JP2000097301A - 自動変速機の変速制御装置 - Google Patents

自動変速機の変速制御装置

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JP2000097301A
JP2000097301A JP10271192A JP27119298A JP2000097301A JP 2000097301 A JP2000097301 A JP 2000097301A JP 10271192 A JP10271192 A JP 10271192A JP 27119298 A JP27119298 A JP 27119298A JP 2000097301 A JP2000097301 A JP 2000097301A
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雅人 古閑
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充 渡辺
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 運転者の変速要求に応じた変速時定数を算出
する。 【解決手段】 到達変速比算出部73は、スロットル開
度及び車速から所定のマップを検索して到達変速比i*
を算出する。目標変速比算出部75は、この到達変速比
* を実現するための目標変速比Ratio0を算出す
る。変速時定数算出部は、到達変速比i* と目標変速比
Ratio0の偏差を算出し、この偏差と予め設定され
た値とを比較して、運転者の変速要求に応じた時定数算
出モードを設定し、この時定数算出モードに基づいて、
到達変速比i* に対する変速の応答性を決定して変速速
度を設定するための第1及び第2変速時定数Tg1,T
g2を算出する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、実際の変速比が運
転状態に応じて設定した変速比に近づくように目標変速
比を設定して変速制御を行うようにした、無段変速機を
含む自動変速機の変速制御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】Vベルト式無段変速機や、トロイダル型
無段変速機に代表される無段変速機を含む自動変速機
は、例えば、特開平5-126239号公報に記載されているう
ように、エンジン要求負荷、車速等の走行条件から目標
変速比を求め、実変速比が所定の応答を以てこの目標変
速比に達するように変速制御されるのが通常である。
【0003】したがって、無段変速機について説明する
と、運転者がアクセルペダルを踏み込んでエンジン要求
負荷を増大させるような加速時には、目標変速比が大き
くなる(低速側の変速比になる)ように変更され、無段
変速機は、このように大きくされた目標変速比に向かっ
て無段階にダウンシフト変速される。それに対して、運
転者がアクセルペダルを戻してエンジン要求負荷を低下
させるような低負荷時には、目標変速比が小さくなる
(高速側の変速比になる)ように変更され、無段変速機
は、このように小さくされた目標変速比に向かって無段
階にアップシフト変速される。なお、このような変速制
御を行うに当たり、到達変速比に対する変速の応答性を
決定して変速速度を設定するための変速時定数が算出さ
れ、変速時のショックを緩和するようにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
自動変速機の変速制御装置では、このような変速時定数
は運転者の変速要求に応じて決定されていない。したが
って、変速時定数が、アクセルペダル操作速度に関係な
く一定になるように設定される。その結果、時定数が小
さい場合、アクセルペダル操作速度が速い、すなわち、
アクセルペダルの急踏み込み時及び急足戻し時には、通
常の有段自動変速機では生じないトルクシフトなどの外
乱による異常変速が発生し、変速初期に目標変速比に追
従することができず、高速側の変速比又は低速側の変速
比となる際の変速ショックを緩和することができなくな
るという不都合がある。また、変速時定数が大きい場
合、アクセルペダル操作速度が速くない、すなわち、ア
クセルペダルの通常の踏み込み時及び通常の足戻し時に
は、変速ショックの緩和よりも応答が重視されるため応
答の悪い変速となるという不都合がある。
【0005】本発明のうち請求項1記載の自動変速機の
変速制御装置は、運転者の変速要求に応じた変速時定数
を算出することを目的とする。
【0006】本発明のうち請求項2記載の自動変速機の
変速制御装置は、スロットル開度及び/又はアイドル状
態に応じた変速時定数を算出することを目的とする。
【0007】本発明のうち請求項3又は4記載の自動変
速機の変速制御装置は、ドライバの操作状態及び/又は
車両の走行状態にかかわる二つ以上のパラメータを考慮
した変速時定数を算出することを目的とする。
【0008】本発明のうち請求項5又は6記載の自動変
速機の変速制御装置は、アクセルペダルの操作状態に応
じた変速時定数を算出することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明のうち請求項1記
載の自動変速機の変速制御装置は、ドライバの操作状態
及び/又は車両の走行状態に基づき到達変速比を設定す
る到達変速比設定手段と、到達変速比に対して実際の変
速比が所定の変速速度で変化するように目標変速比を設
定する目標変速比設定手段とを有し、実際の変速比が到
達変速比になるように制御する自動変速機の変速制御装
置において、到達変速比と目標変速比との偏差を算出す
る偏差算出手段と、算出された偏差に基づいてドライバ
の変速要求に応じた時定数算出モードを設定するモード
設定手段と、時定数算出モードに基づいて目標変速比を
決定する変速速度を設定するための変速時定数を算出す
る時定数設定手段とを設けたことを特徴とするものであ
る。
【0010】本発明のうち請求項2記載の自動変速機の
変速制御装置は、前記モード設定手段により設定された
時定数算出モードに基づくマップから基本時定数を算出
し、前記時定数設定手段により前記基本時定数とスロッ
トル開度及び/又はアイドル状態とに基づいて変速時定
数を算出することを特徴とするものである。
【0011】本発明のうち請求項3記載の自動変速機の
変速制御装置は、前記変速時定数を、前記基本時定数に
ドライバの操作状態及び/又は車両の走行状態にかかわ
る少なくとも二つのパラメータを乗算して算出するよう
に構成したことを特徴とするものである。
【0012】本発明のうち請求項4記載の自動変速機の
変速制御装置は、前記少なくとも二つのパラメータが、
車両のセレクトレバーの操作によるレンジの変化に関す
るパラメータ、エンジンの出力トルクに関するパラメー
タ、車速に関するパラメータ、アクセルペダルの操作状
態に応じたパラメータのうちの少なくとも二つとなるよ
うに構成したことを特徴とするものである。
【0013】本発明のうち請求項5記載の自動変速機の
変速制御装置は、前記時定数算出モードがアクセルペダ
ルの操作状態に応じたモードとなるように構成したこと
を特徴とするものである。
【0014】本発明のうち請求項6記載の自動変速機の
変速制御装置は、アクセルペダル操作速度の変更に従っ
て前記変速時定数を変更して、変速速度を速くし又は遅
くするように構成したことを特徴とするものである。
【0015】
【発明の効果】本発明のうち請求項1記載の自動変速機
の変速制御装置によれば、到達変速比設定手段がドライ
バの操作状態及び/又は車両の走行状態に基づき到達変
速比を設定するとともに、目標変速比設定手段が到達変
速比に対して実際の変速比が所定の変速速度で変化する
よう目標変速比を設定する。その後、偏差算出手段が、
到達変速比と目標変速比との偏差を算出し、モード設定
手段が、算出された偏差に基づいてドライバの変速要求
に応じた時定数算出モードを設定する。その後、時定数
設定手段が、時定数算出モードに基づいて目標変速比を
決定する変速速度を設定するための変速時定数を算出す
る。
【0016】このように、運転者の変速要求に応じて変
速時定数を算出することによって、運転者の要求に応じ
た変速動作が行われるようになる。例えば、アクセルペ
ダルの急踏み込み時及び急足戻し時には変速ショックが
十分緩和されるように変速時定数が設定され、それに対
して、アクセルペダルの通常の踏み込み時及び通常の足
戻し時には応答が優先された変速が行われるような変速
時定数が設定されるようになる。
【0017】本発明のうち請求項2記載の自動変速機の
変速制御装置によれば、モード設定手段により設定され
た時定数算出モードに基づくマップから基本時定数を算
出し、時定数設定手段により基本時定数とスロットル開
度及び/又はアイドル状態とに基づいて変速時定数を算
出する。
【0018】このように、スロットル開度及び/又はア
イドル状態に関する基本時定数に基づいて変速時定数を
算出することによって、スロットル開度及び/又はアイ
ドル状態に応じて適切な変速時定数を算出することがで
きる。
【0019】本発明のうち請求項3記載の自動変速機の
変速制御装置によれば、変速時定数を、基本時定数にド
ライバの操作状態及び/又は車両の走行状態にかかわる
少なくとも二つのパラメータを乗算して算出する。この
ように少なくとも二つのパラメータを乗算することによ
って、ドライバの操作状態及び/又は車両の走行状態を
考慮した良好な変速時定数を算出することができる。
【0020】本発明のうち請求項4記載の自動変速機の
変速制御装置によれば、少なくとも二つのパラメータ
が、運転者のセレクトレバーの操作によるレンジの変化
に関するパラメータ、エンジンの出力トルクに関するパ
ラメータ、車速に関するパラメータ、アクセルペダルの
操作状態に応じたパラメータのうちの少なくとも二つと
なるようにする。したがって、運転者のセレクトレバー
の操作によるレンジの変化、エンジンの出力トルク、車
速、アクセルペダルの操作状態のうちの少なくとも二つ
を考慮した更に良好な変速時定数を算出することができ
る。
【0021】本発明のうち請求項5記載の自動変速機の
変速制御装置によれば、時定数算出モードがアクセルペ
ダルの操作状態に応じたモードとなるようにする。した
がって、時定数算出モードは、少なくとも、アクセルペ
ダルの急踏み込みモードと、急足戻しモードと、通常踏
み込みモードと、通常足戻しモードと、それ以外のモー
ドとを有するようになる。このようにアクセルペダルの
操作状態に応じたモードを設定することによって、アク
セルペダルの操作状態に応じた変速時定数を算出するこ
とができる。
【0022】本発明のうち請求項6記載の自動変速機の
変速制御装置によれば、アクセルペダル操作速度の変更
に従って変速時定数を変更して、変速速度を速くし又は
遅くする。これによって、アクセルペダルの急踏み込み
時及び急足戻し時には変速ショックの緩和が優先される
ように変速され、アクセルペダルの通常の踏み込み時及
び通常の足戻し時には応答が優先されるように変速され
るようにすることができる。その結果、運転者の変速速
度に応じた変速操作が行われるようになる。
【0023】
【発明の実施の形態】本発明による自動変速機の変速制
御装置を、図面を参照して詳細に説明する。図1及び図
2は、本発明による自動変速機の変速制御装置を具える
トロイダル型無段変速機を示し、図1は同トロイダル型
無段変速機の縦断側面図、図2は同じくその縦断正面図
である。
【0024】先ず、無段変速機の主要部であるトロイダ
ル伝動ユニットを説明すると、これは、図示しないエン
ジンからの回転を伝達される入力軸20を具え、この入
力軸は、図1に明示するように、エンジンから遠い端部
を変速機ケース21内に軸受22を介して回転自在に支
持し、中央部を変速機ケース21の中間壁23内に軸受
24及び中空出力軸25を介して回転自在に支持する。
入力軸20上には入出力コーンディスク1,2をそれぞ
れ回転自在に支持し、これら入出力コーンディスクを、
トロイド曲面1a,2aが相互に対向するよう配置す
る。そして入出力コーンディスク1,2の対向するトロ
イド曲面間には、入力軸20を挟んでその両側に配置し
た一対のパワーローラ3を介在させ、これらパワーロー
ラを入出力コーンディスク1,2間に挟圧するために、
以下の構成を採用する。
【0025】すなわち、入力軸20の軸受け(22)端
部にローディングナット26を螺合し、このローディン
グナットにより抜け止めして入力軸20上に回転係合さ
せたカムディスク27と、入力コーンディスク1のトロ
イド曲面1aから遠い端面との間にローディングカム2
8を介在させ、このローディングカムを介して、入力軸
20からカムディスク27への回転が入力コーンディス
ク1に伝達されるようになす。ここで、入力コーンディ
スク1の回転は両パワーローラ3の回転を介して出力コ
ーンディスク2に伝わり、この伝動中ローディングカム
28は伝達トルクに比例したスラストを発生して、パワ
ーローラ3を入出力コーンディスク1,2間に挟圧し、
上記の動力伝達を可能にする。
【0026】出力コーンディスク2は出力軸25に楔着
し、この軸上に出力歯車29を一体回転するよう嵌着す
る。出力軸25は更に、ラジアル兼スラスト軸受30を
介して変速機ケース21の端蓋31内に回転自在に支持
し、この端蓋31内には別にラジアル兼スラスト軸受3
2を介して入力軸20を回転自在に支持する。ここで、
ラジアル兼スラスト軸受30,32はスペーサ33を介
して相互に接近し得ないよう突き合わせ、また相互に遠
去かる方向へも相対変位不能になるよう、対応する出力
歯車29及び入力軸20に対し軸線方向に衝接させる。
かくて、ローディングカム28によって入出力コーンデ
ィスク1,2間に作用するスラストは、スペーサ33を
挟むような内力となり、変速機ケース21に作用するこ
とがない。
【0027】各パワーローラ3は図2にも示すように、
トラニオン41に回転自在に支持し、このトラニオンは
各々、上端を球面継手42によりアッパリンク43の両
端に回転自在及び揺動自在に、また下端を球面継手44
によりロアリンク45の両端に回転自在及び揺動自在に
連結する。そして、アッパリンク43及びロアリンク4
5は中央を球面継手46,47により変速機ケース21
に上下方向揺動可能に支持し、両トラニオン41を相互
逆向きに同期して上下動させ得るようにする。
【0028】このように両トラニオン41を相互逆向き
に同期して上下動させることによって変速を行う変速制
御装置を、図2に基づいて説明する。各トラニオン41
には、これらを個々に上下方向へストロークさせるため
のピストン6を設け、両ピストン6の両側にそれぞれ上
方室51,52及び下方室53,54を画成する。そし
て両ピストン6を相互逆向きにストローク制御するため
に、変速制御弁5を設置する。ここで、変速制御弁5は
スプール型の内弁体5aとスリーブ型の外弁体5bとを
相互に摺動自在に嵌合して具え、外弁体5bを弁外筐5
cに摺動自在に嵌合して構成する。
【0029】上記変速制御弁5は、入力ポート5dを圧
力源55に接続し、一方の連絡ポート5eをピストン室
51,54に、また他方の連絡ポート5fをピストン室
52,53にそれぞれ接続する。そして内弁体5aを、
一方のトラニオン41の下端に固着したプリセスカム7
のカム面に、ベルクランク型の変速レバー8を介して共
働させ、外弁体5bを変速アクチュエータとしてのステ
ップモータ4に、ラックアンドピニオン型式で駆動係合
させる。
【0030】変速制御弁5の操作指令は、アクチュエー
タ駆動位置指令Astep(ステップ位置指令)に応動
するアクチュエータ(ステップモータ)4がラックアン
ドピニオンを介し外弁体5bにストロークとして与える
こととする。この操作指令で変速制御弁5の外弁体5b
が内弁体5aに対し相対的に中立位置から例えば図2の
位置に変位されて変速制御弁5が開く時、圧力源55か
らの流体圧(ライン圧PL )が室52,53に供給され
る一方、他の室51,54がドレンされ、また変速制御
弁5の外弁体5bが内弁体5aに対し相対的に中立位置
から逆方向に変位されて変速制御弁5が開く時、圧力源
55からの流体圧が室51,54に供給される一方、他
の室52,53がドレンされ、両トラニオン41が流体
圧でピストン6を介して図中、対応した上下方向へ相互
逆向きに変位されるものとする。これにより両パワーロ
ーラ3は、回転軸線O1 が入出力コーンディスク1,2
の回転軸線O2 と交差する図示位置からオフセット(オ
フセット量y)されることになり、該オフセットにより
パワーローラ3は入出力コーンディスク1,2からの首
振り分力で、自己の回転軸線O1 と直行する首振り軸線
3 の周りに傾転(傾転角φ)されて無段変速を行うこ
とができる。
【0031】このような変速中、一方のトラニオン41
の下端に結合したプリセスカム7は、変速リンク8を介
して、トラニオン41及びパワーローラ3の上述した上
下動(オフセット量y)及び傾転角φを変速制御弁5の
内弁体5aに機械的にxで示すようにフィードバックさ
れる。そして上記無段変速により、ステップモータ4へ
のアクチュエータ駆動位置指令Astepに対応した変
速比指令値が達成される時、上記のプリセスカム7を介
した機械的フィードバックが変速制御弁5の内弁体5a
をして、外弁体5bに対し相対的に初期の中立位置に復
帰させ、同時に、両パワーローラ3は、回転軸線O1
入出力コーンディスク1,2の回転軸線O2 と交差する
図示位置に戻ることで、上記変速比指令値の達成状態を
維持することができる。
【0032】なお、パワーローラ傾転角φを変速比指令
値に対応した値にすることが制御の狙いであるから、基
本的にプリセスカム7はパワーローラ傾転角φのみをフ
ィードバックすればよいことになるが、ここでパワーロ
ーラオフセット量yをもフィードバックする理由は、変
速制御が振動的になるのを防止するダンピング効果を与
えて、変速制御のハンチング現象を回避するためであ
る。
【0033】ステップモータ4へのアクチュエータ駆動
位置指令Astepは、コントローラ61によって決定
される。このためにコントローラ61には図2に示すよ
うに、エンジンスロットル開度TVOを検出するスロッ
トル開度センサ62からの信号、車速VSPを検出する
車速センサ63からの信号、入力コーンディスク1の回
転数Ni (エンジン回転数Ne でもよい)を検出する入
力回転センサ64からの信号、出力コーンディスク2の
回転数No を検出する出力回転センサ65からの信号、
変速機作動油温TMPを検出する油温センサ66からの
信号、前記油圧源55からのライン圧PLを検出する
(通常は、ライン圧PL をコントローラ61で制御する
からコントローラ61の内部信号から検知する)ライン
圧センサ67からの信号、エンジン回転数Ne を検出す
るエンジン回転センサ68からの信号、インヒビタスイ
ッチ60からのレンジ情報についての信号、UP/DO
WNスイッチ69からのUP/DOWN情報についての
信号、モード選択スイッチ70からの選択モード信号、
エンジン制御装置310からのトルクダウン許可信号、
アンチスキッド制御装置(ABS)320からのABS
制御信号、トラクションコントロール装置(TCS)3
30からのTCS制御信号及び定速走行装置340から
のASCDクルーズ信号をそれぞれ入力する。
【0034】コントローラ61は、上記の各種入力情報
を基にして以下の演算によってステップモータ4へのア
クチュエータ駆動位置指令Astep(変速指令値)を
決定するものとする。このために本実施の形態では、コ
ントローラ61を図3に示すように構成し、先ず変速マ
ップ選択部71は図2のセンサ66で検出した油温TM
Pや、排気浄化触媒の活性化運転中か否かなど、各種条
件に応じて変速マップを選択する。
【0035】到達入力回転数算出部72は、このように
して選択された変速マップが例えば図4に示すようなも
のである場合について説明すると、図2のセンサ62,
63でそれぞれ検出したスロットル開度TVO及び車速
VSPから、同図の変速線図に対応した変速マップをも
とに、現在の運転状態での定常的な目標入力回転数とす
べき到達入力回転数Ni * を検索して求める。到達変速
比演算部73は、到達入力回転数Ni * を図2のセンサ
65で検出した変速機出力回転数No で除算することに
よって、到達入力回転数Ni * に対応する定常的な目標
変速比である到達変速比i* を求める。
【0036】変速時定数算出部74は、選択レンジ(前
進通常走行レンジD、前進スポーツ走行レンジDS )、
車速VSP、スロットル開度TVO、エンジン回転数N
e 、アクセルペダル操作速度、トルクダウン制御装置
(図示せず)からのトルクダウン量に関する信号及びト
ルクダウン許可信号、アンチスキッド制御信号、トラク
ション制御信号、低速走行信号、後に説明する目標変速
比Ratio0との変速比偏差RtoERR、などの各
種条件に応じて変速制御の第1変速時定数Tg1及び第
2変速時定数Tg2を決定するとともに、到達変速比i
* と目標変速比Ratio0との偏差Eipを算出する。
ここでトロイダル型無段変速機の2次的な遅れ系に対応
するために決定される第1変速時定数Tg1及び第2変
速時定数Tg2は、到達変速比i* に対する変速の応答
性を決定して変速速度を定めるためのもので、目標変速
比算出部75は、到達変速比i* を第1変速時定数Tg
1及び第2変速時定数Tg2で定めた変速応答をもって
実現するための過渡的な時時刻々の目標変速比Rati
o0及び中間変速比Ratio00をそれぞれ算出し、
目標変速比Ratio0のみを出力する。
【0037】入力トルク算出部76は、周知の方法によ
って変速機入力トルクTi を求めるものであり、先ずス
ロットル開度TVO及びエンジン回転数Ne からエンジ
ン出力トルクを求め、次いでトルクコンバータの入出力
回転数(Ne ,Ni )比である速度比からトルクコンバ
ータのトルク比tを求め、最後にエンジン出力トルクに
トルク比tを乗じて変速機入力トルクTi を算出する。
トルクシフト補償変速比算出部77は、過渡的な上記目
標変速比Ratio0及び当該変速機入力トルクTi
ら、トロイダル型無段変速機に特有なトルクシフト(変
速比の不正)をなくすためのトルクシフト補償変速比T
Srtoを算出する。
【0038】ここで、トロイダル型無段変速機のトルク
シフトを補足説明すると、トロイダル型無段変速機の伝
動中には、既に説明したようにしてパワーローラ3を入
出力コーンディスク1,2間に挟圧することからトラニ
オン41の変形が発生し、これによりこのトラニオンの
下端におけるプリセスカム7の位置が変化してプリセス
カム7及び変速リンク8からなる機械的フィードバック
系の系路長変化を惹起し、これによって上記トルクシフ
トを発生させる。したがって、トロイダル型無段変速機
のトルクシフトは、目標変速比Ratio0及び変速機
入力トルクTi によって異なり、トルクシフト補償変速
比算出部77は、これらの2次元マップからトルクシフ
ト補償変速比TSrtoを検索によって求める。
【0039】実変速比算出部78は、変速機入力回転数
i を図2のセンサ65で検出した変速機出力回転数N
o で除算することによって、実変速比Ratioを算出
する。変速比偏差算出部79は、上記目標変速比Rat
io0から実変速比Ratioを差し引いて、両者間に
おける変速比偏差RtoERR(=Ratio0−Ra
tio)を求める。
【0040】第1フィードバック(FB)ゲイン算出部
80は、変速比偏差RtoERRに応じた周知のPID
制御(Pは比例制御、Iは積分制御、Dは微分制御)に
よる変速比フィードバック補正量を算出する時に用いら
れ、それぞれの制御のフィードバックゲインのうち、変
速機入力回転数Ni 及び車速VSPに応じて決定すべき
第1の比例制御用フィードバックゲインfbpDATA
1、積分制御用フィードバックゲインfbiDATA
1、及び微分制御用フィードバックゲインfbdDAT
A1を求める。これら第1のフィードバックゲインfb
pDATA1,fbiDATA1,fbdDATA1
は、変速機入力回転数Ni 及び車速VSPの2次元マッ
プとして予め定めておき、このマップを基に変速機入力
回転数Ni 及び車速VSPから検索によって求めるもの
とする。
【0041】第2フィードバック(FB)ゲイン算出部
81は、上記PID制御による変速比フィードバック補
正量を算出する時に用いるフィードバックゲインのう
ち、変速機作動油温TMP及びライン圧PL に応じて決
定すべき第2の比例制御用フィードバックゲインfbp
DATA2、積分制御用フィードバックゲインfbiD
ATA2、及び微分制御用フィードバックゲインfbd
DATA2をそれぞれ求め、これら第2のフィードバッ
クゲインfbpDATA2,fbiDATA2,fbd
DATA2は、作動油温TMP及びライン圧PL の2次
元マップとして予め定めておき、このマップを基に作動
油温TMP及びライン圧PL から検索により求めるもの
とする。
【0042】フィードバックゲイン算出部83は、上記
第1のフィードバックゲイン及び第2のフィードバック
ゲインを対応するもの同士掛け合わせて、比例制御用フ
ィードバックゲインfbpDATA(=fbpDATA
1×fbpDATA2)、積分制御用フィードバックゲ
インfbiDATA(=fbiDATA1×fbiDA
TA2)、及び微分制御用フィードバックゲインfbd
DATA(=fbdDATA1×fbdDATA2)を
求める。
【0043】PID制御部84は、以上のようにして求
めたフィードバックゲインを用い、変速比偏差RtoE
RRに応じたPID制御による変速比フィードバック補
正量FBrtoを算出するために、先ず比例制御による
変速比フィードバック補正量をRtoERR×fbpD
ATAにより求め、次いで積分制御による変速比フィー
ドバック補正量を∫RtoERR×fbiDATAによ
り求め、更に微分制御による変速比フィードバック補正
量を(d/dt)RtoERR×fbdDATAにより求
め、最後にこれら3者の和値をPID制御による変速比
フィードバック補正量FBrto(=RtoERR×f
bpDATA+∫RtoERR×fbiDATA+(d/
dt)RtoERR×fbdDATA)とする。
【0044】目標変速比補正部85は、目標変速比Ra
tio0をトルクシフト補償変速比TSrto及び変速
比フィードバック補正量FBrtoだけ補正して、補正
済目標変速比DsrRTO(=Ratio0+TSrt
o+FBrto)を求める。目標ステップ数(アクチュ
エータ目標駆動位置)算出部86は、上記の補正済目標
変速比DsrRTOを実現するためのステップモータ
(アクチュエータ)4の目標ステップ数(アクチュエー
タ目標駆動位置)DsrSTPをマップ検索により求め
る。
【0045】ステップモータ駆動位置指令算出部87
は、ステップモータ駆動速度決定部88が変速機作動油
温TMPなどから決定するステップモータ4の限界駆動
速度でも1制御周期中にステップモータ4が上記目標ス
テップ数DsrSTPに変位し得ないとき、ステップモ
ータ4の上記限界駆動速度で実現可能な実現可能限界位
置をステップモータ4への駆動位置指令Astepとな
し、ステップモータ4が1制御周期中に上記目標ステッ
プ数DsrSTPに変位し得るときは、当該目標ステッ
プ数DsrSTPをそのままステップモータ4への駆動
位置指令Astepとなすものとする。したがって、駆
動位置指令Astepは常時ステップモータ4の実駆動
位置とみなすことができる。
【0046】ステップモータ4は、駆動位置指令Ast
epに対応する方向及び位置に変位されてラックアンド
ピニオンを介し変速制御弁5の外弁体5bをストローク
させ、トロイダル型無段変速機を既に説明したように所
定通りに変速させることができる。この変速によって駆
動位置指令Astepに対応した変速比指令値が達成さ
れる時、プリセスカム7を介した機械的フィードバック
が変速制御弁5の内弁体5aをして、外弁体5bに対し
相対的に初期の中立位置に復帰させ、同時に、両パワー
ローラ3は、回転軸線O1 が入出力コーンディスク1,
2の回転軸線O2 と交差する図示位置に戻ることで、上
記変速比指令値の達成状態を維持することができる。
【0047】なお、本実施の形態では、ステップモータ
追従可能判定部89を付加して設ける。このステップモ
ータ追従可能判定部89は、ステップモータ4が補正済
目標変速比DsrRTOに対応した目標ステップ数(ア
クチュエータ目標駆動位置)DsrSTPに追従可能か
否かを、以下により判定するものである。
【0048】つまり判定部89は先ず、目標ステップ数
(アクチュエータ目標駆動位置)DsrSTPと、実駆
動位置とみなすことができる駆動位置指令Astepと
の間におけるステップ数偏差(アクチュエータ駆動位置
偏差)ΔSTPを求める。そして判定部89は、ステッ
プモータ駆動速度決定部88によって既に説明したよう
に決定されたステップモータ4の限界駆動速度でもステ
ップモータ4が1制御周期中に解消し得ないステップ数
偏差(アクチュエータ駆動位置偏差)の下限値ΔSTP
LIM よりもステップ数偏差(アクチュエータ駆動位置偏
差)ΔSTPが小さい時(ΔSTP<ΔSTPLIM )、
ステップモータ4が補正済目標変速比DsrRTOに対
応した目標ステップ数(アクチュエータ目標駆動位置)
DsrSTPに追従可能であると判定し、逆にΔSTP
≧ΔSTPLIM である時、ステップモータ4が目標ステ
ップ数(アクチュエータ目標駆動位置)DsrSTPに
追従不能であると判定する。
【0049】判別部89は、ステップモータ4が補正済
目標変速比DsrRTOに対応した目標ステップ数(ア
クチュエータ目標駆動位置)DsrSTPに追従可能で
あると判定する場合、PID制御部84で、既に説明し
た通りのPID制御による変速比フィードバック補正量
FBrtoの演算を継続させる。このようにして、ステ
ップモータ4が目標ステップ数(アクチュエータ目標駆
動位置)DsrSTPに追従不能であると判定した場合
は、積分制御による変速比フィードバック補正量∫Rt
oERR×fbiDATAを当該判定時における値に保
持するようPID制御部84に指令する。
【0050】さらに本実施の形態では、ステップモータ
駆動位置指令算出部87において、ステップモータ4の
限界駆動速度でも1制御周期中にステップモータ4が目
標ステップ数DsrSTPに変位し得ないとき、ステッ
プモータ4の限界駆動速度で実現可能な実現可能限界位
置をステップモータ4への駆動位置指令Astepとな
すようにし、この駆動位置指令Astepをステップモ
ータ4の実駆動位置として判定部89でのステップモー
タ追従可能判定に資することにしたから、このような追
従可能判定を行うに際して必要なステップモータ4の実
駆動位置を、変速制御装置からステップモータ4への駆
動位置指令Astepで検知することとなり、上記の追
従可能判定を、ステップモータ4の実駆動位置の実測に
頼ることなく廉価に行うことができる。
【0051】また本実施の形態では、ステップモータ追
従可能判定部89において、目標ステップ数(アクチュ
エータ目標駆動位置)DsrSTPと、実駆動位置(駆
動位置指令)Astepとの間におけるステップ数偏差
(アクチュエータ駆動位置偏差)ΔSTPが、ステップ
モータ4の限界駆動速度ごとに定めた追従判定基準偏差
ΔSTPLIM よりも小さい時(ΔSTP<ΔST
LIM )、ステップモータ4が補正済目標変速比Dsr
RTOに対応した目標ステップ数(アクチュエータ目標
駆動位置)DsrSTPに追従可能であると判定し、逆
にΔSTP≧ΔSTP LIM である時、ステップモータ4
が目標ステップ数(アクチュエータ目標駆動位置)Ds
rSTPに追従不能であると判定するため、油温TMP
などで種々に変化するステップモータ4の限界駆動速度
に関係なくステップモータ4の追従可能判定を確実に行
うことができる。
【0052】図2のコントローラ61をマイクロコンピ
ュータで構成する場合、図3について説明した変速制御
は図5〜図15のプログラムでこれを実行する。図5は
変速制御の全体を示し、このルーチンは、例えば、10
msごとに実行される。先ず、ステップ91において、
変速時定数74(図3)は、車速センサ63(図2)に
よって検出された車速VSP、エンジン回転センサ68
(図2)によって検出されたエンジン回転数Ne 、入力
回転センサ64(図2)によって検出された変速機入力
回転数Ni 、スロットル開度センサ62(図2)によっ
て検出されたスロットル開度TVO、インヒビタスイッ
チ60(図2)からのレンジ情報(自動変速(D)レン
ジ、スポーツ走行(S)レンジ等)等を読み込む。
【0053】次いで、ステップ92において、到達入力
回転数算出部72(図3)は、入力回転数Ni を変速機
出力回転数No によって除算することによって、実変速
比Ratioを算出する。次いで、ステップ93におい
て、スロットル開度TVO及び車速から図4に図示した
ような変速マップを基にして到達入力回転数Ni * を検
索して求める。
【0054】次いで、到達変速比設定手段としてのステ
ップ94において、到達変速比算出部73(図3)は、
この到達入力回転数Ni * を変速機出力回転数No で除
算することによって到達変速比i* を算出する。次い
で、偏差算出手段としてのステップ95において、変速
時定数算出部74(図3)は、到達変速比i* から、前
回のルーチンで算出した目標変速比Ratio0(これ
は後のステップ99で算出される。)を減算して偏差E
ipを算出する。
【0055】次いで、ステップ96において、モード切
替、マニュアル変速による有段の変速(以下、「スイッ
チ変速」という。)があったか否か判定する。具体的に
は、モード選択スイッチ70(図2)からの選択モード
信号に応じて、パワーモードとスノーモードとの間の切
替の有無を検出し、インヒビタスイッチ60(図2)か
らマニュアルレンジ信号を検出するとともにUP/DO
WNスイッチ69(図2)からUP/DOWN情報につ
いての信号を検出したか否か判定する。次いで、モード
設定手段としてのステップ97、ステップ98及び目標
変速比設定手段としてのステップ99において、変速時
定数算出部74(図3)は、時定数算出モードと、第1
及び第2変速時定数Tg1及びTg2と、目標変速比R
atio0及び中間変速比Ratio00とをそれぞれ
算出する。なお、これら時定数算出モードと、第1及び
第2変速時定数Tg1及びTg2と、目標変速比Rat
io0及び中間変速比Ratio00との算出について
は、図6〜8のフローチャートを用いて詳細に説明す
る。
【0056】その後、ステップ100において、トルク
シフト補償変速比算出部77(図3)は、目標変速比R
atio及び変速機入力トルクTi に関するマップから
トルクシフト補償変速比TSrtoを算出する。次い
で、ステップ101において、PID制御部84(図
3)は、PID制御によって変速比フィードバック補正
量FBrtoを算出する。次いで、ステップ102にお
いて、目標変速比補正部85(図3)は、目標変速比R
atio0にトルクシフト補償変速比TSrto及び変
速比フィードバック補正量FBrto加算して、補正済
目標変速比DsrRTOを算出する。次いで、ステップ
103において、ステップモータ4(図2)への駆動位
置指令Asepを算出し、本ルーチンを終了する。
【0057】図6は、変速制御プログラム中の時定数算
出モード設定処理を示すフローチャートである。この処
理は、変速時定数算出部74(図3)において実行され
るものであり、先ず、ステップ104において、車両が
停止又は徐行しているか否かを判別するために、車速セ
ンサ63(図2)によって検出された車速VSPが所定
値VSPA以上であるか否か判断する。
【0058】車速VSPが所定値VPSA以上である場
合、例えば、ステップ105において、偏差Eipが0以
上であるか否か判断する。偏差Eipが0以上である場
合、運転者がアクセルペダルを踏み込んでダウンシフト
する方向にあると判断され、UP/DOWNフラグをD
OWNに設定するとともに、時定数算出モードの設定す
るための急足戻しフラグ及び足戻しフラグをそれぞれク
リアする(ステップ106)。
【0059】次いで、ステップ107において、偏差E
ipの絶対値が所定値RPEIP1未満であるか否か判断
する。偏差Eipの絶対値が所定値RPEIP1以上であ
る場合、ステップ108において、偏差Eipの絶対値が
所定値RPEIP2(RPEIP2>RPEIP1)未
満であるか否か判断する。偏差Eipの絶対値が所定値R
PEIP2以上である場合、ステップ109において、
偏差Eipの絶対値が所定値RPEIP3(RPEIP3
>RPEIP2)未満であるか否か判断する。偏差Eip
の絶対値が所定値RPEIP3以上である場合、時定数
算出モードがアクセルペダルの急踏み込みモードである
と判断して、急踏み込みフラグ及び踏み込みフラグをそ
れぞれセットし(ステップ110)、本ルーチンを終了
する。それに対して、偏差Eipの絶対値が所定値RPE
IP3未満である場合、時定数算出モードがアクセルペ
ダルの通常の踏み込みモードであると判断して、踏み込
みフラグをセットし(ステップ111)、本ルーチンを
終了する。
【0060】また、ステップ107で偏差Eipの絶対値
が所定値RPEIP1未満であると判断された場合、時
定数算出モードが、アクセルペダルの急踏み込みモー
ド、アクセルペダルの通常の踏み込みモード、アクセル
ペダルの急足戻しモード(これについては後に説明す
る。)、アクセルペダルの足戻しモード(これについて
も後に説明する。)以外のモードであると判断し、踏み
込みフラグ及び急踏み込みフラグをそれぞれクリアし
て、本ルーチンを終了する。また、ステップ108にお
いて、偏差Eipの絶対値が所定値RPEIP2未満であ
る場合、本ルーチンを終了し、前回のルーチンで設定し
た時定数算出モードを維持する。
【0061】また、ステップ105で偏差Eipが0より
大きいと判断された場合、例えば、運転者がアクセルペ
ダルを戻してアップシフトする方向にあると判断され、
UP/DOWNフラグをUPに設定するとともに、時定
数算出モードの設定するための踏み込みフラグ及び急踏
み込みフラグをそれぞれクリアする(ステップ11
3)。
【0062】次いで、ステップ114において、偏差E
ipの絶対値が所定値RSEIP1未満であるか否か判断
する。偏差Eipの絶対値が所定値RSEIP1以上であ
る場合、ステップ115において、偏差Eipの絶対値が
所定値RSEIP2(RSEIP2>RSEIP1)未
満であるか否か判断する。偏差Eipの絶対値が所定値R
SEIP2以上である場合、ステップ116において、
偏差Eipの絶対値が所定値RSEIP3(RSEIP3
>RSEIP2)未満であるか否か判断する。偏差Eip
の絶対値が所定値RSEIP3以上である場合、時定数
算出モードがアクセルペダルの急足戻しモードであると
判断して、急足戻しフラグ及び足戻しフラグをそれぞれ
セットし(ステップ117)、本ルーチンを終了する。
それに対して、偏差Eipの絶対値が所定値RSEIP3
未満である場合、時定数算出モードがアクセルペダルの
通常の足戻しモードであると判断して、足戻しフラグを
セットし(ステップ118)、本ルーチンを終了する。
【0063】また、ステップ114で偏差Eipの絶対値
が所定値RSEIP1未満であると判断された場合、時
定数算出モードが、アクセルペダルの急踏み込みモー
ド、アクセルペダルの通常の踏み込みモード、アクセル
ペダルの急足戻しモード、アクセルペダルの足戻しモー
ド以外のモードであると判断し、足戻しフラグ及び急足
戻しフラグをそれぞれクリアして(ステップ119)、
本ルーチンを終了する。また、ステップ115におい
て、偏差Eipの絶対値が所定値RSEIP2未満である
場合、本ルーチンを終了し、前回のルーチンで設定した
時定数算出モードを維持する。
【0064】ステップ104において車速VSPが所定
値VSPA未満の場合、急足戻しフラグ、足戻しフラ
グ、踏み込みフラグ及び急踏み込みフラグを全てクリア
する。(ステップ120)。なお、所定値RPEIP
1,RPEIP2,RPEIP3,RSEIP1,RS
EIP2,RSEIP3を、車両に応じて与えられた実
験値とする。
【0065】図7は、変速制御プログラム中の時定数算
出処理を示すフローチャートである。この処理も、変速
時定数算出部74(図3)において実行されるものであ
り、先ず、ステップ121において、時定数算出モード
に応じた選択されたマップに基づいて算出される第1基
本時定数TG1及び第2基本時定数TG2を算出する。
なお、これら第1基本時定数TG1及び第2基本時定数
TG2の詳細な算出処理については、図9のフローチャ
ートを参照して後に説明する。
【0066】次いで、ステップ122において、レンジ
の変化に応じて設定される第1シフト補正係数KO_1
及び第2シフト補正係数KO_2をそれぞれ算出する。
なお、これら第1シフト補正係数KO_1及び第2シフ
ト補正係数KO_2の詳細な算出処理については、図1
0のフローチャートを参照して後に説明する。
【0067】次いで、ステップ123において、トルク
に関連して設定される第1トルクダウン補正係数KTD
1及び第2トルクダウン補正係数KTD2をそれぞれ算
出する。なお、これら第1トルクダウン補正係数KTD
1及び第2トルクダウン補正係数KTD2の詳細な算出
処理については、図11のフローチャートを参照して後
に説明する。
【0068】次いで、ステップ124において、車速に
関連して設定される第1車速補正係数KVSP1及び第
2車速補正係数KVSP2をそれぞれ算出する。なお、
これら第1車速補正係数KVSP1及び第2車速補正係
数KVSP2の詳細な算出処理については、図12のフ
ローチャートを参照して後に説明する。
【0069】次いで、ステップ125において、走行状
態に関連して設定される第1走行状態補正係数KETC
1及び第2走行状態補正係数KETC2をそれぞれ算出
する。なお、これら第1走行状態補正係数KETC1及
び第2走行状態補正係数KETC2の詳細な算出処理に
ついては、図13のフローチャートを参照して後に説明
する。
【0070】次いで、ステップ126において、アクセ
ルペダルの操作状態に関連して設定される第1アクセル
ペダル操作補正係数KSPC1及び第2アクセルペダル
操作補正係数KSPC2をそれぞれ算出する。なお、こ
れら第1アクセルペダル操作補正係数KSPC1及び第
2アクセルペダル操作補正係数KSPC2の詳細な算出
処理については、図14のフローチャートを参照して後
に説明する。
【0071】次いで、時定数設定手段としてのステップ
127において、第1変速時定数Tg1を、第1基本時
定数TG1、第1シフト補正係数KO_1、第1トルク
ダウン補正係数KTD1、第1車速補正係数KVSP
1、第1走行状態補正係数KETC1及び第1アクセル
ペダル操作補正係数KSPC1を乗算することによって
算出するとともに、第2変速時定数Tg2を、第2基本
時定数TG2、第2シフト補正係数KO_2、第2トル
クダウン補正係数KTD2、第2車速補正係数KVSP
2、第2走行状態補正係数KETC2及び第2アクセル
ペダル操作補正係数KSPC2を乗算することによって
算出し、本ルーチンを終了する。
【0072】図8は、変速制御プログラム中の中間変速
比及び目標変速比算出処理を示すフローチャートであ
る。この処理も、変速時定数算出部74(図3)におい
て実行されるものであり、ステップ128において、到
達変速比i* と1回前のルーチンで算出した中間変速比
Ratio00との差に第1変速時定数Tg1を乗算し
たものを1回前のルーチンで算出した中間変速比Rat
io00に加算することによって、今回の中間変速比R
atio00を算出し、同時に、1回前のルーチンで算
出した中間変速比Ratio00と1回前のルーチンで
算出した目標変速比Ratio0との差に第2変速時定
数Tg2を乗算したものを1回前のルーチンで算出した
目標変速比Ratio0に加算することによって、今回
の目標変速比Ratio0を算出して、本ルーチンを終
了する。
【0073】図9は、変速制御プログラム中の第1及び
第2基本時定数算出処理を示すフローチャートである。
この処理も、変速時定数算出部74(図3)において実
行されるものであり、先ず、ステップ129において、
スイッチ変速があったか否か判定する。スイッチ変速を
行わない、すなわち、通常変速モードの場合、ステップ
130でモード選択スイッチ70(図2)をオンしたか
否か判断する。モード選択スイッチ70(図2)をオン
していない場合、ステップ131において、UP/DO
WNフラグがUPであるかDOWNであるか判断する。
【0074】UP/DOWNフラグがUPである場合、
ステップ132において、急足戻しフラグがセットされ
ているか否か、すなわち、時定数算出モードがアクセル
ペダルの急足戻しモードであるか否か判断する。急足戻
しフラグがセットされていないと判断された場合、ステ
ップ133において、足戻しフラグがセットされている
か否か、すなわち、時定数算出モードがアクセルペダル
の足戻しモードであるか否か判断する。足戻しフラグが
セットされていない場合、テーブルTgTBL1を選択
し(ステップ134)、足戻しフラグがセットされてい
る場合にはテーブルTgTBL2を選択する(ステップ
135)。なお、ステップ132で急足戻しフラグがセ
ットされていると判断した場合、テーブルTgTBL3
を選択する(ステップ136)。
【0075】ステップ131でUP/DOWNフラグが
DOWNであると判断された場合、ステップ137にお
いて、急踏み込みフラグがセットされているか否か、す
なわち、時定数算出モードがアクセルペダルの急踏み込
みモードであるか否か判断する。急踏み込みフラグがセ
ットされていないと判断された場合、ステップ138に
おいて、踏み込みフラグがセットされているか否か、す
なわち、時定数算出モードがアクセルペダルの踏み込み
モードであるか否か判断する。踏み込みフラグがセット
されていない場合、テーブルTgTBL4を選択し(ス
テップ139)、踏み込みフラグがセットされている場
合にはテーブルTgTBL5を選択する(ステップ14
0)。なお、ステップ137で急踏み込みフラグがセッ
トされていると判断した場合、テーブルTgTBL6を
選択する(ステップ141)。
【0076】また、ステップ130でモード選択スイッ
チ70(図2)をオンしたと判断した場合、ステップ1
42以降のステップにおいて、ステップ131〜141
と同様にしてテーブルTgTBL7〜12を選択する。
さらに、ステップ129でスイッチ変速が行われたと判
断した場合、ステップ143以降のステップにおいて、
ステップ143以降のステップにおいて、ステップ13
1〜142等と同様にしてテーブルTgTBL13〜2
4を選択する。なお、テーブルTgTBL13〜24
を、スロットル開度TVO、アイドル状態、第1基本時
定数TG1及び第2基本時定数TG2に関連するテーブ
ルとする。
【0077】ステップ134〜136,139〜141
等によってテーブルTgTBL1〜TgTBL24のう
ちの一つを選択した後、ステップ144において、選択
したテーブルからスロットル開度TVO及びアイドル状
態に基づいて、第1基本時定数TG1及び第2基本時定
数TG2をそれぞれ算出し、本ルーチンを終了する。な
お、このようにして得られる第1基本時定数TG1及び
第2基本時定数TG2はそれぞれ、スロットル開度及び
アイドル判別状態が同一の場合には、アクセルペダルの
操作速度が速くなるにしたがって大きくなるように設定
される。したがって、第1基本時定数TG1及び第2基
本時定数TG2はそれぞれ、通常の踏み込みモード又は
通常の足戻しモードの場合に比べて、急踏み込みモード
及び急足戻しモードの場合の方が大きくなるように設定
される。
【0078】図10は、変速制御プログラム中の第1及
び第2シフト補正係数算出処理を示すフローチャートで
ある。この処理も、変速時定数算出部74(図3)にお
いて実行されるものであり、先ず、ステップ145にお
いて、インヒビタスイッチ60(図2)からのレンジ情
報についての信号に基づいて、レンジの切替があったか
否か選択する。レンジの切替があった場合、ステップ1
46において、急踏み込みフラグ又は踏み込みフラグが
セットされているか否か判断する。急踏み込みフラグと
踏み込みフラグのいずれもセットされていない場合、ス
テップ147において、急足戻しフラグ又は足戻しフラ
グがセットされているか否か判断する。急足戻しフラグ
と足戻しフラグのいずれもセットされていない場合、ス
テップ148で第1シフト補正係数及び第2シフト補正
係数をそれぞれKOTBL1[1]及びKOTBL1
[2]に設定して本ルーチンを終了し、急足戻しフラグ
又は足戻しフラグがセットされている場合、ステップ1
49で第1シフト補正係数及び第2シフト補正係数をそ
れぞれKOTBL2[1]及びKOTBL2[2]に設
定して本ルーチンを終了する。
【0079】また、ステップ146において急踏み込み
フラグ又は踏み込みフラグがセットされている場合に
は、ステップ150で第1シフト補正係数及び第2シフ
ト補正係数をそれぞれKOTBL3[1]及びKOTB
L3[2]に設定して本ルーチンを終了し、ステップ1
45においてレンジ切替がないと判断された場合には、
ステップ151で第1シフト補正係数及び第2シフト補
正係数をそれぞれ1に設定する、すなわち、レンジの変
化に関する補正を行うことなく本ルーチンを終了する。
なお、第1シフト補正係数については、 KOTBL1[1]>KOTBL3[1] KOTBL1[1]>KOTBL2[1] となるように設定し、第2シフト補正係数については、 KOTBL1[2]>KOTBL3[2] KOTBL1[2]>KOTBL2[2] となるように設定する。これによって、レンジの変化が
大きくなるに従って変速時定数を小さくして変速速度が
遅くなるようにし、これによって運転者に対して良好な
変速制御が行われるようにする。
【0080】図11は、変速制御プログラム中の第1及
び第2トルクダウン補正係数算出処理を示すフローチャ
ートである。この処理も、変速時定数算出部74(図
3)において実行されるものであり、先ず、ステップ1
52において、エンジン(図示せず)に対してトルクダ
ウン要求があるか否か判断する。トルクダウン要求があ
る場合、ステップ153において、トルクダウンが許可
されているか否か、すなわち、エンジン制御装置310
(図2)からトルクダウン許可信号があったか否か判断
する。
【0081】トルクダウンが許可されている場合、ステ
ップ154において、トルクダウン量を小さくする、す
なわち、エンジンに対する点火時期を遅らせる制御を要
求しているか否か判断する。トルクダウン量を小さくす
ることが要求されている場合、ステップ155におい
て、到達入力回転数Ni * が所定値TDREV1以下で
あるか否か判断する。到達入力回転数Ni * が所定値T
DREV1以下である場合、ステップ156で第1トル
クダウン補正係数KTD1及び第2トルクダウン補正係
数KTD2を、KTDTBL1[1][1]及びKTD
TBL1[1][2]にそれぞれ設定して、本ルーチン
を終了する。
【0082】それに対して、ステップ155で到達入力
回転数Ni * が所定値TDREV1より大きいと判断さ
れた場合、ステップ157において、到達入力回転数N
i *が所定値TDREV2(TDREV1<TDREV
2)以下であるか否か判断する。到達入力回転数Ni *
が所定値TDREV2以下である場合、ステップ158
で第1トルクダウン補正係数KTD1及び第2トルクダ
ウン補正係数KTD2を、KTDTBL1[2][1]
及びKTDTBL1[2][2]にそれぞれ設定して、
本ルーチンを終了する。到達入力回転数Ni * が所定値
TDREV2より大きい場合、ステップ159で第1ト
ルクダウン補正係数KTD1及び第2トルクダウン補正
係数KTD2を、KTDTBL1[3][1]及びKT
DTBL1[3][2]にそれぞれ設定して、本ルーチ
ンを終了する。
【0083】ステップ154においてトルクダウン量を
大きくする、すなわち、エンジンに対して燃料カット制
御を行うことを要求している場合、ステップ160にお
いて、到達入力回転数Ni * が所定値TDREV1以下
であるか否か判断する。到達入力回転数Ni * が所定値
TDREV1以下である場合、ステップ161で第1ト
ルクダウン補正係数KTD1及び第2トルクダウン補正
係数KTD2を、KTDTBL2[1][1]及びKT
DTBL2[1][2]にそれぞれ設定して、本ルーチ
ンを終了する。
【0084】それに対して、ステップ160で到達入力
回転数Ni * が所定値TDREV1より大きいと判断さ
れた場合、ステップ162において、到達入力回転数N
i *が所定値TDREV2以下であるか否か判断する。
到達入力回転数Ni * が所定値TDREV2以下である
場合、ステップ163で第1トルクダウン補正係数KT
D1及び第2トルクダウン補正係数KTD2を、KTD
TBL2[2][1]及びKTDTBL2[2][2]
にそれぞれ設定して、本ルーチンを終了する。到達入力
回転数Ni * が所定値TDREV2より大きい場合、ス
テップ164で第1トルクダウン補正係数KTD1及び
第2トルクダウン補正係数KTD2を、KTDTBL2
[3][1]及びKTDTBL2[3][2]にそれぞ
れ設定して、本ルーチンを終了する。
【0085】ステップ153においてトルクダウンが許
可されていない場合、ステップ165において、到達入
力回転数Ni * が所定値TDREV1以下であるか否か
判断する。到達入力回転数Ni * が所定値TDREV1
以下である場合、ステップ166で第1トルクダウン補
正係数KTD1及び第2トルクダウン補正係数KTD2
を、KTDTBL3[1][1]及びKTDTBL3
[1][2]にそれぞれ設定して、本ルーチンを終了す
る。
【0086】それに対して、ステップ165で到達入力
回転数Ni * が所定値TDREV1より大きいと判断さ
れた場合、ステップ167において、到達入力回転数N
i *が所定値TDREV2以下であるか否か判断する。
到達入力回転数Ni * が所定値TDREV2以下である
場合、ステップ168で第1トルクダウン補正係数KT
D1及び第2トルクダウン補正係数KTD2を、KTD
TBL3[2][1]及びKTDTBL3[2][2]
にそれぞれ設定して、本ルーチンを終了する。到達入力
回転数Ni * が所定値TDREV2より大きい場合、ス
テップ169で第1トルクダウン補正係数KTD1及び
第2トルクダウン補正係数KTD2を、KTDTBL3
[3][1]及びKTDTBL3[3][2]にそれぞ
れ設定して、本ルーチンを終了する。
【0087】なお、所定値TDREV1及びTDREV
2をそれぞれ、車両に応じて与えられた実験値とする。
また、第1トルクダウン補正係数については、 KTDTBL1 [3][1]>KTDTBL1[2][1]>KTDTBL1
[1][1] KTDTBL2 [3][1]>KTDTBL2[2][1]>KTDTBL2
[1][1] KTDTBL3 [3][1]>KTDTBL3[2][1]>KTDTBL3
[1][1] の関係を有するようにし、第2トルクダウン補正係数に
ついては、 KTDTBL1 [3][2]>KTDTBL1[2][2]>KTDTBL1
[1][2] KTDTBL2 [3][2]>KTDTBL2[2][2]>KTDTBL2
[1][2] KTDTBL3 [3][1]>KTDTBL3[2][1]>KTDTBL3
[1][1] の関係を有するようにして、エンジンが高回転かつ低負
荷運転状態になるに従って変速時定数を小さくして変速
速度を遅くし、これによって運転者に対して良好な変速
制御が行われるようにする。
【0088】また、第1トルクダウン補正係数につい
て、 KTDTBL2 [1][1]>KTDTBL1[1][1]>KTDTBL3
[1][1] KTDTBL2 [2][1]>KTDTBL1[2][1]>KTDTBL3
[2][1] KTDTBL2 [3][1]>KTDTBL1[3][1]>KTDTBL3
[3][1] の関係を有するようにし、第2トルクダウン補正係数に
ついて、 KTDTBL2 [1][2]>KTDTBL1[1][2]>KTDTBL3
[1][2] KTDTBL2 [2][2]>KTDTBL1[2][2]>KTDTBL3
[2][2] KTDTBL2 [3][2]>KTDTBL1[3][2]>KTDTBL3
[3][2] の関係を有するようにして、エンジンからのトルクダウ
ンが禁止されている場合にはそうでない場合に比べて変
速時定数を小さくして変速速度を遅くするとともに、ト
ルクダウン量が小さくなるに従って変速時定数を小さく
して変速速度を遅くし、これによって運転者に対して良
好な変速制御が行われるようにする。
【0089】図12は、変速制御プログラム中の第1及
び第2車速補正係数算出処理を示すフローチャートであ
る。この処理も、変速時定数算出部74(図3)におい
て実行されるものであり、先ず、ステップ171におい
て、スイッチ変速モードであるか否か判断する。スイッ
チ変速モードでない、すなわち、通常変速モードである
場合、ステップ172においてUP/DOWNフラグを
判別する。
【0090】UP/DOWNフラグがUPである場合、
ステップ173において急足戻しフラグがセットされて
いるか否か判断する。急足戻しフラグがセットされてい
ない場合、ステップ174において足戻しフラグがセッ
トされているか否か判断する。足戻しフラグがセットさ
れていない場合、テーブルVSPTBL1を選択し(ス
テップ175)、そうでない場合、テーブルVSPTB
L2を選択する(ステップ176)。また、ステップ1
73で急足戻しフラグがセットされていると判断した場
合、テーブルVSPTBL3を選択する(ステップ17
7)。
【0091】ステップ172においてUP/DOWNフ
ラグがDOWNであると判断された場合、ステップ17
8において急踏み込みフラグがセットされているか否か
判断する。急踏み込みフラグがセットされていない場
合、ステップ179において踏み込みフラグがセットさ
れているか否か判断する。踏み込みフラグがセットされ
ていない場合、テーブルVSPTBL4を選択し(ステ
ップ180)、そうでない場合、テーブルVSPTBL
5を選択する(ステップ181)。また、ステップ17
8で急踏み込みフラグがセットされていると判断した場
合、テーブルVSPTBL6を選択する(ステップ18
2)。
【0092】ステップ171でスイッチ変速が行われた
と判断した場合、ステップ183以降のステップにおい
て、ステップ172〜182と同様にしてテーブルVS
PTBL7〜12を選択する。なお、テーブルVSPT
BL1〜12を、車速VSP、第1車速補正係数KVS
P1及び第2車速補正係数KVSP2に関連するテーブ
ルとする。
【0093】ステップ175〜182等によってテーブ
ルVSPTBL1〜12のうちの一つを選択した後、ス
テップ184において、選択したテーブルから車速VS
Pに基づいて、第1車速補正係数KVSP1及び第2車
速補正係数KVSP2をそれぞれ算出し、本ルーチンを
終了する。なお、第1車速補正係数KVSP1及び第2
車速補正係数KVSP2をそれぞれ、車速が高くなるに
従って大きくし、したがって、車速が高くなるに従って
変速時定数を大きくして変速速度を遅くし、これによっ
て運転者に対して良好な変速制御が行われるようにす
る。
【0094】図13は、変速制御プログラム中の第1及
び第2走行状態補正係数算出処理を示すフローチャート
である。この処理は、ABS、TCS又はASCDのい
ずれかの作動状態に応じた走行状態補正係数を算出する
ものであり、この場合も変速時定数算出部74(図3)
において実行される。
【0095】先ず、ステップ185において、ABS作
動フラグがセットされているか否か、すなわち、ABS
が作動して変速時定数算出部74(図3)がABS32
0(図2)からアンチスキッド制御信号を受信したか否
かを判断する。ABS作動フラグがセットされていると
判断された場合、ステップ186において、スイッチ変
速モードに入っているか否か判断する。スイッチ変速モ
ードに入っていると判断された場合、第1走行状態補正
係数KETC1及び第2走行状態補正係数KETC2
を、KETC[1][1]及びKETC[1][2]に
それぞれ設定して(ステップ187)、本ルーチンを終
了する。それに対して、スイッチ変速モードに入ってい
ないと判断された場合、第1走行状態補正係数KETC
1及び第2走行状態補正係数KETC2を、KETC
[2][1]及びKETC[2][2]にそれぞれ設定
して(ステップ188)、本ルーチンを終了する。
【0096】ステップ185でABS作動フラグがセッ
トされていない場合、ステップ189においてTBS作
動フラグがセットされているか否か、すなわち、TBS
が作動して変速時定数算出部74(図3)がTCS33
0(図3)からトラクション制御信号を受信したか否か
を判断する。TBS作動フラグがセットされていると判
断された場合、ステップ190において、スイッチ変速
モードに入っているか否か判断する。スイッチ変速モー
ドに入っていると判断された場合、第1走行状態補正係
数KETC1及び第2走行状態補正係数KETC2を、
KETC[3][1]及びKETC[3][2]にそれ
ぞれ設定して(ステップ191)、本ルーチンを終了す
る。それに対して、スイッチ変速モードに入っていない
と判断された場合、第1走行状態補正係数KETC1及
び第2走行状態補正係数KETC2を、KETC[4]
[1]及びKETC[4][2]にそれぞれ設定して
(ステップ192)、本ルーチンを終了する。
【0097】ステップ189でTCS作動フラグがセッ
トされていない場合、ステップ193において定速走行
装置340(図2)からのASCDクルーズ信号がオン
であるか否か、例えば、車両が高速一定走行しているか
否かを判断する。ASCDクルーズ信号がセットされて
いると判断された場合、第1走行状態補正係数KETC
1及び第2走行状態補正係数KETC2をそれぞれ1に
設定して(ステップ194)、本ルーチンを終了する。
それに対して、ASCDクルーズ信号がセットされてい
ないと判断された場合、第1走行状態補正係数KETC
1及び第2走行状態補正係数KETC2を、KETC
[5][1]及びKETC[5][2]にそれぞれ設定
して(ステップ195)、本ルーチンを終了する。な
お、これらKETC[1][1]〜KETC[5]
[2]は、ABS,TCS,ASCDのいずれかの作動
状態と主に運転者のセレクターレバー操作によって到達
変速比i* がステップ変化をするような運転条件か否か
の判定結果に対応して設定されたマップに基づいて設定
されており、1よりも大きくして、ABS,TCS,A
SCDのいずれかが作動している場合には変速時定数を
大きくして変速速度を遅くし、これによって運転者に対
して良好な変速制御が行われるようにする。
【0098】図14は、変速制御プログラム中の第1及
び第2アクセルペダル操作補正係数算出処理を示すフロ
ーチャートである。この処理は、アクセルペダルの急踏
み込み又は急踏み戻しの有無に応じてアクセルペダル操
作補正係数を算出するものであり、この場合も変速時定
数算出部74(図3)において実行される。
【0099】先ず、ステップ196において、急踏み込
みフラグ又は急足戻しフラグがセットされているか否か
判断する。急踏み込みフラグ又は急足戻しフラグがセッ
トされていないと判断された場合、第1アクセルペダル
操作補正係数KSPC1及び第2アクセルペダル操作補
正係数KSPC2をそれぞれ1に設定し(ステップ19
7)、今回のルーチンの時定数算出モードを前回の時定
数算出モードのままにして(ステップ198)、本ルー
チンを終了する。
【0100】ステップ196において急踏み込みフラグ
又は急足戻しフラグがセットされていると判断された場
合、ステップ199において前回の時定数算出モードに
おける急踏み込みフラグ又は急足戻しフラグがクリアさ
れていたか否か判断する。クリアされていた場合には、
計測タイマQKTIM(図示せず)を零にセットして
(ステップ200)、今回の時定数算出モードを前回の
時定数算出モードとし(ステップ201)、それに対し
て、クリアされていない場合には、計測タイマQKTI
M(図示せず)を零にセットすることなく今回の時定数
算出モードを前回の時定数算出モードとする(ステップ
203)。
【0101】その後、ステップ202において、急戻し
フラグがセットされているか否か判断する。急戻しフラ
グがセットされていると判断された場合、ステップ20
3において、選択スイッチがオンになっているか否か判
断する。選択スイッチがオンになっていない場合、ステ
ップ204において車速VSPが所定値UPVSP1未
満であるか否か判断する。車速VSPが所定値UPVS
P1未満である場合、判定値をQUTIM[1]に設定
する(ステップ205)。車速VSPが所定値UPVS
P1より大きい場合、ステップ206において車速VS
Pが所定値UPVSP2(UPVSP1<UPVSP
2)未満であるか否か判断する。車速VSPが所定値U
PVSP2未満である場合、判定値をQUTIM[2]
に設定し(ステップ207)、そうでない場合には、判
定値をQUTIM[3]に設定する(ステップ20
8)。
【0102】ステップ203において選択スイッチがオ
ンになっている場合、ステップ209において車速VS
Pが所定値UPVSP1未満であるか否か判断する。車
速VSPが所定値UPVSP1未満である場合、判定値
をQUTIM[4]に設定する(ステップ210)。車
速VSPが所定値UPVSP1より大きい場合、ステッ
プ211において車速VSPが所定値UPVSP2未満
であるか否か判断する。車速VSPが所定値UPVSP
2未満である場合、判定値をQUTIM[5]に設定し
(ステップ212)、そうでない場合には、判定値をQ
UTIM[6]に設定する(ステップ213)。
【0103】ステップ202で急足戻しフラグがセット
されたと判断された場合、ステップ214以降のステッ
プにおいて、ステップ203〜213と同様にして判定
値QUTIM[7]〜QUTIM[12]を選択する。
なお、所定値UPVSP1及びUPVSP2をそれぞ
れ、車両に応じて与えられた実験値とする。また、判定
値QUTIM[7]〜QUTIM[12]を、アクセル
ペダルの急踏み込みモードの場合には無段変速機又はエ
ンジンの出力トルクが切り上がるタイミングとなるよう
に、アクセルペダルの急踏み込みモードの場合には無段
変速機又はエンジンの出力トルクがほぼ零となるタイミ
ングとなるように設定する。
【0104】判定値QUTIM[1]〜QUTIM[1
2]のうちの一つを選択した後、計測タイマQKTIM
(図示せず)の計数が選択した判定値未満であるか否か
判断する。計数未満の場合には、第1アクセルペダル操
作補正係数KSPC1及び第2アクセルペダル操作補正
係数KSPC2を、KSQUTBL[1][1]及びK
SQUTBL[1][2]にそれぞれ選択する(ステッ
プ216)。それに対して、計数より大きい場合には、
第1アクセルペダル操作補正係数KSPC1及び第2ア
クセルペダル操作補正係数KSPC2を、KSQUTB
L[2][1]及びKSQUTBL[2][2]にそれ
ぞれ選択する(ステップ217)。
【0105】ステップ216又は217で第1アクセル
ペダル操作補正係数KSPC1及び第2アクセルペダル
操作補正係数KSPC2をそれぞれ選択した後、計測タ
イマQKTIM(図示せず)の計数を1増分して(ステ
ップ218)、本ルーチンを終了する。
【0106】なお、第1アクセルペダル操作補正係数K
SPC1を、KSQUTBL[1][1]<KSQUT
BL[2][1]と設定するとともに、第2アクセルペ
ダル操作補正係数KSPC2を、KSQUTBL[1]
[2]<KSQUTBL[2][2]と設定する。これ
によって、アクセルペダルの急踏み込みモード又は急足
戻しモードのときには、変速開始から途中までは変速時
定数を小さくして変速速度を遅くし、途中から変速終了
までは変速時定数を大きくして変速速度を大きくする。
これによって、アクセルペダルの急踏み込みモード又は
急足戻しモードにおける無段変速機の出力トルクの立上
がり及び立下がりが円滑に行われるようになり、良好な
運転感覚(エンジンの吹け上がり感など)が得られるよ
うになる。このような処理は、変速レスポンスに優れた
トロイダル型無段変速機に対して特に有効である。
【0107】本実施の形態によれば、アクセルペダル操
作速度が速くなるに従って基本時定数、したがって、変
速時定数を大きくして、変速速度を遅くするので、アク
セルペダルの急踏み込み時及び急足戻し時には変速ショ
ックの緩和が優先されるように変速され、アクセルペダ
ルの通常の踏み込み時及び通常の足戻し時には応答が優
先されるように変速される。その結果、運転者の変速速
度に応じた変速操作が行われるようになる。
【0108】また、スロットル開度及びアイドル判別状
態に関する基本時定数に基づいて変速時定数を算出する
ことによって、スロットル開度及びアイドル判別状態に
応じて適切な変速時定数を算出することができる。
【0109】また、シフト補正係数、トルクダウン補正
係数、車速補正係数、走行状態補正係数、アクセルペダ
ル操作補正係数のうちの少なくとも二つを基本時定数に
乗算して変速時定数を算出しているので、レンジの変
化、トルク、車速、走行状態、アクセルペダルの操作状
態のうちの少なくとも二つを考慮した更に良好な変速時
定数を算出することができる。
【0110】さらに、時定数算出モードがアクセルペダ
ルの操作状態に応じたモードとなる、したがって、時定
数算出モードが、少なくとも、アクセルペダルの急踏み
込みモードと、急足戻しモードと、通常踏み込みモード
と、通常足戻しモードと、それ以外のモードとを有する
ようになるので、アクセルペダルの操作状態に応じた変
速時定数を算出することができる。
【0111】本発明は、上記実施の形態に限定されるも
のではなく、幾多の変更及び変形が可能である。例え
ば、上記実施の形態では本発明による自動変速機の変速
制御装置をトロイダル型無段変速機に適用する場合につ
いて説明したが、本発明による自動変速機の変速制御装
置をVベルト式無段変速機や有段の自動変速機に適用す
ることができる。ただし、有段の自動変速機に適用する
場合には、油圧クラッチ、油圧ブレーキ等の変速用摩擦
要素の作動油圧値を個々に直接制御して、変速前変速段
から変速後変速段への変速中に、変速機入力回転比で表
される実行ギヤ比を所定の変速時定数で過渡制御する場
合に本発明による自動変速機の変速制御装置を適用する
ことができる。
【0112】また、スロットル開度及びアイドル判別状
態に関する基本時定数に基づいて変速時定数を算出した
が、スロットル開度とアイドル判別状態のうちのいずれ
か一方のみを用いて変速時定数を算出することもでき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による自動変速機の変速制御装置を具え
るトロイダル型無段変速機の縦断側面図である。
【図2】図1のトロイダル型無段変速機をその変速制御
システムとともに示す縦断正面図である。
【図3】図2のコントローラが実行する変速制御の機能
ブロック線図である。
【図4】無段変速機の変速パターンを例示する変速線図
である。
【図5】本発明による自動変速機の変速制御装置の変速
制御プログラムの全体を示すフローチャートである。
【図6】変速制御プログラム中の時定数算出モード設定
処理を示すフローチャートである。
【図7】変速制御プログラム中の時定数算出処理を示す
フローチャートである。
【図8】変速制御プログラム中の中間変速比及び目標変
速比算出処理を示すフローチャートである。
【図9】変速制御プログラム中の第1及び第2基本時定
数算出処理を示すフローチャートである。
【図10】変速制御プログラム中の第1及び第2シフト
補正係数算出処理を示すフローチャートである。
【図11】変速制御プログラム中の第1及び第2トルク
ダウン補正係数算出処理を示すフローチャートである。
【図12】変速制御プログラム中の第1及び第2車速補
正係数算出処理を示すフローチャートである。
【図13】変速制御プログラム中の第1及び第2走行状
態補正係数算出処理を示すフローチャートである。
【図14】変速制御プログラム中の第1及び第2アクセ
ルペダル操作補正係数算出処理を示すフローチャートで
ある。
【符号の説明】
1 入力コーンディスク 2 出力コーンディスク 3 パワーローラ 4 ステップモータ(変速アクチュエータ) 5 変速制御弁 6 ピストン 7 プリセスカム 8 変速リンク 20 入力軸 28 ローディングカム 41 トラニオン 43 アッパリンク 45 ロアリンク 60 インヒビタスイッチ 61 コントローラ 62 スロットル開度センサ 63 車速センサ 64 入力回転センサ 65 出力回転センサ 66 油温センサ 67 ライン圧センサ 68 エンジン回転センサ 69 UP/DOWNスイッチ 70 モード選択スイッチ 71 変速マップ選択部 72 到達入力回転数算出部 73 到達変速比算出部 74 変速時定数算出部 75 目標変速比算出部 310 エンジン制御スイッチ 320 アンチスキッド制御装置 330 トラクションコントロール装置 340 定速走行装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 滝沢 哲 神奈川県横浜市神奈川区宝町2番地 日産 自動車株式会社内 (72)発明者 古閑 雅人 神奈川県横浜市神奈川区宝町2番地 日産 自動車株式会社内 (72)発明者 渡辺 充 神奈川県横浜市神奈川区宝町2番地 日産 自動車株式会社内 Fターム(参考) 3J052 AA01 AA04 CA22 FA01 FB31 GC03 GC13 GC14 GC23 GC24 GC46 GC72 GD11 HA13 KA01 LA01

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ドライバの操作状態及び/又は車両の走
    行状態に基づき到達変速比を設定する到達変速比設定手
    段と、 到達変速比に対して実際の変速比が所定の変速速度で変
    化するように目標変速比を設定する目標変速比設定手段
    とを有し、 実際の変速比が到達変速比になるように制御する自動変
    速機の変速制御装置において、 到達変速比と目標変速比との偏差を算出する偏差算出手
    段と、 算出された偏差に基づいてドライバの変速要求に応じた
    時定数算出モードを設定するモード設定手段と、 時定数算出モードに基づいて目標変速比を決定する変速
    速度を設定するための変速時定数を算出する時定数設定
    手段とを設けたことを特徴とする自動変速機の変速制御
    装置。
  2. 【請求項2】 前記モード設定手段により設定された時
    定数算出モードに基づくマップから基本時定数を算出
    し、 前記時定数設定手段により前記基本時定数とスロットル
    開度及び/又はアイドル状態とに基づいて変速時定数を
    算出することを特徴とする請求項1記載の自動変速機の
    変速制御装置。
  3. 【請求項3】 前記変速時定数を、前記基本時定数にド
    ライバの操作状態及び/又は車両の走行状態にかかわる
    少なくとも二つのパラメータを乗算して算出するように
    構成したことを特徴とする請求項2記載の自動変速機の
    変速制御装置。
  4. 【請求項4】 前記少なくとも二つのパラメータが、運
    転者のセレクトレバーの操作によるレンジの変化に関す
    るパラメータ、エンジンの出力トルクに関するパラメー
    タ、車速に関するパラメータ、アクセルペダルの操作状
    態に応じたパラメータのうちの少なくとも二つとなるよ
    うに構成したことを特徴とする請求項3記載の自動変速
    機の変速制御装置。
  5. 【請求項5】 前記時定数算出モードがアクセルペダル
    の操作状態に応じたモードとなるように構成したことを
    特徴とする請求項1から4のうちのいずれかに記載の自
    動変速機の変速制御装置。
  6. 【請求項6】 アクセルペダル操作速度の変更に従って
    前記変速時定数を変更して、変速速度を速くし又は遅く
    するように構成したことを特徴とする請求項5記載の自
    動変速機の変速制御装置。
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