JP3235531B2 - 無段変速機の制御装置 - Google Patents

無段変速機の制御装置

Info

Publication number
JP3235531B2
JP3235531B2 JP24677197A JP24677197A JP3235531B2 JP 3235531 B2 JP3235531 B2 JP 3235531B2 JP 24677197 A JP24677197 A JP 24677197A JP 24677197 A JP24677197 A JP 24677197A JP 3235531 B2 JP3235531 B2 JP 3235531B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
speed
gear ratio
throttle opening
control
ratio
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP24677197A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH1182717A (ja
Inventor
哲 滝沢
裕介 皆川
靖史 成田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nissan Motor Co Ltd
Original Assignee
Nissan Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nissan Motor Co Ltd filed Critical Nissan Motor Co Ltd
Priority to JP24677197A priority Critical patent/JP3235531B2/ja
Publication of JPH1182717A publication Critical patent/JPH1182717A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3235531B2 publication Critical patent/JP3235531B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Control Of Transmission Device (AREA)
  • Controls For Constant Speed Travelling (AREA)
  • Control Of Vehicle Engines Or Engines For Specific Uses (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、無段変速機の制御
装置に関するものであり、特にスロットル開度を制御し
て車両を所定速度で定速走行させる定速走行制御装置を
備えた車両に搭載される無段変速機の制御装置に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】従来の無段変速機の変速制御装置として
は、例えば、特開昭62−273185号公報に記載さ
れているもの等があり、この変速制御装置では、内燃機
関のスロットル開度,車速及び予め設定された変速制御
マップから制御目標機関回転速度を演算し、この制御目
標機関回転速度とこのときの実際の機関回転速度とを比
較し、その差を所定値以下に補正した後、この補正した
機関回転速度と車速とから制御目標変速比を演算し、こ
の制御目標変速比となるように無段変速機の変速比を制
御するようになっている。そして、前記制御目標機関回
転速度は、スロットル開度が小さいとき、すなわちエン
ジン負荷が小さいときには小さく、スロットル開度が大
きいとき、すなわちエンジン負荷が大きいときには大き
くなるように設定されている。
【0003】また、この変速制御装置では、変速速度は
一定として制御するようになっているため、入力ディス
ク及び出力ディスクによって形成されるトロイド状の溝
内に両ディスクと摩擦接触するように摩擦ローラが配置
された摩擦車式無段変速機等においては、変速過渡時に
生じる摩擦ローラのサイドスリップ量が増大し、見かけ
上のトラクション係数が低下しグロススリップが生じや
すいことから、例えば特開平7−208567号公報に
記載されているように、摩擦ローラの回転速度を検出
し、この摩擦回転速度が増加する程、変速速度を減少さ
せて変速制御が行われるように、アクチュエータを駆動
することによって、変速過渡中のサイドスリップ量を減
らすようにしているもの等がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の無段変速機
の変速制御装置では、スロットル開度に対応して変速を
行うようにしているため、例えば定速走行制御装置を備
え、ドライバによって指示されたときの速度を維持した
まま一定速度で車両が走行するようにスロットルバルブ
の開度を調整することによって所定車速で走行するよう
に制御される車両に適用された場合には、定速走行制御
装置によってスロットル開度が制御されると、これに伴
って変速制御装置において変速制御が行われることにな
る。そのため、スロットル開度が変化している最中に
は、スロットル開度を操作することに伴う変速によって
イナーシャトルクが作用し、定速走行制御装置で期待す
るトルク期待とは反対に作用するため、定速走行制御装
置によるスロットル操作量に対するトルクゲインが小さ
くなる。そのため、定速走行制御装置での期待通りの駆
動力を得ることができないため、速度制御性能を悪化さ
せてしまう可能性がある。
【0005】これを回避するために、例えば、「NIS
SANフルレンジ電子制御オートマチックトランスミッ
ション整備要領書(昭和62年3月発行」に記載されて
いるように、定速走行制御装置によってスロットルバル
ブが操作されている場合には、有段変速機においては、
その変速段を例えば4速に固定することによって、平坦
路等の通常走行路における速度制御性能を維持するよう
にしている。そして、車両に対する走行抵抗は路面状態
によって時々刻々と変化し、例えば登り坂では変速段を
4速に固定した状態では駆動力不足となるため、車速が
設定車速以下となったときには、例えば3速等にダウン
シフトすることによって登り坂等での駆動力を確保する
ようにしている。
【0006】しかしながら、この場合、車速のハンチン
グ或いは変速ハンチング等が生じる可能性があり、ま
た、4速等の小さい変速比に固定するようになっている
ため、定速走行制御装置においてエンジンブレーキによ
る制動効果を期待してスロットルバルブを全閉状態に制
御しても、期待する程のエンジンブレーキによる制動力
を得ることはできず、特に下り坂における定速走行制御
装置の速度制御性能を悪化させてしまう可能性があると
いう問題がある。
【0007】そこで、この発明は、上記従来の問題点に
着目してなされたものであり、特に定速走行制御装置を
備えた車両において、変速制御に伴う定速走行制御装置
の速度制御性能の低下を回避することの可能な無段変速
機の制御装置を提供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1に係る無段変速機の制御装置は、車両が所
定車速で走行するようにスロットル開度を操作する定速
走行制御手段を備えた車両に適用される無段変速機の制
御装置であって、スロットル開度を検出するスロットル
開度検出手段と、少なくとも前記スロットル開度に基づ
いて所定の変速比制御領域で無段変速機の目標変速比を
設定する目標変速比設定手段と、当該目標変速比設定手
段で設定した目標変速比を実現するように前記無段変速
機の変速制御を行う変速制御手段と、を備えた無段変速
機の制御装置において、前記定速走行制御手段の作動状
況を検出する走行制御状況検出手段と、前記定速走行制
御手段の作動状況に応じて、前記無段変速機の変速比の
取り得る範囲を制限する変速比幅制限手段と、を備え
当該変速比幅制限手段は、前記スロットル開度検出手段
で検出されるスロットル開度検出値の取り得る範囲を制
限するスロットル開度制限手段を有し、当該スロットル
開度制限手段は、前記スロットル開度検出値の取り得る
最小値を前記定速走行制御手段が非作動中であるときに
比較して作動中であるときの方がより大きくなるように
変更するようになっていることを特徴としている。
【0009】この請求項1に係る発明では、ドライバが
定速走行指示を行うことに伴い定速走行制御手段が作動
して、この時点における車速を維持するようにスロット
ル開度を操作することによって、車両が所定速度で走行
するように制御される。また、スロットル開度に基づい
て所定の変速比制御領域で無段変速機の目標変速比が設
定され、この目標変速比を実現するように変速制御が行
われ、無段変速機の変速比が車両の走行状態に応じた変
速比となるように制御される。このとき、走行制御状況
検出手段により定速走行制御手段の作動状況が検出さ
れ、その作動状況に応じて、スロットル開度検出手段で
検出されるスロットル開度検出値の取り得る最小値が変
更され、定速走行制御手段が作動中の方が、非作動中の
場合に比較してより大きな値となるように変更される。
そして、この制限されたスロットル開度検出値に基づい
て目標変速比が設定されこれに基づいて変速制御が行わ
れることによって、最小変速比側での変速比の取り得る
範囲が制限される。
【0010】したがって、定速走行制御手段が作動中に
おける最小変速比側でのエンジンブレーキ効果による制
動力がより大きくなると共にある程度の駆動力を得るこ
とができるから最小変速比側での加速性が向上する。
た、請求項2に係る無段変速機の制御装置は、車両が所
定車速で走行するようにスロットル開度を操作する定速
走行制御手段を備えた車両に適用される無段変速機の制
御装置であって、スロットル開度を検出するスロットル
開度検出手段と、少なくとも前記スロットル開度に基づ
いて所定の変速比制御領域で無段変速機の目標変速比を
設定する目標変速比設定手段と、当該目標変速比設定手
段で設定した目標変速比を実現するように前記無段変速
機の変速制御を行う変速制御手段と、を備えた無段変速
機の制御装置において、前記定速走行制御手段の作動状
況を検出する走行制御状況検出手段と、前記無段変速機
の変速比の取り得る最大変速比及び最小変速比を前記定
速走行制御手段の作動状況に応じて制限する変速比幅制
限手段と、を備えることを特徴としている。この請求項
2に係る発明では、ドライバが定速走行指示を行うこと
に伴い定速走行制御手段が作動して、この時点における
車速を維持するようにスロットル開度を操作することに
よって、車両が所定速度で走行するように制御される。
また、スロットル開度に基づいて所定の変速比制御領域
で無段変速機の目標変速比が設定され、この目標変速比
を実現するように変速制御が行われ、無段変速機の変速
比が車両の走行状態に応じた変速比となるように制御さ
れる。このとき、走行制御状況検出手段により定速走行
制御手段の作動状況が検出され、その作動状況に応じ
て、無段変速機の変速比の取り得る最大値及び最小値が
制限される。 したがって、無段変速機の変速比の取り得
る範囲を調整すれば、変速に伴う駆動力の変動幅が変化
するから、定速走行制御手段が作動中であるときには、
駆動力の変動が小さくなるように、変速比の取り得る最
大値及び最小値を共に調整することにより、最大変速比
側及び最小変速比側での変速に伴う定速走行制御手段に
よる速度制御性の低下が回避される。
【0011】また、請求項3に係る無段変速機の制御装
置は、前記変速比幅制限手段は、前記定速走行制御手段
が作動中は、非作動中に比較して前記変速比の取り得る
範囲をより狭くするようになっていることを特徴として
いる。
【0012】この請求項3に係る発明では、定速走行制
御手段が作動中は、非作動中に比較して無段変速機の変
速比の取り得る範囲がより狭くなるように、前記変速比
の取り得る最大値及び最小値が制限されるから、最大変
速比側及び最小変速比側での変速に伴う駆動力の変動幅
が小さくなり、変速に伴う定速走行制御手段による速度
制御性の低下が回避される。
【0013】また、請求項4に係る無段変速機の制御装
置は、前記変速比幅制限手段は、前記定速走行制御手段
の作動状況に応じて、前記スロットル開度検出手段で検
出されるスロットル開度検出値の取り得る範囲を制限す
るスロットル開度制限手段を備えることを特徴としてい
る。
【0014】この請求項4に係る発明では、定速走行制
御手段の作動状況に応じてスロットル開度検出値の取り
得る範囲が制限されるから、目標変速比設定手段で用い
るスロットル開度の取り得る範囲が制限されることにな
り、この制限されたスロットル開度に基づき設定された
目標変速比に応じて変速制御が行われるから無段変速機
の変速比の取り得る範囲が制限されることになる。
【0015】また、請求項5に係る無段変速機の制御装
置は、前記スロットル開度制限手段は、前記スロットル
開度検出値の取り得る最小値を、前記定速走行制御手段
が非作動中であるときに比較して作動中であるときの方
がより大きくなるように変更し、且つ前記スロットル開
度検出値の取り得る最大値を、前記定速走行制御手段が
非作動中であるときに比較して作動中であるときの方が
より小さくなるように変更することを特徴としている。
【0016】この請求項5に係る発明では、スロットル
開度検出値の取り得る最小値を、定速走行制御手段が非
作動中であるときに比較して作動中であるときの方がよ
り大きくなるようにし、且つスロットル開度検出値の取
り得る最大値を、定速走行制御手段が非作動中であると
きに比較して作動中であるときの方がより小さくなるよ
うにしたから、検出されたスロットル開度検出値が最小
値よりも小さい場合にはこれが最小値に制限され、
た、ストットル開度検出値が最大値よりも大きい場合に
は、これが最大値に制限される。そして、これに基づ
き目標変速比が設定されるから、目標変速比の最小値
び最大値も制限されることになって、つまり最小変速比
より大きな値に制限され、また、最大変速比はより小
さな値に制限される。よって、定速走行制御手段が作動
中における最小変速比側でのエンジンブレーキ効果によ
る制動力がより大きくなると共にある程度の駆動力を得
ることができるから最小変速比側での加速性が向上す
る。また、定速走行制御手段が作動中における最大変速
比側でのスロットル開度の変化に対する変速が回避さ
れ、速度変化が抑制されるから、最大変速比側での車速
制御性が向上する。
【0017】また、請求項6に係る無段変速機の制御装
置は、前記変速比幅制限手段は、前記定速走行制御手段
の作動状況に応じて、前記目標変速比の取り得る範囲を
変更する目標変速比制限手段を備えることを特徴として
いる。
【0018】この請求項6に係る発明では、定速走行制
御手段の作動状況に応じて目標変速比の取り得る範囲が
制限されるから、無段変速機の変速比の取り得る範囲が
制限されることになる。
【0019】また、請求項7に係る無段変速機の制御装
置は、前記目標変速比制限手段は、前記目標変速比の取
り得る最小値を、前記定速走行制御手段が非作動中であ
るとき比較して作動中であるときの方がより大きくな
るように変更し、且つ前記目標変速比の取り得る最大値
を、前記定速走行制御手段が非作動中であるときに比較
して作動中であるときの方がより小さくなるように変更
することを特徴としている。
【0020】この請求項7に係る発明では、目標変速比
の取り得る最小値を、定速走行制御手段が非作動中であ
るときに比較して作動中であるときの方がより大きくな
るようにし、且つ目標変速比の最大値を、定速走行制御
手段が非作動中であるときに比較して作動中であるとき
の方がより小さくなるようにしたから、目標変速比設定
手段で設定された目標変速比が最小値よりも小さい場合
にはこれが最小値に制限され、同様に、目標変速比が最
大値よりも大きい場合にはこれが最大値に制限される。
よって、定速走行制御手段が作動中における最小変速比
側でのエンジンブレーキ効果による制動力がより大きく
なると共にある程度の駆動力を得ることができるから最
小変速比側での加速性が向上する。また、定速走行制御
手段が作動中における最大変速比側での変速が抑制さ
れ、速度変化が抑制されるから、最大変速比側での車速
制御性が向上する。
【0021】また、請求項8に係る無段変速機の制御装
置は、前記変速比幅制限手段は、前記定速走行制御手段
の作動状況に応じて、前記変速比制御領域を変更する変
速比制御領域変更手段を備えることを特徴としている。
【0022】この請求項8に係る発明では、定速走行制
御手段の作動状況に応じて変速比制御領域が変更される
から、無段変速機の変速比の取り得る範囲が制限される
ことになる。
【0023】らに、請求項9に係る無段変速機の制御
装置は、前記変速比制御領域変更手段は、前記変速比制
御領域の最小変速比を、前記定速走行制御手段が非作動
中であるときに比較して作動中であるときの方がより大
きくなるように変更し、且つ前記変速比制御領域の最大
変速比を、前記定速走行制御手段が非作動中であるとき
に比較して作動中であるときの方がより小さくなるよう
に変更することを特徴としている。
【0024】この請求項9に係る発明では、変速比制御
領域の最小変速比、定速走行制御手段が非作動中であ
るときに比較して作動中であるときの方がより大きくな
るようにしたから、無段変速機が最小変速比に制御され
たときでもある程度の駆動力が発生されると共にエンジ
ンブレーキによる制動効果がより向上する。また、変速
比制御領域の最大変速比を、定速走行制御手段が非作動
中であるときに比較して作動中であるときの方がより小
さくなるようにしたから、最大変速比側での変速が抑制
され、速度変化が抑制されるから、最大変速比側での車
速制御性が向上する。
【0025】
【発明の効果】本発明の請求項1に係る無段変速機の制
御装置によれば、定速走行制御手段が作動中であるとき
にはスロットル開度検出値の取り得る最小値がより大き
な値となるように最小変速比側でのスロットル開度検出
値の取り得る範囲を制限することによって、定速走行制
御手段が作動中における最小変速比側でのエンジンブレ
ーキ効果による制動力を得ることができると共に加速性
を向上させることができる。 また、請求項2に係る無段
変速機の制御装置によれば、定速走行制御手段の作動状
況に応じて、無段変速機の変速比の取り得る最大値及び
最小値を制限することによって、最大変速比側及び最小
変速比側での変速に伴う定速走行制御手段による速度制
御性の低下を回避することができる。
【0026】また、請求項3に係る無段変速機の制御装
置によれば、定速走行制御手段が作動中は、非作動中に
比較して無段変速機の変速比の取り得る範囲がより狭く
なるように、変速比の取り得る最大値及び最小値を制限
するようにしたから、最大変速比側及び最小変速比側で
の変速に伴う駆動力の変動を抑制し、変速に伴う定速走
行制御手段による速度制御性の低下を回避することがで
きる。
【0027】また、請求項4に係る無段変速機の制御装
置によれば、スロットル開度検出値の取り得る範囲を制
限することによって、無段変速機の変速比の取り得る範
囲を容易に制限することができる。
【0028】また、請求項5に係る無段変速機の制御装
置によれば、スロットル開度検出値の取り得る最小値
を、定速走行制御手段が非作動中であるときに比較して
作動中であるときの方がより大きくなるようにし、且つ
スロットル開度検出値の取り得る最大値を、定速走行制
御手段が非作動中であるときに比較して作動中であると
きの方がより小さくなるようにしたから、最小変速比側
でのエンジンブレーキ効果によるより強い制動力を得る
ことができると共に、最小変速比側に制御されている状
態からの加速性を向上させることができる。また、最大
変速比側での速度変化を抑制し定速走行制御手段による
車速制御性を向上させることができる。
【0029】また、請求項6に係る無段変速機の制御装
置によれば、目標変速比の取り得る範囲を制限すること
によって、無段変速機の変速比の取り得る範囲を容易に
制限することができる。
【0030】また、請求項7に係る無段変速機の制御装
置によれば、目標変速比の取り得る最小値を、定速走行
制御手段が非作動中であるときに比較して作動中である
ときの方がより大きくなるようにし、且つ目標変速比の
取り得る最大値を、定速走行制御手段が非作動中である
ときに比較して作動中であるときの方がより小さくなる
ようにしたから、最小変速比側でのエンジンブレーキ効
果によるより強い制動力を得ることができると共に、最
小変速比側に制御されている状態からの加速性を向上さ
せることができる。また、最大変速比側での変速を抑制
し車速制御性を向上させることができる。
【0031】また、請求項8に係る無段変速機の制御装
置によれば、変速比制御領域を変更することによって、
無段変速機の変速比の取り得る範囲を容易に制限するこ
とができる。
【0032】らに、請求項9に係る無段変速機の制御
装置によれば、変速比制御領域の最小変速比を、定速走
行制御手段が非作動中であるときに比較して作動中であ
るときの方がより大きくなるようにし、且つ変速比制御
領域の最大変速比を、定速走行制御手段が非作動中であ
るときに比較して作動中であるときの方がより小さくな
るようにしたから、最小変速比側でのエンジンブレーキ
効果にるより強い制動力を得ることができると共に、
最小変速比側に制御されている状態からの加速性を向上
させることができる。また、最大変速比側での変速を抑
制し車速制御性を向上させることができる。
【0033】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。まず、本発明の第1の実施の形態
を説明する。図1は、本発明をトロイダル型無段変速機
に適用した場合の一例を示す構成図であって、この無段
変速機の動力伝達機構は、トルクコンバータ2,前後進
切換機構4,トロイダル型無段変速機6,終減速装置8
等を有しており、エンジン10の図示しない出力軸の回
転を、所定の変速比及び回転方向で左右の駆動輪9に伝
達することができる。そして、前記エンジン10の出力
軸に接続されたトルクコンバータ2の出力側は、前後進
切換機構4の図示しない回転軸と連結されており、この
前後進切換機構4を制御することによって、駆動軸の回
転方向を前進用の正方向又は後進用の逆方向に変化させ
ることができるようになっている。なお、前記トルクコ
ンバータ2には、フルードカップリングを採用すること
も可能である。
【0034】前記トロイダル型無段変速機6は、図1に
示すように、前後進切換機構4の回転軸と一体に回転す
る入力ディスク11及び12と、当該入力ディスク11
及び12間に配置された出力ディスク13と、入力ディ
スク11及び出力ディスク13間に設けられこれら間の
回転力を伝達する一対の伝動ローラ15と、入力ディス
ク12及び出力ディスク13間に設けられこれら間の回
転力を伝達する一対の伝動ローラ16と、を少なくとも
備えている。
【0035】ここで、入力ディスク11,12及び出力
ディスク13と伝動ローラ15,16との接触面はトロ
イド面に形成され、入力ディスク11,12及び出力デ
ィスク13に対する伝動ローラ15,16の傾転角を変
えることにより、入力ディスク11,12と出力ディス
ク13との回転速度比を連続的に変えることができる。
【0036】そして、入力ディスク11,12及び出力
ディスク13に対する伝動ローラ15,16の傾転角
は、油圧制御装置20によって制御される。この油圧制
御装置20は、図2に示すように、弁本体21a内に摺
動自在に配設されたスプール21bを有する制御弁21
と、この制御弁21のスプール21bをラックアンドピ
ニオン機構を介して移動させるステップモータ22と、
一方のピストンロッドが伝動ローラ15,16を回転自
在に支持する支持機構17の回転軸に連結された油圧シ
リンダ23と、この油圧シリンダ23の他方のピストン
ロッドの先端に取付けられたプリセスカム面を備えたプ
リセスカム24と、一端がプリセスカム24のカム面に
係合し他端が制御弁21の弁本体21aに形成された突
出片21cに係合するL字状リンク25とを備えてい
る。
【0037】そして、制御弁21の入力ポートPsにラ
イン圧PLが供給され、入出力ポートPo1及びPo2
が夫々油圧配管を介して油圧シリンダ23のピストン2
3aで画成された圧力室23b及び23cに接続されて
いる。なお、26は、弁本体21aを中立位置に復帰さ
せるリターンスプリングである。
【0038】したがって、ステップモータ22の例えば
時計方向の回転に応じて制御弁21のスプール21bが
右動し、これによって所定のライン圧PLが入出力ポー
トPo1を介して油圧シリンダ23の圧力室23bに供
給されると共に、圧力室23c内の圧力油が入出力ポー
トPo2及びドレンポートPD を介してタンクに戻され
る。このため、ピストン23aが下方向に移動して、伝
動ローラ15を支持する支持機構17が中立位置から下
方に移動される。
【0039】このため、プリセスカム24も下方に移動
されることにより、L字状リンク25を介して制御弁2
1の弁本体21aが右動することにより入出力ポートP
o1及びPo2が閉じられ、これと同時に伝動ローラ1
5,16が傾転を開始することにより、プリセスカム2
4が回転し、これに応じて弁本体21aがさらに右動さ
れて、上記とは逆に入出力ポートPo2にライン圧PL
が供給されることにより、支持機構17が中立位置に復
帰されると共に、プリセスカム24が上昇して弁本体2
1aが左動して入出力ポートPo1及びPo2が閉じら
れ、伝動ローラ15,16の傾転角がステップモータ2
2のステップ数に応じた角度だけ変更される。
【0040】そして、前記ステップモータ22がコント
ロールユニット30によって駆動制御されることによっ
て、ステップモータ22のステップ数に対応して各入出
力ディスクに対する伝動ローラ15,16の傾転角が変
化し、ステップモータ22のステップ数と変速比とが一
意に対応する。
【0041】一方、車両には、ロータリ式ポテンショメ
ータ等から構成されてエンジン10のスロットル開度T
VOを検出するスロットル開度センサ41,前記トロイ
ダル型無段変速機6の入力ディスク11の回転数を検出
する入力軸回転数センサ42,出力ディスク13の回転
数を検出する出力軸回転数センサ43,エンジン10の
出力軸の回転数を検出するエンジン回転数センサ46,
図示しない定速走行指示スイッチを操作することによっ
て定速走行制御が指示されたとき、車両が一定車速で走
行するように、アクセルペダルとは無関係にスロットル
開度を操作する定速走行制御装置48,を少なくとも備
え、これらがそれぞれ適所に設けられている。
【0042】このうち、スロットル開度センサ41は、
エンジン10のスロットル開度を電圧信号として検出す
るものであって、アクセルペダルの踏み込み量を段階的
に分割し、このアクセルペダルの踏み込み量が“0”で
ある、すなわち、それと等価なスロットル開度が全閉状
態である場合を最小値TVOMIN とし、アクセルペダル
の踏み込み量が最大である、すなわち、それと等価なス
ロットル開度が全開状態である場合を最大値TVOMAX
として、このスロットル開度に応じたアナログ信号TV
Oを出力するようになっている。
【0043】そして、前記コントロールユニット30
は、後述する変速比制御及びその他の変速機能制御のた
めの演算処理を行うマイクロコンピュータ31と、前記
ステップモータ22を駆動するためのモータ駆動回路3
2と、を備えている。前記マイクロコンピュータ31
は、前記各センサからの信号を読み込むためのA/D変
換機能等を有する入力インタフェース回路31aと、マ
イクロプロセッサユニットMPU等から構成される演算
処理装置31bと、ROM,RAM等を備えた記憶装置
31cと、D/A変換機能等を有する出力インタフェー
ス回路31dと、を備えている。
【0044】そして、このマイクロコンピュータ31で
は、例えば後述する変速比制御のための演算処理にした
がって、スロットル開度センサ41からのスロットル開
度TVO,定速走行制御装置48からのクルーズ信号S
CR等に基づいて無段変速機で達成すべき目標入力軸回転
数を算出し、これに基づいてトロイダル型無段変速機6
で達成すべき変速比を算出設定し、この変速比を達成す
るためのモータ制御信号SM を生成し、モータ駆動回路
32に出力する。
【0045】前記モータ駆動回路32は、入力されるモ
ータ制御信号SM を、ステップモータ22への駆動信号
に変換して出力する。次に、前記マイクロコンピュータ
31の演算処理装置31bで実行される変速比制御処理
について図3に示すフローチャートに基づいて説明す
る。この演算処理は例えば10msec程度のサンプリ
ング周期毎のタイマ割り込みによって実行される。な
お、このフローチャートでは特に通信のためのステップ
を設けていないが、演算処理に必要なマップやプログラ
ム或いは所定の演算式等は前記記憶装置31cのROM
から随時読み込まれ、また演算により得られた算出値や
各情報値は随時記憶装置31cのRAMに記憶されるも
のとする。
【0046】この変速比制御処理では、まず、ステップ
S1で、スロットル開度センサ41からのスロットル開
度TVO,入力軸回転数センサ42からの入力軸回転数
Nt,出力軸回転数センサ43からの出力軸回転数N
o,エンジン回転数センサ46からのエンジン回転数N
e,定速走行制御装置48からのクルーズ信号SCR,を
読み込む。次いでステップS2に移行して、出力軸回転
数Noから次式(1)に基づいて車速VSPを算出する。
なお、式中のAは、変換係数である。
【0047】 VSP=No×A ……(1) また、エンジン回転数Neとスロットル開度TVOとを
もとに、図4に示す、スロットル開度TVOをパラメー
タとしてエンジン回転数NeとエンジントルクTeとの
対応を表す制御マップからエンジントルクTeを算出す
る。そして、このエンジントルクTeと、トルクコンバ
ータ比t(e)とから次式(2)にしたがって無段変速
機6の推定入力トルクTinを算出する。なお、トルク
コンバータ比t(e)は、入力軸回転数Ntとエンジン
回転数Neとから次式(3)にしたがって算出される。
【0048】 Tin=Te×t(e) ……(2) t(e)=Nt/Ne ……(3) 次に、ステップS3に移行して、目標変速比設定処理を
実行する。この目標変速比設定処理では、図5のフロー
チャートに示すように、まず、定速走行制御装置48に
よる定速走行制御が行われているか、つまり、定速走行
制御装置48からのクルーズ信号SCRがSCR=1であ
り、ドライバによって定速走行制御が指示されているか
否かを判定する(ステップS11)。そして、SCR=1
でない場合にはステップS12に移行して、スロットル
開度センサ41からのスロットル開度TVOを検索用ス
ロットル開度TVOsとして設定する。
【0049】一方、ステップS11で、SCR=1である
場合には、ステップS13に移行して、スロットル開度
TVOがスロットル開度制限値TVOLIM よりも小さい
か否かを判定する。そして、TVO<TVOLIM である
場合には、ステップS14に移行して、スロットル開度
制限値TVOLIM を検索用スロットル開度TVOsとし
て設定する。
【0050】一方、ステップS13でTVO<TVO
LIM でない場合には、前記ステップS12に移行する。
ここで、スロットル開度制限値TVOLIM は、予め実験
等に基づいて設定される値であって、このスロットル開
度制限値TVOLIM に基づいて後述の変速制御マップで
設定される目標入力軸回転数TNtに応じた変速比に無
段変速機6が変速制御されたときに、エンジンブレーキ
効果による制動力を充分得ることの可能な値である。
【0051】そして、ステップS12又はS14の処理
で検索用スロットル開度TVOsが設定されると、次
に、ステップS15に移行して、車速VSPと検索用スロ
ットル開度TVOsとに基づき、図6の変速制御マップ
において目標入力軸回転数TNtを設定する。
【0052】ここで、図6に示す変速制御マップは、車
速VSPを横軸,目標入力軸回転数TNtを縦軸,スロッ
トル開度TVOをパラメータとする通常の変速パターン
の総合制御マップと同等であり、原点を通る傾き一定の
直線は変速比が一定であると考えればよい。そして、例
えば変速パターンの全領域において最も傾きの大きい直
線は車両全体の減速比が最も大きく、すなわち最大変速
比CMAX を表し、逆に最も傾きの小さい直線は減速比が
最も小さく、すなわち最小変速比CMIN を表している。
そして、同等の車速VSPであっても、アクセルペダルの
踏み込み量が大きくスロットル開度TVOが大きいこと
は、例えば加速力を必要とするとか、登坂路や向かい風
抵抗等の走行負荷によってエンジンに要求される負荷が
大きい状態であるからエンジンの回転数を増加させてそ
の出力トルクを大きくする必要があり、そのためにスロ
ットル開度センサ41で検出されたスロットル開度TV
Oをパラメータとして、スロットル開度TVOが大きく
なるほど、目標入力軸回転数TNtが大きく設定される
ようになっている。なお、車速VSPがある変速比制御開
始しきい値よりも小さい領域では、変速比は最大変速比
MAX に設定される。
【0053】そして、前記最小変速比CMIN から最大変
速比CMAX までの変速比制御領域内で、スロットル開度
TVOと車速VSPとに応じて目標入力軸回転数TNtが
設定されるようになっている。
【0054】そして、クルーズ信号SCRがSCR=0であ
り定速走行制御装置48によって定速走行制御が行われ
ていないときには、前記最小変速比CMIN から最大変速
比C MAX までの範囲からなる変速比制御領域内で、スロ
ットル開度TVOと車速VSPとに応じて目標入力軸回転
数TNtが設定される。また、クルーズ信号SCRがS CR
=1であり定速走行制御装置48によって定速走行制御
が行われているときには、取り得る変速比の最小値が、
図6において実線で示す前記クルーズ信号SCRがSCR
0であるときの最小変速比CMIN よりも変速比の大き
い、破線で示すクルーズ信号SCRがSCR=1であるとき
の最小変速比制限値CLIM に制限され、最大変速比C
MAX から最小変速比制限値CLIM までの範囲からなる変
速比制御領域内で、目標入力軸回転数TNtが設定され
るようになっている。
【0055】次いで、ステップS16に移行して、クル
ーズ信号SCRがSCR=1であるか否かを判定し、クルー
ズ信号SCRがSCR=0である場合には、ステップS17
に移行し、ステップS15の処理で設定した目標入力軸
回転数TNtを到達目標回転数TNt* として設定す
る。
【0056】一方、ステップS16でクルーズ信号SCR
がSCR=1である場合には、ステップS18に移行し
て、図6の変速制御マップから最小変速比制限値CLIM
に対応する車速VSPにおける目標入力軸回転数制限値N
TtLIM を設定する。
【0057】つまり、クルーズ信号SCRがSCR=1であ
り定速走行制御装置48によって定速走行制御が行われ
ている場合には、アクセルペダルの踏み込みとは無関係
にスロットル開度が制御されるが、コントロールユニッ
ト30での変速比制御処理においては、スロットル開度
が全閉状態であるときにはスロットル開度を最小変速比
MIN に維持するようにしているため、定速走行制御装
置48においてエンジンブレーキ効果による制動力を期
待してスロットル開度を全閉状態に制御した場合でも期
待するエンジンブレーキ効果による制動力を得ることが
できない。これを回避するために、クルーズ信号SCR
CR=1であるときには、最小変速比C MIN をこれより
も変速比の大きい最小変速比制限値CLIM に制限し、エ
ンジンブレーキ効果による制動力を確保するようにして
いる。
【0058】次いで、ステップS19に移行して、ステ
ップS15で求めた目標入力軸回転数TNtを、ステッ
プS18で求めた最小変速比制限値CLIM に対応する目
標入力軸回転数制限値TNtLIM に制限し、到達目標回
転数TNt* を設定する。つまり、目標入力軸回転数T
Ntが目標入力軸回転数制限値TNtLIM より小さい場
合(TNt<TNtLIM )には、到達目標回転数TNt
* =TNtLIM として設定する。
【0059】次いで、ステップS20に移行し、例えば
車両特性等に応じて時定数Krを設定する。この時定数
Krは後述の一次遅れ目標回転数Nt(k−1)を到達
目標回転数TNt* にどの程度反映させるかという重み
係数であり、0<Kr<1を満足する値に設定される。
なお、時定数Krは固定値としても、車速VSPが所定車
速以上となったときに車速の増加に応じて“1”から
“0”に減少させるようにしてもよい。
【0060】次いでステップS21に移行して、次式
(4)に基づいて、一次遅れ目標回転数Nt(k)を算
出する。 Nt(k)=〔TNt* +Nt(k−1)×Kr〕/(Kr+1) ……(4) なお、式中のNt(k−1)は前回変速比制御処理実行
時に所定の記憶領域に保存していた前回算出時の一次遅
れ目標回転数である。
【0061】次に、ステップS22に移行して、ステッ
プS21で算出した一次遅れ目標回転数Nt(k)と出
力軸回転数Noとをもとに次式(5)にしたがって、目
標変速比Ctを算出する。そして、処理を終了しメイン
プログラムに戻る。
【0062】 Ct=Nt(k)/No ……(5) 図3に戻って、ステップS3の処理で目標変速比設定処
理が終了すると、次にステップS4に移行して変速処理
を実行する。この変速処理は、ステップモータ22は瞬
時に目標位置を実現できないことから制御速度を規定す
るようにしたものであり、図7のフローチャートに示す
ように、まず、ステップS31で、ステップS3の処理
で設定した目標変速比CtとステップS2の処理で算出
した推定入力トルクTinとをもとに、図8の制御マッ
プに基づいてトルクシフト補償を考慮したフィードフォ
ワード変速比としての補正目標変速比Caを設定する。
【0063】次いで、ステップS32に移行して、入力
軸回転数センサ42からの入力軸回転数Nt及び出力軸
回転数センサ43からの出力軸回転数Noから現在の実
変速比Cp(=Nt/No)を算出する。ここで、出力
軸回転数Noが小さい低車速状態では最大変速比CMAX
を実変速比Cpとして設定する。
【0064】次いで、ステップS33に移行して、目標
変速比Ctと実変速比Cpとの偏差ΔC(=Ct−C
p)にフィードバックゲインKfを乗算してフィードバ
ック補正変速比Cfを算出する。
【0065】次いで、ステップS34に移行して、補正
目標変速比Caであるフィードフォワード変速比にフィ
ードバック補正変速比Cfを加算して実目標変速比C*
(=Ca+Cf)を算出する。
【0066】次いで、ステップS35に移行して、この
実目標変速比C* に対応する、ステップモータ22のス
テップ数である実目標ステップ数STP* を、図9に示
す、実目標変速比C* とステップモータ22のステップ
数STPとの対応を示す制御マップから求める。
【0067】次に、ステップS36に移行して、ステッ
プS35で求めた実目標ステップ数STP* が、ステッ
プモータ22の現在のステップ数STPNOW よりも小さ
いか否かを判定する。そして、現在のステップ数STP
NOW よりも実目標ステップ数STP* の方が小さくない
場合(STP* ≧STPNOW )には、ステップS37に
移行し、単位ステップ量ΔSTPを、現在ステップ数S
TPNOW に加算して、仮目標ステップ数STP′を算出
する。
【0068】次いで、ステップS38に移行して、仮目
標ステップ数STP′が実目標ステップ数STP* より
も大きいか否かを判定し、仮目標ステップ数STP′が
実目標ステップ数STP* よりも大きい場合には、ステ
ップS39に移行して、実目標ステップ数STP* をモ
ータ制御信号SM として設定する。そして、ステップS
40に移行して、モータ制御信号SM をモータ駆動回路
32に出力し、処理を終了してメインプログラムに戻
る。
【0069】一方、ステップS38の処理で、仮目標ス
テップ数STP′が実目標ステップ数STP* よりも大
きくない場合(STP′≦STP* )には、ステップS
41に移行して、仮目標ステップ数STP′をモータ制
御信号SM として設定した後、前記ステップS40に移
行する。
【0070】また、ステップS36の処理で現在ステッ
プ数STPNOW が実目標ステップ数STP* よりも大き
い場合には、ステップS42に移行し現在ステップ数S
TP NOW から単位ステップ量ΔSTPを減算して、仮目
標ステップ数STP′を算出する。次いで、ステップS
43に移行して、仮目標ステップ数STP′が実目標ス
テップ数STP* よりも小さいか否かを判定し、ST
P′<STP* でない場合には、ステップS44に移行
して、仮目標ステップ数STP′をモータ制御信号SM
として設定した後、前記ステップS40に移行する。
【0071】一方、ステップS43の処理で、仮目標ス
テップ数STP′が実目標ステップ数STP* よりも小
さい(STP′<STP* )場合には、前記ステップS
39に移行する。
【0072】このようにして、図7の変速処理、つま
り、図3のステップS4の処理が終了すると、変速比制
御処理を終了し、以後、所定のサンプリング周期で、以
上の処理を繰り返し実行する。
【0073】次に、上記実施の形態の動作を説明する。
今、アクセルペダルを踏み込んで車両が定速走行又は加
速状態で通常に走行しているものとすると、コントロー
ルユニット30では、前記図3の変速比制御処理が所定
のサンプリング周期で実行され、各種センサからの検出
値が読み込まれ(ステップS1)、これらに基づいて車
速VSP,推定入力トルクTinが算出される(ステップ
S2)。
【0074】そして、目標変速比設定処理が実行され
(ステップS3)、このとき、車両は加速状態であって
定速走行制御指示が行われておらず、クルーズ信号SCR
がSCR=0であるから、スロットル開度センサ41から
のスロットル開度TVOが検索用スロットル開度TVO
sとして設定され、この検索用スロットル開度TVOs
と車速VSPとに基づいて図6の変速制御マップから、目
標入力軸回転数TNtが設定される。そして、定速走行
制御処理が実行されていないから、図6の変速制御マッ
プから検索した目標入力軸回転数TNtが到達目標回転
数TNt* として設定され、この到達目標回転数TNt
* に基づいて一次遅れ目標回転数Nt(k)が算出され
て、そして目標変速比Ctが設定される。
【0075】そして、この目標変速比Ctに基づいて変
速処理が実行され(ステップS4)、これにより算出設
定されたモータ制御信号SM がモータ駆動回路32に出
力される。このモータ駆動回路32にからモータ制御信
号SM に応じた駆動信号がステップモータ22に供給さ
れることにより、ステップモータ22が移動し、ステッ
プモータ22の移動方向に応じて制御弁21が作動し、
これによって伝動ローラ15,16が移動することによ
って、所定の変速比に制御される。
【0076】これによって、アクセルペダルの踏み込み
状態に応じて、現時点における車両の走行状態に応じた
適切な変速比となるように変速比制御が行われ、定速走
行又は加速走行が良好に行われる。
【0077】この状態から、引き続き定速走行を行う場
合,或いは車両が所望の車速に到達しこの状態で定速走
行を行う場合等、ドライバが図示しない定速制御指示ス
イッチを操作することによって定速走行制御が指示され
ると、これをうけて、定速走行制御装置48が定速走行
制御処理を開始し、定速制御指示スイッチが操作された
時点における車速と、現在の車速と一致するようにスロ
ットルバルブが制御され、所定車速に維持される。
【0078】このとき、コントロールユニット30で実
行される変速比制御処理においては、定速走行制御装置
48からクルーズ信号SCR=1として出力されることか
ら、図5の目標変速比設定処理において、スロットル開
度TVOが予め設定したスロットル開度制限値TVO
LIM 以上である場合には、スロットル開度TVOが検索
用スロットル開度TVOsとして設定されるが、スロッ
トル開度TVOがスロットル開度制限値TVOLIM より
小さい場合には、スロットル開度制限値TVOLI M が検
索用スロットル開度TVOsとして設定され、これによ
って、スロットル開度TVOが、その最小値がより大き
な所定値となるように制限される。
【0079】そして、スロットル開度TVOの最小値が
制限された検索用スロットル開度TVOsに基づいて目
標入力軸回転数TNtが設定され、さらに、この目標入
力軸回転数TNtの最小値、つまり、目標変速比Ctが
その最小値がより大きな所定値となるように制限され
る。すなわち、図6の変速制御マップにおいて、現在の
車速VSPとクルーズ信号SCR=1であるときの最小変速
比制限値CLIM に対応する目標入力軸回転数制限値TN
LIM と、検索用スロットル開度TVOsに基づき設定
された目標入力軸回転数TNtとのうちの大きい方が、
到達目標回転数TNt* として設定され、これに基づき
目標変速比Ctが設定される。そして、この目標変速比
Ctを実現するように変速制御が行われる。
【0080】したがって、車両が平坦路面を走行してい
る場合には、スロットルバルブがある程度の開度に維持
され、スロットル開度TVOがスロットル開度制限値T
VO LIM よりも大きな値に維持されている状態では、こ
の実際のスロットル開度TVOに基づいて目標入力軸回
転数TNtが設定され、さらにこの目標入力軸回転数T
Ntに基づく変速比が最小変速比制限値CLIM よりも大
きい場合には、スロットル開度TVOに応じた変速比が
目標変速比Ctとして設定されて、この目標変速比Ct
を実現するように変速制御が行われる。
【0081】この状態から、例えば車両が下り坂に移行
した場合には、車速が増加傾向となることから、定速走
行制御によりスロットルバルブが閉じ方向に制御され
る。スロットルバルブが閉じ方向となり、スロットル開
度TVOがスロットル開度制限値TVOLIM よりも小さ
くなると、検索用スロットル開度TVOsとしてスロッ
トル開度制限値TVOLIM が設定され、また、このスロ
ットル開度制限値TVO LIM に応じた目標入力軸回転数
TNtが、最小変速比制限値CLIM に対応する目標入力
軸回転数制限値TNtLIM よりも小さくなると、この目
標入力軸回転数制限値TNtLIM が到達目標回転数TN
* として設定され、これに基づく変速比に制御され
る。したがって、最小変速比制限値CLIM としては、通
常の最小変速比CMIN よりも最大変速比側の変速比のよ
り大きな値が設定されるから、これに伴ってエンジンブ
レーキ効果による適度な制動力を得ることができ、定速
走行制御における速度制御性能が確保される。
【0082】また、この下り坂走行から平坦路走行とな
った場合、或いは平坦路から登り坂に進入した場合に
は、定速走行を維持するために定速走行制御によってス
ロットルバルブが開方向に制御される。
【0083】このとき、変速比制御処理では、定速走行
制御処理が実行されているから、図6の変速制御マップ
において最大変速比CMAX から最小変速比制限値CLIM
の範囲内で変速比を設定することになる。よって、定速
走行制御処理によって、比較的低スロットル開度に制御
された状態からスロットル開度が開方向に制御される
と、これに伴って変速比制御処理では、最小変速比制限
値CLIM から最大変速比CMAX へと変速制御を行うこと
になる。このとき、最小変速比制限値CLIM は通常の最
小変速比CMIN よりも最大変速比側の変速比がより大き
な値に設定されていて、ある程度の駆動力が出力されて
いるから、スロットル開度が開方向となるに応じて速や
かに加速が行われることになる。
【0084】したがって、上述のように、定速走行制御
処理を実行中には、非実行中に比較してその最小変速比
をより大きな値に設定するようにしたから、定速走行制
御処理実行中における下り坂でのエンジンブレーキ効果
によるより大きな制動力を得ることができると共に、登
り坂に移行する場合等における低スロットル開度から高
スロットル開度に移行した場合の加速性を向上させるこ
とができる。
【0085】ここで、定速走行制御装置48が定速走行
制御手段に対応し、スロットル開度センサ41がスロッ
トル開度検出手段に対応し、図5の目標変速比設定処理
が目標変速比設定手段に対応し、図7の変速処理が変速
制御手段に対応し、図5の目標変速比設定処理で定速走
行制御装置48からのクルーズ信号SCRがSCR=1であ
るか否かを判断する処理が走行制御状況検出手段に対応
し、図5のステップS13及びS14の処理がスロット
ル開度制限手段に対応し、図5のステップS18,S1
9の処理が目標変速比制限手段に対応し、図5のステッ
プS13及びS14,ステップS18及びS19が変速
比幅制限手段に対応している。
【0086】なお、上記第1の実施の形態では、図5の
目標変速比設定処理で、定速走行制御中であるときの
み、スロットル開度をスロットル開度制限値TVOLIM
以上の値に制限するようにした場合について説明した
が、例えば、定速走行制御中でない場合にもスロットル
開度の最小値を制限するようにしてもよい。この場合に
は、定速走行制御中であるときには、スロットル開度制
限値TVOLIM として定速走行時の制限値LIMASCD
設定し、定速走行制御中でないときには、スロットル開
度制限値TVOLIM として通常時の制限値LIMNRM
設定するようにし、これらLIMASCD及びLIMNRM
LIMASCD>LIMNRM を満足する値に設定すればよ
い。
【0087】次に、本発明の第2の実施の形態を説明す
る。この第2の実施の形態における無段変速機の制御装
置は、上記第1の実施の形態において、コントロールユ
ニット30で実行される目標変速比設定処理の処理手順
が異なること以外は同様であって、この第2の実施の形
態では、図11に示すように、定速走行制御(ASC
D)作動時の変速制御マップ及び定速走行制御非作動時
の変速制御マップとを備え、この図11に示す変速制御
マップに基づいて目標入力軸回転数TNtを設定するよ
うになっている。前記定速走行制御作動時の変速比制御
領域は、図11に破線で示す最大変速比C0MAXからC
0MINからなる通常の変速比制御領域に比較して、図11
に実線で示すように最大変速比C0M AXよりも最小変速比
側の変速比のより小さい最大変速比C1MAXから最小変速
比C 0MINよりも最大変速比側の変速比のより大きい最小
変速比C1MINから領域が形成されている。また、スロッ
トル開度の変化に対する目標入力軸回転数の変化幅が狭
くなるように設定されている。
【0088】そして、第2の実施の形態における目標変
速比設定処理では、図10のフローチャートに示すよう
に、まず、ステップS51で、定速走行制御装置48か
らのクルーズ信号SCRがSCR=1であるか否かに基づい
て変速走行制御中であるか否かを判定する。そして、定
速走行制御中でない場合にはステップS52に移行し、
図11に破線で示す定速走行制御作動時の通常変速制御
マップからスロットル開度TVOと車速VSPとに対応す
る目標入力軸回転数TNtを設定する。
【0089】一方、ステップS51で、定速走行制御中
である場合にはステップS53に移行し、定速走行制御
時の変速制御マップからスロットル開度TVOと車速V
SPとに対応する目標入力軸回転数TNtを設定する。
【0090】以後、上記第1の実施の形態と同様にし
て、ステップS54で時定数Krを設定し、ステップS
55で目標入力軸回転数TNtをもとに一次遅れ目標回
転数Nt(k)を算出し、これに基づき目標変速比Ct
を算出する(ステップS56)。
【0091】したがって、定速走行制御装置48による
定速走行制御処理実行時の変速制御マップと定速走行制
御処理非実行時の変速制御マップとを備えているから、
定速走行制御装置48からのクルーズ信号SCRに応じ
て、定速走行制御時の変速制御マップと通常走行時の変
速制御マップとの何れかの変速制御マップにしたがって
目標入力軸回転数TNtが設定される。そして、定速走
行制御時の変速制御マップでは、通常走行時の変速制御
マップに比較して最大変速比は最小変速比側のより小さ
な値に、また、最小変速比は最大変速比側のより大きな
値に設定され、通常走行時の変速制御マップに比較して
取り得る変速比の範囲が狭くなっている。
【0092】よって、この場合にも、上記第1の実施の
形態と同様に、定速走行制御処理実行時における適切な
エンジンブレーキによる制動効果を得ることができると
共に、加速性を向上させることができる。
【0093】また、この第2の実施の形態では、最大変
速比側をもより小さな値に制限するようにしているか
ら、最大変速比側でのスロットル開度の変化に対する変
速が回避される。また、最大変速比側では車両が減速傾
向となりやすいが、最大変速比側での変速が抑制される
から、速度変化を抑制し、定速走行制御処理による車速
制御性能を向上させることができる。
【0094】また、図11に示すように、スロットル開
度の変化に対して目標入力軸回転数の変化幅を狭くして
変速比の変化幅を抑制するようにし、スロットル開度の
変化に対する変速比の変速速度を緩慢にするようになっ
ているから、定速走行制御によるスロットル開度の操作
に対して変速が行われない傾向となり、よって、定速走
行制御によって期待した駆動力を発生させることがで
き、変速に伴う定速走行制御での速度制御性能を向上さ
せることができる。
【0095】また、このとき、目標入力軸回転数TNt
を変速制御マップから直接設定するようにしているか
ら、目標変速比Ct算出までの処理を短縮することがで
きる。ここで、図10のステップS51〜S53の処理
が変速比幅制限手段及び変速比制御領域変更手段に対応
している。
【0096】なお、上記各実施の形態においては、無段
変速機としてハーフトロイダル型無段変速機を適用した
場合について説明したが、これに限定されるものではな
く、フルトロイダル型無段変速機やプライマリプーリ及
びセカンダリプーリ間にVベルトを張設したベルト式無
段変速機に適用することも可能である。
【0097】また、上記実施の形態においては、変速制
御弁21の弁本体21aとスプール21bとを相対移動
させる場合について説明したが、これに限定されるもの
ではなく、弁本体21a内に円筒状のスリーブをプリセ
スカム24によって変移させることにより、上記と同等
の作用を得ることができる。
【0098】また、上記各実施の形態においては、コン
トロールユニットをマイクロコンピュータで構築した場
合について説明したが、これに限るものではなく、例え
ば演算回路等の電子回路を組み合わせ構成してもよいこ
とは言うまでもない。
【0099】また、上記各実施の形態においては、ステ
ップS31でトルクシフト補償を行う場合について説明
したが、これを省略することもでき、また、ステップS
32〜S34のフィードバック制御処理を省略してオー
プンループ処理を行うこともできる。
【0100】また、上記第1の実施の形態においては、
スロットル開度の最小値側及び目標変速比の最小値側を
制限するようにした場合について説明したが、上記第2
の実施の形態と同様に、それぞれの最大値側をも制限す
るようにすることも可能であり、このようにすることに
よって上記第2の実施の形態と同等の作用効果を得るこ
とができる。つまり、スロットル開度TVOを所定の最
小値及び最大値の範囲内の値に制限すると共に、制限し
たスロットル開度に基づいて設定される目標入力軸回転
数を、所定の最小変速比及び最大変速比に対応する目標
入力軸回転数の最大値及び最小値内の値に制限し、制限
した目標入力軸回転数に基づき、目標変速比Ctを設定
するようにすればよい。
【0101】また、上記各実施の形態においては、目標
入力軸回転数TNtを調整することによって、定速走行
制御処理における速度制御性能を確保するようにした場
合について説明したが、時定数Krを制御することによ
り変速速度を制御することによって、つまり、定速走行
制御処理実行時には変速速度を遅くすることによって速
度制御性能を確保するようにすることも可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明における無段変速機の制御装置の一例を
示す構成図である。
【図2】油圧制御装置の概略構成を示す説明図である。
【図3】変速比制御処理の処理手順の一例を示すフロー
チャートである。
【図4】スロットル開度TVOをパラメータとしてエン
ジン回転数NeとエンジントルクTeとの対応を表す制
御マップである。
【図5】第1の実施の形態における目標変速比設定処理
の処理手順の一例を示すフローチャートである。
【図6】第1の実施の形態におけるスロットル開度TV
Oをパラメータとして車速VSPと目標入力軸回転数TN
tとの対応を表す変速制御マップである。
【図7】変速処理の処理手順の一例を示すフローチャー
トである。
【図8】入力トルクTinをパラメータとして目標変速
比Ctと補正目標変速比Caとの対応を表す制御マップ
である。
【図9】実目標変速比C* とステップモータのステップ
数STPとの対応を表す制御マップである。
【図10】第2の実施の形態における目標変速比設定処
理の処理手順の一例を示すフローチャートである。
【図11】第2の実施の形態におけるスロットル開度T
VOをパラメータとして車速VSPと目標入力軸回転数T
Ntとの対応を表す変速制御マップである。
【符号の説明】
6 トロイダル型無段変速機 9 車輪 10 エンジン 11,12 入力ディスク 13 出力ディスク 15,16 伝動ローラ 20 油圧制御装置 21 制御弁 22 ステップモータ 30 コントロールユニット 32 モータ駆動回路 41 スロットル開度センサ 42 入力軸回転数センサ 43 出力軸回転数センサ 46 エンジン回転数センサ 48 定速走行制御装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI F16H 59:66 F16H 59:66 59:70 59:70 63:06 63:06 (56)参考文献 特開 平4−258563(JP,A) 特開 平4−39127(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F16H 59/00 - 61/12 F16H 61/16 - 61/24 F16H 63/40 - 63/48

Claims (9)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】車両が所定車速で走行するようにスロット
    ル開度を操作する定速走行制御手段を備えた車両に適用
    される無段変速機の制御装置であって、スロットル開度
    を検出するスロットル開度検出手段と、少なくとも前記
    スロットル開度に基づいて所定の変速比制御領域で無段
    変速機の目標変速比を設定する目標変速比設定手段と、
    当該目標変速比設定手段で設定した目標変速比を実現す
    るように前記無段変速機の変速制御を行う変速制御手段
    と、を備えた無段変速機の制御装置において、前記定速
    走行制御手段の作動状況を検出する走行制御状況検出手
    段と、前記定速走行制御手段の作動状況に応じて、前記
    無段変速機の変速比の取り得る範囲を制限する変速比幅
    制限手段と、を備え、当該変速比幅制限手段は、前記ス
    ロットル開度検出手段で検出されるスロットル開度検出
    値の取り得る範囲を制限するスロットル開度制限手段を
    有し、当該スロットル開度制限手段は、前記スロットル
    開度検出値の取り得る最小値を前記定速走行制御手段が
    非作動中であるときに比較して作動中であるときの方が
    より大きくなるように変更するようになっていることを
    特徴とする無段変速機の制御装置。
  2. 【請求項2】車両が所定車速で走行するようにスロット
    ル開度を操作する定速走行制御手段を備えた車両に適用
    される無段変速機の制御装置であって、スロットル開度
    を検出するスロットル開度検出手段と、少なくとも前記
    スロットル開度に基づいて所定の変速比制御領域で無段
    変速機の目標変速比を設定する目標変速比設定手段と、
    当該目標変速比設定手段で設定した目標変速比を実現す
    るように前記無段変速機の変速制御を行う変速制御手段
    と、を備えた無段変速機の制御装置において、前記定速
    走行制御手段の作動状況を検出する走行制御状況検出手
    段と、前記無段変速機の変速比の取り得る最大変速比及
    び最小変速比を前記定速走行制御手段の作動状況に応じ
    て制限する変速比幅制限手段と、を備えることを特徴と
    する無段変速機の制御装置。
  3. 【請求項3】 前記変速比幅制限手段は、前記定速走行
    制御手段が作動中は、非作動中に比較して前記変速比の
    取り得る範囲をより狭くするようになっていることを特
    徴とする請求項2記載の無段変速機の制御装置。
  4. 【請求項4】 前記変速比幅制限手段は、前記定速走行
    制御手段の作動状況に応じて、前記スロットル開度検出
    手段で検出されるスロットル開度検出値の取り得る範囲
    を制限するスロットル開度制限手段を備えることを特徴
    とする請求項2又は3記載の無段変速機の制御装置。
  5. 【請求項5】 前記スロットル開度制限手段は、前記ス
    ロットル開度検出値の取り得る最小値を、前記定速走行
    制御手段が非作動中であるときに比較して作動中である
    ときの方がより大きくなるように変更し、且つ前記スロ
    ットル開度検出値の取り得る最大値を、前記定速走行制
    御手段が非作動中であるときに比較して作動中であると
    きの方がより小さくなるように変更することを特徴とす
    請求項4記載の無段変速機の制御装置。
  6. 【請求項6】 前記変速比幅制限手段は、前記定速走行
    制御手段の作動状況に応じて、前記目標変速比の取り得
    る範囲を制限する目標変速比制限手段を備えることを特
    徴とする請求項2乃至5の何れかに記載の無段変速機の
    制御装置。
  7. 【請求項7】 前記目標変速比制限手段は、前記目標変
    速比の取り得る最小値を、前記定速走行制御手段が非作
    動中であるとき比較して作動中であるときの方がより
    大きくなるように変更し、且つ前記目標変速比の取り得
    る最大値を、前記定速走行制御手段が非作動中であると
    きに比較して作動中であるときの方がより小さくなるよ
    うに変更することを特徴とする請求項6記載の無段変速
    機の制御装置。
  8. 【請求項8】 前記変速比幅制限手段は、前記定速走行
    制御手段の作動状況に応じて、前記変速比制御領域を変
    更する変速比制御領域変更手段を備えることを特徴とす
    請求項2又は3記載の無段変速機の制御装置。
  9. 【請求項9】 前記変速比制御領域変更手段は、前記変
    速比制御領域の最小変速比を、前記定速走行制御手段が
    非作動中であるときに比較して作動中であるときの方が
    より大きくなるように変更し、且つ前記変速比制御領域
    の最大変速比を、前記定速走行制御手段が非作動中であ
    るときに比較して作動中であるときの方がより小さくな
    るように変更することを特徴とする請求項8記載の無段
    変速機の制御装置。
JP24677197A 1997-09-11 1997-09-11 無段変速機の制御装置 Expired - Lifetime JP3235531B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP24677197A JP3235531B2 (ja) 1997-09-11 1997-09-11 無段変速機の制御装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP24677197A JP3235531B2 (ja) 1997-09-11 1997-09-11 無段変速機の制御装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH1182717A JPH1182717A (ja) 1999-03-26
JP3235531B2 true JP3235531B2 (ja) 2001-12-04

Family

ID=17153431

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP24677197A Expired - Lifetime JP3235531B2 (ja) 1997-09-11 1997-09-11 無段変速機の制御装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3235531B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4561407B2 (ja) * 2005-03-02 2010-10-13 トヨタ自動車株式会社 ベルト式無段変速機の変速制御装置
JP6412324B2 (ja) * 2014-03-27 2018-10-24 株式会社Subaru クルーズコントロール装置

Also Published As

Publication number Publication date
JPH1182717A (ja) 1999-03-26

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3293531B2 (ja) 無段変速機の制御装置
EP1156239B1 (en) Shift control system for continuously variable transmission
JP3656548B2 (ja) 車両用駆動力制御装置
JP3087001B2 (ja) 無段変速機の制御装置
JP3211737B2 (ja) 無段変速機の変速比制御装置
JP3423840B2 (ja) 無段変速機の制御装置
JP3235531B2 (ja) 無段変速機の制御装置
JP3425841B2 (ja) 無段変速機の制御装置
JP3427736B2 (ja) 無段変速機の変速制御装置
US6398691B1 (en) Speed ratio control device
JP2001248726A (ja) 無段変速機の変速制御装置
JP3235532B2 (ja) 無段変速機の制御装置
JP3572609B2 (ja) 無段変速機の変速制御装置
JP3417265B2 (ja) 無段変速機の制御装置
JP3463527B2 (ja) 無段変速機の制御装置
US6347270B1 (en) Speed ratio control device
JP3358546B2 (ja) 無段変速機の変速制御装置
JP3292157B2 (ja) トロイダル式無段変速機の変速制御装置
JP3518272B2 (ja) トロイダル型無段変速機の変速制御装置
JP3561907B2 (ja) 無段変速機の変速制御装置
JP2000097301A (ja) 自動変速機の変速制御装置
JP3166672B2 (ja) 無段変速機の変速制御装置
JP3303797B2 (ja) 自動変速機の変速制御装置
JP3419302B2 (ja) 無段変速機の変速制御装置
JP3191236B2 (ja) 車両用無段変速機の制御装置

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20070928

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 7

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080928

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 8

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090928

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100928

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100928

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 10

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110928

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 11

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120928