JP2716313B2 - 防災監視システムの伝送誤り検出装置 - Google Patents

防災監視システムの伝送誤り検出装置

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JP2716313B2
JP2716313B2 JP4066592A JP6659292A JP2716313B2 JP 2716313 B2 JP2716313 B2 JP 2716313B2 JP 4066592 A JP4066592 A JP 4066592A JP 6659292 A JP6659292 A JP 6659292A JP 2716313 B2 JP2716313 B2 JP 2716313B2
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正道 菊池
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、受信機と端末機器との
間でデータ伝送を行い、複数の端末機器に対する同一ア
ドレスの設定による異常を検出するための監視システム
の伝送誤り検出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、火災監視システム等の防災監視シ
ステムにあっては、中央監視室等に設置されている受信
機から各監視区域へ伝送路を延設して、これらの伝送路
に火災感知器、ガス感知器や中継器等の端末機器を接続
し、所謂ポーリング方式を採用することにより、受信機
がこれらの端末機器を順番に呼び出して各端末機器から
の応答データを受信することで、各監視区域を集中監視
するようになっている。
【0003】即ち、従来のポーリング方式におけるデー
タ伝送の一例を図11(A)(B)に示すタイミング図
に基づいて述べれば、まず、各端末機器に予め固有のア
ドレスを設定しておき、図11(A)の時点t1〜t2
に示すように、受信機が夫々1バイトのコマンドデー
タ、アドレスデータ及びチェックサムデータからなる呼
出しデータを送出すると、アドレスデータに該当する第
i番目の端末機器が応答して、図11(B)の時点t3
〜t4に示すように、監視結果を示す端末状態データと
チェックサムデータから成る応答データを返送する。そ
して、第i+1番目の端末機器に対しても同様の処理を
行い、更に、受信機がアドレスデータの内容を順次変更
しながら同様に呼出しデータを送出することによって順
番に他の端末機器からの応答データを得るようになって
いる。
【0004】ここで、図11(A)に示す受信機から送
出される呼出しデータのチェックサムデータは、コマン
ドデータとアドレスデータの和(モジュロ256)であ
り、端末機器が呼出しデータの誤りを検出するために付
加されている。一方、図11(B)に示す各端末機器の
応答データのチェックサムデータは、端末状態データの
モジュロ256であり、受信機が応答データの誤りを検
出するために付加されている。
【0005】又、従来のポーリング方式における他のデ
ータ伝送にあっては、各端末機器に予め固有のアドレス
を設定しておき、図11(C)の時点t1〜t2 に示す
ように、受信機が夫々1バイトのコマンドデータ、アド
レスデータ及びチェックサムデータから成る呼出しデー
タを送出すると、アドレスデータに該当する第i番目の
端末機器が応答して、図11(D)の時点t3〜t4に
示すように、監視結果を示す端末状態データと自己アド
レスデータ及びチェックサムデータから成る応答データ
を返送する。そして、第i+1番目の端末機器に対して
も同様の処理を行い、更に、受信機がアドレスデータの
内容を順次変更しながら同様に呼出しデータを送出する
ことにより順番に端末機器からの監視情報を得るように
なっている。
【0006】ここで、図11(C)に示す受信機から送
出される呼出しデータのチェックサムデータは、コマン
ドデータとアドレスデータの和(モジュロ256)、図
11(D)に示す各端末機器の応答データのチェックサ
ムデータは、端末状態データと自己アドレスデータの和
(モジュロ256)である。そして、これらの伝送方式
において、受信機及び各端末機器が夫々受信した伝送デ
ータ中のチェックサムデータを解析することにより、伝
送誤りが無いかを判断しながら図示するようなタイミン
グの伝送処理を行っていた。
【0007】しかしながら、このような従来の防災監視
システムにおける伝送誤り検出装置にあっては、工事等
の際に誤って同一のアドレスを複数の端末機器に設定し
てしまった場合、受信機から送出された呼出データに対
して複数の端末機器が同時に応答することとなり、何れ
かの端末機器からの応答データであるか受信機側で確認
できず、システムの信頼性が低下するという問題があっ
た。
【0008】即ち、各端末機器には自己アドレスを設定
するためのディップスイッチ等が内蔵されており、ビル
建設時等に工事人がディップスイッチを調節することに
よって夫々の端末機器の自己アドレスを設定しながら取
付け工事を行い、誤って複数の端末機器に同一の自己ア
ドレスを設定してしまう様な場合に問題が発生する。そ
して、端末機器が多数になるほどこのような問題が発生
しやすく且つ誤りを検出することが極めて困難となる。
【0009】本発明はこのような従来の問題点に鑑みて
成されたものであり、データ伝送の信頼性向上を実現す
る防災監視システムの誤り検出方式を提供することを目
的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】このような目的を達成す
るために本発明は、受信機と端末機器との間でデータ伝
を行う防災監視システムの伝送誤り検出装置を対象と
し、受信機が特定の端末機器を指定するためのアドレス
データを含む呼出しデータを端末機器側へ送出して、該
アドレスデータで指定された端末機器に自己アドレスと
予め規定された電流レベルのチェックデータからなる誤
り検出用応答データを返送させ、受信機が受信した該誤
り検出用応答データのチェックデータの電流レベルが予
め規定された範囲を越えた場合に、呼出しデータで指定
したアドレスの端末機器について異常が有ると判断する
ようにした。
【0011】
【作用】このような伝送誤り検出装置によれば、正常状
態の場合には、受信機は一つの端末機器からの誤り検出
用応答データのみを受信することとなるので、受信機側
で受信した誤り検出用応答データ中のチェックデータの
電流レベルは一つの端末機器が返送したチェックデータ
の電流レベルと略一致する。一方、同一アドレスが設定
された複数の端末機器が呼出データに応答して同時に誤
り検出用応答データを返送した場合には、受信機側で受
信した誤り検出用応答データ中のチェックデータの電流
レベルは、応答した端末機器の数に比例した電流レベル
となり、正常な場合より高い電流レベルとなる。
【0012】したがって、受信機側で受信した誤り検出
用応答データ中のチェックデータの電流レベルを検出
し、該チェックデータの電流レベルが予め規定された電
流レベルを超える場合には、異常が有ると判断する。
【0013】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面と共に説明す
る。まず、この実施例における防災監視システムのシス
テム構成を図1に基づいて説明する。図1において、中
央監視室等に設置される受信機1と監視区域に設置され
る複数の端末機器Q1〜Qnが伝送路L1,L2を介し
て接続され、受信機1が、伝送路L1を介して順次に呼
出しデータを電圧で送出すると、呼出しデータに対応す
る端末機器が、伝送路L2を介して応答データを電流で
返送する、所謂ポーリング方式の構成となっている。
【0014】受信機1は、呼出しデータの形成と応答デ
ータの解析等を行うマイクロプロセッサを内蔵した中央
制御部2、監視状況等を表示する表示部3、呼出しデー
タをシリアル伝送するシリアルデータ送信回路4、端末
機器からの応答データを受信するためのシリアルデータ
受信回路5、誤り検出を行うときに作動する返送電流レ
ベルチェック回路6、及び、通常の防災監視処理の場合
には応答データをシリアルデータ受信回路5へ供給し、
誤り検出処理を行うときは返送電流レベルチェック回路
6へ供給する切換回路7を備えている。
【0015】一方、各端末機器は、端末器Q1を代表し
て述べると、伝送路L1から転送されてきた呼出しデー
タを受信するシリアルデータ受信回路8、マイクロプロ
セッサを内蔵する伝送子器制御部9、端末器固有の感知
機能例えば火災感知やガス感知を行うためのセンサ部1
0、応答データを電流のシリアルデータで返送するシリ
アルデータ送信回路11を備えている。
【0016】即ち、通常の防災監視処理を行う場合に
は、中央制御部2が所定フォーマットの呼出しデータを
シリアルデータ送信回路4へ所定周期で供給し、端末機
器側のシリアルデータ受信回路8が時系列の呼出しデー
タを受信すると、端末機器用の電源に重畳されたデータ
のみを抽出して伝送子器制御部9に供給する。そして、
該呼出しデータによって自己が指定されたと伝送子器制
御部9が判断すると、センサ部10で検出した端末状態
データと、該端末状態データと自己アドレスデータを加
算演算することによって得られたチェックサムデータと
からなる応答データをシリアルデータ送信回路11へ供
給し、シリアルデータ送信回路11が時系列の電流によ
る応答データに変換して電送路L2へ返送する。そし
て、その応答データを受信機1側の切換回路7を介して
シリアルデータ受信回路5が受信し、更に、シリアルデ
ータ受信回路5が電流電圧変換すると共に、所定バイト
ずつの応答データに直・並列変換して中央制御部2へ供
給し、中央制御部2が応答データを解析することによっ
て監視区域の異常の有無を判断する。
【0017】又、端末機器が正規の位置に設置されてい
るかを調べるための誤り検出処理を行う場合には、中央
制御部2が誤り検出処理を指示するための呼出しデータ
をシリアルデータ送信回路4へ所定周期で供給し、シリ
アルデータ送信回路4が呼出しデータを時系列のデータ
に変換して伝送路L1へ送出する。そして、この呼出し
データに対応する端末機器の伝送子器制御部9が自己ア
ドレスを指定したと判断すると、伝送子器制御部9は所
定のフォーマットに従って構成される誤り検出用応答デ
ータをシリアルデータ送信回路11へ供給し、シリアル
データ送信回路11が時系列の電流によるデータに変換
して電送路L2へ返送する。そして、その誤り検出用応
答データを受信機1側の切換回路7を介して返送電流レ
ベルチェック回路6が受信し、更に誤り検出用応答デー
タについて所定の誤り検出処理を行った結果を中央制御
部2に供給することによって、端末機器の設置に関する
異常の有無を検出するようになっている。
【0018】尚、切換回路7の切り換え動作は、中央制
御部2の端子Cから出力される切換制御信号に従って行
い、返送電流レベルチェック回路6の動作は、中央制御
部2の端子S,Rからの制御信号及び同期信号に従って
行うようになっている。受信機1から送出される呼出し
データの各周期のフォーマットは、図2(A)に示す様
に、1バイトのコマンドデータと、1バイトのアドレス
データ及び1バイトのチェックサムデータから成ってい
る。
【0019】ここで、コマンドデータは、例えば防災監
視に関する応答データの返送を各端末機器に要求する防
災監視モードのときは、所定のバイナリーコードから成
る監視コマンドデータとなり、アドレスデータは各周期
毎に変化して各端末機器固有のアドレスを指定するバイ
ナリーコードのデータであり、チェックサムデータは、
コマンドデータとアドレスデータの和(モジュロ25
6)である。
【0020】又、端末機器が正規アドレスで所定の位置
に設置されているかを調べるための誤り検出モードのと
きは、図2(A)におけるコマンドデータが誤り検出処
理を指示するための所定のデータコードとなり、アドレ
スデータは各周期毎に変化して各端末機器固有のアドレ
スを指定するバイナリーコードのデータであり、チェッ
クサムデータは、コマンドデータとアドレスデータの和
(モジュロ256)となる。
【0021】一方、端末機器から返送される応答データ
のフォーマットは、防災監視モードのときは、図11
(B)に示すのと同様に、1バイトの端末状態データと
1バイトのチェックサムデータから成り、上記呼出しデ
ータ内のアドレスデータで指定された端末機器が応答デ
ータを返送する。但し、この応答データのチェックサム
データは、上述したように各端末機器が端末状態データ
と自己アドレスのデータを加算することによって形成す
る。
【0022】又、誤り検出モードのときに端末機器が返
送する誤り検出用応答データのフォーマットは、図2
(B)に示すように、自己アドレスを示す1バイトの自
己アドレスデータとそれに続く1バイト分のチェックデ
ータから成り、更に、該チェックデータは、図3(A)
に示すように、最初の4ビット分が論理値“0”、残り
の4ビットが論理値“1”となっている。そして、論理
値“0”と“1”の電流差が予め決められた電流値IC
に設定されている。
【0023】次にこの実施例の動作を図4〜図10のフ
ローチャートに基づいて説明する。まず、操作者が受信
機1に対して防災監視を指示し、中央制御部2が防災監
視モードで制御する場合を説明する。受信機1の中央制
御部2が、ステップ100において、最初に指定すべき
端末機器のアドレスをアドレスカウンタにセットし、次
にステップ105において防災監視モードが指定されて
いると判断すると、ステップ110において、アドレス
カウンタにセットされたアドレスの端末機器に対するポ
ーリング処理を行う。
【0024】このポーリング処理では、図5に示すよう
に、受信機1がステップ200において、コマンドデー
タと、アドレスカウンタにセットされたアドレスデー
タ、及びチェックサムデータから成る呼出しデータを伝
送路L1を介して送出する。一方、このポーリング処理
中の各端末機器は、図6に示す動作を行っており、呼出
しデータに応答した端末機器からの応答データを受信機
が受信することとなる。即ち、図6に示す各端末機器の
動作は、まず、ステップ300において、伝送子器制御
部9がセンサ部10で検出した監視区域内の状況を示す
端末状態データを取得し、ステップ310において、呼
出しデータ中のアドレスデータが自己アドレスと一致す
るまで待機する。呼出しデータ中のアドレスデータが自
己アドレスと一致すると、伝送子器制御部9がステップ
320において、端末状態データと自己アドレスデータ
を加算演算し、チェックサムデータを形成し、次にステ
ップ330及び340において、シリアルデータ送信回
路11が応答データを、端末状態データ、チェックサム
データの順で伝送路L2へ送出する。
【0025】再び、図5に戻って説明するに、ステップ
210では、このようにして呼出しデータに応答して返
送されてきた応答データを受信すると、応答データの誤
りチェックを行う。この誤りチェックは、図7に示す処
理によって行う。即ち、図7において、ステップ400
で、中央制御部2が内蔵する応答データエラーフラグを
リセットした後、ステップ410において応答データの
端末状態データを演算部に入力し、次にステップ420
において、アドレスカウンタのアドレスデータと該端末
状態データとを加算演算する。そして、ステップ430
において、その演算で求まったデータが応答データ中の
チェックサムデータと一致するか判断し、一致する場合
には、応答データに誤りが無いと判断し、一方、不一致
の場合には誤りが発生したと判断してステップ440に
おいて応答データエラーフラグをセットする。したがっ
て、誤りを検出した場合にのみ、エラーフラグを立て
る。
【0026】そして、この応答データチェックルーチン
の処理が終了すると、図5のステップ230へ処理が移
行する。ステップ230では、応答データエラーフラグ
がセットされたか否かの判断を行い、エラーフラグがセ
ットされていなければ、図4のステップ120へ処理が
直接移行し、一方、エラーフラグがセットされていれ
ば、ステップ240の再実行処理を行った後にステップ
120へ移行する。
【0027】ここで、ステップ240の処理は、図8に
示す再実行ルーチンにしたがって行われる。まず、図8
のステップ500において、中央制御部2内の再実行カ
ウンタをクリアし、次にステップ510において再実行
カウンタのデータに1を加算する。そして、ステップ5
20において、再実行カウンタのデータ値PDが予め決
められている再実行回数PDCを超えたか否かの判断を
行い、もし、データ値PDが予め決められている再実行
回数PDCを超えていない場合には、ステップ530へ
処理が移行し、再度、同一アドレスデータを含む呼出し
データを伝送路L2を介して端末機器側へ送出する。そ
して、この呼出しデータに応答した端末機器からの応答
データをステップ540で受信する。
【0028】このステップ540では、図7に示したチ
ェックルーチンと同じ処理を行うので、図7のステップ
440においてエラーフラグがセットされなければ応答
データは正常であり、エラーフラグがセットされれば再
び応答データに誤りが検出されたこととなる。次に、ス
テップ550ではエラーフラグの有無を検出し、もし再
びエラーフラグがセットされた場合にはステップ510
からの再実行処理を繰り返し、ステップ550において
エラーフラグが検出されなくなるまで行う。
【0029】しかし、ステップ520において、所定の
回数PDCの再実行処理を繰り返しても伝送誤りが解消
されないと判断すると、ステップ560へ処理が移行し
て、伝送誤りが発生したことを示す表示データをセット
し、図4のステップ110におけるポーリング処理へ戻
る。このように、図4のステップ110において、一つ
の端末機器に対するポーリング処理が完了すると、次
に、ステップ120において、表示部3に端末機器から
の応答データに対応する監視区域の監視状況と、伝送誤
りが発生した場合にはその表示を行わせる。
【0030】次に、ステップ130において、次の端末
機器を指定するために、アドレスカウンタのデータに1
を加算し、更に、ステップ140において、アドレスカ
ウンタのデータ値ADが端末機器の最終アドレスADC
を超えたか否かの判断を行い、未だ超えていない場合に
は再びステップ105からの処理を繰り返すことで、次
の端末機器に対するポーリング処理を行う。一方、ステ
ップ140においてアドレスカウンタのデータ値ADが
端末機器の最終アドレスADCを超えたとを判断した場
合には、ステップ150においてアドレスカウンタの内
容を1にリセットした後、再びステップ105からの処
理を繰り返すことで、最初の端末機器からのポーリング
処理を行う。
【0031】このように、通常の防災監視モードにおい
ては、端末機器から返送する応答データを、端末状態デ
ータと該端末状態データと自己アドレスデータを加算し
て成るチェックサムデータで構成し、受信機側でこの端
末状態データにアドレスデータを加算演算して、この演
算で求まるデータがチェックサムデータと一致しない場
合に伝送誤りが発生したと判断するようにしたので、何
れの端末機器に対して伝送誤りが発生したかを確実に検
出することができ、又、応答データは、自己アドレスの
情報を含んでもデータ長が短くて済むことから、高速の
ポーリング処理を行うことを可能にしている。
【0032】次に、誤り検出モード時における動作を説
明する。まず、操作者が受信機1に対して誤り検出処理
を指示すると、図4のステップ105で判断して、ステ
ップ115の端末アドレス確認処理へ移行する。このス
テップ115の処理は、図9に示す受信機1側の処理
と、図10に示す端末機器側の処理によって行われる。
【0033】まず、受信機1が、図9のステップ600
において、誤り検出を指示するための確認コマンドと、
アドレスカウンタのデータと等しいアドレスデータ、及
びチェックサムデータから成る呼出データを伝送路L1
へ送出する。この呼出データに対して、端末機器は図1
0に示す応答処理を行う。まず、図10のステップ70
0において伝送子器制御部9が確認コマンドデータを判
断すると、ステップ710において、アドレスデータと
自己アドレスが一致するか判断する。そして、自己アド
レスが指定されたと判断すると、それに応答してステッ
プ720及び730において、自己アドレスデータとチ
ェックデータか成る誤り検出用応答データをシリアルデ
ータ送信回路11へ供給する。そして、シリアルデータ
送信回路11が、誤り検出用応答データを時系列の電流
データに並・直列変換して伝送路L2へ返送する。
【0034】一方、受信機1は図9に示すステップ61
0の処理を行うことにより、誤り検出用応答データが返
送されてくるまで待機し、この応答データを受信したこ
とを確認すると、ステップ620において、切換回路7
に伝送路L2と返送電流レベルチェック回路6が接続す
るように切換えさせる。次に、ステップ630におい
て、返送電流レベルチェック回路6が、所定タイミング
でチェックデータの内の論理値“1”となる部分の電流
値IR を内部の基準電流値IC と比較し、更に、ステッ
プ640において、中央制御部2がこの比較結果を入力
して、異常の有無を判断する。
【0035】即ち、誤りの無い正常状態の場合には、一
つの端末機器からの誤り検出用応答データのみを受信す
ることとなるので、上記の電流値IR は端末機器側で送
出した図3(A)に示すチェックデータの上記電流値I
C と略等しくなり、受信機1側からの呼出しデータで指
定した端末機器については異常が無いと判断する。一
方、同一アドレスが設定された複数の端末機器が呼出デ
ータに応答して同時に誤り検出用応答データを返送した
場合には、例えば、図3(B)に示すように、チェック
データの論理値“1”となる部分の電流値IR は、応答
した端末機器の数Nに比例した電流値N×IC となるの
でIR >IC の関係となり、異常有りと判断する。
【0036】そして、異常有りと判断した場合にはステ
ップ650へ処理が移行して、指定したアドレスの端末
機器について異常が存在することを表示するための異常
データを作成し、異常無しと判断した場合にはステップ
660において、指定したアドレスの端末機器について
異常が無いことを表示するための正常データを作成し、
次にステップ670において、シリアルデータ受信回路
5と伝送路L2が接続するように切換回路7を切り換え
させてから、図4に示すステップ115の処理を完了す
る。
【0037】そして、ステップ650又は660で作成
された異常データ又は正常データをステップ120にお
いて表示部3に表示させる。次に、ステップ140で、
次に呼び出すべき端末機器のアドレスをアドレスカウン
タに設定し、最終アドレスの端末機器でなければステッ
プ140,150の処理を介して再びステップ105か
らの処理を繰り返す。
【0038】このように、図3(A)(B)で示したよ
うに、誤り検出モードにおいて、端末機器が所定フォー
マットの誤り検出用応答データを返送し、その誤り検出
用応答データのチェックデータに該当する部分の電流値
を受信機側で検出することによって、各端末機器が予め
規定されているアドレスに設定されているか否かの判断
を行うようにしたので、異常を確実且つ迅速に検出する
ことができる。
【0039】又、誤り検出用応答データ中のチェックデ
ータは、図3(A)に示すように、論理値“0”と
“1”の周波数の低い矩形信号であるので、返送電流レ
ベルチェック回路6がこの論理値“1”となる部分に同
期を取って確実にストローブすることができ、設計の自
由度を向上させ且つデータ伝送の信頼性を向上すること
ができる。
【0040】次に、本発明に係る第2の実施例について
説明する。第2の実施例は、図12に示すように第1の
実施例の受信機の構成を簡略化したものである。本実施
例において、受信機1は、呼出しデータの形成と応答デ
ータの解析等を行うマイクロプロセッサを内蔵した中央
制御部2、監視状況等を表示する表示部3、呼出しデー
タをシリアル伝送するシリアルデータ送信回路4、端末
機器からの応答データを受信するためのシリアルデータ
受信回路5、及び端末機器から送られてくる応答データ
の電流値を予め設定した所定閾値と比較する比較回路5
1、この比較回路51を制御する比較回路制御部52を
備える。
【0041】この比較回路51には、例えば9mAと3
0mAというように予め2つの閾値が設定されている。
そして、比較回路制御部52は中央制御部2の指令によ
ってその閾値を選択設定する。比較回路51は、このよ
うに設定された閾値を超える電流のみをシリアルデータ
受信回路5に送出する。本実施例においては、通常の防
災監視処理を行う場合には、上述の例で言えば比較回路
制御部52は、9mAの閾値を設定する。ここで、通常
時においても閾値を設定しているのは返送データに含ま
れるノイズ成分の影響を除去するためである。従って、
通常の返送データは約20mAの電流で返送されてくる
ため、ノイズ成分を除去してもそのデータは損なわれる
ことなく中央制御部2に供給される。
【0042】一方、誤り検出処理を行う場合には、比較
回路制御部52は、9mAと30mAを加えた39mA
を閾値として設定する。従って、39mAを超える電流
値を有するデータのみが中央制御部2に供給されること
になる。ここで、端末機器からの返送データは20mA
で返送されてくる。従って、応答する端末が1個しかな
い場合には、比較回路51によって当該電流はカットさ
れ、中央制御部2にはデータは供給されない。
【0043】しかしながら、応答する端末が2個以上あ
る場合には返送データは40mA以上となる。従って、
比較回路51の閾値39mAを超えることとなるためそ
のデータは中央制御部2に供給される。以上より中央制
御部2は、呼出しデータを送出した後返送データが供給
された場合は異常があったと判断する。本実施例の構成
によれば、確実に誤り検出が行うことができる上に受信
機内の構造を簡略化することができる。
【0044】なお、上述の実施例においては、9mAと
39mAの二つの閾値を設定して9mA未満はノイズ成
分としてカットし、39mAを超える場合は異常と判断
しているが、9〜39mAの範囲を設定して、その範囲
内の場合には正常な状態と判断し、それ以上であるとき
は異常があったと判断することとしても良い。
【0045】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
端末機器が正規の位置に設置されているかを調べるため
の誤り検出処理を行う場合に、伝送誤り検出モード時
に、受信機が特定の端末機器を指定するためのアドレス
データを含む呼出しデータを端末機器側へ送出して、該
アドレスデータで指定された端末機器に自己アドレスと
予め規定された電流レベルのチェックデータから成る誤
り検出用応答データを返送させ、受信機が受信した該誤
り検出用応答データのチェックデータの電流レベルが予
め規定されたレベルでない場合に、呼出しデータで指定
したアドレスの端末機器について異常が有ると判断する
ようにしたので、異常を確実且つ迅速に検出することが
できるようになった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の方式を適用した防災監視システムの実
施例構成説明図
【図2】誤り検出モード時に受信機が送出する呼出しデ
ータと端末機器が返送する誤り検出用応答データのフォ
ーマット及びタイミングを示す説明図
【図3】端末機器が返送する誤り検出用応答データを更
に詳細に示す説明図
【図4】実施例中の受信機の処理を示すフローチャート
【図5】実施例中の受信機のポーリング処理を示すフロ
ーチャート
【図6】実施例中の端末機器の応答処理を示すフローチ
ャート
【図7】実施例中の受信機の誤りチェック処理を示すフ
ローチャート
【図8】実施例中の受信機の再実行処理を示すフローチ
ャート
【図9】実施例中の受信機による確認処理を示すフロー
チャート
【図10】実施例中の端末機器による確認処理を示すフ
ローチャート
【図11】従来の伝送方式を示す説明図
【図12】本発明の他の実施例を示した実施例構成図
【符号の説明】
1;受信機 2;中央制御部 3;表示部 4;シリアルデータ送信回路 5;シリアルデータ受信回路 6;返送電流レベルチェック回路 7;切換回路 8;シリアルデータ受信回路 9;伝送子器制御部 10;センサ部 11;シリアルデータ送信回路 Q1〜Qn;端末機器 LI,L2;伝送路
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平1−191547(JP,A) 特開 昭60−219929(JP,A) 特開 平2−274092(JP,A) 特開 平3−30554(JP,A)

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】受信機と端末機器との間でデータ伝送を行
    う防災監視システムの伝送誤り検出装置において、前記受信機は、端末機器から返送された誤り検出用応答
    データのチェックデータの電流レベルと予め規定された
    電流レベルとを比較する返送電流レベルチェック回路
    と、端末機器からの通常の返送データを受信するシリア
    ルデータ受信回路と、前記返送電流レベルチェック回路
    と前記シリアルデータ受信回路を選択的に切換える切換
    回路、及び該切換回路を制御する中央制御部を備え、 前記受信機が特定の端末機器を指定するためのアドレス
    データを含む呼出しデータを端末機器側へ送出して、該
    アドレスデータで指定された端末機器に自己アドレスと
    複数ビット分連続して論理値“1”とした予め規定され
    た電流レベルのチェックデータからなる誤り検出用応答
    データを返送させ、受信機が受信した該誤り検出用応答
    データのチェックデータの電流レベルが予め規定された
    範囲を越えた場合に、異常有りと判断することを特徴と
    する防災監視システムの伝送誤り検出装置。
  2. 【請求項2】受信機と端末機器との間でデータ伝送を行
    う防災監視システムの伝送誤り検出装置に於いて、 前記受信機は、端末機器からの返送データを受信するシ
    リアルデータ受信回路と、該シリアルデータ受信回路に
    対し所定閾値以上の電流値を有する返送データのみを供
    給する比較回路と、該比較回路を制御する比較回路制御
    部と、該比較回路制御部を制御し前記シリアルデータ受
    信回路からの返送データを受け伝送誤り検出、異常検出
    を行う中央制御部を備え、 前記比較回路は、二つの閾値を有し、通常の返送データ
    受信時においては前記比較回路制御部により設定された
    一方の閾値以上の電流のみ前記シリアルデータ受信回路
    に供給し、誤り検出用応答データの受信時においては二
    つの閾値の合計値以上の電流のみ前記シリアルデータ受
    信回路に供給 し、前記受信機が特定の端末機器を指定するためのアドレス
    データを含む呼出しデータを端末機器側へ送出して、該
    アドレスデータで指定された端末機器に自己アドレスと
    複数ビット分連続して論理値“1”とした予め規定され
    た電流レベルのチェックデータからなる誤り検出用応答
    データを返送させ、受信機が受信した該誤り検出用応答
    データのチェックデータの電流レベルが予め規定された
    範囲を越えた場合に、異常有りと判断する ことを特徴と
    する防災監視システムの伝送誤り検出装置。
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