JP3459841B2 - 化粧板用コート紙 - Google Patents

化粧板用コート紙

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JP3459841B2 JP19244693A JP19244693A JP3459841B2 JP 3459841 B2 JP3459841 B2 JP 3459841B2 JP 19244693 A JP19244693 A JP 19244693A JP 19244693 A JP19244693 A JP 19244693A JP 3459841 B2 JP3459841 B2 JP 3459841B2
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Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【産業上の利用分野】本発明は、後に印刷を施し、さら
に必要により表面保護剤を塗布して、合板などの基材に
貼着して建材などに利用するための化粧板用コート紙に
関する。 【0002】 【従来の技術】この種の化粧板用紙としては、古くは薄
葉紙が用いられてきたが、近年では、原紙に樹脂を内添
し、紙の坪量を30g/m2に高めた原紙が用いられること
も知られている。さらに、印刷時における隠蔽性を高め
るために、二酸化チタンを添加することも知られてい
る。 【0003】一方、特開昭63−190092号および同63−19
0094号公報には、同様に抄造または抄造後に樹脂液を含
浸することが開示されている。 【0004】従来の化粧板用原紙に印刷を施した場合、
平滑性、表面強度、隠蔽性および印刷光沢の何れもが充
分でなく、さらに良好なこれらの特性を満足するコート
紙の開発が急がれていた。 【0005】そこで、本発明者は、これらの要請に対し
て特開平4−314538号として、JIS P 8129で規定
された表面強度が11〜25A、JIS P 8119で規定された平
滑度が400 秒以上、透気度が30〜80秒である原紙に、填
料、バインダーを含む塗料を塗工してその塗料中の樹脂
成分を原紙に浸透させ、これをカレンダー処理したもの
を開示し、かつ、ここに、塗料が、填料100 重量部に対
して、SBRラテックス14〜20重量部、エステル化デン
プン5重量部以下を含み、塗工量が片面単位で8〜25g
/m2であるのが望ましいものと教示した。 【0006】 【発明が解決しようとする課題】同公報に開示した化粧
板用コート紙においては、原紙の表面強度を紙力増強剤
などの添加により高くしておき、これにピグメント塗工
をするとの考えである。 【0007】しかしながら、フリーネスが30g/m2
200 〜300 ccであるため、最終的に家具や建材としたと
き、これにテープを貼着し剥がしたとき、紙間で剥離す
る危険性がある。また、紙力増強剤を多量に内添して
も、紙間強度向上に限界があるものであった。 【0008】したがって、本発明の課題は、平滑性、表
面強度、隠蔽性および印刷適性に優れるとともに、特に
紙間強度が高い化粧板用コート紙を得ることにある。 【0009】 【課題を解決するための手段】上記課題を解決した本発
は、原料パルプのフリーネスが400 〜700 cc、透気度
が0〜50秒、JIS P 8129で規定された表面強度が7A〜1
5A、JIS P 8119で規定された平滑度が100 秒以上のノ
ーサイズ原紙に、填料、及びこの填料100重量部に対し
てSBRラテックスバインダーを40〜70重量部含む塗料
を乾燥米坪で15〜30g/m2の塗工量をもって塗工してそ
の塗料中の樹脂成分を原紙に浸透させ、これをカレンダ
ー処理したことを特徴とするものである。 【0010】 【作用】本発明においては、特にフリーネスが400 〜70
0 ccであるノーサイズ原紙を用いるので、ピグメント
塗工液が、良好に浸透し、紙間強度を高める。また、ピ
グメント塗工の場合において、バインダーとしてSBR
ラテックスを用いる際に高配合量、すなわち填料100重
量部に対してSBRラテックスバインダーを40〜70重量
部含むものとしているので、これが浸透して紙間強度を
高める。 【0011】以下本発明をさらに詳説する。本発明で
は、ノーサイズ紙を原紙として用いる。この原紙に対し
て、填料およびバインダーを含む塗料をピグメント塗工
して、塗料中の樹脂成分を原紙に浸透させ、紙間強度を
高める。 【0012】この場合、原紙として要求されるのは、必
要十分な表面強度、平滑度、ならびに塗料の樹脂成分が
浸透するためのフリーネスおよび透気度である。 【0013】表面強度および平滑度は、それぞれJIS P
8129およびJIS P 8119で規定されている。表面強度とし
ては、7A〜15Aとされ、より好ましくは10A〜13Aで
ある。化粧板は、その表面に粘着テープを長時間貼着し
た後、そのテープを剥がすことがあり、このために表面
強度が高いことが望まれるが、過度に高くなくとも、塗
料中の樹脂成分を原紙に十分浸透させることによって、
十分な耐テープ剥離特性が得られる。したがって、表面
強度が15Aを超えるようにすることまでは必要ではな
い。しかし、7A未満では、十分な紙間強度が得られな
い。 【0014】原紙の平滑度としては、100 秒以上とされ
る。本発明に従って、原紙の平滑度が高いと、後に塗料
をブレード塗工したときに、平滑性が高くなり、印刷イ
ンキの密着性が良好となる。逆に、平滑度が低いと、塗
工後に塗工ムラが大きくなる。また塗料中のバインダー
の不均一な浸透により、紙間強度のバラツキが発生す
る。 【0015】原紙の透気度としては、0〜50秒が望まし
い。透気度が高いことは、原紙の緻密性が高いことを意
味し、これにより塗料のバインダーが原紙に浸透せず、
紙間強度を高めることができない。浸透速度の指標とし
ての吸水速度は0〜0.5 秒が好ましい。紙間強度を高め
るためには、本発明に従って、透気度が低いものの、填
料およびバインダーを含む塗料をピグメント塗工して、
ノーサイズ原紙に確実に浸透させることによっても達成
できる。 【0016】原紙のパルプの配合としてL材を80%以上
とすることが好ましい。N−BKPを20%を超えて配合
すると、地合いが悪くなり、塗工時における塗工ムラ、
塗料浸透ムラとなり、結果的に印刷ムラを生じる。ま
た、紙間強度のムラも生じる。 【0017】フリーネスとしては、30g/m2の場合、40
0 〜700 ccが、特に550 〜650 ccが好ましい。フリーネ
スが400 cc未満であると、原紙の吸液速度が低下し、塗
料中のバインダーまたは樹脂が原紙中に十分浸透せず、
目標の紙間強度が得られない。逆にフリーネスが700 cc
を超えると、塗工ムラ、塗料の吸液ムラとなる。 【0018】原紙の抄紙に際して、原料パルプに対し
て、紙力増強剤のほか、湿潤紙力増強剤、硫酸バンドな
どのサイズ定着剤、ピッチ除去剤、浸透剤、カチオン化
澱粉(プレスロールおよびワイヤーからの剥離促進剤、
乾燥時における紙力増強剤として機能する)、消泡剤な
どを添加することができる。この原紙に酸化チタンなど
の填料を添加することもできる。抄紙は、通常の長網や
丸網などの抄紙機により抄造できる。ここに用いる紙力
増強剤としては、ポリアクリルアマイド樹脂、デンプ
ン、ポリエピクロルヒドリン樹脂、ポリエチレンイミ
ン、内添用アクリルラテックスなどを挙げることができ
る。紙力増強剤は乾燥重量で1kg/Ton 以下、湿潤紙力
増強剤を乾燥重量で1〜5kg/Ton 、界面活性剤などの
浸透剤は乾燥重量で0.1 〜2kg/Ton が好ましい。 【0019】かかる原紙に対して、填料およびバインダ
ーを含む塗料を塗工し、これをカレンダー処理すること
により化粧板用コート紙を得ることができる。填料とし
ては、クレー、軽炭酸カルシウム、重炭酸カルシウム、
酸化チタン、サチン白などを用いることができる。バイ
ンダーとしては、SBRラテックスを用いるのが望まし
く、填料100 重量部に対して、40〜70重量部、特に50〜
70重量部が望ましい。40重量部未満では、塗料が原紙層
中に十分浸透せず、塗料の浸透していない紙裏面部分
で、紙間剥離を生じる危険性がある。70重量部を超える
と、塗工操業上、乾燥不良のブロッキングを招き、不透
明度の低下を生じる。 【0020】SBRラテックスとしては、硝化綿タイプ
のインキと塗工層との密着性の点から、アクリルニトリ
ルの配合比の多いものが、特にその配合量が10重量部
以上のものが好ましい。SBRラテックスと共にPVA
を5重量部以下、特に2〜5重量部の範囲で配合するこ
とができる。PVAの配合は、塗工層強度の向上、耐摩
耗性の向上に有効であるが、5重量部を超える配合は、
塗料の増粘を生じ、流動性の低下となり、操業性を悪化
させ、コスト高の要因ともなる。 【0021】SBRラテックスに対してまたはPVAと
共に、エステル化デンプンおよびまたはカゼインを5重
量部以下の範囲で併用することができる。 【0022】かかるピグメント塗料は、乾燥重量で15
〜30g/m2で塗工することが望ましい。ピグメント塗
料中には、さらに耐水化剤、潤滑剤、消泡剤、保水剤、
pH調整剤、着色顔料などをさらに添加できる。 一方、
面側に、カール防止用の酸化デンプン、防腐剤、耐水化
剤などを塗工することができる。 【0023】塗工が終了すると、カレンダー処理、特に
スーパーカレンダー処理がなされる。このカレンダー処
理に際して、得ようとするコート紙の坪量との関係に若
干左右されるが、ニップ圧としては、145 〜250 kg/cm
2 が好ましく、ニップ段数としては、5段以上が望まし
い。ニップ圧が250 kg/cm2 を超えると、塗工層の構造
破壊を生じ、印刷適性が悪くなる危険性がある。 【0024】 【実施例】以下実施例および比較例を示し、本発明の効
果を明らかにする。 (実施例1) 原紙の表面強度、フリーネスにより、各特性を調べたと
ころ、表1に示す結果を得た。 【0025】 【表1】 【0026】(実施例2)塗工量 とを変えて、各特性を調べたところ、表2に示す
結果を得た。 【0027】 【表2】【0028】(実施例3) 透気度を変えて、各特性を調べたところ、表3に示す結
果を得た。 【0029】 【表3】 【0030】(実施例4) 原紙への浸透剤の添加量および吸水速度を変えて、各特
性を調べたところ、表4に示す結果を得た。 【0031】 【表4】【0032】 【発明の効果】以上の通り、本発明によれば、平滑性、
表面強度、隠蔽性および印刷適性に優れるとともに、特
に紙間強度が高い化粧板用コート紙を得ることができ
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平4−314538(JP,A) 特開 昭57−173163(JP,A) 特開 昭63−190092(JP,A) 特開 昭61−97498(JP,A) 特開 昭49−126782(JP,A) 特開 昭61−289197(JP,A) 特開 平5−195491(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) D21H 11/00 - 27/42

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】原料パルプのフリーネスが400 〜700 cc、
    透気度が0〜50秒、JISP 8129で規定された表面強度が7
    A〜15A、JIS P 8119で規定された平滑度が100 秒以上
    のノーサイズ原紙に、 填料、及びこの填料100重量部に対してSBRラテック
    スバインダーを40〜70重量部含む塗料を乾燥米坪で15〜
    30g/m 2 の塗工量をもって塗工してその塗料中の樹脂成
    分を原紙に浸透させ、これをカレンダー処理したことを
    特徴とする化粧板用コート紙。
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