JP3358542B2 - 無段変速機の変速制御装置 - Google Patents

無段変速機の変速制御装置

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JP3358542B2 JP17332798A JP17332798A JP3358542B2 JP 3358542 B2 JP3358542 B2 JP 3358542B2 JP 17332798 A JP17332798 A JP 17332798A JP 17332798 A JP17332798 A JP 17332798A JP 3358542 B2 JP3358542 B2 JP 3358542B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、無段変速機の変速
制御装置、特に、目標変速比と実変速比との間の変速比
偏差に応じたPID制御等のフィードバック制御による
フィードバックをかけるようにした、無段変速機の変速
制御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】Vベルト式無段変速機や、トロイダル型
無段変速機に代表される無段変速機は、エンジン要求負
荷および車速等の走行条件から目標変速比を求め、実変
速比が所定の応答をもってこの目標変速比に達するよう
変速制御するのが普通である。したがって、無段変速機
においては、運転者がアクセルペダルを踏み込んでエン
ジン要求負荷を増すような加速時は、目標変速比が大き
くなる(低速側の変速比になる)よう変更され、無段変
速機は当該大きくされた目標変速比に向けて無段階にダ
ウンシフト変速され、逆に、運転者がアクセルペダルを
戻してエンジン要求負荷を低下させるような低負荷運転
時は、目標変速比が小さくなる(高速側の変速比にな
る)よう変更され、無段変速機は当該小さくされた目標
変速比に向けて無段階にアップシフト変速される。
【0003】ところで、本願出願人は、メカニカルフィ
ードバック系を有する無段変速機におけるメカニカルフ
ィードバック系の誤差に起因するトルクシフトの不具合
を解消するため、目標変速比と実変速比との偏差に基づ
くフィードバック制御のための電子フィードバック系を
追加したトロイダル型無段変速機を、特開平8−296
722号公報(以下、従来例という)により提案済みで
ある。
【0004】この従来例では、トロイダル型無段変速機
の変速特性が入力コーンディスクの回転数および傾転角
に応じて変化することを考慮して、入力回転数および傾
転角に基づきフィードバックゲインを変更するように電
子フィードバック系を構成しており、変速機構およびメ
カニカルフィードバック系は作動流体圧作動するため、
無段変速機の作動油の温度変化や作動流体圧(ライン
圧)変化も変速特性を変化させる要因となり、結局、フ
ィードバックゲインは無段変速機の入力回転数、傾転
角、作動油温および作動流体圧の4要素に基づいて決定
する必要がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記従来例において、
フィードバックゲインを無段変速機の入力回転数、傾転
角、作動油温および作動流体圧の4要素に基づいて決定
するように構成した場合、ゲインマップとして使用する
テーブルは4次元テーブルとなるため、著しく大きくな
ってしまう。すなわち、上記4要素のそれぞれについて
最大値および最小値間をN等分してゲインマップを設定
する場合、テーブルの大きさはN4 となるため、例えば
等分数Nを16とした場合にはテーブルの大きさは16
4 =65536となり、ゲイン値に関する情報を1B
(バイト)で表わすこととすると、全テーブルのデータ
容量は約64KBとなる。したがって、上記テーブルの
データを格納する記憶装置(ROM等)の記憶容量の増
大が避けられず、コストアップを招いてしまう。
【0006】請求項1に記載の第1発明は、上記ゲイン
マップとして使用するゲインテーブルのデータ容量の削
減により該ゲインテーブルのデータを格納する記憶装置
の記憶容量を大幅に削減してコストダウンすることによ
り、上記問題を解消することを目的とする。
【0007】請求項2に記載の第2発明は、上記第1発
明におけるフィードバック制御をPID制御の比例制
御、積分制御、微分制御の少なくとも1つと対応させる
ことにより、上記第1発明のゲインテーブルを各種フィ
ードバック制御に適用し得るようにすることを目的とす
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的のため、まず第
1発明による自動変速機の変速制御装置は、目標変速比
と実変速比との間の変速比偏差に応じたフィードバック
制御によるフィードバック補正量だけ前記目標変速比を
補正して補正済目標変速比を求め、この補正済目標変速
比に実変速比が一致するよう変速アクチュエータを介し
て変速される無段変速機において、前記無段変速機の入
力回転および車速をパラメータとする第1ゲインテーブ
ルと、前記無段変速機の作動油温および作動流体圧をパ
ラメータとする第2ゲインテーブルとをそれぞれ記憶す
るゲインテーブル記憶手段と、前記第1ゲインテーブル
および第2ゲインテーブルからの参照値同士を乗算する
ことにより前記フィードバック制御におけるフィードバ
ックゲインを決定するフィードバックゲイン決定手段と
を具備して成ることを特徴とするものである。
【0009】第2発明による自動変速機の変速制御装置
は、上記第1発明において、前記フィードバック制御
は、比例制御、積分制御、微分制御の少なくとも1つか
ら成ることを特徴とするものである。
【0010】
【発明の効果】第1発明において、変速制御装置は、目
標変速比と実変速比との間の変速比偏差に応じたフィー
ドバック制御によるフィードバック補正量だけ前記目標
変速比を補正して補正済目標変速比を求め、この補正済
目標変速比に実変速比が一致するよう変速アクチュエー
タを介して無段変速機を変速させる。変速制御装置はさ
らに、前記無段変速機の入力回転および車速をパラメー
タとする第1ゲインテーブルと、前記無段変速機の作動
油温および作動流体圧をパラメータとする第2ゲインテ
ーブルとからそれぞれ参照した参照値同士を乗算するこ
とにより、前記フィードバック制御におけるフィードバ
ックゲインを決定する。
【0011】したがって、2次元テーブルとして構成さ
れる上記第1および第2ゲインテーブルのみを用いて無
段変速機の入力回転数、傾転角、作動油温および作動流
体圧の4要素をパラメータとするフィードバックゲイン
を決定することができるため、ゲインテーブルのデータ
容量が上記従来例よりも大幅に削減されることとなり、
上記テーブルのデータを格納する記憶装置の記憶容量を
大幅に削減してコストダウンを図ることができる。
【0012】第2発明において、変速制御装置は、上記
第1発明におけるフィードバック制御をPID制御の比
例制御、積分制御、微分制御の少なくとも1つと対応さ
せるから、上記第1発明のゲインテーブルを各種フィー
ドバック制御に適用することができる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づき詳細に説明する。図1および図2は、本発明の
第1実施形態の変速制御装置を具えたトロイダル型無段
変速機を例示し、図1は同トロイダル型無段変速機の縦
断側面図、図2は同じくその縦断正面図である。
【0014】まず、無段変速機の主要部であるトロイダ
ル伝動ユニットを説明するに、これは図示せざるエンジ
ンからの回転を伝達される入力軸20を具え、この入力
軸は図1に明示するように、エンジンから遠い端部を変
速機ケース21内に軸受22を介して回転自在に支持
し、中央部を変速機ケース21の中間壁23内に軸受2
4および中空出力軸25を介して回転自在に支持する。
入力軸20上には入出力コーンディスク1,2をそれぞ
れ回転自在に支持し、これら入出力コーンディスクを、
トロイド曲面1a,2aが相互に対向するよう配置す
る。そして、入出力コーンディスク1,2の対向するト
ロイド曲面間には、入力軸20を挟んでその両側に配置
した一対のパワーローラ3を介在させ、これらパワーロ
ーラを入出力コーンディスク1,2間に挟圧するため
に、以下の構成を採用する。
【0015】すなわち、入力軸20の軸受(22)端部
にローディングナット26を螺合し、該ローディングナ
ットにより抜け止めして入力軸20上に回転係合させた
カムディスク27と、入力コーンディスク1のトロイド
曲面1aから遠い端面との間にローディングカム28を
介在させ、このローディングカムを介して、入力軸20
からカムディスク27への回転が入力コーンディスク1
に伝達されるようになす。ここで、入力コーンディスク
1の回転は両パワーローラ3の回転を介して出力コーン
ディスク2に伝わり、この伝動中ローディングカム28
は伝達トルクに比例したスラストを発生して、パワーロ
ーラ3を入出力コーンディスク1,2間に挟圧し、上記
の動力伝達を可能ならしめる。
【0016】出力コーンディスク2は出力軸25に楔着
し、この軸上に出力歯車29を一体回転するよう嵌着す
る。出力軸25はさらに、ラジアル兼スラスト軸受30
を介して変速機ケース21の端蓋31内に回転自在に支
持し、この端蓋31内には別にラジアル兼スラスト軸受
32を介して入力軸20を回転自在に支持する。ここ
で、ラジアル兼スラスト軸受30,32はスペーサ33
を介して相互に接近し得ないよう突き合わせ、また相互
に遠去かる方向へも相対変位不能になるよう、対応する
出力歯車29および入力軸20に対し軸線方向に衝接さ
せる。かくて、ローディングカム28によって入出力コ
ーンディスク1,2間に作用するスラストは、スペーサ
33を挟むような内力となり、変速機ケース21に作用
することがない。
【0017】各パワーローラ3は図2にも示すように、
トラニオン41に回転自在に支持し、該トラニオンは各
々、上端を球面継手42によりアッパリンク43の両端
に回転自在および揺動自在に、また下端を球面継手44
によりロアリンク45の両端に回転自在および揺動自在
に連結する。そして、アッパリンク43およびロアリン
ク45は中央を球面継手46,47により変速機ケース
21に上下方向揺動可能に支持し、両トラニオン41を
相互逆向きに同期して上下動させ得るようにする。
【0018】かように両トラニオン41を相互逆向きに
同期して上下動させることにより変速を行う変速制御装
置を、図2に基づき次に説明する。各トラニオン41に
は、これらを個々に上下方向へストロークさせるための
ピストン6を設け、両ピストン6の両側にそれぞれ上方
室51,52および下方室53,54を画成する。そし
て両ピストン6を相互逆向きにストローク制御するため
に、変速制御弁5を設置する。ここで、変速制御弁5は
スプール型の内弁体5aとスリーブ型の外弁体5bとを
相互に摺動自在に嵌合して具え、外弁体5bを弁外筐5
cに摺動自在に嵌合して構成する。
【0019】上記の変速制御弁5は、入力ポート5dを
圧力源55に接続し、一方の連絡ポート5eをピストン
室51,54に、また他方の連絡ポート5fをピストン
室52,53にそれぞれ接続する。そして内弁体5a
を、一方のトラニオン41の下端に固着したプリセスカ
ム7のカム面に、ベルクランク型の変速レバー8を介し
て共働させ、外弁体5bを変速アクチュエータとしての
ステップモータ4に、ラックアンドピニオン型式で駆動
係合させる。
【0020】変速制御弁5の操作指令は、アクチュエー
タ駆動位置指令Astep(ステップ位置指令)に応動
するアクチュエータ(ステップモータ)4がラックアン
ドピニオンを介し外弁体5bにストロークとして与える
こととする。この操作指令で変速制御弁5の外弁体5b
が内弁体5aに対し相対的に中立位置から例えば図2の
位置に変位されて変速制御弁5が開く時、圧力源55か
らの作動流体圧(ライン圧PL )が室52,53に供給
される一方、他の室51,54がドレンされ、また変速
制御弁5の外弁体5bが内弁体5aに対し相対的に中立
位置から逆方向に変位されて変速制御弁5が開く時、圧
力源55からの流体圧が室51,54に供給される一
方、他の室52,53がドレンされ、両トラニオン41
が流体圧でピストン6を介して図中、対応した上下方向
へ相互逆向きに変位されるものとする。これにより両パ
ワーローラ3は、回転軸線O1 が入出力コーンディスク
1,2の回転軸線O2 と交差する図示位置からオフセッ
ト(オフセット量y)されることになり、該オフセット
によりパワーローラ3は入出力コーンディスク1,2か
らの首振り分力で、自己の回転軸線O1 と直交する首振
り軸線O3 の周りに傾転(傾転角φ)されて無段変速を
行うことができる。
【0021】かかる変速中、一方のトラニオン41の下
端に結合したプリセスカム7は、変速リンク8を介し
て、トラニオン41およびパワーローラ3の上述した上
下動(オフセット量y)および傾転角φを変速制御弁5
の内弁体5aに機械的にxで示す如くフィードバックさ
れる。そして上記の無段変速により、ステップモータ4
へのアクチュエータ駆動位置指令Astepに対応した
変速比指令値が達成される時、上記のプリセスカム7を
介した機械的フィードバックが変速制御弁5の内弁体5
aをして、外弁体5bに対し相対的に初期の中立位置に
復帰させ、同時に、両パワーローラ3は、回転軸線O1
が入出力コーンディスク1,2の回転軸線O2 と交差す
る図示位置に戻ることで、上記変速比指令値の達成状態
を維持することができる。
【0022】なお、パワーローラ傾転角φを変速比指令
値に対応した値にすることが制御の狙いであるから、基
本的にプリセスカム7はパワーローラ傾転角φのみをフ
ィードバックすればよいことになるが、ここでパワーロ
ーラオフセット量yをもフィードバックする理由は、変
速制御が振動的になるのを防止するダンピング効果を与
えて、変速制御のハンチング現象を回避するためであ
る。
【0023】ステップモータ4へのアクチュエータ駆動
位置指令Astepは、コントローラ61によりこれを
決定する。これがためコントローラ61には、図2に示
すように、エンジンスロットル開度TVOを検出するス
ロットル開度センサ62からの信号、車速VSPを検出
する車速センサ63からの信号、入力コーンディスク1
の回転数Ni (エンジン回転数Ne でもよい)を検出す
る入力回転センサ64からの信号、出力コーンディスク
2の回転数No を検出する出力回転センサ65からの信
号、変速機作動油温TMPを検出する油温センサ66か
らの信号、前記油圧源55からのライン圧P L を検出す
る(通常は、ライン圧PL をコントローラ61で制御す
るからコントローラ61の内部信号から検知する)ライ
ン圧センサ67からの信号、およびエンジン回転数Ne
を検出するエンジン回転センサ68からの信号をそれぞ
れ入力する。
【0024】コントローラ61は、上記の各種入力情報
をもとに以下の演算によりステップモータ4へのアクチ
ュエータ駆動位置指令Astep(変速指令値)を決定
するものとする。これがため本例では、コントローラ6
1を図3に示すように構成し、まず変速マップ選択部7
1は図2のセンサ66で検出した油温TMPや、排気浄
化触媒の活性化運転中か否かなど、各種条件に応じて変
速マップを選択する。
【0025】到達入力回転数算出部72は、図2のセン
サ62,63でそれぞれ検出したスロットル開度TVO
および車速VSPから、当該変速マップをもとに、現在
の運転状態での定常的な目標入力回転数とすべき到達入
力回転数Ni * を検索して求める。到達変速比演算部7
3は、到達入力回転数Ni * を、図2のセンサ65によ
り検出した変速機出力回転数NO で除算することによ
り、到達入力回転数Ni * に対応する定常的な目標変速
比である到達変速比i* を演算により求める。
【0026】変速時定数算出部74は、選択レンジ(前
進通常走行レンジD、前進スポーツ走行レンジDS
や、車速VSPおよびスロットル開度TVOや、アクセ
ルペダル操作速度や、後述する目標変速比との変速比偏
差等の各種条件に応じて変速制御の時定数Tsftを決
定する。ここで変速時定数Tsftは、到達変速比i*
に対する変速の応答性を決定して変速速度を定めるため
のもので、目標変速比算出部75は、到達変速比i*
変速時定数Tsftで定めた変速応答をもって実現する
ための過渡的な時時刻刻の目標変速比Ratio0を算
出する。
【0027】入力トルク算出部76は周知の方法により
変速機入力トルクTi を求めるもので、まずスロットル
開度TVOおよびエンジン回転数Ne からエンジン出力
トルクを求め、次いでトルクコンバータの入出力回転数
(Ne ,Ni )の比である速度比からトルクコンバータ
のトルク比tを求め、最後にエンジン出力トルクにトル
ク比tを乗じて変速機入力トルクTi を算出することと
する。トルクシフト補償変速比算出部77は、上記の過
渡的な目標変速比Ratio0および当該変速機入力ト
ルクTi から、トロイダル型無段変速機に特有なトルク
シフト(変速比の不正)をなくすためのトルクシフト補
償変速比TSrtoを算出する。
【0028】ここでトロイダル型無段変速機のトルクシ
フトを補足説明するに、トロイダル型無段変速機の伝動
中においては前記した如くにパワーローラ3を入出力コ
ーンディスク1,2間に挟圧することからトラニオン4
1の変形が発生し、これにより当該トラニオンの下端に
おけるプリセスカム7の位置が変化してプリセスカム7
および変速リンク8よりなる機械的フィードバック系の
経路長変化を惹起し、これが上記のトルクシフトを生起
させる。したがってトロイダル型無段変速機のトルクシ
フトは、目標変速比Ratio0および変速機入力トル
クTi によって異なり、トルクシフト補償変速比算出部
77はこれらの2次元マップからトルクシフト補償変速
比TSrtoを検索により求めるものとする。
【0029】実変速比算出部78は、変速機入力回転数
i を変速機出力回転数NO で除算することにより実変
速比Ratio(=Ni /NO )を算出し、変速比偏差
算出部79は、前記した目標変速比Ratio0から実
変速比Ratioを差し引いて、両者間における変速比
偏差RtoERR(=Ratio0−Ratio)を求
める。
【0030】第1フィードバック(FB)ゲイン算出部
80は、変速比偏差RtoERRに応じた周知のPID
制御(Pは比例制御、Iは積分制御、Dは微分制御)に
よる変速比フィードバック補正量を算出する時に用い
る、それぞれの制御のフィードバックゲインのうち、変
速機入力回転数Ni および車速VSPに応じて決定すべ
き第1の比例制御用フィードバックゲインfbpDAT
A1、積分制御用フィードバックゲインfbiDATA
1、および微分制御用フィードバックゲインfbdDA
TA1を求める。これら第1のフィードバックゲインf
bpDATA1,fbiDATA1,fbdDATA1
は、変速機入力回転数Ni および車速VSPをパラメー
タとする図9に例示するような2次元マップとして予め
定めて図示しないゲインテーブル記憶手段(ROM等)
に記憶しておき、これらマップを基に変速機入力回転数
i および車速VSPから検索により求めるものとす
る。
【0031】第2フィードバック(FB)ゲイン算出部
81は、上記PID制御による変速比フィードバック補
正量を算出する時に用いるフィードバックゲインのう
ち、変速機作動油温TMPおよびライン圧PL に応じて
決定すべき第2の比例制御用フィードバックゲインfb
pDATA2、積分制御用フィードバックゲインfbi
DATA2、および微分制御用フィードバックゲインf
bdDATA2をそれぞれ求め、これら第2のフィード
バックゲインfbpDATA2,fbiDATA2,f
bdDATA2は、作動油温TMPおよびライン圧PL
をパラメータとする図9に例示するような2次元マップ
として予め定めて図示しないゲインテーブル記憶手段
(ROM等)に記憶しておき、これらマップを基に作動
油温TMPおよびライン圧PL から検索により求めるも
のとする。
【0032】フィードバックゲイン算出部83は、上記
第1のフィードバックゲインおよび第2のフィードバッ
クゲインを対応するもの同士で掛け合わせて、比例制御
用フィードバックゲインfbpDATA(=fbpDA
TA1×fbpDATA2)、積分制御用フィードバッ
クゲインfbiDATA(=fbiDATA1×fbi
DATA2)、および微分制御用フィードバックゲイン
fbdDATA(=fbdDATA1×fbdDATA
2)を求める。
【0033】PID制御部84は、以上のようにして求
めたフィードバックゲインを用い、変速比偏差RtoE
RRに応じたPID制御による変速比フィードバック補
正量FBrtoを算出するために、まず比例制御による
変速比フィードバック補正量をRtoERR×fbpD
ATAにより求め、次いで積分制御による変速比フィー
ドバック補正量を RtoERR×fbiDATAによ
り求め、さらに微分制御による変速比フィードバック補
正量を(d/dt)RtoERR×fbdDATAにより求
め、最後にこれら3者の和値をPID制御による変速比
フィードバック補正量FBrto(=RtoERR×f
bpDATA+RtoERR×fbiDATA+(d/d
t)RtoERR×fbdDATA)とする。
【0034】目標変速比補正部85は、目標変速比Ra
tio0をトルクシフト補償変速比TSrtoおよび変
速比フィードバック補正量FBrtoだけ補正して、補
正済目標変速比DsrRTO(=Ratio0+TSr
to+FBrto)を求める。目標ステップ数(アクチ
ュエータ目標駆動位置)算出部86は、上記の補正済目
標変速比DsrRTOを実現するためのステップモータ
(アクチュエータ)4の目標ステップ数(アクチュエー
タ目標駆動位置)DsrSTPをマップ検索により求め
る。
【0035】ステップモータ駆動位置指令算出部87
は、ステップモータ駆動速度決定部88が変速機作動油
温TMP等から決定するステップモータ4の限界駆動速
度でも1制御周期中にステップモータ4が上記目標ステ
ップ数DsrSTPに変位し得ないとき、ステップモー
タ4の上記限界駆動速度で実現可能な実現可能限界位置
をステップモータ4への駆動位置指令Astepとな
し、ステップモータ4が1制御周期中に上記目標ステッ
プ数DsrSTPに変位し得るときは、当該目標ステッ
プ数DsrSTPをそのままステップモータ4への駆動
位置指令Astepとなすものとする。したがって、駆
動位置指令Astepは常時ステップモータ4の実駆動
位置と見做すことができる。
【0036】ステップモータ4は駆動位置指令Aste
pに対応する方向および位置に変位されてラックアンド
ピニオンを介し変速制御弁5の外弁体5bをストローク
させ、トロイダル型無段変速機を前記したように所定通
りに変速させることができる。この変速により駆動位置
指令Astepに対応した変速比指令値が達成される
時、プリセスカム7を介した機械的フィードバックが変
速制御弁5の内弁体5aをして、外弁体5bに対し相対
的に初期の中立位置に復帰させ、同時に、両パワーロー
ラ3は、回転軸線O1 が入出力コーンディスク1,2の
回転軸線O2 と交差する図示位置に戻ることで、上記変
速比指令値の達成状態を維持することができる。
【0037】ところで図2のコントローラ61をマイク
ロコンピュータで構成する場合、図3につき前述した変
速制御は図4〜図8のプログラムによりこれを実行す
る。図4は変速制御の全体を示し、ステップ91におい
ては、上述した図3のブロック71〜75に関する説明
と同様の処理により過渡的な目標変速比Ratio0を
算出する。
【0038】ステップ92においては、上述した図3の
ブロック76,77に関する説明と同様の処理によりト
ルクシフト補償変速比TSrtoを算出する。詳しく
は、図5に示すように、まずステップ111においてス
ロットル開度TVOおよびエンジン回転数Ne から、エ
ンジン性能線図に対応したマップを基にエンジン出力ト
ルクを検索により求める。
【0039】次いでステップ112において、トルクコ
ンバータの入出力回転数(Ne ,N i )比である速度比
からトルクコンバータ性能線図に対応するマップの基に
トルク比tを検索により求め、ステップ113におい
て、上記のエンジン出力トルクにトルク比tを乗じて変
速機入力トルクTi を演算により求める。最後にステッ
プ114において、前記した過渡的な目標変速比Rat
io0および当該変速機入力トルクTi から、トロイダ
ル型無段変速機に特有なトルクシフト(変速比の不正)
をなくすためのトルクシフト補償変速比TSrtoをマ
ップ検索等により求める。
【0040】図4のステップ93においては、後で詳述
する図6〜図8の制御プログラムを実行して、上述した
図3のブロック78〜84,88,89に関する説明と
同様の処理により、PID制御による変速比フィードバ
ック補正量FBrtoを算出する。そしてステップ94
で、上述した図3のブロック95に関する説明と同様の
処理により補正済目標変速比DsrRTO(=Rati
o0+TSrto+FBrto)を求め、さらにステッ
プ95において、上述した図3のブロック86に関する
説明と同様の処理により、上記の補正済目標変速比Ds
rRTOを実現するためのステップモータ(アクチュエ
ータ)4の目標ステップ数(アクチュエータ目標駆動位
置)DsrSTPをマップ検索により求める。
【0041】次のステップ96においては、上述した図
3のブロック88に関する説明と同様にして、変速機作
動油温TMPなどからステップモータ4の限界駆動速度
を決定し、ステップ97では、上述した図3のブロック
87に関する説明と同様にして、当該限界駆動速度でも
ステップモータ4が1制御周期中に前記目標ステップ数
DsrSTPに変位し得ないとき、ステップモータ4の
上記限界駆動速度で実現可能な実現可能限界位置をステ
ップモータ4への駆動位置指令Astepとなし、ステ
ップモータ4が1制御周期中に上記目標ステップ数Ds
rSTPに変位し得るときは、当該目標ステップ数Ds
rSTPをそのままステップモータ4への駆動位置指令
Astepとして出力する。
【0042】次いで、ステップ93において求める変速
比フィードバック補正量FBrtoの算出処理を、図6
〜図8により詳述する。図6は、図3のブロック78,
79に対応する制御プログラムであり、ステップ121
において目標変速比Ratio0を読み込み、ステップ
122において、変速機入力回転数Ni を変速機出力回
転数NO で除算することにより実変速比Ratio(=
i /NO )を算出し、ステップ123において、目標
変速比Ratio0から実変速比Ratioを差し引い
て、両者間における変速比偏差RtoERR(=Rat
io0−Ratio)を求める。そしてステップ124
で、変速比偏差RtoERRと、その1周期(例えば1
0msec)前の値RtoERR(OLD)との差分値(d/
dt)RtoERR〔=RtoERR−RtoERR(O
LD)〕を求め、これを変速比偏差RtoERRの微分
値として用いる。
【0043】図7は、上述した図3のブロック80〜8
3に関する説明と同様の処理によりPID制御のフィー
ドバックゲインを求めるものであり、ステップ131に
おいて変速機入力回転数Ni および車速VSPを読み込
み、ステップ132においては、変速機入力回転数Ni
および車速VSPに応じて決定すべき第1の比例制御用
フィードバックゲインfbpDATA1、積分制御用フ
ィードバックゲインfbiDATA1、および微分制御
用フィードバックゲインfbdDATA1をマップ検索
により求める。
【0044】ステップ133においては、変速機作動油
温TMPおよびライン圧PL を読み込み、ステップ13
4においては、変速機作動油温TMPおよびライン圧P
L に応じて決定すべき第2の比例制御用フィードバック
ゲインfbpDATA2、積分制御用フィードバックゲ
インfbiDATA2、および微分制御用フィードバッ
クゲインfbdDATA2をマップ検索により求める。
【0045】ステップ135においては、上記第1のフ
ィードバックゲインおよび第2のフィードバックゲイン
を対応するもの同士掛け合わせて、比例制御用フィード
バックゲインfbpDATA(=fbpDATA1×f
bpDATA2)、積分制御用フィードバックゲインf
biDATA(=fbiDATA1×fbiDATA
2)、および微分制御用フィードバックゲインfbdD
ATA(=fbdDATA1×fbdDATA2)を求
める。
【0046】図8は、上述した図3のブロック84に関
する説明と同様の処理を行って、PID制御による変速
比フィードバック補正量FBrtoを求めるものであ
り、まずステップ141において、図6で求めた変速比
偏差RtoERRおよび同偏差の微分値(d/dt)Rto
ERRを読み込み、次いでステップ142において、図
7で求めたフィードバックゲインfbpDATA,fb
iDATA,fbdDATAをそれぞれ読み込む。
【0047】そしてステップ143においては、図7の
ようにして求めたフィードバックゲインを用い、まず比
例制御による変速比フィードバック補正量をRtoER
R×fbpDATAにより求め、積分制御による変速比
フィードバック補正量を RtoERR×fbiDAT
Aにより求め、微分制御による変速比フィードバック補
正量を(d/dt)RtoERR×fbdDATAにより求
め、これらフィードバック補正量を加え合わせることに
より、PID制御による変速比フィードバック補正量F
Brto(=RtoERR×fbpDATA+ Rto
ERR×fbiDATA)を求める。
【0048】ところで、本実施形態においては、上記フ
ィードバック補正量の算出に際し、図9に例示するよう
な、変速機入力回転数Ni および車速VSPをパラメー
タとする第1フィードバックゲインテーブルと、作動油
温TMPおよびライン圧PLをパラメータとする第2フ
ィードバックゲインテーブルとを、PID制御における
P(比例制御)分、I(積分制御)分およびD(微分制
御)分に対応させて用意しておくだけでよいため、合計
6枚の2次元マップしか必要とせず、ゲインテーブルの
データ容量が大幅に削減されることとなる。
【0049】図9に示す第1フィードバックゲインテー
ブルは、上記フィードバック制御における変動要素であ
る、走行状態に関するパラメータ(変速機入力回転数N
i および車速VSP)を縦横軸に表わしたものであり、
同様に、図9に示す第2フィードバックゲインテーブル
は、上記フィードバック制御における変動要素である、
作動油に関するパラメータ(作動油温TMPおよびライ
ン圧PL )を縦横軸に表わしたものであり、例えば「作
動油温TMPが上昇するとフィードバックゲインが低下
する」ように設定されている。
【0050】したがって、これらフィードバックゲイン
テーブルを変速機入力回転数Ni ,車速VSPおよび作
動油温TMP,ライン圧PL により参照(検索)する
と、第1フィードバックゲインテーブルからの参照値f
bpDATA1,fbiDATA1,fbdDATA1
および第2フィードバックゲインテーブルからの参照値
fbpDATA2,fbiDATA2,fbdDATA
2が求まり、こらら参照値の対応するもの同士を単純に
乗算するだけで、前記フィードバック制御におけるフィ
ードバックゲインのP分、I分、D分に相当するフィー
ドバックゲインfbpDATA,fbiDATA,fb
dDATAが決定される。なお、上記参照値同士の乗算
においては、一方の参照値がある基準条件下でのフィー
ドバックゲインであると考えた場合、他方の参照値はそ
れに対する補正係数と見做すことができる。
【0051】上述した本実施形態のトロイダル型無段変
速機の変速制御装置は、4次元のゲインテーブルを必要
とする上記従来例に対して、以下の利点を有している。
一般的に、開発中の無段変速機においてフィードバック
制御の各種制御定数を変更する際には、1つのパラメー
タを変更したときの他のパラメータへの影響を考慮する
必要があるため、制御が複雑化する傾向にあり、当該フ
ィードバック制御に用いるゲインテーブルが必要以上に
肥大化することとなる。これに対し、本実施形態の変速
制御装置では、仕様が決定したトロイダル型無段変速機
の生産型ユニットでは開発時ほど制御を複雑化する必要
がないことを考慮して、トロイダル型無段変速機の生産
型ユニットに適合するようにすることにより制御を簡略
化し、ゲインテーブル用記憶装置(ROM等)の記憶容
量を大幅に削減してコストダウンするとともに、トロイ
ダル型無段変速機の開発時の定数マッチングの容易化や
フィードバック制御精度の向上を実現している。
【0052】例えば、上記従来例においてフィードバッ
クゲインを無段変速機の入力回転数、傾転角、作動油温
および作動流体圧の4要素に基づいて決定する場合の4
次元のゲインテーブルの大きさは、上記4要素のそれぞ
れについて最大値および最小値間を16等分してゲイン
値に関する情報を1Bで表わす場合、164 B=655
36B=約64KBとなるが、本実施形態では、同一条
件の下で、162 B×6=1536B=約1.5KBと
なり、ROM容量削減の効果は極めて顕著になる。
【0053】また、開発時にフィードバック制御の各種
制御定数を変更する場合に1つのパラメータを変更した
ときの他のパラメータへの影響を考慮する必要がないた
め、容易に変更することができるとともに、PID制御
のP,I,Dの何れか1つを変更したときの効果を確認
する場合には残りのパラメータをデータ上で0に変更す
ることにより容易に対処することができる。
【0054】また、制御対象を無段変速機に限定したこ
とにより、フィードバックゲインを決定するためのパラ
メータとして、走行状態に関する「変速機入力回転Ni
および車速VSP」を用いることが可能になったため、
これら2つのパラメータは完全に独立したものであるこ
とから、変速機入力回転Ni にエラー要素が含まれてい
ても、そのエラー要素が車速に影響を及ぼすことはな
く、フィードバック制御精度の向上に寄与する。
【0055】さらに、フィードバックゲインを算出する
際に、変速機入力回転数Ni および車速VSPから第1
フィードバックゲインテーブルの参照値を求め、作動油
温TMPおよびライン圧PL から第2フィードバックゲ
インテーブルの参照値を求めるようにしたため、フィー
ドバックゲインを決定する処理を走行状態に関する処理
と作動油に関する処理とに分割することができる。よっ
て、フィードバックゲイン算出処理が簡略化されること
になり、無段変速機の開発作業時間を短縮することがで
きる。
【0056】なお、上記実施形態では、本発明の変速制
御装置をトロイダル型無段変速機に適用する場合につい
て説明したが、本発明はVベルト式無段変速機に適用し
ても同様な作用効果を奏し得ることは言うまでもない。
また、上記実施形態では、目標変速比と実変速比との間
の変速比偏差に応じたフィードバック制御として、比例
制御、積分制御、微分制御の全てを行うPID制御の場
合について説明したが、本発明は上記フィードバック制
御として比例制御、積分制御、微分制御の少なくとも1
つを行う場合に適用することができる。ただし、上記フ
ィードバック制御として比例制御、積分制御、微分制御
の何れか1つを行う場合よりも比例制御、積分制御、微
分制御の何れか2つを行う場合の方がゲインテーブルの
データを格納する記憶装置の記憶容量の削減によるコス
トダウンの効果が顕著になり、比例制御、積分制御、微
分制御の何れか2つを行う場合よりも比例制御、積分制
御、微分制御の全てを行うPID制御の場合の方が上記
コストダウンの効果が顕著になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態の変速制御装置を具えた
トロイダル型無段変速機の縦断側面図である。
【図2】同トロイダル型無段変速機を、その変速制御シ
ステムと共に示す縦断正面図である。
【図3】第1実施形態におけるコントローラが実行する
変速制御の機能ブロック線図である。
【図4】同コントローラをマイクロコンピュータで構成
した場合において、これが実行すべき変速制御プログラ
ムの全体を示すフローチャートである。
【図5】同変速制御プログラム中におけるトルクシフト
演算処理を示すフローチャートである。
【図6】同変速制御プログラム中における、目標変速比
と実変速比との間の変速比偏差を求めるための演算処理
を示すフローチャートである。
【図7】同変速制御プログラム中におけるフィードバッ
クゲイン算出処理を示すフローチャートである。
【図8】同変速制御プログラム中における変速比フィー
ドバック補正量算出処理を示すフローチャートである。
【図9】同変速制御プログラム中におけるフィードバッ
クゲイン算出に用いる第1ゲインテーブルおよび第2ゲ
インテーブルを例示する図である。
【符号の説明】
1 入力コーンディスク 2 出力コーンディスク 3 パワーローラ 4 ステップモータ(変速アクチュエータ) 5 変速制御弁 6 ピストン 7 プリセスカム 8 変速リンク 20 入力軸 28 ローディングカム 41 トラニオン 43 アッパリンク 45 ロアリンク 61 コントローラ 62 スロットル開度センサ 63 車速センサ 64 入力回転センサ 65 出力回転センサ 66 油温センサ 67 ライン圧センサ 68 エンジン回転センサ 71 変速マップ選択部 72 到達入力回転数算出部 73 到達変速比算出部 74 変速時定数算出部 75 目標変速比算出部 76 入力トルク算出部 77 トルクシフト補償変速比算出部 78 実変速比算出部 79 変速比偏差算出部 80 第1フィードバックゲイン算出部 81 第2フィードバックゲイン算出部 83 フィードバックゲイン算出部 84 PID制御部 85 補正済変速比算出部 86 目標ステップ数算出部 87 ステップモータ駆動位置指令算出部 88 ステップモータ駆動速度決定部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 皆川 裕介 神奈川県横浜市神奈川区宝町2番地 日 産自動車株式会社内 (72)発明者 古閑 雅人 神奈川県横浜市神奈川区宝町2番地 日 産自動車株式会社内 (56)参考文献 特開 平3−189456(JP,A) 特開 平5−240330(JP,A) 特開 平9−250631(JP,A) 特開 平1−153854(JP,A) 特開 平8−296722(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F16H 59/00 - 61/12 F16H 61/16 - 61/24 F16H 63/40 - 63/48

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 目標変速比と実変速比との間の変速比偏
    差に応じたフィードバック制御によるフィードバック補
    正量だけ前記目標変速比を補正して補正済目標変速比を
    求め、この補正済目標変速比に実変速比が一致するよう
    変速アクチュエータを介して変速される無段変速機にお
    いて、 前記無段変速機の入力回転および車速をパラメータとす
    る第1ゲインテーブルと、前記無段変速機の作動油温お
    よび作動流体圧をパラメータとする第2ゲインテーブル
    とをそれぞれ記憶するゲインテーブル記憶手段と、 前記第1ゲインテーブルおよび第2ゲインテーブルから
    の参照値同士を乗算することにより前記フィードバック
    制御におけるフィードバックゲインを決定するフィード
    バックゲイン決定手段とを具備して成ることを特徴とす
    る無段変速機の変速制御装置。
  2. 【請求項2】 前記フィードバック制御は、比例制御、
    積分制御、微分制御の少なくとも1つから成ることを特
    徴とする請求項1記載の無段変速機の変速制御装置。
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