JP3455282B2 - 半導体装置 - Google Patents

半導体装置

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JP3455282B2
JP3455282B2 JP11537394A JP11537394A JP3455282B2 JP 3455282 B2 JP3455282 B2 JP 3455282B2 JP 11537394 A JP11537394 A JP 11537394A JP 11537394 A JP11537394 A JP 11537394A JP 3455282 B2 JP3455282 B2 JP 3455282B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は半導体装置に関し、特に
バイポーラトランジスタに関するものである。
【0002】
【従来の技術】バイポーラトランジスタが高速性・高駆
動性に優れた半導体素子のひとつであることは広く知ら
れていることであり、バイポーラトランジスタのデバイ
ス性能向上のために、微細化及びデバイス構造の工夫が
なされてきた。
【0003】図22は従来のバイポーラトランジスタの
構造を示す断面図であって、図において、1はP型のシ
リコン基板からなる基板、2は基板1上に形成されたN
型の高濃度コレクタ埋込層、3はこのコレクタ埋込層3
の上部の所定領域に形成されたコレクタ引出し層である
コレクタウォール、4は上記コレクタ埋込層2上に形成
されたN型のエピタキシャル層である。5はN型エピタ
キシャル層4に形成され、基板1に達するPN分離層
で、P型領域5aと高濃度P型領域5bより構成され
る。6はこのエピタキシャル層4上に形成された分離絶
縁膜であるフィールド酸化膜、7はエピタキシャル層4
上のフィールド酸化膜6間に形成されたP型の外部ベー
ス領域、8はこれらの外部ベース領域7に挟持されたP
型の真性ベース領域、9はこの真性ベース領域8上に形
成されたN型のエミッタ領域である。
【0004】10はポリシリコン膜からなり上記外部ベ
ース領域7と電気的に接続されたベース電極で、外部ベ
ース領域7上よりフィールド酸化膜6上にまで伸びてい
る。11はこのベース電極10上に形成され、絶縁体か
らなる第1の絶縁膜、12は上記ベース電極10の側壁
を覆うように形成された絶縁体からなる側壁酸化膜、1
3は上記エミッタ領域9上に形成されたエミッタ電極
で、ポリシリコン膜13aとタングステンシリサイド膜
13bから構成されており、このエミッタ電極13の端
部はベース電極10に掛かっており、このエミッタ電極
13とベース電極10とは第1の絶縁膜11と側壁酸化
膜12とによって電気的に絶縁されている。
【0005】14はバイポーラトランジスタ素子上に形
成された絶縁膜である層間酸化膜、15は層間酸化膜1
4の上記エミッタ電極13、ベース電極10、又はコレ
クタウォール3上に設けられた開口部であるビアホール
で、15aはコレクタウォール3上のビアホール、15
bはエミッタ電極13上のビアホール、15cはベース
電極10上のビアホールである。16はこのビアホール
15を介してエミッタ電極13、ベース電極10又はコ
レクタウォール3と電気的に接続されたアルミニウムか
らなる配線で、16aはコレクタウォール3と電気的に
接続される配線、16bはエミッタ電極13と電気的に
接続される配線、16cはベース電極10と電気的に接
続される配線である。
【0006】このように構成されたバイポーラトランジ
スタの製造方法について以下説明する。図23〜図26
は従来のバイポーラトランジスタにおける製造工程を順
次示したものである。
【0007】まず、図23(a)に示すように基板1上
に酸化膜パターン20を形成し、この酸化膜パターン2
0をマスクとしてSbのイオン注入111を行い更に高
温アニールを行い基板1表面に高濃度N型領域21を形
成する。
【0008】次に、図23(b)に示すように酸化膜パ
ターン20を除去した後、薄い酸化膜22を形成する。
次にイオン注入用マスクとなるレジストパターン23を
形成し、Bのイオン注入222を行った後、高温アニー
ルすることによりPN分離層5となるP型領域24を形
成する。
【0009】次に図23(c)に示すようにレジストパ
ターン23及び酸化膜22を除去した後、シリコンエピ
タキシャル層25を形成する。この時、高濃度N型領域
21のSb、及びP型領域24のBが、P型のシリコン
基板1内とシリコンエピタキシャル層25内に拡散し、
高濃度コレクタ埋込層2およびPN分離層5が形成され
ることとなる。
【0010】次に、図24(a)に示すように薄い酸化
膜26を形成した後、窒化膜(図示せず)を堆積した
後、リソグラフィー技術を用いて窒化膜をパターニング
し、この窒化膜をマスクとして、酸化膜26越しにBの
イオン注入(図示せず)を行うことによりPN分離層5
の上方にのみP型領域27を形成する。更に、この窒化
膜をマスクに酸化を行い酸化膜26の一部分に厚い酸化
膜26aを形成する。次に、窒化膜を除去した後、全面
にPのイオン注入(図示せず)を行うことによりP型領
域27を除く、活性領域表面上のみN型領域28を形成
する。
【0011】次に、図24(b)に示すように、高温ア
ニールを行うことにより、シリコンエピタキシャル層2
5はN型のエピタキシャル層4となりP型領域27はP
N分離層5となる。その後、酸化膜24を除去し、薄い
酸化膜29、ポリシリコン膜30及び窒化膜31を順次
堆積した後レジストパターン32をマスクとして窒化膜
31のパターニングを行う。
【0012】次に図24(c)に示すように、全面にイ
オン注入用マスクとしてレジストパターン33を形成
し、Bのイオン注入333を行いチャネルカット領域で
ある高濃度P型領域5bをPN分離層5に形成する。
【0013】次に図25(a)に示すように、レジスト
32,33を除去した後、窒化膜31パターンをマスク
にしてポリシリコン膜30を酸化し、その後、窒化膜3
1パターン及び酸化されなかったポリシリコン膜30を
除去し、軽く酸化膜エッチングを行い、フィールド酸化
膜6を形成する。その後、再度窒化膜34を堆積してパ
ターニングを行い、さらにリンガラス(図示せず)を堆
積し高温アニールを施すことにより、コレクタウォール
3を形成した後、リンガラスをエッチングにより除去す
る。
【0014】次に図25(b)に示すように、全面にベ
ース電極10となるポリシリコン膜をCVD法にて堆積
し、B等のP型不純物を全面にイオン注入した後、CV
D法にて第1の絶縁膜11となるTEOS膜を堆積後、
リソグラフィ技術を用いて、第1の絶縁膜11をパター
ニングし、この第1の絶縁膜11をマスクとしてP型と
なったポリシリコン膜を更にパターニングし、ベース電
極10を形成する。
【0015】次に図25(c)に示すように、真性ベー
ス領域8となる領域上を800〜900℃程度の熱酸化
法にて薄く酸化する。この時の熱処理で、ベース電極1
0のポリシリコン膜中のボロンが拡散し、外部ベース領
域7が形成される。その後、Bをイオン注入444し、
真性ベース領域8を形成する。
【0016】次に図26(a)に示すように、全面にC
VD法にてTEOS酸化膜を堆積し、異方性エッチング
することによって、側壁酸化膜12を形成する。
【0017】次に図26(b)に示すように、エミッタ
電極13となるポリシリコン膜13aをCVD法にて全
面に堆積し、砒素をイオン注入し、このポリシリコン膜
13a上にタングステンシリサイド膜13bを堆積し、
写真製版技術を用いてパターニングし、ポリシリコン膜
13aとタングステン膜13bとからなるエミッタ電極
13を形成する。その後、熱処理を行いポリシリコン膜
13aから砒素を拡散させ、エミッタ領域9を形成す
る。
【0018】次に図22に示すように、スピンコート法
にてSOG(spin or glass)等の塗布膜
を形成した後、更に、CVD法にてCVD酸化膜を堆積
する。この工程を繰り返すことにより、ほぼ平坦な層間
酸化膜14が形成され所定の膜厚とするためにエッチバ
ックを行い、層間酸化膜14が完成する。次に、レジス
トパターンをマスクとして、ビアホール15をドライエ
ッチングにて形成する。その後、レジストを除去し、ス
パッタ法にてAl等の導体膜を全面に堆積し、レジスト
パターンをマスクとして、所望パターンにエッチング
し、配線16を形成する。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
たバイポーラトランジスタにおいては、エミッタ電極1
3とベース電極10とコレクタウォール3の表面との高
さがそれぞれ異なるが、これらの上に形成された層間酸
化膜14にビアホール15を形成する工程においては、
ビアホール15は同時にこれらの電極上に形成されるこ
ととなるため、一番高さの低い面であるコレクタウォー
ル3の表面に合わせてエッチングされることとなるの
で、エミッタ電極13及びベース電極10ではオーバー
エッチングされることとなる。
【0020】従って、これらのエミッタ電極13及びベ
ース電極10上のビアホール15b、15cの径は、マ
スク寸法より大きくなるために、マスク設計時にはこの
ようなことを考慮したうえで、マスクのそれぞれのビア
ホールの径を設定する必要があり、マスク設計が非常に
複雑となるという問題があった。
【0021】また、ビアホール16がマスク寸法通りに
形成できないため各電極とビアホール16及びビアホー
ル16と配線の重なりマージンが必要となり、このマー
ジンが素子の微細化を進める障害となってきた。
【0022】また、エミッタ電極13、ベース電極1
0、コレクタウォール3表面間の段差が大きいために、
層間酸化膜14の形成工程において、平坦化を行うため
に工程数が増えたり、平坦化するためにさらに膜厚が厚
くなり、長時間のエッチバックが必要となったりするた
めに、製造コストが増加するという課題も生じてきた。
【0023】本発明は係る課題を解決するためなされた
ものであって、エミッタ電極とベース電極及びコレクタ
電極との段差を低減することにより、素子の微細化を図
れる半導体装置を得ることを目的とする。
【0024】さらに、製造コストを抑えた半導体装置を
得ることを目的とする。
【0025】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1記載の
半導体装置においては、第1の導電型の半導体基板と、
この半導体基板に形成された第2導電型のコレクタ埋込
層と、このコレクタ埋込層上に形成された第2導電型の
エピタキシャル層と、このエピタキシャル層の表面に形
成された凹部と、この凹部の底部に形成された真性ベー
ス領域とこの外側に形成された外部ベース領域とからな
る第1導電型のベース領域と、上記真性ベース領域上に
形成された第2導電型のエミッタ領域と、一端に上記外
部ベース領域の表面が接合され、他端に配線が接合され
るベース電極と、上記エミッタ領域上に形成されるとと
もに、上記ベース電極と絶縁層を介して形成された上表
面が平坦な構造で、この平坦な上表面に配線が接合され
るエミッタ電極とを備え、上記ベース電極と配線とが接
合される接合面下に形成され、上記ベース電極と配線と
の接合面を持ち上げる積み上げ層を有するものである。
【0026】また、本発明の請求項2記載の半導体装置
においては、積み上げ層の膜厚を、ベース電極と配線と
の接合面とエミッタ電極と配線との接合面とが同一高さ
となるように設定したものである。
【0027】さらに、本発明の請求項3記載の半導体装
置においては、積み上げ層が導体物からなることを特徴
とするものである。
【0028】さらに、本発明の請求項4記載の半導体装
置においては、エミッタ領域幅が、エミッタ電極を形成
する膜の膜厚の2倍以下であることを特徴とするもので
ある。
【0029】また、本発明の請求項5記載の半導体装置
においては、エミッタ電極が、エミッタ領域上に接して
形成された第1のエミッタ電極膜の凹部に第2のエミッ
タ電極膜が埋め込まれた構造を有することを特徴とする
ものである。
【0030】また、本発明の請求項6記載の半導体装置
においては、第1の導電型の半導体基板と、この半導体
基板に形成された第2導電型のコレクタ埋込層と、この
コレクタ埋込層上に形成された第2導電型のエピタキシ
ャル層と、このエピタキシャル層の表面に形成された凹
部と、この凹部の底部に形成された真性ベース領域とこ
の外側に形成された外部ベース領域とからなる第1導電
型のベース領域と、上記真性ベース領域上に形成された
第2導電型のエミッタ領域と、一端に上記外部ベース領
域の表面が接合され、他端に配線が接合されるベース電
極と、上記エミッタ領域上に形成されるとともに、上記
ベース電極と絶縁層を介して形成され、このベース電極
との平坦な重なり領域を有し、この平坦な領域に配線が
接合されるエミッタ電極を備え、上記ベース電極と配線
との接合面を持ち上げる積み上げ層を有することを特徴
とするものである。
【0031】さらに、本発明の請求項7記載の半導体装
置においては、コレクタ埋込層の一部領域上に形成さ
れ、エピタキシャル層表面にコレクタ引出し口を有する
コレクタ引出し層と、上記コレクタ引出し口上に形成さ
れ、上表面に配線が接続される導電体からなるコレクタ
電極とを備えたものである。
【0032】さらに、本発明の請求項8記載の半導体装
置においては、コレクタ電極の上表面を平坦な構造とし
たことを特徴とするものである。
【0033】さらに、本発明の請求項9記載の半導体装
置においては、コレクタ電極と配線との接合面と、エミ
ッタ電極と配線との接合面と、上記ベース電極と配線と
の接合面とが同一高さに形成されたことを特徴とするも
のである。
【0034】さらに、本発明の請求項10記載の半導体
装置においては、コレクタ引出し口が分離絶縁膜により
包囲され、このコレクタ引出し口の幅がコレクタ電極を
形成する膜の膜厚の2倍以下であることを特徴とするも
のである。
【0035】また、本発明の請求項11記載の半導体装
置においては、コレクタ電極が、第1のコレクタ電極膜
の凹部に第2のコレクタ電極膜が埋め込まれた構造を有
することを特徴とするものである。
【0036】さらに、本発明の請求項12記載の半導体
装置においては、コレクタ埋込層の一部領域上に形成さ
れ、エピタキシャル層表面に分離絶縁膜により包囲され
たコレクタ引出し口を有するコレクタ引出し層と、上記
コレクタ引出し口から分離絶縁膜上に形成され、分離絶
縁膜との平坦な重なり領域を有し、この平坦な領域に配
線が接合されるコレクタ電極を備えたことを特徴とする
ものである。
【0037】さらに、本発明の請求項13記載の半導体
装置においては、コレクタ引出し層表面に凹部が形成さ
れ、コレクタ電極の一部が上記凹部内に埋め込まれた構
造としたことを特徴とするものである。
【0038】また、本発明の請求項14記載の半導体装
置においては、ベース電極を高融点金属シリサイド膜に
て形成したことを特徴とするものである。
【0039】
【作用】請求項1記載の半導体装置においては、ベース
電極と配線とが接合される接合面下に積み上げ層を形成
し、ベース電極と配線の接合面を持ち上げることによっ
て、その上表面と平坦なエミッタ電極と配線との接合面
との段差が緩和される。
【0040】さらに、請求項2記載の半導体装置におい
ては、積み上げ層の膜厚を調整することにより、ベース
電極と配線との接合面と、エミッタ電極と配線との接合
面とを同一高さとしたので、絶縁層の開口部を同一条件
で形成することができる。
【0041】また、請求項3記載の半導体装置において
は、積み上げ層が導体物で形成されているので、ベース
電極の配線抵抗が低減される。
【0042】さらに、請求項4記載の半導体装置におい
ては、エミッタ領域幅の1/2以上の膜厚を有するエミ
ッタ電極膜を形成することにより、容易に平坦なエミッ
タ電極が形成できる。
【0043】請求項5記載の半導体装置においては、エ
ミッタ領域幅にかかわらずエミッタ領域上に接して形成
されている第1のエミッタ電極膜の凹部に、導体物から
なる第2のエミッタ電極膜を埋め込むことにより、エミ
ッタ電極の上表面を平坦化できる。
【0044】請求項6記載の半導体装置においては、ベ
ース電極と絶縁層を介して形成されるエミッタ電極の平
坦な領域に配線が接合され、ベース電極と配線との接合
面下に積み上げ層が設けられこれらの接合面の段差が緩
和させる。
【0045】さらに、請求項7記載の半導体装置におい
ては、コレクタ引出し口にコレクタ電極が形成され、こ
のコレクタ電極上に配線が接続されるので、さらに各電
極と配線との接合面の段差を緩和することができる。
【0046】請求項8記載の半導体装置においては、コ
レクタ電極の上表面が平坦となっているので、さらに絶
縁層の開口部の形成が容易となる。
【0047】さらに、請求項9記載の半導体装置におい
ては、エミッタ電極と配線、ベース電極と配線、及びコ
レクタ電極と配線との接合面が同じ高さなので、絶縁層
の開口部が同一条件で形成されるため、各電極と配線と
の重なりマージン、開口部と配線との重なりマージンが
小さくでき、素子の小型化が図れる。
【0048】また、請求項10記載の半導体装置におい
ては、分離絶縁膜によって囲まれたコレクタ引出し口の
幅の1/2以上の膜厚を有するコレクタ電極膜を形成す
ることにより、容易に平坦なコレクタ電極が形成でき
る。
【0049】また、請求項11記載の半導体装置におい
ては、上記コレクタ引出し口の幅にかかわらず、第1コ
レクタ電極膜の凹部に第2のコレクタ電極膜を埋め込む
ことにより、コレクタ電極の上表面を平坦化できる。
【0050】また、請求項12記載の半導体装置におい
ては、コレクタ電極と分離絶縁膜の平坦な重なり領域に
配線が接合されるので、配線との各電極膜との接合面の
段差が解消できる。
【0051】さらに、請求項13記載の半導体装置にお
いては、コレクタ引出し層に凹部を設け、この凹部上に
コレクタ電極が形成されるので、コレクタ電極とコレク
タ引出し層とのコンタクト面積が増加し、コンタクト抵
抗を低減できる。
【0052】また、請求項14記載の半導体装置におい
ては、ベース電極を低抵抗な高融点金属シリサイド膜と
することにより、この高融点金属シリサイド膜の膜厚を
小さくできるので、素子の段差が小さくなり、各電極上
の絶縁膜の膜厚が小さくできるために、この絶縁膜の開
口部が容易に形成できる。
【0053】
【実施例】
実施例1.図1は本発明の一実施例であるバイポーラト
ランジスタを示す一部断面図であって、図において、従
来例と同一のものには同一番号を付し、詳細な説明は省
略する。30はN型のエピタキシャル層4の表面に形成
された例えば深さ200〜300nm、幅約200nm
の凹部、31はこの凹部30の底面に形成されたN型の
エミッタ領域、32はこのエミッタ領域31下に形成さ
れたP型の真性ベース領域である。33は真性ベース領
域32の両側に形成されたP型の外部ベース領域であっ
て、この外部ベース領域33と真性ベース領域32とで
ベース領域は構成される。
【0054】34はベース電極の一部であって外部ベー
ス領域33上よりフィールド酸化膜6上にまで引き出さ
れた膜厚約70nmの導体膜である高融点金属シリサイ
ド膜のチタンシリサイド膜からなる外部ベース引出し電
極、35はこの外部ベース引出し電極34と一部のフィ
ールド酸化膜6間に形成された積み上げ層である例えば
ポリシリコン膜からなる例えば膜厚約150nmのポリ
シリコン膜、36はエミッタ領域31上に形成され、上
表面が平坦となったエミッタ電極で、上記凹部30を埋
め込んだ膜厚約100nmのポリシリコン膜36aとこ
のポリシリコン膜36a上に形成された膜厚約100n
mのタングステンシリサイド膜36bとからなる。
【0055】この実施例におけるバイポーラトランジス
タにおいては、凹部30の幅が200nmであり、この
凹部30を埋め込むポリシリコン膜36aの膜厚100
nmの2倍以下に設定してあるので、凹部30はポリシ
リコン膜36aによって完全に埋め込まれるとともに、
ポリシリコン膜36aの上表面は平坦となる。つまり、
凹部30の幅が埋め込まれる膜の膜厚の2倍以下である
ならば、上表面は平坦となる。従って、エミッタ電極3
6の上表面は平坦となる。
【0056】また、外部ベース引出し電極34下のフィ
ールド酸化膜6上にポリシリコン膜35を積み上げるこ
とにより、外部ベース引出し電極34と配線16cとの
接合面の基板1の主表面からの高さが約470nmとな
り、また、エミッタ電極36と配線16bとの接合面の
高さ約470nmと同一高さとなる。
【0057】次に、上述したバイポーラトランジスタの
製造方法について、以下説明する。フィールド酸化膜6
の形成工程までは、図23〜図25(a)に示す従来の
製造方法と全く同一であり省略し、それ以後の工程につ
いて、図2及び図3を用いて詳細に説明する。図2及び
図3はこの実施例のバイポーラトランジスタの工程を順
次示した工程断面図である。
【0058】まず、図2(a)に示すように基板1の全
面にCVD法にて膜厚約150nmのポリシリコン膜3
5を堆積した後、このポリシリコン膜35上にリソグラ
フィー技術によりレジストパターンを形成し、異方性エ
ッチングによりポリシリコン膜35をコレクタウォール
3上及びフィールド酸化膜6上に残す。ここで、フィー
ルド酸化膜6上のポリシリコン膜35は外部ベース引出
し電極34とアルミ配線16cが接続されるビアホール
15cが形成される位置に残されることとなる。次に、
全面に40KeVのエネルギーで4×1015cm-2のB
2 +のイオン注入444を行い、後工程での熱処理によ
って深さ約0.2μm〜0.3μmの外部ベース領域3
3と不純物がドープされたP型のポリシリコン膜35が
形成される。
【0059】次に、図2(b)に示すように、全面に膜
厚約70nmのチタンシリサイド膜34及び約200n
mの酸化膜11を順次堆積し、レジストマスクにて、エ
ミッタ領域31が形成される予定領域の酸化膜11を異
方性ドライエッチングにより除去し、このパターニング
された酸化膜11をマスクとして、チタンシリサイド膜
34及び外部ベース領域33をエッチングし、幅0.2
μm、深さ約0.2〜0.3μmの凹部30を形成す
る。この凹部30の深さは、外部ベース領域33と、エ
ピタキシャル層4との界面付近に設定されることとな
る。また凹部30の幅は、後にここに埋め込まれるポリ
シリコン膜36aの2倍以下に設定する。
【0060】次に、図3(a)に示すように850℃の
熱処理により凹部30の底面に薄い酸化膜を形成した
後、全面に10〜20KeVのエネルギーで1〜3×1
14cm-2のボロンをイオン注入555し、真性ベース
領域32を形成する。ここで、ボロンのイオン注入の際
には、基板1をイオン注入方向より数度傾け、回転させ
ることによって、真性ベース領域32と外部ベース領域
33を接続させる。
【0061】次に図3(b)に示すように、チタンシリ
サイド膜34及び酸化膜11をリソグラフィー技術によ
りレジストパターンを形成し、このレジストパターンを
マスクとして、チタンシリサイド膜34及び酸化膜11
をエッチングし、外部ベース引出し電極34と、この上
に形成される第1の絶縁膜11が形成される。ここで、
このエッチングの際に、コレクタウォール3上のポリシ
リコン膜35も除去される。
【0062】次に、従来例で示したものと同様にTEO
S酸化膜を全面に堆積した後、異方性ドライエッチング
を施すことによって、凹部30に面する外部ベース領域
33及びチタンシリサイド膜34及び第1の絶縁膜11
の側壁に側壁酸化膜12を形成する。続いて、エミッタ
電極36となる膜厚約100nmのポリシリコン膜36
aをCVD法にて全面に堆積した後、全面に砒素をイオ
ン注入した後、スパッタ法にて膜厚約100nmのタン
グステンシリサイド膜36bを堆積する。このとき、ポ
リシリコン膜36aの膜厚は、凹部30の幅の1/2以
上となるように設定することによって、ポリシリコン膜
36aの上表面は平坦となる。
【0063】次に、図3(c)に示すように、レジスト
マスクを形成後、タングステンシリサイド膜36b及び
ポリシリコン膜36aを異方性ドライエッチングにより
パターニングすることにより、エミッタ電極36が形成
され、次に、熱処理を施すことによりポリシリコン膜3
6aから砒素を拡散させ、エミッタ領域31を形成す
る。次に、従来例で示したものと同様に、層間酸化膜1
4を形成後ドライエッチングにより、ビアホール15を
形成した後、配線16を形成する。
【0064】上記説明したように形成されたバイポーラ
トランジスタにおいては、外部ベース引出し電極33と
フィールド酸化膜6間にポリシリコン膜35を形成する
ことによって、ビアホール15が形成されるエミッタ電
極36と外部ベース引出し電極34面の高さが同じとな
っているので、コレクタウォール3との高さの差のみを
考慮すればよく、ビアホール15を形成するため用いら
れるマスクの設計が容易となる。
【0065】また、外部ベース引出し電極34を、低抵
抗なチタンシリサイド膜によって形成することによっ
て、外部ベース引出し電極34の膜厚が薄くできるため
に、エミッタ電極36と外部ベース引出し電極34との
重ね合わさる部分の高さが低くでき、つまりエミッタ電
極36表面の高さが低くなるので、素子全体の段差が小
さくなり層間酸化膜14の平坦化が容易となるととも
に、層間酸化膜14の膜厚が小さくできる。従って、ビ
アホール15の形成も容易となる。
【0066】さらに、基板1の主表面に凹部30が形成
され、その底部に真性ベース領域32が形成されている
ので、この真性ベース領域32からコレクタ埋込層3ま
での距離を短くできるので、抵抗が小さくなり、トラン
ジスタの性能が向上する。
【0067】実施例2.図4はこの発明の実施例2であ
るバイポーラトランジスタの一部断面図であって、この
実施例2のバイポーラトランジスタが実施例1と異なる
点は、コレクタ埋込層2のコレクタ引出し層であるコレ
クタウォール3表面上に、膜厚約100nmのポリシリ
コン膜40aと膜厚約100nmのタングステンシリサ
イド膜40bとからなるコレクタ電極40が形成された
ことである。
【0068】この実施例におけるバイポーラトランジス
タの製造方法は、ほぼ実施例1と同様であって、コレク
タ電極40を形成するための工程を増やすのではなく、
エミッタ電極36を形成する工程において、コレクタ電
極40も同時に形成される。つまり、エミッタ電極36
を形成する際のレジストマスクにコレクタ電極40のレ
ジストマスクを追加し、同時にエッチングし形成される
こととなる。従って、マスク設計を変えるだけで、コレ
クタ電極40も形成できる。
【0069】この実施例2のバイポーラトランジスタに
おいては、実施例1のものと比較して、さらにコレクタ
ウォール3上にもコレクタ電極40が形成されているた
めに、エミッタ電極36、外部ベース引出し電極34お
よびコレクタ電極40上に形成されるビアホール15の
深さの差が低減されるために、ビアホール15形成時の
オーバーエッチングが抑えられエミッタ電極36、外部
ベース引出し電極34、コレクタ電極40とビアホール
15の重ね合わせマージンを小さくすることができるの
で、さらに素子の微細化を図ることができる。
【0070】また、コレクタ電極40を形成することに
よって素子内の段差が低減されることとなるので、層間
酸化膜14を平坦に形成するための工程数が減少すると
ともに、層間酸化膜14の膜厚が薄くできるので、製造
コストを抑えることができる。
【0071】さらに、層間酸化膜14が薄くなり、ビア
ホール15の深さをほぼ揃えることにより、ビアホール
におけるマイクロローディング効果による開孔不良が生
じにくくなる。
【0072】実施例3.図5はこの発明の実施例3であ
るバイポーラトランジスタの一部断面図であって、この
実施例は、実施例2のコレクタ電極40とコレクタウォ
ール3の構造を改良させたものである。フィールド酸化
膜6に包囲されたコレクタウォール幅を、コレクタ電極
40となるポリシリコン膜40aの膜厚の2倍以下とす
ることによって、ポリシリコン膜40a及びタングステ
ンシリサイド膜40bがフィールド酸化膜6によって囲
まれたコレクタウォール3内に埋め込まれ、平坦な膜と
なり、これらの膜をエッチングすることによって、上表
面が平坦なコレクタ電極40が形成されたものである。
【0073】上述したバイポーラトランジスタは、実施
例2と全く同一の製造方法にて形成される。
【0074】このように構成されたバイポーラトランジ
スタにおいては、基板1の主表面より高さ約250nm
のフィールド酸化膜6上に約100nmのポリシリコン
膜35と約100nmのチタンシリサイド膜からなる外
部ベース引出し電極34が形成され、基板1の主表面よ
り高さ約450nmのコレクタ電極40が構成され、高
さ約470nmのエミッタ電極36と高さ約470nm
の外部ベース引出し電極34となり、電極間の段差がほ
ぼ解消されることとなるため、層間酸化膜14を形成す
るために必要な工程数が減るとともに、膜厚も小さくで
きるので、ビアホール15の形成も容易となる。
【0075】さらに、電極間の段差がないので、オーバ
ーエッチングすることなく、各電極40、36、34上
にビアホール15を形成することができるので、各電極
40、36、34とビアホール15の重ね合わせマージ
ン、及び配線16とビアホール15の重ね合わせマージ
ンがさらに小さくできるので、素子の微細化を図ること
ができる。
【0076】さらに上述したバイポーラトランジスタに
おいて、酸化膜11の膜厚を調整することによって、フ
ィールド酸化膜6の基板1主表面よりの高さと、外部ベ
ース領域33上の酸化膜11の高さとを一致させること
により、コレクタ電極40及びエミッタ電極36の表面
高さを一致させることができ、さらに外部ベース引出し
電極34のポリシリコン膜35の膜厚を調整することに
よって3つの電極を同じ高さとできる。
【0077】実施例4.図6は本発明の実施例4である
バイポーラトランジスタの一部断面図である。この実施
例は、実施例3のコレクタ電極40とコレクタウォール
3の構造を改良したものであって、コレクタウォール3
の表面をエッチングし、凹部41を形成し、この凹部4
1内をポリシリコン膜40aとタングステンシリサイド
膜40bとで埋め込み、表面が平坦なコレクタ電極40
を形成したものである。
【0078】このように構成されたバイポーラトランジ
スタにおいても、実施例3と同様に、3つの電極40、
36、34の表面高さを一致させることができるので、
上記実施例3と同様の効果を有するとともに、コレクタ
ウォール3に凹部41を形成することにより、コレクタ
電極40コレクタウォール3とのコンタクト面積が大き
くできるのでコレクタ電極40のコンタクト抵抗が低減
できる。
【0079】次に、上述したコレクタウォール3の凹部
41の形成方法について、図7に基づいて説明する。実
施例1において説明したように、側壁酸化膜12まで形
成した後、図7(a)に示すように基板全面にレジスト
を塗布し、リソグラフィー技術により凹部41となる部
分のみ開口部となるレジストマスク42を形成する。次
に、図7(b)に示すように、異方性ドライエッチング
を行い、レジストマスク42を除去し、凹部41が形成
される。以後の工程においては、実施例2で説明したも
のと同一である。
【0080】実施例5.図8は本発明の実施例5である
バイポーラトランジスタの構造を示す断面図であって、
この実施例は図に示すように、エミッタ領域が底部に形
成される凹部30を多数形成したものであって、多数形
成することによって、エミッタ領域31の面積が大きく
できるので、電流が多く流れるために、高駆動能力のト
ランジスタが得られる。
【0081】上述したバイポーラトランジスタにおいて
は、実施例1で示した製造工程と全く同一の工程にて形
成できる。つまり、図2(b)に示される実施例1の凹
部30の形成工程以降の写真製版用のマスク変換だけで
よい。また、この実施例5においても、多数の凹部30
の幅は、エミッタ電極36となるポリシリコン膜36a
の2倍以下とすることによって、平坦な電極とできる。
【0082】実施例6.図9は本発明の実施例6である
バイポーラトランジスタの構造を示す断面図であって、
この実施例が上記実施例1と異なる点はエミッタ領域3
1が底部に形成される凹部30の幅が、エミッタ電極3
6を構成する第1のエミッタ電極膜となるポリシリコン
膜36aの膜厚の2倍以上となるようにしたもので、エ
ミッタ電極36となるポリシリコン膜36aの上表面の
凹部43に、第2のエミッタ電極膜となるタングステン
シリサイド膜36bを埋め込んで、エミッタ電極36の
上表面を平坦としたものである。
【0083】上記のように構成されたバイポーラトラン
ジスタにおいては、実施例1のように凹部30の幅をエ
ミッタ電極36を構成する膜の膜厚の2倍以下に設定す
る必要がなく、必要な機能及び性能のトランジスタを形
成できるとともに、エミッタ領域31の面積が大きくで
きるために実施例1と比較して高駆動能力のトランジス
タが形成できる。また、実施例5と比べて、凹部30を
数箇所形成せずとも、エミッタ領域31の面積が拡大で
きるので、素子の小型化が図れる。
【0084】また、この実施例においても、実施例1と
同様にフィールド酸化膜6上のポリシリコン膜35の膜
厚を調整することによって、エミッタ電極36と外部ベ
ース引出し電極34との表面の高さを一致させることが
できる。
【0085】次に、このバイポーラトランジスタの製造
方法について説明する。この実施例は、実施例1と比べ
てエミッタ電極36の製造方法のみが異なるので、その
製造工程について図10に基づいて詳細に説明する。図
10(a)に示すように、実施例1と同様に側壁酸化膜
12まで形成される。次に、図10(b)に示すよう
に、基板全面にCVD法にて膜厚約100nmのポリシ
リコン膜が堆積され、砒素がイオン注入され、エミッタ
電極36となるパターンのレジストマスクを形成し、異
方性ドライエッチングが行われ、レジストマスクを除去
する。
【0086】次に、図10(c)に示すように、ポリシ
リコン膜36aの上表面の凹部43の幅の1/2より厚
い膜厚のタングステンシリサイド膜36bを堆積した
後、エッチバックを行うことにより、凹部43がタング
ステンシリサイド膜36bで埋まったエミッタ電極36
が完成する。これ以後の工程は実施例1と全く同一であ
る。
【0087】実施例7.図11は本発明の実施例7であ
るバイポーラトランジスタの構造を示す断面図であっ
て、実施例6と異なる点は、コレクタウォール3上に、
エミッタ電極36と同様の構造を有するコレクタ電極4
0を形成した点である。
【0088】この実施例のバイポーラトランジスタの製
造方法は、実施例6で説明したものとほぼ同一であっ
て、エミッタ電極36の形成工程において、エミッタ電
極36のポリシリコン膜36aをパターニングする際
に、コレクタ電極40となるポリシリコン膜40aをコ
レクタウォール3上に残し、全面にタングステンシリサ
イド膜を堆積し、エッチバックすることによって、コレ
クタ電極40の凹部もタングステンシリサイド膜40b
で埋まり、同時にエミッタ電極36とコレクタ電極40
を形成できる。
【0089】従って、実施例6と比較して製造工程を増
やすことなく、さらに段差の少ないバイポーラトランジ
スタを形成できる。また、この実施例においても、実施
例2と同様にフィールド酸化膜6の主表面の高さと外部
ベース引出し電極34上の酸化膜11の高さとを、この
酸化膜11の膜厚を調整することにより一致させること
によってコレクタ電極40とエミッタ電極36の高さを
一致することができ、さらに、フィールド酸化膜6上の
ポリシリコン膜35の膜厚を調整することにより、3つ
の電極40、36、34の高さを一致させることができ
る。
【0090】実施例8.図12は本発明の実施例8であ
るバイポーラトランジスタの構造を示す一部断面図であ
って、この実施例が実施例7と異なる点は、フィールド
酸化膜6で囲まれたコレクタウォール3の幅は従来同様
に限定されることなく大きく形成されており、このコレ
クタウォール3の表面に凹部41が形成されており、こ
の凹部41にエミッタ電極36と同じ構造のコレクタ電
極40を形成した点である。
【0091】このように構成されたバイポーラトランジ
スタの製造方法は、実施例7で示した製造方法とほぼ同
一であるが、側壁酸化膜12を形成した後、実施例4で
示した方法にてコレクタウォール3の表面に凹部41を
形成する。
【0092】この実施例のバイポーラトランジスタにお
いては、コレクタウォール3の表面に凹部41を形成し
た後に、コレクタ電極40を形成するので、コンタクト
面積を大きくできコンタクト抵抗を小さくできる。
【0093】実施例9.図13は本発明の実施例9であ
るバイポーラトランジスタの構造を示す一部断面図であ
って、この実施例が実施例1と異なる点は、エミッタ電
極36と外部ベース引出し電極34との重なり部分を広
くすることによってこの重なった平坦な部分上にビアホ
ール15bを形成した点である。
【0094】上述した実施例においても、実施例1と同
様にフィールド酸化膜6上のポリシリコン膜35の膜厚
を調整することによって、エミッタ電極36と外部ベー
ス引出し電極34との表面の高さを一致させることがで
きる。
【0095】また、この実施例では、エミッタ領域31
となる凹部30の幅を何ら制限することはなく、自由に
設定できる。
【0096】さらに、製造方法については、実施例1と
全く同一で、ビアホール15bの位置を、エミッタ電極
36と外部ベース引出し電極34との重なり部分に変更
するだけでよい。
【0097】実施例10.図14は本発明の実施例10
であるバイポーラトランジスタの構造を示す一部断面図
であって、この実施例は、実施例8のコレクタウォール
3上に、エミッタ電極36と同じ構造のコレクタ電極4
0を形成したものであって、実施例8で示した製造工程
と同一の製造工程で製造できる。
【0098】この実施例では、実施例9と比較して製造
工程を増やすことなく、さらに段差の小さいバイポーラ
トランジスタを形成できる。また、この実施例において
も、酸化膜11の膜厚を調整し、フィールド酸化膜6の
主表面の高さと外部ベース引出し電極34上の酸化膜1
1の高さとを一致させることによって、エミッタ電極3
6とコレクタ電極40との配線の接合面の高さを一致さ
せることができる。
【0099】実施例11.図15は本発明の実施例11
であるバイポーラトランジスタの構造を示すもので、こ
の実施例では実施例1のエミッタ電極36に上記実施例
10に示したコレクタ電極40を形成したもので、この
ような構造とすることによって、上述した実施例と同様
に3つの電極36、40、34上に形成されるビアホー
ルの深さを一致させることができる。
【0100】さらに、この実施例においては、フィール
ド酸化膜6によって囲まれたコレクタウォール3の幅に
限定されることなく、各電極36、40、34と配線1
6との接合面の高さを一致させることができるので、コ
レクタ電極40とコレクタウォール3の接合面積を大き
くでき、コンタクト抵抗を低減することができる。
【0101】実施例12.図16は本発明の実施例12
であるバイポーラトランジスタの構造を示す断面図であ
って、この実施例は、従来例と同様に外部ベース領域7
と同一表面にエミッタ領域8を形成し、更にエミッタ電
極36の表面を平坦に形成し、フィールド酸化膜6上に
積み上げ層となるポリシリコン膜35を形成し、このエ
ミッタ電極36と外部ベース引出し電極34とのビアホ
ール15b、15cの形成位置の高さを一致させたもの
である。
【0102】このように構成されたバイポーラトランジ
スタにおいても、実施例1と同様の効果が得られる。
【0103】次に、上述したバイポーラトランジスタの
製造方法について以下説明する。従来例にて説明したよ
うに、図25(a)に示されるフィールド酸化膜6まで
形成した後、ポリシリコン膜35を全面に堆積し、リソ
グラフィー技術にてレジストパターン(図示せず)を形
成し、ドライエッチングによりポリシリコン膜35をパ
ターニングし、フィールド酸化膜6上にポリシリコン膜
35を残す。次に、図17(a)に示すようにエミッタ
領域8が形成される予定領域及びコレクタウォール3上
にリソグラフィー技術にてレジストマスク44を形成
し、全面にエネルギー40KeV、4×1015cm-2
度のBF2 +のイオン注入を行い、外部ベース領域と、P
型にドープされたポリシリコン膜35が形成され、レジ
ストマスク44は除去する。
【0104】次に図17(b)に示されるように、全面
にチタンシリサイド膜34及び酸化膜11を形成し、外
部ベース引出し電極34形成予定領域上のみにレジスト
パターンを形成し、酸化膜エッチングを行い、続いて、
この酸化膜11をマスクとしてチタンシリサイド膜34
をエッチングし、外部ベース引出し電極34が形成され
る。さらに、850℃の熱処理によってシリコン基板上
を薄く酸化させた後、ボロンをエネルギー10〜20K
eV、1〜3×1014cm-2程度のイオン注入666を
行い、真性ベース領域9を形成し、図17(c)に示す
ように、実施例1と同様にエミッタ電極36形成後、熱
処理によってエミッタ領域8を形成する。
【0105】これ以後の工程は、実施例1の工程と全く
同一である。よって、実施例1〜11に示すように凹部
30の底部に真性ベース領域及びエミッタ領域を形成せ
ずとも、この実施例で示すように、外部ベース領域7と
同一平面上にエミッタ領域8を形成してもこの発明にお
いて何ら問題が生じず、コレクタ電極40、エミッタ電
極36の形状が上記実施例1〜11のいずれの構造であ
っても同様の効果があることは言うまでもないことであ
る。
【0106】実施例13.実施例13は、上述した例え
ば実施例3で示したバイポーラトランジスタの構造をB
iCMOSに用いたもので、図18に示すようにフィー
ルド酸化膜6上のポリシリコン膜35と、NMOSトラ
ンジスタ及びPMOSトランジスタのゲート電極35
b、35cとを同時に形成するものである。
【0107】次に、上述したBiCMOSの製造方法に
ついて説明する。図19(a)に示すように、従来例と
同様に、P型シリコン基板1上にN型のコレクタ埋込層
2と、P型高濃度領域45、PN分離層5となるP型領
域5a、N型ウェル領域4、P型ウェル領域46、コレ
クタウォール領域3及びフィールド酸化膜6を形成した
後、外部ベース領域となる部分が開口部となったレジス
トマスクを形成し、ボロンをイオン注入777し、外部
ベース領域33を形成する。
【0108】次に、図19(b)に示すように熱処理に
より全面を薄く酸化し、MOSトランジスタ活性領域表
面上にゲート酸化膜47を形成する。続いて、P型にド
ープされたポリシリコン膜35を全面に堆積し、パター
ニングすることによりコレクタウォール3上、フィール
ド酸化膜6上、MOSトランジスタ活性領域上にポリシ
リコン膜35を残す。その後、ウェットエッチングによ
りバイポーラトランジスタ活性領域上のゲート酸化膜4
7を除去した後、全面にチタンシリサイド膜34を堆積
する。
【0109】次に、図19(c)に示すように酸化膜1
1を堆積した後、酸化膜11をエッチングし、その酸化
膜11をマスクとして、実施例1と同様の方法でチタン
シリサイド膜34と外部ベース領域33の一部をエッチ
ングし、その凹部の底面にBのイオン注入888を行い
真性ベース領域31を形成する。
【0110】次に、図20(a)に示すように、チタン
シリサイド膜34、酸化膜11、ポリシリコン膜35を
パターニングし、外部ベース引出し電極34、ゲート電
極35b、35cを形成する。
【0111】次に、図20(b)に示すように、レジス
トマスク50を形成し、NMOSトランジスタ形成予定
領域に薄く、リンのイオン注入999を行い、第1のソ
ース/ドレイン領域48aを形成する。
【0112】次に、レジストマスク50を除去後、図2
0(c)に示すようにレジストマスク51形成後PMO
Sトランジスタ形成予定領域に薄くBF2 +のイオン注入
1111を行い、PMOSの第1のソース/ドレイン領
域48bを形成する。
【0113】次に、レジストマスク51を除去後、図2
1(a)に示すようにゲート電極と凹部に実施例1と同
様の方法にて、側壁酸化膜12を形成し、レジストマス
ク52を形成後、砒素のイオン注入2222を全面に行
い、エミッタ領域31とNMOSトランジスタの第2の
ソース/ドレイン領域49aを形成する。
【0114】次に、レジストマスク52を除去後、図2
1(b)に示すように、レジストマスク53を形成し、
BF2 +のイオン注入3333を行い、PMOSトランジ
スタの第2のソース/ドレイン電極49bを形成する。
【0115】次に、図21(c)に示すように実施例3
と同様の方法にてエミッタ電極36とコレクタ電極40
及びエミッタ領域31を形成する。
【0116】次に、従来例にて説明したように図18に
示すように、層間酸化膜14を堆積し、ビアホール15
を形成後、配線16を形成し、BiCMOS構造が完成
する。
【0117】このように構成されたBiCMOSにおい
ては、フィールド酸化膜6上のポリシリコン膜35をゲ
ート電極膜35b、35cに用いることができ、ポリシ
リコン膜35形成時に同時にゲート電極膜35b、35
cを形成できる。
【0118】また、この実施例において、バイポーラト
ランジスタの構造に実施例3のものを用いて説明した
が、実施例1〜実施例12のいずれの構造を用いても何
ら問題はない。
【0119】また上述した実施例1〜13においては、
フィールド酸化膜6上の積み上げ層は、P型のポリシリ
コン膜について説明したがこれに限るものでなく導体膜
であれば、配線抵抗は低減できる。さらに、積み上げ層
は、外部ベース引出し電極34下に形成されたものにつ
いて説明したが、導体物からなるものであれば上に形成
してもよい。また、積み上げ層は、導体膜に限らず、絶
縁膜等であっても、外部ベース引出し電極34と配線1
6との接合面を持ち上げ上記説明したような効果が得ら
れる。
【0120】また、素子間の分離はPN分離を用いてい
るが、トレンチ分離又は酸化膜分離等いずれの分離方法
を用いてもよいことは言うまでもない。
【0121】さらに、上記実施例においてはNPN型の
バイポーラトランジスタについて説明したが、PNP型
のバイポーラトランジスタにおいても同様の効果を示す
ことは言うまでもない。
【0122】
【発明の効果】本発明の請求項1記載の半導体装置にお
いては、エミッタ電極の上表面が平坦化され、ベース電
極に積み上げ層を設けることによって、エミッタ電極と
配線及びベース電極と配線との接合面の段差を緩和する
ことができるという効果を有する。
【0123】また、請求項2記載の半導体装置において
は、さらに上記積み上げ層の膜厚の調整を行うことによ
って、エミッタ電極と配線との接合面とベース電極と配
線との接合面とを同一高さとすることにより、コレクタ
引出し口と配線との接合面との段差のみ考慮すればよ
く、絶縁層の開口部形成のためのマスク設計が容易とな
り、製造コストを抑えることができるという効果を有す
る。
【0124】さらに、請求項3記載の半導体装置におい
ては、積み上げ層が導体物より形成されているので、ベ
ース電極の配線抵抗を低減することができるという効果
を有する。
【0125】また、請求項4記載の半導体装置において
は、エミッタ領域幅が、このエミッタ領域上に形成され
るエミッタ電極膜の膜厚の2倍以下とすることにより、
製造工程数を増やすことなく平坦なエミッタ電極を形成
することができる。
【0126】また、請求項5記載の半導体装置において
は、エミッタ領域の幅及び電極膜の膜厚にかかわらず、
平坦なエミッタ電極を形成することができるという効果
を有する。
【0127】また、請求項6記載の半導体装置は、ベー
ス電極と絶縁層を介して形成されるエミッタ電極の平坦
な領域に配線されさらにベース電極と配線との接合面下
に積み上げ層が形成されているので、これらの接合面の
段差を緩和できる。
【0128】さらに、請求項7記載の半導体装置におい
ては、最も低い領域となるコレクタ引出し口に、コレク
タ電極が形成され、このコレクタ電極上に配線が接続さ
れるので、各電極と配線面との段差が緩和され、この電
極上に形成される絶縁層に形成される開口部形成時のオ
ーバーエッチングを減少でき、素子の小型化を図ること
ができるという効果を有する。
【0129】さらに、請求項8記載の半導体装置におい
ては、上記コレクタ電極の上表面が平坦となっているの
でさらに段差は緩和でき、素子の小型化を図ることがで
きるという効果を有する。
【0130】さらに、請求項9記載の半導体装置におい
ては、エミッタ電極、ベース電極、コレクタ電極と配線
との接合面が同一平面上に構成されているので、各電極
上の絶縁膜の開口部を同一径に形成でき、さらに素子の
小型化が図れるという効果を有する。
【0131】また、請求項10記載の半導体装置におい
ては、分離絶縁膜によって囲まれたコレクタ引出し口の
幅の1/2以上の膜厚を有するコレクタ電極膜を形成す
ることにより、製造工程を増やすことなく、平坦なコレ
クタ電極を形成することができる。
【0132】さらに、請求項11記載の半導体装置にお
いては、上記コレクタ引出し口の幅及びコレクタ電極膜
の膜厚にかかわらず、平坦なコレクタ電極を形成するこ
とができる。
【0133】また、請求項12記載の半導体装置におい
ては、コレクタ電極と分離絶縁膜との重なり領域に配線
を接合させることによって、製造工程を変えることな
く、エミッタ電極、コレクタ電極、ベース電極と配線と
の接合面の段差を緩和できるという効果を有する。
【0134】さらに、請求項13記載の半導体装置にお
いては、コレクタ引出し層に凹部を設け、この凹部上に
コレクタ電極が形成されるので、コンタクト面積が大き
くなり、コンタクト抵抗が低減できるという効果を有す
る。
【0135】また、請求項14記載の半導体装置におい
ては、ベース電極が低抵抗な高融点金属シリサイド膜に
より形成されているので、ベース電極の膜厚を小さくで
き、全体としての素子の段差が小さくなるため電極上に
形成される絶縁膜の膜厚も薄くなり、開口部の形成が容
易となり、製造コストが低減できるという効果を有す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施例1である半導体装置を示す一
部断面図である。
【図2】 本発明の実施例1である半導体装置の製造方
法を示す工程断面図である。
【図3】 本発明の実施例1である半導体装置の製造方
法を示す工程断面図である。
【図4】 本発明の実施例2である半導体装置を示す一
部断面図である。
【図5】 本発明の実施例3である半導体装置を示す一
部断面図である。
【図6】 本発明の実施例4である半導体装置を示す一
部断面図である。
【図7】 本発明の実施例4である半導体装置の製造方
法を示す工程断面図である。
【図8】 本発明の実施例5である半導体装置を示す一
部断面図である。
【図9】 本発明の実施例6である半導体装置を示す一
部断面図である。
【図10】 本発明の実施例6である半導体装置の製造
方法を示す工程断面図である。
【図11】 本発明の実施例7である半導体装置を示す
一部断面図である。
【図12】 本発明の実施例8である半導体装置を示す
一部断面図である。
【図13】 本発明の実施例9である半導体装置を示す
一部断面図である。
【図14】 本発明の実施例10である半導体装置を示
す一部断面図である。
【図15】 本発明の実施例11である半導体装置を示
す一部断面図である。
【図16】 本発明の実施例12である半導体装置を示
す一部断面図である。
【図17】 本発明の実施例12である半導体装置の製
造方法を示す工程断面図である。
【図18】 本発明の実施例13である半導体装置を示
す一部断面図である。
【図19】 本発明の実施例13である半導体装置の製
造方法を示す工程断面図である。
【図20】 本発明の実施例13である半導体装置の製
造方法を示す工程断面図である。
【図21】 本発明の実施例13である半導体装置の製
造方法を示す工程断面図である。
【図22】 従来の半導体装置を示す一部断面図であ
る。
【図23】 従来の半導体装置の製造方法を示す断面工
程図である。
【図24】 従来の半導体装置の製造方法を示す断面工
程図である。
【図25】 従来の半導体装置の製造方法を示す断面工
程図である。
【図26】 従来の半導体装置の製造方法を示す断面工
程図である。
【符号の説明】
1 基板、2 コレクタ埋込層、3 コレクタウォー
ル、4 エピタキシャル層、6 フィールド酸化膜、1
1 酸化膜、12 側壁酸化膜、14 層間酸化膜、1
5 ビアホール、16 配線、30 凹部、31 エミ
ッタ領域、32 真性ベース領域、33 外部ベース領
域、34 外部ベース引出し電極、35 ポリシリコン
膜、36 エミッタ電極、40 コレクタ電極、41
第2の凹部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01L 21/331 H01L 29/732

Claims (14)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1の導電型の半導体基板と、この半導
    体基板に形成された第2導電型のコレクタ埋込層と、こ
    のコレクタ埋込層上に形成された第2導電型のエピタキ
    シャル層と、このエピタキシャル層の表面に形成され
    凹部と、この凹部の底部に形成された真性ベース領域と
    この外側に形成された外部ベース領域とからなる第1導
    電型のベース領域と、上記真性ベース領域上に形成され
    た第2導電型のエミッタ領域と、一端に上記外部ベース
    領域の表面が接合され、他端に配線が接合されるベース
    電極と、上記エミッタ領域上に形成されるとともに、上
    記ベース電極と絶縁層を介して形成された上表面が平坦
    な構造で、この平坦な上表面に配線が接合されるエミッ
    タ電極とを備え、上記ベース電極と配線とが接合される
    接合面下に形成され、上記ベース電極と配線との接合面
    を持ち上げる積み上げ層を有することを特徴とする半導
    体装置。
  2. 【請求項2】 積み上げ層の膜厚を、ベース電極と配線
    との接合面とエミッタ電極と配線との接合面とが同一高
    さとなるように設定したことを特徴とする請求項1記載
    の半導体装置。
  3. 【請求項3】 積み上げ層が導体物からなることを特徴
    とする請求項1又は2記載の半導体装置。
  4. 【請求項4】 エミッタ領域幅が、エミッタ電極を形成
    する膜の膜厚の2倍以下であることを特徴とする請求項
    1〜3のいずれかに記載の半導体装置。
  5. 【請求項5】 エミッタ電極が、エミッタ領域上に接し
    て形成された第1のエミッタ電極膜の凹部に第2のエミ
    ッタ電極膜が埋め込まれた構造を有することを特徴とす
    る請求項1〜3のいずれかに記載の半導体装置。
  6. 【請求項6】 第1の導電型の半導体基板と、この半導
    体基板に形成された第2導電型のコレクタ埋込層と、こ
    のコレクタ埋込層上に形成された第2導電型のエピタキ
    シャル層と、このエピタキシャル層の表面に形成され
    凹部と、この凹部の底部に形成された真性ベース領域と
    この外側に形成された外部ベース領域とからなる第1導
    電型のベース領域と、上記真性ベース領域上に形成され
    た第2導電型のエミッタ領域と、一端に上記外部ベース
    領域の表面が接合され、他端に配線が接合されるベース
    電極と、上記エミッタ領域上に形成されるとともに、上
    記ベース電極と絶縁層を介して形成され、このベース電
    極との平坦な重なり領域を有し、この平坦な領域に配線
    が接合されるエミッタ電極を備え、上記ベース電極と配
    線との接合面を持ち上げる積み上げ層を有することを特
    徴とする半導体装置。
  7. 【請求項7】 コレクタ埋込層の一部領域上に形成さ
    れ、エピタキシャル層表面にコレクタ引出し口を有する
    コレクタ引出し層と、上記コレクタ引出し口上に形成さ
    れ、上表面に配線が接続される導電体からなるコレクタ
    電極とを備えた請求項1〜6のいずれかに記載の半導体
    装置。
  8. 【請求項8】 コレクタ電極の上表面を平坦な構造とし
    たことを特徴とする請求項7記載の半導体装置。
  9. 【請求項9】 コレクタ電極と配線との接合面と、エミ
    ッタ電極と配線との接合面と、上記ベース電極と配線と
    の接合面とが同一高さに形成されたことを特徴とする請
    求項8記載の半導体装置。
  10. 【請求項10】 コレクタ引出し口が分離絶縁膜により
    包囲され、このコレクタ引出し口の幅がコレクタ電極を
    形成する膜の膜厚の2倍以下であることを特徴とする請
    求項8又は9記載の半導体装置。
  11. 【請求項11】 コレクタ電極が、第1のコレクタ電極
    膜の凹部に第2のコレクタ電極膜が埋め込まれた構造を
    有することを特徴とする請求項8又は9記載の半導体装
    置。
  12. 【請求項12】 コレクタ埋込層の一部領域上に形成さ
    れ、エピタキシャル層表面に分離絶縁膜により包囲され
    たコレクタ引出し口を有するコレクタ引出し層と、上記
    コレクタ引出し口から分離絶縁膜上に形成され、分離絶
    縁膜との平坦な重なり領域を有し、この平坦な領域に配
    線が接合されるコレクタ電極を備えたことを特徴とする
    請求項7又は8記載の半導体装置。
  13. 【請求項13】 コレクタ引出し層表面に凹部が形成さ
    れ、コレクタ電極の一部が上記凹部内に埋め込まれた構
    造としたことを特徴とする請求項7〜12のいずれかに
    記載の半導体装置。
  14. 【請求項14】 ベース電極を高融点金属シリサイド膜
    にて形成したことを特徴とする請求項1〜13のいずれ
    かに記載の半導体装置。
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