JP2766766B2 - 防災監視装置 - Google Patents

防災監視装置

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JP2766766B2
JP2766766B2 JP6646493A JP6646493A JP2766766B2 JP 2766766 B2 JP2766766 B2 JP 2766766B2 JP 6646493 A JP6646493 A JP 6646493A JP 6646493 A JP6646493 A JP 6646493A JP 2766766 B2 JP2766766 B2 JP 2766766B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、信号線以外に受信機か
ら専用の電源線を引き出して端末を接続し、受信側から
の呼出しで端末の情報収集や制御を行う防災監視装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来の防災監視装置にあっては、受信機
から電源線を兼ねた一対の電源兼用信号線を引き出して
端末を接続し、端末への電源供給と同時に、受信機から
の端末アドレスを順次指定した呼出信号を送信し、自己
アドレスとの一致を判別した端末が自己に接続している
火災感知器などの検出器からの検出情報を応答送信する
ようにしている。
【0003】また地区ベルなどの負荷を接続した制御用
端末にあっては、端末アドレスを指定した受信機からの
制御信号を受信して地区ベルの鳴動を行っている。しか
し、端末に接続する検出器や負荷の数が増加すると、電
源兼用信号線のみによる電源供給では対応し切れないこ
とから、検出器や制御負荷専用の別電源を受信機に設
け、信号線以外に専用の電源線を引き出して端末を接続
している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、受信機
から信号線に加えて専用の電源線を引き出して端末を接
続した防災監視装置にあっては、端末CPUに電源を供
給している信号線が正常であっても、端末の検出器や制
御負荷に電源を供給している電源線に断線や短絡などの
線路障害が起こり、供給電圧が変動して不安定になった
場合、端末CPUで監視している検出器の検出電圧や制
御負荷の状態監視電圧に影響が及ぶ。
【0005】このため端末CPUは、検出電圧の低下を
例えばオンオフ感知器による火災検出と誤判断したり、
制御負荷の場合には線路電圧の低下で短絡と誤判断し、
正常な信号線によって受信機側に誤った情報を送信する
恐れがあった。本発明は、このような従来の問題点に鑑
みてなされたもので、受信機側から少なくとも電源線、
信号線およびコモン線を引き出して端末を接続した場
合、受信機側電源線の異常を検知して端末による誤った
情報送信を防止するようにした信頼性の高い防災監視装
置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】図1は本発明の原理説明
図である。まず本発明は、受信手段1から引き出された
電源線BB、信号線Sおよびコモン線SCを少なくとも
有する伝送路に1または複数の端末2を接続し、端末2
は検出器3を信号線接続し、受信手段1からアドレスを
指定して特定の端末2の検出情報を収集する防災監視装
置を対象とする。
【0007】このような防災監視装置につき本発明にあ
っては、端末2に、受信手段1からの電源線BBの1次
線路電圧を検出する1次線路監視部4と、検出器3側の
信号線の2次線路電圧を検出する2次線路監視部5と、
1次線路監視部4の検出電圧から1次線路障害を判断す
ると共に2次線路電圧検出部5の検出電圧から発報また
は2次線路障害を判断する判断部6と、受信手段1から
の呼出しに対し判断部6の判断結果を応答する端末応答
部7と、判断部6で1次線路障害を判断した際に2次線
路電圧に基づく火災および線路障害の判断を禁止させる
禁止部8とを設けたことを特徴とする。
【0008】また端末2が制御負荷9を信号線接続して
いる場合には、端末2に、受信手段からの電源線の1次
線路電圧を検出する1次線路監視部4と、負荷側の信号
線の2次線路電圧を検出する2次線路監視部5と、1次
線路監視部4の検出電圧から1次線路障害を判断すると
共に2次線路電圧検出部の検出電圧から2次線路障害を
判断する判断部6と、受信手段1からの呼出しに対し判
断部6の判断結果を応答する端末応答部7と、判断部6
で1次線路障害を判断した際に2次線路電圧に基づく線
路障害の判断を禁止させる禁止部8とを設けたことを特
徴とする。
【0009】ここで端末2の判断部6は、受信手段1か
ら一定周期ごとに送信されるサンプリングコマンド信号
に基づいて1次線路電圧および2次線路電圧の判断結果
をメモリに保持し、受信手段1からの呼出アドレスに自
己アドレスが一致した際にメモリに格納した判断結果を
応答送信させる。また端末応答部7は、判断部6で1次
線路障害を判断した場合に、受信手段1からの呼出コマ
ンド信号に対し無応答とし、この無応答後の受信手段1
からの障害問合せコマンド信号に対し1次線路障害の発
生を応答する。これに対応し受信手段1は、端末呼出コ
マンド信号の送信時に無応答となった場合には、障害問
合せコマンド信号を送信する。
【0010】さらに、受信手段1は、受信機のみの場
合、受信機と受信機からの伝送路に接続されたローカル
受信機としての1又は複数の中継盤とで構成した場合、
或いは相互に伝送路で接続された複数のローカル受信機
としての中継盤のみで構成された場合を含む。
【0011】
【作用】このような構成を備えた本発明の防災監視装置
によれば、受信機と端末との間の電源線に短絡や断線、
さらには線間インピーダンスの低下による電圧変動が起
きて1次線路障害と判断されと、端末からの信号線に接
続している検出器の検出電圧に基づく火災判断や断線、
短絡による2次線路障害の判断が禁止される。
【0012】このため1次側電源線の線路障害による電
源電圧の影響が検出器や制御負荷を接続している2次線
路に及んでも、端末CPUは火災判断や2次線路障害な
どの誤った情報を送ることはなく、実際に起きた1次線
路障害を受信機に送って対処させることができる。
【0013】
【実施例】図2は本発明の全体構成を示した実施例構成
図である。図2において、10は受信機であり、受信機
10から引き出された伝送路12に感知器用中継器1
4,アナログ煙感知器16,アナログ熱感知器18及び
制御用中継器20を接続している。受信機10からの伝
送路12は、少なくとも電源線BB、信号線Sおよびコ
モン線SCの3本で構成される。
【0014】感知器用中継器14と制御用中継器20
は、電源線BB、信号線Sおよびコモン線SCに接続さ
れ、アナログ煙感知器16とアナログ熱感知器18は信
号線Sおよびコモン線SCに接続される。感知器用中継
器14からは感知器回線22が引き出され、感知器回線
22にオンオフ感知器24、及びスイッチ操作により火
災信号を送出する発信機26を接続している。
【0015】感知器回線22には受信機10からの電源
線BBに基づく電源電圧が供給される。また、制御用中
継器20からの制御線28には地区ベル,防排煙機器等
の制御負荷30を接続している。制御線28に対する駆
動電圧の電源供給も受信機10からの電源線BBに基づ
いて行われる。ここで、感知器用中継器14および制御
用中継器20から見て受信機10側の電源線BBを1次
線路とし、オンオフ感知器24側の感知器回線22や制
御負荷30側の制御線28を2次線路と定義する。
【0016】受信機10にはCPUを用いた制御部32
が設けられ、制御部32に対しては表示部34,操作部
36、警報や音声メッセージを出力する鳴動部38を設
けている。受信機10の制御部32にはCPUのプログ
ラム制御により実現される次の機能が設けられる。 感知器用中継器14、アナログ煙感知器16、アナロ
グ熱感知器18および制御用中継器20の端末アドレス
を順次指定した呼出コマンドを送って端末情報を収集す
る呼出機能。
【0017】感知器用中継器14、アナログ煙感知器
16、アナログ熱感知器18および制御用中継器20の
端末アドレスを順次指定した制御コマンドを送って感知
器試験や負荷制御を行う制御機能。 一定周期ごとにサンプリングコマンドを送信して端末
側で一斉に端末情報を収集させる一括AD変換機能。
【0018】呼出コマンドの送信に対し無応答であっ
た場合に、次の呼出しで障害問合せコマンドを送信して
障害情報を収集する機能。 火災検出による端末からの割込信号の受信に基づく割
込処理機能。 一方、端末側には感知器用中継器14に代表して示すよ
うに、1次線路監視部4、2次線路監視部5、判断部
6、端末応答部7および禁止部8を設けている。
【0019】1次線路監視部4は、受信機1からの電源
線BBの1次線路電圧を検出する。2次線路監視部5
は、オンオフ感知器24側の感知器回線22の2次線路
電圧を検出する。判断部6は、1次線路監視部4の検出
電圧から1次線路障害を判断すると共に2次線路電圧検
出部5の検出電圧から火災または2次線路障害を判断す
る。
【0020】1次線路監視部4,2次線路監視部5、判
断部6の処理は、受信機10からAD変換用のサンプリ
ングコマンドを受けた際に行われる。端末応答部7は、
受信機10からの自己アドレスを指定した呼出コマンド
の送信に対し、判断部6の判断結果を含む端末情報を応
答する。更に禁止部8は、判断部6で1次線路障害を判
断した際、すなわち電源線BBの異常を検出した際に、
判断部6による火災判断や感知器回線22に関する線路
障害の判断を禁止する。
【0021】また端末応答部7は、1次線路障害および
2次線路障害の判断結果に対しては、受信機10からの
呼出しに対し無応答とする。さらに判断部6でオンオフ
感知器24の発報動作による線路電圧の低下を検出した
場合には、割込信号の送信を行い、受信機10側でアド
レス指定による端末呼出しを待たずに直ちに火災対応処
理を行わせる。割込信号の送信は、例えば応答タイミン
グで端末送信データを破壊して例えばオール1とするブ
レーク信号を送信し、このブレーク信号の受信で受信機
10は割込通知を認識する。
【0022】制御用中継器20についても、感知器用中
継器14と同様に、1次線路監視部4,2次線路監視部
5、判断部6、端末応答部7および禁止部8が設けられ
る。この場合、判断部6は、1次線路監視部4の検出電
圧から1次線路障害を判断すると共に2次線路電圧検出
部5の検出電圧から2次線路障害を判断し、火災判断は
行わない。
【0023】尚、実施例において、受信機10の制御部
32は各端末に対し一連の端末アドレスを設定してお
り、例えばアドレス1〜127の127アドレスが使用
される。図3は図2の受信機10と端末側との間で行わ
れる通常のポーリングによる呼出動作を示したタイムチ
ャートである。図3において、受信機10は呼出コマン
ドC1,端末アドレスAi(但し、i=1〜127)を
含む呼出信号を順次送信している。この呼出信号は図4
に取り出して示すように、8ビットのコマンドフィール
ド、8ビットのアドレスフィールド、更に8ビットのチ
ェックサムフィールドの3バイトで構成される。
【0024】図5は端末からの応答信号の伝送フォーマ
ットを示したもので、8ビットのデータフィールドと8
ビットのチェックサムフィールドの2バイトで構成さ
れ、各バイトの前後にはスタートビット,パリティビッ
ト及びストップビットが設けられている。勿論、本発明
で使用する受信機からの呼出信号及び端末からの応答信
号の伝送フォーマットは必要に応じて適宜の構成とでき
る。
【0025】図6は図2に示した感知器用中継器14の
実施例を示した回路ブロック図である。図6において、
中継器14にはCPU44,メモリ46、及びAD変換
部48を備えた制御回路42が設けられる。CPU44
に対しては伝送表示灯52を備えた送受信回路50、及
びアドレス設定スイッチ56を備えたアドレス設定回路
54が設けられる。
【0026】このCPU44は図2に示した判断部6、
端末応答部7および禁止部8の各機能を実現する。AD
変換部48は入力ポート1〜nを有し、各ポートに対応
してオンオフ感知器24−1〜24−(n−1)及び発
信機26を接続している。これらの検出器側に対して
は、個別に火災・断線検出回路64−1〜64−nと試
験回路66−1〜66−nが設けられる。この災断線検
出回路64−1〜64−nが図2の2次線路監視部5に
相当する。
【0027】火災・断線検出回路64−1は定電圧回路
60からのDC20Vを定常時受けており、CPU44
で受信機10からのサンプリングコマンドを受信したタ
イミングで昇圧回路62を動作して昇圧電圧DC35V
を受ける。オンオフ感知器は例えばオンオフ感知器24
−1に示すように、発報表示灯68,抵抗R1,R2及
び感知器接点70を備える。
【0028】また終端器72が接続され、ツェナダイオ
ードZD2,終端抵抗R0及びツェナダイオードZD3
を直列接続している。ツェナダイオードZD2,ZD3
は接続極性によりいずれか一方が有効となる。ツェナダ
イオードZD2はDC20Vの供給状態では非導通にあ
り、昇圧回路62より昇圧電圧DC35Vを受けると導
通し、ツェナダイオードZD2に依存した断線監視電圧
を作り出す。
【0029】図7は火災・断線検出回路の等価回路をオ
ンオフ感知器と共に示した回路図である。図7におい
て、受信機からのサンプリングコマンドにより動作した
昇圧回路62の昇圧電圧DC35Vの供給状態で、火災
・断線検出回路64は定電流源82により定電流をオン
オフ感知器24に流す。オンオフ感知器24の内部イン
ピーダンスはR12で示され、また線路抵抗はRzで示
される。
【0030】断線がなく、また感知器接点70が開いて
いる場合にはツェナダイオードZD2が導通し、ツェナ
ダイオードZD2で決まる例えば図8に示す正常検出領
域に入る線路間電圧が得られ、これを抵抗R5,R6の
分圧電圧としてAD変換部48に出力する。また火災検
出により感知器接点70が閉じると、感知器インピーダ
ンスR12に依存した線路電圧となり、例えば図8に示
す火災検出領域の範囲内の電圧となる。
【0031】ここでオンオフ感知器24については、例
えば検出電圧V1となるように内部インピーダンスR1
2を決めている。これに対し、発信機26については高
めの検出電圧V2となるように内部インピーダンスを決
めている。従って、火災検出領域の検出電圧によりオン
オフ感知器による火災検出か発信機による火災検出かを
区別することができる。更に、断線時にあっては昇圧電
圧DC35Vがそのまま得られることから、図8に示す
35Vを上限とする断線検出領域を設定している。
【0032】再び図6を参照するに、AD変換部48の
ポートnに対応して設けた発信機26はスイッチ接点7
6に加えて確認表示のためのスイッチ接点78を備えて
おり、スイッチ接点78に対し確認表示灯74及び抵抗
R3,R4の回路を接続している。この確認表示灯74
側に対しては、感知器用中継器14の端子AAを経由し
て確認信号線が受信機10側より接続される。端子AA
には受信機10側で発信機26からの火災検出信号を受
信すると、確認応答信号として信号電圧を加えるように
なり、これによって確認表示灯74が点灯する。また、
スイッチ接点76と並列に終端器72が接続される。
【0033】受信機10からの信号線Sは定電圧回路5
8に電源を供給し、定電圧回路58は制御回路部42に
対するDC3.2Vを供給する。また定電圧回路60に
対しては受信機10からの電源線BBが接続され、定電
圧回路60はオンオフ感知器24−1〜24−(n−
1)および発信機26に電源を供給している。更に端子
SCには受信機10からのコモン線が接続される。尚、
電源線BB、信号線S、コモン線SCに対してはダイオ
ードD1,D2とノイズ吸収用のツェナダイオードZD
1,ZD2が設けられる。
【0034】感知器用中継器14に設けられた試験回路
66−1〜66−nは、CPU44で受信機10からの
試験コマンドを受信すると一斉に動作し、感知器端子間
に図9の感知器あるいは発信機に対応した試験電圧V
1,V2が得られるように試験抵抗を接続する。この試
験回路66−1〜66−nの試験動作はサンプリングコ
マンドの場合と同様、昇圧回路62の昇圧動作を伴って
行われる。
【0035】また、試験回路66−1〜66−nの動作
状態は試験終了コマンドが受信されるまで継続され、そ
の間にサンプリングコマンドに基づきAD変換部48で
検出電圧のAD変換が行われ、得られた試験データはメ
モリ46に記憶される。更に、感知器用中継器14には
受信機10からの電源線BBの供給電圧に基づく昇圧回
路62の昇圧電圧を監視する制御電圧監視回路80が設
けられる。この制御電圧監視回路80は、図2の1次線
路監視部4に相当する。制御電圧監視回路80の監視電
圧は、受信機10からのサンプリングコマンドに基づい
てCPU44に取り込まれ、昇圧回路62の昇圧電圧の
異常を判断すると、CPU44はメモリ46内の応答デ
ータの中の1次障害ビットをセットする。
【0036】CPU44は昇圧電圧の異常判断で、オン
オフ感知器24や発信機26のポート1〜nからのAD
変換データデータに基づく火災判断や断線、短絡の2次
線路障害の判断を一切禁止する。更に、1次障害検出後
の最初の呼出しに対しては無応答として障害発生を受信
機に知らせる。端末からの無応答による障害発生通知に
対しては受信機10より 1次障害問合せコマンド 2次障害問合せコマンド がアドレス指定にによるポーリングで送られてくること
から、1次障害問合せコマンドに対する応答情報として
メモリ46の1次障害ビットをセット状態とした端末情
報を送り返す。
【0037】火災断線回路64−1〜64−nのいずか
のAD変換データかCPU44から感知器回線の断線や
短絡を検出した場合、CPU44はメモリ46内の応答
データの中の2次障害ビットをセットする。この場合、
火災判断が禁止されることはない。更に、2次障害検出
後の最初の呼出しに対しては無応答として障害発生を受
信機に知らせ、これに対し受信機10より、 1次障害問合せコマンド 2次障害問合せコマンド がアドレス指定によるポーリングで送られてくることか
ら、2次障害問合せコマンドに対する応答情報としてメ
モリ46の2次障害ビットをセット状態とした端末情報
を送り返す。
【0038】図9は図2の制御用中継器20の実施例を
示した実施例構成図であり、制御負荷として地区ベルを
接続した場合を例にとっている。図9において、制御用
中継器20には電源線BB,電源コモン線BBC,信号
線S及び信号コモン線SCが接続され、それぞれ接続端
子として示している。信号線SCにより電源供給を受け
る回路部としては定電圧回路140,送受信回路14
2,制御回路146及びアドレス設定回路148が設け
られる。
【0039】一方、電源線BBにより電源供給を受ける
回路部としてリレー駆動回路156,電源線監視回路1
58,制御線監視回路160,負電圧回路162及び定
電圧回路164が設けられる。地区ベル100は制御用
中継器20の端子B,BCに制御線28により接続され
る。この地区ベル100には端子B側をアノードとした
ダイオードD12が直列接続され、更に地区ベル100
とダイオードD12の直列回路と並列に断線検出用の抵
抗102を接続している。
【0040】信号線Sによる電源供給を受ける制御回路
146には、図6の感知器用制御回路42に示したと同
様、CPU,メモリが内蔵され、更に図示のように電源
線BBによる駆動側との間で電気的に分離した信号のや
り取りを行うため、フォトカプラPC1〜PC6の発光
ダイオードとフォトトランジスタの一方を設けている。
即ち、フォトカプラPC1〜PC3については発光ダイ
オードPD1〜PD3を設け、フォトカプラPC4〜P
C6についてはフォトトランジスタPT4〜PT6を設
けている。
【0041】アドレス設定回路148はアドレス設定ス
イッチ150によって自己の端末アドレスを制御回路1
46に対し設定する。送受信回路142は受信機からの
電圧モードで送られてくる信号を信号線Sから受信して
制御回路146に出力する。また制御回路146からの
受信機に対する送信信号を電流モードで信号線Sに送出
する。
【0042】送受信回路142には送受信データのビッ
ト1,0で点滅する伝送表示灯144が設けられてい
る。定電圧回路140は送受信回路142,制御回路1
46,アドレス設定回路148に対しDC3.2Vの一
定電圧を供給する。また定電圧回路140の入力側には
ダイオードD10とノイズ除去用のツェナダイオードZ
D10が設けられている。
【0043】制御回路146に設けられたCPUは図2
の感知器用中継器14に示したと同様、判断部6,端末
応答部7及び禁止部8の機能をプログラム制御により実
現する。また図2の感知器用中継器14に示した1次線
路監視部4は電源線BB側に設けた電源線監視回路15
8に相当し、また2次線路監視部5は制御線監視回路1
60に相当する。
【0044】次に地区ベル100の駆動回路部を説明す
る。リレー駆動回路156にはラッチングリレー145
が設けられている。ラッチングリレー145は地区ベル
100に対する端子B側の制御線28を電源線BBから
の電源ライン114と制御線監視回路160からの信号
線115に切り替えるリレー接点154を有する。ラッ
チングリレー145は受信機10より地区ベル100を
制御する制御コマンドを制御回路146で受信した際の
フォトカプラPC2のオンで駆動され、リレー接点15
4を図示のa側からb側に切り替え、地区ベル100に
電源線BBから電源供給を行って鳴動する。
【0045】また、リセットコイルRは受信機10から
の地区ベル復旧を指示する復旧制御コマンドを制御回路
146で受信した際のフォトカプラPC3のオンにより
駆動され、リレー接点154をb側からa側に切り替え
る。電源線監視回路158は受信機10からの端末一斉
AD変換を指示するサンプリングコマンドを制御回路1
46で受信した際のフォトカプラPC1のオンで駆動さ
れ、リレー接点154が図示のa側に切り替わった状態
で負電圧回路162のコンデンサ充電電荷を端子BC側
を+となるように地区ベル100に対し逆極性に加え、
この逆極性の電圧印加によって断線検出用の抵抗102
に電流を流し、逆方向に流れる電流を制御線監視回路1
60で監視して断線あるいは短絡を検出させるようにし
ている。
【0046】また、電源線監視回路158で正常に地区
ベル100に対する負電圧回路162からの逆極性の電
圧が印加されると、フォトカプラPC6の発光ダイオー
ドPD6がオンし、制御回路146のフォトカプラPC
6のフォトトランジスタPT6がオンすることで電圧回
路162の試験電圧が正常であること、即ち電源線BB
より負電圧回路162に正常な電源電圧が供給されて1
次側線路電圧が正常であることを知らせる。
【0047】このため、制御回路146はフォトカプラ
PC1により電源線監視回路158を試験駆動しても、
フォトカプラPC6による負電圧回路162の正常電圧
が得られなければ電源線BBに異常があるものとして1
次障害ビットをセットするようになる。制御線監視回路
160は、電源線監視回路158による地区ベル100
に対する負電圧回路162からの逆極性の電圧で流れる
電流の有無で短絡及び断線を検出する。地区ベル100
の制御線が短絡するとフォトカプラPC4の発光ダイオ
ードPD4が発光し、制御回路146はフォトカプラP
C4のフォトトランジスタPT4のオンで制御線28の
短絡を認識できる。
【0048】また、制御線28が断線するとフォトカプ
ラPC5の発光ダイオードPD5が発光し、制御回路1
46のフォトカプラPC5のフォトトランジスタPT5
がオンすることで制御線28の断線を認識できる。尚、
負電圧回路162に対する電源供給の分岐ラインにはダ
イオードD11を設けている。図10は図9の地区ベル
100の断線及び短絡を検出するための回路部の詳細を
示した回路図である。図10において、負電圧回路16
2にはコンデンサC1が設けられ、コンデンサC1は抵
抗R1を介してダイオードD11からの電源ラインに接
続され、またダイオードD14を介してコモン側に接続
される。また、コンデンサC1とダイオードD14の直
列回路と並列にツェナダイオードZD11を接続し、コ
ンデンサC1の充電電圧を必要以上の電圧にならないよ
うにしている。
【0049】コンデンサC1の充電状態でのプラス側は
電源線監視回路158に設けたトランジスタTr1を介
してコモン側に接続される。トランジスタTr1のベー
スにはフォトカプラPC1のフォトトランジスタPT1
と抵抗R2,R3の直列回路が接続され、図9に示した
制御回路146で受信機10からのサンプリングコマン
ドを受信して発光ダイオードPD1を発光するとフォト
トランジスタPT1がオンし、トランジスタTr1をオ
ンして地区ベル100の端子B,BC間にBC側をプラ
スとすると逆極性の試験電圧を加える。
【0050】コンデンサC1の充電状態でのマイナス側
にはダイオードD13が直列接続され、ダイオードD1
3のアノード側とコモン側にフォトカプラPC6の発光
ダイオードPD6を抵抗R4を介して接続している。こ
のため、地区ベル100に至る制御線路25の導通試験
のためにトランジスタTr1がオンしてコンデンサC1
の充電電圧が逆極性で地区ベル100に加えられると、
コンデンサC1の充電電圧が正常であればフォトダイオ
ードPD6にも電流が流れて発光駆動され、制御回路1
46側に負電圧回路162のコンデンサC1の充電電圧
が正常であることを示す信号、即ち電源線BBの供給電
圧が正常であることを示す1次線路電圧正常信号を出力
する。
【0051】制御線監視回路160にはダイオードD1
5に続いてフォトカプラPC5の発光ダイオードPD5
と抵抗R5、更にコンデンサC2の並列回路が設けられ
る。続いて抵抗R6を介して電流検出用の抵抗R7によ
るバイアスを受けるトランジスタTr2が設けられ、更
にトランジスタTr2のコレクタをベースに接続したト
ランジスタTr3が設けられる。
【0052】トランジスタTr3のコレクタには抵抗R
10を介して短絡検出用のフォトカプラPC4の発光ダ
イオードPD4が接続される。抵抗R9は地区ベル10
0に逆極性の電圧を印加する導通試験時にトランジスタ
Tr3をバイアスする。制御線監視回路160の動作は
次のようになる。まず、制御線28が正常であった場合
には、トランジスタTr1のオンによりコンデンサC1
による逆極性の電圧が加わえられると断線検出用の抵抗
102で決まる規定の電流が流れ、フォトカプラPC5
の発光ダイオードPD5に流れる電流は並列抵抗R5の
分流により少ないため、発光しない。
【0053】また、抵抗R7を流れる電流による電圧に
よるバイアスを受けてトランジスタTr2がオンし、ト
ランジスタTr3のベースを引き込んでカットオフする
ため、断線検出用のフォトカプラPC4の発光ダイオー
ドPD4も発光しない。次に、制御線28の短絡時に
は、短絡による過大な電流が流れることでフォトカプラ
PC5の発光ダイオードPD5が発光し、制御回路14
6に短絡を知らせる。
【0054】更に、制御線28に断線があると抵抗R7
に電流が流れないことから、トランジスタTr2はオフ
となり、トランジスタTr3が抵抗R9によるバイアス
を受けてオンし、フォトカプラPC4の発光ダイオード
PD4を発光駆動して制御回路146側に制御線28の
断線を知らせる。負電圧回路162と制御線監視回路1
60の間に設けられた定電圧回路164はトランジスタ
Tr4,抵抗R8,ツェナダイオードZD2及びコンデ
ンサC3を備え、トランジスタTr1による地区ベル1
00に対する逆極性の電圧印加による導通試験時に、ツ
ェナダイオードZD12で決まる一定電圧を制御線監視
回路160に加えるようにしている。
【0055】更に、定電圧回路164に設けたトランジ
スタTr4のベースからコモン側を接続するラインには
ラッチングリレー145のリレー接点180が設けられ
る。このリレー接点180はラッチングリレー145の
リセットコイルRの通電で図示のように開いており、ラ
ッチングリレー145のセットコイルSを駆動するとリ
レー接点180が閉じてツェナダイオードZD12を短
絡し、定電圧機能を停止させて制御線監視回路160に
加える電圧を動作不能領域に下げる。
【0056】このリレー接点180による定電圧回路1
64の機能停止は、ラッチングリレー145のセットコ
イルSの駆動でリレー接点154をb側に切り替えて、
地区ベル100を鳴動した際の制御線監視回路160の
誤動作を防止する。即ち、ラッチングリレー145のセ
ット巻線Sの駆動でリレー接点154をb側に切り替え
て地区ベル100を鳴動すると、制御線監視回路160
にあっては断線時と同じ状態になる。このため、地区ベ
ル100の駆動中に受信機から送られたサンプリングコ
マンドに基づきトランジスタTr1がオンしてコンデン
サC1の充電電圧を逆極性で加える試験動作を行って
も、このときリレー接点180が閉じていることから、
制御線監視回路160の動作に必要な電圧は作り出され
ず、トランジスタTr3のオンを禁止し、フォトカプラ
PCの発光ダイオードPD4による断線検出を阻止す
る。
【0057】図11は図2に示した受信機10の処理動
作を示したフローチャートである。図11において、受
信機10の電源を投入すると、まずステップS1で所定
の初期設定を行い、次のステップS2でポーリングを行
う端末アドレスnを最初のn=1にセットする。続いて
ステップS3で、障害を起こした端末を示す障害アドレ
スがセットされているか否かチェックし、最初は障害ア
ドレスはないことからステップS4に進み、端末アドレ
スn=1を指定した呼出コマンドによるポーリングを行
う。
【0058】端末ポーリングに続いて、ステップS5で
端末からの応答信号の受信の有無をチェックし、応答信
号を受信すると、ステップS6でデータフィールドの状
態変化をチェックし、もし状態変化があればステップS
7で、状態変化に対応した処理を行う。ステップS7の
状態変化に対応した処理は端末の種別により異なる。例
えば、感知器用中継器14であれば火災検出に伴う割込
通知として送出されたブレーク信号をデータフィールド
から認識して火災割込処理を行う。
【0059】また、制御用中継器20であれば制御負荷
の作動状態を示す情報を捕えて確認表示等を行う。更
に、アナログ煙感知器16やアナログ熱感知器18にあ
っては、データフィールドで与えられるアナログデータ
の処理を行う。続いてステップS8で例えば1秒として
定めた一定のサンプリング周期か否かチェックし、もし
サンプリング周期に達しているとステップS9で端末側
での一斉AD変換を指示するサンプリングコマンドを送
信する。
【0060】ステップS10では最終端末アドレスか否
かチェックし、最終端末アドレスでなければ端末アドレ
スnも1つインクリメントし、再びステップS3からの
処理を繰り返す。最終端末アドレスであればステップS
2に戻り、最初の端末アドレスn1からの処理を繰り返
す。一方、ステップS5の信号受信において、端末から
応答信号が得られない無応答であった場合には、この端
末は障害を起こしていることから、ステップS12に進
み、障害発生アドレスとしてセットする。ステップS1
2で障害発生アドレスのセットが行われると、次に障害
発生アドレスをポーリングした際にステップS3で障害
アドレスと判定され、ステップS13の障害対応処理に
進む。
【0061】図12は図11の障害対応処理の詳細をサ
ブルーチンとして示したフローチャートである。図12
の障害対応処理にあっては、端末障害が受信機10から
の電源線の異常による1次障害と、検出器や制御負荷を
接続した感知器回線や制御線の2次障害の2種があるこ
とから、1次障害や2次障害かに分けて問合せコマンド
を発行している。
【0062】即ち、ステップS1で1次障害問合せコマ
ンドを送信する。ステップS2で端末からの信号を受信
し、ステップS3でデータフィールドの1次障害ビット
がセットされていれば1次障害と判定し、ステップS4
で端末アドレスと共に1次障害の発生を警報表示し、続
いてステップS5に進む。一方、端末の障害が2次障害
であった場合には、ステップS1の1次障害問合せコマ
ンドに対する応答で1次障害ビットは得られないことか
ら、ステップS3からS5に進み、2次障害問合せコマ
ンドを送信する。
【0063】2次障害問合せコマンドに対する端末から
の応答信号をステップS6で受信すると、ステップS7
で2次障害ビットの有無を検出し、2次障害ビットがあ
れば、ステップS8で端末アドレスと共に2次障害の発
生を警報表示する。この2次障害処理が済めば、ステッ
プS9で障害発生アドレスをリセットした後、図11の
メインルーチンに戻る。尚、ステップS7で2次障害ビ
ットが得られなかった場合には2次障害は復旧したもの
と判断し、ステップS9で障害発生アドレスをリセット
してメインルーチンに戻る。
【0064】図13は図6に示した感知器用中継器の処
理動作を示したフローチャートである。図13におい
て、感知器用中継器14の電源供給が行われると、ステ
ップS1で所定の初期設定を行った後、ステップS2で
受信機10からの信号受信の有無をチェックする。受信
機10からの信号を受信すると、ステップS3でサンプ
リングコマンドか否かチェックする。
【0065】サンプリングコマンドでなければ、ステッ
プS4で自己アドレスとの一致の有無をチェックし、ア
ドレス一致が得られると、ステップS5で呼出コマンド
か制御コマンドかを判別する。ここで、感知器用中継器
に対する制御コマンドとしては、感知器試験コマンドや
試験復旧コマンドがある。呼出コマンドあるいは制御コ
マンドであるとステップS6に進み、呼出コマンドにつ
いては、そのときメモリに保持している端末情報を応答
情報として返送する。この時、1次障害ビット、2次障
害ビットが存在すれば、呼出コマンドに対し無応答処理
を行う。
【0066】一方、制御コマンドであれば制御コマンド
に従った感知器試験等の処理を実行する。続いてステッ
プS7で1次障害問合せコマンドの有無をチェックし、
もし1次障害問合せコマンドであれば、ステップS8で
1次障害発生応答を行う。また、ステップS9で2次障
害問合せコマンドコマンドか否かチェックし、2次障害
問合せコマンドであれば、ステップS10で2次障害発
生応答を行う。
【0067】一方、ステップS3で受信機10からのサ
ンプリングコマンドを判別するとステップS11に進
み、端末毎あるいは端末グループ毎に設定された固有の
待ち時間Twを設定し、ステップS12で待ち時間Tw
の経過を待って、ステップS13に進む。この待ち時間
Twの設定により同時にサンプリング動作を行う端末数
を制限し、受信機の電源容量を小さくできる。
【0068】ステップS13ではAD変換部48のポー
ト1〜nを順次サンプリングして、オンオフ感知器ある
いは発信機の状態に応じた2次側線路電圧をAD変化に
より取り込む。続いてステップS4で受信機10からの
電源線BBに基づく昇圧回路62で昇圧された制御電圧
を取り込む。続いてステップS15で昇圧回路で昇圧さ
れた制御電圧が正常か否かチェックする。
【0069】受信機10からの電源線BBによる電源供
給が正常に行われていれば、昇圧回路62で昇圧された
制御電圧は正常であり、ステップS17に進み、ステッ
プS13でサンプリングしたオンオフ感知器及び発信機
の2次側線路電圧につき、図8に示す検出領域との比較
で断線か否か判別し、もし断線であれば、ステップS1
8で2次障害ビットをセットする。
【0070】また、ステップS19で火災か否か判別
し、もし火災であればステップS20で割込送信処理を
行う。この割込送信処理は、受信機10からの任意の端
末に対する呼出信号の応答タイミングで応答信号を例え
ばオールゼロとするように破壊するブレーク信号の送出
を行う。一方、ステップS15において、受信機10か
らの電源線BBによる供給電圧が短絡やインピーダンス
低下等により低下して、昇圧された正常な制御電圧より
低かった場合には1次線路障害と判定し、ステップS1
6で1次障害ビットをセットする。この場合には、ステ
ップS17〜S20における2次側線路電圧に基づく火
災や断線等の判断は一切行わない。
【0071】従って、2次障害が発生していない状態で
ステップS16で1次障害ビットがセットされると、受
信機10からの2次障害問合わせコマンドを受信しても
正常信号を送るだけで火災や断線等の判断は行わず、1
次線路障害による検出器の誤った火災判断等を防止して
いる。また、ステップS16で1次障害ビットをセット
した場合、あるいはステップS18で2次障害ビットを
セットした場合には、受信機10に対する応答送信は行
わず、無応答となる。このような1次障害ビットのセッ
トまたは2次障害ビットのセットによる受信機に対する
無応答に対しては、受信機より1次障害問合せコマンド
と2次障害問合せコマンドが順番に送られてくる。も
し、1次障害であった場合にはステップS7の1次障害
問合せコマンドに対し、ステップS8でデータフィール
ドの1次障害ビットをセットした応答信号を、1次障害
発生応答として受信機に送信する。また、2次障害であ
った場合には2次障害問合せコマンドをステップS9で
判別し、データフィールドの2次障害ビットをセットし
た応答信号をステップS10の2次障害発生応答として
受信機10に送信する。
【0072】図14は図9に示した制御用中継器の処理
動作を示したフローチャートであり、図13の感知器用
中継器の処理において、2次側線路電圧から火災判断を
行っている点を除くとほぼ同じ処理となる。即ち図14
にあっては、ステップS3でサンプリングコマンドを判
別すると、ステップS11,S12による端末固有の待
ち時間Twの経過後に、ステップS13で地区ベル10
0に負電圧回路162に充電したコンデンサの充電電圧
を逆極性で印加する試験動作を行わせて、制御線監視回
路160による断線,短絡情報の取込みを行う。
【0073】またステップS14で制御線監視回路15
8の試験動作による制御電圧、即ちコンデンサ充電電圧
の地区ベル100に対する逆極性印加電圧を制御電圧と
して取り込む。続いてステップS15で地区ベルに逆極
性で印加するコンデンサ充電電圧としての制御電圧が正
常か否かチェックし、正常であればステップS17で断
線,短絡の有無をチェックし、断線,短絡であればステ
ップS18で2次障害ビットをセットする。
【0074】また、ステップS15で制御電圧が低かっ
た場合には電源線BBに短絡,断線,電圧変動等の異常
が起きて電圧回路162のコンデンサに対する正常な充
電ができていないことから、ステップS16で1次障害
ビットをセットする。ステップS16における1次障害
ビットのセットあるいはステップS18における2次障
害ビットのセットが行われると、その後の最初の端末ア
ドレスの指定による呼出コマンドに対しては無応答とす
ることから、次のポーリングで受信機からは1次障害問
合せコマンドが送られてくる。
【0075】このとき1次障害ビットであればステップ
S7で1次障害問合せコマンドを判別してステップS8
に進み、1次障害ビットをセットした1次障害発生応答
を受信機10に送信する。2次障害ビットのセット時に
ついては、ステップS9で2次障害問合せコマンドを判
別するとステップS10に進み、2次障害ビットをセッ
トした応答信号を送信する2次障害発生応答を行う。
【0076】尚、上記の実施例は制御用中継器20とし
て地区ベルを接続した場合を例にとるものであったが、
受信機10からの専用の電源線BBによって制御負荷に
電源を供給するものであれば、地区ベルに限定されず、
適宜の制御負荷につきそのまま適用することができる。
また、上記の実施例は図1の原理説明図の受信手段1と
して受信機10を設けた場合を例にとっているが、受信
手段1には受信機と受信機からの伝送路にローカル受信
機として機能する中継盤を接続し、中継盤からの伝送路
に端末を接続する構成、あるいはローカル受信機として
の中継盤のみを複数、伝送路へ接続し、各中継盤からの
伝送路に端末を接続する構成を含む。
【0077】
【発明の効果】以上説明してきたように本発明によれ
ば、受信機から信号線以外に専用の電源線を引き出して
端末を接続し、受信機からの電源線により端末の検出器
あるいは制御負荷に電源を供給する場合に、受信機から
の電源線の短絡,断線,電圧変動等による1次線路障害
を検出した際に、2次側線路電圧に基づく火災判断や2
次障害判断を一切禁止するようにしたことで、受信機か
らの電源線による障害で端末に接続している検出器によ
る誤った火災判断や制御負荷による誤った線路障害の判
断結果を正常な信号線によって受信機に送信してしまう
誤動作を防止でき、防災監視の信頼性を大幅に向上する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理説明図
【図2】本発明の全体構成を示した説明図
【図3】本発明のポーリングを示したタイムチャート
【図4】受信機からの呼出信号の伝送フォーマット説明
【図5】端末からの応答信号の伝送フォーマット説明図
【図6】図2の感知器用中継器の実施例構成図
【図7】図6の火災検出動作時の等価回路を示した回路
【図8】図8における火災、正常、断線の検出領域を示
した説明図
【図9】図2の制御用中継器の実施例構成図
【図10】図9の地区ベル試験回路部の回路図
【図11】図2の受信機側の処理動作を示したフローチ
ャート
【図12】図11の障害対応処理をサブルーチンで示し
たフローチャート
【図13】図2の感知器用中継器の処理動作を示したフ
ローチャート
【図14】図2の制御用中継器の処理動作を示したフロ
ーチャート
【符号の説明】
1:受信手段 2:端末 3:検出器 4:1次線路監視部 5:2次線路監視部 6:判断部 7:端末応答部 8:禁止部 9,30:制御負荷 10:受信機 12:伝送路 14:感知器用中継器 16:アナログ煙感知器 18:アナログ熱感知器 20:制御用中継器 22:感知器回線 24−1,24−2:オンオフ感知器 26:発信機 28:制御線 32:制御部 34:表示部 36:操作部 38:鳴動部 42,146:制御回路 44:CPU 46:メモリ 100:地区ベル 102:断線検出用抵抗 145:ラッチングリレー 154,180:リレー接点 156:リレー駆動回路 158:電源線監視回路 160:制御線監視回路 162:負電圧回路 164:定電圧回路 BB:電源線 S:信号線 SC,BBC:コモン線
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G08B 23/00 - 31/00 G08B 17/00

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】受信手段から引き出された電源線、信号線
    およびコモン線を少なくとも有する伝送路に1または複
    数の端末を接続し、該端末は検出器を信号線接続し、受
    信手段からアドレスを指定して特定の端末の検出情報を
    収集する防災監視装置に於いて、 前記端末に、受信手段からの電源線の1次線路電圧を検
    出する1次線路監視部と検出器側の信号線の2次線路電
    圧を検出する2次線路監視部と前記1次線路監視部の検
    出電圧から1次線路障害を判断すると共に前記2次線路
    電圧検出部の検出電圧から発報または2次線路障害を判
    断する判断部と前記受信手段からの呼出しに対し前記判
    断部の判断結果を応答する端末応答部と前記判断部で1
    次線路障害を判断した際に2次線路電圧に基づく火災お
    よび線路障害の判断を禁止させる禁止部とを設けたこと
    を特徴とする防災監視装置。
  2. 【請求項2】受信手段から引き出された電源線、信号線
    およびコモン線を少なくとも備えた伝送路に1または複
    数の端末を接続し、該端末は制御負荷を信号線接続し、
    受信手段からアドレスを指定して特定の端末の制御負荷
    を駆動する防災監視装置に於いて、 前記端末に、受信手段からの電源線の1次線路電圧を検
    出する1次線路監視部と、検出器側の信号線の2次線路
    電圧を検出する2次線路監視部と、前記1次線路監視部
    の検出電圧から1次線路障害を判断すると共に前記2次
    線路電圧検出部の検出電圧から2次線路障害を判断する
    判断部と、前記受信手段からの呼出しに対し前記判断部
    の判断結果を応答する端末応答部と、前記判断部で1次
    線路障害を判断した際に2次線路電圧に基づく線路障害
    の判断を禁止させる禁止部とを設けたことを特徴とする
    防災監視装置。
  3. 【請求項3】請求項1又は2記載の防災監視装置に於い
    て、前記判断部は、前記受信手段から一定周期ごとに送
    信されるサンプリングコマンド信号に基づいて1次線路
    電圧および2次線路電圧の判断結果をメモリに保持し、
    前記受信手段からの呼出アドレスに自己アドレスが一致
    した際に前記メモリに格納した判断結果を応答送信する
    ことを特徴とする防災監視装置。
  4. 【請求項4】請求項1又は2記載の防災監視装置に於い
    て、 前記端末応答部は、前記判断部で1次線路障害を判断し
    た場合に、前記受信手段からの呼出コマンド信号に対し
    無応答とし、該無応答後の受信手段からの障害問合せコ
    マンド信号に対し1次線路障害の発生を応答し、 前記受信手段は端末呼出コマンド信号の送信時に無応答
    となった場合には、障害問合せコマンド信号を送信する
    ことを特徴とする防災監視装置。
  5. 【請求項5】請求項1乃至4記載の防災監視装置に於い
    て、前記受信手段は、受信機のみ、受信機と該受信機か
    らの伝送路に接続されたローカル受信機としての1又は
    複数の中継盤、或いは相互に伝送路で接続された複数の
    ローカル受信機としての中継盤のみで構成されたことを
    特徴とする防災監視装置。
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