JP2001248726A - 無段変速機の変速制御装置 - Google Patents
無段変速機の変速制御装置Info
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Abstract
る。 【解決手段】 駆動力源の出力側に連結された無段変速
機の入力回転数と、車両に対する駆動力要求から求めら
れる目標入力回転数とを比較し、その差を打ち消すよう
に無段変速機の変速比を制御する第1の変速制御態様
と、無段変速機の入力回転数が目標入力回転数となるよ
うに、無段式変速機の変速比を予め決められた値で制御
する第2の変速制御態様とを切り換え可能な無段変速機
の変速制御装置において、無段変速機の入力回転数が、
駆動力源の回転数に関連する特性から求められる所定回
転数になった場合は、第1の変速制御態様を選択する制
御選択手段(ステップS1ないしステップS6)を備え
ている。
Description
力回転数を目標入力回転数に近づけるように、無段変速
機の変速比を制御する変速制御装置に関するものであ
る。
が搭載されている形式の車両においては、車両に対する
駆動力要求(例えば、車速およびアクセル開度など)に
基づいて無段変速機の目標入力回転数が設定されるとと
もに、無段変速機の入力回転数を目標入力回転数に近づ
けるように、その変速比を制御する、いわゆるフィード
バック制御がおこなわれている。このように、無段変速
機の変速比を制御することにより、エンジンを燃焼効率
が良好となる状態で運転することができ、燃費が向上す
る。
ベルト式無段変速機およびトロイダル式無段変速機が挙
げられる。ベルト式無段変速機は、ベルト保持溝を有す
る2つのプーリと、ベルト保持溝に巻き掛けられたベル
トと、ベルト保持溝の幅を制御するアクチュエータとを
備えている。そして、アクチュエータにより溝幅を調整
してベルトの巻き掛け半径を変更することにより、その
変速比が制御される。トロイダル式無段変速機は、中空
凹面(トロイダル面)を有する入力ディスクおよび出力
ディスクと、入力ディスクおよび出力ディスクのトロイ
ダル面に接触するパワーローラと、このパワーローラの
動作を制御するアクチュエータとを有している。そし
て、アクチュエータによりパワーローラを動作させるこ
とにより、入力ディスクおよび出力ディスクとパワーロ
ーラとの接触半径を変更することにより、その変速比が
制御される。
御をおこなうと、無段変速機の変速比の応答状態が、車
両の状態に適さない場合がある。例えば、車両が減速し
て停車する場合に、フィードバック制御をおこなうと、
無段変速機の変速比が、車両の発進時に設定するべき変
速比までダウンシフトされる前に、車両が停止してしま
う可能性がある。この停車状態で無段変速機の変速比を
制御できればよいが、前述のようなベルト式無段変速機
およびトロイダル式無段変速機は、変速比を変更する際
に、変速比を設定するための部品同士の間に動摩擦力が
発生する構造になっているために、車両の停止中に変速
比を調整することが困難である。
に加えて、フィードフォワード制御をおこなうことので
きる変速制御装置が提案されている。ここで、フィード
フォワード制御は、フィードバック制御の変速特性より
も変速応答性に優れた変速特性を有している。このよう
な変速制御装置の一例が、特開平2−146366号公
報に記載されている。この公報に記載された連続可変変
速機は、固定プーリ部片と可動プーリ部片との間に形成
された溝幅を増減し、両プーリ間に巻き掛けられるベル
トの回転半径を増減させて、その変速比を制御するよう
に構成されている。
は、オープンループ制御(つまり、フィードフォワード
制御)からクローズドループ制御(つまり、フィードバ
ック制御)に切り換えて、クローズドループ制御により
連続可変変速機の変速比が制御される。したがって、車
両に対する駆動力要求が所定値以下に低下した場合、具
体的には車速が所定値以下に低下した場合は、フィード
バック制御に用いられる目標入力回転数に関わりなく、
連続可変変速機の変速比を大きくすること(つまりダウ
ンシフトすること)により、車両が停車後に再度発進す
る状況に備えることができる。
記載されている変速制御装置においては、車速が所定値
以下であれば、フィードフォワード制御がおこなわれ
る。このため、例えば、アクチュエータの故障により変
速比が過剰に大きく設定され、かつ、エンジン回転数が
過剰に上昇している場合でも、車速が所定値以下になる
と、フィードフォワード制御により、無段変速機の変速
比が不必要にダウンシフトされる可能性がある。その結
果、エンジン回転数がさらに上昇してしまい、エンジン
がオーバーランする可能性があった。
たものであり、無段変速機が不必要に変速することを回
避することのできる無段変速機の変速制御装置を提供す
ることを目的としている。
的を達成するために、請求項1の発明は、駆動力源の出
力側に連結された無段変速機の入力回転数と、車両に対
する駆動力要求から求められる目標入力回転数とを比較
し、その差を打ち消すように前記無段変速機の変速比を
調節する第1の変速制御態様と、前記無段変速機の入力
回転数が前記目標入力回転数となるように、前記無段式
変速機の変速比を予め決められた値で制御する第2の変
速制御態様とを切り換え可能な無段変速機の変速制御装
置において、前記無段変速機の入力回転数が、前記駆動
力源の回転数に関連する特性から求められる所定回転数
になった場合は、前記第1の変速制御態様を選択する制
御選択手段を備えていることを特徴とするものである。
求の判断基準としては、例えば、車速または加速度また
はアクセル開度またはブレーキペダルの操作状態のうち
の少なくとも一つが挙げられる。この発明において、駆
動力要求が所定状態であるか否かを、上記の判断基準の
少なくとも一つの変化量(言い換えれば、変化率、変化
程度、変化割合い、変化勾配)に基づいて判断すること
ができる。また、駆動力要求が所定状態であるか否か
を、上記の判断基準の少なくとも一つが、所定値以上、
または所定値以下になったか否かに基づいて判断するこ
とができる。ここで、所定値は、同じ値または異なる値
のいずれでもよい。さらにこの発明において、駆動力源
の回転数に関連する特性の具体例としては、ドライバー
が違和感を感じる回転数が挙げられる。
力回転数が、駆動力源の回転数に関連する特性に基づい
て求められる所定回転数になった場合は、第1の変速制
御が選択され、無段変速機の変速による駆動力源の回転
数の不必要な変化が抑制される。
結された無段変速機の入力回転数と、車両に対する駆動
力要求から求められる目標入力回転数とを比較し、その
差を打ち消すように前記無段変速機の変速比を調節する
第1の変速制御態様と、前記無段変速機の入力回転数が
前記目標入力回転数となるように、前記無段式変速機の
変速比を予め決められた値に制御する第2の変速制御態
様とを切り換え可能な無段変速機の変速制御装置におい
て、前記第2の変速制御が選択されている際に、前記第
1の変速制御態様に対応する前記アクチュエータの制御
状態を算出する並行処理手段を備えていることを特徴と
するものである。
態様から第2の変速制御態様への切り換えを円滑に、か
つ、瞬時におこなうことができ、無段変速機の変速によ
り駆動力源の回転数が不必要に変化することが抑制され
る。
て、前記並行制御手段は、前記第1の変速制御態様に対
応する前記アクチュエータの制御状態の算出値と、前記
第2の変速制御態様に対応する前記アクチュエータの制
御状態の算出値とが異なる場合は、前記第1の変速制御
態様を選択する機能を備えていることを特徴とするもの
である。
態様に対応するアクチュエータの制御状態の算出値と、
第2の変速制御態様に対応するアクチュエータの動作状
態の算出値とが異なる場合は、第1の変速制御態様が選
択されて請求項2の発明と同様の作用が生じる。
数を目標入力回転数に近づけるように、前記無段変速機
の変速比を制御する際に、前記目標入力回転数を算出す
るために選択的に切り換え可能であり、かつ、その変速
特性が異なる複数の変速制御態様を備えた無段変速機の
変速制御装置において、前記変速制御態様の切り換え時
に選択する目標入力回転数として、前記無段変速機の実
際の入力回転数の算出値をなまし処理して得られた補正
入力回転数を選択するなまし処理手段を備えていること
を特徴とするものである。
切り換え時に、無段変速機の実際の入力回転数の算出値
にノイズが発生した場合でも、そのノイズに基づく目標
入力回転数が選択されることを回避でき、不要な変速が
抑制される。
ながら具体的に説明する。図2は、この発明をFF車
(フロントエンジンフロントドライブ;エンジン前置き
前輪駆動車)に用いた一実施形態のスケルトン図であ
る。図2において、1は車両の駆動力源としてのエンジ
ンであり、このエンジン1としては内燃機関、具体的に
はガソリンエンジンまたはディーゼルエンジンまたはL
PGエンジンなどが用いられる。以下の説明では、便宜
上、ガソリンエンジンが用いられているものとして説明
する。なお、エンジン1のクランクシャフト2が車両の
幅方向に配置されている。
スアクスル3が設けられている。このトランスアクスル
3は内部中空のケーシング4を有し、ケーシング4の内
部には、トルクコンバータ5と前後進切り換え機構6と
無段変速機(具体的にはベルト式無段変速機)7と最終
減速機(言い換えれば差動装置)8とが設けられてい
る。まず、トルクコンバータ5の構成について説明す
る。ケーシング4の内部には、クランクシャフト2と同
一の軸線(図示せず)を中心として回転可能なインプッ
トシャフト9が設けられており、インプットシャフト9
におけるエンジン1側の端部にはタービンランナ10が
取り付けられている。
イブプレート11を介してフロントカバー12が連結さ
れており、フロントカバー12にはポンプインペラ13
が接続されている。このタービンランナ10とポンプイ
ンペラ13とは対向して配置され、タービンランナ10
およびポンプインペラ13の内側にはステータ14が設
けられている。また、インプットシャフト9におけるフ
ロントカバー12側の端部には、ダンパ機構16を介し
てロックアップクラッチ15が設けられている。上記の
ように構成されたフロントカバー12およびポンプイン
ペラ13などにより形成されたケーシング(図示せず)
内に、作動流体としてのオイルが供給されている。
ク)がクランクシャフト2からフロントカバー12に伝
達される。この時、ロックアップクラッチ15が解放さ
れている場合は、ポンプインペラ13のトルクが流体に
よりタービンランナ10に伝達され、ついでインプット
シャフト9に伝達される。なお、ポンプインペラ13か
らタービンランナ10に伝達されるトルクは、ステータ
14により増幅される。これに対して、ロックアップク
ラッチ15が係合されている場合は、フロントカバー1
2のトルクが機械的にインプットシャフト9に伝達され
る。
ンバータ5と前後進切り換え機構6との間には、オイル
ポンプ17が設けられている。このオイルポンプ17の
ロータ(図示せず)と、ポンプインペラ13とが円筒形
状のハブ19により接続されている。また、オイルポン
プ17のボデー(図示せず)はケーシング4側に固定さ
れている。この構成により、エンジン1の動力がポンプ
インペラ13を介してロータに伝達され、オイルポンプ
17を駆動することができる。
9と同心状に配置された駆動側シャフト21と、駆動側
シャフト21と相互に平行に配置された従動側シャフト
としてのカウンタシャフト22とを有している。駆動側
シャフト21には駆動側プーリ23が設けられており、
カウンタシャフト22側には従動側プーリ24が設けら
れている。駆動側プーリ23は、駆動側シャフト21に
固定された固定シーブ25と、駆動側シャフト21の軸
線方向に移動できるように構成された可動シーブ26と
を有している。また、この可動シーブ26を駆動側シャ
フト21の軸線方向に動作させることにより、可動シー
ブ26と固定シーブ25とを接近・離隔させる油圧アク
チュエータ27が設けられている。この油圧アクチュエ
ータ27は、駆動側シャフト21の軸線方向に動作する
ピストン(図示せず)およびリターンスプリング(図示
せず)などを備えた公知のものである。
フト22に固定された固定シーブ28と、カウンタシャ
フト22の軸線方向に移動できるように構成された可動
シーブ29とを有している。また、この可動シーブ29
をカウンタシャフト22の軸線方向に動作させることに
より、可動シーブ29と固定シーブ28とを接近・離隔
させる油圧アクチュエータ30が設けられている。この
油圧アクチュエータ30は、カウンタシャフト22の軸
線方向に動作するピストン(図示せず)およびリターン
スプリング(図示せず)などを備えた公知のものであ
る。さらに、駆動側プーリ23および従動側プーリ24
に対してベルト31が巻き掛けられている。
アクチュエータ27に作用する油圧を制御することによ
り、固定シーブ25と可動シーブ26との間の溝幅が調
整される。その結果、駆動側プーリ23におけるベルト
31の巻き掛け半径が変化し、無段変速機7の入力回転
数と出力回転数との比、すなわち変速比が無段階(連続
的)に制御される。この変速にともない、油圧アクチュ
エータ30に作用する油圧を制御することにより、ベル
ト31に対する挟圧力(言い換えればベルト31の張
力)が制御される。油圧アクチュエータ27,30に作
用する油圧は装置の元圧であるライン圧を所定の値に制
御したものである。
シャフト9と無段変速機7との間の動力伝達経路に設け
られている。前後進切り換え機構6はダブルピニオン形
式の遊星歯車機構32を有している。この遊星歯車機構
32は、インプットシャフト9の無段変速機7側の端部
に設けられたサンギヤ33と、このサンギヤ33の外周
側に、サンギヤ33と同心状に配置されたリングギヤ3
4と、サンギヤ33に噛み合わされたピニオンギヤ35
と、このピニオンギヤ35およびリングギヤ34に噛み
合わされたピニオンギヤ36と、ピニオンギヤ35およ
びピニオンギヤ36を、サンギヤ33の周囲を一体的に
公転可能な状態で保持したキャリヤ37とを有してい
る。そして、このキャリヤ37と駆動側シャフト21と
が連結されている。また、キャリヤ37とインプットシ
ャフト9との間の動力伝達経路を接続・遮断するクラッ
チCRが設けられている。さらに、ケーシング4側に
は、リングギヤ34の回転・固定を制御するブレーキB
Rが設けられている。
動力伝達経路には、カウンタシャフト22と相互に平行
なインターミディエイトシャフト39が設けられてい
る。インターミディエイトシャフト39にはカウンタド
リブンギヤ40とファイナルドライブギヤ41とが形成
されている。前記カウンタシャフト22にはカウンタド
ライブギヤ42が形成され、カウンタドライブギヤ42
とカウンタドリブンギヤ40とが噛み合わされている。
を有し、ファイナルドライブギヤ41とリングギヤ43
とが噛み合わされている。また、リングギヤ43はデフ
ケース(図示せず)の外周に形成され、このデフケース
の内部には複数のピニオンギヤ(図示せず)が取り付け
られている。このピニオンギヤには2つのサイドギヤ
(図示せず)が噛み合わされている。2つのサイドギヤ
には別個にフロントドライブシャフト44が接続され、
各フロントドライブシャフト44には、駆動輪(前輪)
45が接続されている。
を、図3のブロック図に基づいて説明する。前述したロ
ックアップクラッチ12の係合・解放、および無段変速
機7の変速制御をおこなうために、図3に示す油圧制御
装置46が設けられている。この油圧制御装置46は、
アクチュエータ27,30のピストンの油圧室(図示せ
ず)に作用する油圧や、ロックアップクラッチ15の係
合圧を調整するための各種のリニアソレノイドバルブ4
7を備えている。このリニアソレノイドバルブ47は、
電磁部(図示せず)と調圧部(図示せず)とを有してお
り、電磁部のコイル(図示せず)の電流値に応じて油圧
を制御する機能を備えている。
を制御する電子制御装置(ECU)104が設けられて
いる。この電子制御装置104は、演算処理装置(CP
UまたはMPU)および記憶装置(RAMおよびRO
M)ならびに入出力インターフェースを主体とするマイ
クロコンピュータにより構成されている。この電子制御
装置104に対して、エンジン回転数センサ105の信
号、アクセルペダル106Aの操作状態を検出するアク
セル開度センサ106の信号、スロットル開度センサ1
07の信号、フットブレーキペダル108Aの操作状態
を検出するブレーキスイッチ108の信号、シフトレバ
ー(図示せず)の操作状態を検出するシフトポジション
センサ109の信号、駆動側プーリ23の回転数を検出
する入力回転数センサ110の信号、従動側プーリ24
の回転数を検出する出力回転数センサ111の信号、車
両の加速度および減速度を検出する加速度センサ114
の信号などが入力されている。
いてアクセル開度が演算され、入力回転数センサ110
の信号に基づいて、無段変速機7の入力回転数が演算さ
れ、出力回転数センサ111の信号に基づいて車速が演
算される。具体的には、各種のセンサやスイッチの信号
に基づいて、各情報ごとにデータが蓄積され、蓄積され
たデータの平均値を求めることで、エンジン1や無段変
速機7の変速制御に用いるデータが得られる。
噴射装置112および点火時期制御装置113ならびに
油圧制御装置46が、データ通信可能に接続されてい
る。そして、各種の入力信号やデータに基づいて、電子
制御装置104から、燃料噴射装置112、点火時期制
御装置113、油圧制御装置46に対して制御信号が出
力される。この電子制御装置104には、各種の入力信
号に基づいて、エンジン1の制御、およびロックアップ
クラッチ15の係合・解放制御、ならびに無段変速機7
の変速制御をおこなうために、各種のデータが予め記憶
されている。具体的には、電子制御装置104にはアク
セル開度および車速をパラメータとするロックアップク
ラッチ制御マップが記憶されており、このロックアップ
クラッチ制御マップに基づいてロックアップクラッチ1
5が係合・解放、もしくはスリップの各状態に制御され
る。さらに、車両の走行状態に基づいて、無段変速機7
の変速比をダウンシフトする(変速比を大きくする)ま
たはアップシフトする(変速比を小さくする)制御につ
いては後述する。
との対応関係を説明すれば、エンジン1がこの発明の駆
動力源に相当し、リニアソレノイドバルブ47がこの発
明のアクチュエータに相当する。
する。エンジン1のトルクはトルクコンバータ5を経由
して前後進切り換え機構6に伝達される。また、シフト
装置の操作に基づいて前後進切り換え機構6が制御され
る。まず、前進段が選択された場合はクラッチCRが係
合され、かつ、ブレーキBRが解放されて、インプット
シャフト9と駆動側シャフト21とが直結状態になる。
この状態でインプットシャフト9にトルクが伝達される
と、インプットシャフト9およびキャリヤ37ならびに
駆動側シャフト21が一体回転する。駆動側シャフト2
1のトルクはベルト31を介してカウンタシャフト22
に伝達されるとともに、このトルクはインターミディエ
イトシャフト39を介して最終減速機8に伝達された
後、さらにこのトルクが車輪45に伝達されて車両が前
進する。
クラッチCRが解放され、かつ、ブレーキBRが係合さ
れて、リングギヤ34が固定される。すると、インプッ
トシャフト9の回転にともなってピニオンギヤ35,3
6が共に自転しつつ公転し、キャリヤ37がインプット
シャフト9の回転方向とは逆の方向に回転する。その結
果、駆動側シャフト21およびカウンタシャフト22な
らびにインターミディエイトシャフト39が前進段の場
合とは逆方向に回転し、車両が後退する。
を、図1のフローチャートに基づいて説明する。図1の
制御例は、請求項1の発明に対応している。まず、無段
変速機7の変速制御に際して、フィードフォワード制御
の選択要求があるか否かが判断される(ステップS
1)。このステップS1で用いられる判断基準として
は、例えば、車速または加速度(言い換えれば減速度)
またはアクセル開度またはフットブレーキペダル108
Aの操作状態のうちの少なくとも一つが挙げられる。
とも一つの変化量(言い換えれば、変化率、変化程度、
変化割合い、変化勾配)が所定値以上であるか否かに基
づいて、フィードフォワード制御の選択要求があるか否
かを判断することができる。この他に、上記の各判断基
準の少なくとも一つが、所定値以上、または所定値以下
になったか否かに基づいて、フィードフォワード制御の
選択要求があるか否かを判断することもできる。なお、
上記所定値は、同じ値または異なる値のいずれでもよ
い。
た場合は、フィードバック制御量が算出される(ステッ
プS2)。ここで、フィードバック制御とは、具体的に
は、無段変速機7の入力回転数を目標入力回転数に近づ
けるように、無段変速機7の変速比を制御するものであ
る。このステップS2においては、フィードバック制御
に必要な制御量が、次のようにして算出される。
車速およびアクセル開度と、目標入力回転数との対応関
係を示すマップに基づいて目標入力回転数が選択され
る。このマップは、予め電子制御装置104に記憶され
ている。なお、ロックアップクラッチ15が、係合また
は解放またはスリップのいずれの状態に制御されている
かにより、無段変速機7の入力回転数とエンジン回転数
との対応関係が異なるため、ロックアップクラッチ15
の係合または解放またはスリップのそれぞれの状態に対
応して、目標回転数を異ならせることもできる。つぎ
に、無段変速機7の現在の入力回転数(言い換えれば実
入力回転数)と目標入力回転数とが比較され、その比較
結果に基づいて、目標とするべき変速比、つまり目標変
速比が算出される。そして、現在の変速比を目標変速比
に近づけるように、リニアソレノイドバルブ47の電流
値が算出される。
数および目標変速比ならびにリニアソレノイドバルブ4
7の電流値などが、フィードバック制御量に相当する。
なお、現在の変速比から目標変速比を算出するためのデ
ータ、リニアソレノイドバルブ47の電流値を算出する
ためのデータも、予め電子制御装置104に記憶されて
いる。そして、ステップS2で算出されたフィードバッ
ク制御量に基づいて、無段変速機7の変速比の制御がお
こなわれ(ステップS3)、この制御ルーチンを終了す
る。
において、例えば、アクセル開度が零%であり、かつ、
車両が減速中であり、かつ、車速が所定値以下になって
いる状況、つまり車両が停止する直前であるような状況
であれば、ステップS1で肯定的に判断される。このよ
うな場合は、入力回転数センサ110の信号から算出さ
れる実入力回転数NIN が、閾値α1以上であるか否かが
判断される(ステップS4)。
和感を持つようなエンジン回転数に対応して設定され
る。この閾値α1は電子制御装置104に記憶されてい
る。なお、ロックアップクラッチ15が、係合または解
放またはスリップのいずれの状態に制御されているかに
より、無段変速機7の入力回転数とエンジン回転数との
対応関係が異なるため、ロックアップクラッチ15の係
合または解放またはスリップのそれぞれの状態に対応し
て、閾値α1を異ならせることもできる。このように、
ステップS4は、無段変速機7の変速比を、現在の変速
比から所定の変速比(例えば前進段で設定可能な最大変
速比)までダウンシフトした場合に、ドライバーが違和
感を持つようなエンジン回転数になるか否かを判断して
いるのである。
た場合は、フィードフォワード制御量を算出する(ステ
ップS5)。このフィードフォワード制御としては、車
両が停止する前に、無段変速機7の変速比を、例えば前
進段で設定可能な最大変速比にダウンシフトする制御が
挙げられる。このダウンシフトに際して目標となる変速
比、リニアソレノイドバルブ47の電流値などが算出さ
れる。この目標となる変速比およびリニアソレノイドバ
ルブ47の電流値が、フィードフォワード制御制御量に
相当する。
車両の状態を先取りして無段変速機7の変速比を制御す
るものである。ここで、フィードフォワード制御とフィ
ードバック制御とを比較すれば、フィードバック制御
は、目標入力回転数と実際の入力回転数との偏差に基づ
いて、その差が小さくなるように、無段変速機7の変速
比を制御するものである。これに対して、フィードフォ
ワード制御は、無段変速機7の実際の入力回転数が目標
入力回転数となるように、無段変速機7の変速比を予め
決められた値で制御するものである。すなわち、目標入
力回転数に基づいて変速比が定まり、その変速比に基づ
く制御量で無段変速機7が制御される。
に基づいてフィードフォワード制御がおこなわれ(ステ
ップS6)、この制御ルーチンを抜ける。したがって、
車両が停止直前にある状況において、ステップS4ない
しステップS6の制御がおこなわれた場合は、車両が停
止する前に、無段変速機7の変速比を、前進段で設定可
能な最大変速比まで確実にダウンシフトすることができ
る。このため、車両が停車後に再発進するにあたり、車
両の駆動力を充分な値に制御することができ、車両の発
進性を良好な状態に維持することができる。
に判断された場合は、ステップS2,S3に進む。つま
り、フィードフォワード制御を選択する要求があった場
合でも、強制的にフィードバック制御がおこなわれる。
このため、システムの故障または異常または外乱の少な
くとも一つにより、無段変速機7の変速比が、目標変速
比よりも大きな変速比に制御され、エンジン回転数が過
剰に上昇している場合は、ドライバーの意図しないダウ
ンシフトが抑制される。
に大きくなり、エンジン回転数が一層上昇することを防
止することができる。その結果、エンジン回転数が急激
に上昇してドライバーが違和感を持つことを回避するこ
とができる。なお、上記システムの異常としては、例え
ばリニアソレノイドバルブ47の故障、または電子制御
装置104のRAMの異常などが挙げられる。また、無
段変速機7の出力トルクがドライバーの意図に関わりな
く変化することを抑制できるとともに、ドライバーの違
和感が解消されてドライバビリティを良好に維持するこ
とができる。
の故障を判定するために設定される格別の制御ロジック
などを用いることなく、無段変速機7の実入力回転数に
基づいてフィードフォワード制御をフィードバック制御
に切り換えることができる。したがって、フィードフォ
ワード制御をおこなうための条件に、「システムの故障
または異常または外乱の少なくとも一つを判定するこ
と」を含める必要がなく、システム全体としての制御ロ
ジックがシンプルになり、制御の安定度が増す利点があ
る。
て、無段変速機7をダウンシフトさせる際の応答性を良
好にすることを目的としてフィードフォワード制御が要
求されている場合でも、ステップS4で肯定的に判断さ
れた場合は、フィードバック制御を選択して、無段変速
機7が不用意にダウンシフトされることを防止する場合
を例示しているが、無段変速機7の不用意なアップシフ
トを防止するために、図1の制御例を採用することもで
きる。具体的には、図1のステップS1でアップシフト
が発生しやすくなるようなフィードフォワード制御が要
求されている場合に、ステップS4で肯定的に判断され
た場合にフィードバック制御を選択して、無段変速機7
が不用意にアップシフトされることを防止する場合がこ
れに相当する。
行してステップS4をおこなうこと、またはステップS
5とステップS6との間でステップS4をおこなうこ
と、またはステップS6と並行してステップS4をおこ
なうこと、のうちの少なくとも一つを採用し、このステ
ップS4により肯定的に判断された場合に、ステップS
2,S3に進むように、その制御ルーチンの一部を変更
することもできる。
記のように図1の制御ルーチンの一部を変更した場合に
おける機能的手段と、この発明の構成との対応関係を説
明すれば、ステップS1ないしステップS6がこの発明
の制御選択手段に相当する。また、フィードバック制御
がこの発明の第1の変速制御態様に相当し、フィードフ
ォワード制御がこの発明の第2の変速制御態様に相当す
る。さらに、閾値α1がこの発明の所定回転数に相当す
る。なお、このように図1の制御ルーチンの一部を変更
した制御例も、請求項1の発明に対応する。
おいて、フィードフォワード制御量を算出する際に、シ
ステムの異常が発生した場合、例えば電子制御装置のR
AMの異常が発生した場合は、フィードフォワード制御
量が誤算出されることになる。そして、このように誤算
出されたフィードフォワード制御量に基づいて、無段変
速機の変速比が制御されると、不用意なダウンシフトが
発生する。その結果、エンジンブレーキ力が強められて
急激に減速度が増加し、運転者が違和感を持つ可能性が
ある。このような不都合を解消するための制御例を、図
4のフローチャートに基づいて説明する。図4の制御例
は、請求項2および3の発明に対応している。
バック制御量QFB が算出される(ステップS21)。こ
のステップS21でおこなわれるフィードバック制御量
の算出方法は、図1のステップS2でおこなわれるフィ
ードバック制御量の算出方法と同様である。ついで、フ
ィードフォワード制御要求があるか否かが判断される
(ステップS22)。このステップS22で用いられる
判断基準は、図1のステップS1で用いられる判断基準
と同様である。このステップS22で肯定的に判断され
た場合は、フィードフォワード制御量QFF が算出される
(ステップS23)。このステップS23でおこなわれ
フィードフォワード制御量の算出方法は、図1のステッ
プS5でおこなわれるフィードフォワード制御量の算出
方法と同様である。
ードフォワード制御量QFF との差の絶対値が、基準値α
2未満であるか否かが判断される(ステップS23)。
基準値α2は、予め電子制御装置104に記憶されてい
る。このステップS23で否定的に判断された場合はフ
ィードフォワード制御を実行し(ステップS25)、こ
の制御ルーチンを終了する。
判断された場合、またはステップS24で肯定的に判断
された場合は、フィードバック制御を実行し(ステップ
S26)、この制御ルーチンを終了する。このように、
図4の制御例においては、フィードフォワード制御を選
択する場合にも、フィードバック制御量が並行して算出
され、かつ、フィードフォワード制御量の算出値とフィ
ードバック制御量の算出値とが常時比較され、2つの算
出値の差が基準値α2を越えている場合は、フィードフ
ォワード制御を禁止してフィードバック制御が実行され
る。
ドフォワード制御の方が、変速比が変化しやすい特性を
備えている。したがって、フィードフォワード制御量を
算出する際に、システムの異常が発生した場合、例えば
電子制御装置のRAMの異常が発生して、フィードフォ
ワード制御量が誤算出された場合は、フィードバック制
御がおこなわれるため、ドライバーの意図しない不用意
なダウンシフトが抑制される。その結果、エンジンブレ
ーキ力が強められて急激に減速度が増加し、かつ、ドラ
イバーが違和感を持つという事態を、未然に防止するこ
とができ、ドライバビリティが向上する。
ード制御量が誤算出されたか否かを、格別の制御ロジッ
クにより判定することなく、フィードフォワード制御量
とフィードバック制御量との比較結果に基づいて判定し
ている。このフィードバック制御量は、ステップS22
で否定的に判断された場合に用いるために、元々算出さ
れているものである。したがって、フィードフォワード
制御量が誤算出されたか否かを判定するために、格別の
制御ロジックを用いる必要が無く、システム全体の制御
ロジックを簡略化することができる。
いて、無段変速機7のダウンシフトが発生しやすくなる
変速特性を備えたフィードフォワード制御が要求されて
いる場合でも、ステップS24で肯定的に判断された場
合は、フィードバック制御を選択して、無段変速機7が
不用意にダウンシフトされることを防止する場合を例示
しているが、無段変速機7の不用意なアップシフトを防
止するために、図1の制御例を採用することもできる。
具体的には、図4のステップS22において、無段変速
機7のアップシフトが発生しやすい変速特性を得ること
を目的としてフィードフォワード制御が要求されている
場合に、ステップS24で肯定的に判断された場合にフ
ィードバック制御を選択して、無段変速機7が不用意に
アップシフトされることを防止する場合がこれに相当す
る。
明の構成との対応関係を説明すれば、ステップS21な
いしステップS26がこの発明の並行処理手段に相当す
る。また、フィードバック制御がこの発明の第1の変速
制御態様に相当し、フィードフォワード制御がこの発明
の第2の変速制御態様に相当する。さらに、フィードフ
ォワード制御量の算出値およびフィードフォワード制御
量の算出値のうち、リニアソレノイドバルブ47の電流
値が、この発明におけるアクチュエータの制御状態の算
出値に相当する。
いて、無段変速機の目標回転数を算出するためのロジッ
クが切り換えられる場合、例えばフィードバック制御と
フィードフォワード制御とで切り換えがおこなわれる場
合について説明する。このように制御態様が切り換えら
れると、無段変速機の目標入力回転数の初期値が設定さ
れる。この初期値を設定する際に、目標入力回転数とし
て、制御態様の切り換え時における無段変速機の実際の
入力回転数を選択する場合がある。このような目標入力
回転数の設定方法は、例えば、異なる変速特性を備えた
変速態様同士のの切り換えに際して、不用意な変速が生
じることを防止する目的でおこなわれる。
にノイズ(例えば入力回転数センサの信号パルスのノイ
ズ)が発生し、実際の入力回転数よりも高回転数の入力
回転数が算出された場合に、この入力回転数を目標入力
回転数として選択すると、不用意なダウンシフトが生じ
る問題がある。そこで、このような問題に対処するため
の制御例を、図5のフローチャートに基づいて説明す
る。まず、入力回転数センサ110の信号から得られる
データに基づいて、入力回転数NIN をなまし処理したな
まし値NINSM を算出する。このなまし処理の具体的な方
法としては、例えば、複数のデータを平均化する方法
と、現時点における複数のデータが目標入力回転数に与
える影響の割合を個々のデータ毎に判断し、各データに
重み付けをおこなって平均化する方法などが挙げられ
る。
切り換えをおこなうか否か、具体的には、フィードフォ
ワード制御とフィードバック制御との切り換えをおこな
うか否かが判断される(ステップS32)。このステッ
プS32で用いる判断基準は、図1のステップS1で用
いる判断基準と同様である。ステップS32で肯定的に
判断された場合は、目標入力回転数NINTとしてなまし値
NINSM を選択し(ステップS33)、この制御ルーチン
を終了する。これに対して、ステップS32で否定的に
判断された場合は、そのまま制御ルーチンを終了する。
例を図6に示す。図6は、時刻t1で目標入力回転数NI
NTの算出態様の切換えがおこなわれる際に、破線で示す
ように回転数が急激に上昇するような入力回転数NIN の
ノイズが発生した場合を示す。しかしながら、この実施
形態のように、なまし値NINSM を目標入力回転数NINTと
して設定すれば、時刻t1以前から時刻t1以後に亘
り、目標入力回転数NINTがほぼ一定になる。つまり、目
標入力回転数NINTの算出態様の切換えがおこなわれた場
合でも、目標入力回転数NINTの算出態様の切換えの前後
における無段変速機7の変速比がほぼ一定に制御され、
かつ、目標入力回転数NINTの算出態様の切換えの前後に
おける実際の入力回転数NIN もほぼ一定になる。
態様の切り換えに際して、なまし処理をおこなわない比
較例のタイムチャートを図7に示す。この比較例におい
ては、目標入力回転数NINTの算出態様の切り換えにとも
ない、破線で示すように回転数が急激に上昇するような
入力回転数NIN のノイズが発生すると、このノイズに相
当する入力回転数NIN が、時刻t1以後の目標入力回転
数NINTとして設定されている。このため、目標入力回転
数NINTの算出態様の切り換えにともない、無段変速機の
変速比が急激に大きくなるような制御、つまりダウンシ
フトが発生し、時刻t2でダウンシフトが終了してい
る。したがって、実際の入力回転数NIN は、時刻t1以
降は急激に上昇し、かつ、時刻t2以後はほぼ一定に制
御される。
態においては、目標入力回転数NINTの算出態様の切り換
え、具体的にはフィードバック制御とフィードフォワー
ド制御との切り換えに際して、切り換え後の制御態様に
おける目標入力回転数の初期値として、実際の入力回転
数をなまし処理した値を選択している。このため、制御
態様の切り換えに際して、入力回転数センサ111の信
号にノイズが発生していた場合でも、不用意なダウンシ
フトを抑制することができる。
様の切り換えにともない、入力回転数NIN が急激に上昇
するようなノイズが発生した場合について説明している
が、制御態様の切り換えにともない、入力回転数NIN が
急激に低下するようなノイズが発生した場合に対して
も、図5の制御例を用いることができる。この場合は、
制御態様の切り換えにともなうアップシフトが抑制され
る。
明の構成との対応関係を説明すれば、ステップS31な
いしステップS33がこの発明のなまし処理手段に相当
する。また、ステップS32の説明で述べたフィードバ
ック制御およびフィードフォワード制御が、この発明の
複数の変速制御態様に相当し、なまし処理値NINSM がこ
の発明の補正入力回転数に相当する。
変速機の変速制御に適用することもできる。このトロイ
ダル式の無段変速機とは、中空凹面(トロイダル形状の
面)を有する入力ディスクおよび出力ディスクと、各デ
ィスクのトロイダル形状の面に対して、ガラス状に固化
するオイルを介してトルク伝達可能に接続される円板形
状のパワーローラと、このパワーローラの動作を制御す
るアクチュエータとを備えたものである。このトロイダ
ル式の無段変速機においては、ガラス状のオイルとパワ
ーローラとの接触半径を制御することにより、その変速
比が制御される。
れば、無段変速機の入力回転数が、駆動力源の特性に基
づいて求められる所定回転数になった場合は、駆動力要
求が所定状態であっても第1の変速制御態様が選択され
る。したがって、無段変速機の変速に基づく入力回転数
の変化が、駆動力源の回転数に関連する特性に影響を及
ぼす可能性がある状況においては、無段変速機の変速が
抑制されて、駆動力源に悪影響が及ぶことを未然に回避
することができる。また、無段変速機の出力トルクがド
ライバーの意図に関わりなく変化することを抑制できる
とともに、ドライバーの違和感が解消されてドライバビ
リティを良好に維持することができる。
態様から第2の変速制御態様への切り換えを円滑、か
つ、瞬時におこなうことができ、無段変速機の不要な変
速が抑制される。したがって、無段変速機の出力トルク
がドライバーの意図に関わりなく変化することを抑制で
きるとともに、ドライバーの違和感が解消されてドライ
バビリティを良好に維持することができる。
態様に対応するアクチュエータの動作状態の算出値と、
第2の変速制御態様に対応するアクチュエータの動作状
態の算出値とが異なる場合に、第1の変速制御態様が選
択されて請求項2の発明と同様の効果を得られる。
切り換え時に、無段変速機の実際の入力回転数の算出値
にノイズが発生した場合でも、そのノイズに相当する目
標入力回転数が選択されることを回避でき、不要な変速
が抑制される。したがって、無段変速機の出力トルクが
ドライバーの意図に関わりなく変化することを抑制でき
るとともに、ドライバーの違和感が解消されてドライバ
ビリティを良好に維持することができる。
ある。
スケルトン図である。
ク図である。
である。
である。
る。
ートである。
ノイドバルブ、 104…電子制御装置。
Claims (4)
- 【請求項1】 駆動力源の出力側に連結された無段変速
機の入力回転数と、車両に対する駆動力要求から求めら
れる目標入力回転数とを比較し、その差を打ち消すよう
に前記無段変速機の変速比を調節する第1の変速制御態
様と、前記無段変速機の入力回転数が前記目標入力回転
数となるように、前記無段式変速機の変速比を予め決め
られた値で制御する第2の変速制御態様とを切り換え可
能な無段変速機の変速制御装置において、 前記無段変速機の入力回転数が、前記駆動力源の回転数
に関連する特性から求められる所定回転数になった場合
は、前記第1の変速制御態様を選択する制御選択手段を
備えていることを特徴とする無段変速機の変速制御装
置。 - 【請求項2】 駆動力源の出力側に連結された無段変速
機の入力回転数と、車両に対する駆動力要求から求めら
れる目標入力回転数とを比較し、その差を打ち消すよう
に前記無段変速機の変速比を調節する第1の変速制御態
様と、前記無段変速機の入力回転数が前記目標入力回転
数となるように、前記無段式変速機の変速比を予め決め
られた値に制御する第2の変速制御態様とを切り換え可
能な無段変速機の変速制御装置において、 前記第2の変速制御が選択されている際に、前記第1の
変速制御態様に対応する前記アクチュエータの制御状態
を算出する並行処理手段を備えていることを特徴とする
無段変速機の変速制御装置。 - 【請求項3】 前記並行制御手段は、前記第1の変速制
御態様に対応する前記アクチュエータの制御状態の算出
値と、前記第2の変速制御態様に対応する前記アクチュ
エータの制御状態の算出値とが異なる場合は、前記第1
の変速制御態様を選択する機能を備えていることを特徴
とする請求項2に記載の無段変速機の変速制御装置。 - 【請求項4】 無段変速機の入力回転数を目標入力回転
数に近づけるように、前記無段変速機の変速比を制御す
る際に、前記目標入力回転数を算出するために選択的に
切り換え可能であり、かつ、その変速特性が異なる複数
の変速制御態様を備えた無段変速機の変速制御装置にお
いて、 前記変速制御態様の切り換え時に選択する目標入力回転
数として、前記無段変速機の実際の入力回転数の算出値
をなまし処理して得られた補正入力回転数を選択するな
まし処理手段を備えていることを特徴とする無段変速機
の変速制御装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2000057725A JP4329210B2 (ja) | 2000-03-02 | 2000-03-02 | 無段変速機の変速制御装置 |
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JP2006226513A (ja) * | 2005-02-21 | 2006-08-31 | Toyota Motor Corp | ベルト式無段変速機の変速制御装置 |
JP2006242250A (ja) * | 2005-03-02 | 2006-09-14 | Toyota Motor Corp | ベルト式無段変速機の変速制御装置 |
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-
2000
- 2000-03-02 JP JP2000057725A patent/JP4329210B2/ja not_active Expired - Fee Related
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