JP3457006B2 - 気密並びに防湿ボール箱の製造方法および本発明の方法により得られる箱 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 技術分野 本発明は請求項１の序文に係わる方法に関する。

このような方法は英国特許GB−Ｂ−2,155,908から知
られる。この刊行物の主題は本出願の明細書の一部を形
成すると考えられる。

背景技術 既知の箱の問題は材料片がそれによって半加工品へ取
り付けられる接着剤の適用にある。この問題は箱が大量
生産されるとき特に生じる。それによって近接の端のパ
ネル上で終わる接着剤なしに、材料片が少なくとも実質
的に完全に取り付けられる端のパネルは、材料片が広が
る全面積上に接着剤が正確に供給されねばならない。こ
れはもし接着剤が近接の端のパネル上で終わったら、少
なくとも実質的に完全に材料片が取り付けられている端
のパネルを同時に内側に折り曲げる間にこれらの近接す
る端のパネルを仮に折り曲げることがもはや不可能なの
で特に重要である。この状況が自動製造工程で起こった
時は、製造工程は停止し、これは大きな損失となる。端
のパネルへの接着剤の塗布は従って特に重要である。一
般的に、接着剤は箱が製造される半加工品がその下に正
確に置かれるべきスタンプにより塗布される。大量生
産、すなわち、１時間当たり約20000〜30000箱の生産に
おいて、接着剤スタンプの下の半加工品の位置は約1.5m
m変化できることが実際に見いだされた。従って、それ
自身が示している問題はGB−Ｂ−2,155,908に記載され
ているような気密および防湿の箱が大量生産されること
が不可能なことである。

発明の開示 この問題を解決するために、本発明は、請求項１の特
徴により特徴付けられる。

近接する末端壁パネルの端からある距離で終了する関
連した末端壁パネル上の接着剤層によって、接着剤は、
これらの関連する末端壁パネルへの接着剤の塗布の間、
関連する末端壁パネル上で終わるのを妨げられる。実際
は、これは両端を、近接する末端壁パネルによって境界
を形成された末端壁パネルの場合、例えば、この末端壁
パネルに接着剤を塗布するためのスタンプまたは似たよ
うな設備の幅は、問題の末端壁パネルがつながっている
側壁パネルの二つの側壁折り曲げ線の間の距離よりわず
かに小さいことを意味する。本発明による手段は材料片
が少なくとも実質的に完全につながっている末端のパネ
ルを内側に同時に折り曲げる間、近接の末端パネルを外
側に仮に折り曲げることが不可能な状況が起こる事実の
結果として製造工程の停止の可能性を防ぐ。

発明を実施するための最良の形態 本発明に係わる方法は、箱がこのように大量生産で製
造できる有利さを与えるが、箱がもはや気密および／ま
たは防湿でない可能性がある。材料片が少なくとも実質
的に完全に取り付けられている末端壁パネルはもはやエ
ッジに接着剤を与えられてないという状況によって−ス
タンプ（打印器）はより狭い幅となるよう慎重に設計さ
れているから−問題の末端壁パネルおよび材料片の間
に、漏れ通路が形成される可能性がでてくる。このよう
な漏れ通路は末端壁パネルのエッジにそって箱の角の位
置より箱の内部へ広がる。

このような漏れ通路の形成を防ぐために、本発明に係
わる方法は請求項２の特徴により更に特徴付けられる。

末端壁パネルの二つの端に与えられた窪み（凹所）
は、これは非常に幅が広くそのため関連する末端壁パネ
ルへ材料片を取り付ける目的の接着剤は、その時点で露
出されその為末端壁パネルおよび材料片の間の位置で接
着剤が絞り出されるのだが、第一に、これらの窪みの場
所において、関連する末端壁パネルは全幅にわたって接
着剤を供給され、その結果、末端壁パネルおよび材料壁
の間の位置において漏れ通路の形成を不可能とする。更
に末端パネルを相互に連絡する目的の接着剤が、上に述
べた露出した材料片の取り付け接着剤と連絡するよう適
用されるので、漏れ通路の形成されるような位置の場所
では末端壁パネルを安全に止める為の糊は、材料片を取
り付ける目的の糊と連絡しているので、折り曲げ中もま
た漏れ通路の形成が妨げられる。従って、漏れ通路にお
いては、もしいくらかが存在するなら、窪みの場所に
「糊のダム（せき）」があり、これが漏れ通路を密封し
て封印する。

本発明の更なる苦心の作は従属請求項で述べられ、そ
して図に関連して、数多くの典型的実施態様を基礎とし
て更に明らかにされる。

図１は、先行技術により知られる方法により材料片
が、半加工品（blank）に取り付けられた半加工品であ
る図1aに示された平面図の横断面図を示す； 図２は、近隣の末端壁パネルのエッジからある距離で
終了する、末端のパネルへ材料片を取り付ける目的の接
着剤を有する、図１と同様な横断面図を示す； 図2aは、部分的に横断面を図２に示した半加工品の平
面図を示す； 図３は、図１と同様な横断面図を示し、そこでは材料
片が少なくとも実質的に完全に取り付けられる末端壁パ
ネルに、これら末端壁パネルのエッジのすべての長さに
広がる窪みが設けられている； 図3aは、部分的に横断面を図３に示した半加工品の平
面図を示す； 図４は、図１に示されたような横断面図を示し、そこ
では材料片が少なくとも実質的に完全に取り付けられる
末端壁パネルに、これら末端壁パネルのエッジの長さの
一部に広がる窪みが設けられている； 図4aは、図４に部分的に横断面図を示した半加工品の
平面図を示す。

図５は、部分的に組み立てられた箱の平面図を示し、
そこでは二つの末端パネルは外側に折り曲げられた位置
に配置されそして二つの末端パネルは内側に折り曲げら
れた位置に配置されている； 図６は、図５に平面図を示されている箱の部分的に組
み立てられた位置の透視図を示す；そして 図７は、それとしてすでに述べた開口設備のある半加
工品の典型的実施態様を示し、その半加工品は箱の気密
性を保証する為、望ましい位置に窪みが設けられてい
る。

図１〜４および図1a〜4aは、それぞれ、４つの異なっ
た半加工品の横断図および平面図を示す。Ｐで表される
個々の半加工品は、側壁折り曲げ線（５〜７）を通して
相互につながっているいくつかの側壁パネル１〜４を含
む。半加工品Ｐは更に、それぞれ末端側壁折り曲げ線13
〜16を通して側壁パネル１〜４へ取り付けられたいくつ
かの末端壁パネル８〜11を有する。末端壁パネル８〜11
はそれぞれ、二つの向かい合った自由端8a、8b、9a、9
b、10a、10b、11a、11bおよび、末端壁折り曲げ線13〜1
6の反対側に位置した自由な末端壁の端（エッジ）17〜2
0により境界付けられている。半加工品Ｐが打ち抜かれ
た後、このまたは個々のそれぞれの末端の壁の折り曲げ
線13〜16の位置で、柔軟な材料片Ｓが側壁パネル１〜４
およびいくつかの末端壁パネル８、10に、接着により少
なくとも実質的に完全に結合されている。更に、材料片
Ｓは、相当する末端壁パネル９、11の自由端9a、9b、11
a、11bに隣接して位置した二つの三角形の部分21、22、
23、24を接着剤を与えないできれいなままにしている間
に、それぞれのいくつかの他の末端壁パネル９、11に取
り付けられる。次に半加工品Ｐは折り曲げおよび接着に
より箱に組み立てられる。

図１および図1aに表された半加工品Ｐ、ＳはGB−Ｂ−
2,155,908より知られている。図1aに明らかにされるよ
うに、エッジ8b、9a;9b、10aおよび10b、11aは相互に密
接した近さにあり、そして接着剤Ｇを供給される範囲の
幅は、相当する末端壁パネル10の幅に正確に一致する。
これは末端壁パネル８のエッジ8bの位置および、接着パ
ネル25と結合している末端壁パネル12の端12aの位置で
同様に適用される。末端壁パネル８および10が困難なく
そのエッジの位置へ折り込むことができることを確実に
するために、材料片Ｓが少なくとも実質的に完全に取り
付けられている末端壁パネル８、10の接着剤Ｇが、材料
片Ｓが部分的にのみ取り付けられている近隣の末端壁パ
ネル９、11上で終わらないことが重要である。特に箱の
大量生産において、これは、例えば、接着剤Ｇが適用さ
れるスタンプの幅が、接着剤Ｇが適用される末端壁パネ
ル８、10の幅に相当する場合、可能ではない。材料片Ｓ
がその上に配置されている半加工品から、図１、図1aで
表されるような既知の方法で製造される箱の大量生産は
したがって可能ではない。

この問題を解決するために、本発明による方法は、半
加工品Ｐへ材料片Ｓを接着する為の接着剤Ｇは、関連す
る末端壁パネル８、10、12上の接着剤層Ｇがそれぞれ近
隣の末端壁パネル９および11、12の、それぞれエッジ9a
および9b、11aおよび11bからある距離で終了するような
方法で半加工品Ｐに適用されることを特徴とする。この
ような実施態様は図２、2a、３、3a、４および4aに明確
に説明されている。

最も先行技術に似ている実施態様は図２、2aに説明さ
れており、そこでは、半加工品Ｐは既知の方法で設計さ
れている。すなわち、末端壁パネル８、９、10、11のエ
ッジ8b、9a、9b、10a、10b、11a、11bはお互いに密接に
近接している。接着剤層Ｇが適用される方法のみが改良
されている。明細書への序文にすでに述べられたよう
に、この実施態様はまだ、漏れのわずかな機会を残して
いる。材料片Ｓがその全幅にわたってパネル８および10
と結合していないという事実によって、いわゆる漏れ通
路26が形成でき、これに沿って箱の相当する角の位置2
7、28、29、30から箱内部へ空気または液体が流れ得
る。

この漏れの機会を完全になくす為に、本発明の更なる
苦心の作にかかわれば、近接の末端壁パネル９、11の境
界を示す末端壁パネル８、10、12の端8b、10a、10b、12
aの位置に窪み31、32が設けられ、これらの窪み31、32
は非常に幅が広いので、材料片Ｓを相当する末端壁パネ
ル８、10、12へ結合する目的の接着剤Ｇはそこで露出さ
れるようになりその結果その時点での接着剤は、材料片
Ｓは押し進んでいるので、半加工品および材料片Ｓの間
に絞り出される。箱への組立の間、末端壁パネル８、
９、10、11を相互に連絡させる目的の接着剤33が、この
接着剤33が露出された材料片取り付け接着剤Gvと連絡し
ているような方法で適用される。末端壁パネル８〜11を
相互に連絡させる目的の接着剤33が、露出された材料片
取り付け接着剤Gvと連絡するよう適用されることによっ
て、末端壁パネル８〜11の折り曲げの間の漏れ通路26の
形成も同様に妨げられる。漏れ通路26が形成されるであ
ろう位置のポイントには、末端壁パネル８、９、10、11
を固定する目的の接着剤33が、材料片Ｓを取り付ける目
的の接着剤Gvと連絡している。従って、漏れ通路26にお
いては、もしいくらかでもあれば、窪み31、32に「糊の
ダム」があり、この「糊ダム」が漏れ通路26を液体密封
性および気密性の方法で密封する。

図３において説明されるように、窪み31は末端壁パネ
ルの端8b、10a、10b、12aの全長にわたって広がること
ができる。近接の末端パネル９、11により両側を境界づ
けられている。末端壁パネル10の場合には、その末端パ
ネル10の自由端10a、10bの間の距離は、組み合わせた接
着剤スタンプまたは接着剤塗布機の幅よりわずかに小さ
い。従って問題の末端壁パネル10には常に完全に接着剤
層Ｇが設けられることが規定される。材料片Ｓを半加工
品Ｐ上へ押し進める結果として、接着剤Ｇは窪み31の位
置で絞り出され、そしてその時点で接着剤層Ｇは次に末
端壁パネル10の反対側のエッジ10a、10bの向こうへ突き
出る。末端壁パネル10は内側に折りたたまれているの
で、材料片Ｓは切断端10a、10bへもまた接着し、そして
気密的におよび液体密封的に結合される。エッジ8b、10
a、10b、12aの全長にわたって広がる窪み31の少し不利
な点は、箱がいくぶんより容易に変形または斜めになる
ことである。

更に、より箱の合成を増す為に、本方法は、もう一つ
の更なる苦心の作に係り、材料片Ｓが実質的に完全に取
り付けられているそれら末端壁パネル８、10のエッジ8
a、8b、10a、10bの間の距離が、関連する末端壁パネル
８および10それぞれに接続されている、側壁パネル１お
よび３それぞれの側壁折り曲げ線または側壁端34、５、
および６、７の間の距離に実質的に等しく、一方そのま
たは個々の窪み32が関連するエッジ8b、10a、10bの全体
の長さの一部のみに広がることを特徴とする。箱の折り
たたんだ状態での関連するエッジ8a、8b、10a、10bが、
窪み32は別として、末端壁折り曲げ線14、16に接すると
いう事実によって、斜めになる可能性は最小となる。

示されたすべての典型的実施態様において、半加工品
Ｐには更に、半加工品Ｐの自由端に位置する側壁４の縦
のエッジへ接着剤パネル折り曲げ線35を経由して結合し
ている接着剤パネル25が設けられる。接着剤パネル25に
よって、半加工品Ｐの自由端に位置している二つの側壁
１、４は、接着を通して相互に連絡することができる。
接着剤パネル25は末端壁折り曲げ線36を経由して、二つ
の向かい合ったエッジ12a,12bおよび末端壁折り曲げ線3
6の反対側に位置する自由末端37を有する少なくとも一
つの末端壁パネル12へ結合している。この角の地点30で
のいかなる漏れ通路26の形成も同様に防ぐ為に−この末
端壁パネル12上でもまた接着剤層Ｇが、近接する末端壁
パネル11の端11bからある距離で終了するから−近接の
末端壁パネル11に近位である、末端壁パネル12の端12a
には上述の型の窪み31、32が設けられる。

本発明に係る方法の更なる苦心の作によって、この結
果は図２〜８に表されており、半加工品は４つの側壁パ
ネル１〜４および、少なくとも一つのエッジに、４つ
の、第１から第４の、側壁パネル１〜４に結合した末端
壁パネル８〜11を含む。折り曲げおよび接着により箱を
組み立てるとき、第一に半加工品Ｐの端に位置した側壁
１、４がお互いに結合される。次に、材料片Ｓが少なく
とも実質的に完全に取り付けられている第一番目および
第三番目の末端壁パネル８、10が内側へ折り曲げられ、
そして第二番目および第四番目の末端壁パネル９、11が
幾分外側へ折り曲げられる。次に、末端パネル８〜11を
一緒に接合する目的の接着剤33が適用され、そして次に
二番目の末端壁パネル９そして、最後に、四番目の末端
壁パネル11が終了の位置に持ってこられる。

４つより多いかまたは少ない側壁を有する箱もまた本
発明の範囲内にあることは明白である。示された典型的
な実施態様において、接着剤を節約する観点から、単に
細いリボンの接着剤33が末端壁８、９、10、11をしっか
り止めるのに用いられる。しかしながら、接着剤33を、
図５で明白なように末端壁パネル８〜11の全表面へ適用
することも可能であることは明らかであろう。適正な密
封を達成するには、しかしながら、これは必要ではな
い。

もし二番目の末端壁パネル９が、第一番目および第三
番目の末端壁８、10に関連して側壁１、３の幅に相当す
る高さを有するなら、本発明の更なる苦心の作に従っ
て、この第二の末端壁パネル９の自由末端18に二つの窪
み38を設けることはは可能であり、これは露出された材
料片接着剤Gvが、第二の末端壁パネル９が終了の位置に
もたらされるとき覆われるのを防ぐ。この関連で、末端
壁パネル９の高さは自由端18と末端壁折り曲げ線14の間
の距離を示すと理解される。

言うまでもなく、本発明は上記の請求項のいずれか一
つに係る方法により得られた箱にもまた関連する。

最後に、図７はすでにそういうものとして述べた分配
若しくは注ぎの開口を有しており、望ましい地点に作ら
れた窪み32、38を有する半加工品Ｐを示している。この
実施態様は、気密および液体密封の箱を得る為の方法に
おいて分配若しくは注ぎ開口の異なった設計が可能であ
ることを述べる為、実施例としてのみ示されている。

本発明は示された典型的実施態様に限られず、本発明
の範囲において種々の改良が可能であることは明白であ
ろう。

例えば、末端壁パネルは、底パネルはもちろん上部パ
ネルともなりうる。末端壁パネルが底パネルのみを形成
し、しかも箱の上部が異なる方法で液体密封的におよび
／または気密的に閉じられること、または逆も、また可
能である。材料片Ｓは半加工品Ｐへシール操作を通して
取り付けることが可能である。接着剤は次に材料片Ｓお
よび／または半加工品Ｐのコーティングを加熱すること
により遊離にさせられる。本発明によれば、材料片Ｓが
加熱されるスタンプは次に、加熱により遊離された接着
剤またはシール材料が近接した末端壁パネルの端からあ
る距離で終了するような寸法を有すべきである。この場
合もまた、半加工品Ｐに関してのシーリングスタンプの
位置決めはより正確でなくてよく、これは高い生産速度
での大量生産を可能とする。

明細書および請求項で述べられた接着剤はまたエポキ
シの構成要素一つであることができ、それによってその
一つの構成要素が材料片Ｓの全表面に適用されそして他
の構成要素が、述べられたような本発明に係る方法によ
り半加工品へ適用されることは明白であろう。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.⁷，ＤＢ名) B31B 7/90 B65D 5/02 B65D 5/56

Claims (7)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】側壁折り曲げ線（５、６、７）を通して相
   互に連絡している側壁パネル（１、２、３、４）、それ
   ぞれの末端壁折り曲げ線（13、14、15、16）を経て側壁
   パネル（１、２、３、４）に取り付けられている、第
   一、第二、第三および第四の末端壁パネル（８、９、1
   0、11）を含み、一方、第一、第二、第三および第四の
   末端壁パネル（８、９、10、11）は、二つの対向した自
   由端（8a、8b、9a、9b、10a、10b、11a、11b）および末
   端壁折り曲げ線（13、14、15、16）の反対側にある自由
   末端壁エッジ（17、18、19、20）により境をつけられて
   いる半加工品が切り抜かれ；半加工品が切り抜かれた後
   に、個々の末端壁折り曲げ線（13、14、15、16）の位置
   で柔軟な材料片（Ｓ）が側壁パネル（１、２、３、４）
   並びに第一および第三の末端壁パネル（８、10）とに接
   着により結びつけられ、この材料片（Ｓ）は、第二およ
   び第四の末端壁パネル（９、11）の自由端（9a、9b;11
   a、11b）の近くに位置している、それぞれ二つの三角部
   分（21、22;23、24）に接着剤を与えずきれいなままと
   する一方、第二および第四の末端壁パネル（９、11）の
   他の部分とそれぞれ結びついており；その後、半加工品
   （Ｐ）が折り曲げおよび接着により組み立てられて箱を
   形成する、ボール紙から気密な箱を製造する方法におい
   て、材料片（Ｓ）を半加工品（Ｐ）へ接着する目的の接
   着剤（Ｇ）が、第一および第三の末端壁パネル（８、1
   0）上の接着剤層（Ｇ）が近接する第二および第四の末
   端壁パネル（９、11）の自由端（9a、9b、11a、11b）か
   らある距離で終了するような方法で適用され、第二およ
   び第四の末端壁パネル（９、11）に近接している第一お
   よび第三の末端壁パネル（８、10）の自由端（8b、10
   a、10b）の位置において、窪み（31、32）が設けられ、
   これは幅が広く材料片（Ｓ）を第一および第三の末端壁
   パネル（８、10）へ取り付ける目的の接着剤（Gv）がそ
   の箇所で露出しており、その後、第一、第二、第三およ
   び第四の末端壁パネル（８〜11）を相互連絡する目的の
   接着剤（33）が、該露出した材料片取り付け接着剤（G
   v）と連絡するように適用されることを特徴とする、ボ
   ール紙からの気密性箱の製造方法。
2. 【請求項２】窪み（31）が、第一および第三の末端壁パ
   ネル（８、10）の自由端（8b、10a、10b）の全長にわた
   って広がることを特徴とする請求項１に記載の方法。
3. 【請求項３】材料片（Ｓ）が結合される第一および第三
   の末端壁パネル（８、10）の自由端（8a、8b;10a、10
   b）の間の距離が、第一および第三の末端壁パネル
   （８、10）が結合された側壁パネル（１、３）の側壁折
   り曲げ線または側壁端（34、5;6、７）の間の距離に等
   しく、一方、個々の窪み（32）が、第一および第三の末
   端壁パネルの自由端（8b、10a、10b）の全長の一部のみ
   に広がることを特徴とする請求項１に記載の方法。
4. 【請求項４】半加工品（Ｐ）に、半加工品（Ｐ）の自由
   端に位置する側壁（４）の縦のエッジ（35）へ接着剤パ
   ネル折り曲げ線（35）を経て結合している接着剤パネル
   （25）が更に設けられ、その接着剤パネル（25）により
   半加工品（Ｐ）の自由端に位置した二つの側壁（１、
   ４）は、接着により相互に連絡でき、一方、接着剤パネ
   ル（25）はまた、末端壁折り曲げ線（36）をへて二つの
   対向するエッジ（12a、12b）がある少なくとも一つの末
   端壁パネル（12）および末端壁折り曲げ線（36）の反対
   側に位置する自由末端（37）につながっており、そして
   接着剤パネルにつながった前記末端壁パネル（12）のエ
   ッジ（12a）に、上に述べた型の窪み（31、32）が更に
   設けられていることを特徴とする請求項１〜３のいずれ
   か一項に記載の方法。
5. 【請求項５】半加工品（Ｐ）に四つの側壁パネル（１、
   ２、３、４）および、少なくとも一つの端で、側壁パネ
   ル（１、２、３、４）と結合した四つの、第一から第四
   の、末端壁パネル（８、９、10、11）が設けられてお
   り；そこで初めに、半加工品の末端に位置する側壁
   （１、４）はお互いに結合され、次に、材料片（Ｓ）が
   結合している第一および第三の末端壁パネル（８、10）
   が内側に折りたたまれ、そして第二および第四の末端壁
   パネル（９、11）がいくらか外側に折りたたまれ、次に
   第一、第二、第三および第四の末端壁パネル（８、９、
   10、11）を相互に連絡する目的の接着剤（33）が適用さ
   れ、そして次に第二の末端壁パネル（９）そして、最後
   に、第四の末端壁パネル（11）が終了の位置へ持ってこ
   られることを特徴とする請求項１〜４のいずれか一項に
   記載の方法。
6. 【請求項６】第二の末端壁パネル（９）が、第一および
   第三の末端壁パネル（８、10）に関連した側壁パネル
   （１、３）の幅に相当する高さを有する場合、この第二
   の末端壁パネル（９）はその自由末端（18）において二
   つの窪み（38）が設けられ、これによって、第二の末端
   壁パネル（９）が終了の位置に持ってこられたとき露出
   された材料片接着剤（Gv）が第二の末端壁パネル（９）
   によって覆われるのを防ぐことを特徴とする請求項５に
   記載の方法。
7. 【請求項７】請求項１〜６のいずれか一項に記載の方法
   により得られた箱。