JPH0742092A - 化粧板用コート紙 - Google Patents

化粧板用コート紙

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JPH0742092A
JPH0742092A JP19244593A JP19244593A JPH0742092A JP H0742092 A JPH0742092 A JP H0742092A JP 19244593 A JP19244593 A JP 19244593A JP 19244593 A JP19244593 A JP 19244593A JP H0742092 A JPH0742092 A JP H0742092A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
paper
coating
coated
smoothness
base paper
Prior art date
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Pending
Application number
JP19244593A
Other languages
English (en)
Inventor
Masaki Takei
正樹 武井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NAGOYA PULP KK
Original Assignee
NAGOYA PULP KK
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Publication date
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Publication of JPH0742092A publication Critical patent/JPH0742092A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】平滑性、表面強度、隠蔽性および印刷適性のみ
ならず、特に印刷後の光沢度及び曲げ強度が優れたもの
とする。 【構成】JIS P 8129で規定された表面強度が15A〜32
A、JIS P 8119で規定された平滑度が200 秒以上である
原紙に、填料を含有しないクリアー樹脂液を乾燥重量で
5〜15g/m2に塗工してその塗料中の樹脂成分を原紙
に浸透させ、これをカレンダー処理したものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、後に印刷を施し、さら
に必要により表面保護剤を塗布して、合板などの基材に
貼着して建材などに利用するための化粧板用コート紙に
関する。
【0002】
【従来の技術】この種の化粧板用紙としては、古くは薄
葉紙が用いられてきたが、近年では、原紙に樹脂を内添
し、紙の坪量を30g/m2に高めた原紙が用いることも知
られてる。さらに、印刷時における隠蔽性を高めるため
に、二酸化チタンを添加することも知られている。
【0003】一方、特開昭63−190092号および同63−19
0094号公報には、同様に抄造または抄造後に樹脂液を含
浸することが開示されている。
【0004】従来の化粧板用原紙に印刷を施した場合、
平滑性、表面強度、隠蔽性および印刷光沢の何れもが充
分でなく、さらに良好なこれらの特性を満足するコート
紙の開発が急がれていた。
【0005】そこで、本発明者は、これらの要請に対し
て特開平4−314538号として、JIS P 8129で規定
された表面強度が11〜25A、JIS P 8119で規定された平
滑度が400 秒以上、透気度が30〜80秒である原紙に、填
料、バインダーを含む塗料を塗工してその塗料中の樹脂
成分を原紙に浸透させ、これをカレンダー処理したもの
を開示し、かつ、ここに、塗料が、填料100 重量部に対
して、SBRラテックス14〜20重量部、エステル化デン
プン5重量部以下を含み、塗工量が片面単位で8〜25g
/m2であるのが望ましいものと教示した。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、同公報
に開示した化粧板用コート紙は、填料を含有するため
に、特にグラビア印刷した場合において、グラビアイン
キの浸透が若干みられ、印刷光沢が必ずしも十分でな
い。また、填料を含有するために、曲げ強度が充分でな
く、大量のバインダーを含有させたとしても、強度が充
分でない問題がある。
【0007】したがって、本発明の課題は、平滑性、表
面強度、隠蔽性および印刷適性に優れ、グラビア印刷後
の印刷光沢に優れ、しかも曲げ強度が高い化粧板用コー
ト紙を得ることにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題は、JIS P 8129
で規定された表面強度が15A〜32A、JIS P 8119で規定
された平滑度が200 秒以上である原紙に、填料を含有し
ないクリアー樹脂液を乾燥重量で5〜15g/m2に塗工
してその塗料中の樹脂成分を原紙に浸透させたことで解
決できる。
【0009】
【作用】本発明によれば、填料が含有しないクリアー樹
脂液を乾燥重量で5〜15g/m2に塗工するものである
ために、そのクリアー樹脂液の塗工層がグラビアインキ
に対するバリアー性を発揮し、そのグラビアインキの浸
透を抑制し、印刷光沢を高めることができる。また、塩
化ビニルフィルム様の高い曲げ強度とすることができ
る。さらに、低い塗工量で高い印刷光沢を得ることがで
きる。
【0010】
【実施例】以下本発明をさらに詳説する。本発明者は、
所定の特性を有する原紙に、填料を含む塗料を塗工する
ことが、特に印刷適性に優れることを知見している。
【0011】さらに、この場合、原紙として要求される
のは、特に表面強度、平滑度および必要により透気度で
ある。
【0012】表面強度および平滑度は、JIS P 8129およ
びJIS P 8119で規定されている。表面強度としては、15
A 〜32Aとされ、23Aを超え32A以下とすることも有効
である。化粧板は、その表面に粘着テープを長時間貼着
した後、そのテープを剥がすことがあり、主にこのため
に表面強度が高いことが望まれる。表面強度を高める手
段として、フリーネスを下げるだけでなく、紙力増強剤
を内添することなどで対処できる。
【0013】平滑度としては、200 秒以上とされる。本
発明に従って、原紙の平滑度が高いと、後に塗料をブレ
ード塗工したときに、平滑性が高くなり、印刷インキの
密着性が良好となる。逆に、平滑度が低いと、塗工後に
塗工ムラが大きくなる。
【0014】原紙の透気度としては、30〜300 秒が望ま
しい。透気度が高いことは、原紙の緻密性が高いことを
意味し、これによりインキのビヒクルが原紙に浸透せ
ず、印刷が映えることになる。かかる透気度を高める手
段としては、パルプの配合としてL材を80%以上とする
他、フリーネスを低くすることにより得られる。フリー
ネスとしては、30g/m2の場合、180 〜300cc が、特に
200 〜250cc が好ましい。フリーネスが180 cc未満であ
ると、抄紙上の乾燥性が悪くなり、ドライヤー接着ムラ
による光沢ムラなどを生じる。逆にフリーネスが300 cc
を超えると、目標の紙間強度が得難い。
【0015】なお、原紙の地合が良好であることも望ま
れる。原紙の地合ムラがあると、コート時における塗工
ムラとなり、結果的に印刷ムラを招く。これは、透気度
と同様に、パルプの配合としてL材を80%以上とし、N
材を配合するとしても、20%以下とすることが好まし
い。原紙の抄紙に際して、原料パルプに対して、紙力増
強剤のほか、硫酸バンドなどのサイズ定着剤、ピッチ除
去剤、ロジンサイズ剤、エマルションサイズ剤、カチオ
ン化澱粉(プレスロールおよびワイヤーからの剥離促進
剤、乾燥時における紙力増強剤として機能する)、消泡
剤などを添加することができる。この原紙に酸化チタン
などの填料を添加することもできる。抄紙は、通常の長
網や丸網などの抄紙機により抄造できる。ここに用いる
紙力増強剤としては、ポリアクリルアマイド樹脂、デン
プン、ポリアミドエピクロルヒドリン樹脂、ポリエチレ
ンイミン、内添用アクリルラテックスなどを挙げること
ができる。紙力増強剤は乾燥重量で30〜65kg/Ton 、特
に50〜60kg/Ton が好ましい。
【0016】他方、前記原紙に対して、填料を含まない
クリアー樹脂液を乾燥重量で5〜15g/m2に塗工し、
これをカレンダー処理することにより化粧板用コート紙
を得ることができる。クリアー樹脂としては、ポリビニ
ルアルコール、アクリルアミド、アクリルエステル、ア
クリルエステル共重合体、デンプン、メラミン、SBR
ラテックスあるいはこれらの混合樹脂を用いることがで
きる。
【0017】クリアー樹脂液には、必要により、さらに
耐水化剤、潤滑剤、消泡剤、保水剤、pH調整剤などをさ
らに添加できる。塗工には、チップブレードやベントブ
レードなどのブレードによる塗工を行うのが好ましい。
ロール塗工、エアーナイフ塗工、ワイヤーバー塗工など
も可能である。塗工量は乾燥米坪で5〜15g/m2、特
に6〜11g/m2が望ましい。5g/m2未満であると、
原紙表面を均一にカバーリングできず、塗工面がインキ
に対するバリアーを充分発揮しない。また印刷後の光沢
が低下し、紙間強度も充分でない。塗工量が多いと、塗
工乾燥性が悪くなり、コスト高を招き、さらに巻取時に
おいてブロッキングを生じる虞れがある。一方、裏面側
に、カール防止用の酸化デンプン、防腐剤、耐水化剤な
どを塗工することができる。
【0018】塗工が終了すると、カレンダー処理、特に
スーパーカレンダー処理がなされる。このカレンダー処
理に際して、得ようとするコート紙の坪量との関係に若
干左右されるが、ニップ圧としては、145 〜250 kg/cm
2 が好ましく、ニップ段数としては、5段以上が望まし
い。ニップ圧が250 kg/cm2 を超えると、塗工層の構造
破壊を生じ、印刷適性が悪くなる危険性がある。
【0019】<実施例>以下実施例および比較例を示
し、本発明の効果を明らかにする。クリアー樹脂塗工量
と印刷光沢および加工適性との関係を調べたところ、表
1に示す結果を得た。この結果から、本発明の化粧板用
コート紙がいずれの特性においても優れていることが判
る。また、ピグメントコート紙(ただし塗工量10g/
m2)と同様の特性を有し、曲げ強度においては塩化ビニ
ルフィルムに匹敵することも判る。ここに従来紙間強化
紙とは、市販品である。
【0020】
【表1】
【0021】
【発明の効果】以上の通り、本発明によれば、平滑性、
表面強度、隠蔽性および印刷適性のみならず、特に印刷
後の光沢に優れ、かつ曲げ強度が高いものとなる。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】JIS P 8129で規定された表面強度が15A〜
    32A、JIS P 8119で規定された平滑度が200 秒以上であ
    る原紙に、填料を含有しないクリアー樹脂液を乾燥重量
    で5〜15g/m2に塗工してその塗料中の樹脂成分を原
    紙に浸透させたことを特徴とする化粧板用コート紙。
JP19244593A 1993-08-03 1993-08-03 化粧板用コート紙 Pending JPH0742092A (ja)

Priority Applications (1)

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JP19244593A JPH0742092A (ja) 1993-08-03 1993-08-03 化粧板用コート紙

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JP19244593A JPH0742092A (ja) 1993-08-03 1993-08-03 化粧板用コート紙

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JPH0742092A true JPH0742092A (ja) 1995-02-10

Family

ID=16291429

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Application Number Title Priority Date Filing Date
JP19244593A Pending JPH0742092A (ja) 1993-08-03 1993-08-03 化粧板用コート紙

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7754411B2 (en) 2002-02-27 2010-07-13 Tokushu Paper Mfg. Co., Ltd. Slip sheet for a planographic printing plate, production process thereof and a protected planographic printing plate and laminate thereof
JP2011506794A (ja) * 2007-12-21 2011-03-03 テクノチェル デコール ゲー エム ベー ハー ウント コンパニー コマンディートゲゼルシャフト 化粧コーティング材料用のベース紙

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7754411B2 (en) 2002-02-27 2010-07-13 Tokushu Paper Mfg. Co., Ltd. Slip sheet for a planographic printing plate, production process thereof and a protected planographic printing plate and laminate thereof
JP2011506794A (ja) * 2007-12-21 2011-03-03 テクノチェル デコール ゲー エム ベー ハー ウント コンパニー コマンディートゲゼルシャフト 化粧コーティング材料用のベース紙

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