JP2013202249A - ゴルフクラブ及びシャフト - Google Patents

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Hiromasa Ito
洋正 伊藤
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Abstract

【課題】チップ側に低弾性率カーボン繊維を配材したシャフトであって、チップ側の強度が高く、またチップ側の外観も良好なシャフトと、このシャフトを用いたゴルフクラブを提供する。
【解決手段】マンドレル10にプリプレグ11〜19を巻回し、硬化させて製造したゴルフクラブシャフト3を備えたゴルフクラブ1。各プリプレグ11〜19はカーボン繊維とマトリクス樹脂とを含む。プリプレグ18のカーボン繊維は低弾性率ピッチ系であり、プリプレグ19のカーボン繊維はPAN系である。
【選択図】図1

Description

本発明は、ゴルフクラブ及びそのシャフトに係り、より詳細には、繊維強化樹脂製のシャフトと、このシャフトを有するゴルフクラブに関する。
図2に示すように、ゴルフクラブ1にあっては、ヘッド2にシャフト3が装着され、シャフト4の後端側(バット側)にグリップ4が設けられている。ヘッド2にシャフト3を装着するには、図3のように、シャフト3の先端にエポキシ系等の接着剤5を塗布し、ヘッド2のホゼル穴6内に差し込み、接着剤を硬化させる。図2,3はドライバー等のウッド型ゴルフクラブに関するものであるが、アイアン型、ユーティリティ型、パター型のゴルフクラブも同様にしてシャフトがヘッドに装着されている。
ゴルフクラブシャフトは、いわゆるスチールシャフトとカーボンシャフトとに大別される。軽量性、設計自由度の高さ等の観点から、カーボンシャフトが広く用いられている。
カーボンシャフトは、カーボン繊維を主要繊維とした繊維強化樹脂よりなる。このカーボンシャフトの製造方法として、シートワインディング法が知られている(特許文献1)。この製造方法では、マンドレル(芯金)にシート状のプリプレグを巻き付け、更にラッピングテープを巻き付けた後、プリプレグを加熱により硬化させてシャフトが製造される。
カーボン繊維には、PAN(ポリアクリロニトリル)を主原料としたPAN系カーボン繊維と、ピッチを主原料としたピッチ系カーボン繊維とがあり、それぞれ弾性率の異なる種々のグレードのものがある。ピッチ系カーボン繊維は、熱処理(焼成)温度を調整することにより59GPa〜935GPa程度の幅の広い引張弾性率のものが提供されている。
カーボンシャフトのたわみ特性は、カーボン繊維の弾性率によって変わる。例えば、弾性率の低いカーボン繊維をシャフト先端側(チップ側)に配材すると、シャフトはチップ側がたわみ易いものとなる。
特開2010−259694
シャフトのチップ側を低弾性とするために弾性率の低いカーボン繊維をチップ側に配材する場合、ピッチ系カーボン繊維はPAN系カーボン繊維よりも引張強度が低いので、ピッチ系カーボン繊維を外周側に配置するとシャフト強度が低くなる。また、ピッチ系カーボン繊維として繊維径がPAN系カーボン繊維よりも太いものを使用した場合、シャフト径を調整するためにシャフトを研磨したときに表面がケバ立ち、外観が悪くなる。
本発明は、チップ側に低弾性率カーボン繊維を配材したシャフトであって、チップ側の強度が高く、またチップ側の外観も良好なシャフトと、このシャフトを用いたゴルフクラブを提供することを目的とする。
本発明のシャフトは、巻回されたプリプレグが硬化されることにより形成されているシャフトにおいて、チップ側に低弾性率ピッチ系カーボン繊維含有プリプレグが巻回されて形成されているシャフトであって、チップ側の最外層にPAN系カーボン繊維含有プリプレグが巻回されて形成されていることを特徴とするものである。
本発明のゴルフクラブは、このシャフトを備えたものである。
本発明のゴルフクラブシャフトでは、シャフトのチップ側に低弾性率ピッチ系カーボン繊維が配材されているので、シャフトはチップ側がたわみ易いものとなる。このようにシャフトのチップ側がたわみ易いゴルフクラブは、ヘッドスピードの小さいプレーヤーに好まれる傾向がある。
本発明では、このチップ側の最外層にPAN系カーボン繊維含有プリプレグを巻回している。このPAN系カーボン繊維含有プリプレグを構成するPAN系カーボン繊維は、引張強度が高いので、シャフトのチップ側の強度が高い。また、PAN系カーボン繊維は繊維径が細いので、研磨してもケバ立ちが生じない。そのため、外観が良好となる。
プリプレグの巻回説明図である。 ゴルフクラブの斜視図である。 ヘッドへのシャフト装着方法を示す斜視図である。
以下、図面を参照して実施の形態について説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係るゴルフクラブシャフトの製造方法を説明するためのプリプレグ展開図である。この製造方法では、マンドレル10とプリプレグ11〜19とを用いる。マンドレル10の中心軸線は直線である。マンドレル2の軸心線と垂直な断面形状は、円形である。マンドレル10は、チップ側(ヘッド側)が細くバット側(グリップ側)が太くなるテーパーを有しているが、部分的に直径が一定の等径部分を有していても良い。
好ましくは、マンドレル10の表面に離型剤を塗布した後、シート状のプリプレグ11〜19が順次に巻回される。
プリプレグ11〜19は、カーボン繊維とマトリクス樹脂とを含む。プリプレグ11のカーボン繊維はピッチ系低弾性率カーボン繊維であり、プリプレグ12,13,15〜17,19のカーボン繊維はPAN系である。プリプレグ14、18のカーボン繊維はPAN系、ピッチ系のいずれでもよい。
この実施の形態では、プリプレグ11,14〜19ではカーボン繊維はストレート方向すなわちシャフト長手方向に配向している。プリプレグ12では、カーボン繊維は+45゜のバイアス方向(シャフト長手方向と遮交方向)に配向し、プリプレグ13ではカーボン繊維は−45゜のバイアス方向に配向している。なお、プリプレグ12の繊維を−45゜の配向とし、プリプレグ13の繊維を+45゜の配向としてもよい。また、バイアス方向は45゜に限定されず、30〜60゜の範囲であればよい。
プリプレグ12,13,15〜17は、シャフトの全長にわたって延在する長さを有している。プリプレグ11,18,19はシャフトのチップ側にのみ配材されるように、シャフト全長の5〜45%特に8〜30%程度の長さを有している。プリプレグ14はバット側にのみ配材されるものであり、そのシャフト長手方向の長さは、好ましくはシャフト全長の15〜45%特に20〜40%とりわけ25〜35%となっている。
プリプレグ15〜17はマンドレル10の外周に1周だけ巻回される幅を有している。プリプレグ11〜14,18は、マンドレル10の外周に複数周、例えば2〜5周程度巻回される幅を有している。プリプレグ19はマンドレル10の外周に1〜10周程度巻回される幅を有している。
プリプレグ12,13の厚さは0.125mm以下特に0.05〜0.1mmm程度が好ましい。プリプレグ15〜17の厚さは0.125mm以下特に0.05〜0.1mmm程度が好ましい。プリプレグ14の厚さは0.125mm以下特に0.05〜0.1mmm程度が好ましい。プリプレグ11,18,19の厚さは0.125mm以下特に0.05〜0.1mmm程度が好ましい。
各プリプレグ11〜19における繊維の割合はFAW10〜150g/m特に20〜125g/m程度が好適である。プリプレグの樹脂としては、エポキシ樹脂などが好適である。
プリプレグ中のPAN系カーボン繊維の引張弾性率は、ストレート方向の場合10〜80ton・f/mm(約98〜784GPa)特に24〜40ton・f/mm(約235〜392GPa)程度であることが好ましく、バイアス方向のカーボン繊維は40ton・f/mm(約392GPa)以上例えば40〜46ton・f/mm(約392〜451GPa)の高弾性率のものが好ましい。このPAN系カーボン繊維の繊維径は5〜7μm程度が好ましい。なお、1GPa=0.098ton・f/mmである。
ピッチ系カーボン繊維の引張弾性率は5〜20ton・f/mm(約49〜196GPa)程度が好ましい。また、その繊維径は10〜13μm特に11〜12μm程度が好ましい。
マンドレル10にプリプレグ11〜19を巻回する場合、各プリプレグ11〜19を1枚ずつ巻回してもよく、一部のプリプレグを貼り合わせてから巻回してもよい。例えば、プリプレグ15,16同士、又はプリプレグ16,17同士を貼り合わせてもよい。マンドレル10にプリプレグ11〜19を巻回する作業は、人力によりなされてもよく、巻回機(ローリングマシンとも称される)が用いられても良い。マンドレルにプリプレグ11〜19を巻回した後、ラッピングテープ巻き付け工程がなされる。図示しないが、ラッピングテープは、螺旋状に巻き付けられる。
巻き付け工程の後に、加熱により硬化工程がなされ、プリプレグ中のマトリクス樹脂が硬化する。
硬化工程の後、マンドレル10の引き抜き及びラッピングテープの除去がなされ、硬化した管状体(素管)が得られる。この素管の両端部が必要に応じ切断された後、研磨され、ゴルフクラブシャフト3(図2)とされる。このゴルフクラブシャフト3にヘッド2とグリップ4を装着することにより、ゴルフクラブ1(図2)となる。
このゴルフクラブにあっては、シャフトのチップ側に低引張弾性率のピッチ系カーボン繊維含有プリプレグ11,18を配置し、外周側にPAN系カーボン繊維含有プリプレグ19を配置しており、チップ側がたわみ易いものとなっている。なお、チップ側にのみ配材されるプリプレグ11,18のカーボン繊維が低弾性率であるため、チップ側の肉厚を大きくしてもチップ側の剛性が過度に高くならない。チップ側の肉厚を大きくすることによりチップ側の剪断強度を高くすることができる。
また、チップ側の外周側がPAN系カーボン繊維含有プリプレグよりなり、PAN系カーボン繊維の引張強度が高いので、シャフトのチップ側の強度が高い。また、PAN系カーボン繊維は繊維径が細いので、研磨してもケバ立ちが生じない。そのため、外観が良好となる。
上記図1のプリプレグの積層例は本発明の一例であり、図1以外の積層例としてもよい。例えば、図1において、カーボン繊維方向がストレート方向のプリプレグ15,16間又はプリプレグ16,17間にカーボン繊維方向がフープ方向(周方向)のプリプレグを介在させてもよい。
また、バイアスプリプレグ12,13を合計で4〜6枚としてもよい。通常の場合、繊維がストレート方向のプリプレグを3〜5枚、バイアス方向のプリプレグを2,4又は6枚、フープ方向のプリプレグを1〜3枚積層するのが好ましい。
上記説明では、プリプレグ中にはカーボン繊維のみを含ませるものとしているが、ガラス繊維、炭化珪素繊維、アルミナ繊維、芳香族ポリアミド繊維、ボロン繊維など他の繊維をさらに配合してもよい。
本発明は、ウッド型、ユーティリティ型、アイアン型、パター型など各種のゴルフクラブに適用することができる。
1 ゴルフクラブ
2 ヘッド
3 シャフト
4 グリップ
5 接着剤
6 ホゼル穴
10 マンドレル
11〜19 プリプレグ

Claims (3)

  1. 巻回されたプリプレグが硬化されることにより形成されているゴルフクラブ用のシャフトにおいて、
    チップ側に低弾性率ピッチ系カーボン繊維含有プリプレグが巻回されて形成されているシャフトであって、チップ側の最外層にPAN系カーボン繊維含有プリプレグが巻回されて形成されていることを特徴とするシャフト。
  2. 請求項1において、チップ側の内層側に第1のPAN系カーボン繊維含有プリプレグが巻回され、この外層に低弾性率ピッチ系カーボン繊維含有プリプレグが巻回され、最外層に第2のPAN系カーボン繊維含有プリプレグが巻回されて形成されていることを特徴とするシャフト。
  3. 請求項1又は2のシャフトを備えたゴルフクラブ。
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Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH10230030A (ja) * 1996-12-20 1998-09-02 Somar Corp オーバーホーゼルタイプのゴルフクラブシャフト及びゴルフクラブ
JP2004166997A (ja) * 2002-11-20 2004-06-17 Sumitomo Rubber Ind Ltd ゴルフクラブシャフト

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