JP2017164008A - ゴルフクラブシャフト - Google Patents

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Abstract

【課題】高いヘッドスピードと方向安定性とが達成されうるゴルフクラブシャフトの提供。【解決手段】シャフト6は、繊維強化樹脂によって形成された複数の層を有している。これら複数の層が、フープ層と、バイアス層とを含んでいる。前記フープ層が、繊維弾性率が30(tf/mm2)以上であり且つ繊維目付が50(g/m2)以上80(g/m2)以下のプリプレグで構成された全長フープ層s9を含んでいる。前記バイアス層s2,s3,s4,s5が、繊維弾性率が80(tf/mm2)以上の高弾性ピッチ系炭素繊維を含むプリプレグで構成された高弾性含有バイアス層s4,s5を有する。好ましくは、前記全長フープ層s9は、前記高弾性含有バイアス層s4,s5よりも外側に配置されている。【選択図】図2

Description

本発明は、ゴルフクラブシャフトに関する。
プリプレグを用いて得られるシャフトでは、通常、バイアス層が用いられる。また、潰れ剛性等の観点から、フープ層が用いられたシャフトが知られている。
特開2009−22622号公報は、全長フープ層に加えて、部分フープ層を設ける構成を開示する。
特開2009−60983号公報は、2組のバイアス層と、これら2組のバイアス層のうちの外側のバイアス層に接する位置に配置されたフープ層とを有する構成を開示する。
特開2013−150775号公報は、3組のバイアス層を有する構成を開示する。3組のうち1組のバイアス層が、ピッチ系炭素繊維を有し、残りの2組はPAN系炭素繊維を有する。
特開2009−22622号公報 特開2009−60983号公報 特開2013−150775号公報
特定の仕様を有するフープ層をより最適に配置することで、スイング中におけるシャフトの挙動が最適化されることが判明した。更に、このフープ層に特定のバイアス層を組み合わせることで、従来にない相乗効果が得られることが判明した。結果として、これらのフープ層とバイアス層との組み合わせにより、高いヘッドスピードと方向安定性とが両立されうる。
本発明の目的は、高いヘッドスピードと方向安定性とが達成されうるゴルフクラブシャフトの提供にある。
好ましいシャフトは、繊維強化樹脂によって形成された複数の層を有している。前記複数の層は、フープ層と、バイアス層とを含んでいる。前記フープ層が、繊維弾性率が30(tf/mm)以上であり且つ繊維目付が50(g/m)以上80(g/m)以下であるプリプレグで構成された全長フープ層を含んでいる。前記バイアス層が、繊維弾性率が80(tf/mm)以上の高弾性ピッチ系炭素繊維を含むプリプレグで構成された高弾性含有バイアス層を有する。
好ましくは、前記全長フープ層が、前記高弾性含有バイアス層よりも外側に配置されている。
好ましくは、前記フープ層が、1層の前記全長フープ層のみで構成されている。
好ましくは、前記全長フープ層の繊維弾性率が33(tf/mm)以上40(tf/mm)以下である。
好ましくは、前記高弾性ピッチ系炭素繊維の繊維弾性率が90(tf/mm)以上である。
好ましくは、前記高弾性含有バイアス層が、繊維弾性率が80(tf/mm)以上の前記高弾性ピッチ系炭素繊維と、繊維弾性率が40(tf/mm)以下の炭素繊維とを含むプリプレグによって構成されている。
好ましくは、前記高弾性含有バイアス層が、前記高弾性ピッチ系炭素繊維と、PAN系炭素繊維とを含むプリプレグによって構成されている。
高いヘッドスピードと方向安定性とが達成されうる。
図1は、一実施形態に係るシャフトを備えたゴルフクラブを示す。 図2は、第1実施形態に係るシャフトの積層構成を示す展開図である。図2は、積層構成Aを示す。 図3は、第2実施形態に係るシャフトの積層構成を示す展開図である。図3は、積層構成Bを示す。 図4は、第3実施形態に係るシャフトの積層構成を示す展開図である。図4は、積層構成Cを示す。 図5は、比較例に係るシャフトの積層構成を示す展開図である。図5は、積層構成Dを示す。 図6は、3点曲げ強度試験の測定方法を示す概略図である。 図7は、順式フレックスの測定方法を示す概略図である。 図8は、シャフトトルクの測定方法を示す概略図である。
以下、適宜図面が参照されつつ、好ましい実施形態に基づいて本発明が詳細に説明される。
なお、本願において、「軸方向」とは、シャフトの軸方向を意味する。本願において、「半径方向」とは、シャフトの半径方向を意味する。本願において「外側」とは、半径方向の外側を意味する。本願において「内側」とは、半径方向の内側を意味する。本願において、「領域」とは、軸方向における領域を意味する。
図1は、本発明の一実施形態に係るゴルフクラブ2を示す。ゴルフクラブ2は、ヘッド4と、シャフト6と、グリップ8とを備えている。シャフト6は、先細り形状(テーパー形状)を有している。シャフト6は、チップ端Tpとバット端Btとを有する。チップ端Tpの外径は、バット端Btの外径よりも小さい。シャフト6のチップ端に、ヘッド4が取り付けられている。シャフト6のバット端に、グリップ8が取り付けられている。ヘッド4は中空構造を有する。ヘッド4は、ウッド型である。ゴルフクラブ2は、ドライバー(1番ウッド)である。
後述されるシャフト6の効果を高めるには、長いシャフトが有利である。この観点から、ゴルフクラブ2の長さLcは、43インチ以上が好ましく、44インチ以上がより好ましく、45インチ以上がより好ましい。振りやすさの観点から、ゴルフクラブ2の長さLcは、48インチ以下が好ましく、47インチ以下がより好ましい。飛距離の観点から、好ましいヘッド4は、ウッド型ゴルフクラブヘッドである。好ましくは、ゴルフクラブ2は、ウッド型ゴルフクラブである。
なお、ゴルフクラブ2の長さLcは、R&A(Royal and Ancient Golf Club of Saint Andrews;全英ゴルフ協会)が定めるゴルフ規則「付属規則II クラブのデザイン」の「1 クラブ」における「1c 長さ」の記載に準拠して測定される。この測定では、シャフト軸線Z1に対する角度が60°である平板に、ソールが当接される。このクラブ長さLcの測定法は、60度法と称されている。
図1において両矢印Lsで示されているのは、シャフト長さである。シャフト長さLsは、チップ端Tpとバット端Btとの間の距離である。この距離は、軸方向に沿って測定される。
ヘッド4のホーゼル孔に、シャフト6の先端部が挿入されている。シャフト6において、ホーゼル孔に挿入されている部分の軸方向長さは、通常、25mm以上70mm以下である。
シャフト6は、管状体である。シャフト6は、繊維強化樹脂層の積層体である。シャフト6は、いわゆるカーボンシャフトである。
シャフト6は、巻回されたプリプレグを硬化させることによって成形されている。典型的なプリプレグでは、繊維は実質的に一方向に配向している。このようなプリプレグは、UDプリプレグとも称される。「UD」とは、ユニディレクションの略である。UDプリプレグでないプリプレグが用いられても良い。例えば、プリプレグに含まれる繊維が編まれていてもよい。
上記プリプレグは、繊維と樹脂とを有している。この樹脂は、マトリクス樹脂とも称される。典型的には、この繊維は炭素繊維である。典型的には、このマトリクス樹脂は、熱硬化性樹脂である。
シャフト6は、いわゆるシートワインディング製法により製造されている。プリプレグにおいて、マトリクス樹脂は、半硬化状態にある。シャフト6は、プリプレグが巻回され且つ硬化されてなる。
マトリクス樹脂は、熱硬化性樹脂であってもよく、熱可塑性樹脂であってもよい。典型的なマトリクス樹脂として、エポキシ樹脂が挙げられる。シャフト強度の観点から、好ましいマトリクス樹脂は、エポキシ樹脂である。
繊維として、炭素繊維、ガラス繊維、アラミド繊維、ボロン繊維、アルミナ繊維及び炭化ケイ素繊維が例示される。これらの繊維の2種以上が併用されてもよい。シャフトの強度の観点から、好ましい繊維は、炭素繊維及びガラス繊維であり、より好ましくは炭素繊維である。炭素繊維として、PAN系炭素繊維及びピッチ系炭素繊維が例示される。
図2は、シャフト6を構成するプリプレグの展開図(積層構成図)である。なお、本願において、プリプレグは単にシートとも称される。
シャフト6は、複数のシートにより構成されている。シャフト6は、第1シートs1から第11シートs11までの、11枚のシートにより構成されている。この展開図は、シャフトを構成するシートを、内側から順に示している。これらのシートは、展開図において上側に位置しているシートから順に、巻回される。この展開図において、図面の左右方向は、シャフト軸方向と一致する。この展開図において、図面の右側は、チップ端Tp側である。この展開図において、図面の左側は、バット端Bt側である。
この展開図は、各シートの巻き付け順序のみならず、各シートのシャフト軸方向における配置をも示している。例えば図2において、第1シートs1の端は、チップ端Tpに位置している。
本願では、「層」という文言と、「シート(又はプリプレグ)」という文言とが用いられる。「層」は、巻回された後における称呼である。これに対して「シート」は、巻回される前における称呼である。「層」は、「シート」が巻回されることによって形成される。即ち、巻回された「シート」が、「層」を形成する。また、本願では、層とシートとで同じ符号が用いられる。例えば、シートs1によって形成された層は、層s1である。
シャフト6は、ストレート層と、バイアス層と、フープ層とを有する。本願の展開図において、各シートには、繊維の配向角度Afが記載されている。この配向角度Afは、シャフト軸方向に対する角度である。なお本願では、絶対角度θaとの用語も用いられる。絶対角度θaとは、上記配向角度Afの絶対値である。
「0°」と記載されているシートが、ストレート層を構成している。ストレート層を構成するシートは、ストレートシートとも称される。ストレート層は、曲げ剛性及び曲げ強度との相関が高い。
ストレート層は、上記角度Afが実質的に0°とされた層である。巻き付けの際の誤差等に起因して、通常、上記角度Afは、完全には0°とはならない。通常、ストレート層では、絶対角度θaが10°以下である。絶対角度θaが10°以下とは、角度Afが−10°以上+10°以下であることを意味する。
図2の実施形態において、ストレートシートは、シートs1、シートs6、シートs7、シートs8、シートs10及びシートs11である。
バイアス層は、シャフトの捻れ剛性及び捻れ強度との相関が高い。通常、バイアスシートは、繊維の配向が互いに逆方向に傾斜した2枚のシートからなるシートペアを構成する。捻れ剛性の観点から、バイアス層の絶対角度θaは、好ましくは15°以上であり、より好ましくは25°以上であり、更に好ましくは35°以上である。捻れ剛性及び曲げ剛性の観点から、バイアス層の絶対角度θaは、好ましくは60°以下であり、より好ましくは50°以下である。
シャフト6は、複数の組(2組)のバイアス層を有する。シャフト6において、バイアス層を構成するシートは、第2シートs2、第3シートs3、第4シートs4及び第5シートs5である。上述の通り、図2には、シート毎に、上記角度Afが記載されている。角度Afにおけるプラス(+)及びマイナス(−)は、バイアスシートの繊維が互いに逆方向に傾斜していることを示している。シートs2及びシートs3は、後述される合体シート(第1の合体シート)を構成する。シートs4及びシートs5は、後述される合体シート(第2の合体シート)を構成する。
図2では、シートs3の繊維の傾斜方向が、シートs2の繊維の傾斜方向に等しい。しかし、シートs3は、裏返されて、シートs2に貼り付けられる。この結果、シートs2の角度Afと、シートs3の角度Afとは、互いに逆方向となる。この点を考慮して、図5の実施形態では、シートs2の角度Afが+45度と表記され、シートs3の角度Afが−45度と表記されている。
図2では、シートs5の繊維の傾斜方向が、シートs4の繊維の傾斜方向に等しい。しかし、シートs5は、裏返されて、シートs4に貼り付けられる。この結果、シートs4の角度Afと、シートs5の角度Afとは、互いに逆方向となる。この点を考慮して、図2の実施形態では、シートs4の角度Afが+35度と表記され、シートs5の角度Afが−35度と表記されている。
シャフト6は、2組のバイアス層を有する。第1バイアス層s23は、シートs2とシートs3とによって構成される。第2バイアス層s45は、シートs4とシートs5とによって構成される。第2バイアス層s45は、第1バイアス層s23の外側に位置する。第1バイアス層s23は、内側バイアス層とも称される。第2バイアス層s45は、外側バイアス層とも称される。なお、3組以上のバイアス層が設けられてもよい。
内側バイアス層s23の繊維角度(絶対角度θa)は、45°である。外側バイアス層s45の繊維角度(絶対角度θa)は、35°である。外側バイアス層s45の繊維角度(絶対角度θa)は、 内側バイアス層s23の繊維角度(絶対角度θa)よりも小さい。後述の通り、外側バイアス層s45は、高弾性含有バイアス層である。この高弾性含有バイアス層s45の繊維角度(絶対角度θa)は、45°よりも小さい。この高弾性含有バイアス層s45の繊維角度(絶対角度θa)は、40°以下である。繊維角度が45°よりも小さい高弾性含有バイアス層は、捻れ剛性のみならず、曲げ剛性にも寄与する。繊維角度が45°よりも小さい高弾性含有バイアス層は、捻れ強度のみならず、曲げ強度にも寄与する。よって、高強度で且つ軽量なシャフトが得られうる。
捻れ破壊強度の観点から、内側バイアス層s23の繊維弾性率は、外側バイアス層s45の繊維弾性率よりも小さいのが好ましい。好ましくは、内側バイアス層s23の繊維弾性率は、46(tf/mm)以下が好ましく、40(tf/mm)以下がより好ましい。捻れ剛性の観点から、内側バイアス層s23の繊維弾性率は、30(tf/mm)以上が好ましい。捻れ剛性の観点から、内側バイアス層s23の繊維角度(絶対角度θa)は、40°以上50°以下が好ましい。
シャフト6は、フープ層を有する。シャフト6は、1層のフープ層を有する。シャフト6において、フープ層は、層s9である。シャフト6において、フープ層を構成するシートは、第9シートs9である。本願において、フープ層を構成するシートは、フープシートとも称される。
好ましくは、フープ層における上記絶対角度θaは、シャフト軸線に対して実質的に90°とされる。ただし、巻き付けの際の誤差等に起因して、繊維の配向はシャフト軸線方向に対して完全に90°とはならない場合がある。通常、フープ層では、上記角度Afが−90°以上−80°以下、又は、80°以上90°以下である。換言すれば、通常、フープ層では、上記絶対角度θaが80°以上90°以下である。
皺等の巻回不良を抑制する観点から、幅が広すぎるシートは好ましくない。この観点から、1枚のバイアスシートのプライ数は、4以下が好ましく、3以下がより好ましい。巻回工程の作業効率の観点から、1枚のバイアスシートのプライ数は、1以上が好ましい。
なお、プライ数とは、巻回数を意味する。例えば、1枚のシートが丁度1周巻かれている場合、プライ数は1である。
皺等の巻回不良を抑制する観点から、幅が広すぎるシートは好ましくない。この観点から、1枚のストレートシートのプライ数は、4以下が好ましく、3以下がより好ましく、2以下がより好ましい。巻回工程の作業効率の観点から、1枚のストレートシートのプライ数は、1以上が好ましい。全てのストレートシートにおいて、上記プライ数が1であってもよい。
全長シートでは、巻回不良が生じやすい。巻回不良を抑制する観点から、好ましくは、全ての全長ストレートシートにおいて、1枚のシートのプライ数は2以下である。全ての全長ストレートシートにおいて、上記プライ数が1であってもよい。
皺等の巻回不良を抑制する観点から、幅が広すぎるシートは好ましくない。この観点から、1枚のフープシートのプライ数は、4以下が好ましく、3以下がより好ましく、2以下がより好ましい。巻回工程の作業効率の観点から、1枚のフープシートのプライ数は、1以上が好ましい。全てのフープシート(フープ層)において、上記プライ数が2以下であってもよい。図2の実施形態のフープシートs9では、上記プライ数が1である。
全長シートでは、巻回不良が生じやすい。巻回不良を抑制する観点から、好ましくは、全長フープシートにおいて、1枚のシートのプライ数は2以下である。より好ましくは、全長フープシートにおいて、上記プライ数が1である。
図2の実施形態では、合体シートが形成される。合体シートは、2枚以上のシートが貼り合わされることによって形成される。
図2の実施形態では、3つの合体シートが形成される。第1の合体シートは、シートs2とシートs3とを貼り合わせることによって形成される。第1の合体シートが巻回されることで、第1バイアス層s23が形成される。第2の合体シートは、シートs4とシートs5とを貼り合わせることによって形成される。第2の合体シートが巻回されることで、第2バイアス層s45が形成される。
第3の合体シートは、シートs9とシートs10とを貼り合わせることによって形成される。フープシートs9は、合体シートの状態で、巻回される。この巻回方法により、フープシートの巻き付け不良が抑制される。
上述の通り、本願では、繊維の配向角度によって、シート及び層が分類される。更に、本願では、シャフト軸方向の長さによって、シート及び層が分類される。
本願において、シャフト軸方向の略全体に配置される層が、全長層と称される。本願において、シャフト軸方向の略全体に配置されるシートが、全長シートと称される。巻回された全長シートが、全長層を形成する。
チップ端Tpから軸方向に50mm隔てた地点からチップ端Tpまでの領域が第1領域とされる。また、バット端Btから軸方向に150mm隔てた地点からバット端Btまでの領域が第2領域とされる。上記第1領域及び上記第2領域が、シャフトの性能に与える影響は、限定的である。この観点から、全長シートは、上記第1領域及び上記第2領域に存在していなくてもよい。好ましくは、全長シートは、チップ端Tpからバット端Btにまで延びている。換言すれば、全長シートは、シャフト軸方向の全体に配置されているのが好ましい。
本願において、シャフト軸方向において部分的に配置される層が、部分層と称される。本願において、シャフト軸方向において部分的に配置されるシートが、部分シートと称される。巻回された部分シートが、部分層を形成する。部分シートの軸方向長さは、全長シートの軸方向長さよりも短い。部分シートの軸方向長さは、シャフト全長の半分以下であってもよい。
本願では、ストレート層である全長層が、全長ストレート層と称される。図2の実施形態において、全長ストレート層は、層s7、層s8及び層s10である。全長ストレートシートは、シートs7、シートs8及びシートs10である。
本願では、フープ層である全長層が、全長フープ層と称される。図2の実施形態において、全長フープ層は、層s9である。全長フープシートは、シートs9である。本実施形態では、全長フープ層s9は1層である。全長フープ層は、2層以上であってもよい。本実施形態では、全長フープシートs9(全長フープ層を構成するプリプレグs9)は1枚である。全長フープシートは、2枚以上であってもよい。全長フープ層s9は、全てのバイアス層s2,s3,s4,s5の外側に配置されている。
本願では、ストレート層である部分層が、部分ストレート層と称される。図2の実施形態において、部分ストレート層は、層s1、層s6及び層s11である。部分ストレートシートは、シートs1、シートs6及びシートs11である。
本願では、フープ層である部分層が、部分フープ層と称される。図2の実施形態は、部分フープ層を有しない。部分フープ層が用いられても良い。
本願では、チップ部分層との文言が用いられる。チップ部分層(チップ部分シート)とチップ端Tpとの間の軸方向距離は、40mm以下が好ましく、30mm以下がより好ましく、20mm以下がより好ましく、0mmがより好ましい。本実施形態では、この距離は0mmである。
このチップ部分層として、チップ部分ストレート層が挙げられる。図2の実施形態において、チップ部分ストレート層は、層s1、層s6及び層s11である。チップ部分ストレートシートは、シートs1、シートs6及びシートs11である。チップ部分層は、シャフト6の先端部分の強度を高める。
本願では、バット部分層との文言が用いられる。図2の実施形態は、バット部分層を有さない。バット部分層が設けられてもよい。
図2に示されるシートを用いて、シートワインディング製法により、シャフト6が作製される。
以下に、このシャフト6の製造工程の概略が説明される。
[シャフト製造工程の概略]
(1)裁断工程
裁断工程では、プリプレグが所望の形状に裁断される。この工程により、図2に示された各シートが切り出される。
裁断は、裁断機によりなされてもよい。裁断は、手作業でなされてもよい。手作業の場合、例えば、カッターナイフが用いられる。
(2)貼り合わせ工程
貼り合わせ工程では、前述した3つの合体シートが作製される。
貼り合わせ工程では、加熱又はプレスが用いられてもよい。より好ましくは、加熱とプレスとが併用される。後述する巻回工程において、合体シートの巻き付け作業中に、シート間のずれが生じうる。このずれは、巻き付け精度を低下させる。加熱及びプレスは、シート間の接着力を向上させる。加熱及びプレスは、巻回工程におけるシート間のずれを抑制する。
(3)巻回工程
巻回工程では、マンドレルが用意される。典型的なマンドレルは、金属製である。このマンドレルに、離型剤が塗布される。更に、このマンドレルに、粘着性を有する樹脂が塗布される。この樹脂は、タッキングレジンとも称される。このマンドレルに、裁断されたシートが巻回される。このタッキングレジンにより、シート端部をマンドレルに貼り付けることが容易とされている。
シート(プリプレグ)は、展開図に記載されている順番で、巻回される。展開図で上側にあるシートほど、先に巻回される。上記貼り合わせに係るシートは、合体シートの状態で、巻回される。
この巻回工程により、巻回体が得られる。この巻回体は、マンドレルの外側にプリプレグが巻き付けられてなる。巻回は、例えば、平面上で巻回対象物を転がすことにより、達成される。この巻回は、手作業によりなされてもよいし、機械によりなされてもよい。この機械は、ローリングマシンと称される。
(4)テープラッピング工程
テープラッピング工程では、上記巻回体の外周面にテープが巻き付けられる。このテープは、ラッピングテープとも称される。このテープは、張力を付与されつつ巻き付けられる。このテープにより、巻回体に圧力が加えられる。この圧力はボイドを低減させる。
(5)硬化工程
硬化工程では、テープラッピングがなされた後の巻回体が加熱される。この加熱により、マトリクス樹脂が硬化する。この硬化の過程で、マトリクス樹脂が一時的に流動化する。このマトリクス樹脂の流動化により、シート間又はシート内の空気が排出されうる。ラッピングテープの圧力(締め付け力)により、この空気の排出が促進されている。この硬化により、硬化積層体が得られる。
(6)マンドレルの引き抜き工程及びラッピングテープの除去工程
硬化工程の後、マンドレルの引き抜き工程とラッピングテープの除去工程とがなされる。ラッピングテープの除去工程の能率を向上させる観点から、マンドレルの引き抜き工程の後にラッピングテープの除去工程がなされるのが好ましい。
(7)両端カット工程
この工程では、硬化積層体の両端部がカットされる。このカットにより、チップ端Tpの端面及びバット端Btの端面が、平坦とされる。
なお、理解を容易とするため、本願の全ての展開図では、両端カット後のシートが示されている。実際には、裁断時の寸法において、両端カットが考慮される。すなわち、実際には、両端カットがなされる部分の寸法が付加されて、裁断がなされる。
(8)研磨工程
この工程では、硬化積層体の表面が研磨される。硬化積層体の表面には、螺旋状の凹凸が存在する。この凹凸は、ラッピングテープの跡である。研磨により、この凹凸が消滅し、表面が平滑とされる。好ましくは、研磨工程では、全体研磨と先端部分研磨とが実施される。
(9)塗装工程
研磨工程後の硬化積層体が、塗装される。
以上のような工程により、シャフト6が得られる。シャフト6は、軽量で且つ強度に優れる。
前述の通り、シャフト6は、フープ層s9を有する。フープ層s9は、シャフト6の全長に亘って配置されている。フープ層s9は、全長フープ層である。
このフープ層s9を構成するプリプレグの繊維弾性率は、30(tf/mm)以上である。このフープ層s9を構成するプリプレグの繊維目付は、50(g/m)以上80(g/m)以下である。繊維目付とは、1平方メートル当たりの繊維の重量を意味する。
50(g/m)以上の繊維目付は、フープ層としては大きい。従来、フープ層の繊維目付は、30(g/m)以下であった。前述の通り、フープ層は、潰し剛性のために設けられている。潰し剛性を高めるには、フープ層の繊維目付は、30(g/m)以下で充分である。また、フープ層は、曲げ剛性(曲げ強度)及び捻れ剛性(捻れ強度)にはほとんど寄与しない。よって、フープ層の繊維目付を大きくすれば、単にシャフトが重くなるだけであるというのが、当業者の技術常識であった。フープ層の繊維目付を大きくすることは、当業者の技術常識に反していた。
フープ層は、シャフトの軸線に対して繊維を90°に配向させるため、巻き付けにくい。換言すれば、フープ層は、巻回性が低い。繊維には真っ直ぐになろうとする性質がある。この性質に起因して、円周方向に曲げられた繊維は、元に戻ろうとする。このため、一旦巻き付けられたプリプレグの巻回が解けてしまう現象が起こる。
フープ層の繊維目付を従来よりも大きい50(g/m)以上とすると、巻回性が更に低下する。繊維目付が従来よりも大きいフープ層は、更に巻き付けにくい。この観点からも、フープ層の繊維目付を大きくすることは、当業者の技術常識に反していた。
このように、複数の技術常識に鑑みて、当業者がフープ層の繊維目付を大きくすることはなかった。しかし本発明では、フープ層の繊維目付を大きくすることで効果が得られることが判った。
ダウンスイングの初期段階では、シャフト6の手元側(グリップに近い部分)に応力が集中する。このため、当該手元部分においてシャフト6がしなると共に、潰れ変形が生じる。この潰れ変形は、しなりと連動している。繊維目付が50(g/m)以上のプリプレグにより構成されたフープ層により、シャフト6の手元側の潰れ剛性が高まり、しなり戻りが促進される。しなり戻りとは、スイング進行方向の後方へのしなりが元に戻る現象であり、ヘッドスピードの向上に寄与する。
しなり戻りの観点から、前記全長フープ層の繊維弾性率は、30(tf/mm)以上が好ましく、33(tf/mm)以上がより好ましい。この繊維弾性率が過大である場合、巻回性が低下する。特に小径の部分(先端部分)においては曲率半径が小さいため巻回性は低い。よってこの場合、先端部分にフープ層を設けず、後端部分のみに部分フープ層を設けることで、巻回性が向上しうる。しかし、この部分フープ層では、しなり戻りの効果が途切れ、シャフト6の全長に亘って充分な効果が得られない。また、全長フープ層の繊維弾性率が過大であると、潰れ剛性が過大となる。過大な潰れ剛性により、潰れ変形に連動するしなりが抑制されうる。この結果、しなり戻りが低下することがある。これらの観点から、前記全長フープ層の繊維弾性率は、40(tf/mm)以下が好ましく、35(tf/mm)以下がより好ましい。
しなり戻りの観点から、前記全長フープ層を構成するプリプレグの繊維目付は、50(g/m)以上が好ましく、55(g/m)以上がより好ましい。巻回性の観点から、前記全長フープ層を構成するプリプレグの繊維目付は、80(g/m)以下が好ましく、75(g/m)以下がより好ましい。
シートs9は、シャフトの全長に亘って設けられた全長フープ層である。したがって、上述のしなり戻りの効果が、シャフト6の全長に亘って得られる。部分フープ層の場合、しなり戻りの効果が途切れ、シャフト全長に亘って充分な効果が得られないため、好ましくない。
しなり戻りの効果を高める観点から、全長フープ層は外側に配置されるのが好ましい。全長フープ層は、高弾性含有バイアス層(後述)よりも外側に配置されているのが好ましい。全長フープ層は、全てのバイアス層よりも外側に配置されているのが好ましい。全長フープ層の内側には、全てのバイアス層及び少なくとも1層の全長ストレート層が存在するのが好ましい。図2の実施形態では、全長フープ層s9の内側には、全てのバイアス層s2からs5及び2層の全長ストレート層s7,s8が存在する。
フープ層が複数とされてもよい。ただし、フープ層が複数である場合、フープ層の重量が増える割りには、潰れ剛性及び強度の向上効果が低い。この観点から、フープ層が、1層の前記全長フープ層のみで構成されているのが好ましい。図2の実施形態では、フープ層が、全長フープ層s9のみで構成されている。
全長フープ層によりしなり戻りが向上するが、その反面、シャフトの捻れ振動が増大することが判明した。強いしなり戻りにより、ヘッドスピードが加速される。ヘッドの重心はシャフト軸線Z1から離れた位置にあるため、この加速によりシャフトの捻れが促進される。この大きな捻れに起因して、捻れ振動が増加する。この大きな捻れ振動は、打球の方向安定性を低下させる。
この捻れ振動を抑制する観点から、バイアス層は高弾性含有バイアス層を含むのが好ましい。本願において、高弾性含有バイアス層とは、繊維弾性率が80(tf/mm)以上の高弾性ピッチ系炭素繊維を含むプリプレグで構成されたバイアス層を意味する。高弾性ピッチ系炭素繊維は、高弾性含有バイアス層に含まれる炭素繊維の一部であってもよい。高弾性ピッチ系炭素繊維は、高弾性含有バイアス層に含まれる炭素繊維の全部であってもよい。
捻り振動を抑制する観点から、上記高弾性ピッチ系炭素繊維の繊維弾性率は、80(tf/mm)以上が好ましく、90(tf/mm)以上がより好ましい。強度の観点から、高弾性ピッチ系炭素繊維の繊維弾性率は、100(tf/mm)以下が好ましい。
好ましい高弾性含有バイアス層は、繊維弾性率が80(tf/mm)以上の前記高弾性ピッチ系炭素繊維と、繊維弾性率が40(tf/mm)以下の他の炭素繊維とを含むプリプレグによって構成される。この高弾性含有バイアス層では、2種の炭素繊維が混在している。このような2種以上の炭素繊維を含むプリプレグは、ハイブリッドプリプレグとも称される。この2つの弾性率が混在するハイブリッドプリプレグを用いることで、捻り振動を抑制させつつ、強度を向上させることができる。
繊維弾性率が40(tf/mm)以下の炭素繊維として、PAN系炭素繊維及びピッチ系炭素繊維が挙げられる。強度の観点から、PAN系炭素繊維が好ましい。
好ましい高弾性含有バイアス層は、高弾性ピッチ系炭素繊維と、PAN系炭素繊維とを含むプリプレグによって構成されている。この2つの種類の炭素繊維が混在するハイブリッドプリプレグを用いることで、高弾性率と高強度とを両立させることができる。高弾性含有バイアス層に混在するPAN系炭素繊維の弾性率は限定されない。強度の観点から、高弾性含有バイアス層に混在するPAN系炭素繊維の弾性率は、46(tf/mm)以下が好ましく、40(tf/mm)以下がより好ましい。
ハイブリッドプリプレグに関して、平均弾性率が定義される。この平均弾性率は、2種以上の繊維の弾性率の加重平均である。この加重平均の算出では、各繊維の重量割合が考慮される。
しなり戻りの観点から、高弾性含有バイアス層を構成するプリプレグの平均弾性率は、60(tf/mm)以上が好ましく、65(tf/mm)以上がより好ましい。強度の観点から、高弾性含有バイアス層を構成するプリプレグの平均弾性率は、80(tf/mm)以下が好ましく、70(tf/mm)以下がより好ましい。
以上を踏まえて、図2の実施形態の特徴を例示すると、以下の通りである。
[図2(積層構成A)]
(1)バイアス層が、第1(内側)バイアス層s23及び第2(外側)バイアス層s45の2組である。
(2)好ましくは、内側バイアス層s23に含まれる炭素繊維は、PAN系である。
(3)好ましくは、内側バイアス層s23は、高弾性含有バイアス層ではない。
(4)好ましくは、内側バイアス層s23を構成するプリプレグは、1種類の繊維のみを含む。好ましくは、内側バイアス層s23を構成するプリプレグは、ハイブリッドプリプレグではない。
(5)好ましくは、内側バイアス層s23の繊維弾性率は、40(tf/mm)以下である。
(6)好ましくは、外側バイアス層s45に含まれる炭素繊維は、PAN系及びピッチ系である。
(7)好ましくは、外側バイアス層s45は、高弾性含有バイアス層である。
(8)好ましくは、外側バイアス層s45を構成するプリプレグは、2種類の繊維を含む。好ましくは、外側バイアス層s45を構成するプリプレグは、ハイブリッドプリプレグである。
(9)好ましくは、外側バイアス層s45の平均弾性率は、60(tf/mm)以上である。
(10)好ましくは、外側バイアス層s45の繊維角度が、内側バイアス層s23の繊維角度よりも小さい。
(11)好ましくは、外側バイアス層s45の繊維角度が、45°より小さい。
(12)フープ層は、1層の全長フープ層s9のみである。
(13)全長フープ層s9は、高弾性含有バイアス層(外側バイアス層s45)の外側に配置されている。
(14)全長フープ層s9は、2組のバイアス層(内側バイアス層s23及び外側バイアス層s45)の外側に配置されている。
(15)全長フープ層s9は、最も外側の全長層s10の内側であって、当該全長層s10に接した位置に配置されている。
なお、図2の積層構成は、構成Aとも称される。
図3は、第2実施形態のシャフトの積層構成を示す。この積層構成は、構成Bとも称される。
図3の積層構成Bは、図2の全長フープ層(第9シートs9)が、第4シートs4に移動した構成である。この積層構成Bでは、バイアス層が、第1(内側)バイアス層s23及び第2(外側)バイアス層s56の2組である。フープ層は、1層の全長フープ層s4のみである。全長フープ層s4は、内側バイアス層s23と外側バイアス層s56との間に配置されている。全長フープ層s4は、外側バイアス層s56の内側に配置されている。全長フープ層s4は、内側バイアス層s23の外側に配置されている。
図4は、第3実施形態のシャフトの積層構成を示す。この積層構成は、構成Cとも称される。
図4の積層構成Cでは、全長フープ層が2層である。内側の全長フープ層が第8シートs8であり、外側の全長フープ層が第10シートs10である。これらの点を除き、積層構成Cは、図2の積層構成Aと同じである。
この積層構成Cでは、フープ層は、内側の全長フープ層s8と及び外側の全長フープ層s10である。全ての全長フープ層s8、s10は、高弾性含有バイアス層(外側バイアス層s45)の外側に配置されている。全ての全長フープ層s8、s10は、2組のバイアス層(内側バイアス層s23及び外側バイアス層s45)の外側に配置されている。
本発明では、例えば、上述の積層構成A、B及びCが採用されうる。これらの各積層構成の評価は、後述される。
図5は、比較例のシャフトの積層構成を示す。この積層構成は、構成Dとも称される。
図5の積層構成Dは、図2の全長フープ層(第9シートs9)が、バット側のみの部分層に変更された構成である。つまり、この積層構成Dにおけるフープ層は、全長フープ層ではない。この点を除き、この積層構成Dは、上述の積層構成Aと同じである。この積層構成の評価は、後述される。
振りやすさ及び飛距離の観点から、シャフト重量は、80g以下が好ましく、70g以下がより好ましく、67g以下がより好ましい。設計自由度の観点から、シャフト重量は、40g以上が好ましく、45g以上がより好ましく、50g以上がより好ましい。
前述のしなり戻りにより高いヘッドスピードを得る観点から、シャフト長さLsは、42インチ以上が好ましく、43インチ以上がより好ましく、44インチ以上がより好ましく、45インチ以上がより好ましい。振りやすさの観点から、シャフト長さLsは、48インチ以下が好ましく、47インチ以下がより好ましい。
以下の表1、表2及び表3は、使用可能なプリプレグの例を示す。これらのプリプレグは市販されている。
Figure 2017164008

Figure 2017164008

Figure 2017164008

なお、表2には、4種のハイブリッドプリプレグが例示されている。これらのハイブリッドプリプレグのそれぞれにおいて、2種の炭素繊維の配合割合は、重量比で、1:1である。よって、前述の平均弾性率(加重平均)は、単純平均に等しい。
商品名「E5026D−10H」は、60(tf/mm)のピッチ系炭素繊維であるYSH−60Aと、40(tf/mm)のPAN系炭素繊維とが、1:1の重量比で混在している。よってこの「E5026D−10H」の平均弾性率は、50(tf/mm)である。
商品名「E5526D−10H」は、70(tf/mm)のピッチ系炭素繊維であるYSH−70Aと、40(tf/mm)のPAN系炭素繊維とが、1:1の重量比で混在している。よってこの「E5526D−10H」の平均弾性率は、55(tf/mm)である。
商品名「E6026D−10H」は、80(tf/mm)のピッチ系炭素繊維であるYS−80Aと、40(tf/mm)のPAN系炭素繊維とが、1:1の重量比で混在している。よってこの「E6026D−10H」の平均弾性率は、60(tf/mm)である。「YS−80A」は、高弾性ピッチ系炭素繊維である。この「E6026D−10H」によって構成されたバイアス層は、高弾性含有バイアス層である。
商品名「E9426D−10H」は、90(tf/mm)のピッチ系炭素繊維であるYS−90Aと、40(tf/mm)のPAN系炭素繊維とが、1:1の重量比で混在している。よってこの「E9426D−10H」の平均弾性率は、65(tf/mm)である。「YS−90A」は、高弾性ピッチ系炭素繊維である。この「E9426D−10H」によって構成されたバイアス層は、高弾性含有バイアス層である。
以下、実施例によって本発明の効果が明らかにされるが、この実施例の記載に基づいて本発明が限定的に解釈されるべきではない。
[実施例1]
上述したシャフト6の製造工程と同様にして、実施例1のシャフトを得た。シャフト長さは46インチ、シャフト重量は64g、順式フレックスは103mm、シャフトトルクは3.5°であった。
実施例1の積層構成は、図2に示される積層構成Aとされた。実施例1では、各シートとして、以下のプリプレグが用いられた。
・第1シートs1:三菱レイヨン社製の「GE352H−160S」
・第2シートs2:東レ社製の「9255S−7A」
・第3シートs3:東レ社製の「9255S−7A」
・第4シートs4:日本グラファイトファイバー社製の「E9426D−10H」
・第5シートs5:日本グラファイトファイバー社製の「E9426D−10H」
・第6シートs6:三菱レイヨン社製の「MRX350C−100S」
・第7シートs7:三菱レイヨン社製の「MRX350C−100S」
・第8シートs8:三菱レイヨン社製の「TR350C−150S」
・第9シートs9:東レ社製の「17045G−5」
・第10シートs10:三菱レイヨン社製の「TR350C−150S」
・第11シートs11:三菱レイヨン社製の「TR350C−100S」
得られたシャフトに、ドライバー用ヘッド及びグリップを装着して、実施例1に係るゴルフクラブを得た。ヘッドとして、ダンロップスポーツ社製の「スリクソンZ545ドライバー」のヘッド(ロフト9.5°)が用いられた。クラブ長さは45インチとされた。シャフトは、クラブ長さが45インチになるようにカットされた。
[実施例2から12及び比較例1から7]
積層構成、全長フープ層のプリプレグ及び第2バイアス層(外側バイアス層)のプリプレグが表に示される通りとされた他は実施例1と同様にして、実施例2から12及び比較例1から7に係るシャフト及びゴルフクラブを得た。全ての実施例及び比較例において、シャフト長さは46インチ、シャフト重量は64g、順式フレックスは103mm、シャフトトルクは3.5°であった。実施例及び比較例の仕様と評価結果が、下記の表4から及び表7に示される。
Figure 2017164008

Figure 2017164008

Figure 2017164008

Figure 2017164008

[評価方法]
[実打テスト]
右利きである10名のテスターが、実打を行った。ボールとして、ダンロップスポーツ社製の「スリクソンZ−STAR」が用いられた。各テスターが、各クラブで、6回ずつ打撃を行った。
この実打テストでは、ヘッドスピード、キャリー飛距離及びキャリー落下点左右ずれが計測された。キャリー飛距離とは、ボールの落下点における飛距離である。左右ずれとは、目標方向からのずれの距離である。右にずれた場合はプラスの値とされ、左にずれた場合はマイナスの値とされた。この左右ずれは、ボールの落下点で測定された。全てのショットの平均値が、上記表4及び表7に示される。
左右ずれのバラツキの度合いを評価するため、標準偏差を算出した。テスター毎に6球の打撃の標準偏差を算出し、それらを平均した。この平均値が、上記表4及び表7に示される。
[3点曲げ強度]
SG式3点曲げ強度試験に準拠して、3点曲げ強度が測定された。これは、日本の製品安全協会が定める試験である。図6は、この3点曲げ強度試験の測定方法を示す。測定点e3は、B点とされた。B点は、チップ端Tpから525mmの地点である。
図6が示すように、2つの支持点e1、e2においてシャフト6が下方から支持された。圧子22の先端には、シリコーンラバー24が装着された。荷重点e3において、上方から下方に向かって、圧子22を下降させた。圧子22の下降のスピードは、20mm/minであった。荷重点e3の位置は、支持点e1と支持点e2とを二等分する位置であった。荷重点e3が、測定点である。上記スパンSは、300mmとされた。シャフト6が破損したときの荷重Fの値(ピーク値)が測定された。この値が、上記表4から表7に示されている。
[捻り破壊強度]
捻り破壊強度として、SG式ねじり試験が採用された。これは、製品安全協会が定める試験である。この試験では、先ず、シャフトの両端に固定ジグが接着された。次に、バット端Bt側のジグを固定した状態でチップ端Tp側のジグを回転させることにより、シャフトにトルクが加えられた。シャフトが破損したときのトルク値に捻れ角を乗じた値が、捻り破壊強度である。この結果が、上記の表4から表7に示されている。
[順式フレックス]
図7は、順式フレックスの測定方法を示す。図7に示されるように、チップ端Tpから1093mmの位置に、第一支持点S1が設定される。更に、チップ端Tpから953mmの位置に、第二支持点S2が設定される。第一支持点S1には、シャフト6を上方から支持する支持体B1が設けられる。第二支持点S2には、シャフト6を下方から支持する支持体B2が設けられる。荷重のない状態において、シャフト6のシャフト軸線は水平とされる。チップ端Tpから129mm隔てた荷重点m1に、2.7kgfの荷重を鉛直下向きに作用させる。荷重のない状態と、荷重をかけて安定した状態との間の荷重点m1の距離(mm)が、順式フレックスである。この距離は、鉛直方向に沿って測定される。
[シャフトトルク]
図8は、シャフトトルクの測定方法を示す。チップ端Tpから40mmの幅で治具M1で固定される。この固定はエアチャックにより達成されており、このエアチャックの空気圧は2.0kgf/cmである。この治具M1から825mm隔てた位置から50mmの幅で治具M2が固定される。この固定はエアチャックにより達成されており、このエアチャックの空気圧は1.5kgf/cmである。治具M1を固定したまま治具M2を回転させて、シャフト6に13.9kg・cmのトルクTrを付与した。このトルクによる捻れ角度が、シャフトトルクである。
実施例1では、大きなヘッドスピードが得られ、左右へのバラツキも少ない。実施例2も同様である。実施例3及び4は、実施例1と比較して、全長フープ層の繊維弾性率がやや小さい。このため、実施例3及び4に比べて、実施例1は、しなり戻りが良好であり、ヘッドスピードが大きい
実施例7は、実施例1と比較して、第2バイアス層の最大繊維弾性率が小さい。このため、実施例7に比べて、実施例1は、左右ずれの標準偏差が小さい。換言すれば、実施例7に比べて、実施例1は、打球方向のバラツキが少なく、方向安定性に優れる。
実施例8及び実施例9では、バイアス層としてハイブリッドプリプレグが用いられていない。この結果、捻り破壊強度が低い。
実施例10では、積層構成B(図3)が採用された。この実施例10では、全長フープ層が第2バイアス層(高弾性含有バイアス層)よりも内側に位置する。このため、しなり戻りが実施例1に比べて劣り、ヘッドスピードが小さい。
実施例11では、積層構成C(図4)が採用された。この実施例11では、2層の全長フープ層が用いられた。このようにフープ層を多くしても、ヘッドスピードは大きくならなかった。即ち、フープ層が多い割りに、しなり戻りの効果は増加しなかった。また、フープ層を増やしたことで、フープ層以外の層を削減せざるをえず、3点曲げ強度が低下した。
比較例1は、全長フープ層の繊維目付が小さいため、充分なしなり戻りが得られず、ヘッドスピードが低下した。比較例2は、全長フープ層の繊維弾性率が小さいため、充分なしなり戻りが得られず、ヘッドスピードが低下した。実施例12は、全長フープ層の繊維弾性率の大きさに起因して、しなり戻りがやや低下した。比較例3は、バイアス層の最大繊維弾性率が小さいため、左右方向におけるバラツキが増加した。
比較例4では、積層構成D(図5)が採用された。フープ層が部分的に配置されているため、しなり戻りの効果が充分に得られず、ヘッドスピードが低下した。
比較例5は、全長フープ層の繊維目付が高く、巻回性が低下した。このため、巻き付け不良が発生し、製造が困難な状態であった。
比較例6及び比較例7では、第2バイアス層の平均弾性率は実施例1等と同等であるが、80(tf/mm)以上の高弾性ピッチ系炭素繊維が含まれていない。これらの比較例では、平均弾性率が実施例1と同等であるにも関わらず、左右方向におけるバラツキが大きい。更に比較例6及び比較例7では、捻り破壊強度も低下している。このような結果が得られた理由は不明であるものの、これらの結果は、高弾性ピッチ系炭素繊維を含む高弾性含有バイアス層の効果を示している。
このように、実施例は、比較例に比べて、飛距離性能に優れ、捕まりが良好である。本発明の優位性は明らかである。
以上説明されたシャフトは、あらゆるゴルフクラブに用いられ得る。
2・・・ゴルフクラブ
4・・・ヘッド
6・・・シャフト
8・・・グリップ
s1〜s11・・・プリプレグ(シート、層)
Tp・・・シャフトのチップ端
Bt・・・シャフトのバット端

Claims (7)

  1. 繊維強化樹脂によって形成された複数の層を有しており、
    前記複数の層が、フープ層と、バイアス層とを含んでおり、
    前記フープ層が、繊維弾性率が30(tf/mm)以上であり且つ繊維目付が50(g/m)以上80(g/m)以下であるプリプレグで構成された全長フープ層を含んでおり、
    前記バイアス層が、繊維弾性率が80(tf/mm)以上の高弾性ピッチ系炭素繊維を含むプリプレグで構成された高弾性含有バイアス層を含むゴルフクラブシャフト。
  2. 前記全長フープ層が、前記高弾性含有バイアス層よりも外側に配置されている請求項1に記載のゴルフクラブシャフト。
  3. 前記フープ層が、1層の前記全長フープ層のみで構成されている請求項1又は2に記載のゴルフクラブシャフト。
  4. 前記全長フープ層の繊維弾性率が33(tf/mm)以上40(tf/mm)以下である請求項1から3のいずれかに記載のゴルフクラブシャフト。
  5. 前記高弾性ピッチ系炭素繊維の繊維弾性率が90(tf/mm)以上である請求項1から4のいずれかに記載のゴルフクラブシャフト。
  6. 前記高弾性含有バイアス層が、繊維弾性率が80(tf/mm)以上の前記高弾性ピッチ系炭素繊維と、繊維弾性率が40(tf/mm)以下の炭素繊維とを含むプリプレグによって構成されている請求項1から5のいずれかに記載のゴルフクラブシャフト。
  7. 前記高弾性含有バイアス層が、前記高弾性ピッチ系炭素繊維と、PAN系炭素繊維とを含むプリプレグによって構成されている請求項1から6のいずれかに記載のゴルフクラブシャフト。
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