JP3451345B2 - 光電センサの同期制御方式 - Google Patents

光電センサの同期制御方式

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JP3451345B2 JP20658196A JP20658196A JP3451345B2 JP 3451345 B2 JP3451345 B2 JP 3451345B2 JP 20658196 A JP20658196 A JP 20658196A JP 20658196 A JP20658196 A JP 20658196A JP 3451345 B2 JP3451345 B2 JP 3451345B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光電センサの同期
制御方式関する。特に、複数の光電センサによって複数
箇所の検査を行なう多点検知システムにおける光電セン
サの同期制御方式に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、光電センサによる多点検知シ
ステムにおいては、複数の光電センサを密接して設置
し、同時に作動させた場合には、隣接する光電センサの
光を受けて相互干渉し誤動作を起こしてしまうため、設
置スペースを広くしなければならないといった問題があ
った。
【0003】図1は、このような問題を解決した従来の
多点検知システムの構成を示すブロック図である。各光
電センサ1〜4は、同期信号線5〜8によって個別に同
期コントローラ9と接続され、それぞれ制御出力線Eを
接続されている。そして、各光電センサ1〜4は、図2
に示すように、同期信号線5〜8を通して同期コントロ
ーラ9から同期信号入力があったとき、その同期信号、
例えばS1を入力された光電センサ1のみが、投光、受
光処理を行ない受光量に応じて対象物の有無を判別し、
計測結果を制御出力線Eより出力するようになってい
る。
【0004】同期コントローラ9は、図2に示すよう
に、複数の光電センサ1〜4に時差をおいて順次同期信
号S1〜S4を送り、同期信号S1〜S4を受けた光電
センサ1〜4が計測動作をすることによって時分割で計
測処理を行なって、前述の相互干渉を防止するようにな
っている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の多点検知システムは、同期タイミングをコントロー
ルするプログラムを内蔵した同期コントローラ9が必要
となり、そのための設置スペースが必要となるとともに
コストが高くなる。
【0006】さらに、システムに光電センサを追加する
と、同期コントローラ9において同期信号線の配線が複
雑になるとともに同期コントローラ9に対して複雑な設
定変更を行なう必要がある。
【0007】また、複数の光電センサのうちの少なくと
もいずれかが故障した場合、同期コントローラ9側で認
識することができないし、同期信号線5〜8が断線した
場合は、光電センサ1〜4をコントロールできなくな
り、システム全体が誤動作を起こしてしまうとともに故
障の発見が遅れるといった問題があった。
【0008】本発明は叙上の従来例の欠点に鑑みてなさ
れたものであり、その目的とするところは、外部コント
ローラ(同期コントローラ)を用いることなく複数の光
電センサを時分割的に動作させることができ、また光電
センサの追加、削減を容易に行うことができるようにす
ることにある。本発明のさらに別な目的は、複数の光電
センサのうちの少なくともいずれかが故障した場合に
は、それを速やかに検出できるようにすることにある。
【0009】
【発明の開示】請求項1に記載の光電センサの同期制御
方式は、同期信号に応じて計測を行う計測手段と、前記
計測手段による計測完了時に同期信号を出力する同期信
号出力手段と、前記内部同期信号及び外部から送信され
た同期信号の信号回数を計数する計数手段と、前記計数
手段が同期信号を所定回計数する毎に前記計測手段に計
測を行なわせる計測動作制御手段とを備えた、複数の光
電センサの同期制御方式であって、前記各光電センサは
互いに同期信号を送信するための1本の共通な信号線に
よって接続され、各光電センサの計測動作制御手段が計
測手段に計測動作を行なわせるタイミングが互いに異な
っていることを特徴としている。
【0010】
【0011】本発明において光電センサは、外部から同
期信号を入力される度に計数手段による同期信号の信号
回数をカウントする。そして、カウント数が所定回数に
達する毎に計測手段による計測を行ない、計測完了する
と他の光電センサへ同期信号を出力する。
【0012】よって、複数の光電センサを互いに接続し
て計測動作の完了した光電センサから他の全ての光電セ
ンサへ同期信号を送信できるようにすれば、各光電セン
サはいずれも一定の同期信号周期で計測動作を行なう。
このとき、各光電センサの計測タイミングを初めにずら
せてあれば、各光電センサは順次時分割的に計測動作を
行なう。
【0013】従って、本発明によれば、複数の光電セン
サを近接して配置している場合でも、光電センサ間の相
互干渉を防止し、相互干渉による誤検出を防止すること
ができる。しかも、複数の光電センサ間で同期信号を送
受信するだけで各光電センサを時分割的に動作させるこ
とができるので、従来例のように同期コントローラを外
部に設ける必要がなく、システムの構成を簡略にし、シ
ステム価格を安価にすることができる。
【0014】また、同期コントローラが不要で同期コン
トローラと各光電センサの間を配線する必要がなく、各
光電センサ間を接続するだけでよく、配線が短くて済
み、配線接続作業を簡単にすることができる。
【0015】また、光電センサを増設する場合、従来で
は同期コントローラのプログラムを変更する必要があっ
て手間がかかっていたのに対し、各光電センサの計測動
作タイミングを調整するだけでよく、光電センサの増設
作業も簡単に行なえる。
【0016】請求項の実施態様は、請求項記載の光
電センサの同期制御方式において、前記複数の光電セン
サのうち少なくとも1つが計測開始信号を検出するため
の開始信号検出手段を有し、当該開始信号検出手段が計
測開始信号を検出したとき、いずれかの光電センサが計
測動作を開始するようにしたことを特徴としている。
【0017】この実施態様にあっては、開始信号検出手
段を有する光電センサに計測開始信号を送信もしくは発
生させることにより、複数の光電センサからなるシステ
ムを動作開始させることができるので、複数の光電セン
サを設置した後、計測動作の開始タイミングを簡単に制
御することができる。
【0018】請求項の実施態様は、請求項記載の光
電センサの同期制御方式において、各光電センサが、前
記計数手段によって同期信号をカウントしてから次回の
同期信号をカウントする迄の待ち時間を測定する計時手
段と、当該計時手段による待ち時間が所定時間を超えた
時、故障発生と判断する手段とを有することを特徴とし
ている。
【0019】本発明による複数の光電センサからなるシ
ステムは、一定の周期毎に時分割的に計測動作を行なう
ので、各光電センサは、待ち時間(当該周期)毎に他の
光電センサから同期信号を受信する(あるいは、内部で
同期信号を発生させる)。従って、当該待ち時間以上に
設定された所定時間を経過しても同期信号をカウントし
なかった場合には、当該光電センサが故障しているか、
配線が断線していると判断することができる。
【0020】従って、この実施態様によれば、光電セン
サや配線に異常が生じた場合には、速やかに故障を自己
診断することができ、システムの誤動作を防止し、信頼
性を向上させることができる。
【0021】
【発明の実施の形態】本発明の光電センサは多点検知シ
ステムを構成するものであって、図3に示すように、4
台の光電センサ10〜13が1本の共通な同期信号線1
5によって互いに接続され、さらに出力端子が各々の制
御出力線Eに接続されている。各光電センサ10〜13
は、測定対象物の距離を計測する計測手段と、開始トリ
ガ信号を計数する計数手段と、計数手段による同期信号
のカウント数に基づいて計測手段を動作させる計測動作
制御手段とを備えている。そして、少なくともいずれか
1つの光電センサは開始トリガ信号(計測開始信号)を
検出する開始信号検出手段を有し、開始トリガ信号を検
出することによって計測を開始するようになっている。
さらに、同期信号sは、同期信号線15に乗せて1つの
光電センサから他の光電センサへ送信され、各光電セン
サ10〜13には同期信号sを受信してから次の同期信
号sを受信する迄の経過時間(待ち時間)を計時する計
時手段が設けられ、当該計時手段の経過時間が所定時間
を越えたときに故障であると自己診断し、例えば警報を
発するようになっている。なお、光電センサの接続台数
には制限がない。
【0022】各光電センサ10〜13の構成を図4に示
す。ここで説明する実施形態では、全ての光電センサ1
0〜13が開始トリガ信号を検出するトリガ信号検出部
24を備えているものとして説明するが、少なくとも1
つの光電センサがトリガ信号検出部24を備えていれば
足り、他の光電センサはトリガ信号検出部24を有して
いなくてもよい。
【0023】各光電センサ10〜13は、計測動作を行
なう計測手段と、計測手段による計測完了時に他の光電
センサに同期信号sを出力する同期信号出力手段と、外
部からの同期信号sを検出する同期信号検出手段と、他
の光電センサからの同期信号sを計数する計数手段とを
備え、当該同期信号sを所定回計数するごとに測定対象
物の計測を行う。各光電センサ10〜13は、互いに計
測動作を行うタイミングが異なっており、図4に示すよ
うに、設定部20と、カウンタ21と、値判別部22
と、タイマ23と、トリガ信号検出部24と、計測部2
5と、信号処理部26と、同期信号入出力回路27と、
同期信号発生回路28と、同期信号検出回路29と、警
報器40とを備えている。なお、新たな光電センサを追
加接続するときは、中間コネクタによって同期信号線1
5に容易に接続できるようになっている。
【0024】計測部25は投光部25a、受光部25b
及び信号処理部26からなり、投光部25aから出射し
た光ビームは検知エリアに存在する測定対象物に照射さ
れる。測定対象物で反射された光ビームは受光部25b
で受光され、受光部25bのフォトダイオードや光位置
検出器(PSD)等の受光面上に結像される。信号処理
部26は、受光部25bから出力される受光信号(電
流)に基づき、検知エリア内に測定対象物が存在するか
否か、あるいは測定対象物の距離を検出する。信号処理
部26は測定対象物の有無、あるいは距離を検出する
と、検出結果を制御出力線Eに乗せて出力する。
【0025】同期信号出力手段は、同期信号入出力回路
(入出力ポート)27と同期信号発生回路28とからな
り、同期信号入出力回路27は、同期信号線15を介し
て他の光電センサと同期信号sの送受信を行ない、同期
信号発生回路28は、計測完了時に他の光電センサに出
力する同期信号sを発生するようになっている。また、
同期信号発生回路28は、トリガ信号検出部24が開始
トリガ信号を検出した場合にも同期信号sを発生する。
【0026】同期信号検出手段は、同期信号入出力回路
27が他の光電センサからの同期信号sを受信したと
き、同期信号検出回路29によって同期信号sを検出す
るようになっており、同期信号sを検出すると、カウン
タ21及びタイマ23へ同期信号を転送し、カウンタ2
1をカウントダウンさせると共にタイマ23をリセット
する。
【0027】設定部20は、各光電センサ10〜13に
固有であって計測の順序どおりに割当てられる接続番号
及びシステムの全光電センサ数である接続台数を設定す
るものであり、例えば図5(a)に示すように、3つ1
組みのディップスイッチ30〜32を2組設けて最大8
個の接続番号(ID)並びに接続台数(MAX)を設定
するもの、あるいは図5(b)に示すように、8段階に
切り替え可能とされたロータリスイッチ35によって接
続番号(ID)並びに接続台数(MAX)を設定するも
のでもよい。
【0028】計数手段はカウンタ21によって構成さ
れ、同期信号検出回路29が他の光電センサからの同期
信号sを検出したとき、あるいは同期信号発生回路28
が同期信号sを発生したとき、カウンタ21の値(状態
数)をデクリメントすることによって、同期信号sの検
出回数を計数するようになっている。
【0029】状態数(カウンタ21の値)は、設定部2
0によって予め接続番号を設定する時カウンタ21に初
期値が代入されるようになっており、初期値としては、
接続番号−1が代入されるようになっている。その後、
状態数は同期信号sを受信するごとにデクリメントされ
るようになっている。ここで、デクリメントとは、状態
数が0のときは接続台数−1をカウンタに代入し、状態
数が0以外ならばカウンタの値を−1することである。
なお、計測動作制御手段を構成する値判別部22は、カ
ウンタ21の状態数が変更されたとき状態数が所定値す
なわち0であるか否かを判定し、0であれば信号処理部
26へ信号を出力し、計測部25によって計測処理を行
なわせるようになっている。
【0030】開始信号検出手段は、トリガ信号検出部2
4がスイッチ操作によって開始トリガ信号を発生若しく
は外部装置等からの開始トリガ信号を受信すると同期信
号発生回路28に開始トリガ信号を出力し、同期信号発
生回路28が同期信号を発生するようになっている。そ
して、開始トリガ信号を検出したとき、タイマ23をリ
セットし、カウンタ21の初期値が0であれば計測を行
なうようになっている。
【0031】計時手段としてのタイマ23は同期信号s
の受信時間間隔を測定するようになっており、同期信号
発生回路28又は同期信号検出回路29から同期信号を
送信されると、リセットされる。このタイマ23が所定
時間を経過した場合には、ブザーや表示ランプ等の警報
器40が警報を発したり、所定の出力に故障診断信号を
出力したりするようになっている。
【0032】次に、上記多点検知システムの動作を図6
のフローチャートに従って説明する。上記構成におい
て、まず、全光電センサ10〜13を中間コネクタによ
って共通の同期信号線15と各制御出力線Eに接続し、
各光電センサ10〜13の電源をONし、図6のフロー
チャートに示すように、まず設定部20によって接続番
号と接続台数を入力する(S1)。このとき、図7に示
すように、開始トリガ信号を受けて最初に計測を行なう
光電センサの接続番号を1にし、その他のものには接続
番号が重複しないように連番で入力する。
【0033】接続番号と接続台数の入力が完了すると、
各光電センサ10〜13の設定部20は、接続番号をデ
クリメント(−1)した値をカウンタ21に代入する
(S2)。
【0034】その後、開始トリガ信号を待つ待機状態に
なり(S3)、図8に示すように、いずれかの光電セン
サ(例えば、光電センサ10)が開始トリガ信号を受信
すると、各光電センサ10〜13の値判別部22はカウ
ンタ21の値が0であるか否かを判定する(S4)。
【0035】カウンタ21の値が0の光電センサは、タ
イマ23をリセットして計時を開始する(S5)。な
お、このタイマ23は、次回の同期信号sを受信して再
びリセットされる迄に所定時間以上経過した場合は、故
障と判断して警報器40を動作させて故障を警報する
(S10,S11)。タイマ23による計時開始後は、
計測部25によって計測処理を行なう(S6)。計測処
理は、検出対象物に投光してその反射光を受光し、検出
信号を信号処理部26に出力し、信号処理部26が検出
信号に基づいて検出対象物についての各種判別を行なっ
てその結果を制御出力線Eを介して外部装置等に出力す
るようになっている。
【0036】計測処理が終了すると、図8に示すよう
に、同期信号発生回路28が同期信号sを生成し(S
7)、生成された同期信号sは、同期信号入出力回路2
7を介して同期信号線15へ出力される。そして、カウ
ンタ21に接続台数をデクリメント(−1)した値を代
入する(S8)。
【0037】一方、ステップS4においてカウンタ21
の値が0でなければ、同期信号sの入力待ち状態(S
9)となる。なお、トリガー信号検出部24を有しない
光電センサは、このステップS9よりスタートする。各
光電センサ10〜13は、同期信号sの入力待ちの状態
においては、タイマ23が所定時間を経過したか否かを
判定し(S10)、経過した場合は、警報器40を動作
させて警報を発すると共に多点検知システムを強制的に
停止させる(S11)。
【0038】同期信号検出回路29が同期信号入出力回
路27を介して同期信号線15から送信された他の光電
センサからの同期信号sを検出した場合には、タイマ2
3をリセットし(S12)、カウンタ21の値を1だけ
デクリメントした(S13)後、値判別部22によりカ
ウンタ21の値が0であるか否かを判定する(S1
4)。
【0039】カウンタ21の値が0であれば、信号処理
部26が計測部25によって上記と同様に計測を行ない
その結果を外部装置等に出力し(S15)、計測が完了
すると同期信号発生回路28が同期信号sを生成し、同
期信号入出力回路27を介して同期信号線15へ同期信
号sを出力し(S16)、再び同期信号sの待機状態
(S9)に戻る。
【0040】一方カウンタ21の値が0でなければ、次
回の同期信号sの受信を待つ待機状態(S9)に戻り、
同期信号sを受信すると、フローチャートにおける以後
のステップ(S12〜16)の処理を繰り返す。
【0041】上記のように、本発明の多点検知システム
においては、各光電センサ10〜13が時分割にて計測
処理を実行するので、光電センサ間の相互干渉を防止で
きる。
【0042】また、各光電センサ10〜13は一定の時
間毎に同期信号sを自ら発生しているか、あるいは同期
信号線15を介して受信しているかを監視し、所定時間
が経過しても同期信号sを受信できない場合には、何れ
かの光電センサが故障した、あるいは、同期信号線15
が断線したとみなして、処理を一時停止しシステムエラ
ーを出力するので、システム内の何れかの光電センサが
故障した場合でも、多点検知システム自身が故障を自己
診断することができる。
【0043】さらに、近接して配置されている光電セン
サ10〜13どうしを同期信号線15等で接続するだけ
でよく、従来例のように光電センサと離れた位置に設置
されている同期コントローラと接続する必要が無くなる
ので、配線長を短くでき、同期動作のための配線を簡単
にできる。また、システムに新たな光電センサを追加す
る場合も、追加配線が短くて済み配線接続の手間もかか
らない。また、システムに対する変更手続は、各光電セ
ンサ10〜13の接続台数の変更を行なうだけでよい。
【0044】また、外部の同期コントローラが不要なの
で、設置スペースやコストが低減できる。
【0045】なお、本発明は上記実施の形態に限定され
るものではなく、本発明の範囲内で変更し得ることは勿
論である。例えば、同期信号線を複数本によって構成し
てもよく、光電センサ間における同期信号の送受信を無
線送受信機を介して電波により行なってもよい。
【0046】
【発明の効果】本発明にあっては、各光電センサが同期
信号を相互にやりとりして自らの測定の順番が来たこと
を認識しているので、複数の光電センサに対して外部コ
ントローラ無しで連鎖的な計測を行なうことができ、相
互干渉を防止することができる。
【0047】さらに、各光電センサの追加は、配線を接
続して簡単な設定作業を行なうだけでよいので、外部の
同期コントローラによって中央制御するシステムに比べ
て容易に行なうことができる。
【0048】あるいは、少なくとも1つの光電センサに
開始信号検出手段を設けているので、外部装置からのス
タート信号若しくはオペレータのスイッチ操作によって
計測開始信号を発生させることにより、測定を開始した
い時に、開始したい光電センサから計測動作をスタート
させることができる。
【0049】さらに、同期信号を検出してから次回の同
期信号をカウントする迄の待ち時間を測定する計時手段
と、待ち時間が所定時間を超えた時に故障発生と判断す
る手段とを備えているので、同期信号を送受する接続配
線が断線したり、各光電センサの少なくとも1つが故障
した場合、全てのセンサの計測を中断するとともに外部
装置などにシステムエラー信号を出力するか若しくは操
作者にシステムの故障を警報して故障を直ちに知らせる
ことができ、故障したままで誤った計測動作を続けるの
を防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の多点検知システムの構成を示すブロック
図である。
【図2】上記システムにおける同期信号を示す図であ
る。
【図3】本発明の一実施形態による多点検知システムの
構成を示す概略構成図である。
【図4】上記システムを構成する各光電センサの構成を
示すブロック図である。
【図5】(a)はディップスイッチによる設定部を示す
図であり、(b)はロータリースイッチによる設定部を
示す図である。
【図6】多点検知システムの動作フローチャートを示す
図である。
【図7】各光電センサに設定した接続番号と接続台数が
変更される様子を示す図である。
【図8】開始トリガ信号と同期信号を示す図である。
【符号の説明】
10〜13 光電センサ 22 値判別部 23 タイマ 24 トリガ信号検出部 27 同期信号入出力回路 28 同期信号発生回路 29 同期信号検出回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H03K 17/78

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 同期信号に応じて計測を行う計測手段
    と、 前記計測手段による計測完了時に同期信号を出力する同
    期信号出力手段と、 前記内部同期信号及び外部から送信された同期信号の信
    号回数を計数する計数手段と、 前記計数手段が同期信号を所定回計数する毎に前記計測
    手段に計測を行なわせる計測動作制御手段とを備えた、
    複数の 光電センサの同期制御方式であって、 前記各光電センサが互いに同期信号を送信するための
    本の共通な信号線によって接続され、 各光電センサの計測動作制御手段が計測手段に計測動作
    を行なわせるタイミングが互いに異なっていることを特
    徴とする光電センサの同期制御方式。
  2. 【請求項2】 前記複数の光電センサのうち少なくとも
    1つが計測を開始するための信号を検出するための開始
    信号検出手段を有し、 当該開始信号検出手段が計測開始信号を検出したとき、
    いずれかの光電センサが計測動作を開始するようにした
    ことを特徴とする請求項に記載の光電センサの同期制
    御方式。
  3. 【請求項3】 各光電センサが、前記計数手段によって
    同期信号をカウントしてから次回の同期信号をカウント
    する迄の待ち時間を測定する計時手段と、 当該計時手段による待ち時間が所定時間を超えた時、故
    障発生と判断する手段とを有する請求項に記載の光電
    センサの同期制御方式。
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