JP3457872B2 - オーバーホーゼルタイプのゴルフクラブシャフト及びゴルフクラブ - Google Patents

オーバーホーゼルタイプのゴルフクラブシャフト及びゴルフクラブ

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JP3457872B2
JP3457872B2 JP36469197A JP36469197A JP3457872B2 JP 3457872 B2 JP3457872 B2 JP 3457872B2 JP 36469197 A JP36469197 A JP 36469197A JP 36469197 A JP36469197 A JP 36469197A JP 3457872 B2 JP3457872 B2 JP 3457872B2
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昭良 須澤
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、女性等の非力のゴ
ルファーにとって有利に使用される1cm当りの平均重
量が0.35〜0.60gの範囲にある軽重量のゴルフ
クラブシャフト及びそのシャフトを有するゴルフクラブ
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、筒状に巻成された炭素繊維層で強
化されたプラスチック(CFRP)製中空管からなるゴ
ルフクラブシャフト(以下、単にシャフトとも言う)を
有するゴルフクラブは広く用いられている。このような
ゴルフクラブにおいて、そのシャフトとしては、そのシ
ャフトの先端ホーゼル部がクラブヘッドの連結管からな
るシャフトの取り付け孔内に挿入され、接着固定化され
ているインナーホーゼルタイプのシャフトが一般的に用
いられている。しかしながら、このようなインナーホー
ゼルタイプのシャフトを有するゴルフクラブの場合、そ
のシャフトのホーゼル部をクラブヘッドの連結管内に挿
入させることから、そのホーゼル部の外径は必然的に相
当に小さくなる。その結果、ホーゼル部を含むシャフト
のチップ側先端部分の捩れ剛性が低くなり、打球時にそ
のシャフトのチップ側先端部分の捩れ角度が大きくなる
ため、打球の方向性が悪くなるという問題を生じる。一
方、このような問題を解消するために、ホーゼル部を含
むシャフトのチップ側先端部分の外径を大きくしたオー
バーホーゼルタイプのシャフトが提案されている(特開
平5−177020号、特開平8−89605号)。こ
のようなオーバーホーゼルタイプのシャフトは、そのホ
ーゼル部を含むシャフトのチップ側先端部分の外径が大
きくなるため、そのシャフトのチップ側先端部分の捩れ
剛性が必然的に高くなるが、この場合には、同時に、そ
のシャフトのチップ側先端部分の曲げ剛性も大きくな
る。一方、シャフトのチップ側先端部分の曲げ剛性が余
り大きくなることは好ましくなく、この場合には、打球
感が悪くなるばかりか、シャフトのチップ側先端部分の
しなりが小さくなるため、打球の飛距離が伸びず、特に
非力なゴルファーにとっては、飛距離の点で、満足すべ
きシャフトであるとは言えない。また、オーバーホーゼ
ルタイプのシャフトは、インナーホーゼルタイプのシャ
フトに比較して、そのシャフト外径が大きくなることか
ら、その重量も必然的に重くなる傾向を示すが、この場
合、非力のゴルファーにとって有利に使用されるよう
に、シャフトの管壁厚さを薄くして軽重量化しようとす
ると、そのシャフトのチップ側先端部分の曲げ強度が小
さくなり、破壊を生じやすくなるという問題を生じる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、炭素繊維強
化プラスチック製中空管からなり、非力なゴルファーに
とって有利に使用される軽重量のオーバーホーゼルタイ
プのゴルフクラブシャフトにおいて、チップ側先端部分
の曲げ強度が大きい割に、曲げ剛性が小さいゴルフクラ
ブシャフトを提供するとともに、そのシャフトを有する
ゴルフクラブを提供することをその課題とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、前記課題
を解決すべく鋭意研究を重ねた結果、本発明を完成する
に至った。即ち、本発明によれば、繊維強化プラスチッ
ク製中空管からなる1cm当たりの平均重量が0.35
〜0.60gであるオーバーホーゼルタイプのゴルフク
ラブシャフトにおいて、少なくともそのシャフトのチッ
プ側先端部分に、シャフトの長手方向に対し略平行に配
列された引張り弾性率が24,000Kg/mm2以下
のピッチ系低弾性炭素繊維からなる繊維層と、その外側
にPAN系炭素繊維からなる繊維層を配置したことを特
徴とするオーバーホーゼルタイプのゴルフクラブシャフ
トが提供される。また、本発明によれば、シャフトの長
手方向に対し傾斜して配列された複数の繊維層を隣接す
る繊維層相互の繊維方向が交差するように積層して形成
されたPAN系炭素繊維からなる繊維層Aが、シャフト
の中空内表面に近接した位置にシャフトの略全長にわた
って配置され、シャフトの長手方向に対し略平行に配列
されたPAN系炭素繊維からなる繊維層Bが、前記繊維
層Aの外側にシャフトの略全長にわたって配置され、シ
ャフトのチップ側先端部分に補強繊維層Xが配置されて
いる繊維強化プラスチック製中空管からなる1cm当り
の平均重量が0.35〜0.60gであるゴルフクラブ
シャフトにおいて、該シャフトのチップ側先端部分に配
置された補強繊維層Xが、シャフトの長手方向に対し略
平行に配列されたピッチ系炭素繊維からなる繊維層C
と、シャフトの長手方向に対し略直交して配列されたP
AN系炭素繊維又はアラミド繊維からなる繊維層Dと、
シャフトの長手方向に対し略平行に配列されたPAN系
炭素繊維からなる繊維層Eとからなり、該繊維層Cは該
繊維層A、B又はEの内側に配置され、該繊維層Dは該
繊維層Bの外側に隣接して配置され、該繊維層Eは該繊
維層Dの外側に該繊維層Dを実質的に覆うように配置さ
れ、かつ前記繊維層A及び繊維層Bの合計重量に対する
該補強繊維層Xの重量比が0.01〜0.30の範囲に
あり、該補強繊維層X中に含まれるピッチ系低弾性炭素
繊維からなる繊維層Cの割合が2〜70重量%の範囲に
あることを特徴とするオーバーホーゼルタイプのゴルフ
クラブシャフトが提供される。また、本発明によれば、
前記シャフトを有するゴルフクラブが提供される。
【0005】
【発明の実施の形態】本明細書で言うPAN系炭素繊維
とは、ポリアクリロニトリル系繊維を炭素化して得られ
る炭素繊維を意味し、ピッチ系低弾性炭素繊維とは、石
油系ピッチ又は石炭系ピッチ(コールタールピッチ)を
繊維化し、炭素化して得られる炭素繊維で引張り弾性率
が24000kg/mm2以下を意味する。
【0006】本発明のゴルフクラブシャフトは、オーバ
ーホーゼルタイプのゴルフクラブシャフトであって、女
性等の非力のゴルファーにとって有利に使用し得るよう
に、その1cm当りの平均重量を0.35〜0.60
g、特に0.40〜0.55gの範囲に調節した軽重量
シャフトである。この場合、シャフトの1cm当りの平
均重量とは、シャフトの全重量(g)をシャフトの全長
(cm)で除した値を意味する。
【0007】本発明のシャフトは、従来のシャフトの場
合と同様に、その略全長にわたって、シャフトの長手方
向に対し傾斜して配列された複数の繊維層を隣接する繊
維層相互の繊維方向が交差するようにして形成されたP
AN系炭素繊維からなる繊維層A(バイアス層)と、シ
ャフトの長手方向に対し略平行に配列されたPAN系炭
素繊維からなる繊維層B(ストレート層)を有し、かつ
そのチップ側先端部分に補強繊維層Xを有し、必要に応
じ、そのグリップ側先端部分に補強繊維層Yを有する。
【0008】本発明の場合、そのチップ側補強繊維層X
は、シャフトの長手方向に対し略平行に配列されたピッ
チ系低弾性炭素繊維からなる繊維層Cと、シャフトの長
手方向に対し略直交して配列されたPAN系炭素繊維又
はアラミド繊維からなる繊維層Dと、シャフトの長手方
向に対して略平行に配列されたPAN系炭素繊維からな
る繊維層Eと、必要に応じて配置されるシャフトの長手
方向に対し略直交して配列されたPAN系炭素繊維から
なる繊維層Fからなる。この場合、繊維層Cは該繊維層
A、B又はEの内側に配置されればよく、例えば、繊維
層Aと繊維層Bとの間等に配置される。一方、繊維層D
は繊維層Bの外側に隣接して配置され、繊維層Eは繊維
層Dの外側に繊維層Dを実質的に覆うように配置され、
必要に応じて用いられる繊維層Fは最内層として配置さ
れる。
【0009】本発明のシャフトの場合、繊維層Aと繊維
層Bとの合計重量に対するそのチップ側補強繊維層Xの
重量比[X]/([A]+[B])は、0.01〜0.
30、好ましくは0.03〜0.20である。補強繊維
層X中に含まれるピッチ系炭素繊維からなる繊維層Cの
割合は、2〜70重量%、好ましくは4〜50重量%で
ある。また、繊維層Cと繊維層Eとの合計重量に対する
繊維層Cの重量比[C]/([C]+[E])は0.0
5〜0.95、好ましくは0.05〜0.50である。
【0010】本発明のシャフトにおいて、そのチップ側
先端部分の曲げ強度は、補強繊維層Xの重量に関係し、
その重量が増加するに従って増大し、破壊しにくいもの
となるが、この場合、補強繊維層X全体をPAN系低弾
性炭素繊維で構成すると中高荷重がかかった時の曲げ剛
性が大きくなりすぎてしなりを生じにくいものとなる。
補強繊維層X中にピッチ系低弾性炭素繊維層を含有させ
ることにより、そのチップ側先端部分に中高荷重がかか
った場合でも十分な曲げ強度を保持しながら、その曲げ
剛性をPAN系低弾性炭素繊維よりもより小さくするこ
とができる。
【0011】前記重量比[X]/([A]+[B])
は、シャフトにおけるチップ側先端部分の補強率を示
し、その値が大きくなるほどシャフトのチップ側先端部
分の破壊強度(曲げ強度及び捩り強度)は増大するが、
同時にチップ側先端部分の重量及び曲げ剛性も増大す
る。従って、前記重量比は0.30以下、好ましくは
0.20以下にするのがよい。一方、前記重量比が小さ
くなりすぎるとチップ側先端部分の十分な補強効果が得
られなくなる。従って、前記重量比は0.01以上、好
ましくは0.03以上にするのがよい。また、全補強繊
維層X中のピッチ系低弾性繊維層Cの割合は、シャフト
のチップ側先端部分の曲げ剛性制御因子を示し、その値
が大きくなるほど曲げ剛性は小さくなるが、その値が小
さくなりすぎると補強効果が不十分になる。従って、本
発明の場合、前記割合は2〜70重量%、好ましくは4
〜50重量%の範囲に規定するのがよい。
【0012】本発明のシャフトにおいては、そのグリッ
プ側先端部分に補強繊維層Yが好ましく配置されるが、
この補強繊維層は、シャフトの長手方向に対し略平行に
配列されたPAN系炭素繊維からなる繊維層Gからな
る。この繊維層Gは、繊維層Aよりも外側に配置され
る。繊維層Aと繊維層Bとの合計重量に対するグリップ
側補強層Yの重量比は、0.05〜0.40、好ましく
は0.08〜0.30である。
【0013】本発明のシャフト中に含まれる全繊維含有
量は、60〜85重量%、好ましくは63〜80重量%
である。シャフトの重量は、シャフトの管壁厚さ及びシ
ャフト中のプラスチック含有量によって調節することが
できる。
【0014】本発明における炭素繊維強化プラスチック
(CFRP)製中空シャフトは、従来公知の一方向引揃
え炭素繊維に樹脂組成物を含浸・半硬化させたプリプレ
グをマンドレルに巻成するシートワインディング法(S
W法)によって製造することができる。樹脂組成物とし
ては、プリプレグの製造に用いられている各種の熱硬化
性樹脂組成物が用いられるが、特に、エポキシ樹脂を主
体とした樹脂組成物の使用が好ましい。
【0015】本発明によるシャフトの好ましい製造例を
示すと、まず、従来公知の方法に従って樹脂組成物を含
浸させ半硬化させたユニプリプレグシートを、全長13
00mm〜1600mmのマンドレルのマンドレル細径
部(シャフトのチップ側先端部)の外周面に従来公知の
SW法によって巻成させて最内層Fを形成する。このと
き、最内層Fを構成する繊維層Fの繊維方向がマンドレ
ル軸方向に対し90±10度の範囲内、好ましくは90
度になるようにマンドレル外周面上に巻成する。この最
内層Fの配置はかならずしも必須ではないが、オーバー
ホーゼルタイプのシャフトとしたとき、シャフトのチッ
プ側先端ホーゼル部内に挿入したクラブヘッド連結体の
抜け防止性の点のほか、シャフト重量バランス向上によ
る打球感の向上の点、チップ側先端部分の圧縮強度向上
による縦割れの防止性の点及びシャフト厚み調節が容易
になるという点で効果があり、最内層Fの存在は望まし
い。この最内層Fに含まれる繊維層Fでは、その繊維は
シャフトの長手方向に対して略直交、即ち、90±10
度の範囲内に配列される。この最内層Fは、シャフトの
チップ側先端部に位置するように、シャフトのチップ側
先端から軸方向に沿って配設され、その長さは40〜2
70mm、特に90〜220mmの範囲であることが好
ましい。最内層Fの長さが前記範囲より短いと、前記最
内層配設による効果が十分に得られず、また、前記範囲
より長くなると、シャフトの重量バランスがくずれてし
まうとともにシャフトが重くなってしまうため、ゴルフ
クラブとしてスイングした場合に打球時の感触が悪くな
るという問題がある。
【0016】前記最内層F形成のためにユニプリプレグ
シートを巻成する場合、ユニプリプレグシートを構成す
る繊維層Fの繊維方向がマンドレル軸方向に対し90±
10度の範囲内にあるので、プリプレグシートをマンド
レルの外周上に巻成する際にプリプレグシートが繊維方
向に沿って裂けやすく、それを防ぐためには、あらかじ
めガラスクロスにプリプレグシートを貼り合せておき、
その貼り合せ体をマンドレル外周面上に巻くのが有利で
ある。この際、ガラスクロスはプリプレグシートが繊維
方向に沿って裂けるのを防ぐために使用するのであっ
て、チップ端部の曲げ剛性及び捩れ剛性の向上が目的で
はないので、ガラスクロスはごく薄手のもの、例えば厚
さ150μm以下のものを使用すれば十分である。
【0017】最内層Fに含まれる繊維層Fは、PAN系
炭素繊維からなる。この場合のPAN系炭素繊維として
は、引張り強度が250〜650kg/mm2、好まし
くは350〜550kg/mm2の範囲にあり、引張り
弾性率が16000〜46000kg/mm2、好まし
くは23000〜35000kg/mm2の範囲にある
ものが用いられる。また、最内層Fを形成するためのプ
リプレグにおいて、その樹脂含有率は20〜45重量
%、好ましくは30〜40重量%である。最内層Fを形
成するプリプレグの厚さは、50〜200μm、好まし
くは90〜150μmである。
【0018】次に、前記マンドレル外周面に最内層Fと
して形成した巻成体の外周面上かつ前記マンドレルの略
全長にわたって、ユニプリプレグシートをそのシートの
繊維がマンドレルの軸方向に対し傾斜するように前記と
同様にSW法によって巻成させ、複数のバイアス層から
なる積層バイアス層Aを形成する。この積層バイアス層
Aに含まれる繊維層Aは、シャフトの長手方向に対して
45度±15度の範囲内の方向に配列された繊維層とシ
ャフトの長手方向に対して−45度±15度の範囲内の
方向に配列された繊維層との交互積層繊維層からなる。
本明細書で言うバイアス層とは、繊維方向がマンドレル
軸方向に対し45度±15度の範囲内の繊維強化樹脂層
及び繊維方向がマンドレル軸方向に対し−45度±15
度の範囲内の繊維強化樹脂層を意味する。この積層バイ
アス層Aの配置により、十分な捩り剛性をもったシャフ
トが得られる。この積層バイアス層Aがないとシャフト
に十分な捩り剛性を確保できないため、打球の方向安定
性が得られない。本発明における積層バイアス層Aは、
捩り剛性向上の点から、各バイアス層を構成する繊維層
の繊維方向がシャフトの長手方向に対して+45度のも
のと、−45度のものとが交互に積層されるように形成
するのがもっとも望ましい。
【0019】積層バイアス層Aに含まれる繊維層Aは、
PAN系炭素繊維からなる。この場合のPAN系炭素繊
維としては、引張り強度が250〜650kg/m
2、好ましくは350〜550kg/mm2の範囲にあ
り、引張り弾性率が16000〜65000kg/mm
2、好ましくは23000〜40000kg/mm2の範
囲にあるものが用いられる。また、バイアス層を形成す
るためのプリプレグにおいて、その樹脂含有率は20〜
45重量%、好ましくは24〜33重量%である。積層
バイアス層Aを形成するプリプレグの厚さは、50〜2
00μm、好ましくは90〜150μmである。
【0020】次に、前記のようにして積層バイアス層A
として形成した巻成体上に、そのチップ側先端部分の位
置とそのグリップ側先端部分の位置に、ユニプリプレグ
シートをそれぞれ巻成させ、ストレート補強層Cとスト
レート補強層Gをそれぞれ形成する。このとき、それら
のストレート補強層を構成する繊維層の繊維方向がマン
ドレル軸方向に対して略平行になるように補強層を配置
する。このチップ側ストレート補強層Cに含まれる繊維
層Cとグリップ側ストレート補強層Gに含まれる繊維層
Gは、シャフトの長手方向に対して略平行に配列された
繊維層からなる。本明細書におけるマンドレル軸方向に
対して略平行とは、マンドレル軸方向に対し0度±10
度の範囲内を意味する。グリップ側ストレート補強層G
の配置はかならずしも必須ではないが、このグリップ側
ストレート補強層Gを配置することにより、シャフトの
グリップ側先端部分の曲げ剛性が増大し、重量バランス
が向上するため、打球時の感触が向上するとともに、グ
リップ側ストレート補強層Gの長さを変えることによっ
て、キックポイント調節が容易になるという効果があ
り、グリップ側ストレート補強層Gの存在は望ましい。
【0021】チップ側ストレート補強層Cは、ピッチ系
低弾性炭素繊維、好ましくは石炭系炭素繊維からなる繊
維層Cを含む。このピッチ系低弾性炭素繊維としては、
その引張り強度が150〜300kg/mm2、好まし
くは170〜280kg/mm2の範囲にあり、その引
張り弾性率が7000〜24000kg/mm2、好ま
しくは10000〜17000kg/mm2の範囲にあ
るものが用いられる。ピッチ系低弾性炭素繊維を含むF
RPは、その曲げ荷重−たわみ曲線において、PAN系
低弾性炭素繊維に比べて中高荷重時のたわみ量が大幅に
大きいので、これをシャフトの先端部分における補強層
繊維として用いることにより、PAN系低弾性炭素繊維
を用いた場合よりも、曲げ剛性が緩和され、しなり性の
向上したチップ側先端部分を有するシャフトを得ること
ができる。この場合、そのシャフトのチップ側先端部分
における曲げ強度は、PAN系低弾性炭素繊維を用いた
場合よりも大幅に低下することはなく、ゴルフクラブと
してスウィングしたときにそのチップ側先端部分が容易
に破壊されることはない。即ち、ストレート補強層繊維
としてピッチ系低弾性炭素繊維を用いることにより、チ
ップ先端部分におけるしなり性がよく、かつ十分な曲げ
強度(破壊強度)を有するシャフトを得ることができ
る。又、ガラス繊維で補強を行った場合には、チップの
剛性は緩和されるものの、打球感が悪くなるという欠点
を有する。ピッチ系低弾性炭素繊維層Cを含むストレー
ト補強層Cを形成するためのプリプレグにおいて、その
樹脂含有率は20〜45重量%、好ましくは24〜33
重量%である。そのストレート補強層Cを形成するプリ
プレグの厚さは、40〜220μm、好ましくは50〜
120μmである。繊維層Cを含むストレート補強層C
は、シャフトのチップ側先端部分に位置するように、シ
ャフトのチップ側先端から軸方向に沿って配設され、そ
の長さは40〜270mmの範囲内が好ましい。このチ
ップ側補強層Cが前記範囲より短いと十分な補強効果が
得られず、前記範囲より長いと、シャフト全体の曲げ剛
性バランス・重量バランスがくずれてしまうとともに、
シャフトが重くなる等の問題を生じる。
【0022】グリップ側補強層Gは、シャフトのグリッ
プ側先端部に位置するように、シャフトのグリップ側先
端から軸方向に沿って配設され、その長さは300〜8
00mm、特に400〜700mmの範囲内が好まし
い。グリップ側補強層Gの長さが前記範囲より短いと、
グリップ側補強層Gの配設による前記効果が十分に得ら
れず、前記範囲より長いと、シャフト全体の曲げ剛性バ
ランス・重量バランスがくずれてしまうとともに、シャ
フトが重くなってしまうため、ゴルフクラブにした際の
打球時の感触が悪くなってしまう。また、グリップ側先
端部の曲げ剛性向上の点から、このグリップ側補強層G
は、その繊維方向をマンドレル軸方向と一致させて配置
するのがもっとも望ましい。
【0023】グリップ側補強層Gに含まれる繊維層G
は、PAN系炭素繊維からなる。この場合のPAN系炭
素繊維としては、引張り強度が250〜650kg/m
2、好ましくは350〜550kg/mm2の範囲にあ
り、引張り弾性率が16000〜65000kg/mm
2、好ましくは23000〜35000kg/mm2の範
囲にあるものが用いられる。グリップ側補強層Gを形成
するためのプリプレグにおいて、その樹脂含有率は20
〜45重量%、好ましくは24〜40重量%である。グ
リップ側補強層Gを形成するプリプレグの厚さは、50
〜250μm、好ましくは100〜200μmである。
【0024】次に、前記のようにして形成した巻成体の
外周面上に巻成体の略全長わたって、ユニプリプレグシ
ートを前記と同様にSW法によって巻成させてストレー
ト層Bを形成する。このとき、ストレート層Bを構成す
る繊維層の繊維方向がマンドレル軸方向に対して略平行
になるようにストレート層Bを配置する。このストレー
ト層Bに含まれる繊維層Bは、シャフトの長手方向に対
して略平行に配列された繊維層からなる。このストレー
ト層Bの配置により、十分な曲げ剛性をもったシャフト
が得られる。このストレート層Bがないとシャフトに十
分な曲げ剛性を確保できないため、ゴルフクラブとして
打球した場合に十分な飛距離が得られない。また、シャ
フトの曲げ剛性向上の点から、このストレート層Bは、
そのストレート層を構成する補強繊維の繊維方向がマン
ドレル軸方向と一致するように配置するのがもっとも望
ましい。本発明の場合、このストレート層Bに含まれる
繊維層Bの重量は、シャフトの良好なしなり性を保持す
る点から、通常、前記積層バイアス層Aに含まれる繊維
層Aの重量よりも少なく、好ましくは繊維層Aの重量の
40〜80重量%、より好ましくは50〜75重量%で
ある。また、その繊維層Bの重量は、平均重量で、シャ
フトの長さ1cm当り、0.10〜0.30g、好まし
くは0.15〜0.25gである。
【0025】ストレート層Bに含まれる繊維層Bは、P
AN系炭素繊維からなる。この場合のPAN系炭素繊維
としては、引張り強度が250〜650kg/mm2
好ましくは350〜550kg/mm2の範囲にあり、
引張り弾性率が16000〜65000kg/mm2
好ましくは23000〜40000kg/mm2の範囲
にあるものを用いる。ストレート層Bを形成するための
プリプレグにおいて、その樹脂含有率は20〜45重量
%、好ましくは24〜40重量%である。ストレート層
Bを形成するプリプレグの厚さは、50〜250μm、
好ましくは120〜180μmである。
【0026】次に、シャフトのチップ側先端部分を補強
するために、前記のようにして形成した巻成体のチップ
側先端部分の外周面上にフープ層Dを形成する。このと
き、フープ層Dを構成する補強繊維の繊維方向がマンド
レル軸方向に対して略直交するようにフープ層Dを配置
する。このフープ層Dに含まれる繊維層Dは、シャフト
の長手方向に対して略直交するように配列された繊維層
からなる。本明細書におけるマンドレル軸方向に対し略
直交とは90度±10度の範囲内を意味する。このフー
プ層Dの配置により、チップ側先端部の圧縮強度が向上
するため、チップ側先端部分の割れ防止効果が得られ、
その効果をもっと良くするためにはフープ層Dを構成す
る繊維層Dの繊維方向がマンドレル軸方向に対して直交
するように配置するのがもっとも望ましい。
【0027】このフープ層Dを構成する繊維層Dは、P
AN系炭素繊維又はアラミド繊維からなり、その引張り
弾性率は7,000〜30,000kg/mm2、好ま
しくは10000〜24000kg/mm2の範囲にあ
り、その引張り強度は200〜600kg/mm2、好
ましくは250〜500kg/mm2の範囲にあること
が好ましい。このような繊維は、チップ側先端部分の割
れ防止の点及びシャフト製造の際に手作業で巻くことが
できるという作業性向上の点から望ましい。本発明で
は、繊維として、アラミド繊維を採用するのがもっとも
適している。このフープ層Dは、シャフトのチップ側先
端部分に位置するように、シャフトのチップ側先端から
軸方向に沿って配設され、その長さは20〜100m
m、好ましくは40〜80mmの範囲である。フープ層
Dの長さが前記範囲より短いとフープ層Dの配設による
前記効果が十分得られない。また、前記範囲より長いと
シャフト全体の重量バランスがくずれてしまうととも
に、シャフトが重くなってしまうため、ゴルフクラブに
した際の打球感が悪くなってしまう。また、このフープ
層Dは前記長さの範囲で少なくとも1周以上巻成して配
置させる必要がある。フープ層Dの巻成が前記長さの範
囲で1周に満たない場合は、前記効果が十分得られな
い。フープ層Dにおける樹脂含有率は20〜45重量
%、好ましくは33〜40重量%であり、そのプリプレ
グの厚さは、50〜250μm、好ましくは70〜10
0μmである。
【0028】次に、前記のようにして形成した巻成体の
チップ側先端部分外周面上に実質的にフープ層Dを覆う
ように最外層Eを形成する。このとき、最外層Eを構成
する繊維の繊維方向がマンドレル軸方向に対して略平行
になるように最外層Eを配置する。この最外層Eに含ま
れる繊維層Eは、シャフトの長手方向に対して略平行に
配列した繊維層からなる。最外層Eに含まれる繊維層E
は、PAN系炭素繊維からなる。この場合のPAN系炭
素繊維としては、引張り強度が250〜650kg/m
2、好ましくは350〜550kg/mm2の範囲にあ
り、引張り弾性率が16000〜65000kg/mm
2、好ましくは23000〜35000kg/mm2の範
囲のものが用いられる。最外層Eを形成するためのプリ
プレグにおいて、その樹脂含有率は20〜45重量%、
好ましくは30〜40重量%である。最外層Eを形成す
るプリプレグの厚さは、100〜200μm、好ましく
は120〜170μmである。
【0029】この最外層Eの配置により、チップ側先端
部の十分な補強効果が得られる。また、この最外層E
は、研磨工程の際に研磨によってフープ層Dが損なわれ
るのを防止し、研磨を支障なくスムーズに行うのに役立
つ。もし、この最外層Eを配置しないと、研磨工程でフ
ープ層Dを削り取るためフープ層Dの効果を損なってし
まうという問題を生じるとともに、フープ層Dはその繊
維方向がシャフトの長手方向に対して略直交して配列し
ているため、繊維層の繊維方向がシャフトの長手方向に
対して略平行に配列している最外層Eを研磨する場合に
くらべ研磨がしにくいという問題がある。フープ層Dを
構成する繊維層Dにアラミド繊維を採用した場合は、炭
素繊維を採用した場合にくらべ研磨が更に困難になる。
この最外層Eを配置することにより、このような問題は
解決される。また、最外層Dは、巻成体からのフープ層
Dの剥離を防止する効果がある。最外層Eのすぐ内側の
フープ層Dは、フープ層Dを構成する繊維層Dの繊維方
向がシャフトの長手方向に対して略直交するように配置
されており、フープ層Dは巻成体から剥離しやすく、こ
の最外層Eがない場合は、シャフト製造工程におけるフ
ープ層巻き付け後の作業性が悪くなる。また、この最外
層Eを配置することにより、研磨後のシャフトの外観も
良好なものとなる。この最外層Eは、シャフトのチップ
側先端部分に位置するように、シャフトのチップ側先端
からマンドレル軸方向に沿って配設され、その長さは、
その下層に位置するフープ層Dより長いのが望ましく、
また250mmより短いのが望ましい。最外層Eの一般
的長さは、120〜250mmの範囲にするのがよい。
最外層Eの長さが前記範囲より短いと十分な効果が得ら
れず、また、研磨の際にフープ層Dの一部を削り取って
しまうのでフープ層Dの効果が損なわれ、またスムーズ
な研磨が行えないとともに研磨後のシャフト外観が損な
われてしまう。また、前記範囲より長いと、シャフトの
曲げ剛性バランス・重量バランスがくずれてしまうとと
もに、シャフトが重くなってしまうため、ゴルフクラブ
にした際の打球感が悪くなってしまう。また、補強効果
及び作業性の点から、この最外層Eは最外層Eを構成す
る繊維層Eの繊維方向がシャフトの長手方向に対し好ま
しくは0±10度の範囲内、より好ましくは0度になる
ように配置するのが良い。最外層Eの繊維方向がシャフ
トの長手方向に対して0±10度の範囲をこえてしまう
と、チップ側先端部分の曲げ剛性が大きく低下するので
シャフトの曲げ剛性バランスがくずれてしまい、ゴルフ
クラブにして使用したとき打球の飛距離が低下してしま
うとともに、打球感が悪くなるという問題があり、ま
た、先端部の強度低下をまねき、シャフトが破損に至っ
てしまう。さらに、最外層Eに使用するプリプレグシー
トを手で巻くのが困難になるために製造の際の作業性が
悪くなってしまうという問題がある。
【0030】チップ側補強層の形成に使用するプリプレ
グシートの形状については、最内層Fの形成に使用する
プリプレグシートの形状は、図3に示すように、中央凸
状の四角形が望ましく、フープ層Dの形成に使用するプ
リプレグシートの形状は、図4に示すように、チップ側
先端の辺(a)がグリップ側の辺(b)よりも長い四角
形が望ましい。その理由は、シャフトのチップ側先端部
分の割れを防止するためには、フープ層Dのチップ先端
側の厚みをより厚く構成するのが良いためである。それ
には、プリプレグシートの形状を、図4に示すように、
a>bにすると良い。また、シャフトの外観向上の点か
らチップ側先端部分のシャフト外径を一定にする場合
は、最内層Fの形成に使用するプリプレグシート及びフ
ープ層Dの形成に使用するプリプレグのシートの形状
を、図3及び図4に示すように、x<yかつa+x=b
+yにすると良い。また、図3及び図4に示すように、
最内層Fの形成に用いるプリプレグシートにおけるXと
Wとの間の長さ(c)は、フープ層Dの形成に用いるプ
リプレグシートのPとSとの間の長さ(c)に一致させ
るのが、チップ側先端部分の割れ防止及び外観向上の点
でもっとも効果がある。
【0031】繊維層Cを含むストレート補強層Cの形成
に使用するプリプレグシートの形状は、図5に示すよう
な四辺形にするのがよく、また、最外層Eの形成に使用
するプリプレグシートの形状は、図6に示すような四辺
形にするのがよい。図5に示したプリプレグシートにお
いて、そのeの長さは図3及び図4に示したプリプレグ
シートのcの長さと同じか又はそれより長くするのがよ
い。また、そのeの長さとfの長さとの比e/fは0.
25〜1.00、好ましくは0.30〜0.50であ
り、そのdの長さとeの長さとの比d/eは0.25〜
1.00、好ましくは0.50〜1.00である。図6
に示したプリプレグシートにおいて、そのhの長さは図
4に示したプリプレグシートのcの長さと同じか又はそ
れより長くするのがよい。また、そのhの長さとiの長
さとの比h/iは3〜15、好ましくは10〜13であ
り、そのgの長さとhの長さとの比g/hは0.25〜
1.00、好ましくは0.30〜0.60である。
【0032】次に、前記のようにして形成した巻成体の
外周面を全面にわたってテーピング処理した後、加熱処
理してその樹脂組成物を加熱硬化させた後、マンドレル
を除去して、中空のCFRP製素管を得る。次に、この
CFRP製素管の外表面部を切削研磨し、素管の両端を
所望の長さだけ切断して長さ810〜1300mmの範
囲内の中空CFRP製シャフトを得る。
【0033】本発明のシャフトは、オーバーホーゼルタ
イプのシャフトとして用いられ、ヘッドとシャフトを連
結するための連結体は、その外周面とそのシャフトのホ
ーゼル部内周面との間で一体に接合される。連結体の材
質は、機械的強度の大きいものであればよく、金属やF
RP(炭素繊維やアラミド繊維等の繊維で強化されたプ
ラスチック等)が用いられる。また、その連結体は棒体
や中空管等であることができる。
【0034】本発明のシャフトとヘッドとを連結する方
法としては、(i)ヘッドとして、連結体があらかじめヘ
ッドに一体的に取り付けられたものを用い、その連結体
をシャフトのホーゼル部内部に挿入し、接着剤を用いて
接着固定化する方法、(ii)シャフトとして、連結体があ
らかじめシャフトのホーゼル部内に一体的に取り付けら
れたものを用い、その連結体をヘッドの取り付け孔(パ
イプの連通孔)に挿入し、接着剤を用いて接着固定化す
る方法、(iii)ヘッド及びシャフトにあらかじめ取り付
けられていない、シャフト及びヘッドから独立した連結
体を用い、その一方の先端部をヘッドの連結体取り付け
孔内に挿入し、接着剤を用いて接着固定化するととも
に、その連結体の残りの部分をシャフトのホーゼル部内
に挿入し、接着剤を用いて接着固定化する方法等が挙げ
られる。
【0035】また、前記(ii)の方法において用いる、連
結体をあらかじめシャフトのホーゼル部内に一体的に取
り付けたシャフトは、シャフトのホーゼル部内部に連結
体の一部を挿入し、接着剤を用いて接着固定化すること
によって得ることができる他、シャフトの製造工程にお
いて連結体をシャフトのホーゼル部内部に一体に接合さ
せることによって得ることができる。シャフトの製造工
程において連結体をシャフトのホーゼル部内に接合させ
るには、マンドレルの細径側先端部を所定連結体の内径
に対応する外径及び所定連結体の長さに対応する長さを
有する筒体又は棒体状に形成し、その上にプリプレグを
巻成して、連結体を形成するためのプリプレグ巻成体を
作る。次に、このプリプレグ巻成体の上に、その先端部
分(ヘッドの連結体取り付け孔内に挿入する部分)を除
いて、シャフト形成用のプリプレグを巻成した後、全プ
リプレグを加熱硬化する。このようにして、シャフトの
ホーゼル部内部に、繊維強化プラスチックからなるパイ
プ構造の連結体が一体に接合された構造のシャフトが得
られる。
【0036】前記したヘッドとシャフトを連結体を介し
て連結する方法において、連結体をシャフトのホーゼル
部内部に挿入して接着剤を用いて接着固定化する場合、
連結体とシャフトのホーゼル部とは、連結体の外周面と
シャフトのホーゼル部内周面とが接着剤層を介して接着
する。従って、この場合のヘッドとシャフトとの接着強
度は、その接着面積に依存する。本発明の場合、シャフ
トのホーゼル部の長さ(連結体のシャフト内への挿入長
さ)は、25〜50mm、好ましくは30〜40mmの
範囲に規定するのがよい。また、シャフトのホーゼル部
内周面は、接着強度増加のために粗面に形成するのが好
ましい。この粗面の粗さは特に制約されないが、JIS
B 0601による中心線平均粗さで、0.2μm以
上、好ましくは0.4〜100μmである。シャフトの
ホーゼル部内周面を粗面に形成する方法としては、ノズ
ル孔から固体粒子をそのシャフトのホーゼル部内周面に
向けて噴出させ、衝突させるサンドブラスト法や、研磨
ブラシによる研磨法、内面研磨機を用いる研磨法、腐蝕
性化学薬品を用いる化学的研磨法等が挙げられる。ま
た、前記連結体の外周面及びヘッドの連結体取り付け孔
の内周面も、同様に粗面に形成するのが好ましい。前記
シャフトと連結体を接着固定化するための接着剤として
は、高い接着強度を与える接着剤であれば任意に使用す
ることができるが、一般的には、液状エポキシ樹脂系接
着剤が用いられる。このものは、連結体の外周面とシャ
フトの内周面に液状で介在させ、加熱硬化させることに
より、高い接着強度を与える。
【0037】
【実施例】次に本発明を実施例によりさらに詳細に説明
する。
【0038】実施例1 (アイアンゴルフクラブ用シャフトの製造例)下記N
o.1〜8のプリプレグシートを用意した。このプリプ
レグは一方向引揃え炭素繊維にエポキシ樹脂組成物を含
浸させて形成したプリプレグシートである。なお、以下
において示す繊維配向角度はマンドレル軸方向中心線に
対する角度であって、+はシャフトのチップ端側からグ
リップ端側に向けマンドレル軸方向に対して右廻りの角
度であることを示し、−は左廻りの角度であることを示
す。 No.1プリプレグシート(厚さ:130μm) (1)形状及び寸法:図1(a) (2)繊維配向角度:90度 (3)引張り弾性率:24,000kg/mm2 (4)引張り強度 :400kg/mm2 (5)補強繊維 :PAN系炭素繊維 (6)秤量 :1.01g (7)繊維含量 :64.5wt% (8)商品名 :Q1112−1003(東邦レー
ヨン(株)製) なお、図1には示さないが、No.1プリプレグシート
は厚さ45μmのガラスクロスで裏打ちされたシートで
ある。また、図1に示したプリプレグシートにおいて、
その左側はシャフトのチップ側(細径部側)に対応し、
その右側はシャフトのグリップ側(太径部側)に対応す
る。また、図1において、各図の下方に示した数字は寸
法を示し、その数字の単位はmmである。各図の上方に
示す数字は、そのプリプレグシートを巻成する際のその
特定部における巻回数(プライ数)を示す。
【0039】No.2プリプレグシート(厚さ:102
μm) (1)形状及び寸法:図1(b) (2)繊維配向角度:+45度 (3)引張り弾性率:24000kg/mm2 (4)引張り強度 :500kg/mm2 (5)補強繊維 :PAN系炭素繊維 (6)秤量 :11.67g (7)繊維含量 :76wt% (8)商品名 :P3055S−12(東レ(株)
製) No.3プリプレグシート(厚さ:102μm) (1)形状及び寸法:図1(c) (2)繊維配向角度:−45度 (3)引張り弾性率:24000kg/mm2 (4)引張り強度 :500kg/mm2 (5)補強繊維 :PAN系炭素繊維 (6)秤量 :11.67g (7)繊維含量 :76wt% (8)商品名 :P3055S−12(東レ(株)
製) No.4プリプレグシート(厚さ:112μm) (1)形状及び寸法:図1(d) (2)繊維配向角度:0度 (3)引張り弾性率:16000kg/mm2 (4)引張り強度 :270kg/mm2 (5)補強繊維 :ピッチ系低弾性炭素繊維 (6)秤量 :0.58g (7)繊維含量 :70wt% (8)商品名:E1526D−12(日本グラファイト
ファイバー(株)製) No.5プリプレグシート(厚さ:169μm) (1)形状及び寸法:図1(e) (2)繊維配向角度:0度 (3)引張り弾性率:30000kg/mm2 (4)引張り強度 :380kg/mm2 (5)補強繊維 :PAN系炭素繊維 (6)秤量 :5.35g (7)繊維含量 :75wt% (8)商品名 :MR370C200S(三菱レイ
ヨン(株)製) No.6プリプレグシート(厚さ:146μm) (1)形状及び寸法:図1(f) (2)繊維配向角度:0度 (3)引張り弾性率:30,000kg/mm2 (4)引張り強度 :380kg/mm2 (5)補強繊維 :PAN系炭素繊維 (6)秤量 :16.73g (7)繊維含量 :67wt% (8)商品名 :MR340G150S(三菱レイ
ヨン(株)製) No.7プリプレグシート(厚さ:87μm) (1)形状及び寸法:図1(g) (2)繊維配向角度:90度 (3)引張り弾性率:11,100kg/mm2 (4)引張り強度 :300kg/mm2 (5)補強繊維 :アラミド繊維 (6)秤量 :0.30g (7)繊維含量 :60wt% (8)商品名:PC−07(東レ(株)製) No.8プリプレグシート(厚さ:146μm) (1)形状及び寸法:図1(h) (2)繊維配向角度:0度 (3)引張り弾性率:24500kg/mm2 (4)引張り強度 :490kg/mm2 (5)補強繊維 :PAN系炭素繊維 (6)秤量 :5.42g (7)繊維含量 :67wt% (8)商品名 :QU11B−1450(東邦レー
ヨン(株)製)
【0040】No.1のプリプレグシートを、そのプリ
プレグシートを構成する繊維の繊維方向がマンドレル
(全長:1300mm)の軸方向に直交するようマンド
レルの細径側先端から太径側に150mmの位置まで、
チップ側先端から1.0〜2.0〜0プライとなるよう
にマンドレルの外周面上に巻成した。次に、No.2と
No.3のプリプレグシートを、それぞれのプリプレグ
シートを構成する繊維の繊維方向が互いに直交するよう
にNo.2とNo.3のプリプレグシートを貼り合せ、
その貼り合せ体を前記巻成体外周面上に細径側先端から
太径側に1030mmの位置まで、チップ側から2.1
〜2.0プライとなるように前記巻成体の上面に巻成し
た。このとき、貼り合わせ体の繊維方向がマンドレル軸
方向に対し45度と−45度になるように貼り合わせ体
を配置した。次に、No.4のプリプレグシートを、そ
のプリプレグシートを構成する繊維の繊維方向がマンド
レル軸方向に対し平行となるように前記巻成体のチップ
側先端部分の外周面上の細径側先端から太径側に向かっ
て150mmの位置まで、チップ側先端から1.0〜0
プライとなるように前記巻成体の上面に巻成した。次
に、No.5のプリプレグシートを、そのプリプレグシ
ートを構成する繊維の繊維方向がマンドレル軸方向に対
し平行になるように前記巻成体のグリップ側先端部の外
周面上の太径側先端から細径側に向かって570mmの
位置まで、グリップ側先端から1.0〜1.0〜0プラ
イとなるように前記巻成体の上面に巻成した。次に、N
o.6のプリプレグシートを、そのプリプレグシートを
構成する繊維の繊維方向がマンドレル軸方向に対し平行
になるように前記巻成体外周面上に巻成体の略全長わた
って、2プライとなるように前記巻成体の上面に巻成し
た。次に、No.7のプリプレグシートを、そのプリプ
レグシートを構成する繊維の繊維方向がマンドレル軸方
向に対して直交するように前記巻成体の細径部側先端か
ら太径側に向かって50mmの位置まで、チップ側から
2.0〜1.0プライとなるように前記巻成体の上面に
巻成した。次に、No.8のプリプレグシートを、その
プリプレグシートを構成する繊維の繊維方向がマンドレ
ル軸方向に対し平行になるように前記巻成体の細径側先
端から太径側に向かって230mmの位置まで、チップ
側先端から3.0〜3.0〜0プライとなるように前記
巻成体の上面に巻成した。次に、前記のようにして形成
した巻成体の外周面をテーピングした後、加熱処理して
その樹脂組成物を加熱硬化させた後、マンドレルを除去
して、中空のCFRP製素管を得た。次に、このCFR
P製素管の外表面部を切削研磨し、管のチップ側先端を
10mm切断し、グリップ側先端を29mm切断して全
長991mm、重量47.5g、チップ側先端外径1
1.50mmのオーバーホゼルタイプの中空CFRP製
シャフトを得た。このシャフトの断面図を図2に示す。
【0041】このシャフトにおいて、その1cm当りの
平均重量は0.48gであり、また、そのプリプレグシ
ートNo.2及びNo.3により形成されたバイアス層
AとプリプレグシートNo.6により形成されたストレ
ート層Bに含まれる合計繊維層重量([A]+[B])
に対するチップ側全補強層Xに含まれる全補強繊維層重
量[X]との比[X]/([A]+[B])は0.11
であり、さらに、その全補強層Xに含まれるピッチ系炭
素繊維層Cの割合は13.3重量%である。ピッチ系炭
素繊維層重量[C]と最外層に含まれるPAN系炭素繊
維層重量[E]との合計重量([C]+[E])に対す
るピッチ系炭素繊維層の重量[C]の重量比[C]/
([C]+[E])は0.188である。
【0042】また、ストレート層Bに含まれる繊維層B
は、バイアス層Aに含まれる繊維層Aの71.7重量%
であり、バイアス層Aとストレート層Bに含まれる合計
繊維層重量([A]+[B])に対するプリプレグシー
トNo.5により形成されたグリップ側補強層Yに含ま
れる補強繊維層重量[Y]の比[Y]/([A]+
[B])は0.13であり、シャフト中に含まれる全繊
維含有量は、71.7重量%であった。
【0043】前記のようにして得られたシャフトのホー
ゼル部(チップ側先端部分)の内周面をブラシで擦って
粗面(中心線平均粗さ:15μm)に形成した後、その
ホーゼル部内部に、ヘッドにあらかじめ取付られた連結
体を、その外周面にエポキシ樹脂系接着剤を塗布して挿
入し、その後、加熱してその接着剤を硬化させた。この
ようにして得られたオーバーホーゼルタイプのシャフト
を有するゴルフクラブは、軽量で、女性ゴルファーにと
ってスウィングのしやすいものであり、また、打球時に
おけるシャフト全体のしなり及びシャフトのチップ側先
端部分におけるしなりも良好であった。さらに、シャフ
トのチップ側先端部分は十分大きな破壊強度を有するも
のであった。
【0044】比較例1 実施例1において、No.4プリプレグシートを下記の
PAN系低弾性炭素繊維のプリプレグシートに変更した
以外は同様にしてシャフトを製造した。 プリプレグシート(厚さ:113μm) (1)形状及び寸法:図1(d) (2)繊維配向角度:0度 (3)引張り弾性率:16000kg/mm2 (4)引張り強度 :320kg/mm2 (5)補強繊維 :PAN系低弾性炭素繊維 (6)秤量 :0.54g (7)繊維含有率 :59wt% (8)商品名 :QL114−0900(東邦レー
ヨン(株)製) このシャフトにおいて、その1cm当たりの平均重量は
0.48gであり、また、そのプリプレグシートNo.
2及びNo.3により形成されたバイアス層Aとプリプ
レグシートNo.6により形成されたストレート層Bに
含まれる合計繊維層重量([A]+[B])に対するチ
ップ側全補強層Xに含まれる全補強繊維層重量[X]と
の比[X]/([A]+[B])は、0.11であり、
さらに、その全補強層Xに含まれるPAN系低弾性炭素
繊維層Cの割合は、12.6重量%である。PAN系低
弾性炭素繊維層の重量[C]と最外層に含まれるPAN
系炭素繊維層重量[E]との合計重量の([C]+
[E])に対するPAN系低弾性炭素繊維層の重量
[C]の重量比[C]/([C]+[E])は0.17
9である。
【0045】また、ストレート層Bに含まれる繊維層B
は、バイアス層Aに含まれる繊維層Aの71.7重量%
であり、バイアス層Aとストレート層Bに含まれる合計
繊維層重量([A]+[B])に対するプリプレグシー
トNo.5により形成されたグリップ側補強層Yに含ま
れる補強繊維層重量[Y]の比[Y]/([A]+
[B])は0.13であり、シャフト中に含まれる全繊
維含有量は、71.4重量%であった。このようにして
得られたオーバーホーゼルタイプのシャフトを有するゴ
ルフクラブは、軽量であったが、女性ゴルファー及び非
力なゴルファーには打球時にシャフト先端部のしなり性
が悪いため飛距離が伸びず、また打球感の悪いものであ
った。さらに先端部の曲げ強度についても弱く打球時の
繰り返し衝撃には耐えられないものであった。前記実施
例1及び比較例1のシャフトの特性を表1に示す。
【0046】
【表1】 (破壊荷重(N)及び破壊点たわみの測定方法) 図7(a)及び(b)に示すように、シャフトのチップ
側先端から90mmの位置を荷重点として、スパン75
mmで支持し、20mm/minの荷重速度で荷重(1
=180mm、圧子半径R1=75mm)をかけて3点
曲げ試験を行った時の最大破壊荷重(N)を測定した。
破壊強度(N)が、1000以上のものをシャフトのチ
ップ側先端部の曲げ強度が良好とした。
【0047】
【発明の効果】本発明は、炭素繊維強化プラスチック製
中空管からなるオーバーホーゼルタイプのゴルフクラブ
シャフトにおいて、少なくともそのチップ側先端部分
に、引張り弾性率が24000Kg/mm2以下のピッ
チ系低弾性炭素繊維からなる繊維層を含む補強層を配置
し、その外側にPAN系炭素繊維層を含む層を配置し
て、そのチップ側先端部を補強したことにより、シャフ
トのチップ側先端からの縦割れを効果的に防止すること
ができる。また、この場合の繊維層による補強は、チッ
プ側先端部分のみにおいて行い、シャフト全体に対して
行うものでないことから、シャフト全体のしなり性を損
なうことがなく、また、シャフトの軽量化を損なうこと
もない。さらに、本発明のシャフトの場合、チップ側先
端部の補強用繊維層として、ピッチ系低弾性炭素繊維か
らなる繊維層を用いたことから、そのチップ側先端部に
おける曲げ強度が大きいにもかかかわらず、その曲げ剛
性は比較的小さく、シャフトのチップ側先端部のしなり
性の向上したものである。本発明によりチップ側先端部
分の補強されたシャフトは、ゴルフクラブシャフトとし
てスイングしたときに、ボールの飛距離及び打球時のフ
ィーリングが向上したものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によりチップ側先端部の補強されたアイ
アン用ゴルフクラブシャフトの製造に際して用いるプリ
プレグシートの形状と寸法についての説明図を示す。
【図2】本発明によりチップ側先端部の補強されたシャ
フトの断面図を示す。
【図3】本発明によりシャフトのチップ側先端部分の補
強に用いる最内層F形成用プリプレグシートの形状につ
いての説明図を示す。
【図4】本発明によりシャフトのチップ側先端部分の補
強に用いるフープ層D形成用プリプレグシートの形状に
ついての説明図を示す。
【図5】本発明によるシャフトのチップ側先端部分の補
強に用いるストレート補強層C形成用プリプレグシート
の形状についての説明図を示す。
【図6】本発明によるシャフトのチップ側先端部分の補
強に用いる最外層E形成用プリプレグシートの形状につ
いての説明図を示す。
【図7】シャフトの3点曲げ試験の実施説明図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平8−98907(JP,A) 特開 平6−165844(JP,A) 特開 平7−68651(JP,A) 実開 平3−107965(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A63B 53/10 B29C 70/16 B32B 1/08 B32B 5/00

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 繊維強化プラスチック製中空管からなる
    1cm当たりの平均重量が0.35〜0.60gである
    オーバーホーゼルタイプのゴルフクラブシャフトにおい
    て、少なくともそのシャフトのチップ側先端部分に、シ
    ャフトの長手方向に対し略平行に配列された引張り弾性
    率が24000Kg/mm2以下のピッチ系低弾性炭素
    繊維からなる繊維層と、その外側にPAN系炭素繊維か
    らなる繊維層を配置したことを特徴とするオーバーホー
    ゼルタイプのゴルフクラブシャフト。
  2. 【請求項2】 シャフトの長手方向に対し傾斜して配列
    された複数の繊維層を隣接する繊維層相互の繊維方向が
    交差するように積層して形成されたPAN系炭素繊維か
    らなる繊維層Aが、シャフトの中空内表面に近接した位
    置にシャフトの略全長にわたって配置され、シャフトの
    長手方向に対し略平行に配列されたPAN系炭素繊維か
    らなる繊維層Bが、前記繊維層Aの外側にシャフトの略
    全長にわたって配置され、シャフトのチップ側先端部分
    に補強繊維層Xが配置されている繊維強化プラスチック
    製中空管からなる1cm当りの平均重量が0.35〜
    0.60gであるゴルフクラブシャフトにおいて、該シ
    ャフトのチップ側先端部分に配置された補強繊維層X
    が、シャフトの長手方向に対し略平行に配列されたピッ
    チ系低弾性炭素繊維からなる繊維層Cと、シャフトの長
    手方向に対し略直交して配列されたPAN系炭素繊維又
    はアラミド繊維からなる繊維層Dと、シャフトの長手方
    向に対し略平行に配列されたPAN系炭素繊維からなる
    繊維層Eとからなり、該繊維層Cは該繊維層A、B又は
    Eの内側に配置され、該繊維層Dは該繊維層Bの外側に
    隣接して配置され、該繊維層Eは該繊維層Dの外側に該
    繊維層Dを実質的に覆うように配置され、かつ前記繊維
    層A及び繊維層Bの合計重量に対する該補強繊維層Xの
    重量比が0.01〜0.30の範囲にあり、該補強繊維
    層X中に含まれるピッチ系低弾性炭素繊維からなる繊維
    層Cの割合が2〜70重量%の範囲にあることを特徴と
    する請求項1のオーバーホーゼルタイプのゴルフクラブ
    シャフト。
  3. 【請求項3】 該補強繊維層Xがさらにシャフトの長手
    方向に対し略直交して配列されたPAN系炭素繊維から
    なる繊維層F含み、該繊維層Fは前記繊維層Aよりもシ
    ャフトの中空内表面に近接した位置に配置されているこ
    とを特徴とする請求項1又は2のゴルフクラブシャフ
    ト。
  4. 【請求項4】 グリップ側先端部分に補強繊維層Yが配
    置され、該補強繊維層Yはシャフトの長手方向に対し略
    平行に配列されたPAN系炭素繊維からなる繊維層Gか
    らなり、該繊維層Gは前記繊維層Aよりも外側の位置に
    配置されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれ
    かのゴルフクラブシャフト。
  5. 【請求項5】 チップ側先端部分のシャフト内周面が粗
    面に形成されている請求項1〜4のいずれかのゴルフク
    ラブシャフト。
  6. 【請求項6】 請求項1〜5のいずれかのゴルフクラブ
    シャフトを有するゴルフクラブ。
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