JP4301703B2 - レーザ反射式車両検知装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば有料道路あるいは駐車場で適用される料金収受システムにおけるレーザ反射式車両検知装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、有料道路あるいは駐車場における料金収受システムにおいては、車種に応じた料金を収受するために、進入してくる複数の車両を分離して検知し、それぞれの車両の車種を判別する車種判別装置が設けられる。
【0003】
図8は、従来の有料道路の料金所ゲートにおける料金収受システムを示したものである。図8において、1は車両検知器で、発光部2及び受光部3が車両進入路4を挟んで対向するようにアイランドに設置される。上記発光部2には、複数の発光素子2aが垂直方向に一定間隔で設けられ、受光部3には上記発光素子2aと対向するように受光素子3aが設けられる。上記発光部2は、例えば光電管を用いて受光部3に光を放射し、車両進入路4の路面高さ方向に複数の光軸5による光スクリーン6を形成している。
【0004】
そして、車両8が車両進入路に進入して車両検知装置1の間を通過し始めると、光スクリーン6を構成する光軸5の一部が遮られることによって、処理装置9は車両8が車両検知装置1の前を通過中と判断し、遮られている光軸5の位置から車両8の車高を計測する。更に、処理装置9は、車両進入路4に埋設された踏板7の出力から車両8の軸数、輪数、及びトレッド等を計測する。
【0005】
車両8が車両検知装置1の間を通過し終えると、遮光されていた光軸5が元に戻ることによって、処理装置9は車両8の通過が終了したと判断し、計測された車両8の車高、軸数、輪数、及びトレッド等の車種判別要因から車両8の車種を判別し、その結果が料金収受機10に表示されて料金の収受が行なわれる。
【0006】
上記のように従来の車両検知装置1は、光スクリーン6を構成する光軸5の遮光状態を処理装置で監視することによって、次々に進入してくる車両8をそれぞれ分離して検知している。
【0007】
また、従来の車両検知装置としては、図8に示したように光電管を用いて車両を検知するものの他、例えば特開平10−105866号公報に示されているようにレーザ光を用いて車両を検知するものがある。このレーザ光を用いたものは、車両進入路の上方にレーザダイオードとポリゴンミラーを配置し、上記レーザダイオードからのレーザ光をポリゴンミラーで車両進入路の横断方向に走査し、その反射光によって車両を検知するようにしたものである。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
上記図8に示した光透過式の車両検知装置1は、発光部2及び受光部3を車両進入路4の両側に相対向して設置する必要があるので、例えば一方のアイランドにロングブース等が存在する等の理由により対向側センサの設置スペースを確保できない場合には設置が困難である。また、発光部2及び受光部3を車両進入路4の両側に設置する関係上、路面の掘り返しや路面渡りのケーブル配線工事が必要である。更に、発光部2及び受光部3を設置する際に、発光素子と受光素子との間の光軸5を調整する必要があり、その調整が面倒である。更に、光透過式の車両検知装置1は、発光部2からの投射光あるいは外乱光が車両に反射して受光部3に入射すると、車両を非検知とする場合がある。
【0009】
また、従来のレーザ方式による車両検知装置は、レーザダイオードからのレーザ光をポリゴンミラーで車両進入路の横断方向に走査しているので、走査時間が必要であり、検知速度が遅いと共に余り高い検知精度が得られないという問題があった。
【0010】
本発明は上記の課題を解決するためになされたもので、対向側センサの設置スペースを確保できない場合においても容易に設置でき、路面の掘り返しや路面渡りのケーブル配線工事が不要であると共に設置時の光軸調整が不要であり、しかも、高速度で且つ高い検知精度が得られるレーザ反射式車両検知装置を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
発明に係るレーザ反射式車両検知装置は、以下のとおりである。
【0012】
の発明に係るレーザ反射式車両検知装置は、車両進入路の一方の路側部に垂直方向に設けられるレーザ光発生素子及び受光素子からなる複数のセンサヘッドと、所定数のセンサヘッドによりグループを構成してなる複数のセンサヘッドグループと、上記センサヘッドの各グループ毎に設けられ、同期信号に同期して上記センサヘッドグループ毎に対応する上記センサヘッドグループ上記各センサヘッドを時分割制御により順次動作させ、上記レーザ光発生素子からレーザ光を車両進入路側に投射すると共に通過車両からの反射光を上記センサヘッドと対をなす上記受光素子で受光し、上記レーザ光を投射してから反射光を受光するまでの伝搬時間に基づいて通過車両の側面に対する距離を算出する複数の信号処理部と、この信号処理部に上記同期信号を所定の周期で与え、上記信号処理部により算出された距離情報に基づいて車両検知信号を出力する制御部とを具備したことを特徴とする。
【0013】
の発明は、上記第1の発明に係るレーザ反射式車両検知装置において、上記制御部は、信号処理部により算出された距離情報に基づいて通過車両の車高及び軸数を検知することを特徴とする。
【0014】
の発明は、上記第1の発明に係るレーザ反射式車両検知装置において、上記制御部は、各部の動作を監視する監視手段及び保守点検用の複数の表示用LEDを備え、上記監視手段の監視結果に応じて上記表示用LEDを点灯制御することを特徴とする。
【0016】
の発明は、車両進入路の一方の路側部に垂直方向に設けられるレーザ光発生素子及び受光素子からなる複数のセンサヘッドと、車両進入路の一方の路側部に上記複数のセンサヘッドに対向して設けられる反射板と、所定数のセンサヘッドによりグループを構成してなる複数のセンサヘッドグループと、上記センサヘッドの各グループ毎に設けられ、同期信号に同期して上記センサヘッドグループ毎に対応する上記センサヘッドグループ上記各センサヘッドを時分割制御により順次動作させ、上記レーザ光発生素子からレーザ光を上記反射板に向けて投射すると共に通過車両からの反射光を上記センサヘッドと対をなす上記受光素子で受光し、上記レーザ光を投射してから反射光を受光するまでの伝搬時間に基づいて通過車両の側面に対する距離を算出する複数の信号処理部と、この信号処理部に上記同期信号を所定の周期で与え、上記信号処理部により算出された距離情報に基づいて車両検知信号を出力する制御部とを具備したことを特徴とする。
【0017】
の発明は、上記第の発明に係るレーザ反射式車両検知装置において、上記反射板は、路側部に設置されるブースの壁面により構成したことを特徴とする。
【0018】
の発明は、上記第の発明に係るレーザ反射式車両検知装置において、上記信号処理部は、上記反射板からの反射光に対する各センサヘッドの受光量を閾値と比較し、上記センサヘッドの受光量が閾値より低下した場合にセンサ汚れ検知信号を出力することを特徴とする。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係るレーザ反射式車両検知装置を有料道路の料金所ゲートに設置した場合について図面を参照して説明する。
(第1実施形態)
図1及び図2は本発明の第1実施形態に係る有料道路における料金収受システムの概略構成を示すもので、図1は車両進入前の斜視図、図2は車両進入時の状態を進入車両の正面から見た図である。図1及び図2において、21は料金所への車両進入路で、この車両進入路21の路側部にアイランド22a、22bが設けられている。そして、一方のアイランド22aに車両検知装置23が設置される。上記車両検知装置23は、筐体の前面にレーザ反射式距離計測センサ25が垂直方向に設けられる。上記レーザ反射式距離計測センサ25は、詳細を後述するようにレーザ光発生素子と受光素子、例えばレーザダイオードとフォトダイオードからなる複数のセンサヘッドを備え、各レーザダイオードからのレーザ光を車両進入路21側に投射し、通行車両26からの反射光をフォトダイオードで受光する。すなわち、レーザ反射式距離計測センサ25は、投射したレーザ光線が物体により反射して受光されるまでの伝搬時間と光量により距離情報の計測を行ない、車線内に存在する物体、すなわち車両26を検知する。
【0020】
次に上記車両検知装置23の内部構成について図3を参照して説明する。車両検知装置23には、上記レーザ反射式距離計測センサ25の他、電源部30、制御部(マスターボード)31、フォトカプラI/F(インタフェース)32、及び端子台33が設けられる。
【0021】
上記電源部30は、商用交流電源(AC100/200V、50/60Hz)を整流して所定の直流電圧に変換し、レーザ反射式距離計測センサ25及び制御部31に供給する。
【0022】
上記レーザ反射式距離計測センサ25は、複数例えば#1〜#3の3個の信号処理ボード35a〜35cを備えると共に、これらの各信号処理ボード35a〜35cに対してレーザダイオード36及びフォトダイオード37からなるセンサヘッド38がそれぞれ所定数設けられる。すなわち、センサヘッド38は、所定数を1グループとして信号処理ボード35a〜35cにより制御される。
【0023】
上記センサヘッド38は、図4に示すようにレーザダイオード36の前面にレンズ41を配置し、レーザダイオード36から投射されるレーザ光43のビーム径を構造的に可能な限り大きく設定している。また、フォトダイオード37の前面にもレンズ42を配置し、入射するレーザ反射光を集束してフォトダイオード37に入射するようにしている。上記のようにレーザダイオード36から投射されるレーザ光43のビーム径を大きくすることにより、センサヘッド38間に例えば連結棒等の細い棒状部材44があるときにも確実に検知できるようにしている。この場合、レーザダイオード36から投射されたレーザ光43は、棒状部材44で反射した反射光43a及びその先の物体45で反射した反射光43cbがフォトダイオード37に入射する可能性があるが、本実施形態では一番近い距離の物体からの反射光により計測を行なうように設定している。
【0024】
また、図3において、各信号処理ボード35a〜35cには、制御部31から信号線39を介して同期信号が所定の周期で入力される。この同期信号の周期は、各信号処理ボード35a〜35cの持つセンサヘッド38の数によって決定される。
【0025】
上記信号処理ボード35a〜35cは、制御部31から同期信号が入力されると、複数チャンネルのセンサヘッド38を時分割制御して順次動作させ、計測動作を開始する。信号処理ボード35a〜35cにより選択されたチャンネルのセンサヘッド38は、レーザダイオード36からレーザ光を投射した場合に、上記レーザダイオード36と対をなすフォトダイオード37のみが反射光を受光できる状態となる。この場合、信号処理ボード35a〜35c間で同期して計測中となるセンサヘッド38は、互いにレーザ光の影響のない距離が確保されている。上記レーザダイオード36から投射されたレーザ光は、通行車両26によって反射され、その反射光がフォトダイオード37に入射し、電気信号に変換されて信号処理ボード35a〜35cに入力される。
【0026】
上記信号処理ボード35a〜35cは、レーザダイオード36でレーザ光を投射してからフォトダイオード37で受光するまでの時間及び受光量を計測して対象物までの距離を算出し、その距離情報を信号線40を介して制御部31へ出力する。制御部31は、信号処理ボード35a〜35cから送られてくる距離情報に基づいて通過車両の有無を判断すると共に、通過車両26の車高及び軸数を検知し、それらの検知信号を電気的に絶縁されたフォトカプラI/F32及び端子台33を介して上位の処理装置へ出力する。また、制御部31は、電源部30からの供給電圧に基づいて電源断等の異常を監視する機能を備え、その監視信号をフォトカプラI/F32及び端子台33を介して上位の処理装置へ出力する。また、制御部31は、信号処理ボード35a〜35cが正常か否かを判別する機能を備えている。
【0027】
更に、上記制御部31は、保守、点検用として複数の表示用LED34を備え、上記車両26に対する各種検知信号、電源監視信号及び信号処理ボード35a〜35cに対する動作状態判別信号に応じて所定の表示用LED34を点灯する。この表示用LED34によって車両検知装置23の状態、機能等を確認することができる。
【0028】
次に上記実施形態における車両検知動作について図5のタイミングチャートを参照して説明する。図5において、(a)は制御部31から出力される同期信号、(b)は信号処理ボード35aの計測タイミング、(c)は信号処理ボード35bの計測タイミング、(d)は信号処理ボード35cの計測タイミング、(e)は各センサヘッド38のビーム発光タイミングを示している。
【0029】
図5(a)に示すように制御部31から同期信号が出力されると、各信号処理ボード35a〜35cは上記同期信号に同期して計測動作を開始し、図5(b)〜(d)に示すように、先ず、#1のセンサヘッド38を選択して動作させ、次に#2のセンサヘッド38を動作させる。以下、同様にして各信号処理ボード35a〜35cは、#1から#Nまでのセンサヘッド38を時分割制御して順次動作させる。そして、#Nのセンサヘッド38までの計測動作を終了すると、制御部31から次の同期信号が出力され、信号処理ボード35a〜35cは上記の計測処理を繰り返して実行する。
【0030】
上記各信号処理ボード35a〜35cは、レーザダイオード36から投射したレーザ光が物体、すなわち車両26により反射してフォトダイオード37に受光されるまでの伝搬時間と光量に基づいて、車両26までの距離計測を行ない、その距離情報を信号線40を介して制御部31に出力する。この場合、反射光が戻ってこない場合には、物体なしと判断する。
【0031】
制御部31は、信号処理ボード35a〜35cから入力される距離情報に基づいて通過車両の有無を判別する。すなわち、車両26の先端がレーザ反射式距離計測センサ25の前を遮ると、その反射光から車両の進入を検知し、その後、通過を完了するまでの間、ハイレベルとなる車両検知信号を出力する。
【0032】
また、制御部31は、図2に示すように反射光のないセンサと反射光のあるセンサの境目を検出して車高を求める。更に、制御部31は、信号処理ボード35a〜35cからの距離情報から通過車両側面の射影(シルエット)を描き、この射影から軸数を算出する。すなわち、制御部31は、通過車両26の射影からタイヤ及びホイールハウスを確認し、タイヤの数から軸数を求める。なお、二輪自動車の場合には、ホイールハウスがないので、普通車等とは確実に区分することができる。
【0033】
上記制御部31は、上記のようにして求めた車両検知信号、車高、軸数をフォトカプラI/F32及び端子台33を介して上位の処理装置へ出力する。この上位の処理装置は、制御部31から送られてくる信号及びその他の検知信号等に基づいて通過車両26の車種を判別する。
【0034】
また、制御部31は、上記車両26に対する各種検知信号、電源部30の監視信号及び信号処理ボード35a〜35cの監視信号に応じて表示用LED34を点灯する。例えば車両検知状態については、表示用LED34を緑色とし、車両検知時に点灯、非検知時に消灯する。電源状態については、表示用LED34を赤色とし、正常時に点灯、電源断時に消灯する。信号処理ボード35a〜35cの状態については、表示用LED34を橙色とし、異常時に点灯、正常時に消灯する。
【0035】
上記第1実施形態によれば、車両検知装置23は、レーザ反射式距離計測センサを用いて構成しているので、片側のアイランドに設置するだけで車両検知が可能となり、対向側センサの設置スペースを確保できない場合においても容易に設置でき、路面の掘り返しや路面渡りのケーブル配線工事が不要である。また、レーザ反射式距離計測センサ25を構成する各センサヘッド38の光軸は、工場において調整できるので、車両検知装置23を実際に設置した際の光軸調整は不要である。更に、保守作業は、車線片側のみ行なえば良いので、メンテナンスがきわめて容易になる。
【0036】
また、レーザ反射式距離計測センサ25により通過車両の側面に対する距離を計測しているので、その距離情報から通過車両側面の射影を描くことにより、この射影からタイヤ及びホイールハウスを確認して軸数を求めることができる。また、上記射影の一番高い位置を検知することにより、簡単に車高を求めることができる。
更に、車両26からの反射光量は材質によって異なるので、反射光量を計測することにより、金属やゴム等の材質を判別することができる。
【0037】
また、制御部31に表示用LED34を設け、制御部31の検知信号に応じて表示用LED34を点灯するようにしているので、保守点検の際に表示用LED34の表示から車両検知装置の状態を容易に確認することができる。
【0038】
また、複数の信号処理ボード35a〜35cにより複数のセンサヘッド38を時分割制御して計測処理を行なっているので、計測動作を迅速に行ない得ると共に、各センサヘッド38は外乱光の影響を受け難く、安定した計測動作を行なうことができる。なお、レーザ光以外の光線が車両に反射した場合でも、センサで受光すると、結果的に車両検知となるので問題とはならない。
【0039】
更に、各センサヘッド38は、図4に示したようにレーザダイオード36から投射されるレーザ光43のビーム径を構造的に可能な限り大きく設定し、各センサヘッド38間の不感帯を小さくしているので、センサヘッド38間に連結棒等の細い棒状部材44があるときにも、確実に検知することができる。従って、トレーラや牽引車両についても確実に検知でき、非常に高い検知精度を得ることができる。
【0040】
(第2実施形態)
次に本発明の第2実施形態について説明する。
図6及び図7は本発明の第2実施形態に係る有料道路における料金収受システムの概略構成を示し、図6は車両進入時の状態を進入車両の正面から見た図、図7は車両検知装置23の内部構成を示すブロック図である。
【0041】
この第2実施形態は、図6に示すようにアイランド22a、22bに車両検知装置23と反射板24を対向して設置したものである。上記反射板24としては、例えば収受員が料金収受処理を行なうブースの壁面が利用される。その他の構成は、上記第1実施形態と同様の構成であるので、第1実施形態と同一部分には同一符号を付して詳細な説明は省略する。
【0042】
上記のように反射板24を設けた場合、センサヘッド38から投射したレーザ光は、反射板24に反射してセンサヘッド38に戻ってくるので、反射板24に対する距離情報については、物体として認識しないように予め閾値を設定している。
【0043】
また、反射板24を設けた場合、図7に示す車両検知装置23の制御部31及び信号処理ボード35a〜35cは、第1実施形態で示した機能の他に、センサの汚れを検知する機能を備えている。すなわち、各信号処理ボード35a〜35cは、車両が通過していない状態において、各センサヘッド38で検知される反射板24からの反射光量をチェックし、1個〜数個のセンサヘッド38の反射光量が所定値以上低下した場合、あるいは各センサヘッド38で検知される反射光量と予め設定した閾値とを比較し、反射光量が閾値より低下した場合にセンサに汚れが生じたものと判断し、センサ汚れ検知信号を制御部31に出力する。制御部31は、各信号処理ボード35a〜35cから送られてくる汚れ検知信号により総合的に汚れ検知の判定を行ない、センサが汚れていると判定した場合に所定の表示用LED34を点灯する。例えばセンサの汚れを検知した場合に表示用LED34を黄色で点灯し、正常時には消灯する。
【0044】
また、制御部31は、上記センサ汚れ検知信号をフォトカプラI/F32及び表示用LED34を介して上位の処理装置へ出力する。この上位の処理装置は、車両検知装置23から汚れ検知信号が送られてくると、センサの汚れを示すメッセージ等を表示装置等に表示して管理者に知らせる。
【0045】
また、反射板24の全体的な汚れあるいは劣化等により、反射板24の全体の光反射率が低下した場合には、センサヘッド38で検知される反射光量が全体的に低下するので、センサの汚れとは区別して検知することができる。
【0046】
上記第2実施形態によれば、第1実施形態と同様の効果が得られると共に、更にセンサの汚れを検知することができる。また、反射板24としてブースの壁面を利用した場合には、特に反射板24を設置する必要がなく、片側のアイランドに車両検知装置23を設置して初期の目的を達成することができる。
【0047】
なお、上記実施形態では、有料道路の料金収受システムに実施した場合について示したが、駐車場で適用される料金収受システムにおいても同様にして実施し得るものである。
【0048】
【発明の効果】
以上詳記したように本発明によれば、レーザ反射式距離計測センサを用いて車両検知装置を構成しているので、車両検知装置を片側のアイランドに設置するだけで車両検知が可能となり、対向側センサの設置スペースを確保できない場合においても容易に設置でき、路面の掘り返しや路面渡りのケーブル配線工事が不要となる。そして、センサヘッドグループ毎に複数のセンサヘッドを時分割制御して計測処理を行なっているので、計測動作を迅速に行ない得ると共に、各センサヘッドは外乱光の影響を受け難く、安定した計測動作を行なうことができる。また、レーザ反射式距離計測センサを構成する各センサヘッドの光軸は、工場において調整できるので、車両検知装置を設置した際の光軸調整が不要となり、設置工事を短時間で行なうことができる。更に、保守作業は、車線片側のみ行なえば良いので、メンテナンスがきわめて容易である。
【0049】
また、車両検知装置の制御部に表示用LEDを設け、制御部の検知信号に応じて所定の表示用LEDを点灯するようにしているので、保守点検の際に表示用LEDにより車両検知装置の状態を容易に確認することができる。
【0051】
更に、各センサヘッドは、レーザダイオードから投射されるレーザ光のビーム径を構造的に可能な限り大きく設定し、各センサヘッド間の不感帯を小さくしているので、トレーラや牽引車両についても確実に検知することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係る料金収受システムの車両進入前の状態を示す斜視図。
【図2】同実施形態における車両進入時の状態を進入車両の正面から見た図。
【図3】同実施形態における車両検知装置の内部構成を示すブロック図。
【図4】同実施形態におけるセンサヘッドの構成図。
【図5】同実施形態における車両検知動作を示すタイミングチャート。
【図6】本発明の第2実施形態に係る料金収受システムの車両進入時の状態を進入車両の正面から見た図。
【図7】同実施形態における車両検知装置の内部構成を示すブロック図。
【図8】従来の有料道路の料金所ゲートにおける料金収受システムを示す図。
【符号の説明】
21 車両進入路
22a、22b アイランド
23 車両検知装置
24 反射板
25 レーザ反射式距離計測センサ
26 車両
30 電源部
31 制御部
32 フォトカプラI/F
33 端子台
34 表示用LED
35a〜35c 信号処理ボード
36 レーザダイオード
37 フォトダイオード
38 センサヘッド
39、40 信号線
41、42 レンズ
43 レーザ光
44 棒状部材

Claims (6)

  1. 両進入路の一方の路側部に垂直方向に設けられるレーザ光発生素子及び受光素子からなる複数のセンサヘッドと、所定数のセンサヘッドによりグループを構成してなる複数のセンサヘッドグループと、上記センサヘッドの各グループ毎に設けられ、同期信号に同期して上記センサヘッドグループ毎に対応する上記センサヘッドグループ上記各センサヘッドを時分割制御により順次動作させ、上記レーザ光発生素子からレーザ光を車両進入路側に投射すると共に通過車両からの反射光を上記センサヘッドと対をなす上記受光素子で受光し、上記レーザ光を投射してから反射光を受光するまでの伝搬時間に基づいて通過車両の側面に対する距離を算出する複数の信号処理部と、この信号処理部に上記同期信号を所定の周期で与え、上記信号処理部により算出された距離情報に基づいて車両検知信号を出力する制御部とを具備したことを特徴とするレーザ反射式車両検知装置。
  2. 上記制御部は、信号処理部により算出された距離情報に基づいて通過車両の車高及び軸数を検知することを特徴とする請求項1記載のレーザ反射式車両検知装置。
  3. 上記制御部は、各部の動作を監視する監視手段及び保守点検用の複数の表示用LEDを備え、上記監視手段の監視結果に応じて上記表示用LEDを点灯制御することを特徴とする請求項1記載のレーザ反射式車両検知装置
  4. 車両進入路の一方の路側部に垂直方向に設けられるレーザ光発生素子及び受光素子からなる複数のセンサヘッドと、車両進入路の一方の路側部に上記複数のセンサヘッドに対向して設けられる反射板と、所定数のセンサヘッドによりグループを構成してなる複数のセンサヘッドグループと、上記センサヘッドの各グループ毎に設けられ、同期信号に同期して上記センサヘッドグループ毎に対応する上記センサヘッドグループ上記各センサヘッドを時分割制御により順次動作させ、上記レーザ光発生素子からレーザ光を上記反射板に向けて投射すると共に通過車両からの反射光を上記センサヘッドと対をなす上記受光素子で受光し、上記レーザ光を投射してから反射光を受光するまでの伝搬時間に基づいて通過車両の側面に対する距離を算出する複数の信号処理部と、この信号処理部に上記同期信号を所定の周期で与え、上記信号処理部により算出された距離情報に基づいて車両検知信号を出力する制御部とを具備したことを特徴とするレーザ反射式車両検知装置。
  5. 上記反射板は、路側部に設置されるブースの壁面により構成したことを特徴とする請求項記載のレーザ反射式車両検知装置。
  6. 上記信号処理部は、上記反射板からの反射光に対する各センサヘッドの受光量を閾値と比較し、上記センサヘッドの受光量が閾値より低下した場合にセンサ汚れ検知信号を出力することを特徴とする請求項記載のレーザ反射式車両検知装置。
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