モータ指令値を実際の
モータ作動位置に対応させるための初期化(イニシャラ
イズ)を行うのが常套であり、その初期化を行う従来例
としては、本願出願人が特開平8−178063号公報
において開示したものが知られている。 【0004】この従来例では、モータで操作される変速
制御弁により変速制御されるVベルト式無段変速機を搭
載した車両の電源投入時に車両が停車中であれば、その
変速制御弁を操作するモータを所定の一方向へ機械的な
作動限界位置まで一旦作動させた後に他方向へ作動させ
て基準位置まで戻すとともにモータ指令値を当該基準位
置に対応する値とすることで初期化を行い、また、電源
投入時に車両が走行中の場合には、車速と無段変速機の
入力回転速度とから演算した実変速比からモータの現在
位置を推定してモータ指令値をその推定現在位置とする
ことで初期化を行うようにしている。 【0005】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来例においては、車両が走行中の場合に車速と無段変速
機の入力回転速度とから演算した実変速比から推定した
モータの推定現在位置をモータの指令値とすることで初
期化を行うため、この従来例の初期化技術をトロイダル
型無段変速機の変速制御装置に適用した場合、車両の走
行中に電源OFFになった後に電源ONに復帰したとき
に上記初期化が行われることになる。この初期化後のモ
ータの指令値は、トロイダル型無段変速機特有の現象で
あるトルクシフト(このトルクシフトに関しては後に詳
述する)に起因する誤差を含むことになるため、モータ
に対し不適切な指令値となる場合がある。その場合、モ
ータへの指令値と実際のモータ作動位置(実変速比)と
のずれにより運転者に違和感を与えることとなる。 【0006】本発明は、車両の走行中に電源OFFにな
った後に電源ONになった場合には駆動手段の初期化を
行うとともに該駆動手段への指令値の取り得る値を制限
することにより、上記問題を解決することを目的とす
る。 【0007】 【課題を解決するための手段】この目的のため、本発明
のトロイダル型無段変速機の変速制御装置は、目標変速
比に対応した指令値により駆動する駆動手段により変速
制御弁を操作し、この操作に応じて所定の速度範囲内で
変速されるようにしたトロイダル型無段変速機の変速制
御装置において、前記トロイダル無段変速機を搭載した
車両の走行中の電源OFF時に走行中初期化指令情報を
記憶する走行中初期化指令情報記憶手段と、前記走行中
の電源OFF後の電源ON時に前記走行中初期化指令情
報に基づき前記駆動手段の初期化を行う走行中初期化手
段と、前記走行中の電源OFF後の電源ON時に前記走
行中初期化指令情報に基づき変速範囲を狭く設定した初
期化指令時範囲内に制限する指令値制限手段とを具備し
て成ることを特徴とするものである。 【0008】 【発明の効果】本発明においては、目標変速比に対応し
た指令値により駆動する駆動手段(例えばモータ)によ
り変速制御弁を操作し、この操作に応じて所定の変速範
囲内でトロイダル型無段変速機が変速される。その際、
走行中初期化指令情報記憶手段は、前記トロイダル無段
変速機を搭載した車両の走行中の電源OFF時に走行中
初期化指令情報を記憶し、走行中初期化手段は、前記走
行中の電源OFF後の電源ON時に前記走行中初期化指
令情報に基づき前記駆動手段の初期化を行い、指令値制
限手段は、前記走行中の電源OFF後の電源ON時に前
記走行中初期化指令情報に基づき変速範囲を狭く設定し
た制限範囲内に制限する。 【0009】したがって、本発明のトロイダル型無段変
速機の変速制御装置によれば、当該変速制御における駆
動手段への指令値がトルクシフト誤差分を含むことで該
駆動手段の双方向の機械的な作動限界位置に対応する通
常範囲を越える場合であっても、当該駆動手段への指令
値は前記通常範囲よりも狭く設定した制限範囲内の値に
制限されるから、駆動手段に対し不適切な指令値となる
ことはなく、運転者に違和感を与えることもない。 【0010】 【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づき詳細に説明する。図1および図2は、本発明の
第1実施形態の変速制御装置を具えたトロイダル型無段
変速機を例示し、図1は同トロイダル型無段変速機の縦
断側面図、図2は同じくその縦断正面図である。 【0011】まず、無段変速機の主要部であるトロイダ
ル伝動ユニットを説明するに、これは図示せざるエンジ
ンからの回転を伝達される入力軸20を具え、この入力
軸は図1に明示するように、エンジンから遠い端部を変
速機ケース21内に軸受22を介して回転自在に支持
し、中央部を変速機ケース21の中間壁23内に軸受2
4および中空出力軸25を介して回転自在に支持する。
入力軸20上には入出力コーンディスク1,2をそれぞ
れ回転自在に支持し、これら入出力コーンディスクを、
トロイド曲面1a,2aが相互に対向するよう配置す
る。そして、入出力コーンディスク1,2の対向するト
ロイド曲面間には、入力軸20を挟んでその両側に配置
した一対のパワーローラ3を介在させ、これらパワーロ
ーラを入出力コーンディスク1,2間に挟圧するため
に、以下の構成を採用する。 【0012】すなわち、入力軸20の軸受(22)端部
にローディングナット26を螺合し、該ローディングナ
ットにより抜け止めして入力軸20上に回転係合させた
カムディスク27と、入力コーンディスク1のトロイド
曲面1aから遠い端面との間にローディングカム28を
介在させ、このローディングカムを介して、入力軸20
からカムディスク27への回転が入力コーンディスク1
に伝達されるようになす。ここで、入力コーンディスク
1の回転は両パワーローラ3の回転を介して出力コーン
ディスク2に伝わり、この伝動中ローディングカム28
は伝達トルクに比例したスラストを発生して、パワーロ
ーラ3を入出力コーンディスク1,2間に挟圧し、上記
の動力伝達を可能ならしめる。 【0013】出力コーンディスク2は出力軸25に楔着
し、この軸上に出力歯車29を一体回転するよう嵌着す
る。出力軸25はさらに、ラジアル兼スラスト軸受30
を介して変速機ケース21の端蓋31内に回転自在に支
持し、この端蓋31内には別にラジアル兼スラスト軸受
32を介して入力軸20を回転自在に支持する。ここ
で、ラジアル兼スラスト軸受30,32はスペーサ33
を介して相互に接近し得ないよう突き合わせ、また相互
に遠去かる方向へも相対変位不能になるよう、対応する
出力歯車29および入力軸20に対し軸線方向に衝接さ
せる。かくて、ローディングカム28によって入出力コ
ーンディスク1,2間に作用するスラストは、スペーサ
33を挟むような内力となり、変速機ケース21に作用
することがない。 【0014】各パワーローラ3は図2にも示すように、
トラニオン41に回転自在に支持し、該トラニオンは各
々、上端を球面継手42によりアッパリンク43の両端
に回転自在および揺動自在に、また下端を球面継手44
によりロアリンク45の両端に回転自在および揺動自在
に連結する。そして、アッパリンク43およびロアリン
ク45は中央を球面継手46,47により変速機ケース
21に上下方向揺動可能に支持し、両トラニオン41を
相互逆向きに同期して上下動させ得るようにする。 【0015】かように両トラニオン41を相互逆向きに
同期して上下動させることにより変速を行う変速制御装
置を、図2に基づき次に説明する。各トラニオン41に
は、これらを個々に上下方向へストロークさせるための
ピストン6を設け、両ピストン6の両側にそれぞれ上方
室51,52および下方室53,54を画成する。そし
て両ピストン6を相互逆向きにストローク制御するため
に、変速制御弁5を設置する。ここで、変速制御弁5は
スプール型の内弁体5aとスリーブ型の外弁体5bとを
相互に摺動自在に嵌合して具え、外弁体5bを弁外筐5
cに摺動自在に嵌合して構成する。 【0016】上記の変速制御弁5は、入力ポート5dを
圧力源55に接続し、一方の連絡ポート5eをピストン
室51,54に、また他方の連絡ポート5fをピストン
室52,53にそれぞれ接続する。そして内弁体5a
を、一方のトラニオン41の下端に固着したプリセスカ
ム7のカム面に、ベルクランク型の変速レバー8を介し
て共働させ、外弁体5bを変速アクチュエータとしての
ステップモータ4に、ラックアンドピニオン型式で駆動
係合させる。 【0017】変速制御弁5の操作指令は、アクチュエー
タ駆動位置指令Astep(ステップ位置指令)に応動
するアクチュエータ(ステップモータ)4がラックアン
ドピニオンを介し外弁体5bにストロークとして与える
こととする。この操作指令で変速制御弁5の外弁体5b
が内弁体5aに対し相対的に中立位置から例えば図2の
位置に変位されて変速制御弁5が開く時、圧力源55か
らの作動流体圧(ライン圧PL )が室52,53に供給
される一方、他の室51,54がドレンされ、また変速
制御弁5の外弁体5bが内弁体5aに対し相対的に中立
位置から逆方向に変位されて変速制御弁5が開く時、圧
力源55からの流体圧が室51,54に供給される一
方、他の室52,53がドレンされ、両トラニオン41
が流体圧でピストン6を介して図中、対応した上下方向
へ相互逆向きに変位されるものとする。これにより両パ
ワーローラ3は、回転軸線O1 が入出力コーンディスク
1,2の回転軸線O2 と交差する図示位置からオフセッ
ト(オフセット量y)されることになり、該オフセット
によりパワーローラ3は入出力コーンディスク1,2か
らの首振り分力で、自己の回転軸線O1 と直交する首振
り軸線O3 の周りに傾転(傾転角φ)されて無段変速を
行うことができる。 【0018】かかる変速中、一方のトラニオン41の下
端に結合したプリセスカム7は、変速リンク8を介し
て、トラニオン41およびパワーローラ3の上述した上
下動(オフセット量y)および傾転角φを変速制御弁5
の内弁体5aに機械的にxで示す如くフィードバックさ
れる。そして上記の無段変速により、ステップモータ4
へのアクチュエータ駆動位置指令Astepに対応した
変速比指令値が達成される時、上記のプリセスカム7を
介した機械的フィードバックが変速制御弁5の内弁体5
aをして、外弁体5bに対し相対的に初期の中立位置に
復帰させ、同時に、両パワーローラ3は、回転軸線O1
が入出力コーンディスク1,2の回転軸線O2 と交差す
る図示位置に戻ることで、上記変速比指令値の達成状態
を維持することができる。 【0019】なお、パワーローラ傾転角φを変速比指令
値に対応した値にすることが制御の狙いであるから、基
本的にプリセスカム7はパワーローラ傾転角φのみをフ
ィードバックすればよいことになるが、ここでパワーロ
ーラオフセット量yをもフィードバックする理由は、変
速制御が振動的になるのを防止するダンピング効果を与
えて、変速制御のハンチング現象を回避するためであ
る。 【0020】ステップモータ4へのアクチュエータ駆動
位置指令Astepは、コントローラ61によりこれを
決定する。これがためコントローラ61には、図2に示
すように、エンジンスロットル開度TVOを検出するス
ロットル開度センサ62からの信号、車速VSPを検出
する車速センサ63からの信号、入力コーンディスク1
の回転数Ni (エンジン回転数Ne でもよい)を検出す
る入力回転センサ64からの信号、出力コーンディスク
2の回転数No を検出する出力回転センサ65からの信
号、変速機作動油温TMPを検出する油温センサ66か
らの信号、前記油圧源55からのライン圧P L を検出す
る(通常は、ライン圧PL をコントローラ61で制御す
るからコントローラ61の内部信号から検知する)ライ
ン圧センサ67からの信号、およびエンジン回転数Ne
を検出するエンジン回転センサ68からの信号をそれぞ
れ入力する。 【0021】コントローラ61は、上記の各種入力情報
をもとに以下の演算によりステップモータ4へのアクチ
ュエータ駆動位置指令Astep(変速指令値)を決定
するものとする。これがため、本実施形態では、コント
ローラ61を図3に示すように構成する。まず、変速マ
ップ選択部71は、図2のセンサ66で検出した油温T
MPや、排気浄化触媒の活性化運転中か否かなど、各種
条件に応じて変速マップを選択する。 【0022】到達入力回転数算出部72は、図2のセン
サ62,63でそれぞれ検出したスロットル開度TVO
および車速VSPから、当該変速マップをもとに、現在
の運転状態での定常的な目標入力回転数とすべき到達入
力回転数Ni * を検索して求める。到達変速比演算部7
3は、到達入力回転数Ni * を、図2のセンサ65によ
り検出した変速機出力回転数NO で除算することによ
り、到達入力回転数Ni * に対応する定常的な目標変速
比である到達変速比i* を演算により求める。 【0023】変速時定数算出部74は、選択レンジ(前
進通常走行レンジD、前進スポーツ走行レンジDS
や、車速VSPおよびスロットル開度TVOや、アクセ
ルペダル操作速度や、後述する目標変速比との変速比偏
差等の各種条件に応じて変速制御の時定数Tsftを決
定する。ここで変速時定数Tsftは、到達変速比i*
に対する変速の応答性を決定して変速速度を定めるため
のもので、目標変速比算出部75は、到達変速比i*
変速時定数Tsftで定めた変速応答をもって実現する
ための過渡的な時時刻刻の目標変速比Ratio0を算
出する。 【0024】入力トルク算出部76は周知の方法により
変速機入力トルクTi を求めるもので、まずスロットル
開度TVOおよびエンジン回転数Ne からエンジン出力
トルクを求め、次いでトルクコンバータの入出力回転数
(Ne ,Ni )の比である速度比からトルクコンバータ
のトルク比tを求め、最後にエンジン出力トルクにトル
ク比tを乗じて変速機入力トルクTi を算出することと
する。トルクシフト補償変速比算出部77は、上記の過
渡的な目標変速比Ratio0および当該変速機入力ト
ルクTi から、トロイダル型無段変速機に特有なトルク
シフト(変速比の不正)をなくすためのトルクシフト補
償変速比TSrtoを算出する。 【0025】ここでトロイダル型無段変速機のトルクシ
フトを補足説明するに、トロイダル型無段変速機の伝動
中においては前記した如くにパワーローラ3を入出力コ
ーンディスク1,2間に挟圧することからトラニオン4
1の変形が発生し、これにより当該トラニオンの下端に
おけるプリセスカム7の位置が変化してプリセスカム7
および変速リンク8よりなる機械的フィードバック系の
経路長変化を惹起し、これが上記のトルクシフトを生起
させる。したがってトロイダル型無段変速機のトルクシ
フトは、目標変速比Ratio0および変速機入力トル
クTi によって異なり、トルクシフト補償変速比算出部
77はこれらの2次元マップからトルクシフト補償変速
比TSrtoを検索により求めるものとする。 【0026】実変速比算出部78は、変速機入力回転数
i を変速機出力回転数NO で除算することにより実変
速比Ratio(=Ni /NO )を算出し、変速比偏差
算出部79は、前記した目標変速比Ratio0から実
変速比Ratioを差し引いて、両者間における変速比
偏差RtoERR(=Ratio0−Ratio)を求
める。 【0027】第1フィードバック(FB)ゲイン算出部
80は、変速比偏差RtoERRに応じた周知のPID
制御(Pは比例制御、Iは積分制御、Dは微分制御)に
よる変速比フィードバック補正量を算出する時に用い
る、それぞれの制御のフィードバックゲインのうち、変
速機入力回転数Ni および車速VSPに応じて決定すべ
き第1の比例制御用フィードバックゲインfbpDAT
A1、積分制御用フィードバックゲインfbiDATA
1、および微分制御用フィードバックゲインfbdDA
TA1を求める。これら第1のフィードバックゲインf
bpDATA1,fbiDATA1,fbdDATA1
は、変速機入力回転数Ni および車速VSPの2次元マ
ップとして予め定めておき、このマップを基に変速機入
力回転数Ni および車速VSPから検索により求めるも
のとする。 【0028】第2フィードバック(FB)ゲイン算出部
81は、上記PID制御による変速比フィードバック補
正量を算出する時に用いるフィードバックゲインのう
ち、変速機作動油温TMPおよびライン圧PL に応じて
決定すべき第2の比例制御用フィードバックゲインfb
pDATA2、積分制御用フィードバックゲインfbi
DATA2、および微分制御用フィードバックゲインf
bdDATA2をそれぞれ求め、これら第2のフィード
バックゲインfbpDATA2,fbiDATA2,f
bdDATA2は、作動油温TMPおよびライン圧PL
の2次元マップとして予め定めておき、このマップを基
に作動油温TMPおよびライン圧PL から検索により求
めるものとする。 【0029】フィードバックゲイン算出部83は、上記
第1のフィードバックゲインおよび第2のフィードバッ
クゲインを対応するもの同士で掛け合わせて、比例制御
用フィードバックゲインfbpDATA(=fbpDA
TA1×fbpDATA2)、積分制御用フィードバッ
クゲインfbiDATA(=fbiDATA1×fbi
DATA2)、および微分制御用フィードバックゲイン
fbdDATA(=fbdDATA1×fbdDATA
2)を求める。 【0030】PID制御部84は、以上のようにして求
めたフィードバックゲインを用い、変速比偏差RtoE
RRに応じたPID制御による変速比フィードバック補
正量FBrtoを算出するために、まず比例制御による
変速比フィードバック補正量をRtoERR×fbpD
ATAにより求め、次いで積分制御による変速比フィー
ドバック補正量を∫RtoERR×fbiDATAによ
り求め、さらに微分制御による変速比フィードバック補
正量を(d/dt)RtoERR×fbdDATAにより求
め、最後にこれら3者の和値をPID制御による変速比
フィードバック補正量FBrto(=RtoERR×f
bpDATA+∫RtoERR×fbiDATA+(d/
dt)RtoERR×fbdDATA)とする。 【0031】目標変速比補正部85は、目標変速比Ra
tio0をトルクシフト補償変速比TSrtoおよび変
速比フィードバック補正量FBrtoだけ補正して、補
正済目標変速比DsrRTO(=Ratio0+TSr
to+FBrto)を求める。目標ステップ数(アクチ
ュエータ目標駆動位置)算出部86は、上記の補正済目
標変速比DsrRTOを実現するためのステップモータ
(アクチュエータ)4の目標ステップ数(アクチュエー
タ目標駆動位置)DsrSTPをマップ検索により求め
る。 【0032】ステップモータ駆動位置指令算出部87
は、ステップモータ駆動速度決定部88が変速機作動油
温TMP等から決定するステップモータ4の限界駆動速
度でも1制御周期中にステップモータ4が上記目標ステ
ップ数DsrSTPに変位し得ないとき、ステップモー
タ4の上記限界駆動速度で実現可能な実現可能限界位置
をステップモータ4への駆動位置指令Astepとな
し、ステップモータ4が1制御周期中に上記目標ステッ
プ数DsrSTPに変位し得るときは、当該目標ステッ
プ数DsrSTPをそのままステップモータ4への駆動
位置指令Astepとなすものとする。したがって、駆
動位置指令Astepは常時ステップモータ4の実駆動
位置と見做すことができる。 【0033】ステップモータ4は駆動位置指令Aste
pに対応する方向および位置に変位されてラックアンド
ピニオンを介し変速制御弁5の外弁体5bをストローク
させ、トロイダル型無段変速機を前記したように所定通
りに変速させることができる。この変速により駆動位置
指令Astepに対応した変速比指令値が達成される
時、プリセスカム7を介した機械的フィードバックが変
速制御弁5の内弁体5aをして、外弁体5bに対し相対
的に初期の中立位置に復帰させ、同時に、両パワーロー
ラ3は、回転軸線O1 が入出力コーンディスク1,2の
回転軸線O2 と交差する図示位置に戻ることで、上記変
速比指令値の達成状態を維持することができる。 【0034】本実施形態においては、特に、ステップモ
ータ駆動位置指令制限部89を追加して設ける。このス
テップモータ駆動位置指令制限部89は、後に詳述する
ように、トロイダル無段変速機を搭載した車両の走行中
に電源OFFになったとき走行中初期化指令情報(FL
AGINI=1)を図示しない記憶装置に記憶してお
き、走行中の電源OFF後に電源ONになったとき以
降、前記記憶装置から読み出した走行中初期化指令情報
(FLAGINI=1)に基づき、ステップモータ4へ
の駆動位置指令Astepが取り得る値を、ステップモ
ータ4の双方向の機械的な作動限界位置に対応する通常
範囲(RTO1≦Astep≦RTO2)よりも狭く設
定した制限範囲(INIRTO1≦Astep≦INI
RTO2)内に制限するものである。 【0035】ところで図2のコントローラ61をマイク
ロコンピュータで構成する場合、図3につき前述した変
速制御は図4〜図10のプログラムによりこれを実行す
る。図4は変速制御の全体を示し、ステップ91におい
ては、上述した図3のブロック71〜75に関する説明
と同様の処理により過渡的な目標変速比Ratio0を
算出する。 【0036】図4のステップ92においては、上述した
図3のブロック76,77に関する説明と同様の処理に
よりトルクシフト補償変速比TSrtoを算出する。詳
しくは、図5に示すように、まずステップ111におい
てスロットル開度TVOおよびエンジン回転数Ne
ら、エンジン性能線図に対応したマップを基にエンジン
出力トルクを検索により求める。 【0037】次いでステップ112において、トルクコ
ンバータの入出力回転数(Ne ,N i )比である速度比
からトルクコンバータ性能線図に対応するマップの基に
トルク比tを検索により求め、ステップ113におい
て、上記のエンジン出力トルクにトルク比tを乗じて変
速機入力トルクTi を演算により求める。最後にステッ
プ114において、前記した過渡的な目標変速比Rat
io0および当該変速機入力トルクTi から、トロイダ
ル型無段変速機に特有なトルクシフト(変速比の不正)
をなくすためのトルクシフト補償変速比TSrtoをマ
ップ検索等により求める。 【0038】図4のステップ93においては、後で詳述
する図6〜図8の制御プログラムを実行して、上述した
図3のブロック78,84,88,89に関する説明と
同様の処理により、PID制御による変速比フィードバ
ック補正量FBrtoを算出する。そしてステップ94
で、上述した図3のブロック95に関する説明と同様の
処理により補正済目標変速比DsrRTO(=Rati
o0+TSrto+FBrto)を求め、さらにステッ
プ95において、上述した図3のブロック86に関する
説明と同様の処理により、上記の補正済目標変速比Ds
rRTOを実現するためのステップモータ(アクチュエ
ータ)4の目標ステップ数(アクチュエータ目標駆動位
置)DsrSTPをマップ検索により求める。 【0039】次のステップ96においては、上述した図
3のブロック88に関する説明と同様にして、変速機作
動油温TMPなどからステップモータ4の限界駆動速度
を決定し、ステップ97では、上述した図3のブロック
87に関する説明と同様にして、当該限界駆動速度でも
ステップモータ4が1制御周期中に前記目標ステップ数
DsrSTPに変位し得ないとき、ステップモータ4の
上記限界駆動速度で実現可能な実現可能限界位置をステ
ップモータ4への駆動位置指令Astepとなし、ステ
ップモータ4が1制御周期中に上記目標ステップ数Ds
rSTPに変位し得るときは、当該目標ステップ数Ds
rSTPをそのままステップモータ4への駆動位置指令
Astepとして出力する。その際、上述した図3のブ
ロック89に関する説明と同様にして、走行中に電源O
FFになった場合には、電源OFF後の電源ON時以
降、ステップモータ4への駆動位置指令Astepを、
ステップモータ4の双方向の機械的な作動限界位置に対
応する通常範囲(RTO1≦Astep≦RTO2)よ
りも狭く設定した制限範囲(INIRTO1≦Aste
p≦INIRTO2)内に制限する処理を行う。 【0040】次いで、ステップ93において求める変速
比フィードバック補正量FBrtoの算出処理を、図6
〜図8により詳述する。図6は、図3のブロック78,
79に対応する制御プログラムであり、ステップ121
において目標変速比Ratio0を読み込み、ステップ
122において、変速機入力回転数Ni を変速機出力回
転数NO で除算することにより実変速比Ratio(=
i /NO )を算出し、ステップ123において、目標
変速比Ratio0から実変速比Ratioを差し引い
て、両者間における変速比偏差RtoERR(=Rat
io0−Ratio)を求める。そしてステップ124
で、変速比偏差RtoERRと、その1周期(例えば1
0msec)前の値RtoERR(OLD)との差分値(d/
dt)RtoERR〔=RtoERR−RtoERR(O
LD)〕を求め、これを変速比偏差RtoERRの微分
値として用いる。 【0041】図7は、上述した図3のブロック80〜8
3に関する説明と同様の処理によりPID制御のフィー
ドバックゲインを求めるものであり、ステップ131に
おいて変速機入力回転数Ni および車速VSPを読み込
み、ステップ132においては、変速機入力回転数Ni
および車速VSPに応じて決定すべき第1の比例制御用
フィードバックゲインfbpDATA1、積分制御用フ
ィードバックゲインfbiDATA1、および微分制御
用フィードバックゲインfbdDATA1をマップ検索
により求める。 【0042】ステップ133においては、変速機作動油
温TMPおよびライン圧PL を読み込み、ステップ13
4においては、変速機作動油温TMPおよびライン圧P
L に応じて決定すべき第2の比例制御用フィードバック
ゲインfbpDATA2、積分制御用フィードバックゲ
インfbiDATA2、および微分制御用フィードバッ
クゲインfbdDATA2をマップ検索により求める。 【0043】ステップ135においては、上記第1のフ
ィードバックゲインおよび第2のフィードバックゲイン
を対応するもの同士掛け合わせて、比例制御用フィード
バックゲインfbpDATA(=fbpDATA1×f
bpDATA2)、積分制御用フィードバックゲインf
biDATA(=fbiDATA1×fbiDATA
2)、および微分制御用フィードバックゲインfbdD
ATA(=fbdDATA1×fbdDATA2)を求
める。 【0044】図8は、上述した図3のブロック84に関
する説明と同様の処理を行って、PID制御による変速
比フィードバック補正量FBrtoを求めるものであ
り、まずステップ141において、図6で求めた変速比
偏差RtoERRおよび同偏差の微分値(d/dt)Rto
ERRを読み込み、次いでステップ142において、図
7で求めたフィードバックゲインfbpDATA,fb
iDATA,fbdDATAをそれぞれ読み込む。 【0045】そしてステップ143においては、図7の
ようにして求めたフィードバックゲインを用い、まず比
例制御による変速比フィードバック補正量をRtoER
R×fbpDATAにより求め、積分制御による変速比
フィードバック補正量を∫RtoERR×fbiDAT
Aにより求め、微分制御による変速比フィードバック補
正量を(d/dt)RtoERR×fbdDATAにより求
め、これらフィードバック補正量を加え合わせることに
より、PID制御による変速比フィードバック補正量F
Brto(=RtoERR×fbpDATA+∫Rto
ERR×fbiDATA+(d/dt)RtoERR×fb
dDATA)を求める。 【0046】次に、ステップ97において求めるステッ
プモータ4への駆動位置指令Astepに対する制限処
理を、図9および図10により詳述する。図9は、上述
した図3のブロック89の走行中初期化指令情報に関す
る説明と同様の処理を行うものであり、まずステップ1
51において、トロイダル無段変速機を搭載した車両の
走行中の電源OFFの有無を判定し、車両の走行中の電
源OFFが生じた場合にはステップ152で走行中初期
化指令情報(FLAGINI=1)を図示しない記憶装
置に記憶し、車両の走行中の電源OFFが生じていない
場合にはステップ152をスキップする。その際、上記
ステップ152における「車両の走行中か否か」の判定
は、例えば「車速が予め設定した走行判定基準車速以上
である」および「入力コーンディスク回転数が予め設定
した走行判定基準回転数以上である」という2つの条件
の少なくとも一方が成立した場合に「車両の走行中」と
判定するものとする。なお、上記ステップ151および
152は、走行中初期化指令情報記憶手段に対応する。 【0047】図10は、上述した図3のブロック89の
駆動位置指令Astepに対する制限処理に関する説明
と同様の処理を行うものであり、まずステップ161に
おいて、ステップモータ4への駆動位置指令Astep
を読み込み、次のステップ162では走行中初期化指令
情報の有無を判定する。この判定において、走行中初期
化指令情報なし(FLAGINI=0)の場合には制御
をステップ163に進め、走行中初期化指令情報あり
(FLAGINI=1)の場合には制御をステップ16
4に進める。 【0048】ステップ163では、駆動位置指令Ast
epを通常のロー側制限値RTO1およびハイ側制限値
RTO2と比較する。ここで、通常のロー側制限値RT
O1およびハイ側制限値RTO2は、ステップモータ4
の双方向の機械的な作動限界位置に対応する。このステ
ップ163の比較において、Astep<RTO2であ
ればステップ165でAstep=RTO2とし、RT
O2≦Astep≦RTO1であればステップ166で
Astep=Astepとし、Astep>RTO1で
あればステップ167でAstep=RTO1とする。
これにより、走行中初期化指令情報なし(FLAGIN
I=0)となる通常の始動時等の場合には、上記従来例
(特開平8−178063号公報)と同様の停車時の初
期化を行うこととなる。 【0049】一方、ステップ164では、駆動位置指令
Astepを走行中初期化指令時(以下、高車速イニシ
ャライズ時という)のロー側制限値INIRTO1およ
びハイ側制限値INIRTO2と比較する。ここで、高
車速イニシャライズ時のロー側制限値INIRTO1お
よびハイ側制限値INIRTO2は、上記通常時のロー
側制限値RTO1およびハイ側制限値RTO2により規
定される通常範囲(RTO2≦Astep≦RTO1)
よりも狭く設定した制限範囲(INIRTO2≦Ast
ep≦INIRTO1)に対応する。このステップ16
4の比較において、Astep<INIRTO2であれ
ばステップ168でAstep=INIRTO2とし、
INIRTO2≦Astep≦INIRTO1であれば
ステップ169でAstep=Astepとし、Ast
ep>INIRTO1であればステップ170でAst
ep=INIRTO1とする。これにより、走行中初期
化指令情報あり(FLAGINI=1)となる高車速イ
ニシャライズ時には、通常時よりもステップモータ4へ
の指令値である駆動位置指令Astepが取り得る値を
狭めた初期化を行うこととなる。なお、上記ステップ1
61−162のYES−164−168または170
は、指令値制限手段に対応する。 【0050】なお、上記ステップ165〜170の次の
ステップ171,172では停車判定時に限り走行中初
期化指令情報のクリア(FLAGINI=0)を行う。
これにより、高車速イニシャライズがなされた場合に
は、次に車両が停車して上記従来例と同様の停車時の初
期化がなされるまで、上記高車速イニシャライズ時の駆
動位置指令Astepに対する制限処理を継続するよう
にしている。 【0051】ところで、トロイダル無段変速機では、変
速指令用のステップモータは停車時には通常、ロー側の
ストッパに当接してロー側機械的作動限界位置で停止し
た状態となるため、それに対応してステップモータへの
指令値を初期化することにより、ステップモータへの指
令値と実際のステップモータ作動位置(実変速比)との
間のずれを解消することができる。しかし、トロイダル
無段変速機を搭載した車両の走行中に、電源系統の一時
的断線による瞬時停電や運転者のイグニッションキー操
作等により電源のOFF状態が発生した場合にも初期化
(高車速イニシャライズ)が行われるが、この高車速イ
ニシャライズ時に上記従来例と同様に実変速比から推定
したモータの推定現在位置をモータの指令値とする初期
化を行うと、トロイダル型無段変速機特有の現象である
トルクシフトによる誤差が考慮されていないため、ステ
ップモータへの指令値にはこのトルクシフト誤差分が含
まれることになり、当該指令値がステップモータに対し
不適切な指令値となった場合には運転者に違和感を与え
る。なお、この不具合は、特にロー側において顕著にな
る。 【0052】そこで、本実施形態においては、図9のス
テップ151−152の実行によりトロイダル無段変速
機を搭載した車両の走行中の電源OFF時に走行中初期
化指令情報(FLAGINI=1)を図示しない記憶装
置に記憶しておき、この走行中の電源OFF後の電源O
N時以降には、図10のステップ161−162のYE
S−164−168または170の実行により、走行中
初期化指令情報(FLAGINI=1)に基づきステッ
プモータ4への駆動位置指令Astepが取り得る値
を、ステップモータ4の双方向の機械的な作動限界位置
に対応する通常範囲(RTO2≦Astep≦RTO
1)よりも狭く設定した制限範囲(INIRTO2≦A
step≦INIRTO1)内に制限する。したがっ
て、ステップモータ4への駆動位置指令Astepがト
ルクシフト誤差分を含むことで上記通常範囲を越えるよ
うな場合であっても、駆動位置指令Astepは上記制
限範囲内の値に制限されるから、ステップモータ4に対
し不適切な指令値となることはなく、運転者に違和感を
与えることもない。 【0053】なお、上記実施形態では、本発明のトロイ
ダル型無段変速機が回転作動型ステップモータを用いる
場合について説明したが、代わりに、線作動型(リニア
タイプ)ステップモータや、パルスエンコーダを持つ通
常のサーボモータを用いてもよいことは言うまでもな
い。
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明の第1実施形態の変速制御装置を具えた
トロイダル型無段変速機の縦断側面図である。 【図2】同トロイダル型無段変速機を、その変速制御シ
ステムと共に示す縦断正面図である。 【図3】第1実施形態におけるコントローラが実行する
変速制御の機能ブロック線図である。 【図4】同コントローラをマイクロコンピュータで構成
した場合において、これが実行すべき変速制御プログラ
ムの全体を示すフローチャートである。 【図5】同変速制御プログラム中におけるトルクシフト
演算処理を示すフローチャートである。 【図6】同変速制御プログラム中における、目標変速比
と実変速比との間の変速比偏差を求めるための演算処理
を示すフローチャートである。 【図7】同変速制御プログラム中におけるフィードバッ
クゲイン算出処理を示すフローチャートである。 【図8】同変速制御プログラム中における変速比フィー
ドバック補正量算出処理を示すフローチャートである。 【図9】同変速制御プログラム中における、走行中初期
化指令判定および走行中初期化指令情報の記憶処理を示
すフローチャートである。 【図10】同変速制御プログラム中における、変速指令
用モータへの指令値に対する制限処理を示すフローチャ
ートである。 【符号の説明】 1 入力コーンディスク 2 出力コーンディスク 3 パワーローラ 4 ステップモータ(変速アクチュエータ) 5 変速制御弁 6 ピストン 7 プリセスカム 8 変速リンク 20 入力軸 28 ローディングカム 41 トラニオン 43 アッパリンク 45 ロアリンク 61 コントローラ 62 スロットル開度センサ 63 車速センサ 64 入力回転センサ 65 出力回転センサ 66 油温センサ 67 ライン圧センサ 68 エンジン回転センサ 71 変速マップ選択部 72 到達入力回転数算出部 73 到達変速比算出部 74 変速時定数算出部 75 目標変速比算出部 76 入力トルク算出部 77 トルクシフト補償変速比算出部 78 実変速比算出部 79 変速比偏差算出部 80 第1フィードバックゲイン算出部 81 第2フィードバックゲイン算出部 83 フィードバックゲイン算出部 84 PID制御部 85 補正済変速比算出部 86 目標ステップ数算出部 87 ステップモータ駆動位置指令算出部 88 ステップモータ駆動速度決定部 89 ステップモータ駆動位置指令制限部
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平8−233055(JP,A) 特開 平4−248065(JP,A) 特開 平5−294175(JP,A) 特開 平5−346159(JP,A) 特開 平11−351370(JP,A) 特開 平11−351378(JP,A) 特開 平9−79369(JP,A) 特公 平5−78457(JP,B2) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F16H 59/00 - 61/12 F16H 61/16 - 61/24 F16H 63/40 - 63/48

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 目標変速比に対応した指令値により駆動
    する駆動手段により変速制御弁を操作し、この操作に応
    じて所定の速度範囲内で変速されるようにしたトロイダ
    ル型無段変速機の変速制御装置において、 前記トロイダル無段変速機を搭載した車両の走行中の電
    源OFF時に走行中初期化指令情報を記憶する走行中初
    期化指令情報記憶手段と、 前記走行中の電源OFF後の電源ON時に前記走行中初
    期化指令情報に基づき前記駆動手段の初期化を行う走行
    中初期化手段と、 前記走行中の電源OFF後の電源ON時に変速範囲を狭
    く設定した制限範囲内に制限する指令値制限手段とを具
    備して成ることを特徴とするトロイダル型無段変速機の
    変速制御装置。
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