JPH0742096A - 化粧板用コート紙 - Google Patents
化粧板用コート紙Info
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- JPH0742096A JPH0742096A JP19244693A JP19244693A JPH0742096A JP H0742096 A JPH0742096 A JP H0742096A JP 19244693 A JP19244693 A JP 19244693A JP 19244693 A JP19244693 A JP 19244693A JP H0742096 A JPH0742096 A JP H0742096A
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Abstract
れるとともに、特に紙間強度が高いものとする。 【構成】JIS P 8129で規定された表面強度が7A〜15
A、JIS P 8119で規定された平滑度が100 秒以上、フリ
ーネスが400 〜700 ccであるノーサイズ原紙に、填料、
バインダーを含む塗料、または填料を含まないクリアー
樹脂液を塗工してその塗料中の樹脂成分を原紙に浸透さ
せ、これをカレンダー処理する。
Description
に必要により表面保護剤を塗布して、合板などの基材に
貼着して建材などに利用するための化粧板用コート紙に
関する。
葉紙が用いられてきたが、近年では、原紙に樹脂を内添
し、紙の坪量を30g/m2に高めた原紙が用いることも知
られてる。さらに、印刷時における隠蔽性を高めるため
に、二酸化チタンを添加することも知られている。
0094号公報には、同様に抄造または抄造後に樹脂液を含
浸することが開示されている。
平滑性、表面強度、隠蔽性および印刷光沢の何れもが充
分でなく、さらに良好なこれらの特性を満足するコート
紙の開発が急がれていた。
て特開平4−314538号として、JIS P 8129で規定
された表面強度が11〜25A、JIS P 8119で規定された平
滑度が400 秒以上、透気度が30〜80秒である原紙に、填
料、バインダーを含む塗料を塗工してその塗料中の樹脂
成分を原紙に浸透させ、これをカレンダー処理したもの
を開示し、かつ、ここに、塗料が、填料100 重量部に対
して、SBRラテックス14〜20重量部、エステル化デン
プン5重量部以下を含み、塗工量が片面単位で8〜25g
/m2であるのが望ましいものと教示した。
板用コート紙においては、原紙の表面強度を紙力増強剤
などの添加により高くしておき、これにピグメント塗工
をするとの考えである。
200 〜300 ccであるため、最終的に家具や建材としたと
き、これにテープを貼着し剥がしたとき、紙間で剥離す
る危険性がある。また、紙力増強剤を多量に内添して
も、紙間強度向上に限界があるものであった。
面強度、隠蔽性および印刷適性に優れるとともに、特に
紙間強度が高い化粧板用コート紙を得ることにある。
1発明は、JIS P 8129で規定された表面強度が7A〜15
A、JIS P 8119で規定された平滑度が100 秒以上、フリ
ーネスが400 〜700 ccであるノーサイズ原紙に、填料、
バインダーを含む塗料を塗工してその塗料中の樹脂成分
を原紙に浸透させ、これをカレンダー処理したことを特
徴とするものである。
強度が7A〜15A、JIS P 8119で規定された平滑度が10
0 秒以上、フリーネスが400 〜700 ccであるノーサイズ
原紙に、填料を含有しないクリアー樹脂液を塗工してそ
の塗料中の樹脂成分を原紙に浸透させ、これをカレンダ
ー処理したことを特徴とするものである。
0 ccであるノーサイズ原紙を用いるので、ピグメント塗
工液またはクリアー樹脂塗工液が、良好に浸透し、紙間
強度を高める。また、ピグメント塗工の場合において
は、バインダーとしてSBRラッテクスを用いる際に高
配合量としているので、これが浸透して紙間強度を高め
る。
は、ノーサイズ紙を原紙として用いる。この原紙に対し
て、填料およびバインダーを含む塗料をピグメント塗工
するか、填料を含有しないクリアー樹脂液を塗工して、
塗料中の樹脂成分を原紙に浸透させ、紙間強度を高め
る。
要十分な表面強度、平滑度、ならびに塗料の樹脂成分が
浸透するためのフリーネスおよび透気度である。
8129およびJIS P 8119で規定されている。表面強度とし
ては、7A〜15Aとされ、より好ましくは10A〜13Aで
ある。化粧板は、その表面に粘着テープを長時間貼着し
た後、そのテープを剥がすことがあり、このために表面
強度が高いことが望まれるが、過度に高くなくとも、塗
料中の樹脂成分を原紙に十分浸透させることによって、
十分な耐テープ剥離特性が得られる。したがって、表面
強度が15Aを超えるようにすることまでは必要ではな
い。しかし、7A未満では、十分な紙間強度が得られな
い。
る。本発明に従って、原紙の平滑度が高いと、後に塗料
をブレード塗工したときに、平滑性が高くなり、印刷イ
ンキの密着性が良好となる。逆に、平滑度が低いと、塗
工後に塗工ムラが大きくなる。また塗料中のバインダー
の不均一な浸透により、紙間強度のバラツキが発生す
る。
い。透気度が高いことは、原紙の緻密性が高いことを意
味し、これにより塗料のバインダーが原紙に浸透せず、
紙間強度を高めることができない。浸透速度の指標とし
ての吸水速度は0〜0.5 秒が好ましい。紙間強度を高め
るためには、本発明に従って、透気度が低いものの、填
料およびバインダーを含む塗料をピグメント塗工する
か、填料を含有しないクリアー樹脂液を塗工して、ノー
サイズ原紙に確実に浸透させることによっても達成でき
る。
とすることが好ましい。N−BKPを20%を超えて配合
すると、地合いが悪くなり、塗工時における塗工ムラ、
塗料浸透ムラとなり、結果的に印刷ムラを生じる。ま
た、紙間強度のムラも生じる。
0 〜700 ccが、特に550 〜650 ccが好ましい。フリーネ
スが400 cc未満であると、原紙の吸液速度が低下し、塗
料中のバインダーまたは樹脂が原紙中に十分浸透せず、
目標の紙間強度が得られない。逆にフリーネスが700 cc
を超えると、塗工ムラ、塗料の吸液ムラとなる。
て、紙力増強剤のほか、湿潤紙力増強剤、硫酸バンドな
どのサイズ定着剤、ピッチ除去剤、浸透剤、カチオン化
澱粉(プレスロールおよびワイヤーからの剥離促進剤、
乾燥時における紙力増強剤として機能する)、消泡剤な
どを添加することができる。この原紙に酸化チタンなど
の填料を添加することもできる。抄紙は、通常の長網や
丸網などの抄紙機により抄造できる。ここに用いる紙力
増強剤としては、ポリアクリルアマイド樹脂、デンプ
ン、ポリエピクロルヒドリン樹脂、ポリエチレンイミ
ン、内添用アクリルラテックスなどを挙げることができ
る。紙力増強剤は乾燥重量で1kg/Ton 以下、湿潤紙力
増強剤を乾燥重量で1〜5kg/Ton 、界面活性剤などの
浸透剤は乾燥重量で0.1 〜2kg/Ton が好ましい。
ーを含む塗料を塗工し、これをカレンダー処理すること
により化粧板用コート紙を得ることができる。填料とし
ては、クレー、軽炭酸カルシウム、重炭酸カルシウム、
酸化チタン、サチン白などを用いることができる。バイ
ンダーとしては、SBRラテックスを用いるのが望まし
く、填料100 重量部に対して、40〜70重量部、特に50〜
70重量部が望ましい。40重量部未満では、塗料が原紙層
中に十分浸透せず、塗料の浸透していない紙裏面部分
で、紙間剥離を生じる危険性がある。70重量部を超える
と、塗工操業上、乾燥不良のブロッキングを招き、不透
明度の低下を生じる。
のインキと塗工層との密着性の点から、アクリルニトリ
ルの配合比の多いものが、特にその配合量が10重量部
以上のものが好ましい。SBRラテックスと共にPVA
を5重量部以下、特に2〜5重量部の範囲で配合するこ
とができる。PVAの配合は、塗工層強度の向上、耐摩
耗性の向上に有効であるが、5重量部を超える配合は、
塗料の増粘を生じ、流動性の低下となり、操業性を悪化
させ、コスト高の要因ともなる。
共に、エステル化デンプンおよびまたはカゼインを5重
量部以下の範囲で併用することができる。
〜30g/m2で塗工することが望ましい。ピグメント塗
料中には、さらに耐水化剤、潤滑剤、消泡剤、保水剤、
pH調整剤、着色顔料などをさらに添加できる。
リアー樹脂液を塗工することもできる。この場合におい
て、そのクリアー樹脂液の塗工層がグラビアインキに対
するバリアー性を発揮し、そのグラビアインキの浸透を
抑制し、印刷光沢を高めることができる。また、塩化ビ
ニルフィルム様の高い曲げ強度とすることができる。
ことができる。
アミド、アクリルエステル、アクリルエステル共重合
体、デンプン、メラミン、SBRラテックス、アクリル
ラテックスあるいはこれらの混合樹脂を用いることがで
きる。
耐水化剤、潤滑剤、消泡剤、保水剤、pH調整剤などをさ
らに添加できる。
坪で5〜15g/m2、特に5〜10g/m2が望ましい。
5g/m2未満であると、原紙表面を均一にカバーリング
できず、塗工ムラを生じ、塗工面がインキに対するバリ
アーを充分発揮しない。また印刷後の光沢が低下し、紙
間強度も充分でない。塗工量が多いと、塗工乾燥性が悪
くなり、コスト高を招く。
ント塗工には、チップブレードやベントブレードなどの
ブレードによる塗工を行うのが好ましい。ロール塗工、
エアーナイフ塗工、ワイヤーバー塗工なども可能であ
る。一方、裏面側に、カール防止用の酸化デンプン、防
腐剤、耐水化剤などを塗工することができる。
スーパーカレンダー処理がなされる。このカレンダー処
理に際して、得ようとするコート紙の坪量との関係に若
干左右されるが、ニップ圧としては、145 〜250 kg/cm
2 が好ましく、ニップ段数としては、5段以上が望まし
い。ニップ圧が250 kg/cm2 を超えると、塗工層の構造
破壊を生じ、印刷適性が悪くなる危険性がある。
果を明らかにする。 (実施例1)原紙の表面強度、フリーネスにより、各特
性を調べたところ、表1に示す結果を得た。
て、各特性を調べたところ、表2に示す結果を得た。
べたところ、表3に示す結果を得た。
び吸水速度を変えて、各特性を調べたところ、表4に示
す結果を得た。
表面強度、隠蔽性および印刷適性に優れるとともに、特
に紙間強度が高い化粧板用コート紙を得ることができ
る。
Claims (2)
- 【請求項1】JIS P 8129で規定された表面強度が7A〜
15A、JIS P 8119で規定された平滑度が100 秒以上、フ
リーネスが400 〜700 ccであるノーサイズ原紙に、填
料、バインダーを含む塗料を塗工してその塗料中の樹脂
成分を原紙に浸透させ、これをカレンダー処理したこと
を特徴とする化粧板用コート紙。 - 【請求項2】JIS P 8129で規定された表面強度が7A〜
15A、JIS P 8119で規定された平滑度が100 秒以上、フ
リーネスが400 〜700 ccであるノーサイズ原紙に、填料
を含有しないクリアー樹脂液を塗工してその塗料中の樹
脂成分を原紙に浸透させ、これをカレンダー処理したこ
とを特徴とする化粧板用コート紙。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP19244693A JP3459841B2 (ja) | 1993-08-03 | 1993-08-03 | 化粧板用コート紙 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP19244693A JP3459841B2 (ja) | 1993-08-03 | 1993-08-03 | 化粧板用コート紙 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0742096A true JPH0742096A (ja) | 1995-02-10 |
JP3459841B2 JP3459841B2 (ja) | 2003-10-27 |
Family
ID=16291444
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP19244693A Expired - Fee Related JP3459841B2 (ja) | 1993-08-03 | 1993-08-03 | 化粧板用コート紙 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3459841B2 (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007136895A (ja) * | 2005-11-18 | 2007-06-07 | Dainippon Printing Co Ltd | 積層体およびその製造方法 |
JP2010222768A (ja) * | 2009-02-26 | 2010-10-07 | Daio Paper Corp | 床材用含浸紙 |
US8049170B2 (en) | 2006-05-09 | 2011-11-01 | Sharp Kabushiki Kaisha | Induction electrode, ion generation element, ion generation apparatus, and electric equipment |
JP2016505414A (ja) * | 2012-12-28 | 2016-02-25 | サーフェス テクノロジーズ ゲーエムベーハー アンド カンパニー,カーゲーSurface Technologies Gmbh & Co.Kg | 印刷材料及び直接印刷された装飾的パネルを製造する方法 |
-
1993
- 1993-08-03 JP JP19244693A patent/JP3459841B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007136895A (ja) * | 2005-11-18 | 2007-06-07 | Dainippon Printing Co Ltd | 積層体およびその製造方法 |
US8049170B2 (en) | 2006-05-09 | 2011-11-01 | Sharp Kabushiki Kaisha | Induction electrode, ion generation element, ion generation apparatus, and electric equipment |
JP2010222768A (ja) * | 2009-02-26 | 2010-10-07 | Daio Paper Corp | 床材用含浸紙 |
JP2016505414A (ja) * | 2012-12-28 | 2016-02-25 | サーフェス テクノロジーズ ゲーエムベーハー アンド カンパニー,カーゲーSurface Technologies Gmbh & Co.Kg | 印刷材料及び直接印刷された装飾的パネルを製造する方法 |
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Publication number | Publication date |
---|---|
JP3459841B2 (ja) | 2003-10-27 |
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