JPH1172327A - 移動式測光装置 - Google Patents

移動式測光装置

Info

Publication number
JPH1172327A
JPH1172327A JP23372197A JP23372197A JPH1172327A JP H1172327 A JPH1172327 A JP H1172327A JP 23372197 A JP23372197 A JP 23372197A JP 23372197 A JP23372197 A JP 23372197A JP H1172327 A JPH1172327 A JP H1172327A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
runway
vehicle
luminance
luminance meter
lighting
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP23372197A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3666200B2 (ja
Inventor
Yasushi Ishida
康史 石田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Lighting and Technology Corp
Original Assignee
Toshiba Lighting and Technology Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Lighting and Technology Corp filed Critical Toshiba Lighting and Technology Corp
Priority to JP23372197A priority Critical patent/JP3666200B2/ja
Publication of JPH1172327A publication Critical patent/JPH1172327A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3666200B2 publication Critical patent/JP3666200B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Length Measuring Devices By Optical Means (AREA)
  • Photometry And Measurement Of Optical Pulse Characteristics (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 空港の滑走路等において、滑走路中心線灯の
ような照明装置のメンテナンス性を向上させるために車
両で移動しながら照明測定する際、車両の直進走行状態
の適正さを判定する。 【解決手段】 直線上に所定間隔で配設された複数の照
明装置2に沿って車両3を走行し、車両3に搭載した輝
度計SF ,SB で各照明装置2の輝度を測定する際、車
両3に搭載したCCDカメラ4の撮影画像に基づいて測
定対象となる照明装置2に対する輝度計SF ,SB の位
置を検知し、この検知結果に基づいて照明装置2に対す
る輝度計SF ,SB の位置ずれが許容量を越えたかどう
かを判定し、これによって車両3の直進走行状態の適正
さを判定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば、空港等で
用いられる滑走路中心線灯等のような標識灯や誘導灯な
どの照明装置のメインテナンスに適した移動式測光装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】空港においては、航空機の離着陸を誘導
するため、滑走路には滑走路中心線灯や滑走路外郭灯と
いうような照明装置が所定間隔(例えば、15m間隔)
で配設されている。この場合、滑走路中心線灯は地表面
から15mm程度突出する埋込型とされている。また、
航空機は滑走路を向い風に向かって離着陸するため、各
滑走路中心線灯や各滑走路外郭灯は何れの滑走方向から
も視認し得るように、その配設方向に沿う前後両方向に
対称的な光を誘導光として発する発光部(レンズ部)を
持つように設定されている。
【0003】このような照明施設においては、その性格
上、常に一定レベル以上の誘導照明機能を維持すること
が要求され、ランプ球切れはもちろん、明るさの低下も
避けなければならず、何らかの照明測定が必要となる。
そこで、従来においては、空港全体を例えば4つのブロ
ックに分け、各ブロック毎に複数の照明装置(滑走路中
心線灯、滑走路外郭灯等)をその設置場所から取外し、
専用の照明測定装置で5点法等の手法により各々の照度
などを検査し、再び元の状態に戻すようにしたものがあ
る。このような検査は、国際民間航空機関(ICAO)
で定められた指針によれば、少なくとも3ヶ月に1度は
行う必要がある。
【0004】しかし、このように各照明装置をその設置
場所から取外す場合、例えば4000m以上の滑走路と
いった広大な範囲から取外さなければならないために煩
雑であり、かつ、何の支障もない照明装置も取外さなけ
ればならないので検査の無駄が生じて測定効率が悪い。
【0005】このような点を考慮し、航空灯火測光車
(移動式測光装置)の後部に照度計を搭載し、照明装置
に沿って移動しながら測定対象となる照明装置の照度を
照度計で測定することにより、照明装置を取外すことな
く容易かつ効率よくその照度を測定し得るようにした発
明がなされ、特開平4−363632号公報に開示され
ている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】特開平4−36363
2号公報に開示されたような航空灯火測光車では、測定
対象となる照明装置に対して照度計を正確に位置合わせ
した状態を維持しながら航空灯火測光車を走行させなけ
ればならない。この場合、航空灯火測光車の直進安定性
自体の重要性はもとより、運転手には航空灯火測光車を
正確に直進走行させる運転技術が要求される。
【0007】しかしながら、航空灯火測光車を正確に直
進走行させるのは容易でなく、蛇行による測定の信頼性
低下が生じやすいという問題がある。また、運転技術に
優れた運転手にとっても、航空灯火測光車が正確に直線
走行しているかどうかを知りたいという要望があるにも
拘らず、特開平4−363632号公報に開示された発
明ではそれを知る手立てがない。
【0008】本発明の目的は、移動式測光車の走行軌跡
をモニタして照明測定の信頼性を向上させることができ
る移動式測光装置を得ることである。
【0009】本発明の別の目的は、移動式測光車の走行
軌跡を正確にモニタすることができる移動式測光装置を
得ることである。
【0010】本発明のさらに別の目的は、移動式測光車
の走行軌跡を容易にモニタすることができる移動式測光
装置を得ることである。
【0011】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の移動式測
光装置の発明は、光を発する発光部を有して直線上に所
定間隔で配設された複数の照明装置を備えた照明施設に
対して移動自在な車両と;車両に搭載されて測定対象と
なる照明装置の発光部の輝度を検出する輝度計と;車両
に搭載された撮影手段と;撮影手段の撮影画像に基づい
て測定対象となる照明装置に対する輝度計の位置を検知
する位置検知手段と;位置検知手段の検知結果に基づい
て照明装置に対する輝度計の位置ずれが許容量を越えた
かどうかを判定する判定手段と;を具備する。
【0012】ここで、「照明施設」は、例えば空港の滑
走路であり、「照明装置」は、例えば滑走路に設置され
る滑走路中心線灯である(請求項2,3)。「車両」と
しては、ワゴン車等の通常の車両を利用して用いても良
く、専用車両を用意しても良い。「撮影手段」は、例え
ばCCDを利用したデジタルカメラやデジタルビデオ等
により構成される。また、「許容値」は、測定対象とな
る照明装置に対して、正確な輝度測定を実行することが
できるような位置に輝度計が位置するかどうかというこ
とを基準として設定される。
【0013】したがって、車両の移動中、撮影手段の撮
影画像に基づいて測定対象となる照明装置に対する輝度
計の位置ずれが検知される。これにより、測定対象とな
る照明装置に対する輝度計の適正な位置関係を確保した
状態で、輝度計によって測定対象となる照明装置の発光
部の輝度を検出する作業を容易に行なうことが可能とな
る。よって、輝度計による測定結果に基づいて発光部の
汚れの有無を的確に把握し、メインテナンスを要する照
明装置を容易に特定し得る。
【0014】請求項2記載の発明は、請求項1記載の移
動式測光装置において、車両が移動自在である照明施設
は空港の滑走路であり、照明施設が備える照明装置は滑
走路中心線灯であり、撮影手段は測定対象となる照明装
置に対して輝度計が適正位置に位置する状態で滑走路の
両脇に配置された滑走路外郭灯を撮影画面の左右対称位
置に位置させて撮影し、位置ずれ検知手段は撮影した滑
走路外郭灯の位置に基づいて測定対象となる照明装置に
対する輝度計の位置ずれを検知する。したがって、撮影
手段の撮影画像中、滑走路外郭灯が左右対称位置に位置
する限り照明装置に対して輝度計が適正位置に位置する
ことになる。そこで、撮影した滑走路外郭灯の位置を認
識することで、照明装置に対する輝度計の位置ずれが容
易かつ正確に検知される。
【0015】請求項3記載の発明は、請求項1記載の移
動式測光装置において、車両が移動自在である照明施設
は空港の滑走路であり、照明施設が備える照明装置は滑
走路中心線灯であり、撮影手段は測定対象となる照明装
置に対して輝度計が適正位置に位置する状態で滑走路中
心線灯を撮影画面中央に位置させて撮影し、位置ずれ検
知手段は撮影した滑走路中心線灯の位置に基づいて測定
対象となる照明装置に対する輝度計の位置ずれを検知す
る。したがって、撮影手段の撮影画像中、滑走路中心線
灯が撮影画面中央に位置する限り照明装置に対して輝度
計が適正位置に位置することになる。そこで、撮影画面
中央に対する撮影した滑走路中心線灯の位置を認識する
ことで、照明装置に対する輝度計の位置ずれが容易かつ
正確に検知される。
【0016】請求項4記載の発明は、請求項1ないし3
のいずれか一記載の移動式測光装置において、判定手段
が照明装置に対する輝度計の位置ずれが許容量を越えた
と判定した場合に警告を発する警告手段を具備する。こ
こで、「警告手段」による「警告」は、音声や音響によ
る警告、モニタ表示による警告等、その種類を問わな
い。したがって、照明装置に対する輝度計の位置ずれが
許容量を越えた場合、警告手段により警告が発せられ、
注意が喚起される。
【0017】請求項5記載の発明は、請求項1ないし4
のいずれか一記載の移動式測光装置において、輝度計と
撮影手段とを同一垂直面内に位置させて車両に搭載し
た。したがって、測定対象となる照明装置に輝度計が正
しく位置する状態では、撮影手段の撮影画像中、中央位
置又は左右対称位置に位置する基準に対してある対象物
がどれくらいずれたか、あるいは、撮影手段の撮影画像
の対称性のずれを検出することで測定対象となる照明装
置に対する輝度計の位置ずれが容易かつ正確に検知され
る。例えば、請求項2記載の発明を引用する請求項5記
載の発明では、撮影手段の撮影画像における画面中央に
対する滑走路中心線灯のずれに基づいて測定対象となる
照明装置に対する輝度計の位置ずれが検知される。ま
た、請求項3記載の発明を引用する請求項5記載の発明
では、撮影手段の撮影画像における滑走路外郭灯の対称
性のずれ等に基づいて測定対象となる照明装置に対する
輝度計の位置ずれが検知される。
【0018】
【発明の実施の形態】本発明の実施の一態様を図面に基
づいて説明する。図1は全体の略図的に示す側面図、図
2はその平面図、図3は制御系の概略構成を示すブロッ
ク図、図4はタイミングチャート、図5はCCDカメラ
の撮影画像を例示する模式図である。
【0019】本実施の態様は、空港の滑走路1に多数の
滑走路中心線灯(照明装置)2を15m置きといった所
定間隔で埋込配設させた照明施設のメインテナンス用に
適用したものである。各滑走路中心線灯2はその配設方
向(航空機の滑走方向)の前後両方向に対称的な光を発
するようにレンズ部(発光部)2F ,2B を有して、何
れの滑走方向からの離着陸にも対処し得るように構成さ
れている。本実施例では、このような多数の滑走路中心
線灯2のレンズ部2F ,2B の輝度を車両としての航空
灯火測光車3を運転して移動しながら測定することによ
り、メインテナンスの要否を判定できるように構成した
ものである。なお、測光作業は航空機の運航等を考慮し
て夜間に行うのが良い。
【0020】図1及び図2に示すように、航空灯火測光
車3は、例えば右ハンドルのワゴン車であり、その前面
部には輝度計SF が前方に突出する状態で取り付けら
れ、後面部にも輝度計SB が後方に突出する状態で取り
付けられている。また、航空灯火測光車3には、撮影手
段としてのCCDカメラ4が搭載されている。このCC
Dカメラ4は、航空灯火測光車3のステアリングホイー
ル5の中心を通る延長線L上に位置させて、航空灯火測
光車3のルーフ部においてその進行方向前方の風景を撮
影し得る位置に配置されている。
【0021】ここで、輝度計SF ,SB について説明す
る。輝度計SF ,SB は、水平方向(左右横方向)に近
接並設された2個1組の輝度センサSF1及びSF2,SB1
及びSB2により構成され、それらの中心が航空灯火測光
車3のステアリングホイール5の中心を通る延長線L上
に位置するようにして航空灯火測光車3に取り付けられ
ている。このように輝度計SF ,SB がオフセット配置
されているのは、航空灯火測光車3の運転走行時、滑走
路中心線灯2の真上に航空灯火測光車3の中心を合わせ
て走行するのが非常に難しい反面、滑走路中心線灯2の
真上に運転席を合わせて走行するのは比較的容易である
ことを考慮したためである。そして、前面側の輝度計S
F は、各滑走路中心線灯2において後方(進行方向から
見たら手前側)へ誘導光を発するレンズ部2B の輝度を
検出し、後面側の輝度計SB は、滑走路中心線灯2にお
いて前方(進行方向から見たら後部側)へ誘導光を発す
るレンズ部2B の輝度を検出するように割当てられてい
る。また、これらの輝度計SF ,SB は、滑走路中心線
灯2の照射角度(副光柱範囲を含めて概ね0°〜10°
の範囲にしか光を照射しない設計がされている)を考慮
して、車両のやや下方に位置するように設定されてい
る。実際には、これらの輝度計SF ,SB は、各々微動
台(図示せず)上に設置され、エイミング角が可動とさ
れている。
【0022】また、航空灯火測光車3には、車軸等の走
行距離と関連付けられる回転シャフトに設けられたエン
コーダが発生するパルスを速度パルスとして出力する車
速センサ6(図3参照)が設けられている。後述する航
空灯火測光車3に搭載されている後述する制御部17
は、その車速センサ6が出力する速度パルスを用いて走
行距離を算出し、測定対象となる滑走路中心線灯2のレ
ンズ部2B と輝度計SF、レンズ部2F と輝度計SB
の相対位置が各々測定に適した距離関係にあるか(後述
する測定タイミングにあるか)の判断を行なう。
【0023】次いで、制御系7の概略構成を図3のブロ
ック図を参照して説明する。まず、各輝度センサSF1
F2,SB1,SB2により検出されたアナログ出力をデジ
タル信号である輝度出力に変換するA/D変換器8〜1
1が設けられている。A/D変換器8,9の出力は、コ
ンパレータ12及びセレクタ13に入力され、輝度セン
サSF1,SF2による検出輝度出力の大小比較の結果、大
きいほうの検出輝度がセレクタ13で選択されて出力さ
れるように構成されている。すなわち、同一のレンズ部
B を検出対象とする輝度センサSF1,SF2において何
れの出力を有効とするのが適正であるかを自動的に判定
し、適正なほうの出力を取り出すような回路構成となっ
ている。A/D変換器10,11の出力側についても同
様にコンパレータ14、セレクタ15が接続されてい
る。さらに、セレクタ13の出力である選択された検出
輝度出力はコンパレータ(比較手段)16に入力されて
いる。このコンパレータ16は、例えば当初の測定等に
基づき予め設定された各レンズ部2B の基準輝度情報V
REF と、セレクタ13から入力された検出輝度情報との
大小を比較して、比較結果を制御部17に出力する。セ
レクタ15の出力である選択された検出輝度出力もコン
パレータ(比較手段)18に入力されている。このコン
パレータ18も、例えば当初の測定等に基づき予め設定
された各レンズ部2F の基準輝度情報VREF と、セレ
クタ15から入力された検出輝度情報との大小を比較し
て、比較結果を制御部17に出力する。コンパレータ1
6,18で用いられる基準輝度情報VREF は、誘導照明
として必要とされる光出力レベルを確保し得るように設
定され、レンズ部2B ,2F の表面が汚れた場合、その
発光輝度は汚れの程度によって基準輝度情報VREF を下
回ることになる。そこで、制御部17においては、測定
動作全般を制御するとともに、コンパレータ16又は1
8において検出輝度情報の方が基準輝度情報VREF より
も小さいという比較結果が得られた場合、インタフェー
ス19を介してブザー、或いは、警告ランプ等の警報器
20を通して対応する滑走路中心線灯2のレンズ部2B
又は2F が拭き取りメンテナンスを要する旨の警報を発
するように制御する。これにより、多数の滑走路中心線
灯2が設置された滑走路1上の現場でメンテナンスを要
する滑走路中心線灯2の特定が可能となる。
【0024】ところで、空港の滑走路のような広大な場
所での測定動作において、輝度センサSF1,SF2
B1,SB2を常にセンサオン状態にしておくのは無駄が
多く得策ではない。そこで、本実施の形態では、測定対
象に対して適正距離となる付近でのみセンサオン状態に
制御する。このような制御を実行するため、例えば、車
速センサ6より得られる車速パルスが用いられ、制御部
17においてインタフェース21等を介して輝度センサ
F1,SF2のオンタイミングと輝度センサSB1,SB2
オンタイミングとがタイミング制御される。
【0025】すなわち、滑走路中心線灯2の設置距離間
隔等は予め決められているので、車速センサ6からの車
速パルスに基づき現在の航空灯火測光車3の位置を把握
すれば、あとどの位で輝度センサSF1,SF2が検出対象
となる前方の滑走路中心線灯2のレンズ部2B に対して
輝度測定に適した相対位置関係になるかを把握できるた
め、図4中に示すように余裕を見込んだタイミングで輝
度センサSF1,SF2をオンさせることにより、前方の滑
走路中心線灯2のレンズ部2B の輝度を確実に測定でき
る。また、当該前方の滑走路中心線灯2のレンズ部2F
の輝度測定に関しては、航空灯火測光車3が対応する前
方の滑走路中心線灯2上を通り過ぎた後、レンズ部2F
に対して輝度測定に適した相対位置関係になるタイミン
グを考慮して、図4中に示すように余裕を見込んだタイ
ミングで輝度センサSB1,SB2をオンさせることによ
り、後方となった測定対象の滑走路中心線灯2のレンズ
部2F の輝度を確実に測定できる。
【0026】次いで、航空灯火測光車3のルーフにおい
てその進行方向前方の風景を撮影し得る位置に搭載され
たCCDカメラ4は、画像ボード22とタイミングシャ
ッタ23とを介して制御部17に接続されている。図5
は、そのようなCCDカメラ4の撮影画像の一例を示す
模式図である。図5に示すように、CCDカメラ4の撮
影画像には、滑走路1、滑走路中心線灯2及び滑走路外
郭灯24が映し出されている。滑走路外郭灯24は、滑
走路1の両側に例えば15m程度の一定間隔で直線上に
配列された灯であり、構造的には滑走路中心線灯2と近
似したものである。図5中、滑走路中心線灯2及び滑走
路外郭灯24は丸印で表現され、その詳細な形状は省略
されている。
【0027】ここで、CCDカメラ4は、所定時間間隔
毎にタイミングシャッタ23に駆動制御されてシャッタ
を切り、これによって航空灯火測光車3の進行方向前方
の風景を撮影する。この時の撮影画像は、画像ボード2
2が備える図示しない画像メモリに一時記憶される。そ
して、画像ボード22は、画像メモリに一時記憶した画
像データを制御部17に転送し、制御部17ではその画
像データを解析して滑走路外郭灯24の撮影位置を認識
する。この時、滑走路中心線灯2に対して航空灯火測光
車3に搭載された輝度計SF ,SB が適正な位置に位置
付けられているとすると、CCDカメラ4の撮影画像中
において滑走路外郭灯24は左右対称に配され、かつ、
それらの許容できる配置範囲も予め決められている。そ
こで、制御部17は、滑走路外郭灯24が位置すべき配
置範囲を基準とし、撮影画像中の滑走路外郭灯24の撮
影位置が含まれているか外れているかを判定する。ある
いは、別の処理として、CCDカメラ4の撮影画像中に
おける滑走路外郭灯24の対称性の歪みを認識し、これ
に基づいて撮影画像中の滑走路外郭灯24の撮影位置が
所定の許容範囲に含まれているかどうかを判定する。何
れにしても、滑走路外郭灯24のずれの許容範囲は、測
定対象となる滑走路中心線灯2に対して、正確な輝度測
定を実行することができるような位置に輝度計SF ,S
B が位置するかどうかということを基準として設定され
ている。ここに、CCDカメラ4の撮影画像に基づいて
測定対象となる滑走路中心線灯2に対する輝度計SF
B の位置を検知する位置検知手段の機能と、その検知
結果に基づいて滑走路中心線灯2に対する輝度計SF
B の位置ずれが許容量を越えたかどうかを判定する判
定手段の機能とが実行される。したがって、判定手段の
判定結果は、航空灯火測光車3の走行が適切に行なわれ
ているかどうかを判定するための指針となる。
【0028】ここで、制御部17にはインタフェース2
5を介してパーソナルコンピュータ(パソコン)26が
接続されており、輝度計SF ,SB による滑走路中心線
灯2の測定データ及び滑走路中心線灯2に対する輝度計
F ,SB の位置ずれに関する測定データがパソコン2
6へ送出される。パソコン26では、それらの測定デー
タを保存すると共に、滑走路中心線灯2の測定値や航空
灯火測光車3の走行状態等をディスプレイ27に表示し
てプリンタ28により出力する。この場合、ディスプレ
イ27には、滑走路中心線灯2に対する輝度計SF ,S
B の位置ずれが許容量を越えたかどうかを判定する判定
手段の判定結果が文字や図形等の表現形態で表示され
る。ここに、判定手段が滑走路中心線灯2に対する輝度
計SF ,SB の位置ずれが許容量を越えたと判定した場
合に警告を発する警告手段の機能が実行される。
【0029】このように、本実施の形態によれば、測定
対象となる滑走路中心線灯2に対する輝度計SF ,SB
の適正な位置関係を確保した状態で、輝度計SF ,SB
によって測定対象となる滑走路中心線灯2のレンズ部2
F ,2B の輝度を検出する作業を容易に行なうことが可
能となる。よって、輝度計SF ,SB による測定結果に
基づいてレンズ部2F ,2B の汚れの有無を的確に把握
し、メインテナンスを要する滑走路中心線灯2を容易に
特定することが可能となる。しかも、滑走路中心線灯2
に対する輝度計SF ,SB の位置ずれに関する測定デー
タはパソコン26へ送出されて保存されるため、例えば
パソコン26に接続されたディスプレイ27等で後から
何度でも確認し、自分の走行軌道を知ることができる。
これにより、自分の走行レベルや走行時のくせを容易に
確認することが可能である。
【0030】次いで、変形例について説明する。この変
形例は、滑走路中心線灯2に対する輝度計SF ,SB
位置の検知に関する。すなわち、制御部17は、CCD
カメラ4の撮影画像に基づき画像ボード22で生成され
た画像データを解析して滑走路中心線灯2の撮影位置を
認識する。この時、滑走路中心線灯2に対して航空灯火
測光車3に搭載された輝度計SF ,SB が適正な位置に
位置付けられているとすると、滑走路中心線灯2は、C
CDカメラ4の撮影画像の中央部に配されることにな
る。そこで、制御部17は、CCDカメラ4の撮影画像
の中央部を中心とする許容範囲内に、撮影画像中の滑走
路中心線灯2の撮影位置が含まれているか外れているか
を判定する。この時の滑走路中心線灯2のずれ許容範囲
は、測定対象となる滑走路中心線灯2に対して、正確な
輝度測定を実行することができるような位置に輝度計S
F ,SB が位置するかどうかということを基準として設
定される。ここに、CCDカメラ4の撮影画像に基づい
て測定対象となる滑走路中心線灯2に対する輝度計
F ,SB の位置を検知する位置検知手段の機能と、そ
の検知結果に基づいて滑走路中心線灯2に対する輝度計
F ,SB の位置ずれが許容量を越えたかどうかを判定
する判定手段の機能とが実行される。
【0031】
【発明の効果】請求項1記載の移動式測光装置の発明
は、直線上に所定間隔で配設された複数の照明装置をメ
インテナンスするために、それらの照明装置に沿って走
行して輝度計で各照明装置の輝度を測定する際、車両に
搭載した撮影手段の撮影画像に基づいて測定対象となる
照明装置に対する輝度計の位置を検知し、この検知結果
に基づいて照明装置に対する輝度計の位置ずれが許容量
を越えたかどうかを判定するようにしたので、車両の直
進走行状態の適正さを容易かつ正しく判定することがで
き、したがって、測定対象となる照明装置に対する輝度
計の適正な位置関係を確保した状態で、輝度計によって
測定対象となる照明装置の発光部の輝度を検出する作業
を容易に行なうことができる。よって、輝度計による測
定結果に基づいて発光部の汚れの有無を的確に把握さ
せ、メインテナンスを要する照明装置を特定する作業の
容易化を図り正確性をもたらすことができる。
【0032】請求項2記載の発明は、請求項1記載の移
動式測光装置において、車両が移動自在である照明施設
は空港の滑走路であり、照明施設が備える照明装置は滑
走路中心線灯であり、撮影手段は測定対象となる照明装
置に対して輝度計が適正位置に位置する状態で滑走路の
両脇に配置された滑走路外郭灯を撮影画面の左右対称位
置に位置させて撮影し、位置ずれ検知手段は撮影した滑
走路外郭灯の位置に基づいて測定対象となる照明装置に
対する輝度計の位置ずれを検知するようにしたので、車
両の直進走行状態の適正さの判定をより一層容易かつ確
実に行なうことができる。
【0033】請求項3記載の発明は、請求項1記載の移
動式測光装置において、車両が移動自在である照明施設
は空港の滑走路であり、照明施設が備える照明装置は滑
走路中心線灯であり、撮影手段は測定対象となる照明装
置に対して輝度計が適正位置に位置する状態で滑走路中
心線灯を撮影画面中央に位置させて撮影し、位置ずれ検
知手段は撮影した滑走路中心線灯の位置に基づいて測定
対象となる照明装置に対する輝度計の位置ずれを検知す
るようにしたので、車両の直進走行状態の適正さの判定
をより一層容易かつ確実に行なうことができる。
【0034】請求項4記載の発明は、請求項1ないし3
のいずれか一記載の移動式測光装置において、判定手段
が照明装置に対する輝度計の位置ずれが許容量を越えた
と判定した場合に警告を発する警告手段を具備するの
で、音声や音響による警告、モニタ表示による警告等の
理解容易な手法で注意を喚起することができる。
【0035】請求項5記載の発明は、請求項1ないし4
のいずれか一記載の移動式測光装置において、輝度計と
撮影手段とを同一垂直面内に位置させて車両に搭載した
ので、車両の直進走行状態の適正さの判定をより一層容
易かつ確実に行なうことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態として、装置全体を略図
的に示す側面図である。
【図2】その平面図である。
【図3】制御系の概略構成を示すブロック図である。
【図4】輝度計のオンオフ制御とその出力タイミングと
の関係を示すタイミングチャートである。
【図5】撮影手段の撮影画像を例示する模式図である。
【符号の説明】
1: 照明施設(滑走路) 2: 照明装置(滑走路中心線灯) 2F ,2B : 発光部(レンズ部) 3: 車両(航空灯火測光車) 4: 撮影手段(CCDカメラ) SF ,SB : 輝度計

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光を発する発光部を有して直線上に所定
    間隔で配設された複数の照明装置を備えた照明施設に対
    して移動自在な車両と;前記車両に搭載されて測定対象
    となる前記照明装置の前記発光部の輝度を検出する輝度
    計と;前記車両に搭載された撮影手段と;前記撮影手段
    の撮影画像に基づいて測定対象となる前記照明装置に対
    する前記輝度計の位置を検知する位置検知手段と;位置
    検知手段の検知結果に基づいて照明装置に対する輝度計
    の位置ずれが許容量を越えたかどうかを判定する判定手
    段と;を具備することを特徴とする移動式測光装置。
  2. 【請求項2】 車両が移動自在である照明施設は空港の
    滑走路であり、前記照明施設が備える照明装置は滑走路
    中心線灯であり、前記撮影手段は測定対象となる前記照
    明装置に対して輝度計が適正位置に位置する状態で前記
    滑走路の両脇に配置された滑走路外郭灯を撮影画面の左
    右対称位置に位置させて撮影し、前記位置ずれ検知手段
    は撮影した前記滑走路外郭灯の位置に基づいて測定対象
    となる前記照明装置に対する前記輝度計の位置ずれを検
    知することを特徴とする請求項1記載の移動式測光装
    置。
  3. 【請求項3】 車両が移動自在である照明施設は空港の
    滑走路であり、前記照明施設が備える照明装置は滑走路
    中心線灯であり、前記撮影手段は測定対象となる前記照
    明装置に対して輝度計が適正位置に位置する状態で前記
    滑走路中心線灯を撮影画面中央に位置させて撮影し、前
    記位置ずれ検知手段は撮影した前記滑走路中心線灯の位
    置に基づいて測定対象となる前記照明装置に対する前記
    輝度計の位置ずれを検知することを特徴とする請求項1
    記載の移動式測光装置。
  4. 【請求項4】 判定手段が照明装置に対する輝度計の位
    置ずれが許容量を越えたと判定した場合に警告を発する
    警告手段を具備することを特徴とする請求項1ないし3
    のいずれか一記載の移動式測光装置。
  5. 【請求項5】 輝度計と撮影手段とを同一垂直面内に位
    置させて車両に搭載したことを特徴とする請求項1ない
    し4のいずれか一記載の移動式測光装置。
JP23372197A 1997-08-29 1997-08-29 移動式測光装置 Expired - Lifetime JP3666200B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP23372197A JP3666200B2 (ja) 1997-08-29 1997-08-29 移動式測光装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP23372197A JP3666200B2 (ja) 1997-08-29 1997-08-29 移動式測光装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH1172327A true JPH1172327A (ja) 1999-03-16
JP3666200B2 JP3666200B2 (ja) 2005-06-29

Family

ID=16959530

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP23372197A Expired - Lifetime JP3666200B2 (ja) 1997-08-29 1997-08-29 移動式測光装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3666200B2 (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011112621A (ja) * 2009-11-30 2011-06-09 Toshiba Lighting & Technology Corp 移動式測光装置
KR101501006B1 (ko) * 2013-09-06 2015-03-11 한국공항공사 항공등화를 관리하기 위한 휴대용 항공등화 관리장치
JP2019046194A (ja) * 2017-09-01 2019-03-22 五洋建設株式会社 航空灯火接触回避システムおよび警戒方法
US10352854B2 (en) 2015-12-09 2019-07-16 Ford Global Technologies, Llc Motor vehicle having dust sensor for reducing dust resuspension
JP2021179441A (ja) * 2015-10-08 2021-11-18 株式会社ホタルクス 滑走路照明灯の検査装置及び滑走路照明灯の検査方法

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101894048B1 (ko) * 2016-10-20 2018-09-03 주식회사 파이맥스 항공등화 관리시스템

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011112621A (ja) * 2009-11-30 2011-06-09 Toshiba Lighting & Technology Corp 移動式測光装置
KR101501006B1 (ko) * 2013-09-06 2015-03-11 한국공항공사 항공등화를 관리하기 위한 휴대용 항공등화 관리장치
JP2021179441A (ja) * 2015-10-08 2021-11-18 株式会社ホタルクス 滑走路照明灯の検査装置及び滑走路照明灯の検査方法
US10352854B2 (en) 2015-12-09 2019-07-16 Ford Global Technologies, Llc Motor vehicle having dust sensor for reducing dust resuspension
JP2019046194A (ja) * 2017-09-01 2019-03-22 五洋建設株式会社 航空灯火接触回避システムおよび警戒方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP3666200B2 (ja) 2005-06-29

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN103171489B (zh) 用于驱控机动车的指示装置的方法
CN105302135B (zh) 基于双目视觉的助航灯光光强检测车导航与定位系统
US8115652B2 (en) Method and apparatus for vehicle driving guide
JPH11212640A (ja) 自律走行車両及び自律走行車両を制御する方法
CN106232422A (zh) 前照灯控制装置
KR20200059755A (ko) 라이다 센서 검증시험 모의장치
JP3666200B2 (ja) 移動式測光装置
EP3597545A1 (en) Taxi strike alert system
JP4124090B2 (ja) ガイドライト装置
JP4301703B2 (ja) レーザ反射式車両検知装置
KR20170030816A (ko) 신호등 감지기능을 갖는 자동 순항 제어장치 및 제어방법
JP2007240387A (ja) 画像認識装置および画像認識方法
KR102107319B1 (ko) 차량용 카메라 모듈 테스트 장치
CN103890777A (zh) 用于估计道路走向的方法和用于控制车辆的至少一个大灯的光发射的方法
CN205003546U (zh) 一种基于双目视觉的机场助航灯光光强检测车导航与定位装置
JP2004219214A (ja) 路面検査方法および路面検査装置
JP5544847B2 (ja) 移動式測光装置
JP3186802B2 (ja) 照明測定方法および測光車
CN107599958A (zh) 用于保障行车安全的车灯投影系统和车灯控制方法
JPH11296788A (ja) 車両速度計測装置
JPH064127A (ja) 屋内移動体の自己位置測定装置
KR20220148378A (ko) 차량의 주행을 보조하는 장치 및 그 방법
JP3301001B2 (ja) 列車速度検出装置,列車加速度検出装置,踏切遮断桿制御装置
JP3482571B2 (ja) 移動式測光装置
JPH056498A (ja) 合流車両制御装置

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20041014

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20050315

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20050328

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090415

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090415

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100415

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100415

Year of fee payment: 5

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100415

Year of fee payment: 5

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100415

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110415

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110415

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120415

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120415

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130415

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130415

Year of fee payment: 8

EXPY Cancellation because of completion of term