JP3523811B2 - 半導体装置及びその製造方法 - Google Patents

半導体装置及びその製造方法

Info

Publication number
JP3523811B2
JP3523811B2 JP20906499A JP20906499A JP3523811B2 JP 3523811 B2 JP3523811 B2 JP 3523811B2 JP 20906499 A JP20906499 A JP 20906499A JP 20906499 A JP20906499 A JP 20906499A JP 3523811 B2 JP3523811 B2 JP 3523811B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
film
type semiconductor
forming
type
insulating film
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP20906499A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2000114269A (ja
Inventor
寿博 坂本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP20906499A priority Critical patent/JP3523811B2/ja
Priority to US09/369,470 priority patent/US6331727B1/en
Publication of JP2000114269A publication Critical patent/JP2000114269A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3523811B2 publication Critical patent/JP3523811B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Bipolar Transistors (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体装置及びそ
の製造方法に関するもので、特にバイポーラトランジス
タの構造及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の技術によるNPN型バイポーラト
ランジスタの製造方法について図面(図1〜図14)を
参酌して説明する。まず、図1に示したように、P型シ
リコン基板1の上部にN+型拡散層2を形成する。これ
には、例えばイオン注入法が用いられる。そして、エピ
タキシャル成長法を用いてP型シリコン基板1に形成さ
れたN+型拡散層2の上面にN+型シリコン層3を形成
する。次に、所定のエッチング工程により、深さ数百n
m程度のシャロートレンチ(Shallow Trench)を形成
する。そして、通常の成膜工程及び平坦化プロセスを用
いて、シャロートレンチに例えばシリコン酸化膜からな
る絶縁膜4を埋め込む。これにより、素子分離領域が完
成する。次に、図2に示したように、エピタキシャル成
長法を用いて全面に、ベース電極となるP型シリコン膜
5を形成する。さらに、CVD法を用いて全面にシリコ
ン酸化膜6を形成する。次に、回転塗布法を用いてシリ
コン酸化膜6の上面に図示せぬレジストを形成する。そ
して、写真蝕刻法を用いてこのレジストを所定の形状に
パターニングする。さらに、このレジストをマスクとし
てRIE法を用いて、シリコン酸化膜6を所定の形状に
パターニングする。次に、この図示せぬレジストをアッ
シングにより除去する。
【0003】次に、図3に示したように、CVD法を用
いて、全面にポリシリコン膜を形成する。そして、イオ
ン注入法を用いて、全面にP型不純物、例えばB(ボロ
ン)をドープする。このB(ボロン)を熱拡散させる。
これにより、ポリシリコン膜をP型不純物ドープトポリ
シリコン膜7(以下、「P型ポリシリコン膜7」とす
る)とする。 次に、図4に示したように、回転塗布法を
用いて、P型ポリシリコン膜7の上面にレジスト8を形
成する。そして、写真蝕刻法を用いてこのレジスト8を
所定の形状にパターニングする。次に、図5に示したよ
うに、レジスト8をマスクとして、異方性エッチング
法、例えばRIE法を用いてP型ポリシリコン膜7及び
P型シリコン膜5をエッチングする。この際、絶縁膜4
をエッチングストッパとして利用する。さらに、レジス
ト8をアッシングにより除去する。次に、図6に示した
ように、回転塗布法を用いて全面にレジスト9を形成す
る。そして、写真蝕刻法を用いてこのレジスト9を所定
の形状にパターニングする。さらに、イオン注入法を用
いて、レジスト9をマスクとして全面にN型不純物、例
えばP(リン)をドープする。これにより、P型ポリシ
リコン膜7のうちレジスト9が上面に形成されていない
部分及びその下方にあるP型シリコン膜5は、それぞれ
N型ポリシリコン膜10及びN型シリコン膜11とな
る。
【0004】次に、図7に示したように、アッシングに
よりレジスト9を除去する。そして、CVD法を用い
て、全面にシリコン酸化膜12を形成する。さらに、C
VD法を用いて、全面にシリコン窒化膜13を形成す
る。次に、図8に示したように、シリコン窒化膜13の
上面に所定の形状にパターニング形成された図示せぬレ
ジストをマスクとして、RIE法を用いてシリコン窒化
膜13及びシリコン酸化膜12をエッチングする。これ
により、P型ポリシリコン膜7の上面を一部露出させ
る。さらに、シリコン窒化膜13をマスクとしてRIE
法を用いてP型ポリシリコン膜7をエッチングする。こ
れにより、コンタクトホール14が形成され、シリコン
酸化膜6の上面が一部露出される。次に、図9に示した
工程を行なう。つまり、まずCVD法を用いて全面にシ
リコン窒化膜15を形成する。そして、異方性エッチン
グ法、例えばRIE法を用いてこのシリコン窒化膜15
をエッチングする。これにより、コンタクトホール14
の側面にのみシリコン窒化膜15を残し、シリコン酸化
膜6の上面の一部を露出させる。次に、ウェットエッチ
ング法を用いてシリコン酸化膜6の露出した部分をエッ
チングする。これにより、P型シリコン膜5を露出させ
る。
【0005】次に、図10に示したように、CVD法を
用いて全面にポリシリコン膜を形成する。そして、イオ
ン注入法を用いて、シリコン窒化膜13及びシリコン窒
化膜15をマスクとして全面にN型不純物、例えばAs
(砒素)をドープする。そして、As(砒素)を熱拡散
することにより、ポリシリコン膜をN型ポリシリコン膜
16とする。次に、図11に示したように、N型ポリシ
リコン膜16の上面に所定の形状にパターニング形成さ
れた図示せぬレジストをマスクとして、異方性エッチン
グ法、例えばRIE法を用いてN型ポリシリコン膜16
をエッチングする。この際、コンタクトホール14内に
N型ポリシリコン膜16が埋め込まれている状態とす
る。また、このエッチング工程において、シリコン窒化
膜13をエッチングストッパーとする。そして、アッシ
ングにより図示せぬレジストを除去する。次に、図12
に示した工程を行なう、つまり、まず全面に露光現像法
を用いて所定の形状に図示せぬレジストをパターニング
形成する。そのレジスト及びN型ポリシリコン膜16を
マスクとして、異方性エッチング法、例えばRIE法を
用いてシリコン窒化膜13及びシリコン酸化膜12を所
定の形状にエッチングする。この際、P型ポリシリコン
膜7及びN型ポリシリコン膜10をエッチングストッパ
ーとして利用する。さらに、アッシングにより図示せぬ
レジストを除去する。
【0006】次に、図13に示したように、スパッタ法
を用いて全面にチタン膜を形成する。そして、熱処理す
ることにより、このチタン膜をP型ポリシリコン膜7、
N型ポリシリコン膜16、N型ポリシリコン膜10と反
応させる。これにより、チタンシリサイド膜17が形成
される。次に、図14に示したように、CVD法を用い
て全面にTEOS膜19を形成する。特に図示しない
が、その後、必要に応じてTEOS膜19にコンタクト
を形成することとなる。以上のようにして、NPN型バ
イポーラトランジスタが形成される。このNPN型バイ
ポーラトランジスタの構造について図14を参酌して説
明する。図14において、ベースはP型シリコン膜5及
びP型ポリシリコン膜7から成る。また、エミッタはN
型ポリシリコン膜16から成る。コレクタはN型シリコ
ン層3、N+型拡散層2及びN型シリコン膜11並びに
N型ポリシリコン膜10から成る。そして、ベースであ
るP型シリコン膜5の下にあるN型シリコン層3の横幅
は900nm程度、コレクタであるN型ポリシリコン膜
10の下にあるN型シリコン層3の横幅は1400nm
程度である。さらに、それぞれのN型シリコン層3に挟
まれた絶縁膜4の横幅は2400nm程度である。さら
に、このNPN型バイポーラトランジスタを挟むように
して形成される図示せぬ素子分離領域との幅が1000
nm程度ずつ必要である。これらから、通常、素子全体
の横幅は6〜7μm程度となる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】従来の技術によると、
図8に既に示した工程のように、エミッタとなるN型ポ
リシリコン膜16を形成するために、エッチング工程に
よりコンタクトホール14を形成する必要があった。し
かし、このエッチング工程における位置合わせがずれて
しまうと、コンタクトホール14が形成される位置がず
れてしまう。ここで、例えば図8においてコンタクトホ
ール14が向かって左側にずれて形成されたとする。す
ると、図9に示したようにウェットエッチング法を用い
てシリコン酸化膜6をエッチングする際に、露出したシ
リコン酸化膜6の左側のシリコン酸化膜6までエッチン
グが進む場合がある。すると、コンタクトホール14の
左側に形成されていたシリコン酸化膜6が完全にエッチ
ングされてしまうことが生じる。これにより、図10に
示した工程においてN型ポリシリコン膜16を形成した
ときに、このN型ポリシリコン膜16とベース電極の引
き出し配線であるP型ポリシリコン膜7とが電気的に短
絡してしまう。このため、トランジスタとして機能しな
くなるという問題が生じる。つまり、この問題は、エミ
ッタを形成するために位置合わせをする必要があること
から生じるのである。
【0008】本発明は、上記欠点に鑑みてなされたもの
であり、位置合わせをすることなくエミッタを形成する
ことを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】 本発明にかかる半導体
装置の製造方法は、一導電型半導体層の上面に反対導電
型半導体層が形成された半導体基板の上面の所定の位置
から前記一導電型半導体層の上面に至らない所定の深さ
までを除去して凸部を形成する凸部形成工程と、前記凸
部形成工程で除去した部分に第1の絶縁膜を形成する工
程と、前記第1の絶縁膜の上部を所定の深さまで除去し
て前記凸部の上部を露出させる工程と、前記凸部上及び
前記第1の絶縁膜上に一導電型半導体膜を形成する工程
と、前記第1の絶縁膜上及び前記第1の絶縁膜上に形成
された前記第一導電型半導体膜上に、前記凸部上に形成
された前記一導電型半導体膜の上面が露出する高さにま
で第2の絶縁膜を形成する工程と、前記一導電型半導体
膜上の露出部分に反対導電型半導体膜を形成する工程
と、を具備することを特徴とする。また、本発明にかか
る半導体装置の製造方法は、一導電型半導体層の上面に
反対導電型半導体層が形成された半導体基板の上面の所
定の位置から前記一導電型半導体層の上面に至らない所
定の深さまでを除去して凸部を形成する凸部形成工程
と、前記凸部形成工程で除去した部分に第1の絶縁膜を
形成する工程と、前記第1の絶縁膜の上部を所定の深さ
まで除去して前記凸部の上部を露出させる工程と、前記
凸部上及び前記第1の絶縁膜上に一導電型半導体膜を形
成する工程と、前記第1の絶縁膜及び前記第一導電型半
導体膜の上面に第2の絶縁膜を形成する工程と、前記第
2の絶縁膜を前記第一導電型半導体膜の上面より高い高
さで平坦化する工程と、前記第2の絶縁膜をウェットエ
ッチングして前記凸部の上面に形成された前記一導電型
半導体膜の上面を露出させる工程と、前記一導電型半導
体膜の上面に反対導電型半導体膜を形成する工程と、を
具備することを特徴とする。また、本発明にかかる半導
体装置の製造方法は、一導電型半導体層の上面に反対導
電型半導体層が形成された半導体基板の上面の所定の位
置から前記一導電型半導体層の上面に至らない所定の深
さまでを除去して第1の凸部及び第2の凸部を形成する
凸部形成工程と、前記凸部形成工程で除去した部分に第
1の絶縁膜を形成する工程と、前記第1の絶縁膜の上部
を所定の深さまで除去して前記凸部の上部を露出させる
工程と、第1の凸部上に第1の一導電型半導体膜を、第
2の凸部上に第2の一導電型半導体膜をそれぞれ形成す
る工程と、前記第1の絶縁膜及び前記第1の第一導電型
半導体膜及び第2の第一導電型半導体膜の上面に第2の
絶縁膜を形成する工程と、前記第2の絶縁膜を前記第1
及び第2の第一導電型半導体膜の上面より高い高さで平
坦化する工程と、前記第1の凸部上に形成された前記第
1の一導電型半導体膜を第1の反対導電型半導体膜にす
る工程と、前記第2の絶縁膜をエッチングして前記第2
の一導電型半導体膜及び前記第1の反対導電型半導体膜
を露出させる工程と、少なくとも前記第1の一導電型半
導体膜及び前記第1の反対導電型半導体膜の上面に第2
の反対導電型半導体膜及び第3の反対導電型半導体膜を
それぞれ形成する工程と、を具備することを特徴とする
半導体装置の製造方法。
【0010】
【0011】
【0012】これにより、本発明は、位置合わせをする
ことなくエミッタを形成することを可能とする。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を図面(図1
5〜図26)を参酌して説明する。本実施の形態は、本
発明をNPN型バイポーラトランジスタに利用したもの
である。まず、図15に示した工程を行なう。つまり、
まず一導電型半導体基板、例えばP型シリコン基板51
の上部にN+型拡散層52を厚さ数百nm程度に形成す
る。これには、例えばイオン注入法が用いられる。そし
て、エピタキシャル成長法を用いてP型シリコン基板5
1のN+型拡散層52の上面にN型シリコン層73を形
成する。次に、所定のエッチング工程により、深さ数百
nm程度のシャロートレンチ(Shallow Trench)71
及び深さ数千nm程度のディープトレンチ(Deep Tren
ch)72を形成する。そして、通常の成膜工程及び平坦
化プロセスを用いて、このディープトレンチ72に絶縁
膜、例えばポリシリコン膜53を埋め込む。この際、素
子分離の効果を高めるためにディープトレンチ72の表
面に図示せぬ酸化膜を形成することが考えられる。そし
て、所定の成膜工程及び平坦化プロセスを用いて、シャ
ロートレンチ71に絶縁膜、例えばシリコン酸化膜54
を埋め込む。これにより、素子分離領域が完成する。な
お、このディープトレンチ72は形成しなくても本実施
の形態の効果を得ることは可能である。また、ディープ
トレンチ72に埋め込む絶縁膜としてポリシリコン膜5
3を用いたが、シリコン酸化膜でも構わない。この場
合、シリコン酸化膜は比誘電率が小さいため、ディープ
トレンチ72の表面に酸化膜を形成する必要はなくな
る。
【0014】次に、図16に示したように、N型シリコ
ン層[P型シリコン基板51をマスクとしてフッ酸系の
ウェットエッチング法を用いることにより、シリコン酸
化膜54の上部をエッチングする。これにより、シリコ
ン酸化膜54とトランジスタの活性領域55とに数百n
m程度の段差を作り、P型シリコン基板51に上面に凸
部が形成される。次に、図17に示した工程を行なう。
つまり、まず非選択性エピタキシャル成長法を用いて全
面にシリコン膜を厚さ数百nm程度に形成する。このエ
ピタキシャル工程において、P型不純物を混ぜてシリコ
ン膜を形成することにより、生成される膜をP型のシリ
コン膜とする。そして、回転塗布法を用いて、このP型
シリコン膜の上面に図示せぬレジストを塗布する。さら
に、写真蝕刻法を用いてこのレジストを所定の形状にパ
ターニングする。次に、この図示せぬレジストをマスク
として異方性エッチング法、例えばRIE法を用いてP
型シリコン膜をエッチングすることにより、そのP型シ
リコン膜を活性領域55上に接するように残す。これに
より、ベースとなるP型シリコン膜56と、コレクタと
なるP型シリコン膜57とを形成する。ここで、P型シ
リコン膜57は形成しなくても構わない。但し、このP
型シリコン膜57を形成しておくと、P型シリコン膜5
6の上面と段差がなくなり、後の工程(図26参照)で
コンタクトを形成するのが容易になる利点がある。
【0015】次に、図18に示したように、CVD法を
用いて全面に絶縁膜、例えばシリコン酸化膜61を厚さ
数百nm程度に形成する。このとき、活性領域55の上
方のシリコン酸化膜61は凸状になる。さらに、CVD
法を用いて全面にポリシリコン膜58を厚さ数百nm程
度に形成する。ここで、ポリシリコン膜58は、後のC
MP工程でストッパー膜として利用するものである。よ
って、ポリシリコン膜58でなくても、例えばシリコン
窒化膜など、CMP工程でストッパー膜となるものであ
れば他の膜でも構わない。次に、図19に示したよう
に、回転塗布法を用いて全面にレジスト59を厚さ数百
nmから数千nm程度に形成する。そして、写真蝕刻法
を用いて、このレジスト59を所定の形状にパターニン
グする。さらに、レジスト59をマスクとして異方性エ
ッチング法、例えばRIE法を用いてポリシリコン膜5
8をエッチングする。このようにして、活性領域55の
上方のシリコン酸化膜61の凸状になっている部分の上
面に形成されたポリシリコン膜58を除去し、シリコン
酸化膜61の凸状部分を露出させる。次に、図20に示
したように、レジスト59をアッシングにより除去す
る。そして、ポリシリコン膜58をストッパー膜として
平坦化プロセス、例えばCMP法を用いてシリコン酸化
膜58を平坦化する。このとき、P型シリコン膜56及
びP型シリコン膜57の表面が露出しないようにする。
これは、活性領域55に平坦化プロセスでスクラッチ
(傷)等のダメージを与えないようにするためである。
また、図21に示すエッチング工程において活性領域5
5を保護するためでもある。さらに、図21に示すイオ
ン注入工程においてバッファー膜として利用するためで
ある。
【0016】次に、図21に示したように、シリコン酸
化膜61とエッチング選択比の取れる条件で、例えばダ
ウンフローエッチング法を用いてポリシリコン膜58を
除去する。さらに、回転塗布法を用いて全面に図示せぬ
レジストを形成する。これを写真蝕刻法により所定の形
状にパターニングする。そして、このレジストをマスク
としてイオン注入法を用いて、P型シリコン膜57のう
ち活性領域55の上面にある部分にN型不純物、例えば
P(リン)を注入する。これにより、P型シリコン膜5
7は、N型シリコン膜60となる。よって、これまでP
型シリコン膜57とN+型拡散層52との間でPN接合
となっていたものが、N型シリコン膜60とN+型拡散
層52と、双方ともN型領域となる。ここで、活性領域
55に注入するN型不純物としては、Pの他にAs(砒
素)等が使用できる。但し、PはAsよりも拡散係数が
大きいため、Pを使用した方がより均一に不純物を拡散
させることが可能となる。次に、図22に示したよう
に、例えばフッ酸系のウェットエッチング法を用いて、
N型シリコン膜60及びP型シリコン膜56が表面に露
出するまでシリコン酸化膜61をエッチングする。ここ
で、フッ酸系のウェットエッチング法を用いるのは、N
型シリコン膜60及びP型シリコン膜56の表面に大き
なエッチングダメージを残さないためである。なお、N
型シリコン膜60及びP型シリコン膜56の表面のエッ
チングダメージを問題としないのであれば、例えばRI
E法などの他のエッチング法を用いても構わない。
【0017】次に、図23に示した工程を行なう、つま
り、まずCVD法を用いて、全面にポリシリコン膜を厚
さ数百nm程度に形成する。そして、イオン注入法を用
いてN型不純物、例えばAs(砒素)をポリシリコン膜
に注入する。そして、これをアニールすることにより活
性化し、N型不純物のドープされたN型ポリシリコン膜
62を形成する。なお、ポリシリコン膜にN型不純物を
注入する方法でなくても、CVD法によりポリシリコン
膜を形成する際にN型不純物をドープする方法でも構わ
ない。ここで、N型不純物としてP(リン)等も使用で
きるが、As(砒素)はP(リン)よりも拡散係数が小
さいことから、Asを用いた方がエミッタを微細化する
ことが可能となる。さらに、N型ポリシリコン膜62の
上面に露光現像法を用いて所定の形状にパターニングさ
れた図示せぬレジストをマスクとして、異方性エッチン
グ法、例えばRIE法を用いてN型ポリシリコン膜62
を所定の形状にパターニングする。このとき、N型ポリ
シリコン膜62はN型シリコン膜60又はP型シリコン
膜56と電気的に接続されるように残しておく。なお、
このエッチング工程において、シリコン酸化膜61は、
エッチングストッパーとして利用される。
【0018】次に、図24に示した工程を行なう。つま
り、まず回転塗布法を用いて、全面にレジスト63を厚
さ数百nmから数千nm程度に形成する。そして、この
レジスト63及びN型ポリシリコン膜62をマスクとし
て異方性エッチング法、例えばRIE法を用いてシリコ
ン酸化膜61をエッチングする。これにより、P型シリ
コン膜56の表面の一部を露出させる。この際、P型シ
リコン膜56はエッチングストッパーとして利用され
る。次に、図25に示したように、アッシングによりレ
ジスト63を除去する。そして、成膜工程、例えばスパ
ッタ法を用いて全面に図示せぬチタン膜を厚さ数十nm
程度に形成する。さらに、熱処理することにより、その
チタン膜とN型ポリシリコン膜62、チタン膜とP型シ
リコン膜56とをそれぞれ反応させる。これにより、チ
タンシリサイド膜64が形成される。このチタンシリサ
イド膜64を形成すると、ポリシリコン膜よりも低抵抗
となる効果がある。さらに、過酸化水素水と硫酸の混合
液を用いて、熱処理で未反応のチタン膜を除去する。次
に、図26に示したように、CVD法を用いて、全面に
例えばシリコン酸化膜からなる層間絶縁膜67を厚さ数
百nmから数千nm程度に形成する。さらに、通常のエ
ッチング工程及び成膜工程により、例えばアルミ膜から
なる金属配線68、69、70を形成する。ここで、金
属配線68、69、70は、それぞれチタンシリサイド
膜64、65、66に接続される。
【0019】以上のようにして、図26に示したNPN
型バイポーラトランジスタが形成される。このNPN型
バイポーラトランジスタの構成について説明する。ま
ず、ベースはP型シリコン膜56及びチタンシリサイド
膜64並びにこれと電気的に接続されている金属配線6
6から成る。そして、エミッタは、ベースであるP型シ
リコン膜56の上面に形成されたN型ポリシリコン膜6
2及びチタンシリサイド膜65並びに金属配線69から
成る。さらに、コレクタは、N型シリコン膜60とその
上面に形成されたN型ポリシリコン膜62及びチタンシ
リサイド膜66並びに金属配線70から成る。なお、図
24から図25に示した工程を省略して、チタンシリサ
イド膜64、65、66を形成しなくても本発明の効果
を得ることは可能である。また、以上の工程において、
N型とP型とを入れ替えることで、PNP型バイポーラ
トランジスタを形成することが可能となる。この場合
も、本実施の形態と同様の効果を得ることが可能とな
る。さらに、本実施の形態により形成されるNPN型バ
イポーラトランジスタでは、ベースとなるP型シリコン
膜56の下に形成されている活性領域55の横幅は30
0nm程度とすることが可能となる。また、コレクタと
なるN型シリコン膜60の下に形成されている活性領域
55の横幅は800nm程度とすることが可能となる。
さらに、それらの活性領域55に挟まれたシリコン酸化
膜54の横幅は1600nm程度とすることが可能とな
る。さらに、このNPN型バイポーラトランジスタを挟
むようにして形成される図示せぬ素子分離領域との幅を
500nm程度とすることが可能となる。これらから、
本実施の形態によれば、素子全体の横幅を3〜4μm程
度にすることが可能となる。
【0020】以上のように、本実施の形態によると、位
置合わせをすることなくエミッタを形成することが可能
となる。また、従来の方法によると位置合わせの精度を
考慮して、パターンの幅に余裕をもたせておく必要があ
った。これに対し、本実施の形態によれば、位置合わせ
をすることなくエミッタを形成することが可能となるた
め、素子の微細化、消費電力の低減、高速動作の向上が
可能となる。また、ベース及びエミッタ並びにコレクタ
においてそれぞれチタンシリサイド膜64、65、66
を形成することにより、低抵抗なベース及びエミッタ並
びにコレクタを得ることが可能となる。さらに、N型シ
リコン層73をエピタキシャル成長法で形成することに
より、コレクタを低抵抗とすることが可能となる。
【0021】
【発明の効果】本発明は、位置合わせをすることなくエ
ミッタを形成することを可能とする。
【図面の簡単な説明】
【図1】 従来のNPN型バイポーラトランジスタの製
造工程断面図。
【図2】 従来のNPN型バイポーラトランジスタの製
造工程断面図。
【図3】 従来のNPN型バイポーラトランジスタの製
造工程断面図。
【図4】 従来のNPN型バイポーラトランジスタの製
造工程断面図。
【図5】 従来のNPN型バイポーラトランジスタの製
造工程断面図。
【図6】 従来のNPN型バイポーラトランジスタの製
造工程断面図。
【図7】 従来のNPN型バイポーラトランジスタの製
造工程断面図。
【図8】 従来のNPN型バイポーラトランジスタの製
造工程断面図。
【図9】 従来のNPN型バイポーラトランジスタの製
造工程断面図。
【図10】 従来のNPN型バイポーラトランジスタの
製造工程断面図。
【図11】 従来のNPN型バイポーラトランジスタの
製造工程断面図。
【図12】 従来のNPN型バイポーラトランジスタの
製造工程断面図。
【図13】 従来のNPN型バイポーラトランジスタの
製造工程断面図。
【図14】 従来のNPN型バイポーラトランジスタの
製造工程断面図。
【図15】 本発明の実施の形態にかかるNPN型バイ
ポーラトランジスタの製造工程断面図。
【図16】 本発明の実施の形態にかかるNPN型バイ
ポーラトランジスタの製造工程断面図。
【図17】 本発明の実施の形態にかかるNPN型バイ
ポーラトランジスタの製造工程断面図。
【図18】 本発明の実施の形態にかかるNPN型バイ
ポーラトランジスタの製造工程断面図。
【図19】 本発明の実施の形態にかかるNPN型バイ
ポーラトランジスタの製造工程断面図。
【図20】 本発明の実施の形態にかかるNPN型バイ
ポーラトランジスタの製造工程断面図。
【図21】 本発明の実施の形態にかかるNPN型バイ
ポーラトランジスタの製造工程断面図。
【図22】 本発明の実施の形態にかかるNPN型バイ
ポーラトランジスタの製造工程断面図。
【図23】 本発明の実施の形態にかかるNPN型バイ
ポーラトランジスタの製造工程断面図。
【図24】 本発明の実施の形態にかかるNPN型バイ
ポーラトランジスタの製造工程断面図。
【図25】 本発明の実施の形態にかかるNPN型バイ
ポーラトランジスタの製造工程断面図。
【図26】 本発明の実施の形態にかかるNPN型バイ
ポーラトランジスタの製造工程断面図。
【符号の説明】
1・・・・P型シリコン基板、2・・・・N+型拡散層、3・・・・
N+型シリコン層、4・・・・絶縁膜、5・・・・P型シリコン
膜、6・・・・シリコン酸化膜、7・・・・P型ポリシリコン
膜、8・・・・レジスト、9・・・・レジスト、10・・・・N型ポ
リシリコン膜、11・・・・N型シリコン膜、12・・・・シリ
コン酸化膜、13・・・・シリコン窒化膜、14・・・・コンタ
クトホール、15・・・・シリコン窒化膜、16・・・・N型ポ
リシリコン膜、17・・・・チタンシリサイド膜、19・・・・
TEOS膜、51・・・・P型シリコン基板、52・・・・N+
型拡散層、53・・・・シリコン酸化膜、54・・・・シリコン
酸化膜、55・・・・活性領域、56・・・・P型シリコン膜、
57・・・・P型シリコン膜、58・・・・ポリシリコン膜、5
9・・・・レジスト、60・・・・N型シリコン膜、61・・・・シ
リコン酸化膜、62・・・・N型ポリシリコン膜、63・・・・
レジスト、64・・・・チタンシリサイド膜、65・・・・チタ
ンシリサイド膜、66・・・・チタンシリサイド膜、67・・
・・層間絶縁膜、68・・・・金属配線、69・・・・金属配線、
70・・・・金属配線、71・・・・シャロートレンチ、72・・
・・ディープトレンチ、73・・・・N型シリコン層。

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一導電型半導体層の上面に反対導電型半
    導体層が形成された半導体基板の上面の所定の位置から
    前記一導電型半導体層の上面に至らない所定の深さまで
    を除去して凸部を形成する凸部形成工程と、 前記凸部形成工程で除去した部分に第1の絶縁膜を形成
    する工程と、 前記第1の絶縁膜の上部を所定の深さまで除去して前記
    凸部の上部を露出させる工程と、 前記凸部上及び前記第1の絶縁膜上に一導電型半導体膜
    を形成する工程と、 前記第1の絶縁膜上及び前記第1の絶縁膜上に形成され
    た前記第一導電型半導体膜上に、前記凸部上に形成され
    前記一導電型半導体膜の上面が露出する高さにまで第
    2の絶縁膜を形成する工程と、 前記一導電型半導体膜上の露出部分に反対導電型半導体
    膜を形成する工程と、 を具備することを特徴とする半導体装置の製造方法。
  2. 【請求項2】 一導電型半導体層の上面に反対導電型半
    導体層が形成された半導体基板の上面の所定の位置から
    前記一導電型半導体層の上面に至らない所定の深さまで
    を除去して凸部を形成する凸部形成工程と、 前記凸部形成工程で除去した部分に第1の絶縁膜を形成
    する工程と、 前記第1の絶縁膜の上部を所定の深さまで除去して前記
    凸部の上部を露出させる工程と、 前記凸部上及び前記第1の絶縁膜上に一導電型半導体膜
    を形成する工程と、 前記第1の絶縁膜及び前記第一導電型半導体膜の上面に
    第2の絶縁膜を形成する工程と、 前記第2の絶縁膜を前記第一導電型半導体膜の上面より
    高い高さで平坦化する工程と、 前記第2の絶縁膜をウェットエッチングして前記凸部の
    上面に形成された前記一導電型半導体膜の上面を露出さ
    せる工程と、 前記一導電型半導体膜の上面に反対導電型半導体膜を形
    成する工程と、 を具備することを特徴とする半導体装置の製造方法。
  3. 【請求項3】 一導電型半導体層の上面に反対導電型半
    導体層が形成された半導体基板の上面の所定の位置から
    前記一導電型半導体層の上面に至らない所定の深さまで
    を除去して第1の凸部及び第2の凸部を形成する凸部形
    成工程と、 前記凸部形成工程で除去した部分に第1の絶縁膜を形成
    する工程と、 前記第1の絶縁膜の上部を所定の深さまで除去して前記
    凸部の上部を露出させる工程と、 第1の凸部上に第1の一導電型半導体膜を、第2の凸部
    上に第2の一導電型半導体膜をそれぞれ形成する工程
    と、 前記第1の絶縁膜及び前記第1の第一導電型半導体膜及
    び第2の第一導電型半導体膜の上面に第2の絶縁膜を形
    成する工程と、 前記第2の絶縁膜を前記第1及び第2の第一導電型半導
    体膜の上面より高い高さで平坦化する工程と、 前記第1の凸部上に形成された前記第1の一導電型半導
    体膜を第1の反対導電型半導体膜にする工程と、 前記第2の絶縁膜をエッチングして前記第2の一導電型
    半導体膜及び前記第1の反対導電型半導体膜を露出させ
    る工程と、 少なくとも前記第1の一導電型半導体膜及び前記第1の
    反対導電型半導体膜の上面に第2の反対導電型半導体膜
    及び第3の反対導電型半導体膜をそれぞれ形成する工程
    と、 を具備することを特徴とする半導体装置の製造方法。
  4. 【請求項4】 前記反対導電型半導体層の上面から所定
    の深さまではエピタキシャル成長法により形成された反
    対導電型半導体層であることを特徴とする請求項1乃至
    3記載の半導体装置の製造方法。
JP20906499A 1998-08-07 1999-07-23 半導体装置及びその製造方法 Expired - Fee Related JP3523811B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP20906499A JP3523811B2 (ja) 1998-08-07 1999-07-23 半導体装置及びその製造方法
US09/369,470 US6331727B1 (en) 1998-08-07 1999-08-06 Semiconductor device and method of fabricating the same

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10-223865 1998-08-07
JP22386598 1998-08-07
JP20906499A JP3523811B2 (ja) 1998-08-07 1999-07-23 半導体装置及びその製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2000114269A JP2000114269A (ja) 2000-04-21
JP3523811B2 true JP3523811B2 (ja) 2004-04-26

Family

ID=26517199

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP20906499A Expired - Fee Related JP3523811B2 (ja) 1998-08-07 1999-07-23 半導体装置及びその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3523811B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JP2000114269A (ja) 2000-04-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP0088922B1 (en) A method of forming electrodes and wiring strips on a semiconductor device
JP3157357B2 (ja) 半導体装置
US6146994A (en) Method for forming self-aligned selective silicide layer using chemical mechanical polishing in merged DRAM logic
JPS6226590B2 (ja)
JP3132435B2 (ja) 半導体装置の製造方法
US5970356A (en) Method for fabricating a bipolar transistor
US5100812A (en) Method of manufacturing semiconductor device
JPS60124967A (ja) 集積回路構造体
JP2945964B2 (ja) 半導体素子の配線構造
US20050072993A1 (en) Semiconductor device and method for manufacturing the same
JPH1174283A (ja) 高速バイポーラトランジスタ及びその製造方法
JP3523811B2 (ja) 半導体装置及びその製造方法
US7442617B2 (en) Method for manufacturing bipolar transistor
US7674681B2 (en) Semiconductor device and method for manufacturing the same
US6331727B1 (en) Semiconductor device and method of fabricating the same
KR100373709B1 (ko) 반도체 소자 및 그 제조 방법
JP3137044B2 (ja) 半導体装置及びその製造方法
US4679306A (en) Self-aligned process for forming dielectrically isolating regions formed in semiconductor device
JP3190144B2 (ja) 半導体集積回路の製造方法
JPS63237471A (ja) 半導体装置及びその製造方法
JP3270151B2 (ja) 半導体装置の製造方法
KR0149130B1 (ko) 기둥형 바이폴라 트랜지스터 및 그의 제조방법
KR960000380B1 (ko) 바이폴라 트랜지스터의 제조 방법
JP2007165925A (ja) 半導体装置の製造方法
KR100211950B1 (ko) 기둥형 바이폴라 트랜지스터 및 그의 제조방법

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20040119

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20040206

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20040209

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080220

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090220

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100220

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100220

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110220

Year of fee payment: 7

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees